JP2019081485A - ハイブリッドシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】低・中車速域での車両の走行中にエンジンの回転数を高く設定することができる、ハイブリッドシステムを提供する。【解決手段】ハイブリッドシステム1では、遊星歯車機構11のキャリヤ13と一体に回転するプラネタリギヤ15が設けられ、そのプラネタリギヤ15に噛合するカウンタギヤ23と車両の駆動輪42との間でデファレンシャルギヤ27を介して動力が伝達される。カウンタギヤ23には、駆動モータ4の回転軸25に相対回転不能に支持されたモータギヤ26が噛合している。また、リングギヤ14にエンジン2のクランクシャフト18が接続されている。【選択図】図1

Description

本発明は、車両のハイブリッドシステムに関する。
近年、エンジンおよび駆動モータ(モータジェネレータ)を走行用の駆動源として備えるハイブリッドシステムを搭載した車両、いわゆるハイブリッド車(HV:Hybrid Vehicle)が急速に普及している。
図9は、従来のハイブリッドシステム101の構成を示すスケルトン図である。
ハイブリッドシステム101では、エンジン102の出力軸(クランクシャフト)が遊星歯車機構103のキャリヤ104に接続されている。また、発電機105の回転軸が遊星歯車機構103のサンギヤ106に接続されている。遊星歯車機構103のリングギヤ107には、ドライブギヤ108が一体に設けられている。ドライブギヤ108は、カウンタ軸109に相対回転不能に支持されたカウンタギヤ111と噛合している。また、カウンタギヤ111には、駆動モータ112の出力軸に相対回転不能に支持されたモータギヤ113が噛合している。さらに、カウンタ軸109には、出力ギヤ114が相対回転不能に支持されている。出力ギヤ114は、デファレンシャルギヤ115のリングギヤと噛合している。
かかる構成により、エンジン102の動力(回転)は、遊星歯車機構103で分割されて発電機105とデファレンシャルギヤ115とに伝達される。また、駆動モータ112の動力は、モータギヤ113からカウンタギヤ111に伝達され、カウンタギヤ111から出力ギヤ114を介してデファレンシャルギヤ115に伝達される。そのため、このハイブリッドシステム101が搭載されたハイブリッド車では、エンジン102からの動力および駆動モータ112からの動力を合成して駆動輪116に伝達することができる。また、エンジン102を停止して、駆動モータ112からの動力のみを駆動輪116に伝達することにより、いわゆるEV走行が可能である。
特開2013−163406号公報
ところが、図10に示される共線図から理解されるように、ハイブリッドシステム101が搭載されたハイブリッド車の車速が低い領域では、エンジン102の回転数を少し上げると、発電機105の回転数が上限に達し、エンジン102の回転数に制限が加わる。この制限により、エンジン102の回転数が低く抑えられて、ハイブリッドシステム101の出力を大きくできないため、ハイブリッドシステム101が搭載された車両では、低・中車速域での加速が遅い。駆動モータ112の最大出力を引き上げれば、低・中車速域でも大きな加速力を得ることができるが、駆動モータ112に電力を供給する電池の搭載量を増やす必要が生じる。
本発明の目的は、低・中車速域での車両の走行中にエンジンの回転数を高く設定することができる、ハイブリッドシステムを提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係るハイブリッドシステムは、車両に搭載されるハイブリッドシステムであって、エンジンと、発電機と、駆動モータと、サンギヤ、キャリヤ、リングギヤおよびキャリヤと一体に回転するプラネタリギヤを備える遊星歯車機構とを含み、そのハイブリッドシステムでは、リングギヤにエンジンのクランクシャフトが接続され、サンギヤに発電機の回転軸が接続され、プラネタリギヤと車両の駆動輪との間の動力伝達経路に駆動モータの動力が入力される。
この構成によれば、遊星歯車機構のキャリヤと一体に回転するプラネタリギヤが設けられ、そのプラネタリギヤと車両の駆動輪との間で動力が伝達される。
駆動モータの動力は、プラネタリギヤと駆動輪との間の動力伝達経路に入力される。車両が停車している状態から駆動モータが駆動されると、駆動モータの動力が駆動輪に動力が伝達される。これにより、車両が駆動モータの動力により発進および走行する。
遊星歯車機構のリングギヤにエンジンのクランクシャフトが接続されている。また、遊星歯車機構のサンギヤに発電機の回転軸が接続されている。たとえば、駆動モータの動力による車両の走行中に、発電機の回転数を低下させることにより、エンジンのクランクシャフトの回転数を始動最低回転数以上に引き上げることができ、エンジンを始動させることができる。
そして、エンジンの動作中、発電機の回転数を低下ないしは発電機を逆回転させることにより、車両が低・中車速域で走行中であっても、エンジンの回転数を引き上げることができ、エンジンの出力(動力)を増大させることができる。エンジンの出力の増大に伴って、エンジンからプラネタリギヤに伝達される出力(エンジン直達出力)が増大するので、駆動モータからプラネタリギヤに伝達される出力を低減させることができる。また、発電機の発電出力が増大して駆動モータに供給される電力が増大する。よって、駆動モータの駆動用の電力を蓄えておくための電池の搭載量を低減することができる。
ハイブリッドシステムは、プラネタリギヤと噛合するカウンタギヤをさらに含み、駆動モータの回転軸に相対回転不能に支持されたモータギヤがカウンタギヤに噛合していてもよい。
本発明によれば、低・中車速域での車両の走行中に、エンジンの回転数を高く設定することができる。エンジンの回転数が高く設定されることにより、エンジンの出力を増大させることができるので、駆動モータの駆動用の電力を蓄えておくための電池の搭載量を低減することができる。
本発明の一実施形態に係るハイブリッドシステムの構成を示す図である。 ハイブリッドシステムに含まれる遊星歯車機構の各回転要素の回転数の関係を示す共線図であり、ハイブリッドシステムが搭載された車両の発進時における回転数の関係を示す。 ハイブリッドシステムに含まれる遊星歯車機構の各回転要素の回転数の関係を示す共線図であり、ハイブリッドシステムが搭載された車両の走行中のエンジン始動時における回転数の関係を示す。 ハイブリッドシステムに含まれる遊星歯車機構の各回転要素の回転数の関係を示す共線図であり、ハイブリッドシステムが搭載された車両の停車中のエンジン始動時における回転数の関係を示す。 ハイブリッドシステムに含まれる遊星歯車機構の各回転要素の回転数の関係を示す共線図であり、ハイブリッドシステムが搭載された車両の加速時における回転数の関係を示す。 ハイブリッドシステムに含まれる遊星歯車機構の各回転要素の回転数の関係を示す共線図であり、ハイブリッドシステムが搭載された車両の減速時における回転数の関係を示す。 ハイブリッドシステムに含まれる遊星歯車機構の各回転要素の回転数の関係を示す共線図であり、ハイブリッドシステムが搭載された車両のエンジン定点運転での加速時における回転数の関係を示す。 ハイブリッドシステムに含まれる遊星歯車機構の各回転要素の回転数の関係を示す共線図であり、ハイブリッドシステムが搭載された車両のエンジン定点運転での定速走行時における回転数の関係を示す。 従来のハイブリッドシステムの構成を示すスケルトン図である。 従来のハイブリッドシステムに含まれる遊星歯車機構の各回転要素の回転数の関係を示す共線図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<ハイブリッドシステムの構成>
図1は、本発明の一実施形態に係るハイブリッドシステム1の構成を示す図である。
ハイブリッドシステム1は、エンジン2、発電機3および駆動モータ4を含む。
エンジン2には、エンジン2の燃焼室への吸気量を調整するための電子スロットルバルブ、燃料を吸入空気に噴射するインジェクタ(燃料噴射装置)および燃焼室内に電気放電を生じさせる点火プラグなどが設けられている。
発電機3は、モータジェネレータ(MG1)からなる。発電機3には、インバータなどを内蔵する発電機コントローラ5が接続されている。発電機コントローラ5には、電池6が接続されている。電池6は、たとえば、複数の二次電池を組み合わせた組電池からなる。発電機3から出力される交流電力は、発電機コントローラ5により直流電力に変換されて、その直流電力が電池6に供給されることにより、電池6が充電される。
なお、発電機3は、モータジェネレータに限らず、発電機能のみを有するものであってもよいが、発電機3にモータジェネレータを採用した構成では、発電機3をモータとして駆動することにより、その発電機3の動力をハイブリッドシステム1が搭載される車両の走行に利用することが可能となる。
駆動モータ4は、モータジェネレータ(MG2)からなる。駆動モータ4には、インバータなどを内蔵するモータコントローラ7が接続されている。モータコントローラ7には、電池6が接続されている。このモータコントローラ7に電池6を接続する回路と発電機3に電池6を接続する回路は、電池6に並列に接続されており、さらにコンデンサ8が電池6に並列に接続されている。電池6から出力される直流電力がモータコントローラ7に供給され、その直流電力がモータコントローラ7により交流電力に変換されて、交流電力が駆動モータ4に供給されることにより、駆動モータ4が駆動される。
また、ハイブリッドシステム1は、駆動伝達機構9を備えている。
駆動伝達機構9には、遊星歯車機構11が含まれる。遊星歯車機構11は、サンギヤ12、キャリヤ13、リングギヤ14およびキャリヤ13と一体に回転するプラネタリギヤ15を備えている。サンギヤ12の中心に、発電機3の回転軸16が相対回転不能に接続されている。キャリヤ13は、発電機3の回転軸16に相対回転可能に外嵌されて、複数個のピニオンギヤ17を回転可能に支持している。複数個のピニオンギヤ17は、円周上に配置され、サンギヤ12と噛合している。リングギヤ14は、複数個のピニオンギヤ17を一括して取り囲む円環状を有し、各ピニオンギヤ17に回転径方向の外側から噛合している。リングギヤ14の中心に、エンジン2のクランクシャフト18が相対回転不能に接続されている。
また、駆動伝達機構9には、ブレーキ21が含まれる。ブレーキ21は、たとえば、油圧により、遊星歯車機構11のキャリヤ13を制動する係合状態と、キャリヤ13の回転を許容する開放状態とに切り替えられる。
駆動伝達機構9にはさらに、カウンタ軸22、カウンタギヤ23および出力ギヤ24が含まれる。カウンタ軸22は、キャリヤ13の回転軸線と平行に延びている。カウンタギヤ23は、カウンタ軸22に相対回転不能に支持されて、プラネタリギヤ15と噛合している。プラネタリギヤ15には、駆動モータ4の回転軸25に相対回転不能に支持されたモータギヤ26が噛合している。出力ギヤ24は、カウンタ軸22に相対回転不能に支持されて、デファレンシャルギヤ27のデフケースに結合されたリングギヤ28と噛合している。
また、ハイブリッドシステム1は、エンジン2を制御するためのエンジンECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)31と、発電機3および駆動モータ4を制御するための制御装置32とを備えている。エンジンECU31および制御装置32は、いずれもマイコン(マイクロコントローラユニット)を含む構成であり、マイコンには、CPU、ROMおよびRAM、データフラッシュ(フラッシュメモリ)などが内蔵されている。エンジンECU31と制御装置32とは、CAN(Controller Area Network)通信プロトコルによる双方向通信が可能に接続されている。
エンジンECU31には、制御に必要な各種センサが接続されている。その一例として、エンジンECU31には、エンジン2のクランクシャフト18の回転角に同期したパルス信号を検出信号として出力するクランク角センサ33が接続されている。エンジンECU31は、クランク角センサ33の検出信号からエンジン2のクランクシャフト18の回転数を取得し、その回転数を表す信号(回転数信号)を制御装置32に送信する。また、エンジンECU31は、エンジン2の始動、停止および出力調整などのため、エンジン2に設けられた電子スロットルバルブ、インジェクタおよび点火プラグなど制御する。
制御装置32は、エンジンECU31から受信する回転数信号などに基づいて、発電機3の回転数の目標値を設定し、その目標値に応じた回転数指令を発電機コントローラ5に入力する。発電機コントローラ5には、発電機3の回転軸16の回転に同期したパルス信号を検出信号として出力する回転センサ34が接続されている。発電機コントローラ5は、回転センサ34の検出信号から発電機3の回転軸16の回転数を取得し、その回転数が制御装置32から入力される回転数指令に応じた値に一致するように、発電機3による発電を制御する。
また、モータコントローラ7には、駆動モータ4の回転に同期したパルス信号を検出信号として出力する回転センサ35が接続されている。モータコントローラ7は、回転センサ35の検出信号から駆動モータ4の回転数を取得し、その回転数を表す信号(回転数信号)を制御装置32に入力する。制御装置32は、車両のアクセルペダルおよびブレーキペダルの操作量に基づいて、駆動モータ4のトルクの目標値を設定し、その目標値に応じたトルク指令をモータコントローラ7に入力する。モータコントローラ7は、駆動モータ4のトルクが制御装置32から入力されるトルク指令に応じた値に一致するように、駆動モータ4への給電を制御する。
<発進時>
ハイブリッドシステム1が搭載された車両(ハイブリッド車)の発進の際には、図2に示されるように、発電機3がフリー回転の状態で駆動モータ4が駆動される。駆動モータ4の動力は、モータギヤ26を介してカウンタギヤ23に伝達され、カウンタギヤ23からカウンタ軸22および出力ギヤ24を介してデファレンシャルギヤ27のリングギヤ28に伝達される。デファレンシャルギヤ27に伝達された動力は、ドライブシャフト41を介して駆動輪42に伝達される。これにより、車両が駆動モータ4の動力により発進および走行する。
<走行中のエンジン始動時>
駆動モータ4の動力による車両の走行中におけるエンジン2の始動の際には、図3に示されるように、発電機3の回転数の制御により、エンジン2のクランクシャフト18の回転数(以下、単に「エンジン回転数」という。)が始動最低回転数以上に引き上げられる。そして、エンジン2のクランクシャフト18が始動最低回転数以上の回転数で回転しているクランキング状態で、燃料が供給されて、点火プラグがスパークされる。これにより、エンジン2が始動する。
なお、エンジン2の未起動時には、駆動モータ4のトルクの一部がエンジン2のクランクシャフト18の回転のために奪われ、また、エンジン2の起動後にはクランクシャフト18にエンジン2のトルクが加わるため、駆動輪42にそれらのトルク変動が伝わらないように、駆動モータ4のトルクを増減して補償してもよい。これにより、エンジン2の始動時に、トルク変動によるショックが発生することを抑制できる。
<停車中のエンジン始動時>
車両の停車中におけるエンジン2の始動の際には、ブレーキ21が係合状態にされて、遊星歯車機構11のキャリヤ13が制動される。キャリヤ13の制動により、プラネタリギヤ15およびプラネタリギヤ15と噛合するカウンタギヤ23が制動される。この状態で、発電機3の回転数の制御により、図4に示されるように、エンジン回転数が始動最低回転数以上に引き上げられる。そして、エンジン2のクランクシャフト18が始動最低回転数以上の回転数で回転しているクランキング状態で、燃料が供給されて、点火プラグがスパークされる。これにより、エンジン2が始動する。カウンタギヤ23が制動されているので、エンジン2が始動しても、エンジン2のトルクが出力ギヤ24に伝達されるおそれはない。
このとき、発電機3が発電動作するので、その発電による電力を車両の停車中にエアコンディショナのコンプレッサモータなどの電気負荷に供給することができる。
車両の走行開始時には、ブレーキ21が係合状態から解放状態に切り替えられて、キャリヤ13の制動が解除される。そして、駆動モータ4が駆動されることにより、車両がエンジン2の動力および駆動モータ4の動力により発進および走行する。
<加速時>
車両の走行中は、車両のアクセルペダルの操作量などに応じた目標回転数が設定されて、エンジン回転数が目標回転数に一致するように、発電機3の回転数が制御される。このとき、プラネタリギヤ15には、次式に従って算出されるトルク(エンジン直達トルク)が伝達される。
エンジン直達トルク={ρ/(1+ρ)}・エンジントルク
ここで、ρは、遊星歯車機構11のサンギヤ12とプラネタリギヤ15とのギヤ比を1とした場合のプラネタリギヤ15とリングギヤ14とのギヤ比である。
車両の加速の際には、その車速と無関係に、発電機3の回転数の制御により、図5に示されるように、エンジン回転数が引き上げられる。そのため、低・中車速域においても、エンジン回転数を引き上げることができ、エンジン2からプラネタリギヤ15に伝達されるエンジン直達トルクを増大させることができる。車両は、そのエンジン直達出力と駆動モータ4からプラネタリギヤ15に伝達される出力との合計により加速される。よって、車両を速やかに加速させることができる。
<減速時>
車両の減速の際には、エンジン2に対する燃料の供給が停止(フューエルカット)されて、図6に示されるように、エンジン2にエンジンブレーキが発生するように、発電機3の回転数が制御される。また、車両の減速度に応じて、駆動モータ4が回生運転されてもよい。
<エンジン定点運転での加速>
ハイブリッドシステム1では、図7に示されるように、エンジン回転数を定点に保持したまま、車両を加速させることができる。
エンジン回転数の定点は、たとえば、エンジン2が効率よく動作する回転数に設定される。車両を加速させるために、駆動モータ4の出力が上げられると、エンジン回転数の定点を目標回転数としてエンジン2が制御されつつ、その目標回転数(定点)と駆動モータ4の回転数とから、発電機3の目標回転数が設定される。そして、発電機3の回転数が目標回転数に一致するように、発電機3が制御される。具体的には、発電機3の目標回転数に応じた回転数指令が制御装置32からモータコントローラ7に入力され、モータコントローラ7により、発電機3の目標回転数が回転数指令に応じた値に一致するように、発電機3による発電が制御される。加速により車速が変化し、それに伴って駆動モータ4の回転数が変化するので、一定の制御周期にて、発電機3の目標回転数が設定されて、その目標回転数に応じた回転数指令が制御装置32からモータコントローラ7に入力される。これにより、エンジン回転数が定点に保たれたまま、車両が加速する。
<エンジン定点運転での定速走行>
また、ハイブリッドシステム1では、図8に示されるように、エンジン回転数を定点に保持したまま、車両を一定車速で走行させることができる。
エンジン回転数の定点と一定車速に応じた駆動モータ4の回転数とから、発電機3の目標回転数が設定される。そして、発電機3の回転数が目標回転数に一致するように、発電機3が制御される。これにより、エンジン回転数が定点に保たれたまま、車両が一定車速で走行する。
このとき、定点1で運転されるエンジン2の出力が車両の車速を一定に保つのに必要なパワーよりも大きい場合、その余剰なパワーは、発電機3での発電により電池6に蓄積される。電池6のSOC(State Of Charge)が所定値Aに達した場合、エンジン2の出力を低減させることが必要になる。そこで、エンジン回転数の定点が定点1から定点2に下げられて、エンジン2が定点2で運転されるように、制御装置32からモータコントローラ7に入力される回転数指令が変更されて、発電機3が制御される。
エンジン回転数の定点が定点1から定点2に下げられることにより、発電機3の発電出力が低減ないし発電機3が力行に転じる。定点2で運転されるエンジン2の出力が車両の車速を一定に保つのに必要なパワーよりも小さければ、電池6のSOCが減少する。エンジン2が定点で運転されながら車両の定速走行が継続し、電池6のSOCが所定値B以下に低下すると、エンジン2が定点1で運転されるように、制御装置32からモータコントローラ7に入力される回転数指令が変更されて、発電機3が制御される。
このように、エンジン回転数が2つの異なる定点1と定点2とに断続的に切り替えられて、エンジン2が運転されることにより、エンジン2の平均的な出力を調整しつつ、車両の定速走行を継続させることができる。
また、エンジン回転数を定点に保持して車両を走行させることにより、エンジン2を運転効率のよい回転数で運転することができるので、車両の走行燃費を向上させることができる。そのため、エンジン効率を改善するための機構、たとえば、可変バルブタイミング機構や排気再循環(EGR:Exhaust Gas Recirculation)システムを不要にすることができ、車両のコストダウンを図ることができる。
<作用効果>
以上のように、ハイブリッドシステム1では、遊星歯車機構11のキャリヤ13と一体に回転するプラネタリギヤ15が設けられ、そのプラネタリギヤ15に噛合するカウンタギヤ23と車両の駆動輪42との間でデファレンシャルギヤ27を介して動力が伝達される。
カウンタギヤ23には、駆動モータ4の回転軸25に相対回転不能に支持されたモータギヤ26が噛合している。車両が停車している状態から駆動モータ4が駆動されると、駆動モータ4の動力がモータギヤ26およびカウンタギヤ23を介してデファレンシャルギヤ27に伝達され、デファレンシャルギヤ27からドライブシャフト41を介して駆動輪42に動力が伝達される。これにより、車両が駆動モータ4の動力により発進および走行する。
遊星歯車機構11のリングギヤ14にエンジン2のクランクシャフト18が接続されている。また、遊星歯車機構11のサンギヤ12に発電機3の回転軸16が接続されている。たとえば、駆動モータ4の動力による車両の走行中に、発電機3の回転数を低下させることにより、エンジン回転数を始動最低回転数以上に引き上げることができ、エンジン2を始動させることができる。
そして、エンジン2の動作中、発電機3の回転数を低下ないしは発電機3を逆回転させることにより、車両が低・中車速域で走行中であっても、エンジン2の回転数を引き上げることができ、エンジン2の出力(動力)を増大させることができる。エンジン2の出力の増大に伴って、エンジン2からプラネタリギヤ15に伝達される出力(エンジン2の直達出力)が増大するので、駆動モータ4からプラネタリギヤ15に伝達される出力を低減させることができる。また、発電機3の発電出力が増大して駆動モータ4に供給される電力が増大する。よって、駆動モータ4の駆動用の電力を蓄えておくための電池6の容量(二次電池の搭載量)を低減することができる。
<変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、エンジン回転数が2つの異なる定点1と定点2とに断続的に切り替えられつつ、車両が定速で走行される場合を取り上げたが、エンジン回転数が3つ以上の異なる定点の間で断続的に切り替えられつつ、車両が定速で走行されてもよい。
また、たとえば、エンジン2のクランクシャフト18とリングギヤ14との間にフライホイールダンパを介装して、クランクシャフト18とリングギヤ14の位相ずれを過渡的に許容して、エンジン2のトルク脈動が駆動輪42へ伝わりにくくしてもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:ハイブリッドシステム
2:エンジン
3:発電機
4:駆動モータ
11:遊星歯車機構
12:サンギヤ
13:キャリヤ
14:リングギヤ
15:プラネタリギヤ
16,25:回転軸
18:クランクシャフト
27:デファレンシャルギヤ
42:駆動輪

Claims (1)

  1. 車両に搭載されるハイブリッドシステムであって、
    エンジンと、
    発電機と、
    駆動モータと、
    サンギヤ、キャリヤ、リングギヤおよび前記キャリヤと一体に回転するプラネタリギヤを備える遊星歯車機構と
    を含み、
    前記リングギヤに前記エンジンのクランクシャフトが接続され、
    前記サンギヤに前記発電機の回転軸が接続され、
    前記プラネタリギヤと前記車両の駆動輪との間の動力伝達経路に前記駆動モータの動力が入力される、ハイブリッドシステム。
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