JP2019085124A - 誤飲防止用ロック機能付き包装用箱 - Google Patents

誤飲防止用ロック機能付き包装用箱 Download PDF

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純子 田澤
Junko Tazawa
純子 田澤
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Abstract

【課題】 誤飲防止用ロック機能付き包装用箱において、当該包装用箱の開封後でも、箱を常態としてロック状態にして、子供(特に幼児)による医薬品の誤飲を防止する。【解決手段】 誤飲防止用ロック機能付き包装用箱において、正面、左側面、右側面及び背面の4側面と、これら4側面の下側に設けられ4側面と共に箱収容部を構成する底面と、各一対の上フラップ及び下フラップとを備え、正面は、正面外側の主正面と主正面その裏側の補助正面とで構成され、天面前縁に箱収容部に差し込まれる差し込み片を有し、差し込み片の先縁には係止フックが設けられ、補助正面の、前記係止フックに対応する部位にはフック受けが設けられ、天面が閉鎖動作して前記差し込み片が箱収容部に向けて差し込まれたとき、前記係止フックとフック受けとが係合ロックするようにした。ロック状態にしたことにより、子供による医薬品の誤飲を防止することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、子供による医薬品の誤飲を防止する誤飲防止用ロック機能付き包装用箱に関する。
近年、子供による医薬品の誤飲を防止するために、子供が容易に開封できないロック機能を持たせた包装用箱が切望されており、その一例が特許文献1により提案されている。
この文献1の包装用箱は、正面部上部に設けられた被押し込み部が人の指によって外側から押し込まれて、この被押し込み部の縁部に沿って形成された第1の切取線に沿って被押し込み部が正面部から切り離されることにより開封される形式の箱になっており、この包装用箱では、特に、正面部の内側に重ねられるシート部を備え、このシート部に、包装用箱の開封を規制するように第1切取線の被ロック部の内側に重ねられるロック部と、ロック部をシート部から切り離すためにロック部の縁部に設けられた第2切取線とを有している。
このようにして、正面部の被押し込み部を外側から押し込んでも、被押し込み部が第1切取線の被ロック部に沿って切り離されることがロック部によって阻止されるので、包装用箱が容易に開封されてしまうことが防止される。
この包装用箱の開封は、ロック部によるロックを解除することで可能となる。ロックを解除する場合は、ロック部を引き上げることで、ロック部を第2切取線に沿ってシート部から切り離す。このロック部の切り離し動作は、シート部の紙面に平行な方向に沿ってロック部を引き上げることで、シート部からロック部を引きちぎる動作であるため、第2切取線が設けられているとはいえ、ロック部の切り離しには大きな力を要する。よって、子供の力ではロック部の切り離しが困難であり、子供によるロック解除を防止することができる。
そして、この引き上げられたロック部の下端部は、第1切取線の被ロック部よりも上側に配置されることにより、被ロック部の内側には、ロック部及びシート部のいずれも介在することがなくなって、ロック部によるロック機能が失われる。したがって、正面部の被押し込み部aを外側から押し込むと、被押し込み部を容易に正面部から切り離して内側へ押し込むことができ、包装用箱を開封することができる。
特開2014−227226号公報
しかしながら、上記従来(特許文献1)の包装用箱では、一度ロック部によるロックを解除してしまうと、ロック部のロック機能は失われてしまうため、箱開封後のロック機能がなく、箱開封後の子供(特に幼児)による医薬品の誤飲を防止することができない、という問題がある。
本発明は、このような従来の問題を解決するもので、この種の誤飲防止用ロック機能付き包装用箱において、箱の開封後でも、箱を常態としてロック状態にして、子供(特に幼児)による医薬品の誤飲を防止することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の誤飲防止用ロック機能付き包装用箱は、正面、左側面、右側面及び背面の4側面と、これら4側面の下側に設けられ4側面と共に箱収容部を構成する底面と、一対の上フラップと、天蓋となる天面と、一対の下フラップとを備え、正面は、正面外壁を構成する主正面と主正面の裏側に設けられた補助正面とから構成され、天面はその前縁に箱収容部に向けて差し込まれる差し込み片を有し、前記差し込み片の先縁には係止フックが設けられ、補助正面の、前記係止フックに対応する部位にはフック受けが設けられ、天面が閉鎖動作して前記差し込み片が箱収容部に向けて差し込まれたとき、前記係止フックとフック受けとが係合ロックする、ことを要旨とする。
上記包装用箱において、正面は、主正面と、主正面の延長上に折れ線を介して連続して形成された補助正面とを備え、補助正面を折れ線に沿って主正面の裏側に折り畳んで対接させることにより正面を成形してもよい。
また、上記包装用箱において、係止フックは、差し込み片の先端縁よりも先端側へ突出して成形された係止片と、差し込み片の先端縁よりも内側に前記係止片対応して形成された切込み部と、前記係止片と切込み部との間に、差し込み片の長手方向に延びて設けられた折れ線とから構成され、前記係止片は、折れ線において差し込み片に対して反転可能であることが好適である。
さらにまた、上記包装用箱において、フック受けは、補助正面11bの左右方向中心寄りの部分で、主正面と補助正面との間に設けられた折れ線近傍に形成された開口から構成され、開口は、前記係止フックに設けられた係止片に対応する位置に設けられており、差し込み片及び係止片が補助正面の内側に差し込まれたとき、係止片が開口に引っ掛かり、前記差し込み片の抜け止めを行う、ことが好適である。
本発明の包装用箱によれば、上記の構成により、係止フックとフック受けによる上記ロック操作によって、包装用箱は、天面を閉鎖した後、上方に引き上げても係止フックとフック受けとの協働作用によりロックがかかって引き上げることはできないようにしたので、子供が自分自身で蓋(天面)を開け、収容物である薬品を飲むということはなく、子供による医薬品の誤飲を防止することができる。
また、包装用箱を組み立てたとき、補助正面はフック受けの開口に接続した折れ線に沿って包装用箱の内部に向けて「くの字」状に折れ曲がり、開口と主正面との間に隙間を作るから、係止フックと補助正面とを密着状態で移動させることができる。
また、上記補助正面による「くの字」状の折れ曲がりにより、フック受けの開口は斜め上向きに開いた開口となり、降下してくる係止片が係合し易くなり、係止片と開口とが容易に且つ正しく係合することができる。
また、係止フックとフック受けによるロック作用を解除するに際して、天面の外側から押込部部分にできた指挿入穴に手指を差し入れて天面をずらすだけでロック作用を解除されるから、フック受けによるロック作用を解除することができ操作が簡単にできる。
本発明の一実施の形態に係る情報ラベル付き包装用箱の外観構成を示す斜視図である。 上記実施の形態に係る包装用箱を展開した状態を示す展開図である。 上記実施の形態に係る包装用箱のフック受け部分の構成を拡大して示す展開図である。 上記実施の形態に係る包装用箱において、組み立て途中の補助正面及び補助底蓋上方へずらせて箱内部を示す部分斜視図である。 上記実施の形態に係る包装用箱において、補助正面の「くの字」曲りを示す部分斜視図である。 上記実施の形態に係る包装用箱において、係止フックの係止片が裏返し操作を受けた後の差し込み片の態様を示す部分斜視図である。
本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。図1は本発明の一実施の形態における誤飲防止用ロック機能付き包装用箱(以下、単に「包装用箱」という)の外観構成を示す斜視図である。図2は上記包装用箱の展開図である。
図1及び図2において、符号Bは包装用箱を示す。この包装用箱Bは、子供による医薬品の誤飲を防止する機能を有する包装用箱である。図1及び図2に示すように、包装用箱Bは、正面11、左側面12、右側面14及び背面13の4側面と、左側面12及び右側面14の上部にそれぞれ設けられた一対の上フラップ16L、16Rと、天面18と、左側面12及び右側面14の下部にそれぞれ設けられた一対の下フラップ17L、17R及び一対の底蓋19F、19Rからなる底面19とを備えて成る。上記4側面11,12,13,14と底面19は結合組み立てされて箱収容部を構成する。包装用箱Bの各底蓋19F、19Rは底面19を前後方向略中央で2分割可能にしており、底面19の前後方向略中央で相互に対向する底蓋19F、19Rが各縁部において上下に重なり合って底面19を形成するように形成されている。
底面19の近傍にあって、各下フラップ17L、17Rはそれぞれ、左右両側面12、14の下端に連接して略三角形に近似する台形に形成される。下フラップ17L、17Rのうち、下フラップ17Lは左側面12の下方に延びて設けられ、下フラップ17Rは右側面14の下方に延びて設けられている。また、図2に示すように、下フラップ17Lの底蓋19Fに隣接した縁部には折り畳み線194aを介して連接する接着片193aが突出形成されている一方、下フラップ17Rの底蓋19Rに隣接した縁部には折り畳み線194bを介して連接する接着片193bが突出形成されている。各下フラップ17L、17Rの接着片193a、193bは、それぞれ各接着片193a、193bが、近接する各底蓋19F、19Rの対応する端部に接着固定され、一体的に組み合わせられる。また、4側面のうち相互に隣り合う所定の各側面11と12、13と14が内側面を合せて、かつ各底蓋19F、19Rが当該各底蓋19F、19Rが連接される各側面11、13に内側面を合せて、4側面が底面19とともに略扁平状に折り畳み可能に構成され、折り畳まれた状態からワンタッチで立体的な箱構造に組み立てられる形式になっている。
この場合、包装用箱Bは、図1に示すように、天面18及び底面19の幅方向が広く奥行方向が幅方向よりも狭く形成されて、全体が横に長い直方体形状に構成され、4側面は正面11、背面13が横に長い長方形に、左右両側面12、14が正面11、背面13の横長寸法よりも短い所定の長さの長方形になった基本構成を有している。
以上の基本構成に加えて、各上フラップ16L、16Rは左右両側面12、14の上端に連接して設けられている。また、天面18は背面13の上端に連接して箱開口と略同じ大きさの長方形に形成されて、その先端に差し込み片181が併せて形成される。また、天面18は箱開口と略同じ大きさに形成され、箱開口全面を閉塞する天蓋としての機能を持つ。図1に表されているように、差し込み片181の先端縁は直線状に延びておらず、異形状の凹凸に形成された係止フック50が設けられている。また、包装用箱Bの正面11部分については、包装用箱Bの外観において正面をなす主正面11aと、主正面11aと一体的に設けられ主正面11aの内側に折り畳み配置された補助正面11bとから成る。補助正面11bは、主正面11aと略同じ大きさかそれよりも僅かに小さい形状に成形され、正面11部分において箱の立体組み立てが行い易く、また後出の機能を持つように図られている。図4に表されているように、補助正面11bはこの主正面11aに連続して一体成形されている。
さらに、補助正面11bの先端側には補助底蓋19bが連続して一体成形されている。補助底蓋19bは、底蓋19F、19Rにより形成された底面19の面積と略同じ大きさかそれよりも僅かに小さい形状に成形され、補助正面11bとの境界部分で折り曲げられ箱内部の底部分に納められて箱の立体組み立てが行い易いように図られている。補助正面11b及び当該補助正面11bと補助底蓋19bとの境界部分においては、図4に表されているように、2つの開口51,52が形成されている。これらの開口51,52は打ち抜き加工により形成され、上述の差し込み片181に設けられた係止フック50に対応するフック受け53を構成する。係止フック50とフック受け53とは、包装用箱Bの天蓋を閉じる操作が行われ、差し込み片181が補助正面11bの内側に差し込まれたとき、係止フック50がフック受け53に引っ掛かり、簡単には抜け外れないようにする引っ掛け機構を構成する。
かかる包装用箱Bの各部の形状及び構造から、この包装用箱Bは、正面11と左側面12、背面13と右側面14がそれぞれ内側面を合せて、かつ前側の底蓋19Fと正面11、後側の底蓋19Rと背面13がそれぞれ内側面を合せて、4側面が底面19とともに略扁平状に折り畳み可能に構成される。天面18は背面13と一体となっており、補助底蓋19bは正面11と一体となっている。また、この場合、包装用箱Bは一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれて形成される一枚の紙基材Pからなり、この紙基材Pの形状は図2の展開図に示す通りである。
紙基材P上における包装用箱Bの各部位について図2を参照して説明する。なお、この明細書中で、図2を参照した説明中で表現される上、下、左、右は当該図2の中での表現であり、折り曲げ作業等を経て組み立てられた後の包装用箱における実際の方向とは異なることがある。図2に示すように、この紙基材Pは、左側面12の一方の短辺側(この場合、左側)の側縁に凸片状に形成された接着片15を有し、左側面12の他方の短辺側(接着片15とは反対側)に、所定の大きさを有する長方形の主正面11a、以下右方へ順に、左側面12と同じ大きさ、形状を有する右側面14、主正面11aと同じ大きさ、形状を有する背面13が左側から右側へ順次、折れ線31、32、33、34を介して連続して形成されている。さらに、背面13の一方の長辺側(上側)には、折れ線35を介して延出され、所定の大きさを有する横長の長方形の天面18が連接成形され、さらにこの天面18の上側延長上に折れ線36を介して連続して形成された横長の帯状の差し込み片181が形成されている。背面13の他方の長辺側(下側)には、折れ線37を介して延出され、所定の大きさを有する横長の略長方形の後側の底蓋19Rが連接成形されている。
左側面12には、その上側に折れ線38を介して延出され、所定の大きさを有する異形状の矩形形状を持つ上フラップ16Lと、その下側に折れ線39を介して延出され、所定の大きさを有する三角形に近似する台形の下フラップ17Lとが形成されている。また右側面12には、その上側に折れ線44を介して延出され、所定の大きさを有する異形状の矩形形状を持つ上フラップ16Rと、その下側に折れ線45を介して延出され、所定の大きさを有する三角形に近似する台形の下フラップ17Rとが形成されている。上フラップ16Lと上フラップ16Rの形状関係、及び下フラップ17Lと下フラップ17Rの形状関係を比べると、下フラップ17Lと下フラップ17Rは両部材が略同じ形状であるのに対し、上フラップ16Lと上フラップ16Rは両部材が異なった形状に成形されている。
まず上フラップ16Rについて見るとこの上フラップ16Rは折れ線44から寸法H1だけ上方へ延びて概略矩形形状に形成されており、その正面11に隣接する側が基端部(折れ線44に近い端部)から先端左側コーナー部分にかけて切り取られ切欠コーナー16aが形成されている。この上フラップ16Rについて、寸法H1だけ上方へ延びている態様は本発明以外の通常の包装用箱における上フラップの寸法と同様であり大きな違いはない。次に上フラップ16Lについて見るとこの上フラップ16Lは折れ線38から寸法H1よりも明らかに大きい寸法H2だけ上方へ延びて概略矩形形状に形成されており、その正面11に隣接する側辺16bについては当該側辺16bが基端部(折れ線38に近い端部)から矩形の一辺を成すように所定の寸法だけ延びて角部16cに達している。そして上フラップ16Lは角部16cから先端右側コーナー部分にかけて切り取られ切欠コーナー16dが形成されている。また、側辺16bは、基端部から角部16cに達するまでの途中の部位16eを変節点16eとして、基端部から垂直に延びる側辺16bが変節点16eで上フラップ16Lの内側へ折曲して延び、角部16cに到達している。この上フラップ16Lについて、寸法H2だけ上方へ延びている点、基端部から垂直に延びる側辺16bが変節点16eで上フラップ16Lの内側へ折曲して延びる点、及びその先端右側コーナー部分に切欠コーナー16dを設けた点は本発明において独自に取り入れられた態様である。そして、この態様により、上フラップ16Lは、天面18のロック解除操作における差し込み片181のすれ運動のガイド機構としての作用効果を持っている。
主正面11aの一方の長辺側(上側)には、折れ線41を介して延出され、所定の大きさを有する横長の略長方形の補助正面11bと、この補助正面11bの上側延長上に折れ線42を介して連続して形成された補助底蓋19bが連続して一体成形されている。折れ線42はミシン目に形成されていることが好適である。主正面11aの他方の長辺側(下側)には、折れ線43を介して延出され、所定の大きさを有する横長の略長方形の前側底蓋19Fが形成されている。
先の説明で、図1及び図4を参照して差し込み片181に設けられた係止フック50と、補助正面11b及び補助底蓋19b部分に設けられたフック受け53とにより引っ掛け機構を構成する点について説明した。ここでは、この引っ掛け機構の紙基材P上での構成について図2を参照して説明する。
図2において、天面18の差し込み片181の先端縁部分の両端縁部を除く中央寄り部分には、先端縁181aよりも先端側へ突出する第1の係止片54と、第2の係止片55と、第3の係止片56とが所定の間隔を空けて設けられている。また、第1乃至第3の係止片54,55,56の下方の差し込み片181の部分には、第1乃至第3の係止片54,55,56に略対応して第1の切込み部57と、第2の切込み部58と、第3の切込み部59とが所定の間隔を空けて形成されている。第1の係止片54は、差し込み片181の先端縁右端側から左方へかけて数段(本実施の形態では3段)にわたり漸次階段状に立ち上がり、頂部を形成した後第1の突起底部60へ直線的に傾斜して立ち下る異形台形に成形されている。第2の係止片55は、第1の突起底部60の左端部から左方へかけて直線的に傾斜して立ち上がり平坦頂部を経た後第2の突起底部61へ直線的に傾斜して立下る台形に形成されている。第3の係止片56は、第2の突起底部61の左端部から左方へかけて緩やかに傾斜して立ち上がり平坦頂部を経た後第2の突起底部61へ緩やかに傾斜して立下る台形に形成されている。突起底部60と突起底部61とは差し込み片181上で略同一の高さ位置に設けられており、この高さ位置は差し込み片181の先端縁181aの高さ位置よりも上である。
第1の切込み部57は、第1の係止片54の下方位置で、当該第1の係止片54の左端部から右端部の間の中央部分において差し込み片181の先端縁181aの高さ位置から左方へかけて直線的に傾斜して立ち下がり平坦底部を経た後第1の先端縁181aの高さ位置へ直線的に傾斜して立ち上る台形に成形されている。第1の切込み部57は、第1の係止片54に対して左右中央部分に形成されており、第1の切込み部57は、上述のように漸次階段状に立ち上がった形状を有するから、第1の切込み部57の平坦底部は第1の係止片54の頂部よりも右方へずれた位置にある。第2の切込み部58は、第2の係止片55の下方で差し込み片181の先端縁181aの高さ位置から略垂直に立ち下がり左方へ延びる平坦底部を経た後この平坦底部から第1の先端縁181aの高さ位置へ略垂直に立ち上がる矩形凹部に成形されている。第3の切込み部59は、第3の係止片56の下方位置で、差し込み片181の先端縁181aの高さ位置から左方へかけて直線的に傾斜して立ち下がり平坦底部を経た後第1の先端縁181aの高さ位置へ直線的に傾斜して立ち上る台形に成形されている。
第1の切込み部57と第3の切込み部59は、ほぼ同じ形状、同じ寸法に成形されている。第2の切込み部58は第1の切込み部57及び第3の切込み部59とは形状が異なる上、その平坦底部の長さ寸法は第1の切込み部57及び第3の切込み部59の平坦底部よりは大きい。これらの第1乃至第3の切込み部57,58,59の間はミシン目60a、60bによって接続される一方、第1の切込み部57の右端から第1の係止片54の右端(差し込み片181の先端縁181aに対応する)までの間はミシン目60cによって接続される。また、第3の切込み部57の左端から第3の係止片56の左端(同じく差し込み片181の先端縁181aに対応する)までの間もまたミシン目60dによって接続される。
これにより係止フック50は、第1乃至第3の切込み部57,58,59自体が切込み線から成り、また一端から他端まではミシン目60a〜60dによって接続されているから、全体として差し込み片181の先端縁181aの部位でミシン目60a〜60dにより折り曲げ可能である。そしてこの折り曲げ作用により、第1乃至第3の切込み部57,58,59では、それぞれの平坦底部が差し込み片181の面から前方或いは後方へせり出す作用が生じる。
次にフック受け53の構成について説明する。フック受け53を構成する開口51,52のうち開口51は、補助正面11b及び当該補助正面11bと補助底蓋19bとの境界部分において、当該補助正面11bの左右方向中心から右寄りの部分に設けられている。開口51は、その上縁51aがミシン目から成る折れ線42よりも補助底蓋19b側へ僅かに入った部位で左右方向へ延び、上縁51aの両端で略直角方向下方へ曲がって補助正面11b側へ達する左辺51mと右辺51nとを有している。左辺51mは、折れ線42を越えた近傍で開口51の内側へ略直角に突入して右方向へ延び、その先方で再び略直角に下方へ曲がって補助正面11b内をさらに下方へ向かうジグザグ状のくびれ部51cに接続し、くびれ部51cから延びた下向き辺51dの先は開口下縁51eに到達している。くびれ部51cは先端が湾曲状に形成されて直角よりもやや大きい角度だけ下方へ曲がっており、その形状は鋭角となっている。
したがって、下向き辺51dは、くびれ部51cの近傍では傾斜方向へ延び、途中の部位において垂直方向へ向きが変わる辺となっている。右辺51nは、折れ線42を超えて左辺51mよりも長い距離だけ延びた部位で開口51の内側へ入り込んだ湾曲状(円弧状)のくびれ部51fに接続し、くびれ部51fの先端は開口下縁51eに到達している。開口下縁51eは左右方向へ延びているが直線状ではなく下方へ僅かに突出する湾曲辺となっている。補助正面11bの内部において、右辺51nとくびれ部51fとの交差点部位51gからは切込み線51hが、当該交差点部位51gから左下方へ傾斜した方向へ延びており、切込み線51hの先端は円弧状に湾曲したフック形状となっている。
開口52は、補助正面11b及び当該補助正面11bと補助底蓋19bとの境界部分において、当該補助正面11bの左右方向中心から左寄りの部分に設けられている。開口52は、その上縁52aが折れ線42よりも補助底蓋19b側へ僅かに入った部位で左右方向へ延び、上縁52aの両端で略直角方向へ曲がって補助正面11b側へ達する左辺52bと右辺52cとを有している。左辺52bは、上縁52aの左端で略直角方向へ曲がった後、垂直下方へ延びて開口52の下縁の左側部分を形成する湾曲下縁52dに到達している。湾曲下縁52dは、補助正面11b内において開口52を略円弧状に下方へ張り出すように延びている。右辺52cもまた、上縁52aの右端で略直角方向へ曲がった後、垂直下方へ延びるが、その途中で開口52が外方へ突入して右方向へ略三角形状に張り出した楔形張出部52eに突き当たっている。楔形張出部52eの下縁は三角形の一辺を成す下方傾斜縁52fから左方へ延びて開口52の下縁の右側部分を形成する水平下縁52gに接続している。
湾曲下縁52dと水平下縁52gとは、折れ線41から見て、湾曲下縁52dの方が水平下縁52gよりも低い位置に形成されている。また、湾曲下縁52dと水平下縁52gとの間には、開口52の下縁中央部において両下縁52d、52gの端部から上向きに開口52の内側へ入り込んだ湾曲状のくびれ部52hが形成されている。このように、開口52の下縁は上記湾曲下縁52dと、水平下縁52gと、くびれ部52hとにより非直線状に形成されている。ここで、折れ線42について詳しく説明する。この折れ線42は、図3において、第1のミシン目42aと、第2のミシン目42bと、第3のミシン目42cとから成る。第1のミシン目42aは折れ線42の右端から開口51の右辺51nまで延び、第2のミシン目42bは開口51の左辺51mから開口52の右辺52cまで延び、第3のミシン目42cは開口52の左辺52bから折れ線42の左端まで延びている。また、第1乃至第3のミシン目42a、42b、42c、から、折れ線41までの距離寸法をみると、第1のミシン目42aから折れ線41までの距離寸法はD1であり、第2のミシン目42bから折れ線41までの距離寸法はD1であり、第3のミシン目42cから折れ線41までの距離寸法はD2であり、しかも、D1とD2の間では、
D1>D2
の関係がある。すなわち、補助正面11bは第1乃至第3のミシン目42a、42b、42cに対応する部分(領域)において、異なる高さ寸法を有している。他方、主正面11aの高さ寸法(すなわち、折れ線41から折れ線43までの距離寸法)はD2にほぼ等しく設定されている。なお、上の説明では、
第1のミシン目42aから折れ線41までの距離寸法と、第2のミシン目42bから折れ線41までの距離寸法は同じD1としたが、両者ともD2よりも長ければ、僅かに異なる寸法にしてもかまわない。
なお、天面18の、差し込み片181近傍には押込部182が設けられている。この押込部182は、長円形を長手方向の途中で切断(すなわち、「寸切り」)した形状に成形され、この寸切り線182aにおいて天面18に接続されている一方、他の部分である長円部分182bはミシン目182cまたはミシン目182cと切込み線の組み合わせにより天面18に接続されている。そして、この押込部182を操作するときは天面18の外側から押込部182部分を押すと、ミシン目182c(切込み線)が破れて指が挿入可能な穴が表れる。また、天面18の、面内部の所定部位には複数の通し孔183が形成されている。この通し孔183は包装用箱B内部に医薬品が入っているかの確認窓であり、また、箱内の通気性を確保するためのものである。
このような構成からなる紙基材Pは、各部位11〜19F、19Rが、それぞれ対応する折れ線31〜45に沿って折り曲げられ、各接着箇所を接着片15、193により接着されて、包装用箱Bが組み立てられる。この箱の組み立てについて、主として図2を用い、必要に応じて図1を参照して説明する。なお、この説明では、包装用箱Bの組み立てについて経時的に述べるが、組み立て手順は一例であり他の手順であってもよい。また、この包装用箱Bは自動貼り機を使った自動組み立てが可能であるが、その組み立て工程を説明するものではなく、単に、紙基材Pの各形状部と包装用箱Bの各面や各部片とを対応させた包装用箱Bの成り立ちを説明するものである。
図2において、まず、主正面11aに対して折れ線33を介して右側面14が、それぞれの内側面を内側にして、略直角に折り曲げられる。続いて、この右側面14に対して折れ線34を介して背面13が、それぞれの内側面を内側にして、略直角に折り曲げられる。続いて、主正面11aに対して折れ線32を介して左側面12が、それぞれの内側面を内側にして、略直角に折り曲げられる。続いて、左側面12に対して折れ線31を介して接着片15が、それぞれの内側面を内側にして、略直角に折り曲げられ、この接着片15が背面13の他方の側縁(背面13の折れ線34とは反対側の側縁)の内側に接着剤を介して接着固定される。これにより包装用箱Bの、正面11、左側面12、右側面14及び背面13の4側面が繋げられる。そして背面13及び正面11に対して折れ線37、43を介して前側、後側の各底蓋19F、19Rが、それぞれの内側面を内側にして、略直角に折り曲げられ包装用箱Bの前後方向略中央部分で前側の底蓋19Fが上になるように重ね合わせられる。前側の底蓋19Fと後側の底蓋19Rは互いに貼り付けはされない。続いて、左側面12及び右側面14に対して折れ線39、45を介して各下フラップ17L、17Rが、それぞれの内側面を内側にして、略直角に折り曲げられ、下フラップ17Lに設けられた接着片193aが前側の底蓋19Fの外側面に接着剤を介して固定されるとともに、下フラップ17Rに設けられた接着片193bが後側の底蓋19Rの外側面に接着剤を介して固定されて底面19が形成される。
そして、この包装用箱Bは、当該包装用箱Bの底面19外側から前側の底蓋19Fと後側の底蓋19R重なり部分を谷にして折り畳操作されると、正面11と左側面12、背面13と右側面14がそれぞれ内側面を合せて、かつ前側の底蓋19Fと正面11、後側の底蓋19Rと背面13がそれぞれ内側面を合せて、4側面が底面19とともに略扁平状に折り畳まれる。なお、この時点で、天面18(主天面18aおよび補助天面18bを含む)、各上フラップ16L、16R、補助正面11b及び補助底蓋19bはそれぞれ、箱の背面13、左右の各側面12、14、及び主正面11aの箱開口側の端部延長上に延ばされたままである。このようにして包装用箱Bは折り畳まれ、この状態で、収納物を包装する工場などに出荷される。
そして、薬品などの収納物を包装する工場では、先ず、この包装用箱Bが次のようにして組み立てられ、その次に包装用箱Bに収納物が収容された後、天面開口101が天蓋18などにより閉塞されて包装される。ここで、包装用箱Bの組み立て動作について説明する。まず、包装用箱Bは、既述のとおりに折り畳まれた状態から、図1に示すように、右側面14から背面13を引き離し、左側面12から正面11を引き離すように、4側面を起こすと矩形状の平面形状となり、正面11から前側の底蓋19Fが折れ線43を介して曲げ戻されるとともに背面13から後側の底蓋19Rが折れ線37を介して曲げ戻されて、各底蓋19F、19Rの対向する縁部が底面19の中央で重ね合わせられて天面18が開口した箱形状となる。このようにして、図1に示すように、包装用箱Bは天面18、補助底蓋19b及び各上フラップ16L、16Rが背面13、正面11及び左右の各側面12、14の上部延長上に延ばされた状態の箱形に戻される。このように包装用箱Bは箱形に戻すだけのワンタッチ操作により組み立てられる。
その後、正面11については、補助正面11bが折れ線41に沿って主正面11aの内側(裏側)へ180度の角度に折り畳まれ、さらに、補助底蓋19bが折れ線42に沿って、上記補助正面11bが折り畳まれた方向とは逆方向へ直角に折り畳まれる。主正面11aと補助正面11bとは、互いの内側面が対接し、且つ補助底蓋19bの下面は前側の底蓋19Fと後側の底蓋19Rの上面に対接する。この段階で開口51、52は、補助正面11bが折れ線41に沿って主正面11aの内側(裏側)へ180度の角度に折り畳まれたことにより、上下が反転した状態になり、開口51については上縁51aが下側、開口下縁51eが上側の位置になり、また、開口52については上縁52aが下側、湾曲下縁52d、水平下縁52g、或いはくびれ部52hが上側の位置を取ることになる。
ここで、折れ線42を構成する第1乃至第3のミシン目42a、42b、42c説明で上述したように、第1のミシン目42aから折れ線41までの距離寸法はD1であり、第2のミシン目42bから折れ線41までの距離寸法はD2であり、第3のミシン目42cから折れ線41までの距離寸法はD2であり、しかも、D1とD2の間では、
D1<D2
の関係がある。また、主正面11aの高さ寸法はD2に設定されている。よって、主正面11aと補助正面11bとを折れ線41で折曲させ互いの内側面を対接させたとき、第1のミシン目42aと第2のミシン目42bとに対応する補助正面11bの部分(余領域11cとする)には高さ寸法に余りが生じ、当該余領域11cにおいて補助正面11bは折れ線46に沿って包装用箱Bの内部に向けて「くの字」状に折れ曲がり、開口51の開口下縁51eと開口52の下縁部52d、52g部分と主正面11aとの間に隙間48(図5参照)が出来る。なお、上記開口51の開口下縁51eと開口52の下縁部52d、52g部分は、包装用箱Bの組み立て後はいずれも開口上縁に相当する。折れ線46は開口51,52に接続して延び、或いは切込み線51hに接続されているから、補助正面11bへ上下方向への僅かなせん断力が加わっても上記「くの字」状に折れ曲がり変形は生じる。折れ線46をミシン目で成形すれば上記「くの字」状に折れ曲がり変形はより一層楽に生じさせることができる。
以上のような包装用箱Bの組み立てに引き続いて、包装用箱B内に収納物が収納される。このようにして収納物が包装用箱B内に入れられると、図2を参照して、左側面12及び右側面14に対して折れ線38、44を介して各上フラップ16L、16Rがそれぞれの内側面を内側にして略直角に折り曲げられて左右側からの蓋がされる。続いて、背面13に対して折れ線35を介して天面18が、それぞれの内側面を内側にして、矢印A方向へ略直角に折り曲げられる(図1参照)。そして、天面18の差し込み片181が内側に略直角に折り曲げられて、この差し込み片181が正面11の内側に差し込まれる。
上記差し込み片181を正面11の内側に差し込むに当たって、差し込み片181の先端縁に設けられた係止フック50は、図1乃至図4に示された状態からミシン目60a〜60dに沿って外側へ180度の角度だけ折返され、上下反転する。係止フック50の態様について説明すると、包装用箱Bの組み立て段階で天面18は折れ線33を介して直角に折り曲げられ(1回目)、次に折れ線34を介して直角に折り曲げられた(2回目)から、天面18は図2に示された態様から見ると裏返しにされており、且つ係止フック50を構成する係止片54,55,56は図2に示された態様とは左右入れ替えの、左から係止片54,係止片55,係止片56の順に配置され、切込み部57,58,59についても、図2に示された態様とは左右入れ替えの、左から第1の切込み部57、第2の切込み部58、第3の切込み部59の順に配置されている。
また係止フック50は、差し込み片181が天面18に対して内側(図2で見て紙面の裏側方向)へ直角に折り曲げられるから、係止片54,55,56は、この直角折り曲げ段階では図2に示された態様とは上下入れ替えの下向きとなる。そして上述した通り、係止フック50は、図1乃至図4に示された状態からミシン目60a〜60dに沿って外側へ180度の角度だけ折返され、上下反転せしめられるから、係止片54,55,56は再び上下入れ替えの上向きの状態(最終的には、図2において、係止片54,55,56を左右入れ替えただけの態様に相当する)となる。
これにより、係止フック50は、その第1乃至第3の係止片54,55,56が左から係止片54,係止片55,係止片56の順に配置された態様で、且つ、裏返し操作を受けた後の上向きの状態で差し込み片181の表側面に対接した態様となる(図6参照)。この状態で箱開口を閉鎖するために天面18が矢印A方向へ曲げられ、差し込み片181を正面11の内側に差し込む操作が為されると、係止フック50は補助正面11bに対接しつつ上方から下方へ切込み部57,58,59の側から移動し、係止片54,55,56が正面11の上縁よりも少しだけ下がった所で開口51,52と係合して閉鎖が完了する。この移動動作において、補助正面11bは上述のように、折れ線46に沿って包装用箱Bの内部に向けて「くの字」状に折れ曲がり、開口51の開口下縁51eと開口52の下縁部52d、52g部分と主正面11aとの間に隙間48が出来ているから、係止フック50と補助正面11bとは移動中において密着状態が保持され、隙間や緩みができることはなく、係止片54,55,56と開口51,52とは正しく係合する。
特に、上記補助正面11bによる「くの字」状の折れ曲がりにより、フック受け53の開口51,52は垂直向きの開口ではなく、斜め上向きに開いた開口となり、降下してくる係止片54,55,56が係合し易い態勢になっているから、上述のように係止片54,55,56と開口51,52とが容易に且つ正しく係合することができる。この係合作用により、係止片54は、その頂部の部分が開口52のくびれ部52hの裏側へ入り込んで引っ掛かり、また、係止片56は、その頂部の部分が開口51のくびれ部51fの裏側へ正しく入り込んで引っ掛かることにより、上方向へのロックがかかる。係止フック50とフック受け53による上記ロック操作によって、包装用箱Bは、天面18を上方に引き上げても係止フック50とフック受け53との協働作用によりロックがかかって引き上げることはできない。
係止フック50とフック受け53によるロック作用を解除するには、天面18の外側から押込部182部分を押すと、ミシン目182c(切込み線)が破れて指挿入穴が表れる。ここに手指を差し入れて天面18を図2中の矢印Bの方向へ押すと天面18が上記矢印B方向へずれ運動し、係止片54とくびれ部52hとの引っ掛かり係合及び係止片56とくびれ部51fとの引っ掛かり係合が解除され、フック受け53によるロック作用を解除することができる。上記天面18(差し込み片181も含まれる)の矢印B方向へのずれ運動に際して、上フラップ16Lが長寸法に成形され、また側辺16bがその基端部から途中まで垂直に延び、且つ変節点16eの先方で上フラップ16Lの内側へ折曲して延びているため、差し込み片181が矢印B方向へのずれ運動する場合は上フラップ16Lと補助正面11bとの間の隙間通路が最初は広い入口から次第に狭い通路に変化し、しかもこの隙間通路が十分に長い寸法だけ確保されてガイドされることになり、ずれ運動が円滑に行われる。これにより天面18が開けられて箱開口が開放され、収納物を取り出すことができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る包装用箱Bによれば、既述の構成により、係止フック50とフック受け53による上記ロック操作によって、包装用箱Bは、天面18を上方に引き上げても係止フック50とフック受け53との協働作用によりロックがかかって引き上げることはできないようにしたので、子供による医薬品の誤飲を防止することができる。
また、この包装用箱Bでは、さらに次のような利点を有する。
(1)補助正面11bは上述のように、折れ線46に沿って包装用箱Bの内部に向けて「くの字」状に折れ曲がり、開口51の開口下縁51eと開口52の下縁部52d、52g部分と主正面11aとの間に隙間48が出来ているから、係止フック50と補助正面11bとは移動中において密着状態が保持され、隙間や緩みができることはない。
(2)また、上記補助正面11bによる「くの字」状の折れ曲がりにより、フック受け53の開口51,52は垂直開口ではなく、斜め上向きに開いた開口となり、降下してくる係止片54,55,56が係合し易い態勢になっているから、上述のように係止片54,55,56と開口51,52とが容易に且つ正しく係合することができる。
(3)係止フック50とフック受け53によるロック作用を解除するに際して、天面18の外側から押込部182部分を押すと、ミシン目182cが破れて指挿入穴が表れ、ここに手指を差し入れて天面18をずらすだけでロック作用を解除され、フック受け53によるロック作用を解除することができ操作が簡単にできる。
なお、この実施の形態では、差し込み片181に係止フック50を設け、補助正面11bにフック受け53を設けているが、逆の取り付け関係であってもよい。
誤飲防止用ロック機能付き包装用箱において、天面の先端部にある差し込み片とこれを受け入れる正面裏側に係止フックとフック受けをそれぞれ設けて引っ掛け機構(ロック機構)とする。当該包装用箱の開封後でも、箱を常態としてロック状態にして、子供(特に幼児)による医薬品の誤飲を防止することができ、有用である。
B 包装用箱
11 正面
12 左側面
13 背面
14 右側面
15 接着片
16L 上フラップ
16R 上フラップ
17L 下フラップ
17R 下フラップ
18 天面
19 底面
48 隙間
50 係止フック
51,52 開口
53 フック受け
54,55,56 係止片
57,58,59 切込み部
60,61 突起底部
181 差し込み片
19F 前側の底蓋
19R 後側の底蓋
193 接着片
194 折り畳み線
P 紙基材
31〜46 折れ線

Claims (4)

  1. 正面、左側面、右側面及び背面の4側面と、これら4側面の下側に設けられ4側面と共に箱収容部を構成する底面と、一対の上フラップと、天蓋となる天面と、一対の下フラップとを備え、
    正面は、正面外壁を構成する主正面と主正面の裏側に設けられた補助正面とから構成され、
    天面はその前縁に箱収容部に向けて差し込まれる差し込み片を有し、
    前記差し込み片の先縁には係止フックが設けられ、
    補助正面の、前記係止フックに対応する部位にはフック受けが設けられ、
    天面が閉鎖動作して前記差し込み片が箱収容部に向けて差し込まれたとき、前記係止フックとフック受けとが係合ロックする、
    ことを特徴とする誤飲防止用ロック機能付き包装用箱。
  2. 正面は、主正面と、主正面の延長上に折れ線を介して連続して形成された補助正面とを備え、
    補助正面を折れ線に沿って主正面の裏側に折り畳んで対接させることにより正面を成形した、
    ことを特徴とする請求項1に記載の包装用箱。
  3. 係止フックは、差し込み片の先端縁よりも先端側へ突出して成形された係止片と、
    差し込み片の先端縁よりも内側に前記係止片対応して形成された切込み部と、前記係止片と切込み部との間に、差し込み片の長手方向に延びて設けられた折れ線とから構成され、
    前記係止片は、折れ線において差し込み片に対して反転可能である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の包装用箱。
  4. フック受けは、補助正面11bの左右方向中心寄りの部分で、主正面と補助正面との間に設けられた折れ線近傍に形成された開口から構成され、
    開口は、前記係止フックに設けられた係止片に対応する位置に設けられており、差し込み片及び係止片が補助正面の内側に差し込まれたとき、係止片が開口に引っ掛かり、前記差し込み片の抜け止めを行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の包装用箱。
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