JP2019085831A - 建具 - Google Patents

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智英 植竹
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Abstract

【課題】設置後、取り外しの容易なガラス外れ止め部材を備える建具を提供すること。【解決手段】框体30及び框体30のガラス開口部29に納められるガラス25を備える建具1であって、框体30に設けられるガラス外れ止め部材40は、ガラス開口部29の見込面に固定される固定部41a及び固定部41aの室内側の端部から起立する側壁部41bを有する保持金具41と、固定部41aとの間に隙間を形成するように配置される受台部43と、隙間に挿入されて受台部43と係合可能な係合部42b及び係合部42bから延び側壁部41bに対向するように起立する押さえ部42aを有する押さえ片42と、を有し、固定部41aと側壁部41bとの接続部には、係合部42bに対向する部分が切り欠かれて貫通するスリット部41cが形成され、係合部42bの先端部は、押さえ片42が隙間に挿入された状態で、スリット部41c内に位置する建具1である。【選択図】図4

Description

本発明は、ガラスを備える建具に関する。
従来、樹脂製の框体のガラス開口部にガラスを取り付けた建具が知られている。框体が樹脂製の場合、火災等で高温に曝されると、溶融して変形する場合がある。そこで、ガラスの位置がずれて火炎等が貫通することを防止するため、ガラス開口部の見込面とガラスの間に、ガラスの移動を抑制するガラス外れ止め部材を設けることが知られている。
ガラス外れ止め部材としては、一対の側面視略L字状の金具を向い合せ、一方の金具の端部に係止爪を設け、他方の金具の端部に係止爪が係合する係止孔を設けて、係止爪を係合させたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この構成によれば、先に一方の金具を框体に固定しておき、その後ガラスを框体及び一方の金具の上に載置した後で、他方の金具を挿入し、一方の金具に係止させて施工することができる。互いに係止された略L字状の金具の間にガラスが配置されることにより、ガラスの室外側と室内側の面に対向してガラス外れ止め部材が立ち上がり、ガラス室内外方向の移動が抑制されるように構成されている。
特開2010−248836号公報
ガラス外れ止め部材を構成する金具を係止させて配置すると、係止部がガラスの下面に位置することになる。一度ガラス外れ止め部材やガラスを設置すると、その取り外しは容易ではなかった。このため、例えばガラスの交換等、必要に応じてガラス外れ止め部材を外したくなった時に、外しやすいガラス外れ止めを備える建具が望まれている。
本発明は、設置後、取り外しの容易なガラス外れ止め部材を備える建具を提供すること目的とする。
本発明は、框体(例えば、後述の框体30)及び前記框体の内側のガラス開口部(例えば、後述のガラス開口部29)に納められるガラス(例えば、後述のガラス25)を備える建具(例えば、後述の建具1)であって、前記框体には、前記ガラスを支持するガラス外れ止め部材(例えば、後述のガラス外れ止め部材40)が設けられ、前記ガラス外れ止め部材は、前記ガラス開口部の見込面に固定される固定部(例えば、後述の固定部41a)及び該固定部の室内側の端部から起立する側壁部(例えば、後述の側壁部41b)を有する保持金具(例えば、後述の保持金具41)と、前記固定部との間に隙間(例えば、後述の隙間S)を形成するように配置される受台部(例えば、後述の受台部43)と、前記隙間に挿入されて前記受台部と係合可能な係合部(例えば、後述の係合部42b)及び前記係合部から延び前記側壁部に対向するように起立して前記ガラスを押さえる押さえ部(例えば、後述の押さえ部42a)を有する押さえ片(例えば、後述の押さえ片42)と、を有し、前記保持金具における前記固定部と前記側壁部との接続部には、前記係合部に対向する部分が切り欠かれて貫通するスリット部(例えば、後述のスリット部41c)が形成され、前記係合部の先端部は、前記押さえ片が前記隙間に挿入された状態で、前記スリット部内に位置する建具に関する。
前記係合部の先端部は、前記ガラス外れ止め部材の上に前記ガラスが配置された状態で、前記ガラスの室内側の表面よりも室内側に位置することが好ましい。
本発明によれば、設置後、取り外しの容易なガラス外れ止め部材を備える建具を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る建具を室外側から見た様子を示す図である。 本実施形態の建具の縦断面図である。 本実施形態の建具の横断面図である。 本実施形態の障子の斜視図である。 本実施形態のガラスの外れ止めの分解斜視図である。 図2の部分拡大断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書において、「見付方向」とは、建物に形成された開口部に納められた建具の枠体に収められる障子の面内方向を意味し、「見込方向」とは、室内外方向(すなわち、奥行き方向)を意味する。
図1は、本発明の一実施形態に係る建具1を室外側から見た様子を示す図である。図1に示す建具1は、建物開口部に固定される枠体10と、枠体10に複数のヒンジ15を介して開閉可能に取り付けられる外開きの障子20と、を備える防火仕様の勝手口ドアである。建具1は、室外側ハンドル55及び室内側ハンドル56(図1では省略)により開閉され、これらの室外側ハンドル55、室内側ハンドル56の上下にシリンダー錠60が配置されている。
まず、枠体10の構成について説明する。枠体10は、上枠11、下枠12、吊元側縦枠13及び戸先側縦枠14が矩形に枠組みされて構成される。上枠11、下枠12、吊元側縦枠13及び戸先側縦枠14は、何れも樹脂製であり、溶着によって接合される。これらの樹脂製の枠(上枠11、下枠12、吊元側縦枠13及び戸先側縦枠14)は、内部に中空部を有する押出し形材であり、後述する中空部が枠の押し出し方向に沿って連続している。
図2は、本実施形態の建具1の縦断面図である。上枠11の内部は、複数の空間に区画されている。上枠11内部の複数の空間のうち、見込方向に並ぶ空間を室外側から室内側の順に中空部11a,11b,11cとすると、見込方向中央に位置する中空部11bに金属製の上枠芯材110が配置される。また、上枠11の室内側下部には、下方に延びる延出部11eが形成され、延出部11eの室外側の見付面にはクッション材11gを嵌合固定する嵌合部11fが設けられる。
本実施形態の上枠芯材110は、断面形状が略U字状の長尺部材であり、U字の開口側が室内側を向くように中空部11bに配置される。上枠芯材110の下面と中空部11bの内壁の間には帯状の加熱発泡材90aが配置される。加熱発泡材90aは、火災等によって所定の温度に達すると発泡して隙間を塞ぐものである。
下枠12の内部も、上枠11と同様に複数の空間に区画されている。下枠12内部で見込方向に並ぶ空間を室外側から室内側の順に中空部12a,12b,12cとすると、見込方向中央に位置する中空部12bに金属製の下枠芯材120が配置される。本実施形態の下枠芯材120は、角筒状の長尺部材である。また、下枠12の室内側上部には、上方に延びる延出部12eが形成され、該延出部12eにもクッション材12gを嵌合固定する嵌合部12fが形成される。
図3は、本実施形態の建具1の横断面図である。吊元側縦枠13も、その内部が複数の空間に区画されている。吊元側縦枠13内部の複数の空間のうち、見込方向に並ぶ空間を室外側から室内側の順に中空部13a,13b,13cとすると、見込方向中央に位置する中空部13bに金属製の縦枠芯材130が配置される。吊元側縦枠13の室内側には見付方向戸先側に延びる延出部13eが形成され、該延出部13eにクッション材13gを嵌合固定する嵌合部13fが設けられる。
本実施形態の縦枠芯材130は、断面形状が略U字状の長尺部材であり、U字の開口側が室内側を向くように中空部13bに配置される。縦枠芯材130の戸先側の面と中空部13bの内壁の間には帯状の加熱発泡材90bが配置される。
また、枠体10の吊元側縦枠13と障子20の吊元側縦框33の間には、上下方向に間隔をあけて複数のヒンジ15が配置される(図1参照)。中空部13aには、ヒンジ15を固定するネジ13iを締結する裏板部材13hが配置される。本実施形態では、ヒンジ15を締結するネジ13iは、裏板部材13hを貫通して中空部13bの縦枠芯材130まで達しており、ヒンジ15は縦枠芯材130にも締結固定される。
戸先側縦枠14の内部も、複数の空間に区画されている。複数の空間のうち、見込方向で並ぶ空間を室外側から室内側の順に中空部14a,14b,14cとすると、見込方向中央に位置する中空部14bに金属製の縦枠芯材140が配置される。本実施形態の縦枠芯材140は、断面形状が略U字状の長尺部材であり、U字の開口側が室内側を向くように中空部14bに配置される。縦枠芯材140の吊元側の面と中空部14bの内壁の間には帯状の加熱発泡材90cが配置される。戸先側縦枠14の室内側にも見付方向吊元側に延びる延出部14eが形成され、該延出部14eにクッション材14gを嵌合固定する嵌合部14fが設けられる。
また、戸先側縦枠14の吊元側を向く見込面には、後述する障子20のロックピン52が嵌合するロックピン受け金具16が固定される。ロックピン受け金具16は、上下方向に間隔をあけて複数設けられる。本実施形態のロックピン受け金具16は、締結部材としてのネジを介して縦枠芯材140に締結固定される。
枠体10の左上及び右上には、コーナー金具としての枠側コーナー金具46がそれぞれ配置される。枠側コーナー金具46は、L字状の金属部材であり、枠体10の外側に配置される。枠側コーナー金具46は締結部材としてのネジによって枠体10の内側の芯材に締結固定される。本実施形態では、枠体10の戸先側上部では上枠芯材110と縦枠芯材140が枠側コーナー金具46によって連結され、吊元側上部では上枠芯材110と縦枠芯材130が連結される。
次に、障子20の構成について説明する。障子20は、ガラス25と、ガラス25を囲うように構成される框体30と、を含むように構成される戸体である。
ガラス25は、室外側に配置される室外側ガラス25aと、室外側ガラス25aに対して隙間をあけて室内側に配置される室内側ガラス25bと、を備える複層ガラスである。室外側ガラス25aと室内側ガラス25bの間にはスペーサ26等が配置される。本実施形態では、室外側ガラス25aは網入ガラスで構成され、室内側ガラスはLow-E(Low Emissivity)ガラスで構成される。
框体30は、上框31、下框32、吊元側縦框33及び戸先側縦框34が矩形に枠組みされて構成される。上框31、下框32、吊元側縦框33及び戸先側縦框34は、何れも樹脂製であり、溶着によって接合される。これらの樹脂製の框(上框31、下框32、吊元側縦框33及び戸先側縦框34)は、内部に中空部を有する押出し形材であり、後述する中空部が框の押し出し方向に沿って連続している。
上框31の内部は、複数の空間に区画されている。上框31内部の複数の空間のうち、見込方向に並ぶ空間を室外側から室内側の順に中空部31a,31b,31cとすると、見込方向中央に位置する中空部31bに金属製の上框芯材310が配置される。
本実施形態の上框芯材310は、断面形状が略U字状の長尺部材であり、U字の開口側が室内側を向くように中空部31bに配置される。上框芯材310の下面と中空部31bの内壁の間には帯状の加熱発泡材90dが配置される。また、上框芯材310のU字の内側における室内側を向く面にも帯状の加熱発泡材90eが配置される。
上框31の室外側上部には、上枠11の一部に見込方向で対面する延出部31fが形成される。この延出部31fの上枠11に対面する側には、クッション材31gを嵌合固定する嵌合部31hが設けられる。延出部31fの内側に形成される中空部31iには金属(例えば、スチール)製の室外側芯材312が配置される。
本実施形態の室外側芯材312は、断面形状が略U字状の長尺部材であり、U字の開口側が室外側を向くように中空部31iに配置される。また、室外側芯材312の室内側の面と中空部31iの内壁の間には帯状の加熱発泡材90fが配置される。
また、上框31の外側面には、上框31の長手方向に沿って延びる嵌合溝31jが形成される。嵌合溝31jには、金属(例えば、アルミニウム材)製の台座部315が嵌合固定される。上框31の嵌合溝31jの室内側に位置する中空部31kには室内側芯材313が配置される。上框31の室外側下部には押し縁部材36を嵌合する嵌合部31mが設けられ、上框31の室内側下部にはガラス止め部材37を嵌合する嵌合部31nが設けられる。
下框32、吊元側縦框33及び戸先側縦框34の基本的構成は上框31と同様である。以下の説明において上框31と同様の構成については共通の規則性(アルファベット)で符号を付してその説明を省略する場合がある。
下框32は、見込方向に並ぶ複数の中空部32a,32b,32cのうち、見込方向中央に位置する中空部32bに下框芯材320が配置される。下框芯材320は金属によって筒状に成形される。下框32の室外側下部には延出部32fが形成され、該延出部32fの室内側にはクッション材32gを嵌合固定する嵌合部32hが設けられる。延出部32fの上方には樹脂製の押し縁部材36用の嵌合部32mが設けられる。下框32の室内側上部にはガラス止め部材37用の嵌合部32nが設けられる。
下框32の下面に形成される嵌合溝32jには、樹脂製の下がり止め部材38が配置される。樹脂製の下がり止め部材38は、通常使用時の障子20の下がりを防止するためのものであり、その下部が室内側から室外側に向かうにつれて下側に近づくように傾斜した形状で成形される。また、火災発生時の障子20の下がりを防止するため、下框32には樹脂製の下がり止め部材38とは別部材として金属製の下がり止め部材39が設けられる。
吊元側縦框33は、見込方向に並ぶ複数の中空部33a,33b,33cのうち、見込方向中央に位置する中空部33bに縦框芯材330が配置される。本実施形態の縦框芯材330は、断面形状が略U字状の長尺部材であり、U字の開口側が室内側を向くように中空部33bに配置される。縦框芯材330の吊元側縦枠13側の面と中空部33bの内壁の間には帯状の加熱発泡材90gが配置される。また、縦框芯材330のU字の内側における室内側を向く面にも帯状の加熱発泡材90hが配置される。
吊元側縦框33には吊元側縦枠13側に延出する延出部33fが形成される。延出部33fの室内側にはクッション材33gを嵌合固定する嵌合部33hが設けられる。また、延出部33fの内側には中空部33iが形成される。吊元側縦框33の吊元側の面に形成される嵌合溝33jには、台座部315が嵌合固定される。また、吊元側縦框33における台座部315の室内側に位置する中空部33kには金属(例えば、スチール)製の室内側芯材313が配置される。吊元側縦框33の室外側の戸先側には押し縁部材36用の嵌合部33mが設けられ、室内側の戸先側にはガラス止め部材37用の嵌合部33nが設けられる。
戸先側縦框34は、見込方向に並ぶ複数の中空部34a,34b,34cのうち、見込方向中央に位置する中空部34bに縦框芯材340が配置される。本実施形態の縦框芯材340は、断面形状が略U字状の長尺部材であり、U字の開口側が戸先側縦枠14の見込面を向くように中空部34bに配置される。縦框芯材340のU字の内側における戸先側縦枠14側を向く面には帯状の加熱発泡材90iが配置される。
戸先側縦框34には戸先側縦枠14側に延出する延出部34fが形成される。延出部34fの室内側にはクッション材34gを嵌合固定する嵌合部34hが設けられる。延出部34fの内側に形成される中空部34iには室外側芯材312が配置される。また、室外側芯材312の室内側の面と中空部34iの内壁の間には帯状の加熱発泡材90jが配置される。戸先側縦框34の室外側の吊元側には押し縁部材36用の嵌合部34mが設けられ、室外側の吊元側にはガラス止め部材37用の嵌合部34nが設けられる。
戸先側縦框34の戸先側面に形成される嵌合溝34jにはスライドプレート51が嵌合される。スライドプレート51は、室外側ハンドル55及び室内側ハンドル56の操作に連動して戸先側縦框34の長手方向(上下方向)に移動可能に構成される。スライドプレート51の戸先側の見込面にはロックピン52が形成されており、ロックピン52が戸先側縦枠14に固定されるロックピン受け金具16に係合することで、障子20が閉鎖位置で固定される。
框体30の内側(ガラス25側)の見込面にはガラス外れ止め部材40及び加熱発泡材91が配置される。ガラス外れ止め部材40は、框体30を構成する上框31、下框32、吊元側縦框33及び戸先側縦框34の見込面のそれぞれに複数配置され、室外側へのガラス25の外れを防止する金属製部材である。
本実施形態のガラス外れ止め部材40は、締結部材としてのネジによって框体30の内側の芯材(上框芯材310、下框芯材320、縦框芯材330及び縦框芯材340)に締結固定される。加熱発泡材91は、帯状の部材であり、ガラス25の四周を囲うように上框31、下框32、吊元側縦框33及び戸先側縦框34のそれぞれに配置される。
また、框体30の内側のコーナー(内隅)には框側コーナー金具65がそれぞれ配置される。框側コーナー金具65は、締結部材としてのネジによって框体30の内側の芯材(上框芯材310、下框芯材320、縦框芯材330及び縦框芯材340)に締結固定される。より具体的には、框体30の戸先側上部では、上框芯材310と縦框芯材340が框側コーナー金具65によって連結され、吊元側上部では、上框芯材310と縦框芯材330が框側コーナー金具65によって連結される。框体30の戸先側下部では、下框芯材320と縦框芯材340が框側コーナー金具65によって連結され、吊元側下部では、下框芯材320と縦框芯材330が框側コーナー金具65によって連結される。
また、枠体10に開閉可能に吊り込まれる障子20は、上枠11と上框31を接続するアーム部材61によって所定以上開かないように開閉範囲が規制される。
図4は、框体30のガラス側の見込面を示す框体30の斜視図である。図5は、本実施形態のガラス外れ止めの分解斜視図である。図4及び図5において、説明の便宜のため、ガラス25及び加熱発泡材91は省略して示されている。図4及び図5を参照して、本実施形態の框体30に設けられたガラス外れ止め部材40について説明する。
框体30は、上框31、下框32、吊元側縦框33及び戸先側縦框34が枠組みされた枠の内側にガラス開口部29を有する。ガラス開口部29は、室外側ガラス25a及び室内側ガラス25bを納めることができる見込方向の幅を有している。
図4に示すように、吊元側縦框33の内側の見込面には、3個のガラス外れ止め部材40が間隔をあけて配置される。同様に戸先側縦框34の見込面にも3個のガラス外れ止め部材40が配置される(図示省略)。また、下框32の内側の見込面には、見付方向の中央にガラス外れ止め部材40が1個配置され、ガラスを支持する。同様に、上框31の内側の見込面における見付方向の中央にガラス外れ止め部材40が1個配置される(図示省略)。
図5に示すように、ガラス外れ止め部材40は、框体30に固定される保持金具41と、保持金具41の上に配置され、保持金具41の上に配置される受台部43と、受台部43に係合する押さえ片42と、からなる。本実施形態では、保持金具41、受台部43及び押さえ片42は、何れも金属製(例えば、ステンレス鋼)である。
保持金具41は、固定部41aと、側壁部41bと、スリット部41cを有する。
固定部41aは、略長方形の平坦な面を有するとともに、長手方向の一方及び他方に締結孔41dを有する。固定部41aは、締結孔41dにネジを挿通して框体30のガラス開口部29の見込面に固定される。
側壁部41bは、保持金具41の長手方向に沿う一対の側縁の内の一方から起立する板面である。側壁部41bは、保持金具41がガラス開口部29に取り付けられた状態で、固定部41aの室内側の端部から起立する。側壁部41bは、取り付けた状態でガラス25の面に対向する。
スリット部41cは、固定部41aと側壁部41bとの接続部(固定部41aと側壁部41bが交差する角部)に形成され、保持金具41の長手方向の中央寄りに配置される。スリット部41cは、後述する押さえ片42の係合部42b及び足部42cに対向する部分が切り欠かれて貫通する細長い貫通孔である。
受台部43は、台部43aと、取付部43bとを有する。受台部43は、平面視で略コ字状の板状の部材であり、保持金具41の上に載せて固定される。
台部43aは、略長方形の平坦な面である。台部43aは、側面から見ると受台部43の取り付け面(保持金具41と接する面)よりも高い位置にあり、受台部43を保持金具41に取り付けた状態で、固定部41aとの間に隙間Sを形成するように配置される。
取付部43bは、台部43aの両側から下方に屈曲し、台部43aよりも低い位置に延びる平坦な取り付け面である。取付部43bは、ネジの締結孔43cを有し、ネジにより保持金具41に固定される。
押さえ片42は、押さえ部42aと、係合部42bと、足部42cと、を有する三股の部材である。
押さえ部42aは、略長方形の板面であり、取り付けた状態で保持金具41の側壁部41bとも対向するように起立する(図6参照)。押さえ部42aは、ガラス25の室外側面を押さえる。
係合部42bは、押さえ部42aの長手方向の略中央部から、框体30の見込面に沿う方向に延びる。係合部42bは、平面視で略T字状であり、押さえ部42aを基端として延び、係合部42bの先端部で二股に分かれている。係合部42bは、二股に分かれた先が爪部42dとなって、押さえ部42a側へ戻るように延びるとともに、上方に反って傾斜している。
足部42cは、押さえ部42aの長手方向の両端部から係合部42bと平行な方向に延びる細長い面である。足部42cは平面視で係合部42bの両側部に延びる。足部42cの先端部42eは、係合部42bの爪部42dと反対方向に向かって上方に沿って傾斜している。足部42cは、係合部42bと上下方向の高さが異なる。足部42cは、係合部42bよりも低く、固定部41aに摺動可能になっており、係合部42bは、足部42cよりも高い位置で、固定部41aと接しないように延びている。
押さえ片42は、係合部42b及び足部42cを、保持金具41の固定部41aと、受台部43の台部43aとの間に挿入して配置される。
押さえ片42が固定部41aと台部43aとの間の隙間Sに挿入された状態で、係合部42bの先端部は、スリット部41c内に位置する(図6参照)。詳細には、係合部42bの先端部は、ガラス25の室内側の表面よりも、室内側に位置する。
係合部42bの爪部42dは、押さえ片42側に向かって上方に沿って傾斜しているので、押さえ片42を室外側に引き抜こうとしても、係合部42bが台部43aの側縁に係合することで、押さえ片42が外れないように構成されている。
なお、足部42cの先端部42eは上方に向かって沿って傾斜しており、室外側へ摺動しやすくなっている。
押さえ片42は、受台部43に係合した状態でも見込方向で若干の移動が可能となっている。受台部43と押さえ片42の係合を解除する場合は、スリット部41cから、係合部42bの爪部42dを、ドライバー等で台部43aに引っ掛からないように下方に押し込んだ状態で、押さえ部42a側に向かって移動させる。爪部42dは、ドライバー等で押さえられた状態で台部43aの下を通過し、押さえ片42と受台部43との係合が解除される。
ガラス外れ止め部材40は、このように、保持金具41、受台部43、押さえ片42がそれぞれ組み合わされて固定された状態で、押さえ片42の押さえ部42aと、保持金具41の側壁部41bとがガラス24の面に対向する方向に延び、ガラス25の室内外方向の移動を規制する。ガラス外れ止め部材40は、ガラス25が火災等で高熱に曝されて変形した際、ガラス25が框体30から外れることを防止する。
図6は、図2の部分拡大図であり、框体30に納まったガラス25及びガラス外れ止め部材40の縦断面を示す。図6では、説明の便宜のため加熱発泡材91を省略して示している。図6を参照して、ガラス外れ止め部材40の取り付け、取り外し手順について説明する。
ガラス外れ止め部材40を取り付ける場合、まず、保持金具41を框体30のガラス開口部29における見込面に位置決めする。次に、保持金具41の上に受台部43を載置し、受台部43の締結孔43cを保持金具41の締結孔41dに合わせて、ともにネジでガラス開口部29の見込面に固定する。次に、ガラス25をガラス開口部29に取り付ける。その後、押さえ片42を、ガラス24の室外側方向からガラス25の下に滑り込ませ、係合部42b及び足部42cを、固定部41aと台部43aとの間の隙間Sに挿入させながら室内側へ押す。
係合部42bの先端には、室外側へ向かって上方に傾斜した爪部42dが形成されている。爪部42dは押さえ部42aが室内側に押し進められるに従って室内側に移動するので、押さえ片42は台部43aの室内側の縁と保持金具41の側壁部41bとの間で若干室内外方向に移動できる余地があり、ガラス25が高温に曝されて変形等した場合のガラス25の移動に対応できる。しかし、爪部42dが設けられているので、押さえ片42と保持金具41及び受け第42との係合が完全に外れることはない。
図6に示すように、押さえ片42の押さえ部42aがガラス25の室外側面に当接するまで押さえ片42を移動させたとき、押さえ片42の室内側の先端である係合部42bの先端部は、保持金具41のスリット部41c内に到達する。すなわち、係合部42bの先端部は、保持金具41の側壁部41bの板厚の分、室内側に位置している。ガラス外れ止め部材40の押さえ部42aと側壁部41bとの間に配置されているガラス25は、室内外方向の移動が規制される。その後、押さえ片42を配置した後で、押し縁部材36が取り付けられる。
次に、ガラス外れ止め部材40を取り外す場合、室内側ガラス25bを室外側へ押しながら、ドライバーを室内側ガラス25bとガラス止め部材37との間に差し込む。そして、ドライバーの先端で、爪部42dの傾斜を平らにした状態で室外側へ係合部42bを押し込むことで、爪部42dが台部43aの下を通過し、押さえ片42が室外側へ移動する。爪部42dや先端部42eが側壁部41bのスリット部41c内に位置しており、側壁部41bの板厚の分、室内側に位置しているため、ドライバーを差し込んだ際にドライバーで押さえやすく、移動させやすくなっている。
なお、仮に室外側から押し縁部材36を外しても、押さえ片42の爪部42dが台部43aに係合するので、押さえ片42を室外側へ引っ張るだけでは外れないようになっている。
以上説明した上記実施形態の構成によれば、以下のような効果を奏する。
本実施形態では、框体30及び框体30の内側のガラス開口部29に納められるガラス25を備える建具1で、框体30に、ガラス25を支持するガラス外れ止め部材40を設けた。また、ガラス外れ止め部材40を、ガラス開口部29の見込面に固定される固定部41a及び固定部41aの室内側の端部から起立する側壁部41bを有する保持金具41と、固定部41aとの間に隙間Sを形成するように配置される受台部43と、隙間Sに挿入されて受台部43と係合可能な係合部42b及び係合部42bから延び側壁部41bに対向するように起立してガラス25を押さえる押さえ部42aを有する押さえ片42と、を含んで構成した。また、保持金具41における固定部41aと側壁部41bとの接続部に、係合部42bに対向する部分が切り欠かれて貫通するスリット部41cが形成し、係合部42bの先端部を、押さえ片42が隙間Sに挿入された状態で、スリット部41c内に位置させた。これにより、押さえ片42は、側壁部41bの板厚の分、室内側に位置することができる。このため、ガラス外れ止め部材40を取り外す際に、室内側からドライバーを側壁部41bに沿って差し込むと、室内側に寄っている係合部42bの先端にドライバーの先端が当接し、容易に押さえ片42を室外側へ押し返すことができる。よって、ガラス外れ止め部材40の取り外しが容易になる。
また、本実施形態では、係合部42bの先端部を、ガラス外れ止め部材40の上にガラス25が配置された状態で、ガラス25の室内側の表面よりも室内側に位置させた。これによち、ガラス外れ止め部材40の取り外しの際、例えばドライバーを室内側ガラス25bとガラス止め部材37の間に差し込むと、ドライバーが確実に係合部42bの先端を押さえることができる。これにより、上記と同様の効果を奏する。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、保持金具41の固定部41aと側壁部41bとの接続部に、保持金具41の長手方向に沿う細長いスリット部41cを形成したが、これに限られない。スリット部41cを設ける代わりに、側壁部を上方に向かって開口した凹状に形成し、ドライバー等の押さえ片42を移動させる部材を挿入しやすくしてもよい。
また、上記実施形態の建具1は勝手口ドアを例に説明しているが、これに限られない。ドアの場合、設置場所や種類を問わないことは言うまでもなく、ドアのみではなく、窓等であってもよい。
また、上記実施形態で説明した上框31、下框32、吊元側縦框33及び戸先側縦框34の構成に限られず、框体の構成は適宜変更することができる。例えば、上記実施形態の框体30は樹脂製であるが、框体(上框、下框、吊元側縦框及び戸先側縦框)の見込方向室内側及び室外側の少なくとも何れか一方側にアルミ形材等の金属製のカバー部材を配置する構成としてもよい。すなわち、樹脂製の框体(上框、下框、吊元側縦框及び戸先側縦框)は、その内部、室内側又は室外側に金属部材を取り付けたものであってよい。なお、樹脂製の枠体も同様に、その内部、室内側又は室外側に金属部材を取り付けたものであってよい。
1 建具
25 ガラス
29 ガラス開口部
30 框体
40 ガラス外れ止め部材
41 保持金具
41a 固定部
41b 側壁部
41c スリット部
42 押さえ片
42 42a 押さえ部
42b 係合部
43 受台部
S 隙間

Claims (2)

  1. 框体及び前記框体の内側のガラス開口部に納められるガラスを備える建具であって、
    前記框体には、前記ガラスを支持するガラス外れ止め部材が設けられ、
    前記ガラス外れ止め部材は、
    前記ガラス開口部の見込面に固定される固定部及び該固定部の室内側の端部から起立する側壁部を有する保持金具と、
    前記固定部との間に隙間を形成するように配置される受台部と、
    前記隙間に挿入されて前記受台部と係合可能な係合部及び前記係合部から延び前記側壁部に対向するように起立して前記ガラスを押さえる押さえ部を有する押さえ片と、を有し、
    前記保持金具における前記固定部と前記側壁部との接続部には、前記係合部に対向する部分が切り欠かれて貫通するスリット部が形成され、
    前記係合部の先端部は、前記押さえ片が前記隙間に挿入された状態で、前記スリット部内に位置する建具。
  2. 前記係合部の先端部は、前記ガラス外れ止め部材の上に前記ガラスが配置された状態で、前記ガラスの室内側の表面よりも室内側に位置する、請求項1に記載の建具。

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