JP2019086258A - 調理器具用排気装置および調理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】調理器具が設置された部屋内に臭気が漂うのを抑え、省エネルギーな調理器具用排気装置を提供する。【解決手段】内部に調理器具を収納する調理室12と、調理室12に設けられた扉14と、調理室12内の空気を、調理室12が置かれている部屋内または部屋外に排気するための排気ダクトに接続される送風機20と、扉14の開閉状態に対応させて送風機20の動作を変更する制御部50と、を有する、調理器具用排気装置。【選択図】図1

Description

本発明は、調理器具用排気装置および調理方法に関する。
近年、コンビニエンスストアやスーパー、デパート内のフロアなどに調理器具を備え、調理したての料理を客に提供(販売)することが行われている。
このような店舗内における調理に際しては、調理中に出る臭気等が店舗内に漂わないようにすることが求められることがある。
従来技術としては、たとえば調理器具の周囲を覆い、かつ開口部を扉で閉じた空間(調理室)内を排気する調理装置がある。この調理装置では、扉が閉じられてしまえば開口部から臭いが外に漏れだすことがなくなり、また、内部で発生した臭気は外に排出されることになる。
特開平6−74507号公報
しかしながら、従来技術においては、常に送風機を動作させている。このため、近年、強く要望されている省エネルギーに関して考慮されていない。
そこで、本発明の目的は、調理器具が設置された部屋内に臭気が漂うのを抑えると共に、省エネルギーの要望にも応えることができる、調理器具用排気装置、およびこの調理器具用排気装置を用いた調理方法を提供することである。
本発明者らは、上記の問題を解決すべく鋭意研究の結果、調理室に設けられている扉の開閉状態に対応させて送風機を制御することで、省エネルギー効果が得られることを見出し本発明に至った。
すなわち本発明は、内部に調理器具を収納する調理室と、前記調理室に設けられた扉と、前記調理室内の空気を、前記調理室が置かれている部屋内または部屋外に排気するための排気ダクトに接続される送風機と、前記扉の開閉状態に対応させて前記送風機の動作を変更する制御部と、を有する、調理器具用排気装置である。
本発明によれば、扉を閉めている間は調理室から臭気が漂うのを防止でき、かつ、扉の開閉状態に対応して送風機の動作を変更することとしたので、臭気を排気するために常に送風機を一定の風量で動作させている場合と比較して、消費電力を低減することができる。
実施形態1の調理器具用排気装置の正面図である。 実施形態1の調理器具用排気装置の斜視図である。 実施形態1の調理器具用排気装置の断面図である。 調理器具用排気装置を室内循環用に配置した例を示す断面図である。 調理器具用排気装置を室外排気用に配置した例を示す断面図である。 制御例1の制御を実施するための回路図である。 制御例2の制御を実施するための回路図である。 制御例3の制御を実施するための回路図である。 実施形態2の調理器具用排気装置の正面図である。 実施形態2の調理器具用排気装置の断面図である。 制御例4の制御を実施するための回路図である。 実施形態3の調理器具用排気装置の断面図である。 制御例5の制御を説明するためのブロック図である。 実施形態4の調理器具用排気装置の正面図である。 実施形態4の調理器具用排気装置の断面図である。 制御例6の制御系を説明するためのブロック図である。 制御例6の制御手順を示すフローチャートである。 制御例7の制御系を説明するためのブロック図である。 制御手順を示すフローチャートである。 実施形態6の調理器具用排気装置の断面図である。 実施形態7の調理器具用排気装置の断面図である。 実施形態8の調理器具用排気装置の断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。しかし、本発明は、以下の実施形態のみには制限されない。なお、各図面は説明の便宜上誇張されて表現されており、各図面における各構成要素の寸法比率が実際とは異なる場合がある。また、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明した場合では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[実施形態1]
<調理器具用排気装置>
図1は実施形態1の調理器具用排気装置の正面図、図2は実施形態1の調理器具用排気装置の斜視図、図3は実施形態1の調理器具用排気装置の断面図である。
実施形態1の調理器具用排気装置101は、架台11と、架台11上の調理室12と、調理室12の上に設置されている送風機20を有する。
調理室12は、扉14の付いた前面パネル13a、側面パネル13b(両方の側面)、背面パネル13c、および天井板13dによって覆われた空間である。前面パネル13aは、送風機20が設置されている部分のみを覆っていて下部が開口している。この開口部分には、扉14が開閉自在に取り付けられている。側面パネル13b、背面パネル13c、および天井板13dはそれぞれ送風機20の筐体(後述)と隙間なく接続される。前面パネル13aには、送風機20の動作状態を示すインジケーターランプ18が設けられている。また、前面パネル13aには、調理器具用排気装置101に不具合があったことを示す警報ランプ18eも設けられている(他の実施形態も同様である)。警報ランプ18eが点灯する事例は、扉14が開かれたにもかかわらず送風機20が動作しない、逆に扉14が閉じられても送風機20が停止しないなど制御内容と異なる動作を検出した場合などである。
扉14は、前面パネル13aの内側で上下にスライドし、ハンドル15によって手動で上げると開き、下げると閉じる。扉14の下端には、パッキン16が設けられている。パッキン16は、扉14を閉じたときに調理室12内の気密性を高めると共に、扉14を閉めた時の衝撃を和らげる。パッキン16はたとえば、ゴムや樹脂などの弾性材を用いることができ、耐熱性、耐火性のものが好ましい。
調理室12の上部には、送風機20が設けられている。送風機20は、調理室12内の空気を排気する。図示する送風機20は、モーター21、シロッコファン22、およびこれらを収納した筐体35からなる。送風機20は、モーター21の軸にシロッコファン22が取り付けられていて、モーター21の回転により、シロッコファン22が回転して調理室12内の空気を吸い込んで排気口23から排気する。なお、送風機20はこのような構造に限定されない。たとえば、プロペラファンを用いたものであってもよい。また、筐体35は送風機単独のものではなく、側面パネル13bや背面パネル13c、調理室12内の天井板13dなどとの共用でもよい。
送風機20によって作り出される気流の、送風機20より上流側であって、調理室12内の上部には、送風機20の吸い込み口を覆うようにグリスフィルター30が取り付けられている。グリスフィルター30は送風機20が吸い込む空気中の油脂を大まかに除去し、また大きなゴミなどを送風機20が吸い込まないようにする。
送風機20の下流側の排気口23の部分には、排気口23を覆うように、各種フィルターが取り付けられている。上から順に、細かいちりやごみを取り除くエアフィルター31、臭いを取り除く脱臭フィルター32、煙を取り除く脱煙フィルター33、油を取り除く油吸着フィルター34である。これらのフィルターは4つすべて取り付けることが好ましいが、必ずしもすべてが必要となるものではない。たとえば、調理中または調理前後の食材などからの臭いを排気中に出さないようにするためには脱臭フィルター32があればよい。
なお、これらのフィルターは、送風機20の下流側に取り付けているが、この位置に限定されない。各種フィルターは、たとえば、送風機20の上流側(たとえば図中のグリスフィルター部分)に取り付けてもよい。
各種フィルターの下流側には、排気側を閉塞するシャッター25が設けられている。このシャッター25が閉じられることで、調理室12内の排気側を閉塞する。シャッター25は電動でもよいし、気流によって開閉するものでもよい。電動のシャッター25の場合には、後述する制御部50からの信号よって開閉する。気流によって開閉するシャッター25の場合は、送風機20が起動するとその気流の圧力で開き、送風機20が停止して気流がなくなるとシャッター25の自重によって閉まる。したがって、気流によって開閉するシャッター25は、送風機20が動作すると開き、停止すると閉じる。
調理室12の天井板13dには、調理室12内へ向けて、火災報知機41と消火器42が設けられている。火災報知機41は火災を検出して警報を発する。火災報知機41は、消火器42と連動しており、火災報知機41が警報を発すると同時に消火剤が散布される。消火器42は調理室12から見た天井板13dの裏側(天井裏)に設けられた消火剤タンク43に接続されていて調理室12内に向けて消火剤を散布する。調理器具用排気装置101には扉14が付いているため、扉14が閉まった状態では、調理室12の内部が見えない。このため、万が一、調理室12の内部で火災が発生した場合に備え、この火災報知機41と消火器42を設けている。
また、火災報知機41は、たとえば、火災報知がなされると同時に送風機20を停止させるようにしてもよい。これには、たとえば、調理器具用排気装置101に備えられているメインスイッチやブレーカーを遮断したりするなどして強制的に送風機20を停止させる。また、シャッター25に電動シャッターを用いている場合は、制御部50が送風機20を停止させると共にシャッター25も閉じる。電動シャッターは付勢力により閉方向に付勢されており、送風機作動時には付勢力に逆らうように電動でシャッターを開状態とする。この場合、電源喪失時は付勢力により閉状態となる。また、電源喪失時にも電動シャッターを動作させるためのバックアップバッテリーを備えておいてもよい。これにより、万が一、調理室12の内部で火災が発生した場合に、火炎や煙が排気ダクトを通じて調理室12の外へ出てしまうのを防止または抑制することができる。
なお、火災報知機41と消火器42はなくてもよい。しかし、上記のとおり、調理室12の内部が見えないという構造上、火災報知機41だけでも取り付けておくことが好ましい。
送風機20を覆う筐体35の上部、調理室12から見た天井裏に当たる部分に、制御部50が設けられている。扉14と架台11とが接する部分には開閉センサー51が取り付けられている。開閉センサー51は制御部50と信号線によって接続されている。
制御部50は、開閉センサー51の信号に応じて送風機20を動作させる。制御内容については後述する。制御部50の回路基板などは制御ボックスに収納して筐体35の上部に固定することが好ましい。制御部50(または制御ボックス)をこの位置に配置しているのは、送風機20との近傍に制御部50を置くことで、施工時にそれらの間の配線を容易にするためである。また、たとえば、送風機20はその筐体35ごと、たとえば既存のレンジフードを利用することができる。その場合、既存のレンジフードではレンジフードの筐体35内部に制御部50があるためこのような位置となる。もちろん制御部50の配置はこのような位置に限定されず、どこに配置してもよい。
開閉センサー51は、扉14の開閉状態を検出する。扉14は上下に移動することで開閉する。このため、開閉センサー51は、扉14の下端が架台11に接していれば閉状態であると検出し、扉14の下端が架台11に接していなければ開状態であると検出する。開閉センサー51からの信号が閉から開に転換した時点を扉14が開き始めた時点とする。なお、これに限らず、扉が完全に閉まった状態から扉が開く方向へ移動した場合に、開閉センサーにより最初に扉の動作を検出した時点を扉の開き始めとしても良い。
開閉センサー51は、図においては、説明のためにわかりやすい位置に配置しているが、実際には扉14の開閉を検出できる位置であればどこにあってもよい。特に、使用する開閉センサー51の構造などによっては調理室12の天井裏部分に配置することができ、制御部50との配線が容易になる。
開閉センサー51は、たとえば、扉14の下端が架台11に接するとオフ(またはオン)、扉14の下端が架台11から離れとオン(またはオフ)になるスイッチを用いることができる。
詳細は後述するが制御内容によっては、扉14が全開になったことを検出する全開センサー52を設けてもよい。
全開センサー52は、たとえば、全開時に扉14の上端が接する位置に、扉14の上端が接するとオン(またはオフ)、扉14の上端が離れるとオフ(またはオン)になるスイッチを用いることができる。
開閉センサー51および全開センサー52は、このようなスイッチのほかにも、たとえば、光センサーや磁気センサー、そのほかの近接センサーなどを用いることができる。また、扉14の動きによってローラーやギアが従動し、そのローラーやギアの動き量から扉14の開閉状態を検出するなどとしてもよい。このようなローラーやギアなどを用いた開閉センサー(開度センサー)の場合は、扉14の開度(扉の開いた量)もわかるようになる。開度を用いた制御内容についても後述する。
調理室12の内部には、調理器具200が収納される。調理器具200は、たとえば、自動フライヤー、ロースター、炊飯器、煮物用の調理鍋、さらには様々な料理ロボットを収納してもよい。各図において自動フライヤーの例を示している。
本実施形態1では、架台11の上に調理器具200(ここでは自動フライヤー)が置かれる構造を示したが、このような形態に限定されない、たとえば自動フライヤーの場合、油鍋部分が架台11の内部(下方向)に埋め込まれる構造でもよい。その他の調理器具200の場合も全部または一部が架台11内に埋め込まれた構造としてもよい。
また、図示していないが、調理器具用排気装置101への電力を入り切りするためのメインスイッチやブレーカーなどを設けておいてもよい(以下、他の実施形態についても同様である)。
<設置例>
調理器具用排気装置101は、調理室12からの排気を部屋内に循環させる室内循環、と部屋外に排気する室外排気のいずれにも対応させることができる。調理器具用排気装置101は、調理室12内の調理器具200を使用して調理が行われる部屋内に設置される。設置場所となる部屋としては、たとえば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ドラッグストア、レストラン、デパートなどのような店舗内、あるいは展示会場などである。
(室内循環例)
図4は調理器具用排気装置を室内循環用に配置した例を示す断面図である。
図4に示すように、調理器具用排気装置101を室内循環用に配置する場合、送風機20の排気口23に、室内循環用の排気ダクト501に接続する。室内循環用の排気ダクト501は、調理室12の天井裏に当たる部分に配設されて、前面パネル13aの上部から部屋内に排気される。このため前面パネル13aの上部には、排気ダクト501が接続される排気口502を設ける。
室内循環の場合、調理器具200を収納した調理器具用排気装置101が設置された部屋内に調理室12からの空気が排気される。調理室12から出る臭気は脱臭フィルター32により除去される。このため、室内循環としても、調理室12からの臭気が部屋内に漂うことを防止または抑えることができる。
また、室内循環した場合、調理器具用排気装置101が設置された部屋内の冷暖房された空気がこの部屋の外に出てしまうことがなくなり、そのまま部屋内に戻る。このように空調エネルギーロスを少なくすることができ、このため調理室12が置かれている部屋全体として省エネルギー化できる。
なお、ここでは、調理器具用排気装置101を壁500に沿って設置した例を示したが、調理器具用排気装置101を壁500から離して設置してもよい。また、排気ダクト501は、前面から排気するのではなく、側面や背面から排気するようにしたり、上方へ排気するようにしたりしてもよい。
(室外排気例)
図5は調理器具用排気装置を室外排気用に配置した例を示す断面図である。
図5に示すように、調理器具用排気装置101を室外排気用に配置する場合、送風機20の排気口23に、室外排気用の排気ダクト503に接続する。この排気ダクト503は、直接室外へ排気するために、調理器具用排気装置101などが設置されている部屋の壁500などに設けられた施設口などを利用して外部に出ている。
室外排気にした場合、調理器具200を収納した調理器具用排気装置101が設置された部屋の外に調理室12からの空気が排気される。このため調理室12から出る臭気が室内に漂うことを防止または抑えることができる。
なお、室外排気にした場合、特に、屋外への排気する場合は、脱臭フィルター32を含む各種フィルターはなくてもよいが、近隣への配慮からこれらフィルターを設けておくことが好ましい。
また、室外排気においても、調理器具用排気装置101を壁500から離して設置してもよい。ただし、室外排気では、排気ダクト501を壁面の施設口などに接続して、排気が部屋外へ出るようにする必要がある。
<制御例>
扉14の開閉状態と、それに応じた送風機20の制御について説明する。
(制御例1)
制御例1は、扉14が閉状態のとき送風機20を停止させ、扉14が開き始めた後は送風機20を一定の風量で動作させる制御例である。
図6は、制御例1の制御を実施するための回路図である。
制御例1は、送風機20のモーター21として単相交流モーターM(AC)を使用し、開閉センサー51として、たとえばb接点の押しボタンスイッチを用いた単純な構成である。したがって、制御例1においては、開閉センサー51のスイッチが制御部50を兼ねることとなる。なお、単相交流モーターには、回転方向を決めるためのコンデンサCが接続されている。この制御例1の場合は、全開センサー52はなくてよい。
この制御例1では、モーター21と交流電源AC(たとえば100V商用電源)とを接続する一方の配線に開閉センサー51としてのb接点の押しボタンスイッチが接続されている。また、モーター21と交流電源ACとの間にインジケーターランプ18が接続されていて、モーター21と交流電源との間の配線に電気が流れることで、インジケーターランプ18が点灯する。
b接点の押しボタンスイッチは、扉14の下端と架台11の間に挟まれる位置に設ける。扉14が閉まると、押しボタンスイッチのボタンが押されてオフになる。扉14が少しでも開いて、その下端が架台11から離れるとボタンが復帰してオンになる。このスイッチ(開閉センサー51からの信号)がオフからオンに転換した時点が扉14の開き始めとなる。
開閉センサー51のスイッチがオンになると同時にモーター21が回転して、送風機20による排気が開始される。このとき、送風機20の風量は、扉14が全開時において、扉14による開口部分での風速が0.2m/s以上となるようにする。開口部分の風速は、たとえば、開口部分の平面において複数箇所で風速を測定し、すべての測定点における風速が0.2m/s以上となることが好ましい(以下他の例においても同様である)。このような風速にすることで、扉14が開いた状態(開き始めた後)で、扉14が開いたことによる臭気漏れを防止または抑えることができる。
この制御例1では、扉14が閉じている状態ではモーター21は動作しない。すなわち、扉14が閉状態のとき、送風機20の動作が停止される。このため、調理中など調理室12内の食材や調理器具200に触れる必要がないときは、扉14を閉めておくことで送風機20への電力供給を止めることができる。これにより、従来のように常時送風機を動作させている装置と比較して、電力の消費量を減らすことができる。
制御例1では、扉14が開くと同時にモーター21が起動する。このため、モーター21の起動から所定の回転数(全開時の開口部分の風速0.2m/s以上)に達するまでにわずかではあるが、臭気漏れが起こる可能性がある。しかし、その量は少なく部屋内に漂うほどではないので臭気の抑制効果は十分にある。
また、扉14が閉状態のときは、パッキン16によって調理室12内の密閉度を高めることで、臭気漏れは発生しない。
ここで、具体例を挙げて省エネルギー効果について説明する。
たとえば、扉14や調理器具200の周囲を覆うパネルなどがなく、常に排気することで臭気が部屋内に漂うのを防止しようとした場合、必要な排気風量は600m/hである。16h/1日(24h)稼働で25回揚げ物をした場合、総排気量は8000m/日となる。
一方、本実施形態1における制御例1の場合、扉14を開けて排気する時間は、揚げ物を取り出し次の揚げ物をセットするための時間であり、5分である。25回揚げる場合、5分×25回=125min(2.1h)となる。排気風量を100m/hとした場合、総排気量210m/日となる。
このように本実施形態1の場合、排気風量としては210/8000×100=2.6%にまで低減できることになる。したがって、排気を行うための電力消費も少なくできる。
また、扉を開けて排気したとしても、調理器具200がパネルで覆われた調理室12内にあるため、本実施形態1では、開放されているような場合よりも排気風量を少なくできる。このことから送風機20の小型化が可能となり、それに伴う機器の消費電力も少なくすることができる。
また、排気風量が少なくなることから、フィルターの汚れも少なくなり、フィルターの交換周期が長くなる。またフィルターの寿命も長くなる。このため、ランニングコストの低減にも寄与できる。
なお、回路図には記載していないが、シャッター25に電動シャッターを用いている場合は、送風機20のモーター21とのオン、オフと同期して電動シャッターを開け閉めできるように配線するとよい(以下、他の実施形態についても同様である)。
(制御例2)
制御例2は、扉14が閉状態のとき送風機20を第1風量で動作させ、扉14が開き始めた後は送風機20を第2風量で動作させる制御例である。ここで、第1風量<第2風量であり、第2風量は、扉14が全開になった時に、扉14による開口部分での風速が0.2m/s以上となる風量である。ここで、第1風量は、調理室12内を排気することで調理室12内を負圧にする風量であることが好ましい。
図7は、制御例2の制御を実施するための回路図である。
制御例2は、送風機20のモーター21として単相交流モーターM(AC)を使用し、開閉センサー51として、たとえば2接点の押しボタンスイッチを用いた単純な構成である。したがって、制御例2においては、開閉センサー51のスイッチが制御部50を兼ねることとなる。単相交流モーターM(AC)は、モーターコイルの巻線数の違う配線に電力を供給することでモーター21の回転速度を変えることができる。
この制御例2では、第1風量とするためのモーター配線Lo、第2風量とするためのモーター配線Miとしている。
開閉センサー51としての2接点押しボタンスイッチは、扉14の下端と架台11の間に挟まれる位置に設ける。扉14が閉まると、押しボタンスイッチのボタンが押されて配線Lo側がオンになる。一方、扉14が開くと配線Mi側がオンになる。
また、それぞれの配線LoおよびMiには、それぞれインジケーターランプ18aおよび18bが接続されている。インジケーターランプ18aおよび18bは、異なる色のランプとする。インジケーターランプに代えて、風量「標準」、風量「強」などを表示する表示パネルを設けておいて、各スイッチの動作に合わせて表示を切り替えるようにしてもよい。
この制御例2では、扉14が閉じている状態でもモーター21が第1風量で動作している。そして、スイッチが転換した時点で風量の多い第2風量となる。このため、扉14が閉じている状態でも調理室12内の空気が排気される。そして、扉14が開き始めた後は、扉全開時に合わせた風量となるようにモーター21が増速して第2風量となる。
第1風量と第2風量との差は、たとえば、第2風量を100%としたとき第1風量は1〜60%程度とする。これは、第2風量に対する第1風量の割合が60%を超えていると、その差が近く、省エネ効果が少ない。一方、第1風量を1%以下にしてしまうと、扉14を閉めた状態で、調理室12内を常時負圧にできなくなる。
このように制御例2では、常に少ない風量で調理室12内の空気を排気しているので、扉14が開き始めた瞬間でも臭気漏れが起きない。一方、第1風量は、第2風量より低速でのモーター回転となるので、その分、電力の消費は少なくすることができる。
また、制御例2では、扉が閉まっても調理室12内を負圧にしているので、パッキン16がなくて、扉14が閉まった時に僅かな隙間ができたとしても臭気漏れを防ぐことができる。
(制御例3)
制御例3は、扉14の全開センサー52を使用した制御例であり、扉14が閉状態のとき送風機20を停止させ、扉14が開き始めてから全開までは送風機20を第3風量で動作させ、全開度後は第2風量で動作させる制御例である。ここで、第2風量<第3風量であり、第2風量は、扉14が全開になった時に、扉14による開口部分での風速が0.2m/s以上となる風量である。
図8は、制御例3の制御を実施するための回路図である。
制御例3は、送風機20のモーター21として単相交流モーターM(AC)を使用し、開閉センサー51として、たとえばb接点の押しボタンスイッチ、全開センサー52に2接点スイッチを用いた単純な構成である。したがって、制御例3においては、開閉センサー51および全開センサー52のスイッチが制御部50を兼ねることとなる。単相交流モーターM(AC)は、モーターコイルの巻線数の違う配線に電力を供給することでモーター21の回転速度を変えることができる。
この制御例3では、第2風量とするためのモーター配線Mi、第3風量とするためのモーター配線Hiとしている。第2風量と第3風量との差は、たとえば、第2風量を100%としたとき第3風量を120〜160%程度とするとよい。第3風量は、扉全開時より多い風量であればよいが、120%未満であると、風量を上げても、実際に吸い込まれる空気量に大きな変化はないため意味がない。一方、160%を超えて風量を上げると空気の吸い込み量は増えるものの、それより低い風量でも十分に空気を吸い込むことができるので、消費電力が増えるだけで過剰なものとなる。
開閉センサー51としてのb接点押しボタンスイッチは、扉14の下端と架台11の間に挟まれる位置に設ける。扉14が少しでも開いてその下端が架台11から離れると、押しボタンスイッチのボタンが復帰してオンになる。このとき、全開センサー52の2接点スイッチは、配線Hi側に切り替わっている。このため開閉センサー51のスイッチがオンになると、モーター21の配線Hi側に電気が流れてモーター21が起動すると同時に第3風量となるように制御される。
その後、扉14の全開により全開センサー52のスイッチが配線Mi側に切り替わる。このとき、開閉センサー51のスイッチはオンのままである。これにより、扉全開後はモーター21の配線Mi側に電気が流れて第2風量となるように制御される。
また、それぞれの配線MiおよびHiには、それぞれインジケーターランプ18bおよび18cが接続されている。インジケーターランプ18bおよび18cは、異なる色のランプとする。インジケーターランプに代えて、風量「標準」、風量「強」などの表示する表示パネルを設けておいて、各スイッチの動作に合わせて表示を切り替えるようにしてもよい。
この制御例3では、扉14が閉じている状態ではモーター21が停止している。このため調理室12内部に臭気がたまる可能性がある。扉14が開き始めると第3風量で一気に調理室12内部の臭気を排気して、臭気漏れを防ぐ。そして扉14が全開となった後に第2風量にしても、調理室12内部の臭気はほとんど排気されているので、臭気漏れはない。
なお、制御例3においても制御例2と同様に扉14が閉まっている状態で第2風量より少ない第1風量で常時排気としてもよい。この場合、モーター21の配線Loを使用する。第1風量、第2風量、第3風量の割合は、たとえば、第3風量を100%とすると、第1風量は10〜30%、第2風量は50〜60%とするとよい。
以上の制御例1〜3においては、交流モーターに代えて、たとえば、直流モーターとコンバーター、制御用コンピューター(CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processor Unit))を用いたソフトウェア制御としてもよい。直流モーターを用いることで、いっそう消費電力を減らすことができる。
また、図示していないが、扉14がどの程度開いたかを検出する開度センサーを設けて、扉14の開度に応じて送風機20の風量を変えてもよい。その場合、送風機20の風量を段階的に変える場合は、たとえば、扉14の開きが段階的に大きくなるごとにモーター配線Lo、Mi、およびHiに電流を流すようにする。また、扉14の開きに対して送風機20の風量を連続的に変える場合は、たとえば、コンバーターから扉14の開度に合わせて電圧変化させて直流モーターに供給する。
[実施形態2]
実施形態2は、扉14の開閉は手動ではあるものの、扉14を鎖錠するロック部を設けて扉14の開閉を制限したうえで、扉14の開閉状態に対応させて送風機20の動作を制御する。
<調理器具用排気装置>
図9は実施形態2の調理器具用排気装置の正面図、図10は実施形態2の調理器具用排気装置の断面図である。
実施形態2の調理器具用排気装置102は、扉14の閉状態を維持するロック部55と扉14を開く指示を出す開ボタン17を設けたものである。その他の構成は実施形態1と同様であり、また、室内循環または室外排気とする場合の設置例も実施形態1と同様であるので、説明は省略する。また、調理方法も実施形態1と同様であるので、説明は省略する。
本実施形態2では、ロック部55を設けることで、手動で開く扉14を開ボタン17から開の指令が来たときに、制御部50の制御によって、あらかじめ決められた条件を満たした場合にのみ開くことができるようにしている。ロック部55は、たとえば、扉14が閉まった状態で扉14に設けた穴(凹部を含む)に閂が入る構造である。閂は、たとえば電磁ソレノイドなどにより動作し、電磁ソレノイドは制御部50からの指令によって動作する。ロック部55の形態は、このような閂や電磁ソレノイドを用いた形態に限定されない。
開ボタン17は、たとえば押しボタンスイッチやタッチセンサースイッチなどであり、前面パネル13aに設けられている。扉14の開閉はあくまでも手動である。したがって、開ボタン17は、言い方を変えると、制御部50に対して扉14を開く許可を求めるスイッチということになる。
また、扉14の開閉が可能かどうかを示すために、インジケーターランプ19aおよび19bを、前面パネル13aに設けている。たとえば、インジケーターランプ19aは青色で点灯すると扉14を開けられることを示し、インジケーターランプ19bは赤色で点灯すると扉14を開けられないことを示すなどとする。インジケーターランプに代えて、扉14の開を「許可」、または「不可」と表示する表示パネルを設けてもよい。
<制御例>
(制御例4)
実施形態2の制御例(制御例4という)は、開ボタン17から開指示があると同時に送風機20を起動して、一定時間経過後、ロックを開錠して扉14が開けられる状態にする。
図11は、制御例4の制御を実施するための回路図である。
制御例4では、送風機20のモーター21として単相交流モーターM(AC)を使用している。開ボタン17と開閉センサー51のスイッチが連動しており、交流電源(AC)からモーター21への配線Mi上に設けられている。開ボタン17と開閉センサー51のスイッチは、開ボタン17から開指示が入ることで、共にオンになる。一方、開閉センサー51がオンからオフになると、開ボタン17もオフになる。
また、この配線Miから分岐した配線がタイマー(TM)57に入り、さらにロック部55の電磁ソレノイド58へ接続されている。また、タイマー57からの出力はインジケーターランプ19aにも接続されている。
ここで、タイマー57は、電力が供給されるとあらかじめ一定時間計時するように設定されていて、一定時間経過後、電磁ソレノイド58へ電力を供給する。タイマー57は、時間を計時するものに限らず、電流遅延回路でもよい。タイマー57に設定されている時間は、送風機20が起動して調理室12内の臭気を排気できる程度の時間とする。これには、おおむね調理室12内の容積相当の空気が排気できる時間とすることが好ましい。具体的には、調理室12内の容積や送風機20の性能にもよるが、1〜60秒もあれば十分である。
電磁ソレノイド58は、たとえば、交流式の電磁ソレノイド58で、ノーマリオープンスプリングリターン式(電流が切れた状態で弁体が離れ(ここではロック部55の閂が出て鎖錠される)、電流が流れると弁体が閉じる(ここではロック部55の閂が引っ込んで開錠される))。
制御例4においては、開閉センサー51およびタイマー57が制御部50となる。
この制御例4では、扉14が閉じた状態で開ボタン17と開閉センサー51のスイッチは共にオフの状態となっている(図示の状態)。この状態で、開ボタン17が押され開指示が入ると、開ボタン17と開閉センサー51のスイッチは共にオンとなって、モーター21が動作する。このときの風量は実施形態1において説明した第2風量(全開時に風速0.2m/s以上)である。これと同時にタイマー57にも電流が流れて一定時間計時される。一定時間計時後、タイマー57から電流が電磁ソレノイド58に流れてロック部55が開錠される。これと同時にインジケーターランプ19aに通電して点灯し、扉開き許可となる。
その後は、手動で扉14が開かれる。扉14を開いた後も第2風量によって排気は継続される。
開いている扉14が閉じられるときには、扉14が閉じられて開閉センサー51のスイッチがオフになると連動する開ボタン17もオフになる。これにより電磁ソレノイド58への通電も切れるので、スプリングによって閂が復帰してロック部55により扉14が鎖錠される。同時にモーター21への電力も切れるため送風機20は停止する。また、インジケーターランプ19bに通電して点灯し、扉14が鎖錠されたことを表示する。
このように制御例4によれば、扉14を開くには、まず開ボタン17が押されることで、調理室12内が排気される。このとき、ロック部55は開錠されていないため扉14を開くことはできない。そして、調理室12内が排気された後、扉14を開くことができるようになる。したがって、扉14を実際に開く時点では、調理室12内の臭気はほとんど排気されているので扉14を開いたときに臭気が漏れることはない。一方、扉14を閉じると、送風機20は停止する。このため、扉14が閉まっている状態では、送風機20による電力消費はない。
なお、制御例4においても、交流モーターに代えて、たとえば、直流モーターとコンバーター、制御用コンピューター(CPUやMPU)を用いたソフトウェア制御としてもよい。直流モーターを用いることで、いっそう消費電力を減らすことができる。
また、本実施形態2においては、制御例4以外にも、実施形態1の制御例2を組み合わせて、扉閉状態のときに常に第1風量で排気を続けるようにしてもよい。また、制御例3を組み合わせて、扉開の指示が入ってからロック部55が開錠されるまでの間は第3風量で排気し、ロック部55が開錠された後(または開閉センサー51から扉14が開かれたことを検出した後)、第2風量となるように制御してもよい。
また、本実施形態2では、扉開の指示が入ってからロック部55が開錠されるまでの間に、調理室12内を排気する。このため、扉14を開けられるようになった時点で、食材や調理内容によっては、調理室12内から臭気はほぼなくなっている。このような場合を想定して、制御はたとえば、扉開の指示が入ってからロック部55が開錠されるまでの間に第3風量(または第2風量で第3風量時よりも長い時間など)で排気し、所定時間経過後はロック部55を開錠すると共に、送風機20を停止する。このとき扉14は開いていても送風機20が停止していることになるが、上記のとおり食材や調理内容によっては、調理室12内から臭気はほぼなくなっているので臭気が漂うことはほとんどない。これにより、いっそう電力消費を少なくすることができる。
[実施形態3]
実施形態3は、実施形態2同様に、扉14の開閉は手動ではあるものの、扉14を鎖錠するロック部55を設けることで扉14の開閉を制限したうえで、扉14の開閉状態に対応させて送風機20の動作を制御する。
<調理器具用排気装置>
図12は実施形態3の調理器具用排気装置の断面図である。
実施形態3の調理器具用排気装置103は、調理室12の内部に、調理室12内の状態を検知する調理室内状態検出センサー(以下、状態センサー61をいう)を設けた。その他の構成は実施形態2と同様であり、また、室内循環または室外排気とする場合の設置例も実施形態1と同様であるので、説明は省略する。また、調理方法も実施形態1と同様であるので、説明は省略する。
状態センサー61は、調理室12内の状態として、調理室12内の臭気、調理室12内の温度、空気中の油分、煙、および調理室12内の圧力のうち、少なくともいずれか一つを検出する。
そして、本実施形態3では、制御部50が状態センサー61の検出した検出値があらかじめ決められた基準値以下となった場合にロック部55を開錠する。
臭気はいわゆる臭いセンサーによって検出する。臭いセンサーは、たとえば、半導体式、水晶振動子式、FETバイオセンサー、膜型表面応力センサーなど、様々な方式のものが市販されているので、それらを使用すればよい。制御部50は臭いセンサーの値と基準値と比較して臭いが基準値以下となればロック部55を開錠する。
温度は温度センサーによって検出する。温度センサーはアナログ式やデジタル式など周知(市販)のものを使用すればよい。制御部50は温度センサーの値と基準値と比較して温度が基準値以下となればロック部55を開錠する。これは、送風機20を動作させると調理室12内の温度が下がるので、それを目安に調理室12内の臭気が排気されたこととして、ロック部55を開錠するのである。
空気中の油分は、たとえば、オイルミストと称される、空気中に含まれる油の成分を検出する。これは、送風機20を動作させると調理室12内の空気中の油分も排気されるので、それにより油分が少なくなったことで、臭気もなくなったものとしてロック部55を開錠するのである。
煙は煙センサーによって検出する。煙センサーは光学式など市販のものを使用すればよい。これは、送風機20を動作させると調理室12内の煙も排気されるので、煙が少なくなったことで、臭気もなくなったものとしてロック部55を開錠するのである。
圧力は圧力センサーによって検出する。圧力センサーは光学式など市販のものを使用すればよい。これは、扉14が閉まった状態で送風機20を動作させると調理室12内の圧力が低下する。圧力が基準値以下となれば、臭気も排気されたものとしてロック部55を開錠する。なお、圧力の基準値は、たとえば通常の大気圧のなかで低い値を設定しておいてもよいし、調理室12外との圧力を別途測定する圧力センサーを設けたり、調理室内外の圧力差を検出するセンサーを設けたりするなどして、調理室内外の圧力を比較して、調理室12内の圧力が低下した時点(または一定割合以上の圧力差となった時点)でロック部55を開錠するようにしてもよい。
<制御例>
(制御例5)
実施形態3の制御例(制御例5という)は、開ボタン17から開指示があると同時に送風機20を起動して、一定時間経過後、ロックを開錠して扉14が開けられる状態にする。
図13は、制御例5の制御を説明するためのブロック図である。
制御例5では、状態センサー61からの信号が制御IC62に入り、この制御IC62で状態センサー(Sen)61が検出した値とあらかじめ決められた基準値が比較される。制御IC62は検出された値が基準値以下となれば電磁ソレノイド58への電流を流す。制御IC62は、たとえば、状態センサー61からの電圧の場合は基準電圧と比較する。電流の場合は基準電流と比較する。デジタル信号の場合は、制御IC62としてDSP(Digital Signal Processor)を用いて、デジタル値を比較する。なお、図示していないが、制御IC62および状態センサー61は交流から直流に変換された電力を使用する。その他の回路構成は制御例4と同様であるので説明は省略する。
制御例5においては、制御IC62が制御部50となる。
この制御例5では、扉14が閉じた状態で開ボタン17と開閉センサー51のスイッチは共にオフの状態となっている(図示の状態)。この状態で、開ボタン17が押され開指示が入ると、開ボタン17と開閉センサー51のスイッチは共にオンとなって、モーター21が動作する。このときの風量は実施形態1において説明した第2風量(全開時に風速0.2m/s以上)である。
その後、制御IC62は、検出された値と基準値を比較して、基準値以下となれば電磁ソレノイド58へ電流を流す。電磁ソレノイド58に電流が流れてロック部55が開錠される。これと同時にインジケーターランプ19aに通電して点灯し、扉開き許可となる。
その後は、手動で扉14が開かれる。扉14を開いた後も第2風量によって排気は継続される。
開いている扉14が閉じられるときには、扉14が閉じられて開閉センサー51のスイッチがオフになると連動する開ボタン17もオフになる。これにより電磁ソレノイド58への通電も切れるので、スプリングによって閂が復帰してロック部55により扉14が鎖錠される。同時にモーター21への電力も切れるため送風機20は停止する。また、インジケーターランプ19bに通電して点灯し、扉14が鎖錠されたことを表示する。
このように制御例5によれば、扉14を開くには、まず開ボタン17が押されることで、調理室12内が排気される。そして、状態センサー61によって確実に調理室12内が排気されたことが確認されたのち、扉14を開くことができるようになる。したがって、扉14を実際に開く時点では、調理室12内の臭気はほとんど排気されているので扉14を開いたときに臭気が漏れることはない。一方、扉14を閉じると、送風機20は停止する。このため、扉14が閉まっている状態では、送風機20による電力消費はない。
なお、制御例5においても、交流モーターに代えて、たとえば、直流モーターとコンバーター、制御用コンピューター(CPUやMPU)を用いたソフトウェア制御としてもよい。直流モーターを用いることで、いっそう消費電力を減らすことができる。
また、本実施形態5においては、制御例5以外にも、実施形態1の制御例2を組み合わせて、扉閉状態のときに常に第1風量で排気を続けるようにしてもよい。また、制御例3を組み合わせて、扉開の指示が入ってからロック部55が開錠されるまでの間は第3風量で排気し、ロック部55が開錠された後(または開閉センサー51から扉14が開かれたことを検出した後)、第2風量となるように制御してもよい。
また、本実施形態3は、扉開の指示が入ってからロック部55が開錠されるまでの間に、調理室12内を状態センサー61によって監視して臭気がない(または少ない)ことを確認してからロック部55を開錠している。したがって、本実施形態3においても、食材や調理内容によっては、扉開の指示が入ってからロック部55が開錠されるまでの間に第3風量(または第2風量で第3風量時よりも長い時間など)で排気し、臭気がなくなれば、ロック部55の開錠と共に送風機20が停止してもよい。上記のとおり食材や調理内容によっては、調理室12内から臭気はほぼなくなっているので、臭気が漂うことはほとんどない。これにより、いっそう電力消費を少なくすることができる。
[実施形態4]
実施形態4は、扉14の開閉を全自動で行い、扉14の開閉状態に対応させて送風機20の動作を制御する。
<調理器具用排気装置>
図14は実施形態4の調理器具用排気装置の正面図である。図15は実施形態4の調理器具用排気装置の断面図である。
実施形態4の調理器具用排気装置104は、扉開閉のための開閉動力部70を有する。また、扉開閉の指示を出すための開ボタン17aおよび閉ボタン17bを有する。その他の構成は、実施形態3と同様である。ただし、実施形態4では、ロック部55は不要である。また、室内循環または室外排気とする場合の設置例も実施形態1と同様であるので、説明は省略する。また、調理方法も実施形態1と同様であるので、説明は省略する。
なお、開閉センサー51および全開センサー52はあっても、なくてもよい。開閉センサー51および全開センサー52がある場合は、それらからの信号により扉14の開閉状態および全開を検出する。それらがない場合は、開閉動力部70(具体的には開閉用モーター)へかかる負荷が高くなると開閉用モーターが自動停止するようにしておく。図においては、開閉センサー51および全開センサー52がない構成を示している。
開閉動力部70は、図示する場合には、ラックアンドピニオンにより形態を示した。扉14の内側、両側部にラックギア72、これに噛みあうピニオンギア73と開閉用モーター74を配置している。制御部50からの制御によって開閉用モーター74が駆動されて、扉14が開閉する。なお、開閉動力部70は、これに限らず、チェーン巻き上げ、ボールねじなど様々な方式を採用することができる。
また、送風機20の動作状態を示すインジケーターランプ18が設けられている。インジケーターランプ18が点灯で送風機動作中、消灯で送風機停止中を示している。
<制御例>
(制御例6)
実施形態4の制御例(制御例6という)は、開ボタン17aから開指示により、扉14が開き、閉ボタン17bからの閉指示により扉14が閉じる。その間送風機の動作を制御する。
図16は、制御例6の制御系を説明するためのブロック図である。
制御例6では、送風機20のモーター21に直流(DC)モーターを用いている。直流モーターの制御は制御部50が扉14の開閉状態に対応させて行う。制御部50は、直流モーターへ直流電圧を供給するコンバーター701、扉14の開閉と共にコンバーター701の出力電圧を、制御する制御用コンピューター702を有する。
コンバーター701は、交流電源からの交流(AC)を直流(DC)に変換する。このコンバーター701としては、制御用コンピューター702からの指令に無段階に、または段階的に出力電圧(DC)を変更する。直流モーターは、供給された直流電圧に応じて回転速度が変化する。
制御用コンピューター702は、たとえば、小型のコンピューターであり、いわゆるマイクロコンピューター(マイコンなどと略称されている)など称されている装置制御用途のコンピューターである。このような制御用コンピューター702は、CPU711、CPU711が実行するプログラムを記憶したROM712、CPU711のワークエリアとなるRAM713、を有する。プログラムや、パラメータ(たとえば基準値、所定時間)などを記憶しておく不揮発性メモリ714(たとえばEPROM、フラッシュメモリなど)を備えていて、構成としては汎用のコンピューターと同等である。
制御用コンピューター702は、開ボタン17a、閉ボタン17b、および開閉動作部が接続されている。開ボタン17aまたは閉ボタン17bからの指示により、扉14を開閉すると共に、モーター21の回転速度を制御する。また、制御用コンピューター702には、インジケーターランプ18が接続されていて、制御用コンピューター702が送風機20を動作させたときに同時に点灯させる。インジケーターランプ18はモーター21の配線に接続されていて、モーター21に電流が流れることで点灯するようにしてもよい。
図17は、制御例6の制御手順を示すフローチャートである。
CPU711は、この手順に基づいて作成されたプログラムを実行することで、扉14の開閉動作と共に送風機20の動作を制御する。
制御手順の説明に先立ち、風量について説明する。制御例6においては、第1風量<第2風量<第3風量とする。それぞれの風量の割合はたとえば、第3風量を100%としたとき、第1風量は10〜30%、第2風量は30〜60%である。扉全開時の風量を第2風量として開口した部分での風速が0.2m/s以上となるようにする。
制御手順を説明する。
CPU711は、扉14が閉じられている状態で、開ボタン17aが押されるまでは、開ボタン17aの入力待ちとなっている(S11)。
CPU711は、開ボタン17aが押されて入力があると(S11:YES)、コンバーター701へ第3風量となる電圧を出力するように指令する(S12)。扉14が閉じられている状態ではモーター21は停止している(または第1風量で動作させておいてもよい)。ここでコンバーター701からの電圧により送風機20のモーター21が起動して送風機20が第3風量で動作する。S12においては同時にインジケーターランプ18を点灯させる(扉閉状態で第1風量の場合は点灯を継続)。
続いて、CPU711は、コンバーター701への指令ともに、計時を開始する(S13)。CPU711は、所定時間経過したか否かを判断する(S14)。ここで所定時間は、送風機20が起動して調理室12内の臭気を排気できる程度の時間とする。これには、おおむね調理室12内の容積相当の空気が排気できる時間とすることが好ましい。
続いて、CPU711は、所定時間経過したなら(S14:YES)、コンバーター701へ第2風量となる電圧を出力するように指令する(S15)。コンバーター701からの電圧により送風機20のモーター21は減速して送風機20が第2風量で動作する。
続いて、CPU711は、開閉動力部70へ扉14を開くように指令する(S16)。この指令により、開閉用モーター74が扉14を開ける方向へ回転する。扉14が全開すると開閉用モーター74が自動停止する。
続いて、CPU711は、閉ボタン17bの入力待ちとなる(S17)。ここで(扉14が開いている状態)、閉ボタン17bが押されて入力があると(S17:YES)、CPU711は、開閉動力部70へ扉14を閉じるように指令する(S18)。この指令により、開閉用モーター74が扉14を閉じる方向へ回転する。扉14が全閉すると開閉用モーター74が自動停止する。
続いて、CPU711は、コンバーター701へ電圧出力の停止(または第1風量となる電圧を出力)を指令する(S19)。コンバーター701からの電圧出力停止により送風機20のモーター21は停止し、送風機20が停止することになる(または減速して第1風量で動作する)。その後、処理はS11へ戻ることになる。
このように制御例6によれば、扉14を開くには、開ボタン17aが押されることで、調理室12内が排気される。その後、所定時間が経過したなら、扉14が自動で開かれる。したがって、扉14が開かれた時点では、調理室12内の臭気はほとんど排気されているので臭気が漏れることはない。一方、閉ボタンが押されたなら、扉14が自動で閉じて送風機20は停止する(または第1風量になる)。このため、扉14が閉まっている状態では、送風機20による電力消費はない。
制御例6においても、開ボタン17aの入力後の風量は第2風量としてもよい。また、交流モーターを用いた制御としてもよい。
また、制御例6では、制御用コンピューター702で直流モーターを制御することとしたので、たとえば、扉14の開き量(開閉動力部70のか開閉用モーター74の回転量)に応じて、無段階に直流モーターの回転速度を変えてもよい。これにより、扉14の開度にかかわらず、開口した部分での風速をおおむね一定に保つことができる。
なお、本実施形態4は、扉14を開閉する開閉動力部70を設けている。そこで、本実施形態4では、火災報知機41が発報したときに扉14が開いている場合には、制御部50は発報を受けて開閉動力部70に扉14を閉じるように指令する。これにより火災発生時に、扉の開いた部分から火炎や煙が出ることを抑えることができる。
[実施形態5]
実施形態5は、扉14の開閉を全自動で行い、扉14の開閉状態と状態センサー61により検出した調理室12内の状態に対応させて送風機20の動作を制御する。
<調理器具用排気装置>
実施形態5の調理器具用排気装置の構成は、実施形態3同様の状態センサー61を設けた以外は、実施形態4と同様である(図12参照、ただしロック部は設けないことになる)。状態センサー61は、実施形態3と同様の構成であり、また、その他の構成、設置例、調理方法は実施形態1と同様であるので、説明は省略する。
<制御例>
(制御例7)
実施形態5の制御例(制御例7という)は、開ボタン17aから開指示により、扉14が開き、閉ボタン17bからの閉指示により扉14が閉じる。その間送風機の動作を制御する。
図18は、制御例7の制御系を説明するためのブロック図である。実施形態5の制御系は、実施形態4の制御系に状態センサー61からの入力を受信するようにしたものであり、その他の構成は同じであるので説明は省略する。
図19は、制御手順を示すフローチャートである。CPU711は、この手順に基づいて作成されたプログラムを実行することで、扉14の開閉動作と共に送風機20の動作を制御する。
風量については、制御例6と同じである。また、制御手順の一部も制御例6と同じであるので、同一のステップ番号(S番号)付して、説明を簡略または省略する。
制御手順を説明する。
CPU711は、開ボタン入力があると(S11:YES)、コンバーター701へ第3風量となる電圧出力を指令する(S12)。
続いて、CPU711は、状態センサー61からの検出値と基準値を比較する(S24)。基準値は、不揮発性メモリ714に記憶しておく。
ここで使用する基準値は、実施形態3のようにあらかじめ決められた1つの基準値でもよいが、環境変化に応じた値でもよい。たとえば、調理開始前の状態センサー61の値を基準値として記憶しておいて、調理後は、S24において状態センサー61の値と記憶してある基準値(調理開始前の値)とを比較するのである。たとえば、温度や圧力などはその日の天候によっても異なるので、それ合わせて的確に調理室12内の状態を判断することができる。
そして、CPU711は、検出値が基準値以下となれば(S24:YES)、コンバーター701へ第2風量となる電圧を出力するように指令する(S15)。
続いて、CPU711は、開閉動力部70へ扉14を開くように指令し(S16)、閉ボタン17bの入力待ちとなる(S17)。
その後、閉ボタン17bから入力があると(S17:YES)、CPU711は、開閉動力部70へ扉14を閉じるように指令し(S18)、コンバーター701へ電圧出力の停止(または第1風量となる電圧を出力)を指令する(S19)。以後、S11へ戻る。
このように制御例7によれば、扉14を開くには、開ボタン17aが押されることで、調理室12内が排気される。その後、状態センサー61によって調理室12内の臭気がなくなったと判断されたなら、扉14を開くこととしたので臭気が漏れることはない。一方、閉ボタン押されたなら、扉14が自動で閉じて送風機20は停止する。このため、扉14が閉まっている状態では、送風機20による電力消費はない。
制御例7においても、たとえば、扉14の開き量に応じて、無段階に直流モーターの回転速度を変えてもよい。これにより、扉14の開度にかかわらず、開口した部分での風速をおおむね一定に保つことができる。また、交流モーターを用いた制御としてもよい。
[実施形態6]
実施形態6は、送風機20の送風方向の上流側にシャッター25を設けた形態である。
<調理器具用排気装置>
図20は実施形態6の調理器具用排気装置の断面図である。
実施形態6の調理器具用排気装置106は、送風機20の送風方向の上流側(すなわち吸気側)に吸気口(グリスフィルターの開口部分)の部分に開閉する吸気側シャッター80を設けた。吸気側シャッター80は、調理室12内の排気側を閉塞する。
その他の構成は、実施形態1〜5のいずれであってもよい。また、扉14の開閉に伴う送風機20の制御も実施形態1〜5で説明した各制御例のいずれかとする。したがって、吸気側シャッター以外の装置構成、設置例、および制御についての説明は省略する。
吸気側シャッター80は電動で、送風機20の動作と連動して開け閉めする。この吸気側シャッターの開け閉めは、制御部50による制御によってもよいし、送風機20へ電力を供給する配線から吸気側シャッター80の駆動源(不図示)へ配線を接続して、送風機20へ電力を供給する配線に電気が流れることで、吸気側シャッター80が開き、送風機20へ電力を供給する配線の電気が流れなくなることで、吸気側シャッター80が閉じるようにしてもよい。
また、この吸気側シャッター80は、火災報知機41と連動して、火災報知機41が発報したときには閉じるようにする。火災報知機41が発報したときに吸気側シャッター80が開いている場合には、制御部50は発報を受けて吸気側シャッター80を閉じるように指令する。これにより火災発生時に、火炎や煙が排気ダクトを通して出ることを防止または抑制することができる。この場合、火災により装置全体の電力が切れた場合に備え、閉じる動作だけでも行えるように、バックアップバッテリーなどを備えておくことが好ましい。
実施形態6の調理器具用排気装置106は、吸気側シャッター80を設けたことで、送風機20の停止中は、油煙などが送風機筐体内に入り込むのを防止することができる。したがって、臭気の原因となる可能性がある、送風機20の汚れの付着や蓄積を抑えることができる。
[実施形態7]
実施形態7は、調理室12内に、送風機20の吸込口と連通する開口を有する内面パネルを設けた形態である。
<調理器具用排気装置>
図21は実施形態7の調理器具用排気装置の断面図である。
実施形態7の調理器具用排気装置107は、調理室12内に、送風機20の吸込口(グリスフィルター30の取り付けられている部分)と連通する開口を有する内面パネル90を設けた。その他の構成は、実施形態1〜6のいずれであってもよい。また、扉14の開閉に伴う送風機20の制御も実施形態1〜5で説明した各制御例のいずれかとする。したがって、内面パネル90以外の装置構成、設置例、および制御についての説明は省略する。
内面パネル90は、調理室12内の天井部分および送風機20の筐体35下部を覆うように設けられている。特に天井や筐体35下部と、側面パネル13b、背面パネル13cとの接合部分である角のある部分を覆うことが好ましい。内面パネル90は、角のないなだらかな曲線形状としている。
内面パネル90を設けたことで、調理室12内で発生した油煙などが、直接の上昇気流により天井部分や筐体35下部に付着することを防止または抑える。内面パネル90はなだらかな曲線形状としているので、清掃も容易である。調理室12内の汚れの付着は、悪臭の原因となることもあるので、清掃が容易になれば、臭気の発生原因を取り除いて、臭気が漂うことをいっそう抑えやすくなる。
また、調理室12内の汚れ防止には、内面パネル90をはじめ、側面パネル13b、背面パネル13cなど調理室12の内壁に撥油塗装を行うことが好ましい。調理室12の内壁を撥油塗装することで油汚れの付着が少なくなる。内面パネル90を設けていない他の実施形態においても、側面パネル13b、背面パネル13c、天井板13dの調理室側の面など調理室12の内壁に撥油塗装を行うことが好ましい。
[実施形態8]
実施形態7は、調理室12内に、送風機20の吸込口と連通する開口を有する内面パネル90を設けた形態である。
<調理器具用排気装置>
図22は実施形態8の調理器具用排気装置の断面図である。
実施形態8の調理器具用排気装置108は、調理室12内に油除去装置801を設けた。その他の構成は、実施形態1〜7のいずれであってもよい。また、扉14の開閉に伴う送風機20の制御も実施形態1〜5で説明した各制御例のいずれかとする。したがって、油除去装置801以外の装置構成、設置例、および制御についての説明は省略する。
油除去装置801は、調理室12内の天井板13dの下に設けている。天井裏部分には、送風機20の下流側から連通する油除去用ダクト802と、送風経路を切り換えるベント803が設けられている。
油除去装置801は、内部に回転する通気孔を有する円盤状のフィルターとそれを駆動するモーターが収納されていて(いずれも不図示)、その下部は空気が通るように開放されている。油除去装置801は、油分を含んだ空気が回転する円盤を通ることで、円盤に油が付着する。付着した油は遠心力によって油除去装置801の内壁に当たって、内壁に沿って設けられている油溜(不図示)に溜まって行く。油溜は取り外し自在であり、溜まった油は油溜を外して、廃棄する。
油除去用ダクト802は、送風機20による排気を油除去装置801へ導く経路である。ベント803は排気経路切り換え機であり、送風機20の排気を扉14が開くと排気口23(排気ダクト501が接続される方向)へ導き、扉14が閉まると油除去装置801の方向へ導く。ベント803の動作は、各実施形態で説明した制御例において、扉14の開閉に合わせて動作させればよい。
本実施形態8の場合、その制御例としては、扉14が閉まった状態でも送風機20を動作させるように制御することが好ましい。そうすることにより、調理室12内の空気から、臭気の原因となり得る油分を除去することができる。
なお、油除去装置801を設ける場合、送風機20の排気を利用せずに、油除去装置801に専用の送風機20を取り付けて、調理室12内の空気を常に油除去装置801を通して調理室12内で循環させるようにしてもよい。この場合、専用のダクトを設けてもよいし、油除去用ダクト802は設けずに、専用送風機付きの油除去装置801を調理室12に設けるようにしてもよい。
[調理方法]
次に、上述した各実施形態による調理器具用排気装置を用いた調理方法を説明する。
まず、ユーザーが扉14を開ける(実施形態によっては開ボタンを押す)。これにより各実施形態のとおりに送風機20が動作する。扉14を開いたなら、食材を調理室12内の調理器具200にセットする。そして調理器具200に対して調理時間の設定や調理開始の操作なども行う。
その後、ユーザーが扉14を閉める(実施形態によっては閉ボタンを押す)。これにより各実施形態のとおりに、送風機20が停止または第1風量となる。
調理器具200は設定された調理時間が経過したなら、調理終了を知らせるチャイムやブザーなどの鳴動またはランプや表示装置による表示が行われる。
これら鳴動や表示を認識したユーザーが扉14を開く。これにより各実施形態のとおりに、送風機20が動作する。扉14を開けたユーザーは調理が終了した食材を取り出し、必要であれば、次の食材のセットなどを行うことになる。
このような調理方法によれば、扉14の開け閉めに応じて、既に説明した制御例のとおり送風機20が動作するので、調理中または調理後の調理室12からの臭いが室内に漂うのを防止または抑制することができる。
(調理器具との連携形態)
調理方法に関連して、調理器具200と連携させて送風機20を制御することもできる。
上記調理方法のとおり、調理に際しては、調理器具200に調理時間を設定する。たとえば自動フライヤーでは、揚げ時間である。調理器具200と制御部50が通信することで、調理時間が経過した時点で、扉14が閉まっていても、送風機20が停止していたら送風機20を起動して排気を開始する。調理器具200と制御部50が通信は、単純に送風機20を起動するスイッチとしてもよい。また、制御用コンピューター702で送風機20を制御する場合には、調理器具200から計時終了の信号を制御用コンピューター702に送って、制御用コンピューター702から送風機20を起動する。
また、調理器具200と連携した他の制御例としては、調理器具200に設定された調理時間を制御部50が受信して、制御部50側で計時して、設定された時間が経過した時点で、扉14が閉まっていても、送風機20が停止していたら送風機20を起動して排気を開始するようにしてもよい。さらにこの場合、調理器具200に設定された終了時間よりも早く、送風機20を起動するようにしてもよい。
このように調理器具200と連携して送風機20の起動を行うことで、調理終了と同時に送風機20が排気を始めるため、調理終了後、すぐに扉14を開いた場合でも、調理終了から扉14を開くまでの間で多少なりとも調理室12内の空気を排気することができるので、臭気漏れをより少なくすることができる。また、調理終了時間よりも早くから送風機20を起動していれば、調理終了の時点では、調理室12内の空気を排気できているので、調理終了時点で、調理室12内の臭気はなくなっているため、扉14を開けたときに調理室12内の臭気が漏れ出ることがない。
以上本発明を適用した実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
たとえば、扉14を開く際に、扉14が全開になるまでの間で、扉14を一時停止する一時停止部を設けて、扉14が一時停止された状態で、あらかじめ決められた一時停止時間経過後に一時停止部による一時停止を解除するといった制御も可能である。これにより、扉14を少し開くことで調理室12内へ空気を取り入れ易くすることができる。この場合、一時停止の解除は一定時間ではなく状態センサー61により、臭気がなくなった(または少なくなった)と判断して、一時停止を解除するようにしてもよい。ここで一時停止時の扉14の開度は、たとえば、全開を100%とすれば1〜50%であることが好ましい。一時停止時の開度が1%未満では吸い込む空気量が少なすぎて負荷低減につながらない。一方、50%を超えて開いてしまうと全開とほとんど変わらないので意味がない。
また、扉14は、1枚板の形状に限らず、たとえば、複数枚の板形状の扉14としてもよいし、巻き取りシャッターなどとしてもよい。また、上下のスライドではなく、横スライドなどであってもよいし、片開きだけでなく、両開きにするなど様々な形状、形態にすることが可能である。
また、本発明による調理器具用排気装置は多くの場合、屋内の部屋の中に設定されるが、野外(たとえば野外の展示会場)などであっても、周囲に漂わせないようにし、かつ省エネルギーな調理器具用排気装置として使用することができる。
そのほか、各実施形態で説明した制御例は、それら制御例単独ではなく、相互に組み合わせてもよいし、そのほかの制御を行うようにしてもよい。
さらに、本発明は特許請求の範囲に記載された技術思想に基づいて様々な形態として実施可能であり、それらもまた本発明の範疇である。
11 架台、
12 調理室、
13a 前面パネル、
13b 側面パネル、
13c 背面パネル、
13d 天井板、
14 扉、
15 ハンドル、
16 パッキン、
17、17a 開ボタン、
17b 閉ボタン、
18、18a、18b、18c、19a、19b インジケーターランプ、
20 送風機、
21 モーター、
22 シロッコファン、
23 排気口、
25 シャッター、
30 グリスフィルター、
31 エアフィルター、
32 脱臭フィルター、
33 脱煙フィルター、
34 油吸着フィルター、
35 筐体、
41 火災報知機、
42 消火器、
50 制御部、
51 開閉センサー、
52 全開センサー、
55 ロック部、
57 タイマー、
58 電磁ソレノイド、
61 状態センサー、
62 制御IC、
70 開閉動力部、
72 ラックギア、
73 ピニオンギア、
74 開閉用モーター、
80 吸気側シャッター、
90 内面パネル、
101、102,102、103、104、106、107、108 調理器具用排気装置、
200 調理器具、
501、503 排気ダクト、
701 コンバーター、
702 制御用コンピューター、
711 CPU、
712 ROM、
713 RAM、
714 不揮発性メモリ、
801 油除去装置、
802 油除去用ダクト、
803 ベント。

Claims (30)

  1. 内部に調理器具を収納する調理室と、
    前記調理室に設けられた扉と、
    前記調理室内の空気を、前記調理室が置かれている部屋内または部屋外に排気するための排気ダクトに接続される送風機と、
    前記扉の開閉状態に対応させて前記送風機の動作を変更する制御部と、
    を有する、調理器具用排気装置。
  2. 前記制御部は、
    前記扉が閉状態では、前記送風機を停止または第1風量となるように制御し、
    前記扉が開き始めた後は、前記送風機を前記第1風量より風量の多い第2風量となるように制御する、請求項1に記載の調理器具用排気装置。
  3. 前記制御部は、
    前記扉が閉状態では、前記送風機を停止または第1風量となるように制御し、
    前記扉が開き始めてから全開までの間は前記送風機を前記第1風量、前記第1風量より多い第2風量、および前記第2風量より多い第3風量のうち、いずれかの風量となるように制御し、
    前記扉が全開になった後は前記送風機を前記第2風量となるように制御する、請求項1に記載の調理器具用排気装置。
  4. 前記制御部は、
    前記扉が閉状態では、前記送風機を停止または第1風量となるように制御し、
    前記扉が開き始めてから前記扉が全開になるまでの間は、前記扉の開度が大きくなるに従って前記送風機の風量も大きくなるように制御し、
    前記扉が全開になった後は前記送風機を前記第1風量より多い第2風量となるように制御する、請求項1に記載の調理器具用排気装置。
  5. 前記扉の開閉状態を検出する開閉センサーを有し、
    前記制御部は、前記開閉センサーからの信号が前記扉が閉から開に変化した時点を前記扉の開き始めとする、請求項2に記載の調理器具用排気装置。
  6. 前記扉の開閉状態を検出する開閉センサーと、
    前記扉の全開を検出する全開センサーと、を有し、
    前記制御部は、前記開閉センサーからの信号が前記扉が閉から開に変化した時点を前記扉の開き始めとし、前記全開センサーから前記扉が全開であることを示す信号を受信して、前記送風機を制御する、請求項3に記載の調理器具用排気装置。
  7. 前記扉の開閉状態を検出する開閉センサーを有し、
    前記制御部は、前記開閉センサーからの信号が前記扉が閉から開に変化した時点を前記扉の開き始めとし、当該開き始めから一定時間経過後を前記扉が全開したとして前記送風機を制御する、請求項3に記載の調理器具用排気装置。
  8. 前記扉の開閉状態および前記扉の全開を検出する開閉センサーと、
    前記扉の開度を検出する開度センサーと、を有し、
    前記制御部は、前記開閉センサーからの信号が前記扉が閉から開に変化した時点を前記扉の開き始めとし、前記開度センサーから前記扉の開度を示す信号を受信し、前記開閉センサーから前記扉の全開を示す信号を受信して、前記送風機を制御する、請求項4に記載の調理器具用排気装置。
  9. 前記扉の開を指示する開ボタンと、
    前記扉が閉まった状態で前記扉を鎖錠、開錠するロック部と、を有し、
    前記制御部は、前記開ボタンから前記扉を開く指示を受信したなら前記送風機を一定時間動作させた後、前記ロック部を開錠する、請求項1〜8のいずれか1つに記載の調理器具用排気装置。
  10. 前記扉の開を指示する開ボタンと、
    前記扉の開閉を行う開閉動力部と、を有し、
    前記制御部は、前記開ボタンから前記扉を開く指示を受信したなら前記送風機を一定時間動作させた後、前記扉を開くように前記開閉動力部を制御する、請求項1〜8のいずれか1つに記載の調理器具用排気装置。
  11. 前記扉の開を指示する開ボタンと、
    前記扉が閉まった状態で前記扉を鎖錠、開錠するロック部と、
    前記調理室内の状態を検出する調理室内状態検出センサーと、を有し、
    前記制御部は、前記調理室内状態検出センサーが検出した前記調理室内の臭気、温度、空気中の油分、煙、および圧力のうち、少なくともいずれかの検出値があらかじめ決めた基準値以下となった場合に、前記ロック部を開錠する、請求項1〜8のいずれか1つに記載の調理器具用排気装置。
  12. 前記扉の開を指示する示す開ボタンと、
    前記扉の開閉を行う開閉動力部と、
    前記調理室内の状態を検出する調理室内状態検出センサーと、を有し、
    前記制御部は、前記調理室内状態検出センサーが検出した前記調理室内の臭気、温度、空気中の油分、煙、および圧力のうち、少なくともいずれかの検出値があらかじめ決めた基準値以下となった場合に、前記扉を開くように前記開閉動力部を制御する、請求項1〜6のいずれか1つに記載の調理器具用排気装置。
  13. 前記扉の開き始めから全開までの間で前記扉を一時停止させる一時停止部を有し、
    前記制御部は、前記一時停止部で前記扉が停止された後、あらかじめ決められた一時停止時間経過後に前記一時停止部による一時停止を解除する、請求項1〜11のいずれか1つに記載の調理器具用排気装置。
  14. 前記扉の開き始めから全開までの間で前記扉を一時停止させる一時停止部を有し、
    前記調理室内の状態を検出する調理室内状態検出センサーと、を有し、
    前記制御部は、前記調理室内状態検出センサーが検出した前記調理室内の臭気、温度、空気中の油分、煙、および圧力のうち、少なくともいずれかの検出値があらかじめ決めた基準値以下となった場合に、前記一時停止部による一時停止を解除する、請求項1〜11のいずれか1つに記載の調理器具用排気装置。
  15. 前記調理室に収納される前記調理器具は、前記制御部と通信が可能であり、
    前記制御部は、前記調理器具から調理終了の信号を受けて、前記送風機が停止している場合は前記送風機を動作させる、請求項1〜14のいずれか1つに記載の調理器具用排気装置。
  16. 前記調理室に収納される前記調理器具は、前記制御部と通信が可能であり、
    前記制御部は、前記調理器具から調理開始からあらかじめ決められた時間が経過したことを示す信号を受けて、前記送風機が停止している場合は前記送風機を動作させる、請求項1〜14のいずれか1つに記載の調理器具用排気装置。
  17. 前記制御部は、調理開始からあらかじめ決められた時間が経過した後、前記送風機が停止している場合は前記送風機を動作させる、請求項1〜14のいずれか1つに記載の調理器具用排気装置。
  18. 前記送風機の上流側または下流側に、空気を脱臭する脱臭フィルターを有する、請求項1〜17のいずれか1つに記載の調理器具用排気装置。
  19. 前記制御部は、前記扉の全開状態において前記調理室内に流れ込む風速が0.2m/s以上となるように前記送風機を制御する、請求項1〜18のいずれか1つに記載の調理器具用排気装置。
  20. 前記送風機の停止中に前記調理室内の排気側を閉塞するシャッターを有する、請求項1〜19のいずれか1つに記載の調理器具用排気装置。
  21. 前記調理室内を監視し、火災発生時に警報する火災報知機を有する、請求項1〜20のいずれか1つに記載の調理器具用排気装置。
  22. 前記調理室内を監視し、火災発生時に警報する火災報知機を有し、
    前記制御部は、前記火災報知機が発報したときに、前記扉が開いている場合は前記扉を閉じる、請求項10または12に記載の調理器具用排気装置。
  23. 前記調理室内を監視し、火災発生時に警報する火災報知機と、
    前記調理室内の排気側を閉塞するシャッターと、を有し、
    前記制御部は、前記火災報知機が発報したときに、前記シャッターを閉じる、請求項1〜19のいずれか1つに記載の調理器具用排気装置。
  24. 前記火災報知機が発報したときに、少なくとも前記調理室内に向けて消火剤を出す消火器を有する、請求項21〜23のいずれか1つに記載の調理器具用排気装置。
  25. 前記調理器具は、フライヤーである、請求項1〜24のいずれか1つに記載の調理器具用排気装置。
  26. 前記調理室の内壁に撥油塗装が施されている、請求項1〜25のいずれか1つに記載の調理器具用排気装置。
  27. 前記調理室内は、前記送風機の吸込口と連通する開口を有する内面パネルを有する、請求項1〜26のいずれか1つに記載の調理器具用排気装置。
  28. 前記調理室内の空気から油分を除去する油除去装置をさらに有する、請求項1〜27のいずれか1つに記載の調理器具用排気装置。
  29. 前記送風機の排気を、前記扉が開くと前記排気ダクトの方向へ導き、前記扉が閉まると前記油除去装置の方向へ導く、排気経路切り換え機を有する、請求項28に記載の調理器具用排気装置。
  30. 請求項1〜29のいずれか1つに記載の調理器具用排気装置を用いた調理方法であって、
    扉を開いて食材を調理室内の調理器具にセットする段階と、
    前記扉を閉める段階と、
    調理終了後、前記扉を開ける段階と、
    を有する、調理方法。
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