JP2019083276A - 半導体素子パッケージの製造方法 - Google Patents

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Tomokazu Higuchi
友和 樋口
武彦 森谷
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武彦 森谷
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Abstract

【課題】積層体の組み立て精度が低くても、樹脂かぶりや半導体素子の破損を抑制しうる半導体素子パッケージの製造方法を提供すること。【解決手段】支持部材と、その上に配置された半導体素子と、半導体素子上の空間を取り囲むように配置された筒状のスペーサと、スペーサの半導体素子とは反対側の開口部を塞ぐように配置された透明板とを有する積層体を準備する工程と、積層体の積層方向の一方に配置され、かつキャビティ側に弾性部材が配置された第1金型と、積層体の積層方向の他方に配置された第2金型とを有する金型を準備し、積層体によって弾性部材が変形するように、第1金型と前記第2金型とを型締めする工程と、第1金型と第2金型とにより形成されたキャビティ内に樹脂を充填し、固化させて、積層体の半導体素子、スペーサおよび透明板を取り囲むように封止する工程と、を含む、半導体素子パッケージの製造方法。【選択図】図4

Description

本発明は、半導体素子パッケージの製造方法に関する。
半導体素子は、周囲の湿度の変化によって特性が変化しやすいことから、パッケージ化されて用いられる。半導体素子の一つであるCCDやC−MOSなどの固体撮像素子をパッケージ化する場合、パッケージの内部に搭載された半導体素子とパッケージの外部との間に光の伝達路を確保する必要がある。したがって、固体撮像素子のパッケージは、固体撮像素子の受光領域が透明板で覆われた構造を有する。
図1は、特許文献1の固体撮像素子パッケージの構成を示す断面図である。図1に示されるように、特許文献1には、パドル2と、パドル2上に配置された半導体チップ1と、半導体チップ1上に配置されたフィルム壁部4と、フィルム壁部4上に配置されたガラスリッド5と、ガラスリッド5の上面を露出させ、半導体チップ1を包含するようにパッケージ本体をモールドするモールド樹脂7と、パッケージ本体内に配置され、半導体チップ1と電気的に接続されたインナーリード3aおよびインナーリード3aと電気的に接続され、モールド樹脂7の外部に延出されたアウターリード3bを含むリード3と、を有する固体撮像素子パッケージが開示されている。
このような固体撮像素子パッケージは、1)パドル2およびリード3と、半導体素子1と、フィルム壁部4と、ガラスリッド5とをこの順に積層するとともに、半導体チップ1とインナーリード3aとを電気的に接続して積層体を得る工程と、2)得られた積層体を、モールド樹脂7でトランスファーモールドする工程と、を経て製造されている。
特許文献2には、配線基板と、配線基板上に配置された半導体素子と、半導体素子上に配置されたスペーサと、スペーサ上に配置された透明部材と、透明部材、スペーサおよび半導体素子のそれぞれの外周部を覆う封止樹脂とを有する半導体装置が開示されている。
このような半導体装置は、1)配線基板と、それと電気的に接続された半導体素子と、スペーサと、透明部材とをこの順に積層して積層体を得る工程と、2)得られた積層体の外周部を封止樹脂で封止する工程と、を経て製造されている。
特開平6−53462号公報 特開2007−141957号公報
特許文献1や2に示されるような積層体の封止は、通常、金型を用いたトランスファーモールドによって行われる。しかしながら、特許文献1や2に示されるような積層体は、半導体チップ1(以下、「半導体素子」という)とガラスリッド5(以下、「透明板」という)との間、または半導体素子と透明部材(以下、「透明板」という)との間に空間を有するため、傾きが生じたり、高さにばらつきが生じたりしやすく、組み立て精度が低くなりやすい。そのような積層体を、金型内に配置して型締めすると、透明板の少なくとも一部が金型内のキャビティを形成する面と密着せず、透明板と金型内のキャビティを形成する面との間に隙間が形成されやすい。それにより、当該隙間に樹脂が入り込んで、透明板の表面の一部が樹脂で覆われてしまう(樹脂かぶりを生じてしまう)という問題があった。また、金型内で積層体に加わる圧力に偏りが生じやすいため、積層体の一部または複数の積層体のうち一部の積層体に圧力が集中して加わりやすく、半導体素子の破損を生じやすいという問題もあった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、積層体の組み立て精度が低くても、樹脂かぶりや半導体素子の破損を抑制しうる半導体素子パッケージの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体素子パッケージの製造方法は、支持部材と、前記支持部材上に配置された半導体素子と、前記半導体素子上の空間を取り囲むように前記支持部材上または前記半導体素子上に配置された筒状のスペーサと、前記スペーサの前記半導体素子とは反対側の開口部を塞ぐように配置された透明板とを有する積層体を準備する工程と、前記積層体の積層方向の一方に配置され、かつキャビティ側に弾性部材が配置された第1金型と、前記積層体の積層方向の他方に配置された第2金型とを有する金型を準備し、前記積層体によって前記弾性部材が変形するように、前記第1金型と前記第2金型とを型締めする工程と、前記第1金型と前記第2金型とにより形成されたキャビティ内に樹脂材料を充填し、固化させて、前記積層体の前記半導体素子、前記スペーサおよび前記透明板を取り囲むように封止する工程と、を含む、構成を採る。
本発明は、積層体の組み立て精度が低くても、樹脂かぶりや半導体素子の破損を抑制しうる半導体素子パッケージの製造方法を提供することができる。それにより、半導体素子パッケージの製造工程での歩留まりを向上させることができる。
図1は、従来の半導体素子パッケージの構成を示す断面図である。 図2A、Bは、本実施の形態に係る半導体素子パッケージの構成を示す斜視図である。 図3は、図2Aの2B−2B線の断面図である。 図4A、Bは、本実施の形態に係る半導体素子パッケージの製造工程の一部を示す図である。 図5A、Bは、本実施の形態に係る半導体素子パッケージの製造工程の一部を示す図である。 図6A、Bは、本実施の形態に係る半導体素子パッケージの製造工程の一部を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る半導体素子パッケージの製造方法について、図面を参照して詳細に説明する。まず、半導体素子パッケージの構成について説明する。
(半導体素子パッケージの構成)
図2AおよびBは、本実施の形態に係る半導体素子パッケージ100の構成を示す斜視図である。図2Aは、半導体素子パッケージ100の斜視図であり、図2Bは、図2Aの2B−2B線で切断したときの部分斜視図である。図3は、図2Aの2B−2B線の断面図である。図2Bでは、金属配線160の図示を省略している。
図2A、Bおよび図3に示されるように、半導体素子パッケージ100は、支持部材110と、半導体素子120と、筒状のスペーサ130と、透明板140と、封止部材150と、金属配線160と、を有する。
支持部材110は、半導体素子120を支持する。支持部材110は、半導体素子120を支持可能な部材であればよく、特に限定されないが、例えば放熱板やベースプレート、セラミック板、またはプリント基板でありうる。
放熱板は、通常、金属板である。放熱板を構成する金属材料の例には、銅、鉄、アルミニウム、これらの合金および42アロイなどが含まれる。中でも、放熱性が高いことから、42アロイまたは銅合金が好ましい。ベースプレートは、特に制限されないが、例えば樹脂板である。プリント基板は、樹脂基材などの絶縁基材と、それにパターン状に配置された導線とを含む基板であり、例えばガラスエポキシ基板やポリイミド基板、セラミック基板などである。支持部材110は、一種類だけで構成されてもよいし、二種類以上を組み合わせて構成されてもよい。本実施の形態では、支持部材110は、プリント基板である。
半導体素子120は、支持部材110上に配置されている。半導体素子120は、例えばC−MOSやCCDなどの固体撮像素子である。半導体素子120の表面の中央部付近は受光領域となっており、透明板140を介して入射する光を受光する。
半導体素子120は、金属配線160のインナーリード部160aと電気的に接続されている(図3参照)。電気的な接続は、例えばワイヤーボンディングやフリップチップで行うことができ、本実施の形態では、ワイヤーボンディングで行われている。
スペーサ130は、半導体素子120上の空間を取り囲むように、支持部材110上または半導体素子120上に配置された筒状の部材である。具体的には、スペーサ130は、半導体素子120の表面の受光領域、すなわち、中央部を囲むように配置されればよく、半導体素子120の表面の中央部を囲むように半導体素子120上に配置されてもよいし、半導体素子120の全体を囲むように支持部材110上に配置されてもよい。本実施の形態では、スペーサ130は、半導体素子120の表面の中央部を囲むように半導体素子120上に配置されている。そして、スペーサ130は、透明板140を支持するとともに、半導体素子120と透明板140との間に空間を形成する。また、本実施の形態のように、スペーサ130を半導体素子120上に配置することで、得られる半導体素子パッケージ100において、半導体素子120とインナーリード部160aとの電気的な接続部を、封止部材150の内部に埋め込むことができるので、振動などが加わったときの電気的な接続部の断線などを抑制しうる。
スペーサ130の形状は、筒状であればよく、円筒状であってもよいし、角筒状であってもよい。本実施の形態では、スペーサ130の形状は、円筒状である。なお、スペーサ130の両端面は、原則として平行である。
スペーサ130の高さ(h)や厚み(t)は、封止工程において透明板140を支持でき、かつ樹脂の注入圧などに耐える範囲で、半導体素子パッケージ100の用途(具体的には、半導体素子パッケージ100全体の大きさや半導体素子120の大きさ、受光範囲の大きさなど)に応じて適宜設定される。スペーサ130の高さがある程度以上であると、半導体素子120上に形成される空間の容積を適度に大きくしうるので、半導体素子パッケージ100の断熱性を高めやすい。スペーサ130の高さがある程度以下であると、半導体素子パッケージ100の大型化を抑制しやすい。
スペーサ130の厚みがある程度以上であると、半導体素子パッケージ100の製造工程において、透明板140の重さや、封止工程での樹脂の注入圧などで変形するのを高度に抑制しやすい。さらに、弾性部材212の変形に対抗する力も大きくしうるので、弾性部材212を良好に変形させやすい。スペーサ130の厚みがある程度以下であると、半導体素子パッケージ100の大型化を抑制しやすい。
スペーサ130の開口径は、半導体素子120の受光領域を囲むことができる大きさであればよい。スペーサ130の開口径とは、スペーサ130の半導体素子120とは反対側の開口部の内径である。
スペーサ130を構成する材料は、後述する金型の温度に耐える耐熱性と、透明板140を安定に支持し、かつ金型の圧力に耐える程度の強度とを有するものであればよく、特に制限されない。また、得られる半導体素子パッケージ100において、封止部材150とスペーサ130との間の界面剥離を抑制し、耐湿性を高める観点などから、スペーサ130を構成する材料は、封止部材150を構成する材料との線膨張係数の差が小さいことが好ましい。スペーサ130を構成する材料は、これらの要件を満たすものであれば、特に制限されず、金属材料、エンジニアリングプラスチックなどの樹脂材料、セラミック材料のいずれであってもよい。本実施の形態では、スペーサ130を構成する材料は、金属材料である。
透明板140は、スペーサ130の半導体素子120とは反対側の開口部を塞ぐように配置されている。それにより、透明板140は、半導体素子120上に形成された空間を密閉するとともに、半導体素子120が検出する光を透過させる。透明板140は、半導体素子120が検出する光を透過可能な板であればよく、特に限定されないが、例えば透明ガラス板または透明樹脂板である。透明板140の両面は、原則として平行である。
透明板140の厚みは、後述する金型の温度に耐える耐熱性と、金型の圧力に耐える強度とを有する範囲で、半導体素子パッケージ100の用途(具体的には、半導体素子パッケージ100全体の大きさや半導体素子120の大きさ、受光範囲の大きさなど)に応じて適宜設定される。
封止部材150は、半導体素子120、スペーサ130および透明板140を取り囲むように配置されている。それにより、封止部材150は、半導体素子120、スペーサ130および透明板140(スペーサ130が支持部材110上に配置されている場合は、半導体素子120を除く)を封止する。本実施の形態では、封止部材150は、半導体素子120、スペーサ130および透明板140のそれぞれの外周部を封止するように配置されている。ただし、封止部材150は、透明板140の表面を覆わないものとする。
封止部材150は、樹脂材料で構成されている。樹脂材料に含まれる樹脂は、特に制限されず、熱可塑性樹脂であってもよいし、熱硬化性樹脂であってもよい。中でも、耐熱性に優れた半導体素子パッケージ100が得られる観点などから、熱硬化性樹脂が好ましい。熱硬化性樹脂の例には、エポキシ樹脂、ポリイミド、フェノール樹脂および不飽和ポリエステル樹脂などが含まれる。樹脂材料は、必要に応じて充填材などをさらに含んでもよい。
金属配線160は、インナーリード部160aと、アウターリード部160bと、を有する。インナーリード部160aは、封止部材150中に埋め込まれるか、またはスペーサ130で囲まれた空間に露出するように配置され、かつ半導体素子120と電気的に接続されている。アウターリード部160bは、インナーリード部160aと電気的に接続され(不図示)、かつ支持部材110の裏面または封止部材150の外側に露出している。
金属配線160は、支持部材110の表面に配置された、ボンディングパッドなどのインナーリード部160aと、支持部材110の裏面に配置された、裏面電極などのアウターリード部160bとを有するものであってもよいし、半導体素子120の周囲を囲むように配置された複数本のリードを有するリードフレームであってもよい。本実施の形態では、金属配線160は、支持部材110の表面に配置された、ボンディングパッドなどのインナーリード部160aと、支持部材110の裏面に配置された、裏面電極などのアウターリード部160bとを有する(図3参照)。
金属配線160を構成する材料は、導電性を有する材料であればよく、特に限定されない。金属配線160を構成する材料の例には、銅、鉄、アルミニウム、これらの合金および42アロイなどが含まれる。中でも、42アロイまたは銅合金が好ましい。
(半導体素子パッケージの製造方法)
次に、本実施の形態に係る半導体素子パッケージ100の製造方法について説明する。半導体素子パッケージ100は、インサート成形により製造することができる。インサート成形は、トランスファー成形または射出成形などでありうる。
図4A〜6Bは、半導体素子パッケージの製造工程を示す断面図である。同図では、金属配線160の図示を省略している。
図4A〜6Bに示されるように、本実施の形態に係る半導体素子パッケージ100の製造方法は、1)支持部材110と、半導体素子120と、筒状のスペーサ130と、透明板140と、金属配線160(不図示)とを有する複数の積層体200を準備する工程と、2)複数の積層体200を、第1金型210と第2金型220との間に配置した後、型締めする工程と、3)第1金型210と第2金型220とにより形成されたキャビティ240内に樹脂材料170を充填し、固化させて、積層体200を封止する工程と、4)得られた封止体260を個片化する工程と、を含む。
1)の工程について
支持部材110と、支持部材110上に配置された半導体素子120と、半導体素子120上の空間を取り囲むように支持部材110上または半導体素子120上(本実施の形態では半導体素子120上)に配置された筒状のスペーサ130と、スペーサ130の半導体素子120とは反対側の開口部を塞ぐように配置された透明板140と、半導体素子120と電気的に接続されたインナーリード部160aおよびそれと電気的に接続されたアウターリード部160bを有する金属配線160(不図示)とを有する複数の積層体200を準備する(図4A参照)。本実施の形態では、複数の積層体200は、支持部材110を共有している。
積層体200は、作製してもよいし、市販品を用いてもよい。各部材間は、例えば接着剤などで接着されていてもよい。
2)の工程について
得られた複数の積層体200を、第1金型210と第2金型220とを有する金型230の、キャビティ240(図4B参照)が形成される領域内に配置する(図4A参照)。
第1金型210は、積層体200の積層方向の一方(本実施の形態では、透明板140側)に配置されている。第1金型210は、第1金型本体211と、弾性部材212とを有する。弾性部材212は、第1金型本体211のキャビティ240(図4B参照)側の面に配置されている。本実施の形態では、第1金型本体210が、キャビティ240を形成するための凹部213を有しており、弾性部材212は、凹部213の底面(積層体200の積層方向の一方と対向する面)に配置されている。
弾性部材212は、第1金型210と第2金型220とを型締めした時に、積層体200によって弾性変形し、積層体200の組み立て精度のばらつきを吸収できる程度の弾性率や厚みを有することが好ましい。
弾性部材212を構成する材料は、金型230の温度に耐える耐熱性を有し、かつ上記弾性率を満たすものであれば特に制限されないが、その例には、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリサルフォン(PSF)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリイミド(PI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)およびフッ素樹脂などのエンジニアリングプラスチックが含まれる。中でも、良好な耐熱性を有しつつ、適度に弾性変形しうる観点などから、ポリエーテルエーテルケトンが好ましい。
また、第1金型210のキャビティ240側の面上に、離型フィルム250を配置する(図4A参照)。
離型フィルム250を構成する材料は、少なくとも金型230の温度に耐えつつ、得られる封止体260を第1金型210から離型しやすいものであればよく、好ましくはさらに弾性変形しうるものであればよく、特に制限されないが、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素系樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、4−メチル−1−ペンテンなどのポリオレフィンなどでありうる。
離型フィルム250の厚みは、型締めした時に、積層体200の傾きや高さのばらつきを十分に吸収できる程度の厚みがあればよく、特に制限されない。
第2金型220は、積層体200の積層方向の他方(本実施の形態では、支持部材110側)に配置されている。
次いで、第1金型210と第2金型220との間に配置された積層体200によって、弾性部材212と離型フィルム250が変形するように、第1金型210と第2金型220とを型締めする(図4B参照)。
それにより、積層体200が傾いていたり、複数の積層体200の間で積層方向の高さが異なっていたりするなど、複数の積層体200の組み立て精度が低い場合であっても、弾性部材212と離型フィルム250の変形によって、これらの組み立て精度の低さを吸収することができる。それにより、積層体200の積層方向の一方の面(本実施の形態では、透明板140の表面)全体を、離型フィルム250を介して第1金型210のキャビティ240側の面と密着させることができるので、積層体200と離型フィルム250との間に樹脂が入り込む隙間が形成されるのを抑制できる。さらに、金型230内で積層体200に加わる圧力の偏りを生じにくくしうるので、積層体200の一部または複数の積層体200のうち一部の積層体200に圧力が集中して加わることによって生じる半導体素子120の破損を抑制できる。
3)の工程について
第1金型210と第2金型220とにより形成されたキャビティ240内に、樹脂材料170を充填し、固化させる(図5A参照)。
樹脂材料170は、前述の封止部材150を構成する樹脂材料である。樹脂材料170に含まれる樹脂が熱可塑性樹脂である場合は、溶融状態の樹脂材料170をキャビティ240内に充填した後、冷却して固化させればよい。樹脂材料170に含まれる樹脂が熱硬化性樹脂である場合は、溶融状態の樹脂材料170をキャビティ240内に充填した後、熱硬化させればよい。本実施の形態では、熱硬化性樹脂を含む樹脂材料170をキャビティ240内に充填した後、熱硬化させる。
このようにして、積層体200の半導体素子120、スペーサ130および透明板140を取り囲むように、樹脂材料170で封止する。それにより、複数の積層体200が、樹脂材料170からなる封止部材150で封止された封止体260が得られる。
前述の通り、弾性部材212と離型フィルム250の変形によって、複数の積層体200の一方の面(本実施の形態では透明板140)全体を、離型フィルム250を介して、第1金型210のキャビティ240側の面と密着させることができる。それにより、積層体200と離型フィルム250との間に隙間が形成されにくく、樹脂材料170が入り込みにくいので、積層体200の透明板140の表面に樹脂材料170がかぶさるのを抑制できる。
4)の工程について
第1金型210と第2金型220とを型開きし(図5B参照)、封止体260を金型230から取り出す。そして、得られた封止体260を個片化して(図6A参照)、半導体素子パッケージ100を得る(図6B参照)。
個片化する方法は、特に制限されないが、例えばダイサーにより切断する方法などでありうる。
(変形例)
なお、本実施の形態に係る半導体素子パッケージの製造方法では、複数の積層体200が、支持部材110を共有する例を示したが、これに限定されず、各積層体200が、個別に支持部材110を有してもよい。
また、本実施の形態に係る半導体素子パッケージの製造方法では、弾性部材212が、積層体200の透明板140と対向するように配置される例を示したが、これに限定されず、積層体200の支持部材110と対向するように配置されてもよい。また、弾性部材212が、第1金型210のみに配置される例を示したが、これに限定されず、第1金型210と第2金型220の両方にそれぞれ配置されてもよい。
また、本実施の形態に係る半導体素子パッケージの製造方法では、弾性部材212が、第1金型210の凹部213の底面の全体に配置される例を示したが、これに限定されず、第1金型210の凹部213の底面の、積層体200と対向する領域を含む一部のみに配置されてもよい。
また、本実施の形態に係る半導体素子パッケージの製造方法では、第1金型210が、キャビティ240を形成するための凹部213を有する例を示したが、これに限定されず、第2金型220が凹部を有してもよいし、第1金型210と第2金型220の両方が凹部を有してもよい。
また、本実施の形態に係る半導体素子パッケージの製造方法では、離型フィルム250が、第1金型210のキャビティ240側の面上に配置される例を示したが、これに限定されず、配置されなくてもよいし、第2金型220のキャビティ240側の面上に配置されてもよいし、離型フィルム250が第1金型210のキャビティ240側の面上と第2金型220のキャビティ240側の面上の両方に配置されてもよい。
また、本実施の形態に係る半導体素子パッケージの製造方法では、第1金型210と第2金型220との間に形成されるキャビティ240内に配置される積層体200の数が、複数個である例を示したが、これに限定されず、1個であってもよい。その場合、4)の工程(個片化工程)は不要である。
また、本実施の形態に係る半導体素子パッケージの製造方法では、積層体200が、アウターリード部160bを有する例を示したが、これに限定されず、アウターリード部160bを有しなくてもよい。すなわち、積層体200は、半導体素子120と電気的に接続されたインナーリード部160aを有していればよく、アウターリード部160bを有していなくてもよい。その場合、3)の工程(封止工程)の後、得られる封止体260の支持部材110の裏面にアウターリード部160bを形成すればよい。
また、本実施の形態に係る半導体素子パッケージ100では、支持部材110の外周部が、封止部材150で覆われていない例を示したが、これに限定されず、封止部材150で覆われていてもよい。
また、本実施の形態に係る半導体素子パッケージ100では、透明板140の両面が平行である例を示したが、これに限定されず、平行でなくてもよい。例えば、透明板140の少なくとも一方の面は、凸面や凹面などの曲面であってもよい。
また、本実施の形態に係る半導体素子パッケージ100では、スペーサ130の両端面が平行である例を示したが、これに限定されず、平行でなくてもよい。両端面が平行ではないスペーサ130を含む半導体素子パッケージの製造方法では、積層体200において透明板140が傾くことがあるが、そのような場合でも弾性部材212により傾きを吸収することができるので、透明板140の樹脂かぶりや半導体素子120の破損を抑制できる。
また、本実施の形態に係る半導体素子パッケージ100では、支持部材110が、プリント基板であり、金属配線160が、プリント基板の表面に配置された、ボンディングパッドなどのインナーリード部160aと、プリント基板の裏面に配置された、裏面電極などのアウターリード部160bとを有する例を示したが、これに限定されない。例えば、支持部材110が放熱板であり、金属配線160が、放熱板を囲むように配置されたインナーリード部およびアウターリード部を含むリードフレームであってもよい。放熱板の厚みは、熱容量を高めて半導体素子パッケージ100の放熱性を高める観点では、0.3〜2mmであることが好ましく、0.4〜1.2mmであることがより好ましい。
また、本実施の形態に係る半導体素子パッケージ100では、スペーサ130が円筒状である例を示したが、これに限定されず、角筒状であってもよい。
本発明の半導体素子パッケージは、例えば固体撮像装置に用いることができる。
100 半導体素子パッケージ
110 支持部材
120 半導体素子
130 スペーサ
140 透明板
150 封止部材
160 金属配線
160a インナーリード部
160b アウターリード部
170 樹脂材料
200 積層体
210 第1金型
211 第1金型本体
212 弾性部材
213 凹部
220 第2金型
230 金型
240 キャビティ
250 離型フィルム
260 封止体

Claims (5)

  1. 支持部材と、前記支持部材上に配置された半導体素子と、前記半導体素子上の空間を取り囲むように前記支持部材上または前記半導体素子上に配置された筒状のスペーサと、前記スペーサの前記半導体素子とは反対側の開口部を塞ぐように配置された透明板とを有する積層体を準備する工程と、
    前記積層体の積層方向の一方に配置され、かつキャビティ側に弾性部材が配置された第1金型と、前記積層体の積層方向の他方に配置された第2金型とを有する金型を準備し、前記積層体によって前記弾性部材が変形するように、前記第1金型と前記第2金型とを型締めする工程と、
    前記第1金型と前記第2金型とにより形成されたキャビティ内に樹脂材料を充填し、固化させて、前記積層体の前記半導体素子、前記スペーサおよび前記透明板を取り囲むように封止する工程と、を含む、
    半導体素子パッケージの製造方法。
  2. 前記弾性部材は、ポリエーテルエーテルケトンで構成されている、
    請求項1に記載の半導体素子パッケージの製造方法。
  3. 前記積層体において、前記透明板は、前記弾性部材と対向している、
    請求項1または2に記載の半導体素子パッケージの製造方法。
  4. 前記第1金型の前記キャビティ側の面上に離型フィルムを配置する工程をさらに含み、
    前記積層体によって、前記離型フィルムおよび前記弾性部材が変形するように、前記第1金型と前記第2金型とを型締めする、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載に記載の半導体素子パッケージの製造方法。
  5. 前記第1金型と前記第2金型との間に、前記積層体は、複数配置されている、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体素子パッケージの製造方法。
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