JP2019078740A - 時計用ムーブメント、時計、および時計の指針の基準位置判断方法 - Google Patents

時計用ムーブメント、時計、および時計の指針の基準位置判断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】指針の基準位置を把握する手段を、通常運針可能な所定負荷によっても実現することができる時計用ムーブメント、時計、および時計の指針の基準位置判断方法を提供する。【解決手段】時計用ムーブメントは、指針を回転させるロータを有するステッピングモータと、主駆動パルスと補助駆動パルスによって、ロータを回転させる制御部11と、を備え、制御部11は、主駆動パルスに基づく検出駆動パルスによって指針を回転させたとき、ロータの回転状態の検出により指針の基準位置を判断する。【選択図】図1

Description

本発明は、時計用ムーブメント、時計、および時計の指針の基準位置判断方法に関する。
時計において、指針の位置を検出する手法として、例えば、輪列を構成する歯車が有する穴を発光素子と受光素子ではさみ、透過光の有無によって検出することが知られている。
また、時計の指針を通常駆動時の駆動パルスで駆動し、その回転状態を誘起電圧により検出する回転状態検出技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載の発明では、その検出手法により非回転状態として検出される場合は、補助駆動パルスにより回転力を付加することで運針を実現する。
さらに、時計の制御部が、指針の基準位置に対応する所定の高負荷を検出した場合、当該基準位置と判断する技術が提案されている(特許文献2)。特許文献2に記載の発明では、補助駆動パルスが出力される状態に応じて当該基準位置を判定している。
特許第5363167号公報 特許第3625395号公報
しかしながら、特許文献1または特許文献2に記載の従来技術では、非回転状態と検出された場合に補助駆動パルスが出力されるほどの負荷を設けなければ、基準位置を判定することは難しかった。また、補助駆動パルスを使用した場合は、駆動に要する消費電力が増加する。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、指針の基準位置を把握する手段を、通常運針可能な所定負荷によっても実現することができる時計用ムーブメント、時計、および時計の指針の基準位置判断方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る時計用ムーブメントは、指針を回転させるロータを有するステッピングモータと、主駆動パルスと補助駆動パルスによって、前記ロータを回転させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記主駆動パルスに基づく検出駆動パルスによって前記指針を回転させたとき、前記ロータの回転状態の検出により前記指針の基準位置を判断する。
また、本発明の一態様に係る時計用ムーブメントは、前記指針と前記ロータとを含む駆動機構における所定位置に設けられ、前記指針が基準位置に位置するときに前記ロータが受ける負荷に変動を与える基準負荷部、を備え、前記制御部は、前記検出駆動パルスの出力後の第1検出期間と、前記第1検出期間に続く第2検出期間と、前記第2検出期間に続く第3検出期間を含む検出期間における少なくとも1つの期間において誘起電圧を検出することで前記ロータの回転状態を検出し、前記第1検出期間、前記第2検出期間、前記第3検出期間のうち少なくとも2つの検出結果に基づいて、前記基準位置を判断するようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る時計用ムーブメントであって、前記制御部は、前記検出駆動パルスを第1エネルギに設定し、前記指針が少なくとも1周回転する1周期間にわたり前記ロータの回転状態を検出し、前記1周期間に前記基準負荷部による負荷変動が判定されない場合、前記検出駆動パルスを前記第1エネルギより小さい第2エネルギに設定し、前記第2エネルギの前記検出駆動パルスにより前記1周期間に応じて前記ロータの回転状態を検出し、前記1周期間に2回以上前記基準負荷部による負荷変動が判定された場合、前記検出駆動パルスを前記第1エネルギより大きい第3エネルギに設定し、前記第3エネルギの前記検出駆動パルスにより前記1周期間にわたり前記ロータの回転状態を検出し、前記1周期間に1回のみ前記基準負荷部による負荷変動が判定された場合、その変化が判定された位置を、前記基準位置として判断するようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る時計用ムーブメントであって、前記制御部は、前記指針が少なくとも1周回転する1周期間にわたり前記ロータの回転状態を検出し、前記1周期間に前記基準負荷部による負荷変動が判定されない場合、または連続しない2回以上前記基準負荷部による負荷変動が判定された場合、前記検出駆動パルスのエネルギを変えずに再度前記1周期間にわたり前記ロータの回転状態を検出し、前記1周期間に1回のみ前記基準負荷部による負荷変動が判定された場合、その変化が判定された位置を、前記基準位置として判断するようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る時計用ムーブメントであって、前記制御部は、第1回転状態を検出した場合に前記検出駆動パルスで運針させる場合と、第2回転状態を検出した場合に前記検出駆動パルスで運針させた後に前記補助駆動パルスを付加して運針させる場合と、を制御可能であり、前記第2回転状態を検出する場合に前記基準負荷部による負荷変動を判定することで前記基準位置を判断し、前記指針を少なくとも1周回転させる1周期間に1回のみ前記基準負荷部による負荷変動が判定された場合、その変化が判定された位置を、前記基準位置として判断するようにしてもよい。
なお、第1回転状態とは、補助駆動パルスを用いずに検出駆動パルスを用いて指針を運針させる状態である。また、第2回転状態とは、検出駆動パルスで運針させた後に検出駆動パルスを用いて指針を運針させる状態である。
また、本発明の一態様に係る時計用ムーブメントであって、前記制御部は、前記指針を少なくとも1周回転させる1周期間にわたり前記ロータの回転状態を検出したとき、前記1周期間のうち1つの位置において、前記第1検出期間と前記第2検出期間で前記基準負荷部に基づく誘起電圧を検出した場合、または前記第2検出期間で前記基準負荷部に基づく誘起電圧を検出せず、前記第3検出期間で前記基準負荷部に基づく誘起電圧を検出した場合に当該位置を前記基準位置であると判断するようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る時計用ムーブメントであって、前記制御部は、前記指針を少なくとも1周回転させる1周期間に連続する少なくとも2回の前記基準負荷部による負荷変動が検出された場合、1回目により判断するようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る時計用ムーブメントであって、前記制御部は、前記指針を少なくとも1周回転させる1周期間に連続する少なくとも2回の前記基準負荷部による負荷変動が検出された場合、前記負荷変動が最も大きい位置を前記基準位置として判断するようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る時計用ムーブメントであって、前記制御部は、前記基準位置を判断できたときに用いた前記検出駆動パルスを最適パルスとして記憶するようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る時計用ムーブメントであって、前記制御部は、前記最適パルスを、前記指針を運針させるよう前記ステッピングモータを制御するようにしてもよい。
また、本発明の一態様に係る時計は、上記のいずれかの時計用ムーブメントを備える。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る時計の指針の基準位置判断方法は、指針と、指針を回転させるロータを有するステッピングモータと、主駆動パルスと補助駆動パルスによって前記ロータの回転させる制御部とを備える時計における時計の指針の基準位置判断方法であって、前記制御部は、前記主運針パルスに基づく検出駆動パルスによって回転させたとき、前記ロータの回転状態の検出により前記指針の基準位置を判断するステップ、を含む。
本発明によれば、指針の基準位置を把握する手段を、通常運針可能な所定負荷によっても実現することができる。
本実施形態に係る時計の構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係る基準負荷部と基準位置の一例を説明するための図である。 本実施形態に係る指針駆動部とモータ負荷検出部の構成例を示すブロック図である。 本実施形態に係るパルス制御部が出力する駆動信号の例を示す図である。 本実施形態に係るモータの構成例を示す図である。 本実施形態に係る主駆動パルスP1とモータ回転時に発生する誘起電圧の例を示す図である。 本実施形態に係る負荷の状態と誘起電圧の関係を説明するための図である。 本実施形態に係る指針位置を検出する手順の概要を説明するための図である。 本実施形態に係る針位置検出を行う処理手順例を示すフローチャートである。 本実施形態の変形例に係る針位置検出を行う処理手順例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態に係る時計1の構成例を示すブロック図である。図1に示すように時計1は、電池2、発振回路3、分周回路4、記憶部5、制御部10、第1モータ20a、第2モータ20b、第3モータ20c、輪列30a、輪列30b、輪列30c、第1指針40a、第2指針40b、および第3指針40cを備える。
制御部10は、パルス制御部11、指針駆動部12を備える。
指針駆動部12は、第1指針駆動部121a、モータ負荷検出部122a、第2指針駆動部121b、モータ負荷検出部122b、第3指針駆動部121c、およびモータ負荷検出部122cを備える。
なお、時計用ムーブメントは、少なくとも記憶部5、制御部10、第1モータ20a、第2モータ20b、第3モータ20c、輪列30a、輪列30b、輪列30cを備える。
なお、第1モータ20a、第2モータ20b、および第3モータ20cのうちの1つを特定しない場合は、モータ20という。また、輪列30a、輪列30b、および輪列30cのうちの1つを特定しない場合は、輪列30という。また、第1指針40a、第2指針40b、および第3指針40cのうちの1つを特定しない場合は、指針40という。また、第1指針駆動部121a、第2指針駆動部121b、および第3指針駆動部121cのうちの1つを特定しない場合は、指針駆動部121という。また、モータ負荷検出部122a、モータ負荷検出部122b、およびモータ負荷検出部122cのうちの1つを特定しない場合は、モータ負荷検出部122という。
なお、図1に示す時計1は、計時した時刻を指針40によって表示するアナログ時計である。図1に示した例では、時計1が3本の指針40を備える例であるが、指針40の数は、1本でも2本でも4本以上であってもよい。その場合、時計1は、指針駆動部121、モータ負荷検出部122、モータ20、および輪列30を、指針40毎に備えている。
電池2は、例えばリチウム電池、または酸化銀電池であり、いわゆるボタン電池である。なお、電池2は、太陽電池と、太陽電池によって発電された電力を蓄電する蓄電池であってもよい。電池2は、電力を制御部10に供給する。
発振回路3は、例えば水晶の圧電現象を利用し、その機械的共振から所定の周波数を発振するために用いられる受動素子である。ここで、所定の周波数は、例えば32[kHz]である。
分周回路4は、発振回路3が出力した所定の周波数の信号を所望の周波数に分周し、分周した信号を制御部10に出力する。
記憶部5は、第1指針40a、第2指針40b、第3指針40cそれぞれの主駆動パルス、補助駆動パルスを記憶する。なお、主駆動パルス、補助駆動パルスについては、後述する。また、記憶部5は、第1指針40a、第2指針40b、第3指針40cそれぞれのサーチパルスを記憶する。なお、サーチパルスは、指針40の基準位置を検出する際に用いられる。サーチパルス、基準位置の検出については、後述する。記憶部5は、区間T1〜T3における、モータ負荷検出部122が備える比較器Q7(図3参照)の出力の組み合わせと回転状態とモータ20の状態を関連付けて記憶している。なお、区間T1〜T3については、図7を用いて後述する。記憶部5は、所定周期、後述する駆動パルスにおけるパルスの幅、駆動パルスにおけるパルスの数、変更したパルスの数等を記憶する。記憶部5は、制御部10が制御に用いるプログラムを記憶する。
制御部10は、分周回路4が分周した所望の周波数を用いて計時を行い、計時した結果に応じて、指針40を運針するようにモータ20を駆動する。また、制御部10は、モータ20の回転によって発生する逆起電圧(誘起電圧)を検出し、検出した結果に基づいて、指針40の基準位置を検出する。なお、基準位置の検出方法は、後述する。
パルス制御部11は、分周回路4が分周した所望の周波数を用いて計時を行い、計時した結果に応じて指針40を運針するようにパルス信号を生成し、生成したパルス信号を指針駆動部12に出力する。また、パルス制御部11は、指針駆動部12が検出したモータ20に発生する誘起電圧と基準電圧との比較結果を取得し、取得した結果に基づいて基準位置の検出を行う。
また、パルス制御部11は、駆動端子M111、駆動端子M112、駆動端子M121、駆動端子M122、制御端子G11、制御端子G12が、第1指針駆動部121aに接続され、検出端子CO1がモータ負荷検出部122aに接続されている。また、駆動端子M211、駆動端子M212、駆動端子M221、駆動端子M222、制御端子G21、制御端子G22が、第2指針駆動部121bに接続され、検出端子CO2がモータ負荷検出部122bに接続されている。また、駆動端子M311、駆動端子M312、駆動端子M321、駆動端子M322、制御端子G31、制御端子G32が、第3指針駆動部121cに接続され、検出端子CO3がモータ負荷検出部122cに接続されている。
指針駆動部12は、パルス制御部11が出力したパルス信号に応じてモータ20を駆動することで指針40を運針させる。また、指針駆動部12は、モータ20を駆動したときに発生する誘起電圧を検出し、検出した誘起電圧と基準電圧との比較結果をパルス制御部11に出力する。
第1指針駆動部121aは、パルス制御部11の制御に応じて、第1モータ20aを正転または逆転させるためのパルス信号を生成する。第1指針駆動部121aは、生成したパルス信号によって第1モータ20aを駆動する。
第2指針駆動部121bは、パルス制御部11の制御に応じて、第2モータ20bを正転または逆転させるためのパルス信号を生成する。第2指針駆動部121bは、生成したパルス信号によって第2モータ20bを駆動する。
第3指針駆動部121cは、パルス制御部11の制御に応じて、第3モータ20cを正転または逆転させるためのパルス信号を生成する。第3指針駆動部121cは、生成したパルス信号によって第3モータ20cを駆動する。
モータ負荷検出部122aは、第1モータ20aの回転によって第1指針駆動部121aに発生する逆起電圧を検出し、検出した逆起電圧を閾値である基準電圧Vcompと比較した結果をパルス制御部11に出力する。
モータ負荷検出部122bは、第2モータ20bの回転によって第2指針駆動部121bに発生する逆起電圧を検出し、検出した逆起電圧を基準電圧Vcompと比較した結果をパルス制御部11に出力する。
モータ負荷検出部122cは、第3モータ20cの回転によって第3指針駆動部121cに発生する逆起電圧を検出し、検出した逆起電圧を基準電圧Vcompと比較した結果をパルス制御部11に出力する。
第1モータ20a、第2モータ20b、第3モータ20cそれぞれは、例えばステッピングモータである。第1モータ20aは、第1指針駆動部121aが出力したパルス信号によって、輪列30aを介して第1指針40aを駆動する。第2モータ20bは、第2指針駆動部121bが出力したパルス信号によって、輪列30bを介して第2指針40bを駆動する。第3モータ20cは、第3指針駆動部121cが出力したパルス信号によって、輪列30cを介して第3指針40cを駆動する。
輪列30a、輪列30b、輪列30cそれぞれは、少なくとも1つの歯車を含んで構成される。なお、本実施形態では、輪列30において、例えば、輪列30が有する歯車の形状を加工することによって、指針40が360度回転する間において、一カ所、負荷変動するように形成されている。すなわち、本実施形態では、基準負荷部が、指針40とモータ20が有するロータとを含む駆動機構における所定位置に設けられ、指針40が基準位置に位置するときにロータが受ける負荷に変動を与えるように構成されている。
第1指針40aは、例えば時針である。第2指針40bは、例えば分針である。第3指針40cは、例えば秒針である。第1指針40a、第2指針40b、第3指針40cそれぞれは、不図示の支持体に回転可能に支持されている。
次に、基準負荷部と基準位置について説明する。
図2は、本実施形態に係る基準負荷部と基準位置の一例を説明するための図である。図2の指針40は、例えば秒針である第3指針40cである。
図2において、略12時の位置が基準位置であり、この位置(第1領域)に指針があるとき、他の位置(第2領域)と比較して、ロータが受ける負荷が大きい。すなわち、図2に示す例では、略12時の位置に基準負荷部が設けられている。換言すると、ロータが受ける第1領域の負荷は、第2領域の負荷より大きい。本実施形態では、このようにロータが受ける負荷が大きくなる位置を基準位置として検出する。
なお、図2では、略12時の位置が基準位置の例を示したが、基準位置は他の位置であってもよい。また、第1指針40a、第2指針40b、第3指針40cそれぞれの基準位置は、同じ位置であっても互いに異なる位置であってもよい。
次に、指針駆動部121とモータ負荷検出部122の構成例を説明する。
図3は、本実施形態に係る指針駆動部121とモータ負荷検出部122の構成例を示すブロック図である。
図3に示すように、指針駆動部121は、スイッチング素子Q1〜Q6を備えている。また、モータ負荷検出部122は、抵抗R1とR2、比較器Q7を備えている。
スイッチング素子Q3は、ゲートがパルス制御部11の駆動端子Mn11(nは1〜3のいずれか)に接続され、ソースが電源+Vccに接続され、ドレインがスイッチング素子Q1のドレインと抵抗R1の一端と比較器Q7の第1入力部(+)と第1出力端子Outn1に接続されている。
スイッチング素子Q1は、ゲートがパルス制御部11の駆動端子Mn12に接続され、ソースが接地されている。
スイッチング素子Q5は、ゲートがパルス制御部11の制御端子Gn1に接続され、ソースが電源+Vccに接続され、ドレインが抵抗R1の他端に接続されている。
スイッチング素子Q4は、ゲートがパルス制御部11の駆動端子Mn21に接続され、ソースが電源+Vccに接続され、ドレインがスイッチング素子Q2のドレインと抵抗R2の一端と比較器Q7の第2入力部(+)と第2出力端子Outn2に接続されている。
スイッチング素子Q2は、ゲートがパルス制御部11の駆動端子Mn22に接続され、ソースが接地されている。
スイッチング素子Q6は、ゲートがパルス制御部11の制御端子Gn2に接続され、ソースが電源+Vccに接続され、ドレインが抵抗R2の他端に接続されている。
比較器Q7は、第3入力部(−)に基準電圧Vcompが供給され、出力部がパルス制御部11の検出端子COnに接続されている。
指針駆動部121の第1出力端子Outn1と第2出力端子Outn2の両端には、モータ20が接続されている。
スイッチング素子Q3、Q4、Q5、Q6それぞれは、例えばPチャネルのFET(Field effect transistor;電界効果トランジスタ)である。また、スイッチング素子Q1、Q2それぞれは、例えばNチャネルのFETである。
スイッチング素子Q1とQ2は、モータ20を駆動する構成要素である。スイッチング素子Q5とQ6と抵抗R1と抵抗R2は、回転検出のための構成要素である。スイッチング素子Q3とQ4は、モータ20の駆動と回転検出の双方に兼用される構成要素である、スイッチング素子Q1〜Q6それぞれは、オン状態でオン抵抗が小さく、低インピーダンスの素子である。また、抵抗R1とR2の抵抗値は、同じであり、スイッチング素子のオン抵抗より大きな値である。
なお、指針駆動部121は、スイッチング素子Q1、Q4を同時にオン状態、Q2、Q3を同時にオフ状態にすることで、モータ20が備える駆動コイル209に対して正方向の電流を供給することで、モータ20を180度正方向に回転駆動させる。また、指針駆動部121は、スイッチング素子Q2、Q3を同時にオン状態、Q1、Q4を同時にオフ状態にすることで、駆動コイル209に対して逆方向の電流を供給することで、モータ20を正方向に更に180度回転駆動させる。
次に、パルス制御部11が出力する駆動信号の例を説明する。
図4は、本実施形態に係るパルス制御部11が出力する駆動パルスの例を示す図である。図4において、横軸は時刻、縦軸は信号がH(ハイ)レベルであるかL(ロー)レベルであるかを表している。波形P1は、第1の駆動パルスの波形である。波形P2は、第2の駆動パルスの波形である。
時刻t1〜t6の期間は、モータ20を正転させる期間である。時刻t1〜t2の期間、パルス制御部11は、第1駆動パルスMn1を生成する。時刻t3〜t4の期間、パルス制御部11は、第2駆動パルスMn2を生成する。なお、時刻t1〜t2または時刻t3〜t4の期間の駆動信号は、符号g31が示す領域のように、複数のパルス信号により構成され、パルス制御部11がパルスのデューティを調整する。この場合、時刻t1〜t2の期間または時刻t3〜t4の期間は、パルスのデューティに応じて変化する。以下、本実施形態では、符号g31が示す領域の信号波を「くし歯波」という。または、時刻t1〜t2または時刻t3〜t4の期間の駆動信号は、符号g32が示す領域のように、1つのパルス信号により構成され、パルス制御部11がパルスの幅を調整する。この場合、時刻t1〜t2の期間または時刻t3〜t4の期間は、パルスの幅に応じて変化する。以下、本実施形態では、符号g32が示す領域の信号波を「矩形波」という。
なお、本実施形態では、時刻t1〜t2または時刻t3〜t4の期間のパルスを主駆動パルスP1という。以下の説明では、主駆動パルスP1が、くし歯波の例を説明する。
なお、時刻t5〜t6の期間の補助駆動パルスP2は、主駆動パルスP1によってロータが回転しなかったことが検出されたときのみに出力される駆動パルスである。
また、実施形態では、補助駆動パルスを用いずに主駆動パルス(検出駆動パルス)によって指針40を運針させる状態を第1回転状態という。さらに、第1回転状態の後に補助駆動パルスも用いて指針を運針させる状態を第2回転状態という。
次に、モータ20の構成例を説明する。
図5は、本実施形態に係るモータ20の構成例を示す図である。
なお、モータ20をアナログ電子時計に用いる場合には、ステータ201及び磁心208はネジ(図示せず)によって地板(図示せず)に固定され、互いに接合されている。また、駆動コイル209は、第1端子OUT1、第2端子OUT2を有している。
ロータ202は、2極(S極及びN極)に着磁されている。磁性材料によって形成されたステータ201の外端部には、ロータ収容用貫通孔203を挟んで対向する位置に複数(本実施形態では2個)の切り欠き部(外ノッチ)206、207が設けられている。各外ノッチ206、207とロータ収容用貫通孔203間には可飽和部210、211が設けられている。
可飽和部210、211は、ロータ202の磁束によっては磁気飽和せず、駆動コイル209が励磁されたときに磁気飽和して磁気抵抗が大きくなるように構成されている。ロータ収容用貫通孔203は、輪郭が円形の貫通孔の対向部分に複数(本実施形態では2つ)の半月状の切り欠き部(内ノッチ)204、205を一体形成した円孔形状に構成されている。
切り欠き部204、205は、ロータ202の停止位置を決めるための位置決め部を構成している。駆動コイル209が励磁されていない状態では、ロータ202は、図5に示すように前記位置決め部に対応する位置、換言すれば、ロータ202の磁極軸Aが、切り欠き部204、205を結ぶ線分と直交するような位置(角度θ位置)に安定して停止している。ロータ202の回転軸(回転中心)を中心とするXY座標空間を4つの象限(第1象限I〜第4象限IV)に区分している。
ここで、指針駆動部121から矩形波の主駆動パルスを駆動コイル209の端子OUT1、OUT2間に供給して(例えば、第1端子OUT1側を正極、第2端子OUT2側を負極)、図5の矢印方向に駆動電流iを流すと、ステータ201には破線矢印方向に磁束が発生する。これにより、可飽和部210、211が飽和して磁気抵抗が大きくなり、その後、ステータ201に生じた磁極とロータ202の磁極との相互作用によって、ロータ202は図5の矢印方向に180度回転し、磁極軸が角度θ位置で安定的に停止する。なお、ステッピングモータ107を回転駆動することによって通常動作(本実施形態ではアナログ電子時計であるため運針動作)を行わせるための回転方向(図5では反時計回り方向)を正方向とし、その逆(時計回り方向)を逆方向としている。
指針駆動部121から、逆極性の矩形波の主駆動パルスを駆動コイル209の端子OUT1、OUT2に供給して(前記駆動とは逆極性となるように、第1端子OUT1側を負極、第2端子OUT2側を正極)、図5の反矢印方向に駆動電流iを流すと、ステータ201には反破線矢印方向に磁束が発生する。これにより、可飽和部210、211が先ず飽和し、その後、ステータ201に生じた磁極とロータ202の磁極との相互作用によって、ロータ202は前記と同一方向(正方向)に180度回転し、磁極軸が角度θ位置で安定的に停止する。
以後、このように、指針駆動部121が、駆動コイル209に対して極性の異なる信号(交番信号)を供給する。これにより、モータ20は、前記動作が繰り返し行われて、ロータ202を180度ずつ矢印方向に連続的に回転させることができるように構成されている。
指針駆動部121は、相互に極性の異なる駆動パルスP1で交互に駆動することによってモータ20を回転駆動し、主駆動パルスP1で回転できなかった場合には、後述する区間T3の後に主駆動パルスP1と同極性の補助駆動パルスP2を用いて回転駆動する。
次に、モータ20の駆動時のスイッチング素子Q1〜Q6の動作とモータ回転時に発生する誘起電圧の例について説明する。なお、以下の例では、モータ20が正転の場合を説明する。
図6は、本実施形態に係る主駆動パルスP1とモータ回転時に発生する誘起電圧の例を示す図である。図6において、横軸は時刻、縦軸は信号がHレベルであるかLレベルであるかを表している。波形g11は、指針駆動部121のOutn1から出力される主駆動パルスP1および検出パルスの波形である。符号g12は、検出区間を示している。波形g13は、スイッチング素子Q3のゲートに入力される制御信号Mn11の波形である。波形g14は、スイッチング素子Q1のゲートに入力される制御信号Mn12の波形である。波形g15は、スイッチング素子Q4のゲートに入力される制御信号Mn21の波形である。波形g16は、スイッチング素子Q2のゲートに入力される制御信号Mn22の波形である。波形g17は、スイッチング素子Q5のゲートに入力される制御信号Gn1の波形である。波形g18は、スイッチング素子Q6のゲートに入力される制御信号Gn2の波形である。
なお、図6に示す状態は、図4における時刻t1〜t3の期間の状態である。
なお、図6において、スイッチング素子Q3、Q4、Q5、Q6は、ゲートに入力される信号がLレベルの期間、オン状態になり、ゲートに入力される信号がHレベルの期間、オフ状態になる。また、スイッチング素子Q1、Q2は、ゲートに入力される信号がHの期間、オン状態になり、ゲートに入力される信号がLレベルの期間、オフ状態になる。
時刻ta〜tbの期間は、駆動区間である。
また、時刻tb〜tcの期間は、回転状態の検出区間である。
駆動区間であるta〜tbの期間、波形g13と波形g14に示すように、パルス制御部11は、くし歯波である主駆動パルスP1に応じてスイッチング素子Q3とQ1を所定周期でオン状態とオフ状態に切り換えることで、モータ20を正方向に回転させるように制御する。モータ20が正常に回転できた場合は、モータ20が備えるロータが正方向に180度回転する。なお、この期間、スイッチング素子Q2、Q5、Q6それぞれは、オフ状態であり、スイッチング素子Q4は、オン状態である。
検出区間の時刻tb〜tcの期間、パルス制御部11は、スイッチング素子Q1のオフ状態を維持し、スイッチング素子Q3を所定のタイミングでオン状態とオフ状態を切り換えてハイインピーダンスの状態になるように制御する。そして、パルス制御部11は、この検出区間、スイッチング素子Q5をオン状態に切り換えるように制御する。なお、検出期間、パルス制御部11は、スイッチング素子Q4のオン状態を維持し、スイッチング素子Q2、Q6をオフ状態に制御する。
これにより、検出区間では、スイッチング素子Q4とQ5をオン状態でスイッチング素子Q3をオフ状態にする検出ループと、スイッチング素子Q4とQ5をオン状態でスイッチング素子Q3をオン状態にする閉ループとが所定周期で交互に繰り返される。このとき、検出ループの状態は、スイッチング素子Q4、Q5、抵抗R1によってループが構成されるため、モータ20に制動がかからない。一方、閉ループの状態は、スイッチング素子Q3、Q4、モータ20が有する駆動コイル209によってループが構成されることにより、駆動コイル209が短絡されているので、モータ20に制動がかかり、モータ20の自由振動が抑制される。
検出区間、抵抗R1には、駆動電流と同方向に誘起電流が流れる。この結果、抵抗R1には、誘起電圧信号VRsが発生する。比較器Q7は、区間T1、T2、T3それぞれの区間毎に、この誘起電圧信号VRsと基準電圧Vcompとを比較して、誘起電圧信号VRsが基準電圧Vcomp以下である場合に「1」を示す信号を出力し、誘起電圧信号VRsが基準電圧Vcompより大きい場合に「0」を示す信号を出力する。なお、図7を用いて後述するように、区間T1は、検出区間における1番目の区間である。区間T2は、検出区間における2番目の区間である。区間T3は、検出区間における3番目の区間である。
図4の時刻t3〜t5の期間は、第2の駆動パルスが生成される。これにより、駆動区間、パルス制御部11は、主駆動パルスP1に応じてスイッチング素子Q4とQ2を所定周期でオン状態とオフ状態に切り換えることで、モータ20を正方向に回転させるように制御する。なお、この期間、スイッチング素子Q1、Q5、Q6それぞれは、オフ状態であり、スイッチング素子Q3は、オン状態である。
そして、検出区間、パルス制御部11は、スイッチング素子Q2のオフ状態を維持し、スイッチング素子Q4を所定のタイミングでオン状態とオフ状態を切り換えてハイインピーダンスの状態になるように制御する。そして、パルス制御部11は、この検出区間、スイッチング素子Q6をオン状態に切り換えるように制御する。なお、検出期間、パルス制御部11は、スイッチング素子Q3のオン状態を維持し、スイッチング素子Q1、Q5をオフ状態に制御する。これにより、抵抗R2には、駆動電流と同方向に誘起電流が流れる。この結果、抵抗R2には、誘起電圧信号VRsが発生する。比較器Q7は、区間T1、T2、T3それぞれの区間毎に、この誘起電圧信号VRsと基準電圧Vcompとを比較して、誘起電圧信号VRsが基準電圧Vcomp以下である場合に「1」を示す信号を出力し、誘起電圧信号VRsが基準電圧Vcompより大きいである場合に「0」を示す信号を出力する。
次に、図7を用いて、負荷の状態と誘起電圧の関係について、さらに説明する。
図7は、本実施形態に係る負荷の状態と誘起電圧の関係を説明するための図である。なお、図7において、符号P1は駆動パルスP1を示す。符号T1は、区間T1を示す。符号T2は、区間T2を示す。符号T3は、区間T3を示す。なお、波形g201〜g204は、比較器Q7に入力される信号CO1と駆動パルスP1を模式的に合わせて示した波形である。
モータ20にかかっている負荷が通常の場合(通常負荷)、波形g201に示すように、区間T2のときに、誘起電圧信号VRsが基準電圧Vcomp以上である。このため、比較器Q7の出力は、区間T1のときが「0」、区間T2のときが「1」、区間T3のときが「−」である。なお、「−」は、「0」であっても「1」であってもよいことを表している。
モータ20にかかっている負荷が小さい場合(負荷小)、波形g202に示すように、区間T1と区間T2のときに、誘起電圧信号VRsが基準電圧Vcomp以上である。このため、比較器Q7の出力は、区間T1のときが「1」、区間T2のときが「1」、区間T3のときが「−」である。
モータ20にかかっている負荷が大きい場合(負荷大)、波形g203に示すように、区間T1と区間T3のときに、誘起電圧信号VRsが基準電圧Vcomp以上である。このため、比較器Q7の出力は、区間T1のときが「−」、区間T2のときが「0」、区間T3のときが「1」である。
モータ20が回転できていない場合(非回転)、波形g204に示すように、区間T1のときに、誘起電圧信号VRsが基準電圧Vcomp以上である。このため、比較器Q7の出力は、区間T1のときが「−」、区間T2のときが「0」、区間T3のときが「0」である。
なお、パルス制御部11は、主駆動パルスP1で非回転の状態が検出された場合、主駆動パルスP1と同極性の補助駆動パルスP2で回転駆動するように制御する。
すなわち、比較器Q7の区間T1〜T3の出力の組み合わせによって、モータ20の負荷の状態や、非回転状態を検出することができる。
なお、記憶部5は、図7の符号g211で囲んだ領域の区間T1〜T3の比較器Q7の出力と、符号g212で囲んだ領域の負荷の状態や回転状態を対応付けて記憶している。
次に、制御部10が、くし歯波である駆動パルスP1のパルスの大きさ(パルスのデューティ)を変化させ、その時の比較器Q7の出力に基づいて、指針位置を検出する手順の概要を説明する。
図8は、本実施形態に係る指針位置を検出する手順の概要を説明するための図である。なお、制御部10は、以下の処理を、例えば、電池2が交換されたとき、初めて電源がオン状態にされたとき、所定の時間毎(例えば一日に一回)、設定が初期化された時、指針40の位置検出を行う針位置検出動作モード等に行う。なお、指針40の基準位置を検出するために用いられるサーチパルスは、記憶部5が記憶している。また、サーチパルスとは、図8に示すように、基準位置検出用の主駆動パルスであり、パルスの大きさ(デューティ)の異なる複数のパルスから構成されている。また、サーチパルスは、主駆動パルスに基づく検出駆動パルスである。
パルス制御部11は、主駆動パルスP1の初期値に基づく指針40の一周分のパルス信号を指針駆動部121に出力する。
そして、パルス制御部11は、パルス信号を出力した後の区間T1〜T3における比較器Q7の出力を指針の1周分、取得する。例えば、指針40が秒針の場合、パルス制御部11は、パルス信号を60回、出力するように制御する。パルス制御部11は、パルスの発数毎に、区間T1〜T3の比較器Q7の出力を、記憶部5に記憶させる。具体的には、パルス制御部11は、1発目のパルスに、区間T1が「0」、区間T2が「1」、区間T3が「0」を対応付けて記憶させ、2発目のパルスに、区間T1が「0」、区間T2が「1」、区間T3が「0」を対応付けて記憶させ、以下同様に記憶させる。
パルス制御部11は、取得した区間T1〜T3における比較器Q7の出力の組み合わせと、記憶部5が記憶する区間T1〜T3における比較器Q7の出力のパターンとを比較して、モータ20の状態を検出する。なお、モータ20の状態とは、モータ20が小さな負荷(負荷小)が有る状態か否か、大きな負荷(負荷大)が有る状態か否か、非回転状態であるか否か、である。
パルス制御部11は、検出結果に基づいて、主駆動パルスの大きさを変化させる。なお、本実施形態では、主駆動パルスにおいてパルスのLレベルを長くする処理、またはパルスの幅を長くする処理を、パルスアップ(パルスUP)という。また、本実施形態では、駆動パルスにおいてパルスのLレベルの長さを減らす処理、またはパルスの幅を短くする処理を、パルスダウン(パルスDOWN)という。
パルス制御部11が、パルスの大きさを変化させることで、指針40の一周(360度)における指針40の位置毎の比較器Q7の出力状態が変化する。
輪列30に負荷変動する構成要素がない場合は、指針40の一周の間中、図7で説明した通常負荷の状態(区間T1が「0」、区間T2が「1」、区間T3が「0」)を60回繰り返す。
本実施形態では、上述したように、輪列30に負荷変動する構成要素があるため、指針40が360度回転する間において、一カ所、負荷変動するように形成されている。このため、通常状態であっても、サーチパルスの大きさが適切であれば輪列30に負荷変動する構成要素がある位置で負荷大となり、区間T2が「0」、区間T3が「1」になる。このように、指針40の一周において、負荷大となる箇所が一カ所の場合が、指針の検出位置である。具体的には、区間T2が「0」かつ区間T3が「1」が検出された位置が基準位置である。本実施形態では、このように、負荷が大きくなる位置を検出することを、針位置検出という。
パルスを大きく(パルスのLレベルの長さを増やす)しすぎた場合は、ロータ202が回転しやすくなるので、負荷が検出されにくくなり、基準位置を検出しにくくなる。このように、負荷が検出されなくなった場合、パルス制御部11は、パルスダウンを行う。
一方、パルスを小さく(パルスのLレベルの長さを減らす)しすぎた場合は、ロータ202が回転しにくくなり負荷が大きくなるため、負荷大の状態が複数回発生する。このように、2回以上、負荷が検出された場合、パルス制御部11は、パルスアップを行う。
これにより、本実施形態では、指針40を1周(360度)運針させ、運針中の区間T1〜T3の検出結果を取得して、取得した結果に基づいて指針40の基準位置を検出することができる。なお、本実施形態では、パルスダウンを行う場合であっても、非回転状態にならない主駆動パルスで、針位置検出を行うことが望ましい。
次に、針位置検出を行う処理手順例を説明する。
図9は、本実施形態に係る針位置検出を行う処理手順例を示すフローチャートである。なお、図9に示す例は、基準位置の負荷が、他の位置の負荷より大きくなる例を説明する。
(ステップS1)パルス制御部11は、主駆動パルスを初期状態に設定する。
(ステップS2)パルス制御部11は、指針40を1周分(360度)運針させるように主駆動パルスを生成し、生成した主駆動パルスに基づいて指針駆動部121を制御する。続けて、指針駆動部121は、モータ20を駆動して指針40を1周分(360度)運針させる。
(ステップS3)パルス制御部11は、1周分の区間T1、区間T2、区間T3それぞれのモータ負荷検出部122の出力を取得する。なお、パルス制御部11は、パルスの発数毎に、区間T1〜T3それぞれのモータ負荷検出部122の出力を、記憶部5に記憶させる。
(ステップS4)1周分の運針終了後、パルス制御部11は、全ての領域(例えば0〜359度の1周分)において、区間T1が「0」かつ区間T2が「1」であったか否かを判定する。パルス制御部11は、全ての領域において、区間T1が「0」かつ区間T2が「1」であったと判定した場合(ステップS4;YES)、ステップS5の処理に進める。パルス制御部11は、全ての領域において、区間T1が「0」かつ区間T2が「1」でなかったと判定した場合(ステップS4;NO)、ステップS6の処理に進める。
(ステップS5)全ての領域において、区間T1が「0」かつ区間T2が「1」であった場合は、全ての領域が通常負荷の状態であり、回転に余裕があり、負荷を検出できない状態である。この場合は、負荷を検出しやすくするために、回転しにくくさせる必要がある。このため、パルス制御部11は、1つパルスダウンする。すなわち、パルス制御部11は、主駆動パルスのLレベルの長さを1つ減らす。換言すると、パルス制御部11は、第1エネルギを、第1エネルギより小さい第2エネルギにする。なお、パルス制御部11は、例えば、分周回路4によって生成される周波数に基づいた1クロック分、主駆動パルスのLレベルの長さを短くする。パルス制御部11は、処理後、ステップS2に処理を戻す。
(ステップS6)パルス制御部11は、区間T1が「1」かつ区間T2が「1」が一箇所(1つの領域)、または区間T2が「0」かつ区間T3が「1」が一箇所(1つの領域)であった場合(ステップS6;YES)、ステップS7の処理に進める。パルス制御部11は、複数の箇所(複数の領域)で区間T1が「1」かつ区間T2が「1」、または複数の箇所(複数の領域)で区間T2が「0」かつ区間T3が「1」であった場合(ステップS6;NO)、ステップS8の処理に進める。
(ステップS7)パルス制御部11は、区間T1が「1」かつ区間T2が「1」が一箇所(1つの領域)、または区間T2が「0」かつ区間T3が「1」が一箇所(1つの領域)であった場合、負荷が検出された位置を基準位置であると特定し記憶部5に記憶させる。特定後、パルス制御部11は、基準位置を特定したときのサーチパルスである主駆動パルスを最適パルスとして記憶部5に記憶させ、針位置検出処理を終了する。なお、パルス制御部11は、このように基準位置を特定したときの駆動パルスを、通常の運針時の駆動パルスに用いるようにしてもよい。
(ステップS8)パルス制御部11は、複数の箇所(複数の領域)で区間T1が「1」かつ区間T2が「1」、または複数の箇所(複数の領域)で区間T2が「0」かつ区間T3が「1」であった場合、1つパルスアップする。すなわち、パルス制御部11は、主駆動パルスのLレベルの長さを1つ長くする。換言すると、パルス制御部11は、第1エネルギを、第1エネルギより大きい第3エネルギにする。なお、パルス制御部11は、例えば、分周回路4によって生成される周波数に基づいた1クロック分、主駆動パルスのLレベルの長さを長くする。パルス制御部11は、処理後、ステップS2に処理を戻す。
なお、製造のバラツキにより基準位置と通常位置の負荷の相対差が大きく主駆動パルスで基準位置を検出できない場合、パルス制御部11は、補助駆動パルスも用いて基準位置を検出して記憶部5に記憶させる。このように、補助駆動パルスを用いて基準位置を検出(区間T2が「0」かつ区間T3が「0」)した場合、パルス制御部11は、基準位置を検出できた主駆動パルスと補助駆動パルスを最適パルスとして記憶部5に記憶させないようにしてもよい。
なお、図9の処理において、負荷の多い位置が指針40の2ステップ以上に渡る場合があるが、負荷が2つ以上連続して得られた場合、パルス制御部11は、最初に負荷が検出されたパルスの発数に対応する位置を基準位置として検出する。なお、負荷が多い位置、負荷が検出された位置とは、区間T1が「1」かつ区間T2が「1」の位置、または区間T2が「0」かつ区間T3が「1」の位置である。
ここで、図9の処理の概要を説明する。
パルス制御部11は、初期状態の主駆動パルス(第1エネルギ)を用いて、指針40を一周させて、区間T1〜T3それぞれの値を取得する。なお、初期状態の主駆動パルスは、運針に用いている主駆動パルス、または前回、基準位置を検出できた主駆動パルスである。
パルス制御部11は、初期状態の主駆動パルスで指針40を一周させたとき、負荷が増える箇所を1つ見つけられた場合、その領域を第1領域(図2)、すなわち基準位置であると判別する。
初期状態の主駆動パルスで負荷が増える箇所を1つも見つけられなかった場合、パルス制御部11は、負荷小または負荷大(図7)となる箇所が1つとなる状態までパルスダウンを行う。パルスダウンした主駆動パルスが、第2エネルギであり、第2エネルギからさらにパルスダウンした主駆動パルスが、第4エネルギである。
さらに、負荷小または負荷大となる箇所が1つとなる状態までパルスダウンを行っても1つに絞れない場合、パルス制御部11は、補助駆動パルスも用いて、非回転(図7)となる箇所が1つとなる状態までパルスダウンを行う。
また、初期状態の主駆動パルスを用いて指針40を一周させた結果、負荷小または負荷大(図7)となる箇所が複数見つかった場合、パルス制御部11は、負荷小または負荷大(図7)となる箇所が1つとなる状態までパルスアップを行って、基準位置を検出する。
なお、上述した処理手順は一例であり、処理手順は用途に応じて入れ替えてもよい。また、パルスダウンには下限を設け、パルスアップには上限を設け、これらの上限と下限を予め記憶部5に記憶させておくようにしてもよい。このように、上限と下限が記憶されている場合、パルス制御部11は、上限までパルスアップしても負荷が大きくなる位置を1つに絞れない場合に、再度、初期状態に戻して基準位置を検出するか、異常であると判別して報知するようにしてもよい。または、パルス制御部11は、下限までパルスダウンしても負荷が大きくなる位置を1つに絞れない場合に、再度、初期状態に戻して基準位置を検出するか、異常であると判別して報知するようにしてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、時計1において制御部10が指針40の基準位置を把握する手段を、通常運針可能な所定負荷によって実現することができる。
なお、上記実施形態では、図9の処理において負荷が2つ以上連続して得られた場合、パルス制御部11は、最初に負荷が検出されたパルスの発数に対応する位置を基準位置として検出するが、これに限定されない。負荷が2つ以上連続して得られた場合、パルス制御部11は、最も大きい負荷の変動が検出されたパルスの発数に対応する位置を基準位置として検出してもよい。
また、上記実施形態では、図9の処理において、パルス制御部11は、全ての領域において、区間T1が「0」かつ区間T2が「1」であったと判定した場合(ステップS4;YES)、ステップS5の処理に進めている。すなわち、制御部10は、1周分の運針において負荷変動が判定されなかった場合、1つパルスダウンする。しかしながら、制御部10は、1周分の運針において負荷変動が判定されなかった場合、主駆動パルスのエネルギを変えずに再度1周分の運針において負荷を検出してもよい。
さらに、上記実施形態では、図9の処理において、パルス制御部11は、複数の箇所(複数の領域)で区間T1が「1」かつ区間T2が「1」、または複数の箇所(複数の領域)で区間T2が「0」かつ区間T3が「1」であった場合(ステップS6;NO)、ステップS8の処理に進めている。すなわち、パルス制御部11は、1周分の運針において複数回の負荷変動が判定された場合、1つパルスアップする。しかしながら、パルス制御部11は、1周分の運針において連続しない複数回の負荷変動が判定された場合、主駆動パルスのエネルギを変えずに再度1周分の運針において負荷を検出してもよい。
上述した処理について図10を参照して詳述する。なお、以下で説明する以外の処理は、上記実施形態と同様である。
(ステップS4)パルス制御部11は、全ての領域において、区間T1が「0」かつ区間T2が「1」であったと判定した場合(ステップS4;YES)、ステップS21の処理に進める。
(ステップS21)パルス制御部11は、ステップS4において全ての領域で区間T1が「0」かつ区間T2が「1」であったと判定された第1判定回数が連続した第1所定回数(例えば2回)であるか否かを判定する。パルス制御部11は、第1判定回数が連続した第1所定回数である判定した場合(ステップS21;YES)、ステップS22の処理に進める。パルス制御部11は、第1判定回数が連続した第1所定回数でないと判定した場合(ステップS21;NO)、ステップS2に処理を戻す。
(ステップS22)パルス制御部11は、ステップS4において全ての領域で区間T1が「0」かつ区間T2が「1」であったと判定された回数(第1判定回数)を初期化する。パルス制御部11は、処理後、ステップS5の処理に進める。
(ステップS6)パルス制御部11は、複数の箇所(複数の領域)で区間T1が「1」かつ区間T2が「1」、または複数の箇所(複数の領域)で区間T2が「0」かつ区間T3が「1」であった場合(ステップS6;NO)、ステップS31の処理に進める。
(ステップS31)パルス制御部11は、ステップS6において複数の箇所(複数の領域)で区間T1が「1」かつ区間T2が「1」、または複数の箇所(複数の領域)で区間T2が「0」かつ区間T3が「1」であったと判定された第2判定回数が連続した第2所定回数(例えば2回)であるか否かを判定する。パルス制御部11は、第2判定回数が連続した第2所定回数であると判定した場合(ステップS31;YES)、ステップS32の処理に進める。パルス制御部11は、第2判定回数が連続した第2所定回数でないと判定した場合(ステップS31;NO)、ステップS2に処理を戻す。
(ステップS32)パルス制御部11は、ステップS6において複数の箇所(複数の領域)で区間T1が「1」かつ区間T2が「1」、または複数の箇所(複数の領域)で区間T2が「0」かつ区間T3が「1」であったと判定された回数(第2判定回数)を初期化する。パルス制御部11は、処理後、ステップS8の処理に進める。
ここで、基準負荷部が第1歯車の歯に設けられ、第1歯車の歯数と第1歯車と噛み合う第2歯車の歯数とが異なっている場合について述べる。この場合、第1歯車の基準負荷部に第2歯車が噛み合うときの第2歯車の位相は、第1歯車が1回転する毎に変化する。このため、第2歯車の製造ばらつきや経年劣化等によって、基準負荷部による負荷変動の大きさは第1歯車が1回転する毎に変化する。これにより、第2歯車の位相によっては、制御部10が1周分の運針において負荷変動を判定できない場合がある。そこで、パルス制御部11が上述したステップS21およびステップS22の処理を行うことで、第2歯車の位相の変化による一時的な負荷の減少を、パルスが大きすぎることによるものであると判断されることを抑制できる。よって、サーチパルスの過剰なパルスダウンを抑制して、最適パルスのエネルギ不足が生じることを抑制できる。
次いで、輪列30に付着した異物によって運針トルクが変動する場合について述べる。この場合、モータ負荷検出部122は、指針40の1周分の周期とは異なる周期で負荷の増加を検出することがある。そこで、パルス制御部11が上述したステップS31およびステップS32の処理を行うことで、異物により指針40の1周分の周期よりも大きい周期で運針トルクが変動する場合に、指針40の1周目で異物による負荷の増加を検出しても、2周目で異物による負荷の増加の検出を回避できる。これにより、異物による運針トルクの変動に伴う負荷の増加を、基準負荷部による負荷の増加として判断されることを抑制できる。よって、サーチパルスの過剰なパルスアップを抑制して、最適パルスのエネルギ過多が生じることを抑制できる。
また、制御部10は、指針40の1周分の周期とは異なる周期で生じた負荷変動を無効としてもよい。例えば、制御部10は、記憶部5に記憶された基準位置および周期に基づいて、負荷変動の周期を判定する。これにより、上述したように異物によって指針40の1周分の周期とは異なる周期で生じる負荷の増加を、基準負荷部による負荷の増加として判断されることを抑制できる。
なお、本発明における制御部10の機能の全てまたは一部を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより制御部10が行う処理の全てまたは一部を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形および置換を加えることができる。
1…時計、2…電池、3…発振回路、4…分周回路、5…記憶部、10…制御部、20a…第1モータ、20b…第2モータ、20c…第3モータ、30a,30b,30c…輪列、40a…第1指針、40b…第2指針、40c…第3指針、11…パルス制御部、12…指針駆動部、121a…第1指針駆動部、122a,122b,122c…モータ負荷検出部、121b…第2指針駆動部、121c…第3指針駆動部

Claims (12)

  1. 指針を回転させるロータを有するステッピングモータと、
    主駆動パルスと補助駆動パルスによって、前記ロータを回転させる制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記主駆動パルスに基づく検出駆動パルスによって前記指針を回転させたとき、前記ロータの回転状態の検出により前記指針の基準位置を判断する、
    時計用ムーブメント。
  2. 前記指針と前記ロータとを含む駆動機構における所定位置に設けられ、前記指針が基準位置に位置するときに前記ロータが受ける負荷に変動を与える基準負荷部、を備え、
    前記制御部は、
    前記検出駆動パルスの出力後の第1検出期間と、前記第1検出期間に続く第2検出期間と、前記第2検出期間に続く第3検出期間を含む検出期間における少なくとも1つの期間において誘起電圧を検出することで前記ロータの回転状態を検出し、
    前記第1検出期間、前記第2検出期間、前記第3検出期間のうち少なくとも2つの検出結果に基づいて、前記基準位置を判断する、
    請求項1に記載の時計用ムーブメント。
  3. 前記制御部は、
    前記検出駆動パルスを第1エネルギに設定し、
    前記指針が少なくとも1周回転する1周期間にわたり前記ロータの回転状態を検出し、
    前記1周期間に前記基準負荷部による負荷変動が判定されない場合、前記検出駆動パルスを前記第1エネルギより小さい第2エネルギに設定し、
    前記第2エネルギの前記検出駆動パルスにより前記1周期間に応じて前記ロータの回転状態を検出し、
    前記1周期間に2回以上前記基準負荷部による負荷変動が判定された場合、前記検出駆動パルスを前記第1エネルギより大きい第3エネルギに設定し、
    前記第3エネルギの前記検出駆動パルスにより前記1周期間にわたり前記ロータの回転状態を検出し、
    前記1周期間に1回のみ前記基準負荷部による負荷変動が判定された場合、その変化が判定された位置を、前記基準位置として判断する、
    請求項2に記載の時計用ムーブメント。
  4. 前記制御部は、
    前記指針が少なくとも1周回転する1周期間にわたり前記ロータの回転状態を検出し、
    前記1周期間に前記基準負荷部による負荷変動が判定されない場合、または連続しない2回以上前記基準負荷部による負荷変動が判定された場合、前記検出駆動パルスのエネルギを変えずに再度前記1周期間にわたり前記ロータの回転状態を検出し、
    前記1周期間に1回のみ前記基準負荷部による負荷変動が判定された場合、その変化が判定された位置を、前記基準位置として判断する、
    請求項2に記載の時計用ムーブメント。
  5. 前記制御部は、
    第1回転状態を検出した場合に前記検出駆動パルスで運針させる場合と、第2回転状態を検出した場合に前記検出駆動パルスで運針させた後に前記補助駆動パルスを付加して運針させる場合と、を制御可能であり、前記第2回転状態を検出する場合に前記基準負荷部による負荷変動を判定することで前記基準位置を判断し、
    前記指針を少なくとも1周回転させる1周期間に1回のみ前記基準負荷部による負荷変動が判定された場合、その変化が判定された位置を、前記基準位置として判断する、
    請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の時計用ムーブメント。
  6. 前記制御部は、
    前記指針を少なくとも1周回転させる1周期間にわたり前記ロータの回転状態を検出したとき、前記1周期間のうち1つの位置において、前記第1検出期間と前記第2検出期間で前記基準負荷部に基づく誘起電圧を検出した場合、または前記第2検出期間で前記基準負荷部に基づく誘起電圧を検出せず、前記第3検出期間で前記基準負荷部に基づく誘起電圧を検出した場合に当該位置を前記基準位置であると判断する、
    請求項3または請求項4に記載の時計用ムーブメント。
  7. 前記制御部は、
    前記指針を少なくとも1周回転させる1周期間に連続する少なくとも2回の前記基準負荷部による負荷変動が検出された場合、1回目により判断する、
    請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の時計用ムーブメント。
  8. 前記制御部は、
    前記指針を少なくとも1周回転させる1周期間に連続する少なくとも2回の前記基準負荷部による負荷変動が検出された場合、前記負荷変動が最も大きい位置を前記基準位置として判断する、
    請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の時計用ムーブメント。
  9. 前記制御部は、前記基準位置を判断できたときに用いた前記検出駆動パルスを最適パルスとして記憶する、
    請求項2から請求項8のいずれか1項に記載の時計用ムーブメント。
  10. 前記制御部は、前記最適パルスを、前記指針を運針させるよう前記ステッピングモータを制御する、
    請求項9に記載の時計用ムーブメント。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の時計用ムーブメントを備える時計。
  12. 指針を回転させるロータを有するステッピングモータと、主駆動パルスと補助駆動パルスによって前記ロータの回転させる制御部とを備える時計における時計の指針の基準位置判断方法であって、
    前記制御部は、前記主駆動パルスに基づく検出駆動パルスによって回転させたとき、前記ロータの回転状態の検出により前記指針の基準位置を判断するステップ、
    を含む時計の指針の基準位置判断方法。
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