JP2019083596A - 搬送装置、加工システム、および物品の製造方法 - Google Patents

搬送装置、加工システム、および物品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 筺体が熱膨張しても、リニアアクチュエータの停止位置の正確な検出が可能となる搬送装置を提供する。【解決手段】 第一の上部、第一の下部、および前記第一の上部と前記第一の下部とをつなぐ第一の側部を有する前記移動部と、第二の上部、第二の下部、および前記第二の上部と前記第二の下部とをつなぐ第二の側部を有する固定部と、を有し、前記第二の下部の下面は、ベースに接触し、前記第一の上部と前記第一の下部との間に前記第二の上部が挿入され、前記第二の上部の下面にコイルが取り付けられ、前記第一の下部の上面に磁石が取り付けられ、前記第一の上部にスケールが取り付けられ、前記第二の側部の外側の側面にセンサが取り付けられていることを特徴とする。【選択図】 図4

Description

本発明は、リニアアクチュエータを用いた搬送装置であって、生産装置の作業工程間におけるワークを搬送するワーク搬送装置及びそのワーク搬送装置を備えたワーク加工システムに関するものである。
ワークの搬送装置を有する加工システムにおいては、所定の作業工程を行う複数の作業装置が所定の間隔をおいて設置され、それらの作業工程間にはワーク搬送装置が配設されている。そして、各作業工程でワークに所定の加工が施された後、そのワークが搬送装置により、次の作業工程へ順に搬送されるようになっている。
加工システムにおいて、各作業工程にて部品の組み立て等の精密な加工を施すためには、加工装置とワークの精密な位置合わせが必要である。そのための方法として、ワークを搬送するための搬送台車上にワークの位置決めを行った後、各作業行程における搬送台車の教示位置に搬送台車が移動して加工を行うダイレクト組立方式が広く知られている。
ダイレクト組立方式によって精密な加工を施すためには、搬送台車の教示位置に対する位置停止精度が重要であり、位置停止精度が高いリニアアクチュエータをワーク搬送装置のアクチュエータとして用いることが多い。
リニアアクチュエータを用いた搬送装置の場合、搬送台車上に駆動のためのアクチュエータや位置検出機を設けると、動力や信号伝達のための配線が必要になり、その配線によって、搬送台車の動作領域が制限されてしまう。そのため、搬送台車への配線が不要なムービングマグネット型リニアアクチュエータが用いられる。
ムービングマグネット型リニアアクチュエータは筺体に設置された固定子である複数のコイルに所定の制御された駆動電流を通電することにより、搬送台車に設置された可動子である永久磁石との反発力、吸着力を利用して搬送台車を移動させる。
引用文献1には、電磁石毎に通電制御が可能なリニアモータ固定子と、永久磁石からなるリニアモータ可動子を備える複数のスライダと、各電磁石の通電制御を個別に行う複数のモータコントローラとを備えるリニアコンベアが開示されている。
特開2013−102570号公報
前記特許文献1では、リニアアクチュエータにおける搬送台車の直線動作案内のために、直動ガイドが用いられている。直動ガイドは通常、円滑な摺動動作のために油やグリス等の潤滑剤が塗布されている。搬送台車の移動により、直動ガイドの摺動部から潤滑剤が飛散し、周囲に付着することで不具合が生じる。例えば、リニアアクチュエータにおける搬送台車の位置検出のためのエンコーダが搬送装置の筺体に設置されている。位置検出分解能を高めるため光学式のエンコーダを用いる場合があるが、直動ガイドから飛散した潤滑剤が光学式エンコーダに付着し、位置検出不良が発生する懸念がある。
本発明の目的は、直動ガイドからの潤滑剤の飛散によるエンコーダの汚染を抑制し、常に正確な位置検出が可能な搬送装置を提供することである。
本発明の搬送装置は、スケールおよびセンサによって移動部の位置を検出しながら、コイルおよび磁石を用いて前記移動部を固定部に取り付けられたガイドレールに沿って移動させる搬送装置において、前記コイルを有する固定部と、前記磁石を有する移動部と、前記移動部に取り付けられたスケールと、前記固定部に取り付けられ、前記スケールと対向する位置に配置されたセンサ検出部と、を有し、前記センサ検出部は、前記ガイドレールより高い位置に取り付けられていることを特徴とする。
また、本発明の搬送装置は、スケールおよびセンサによって移動部の位置を検出しながら、コイルおよび磁石を用いて前記移動部を固定部に取り付けられたガイドレールに沿って移動させる搬送装置において、前記コイルを有する固定部と、前記磁石を有する移動部と、前記移動部に取り付けられたスケールと、前記固定部に取り付けられ、前記スケールと対向する位置に配置されたセンサの検出部と、を有し、前記固定部は、前記センサの検出部と前記ガイドレールとの間にカバーが取り付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、直動ガイドからの潤滑剤の飛散によるエンコーダの汚染の少ない搬送装置を提供することが可能となる。
本発明の第一の実施形態による加工システムの全体構成を示す概略図である。 本発明の第一の実施形態による搬送装置の構成を示す概略図である。 本発明の第一の実施形態による搬送装置の構成を示す正面図である。 本発明の第一の実施形態による搬送装置の構成を示す断面図である。 本発明の第一の実施形態による搬送装置往路と台車移載装置の動作を表す図である。 本発明の第二の実施形態による搬送装置の構成を示す概略図である。 本発明の第二の実施形態による搬送装置の構成を示す正面図である。 本発明の第二の実施形態による搬送装置の構成を示す断面図である。
本発明の実施形態に関して図面を参照して説明する。
まず、本実施形態による加工システムの全体構成について図1を用いて説明する。図1は、本実施形態による加工システムの全体構成を示す概略図であり、システム全体を上面から見た図を概略的に表したものである。
図1に示すように、本実施形態による加工システム001は、搬送装置往路1と、搬送装置復路2と、台車移載装置3と、台車移載装置4と、ワーク投入装置5と、ワーク排出装置6と、加工装置7と、遮断装置8と、搬送台車10とを有している。本実施形態による加工システム001は、加工すべき加工対象であるワークWを搬送するとともに、搬送台車10上でワークWを位置決めする搬送システム01を含んでいる。搬送システム01は、固定部である搬送装置往路1と、搬送装置復路2と、台車移載装置3と、台車移載装置4と、遮断装置8とを有している。搬送装置往路1、搬送装置復路2、台車移載装置3及び台車移載装置4は、移動部である搬送台車10の搬送路を構成する。本実施形態において、搬送台車10を移動部、搬送台車10の搬送路を固定部と称する場合がある。
ここで、以下の説明において用いる直交座標系であるXYZ座標系のX軸、Y軸及びZ軸の各座標軸及び方向を定義する。まず、水平に搬送される搬送台車10の搬送方向に沿ってX軸をとる。また、水平に置かれた後述の架台02に対して垂直な軸、すなわち鉛直方向に沿った軸をZ軸とし、X軸及びZ軸と直交する軸をY軸とする。このように座標軸が定義されるXYZ座標系において、X軸に沿った方向をX方向とし、X方向のうち、搬送台車10の搬送方向と同方向を+X方向、+X方向とは逆方向を−X方向とする。また、Y軸に沿った方向をY方向とし、Y方向のうち、+X方向に対して右側から左側に向かう方向を+Y方向とし、+Y方向とは逆方向を−Y方向とする。また、Z軸に沿った方向をZ方向とし、Z方向のうち、搬送路側から搬送台車10側に向かう方向、すなわち鉛直上向き方向を+Z方向とし、搬送台車10側から搬送路側に向かう方向、すなわち鉛直下向き方向を−Z方向とする。
加工システム001においては、それぞれ搬送台車10を搬送する直線状の搬送路を構成する搬送装置往路1及び搬送装置復路2が互いに平行に設置されている。台車である搬送台車10は、搬送装置往路1及び搬送装置復路2に沿って搬送される。搬送装置往路1の最上流には、台車移載装置3が設置されている。また、搬送装置往路1の最下流には、台車移載装置4が設置されている。搬送装置往路1に沿って搬送された搬送台車10は、台車移載装置4により搬送装置復路2に移載される。また、搬送装置復路2に沿って搬送された搬送台車10は、台車移載装置3により搬送装置往路1に移載される。すなわち、搬送台車10は、搬送装置往路1及び搬送装置復路2に沿って循環搬送される。なお、搬送台車10は、1台だけ設置されていてもよいし、複数台設置されていてもよい。
搬送装置往路1の上流には、搬送台車10にワークWを供給して搭載するためのワーク供給装置であるワーク投入装置5が設置されている。搬送装置往路1の下流には、搬送台車10よりワークWを取り出して排出するためのワーク排出装置6が設置されている。
ワーク投入装置5とワーク排出装置6との間には、1台又は複数台の加工装置7が設置されている。複数台の加工装置7は、所定の間隔で設置されている。加工装置7は、搬送台車10上に載置されたワークWに対して、部品の組み立てや塗布等の所定の加工作業を施す。なお、加工装置7としては、特に限定されるものではなく、ワークWに対して種々の加工作業を施す加工装置を用いることができる。
搬送台車10は、搬送装置往路1に対して所定の間隔で設置されたワーク投入装置5、加工装置7及びワーク排出装置6の間を順次搬送される台車である。搬送台車10には、ワーク投入装置5にてワークWが供給されて投入される。次いで、搬送台車10上でのワークWの位置決め及び固定を経た後、搬送台車10上のワークWに対して、加工装置7により所定の加工作業が施される。加工装置7によるすべての加工作業が完了した後、ワーク排出装置6により、搬送台車10上からワークWが取り出され、物品が製造される。
遮断装置8は搬送装置往路1および搬送装置復路2の両端部に設けられており、台車移載装置3および台車移載装置4との連結部に設けられている。台車移載装置3および台車移載装置4の非連結時に搬送台車10が飛び出すのを防止する。
(第一の実施形態)
次に、搬送システム01における搬送装置往路1、搬送装置復路2、台車移載装置3、4及び搬送台車10の構成の第一の実施形態の概略について、図2〜図4を用いて説明する。
図2は、搬送装置往路1をY方向から見た図である。図3は、搬送台車10及び搬送路の一部である搬送モジュール11をY方向から見た図である。図4は、搬送台車10および搬送モジュール11の構成を示す断面図である。
搬送装置往路1は、モジュール化されて構成されており、複数の搬送モジュール11を有している。加工システム001は、複数の搬送モジュール11、台車移載装置3及び台車移載装置4にそれぞれ通信可能に接続された複数の下位コントローラ43を有している。下位コントローラ43は、接続先の搬送モジュール11又は台車移載装置3、4を制御する。
なお、図2では、説明を簡単にするため、2つの搬送モジュール11を示し、それぞれに接続された下位コントローラ43として、2つの下位コントローラ43a、43bを示している。また、台車移載装置3に接続された下位コントローラ43として、下位コントローラ43c、43dを示している。また、台車移載装置4に接続された下位コントローラ43として、下位コントローラ43e、43fを示している。説明では、特に区別する必要がないかぎり、下位コントローラを単に「下位コントローラ43」と表記する。複数の下位コントローラ43は、下位コントローラネットワーク42に接続されている。
加工システム001は、さらに、中位コントローラ41と、上位コントローラ40とを有している。複数の下位コントローラ43には、下位コントローラネットワーク42を介して、中位コントローラ41が通信可能に接続されている。中位コントローラ41は、複数の下位コントローラ43を制御する。さらに、中位コントローラ41には、中位コントローラ41に動作指令を送る上位コントローラ40が接続されている。
図2に示すように、搬送モジュール11は、架台02の水平な設置面上に設置されている。搬送モジュール11は、搬送モジュール筺体15と、エンコーダ12a、12b、12cと、台車駆動コイル13と、ガイドレール14とを有している。また、下位コントローラ43には、図示しない電源が接続されている。
台車駆動コイル13は、X方向に沿って搬送モジュール筺体15に取り付けられている。ガイドレール14は、X方向に沿って搬送モジュール筺体15の上に取り付けられている。
搬送台車10は、台車ベース30と、スケール32と、ガイドブロック35を有している。
次に、搬送台車10及び搬送モジュール11の構成について図3および図4を用いて説明する。固定部である搬送路の一部である搬送モジュール11は、搬送モジュール筺体15を含む。移動部である搬送台車10は、台車ベース30を含む。台車ベース30、搬送モジュール筐体15、いずれも側面開放の凹形状を有している。つまり、台車ベース30は上部30a(第一の上部と称する場合がある)、下部30b(第一の下部と称する場合がある)、および第一の上部30aと第一の下部30bをつなぐ第一の側部30cを有している。そして、第一の上部30aと第一の下部30bとの間の、第一の側部30cと反対側が開口する、側面開放の凹形状となっている。また、搬送モジュール筐体15も、上部15a(第二の上部と称する場合がある)、下部15b(第二の下部と称する場合がある)、および第二の上部15aと第二の下部15bをつなぐ第二の側部15cを有している。そして、第二の上部15aと第二の下部15bとの間の、第二の側部15cと反対側が開口する、側面開放の凹形状となっている。そして、第一の上部30aと第一の下部30bとの間に、第二の上部15aが台車ベース30の開口部から挿入されている。これにより、第一の上部30aの下面30abと第二の上部15aの上面15aaが対向して配置される。また、第二の上部15aの下面15abと第一の下部30bの上面30baが対向して配置される。そして、第一の上部30aの下面30abには、ガイドブロック35が取り付けられ、第二の上部15aの上面15aaにガイドレール14が取り付けられている。第一の上部30aの下面30abと第二の上部15aの上面15aaが対向して配置されているので、ガイドブロック35をガイドレール14上に配置することができる。つまりガイドレールに嵌合するようにガイドブロックを取り付けることができるため、台車をガイドレール14に沿って移動させることが可能となる。ガイドブロック35は、台車ベース30の搬送方向に直列に2個設置されている。2個に限るものではないが、1個であると台車の揺れが大きくなるため、2個以上あることが好ましい。第二の下部15bの下面15bbは架台02(図2参照)の上面と接するように固定されている。架台02に限るものではなく、たとえば建物の床面に第二の下部15bの下面15bbが直接接するように設置されていてもよい。本明細書において第二の下部15bの下面15bbが直接接するように設置されている構造体をベースと称する。
永久磁石ブラケット34は、第一の下部30bの上面30baに取り付けられている。そして、複数の永久磁石33が、X方向に並ぶように永久磁石ブラケット34に取り付けられている。本明細書において、永久磁石ブラケット34と永久磁石33とをあわせて永久磁石と称する場合がある。また、台車駆動コイル13は、第二の上部15aの下面15abに取り付けられている。つまり、ガイドレール14と台車駆動コイル13は搬送モジュール筺体15の上部(第二の上部)を介して背中合わせに配置されている。台車ベース30に取り付けられた複数の永久磁石33と、搬送モジュール筺体15に取り付けられた台車駆動コイル13との間には、台車駆動コイル13に電流が印加されることにより、搬送台車10を駆動する電磁力が発生する。搬送台車10は、複数の永久磁石33と台車駆動コイル13との間に発生する電磁力により駆動され、搬送装置往路1上を+X方向に沿って搬送される。このように、本実施形態では、台車駆動コイル13は動かず、永久磁石33が移動する、ムービングマグネット(MM)型リニアモータによる搬送システム01が構成されている。スケールブラケット31を介してスケール32が、台車ベース30の上部30aであって、エンコーダ12が位置検出可能な位置に取り付けられている。つまり、スケールとエンコーダ12が対向して取り付けられている。そしてスケール32は、搬送台車10の位置検出に用いられるパターンを有している。スケールブラケット31を介さず直接スケール32が台車ベース30の上部(第一の上部)に取り付けられてもよく、本明細書においては、スケールブラケット31とスケール32とをあわせてスケールと称する場合がある。
そして、搬送モジュール筺体15の側部15cの外側の側面をエンコーダ取付面18とする。エンコーダ取付面18には、エンコーダブラケット(センサ取り付け部材)17を介してエンコーダ12が設置される。エンコーダ12はエンコーダブラケット(センサ取り付け部材)によってエンコーダのスケール読み取り部であるエンコーダ検出部102をスケールと対向して配置されるように調整されている。
側面開放の凹形状の、台車ベース30および搬送モジュール筐体15を組み合わせた構成にすることで、スケール32を台車ベース30の上部30aに取り付けることが可能となる。また、エンコーダブラケット(センサ取り付け部材)により、スケールを読み取り可能な位置に、エンコーダの、スケール読み取り部であるエンコーダ検出部102を配置することが可能となる。詳しくは後述するが、スケールおよびエンコーダ検出部102を、スケール読み取り部をガイドレールの高さより高い位置に設置することが可能となり、ガイドレールから飛散する潤滑剤が付着しづらい構造とすることができる。
実施形態ではエンコーダを3個設置する例を示したが、これに限るものではない。本明細書においては、エンコーダ12をセンサと称する場合がある。また、本実施形態においてはエンコーダとスケールを用いて移動部の位置を検出する形態について述べた。しかしこれに限ることなく、固定部と移動部の位置を検出できる公知のセンサを用いることができるが光学式のエンコーダであるとより顕著に本実施形態の効果を得ることができる。本明細書においては、移動部に取り付けられる部材をスケール、固定部に取り付けられる部材をエンコーダまたはセンサと称する場合があり、エンコーダまたはセンサのスケール読み取り部をエンコーダ検出部またはセンサ検出部と称する場合がある。
1本のガイドレール14によって、搬送台車10の動作案内を行なう従来の搬送装置の場合、台車駆動コイル13と永久磁石33の吸引力の影響や、搬送台車10の慣性力の影響によりガイドブロック35に回転力が発生する場合がある。この回転力の影響でガイドブロック35および台車ベース30が変形してしまい、スケール32とエンコーダ12の位置関係が崩れてしまい、正確な位置検出ができなくなってしまう懸念があった。しかし、本実施形態の構成では、ガイドブロック35と永久磁石33を近接して配置できるため、ガイドブロック35にあまり負荷をかけない構成にできる。また、ガイドブロック35が変形したとしても、スケール32とガイドブロック35の位置を近づけることができるため、変形による影響も最小限にできるという効果がある。
そして、搬送モジュール11のX方向(搬送モジュール筺体15の側部15cの長手方向)の中心部にエンコーダ12bを設置することが好ましい。上記構成の搬送モジュール筐体15であると、その側部15cの熱による変形を扇形にすることができる。変形した扇形の側部15cの中心部にエンコーダを配置することで、筐体の熱変形の影響を極力抑えることが可能となる。本明細書における中心部とは、搬送モジュール筐体15の側部15cのX方向(側部15cの長手方向)の長さを1とした時、側部15cの長手方向の一方の端部から他方の端部に向かって、側部15cの長さの1/3の部分から、2/3の部分までの範囲とする。つまり中心部とは、後述する図7(a)におけるTの範囲とする。この範囲にあると、筐体の熱変形の影響を極力抑えることが可能となる。また、中心部以外の部分(端部が好ましい)に、エンコーダ12a、12cが設置されていてもよい。エンコーダ12aとエンコーダ12bの間隔およびエンコーダ12bとエンコーダ12cの間隔は搬送台車10に取り付けたスケール32の長さよりも短いことが好ましい。そうすることによって搬送モジュール11上のどの位置においても搬送台車10の位置をいずれかのエンコーダ12によって検出することができる。
下位コントローラ43は搬送モジュール筺体15に下位コントローラブラケット24を介して設置されており、図示しない配線によって、同一搬送モジュール11内に設置されたエンコーダ12および台車駆動コイル13が接続されている。
また、カバー16が下位コントローラ43を保護するために設置されている。
搬送モジュール11のエンコーダ検出部102は、搬送台車10に取り付けられたスケール32とのギャップが一定となるように搬送モジュール筺体15に取り付けられている。エンコーダ検出部102は、スケール32のパターンを読み取ることにより、搬送台車10のX方向における位置を、エンコーダ12からの相対位置として検出することができる。
下位コントローラ43は、接続されたエンコーダ12の出力及びそのエンコーダ12が設置された位置に基づき、搬送モジュール11上における搬送台車10の位置を算出することができる。下位コントローラ43は、算出した搬送台車10の位置等に応じて、台車駆動コイル13に印加される電流量を制御することができる。これにより、下位コントローラ43は、搬送台車10を所定の位置まで所定の速度で搬送して停止させることができる。
また、下位コントローラ43は、隣接する搬送モジュール11から接続先の搬送モジュール11に搬送台車10が進入することをエンコーダ12により検知することができる。下位コントローラ43は、接続先の搬送モジュール11に進入した搬送台車10を所定の位置まで所定の速度で搬送し、停止させるため、接続先の搬送モジュール11内における搬送台車10の制御を行う。
図1、図2に戻り説明を続ける。下位コントローラ43は、中位コントローラ41と情報をやり取りするための通信機能を有している。下位コントローラ43は、その下位コントローラ43が保有するエンコーダ12により検出される搬送台車10の位置情報等に関する通信を中位コントローラ41と行う。
中位コントローラ41は、搬送台車10を動作させるための指令を下位コントローラ43のそれぞれに送信することができる。これにより、中位コントローラ41は、複数台の搬送台車10の制御を行うことができる。
なお、搬送装置復路2も、搬送台車10の搬送方向が、搬送装置往路1における搬送方向とは逆方向となるように構成されている点を除き、上述した搬送装置往路1と同様の構成を有している。
続いて、台車移載装置3及び台車移載装置4の構成について説明する。台車移載装置3及び台車移載装置4は、図2に示すように、それぞれ、Y方向に動作可能な台車移載アクチュエータ50と、台車移載アクチュエータ50上に搭載され、搬送モジュール11と同様の構成のモジュールとを有している。
台車移載装置3に接続された下位コントローラ43cは、台車移載装置3の台車移載アクチュエータ50を制御する。台車移載装置3に接続された下位コントローラ43dは、下位コントローラ43a、43bと同様に、台車移載装置3の搬送モジュール11と同様の構成のモジュールを制御する。また、台車移載装置4に接続された下位コントローラ43eは、台車移載装置4の台車移載アクチュエータ50を制御する。台車移載装置4に接続された下位コントローラ43fは、下位コントローラ43a、43bと同様に、台車移載装置4の搬送モジュール11と同様の構成のモジュールを制御する。
台車移載装置3及び台車移載装置4は、それぞれ、搬送装置往路1と搬送装置復路2との間を動作することにより、搬送台車10の移載を行う。台車移載装置4は、搬送装置往路1に沿って搬送された搬送台車10を、搬送装置往路1から搬送装置復路2に移載する。台車移載装置3は、搬送装置復路2に沿って搬送された搬送台車10を、搬送装置復路2から搬送装置往路1に移載する。
上位コントローラ40は、加工システム001全体を制御し、中位コントローラ41の他に、加工装置7を制御する図示しない加工装置7用のコントローラ等が通信可能に接続されている。上位コントローラ40は、加工システム001における各装置の動作及び動作順を制御する。
次に、図1で説明した、搬送システム01における搬送装置往路1と台車移載装置4の連結部分に関してさらに詳しく図5を用いて説明する。
図5は本発明の第1実施形態による搬送装置往路1と台車移載装置4の動作を表す図である。また、本説明では搬送装置往路1と台車移載装置4の連結部分について説明するが、図1に示した搬送装置復路2、台車移載装置3のそれぞれの連結部分についても同様である。
図5(A)は搬送装置往路1と台車移載装置4の連結状態を表す図である。図5(B)は、搬送装置往路1から台車移載装置への搬送台車10の乗り継ぎ動作中を表す図である。図5(C)は搬送装置往路1から台車移載装置4への搬送台車10の乗り継ぎ完了状態を表す図である。図5(D)は搬送装置往路1と台車移載装置4の切り離し動作中を表す図である。図5(E)は搬送装置往路1と台車移載装置4の切り離し状態を表す図である。図5(F)は搬送装置往路1と台車移載装置4の連結動作中を表す図である。図5(G)は搬送装置往路1と台車移載装置4の連結状態を表す図である。
図5(A)乃至図5(C)の搬送装置往路1と台車移載装置4の連結状態において、ガイドレール連結部101は搬送台車10が円滑に乗り継ぎ動作を行う。そのため、搬送装置往路用ガイドレール14aと台車移載装置用ガイドレール14bの段差およびスキマは精密な位置調整が要求される。本実施形態ではY方向及びZ方向の段差を20μm以内とし、X方向のスキマを500μm以内で調整した例を示している。なお、以下の説明において、ガイドレール14に関しては、特に区別する必要のない場合は「ガイドレール14」と表記し、区別する必要がある場合は「搬送装置往路用ガイドレール14a」、「台車移載装置用ガイドレール14b」と表記する。
ガイドブロック35、ガイドレール14は転がり軸受であり、ガイドブロック35の内部に具備したボールまたはコロがガイドレール14の軌道面を転動することで、直動動作の案内を行う構造となっている。
そのため、ガイドレール14は搬送台車10が動作を行う全域において、円滑な摺動を行うための潤滑剤が塗布されている。また、ガイドブロック35には、その内部に異物等の混入や、内部に充填した潤滑剤を保持する目的で、図示しないシール材やスクレーパ材が設置されている。
ガイドブロック35が、この潤滑剤が塗布されているガイドレール14上を移動すると、前記シール材やスクレーパ材がガイドレール14に塗布されている潤滑剤をかき集めることで、次第にガイドブロック35の移動動作端部に堆積してくる。特に周囲への飛散を減らす目的で用いられる高粘度の潤滑グリスにおいては、移動動作端部の堆積が顕著に表れる。
通常、移動動作端部に堆積したグリスが問題になることは少ない。しかし、図1の搬送システム01の場合、ガイドブロック35によってかき集められた潤滑剤は、ガイドレール連結部101に設けられたスキマに入り込み、ガイドレール14の端部に堆積する。ガイドレール連結部101は500μm程度の微小スキマで調整されているため、堆積した潤滑材は次第に、ガイドレール連結部101のスキマを埋めてしまうことになる。
その状態で図5(D)のように台車移載装置4が搬送台車10の移載のために、搬送台車10の搬送方向と直交する方向への動作が開始すると、ガイドレール連結部101に堆積した潤滑剤が台車移載装置4の動作方向に引きはがされる。引きはがされた潤滑剤は周囲に飛散し、汚染する。
さらに、図5(E)、図5(F)のように、台車移載装置3が搬送台車10の移載が完了し、搬送装置往路3との連結位置に戻ってくる。すると搬送装置往路用ガイドレール14aおよび台車移載装置用ガイドレール14bの端部に堆積したグリスが再度500μmのスキマに押し戻されるように動作する。その際に戻りきれず、押しだされた潤滑剤が周囲に飛散する。
上記の説明のように、連続したガイドレール14上をガイドブロック35が動作する場合に比べて、ガイドレール連結部101を備える搬送システム01の場合には、ガイドレール連結部101の周囲に対するグリス飛散の影響は顕著に表れる。
搬送モジュール筺体15の上面に設置されたガイドレール14があり、台車移載装置4の動作によって、ガイドレール連結部101に堆積した潤滑剤は周囲に飛散する。
一方、本発明の実施形態のように1本のガイドレール14により、動作案内を行う構成のリニアアクチュエータがある。この場合、台車駆動コイル13と磁石33の吸引力の影響や図示しないワーク把持機構の慣性力の影響によって、ガイドブロックは搬送台車の移動中に回転力を受ける。この回転力によってガイドブロック35を中心に搬送台車10は変形する。搬送台車10が変形すると、スケール32のエンコーダ12に対する位置関係や、取付姿勢が変化し、その結果、読取精度に悪影響を及ぼす。
搬送台車の変形による読取精度悪化を防ぐために、ガイドブロック35とスケール32はできるかぎり近接して設置する必要がある。本発明の実施形態では、ガイドブロック35とスケール32の設置距離をガイドレールの幅以下とした。
上記のように搬送台車10上のガイドブロック35とスケール32を近接して設置した場合、ガイドレール14とエンコーダ12の設置距離も近接することとなる。その結果、ガイドレール連結部の潤滑剤の飛散の影響をエンコーダ12が受けやすい構成となってしまう。
なお、本実施形態ではエンコーダ12の検出部がガイドレール14側を向いて設置する構成となっているが、スケール32の表面がガイドレール14側を向いて設置する構成も考えられる。この場合は、ガイドレール連結部101の潤滑剤の飛散の影響をスケール32が受けやすい構成となる。
台車移載装置4が移動すると、ガイドレール連結部101に堆積している潤滑剤は飛散する。飛散した潤滑剤は重力の影響により放物線の軌跡を取り重力下方向へ落下していく。そのため、ガイドレールの高さより高い位置に検出部102を設置すると、潤滑剤が付着しづらい構造とすることができる。
なお、本発明の実施形態ではガイドレールの連結部101について説明を行っているが、ガイドレール14が連続的に敷設されている部分においても、エンコーダの検出部への潤滑剤付着を防止することができる。つまり、搬送台車10の移動範囲全域において本実施形態の効果を得ることができる。
(第二の実施形態)
次に図6を用いて、本発明の第二の実施形態における搬送モジュール11と搬送台車10の構造の詳細を説明する。図6(a)は第二の実施形態による搬送装置の構成を示す詳細断面図であり、図6(b)は図6(a)の搬送モジュール11を少なくとも搬送台車10の移動方向(X方向)に垂直な平面(Y−Z平面)で切った断面の一部拡大図である。図6(b)においては、搬送モジュール11上を、搬送台車10が移動するため、搬送モジュール11上には搬送台車10が位置している場合と、位置していない場合があるため、搬送台車10の部分は二点破線で記載している。
102はエンコーダ12がスケール32の位置情報を読み取るための検出部である。ガイドレール連結部101からエンコーダ検出部102が近距離であると、潤滑剤はほぼ直線的な軌跡にて飛散し、エンコーダ検出部102に付着してしまう場合がある。
直線103は、ガイドレール14とエンコーダ検出部102が対面している範囲の端部のガイドレール14とエンコーダ検出部102とを結ぶ直線を示している。つまり、ガイドレール14とエンコーダ検出部102の対面している部分と直線103によって囲まれた範囲は、ガイドレール14に塗られた潤滑剤のエンコーダ検出部102への主な飛散経路を示している。具体的には、図6(b)に示す断面において、エンコーダ検出部102の上端とガイドレールのエンコーダとは反対側の上端とを結んだ直線103aと、検出部102の下端とガイドレールのエンコーダ側の下端とを結んだ直線103bとの間の範囲である。この潤滑剤の検出部102の飛散経路をブロックするようにカバー16aを設置することで、検出部102への潤滑剤の付着をさらに防止することができる。言い換えれば、ガイドレール14とエンコーダの検出部102とを結ぶ直線上にカバー16aを設置する。このようにすることで、潤滑剤のエンコーダ検出部102への付着を防止することができる。
また、潤滑剤がより直線103aよりも上に飛散した場合、検出部102の上から潤滑剤が落下し、検出部102に付着することも考えられる。従って、検出部102の上部においてもカバー16aにて覆うとより効果的である。少なくともエンコーダの検出部102がある部分(図3においては12a、12b、12cの部分)にカバー16aが設置されていれば本実施形態の効果は得られる。しかし、搬送モジュール11全体にわたって(図3において搬送モジュール筐体15の左端から右端まで)設置されているとより効果的である。
一方、搬送台車10のスケールは、スケール取り付け部材を介して搬送台車10の台車ベース30の第一の上部30aであって、エンコーダ12が位置検出可能な位置に取り付けられている。前記スケール取り付け部材は第一部分31a、第二部分31b、および前記第一部分31aと前記第二部分31bとをつなぐ第三部分31cとを有する上面解放の凹形状であることが好ましい。そして、搬送台車10は、カバー16aが第一部分16aと前記第二部分16bとの間に16aカバーを挟んで移動する構成にすると、ガイドレール14とエンコーダの検出部102とを結ぶ直線上にカバー16bを設置することが可能になる。
(第三の実施形態)
次に図7、図8を用いて、本発明の第三の実施形態の搬送台車10および搬送モジュール11の構成を説明する。
図7は本発明の第三の実施形態の搬送装置の構成を示す正面図である。図8(a)は第三の実施形態による搬送装置の構成を示す詳細断面図であり、図8(b)は図8(a)の搬送モジュール11を少なくとも搬送台車10の移動方向(X方向)に垂直な平面(Y−Z平面)で切った断面の一部拡大図である。図8(b)においては、搬送モジュール11上を、搬送台車10が移動するため、搬送モジュール11上には搬送台車10が位置している場合と、位置していない場合があるため、搬送台車10の部分は二点破線で記載している。
搬送モジュール11は上部解放の凹型構造をした搬送モジュール筺体15の内壁に対向して設置された対の台車駆動コイル13が設置されている。対の台車駆動コイルの間を搬送台車10に設置された永久磁石33および永久磁石ブラケット34が通過するように構成されている。
台車駆動コイル13は搬送モジュール筺体15との間に断熱スペーサ20を介して設置されている。台車駆動コイル13にカバー用支柱21が設置されており、カバー用支柱21にはカバー16d、16eが設置されている。搬送モジュール筺体15には通し穴22が設けられており、通し穴22を通してカバー支柱21が設置されている。
エンコーダ12はエンコーダブラケット17を介して搬送モジュール筺体15に設けられたエンコーダ取付面18に設置されている。
ガイドレール14は搬送モジュール筺体15の上面に1列設置されている。ガイドレール側部にカバー16eが設置されている。
台車ベース30の下面にガイドブロック35、永久磁石ブラケット34が設置されており、T型構造となっている。スケール32はスケールブラケット31を介して、台車ベース30の側面に設置されている。
下位コントローラ23は図示しない架台02内部等に設置されており、搬送モジュール11とケーブル等で接続されている。
次に図8(b)を用いて、本発明の第三の実施形態における搬送モジュールの構造の詳細を説明する。
直線103は、ガイドレール14とエンコーダ検出部102が対面している範囲の端部のガイドレール14とエンコーダ検出部102とを結ぶ直線を示している。つまり、ガイドレール14とエンコーダ検出部102の対面している部分と直線103によって囲まれた範囲は、ガイドレール14に塗られた潤滑剤のエンコーダ検出部102への主な飛散経路を示している。具体的には、図8(b)に示す断面において、エンコーダ検出部102の上端とガイドレールのエンコーダ側の上端とを結んだ直線103aと、検出部102の下端とガイドレールのエンコーダ側の下端とを結んだ直線103bとの間の範囲である。この潤滑剤の検出部102の飛散経路をブロックするようにカバー16eを設置することで、検出部102への潤滑剤の付着を防止することができる。言い換えれば、ガイドレール14とエンコーダの検出部102とを結ぶ直線上に少なくともカバー16eを設置する。このようにすることで、潤滑剤のエンコーダ検出部102への付着を防止することができる。
具体的には、搬送モジュール筺体15の上面にガイドレール14が設置されており、ガイドレールの側面にカバー16eが設置されている。また、カバー16dとカバー16eおよび搬送モジュール筺体15のスキマを搬送台車上に設けられたスケール32が通過可能に設けられている。
また、エンコーダ検出部102は搬送モジュール筺体15の側面に設置されており、ガイドレール14よりも低い位置に設置されている。そのため、カバー16eと搬送モジュール筺体15により、ガイドレールと検出部を結ぶ直線103bは遮蔽されている。このように、カバー16と搬送モジュール筺体15の両方の形状によりガイドレールと検出部を結ぶ直線103aと103bを囲む範囲を遮蔽する構造としてもよい。
さらにカバー16eはガイドレール14の高さよりも高い寸法としている。検出部102がガイドレール14よりも低い位置に設置されている場合、このような構成にすることにより、水平方向と水平方向よりも低い方向への潤滑材の飛散を防止することが可能となり、より効果的である。
また、第二の実施形態、第三の実施形態どちらにおいても、カバー(16a、16e)はエンコーダ12および搬送モジュール筺体15を覆う構成となる。そのため、エンコーダや搬送モジュール筺体15に設置されている台車駆動コイル13から発せられた熱がこもりやすい構成となっている。一方、高粘度の潤滑グリスをガイドレール14およびガイドブロックの潤滑に使用した場合、潤滑グリスはある程度の質量と大きさをもって飛散する。そのため、カバー16の材質を多孔質体とすることで、冷却効果およびエンコーダの保護効果の両立が可能とする構成を選択することもできる。
001 加工システム
01 搬送システム
02 ベース
1 搬送装置往路
2 搬送装置復路
3 台車移載装置
4 台車移載装置
5 ワーク投入装置
6 ワーク排出装置
7 加工装置
8 遮断装置
10 搬送台車
11 搬送モジュール
12 エンコーダ
13 台車駆動コイル
14 ガイドレール
15 搬送モジュール筺体
16 カバー
17 エンコーダブラケット
18 エンコーダ取付面
30 台車ベース
31 スケールブラケット
32 スケール
33 永久磁石
34 永久磁石ブラケット
35 ガイドブロック

Claims (10)

  1. スケールおよびセンサによって移動部の位置を検出しながら、コイルおよび磁石を用いて前記移動部を固定部に取り付けられたガイドレールに沿って移動させる搬送装置において、
    前記コイルを有する固定部と、
    前記磁石を有する移動部と、
    前記移動部に取り付けられたスケールと、
    前記固定部に取り付けられ、前記スケールと対向する位置に配置されたセンサ検出部と、を有し、
    前記センサ検出部は、前記ガイドレールより高い位置に取り付けられていることを特徴とする搬送装置。
  2. 前記固定部は、前記センサ検出部と前記ガイドレールとの間にカバーを有することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記移動部は、第一の上部、第一の下部、および前記第一の上部と前記第一の下部とをつなぐ第一の側部を有し、
    前記スケールが前記第一の上部に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の搬送装置。
  4. 前記スケールは、スケール取り付け部材を介して前記第一の上部に取り付けられ、前記スケール取り付け部材は第一部分、第二部分、および前記第一部分と前記第二部分とをつなぐ第三部分とを有する上面解放の凹形状であることを特徴とする請求項3に記載の搬送装置。
  5. 前記移動部は、前記スケール取り付け部材の前記第一部分と前記第二部分との間に前記カバーを挟んで移動されることを特徴とする請求項4に記載の搬送装置。
  6. 前記固定部は、第二の上部、第二の下部、および前記第二の上部と前記第二の下部とをつなぐ第二の側部を有し、
    前記センサは、センサ取り付け部材を介して前記第二の側部の外側の側面に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至5いずれか一項に記載の搬送装置。
  7. 前記第二の下部の下面は、ベースに取り付けられ、
    前記第一の上部と前記第一の下部との間に前記第二の上部が挿入され、
    前記第二の上部の下面にコイルが取り付けられ、
    前記第一の下部の上面に磁石が取り付けられ、
    前記第二の上部の上面に前記ガイドレールが取り付けられ、
    前記第一の上部の下面に、前記ガイドレールに嵌合するようにガイドブロックが取り付けられていることを特徴とする請求項6に記載の搬送装置。
  8. スケールおよびセンサによって移動部の位置を検出しながら、コイルおよび磁石を用いて前記移動部を固定部に取り付けられたガイドレールに沿って移動させる搬送装置において、
    前記コイルを有する固定部と、
    前記磁石を有する移動部と、
    前記移動部に取り付けられたスケールと、
    前記固定部に取り付けられ、前記スケールと対向する位置に配置されたセンサの検出部と、を有し、
    前記固定部は、前記センサの検出部と前記ガイドレールとの間にカバーが取り付けられていることを特徴とする搬送装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載された搬送装置と、前記移動部に載置されたワークに対して加工作業を施す加工装置と、を有することを特徴とする加工システム。
  10. 請求項9に記載の加工システムを用いて物品を製造する物品の製造方法であって、
    前記台車により前記ワークを搬送する工程と、前記ワークに対して、前記加工装置により前記加工作業を施す工程と、を有することを特徴とする物品の製造方法。
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