JP2019086529A - 顕微鏡、照明装置、及び観察方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】観察対象の位置からの光を高精度で検出する。【解決手段】顕微鏡は、蛍光物質を活性化させる活性化光または活性化された蛍光物質を励起させる励起光に設定される第1光と、活性化光と励起光とのうち第1光と異なる光に設定される第2光とを、試料に対して第1方向から照射する照明系と、第1光と第2光とが照射された試料から放射される蛍光を、第1方向とは異なる第2方向から検出する検出系と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、顕微鏡、照明装置、及び観察方法に関する。
試料に含まれる蛍光物質からの蛍光を検出する顕微鏡が知られている(例えば、下記の非特許文献1参照)。
Patrick Hoyer、他10名、"Breaking the diffraction limit of light-sheet fluorescence microscopy by RESOLFT"、Proc Natl Acad Sci U S A. 2016 Mar 29
本発明の第1の態様に従えば、蛍光物質を活性化させる活性化光または活性化された蛍光物質を励起させる励起光に設定される第1光と、活性化光と励起光とのうち第1光と異なる光に設定される第2光とを、試料に対して第1方向から照射する照明系と、第1光と第2光とが照射された試料から放射される蛍光を、第1方向とは異なる第2方向から検出する検出系と、を備える顕微鏡が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、蛍光物質を励起させる励起光または励起した蛍光物質に誘導放出を生じさせる誘導光に設定される第1光と、励起光と誘導光とのうち第1光と異なる光に設定される第2光とを、試料に対して第1方向から照射する照明系と、第1光と第2光とが照射された試料から放射される蛍光を、第1方向とは異なる第2方向から検出する検出系と、を備える顕微鏡が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、蛍光物質を活性化させる活性化光または活性化された蛍光物質を励起させる励起光に設定される第1光と、活性化光と励起光とのうち第1光と異なる光に設定される第2光とを、試料に対して第1方向から照射することと、第1光と第2光とが照射された試料から放射される蛍光を、第1方向とは異なる第2方向から検出することと、を含む観察方法が提供される。
本発明の第4の態様に従えば、蛍光物質を励起させる励起光または励起した蛍光物質に誘導放出を生じさせる誘導光に設定される第1光と、励起光と誘導光とのうち第1光と異なる光に設定される第2光とを、試料に対して第1方向から照射することと、第1光と第2光とが照射された試料から放射される蛍光を、第1方向とは異なる第2方向から検出することと、を含む観察方法が提供される。
第1実施形態に係る顕微鏡を示す図である。 第1実施形態に係るマスクを示す図である。 ベッセルビームおよびガウスビームを示す図である。 第1実施形態に係る照明光を示す図である。 実施形態に係る第1の観察方法を示すフローチャートである。 実施形態に係る第2の観察方法を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る顕微鏡を示す図である。 第2実施形態に係る照明光を示す図である。 実施例と比較例との比較を示す図である。 第3実施形態に係る顕微鏡を示す図である。 照明光および蛍光の強度分布を示す図である。 第4実施形態に係る顕微鏡を示す図である。 第4実施形態に係るビーム成形部を示す図である。 第5実施形態に係る顕微鏡を示す図である。 複数のビームの種類について照明光の強度分布を示す図である。 第6実施形態に係る顕微鏡を示す図である。 第6実施形態に係る顕微鏡の動作を示すフローチャートである。 第7実施形態に係る顕微鏡を示す図である。 第7実施形態に係る観察方法を示すフローチャートである。 第8実施形態に係る顕微鏡を示す図である。
[第1実施形態]
第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る顕微鏡を示す図である。顕微鏡1は、例えば、蛍光物質で標識(ラベル)された試料Sの蛍光観察に利用される。顕微鏡1は、試料Sに含まれる蛍光物質が発する蛍光を検出する。試料Sは、生きた細胞(ライブセル)を含んでもよいし、ホルムアルデヒド溶液等の組織固定液を用いて固定された細胞を含んでもよく、組織等でもよい。試料Sは、観察対象物を保持する保持部材(例、カバーガラス、シャーレ)を含んでいてもよい。
図1の顕微鏡1(顕微鏡システム)は、照明系2、検出系3、及びステージ4を備える。ステージ4は、試料Sを保持する。照明系2は、試料Sに対して、第1光L1および第2光L2を第1方向(図中のY方向)から照射する。照明系2は、第1対物レンズ5を備え、第1対物レンズ5から第1光L1および第2光L2を照射する。
試料Sは、第1光L1と第2光L2との照射によって第3光L3を放射する。試料Sは、第1光L1と第2光L2との照射によって第3光L3を放射し、かつ第1光L1と第2光L2と一方の光のみの照射によって第3光L3を放射しなくてもよい。また、試料Sは、第1光L1と第2光L2との照射によって第3光L3を放射し、かつ第1光L1と第2光L2と一方の光のみの照射によって第3光L3を放射してもよい。検出系3は、第1方向(Y方向)と異なる第2方向(図中のZ方向)から、第3光L3を検出する。第2方向は、例えば、第1方向と交差する方向、第1方向に垂直な方向である。検出系3は、第2対物レンズ6を備え、試料Sから第2対物レンズ6に入射した光を検出する。以下、顕微鏡1の各部について説明する。
以下の説明において、図1などに示すXYZ直交座標系を参照する。このXYZ直交座標系において、Y方向は、第1対物レンズ5の光軸5Aと平行な方向である。また、Z方向は、第2対物レンズ6の光軸6Aと平行な方向である。X方向は、Y方向およびZ方向のそれぞれに垂直な方向である。
上記の蛍光物質は、例えば、フォトスイッチャブル プローブ(PP)を含む。蛍光物質は、例えば、活性化光が照射されることで不活性状態から活性状態に遷移する。蛍光物質は、活性状態において励起光が照射されることによって、基底状態から励起状態に遷移する。蛍光物質は、励起状態において蛍光を発して、基底状態に遷移する。また、蛍光物質は、不活性化光が照射されることによって活性化状態から不活性状態に遷移する。不活性状態において、蛍光物質は、励起光が照射されても励起状態に遷移せず、蛍光を発しない。不活性化光は、励起光と同じ波長である場合もあるし、励起光と異なる波長である場合もある。上記の蛍光物質は、シアニン(cyanine)染料等の蛍光色素でもよいし、蛍光タンパク質でもよい。試料Sに含まれる蛍光物質の種類は、1種類でもよいし、2種類以上でもよい。
本実施形態において、第1光L1は、蛍光物質を活性化させる活性化光または活性化された蛍光物質を励起させる励起光に設定される。また、第2光L2は、活性化光と励起光とのうち第1光と異なる光に設定される。この場合、蛍光物質は、第1光L1と第2光L2との照射によって第3光L3(蛍光)を放射し、かつ第1光L1または第2光L2の照射によって第3光L3(蛍光)を放射しない。本実施形態において、第1光L1と第2光L2とのうち、一方の光は、蛍光物質を活性化する活性化光であり、他方の光は活性化された蛍光物質を励起する励起光である。以下の説明においては、適宜、第1光L1を活性化光L1と称し、第2光L2を励起光L2と称する。
なお、第1光L1が励起光であって励起光L2が活性化光でもよい。また、活性化光L1および励起光L2を包括して、適宜、照明光と称する。試料Sに含まれる蛍光物質は、活性化光L1と励起光L2とが照射されることによって、第3光L3として蛍光を放射する。以下の説明において、適宜、第3光L3を蛍光L3と称する。試料Sに含まれる蛍光物質は、活性化光L1と励起光L2との一方が照射されない場合に、蛍光L3が発生しない。
照明系2は、第1光源11、第2光源12、及び照明光学系13を備える。第1光源11は、活性化光L1を発する。第1光源11は、例えば、LD(レーザダイオード)あるいはLED(発光ダイオード)などの固体光源を含む。第2光源12は、励起光L2を発する。励起光L2は、活性化光L1と波長が異なる。第2光源12は、例えば、LD(レーザダイオード)あるいはLED(発光ダイオード)などの固体光源を含む。
照明光学系13は、第1光源11からの活性化光L1および第2光源12からの励起光L2を、それぞれ第1対物レンズ5へ導き、第1対物レンズ5から試料Sに照射する。
照明光学系13は、第1光源11の光出射側に配置されたレンズ15、レンズ16、レンズ17、レンズ18、及びダイクロイックミラー19を備える。レンズ15は、第1光源11から出射した活性化光L1を集光する。レンズ16は、レンズ15が集光した活性化光L1をほぼ平行光に変換する。レンズ17は、レンズ16からの活性化光を集光する。レンズ16とレンズ17との間には、第1対物レンズ5の瞳面P0と光学的に共役な瞳共役面P1が配置される。レンズ18は、レンズ17が集光した活性化光L1をほぼ平行光に変換する。レンズ18を通った活性化光L1は、ダイクロイックミラー19に入射する。
また、照明光学系13は、第2光源12の光出射側に配置されたレンズ21、レンズ22、レンズ23、及びレンズ24を備える。レンズ21は、第2光源12から出射した励起光L2を集光する。レンズ22は、レンズ21が集光した励起光L2をほぼ平行光に変換する。レンズ23は、レンズ22からの励起光L2を集光する。レンズ22とレンズ23との間には、第1対物レンズ5の瞳面P0と光学的に共役な瞳共役面P2が配置される。
レンズ24は、レンズ23が集光した励起光L2をほぼ平行光に変換する。レンズ24を通った励起光L2は、ダイクロイックミラー19に入射する。励起光L2の光路は、ダイクロイックミラー19と第1対物レンズ5との間において、活性化光L1の光路の少なくとも一部と重複する。
本実施形態において、照明光学系13は、ビーム成形部25を備える。ビーム成形部25は、第1対物レンズ5の瞳面P0における活性化光L1の強度分布と励起光L2の強度分布とが互いに異なるように、活性化光L1と励起光L2との一方または双方を成形する。図1において、ビーム成形部25は、活性化光L1と励起光L2とのうち励起光L2のみを成形する。例えば、第1対物レンズ5の瞳面P0において、活性化光L1はガウスビームであり、励起光L2はベッセルビームである。この場合、ビーム成形部25は、励起光L2が瞳面P0においてベッセルビームとなるように、励起光L2をビーム成型する。ビーム成形部25は、第1対物レンズ5の瞳共役面P2において励起光L2が通る領域を規定するマスク26を備える。
マスク26は、励起光L2が入射し、かつ活性化光L1が入射しない位置に配置される。例えば、マスク26は、第1光源11とダイクロイックミラー19との間の光路に配置される。マスク26は、瞳共役面P2と同じ位置またはその近傍の位置に配置される。
図2は、第1実施形態に係るマスクを示す図である。マスク26は、励起光L2が通る開口26aを有する。マスク26において開口26a以外の部分は、励起光L2の少なくとも一部を遮る遮光部26bになっている。開口26aは、例えば、照明光学系13の光軸13Aを中心とする円環形状である。開口26aには、例えば、励起光L2が透過する特性の透明部材26cが埋め込まれている。遮光部26bのうち透明部材26cよりも内側の部分は、透明部材26cを介して、遮光部26bのうち透明部材26cよりも外側の部分に支持される。
なお、実施形態に係るマスク26は、例えば図2(B)に示すように、図2(A)と異なる形態でもよい。図2(B)のマスク26は、複数の開口26aを有する。複数の開口26aは、照明光学系13の光軸13Aの周囲に離散的に配置される。遮光部26bは、開口26aよりも照明光学系13の光軸13Aに近い部分と、開口26aよりも照明光学系13の光軸13Aから遠い部分とが連続している。図2(B)において、開口26aには、図2(A)に示した透明部材26cが埋め込まれていなくてもよく、開口26aは、例えば空隙などでもよい。また、図2(A)、図2(B)に示した開口26aは、例であり、開口26aの位置、形状、及び数の少なくとも1つが図2(A)、図2(B)と異なってもよい。
なお、図2のマスク26は、光を遮る領域(遮光領域)が固定の部材であるが、光を遮る領域を可変の部材でもよい。例えば、マスク26は、開口26aを開閉可能な機械式の絞りでもよい。また、マスク26は、空間光変調器(SLM)によって光を遮る領域を可変であってもよい。
なお、ビーム成形部25(図1参照)は、活性化光L1と励起光L2とのうち活性化光L1のみを成形してもよい。例えば、第1対物レンズ5の瞳面P0において、活性化光L1はベッセルビームであり、励起光L2はガウスビームであってもよい。この場合、瞳共役面P2にマスク26が配置される代わりに、瞳共役面P1にマスク26と同様のマスクが配置される。
また、ビーム成形部25は、活性化光L1および励起光L2の双方を成形してもよい。例えば、第1対物レンズ5の瞳面P0において、活性化光L1および励起光L2は、それぞれベッセルビームであってもよい。この場合、瞳共役面P1および瞳共役面P2のそれぞれにマスク26が配置される。
また、第1対物レンズ5の瞳面P0において、活性化光L1および励起光L2は、それぞれガウスビームであってもよい。この場合、顕微鏡1は、ビーム成形部25を備えなくてもよい。
図1の説明に戻り、ダイクロイックミラー19は、活性化光L1が反射し、かつ励起光L2が透過する特性を有する。照明光学系13は、ダイクロイックミラー19から試料Sへ向かう順に、レンズ31、レンズ32、走査部33、レンズ34、レンズ35、及び第1対物レンズ5を備える。ダイクロイックミラー19で反射した活性化光L1、及びダイクロイックミラー19を透過した励起光L2は、レンズ31に入射する。レンズ31は、活性化光L1および励起光L2を集光する。レンズ32は、レンズ31が集光した活性化光L1および励起光L2をほぼ平行光に変換する。
レンズ32を通った活性化光L1および励起光L2は、走査部33に入射する。走査部33は、活性化光L1および励起光L2を、試料Sにおいて第1方向(Y方向)および第2方向(Z方向)のそれぞれと異なる方向(X方向)に走査する。走査部33による走査方向は、例えば、第1方向と交差(例、直交)し、かつ第2方向と交差(例、直交)する方向である。走査部33は、例えば、活性化光L1と励起光L2とを、第1対物レンズ5の光軸5Aおよび第2対物レンズ6のそれぞれに交差する第3方向(図中X方向)に偏向させる。
走査部33は、例えば、第1対物レンズ5の光軸5Aに対する傾きが可変の偏向ミラー(走査ミラー)を含む。偏向ミラーは、例えば、ガルバノミラーまたはMEMSミラーである。活性化光L1および励起光L2は、走査部33を介して、レンズ34に入射する。レンズ34は、活性化光L1および励起光L2を集光する。レンズ35は、レンズ34が集光した活性化光L1および励起光L2をほぼ平行光に変換する。活性化光L1および励起光L2は、レンズ35を介して第1対物レンズ5に入射する。第1対物レンズ5は、活性化光L1および励起光L2を集光する。
図3は、ベッセルビームおよびガウスビームを示す図である。図3(A)には、第1対物レンズ5の瞳面P0に励起光L2が入射する領域A1、及びベッセルビームとして第1対物レンズ5から出射する励起光L2を示した。また、図3(B)には、第1対物レンズ5の瞳面P0に活性化光L1が入射する領域A2、及びガウスビームとして第1対物レンズ5から出射する活性化光L1を示した。
図3(A)に示すように、励起光L2は、第1対物レンズ5の瞳面P0で、図2のマスク26の開口26aに対応する円環形状の領域A1に入射する。瞳面P0における励起光L2の強度分布は、ガウス分布に対して、第1対物レンズ5の光軸5Aの位置およびその周囲の強度が低い分布である。第1対物レンズ5から出射した励起光L2は、第1対物レンズ5の光軸5Aに対して傾いた向きから選択的に、第1対物レンズ5の焦点面FPへ向かう。第1対物レンズ5は、Y方向において、焦点面FPと第2対物レンズ6の光軸6A(図1参照)とが同じ位置になるように、位置決めされる。
図3(B)に示すように、活性化光L1は、第1対物レンズ5の瞳面P0で円形状の領域A2に入射する。瞳面P0における活性化光L1の強度分布は、ほぼガウス分布である。第1対物レンズ5から出射した活性化光L1は、第1対物レンズ5の光軸5Aとの角度が小さい光線であるほどその強度が強いガウスビームとして、第1対物レンズ5の焦点面FPへ向かう。
図1の説明に戻り、検出系3は、検出光学系41および検出部42を備える。検出光学系41は、試料Sで発生した蛍光L3を検出部42へ導く。検出光学系41は、第2対物レンズ6、レンズ43、及びフィルタ44を備える。第2対物レンズ6およびレンズ43は、蛍光L3の像を形成する。
フィルタ44は、蛍光L3が透過し、蛍光L3と異なる波長の光(例、外光、試料Sで反射、散乱した照明光)を遮る特性を有する。フィルタ44は、試料Sと検出部42との間の光路に配置される。例えば、フィルタ44は、レンズ43と検出部42との間の光路に配置される。
検出部42は、蛍光L3の像が形成される位置またはその近傍に配置される。検出部42は、例えば、CMOSイメージセンサあるいはCCDイメージセンサなどの撮像素子である。検出部42は、検出光学系41が形成した蛍光L3の像を撮像することで、蛍光L3を検出する。
次に、顕微鏡1の実効視野について説明する。図4は、第1実施形態に係る照明光を示す図である。図4において、符号A3は、蛍光の検出対象の領域(以下、検出領域A3という)である。検出領域A3は、例えば、検出可能なレベルの蛍光が試料Sで発生するように、照明光(活性化光L1、励起光L2)が照射される照明領域である。検出領域A3は、シート状の領域である。以下、Z方向における検出領域A3の寸法を適宜、シート厚SZと称する。シート厚SZは、XZ平面における照明光の光強度分布の半値全幅(FWHM)である。
シート厚SZが小さい場合、例えば、Z方向において検出対象の位置とずれた位置(例、背景)における蛍光(例、背景光)の発生が抑制される。そのため、シート厚SZが小さい場合、検出対象の位置からの蛍光を信号とし、検出対象の位置とずれた位置からの蛍光をノイズとすると、S/N比が高くなる。
また、Y方向における検出領域A3の寸法を、適宜、シート長SYと称する。シート長SYは、検出系3の実質的な視野(実効視野)のY方向における寸法に相当する。シート長SYは、YZ平面における照明光の光強度分布の半値全幅(FWHM)である。また、図4(B)に示す検出領域A3のX方向の寸法を、適宜、検出領域A3の幅SXと称する。検出領域A3の幅SXは、走査部33が試料を照明光(活性化光L1、励起光L2)で走査する範囲に相当する。
ここで、活性化光を照明系から照射し、励起光を検出系から照射する場合について説明する。活性化光がガウシアンビームである場合、上記のシート厚と実効視野の広さとはトレードオフの関係になる。例えば、照明系の開口数が大きいほどシート厚が小さくなるが、シート長も小さくなり実効視野が狭くなる。また、活性化光がベッセルビームである場合、シート厚を薄くしつつ、実効視野を広くすることができる。しかしながら、活性化光がベッセルビームである場合、活性化光がガウシアンビームである場合と比較して、サイドローブが増加する。そのため、活性化光がベッセルビームである場合、サイドローブに起因する蛍光がノイズとなり、上記のS/N比が低下する。なお、励起光を照明系から照射し、活性化光を検出系から照射する場合についても同様である。
実施形態に係る顕微鏡1において、照明系2は、検出系3の検出方向(例、Z方向)と異なる照射方向(例、Y方向)から、第1光(例、活性化光L1)および第2光(例、励起光L2)を照射するので、シート厚を薄くしつつ実効視野を広くすることができ、かつサイドローブを低減することができる。
次に、上述の顕微鏡1の構成に基づき、実施形態に係る観察方法について説明する。図5は、実施形態に係る第1の観察方法を示すフローチャートである。ステップS1において、照明系2は、第1光(例、活性化光L1)と第2光(例、励起光L2)とを、試料Sに対してY方向から照射開始する。ステップS2において、走査部33は、第1光(例、活性化光L1)と第2光(例、励起光L2)とで、試料SをX方向に走査する。これにより、図4に示したシート状の検出領域A3に第1光および第2光が照射される。
ステップS3において、検出系3は、試料Sからの光(例、蛍光L3)をZ方向から検出する。例えば、検出部42は、ステップS1における照明光の照射開始と同期して露光を開始する。また、検出部42は、ステップS2において照明光で試料が走査される間に露光を継続する。また、検出部42は、照明光の走査終了と同期して露光を終了する。
図6は、実施形態に係る第2の観察方法を示すフローチャートである。ステップS11において、走査部33は、X方向における照明光の照射位置を設定する。ステップS12において、照明系2は、第1光(例、活性化光L1)と第2光(例、励起光L2)とを、試料Sに対してY方向から照射する。ステップS13において、検出系3は、試料Sからの光(例、蛍光L3)をZ方向から検出する。
ステップS14において、顕微鏡1(例、顕微鏡1の制御部)は、照射位置を変更するか否かを判定する。顕微鏡1は、例えば、予定された照射位置の一部についてステップS12の処理およびステップS13の処理が終了していない場合、照射位置を変更すると判定する。顕微鏡1は、照射位置を変更すると判定した場合(ステップS14;Yes)、ステップS11において照射位置を次の照射位置に設定し、ステップS12の処理およびステップS13の処理を繰り返す。
顕微鏡1は、照射位置を変更しないと判定した場合(ステップS14;No)、ステップS15において画像を生成する。顕微鏡1は、ステップS15において、ステップS12の処理およびステップS13の処理を繰り返すことで得られる検出部42の検出結果に基づいて、画像を生成する。
なお、顕微鏡1は、第1光源11を備えなくてもよい。例えば、第1光源11は、顕微鏡1に外付けされる外部装置でもよい。顕微鏡1は、第1光源11を備えない状態で提供され、第1光源11は、顕微鏡1による観察が実行される際に顕微鏡1に取り付けられてもよい。第1光源11は、顕微鏡1において交換可能に設けられてもよい。また、第2光源12についても第1光源11と同様であり、顕微鏡1は、第2光源12を備えなくてもよい。なお、照明系2は、顕微鏡1と別に提供される照明装置でもよい。照明系2は、試料Sからの光を顕微鏡1によって検出する際に、顕微鏡1に取り付けられてもよい。
なお、図1などにおいて、活性化光L1がガウスビームであり、励起光L2がベッセルビームであるが、本実施形態あるいは後述の実施形態において、励起光L2がガウスビームであって、活性化光L1がベッセルビームでもよい。また、活性化光L1および励起光L2は、ガウスビームでもよい。また、活性化光L1および励起光L2は、ベッセルビームでもよい。また、図1では第1光L1は活性化光であり、第2光は励起光であるが、本実施形態および後述の実施形態において第1光L1が励起光であって、第2光L2が活性化光でもよい。
なお、実施形態において、第1光L1と第2光L2との一方または双方は、エアリービームでもよい。エアリービームは、所定の光学面において位置によって位相が変化する光である。エアリービームは、所定の光学面において、位相の空間分布が不均一である。上記の所定の光学面は、例えば、第1対物レンズ5に対して試料Sと反対側における第1対物レンズ5の焦点面(瞳面P0)、あるいは第1対物レンズ5に対して試料Sと同じ側における第1対物レンズ5の焦点面(図3(A)の焦点面FP)である。
第1光L1と第2光L2との一方または双方をエアリービームに成形する手法として、例えば、ビーム成形部25が位相の空間分布を調整する手法がある。例えば、ビーム成形部25は、第1光L1をエアリービームに成形する場合、第1対物レンズ5の瞳面P0における第1光L1の位相が不均一な空間分布になるように、第1光L1の位相を調整する。例えば、ビーム成形部25は、照明光学系13の光軸に交差する面内で屈折率が不均一な光学部材を含む。この光学部材は、例えば、領域ごとに屈折率が固定値に設定された部材でもよいし、液晶パネルのように屈折率が領域ごとに可変の部材でもよい。
上記の光学部材は、例えば、図1に示した瞳共役面P1またはその近傍に配置される。なお、ビーム成形部25は、第1光L1と第2光L2との一方または双方について、瞳面P0における空間的な強度分布と空間的な位相分布との一方のみを調整してもよいし、瞳面P0における空間的な強度分布および空間的な位相分布の双方を調整してもよい。
なお、本実施形態あるいは後述の実施形態において、第1光の強度分布と第2光の強度分布との組み合わせは、任意に選択される。ここで、第1光の強度分布と第2光の強度分布との組み合わせを、(第1光のビームの種類、第2光のビームの種類)で表す。第1光の強度分布と第2光の強度分布との組み合わせは、例えば、(ガウスビーム,ガウスビーム)、(ガウスビーム,ベッセルビーム)、(ガウスビーム,エアリービーム)、(ベッセルビーム,ガウスビーム)、(ベッセルビーム,ベッセルビーム)、(ベッセルビーム,エアリービーム)、(エアリービーム,ガウスビーム)、(エアリービーム,ベッセルビーム)、(エアリービーム,エアリービーム)のいずれでもよい。
[第2実施形態]
第2実施形態について説明する。本実施形態において、上述の実施形態と同様の構成については、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。図7は、第2実施形態に係る顕微鏡を示す図である。本実施形態において、照明系2は、試料Sにおいて第1方向(Y方向)と第2方向(Z方向)とのいずれとも異なる方向(X方向)に分布するシート状の第1光(例、活性化光L1)と第2光(例、励起光L2)とを照射する。照明系2は、シート状の照明光L(活性化光L1、励起光L2)によって、図4に示したシート状の検出領域A3を照明する。照明光学系13は、図1の走査部33の代わりに、ミラー51および光学部材52を備える。
ミラー51は、折り曲げミラーであり、活性化光L1および励起光L2が入射する位置に配置される。ミラー51で反射した活性化光L1および励起光L2は、光学部材52に入射する。光学部材52は、例えばシリンドリカルレンズなどのように、パワーの異方性を有する。光学部材52は、照明光をZ方向に偏向するパワーをほぼ有していない。そのため、YZ面における検出領域A3(図4参照)は、第1実施形態と同様である。
図8は、第2実施形態に係る照明光を示す図である。光学部材52は、XZ面において、活性化光L1および励起光L2をそれぞれ瞳面P0に集光する。第1対物レンズ5は、瞳面P0を通った活性化光L1および励起光L2を、それぞれほぼ平行光に変換し、試料Sに照射する。
図9は、実施例と比較例との比較を示す図である。図9(A)には、第1対物レンズ5の焦点面FP(図3参照)における光の強度分布を示した。横軸は、Z方向の位置であり、縦軸は、任意単位(a.u.)で表される光強度である。
強度分布DGおよび強度分布DBは、比較例の強度分布である。強度分布DGは、第1対物レンズ5から、活性化光L1と励起光L2との一方のみをガウスビームとして照射した場合の強度分布に相当する。強度分布DGである場合のシート厚SZ1は、メインローブに対する半値全幅である。ここで、強度分布において光強度の1つの極小から極大を経て隣の極小に至る部分をエンベロープと称する。メインローブは、複数のエンベロープのうち、光強度の極大値が最大であるエンベロープである。サイドローブは、複数のエンベロープのうちメインローブを除いたエンベロープである。
強度分布DBは、第1対物レンズ5から、活性化光L1と励起光L2との一方のみをベッセルビームとして照射した場合の強度分布に相当する。強度分布DBである場合のシート厚SZ2は、メインローブに対する半値全幅である。
強度分布DGBは、実施例の強度分布である。強度分布DGBは、第1対物レンズ5から、活性化光L1と励起光L2との一方の光をガウスビームとして照射し、かつ活性化光L1と励起光L2との他方の光をベッセルビームとして照射した場合の強度分布に相当する。強度分布DGBである場合のシート厚SZ3は、メインローブに対する半値全幅である。
ここで、第1光(活性化光L1)および第2光(励起光L2)の双方を含む照明光の点像強度分布関数(Point Spread Function)をPSFeffとする。また、第1光(例、活性化光L1)の点像強度分布関数をPSF1とし、第2光(例、励起光L2)の点像強度分布関数をPSF2とする。弱い光による線形なプロセスを仮定すると、PSFeffは、(PSFeff=PSF1×PSF2)で表される。
PSF1およびPSF2は、メインローブのピーク位置から外れると急峻に減少する。強度分布DGBにおいて、メインローブのピーク位置から外れた位置におけるPSFeffは、PSF1およびPSF2が掛け合わされた値であるので、PSF1およびPSF2のいずれよりも急峻に減少する。そのため、図9(A)に示すように、実施例に係る強度分布DGBは、比較例に係る強度分布DGおよび強度分布DBに比べて、半値全幅(シート厚SZ3)が小さくなり、またサイドローブが低減される。
図9(B)には、実施例および比較例のそれぞれについて、「シート厚」、「視野」、及び「サイドローブ」の評価を示した。図9(B)において、「ガウスビーム」および「ベッセルビーム」は、比較例である。「ガウスビーム」は、図9(A)の強度分布DGに対応する。「ベッセルビーム」は、図9(A)の強度分布DBに対応する。また、「実施例」は、図9(A)の強度分布DGBに対応する。図9(B)において、「×」が最も良好でなく、「△」、「〇」、「◎」の順に良好であることを示す。すなわち、「◎」が最も良好であることを示す。
「実施例」に係るシート厚は、図9(A)から分かるように、「ガウスビーム」および「ベッセルビーム」のいずれよりも薄い。そのため、実施形態に係る顕微鏡1は、背景光を低減すること、Z方向の分解能を向上させることができる。また、「実施例」に係る視野は、「ベッセルビーム」と同程度の広さであり、「ガウスビーム」よりも広い。また、「実施例」に係るサイドローブは、「ガウスビーム」および「ベッセルビーム」のいずれよりも低減される。以上のように、実施形態に係る顕微鏡1は、シート厚を低減しつつ視野を広くし、かつサイドローブを低減することができる。
[第3実施形態]
第3実施形態について説明する。本実施形態において、上述の実施形態と同様の構成については、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。図10は、第3実施形態に係る顕微鏡を示す図である。本実施形態において、照明系2は、活性化光L1および励起光L2を、それぞれベッセルビームとして試料Sに照射する。図10の照明系2は、図1の構成に、ビーム成形部25としてマスク55を加えた構成である。
マスク55は、例えば、活性化光L1の光路において励起光L2が入射しない位置に配置される。例えば、マスク55は、第2光源12とダイクロイックミラー19との間の光路に配置される。マスク55は、例えば、瞳共役面P1と同じ位置またはその近傍の位置に配置される。マスク55は、図2などで説明したマスク26と同様である。
図11は、照明光および蛍光の強度分布を示す図である。図11(A)において、強度分布E1は、第1対物レンズ5の焦点面FP(図3参照)における活性化光L1の強度分布である。また、強度分布E2は、第1対物レンズ5の焦点面FP(図3参照)における励起光L2の強度分布である。また、強度分布E3は、活性化光L1および励起光L2の双方を含む照明光の強度分布である。この照明光のPSFは、活性化光L1のPSFと励起光L2のPSFとの掛け合わせで近似される。そのため、強度分布E3は、強度分布E1および強度分布E2のいずれよりも、サイドローブが低減されている。
なお、分布E4には、検出系3が検出可能な範囲を概念的に示した。分布E4において、相対的に明るい部分(例、白)は、検出系3の感度が相対的に高い部分である。分布E4において、相対的に暗い部分(例、黒)は、検出系3の感度が相対的に低い部分である。強度分布E5は、検出系3によって検出される蛍光L3の強度分布である。強度分布E5は、強度分布E3と分布E4との掛け合わせで近似される。
また、図11(B)において、横軸は、焦点面FP(図3参照)におけるZ方向の位置であり、縦軸は光強度(a.u.)である。活性化光L1の強度分布E1と励起光L2の強度分布E2とは、例えば、サイドローブの位置が互いに異なるように調整される。この場合、照明光の強度分布E3において、サイドローブを効果的に低減することができる。
なお、マスク26とマスク55の一方または双方は、空間光変調器(SLM)を含んでもよい。ビーム成形部25に空間光変調器を用いる場合、第1対物レンズ5の瞳面P0における強度分布が可変であり、強度分布E1と強度分布E2とでサイドローブの相対位置を可変である。強度分布E1と強度分布E2とのサイドローブの相対位置は、例えば、強度分布E1と強度分布E2とを掛け合わせた値をサイドローブで積算した積算値が最小あるいは閾値以下になるように設定される。
なお、ビーム成形部25として開口の位置および寸法が固定のマスクを用いる場合、活性化光L1と励起光L2とでサイドローブの位置が互いに異なるように、開口の位置および寸法を予め設定してもよい。また、活性化光L1と励起光L2とでサイドローブの位置が同じでもよい。この場合においても、照明光の強度分布は、活性化光L1の強度分布E1と励起光L2の強度分布E2との掛け合わせになるので、サイドローブが低減される。
[第4実施形態]
第4実施形態について説明する。本実施形態において、上述の実施形態と同様の構成については、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。図12は、第4実施形態に係る顕微鏡を示す図である。本実施形態において、ビーム成形部25は、マスク54を備える。マスク54は、活性化光L1が入射し、かつ励起光L2が入射する位置に配置される。本実施形態において、瞳共役面P1は、ダイクロイックミラー19とレンズ31との間の光路に配置される。マスク54は、瞳共役面P1の位置またはその近傍に配置される。
図13は、第4実施形態に係るビーム成形部(マスク)を示す図である。ビーム成形部25(図12参照)のマスク54は、領域54a、領域54b、及び領域54cを有する。領域54aおよび領域54bは、例えば波長フィルタを含み、所定波長の光が透過する。領域54aは、活性化光L1が透過し、励起光L2を遮光する領域である。領域54bは、活性化光L1を遮光し、励起光L2が透過する領域である。領域54cは、活性化光L1および励起光L2を遮光する領域である。このようなマスク54を用いると、活性化光L1および励起光L2の双方を成形する場合に、例えばビーム成形部25の構成をシンプルにすることができる。
[第5実施形態]
第5実施形態について説明する。本実施形態において、上述の実施形態と同様の構成については、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。図14は、第5実施形態に係る顕微鏡を示す図である。本実施形態において、照明系2は、活性化光L1および励起光L2を、それぞれガウスビームとして試料Sに照射する。照明光学系13は、図1で説明したレンズ17、レンズ18、レンズ23、マスク26、及びレンズ24を省いた構成である。
図15は、複数のビームの種類について照明光の強度分布を示す図である。図4において、横軸は焦点面FP(図3参照)におけるZ方向の位置であり、縦軸は、光強度(a.u.)である。強度分布F1および強度分布F2は、比較例であり、照明系から活性化光または励起光の一方のみの照明光を照射した場合の強度分布である。強度分布F1は、照明光がガウスビームである場合の強度分布である。強度分布F2は、照明光がベッセルビームである場合の強度分布である。
強度分布F3、強度分布F4、及び強度分布F5は、実施例であり、照明系2から活性化光L1および励起光L2を照射した場合の強度分布である。強度分布F3は、活性化光L1および励起光L2がそれぞれガウスビームである場合(図14参照)の強度分布である。強度分布F4は、活性化光L1と励起光L2とのうち、一方の光がベッセルビームであり、他方の光がガウスビームである場合(図1参照)の強度分布である。強度分布F5は、活性化光L1および励起光L2がそれぞれベッセルビームである場合(図10参照)の強度分布である。このように、実施例に係る強度分布は、比較例の強度分布に比べて、半値全幅(シート厚)を薄くしつつ、サイドローブを低減することができる。
[第6実施形態]
第6実施形態について説明する。本実施形態において、上述の実施形態と同様の構成については、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。図16は、第6実施形態に係る顕微鏡を示す図である。本実施形態において、照明系2は、活性状態の蛍光物質を不活性状態にする不活性化光L4を試料Sに照射する。照明系2は、第3光源56、レンズ57、レンズ58、ダイクロイックミラー59、及び制御部60を備える。
第3光源56は、不活性化光L4を発する。第3光源56は、例えば、LD(レーザダイオード)あるいはLED(発光ダイオード)などの固体光源を含む。レンズ57は、第3光源56からの不活性化光L4を集光する。レンズ58は、レンズ57によって集光された不活性化光L4をほぼ平行光に変換する。レンズ58を通った不活性化光L4は、ダイクロイックミラー59に入射する。ダイクロイックミラー59は、励起光L2が透過し、不活性化光L4が反射する。不活性化光L4は、ダイクロイックミラー59で反射し、励起光L2と同じ光路を通って試料Sに照射される。
本実施形態において、顕微鏡1は、顕微鏡1の各部を制御する制御部60を備える。制御部60は、活性化光L1の照射タイミング、励起光L2の照射タイミング、及び不活性化光の照射タイミングを制御する。制御部60は、第1光源11を制御して、活性化光L1が試料Sに照射される照射タイミングを制御する。また、制御部60は、第2光源12を制御して、励起光L2が試料Sに照射される照射タイミングを制御する。また、制御部60は、第3光源56を制御して、不活性化光L4が試料Sに照射されるタイミングを制御する。
図17は、第6実施形態に係る顕微鏡の動作を示すフローチャートである。ステップS11において、制御部60は、走査部33を制御して、X方向における照射位置を設定する。また、制御部60は、ステップS12において、第1光源11および第2光源12を制御し、活性化光L1および励起光L2をY方向から照射させる。また、ステップS13において、制御部60は、検出部42を制御して、検出部42に検出を実行させる。
また、ステップS21において、制御部60は、第3光源56を制御して不活性化光L1を試料Sに照射させる。また、ステップS14において、制御部60は、照射位置を変更するか否かを判定する。制御部60は、照射位置を変更すると判定した場合(ステップS14;Yes)、ステップS11において、走査部33を制御して、X方向における照射位置を次の照射位置に設定する。
なお、不活性光L4を照射する構成は、図16の形態に限定されない。例えば、不活性化光L4を試料Sに照射する光学系は、照明光学系13と別に設けられてもよい。検出系3は、第2対物レンズ6から不活性化光L4を照射してもよい。また、不活性化光L4は、励起光L2と同じ波長である場合がある。この場合、照明系2は、第2光源12からの励起光L2を不活性化光L4として照射してもよい。
[第7実施形態]
第7実施形態について説明する。本実施形態において、上述の実施形態と同様の構成については、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。図18は、第7実施形態に係る顕微鏡を示す図である。本実施形態において、顕微鏡1は、励起した蛍光物質に誘導放出を生じさせ、誘導放出によって減衰した蛍光を検出する。
本実施形態において、第1光L1は、蛍光物質を励起させる励起光または励起した蛍光物質に誘導放出を生じさせる誘導光に設定される。また、第2光L2は、励起光と誘導光とのうち第1光と異なる光に設定される。本実施形態において、蛍光物質は、励起光と誘導光のうち励起光のみが照射された第1状態で蛍光を放射し、かつ励起光と誘導光とが照射された第2状態において第1状態よりも減衰した蛍光を放射する。
本実施形態において、試料Sに含まれる蛍光物質は、フォトスイッチャブル プローブ(PP)以外の蛍光物質でよい。本実施形態に係る蛍光物質は、励起光が照射されることで励起状態に遷移する。励起状態の蛍光物質の一部は、蛍光を発して基底状態に遷移する。また、励起状態の蛍光物質の一部は、誘導光が照射されることによって誘導放出を生じ、基底状態に遷移する。
本実施形態において、照明系2は、第4光源61を備える。第4光源61は、第1光L5として、励起した蛍光物質に誘導放出を生じさせる誘導光を発する。以下の説明において、適宜、誘導光に符号L5を付して表す(例、誘導光L5)。照明光学系13は、第1実施形態などと同様であり、第4光源61から発せられた誘導光L5は、照明光学系13を経由して試料Sに照射される。
本実施形態において、制御部60は、第2光源12を制御して、試料Sに励起光L2が照射されるタイミングを制御する。また、制御部60は、第4光源61を制御して、試料Sに誘導光L5が照射されるタイミングを制御する。また、制御部60は、検出部42を制御し、試料Sから放射される光の検出を実行させる。制御部60は、第2光源12を制御して励起光L2の照射を開始させた後、検出部42を制御して蛍光L3を検出する第1検出処理を実行させる。第1検出処理は、励起光L2が照射された試料Sから放射される蛍光L3を検出する処理である。
本実施形態において、励起光L2および誘導光L5は、時分割で試料Sに照射される。制御部60は、第1検出処理の終了後に、第2光源12を制御して励起光L2の照射を停止させる。制御部60は、第4光源61を制御して、励起光L2の照射が停止された状態で試料Sに誘導光L5を照射させる。制御部60は、検出部42を制御し、励起光L2が照射された後に誘導光L5が照射された試料Sから放射される蛍光L3を検出する第2検出処理を実行させる。第2検出処理は、励起光L2および誘導光L5が照射された試料Sから放射される蛍光L3を検出する処理である。本実施形態に係る顕微鏡1は、第1検出処理の検出結果(例、第1画像)と第2検出処理の検出結果(例、第2画像)との比較(例、差分)によって、画像を生成する。
次に、上述の顕微鏡1の動作に基づき、本実施形態に係る観察方法について説明する。図19は、第7実施形態に係る観察方法を示すフローチャートである。顕微鏡1の各部については、適宜、図18を参照する。図19のステップS31において、制御部60は、第1光(励起光L2)をY方向から照射させる。ステップS32において、制御部60は、試料からの光(蛍光L3)をZ方向から検出させる。ステップS33において、制御部60は、第2光(誘導光L5)をY方向から照射させる。ステップS34において、制御部60は、試料からの光をZ方向から検出させる。なお、蛍光の寿命が制御系の切り替え所要時間よりも短い場合には、ステップS33において、第1光(励起光L2)と第2光(誘導光L5)とをY方向から照射させてもよい。
ステップS35において、顕微鏡1は、ステップS32の検出結果とステップ34の検出結果とに基づいて、画像を生成する。例えば、顕微鏡1(例、画像処理部)は、ステップS32の第1検出処理で得られる第1画像と、ステップS34の第2検出処理で得られる第2画像との比較によって第3画像(結果画像)を生成する。例えば、顕微鏡1は、第3画像として、第1画像と第2画像との差分に相当する画像を生成する。
なお、顕微鏡1は、図1で説明したように照明光で試料Sを走査して蛍光L3の検出を実行してもよい。また、顕微鏡1は、図7で説明したように走査を行わないで、蛍光L3の検出を実行してもよい。また、励起光L2のビームの種類は、ガウスビーム、ベッセルビーム、エアリービームのいずれでもよい。
[第8実施形態]
第8実施形態について説明する。本実施形態において、上述の実施形態と同様の構成については、同じ符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。図20は、第8実施形態に係る顕微鏡を示す図である。本実施形態において、顕微鏡1は、図18と同様に誘導放出によって減衰した蛍光を検出する。本実施形態において、顕微鏡1は、誘導光L5の照射を、励起光L2の照射の少なくとも一部と並行して実行する。
本実施形態に係る顕微鏡1は、変調部62、変調部63、変調器64、及びロックイン検出部65を備える。変調部62および変調部63は、それぞれ、光の強度を変調する。変調部62および変調部63は、例えば音響光学素子(AOM)などの空間光変調器を含む。
変調部62は、誘導光L5の光路に配置される。変調部62は、例えば、誘導光L5の光路のうち励起光L2が入射しない位置に配置される。図20において、変調器62は、第4光源61とダイクロイックミラー19との間(例、第4光源61とレンズ15との間)の光路に配置される。変調器64は、制御部60によって指定された周波数の信号を生成する。変調器64は、第1周波数ω1の信号を生成し、この信号を変調部62へ供給する。変調部62は、変調器64から供給された信号に基づいて、強度変調を実行する。変調器64は、強度変調によって、第1光(誘導光L5)の強度が変化する周波数を第1周波数ω1に設定する。
変調部63は、励起光L2の光路に配置される。変調部63は、例えば、励起光L2の光路のうち誘導光L5が入射しない位置に配置される。図20において、変調器63は、第2光源12とダイクロイックミラー19との間(例、第2光源12とレンズ21との間)の光路に配置される。変調器64は、第2周波数ω2の信号を生成し、この信号を変調部63へ供給する。変調部63は、変調器64から供給された信号に基づいて、強度変調を実行する。変調器64は、強度変調によって、第2光(励起光L2)の強度が変化する周波数を第2周波数ω2に設定する。
ロックイン検出部65は、第1周波数ω1と第2周波数ω2とに基づいて、試料Sから放射される蛍光L3を検出する。ロックイン検出部65は、例えば検出部42に設けられる。検出部42は、例えばロックインカメラを含む。変調器64は、第1周波数ω1と第2周波数ω2との差分の周波数(ω1−ω2)の信号を生成し、この信号をロックイン検出部65へ供給する。ロックイン検出部65は、変調器64から供給された信号に基づいて、ロックイン検出を実行する。例えば、ロックイン検出部65は、蛍光L3を検出して得られる信号と、変調器64から供給される信号とを掛け合わせ、掛け合わせた信号を積算する。顕微鏡1は、ロックイン検出部65の検出結果に基づいて、画像を生成する。
ロックイン検出部65は、例えば、乗算器、積算器などを含む回路(ハードウェア)によってロックイン検出を実行する。なお、ロックイン検出部65は、ソフトウェアによってロックイン検出を実行してもよい。例えば、ロックイン検出部65は、汎用の演算器(例、CPU)がプログラムに従って検出部42の検出結果を演算し、ロックイン検出を実行する形態でもよい。
なお、本発明の技術範囲は、上述の実施形態などで説明した態様に限定されるものではない。上述の実施形態などで説明した要件の1つ以上は、省略されることがある。また、上述の実施形態などで説明した要件は、適宜組み合わせることができる。また、法令で許容される限りにおいて、上述の実施形態などで引用した全ての文献の開示を援用して本文の記載の一部とする。
1・・・顕微鏡、2・・・照明系(照明装置)、3・・・検出系、5・・・第1対物レンズ、5A・・・光軸、6・・・第2対物レンズ、6A・・・光軸、S・・・試料、25・・・ビーム成形部、33・・・走査部、60・・・制御部、62、63・・・変調部、65・・・ロックイン検出部、L1・・・第1光(活性化光)、L2・・・第2光(励起光)、L3・・・第3光(蛍光)、L5・・・第1光(誘導光)、P0・・・瞳面

Claims (19)

  1. 蛍光物質を活性化させる活性化光または活性化された前記蛍光物質を励起させる励起光に設定される第1光と、前記活性化光と前記励起光とのうち前記第1光と異なる光に設定される第2光とを、試料に対して第1方向から照射する照明系と、
    前記第1光と前記第2光とが照射された前記試料から放射される蛍光を、前記第1方向とは異なる第2方向から検出する検出系と、を備える顕微鏡。
  2. 前記蛍光物質を不活性状態にする不活性化光を前記試料に照射し、
    前記活性化光の照射タイミング、前記励起光の照射タイミング、及び前記不活性化光の照射タイミングを制御する制御部を備える、請求項1に記載の顕微鏡。
  3. 蛍光物質を励起させる励起光または励起した前記蛍光物質に誘導放出を生じさせる誘導光に設定される第1光と、前記励起光と前記誘導光とのうち前記第1光と異なる光に設定される第2光とを、試料に対して第1方向から照射する照明系と、
    前記第1光と前記第2光とが照射された前記試料から放射される蛍光を、前記第1方向とは異なる第2方向から検出する検出系と、を備える顕微鏡。
  4. 前記励起光が照射された前記試料から放射される蛍光を検出する第1検出処理を前記検出系に実行させ、前記励起光と前記誘導光とが照射された前記試料から放射される蛍光を検出する第2検出処理を前記第1検出処理の後に前記検出系に実行させる制御部を備える、
    請求項3に記載の顕微鏡。
  5. 前記第1光の強度が変化する第1周波数と、前記第2光の強度が変化する第2周波数とを互いに異なる値に設定する変調部を備える、
    請求項4に記載の顕微鏡。
  6. 前記第1周波数と前記第2周波数とに基づいて、前記試料から放射される蛍光を検出するロックイン検出部を備える、
    請求項5に記載の顕微鏡。
  7. 前記照明系は、第1対物レンズを含み、前記第1対物レンズの光軸が前記第1方向に設定され、
    前記検出系は、第2対物レンズを含み、前記第2対物レンズの光軸が前記第2方向に設定される、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の顕微鏡。
  8. 前記第1光および前記第2光は、それぞれ、前記第1対物レンズの瞳面においてガウスビーム、ベッセルビーム、又はエアリービームである、
    請求項7に記載の顕微鏡。
  9. 前記第1対物レンズの瞳面における前記第1光の強度分布と前記第2光の強度分布とが互いに異なるように、前記第1光と前記第2光との一方または双方を成形するビーム成形部を備える、請求項7または請求項8に記載の顕微鏡。
  10. 前記第1対物レンズの瞳面において、前記第1光はガウスビームであり、前記第2光はベッセルビームである、請求項9に記載の顕微鏡。
  11. 前記ビーム成形部は、前記第1対物レンズの瞳共役面において光が通る領域を規定するマスクを備える、請求項10に記載の顕微鏡。
  12. 前記第1対物レンズの瞳面において、前記第1光および前記第2光はガウスビームである、請求項7または請求項8に記載の顕微鏡。
  13. 前記第1対物レンズの瞳面において、前記第1光および前記第2光はベッセルビームである、請求項7または請求項8に記載の顕微鏡。
  14. 前記試料における前記第1光のサイドローブの位置は、前記試料における前記第2光のサイドローブの位置と異なる、請求項13に記載の顕微鏡。
  15. 前記第1対物レンズの瞳面における前記第1光と前記第2光との一方または双方の光の位相の空間分布を不均一に設定し、前記一方または双方の光をエアリービームに成形するビーム成形部を備える、
    請求項7または請求項8に記載の顕微鏡。
  16. 前記照明系は、前記第1光および前記第2光を前記試料上に集光し、
    前記第1光および前記第2光を、前記試料において前記第1方向および前記第2方向のそれぞれと交差する方向に走査する走査部を備える、請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の顕微鏡。
  17. 前記照明系は、前記試料において前記第1方向および前記第2方向に交差する方向に分布するシート状の前記第1光と前記第2光とを照射する、請求項1から請求項15のいずれか一項に記載の顕微鏡。
  18. 蛍光物質を活性化させる活性化光または活性化された前記蛍光物質を励起させる励起光に設定される第1光と、前記活性化光と前記励起光とのうち前記第1光と異なる光に設定される第2光とを、試料に対して第1方向から照射することと、
    前記第1光と前記第2光とが照射された前記試料から放射される蛍光を、前記第1方向とは異なる第2方向から検出することと、を含む観察方法。
  19. 蛍光物質を励起させる励起光または励起した前記蛍光物質に誘導放出を生じさせる誘導光に設定される第1光と、前記励起光と前記誘導光とのうち前記第1光と異なる光に設定される第2光とを、試料に対して第1方向から照射することと、
    前記第1光と前記第2光とが照射された前記試料から放射される蛍光を、前記第1方向とは異なる第2方向から検出することと、を含む観察方法。
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