JP2019077380A - クローラ式作業機 - Google Patents

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Takeshi Odashima
猛 小田島
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Reiji Sugawara
黎治 菅原
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【課題】サイドクラッチを使用しないで、目標動線に対して機体長手軸を補正することができるクローラ式作業機を提供する。【解決手段】駆動軸18を、左駆動輪30Lの左筒部33Lに挿入し、右駆動輪30Rの右筒部33Rに挿入する。左筒部33Lは左長穴34Lを有している。この左長穴34Lに駆動軸18側の左ピン31Lが嵌る。右駆動輪30Rも同様。目標動線36に対して機体長手軸35が傾いたときには、走行を停止し、操作ハンドル12L、12Rを矢印(1)のように左に寄せる。駆動軸18及び左ピン31Lが停止しているため、図(b)で矢印(2)のように左筒部33Lが回転する。この回転により左クローラ15Lが矢印(3)のように前進する。結果、図(d)に示すように、目標動線36に機体長手軸35が合致する。サイドクラッチを使用しないで、補正が可能となる。【選択図】図4

Description

本発明は、機体に左クローラと右クローラを備えるクローラ式作業機に関する。
雪面や軟弱路面を走行する場合、車輪であれば沈み込むが、クローラであれば沈み難い。そのため、クローラ式作業機が広く実用に供されている(例えば、特許文献1(請求項1)参照)。
特許文献1に記載のクローラ式作業機は、動力伝達系統に左サイドクラッチと右サイドクラッチとを有する。そして、左右のサイドクラッチが接続状態であるときに直進し、左のサイドクラッチが断状態のときに左に旋回し、右のサイドクラッチが断状態のときに右に旋回するというものである(特許文献1、請求項1)。
サイドクラッチは、多板クラッチである。サイドクラッチを断状態と接状態に切り換えるには、ワイヤやアクチュエータが必要となる。
クローラは、車輪に比較して、格段に直進性に優れている。そのため、目標動線に機体長手軸を合わせることは容易である。
ただし、雪面や軟弱路面では、場所毎に摩擦係数が異なる。結果、目標動線に対して機体長手軸が傾くことがある。
この傾きは、左右のサイドクラッチを断接することで、補正することができる。
ただし、特許文献1では、サイドクラッチの調達費用やワイヤ又はアクチュエータの調達費用が嵩み、クローラ式作業機が割高になる。
作業機の低コスト化が求められる中、サイドクラッチを使用しないで、目標動線に対して機体長手軸を補正することができるクローラ式作業機が望まれる。
特開2017−114142号公報
本発明は、サイドクラッチを使用しないで、目標動線に対して機体長手軸を補正することができるクローラ式作業機を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、機体に作業者が握る操作ハンドルを備え、前記機体に左駆動輪と左遊転輪と右駆動輪と右遊転輪とを設け、前記左駆動輪と前記左遊転輪とに左クローラを巻き掛け、前記右駆動輪と前記右遊転輪とに右クローラを巻き掛け、
前記機体に駆動源を搭載し、この駆動源で駆動される駆動軸を介して前記左駆動輪及び前記右駆動輪が駆動されるクローラ式作業機において、
前記駆動軸は、前記左駆動輪から前記右駆動輪まで延びる1本の軸であり、左端部に軸中心を通る放射線分に沿って突出する左ピンを備え、右端部に軸中心を通る放射線分に沿って突出する右ピンを備え、
前記左駆動輪は、前記駆動軸に回転可能に嵌められる左筒部を有し、この左筒部は、軸回りに延びる左長穴を有し、この左長穴に前記左ピンが嵌められ、
前記右駆動輪は、前記駆動軸に回転可能に嵌められる右筒部を有し、この右筒部は、軸回りに延びる右長穴を有し、この右長穴に前記右ピンが嵌められていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、機体に作業者が握る操作ハンドルを備え、前記機体に左駆動輪と左遊転輪と右駆動輪と右遊転輪とを設け、前記左駆動輪と前記左遊転輪とに左クローラを巻き掛け、前記右駆動輪と前記右遊転輪とに右クローラを巻き掛け、
前記機体に駆動源を搭載し、この駆動源で駆動される駆動軸を介して前記左駆動輪及び前記右駆動輪が駆動されるクローラ式作業機において、
前記左駆動輪は、前記駆動軸に回転可能に嵌められる左筒部を有し、この左筒部は、前記駆動軸の中心へ延びる前記左ピンを有し、
前記右駆動輪は、前記駆動軸に回転可能に嵌められる右筒部を有し、この右筒部は、前記駆動軸の中心へ延びる前記右ピンを有し、
前記駆動軸は、前記左駆動輪から前記右駆動輪まで延びる1本の軸であり、左端部に軸回りに延びる左長溝を有し、この左長溝に前記左ピンの先端が挿入され、右端部に軸回りに延びる右長溝を有し、この右長溝に前記右ピンの先端が挿入されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、機体に作業者が握る操作ハンドルを備え、前記機体に左駆動輪と左遊転輪と右駆動輪と右遊転輪とを設け、前記左駆動輪と前記左遊転輪とに左クローラを巻き掛け、前記右駆動輪と前記右遊転輪とに右クローラを巻き掛け、
前記機体に駆動源を搭載し、この駆動源で駆動される駆動軸を介して前記左駆動輪及び前記右駆動輪が駆動されるクローラ式作業機において、
前記駆動軸は、前記左駆動輪から前記右駆動輪まで延びる1本の軸であり、
前記駆動軸の一端にフランジを有し、このフランジに左ピンと軸中心を中心とする円弧状の左長穴との一方を有し、
前記左駆動輪は、前記駆動軸に嵌る左筒部と、前記左クローラに噛み合うスプロケット部と、このスプロケット部と前記左筒部とを繋ぐ部材とを有し、この繋ぐ部材に前記左ピンと前記左長穴との他方を有し、前記左長穴に前記左ピンを嵌めるようにし、
前記駆動軸の他端にフランジを有し、このフランジに右ピンと軸中心を中心とする円弧状の右長穴との一方を有し、
前記右駆動輪は、前記駆動軸に嵌る右筒部と、前記右クローラに噛み合うスプロケット部と、このスプロケット部と前記右筒部とを繋ぐ部材とを有し、この繋ぐ部材に前記右ピンと前記右長穴との他方を有し、前記右長穴に前記右ピンを嵌めるようにしたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、駆動軸に左ピン及び右ピンを備え、左駆動輪に左長穴を備え、右駆動輪に右長穴を備え、左長穴に左ピンを嵌め、右長穴に右ピンを嵌めるようにした。左長穴の範囲で左駆動輪は回転し得る。同様に、右長穴の範囲で右駆動輪は回転し得る。左駆動輪又は右駆動輪を回転させることで、目標動線に対して傾いた機体長手軸を補正することができる。
本発明により、サイドクラッチを使用しないで、目標動線に対して機体長手軸を補正することができるクローラ式作業機が提供される。
加えて、サイドクラッチが不要であるため、サイドクラッチの調達費用及びワイヤやアクチュエータの調達費用が不要となり、安価なクローラ式作業機が提供される。
また、左長穴及び左ピンは、外から目視可能である。左長穴に泥などの異物が詰まった場合には、異物を視認し、除去することが容易に行える。右長穴及び右ピンについても同様である。
請求項2に係る発明では、左駆動輪に左ピンを備えると共に右駆動輪に右ピンを備え、駆動軸に左長溝及び右長溝を備え、左長溝に左ピンを嵌め、右長溝に右ピンを嵌めるようにした。左長溝の範囲で左駆動輪は回転し得る。同様に、右長溝の範囲で右駆動輪は回転し得る。左駆動輪又は右駆動輪を回転させることで、目標動線に対して傾いた機体長手軸を補正することができる。
本発明により、請求項1と同様に、サイドクラッチを使用しないで、目標動線に対して機体長手軸を補正することができるクローラ式作業機が提供される。
加えて、サイドクラッチが不要であるため、サイドクラッチの調達費用及びワイヤやアクチュエータの調達費用が不要となり、安価なクローラ式作業機が提供される。
また、左長溝は左筒部で保護されるため、左長溝に泥などの異物が侵入し難くなる。右長溝についても同様である。
請求項3に係る発明では、駆動軸は、左駆動輪から右駆動輪まで延びる1本の軸であり、両端にフランジを有し、一方のフランジに左ピンと軸中心を中心とする円弧状の左長穴との一方を有し、左駆動輪は、駆動軸に嵌る左筒部と、左クローラに噛み合うスプロケット部と、このスプロケット部と左筒部とを繋ぐ部材とを有し、この繋ぐ部材に左ピンと左長穴との他方を有する。左長穴に左ピンを嵌める。右駆動輪も同様である。
本発明により、請求項1と同様に、サイドクラッチを使用しないで、目標動線に対して機体長手軸を補正することができるクローラ式作業機が提供される。
加えて、サイドクラッチが不要であるため、サイドクラッチの調達費用及びワイヤやアクチュエータの調達費用が不要となり、安価なクローラ式作業機が提供される。
また、駆動軸にピン穴加工のような機械加工を施さないため、駆動軸の機械的強度が低下する心配はない。
本発明に係るクローラ式作業機の斜視図である。 クローラ式作業機の平面図である。 図2の3−3線断面図である。 目標動線に対して機体長手軸を補正する手順を説明する図である。 変更例を説明する図である。 更なる変更例を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
本発明において、作業機は、除雪機、農作業機、運搬車、建設機械など作業に供するクローラ車であればよく、用途は格別に限定されない。
本実施例では、小型軽量な電動除雪機の例を以下に説明する。
図1に示すように、電動除雪機10は、機体11の後部に作業者が握る操作ハンドル12L、12R(Lは作業者から見た左、Rは同右を示す添え字である。以下同じ)を備え、機体11に左駆動輪(図2、符号30L)と左遊転輪(図2、符号14L)と右駆動輪30Rと右遊転輪14Rとを設け、左駆動輪30Lと左遊転輪14Lとに左クローラ15Lを巻き掛け、右駆動輪30Rと右遊転輪14Rとに右クローラ15Rを巻き掛けてなるクローラ式作業機である。
機体11の前部に路上の雪を押すドーザー16を備えると、作業機は除雪機となる。
ドーザー16で路上の土砂を押すと作業機は建設機械となる。
左クローラ15Lと右クローラ15Rの間に荷台を設けると、作業機は運搬車となる。運搬車は工事資材や農作物、農薬などの運搬に供される。
図2に示すように、駆動軸18は、左駆動輪30Lから右駆動輪30Rまで延びる1本の軸である。この駆動軸18は、機体11に搭載されている駆動源としての電動機19で回される。機体11にはバッテリ21が搭載され、このバッテリ21で電動機19へ電気エネルギーを供給する。
なお、駆動源としての電動機19及びバッテリ21は、内燃機関(ガソリンエンジン)であってもよい。
ドーザー16は、機体11に、ピン22で水平旋回可能に止められている。作業者が、操作ハンドル12Rに設けられている右レバー23Rを握ると、ドーザー16はロックが解除され旋回可能となる。人為的にドーザー16を左又は右に旋回させる。旋回が終わったら、右レバー23Rを緩める。すると、ワイヤ24Rが緩み、ロックピン25が左ロック穴26L又は右ロック穴26Rに嵌り、ドーザー16は機体11にロックされる。
また、機体11に、電動機19の回転速度制御信号を発するポテンショメーター27が設けられている。このポテンショメーター27の回転角は、作業者が握る左レバー23Lの握り量で変化する。作業者が左レバー23Lを握るとワイヤ24Lにより、ポテンショメーター27の回転角が変化する。回転角の変化により電動機19が始動し、駆動軸18が回され、左駆動輪30L及び右駆動輪30Rが回され、電動除雪機10は前進を始める。左レバー23Lの握りを強めると、前進速度が増す。
本発明は、左駆動輪30L及び右駆動輪30Rの構造に特長がある。この構造的特長を、図2の3−3線断面図である図3に基づいて説明する。
図3に示すように、駆動軸18は軸端に左ピン31Lを有する。この左ピン31Lは軸中心を通る放射線分32に沿って延びている。左ピン31Lは、駆動軸18に打ち込む、ねじ込む、溶接する、の何れの方法で取り付けてもよい。
左駆動輪30Lは、駆動軸18を囲う左筒部33Lを一体的に備える。この左筒部33Lには、軸回りに延びる左長穴34Lが設けられている。左ピン31Lは、左長穴34Lを通り先端が左筒部33Lから突出する。左長穴34Lの長さは、軸中心を通る2本の放射線分の広がり角θで規定される。広がり角θは、好ましくは50°〜75°の範囲から設定する。
駆動軸18が静止(停止)しているときには、広がり角θから左ピン31Lの径を差し引いた角度だけ、左駆動輪30Lは回転可能となる。
右駆動輪30Rについても同様である。
すなわち、図1に示すように、駆動軸18は右軸端に右ピン31Rを有する。右駆動輪30Rは、右筒部33Rを一体的に備える。この右筒部33Rは、右長穴34Rを有している。従って、右長穴34Rの範囲で、右駆動輪30Rは回転可能である。
なお、図3において、左ピン31Lは、駆動軸18を貫通した後に、両端(図では上端及び下端)が駆動軸18から突出するロングピンであってもよい。この場合は、左長穴34Lは、左筒部33に対称に2個設け、2個の左長穴34Lの各々に左ピン31Lを嵌める。
駆動軸18から左駆動輪30Lへ伝達する駆動力は、2箇所で伝達される。1箇所当たりの駆動力は半分になる。駆動力が半分になるため、左ピン31Lの径を小さくすることができる。
右ピン31Rについても同様である。
以上の構成からなる電動除雪機10の作用を、図4に基づいて説明する。
図4(a)は、電動除雪機10の平面図、図4(b)は駆動軸18及び左筒部33Lを左から見た拡大図、図4(c)は駆動軸18及び右筒部33Rを右から見た拡大図である。
図4(b)にて、駆動軸18が図反時計方向に回転すると、左ピン31Lが左長穴34Lの前端に当たり、左筒部33Lが図反時計方向に回転する。
図4(c)にて、駆動軸18が図時計方向に回転すると、右ピン31Rが右長穴34Rの前端に当たり、右筒部33Rが図時計方向に回転する。
以上により、電動除雪機10は前進する。
前進を継続すると、左クローラ15Lと路面との間の摩擦係数と右クローラ15Rと路面との間の摩擦係数との差(2つ摩擦係数の差)などに起因して、機体長手軸35が目標動線36に対して傾くことがある。この傾きは累積して大きくなることがある。
この傾きが補正を要するほど大きくなった場合、電動除雪機10を停止する。停止すると駆動軸18は非回転状態になる。
次に、作業者は操作ハンドル12L、12Rを矢印(1)のように、左へ寄せる。すると、図4(b)において、停止している駆動軸18及び左ピン31Lに対して、左筒部33Lは図反時計方向に回転する(矢印(2))。この回転により、左クローラ15Lは、想像線で示す位置まで前進する(矢印(3))。このとき、左遊転輪14Lは空転可能であるため、左クローラ15Lの前進は円滑となる。また、右クローラ15Rは、停止している。
結果、図4(d)に示すように、目標動線36に機体長手軸35が合致する。このときには、図4(e)に示すように、左ピン31Lは左長穴34Lの後端近傍にある。図4(f)に示すように、右ピン31Rは右長穴34Rの前端にある。
停止している駆動軸18を前進側へ回転すると、右クローラ15Rは回転し始めるが、左クローラ15Lは、左長穴34Lの前端に左ピン31Lが当たるまでの間、回転しない。
クローラ15L、15Rは直進性に優れているため、又は、右クローラ15Rのみが回転するときは右クローラ15Rが路面に対してスリップするため、図4(e)に示す左ピン31Lが左長穴34Lの前端に達してから、電動除雪機10は前進を始める。
すなわち、図4(d)において、駆動軸18の回転開始から電動除雪機10の前進開始までタイムラグ(時間遅れ)があり、このタイムラグの間に電動除雪機10が僅かに揺れることはある。しかし、タイムラグは極めて短時間であり、揺れは許容できるほどに軽微である。
以上に説明したように、本発明の電動除雪機10は、サイドクラッチを使用しないで、目標動線36に対して機体長手軸35を補正することができる。
加えて、サイドクラッチが不要であるため、サイドクラッチの調達費用及びワイヤやアクチュエータの調達費用が不要となり、安価なクローラ式作業機が提供される。
図1において、右ピン31R及び右長穴34Rが外から目視できる。右ピン31Rの曲がりや右長穴34Rの広がりなど、長期の使用後に発生する欠陥は容易に目視検出できる。
反面、草や土砂が右長穴34Rに詰まりやすい。清掃の頻度が増す。この不具合を是正することができる変更例を、図5に基づいて説明する。
図5(a)に示すように、左駆動輪30Lは、駆動軸18に回転可能に嵌められる左筒部33Lを有し、この左筒部33Lは、駆動軸18の中心へ延びる左ピンとしてのボルト41Lを有する。ボルト41Lは、左筒部33Lの外周面に溶接止めしたウエルドナット42Lにねじ込むとよい。右駆動輪30Rについても同様である。
駆動軸18は、軸端に軸回りに延びる左長溝43Lを有し、この左長溝43Lに左ピンとしてのボルト41Lの先端が挿入される。左長溝43Lの長さは、広がり角θ1で規定される。
左長溝43Lが左筒部33Lに収納されているため、左長溝43Lに草や土砂が詰まる心配はない。
また、左長溝43Lと長さの異なる左第2長溝44Lを、駆動軸18に追加してもよい。左長溝43Lの広がり角θ1は50°〜75°の範囲に設定し、左第2長溝44Lの広がり角θ2は65°〜90°の範囲に設定することが推奨される。
図5(b)は、駆動軸18の外周面の展開図であり、左長溝43Lは、ボルト41Lの径を除いた長さm1だけ移動し得る。一方、左第2長溝44Lは、ボルト41Lの径を除いた長さm2(m1<m2)だけ移動し得る。
作業者は、好みや使用環境に応じて、左長溝43Lと左第2長溝44Lの一方を選択することができる。
または、長期間の使用により、左長溝43Lと左第2長溝44Lの一方が潰れるなどの不具合が生じたときには、ボルト41Lを新品に交換した上で、左長溝43Lと左第2長溝44Lの他方に切り換える。この処置により、左駆動輪30Lの寿命を延ばすことができる。右駆動輪30Rも同様である。
なお、左第2長溝44Lを左長溝43Lに変更し、駆動軸18に2個の左長溝43Lを設けてもよい。駆動軸18の回転角の変更はできないが、左駆動輪30Lの寿命延長は可能となる。
左長溝43Lと左第2長溝44Lを設けた場合は、図5(c)に示すように、駆動軸18の左端面に、左長溝43Lの長さを示す印46Lと、ショートを示す「S」印47Lと、左第2長溝44Lの長さを示す印48Lと、ロングを示す「L」印49Lとを刻印することが推奨される。
この処置により、ボルト41Lが、左長溝43Lと左第2長溝44Lのどちらに挿入されているかが判り便利である。
なお、長さを示す印46Lと「S」印47Lの一方のみを設け、長さを示す印48Lと「L」印49Lの一方のみを設けても目的は達成される。また、印46L、47L、48L、49Lは、矢印、英文字の他、数字、平仮名、カタカナ、漢字、イラストなど識別可能な印であれば、何でもよい。
図3においても、左ピン31Lを六角穴付きボルトに変更し、駆動軸18に、長さの異なる左長穴34Lを2個又はそれ以上設ける、又は長さが同じである左長穴34Lを2個又はそれ以上設けることは差し支えない。
次に、本発明に係る更なる変更例を、図6に基づいて説明する。
図6(a)に示すように、駆動軸18に、軸中心を通る放射線分32に沿って延びるフランジ51を設ける。フランジ51は、対称に2枚設ける他、1枚のみ又は3枚以上設けてもよい。
そして、フランジ51に左ピン31Lを図面奥から手前に延びるように設ける。
図6(b)に示すように、左駆動輪30Lは、左クローラ15Lに噛み合う環状のスプロケット部37と、駆動軸(図6(a)、符号18)に嵌められる左筒部33Lと、この左筒部33Lとスプロケット部37とを繋ぐ部材としての円板状のディスク部38とからなる。このディスク部38に左筒部33Lの中心を中心とする円弧状の左長穴34Lが設けられている。
図6(a)に示す駆動軸18に、図6(b)に示す左駆動輪30Lを取り付ける。この際、円弧状の左長穴34Lに、左ピン31Lを貫通させ、その後に左ピン31Lの先端に抜け止めピン39を取り付ける。
結果、図6(b)にて、左長穴34Lの長さ(弧長さ)から左ピン31Lの外径を差し引いた長さだけ、駆動軸18に対して左駆動輪30Lが回転可能となる。
この例では、図6(a)に示すように、駆動軸18にピン穴加工等の機械加工を施さないため、駆動軸18の機械的強度が低下する心配はない。
また、図6(b)にて、軸中心から左長穴34Lまでの距離が大きいほど、左ピン31Lに掛かる剪断力が小さくなるため、左ピン31Lを小径にすることが可能となる。右駆動輪30Rについても同様である。
また、図6(c)に示すように、駆動軸18に設けるフランジ51は、円板又は扇板であってもよい。このようなフランジ51に円弧状の長穴34Lを設ける。
そして、図6(d)に示すように、左筒部33Lとスプロケット部37を繋ぐ部材は、スポーク部52であってもよい。このスポーク部52に左ピン31Lを図面奥へ延びるように設ける。
図6(c)に示す駆動軸18に、図6(d)に示す左駆動輪30Lを取り付ける。この際、円弧状の左長穴34Lに、左ピン31Lを貫通させる。右駆動輪30Rについても同様である。
以上の説明から明らかなように、駆動軸18にフランジ51を設けた場合、このフランジ51に左ピン31Lと左長穴34Lの一方を設け、左駆動輪30Lの左筒部33Lとスプロケット部37とを繋ぐ部材に左ピン31Lと左長穴34Lの他方を設ける。
この構造を採用することにより、駆動軸18の機械的強度が低下する心配が無くなるとともに左ピン31Lの剪断応力を下げることができる。
尚、本発明のクローラ式作業機は、電動除雪機10の例を説明したが、ガソリン駆動除雪機、建設機械、農作業機などに適用可能である。
本発明のクローラ式作業機は、小型軽量の電動除雪機に好適である。
10…クローラ式作業機(電動除雪機)、11…機体、12L、12R…操作ハンドル、14L…左遊転輪、14R…右遊転輪、15L…左クローラ、15R…右クローラ、18…駆動軸、19…駆動源(電動機)、30L…左駆動輪、30R…右駆動輪、31L…左ピン、31R…右ピン、32…放射線分、33L…左筒部、33R…右筒部、34L…左長穴、34R…右長穴、37…スプロケット部、38…スプロケット部と筒部を繋ぐ部材としてのディスク部、41L…左ピンとしてのボルト、43L…左長溝、51…フランジ、52…スプロケット部と筒部を繋ぐ部材としてのスポーク部。

Claims (3)

  1. 機体に作業者が握る操作ハンドルを備え、前記機体に左駆動輪と左遊転輪と右駆動輪と右遊転輪とを設け、前記左駆動輪と前記左遊転輪とに左クローラを巻き掛け、前記右駆動輪と前記右遊転輪とに右クローラを巻き掛け、
    前記機体に駆動源を搭載し、この駆動源で駆動される駆動軸を介して前記左駆動輪及び前記右駆動輪が駆動されるクローラ式作業機において、
    前記駆動軸は、前記左駆動輪から前記右駆動輪まで延びる1本の軸であり、左端部に軸中心を通る放射線分に沿って突出する左ピンを備え、右端部に軸中心を通る放射線分に沿って突出する右ピンを備え、
    前記左駆動輪は、前記駆動軸に回転可能に嵌められる左筒部を有し、この左筒部は、軸回りに延びる左長穴を有し、この左長穴に前記左ピンが嵌められ、
    前記右駆動輪は、前記駆動軸に回転可能に嵌められる右筒部を有し、この右筒部は、軸回りに延びる右長穴を有し、この右長穴に前記右ピンが嵌められていることを特徴とするクローラ式作業機。
  2. 機体に作業者が握る操作ハンドルを備え、前記機体に左駆動輪と左遊転輪と右駆動輪と右遊転輪とを設け、前記左駆動輪と前記左遊転輪とに左クローラを巻き掛け、前記右駆動輪と前記右遊転輪とに右クローラを巻き掛け、
    前記機体に駆動源を搭載し、この駆動源で駆動される駆動軸を介して前記左駆動輪及び前記右駆動輪が駆動されるクローラ式作業機において、
    前記左駆動輪は、前記駆動軸に回転可能に嵌められる左筒部を有し、この左筒部は、前記駆動軸の中心へ延びる前記左ピンを有し、
    前記右駆動輪は、前記駆動軸に回転可能に嵌められる右筒部を有し、この右筒部は、前記駆動軸の中心へ延びる前記右ピンを有し、
    前記駆動軸は、前記左駆動輪から前記右駆動輪まで延びる1本の軸であり、左端部に軸回りに延びる左長溝を有し、この左長溝に前記左ピンの先端が挿入され、右端部に軸回りに延びる右長溝を有し、この右長溝に前記右ピンの先端が挿入されていることを特徴とするクローラ式作業機。
  3. 機体に作業者が握る操作ハンドルを備え、前記機体に左駆動輪と左遊転輪と右駆動輪と右遊転輪とを設け、前記左駆動輪と前記左遊転輪とに左クローラを巻き掛け、前記右駆動輪と前記右遊転輪とに右クローラを巻き掛け、
    前記機体に駆動源を搭載し、この駆動源で駆動される駆動軸を介して前記左駆動輪及び前記右駆動輪が駆動されるクローラ式作業機において、
    前記駆動軸は、前記左駆動輪から前記右駆動輪まで延びる1本の軸であり、
    前記駆動軸の一端にフランジを有し、このフランジに左ピンと軸中心を中心とする円弧状の左長穴との一方を有し、
    前記左駆動輪は、前記駆動軸に嵌る左筒部と、前記左クローラに噛み合うスプロケット部と、このスプロケット部と前記左筒部とを繋ぐ部材とを有し、この繋ぐ部材に前記左ピンと前記左長穴との他方を有し、前記左長穴に前記左ピンを嵌めるようにし、
    前記駆動軸の他端にフランジを有し、このフランジに右ピンと軸中心を中心とする円弧状の右長穴との一方を有し、
    前記右駆動輪は、前記駆動軸に嵌る右筒部と、前記右クローラに噛み合うスプロケット部と、このスプロケット部と前記右筒部とを繋ぐ部材とを有し、この繋ぐ部材に前記右ピンと前記右長穴との他方を有し、前記右長穴に前記右ピンを嵌めるようにしたことを特徴とするクローラ式作業機。
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