JP2019085695A - 作業用ゴンドラ - Google Patents

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【課題】落下防止用のフラップを簡単に落下防止位置にもたらすことができて操作性に優れた作業用ゴンドラを提供する。【解決手段】作業用ゴンドラ1は、直方体形状の箱型に形成されたゴンドラ本体2と、ゴンドラ本体の長さ方向両端側の外側面に設けられたガイドフレーム15と、ガイドフレームにゴンドラ本体の短手方向にスライド自在に設けられた伸縮フレーム21と、両伸縮フレーム間にわたり配置され、基端部がゴンドラ本体に枢支されるとともに、先端部が伸縮フレームと連係してゴンドラ本体側に起立した位置と前方へ傾倒した倒伏位置とに起伏自在に設けられた落下防止用フラップ31と、フラップを倒伏位置から起立位置に引き起こす引き起こし手段42と、を備える。【選択図】図1

Description

この発明は、作業用ゴンドラに関し、さらに詳しくは建造物の外壁工事等に際して、ゴンドラに装備したフラップを簡単な操作により落下防止可能な位置にして工事で発生するコンクリートガラ等の固形廃棄物が地上に落下するのを確実に防止することができる技術に係るものである。
従来この種の技術としては、例えば特開2016−211185号公報(特許文献1)がある。
この特許文献1には「前記作業用ゴンドラが、前記両側ロッドの間を幅方向へ延びるフロント手摺と、前記フロント手摺に設置されて前記スペースを塞ぐ落下防止プレートとを含み、・・・」(請求項11)との記載があり、前後方向へスライド可能なフレームと、ゴンドラと建造物との間のスペースを塞ぐ落下防止プレートを備えている。しかし、この落下防止プレート40は、明細書の段落0058〜0060に記載されているように、作業者が手動でプレート40を所定角度に固定し、次いで作業者が移動レール52を前方へ移動させるものであり、操作が煩雑であるのを否めない。
また、特許第5086147号公報(特許文献2)もある。この文献2のゴンドラは、側部養生部材と底部養生部材とで囲まれる作業ケージ前方の領域を養生することで、壁面の削りくずなどが落下したり飛散するのを防止できるものである。しかし、底部養生部材26は、明細書の段落0032に記載されるように、作業ケージ4を所定の作業位置に昇降し、可動式の側部養生枠部材25,25を外側に開いた後、これらの間に手で倒すようにして設置されるものであり、これも操作性に難のあるものである。
また、特開2009−150185号公報(特許文献3)もある。これはゴンドラ本体の下部前側に飛散防止板を突設し、該飛散防止板の前部に樋部を設けたものである(請求項1)。この飛散防止板は、ゴンドラ本体に対し、単に該ゴンドラ本体の前後方向に手動で進退可能に設けられているものであり、やはり操作性に難がある。
以上のように、特許文献1〜3には、ゴンドラと建造物との間のスペースを塞ぐ養生部材等に関する技術については記載があるが、いずれも操作性に難があり、フラップを簡単に落下防止位置にもたらすことができるというところまでには至っていないのが現状である。
特開2016−211185号公報 特許第5086147号公報 特開2009−150185号公報
そこでこの発明は、前記従来の問題を解決し、落下防止用のフラップを簡単に落下防止位置にもたらすことができて操作性に優れた作業用ゴンドラを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、建造物の外壁修理など各種工事に使用される作業用ゴンドラであって、直方体形状の箱型に形成されたゴンドラ本体と、このゴンドラ本体の長さ方向両端側の外側面に設けられたガイドフレームと、このガイドフレームにゴンドラ本体の短手方向にスライド自在に設けられた伸縮フレームと、この両伸縮フレーム間にわたり配置され、基端部がゴンドラ本体に枢支されるとともに、先端部が伸縮フレームと連係してゴンドラ本体側に起立した位置と前方へ傾倒した倒伏位置とに起伏自在に設けられた落下防止用フラップと、このフラップを倒伏位置から起立位置に引き起こす引き起こし手段と、を備え、前記伸縮フレームとフラップは、前記伸縮フレームが前方にスライドして伸張すると、フラップが起立位置から前方へ追随して傾倒し倒伏位置にもたらされる一方、前記フラップが起立位置から前方に傾倒すると、伸縮フレームが前方へ追随してスライド伸張し、展張状態にもたらされるように互いに連動する構成となっていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、フラップは先端部にローラが設けられ、このローラが伸縮フレームに縦向きに設けられたガイドレールに摺動自在に係合して連係するようになっている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、フラップは下方確認用の小窓が設けられている。請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかにおいて、フラップは傾倒する角度が直角を超えない角度に設定されている。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかにおいて、引き起こし手段はフラップとゴンドラ本体とを結ぶ所定長さの索条体である。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかにおいて、ガイドフレーム及び伸縮フレームは、相互に摺動自在に係合する横向きの雄雌部材を有する。請求項7に記載の発明は、請求項6において、雄雌部材は横向きパイプからなり、これらパイプには、摺動により挿入される位置を位置決め固定するための位置決め固定手段が設けられている。
請求項8に記載の発明は、請求項7において、位置決め固定手段は、ガイドフレーム及び伸縮フレームの両横向きパイプに設けた通し穴と、該穴に差し込む通しボルトと固定ナットである。
請求項9に記載の発明は、請求項7又は8において、横向きパイプは中空の角型パイプである。請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかにおいて、ゴンドラ本体は、上方開放部を覆う頂面養生ネットが設けられている。
この発明は、前記のようであって、請求項1に記載の発明によれば、伸縮フレームを前方にスライドして伸張することにより、これと連動するフラップを簡単に倒伏位置(落下防止位置)にもたらすことができるので、伸縮フレームを手動操作でスライドさせるとはいえ、従来のものに比し格段に操作性のよいものとなる。また、同様にフラップを前方へ傾倒することにより、これと連動する伸縮フレームを前方へスライド伸張させることができ、伸縮フレームを簡単に展張状態にもたらすことができる。
請求項2に記載の発明によれば、フラップは、先端部にローラが設けられ、このローラが伸縮フレームに縦向きに設けられたガイドレールに摺動自在に係合して連係するようになっているので、フラップと伸縮フレームのよりスムーズな連動が可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、フラップは、下方確認用の小窓が設けられているので、作業者はフラップが落下防止位置にある場合であっても容易に下方を確認することができ、作業環境が向上する。
請求項4に記載の発明によれば、フラップは、傾倒する角度が直角を超えない角度に設定されているので、コンクリートガラ等の固形廃棄物が地上へ落下するのをより確実に防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、引き起こし手段は、フラップとゴンドラ本体とを結ぶ所定長さの索条体であるので、作業者はゴンドラ本体に搭乗した状態でもフラップを簡単に引き起こすことができる。
請求項6に記載の発明によれば、ガイドフレーム及び伸縮フレームは、相互に摺動自在に係合する横向きの雄雌部材を有するので、伸縮フレームをスムーズに摺動させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、雄雌部材は横向きパイプからなり、これらパイプには、摺動により挿入される位置を位置決め固定するための位置決め固定手段が設けられているので、ガイドフレームに対して伸縮フレームを確実に固定することができる。
請求項8に記載の発明によれば、位置決め固定手段は、ガイドフレーム及び伸縮フレームの両横向きパイプに設けた通し穴と、該穴に差し込む通しボルトと固定ナットであるので、位置決め固定手段を安価に構成することができる。
請求項9に記載の発明によれば、横向きパイプは中空の角型パイプであるので、ゴンドラ全体としての軽量化を図りながらも伸縮フレームをスムーズにスライドさせることができる。
請求項10に記載の発明によれば、ゴンドラ本体は、上方開放部を覆う頂面養生ネットが設けられているので、比較的軽量な塗料などが上方から外部へ飛散してしまうのを効果的に抑制することができる。
この発明に係わる作業用ゴンドラの一実施の形態を示す全体概要図である。 同上のガイドフレームと伸縮フレームを構成する雄雌部材の部分拡大斜視図である。 同上の伸縮フレームが伸張する前、かつフラップが傾倒する前の状態を示す作用説明図である。 同上のローラとガイドレールとの係合部分の拡大斜視図である。
以下、この発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、一実施の形態に係わる作業用ゴンドラの停止時(作業中)を示す説明図である。同図において、1は作業用ゴンドラで、このゴンドラは昇降装置(ワインダ)を利用して建造物(ビルなどの建物を言い、以下「建物」という。)の外壁に沿って上下方向へ昇降可能、水平方向に移動可能に配置され、該建物の外壁修理など各種工事に使用されるものであって、直方体形状の箱型に形成されたゴンドラ本体2を具えている。ゴンドラ本体2はそれぞれフレームにより枠組み構成された底部3と両側部4,5、及び前部6と背部7を有し、底部2の上面には作業者用の床板8が配設されているとともに、底部3の下面の各隅部にはキャスタ9が取り付けられており、頂部10は開放されている。図中、11はワインダである。なお、ここで前部6とは建物の外壁を向いた側を指称している。
ゴンドラ本体2の両側部4,5の外側面には方形のガイドフレーム15がゴンドラ本体2の両側部4,5のほぼ倍の高さで設けられている。ガイドフレーム15は、縦フレーム15aと横フレーム15bからなり、横フレーム15bは中空角型の横向きパイプとして構成されている。ガイドフレーム15の縦フレーム15aと横フレーム15bの間にはネットが張られ、側面養生ネット17を構成している。図面では一方の側部4側の側面養生ネット17しか表していないが、他方の側部5側にも同様な側面養生ネットが設けられている。また、ガイドフレーム15と同様なガイドフレーム18がゴンドラ本体2の背部7にも同じ高さで設けられ、この縦フレームと横フレームの間にも同様な背面養生ネット19が張られ、両側部4,5に設けた側面養生ネット17と連接して設けられている。
ゴンドラ本体2の両側部4,5のガイドフレーム15には伸縮フレーム21がスライド自在に設けられている。伸縮フレーム21は、ガイドフレーム15と同様に縦フレーム21aと横フレーム21bからなるが、後方側の縦フレームがない横向き門型形状に構成されている。つまり、後方側の縦フレームがなく横フレーム21bが三本、前方側の縦フレーム21aにその基端部が固定されて片持ち支持された構成になっている。横フレーム21bは横フレーム15bより小径で雄雌嵌合可能な中空角型の横向きパイプとして構成されている(図2)。そして、伸縮フレーム21の横フレーム21bがその先端側からガイドフレーム15の横フレーム15bに相互に摺動自在に係合している。したがって、伸縮フレーム21は、図1のようにガイドフレーム15から引き出されて伸張する位置(前方位置)と、図3のように引き出し前のガイドフレーム15に納まった位置(待機位置)とにスライドするものである。
横フレーム15bの後端側には図2にも示すように通し穴23が複数個、軸方向に所定ピッチで設けられている。また、横フレーム21bの前端にも通し穴24が設けられ、これら通し穴には図示しない通しボルトが差し込まれたうえナットで固定されるようになっている。これによりガイドフレーム15に対して摺動により挿入される伸縮フレーム21の挿入位置を位置決め固定することが可能になっている。すなわち、横フレーム15bに設けた通し穴23及び横フレーム21bに設けた通し穴24と、これら通し穴に差し込む通しボルト及びこのボルトを固定するナットにより、伸縮フレーム21の位置決め固定手段が構成される。
伸縮フレーム21の縦フレーム21aと横フレーム21bの間には複数の縦向き片からなり折り畳み自在となった蛇腹カバー26が取り付けられ、アコーディオン式に前後に動くようになっている。すなわち、伸縮フレーム21をガイドフレーム15から伸張すると、前記折り畳まれた蛇腹カバー26が開いて縦フレーム21aと横フレーム21bの間を覆い、反対に伸縮フレーム21をガイドフレーム15に向けて押し込むと、蛇腹カバー26が徐々に折り畳まれてガイドフレーム15の縦フレーム近くで完全に折り畳まれた状態になる。この伸縮フレーム21も図面では一方の側部4側しか表していないが、他方の側部5側にも同様な伸縮フレームが設けられている。
図中、31は両伸縮フレーム21間にわたり配置された落下防止用フラップである。フラップ31は、縦長が伸縮フレーム21の横フレーム21bの長さに相当し、横長がゴンドラ本体2の長手方向の長さに相当する長方形状を呈するベニヤ又はアルミ製の板からなっている。フラップ31をこのような材料で作製しているのは、加工し易いことと、軽くて取り扱いが容易であること等からである。
フラップ31は、基端部がゴンドラ本体2のフロントバー32に固定ヒンジ33により取り付けられているとともに、先端部が伸縮フレーム21と連係して取り付けられ、図3のようにゴンドラ本体2側に起立した位置と、図1のように前方へ傾倒した倒伏位置(落下防止位置)とに起伏(旋回)自在になっている。
図4を参照して詳しく説明すると、フラップ31の前端縁には建物の外壁面に当接する樹脂製の板体35が長さ方向全長にわたり設けられている。このような樹脂製の板体35を設けたのは建物の外壁面とフラップ31の前端縁との直接的な緩衝作用を和らげ、外壁面を損傷するのを防ぐためである。樹脂製の板体35はフラップ31の前端縁から例えば8〜10cm程度前方へ突出するように設けられる。樹脂製の板体35とフラップ30の接続部は補強板36によって押さえられて固定されている。また、補強板36の端部の接続部にはL型連結片37が同時に押さえられて固定されている。連結片37の先端側に立ちあがった起立部にはローラ38が回転自在に配設されている。ローラ38は伸縮フレーム21の縦フレーム21aに設けたガイドレール40に摺動自在に係合している。そのため、ヒンジ33で固定されている基端部を支点にフラップ31を倒すと、フラップ31はローラ38がガイドレール40に沿ってその上端側から下端側に追従して摺動し下端近くのフラップ31がほぼ直角に傾倒し水平状態になったところで停止する。この停止位置は後述するチェーンの長さを所定に設定することによって定められる。なお、ここでは図示を省略しているが、ガイドレール40の最下端側にはフラップ31を傾倒したときにローラ38がレール40から脱落するのを防止するストッパ(蓋)が設けられる。
フラップ31の両側近くにはフラップ引き起こし手段としてのチェーン42の一端が取り付けられ、チェーン42の他端はゴンドラ本体2のフロントバー44に取り付けられている。チェーン42は倒伏位置にあるフラップ31を元の起立位置に引き起こす際に使用するものである。このチェーン42の長さを調節することにより起立位置から倒伏位置に至るフラップ31の傾倒角度を任意に設定することが可能である。この実施例では、その旋回する傾倒角度が直角を超えない角度に設定されている。これにより、コンクリートガラ等の固形廃棄物が地上へ落下するのをより確実に防止することができる。なお、引き起こし手段としてこの例ではチェーン42を例示したが、そのほかにワイヤー、ロープなど索条体であれば任意のものを採用することができる。
フラップ31のほぼ中央部には図示省略しているが下方確認用の小窓が設けられている。小窓は例えば透明なアクリル製であり、作業者がゴンドラ下方の状況を見て把握し易くするために設けられる。なお、小窓を設ける位置は必ずしもフラップ31の中央部でなくともよく、例えば両端側2ヶ所にそれぞれ設けられていてもよい。また、小窓の大きさや数、形状等もフラップ31の形状等に応じて適宜に設定することができる。
また、ゴンドラ本体の天井となる頂部10には、図示省略しているが頂面養生ネットを設けてその上方開放部を覆うようにしてもよい。頂面養生ネットの設置方法としては、例えばゴンドラ本体2の両側部に沿ってガイドフレームをアーチ状に設け、このフレームに頂面養生ネットをその両端部をスライド可能に係合させて配し、必要とするときに展張して頂部を覆い、塗料等が飛散しないようにするとともに、必要でないときには展張させない状態にし、場所を取らないようにする。このような構成にすれば省スペース化も図れて便利である。また、塗料は固形物のコンクリートガラ等と比べて軽量のためゴンドラ本体2の上方から飛散し易いが、このように上方開放部を覆う頂面養生ネットを設ければ上方から外部への塗料の飛散を効果的に抑制することができる。
次に、図1,3を参照して使用に際する作用について説明する。
図3はゴンドラ昇降時(作業休止中)の状態を示している。この状態ではフラップ31がチェーン42によって引き上げられて起立位置にある。また、伸縮フレーム21はガイドフレーム15に納まって建造物の外壁から離れた待機位置にあり、蛇腹カバー26も完全に折り畳まれた状態になっている。
その後、ゴンドラが所定の高さ位置に達して作業開始となる前に、ゴンドラ本体2に乗り込んでいる作業者が伸縮フレーム21を前方(外壁方向)へスライドさせる。すると、フラップ31の先端にあるローラ38が縦フレーム21aに設けられたガイドレール40上を下方へ摺動し(図4)、これに伴ってフラップ31が前方へ徐々に傾倒していく。そして、伸縮フレーム21が前方へスライドして前方位置に達するとフラップ31の傾倒が終わり、図1に示すほぼ直角近くまで傾倒してほぼ水平の倒伏位置(落下防止位置)に達する。そして、フラップ31がこの倒伏位置に達するとフラップ31の前端縁に設けた樹脂製の板体35が建物の外壁に当接して建物とゴンドラ間の隙間を塞ぐとともに、伸縮フレーム21の養生ネットに相当する蛇腹カバー26も折り畳まれた状態から展張状態となって、フラップ31の両側方が塞がれる。このとき、横フレーム15bの後端側の通し穴23と横フレーム21bの前端側の通し穴24に通しボルトを差し込み、ナットで固定すれば、伸縮フレーム21の位置が確実に固定される。
このように、作業者は伸縮フレーム21を前方位置へスライドさせるだけで、落下防止用のフラップ31を簡単に倒伏位置(落下防止位置)にもたらすことができる。また、これにより、作業に際して作業者が使用する工具、外壁のコンクリートガラ、塗料などが落下、飛散してもこれらはフラップ31ないし蛇腹カバー26で受け止められ、工事で発生するコンクリートガラ等の固形廃棄物が地上に落下するのを確実に防止することができる。さらに、作業者は作業中にフラップ31の小窓から下方を覗き見ることができるので、地上の様子等を把握しての作業が可能となり、作業者にとって安心、安全面が大きく、作業環境が極めて良いものとなる。
そして、その場での作業が終了し、別の場所での作業を行うため再びゴンドラを昇降する必要があれば、ナットを外して通し穴23,24から通しボルトを抜き、伸縮フレーム21を前方位置から後方(ゴンドラ本体方向)へスライドさせてガイドフレーム15に収納し、再び待機位置とする。このとき、フラップ31は先端のローラ38がガイドレール40に沿って上方へ摺動し、徐々に起立位置側に旋回して引き起こされる。これとともに、それまで展張していた蛇腹カバー26も折り畳まれていき、ガイドフレーム15の縦フレーム15aの近くで完全に折り畳まれた状態になる(図3)。この状態になった後、別の場所までゴンドラを昇降させ、作業を行う。
一方、作業者は前述のように伸縮フレーム21をスライドさせてフラップ31を前傾させる代わりに、手動でフラップ31を前方に倒すようにしてもよい。フラップ31を前方へ倒すと、その先端のローラ38がガイドレール40上を下方に摺動して徐々に傾倒していき、チェーン42がぴんと張った状態になると傾倒が終わり、図1に示すほぼ直角近く傾倒してほぼ水平の倒伏位置に達する。この位置に達すると、フラップ31の前端縁に設けた樹脂製の板体35が建物の外壁に当接して建物とゴンドラ間の隙間を塞ぐとともに、フラップ31の前傾に連動して伸縮フレーム21も前方へ追随してスライドする。これにより、伸縮フレーム21の養生ネットに相当する蛇腹カバー26も折り畳まれた状態から展張状態となり、フラップ31の両側方が塞がれる。このとき、横フレーム15bの後端側の通し穴23と横フレーム21bの前端側の通し穴24に通しボルトを差し込みナットで固定することで、伸縮フレーム21の位置を確実に固定してもよい。
このように、作業者は手動でフラップ31を前方へ傾倒させることにより、これと連動して伸縮フレーム21を前方へスライドさせ、蛇腹カバー26を簡単に展張状態にもたらすことができる。したがって、この場合でも、工事で発生するコンクリートガラ等の固形廃棄物をフラップ31や蛇腹カバー26で受け止めることができ、これらが地上に落下するのを確実に防止することができる。
そして、その場での作業が終了し、別の場所での作業を行うため再びゴンドラを昇降する場合、チェーン42をもってフラップ31を引き起こすと、フラップ31は徐々に起立位置側に旋回して引き起こされるとともに、ローラ38がガイドレール40に沿って上方へ摺動するため、伸縮フレーム21がガイドフレーム15側に納まるようにスライドし、再び待機位置となる。また、これとともに、それまで展張していた蛇腹カバー26も折り畳まれていき、ガイドフレーム15の縦フレーム15aの近くで完全に折り畳まれた状態になる。その後、別の場所までゴンドラを昇降させて作業を行えばよい。
このように、作業用ゴンドラ1は、伸縮フレーム21を前方にスライドして伸張すると、フラップ31が起立位置から前方へ追随して傾倒し倒伏位置にもたらされる一方、伸縮フレーム21を後方にスライドしてガイドフレーム15に収納すると、フラップ31が倒伏位置から立ち上がって起立位置へもたらされる。また、フラップ31を起立位置から前方へ傾倒して倒伏位置へもたらすと、伸縮フレーム21が前方へ追随してスライド伸張し、展張状態にもたらされる一方、フラップ31を倒伏位置から起立位置へ引き起こすと、伸縮フレーム21が後方にスライドしてガイドフレーム15に収納され、待機位置にもたらされる。換言すれば、作業用ゴンドラ1は、伸縮フレーム21とフラップ31とが互いに連動する構成となっているため、いずれか一方を操作するだけで他方を所望の状態にもたらすことができ、従来のものに比し操作性が格段に向上する。特に、ゴンドラ本体2と建物の外壁との間の隙間を塞ぐフラップ31は、伸縮フレーム21を前方へスライドさせれば倒伏位置(落下防止位置)へ、後方へスライドさせれば起立位置へ簡単に移動させることができ、従来のものに比しきわめて操作性のよいものとなる。
なお、実施の形態に係る作業用ゴンドラとして図面で示した伸縮フレーム21をはじめとする各構成部材の形状や構造等も、あくまでも好ましい一例を示すものであり、特許請求の範囲内で適宜設計変更が可能であることは云うまでもない。例えば、実施の形態ではガイドフレームに対して伸縮フレームをスライドフレーム枠として構成したが、スライドフレーム枠のようなものではなく、単なるスライド部材でもよい。
また、フラップの材質や形状・構造も一例であり、同効のものであればこれ以外のフラップを用いてもよいことは勿論である。
1 作業用ゴンドラ
2 ゴンドラ本体
3 底部
4,5 側部
6 前部
7 背部
8 床板
9 キャスタ
10 頂部
11 ワインダ
15,18 ガイドフレーム
15a 縦フレーム
15b 横フレーム
17 側面養生ネット
19 背面ネット
21 伸縮フレーム
21a 縦フレーム
21b 横フレーム
26 蛇腹カバー
31 落下防止用フラップ
32,44 フロントバー
33 固定ヒンジ
35 樹脂製の板体
38 ローラ
40 ガイドレール
42 チェーン(引き起こし手段)

Claims (10)

  1. 建造物の外壁修理など各種工事に使用される作業用ゴンドラであって、
    直方体形状の箱型に形成されたゴンドラ本体と、
    このゴンドラ本体の長さ方向両端側の外側面に設けられたガイドフレームと、
    このガイドフレームにゴンドラ本体の短手方向にスライド自在に設けられた伸縮フレームと、
    この両伸縮フレーム間にわたり配置され、基端部がゴンドラ本体に枢支されるとともに、先端部が伸縮フレームと連係してゴンドラ本体側に起立した位置と前方へ傾倒した倒伏位置とに起伏自在に設けられた落下防止用フラップと、
    このフラップを倒伏位置から起立位置に引き起こす引き起こし手段と、を備え、
    前記伸縮フレームとフラップは、前記伸縮フレームが前方にスライドして伸張すると、フラップが起立位置から前方へ追随して傾倒し倒伏位置にもたらされる一方、前記フラップが起立位置から前方に傾倒すると、伸縮フレームが前方へ追随してスライド伸張し、展張状態にもたらされるように互いに連動する構成となっていることを特徴とする作業用ゴンドラ。
  2. フラップは、先端部にローラが設けられ、このローラが伸縮フレームに縦向きに設けられたガイドレールに摺動自在に係合して連係するようになっている請求項1に記載の作業用ゴンドラ。
  3. フラップは、下方確認用の小窓が設けられている請求項1又は2に記載の作業用ゴンドラ。
  4. フラップは、傾倒する角度が直角を超えない角度に設定されている請求項1ないし3のいずれかに記載の作業用ゴンドラ。
  5. 引き起こし手段は、フラップとゴンドラ本体とを結ぶ所定長さの索条体である請求項1ないし4のいずれかに記載の作業用ゴンドラ。
  6. ガイドフレーム及び伸縮フレームは、相互に摺動自在に係合する横向きの雄雌部材を有する請求項1ないし5のいずれかに記載の作業用ゴンドラ。
  7. 雄雌部材は、横向きパイプからなり、これらパイプには、摺動により挿入される位置を位置決め固定するための位置決め固定手段が設けられている請求項6に記載の作業用ゴンドラ。
  8. 位置決め固定手段は、ガイドフレーム及び伸縮フレームの両横向きパイプに設けた通し穴と、該穴に差し込む通しボルトと固定ナットである請求項7に記載の作業用ゴンドラ。
  9. 横向きパイプは、中空の角型パイプである請求項7又は8に記載の作業用ゴンドラ。
  10. ゴンドラ本体は、上方開放部を覆う頂面養生ネットが設けられている請求項1ないし9のいずれかに記載の作業用ゴンドラ。
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