JP2019087764A - 逸脱防止部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィーダ装置と組み合わせて使用されるリール保持装置において、部品供給リールの逸脱を防止しつつ安定的な回転を可能として、部品収納テープが確実に繰り出されるようにした逸脱防止部材を提供する。【解決手段】逸脱防止部材は、部品収納テープがそれぞれ巻回された複数の部品供給リールを回転可能かつ交換可能に保持するリール保持装置に用いられ、前記部品供給リールを収容するケースの2つの側壁の間に架け渡され、前記部品供給リールの外周に臨み、前記部品供給リールが前記ケースから逸脱することを防止する逸脱防止部材であって、両方の端部にそれぞれ前記部品供給リールを形成するリールフランジの厚みよりも広くかつ2枚の前記リールフランジの離間距離よりも狭い縮径部を有する。【選択図】図4

Description

本明細書は、部品実装機に装備されるフィーダ装置と組み合わせて使用されるリール保持装置において、部品供給リールが逸脱することを防止する逸脱防止部材に関する。
多数の部品が実装された基板を生産する設備として、はんだ印刷機、部品実装機、リフロー機、基板検査機などがある。これらの設備を連結して基板生産ラインを構成することが一般的になっている。このうち部品実装機は、基板搬送装置、部品供給装置、部品移載装置、および制御装置を備える。部品供給装置の代表例として、複数の部品収納部にそれぞれ部品を収納した部品収納テープを繰り出す方式のフィーダ装置がある。このフィーダ装置と組み合わせて、部品収納テープが巻回された部品供給リールを回転可能かつ交換可能に保持するリール保持装置が使用される。この種のリール保持装置に関する一技術例が、特許文献1に開示されている。
特許文献1の部品供給装置は、幅の狭い複数の第1リールを第1フィーダ群に対応させて保持可能な第1リール保持部と、幅の広い第2リールを第2フィーダ群に対応させて保持可能な第2リール保持部とを備える。さらに、第2リール保持部は、幅方向の回転軸線を中心として回転可能に配された一対のローラと、幅方向と直交する方向に突出する仕切部を複数並設してなる幅方向規制部と、を備えている。そして、第2リール保持部は、第2リールを仕切部間に差し込みつつ一対のローラ上に載置した状態で保持する。これによれば、第1および第2フィーダ群で複数のフィーダをコンパクトに設置しつつ、幅の異なる第1および第2リールを互いに干渉させずに良好に併用できる、とされている。
特開2008−85141号公報
ところで、特許文献1を始めとする従来のリール保持装置において、一対のローラは、リールの外周を支持している。また、ローラの幅寸法は、1個のリールに相当する狭いものから多数のリールを一括して支持する広いものまで適用可能である。しかしながら、このような構成であると、リールを形成するリールフランジが、ローラとケース側壁との間や、ローラの相互間に噛み込んでしまうおそれが生じる。リールが噛み込んで自由な回転ができなくなると、部品収納テープの繰り出しが阻害されて、部品供給動作が妨げられる。
本明細書は、フィーダ装置と組み合わせて使用されるリール保持装置において、部品供給リールの逸脱を防止しつつ安定的な回転を可能として、部品収納テープが確実に繰り出されるようにした逸脱防止部材を提供することを解決すべき課題とする。
本明細書は、部品収納テープがそれぞれ巻回された複数の部品供給リールを回転可能かつ交換可能に保持するリール保持装置に用いられ、前記部品供給リールを収容するケースの2つの側壁の間に架け渡され、前記部品供給リールの外周に臨み、前記部品供給リールが前記ケースから逸脱することを防止する逸脱防止部材であって、両方の端部にそれぞれ前記部品供給リールを形成するリールフランジの厚みよりも広くかつ2枚の前記リールフランジの離間距離よりも狭い縮径部を有する逸脱防止部材を開示する。
本明細書で開示する逸脱防止部材は、両方の端部にそれぞれ縮径部を有するので、リール保持装置を構成するケースの側壁との間に仮に間隙が生じても、この間隙にリールフランジが噛み込んでしまうおそれは無い。したがって、逸脱防止部材は、部品供給リールの逸脱を防止しつつ安定的な回転を可能としており、部品収納テープは、確実に繰り出される。
第1実施形態のリール保持装置の構成を示す斜視図である。 第1実施形態のリール保持装置をフィーダ装置と組み合わせた使用状態を示す側面図である。 第1リール保持部を上方から見た平面図である。 逸脱防止ローラの縮径部付近の構造を示す拡大平面図である。 従来技術の第1リール保持部を上方から見た平面図である。 第2実施形態の第1リール保持部を上方から見た平面図である。
(1.第1実施形態のリール保持装置1の構成)
第1実施形態のリール保持装置1の構成について、図1および図2を参考にして説明する。リール保持装置1は、フィーダ装置9とともに部品実装機に装備されて、部品を供給する役割を担う。図1は、第1実施形態のリール保持装置1の構成を示す斜視図である。図1において、リール保持装置1の前側(紙面の右奥側)は、フィーダ装置9に対向して配置される。図2は、第1実施形態のリール保持装置1をフィーダ装置9と組み合わせた使用状態を示す側面図である。図2に示されるように、リール保持装置1は、フィーダ装置9の後方の下側に配置される。リール保持装置1は、ケース2、第1リール保持部4、および第2リール保持部5などで構成されている。
ケース2は、前後方向に長い2つの側壁31、32が離隔平行配置されるように結合されて形成されている。図2において、手前側の側壁32は図示省略されている。2つの側壁31、32の間の内部空間の前側寄りに第1リール保持部4が設けられ、内部空間の後側寄りに第2リール保持部5が設けられる。2つの側壁31、32の離隔距離は、第1リール保持部4および第2リール保持部5に収容される部品供給リール81、82の個数に合わせて設定される。本実施形態では、第1リール保持部4および第2リール保持部5に、それぞれ4個の部品供給リール81、82がリール軸線の方向に並べて収容される。
ケース2の前端上部に、前後方向に延びる上側装着溝33が形成されている。ケース2の前端下部に、前後方向に延びる下側装着溝34が形成されている。さらに、ケース2の底部の後側寄りに、鉤型の底部装着溝35が形成されている。上側装着溝33および底部装着溝35は、リール保持装置1を後述の共通パレット98へ装着するときに使用される。下側装着溝34は、別の用途、例えばリール保持装置1の前側を下にして保管場所に留め置く場合などに、上側装着溝33と併せて使用される。
第1リール保持部4は、2個の外周支持ローラ41、42および1個の逸脱防止ローラ43を含んで構成されている。図2に示されるように、2個の外周支持ローラ41、42は、第1リール保持部4の下方寄りの前後に離隔して配置される。逸脱防止ローラ43は、第1リール保持部4の上方寄りの前側に配置される。外周支持ローラ41、42および逸脱防止ローラ43は、それぞれリール軸線の方向に長い円筒状の部材である。外周支持ローラ41、42および逸脱防止ローラ43は、それぞれ2つの側壁31、32の間に架け渡された軸部材411、421、431の周りに回転自在に支承されている。
前後の外周支持ローラ41、42の相互間の離隔距離は、部品供給リール81の外径よりも小さめである。したがって、前後の外周支持ローラ41、42は、4個の部品供給リール81の外周を回転可能に支持して落下させない。前後の外周支持ローラ41、42に支持されている部品供給リール81の外周と、逸脱防止ローラ43との間には、わずかな間隙が生じる。
前側の外周支持ローラ41と逸脱防止ローラ43との間の離隔距離は、部品供給リール81の外径よりも小さめである。これにより、部品供給リール81の前側への逸脱が防止される。後側の外周支持ローラ42と逸脱防止ローラ43との間の離隔距離は、部品供給リール8の外径よりも大きい。したがって、後方の斜め上方から後側の外周支持ローラ42と逸脱防止ローラ43との間に部品供給リール81を出し入れできる。つまり、外周支持ローラ42と逸脱防止ローラ43との間にリール出し入れ部44が形成されている。
第2リール保持部5は、第1リール保持部4の後方に位置する。第2リール保持部5は、2個の外周支持ローラ51、52、逸脱防止ローラ53、およびテープ案内ローラ54を含んで構成されている。図2に示されるように、2個の外周支持ローラ51、52は、第2リール保持部5の下方寄りの前後に離隔して配置される。逸脱防止ローラ53は、第2リール保持部5の上方寄りの前側に配置される。テープ案内ローラ54は、第2リール保持部5の上方寄りの後側に配置される。各ローラ51〜54は、それぞれ軸線方向に長い円筒状の部材である。各ローラ51〜54は、それぞれ2つの側壁31、32の間に架け渡された軸部材511、521、531、541の周りに回転自在に支承されている。
前後の外周支持ローラ51、52の相互間の離隔距離は、部品供給リール82の外径よりも小さめである。したがって、前後の外周支持ローラ51、52は、4個の部品供給リール82の外周を回転可能に支持して落下させない。前側の外周支持ローラ51と逸脱防止ローラ53との間の離隔距離は、部品供給リール82の外径よりも小さめである。これにより、部品供給リール82が前方に逸脱して前側の部品供給リール81に干渉することが防止される。後側の外周支持ローラ52とテープ案内ローラ54との間の離隔距離は、部品供給リール82の外径よりも大きい。これにより、後方から外周支持ローラ52とテープ案内ローラ54との間に部品供給リール82を出し入れでき、この間にリール出し入れ部55が形成されている。
ここで、4個の外周支持ローラ41、42、51、52、および2個の逸脱防止ローラ43、53は、一体品の棒状部材に相当し、かつ回転自在な棒状ローラ部材に相当する。さらに、4個の外周支持ローラ41、42、51、52、2個の逸脱防止ローラ43、53、およびテープ案内ローラ54には、同一形状の部材が用いられている。同様に、これらのローラ41、42、51、52、43、53、54を支承する軸部材411、421、511、521、431、531、541にも、同一形状の部材が用いられている。同一形状の部材の代表として第1リール保持部4の逸脱防止ローラ43および軸部材431を選択し、以下に詳細形状を説明する。
(2.第1リール保持部4の詳細形状)
図3は、第1リール保持部4を上方から見た平面図である。軸部材431に支承された逸脱防止ローラ43は、両方の端部にそれぞれ縮径部432を有する。逸脱防止ローラ43の縮径部432を除いた外周面は、部品供給リール81の外周に当接するので、滑らかな円筒面に仕上げられている。図4は、逸脱防止ローラ43の縮径部432付近の構造を示す拡大平面図である。図示されるように、縮径部432は、ローラ外径が一挙に小さくなる段差部433の両側に形成されている。これに限定されず、縮径部432は、ローラ外径が徐々に小さくなるテーパ形状や、ローラ端部に面取り加工が施されて丸みを有する面取り形状などであってもよい。
図3に示されるように、部品供給リール81は、リール軸線AXの周りに概ね回転対称に形成されている。部品供給リール81は、小径の円柱状のリール軸83の両端面に、それぞれ大径の円板状のリールフランジ84が固定されて形成されている。図3には省略されているが、2枚のリールフランジ84の間のリール軸83の周りの空間89に、部品収納テープ85が巻回されている。図4に示されるように、リールフランジ84の厚みはTであり、2枚のリールフランジ84の離間距離はDである。
逸脱防止ローラ43の縮径部432のリール軸線AX方向の幅寸法Wは、リールフランジ84の厚みTよりも広く、かつ2枚のリールフランジ84の離間距離Dよりも狭い。したがって、リール軸線方向の中央寄りの2個の部品供給リール81B、81Cにおいて、2枚のリールフランジ84は、共に逸脱防止ローラ43に当接し得る。一方、リール軸線方向の端部寄りの2個の部品供給リール81A、81Dにおいて、中央側のリールフランジ84Mは逸脱防止ローラ43に当接し得るが、端部側のリールフランジ84Nは縮径部432に臨むため逸脱防止ローラ43に当接し得ない。
(3.リール保持装置1の使用方法)
次に、リール保持装置1の使用方法について、共通パレット98およびフィーダ装置9の構成と併せ説明する。図2に示されるように、リール保持装置1は、フィーダ装置9とともに共通パレット98に装着されて使用される。共通パレット98は、図略の部品実装機に着脱可能に装備される。これに限定されず、共通パレット98は、部品実装機に固定的に装備されていてもよい。共通パレット98は、フィーダ装着部981およびリール装着部982からなる。フィーダ装着部981は、略矩形の平面部の前側に直立部が設けられて形成されており、側面視で略L形状である。フィーダ装着部981の平面部には、前後方向に延びる図略のスロットが幅方向に並んで刻設されている。幅方向に薄い複数のフィーダ装置9は、それぞれスロットの後方から前方の垂直部に向かって挿入され、装着される。
フィーダ装置9は、後端の中間高さ付近にテープ挿入口91を有し、後端の上部寄りに挿入レバー92を有している。挿入レバー92を持ち上げることで、テープ挿入口91に第1および第2の部品収納テープ85、86を順番に挿入できるようになっている。フィーダ装置9のテープ挿入口91から前端上部に向けて繰り出しレール93が配設されている。繰り出しレール93の前端付近の上面に、供給位置94が設定されている。
繰り出しレール93の後端付近の上方に、テープ制御部95が設けられている。テープ制御部95は、挿入された第1の部品収納テープ85の繰り出しを許容し、挿入された第2の部品収納テープ86を待機させる。かつ、テープ制御部95は、第1の部品収納テープ85が無くなると、自動的に第2の部品収納テープ86の繰り出しを許容する。したがって、第1および第2の部品収納テープ85、86を接続するスプライシング作業は不要である。テープ制御部95の具体的な構成は、例えば、特開2014−82454号に開示されている。フィーダ装置9は、サーボモータやスプロケットなどで構成される図略のテープ繰り出し機構を備え、部品収納テープ85、86を繰り出しレール93に沿って供給位置94へと繰り出す。
共通パレット98のリール装着部982は、2本のアーム部材983、前渡し板984、および後渡し板985などで構成されている。リール装着部982は、1個または複数の取付装置99が固定されるようになっている。詳述すると、2本のアーム部材983は、フィーダ装着部981の幅方向の両側の後部に、それぞれ固定されている。アーム部材983は、始めは水平後方に延び、続いて後下方向へと傾斜して延び、最後は水平後方に延びるように形成されている。2本のアーム部材983の傾斜部分を連結するように、前渡し板984が渡されている。2本のアーム部材983の後方の水平部分を連結するように、後渡し板985が渡されている。
取付装置99は、前底板991、後底板992、2枚の側板993、上側装着ロッド994、および底部装着ロッド995などで構成されている。前底板991は、前渡し板984の傾斜した上側にねじ止め可能とされている。後底板992は、後渡し板985の上側にねじ止め可能とされている。2枚の側板993は、前底板991および後底板992の幅方向の両端から上方に向けて立設されている。図2において、紙面手前側の側板993は省略されている。2枚の側板993の前側の上部を連結するように、上側装着ロッド994が幅方向に水平に設けられている。2枚の側板993の後側の下部を連結するように、底部装着ロッド995が幅方向に水平に設けられている。取付装置99は、幅方向の大きさが限定されず、複数のリール保持装置1用にそれぞれ個別に設けられてもよく、あるいは複数のリール保持装置1用に共通に設けられてもよい。
リール保持装置1の装着作業において、作業者は、後方から取付装置99へ向けてリール保持装置1を前進させ、上側装着溝33に上側装着ロッド994を係入させる。そして、作業者は、リール保持装置1の後部を下げながら少し後方に戻して、鉤型の底部装着溝35の奥まで底部装着ロッド995を嵌入させる。作業者は、図略のロック部材を操作し、リール保持装置1を取付装置99に固定して装着する。次に、作業者は、取付装置99を前渡し板984および後渡し板985にねじ止め固定して、装着作業を終了する。なお、別法として、リール装着部982に予め固定された取付装置99に対し、リール保持装置1を装着するようにしてもよい。
図2に示されるように、リール保持装置1は、フィーダ装着部981よりも低い位置に装着される。これにより、リール保持装置1や取付装置99が装着されているか否かに関係なく、フィーダ装置9の着脱作業を行える。一方、フィーダ装置9が装着された状態において、リール保持装置1が固定された取付装置99の交換作業、リール保持装置1のみの交換作業、ならびに部品供給リール81、82のみの交換作業のいずれも可能となっている。
したがって、生産する基板の種類が切り替わって供給する部品の複数種を変更するときの段取り替え作業で、取付装置99またはリール保持装置1を交換すればよく、フィーダ装置9を着脱する必要がない。
リール保持装置1を装着した後に、作業者は、第1リール保持部4の部品供給リール81から第1の部品収納テープ85を引き出し、逸脱防止ローラ43の後側および上側を通して、フィーダ装置9のテープ挿入口91に差し込む。続いて、作業者は、第2リール保持部5の部品供給リール82から第2の部品収納テープ86を引き出し、テープ案内ローラ54の後側および上側を通して、フィーダ装置9のテープ挿入口91に差し込む。すると、2本の部品収納テープ85、86は、それぞれ逸脱防止ローラ43、テープ案内ローラ54に接触しながら繰り出されてテープ挿入口91に向かう。この説明で分かるように、逸脱防止ローラ43は、テープ案内部材を兼ねている。
フィーダ装置9による第1の部品収納テープ85の繰り出しが開始されると、第1リール保持部4では部品収納テープ85に繰り出し力が作用する。これにより、フィーダ装置9に繰り出される部品収納テープ85は、部品供給リール81を外周支持ローラ41、42から浮上させて逸脱させようとする。しかしながら、部品供給リール81は、その外周が逸脱防止ローラ43に当接するため、逸脱が防止される。
また、基板の生産途中に或るフィーダ装置で第1の部品収納テープ85が終端まで繰り出されて部品切れになるとき、作業者は、第1リール保持部4から部品供給リール81を取り外し、第2リール保持部5の部品供給リール82を第1リール保持部4に移動させる。次いで、作業者は、新たな部品供給リール82を第2リール保持部5に入れ、新たな部品収納テープ86の先端をフィーダ装置9のテープ挿入口91に差し込む。これを繰り返すことにより、部品切れ時の部品補充作業を容易に行える。
(4.従来技術と比較したリール保持装置1の作用)
次に、第1実施形態のリール保持装置1の作用について、従来技術と比較して説明する。図5は、従来技術の第1リール保持部4Xを上方から見た平面図である。従来技術において、逸脱防止ローラ49は、部品供給リール81の回転時の摩擦を低減するために、個別に設けられている。つまり、リールフランジ84間の離間距離Dよりも少し長めの4個の逸脱防止ローラ49が、リール軸線の方向に並んで軸部材431に支承されている。
この構成では、リールフランジ84が、逸脱防止ローラ49と側壁31、32との間や、逸脱防止ローラ49の相互間に噛み込んでしまうおそれがある。リールフランジ84が噛み込んでしまうと、噛み込んだ位置を支点にして部品供給リール81が浮き上がり、部品収納テープ85の繰り出しが阻害されて、良好な部品の供給が妨げられる。同様に、従来技術において、図略の外周支持ローラも、部品供給リール81ごとに個別に設けられている。したがって、リールフランジ84が、外周支持ローラと側壁31、32との間や、外周支持ローラの相互間に噛み込んでしまうおそれがある。リールフランジ84が噛み込んで自由な回転ができなくなると、部品収納テープ85の繰り出しが阻害されて、良好な部品の供給が妨げられる。
これに対し、第1実施形態のリール保持装置1では、逸脱防止ローラ43が一体品であるので、リールフランジ84、84M、84Nがローラの相互間に噛み込むことは有り得ない。また、逸脱防止ローラ43と側壁31、32との間に仮に間隙が生じても、逸脱防止ローラ43に縮径部432が設けられているので、この間隙に端部側のリールフランジ84Nが噛み込むことも生じ得ない。リールフランジ84、84M、84Nの噛み込みを防止する作用は、前後の外周保持ローラ41、42でも同様に発生する。したがって、第1リール保持部4は、4個の部品供給リール81を安定的に回転可能に保持できる。同様に、第2リール保持部5も、4個の部品供給リール82を安定的に回転可能に保持できる。
(5.第1実施形態のリール保持装置1の態様および効果)
第1実施形態のリール保持装置1は、複数の部品収納部にそれぞれ部品を収納した部品収納テープ85、86を繰り出して供給位置94で部品を採取可能とするフィーダ装置9と組み合わせて使用され、部品収納テープ85、86がそれぞれ巻回された複数の部品供給リール81、82を回転可能かつ交換可能に保持するリール保持装置1であって、複数の部品供給リール81、82をリール軸線AXの方向に並べて収容するケース2と、ケース2の2つの側壁31、32の間に架け渡され、リール軸線AXが一致するように複数の部品供給リール81、82の外周を回転可能に支持する外周支持ローラ41、42、51、52と、2つの側壁31、32の間に架け渡されて複数の部品供給リール81、82の外周に臨み、部品供給リール81、82が外周支持ローラ41、42、51、52から逸脱することを防止する逸脱防止ローラ43、53と、を備え、外周支持ローラ41、42、51、52および逸脱防止ローラ43、53は、複数の部品供給リール81、82の外周に当接する滑らかな面を有して2つの側壁31、32の間に架け渡された一体品の棒状部材である。
これによれば、外周支持ローラ41、42、51、52および逸脱防止ローラ43、53は、2つの側壁31、32の間に架け渡された一体品の棒状部材とされている。このため、複数の部品供給リール81、82は、一体品の外周支持ローラ41、42、51、52および逸脱防止ローラ43、53の外周に当接し、従来技術のようにリールフランジ84がローラの相互間に噛み込んでしまうおそれは無い。したがって、リール保持装置1は、部品供給リール81、82を安定的に回転可能に保持して、部品収納テープ85、86を確実に繰り出せる。また、従来技術で部品供給リール81、82ごとに設けられていた複数の逸脱防止ローラ49を一体品の逸脱防止ローラ43とし、同様に外周支持ローラ41、42、51、52も一体品としたので、部材点数が削減され、コストダウンにもつながる。
さらに、外周支持ローラ41、42、51、52および逸脱防止ローラ43、53は、回転自在な棒状ローラ部材であって、両方の端部にそれぞれ部品供給リール81、82を形成するリールフランジ84の厚みTよりも広くかつ2枚のリールフランジ84の離間距離Dよりも狭い幅寸法Wの縮径部432を有する。
これによれば、外周支持ローラ41、42、51、52および逸脱防止ローラ43、53と、側壁31、32との間に仮に間隙が生じても、この間隙に端部側のリールフランジ84Nが噛み込んでしまうおそれは無い。なぜなら、端部寄りの部品供給リール81A、81Dは、端部側のリールフランジ84Nが縮径部432に臨んで浮いた状態となり、中央側のリールフランジ84Mのみで片側受けされ、ないしは片側当りするからである。したがって、リール保持装置1は、さらに一層確実に部品供給リール81、82を安定的に回転可能に保持できる。
さらに、外周支持ローラ41、42、51、52および逸脱防止ローラ43、53は、同一形状とされている。加えて、これらのローラ41、42、51、52、43、53を支承する軸部材411、421、511、521、431、531、611も、同一形状とされている。したがって、部材の種類が削減され、コストダウンにつながる。
さらに、逸脱防止ローラ43は、第1の部品収納テープ85のフィーダ装置9への繰り出しを案内するテープ案内部材を兼ねる。これによれば、部品収納テープ85の繰り出し経路が安定して、部品収納テープ85をさらに一層確実に繰り出せる。また、専用のテープ案内部材が不要であるので、部材点数が削減され、コストダウンにつながる。
さらに、複数の部品供給リール81の外周の下部を回転可能に支持する2個の外周支持ローラ41、42と、複数の部品供給リール81の外周の上部に臨む逸脱防止ローラ43とを備え、後側の外周支持ローラ42と逸脱防止ローラ43との間に、部品供給リール81の外径よりも大きな離間距離が設けられて部品供給リール81を出し入れ可能なリール出し入れ部44が形成されている。これによれば、共通パレット98からリール保持装置1を取り外さずに部品供給リール81のみを交換できるので、部品補充作業の手間が軽減される。
さらに、2個の外周支持ローラ41、42、51、52および逸脱防止ローラ43、53からなる第1リール保持部4および第2リール保持部5を備え、2組のリール保持部4,5のそれぞれにリール出し入れ部44、55が形成されている。これによれば、リール保持装置1とスプライシング作業の不要なフィーダ装置9と組み合わせて使用することにより、部品補充作業の手間がさらに大幅に軽減される。
(6.第2実施形態の第1リール保持部4Aの詳細形状)
次に、第2実施形態のリール保持装置について、第1実施形態と異なる点を主に説明する。第2実施形態のリール保持装置は、主要な構成が第1実施形態と同様であり、ケース、第1リール保持部4A、および第2リール保持部などで構成されている。図6は、第2実施形態の第1リール保持部4Aを上方から見た平面図である。第2実施形態では、逸脱防止ローラ43および軸部材431に代えて、逸脱防止ロッド46が用いられる。
逸脱防止ロッド46は、外径が一定の一体品の棒状部材である。逸脱防止ロッド46の両方の端部は、両方の側壁31、32にそれぞれ穿設された係止孔37、38に嵌め込まれて係止されている。したがって、逸脱防止ロッド46は回転しない。また、逸脱防止ロッド46と側壁31、32との間に間隙が生じることは無く、従来技術のように端部側のリールフランジ84Nが噛み込んでしまうおそれは無い。
また、第1リール保持部4Aでは、外周支持ローラ41、42に代えて、逸脱防止ロッド46と同一形状のリール保持ロッドが用いられる。さらに、第2リール保持部にも、逸脱防止ロッド46およびリール保持ロッドが用いられる。つまり、第2実施形態では、リールフランジ84が噛み込んでしまう部材間の間隙を無くしている。したがって、第2実施形態のリール保持装置は、部品供給リール81、82を安定的に回転可能に保持して、部品収納テープ85、86を確実に繰り出せる。
(7.実施形態の応用および変形)
なお、第1実施形態において、2つの側壁31、32に凹部または孔部を設け、縮径部432を有さない外周支持ローラ41、42、51、52および逸脱防止ローラ43、53の両端が凹部または孔部に回転可能に入り込む形態とすることもできる。また、第1および第2実施形態において、第1リール保持部4、4Aおよび第2リール保持部5がそれぞれ保持するリール数は、4個に限定されず、2個からフィーダ装置9の全数まで変更可能である。加えて、共通パレット98の2枚の支持板986の間に固定される取付装置99の個数や、各取付装置99に装着されるリール保持装置1の台数も、変更可能である。さらに、スプライシング作業を行うタイプのフィーダ装置に対応して、第2リール保持部5を備えず第1リール保持部4、4Aのみのリール保持装置とすることもできる。第1および第2実施形態は、その他にも様々な応用や変形が可能である。
1:リール保持装置
2:ケース 31、32:側壁
33:上側装着溝 35:底部装着溝
4、4A:第1リール保持部 41、42:外周支持ローラ
43:逸脱防止ローラ 432:縮径部 433:段差部
44:リール出し入れ部 46:逸脱防止ロッド
5:第2リール保持部 51、52:外周支持ローラ
53:逸脱防止ローラ 54:テープ案内ローラ
55:リール出し入れ部
81、81A〜81D、82:部品供給リール
83:リール軸 84、84M、84N:リールフランジ
85、86:部品収納テープ
9:フィーダ装置 91:テープ挿入口 92:挿入レバー
93:繰り出しレール 94:供給位置 95:テープ制御部
98:共通パレット 981:フィーダ装着部
982:リール装着部 99:取付装置
994:上側装着ロッド 995:底部装着ロッド
4X:従来技術の第1リール保持部
49:従来技術の逸脱防止ローラ

Claims (2)

  1. 部品収納テープがそれぞれ巻回された複数の部品供給リールを回転可能かつ交換可能に保持するリール保持装置に用いられ、前記部品供給リールを収容するケースの2つの側壁の間に架け渡され、前記部品供給リールの外周に臨み、前記部品供給リールが前記ケースから逸脱することを防止する逸脱防止部材であって、
    両方の端部にそれぞれ前記部品供給リールを形成するリールフランジの厚みよりも広くかつ2枚の前記リールフランジの離間距離よりも狭い縮径部を有する逸脱防止部材。
  2. 前記部品収納テープのフィーダ装置への繰り出しを案内するテープ案内部材を兼ねる、請求項1に記載の逸脱防止部材。
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