JP2019084646A - 板状ワークの加工方法及び加工装置 - Google Patents

板状ワークの加工方法及び加工装置 Download PDF

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Abstract

【課題】柱状電極を備えたチップを封止したフィラを含んだ樹脂層の厚みを減じ所定厚みの板状ワークを形成する場合に、砥石の消耗やバイトの摩滅を防ぎつつ、効率的に所定厚みの板状ワークを形成する。【解決手段】基板W1上に配置され上面に柱状電極Eを備えたチップW2を封止したフィラを含んだ樹脂層Jの厚みを減じ所定厚みの板状ワークWを形成する板状ワークWの加工方法であって、樹脂層Jを上にして板状ワークWの基板W1を保持テーブル30で保持させる工程と、研削砥石240で樹脂層Jを研削していき、板状ワークWの被研削面に所定の面積比で電極Eが露出したら研削を終了させる工程と、研削工程後、板状ワークWの被研削面に露出した電極Eと樹脂層Jとを切削バイト54で切削して所定厚みの板状ワークWを形成する工程と、を備える加工方法である。【選択図】図1

Description

本発明は、板状ワークの加工方法及び加工装置に関する。
デバイス等をより集積化し小型化するパッケージ技術として、例えば、基板の上にデバイスが形成されたチップを配置し、チップの上に電極を形成し、チップと電極とをフィラを含むモールド樹脂で封止してデバイスを衝撃や湿気等から保護した後、モールド樹脂を研削砥石で研削し電極を露出させ、さらに、モールド樹脂を研削していき所望の厚みの板状ワークを形成する技術がある。
上記電極は主に銅で形成されているため、電極を研削することで銅による研削砥石の目詰まりが発生しやすい。よって、研削砥石の研削面に目詰まりした銅を取り除くためドレッシング(目立て)が必要になるため、研削加工を行いながらドレッシングを行っている(例えば、特許文献1参照)。
一方、銅による研削砥石の目詰まりを避けるために、ダイヤモンドチップを先端に備えたバイトでモールド樹脂を切削加工していく加工方法(例えば、特許文献2参照)がある。
特開2011−189456号公報 特開2013−008899号公報
しかし特許文献1に記載されているように、研削加工を行いながらドレッシングを行うと、ドレッシングにより研削砥石の消耗が早まるという問題が有る。
また、特許文献2に記載されているようにモールド樹脂をバイトで切削していくと、モールド樹脂に含まれるフィラによってダイヤモンドチップが摩滅して切削できなくなるとという問題が有る。
よって、柱状の電極を備えたチップを封止したフィラを含んだ樹脂層の厚みを減じて所定の厚みの板状ワークを形成する場合には、研削砥石の消耗や切削バイトの摩滅を防ぎつつ、効率的に所定の厚みの板状ワークを形成するという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、基板の上に配置され上面に柱状の電極を備えたチップを封止したフィラを含んだ樹脂層の厚みを減じて所定の厚みの板状ワークを形成する板状ワークの加工方法であって、該樹脂層を上にして板状ワークの該基板を保持テーブルで保持させる保持工程と、研削砥石で該樹脂層を研削していき、板状ワークの被研削面に所定の面積比で電極が露出したら研削を終了させる研削工程と、該研削工程の後、板状ワークの被研削面に露出した該電極と該樹脂層とを切削バイトで切削して所定の厚みの板状ワークを形成する切削工程と、を備える加工方法である。
また、上記課題を解決するための本発明は、基板の上に配置され上面に柱状の電極を備えたチップを封止したフィラを含んだ樹脂層の厚みを減じさせ所定の厚みの板状ワークを形成する加工装置であって、板状ワークを保持する保持テーブルと、該保持テーブルが保持した板状ワークの該樹脂層の厚みを減じる加工を行う加工手段と、を備え、該加工手段は、研削砥石を環状に配置した研削ホイールを備え該研削ホイールをその中心を軸に回転させる研削手段と、該研削手段を該保持テーブルに接近又は離間する方向に移動させる研削送り手段と、該研削手段で研削した板状ワークの被研削面を切削バイトで切削する切削手段と、を備え、研削加工中に板状ワークの被研削面に所定の面積比で電極が露出したときに起きる加工状況の変化を検知して研削加工を終了させ該切削手段による切削加工に切り換える切り換え手段を備え、所定の厚みの板状ワークを形成する加工装置である。
板状ワークの被研削面の高さを測定する高さ測定手段を備え、前記切り換え手段は、前記研削送り手段により前記研削手段を等速送りして板状ワークを研削しているときに、該高さ測定手段が測定する板状ワークの被研削面の高さが予め設定した一定時間内において予め設定した値以上変化しなかったら電極が板状ワークの被研削面に所定の面積比で露出したと判断すると好ましい。
前記研削手段は、前記研削ホイールが中心を軸心に合わせて装着されるスピンドルを回転させるモータと、該モータの負荷電流値を検出する負荷電流値検出部と、を備え、前記切り換え手段は、前記研削送り手段により該研削手段を等速送りして板状ワークを研削しているときに、該負荷電流値検出部が検出した該モータの負過電流値が予め設定した値を超えたら電極が板状ワークの被研削面に所定の面積比で露出したと判断すると好ましい。
前記研削送り手段は、前記研削手段を研削送り方向に案内するガイドと、該ガイドに並行して延在するボールネジと、該ボールネジを回転させる研削送りモータと、該研削送りモータの負荷電流値を検出する研削送り負荷電流値検出部とを備え、前記切り換え手段は、該研削送り手段により該研削手段を等速送りして板状ワークを研削しているときに、該研削送り負荷電流値検出部が検出した該研削送りモータの負荷電流値が予め設定した値を超えたら電極が板状ワークの被研削面に所定の面積比で露出したと判断すると好ましい。
本発明に係る加工方法は、樹脂層を上にして板状ワークの基板を保持テーブルで保持させる保持工程と、研削砥石で樹脂層を研削していき、板状ワークの被研削面に所定の面積比で電極が露出したら研削を終了させる研削工程と、研削工程の後、板状ワークの被研削面に露出した電極と樹脂層とを切削バイトで切削して所定の厚みの板状ワークを形成する切削工程と、を備えているため、板状ワークの厚みを減ずるのに研削砥石が有効な状態と切削バイトが有効な状態とで各加工具をそれぞれ使い分けることで、加工時間を短縮できるとともに、研削砥石の消耗や切削バイトの摩滅を防ぎつつ、効率的に所定の厚みの板状ワークを形成することが可能になる。
本発明に係る加工装置は、加工手段が、研削砥石を環状に配置した研削ホイールを備え研削ホイールをその中心を軸に回転させる研削手段と、研削手段を保持テーブルに接近又は離間する方向に移動させる研削送り手段と、研削手段で研削した板状ワークの被研削面を切削バイトで切削する切削手段と、を備え、研削加工中に板状ワークの被研削面に所定の面積比で電極が露出したときに起きる加工状況の変化を検知して研削加工を終了させ切削手段による切削加工に切り換える切り換え手段を備えているため、切り換え手段の判断によって、板状ワークの厚みを減ずるのに研削砥石が有効な状態と切削バイトが有効な状態とで各加工具をそれぞれ使い分けることができ、加工時間を短縮できるとともに、研削砥石の消耗や切削バイトの摩滅を防ぎつつ、効率的に所定の厚みの板状ワークを形成することが可能になる。
上記加工装置は、板状ワークの被研削面の高さを測定する高さ測定手段を備え、切り換え手段は、研削送り手段により研削手段を等速送りして板状ワークを研削しているときに、高さ測定手段が測定する板状ワークの被研削面の高さが予め設定した一定時間内において予め設定した値以上変化しなかったら電極が板状ワークの被研削面に所定の面積比で露出したと判断することで、板状ワークの厚みを減ずるのに研削砥石が有効な状態と切削バイトが有効な状態とで各加工具をそれぞれ使い分けることができるようになる。
研削手段は、研削ホイールが中心を軸心に合わせて装着されるスピンドルを回転させるモータと、モータの負荷電流値を検出する負荷電流値検出部と、を備え、切り換え手段は、研削送り手段により研削手段を等速送りして板状ワークを研削しているときに、負荷電流値検出部が検出したモータの負過電流値が予め設定した値を超えたら電極が板状ワークの被研削面に所定の面積比で露出したと判断することで、板状ワークの厚みを減ずるのに研削砥石が有効な状態と切削バイトが有効な状態とで各加工具をそれぞれ使い分けることができるようになる。
研削送り手段は、研削手段を研削送り方向に案内するガイドと、ガイドに並行して延在するボールネジと、ボールネジを回転させる研削送りモータと、研削送りモータの負荷電流値を検出する研削送り負荷電流値検出部とを備え、切り換え手段は、研削送り手段により研削手段を等速送りして板状ワークを研削しているときに、研削送り負荷電流値検出部が検出した研削送りモータの負荷電流値が予め設定した値を超えたら電極が板状ワークの被研削面に所定の面積比で露出したと判断することで、板状ワークの厚みを減ずるのに研削砥石が有効な状態と切削バイトが有効な状態とで各加工具をそれぞれ使い分ができるようになる。
加工装置の一例を示す斜視図である。 板状ワークの構造の一例を示す断面図である。 保持テーブルに板状ワークが吸引保持された状態を示す断面図である。 板状ワークを研削手段で研削している状態を示す断面図である。 板状ワークを切削手段で切削している状態を示す断面図である。
本発明に係る図1に示す加工装置1のベース10上の前方(−X方向側)は、保持テーブル30に対して板状ワークWの搬入出が行われる領域となっており、ベース10上の後方(+X方向側)は、加工手段11によって保持テーブル30上に保持された板状ワークWの研削加工又は切削加工が行われる領域となっている。
図2に示す板状ワークWは、例えば、PCB等の樹脂からなる矩形状の基板W1と、母材がシリコン、ガリウムヒ素、サファイア等であり矩形のチップW2とを有している。基板W1の表面W1aにはチップW2の裏面W2bが接合されている。
チップW2の表面W2aには、デバイスが形成されている。このデバイスの表面にはそれぞれ複数の円柱状の電極Eが設けられており、電極Eは、チップW2の表面W2aから上方に突出している。電極Eは、例えば銅を主要素として、さらに金又は白金等の貴金属等を含んで構成されている。各電極Eの横断面(円形断面)の面積は、皆略同一となっており、各電極Eの高さにはばらつきがある。
チップW2の表面W2aは、エポキシ樹脂等の樹脂層Jによって封止されており、各電極Eは上端部は樹脂層Jによって覆われている。樹脂層Jには、シリカ又はSiC等の図示しないフィラ(微粒子)が混入されている。フィラは、樹脂層Jの熱膨張率をチップW2の熱膨張率に近づけて、熱処理等に起因する板状ワークWの破損や変形を防ぐ。
図1に示すベース10の正面側(−X方向側)には、例えば、第1のカセット載置部150及び第2のカセット載置部151が設けられており、第1のカセット載置部150には加工前の板状ワークWが収容される第1のカセット150aが載置され、第2のカセット載置部151には加工後の板状ワークWを収容する第2のカセット151aが載置される。
第1のカセット150aの搬出口の前方には、第1のカセット150aから加工前の板状ワークWを搬出するとともに加工後の板状ワークWを第2のカセット151aに搬入するロボット155が配設されている。ロボット155に隣接する位置には、仮置き領域152が設けられており、仮置き領域152には板状ワークWを所定の位置に位置合わせする位置合わせ手段153が配設されている。
位置合わせ手段153と隣接する位置には、板状ワークWを保持した状態で旋回するローディングアーム154aが配置されている。ローディングアーム154aは、位置合わせ手段153において位置合わせされた板状ワークWを保持し、ローディングアーム154aの近傍に位置付けられた保持テーブル30へ搬送する。ローディングアーム154aの隣には、加工後の板状ワークWを保持した状態で旋回するアンローディングアーム154bが設けられている。アンローディングアーム154bと近接する位置には、アンローディングアーム154bにより搬送された加工後の板状ワークWを洗浄する枚葉式のスピンナー洗浄手段156が配置されている。スピンナー洗浄手段156により洗浄された板状ワークWは、ロボット155により第2のカセット151aに搬入される。
加工装置1のベース10上に配設され板状ワークWを保持する保持テーブル30は、例えば、ポーラス部材等からなる保持部300と、保持部300を支持する枠体301とを備える。保持部300は吸引源32に連通し、吸引源32が吸引することで生み出された吸引力が保持部300の露出面である保持面300aに伝達されることで、保持テーブル30は保持面300a上で板状ワークWを吸引保持する。保持テーブル30は、Z軸方向の軸心周りに回転可能であると共に、カバー39によって周囲から囲まれており、カバー39及びカバー39に連結された蛇腹カバー39aの下に配設された図示しないX軸方向移動手段によって、ベース10上をX軸方向に往復移動可能となっている。
加工装置1は、保持テーブル30が保持した図2に示す板状ワークWの樹脂層Jの厚みを減じる加工を行う加工手段11を備えている。加工手段11は、研削砥石240を環状に配置した研削ホイール24を備え研削ホイール24をその中心を軸に回転させる研削手段2と、研削手段2を保持テーブル30に接近又は離間するZ軸方向に移動させる研削送り手段41と、研削手段2で研削した板状ワークWの被研削面を切削バイト54で切削する切削手段5と、を備えている。
加工領域の後方(+X方向側)には、コラム12が立設されており、コラム12の前面には、研削手段2をY軸方向に移動させるY軸方向移動手段13が配設されている。Y軸方向移動手段13は、Y軸方向の軸心を有するボールネジ130と、ボールネジ130と平行に配設された一対のガイドレール131と、ボールネジ130に連結しボールネジ130を回動させるモータ132と、内部のナットがボールネジ130に螺合し側部がガイドレール131に摺接する可動台133とを備えており、モータ132がボールネジ130を回動させると、これに伴い可動台133がガイドレール131にガイドされてY軸方向に移動し、可動台133上に研削送り手段41を介して配設された研削手段2もY軸方向に移動する。
可動台133上に配設された研削送り手段41は、研削手段2を研削送り方向(Z軸方向)に案内するガイド411と、ガイド411に並行してZ軸方向に延在するボールネジ410と、ボールネジ410を回転させる研削送りモータ412と、内部のナットがボールネジ410に螺合し側部がガイド411に摺接する昇降板413と、昇降板413に連結され研削手段2を保持するホルダ414とを備えており、研削送りモータ412がボールネジ410を回動させると、これに伴い昇降板413がガイド411にガイドされてZ軸方向に移動し、ホルダ414に保持された研削手段2がZ軸方向に研削送りされる。
例えば、研削送りモータ412には、研削送りモータ412の負荷電流値を検出する研削送り負荷電流値検出部43が電気的に接続されている。
研削手段2は、軸方向が鉛直方向(Z軸方向)であるスピンドル20と、スピンドル20を回転可能に支持するハウジング21と、スピンドル20を回転駆動するモータ22と、スピンドル20の下端に接続された円形状のマウント23と、マウント23の下面に中心をスピンドル20の軸心に合わせて着脱可能に装着される研削ホイール24とを備える。
例えば、モータ22には、モータ22の負荷電流値を検出する負荷電流値検出部25が電気的に接続されている。
研削ホイール24は、ホイール基台241と、ホイール基台241の底面に環状に配設された略直方体形状の複数の研削砥石240とを備える。研削砥石240は、例えば、レジンボンドやメタルボンド等でダイヤモンド砥粒等が固着されて成形されている。
図1に示すように、コラム12の前面には、Y軸方向移動手段13の可動台133と並んで可動台143が配設されており、可動台143は内部のナットがボールネジ130に螺合し側部がガイドレール131に摺接する。そして、可動台143上には、切削送り手段42を介して切削手段5が配設されており、Y軸方向移動手段13のモータ132がボールネジ130を回動させると、これに伴い可動台143がガイドレール131にガイドされてY軸方向に移動し、切削手段5がY軸方向に移動する。
なお、切削手段5は、Y軸方向移動手段13とは別の移動手段によってY軸方向に移動可能となっていてもよい。
可動台143上に配設された切削送り手段42は、Z軸方向の軸心を有するボールネジ420と、ボールネジ420と平行に配設された一対のガイドレール421と、ボールネジ420に連結しボールネジ420を回動させるモータ422と、内部のナットがボールネジ420に螺合し側部がガイドレール421に摺接する昇降板423と、昇降板423に連結され切削手段5を保持するホルダ424とから構成され、モータ422がボールネジ420を回動させると、これに伴い昇降板423がガイドレール421にガイドされてZ軸方向に往復移動し、ホルダ424に支持された切削手段5もZ軸方向に往復移動する。
切削手段5は、軸方向が鉛直方向(Z軸方向)であるスピンドル50と、スピンドル50を回転可能に支持するハウジング51と、スピンドル50を回転駆動するモータ52と、スピンドル50の下端に接続された円形状のバイトホイール53と、バイトホイール53の下面に着脱可能に装着されている切削バイト54とを備えている。
バイトホイール53の下面には、−Z方向に延在する角柱状の取付部530が配設されており、切削バイト54は、この取付部530の側面に固定ボルト等によって固定される板状のシャンク540と、板状のシャンク540の下端に尖形に形成された切り刃541とを備えている。切り刃541は、例えば、ダイヤモンド等の砥粒と所定のバインダーとを焼き固めたものである。
保持テーブル30の移動経路脇の近傍には、保持テーブル30により保持される板状ワークWの厚さを測定する厚さ測定手段16が配設されている。厚さ測定手段16は、例えば、保持テーブル30の基準面の高さを測定する第1の高さ測定手段161と、保持テーブル30で保持された板状ワークWの被研削面の高さを測定する第2の高さ測定手段162とを備えている。
第1の高さ測定手段161及び第2の高さ測定手段162は、その各先端に上下方向に昇降し各測定面に接触するコンタクトを備えており、それぞれのコンタクトを各測定面に対して適宜の力で押し付けた状態で高さ測定を行う。そして、厚さ測定手段16は、第1の高さ測定手段161により、基準面となる保持テーブル30の枠体301の上面の高さを測定し、第2の高さ測定手段162により、加工される板状ワークWの被研削面の高さを測定し、両者の測定値の差を算出することで、板状ワークWの厚みを研削中に随時測定することができる。
なお、厚さ測定手段16は、本実施形態のような第1の高さ測定手段161と第2の高さ測定手段162とを備える構成に限定されず、例えば、第2の高さ測定手段162と、第2の高さ測定手段162を上下方向に移動可能に保持するキャリッジと、キャリッジの位置を検出する変位検出手段とを備える構成として、第2の高さ測定手段162で板状ワークWの被研削面の高さを測定しつつ、板状ワークWの厚みを測定できるようにしてもよい。また、第1の高さ測定手段161及び第2の高さ測定手段162は、接触式のものに限定されず、例えば、投光部と受光部とを備え非接触で測定面の高さを測定できる反射型の光センサであってもよい。この場合には、投光部から各測定面に測定光が照射され、受光部が受光した反射光を基に三角測量の原理で各測定面の高さが測定される。
加工装置1は、研削手段2による板状ワークWの研削加工中に、図2に示す板状ワークWの被研削面に所定の面積比で電極Eが露出したときに起きる加工状況の変化を検知して研削加工を終了させ切削手段5による切削加工に切り換える切り換え手段9を備えている。切り換え手段9は、制御プログラムに従って演算処理するCPU等からなる判断部93、並びに制御プログラムや予め設定される情報等を格納するROM及び演算結果やその他の情報等を格納するRAMからなる記憶部90とを備えており、例えば、厚さ測定手段16、研削送り負荷電流値検出部43、又は負荷電流値検出部25等に電気的に接続されている。
以下に、上述した加工装置1を用いて図2に示す樹脂層Jの厚みを減じて所定の厚みの板状ワークWを形成する場合の、各ステップ及び加工装置1の動作について説明する。
(1)保持工程
最初に行われる保持工程においては、図3に示すように、板状ワークWが、保護テープT側を下側に向けて、保持面300aの中心と板状ワークWの中心とが略合致するように保持テーブル30の保持面300a上に載置される。そして、保持テーブル30に接続された吸引源32が作動して生み出された吸引力が保持面300aに伝達されることで、保持テーブル30により、樹脂層Jを上にして板状ワークWの基板W1側が保持される。
(2−1)研削工程の実施形態1
研削工程の実施形態1においては、切り換え手段9が、研削加工中に板状ワークWの被研削面に所定の面積比で電極Eが露出したときに起きる加工状況の変化を厚さ測定手段16の第2の高さ測定手段162を介して検知する。なお、上記所定の面積比とは、板状ワークWの被研削面全面の面積と各電極Eの断面積を合計した面積との比であり、その一例としては、板状ワークWの被研削面全面の面積:各電極Eの断面積を合計した面積=10:3である。
まず、図4に示すように、板状ワークWを保持した保持テーブル30が、図示しないX軸方向移動手段によって研削手段2の下まで+X方向へ移動して、研削ホイール24と保持テーブル30に保持された板状ワークWとの位置合わせがなされる。位置合わせは、例えば、研削ホイール24の回転中心が板状ワークWの回転中心に対して所定の距離だけ+X方向にずれ、研削砥石240の回転軌跡が板状ワークWの回転中心を通るように行われる。
また、モータ22がスピンドル20を+Z方向から見て反時計回り方向に回転駆動し、これに伴って研削ホイール24が回転する。研削手段2が研削送り手段41により−Z方向へと所定の速度で等速送りされ、回転する研削砥石240が板状ワークWの被研削面である樹脂層Jに当接することで研削が行われる。研削中は、保持テーブル30が+Z方向から見て反時計回り方向に回転するのに伴って、保持面300a上に保持された板状ワークWも回転するので、研削砥石240が樹脂層Jの上面全面の研削加工を行う。また、研削水が研削砥石240と樹脂層Jとの接触部位に対して供給され、接触部位が冷却・洗浄される。
上記研削加工が開始されるとともに、第2の高さ測定手段162のコンタクトが下降し、板状ワークWの被研削面である樹脂層Jに接触してその高さを測定し始める。そして、第2の高さ測定手段162が、測定した板状ワークWの被研削面の高さについての情報を順次切り換え手段9に送る。切り換え手段9に送られた該情報は、切り換え手段9の記憶部90のRAMに順次記憶されていく。
切り換え手段9は、例えば、計時手段としてのタイマー91を備えている。タイマー91は、研削が開始されると同時に時間のカウントを開始し、一定時間t1が経過するごとに、該一定時間t1の経過を切り換え手段9の判断部93に通知する。判断部93は、タイマー91から通知がなされる度に、一定時間t1前に記憶部90のRAMに記憶された板状ワークWの被研削面の高さの値から新たに第2の高さ測定手段162から送られてきた一定時間t1経過後の板状ワークWの被研削面の高さの値を引いた差分(高さの変化量)を算出する。
例えば、切り換え手段9の記憶部90のROMには、予め、第2の高さ測定手段162が測定する板状ワークWの被研削面のについての高さの変化量についての所定の閾値が記憶されている。この所定の閾値は、例えば、板状ワークWの直径、樹脂層Jの種類、電極Eの種類、数、及び直径等に対応して実験的、経験的、又は理論的に選択された値であり、板状ワークWの被研削面に所定の面積比で電極Eが露出したときに起きる加工状況の変化を切り換え手段9の判断部93が判断するために記憶されている。
樹脂層Jのみを研削していた研削砥石240が電極Eも研削し始めると、電極Eは主に銅で形成されていることから、銅による目詰まりが発生して研削砥石240の研削力が低下していく。その結果、判断部93が算出した一定時間t1内における板状ワークWの被研削面の高さの変化量が予め記憶部90に設定された所定の閾値以上変化していない場合が発生する。その結果、判断部93は、電極Eが板状ワークWの被研削面に所定の面積比で露出したと判断する。該判断を判断部93が行うと、予め記憶部90のROMに設定されたプログラムにしたがって加工装置1の装置制御(切り換え手段9による研削手段2と切削手段5との切り換え制御)がなされ、研削手段2による研削加工が終了し切削手段5による切削加工が開始される。即ち、例えば、モータ22によるスピンドル20の回転が停止され、研削手段2が研削送り手段41により+Z方向に引き上げられて、研削砥石240が板状ワークWから離間する。さらに、Y軸方向移動手段13によって研削手段2が+Y方向側に移動されて、研削手段2が保持テーブル30に保持された板状ワークWの上方から退避する。また、研削手段2の+Y方向側への移動に伴って、可動台143+Y方向側へ移動して、切削手段5が保持テーブル30の移動経路の上方に位置付けられる。
(2−2)研削工程の実施形態2
研削工程は、上記のように厚さ測定手段16と切り換え手段9とが作動して実施される形態に限定されず、例えば、負荷電流値検出部25と切り換え手段9とが作動して実施されるものとしてもよい。即ち、研削工程の実施形態2においては、切り換え手段9の判断部93が、研削加工中に板状ワークWの被研削面に所定の面積比で電極が露出したときに起きる加工状況の変化を、負荷電流値検出部25を介して検知する。
実施形態2の研削工程において、研削手段2が研削送り手段41により−Z方向へと所定の速度で等速送りされ、回転する研削砥石240が板状ワークWの被研削面である樹脂層Jに当接するまでは、実施形態1の研削工程と同様に実施される。
回転する研削砥石240が板状ワークWの被研削面である樹脂層Jに当接し研削が開始されると、負荷電流値検出部25が、スピンドル20を回転駆動するモータ22に流れる電流値を検出し始める。そして、負荷電流値検出部25が、検出したモータ22の負荷電流値についての情報を順次切り換え手段9に送り、そして切り換え手段9の判断部93がスピンドル20を回転駆動するモータ22の負荷電流値の監視を開始する。
例えば、切り換え手段9の記憶部90のROMには、予め、モータ22の負荷電流値についての所定の閾値が記憶されている。この所定の閾値は、例えば、板状ワークWの直径、樹脂層Jの種類、電極Eの種類、数、及び直径等に対応して実験的、経験的、又は理論的に選択された値であり、板状ワークWの被研削面に所定の面積比で電極Eが露出したときに起きる加工状況の変化、即ち、モータ22の負荷電流値の変化を判断部93が判断するために記憶される電流値である。切り換え手段9によるモータ22の負荷電流値の監視においては、負荷電流値検出部25が検出するモータ22の負荷電流値の値と上記所定の閾値とが順次比較され続けている。
電極Eは樹脂層Jよりも硬いため、樹脂層Jのみを研削していた研削砥石240が電極Eも研削し始めることで、研削砥石240に掛かる負荷が大きくなる。研削砥石240が回転している最中においては、図示しない電源からモータ22に電力が供給され続けており、樹脂層Jに加えて各電極Eの研削も開始されることで研削砥石240に作用する負荷が大きくなった場合でもスピンドル20を一定の回転数で回転させるようにモータ22はフィードバック制御されているため、高さの異なる各電極Eがそれぞれ研削されていくことで、モータ22の負荷電流値が上昇していき記憶部90に記憶されている閾値を越える。その結果、切り換え手段9の判断部93は、電極Eが板状ワークWの被研削面に所定の面積比で露出したと判断し、プログラムにしたがった加工装置1の装置制御がなされ、研削手段2による研削加工が終了し切削手段5による切削加工が開始される。
(2−3)研削工程の実施形態3
研削工程は、先に説明した厚さ測定手段16と切り換え手段9とが作動して実施される形態に限定されず、例えば、研削送り負荷電流値検出部43と切り換え手段9とが作動して実施されるものとしてもよい。即ち、研削工程の実施形態3においては、切り換え手段9が、研削加工中に板状ワークWの被研削面に所定の面積比で電極Eが露出したときに起きる加工状況の変化を、研削送り負荷電流値検出部43を介して検知する。
実施形態3の研削工程において、研削手段2が研削送り手段41により−Z方向へと所定の速度で等速送りされ、回転する研削砥石240が板状ワークWの被研削面である樹脂層Jに当接するまでは、実施形態1の研削工程と同様に実施される。
回転する研削砥石240が板状ワークWの被研削面である樹脂層Jに当接し研削が開始されると、研削送り負荷電流値検出部43が、ボールネジ410を回転駆動するモータ412に流れる電流値を検出し始める。そして、研削送り負荷電流値検出部43が、検出したモータ412の負荷電流値についての情報を順次切り換え手段9に送り、切り換え手段9の判断部93がボールネジ410を回転駆動するモータ412の負荷電流値の監視を開始する。
例えば、切り換え手段9の記憶部90のROMには、予め、モータ412の負荷電流値についての所定の閾値が記憶されている。この所定の閾値は、例えば、板状ワークWの直径、樹脂層Jの種類、電極Eの種類、数、及び直径等に対応して実験的、経験的、又は理論的に選択された値であり、板状ワークWの被研削面に所定の面積比で電極Eが露出したときに起きる加工状況の変化、即ち、モータ412の負荷電流値の変化を判断部93が判断するために記憶される電流値である。判断部93によるモータ412の負荷電流値の監視においては、研削送り負荷電流値検出部43が検出するモータ412の負荷電流値の値と上記所定の閾値とが順次比較され続けている。
電極Eは樹脂層Jよりも硬いため、樹脂層Jのみを研削していた研削砥石240が電極Eも研削し始めることで、研削送り手段41に掛かる負荷が大きくなる。研削加工中においては、樹脂層Jに加えて各電極Eの研削も開始されることで研削手段2に作用する負荷が大きくなった場合、即ち、板状ワークWから研削手段2に対して加えられる垂直抗力が大きくなった場合でも、研削手段2を研削送り手段41が所定の速度で等速送りできるように(ボールネジ410を一定の回転数で回転させるように)モータ412はフィードバック制御されている。そのため、高さの異なる各電極Eがそれぞれ研削されていくことで、モータ412の負荷電流値が上昇していき記憶部90に記憶されている閾値を越える。その結果、判断部93は、電極Eが板状ワークWの被研削面に所定の面積比で露出したと判断し、プログラムにしたがった加工装置1の装置制御がなされ、研削手段2による研削加工が終了し切削手段5による切削加工が開始される。
(3)切削工程
上記実施形態1〜3のいずれかの研削工程が実施された後、板状ワークWの被研削面に露出した電極Eと樹脂層Jとを切削バイト54で切削して所定の厚みの板状ワークWを形成する切削工程が実施される。
図5に示すように、切削手段5が切削送り手段42により−Z方向へと送られ、切削バイト54の切り刃541の高さ位置が、保持テーブル30によって保持される板状ワークWの樹脂層Jの所定の高さ位置に位置付けられる。なお、該高さ位置は、切削工程が実施された板状ワークWを所望の厚みとすることを目的として設定される高さ位置である。さらに、モータ52が+Z方向から見て反時計回り方向にスピンドル50を所定の回転速度で回転させ、これに伴って、切削バイト54がスピンドル50を軸に反時計回り方向に所定の回転速度で周回する。
板状ワークWを吸引保持した保持テーブル30が+X方向に移動していき、保持テーブル30の保持面300a上を周回する切削バイト54が、板状ワークWの樹脂層Jに切込み、樹脂層Jと電極Eとを切削していく。そして、X軸方向の所定の位置まで保持テーブル30を+X方向に移動させ、周回する切削バイト54により板状ワークWの樹脂層Jの全面を切削した後、切削手段5を+Z方向に引き上げて板状ワークWから離間させる。
このように、本発明に係る加工方法は、樹脂層Jを上にして板状ワークWの基板W1を保持テーブル30で保持させる保持工程と、研削砥石240で樹脂層Jを研削していき、板状ワークWの被研削面に所定の面積比で電極Eが露出したら研削を終了させる研削工程と、研削工程の後、板状ワークWの被研削面に露出した電極Eと樹脂層Jとを切削バイト54で切削して所定の厚みの板状ワークWを形成する切削工程と、を備えているため、板状ワークWの厚みを減ずるのに研削砥石240が有効な状態と切削バイト54が有効な状態とで各加工具をそれぞれ使い分けることで、加工時間を短縮できるとともに、研削砥石240の消耗や切削バイト54の摩滅を防ぎつつ、効率的に所定の厚みの板状ワークWを形成することが可能になる。
本発明に係る加工装置1は、加工手段11が、研削砥石240を環状に配置した研削ホイール24を備え研削ホイール24をその中心を軸に回転させる研削手段2と、研削手段2を保持テーブル30に接近又は離間する方向に移動させる研削送り手段41と、研削手段2で研削した板状ワークWの被研削面を切削バイト54で切削する切削手段5と、を備え、研削加工中に板状ワークWの被研削面に所定の面積比で電極Eが露出したときに起きる加工状況の変化を検知して研削加工を終了させ切削手段5による切削加工に切り換える切り換え手段9を備えているため、切り換え手段9の判断によって、板状ワークWの厚みを減ずるのに研削砥石240が有効な状態と切削バイト54が有効な状態とで各加工具をそれぞれ使い分けることができ、加工時間を短縮できるとともに、研削砥石240の消耗や切削バイト54の摩滅を防ぎつつ、効率的に所定の厚みの板状ワークWを形成することが可能になる。
加工装置1は、例えば、板状ワークWの被研削面の高さを測定する第2の高さ測定手段162を備え、切り換え手段9は、研削送り手段41により研削手段2を等速送りして板状ワークWを研削しているときに、第2の高さ測定手段162が測定する板状ワークWの被研削面の高さが予め設定した一定時間内において予め設定した値以上変化しなかったら電極Eが板状ワークWの被研削面に所定の面積比で露出したと判断することで、板状ワークWの厚みを減ずるのに研削砥石240が有効な状態と切削バイト54が有効な状態とで各加工具をそれぞれ使い分けることができるようになる。
例えば、研削手段2は、モータ22の負荷電流値を検出する負荷電流値検出部25を備え、切り換え手段9は、研削送り手段41により研削手段2を等速送りして板状ワークWを研削しているときに、負荷電流値検出部25が検出したモータ22の負過電流値が予め設定した値を超えたら電極Eが板状ワークWの被研削面に所定の面積比で露出したと判断することで、板状ワークWの厚みを減ずるのに研削砥石240が有効な状態と切削バイト54が有効な状態とで各加工具をそれぞれ使い分けることができるようになる。
研削送り手段41は、研削送りモータ412の負荷電流値を検出する研削送り負荷電流値検出部43とを備え、切り換え手段9は、研削送り手段41により研削手段2を等速送りして板状ワークWを研削しているときに、研削送り負荷電流値検出部43が検出した研削送りモータ412の負荷電流値が予め設定した値を超えたら電極Eが板状ワークWの被研削面に所定の面積比で露出したと判断することで、板状ワークWの厚みを減ずるのに研削砥石240が有効な状態と切削バイト54が有効な状態とで各加工具をそれぞれ使い分ができるようになる。
なお、本発明に係る加工方法は上記実施形態に限定されるものではなく、また、添付図面に図示されている加工装置1の構成等についても、これに限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。
切り換え手段9による研削加工中の板状ワークWの被研削面に所定の面積比で電極Eが露出したときに起きる加工状況の変化の検知は、例えば、CCDセンサ等からなるラインセンサを加工装置1が備え、該ラインセンサにより撮像された板状ワークWの被研削面の撮像画像を用いることで実施されるものとしてもよい。この場合には、研削工程において、例えば、研削されている板状ワークWの被研削面上に研削ホイール24とずらしてラインセンサが配設されることで、研削加工中に回転する板状ワークWの被研削面が連続的に撮像され、該複数の撮像画像を合成した板状ワークWの被研削面全面写った撮像画像が形成される。そして、切り換え手段9は、この撮像画像から板状ワークWの被研削面中における電極Eの断面積の割合を算出することで、電極Eが所定の面積比で露出したことを判断することができる。
1:加工装置 10:ベース 12:コラム
150:第1のカセット載置部 150a:第1のカセット 151:第2のカセット載置部 151a:第2のカセット
152:仮置き領域 153:位置合わせ手段 154a:ローディングアーム
154b:アンローディングアーム 155:ロボット 156:スピンナー洗浄手段
30:保持テーブル 300:保持部 300a:保持面 301:枠体
11:加工手段
2:研削手段 20:スピンドル 21:ハウジング 22:モータ 23:マウント 24:研削ホイール 240:研削砥石 241:ホイール基台
5:切削手段 50:スピンドル 51:ハウジング 52:モータ 53:バイトホイール 530:取付部
54:切削バイト 540:シャンク 541:切り刃
13:Y軸方向移動手段 130:ボールネジ 131:ガイドレール 132:モータ
133:可動台 143:可動台
41:研削送り手段 410:ボールネジ 411:ガイド 412:モータ 413:昇降板 414:ホルダ 43:研削送り負荷電流値検出部
42:切削送り手段
16:厚さ測定手段 161:第1の高さ測定手段 162:第2の高さ測定手段
9:切り換え手段 90:記憶部 91:タイマー

Claims (5)

  1. 基板の上に配置され上面に柱状の電極を備えたチップを封止したフィラを含んだ樹脂層の厚みを減じて所定の厚みの板状ワークを形成する板状ワークの加工方法であって、
    該樹脂層を上にして板状ワークの該基板を保持テーブルで保持させる保持工程と、
    研削砥石で該樹脂層を研削していき、板状ワークの被研削面に所定の面積比で電極が露出したら研削を終了させる研削工程と、
    該研削工程の後、板状ワークの被研削面に露出した該電極と該樹脂層とを切削バイトで切削して所定の厚みの板状ワークを形成する切削工程と、を備える加工方法。
  2. 基板の上に配置され上面に柱状の電極を備えたチップを封止したフィラを含んだ樹脂層の厚みを減じさせ所定の厚みの板状ワークを形成する加工装置であって、
    板状ワークを保持する保持テーブルと、該保持テーブルが保持した板状ワークの該樹脂層の厚みを減じる加工を行う加工手段と、を備え、
    該加工手段は、研削砥石を環状に配置した研削ホイールを備え該研削ホイールをその中心を軸に回転させる研削手段と、該研削手段を該保持テーブルに接近又は離間する方向に移動させる研削送り手段と、該研削手段で研削した板状ワークの被研削面を切削バイトで切削する切削手段と、を備え、
    研削加工中に板状ワークの被研削面に所定の面積比で電極が露出したときに起きる加工状況の変化を検知して研削加工を終了させ該切削手段による切削加工に切り換える切り換え手段を備え、所定の厚みの板状ワークを形成する加工装置。
  3. 板状ワークの被研削面の高さを測定する高さ測定手段を備え、
    前記切り換え手段は、前記研削送り手段により前記研削手段を等速送りして板状ワークを研削しているときに、該高さ測定手段が測定する板状ワークの被研削面の高さが予め設定した一定時間内において予め設定した値以上変化しなかったら電極が板状ワークの被研削面に所定の面積比で露出したと判断する請求項2記載の加工装置。
  4. 前記研削手段は、前記研削ホイールが中心を軸心に合わせて装着されるスピンドルを回転させるモータと、該モータの負荷電流値を検出する負荷電流値検出部と、を備え、
    前記切り換え手段は、前記研削送り手段により該研削手段を等速送りして板状ワークを研削しているときに、該負荷電流値検出部が検出した該モータの負過電流値が予め設定した値を超えたら電極が板状ワークの被研削面に所定の面積比で露出したと判断する請求項2記載の加工装置。
  5. 前記研削送り手段は、前記研削手段を研削送り方向に案内するガイドと、該ガイドに並行して延在するボールネジと、該ボールネジを回転させる研削送りモータと、該研削送りモータの負荷電流値を検出する研削送り負荷電流値検出部とを備え、
    前記切り換え手段は、該研削送り手段により該研削手段を等速送りして板状ワークを研削しているときに、該研削送り負荷電流値検出部が検出した該研削送りモータの負荷電流値が予め設定した値を超えたら電極が板状ワークの被研削面に所定の面積比で露出したと判断する請求項2記載の加工装置。
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