JP2019077123A - 電子装置およびプログラム - Google Patents

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翔太 桐川
Shota Kirikawa
翔太 桐川
裕介 田口
Yusuke Taguchi
裕介 田口
晃一 栃倉
Koichi Tochikura
晃一 栃倉
田中 一成
Kazunari Tanaka
一成 田中
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Abstract

【課題】初期起動時または節電状態からの復帰時等の起動処理中に、表示装置において電源瞬断等の障害が発生した場合でも、表示装置を正常に復旧させる。【解決手段】パネル制御部33は、コントロール基板42から送信されたデータを、通信部34を介して受信した場合、そのデータを受信した旨の通知情報を、受信したデータの種類に関する情報を示す通知内容を含めてコントロール基板42に返信する。パネル管理部52は、操作パネル41において電源瞬断等の障害が発生して、オフ状態であった操作パネル41に表示させるための表示内容に関するデータを操作パネル41に対して順次送信することにより起動処理を行う際に、操作パネル41への送信処理を行った後に、データ格納部53に格納されている通知情報の通知内容と操作パネル41に対して行った送信処理内容とが対応する場合に、操作パネル41への次の送信処理を行う。【選択図】図5

Description

本発明は、電子装置およびプログラムに関する。
特許文献1には、停電や瞬断後における画像形成装置の電源供給状態を、停電や瞬断前の電源供給状態に復帰させるようにした画像形成装置の制御方法が開示されている。
特許文献2には、画像形成装置の操作パネルが異常状態となった場合に、画像形成装置の初期化をすることなく、操作パネルを正常な状態に復旧させることができるようにした表示画面制御方法が開示されている。
特許文献3には、タッチパネルが異常状態に陥ったことに起因するタッチパネルの破壊およびホスト機器の誤動作を防止しつつ、タッチパネルを正常状態へ復旧させるようにしたタッチパネル装置が開示されている。
特開2014−104654号公報 特開2014−107839号公報 特開2016−170754号公報
タッチパネル等の表示装置を有する電子装置では、予め設定された時間操作が行われない場合に、消費電力の削減を目的として節電状態に移行するような節電機能が設けられる場合がある。このような節電状態では、表示装置への電源供給も遮断され、表示装置はオフ状態となるような制御が行われる場合がある。
そして、このような節電機能を有する電子装置では、節電状態から通常動作状態への復帰処理が開始された場合、表示装置の起動処理が行われる。しかし、この表示装置の起動処理中に、例えばESD(Eelectro Static Discharge:静電気放電)ノイズの発生、接続不良、電源障害等に起因して表示装置において電源瞬断等の障害が発生した場合、表示装置が正常に復旧されないような場合が発生する場合がある。
本発明の目的は、初期起動時または節電状態からの復帰時等の起動処理中に、表示装置において電源瞬断等の障害が発生した場合でも、表示装置を正常に復旧させることが可能な電子装置およびプログラムを提供することである。
[電子装置]
請求項1に係る本発明は、ユーザに対する表示処理を行う表示装置と、
前記表示装置において表示される表示内容を制御する制御部とを備え
前記表示装置は、前記制御部から送信されたデータを受信した場合、当該データを受信した旨の通知情報を、受信したデータの種類に関する情報を示す通知内容を含めて返信する返信手段を有し
前記制御部は、
前記表示装置から受信した通知情報を格納する格納手段と、
オフ状態であった前記表示装置に表示させるための表示内容に関するデータを前記表示装置に対して順次送信することにより起動処理を行う際に、前記表示装置への送信処理を行った後に、前記格納手段に格納されている通知情報の通知内容と前記表示装置に対して行った送信処理内容とが対応する場合に、前記表示装置への次の送信処理を行う送信手段とを有する電子装置である。
請求項2に係る本発明は、前記格納手段に格納されている通知情報の通知内容と、前記送信手段から前記表示装置に対して行った送信処理内容とが対応しない場合、前記格納手段に格納されている通知情報を削除する削除手段をさらに備えた請求項1記載の電子装置である。
請求項3に係る本発明は、前記制御部が、節電状態からの復帰処理の際、電源遮断状態からの復帰処理の際または前記表示装置において発生した障害からの復帰処理の際に、オフ状態であった前記表示装置に表示させるための表示内容に関するデータを前記表示装置に対して順次送信することにより起動処理を行う請求項1または2記載の電子装置である。
請求項4に係る本発明は、前記制御部が、前記表示装置に対して前記送信手段から定期的に接続確認処理を行い、前記表示装置からの正常な応答が途絶えた場合、前記表示装置に障害が発生したと判定して、前記表示装置に対する起動処理を行う請求項3記載の電子装置である。
請求項5に係る本発明は、前記格納手段が、前記表示装置からの通知内容と、前記送信手段における送信処理内容との対応関係を表した対応表を格納する請求項1から4のいずれか記載の電子装置である。
請求項6に係る本発明は、前記送信手段が、前記表示装置から新たな通知情報を受信した場合、前記対応表における対応関係を参照して、前記格納手段に格納されている通知情報の通知内容と前記表示装置に対して行った送信処理内容とが対応するか否かを判定する請求項5記載の電子装置である。
請求項7に係る本発明は、ユーザに対する表示処理およびユーザからの操作入力を行う表示操作装置と、
前記表示操作装置において表示される表示内容の制御および前記表示操作装置からの操作入力を受け付ける制御を行う制御部とを備え
前記制御部は、節電状態への移行を制限するためのカウント値を格納する第1の格納手段と、
ユーザが前記表示操作装置を操作中であることが検出された場合に、前記カウント値を予め設定された値だけ加算し、ユーザが前記表示操作装置の操作を終了したことが検出された場合、前記カウント値を予め設定された値だけ減算するカウント値管理手段と、
予め設定された条件が満たされ、前記カウント値が0となっている場合に節電状態への移行処理を行う節電管理手段と、
前記表示操作部が操作中であるか否かの操作状態に関する情報を格納する第2の格納手段と、
前記表示操作装置が障害から復帰した場合であって、前記第2の格納手段に格納されている操作状態に関する情報が操作中である旨の情報である場合、前記カウント値を、予め設定された値だけ減算する減算手段とを有する電子装置である。
[プログラム]
請求項8に係る本発明は、ユーザに対する表示処理を行う表示装置に対して、前記表示装置の表示内容を制御する制御部から表示内容に関するデータを送信する送信ステップと、
前記表示装置が前記制御部から送信されたデータを受信した場合、当該データを受信した旨の通知情報を、受信したデータの種類に関する情報を示す通知内容を含めて返信する返信ステップと、
前記制御部において、前記表示装置から受信した通知情報を格納する格納ステップと、
前記制御部において、オフ状態であった前記表示装置に表示させるための表示内容に関するデータを前記表示装置に対して順次送信することにより起動処理を行う際に、前記表示装置への送信処理を行った後に、前記格納ステップにおいて格納された通知情報の通知内容と前記表示装置に対して行った送信処理内容とが対応する場合に、前記表示装置への次の送信処理を行う送信ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
請求項9に係る本発明は、ユーザに対する表示処理およびユーザからの操作入力を行う表示操作装置において表示される表示内容の制御および前記表示操作装置からの操作入力を受け付ける制御を行う制御部において、節電状態への移行を制限するためのカウント値を格納する第1の格納ステップと、
ユーザが前記表示操作装置を操作中であることが検出された場合に、前記カウント値を予め設定された値だけ加算し、ユーザが前記表示操作装置の操作を終了したことが検出された場合、前記カウント値を予め設定された値だけ減算するカウント値管理ステップと、
予め設定された条件が満たされ、前記カウント値が0となっている場合に節電状態への移行処理を行う節電管理ステップと、
前記表示操作部が操作中であるか否かの操作状態に関する情報を格納する第2の格納ステップと、
前記表示操作装置が障害から復帰した場合であって、前記第2の格納手段に格納されている操作状態に関する情報が操作中である旨の情報である場合、前記カウント値を、予め設定された値だけ減算する減算ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
請求項1に係る本発明によれば、初期起動時または節電状態からの復帰時等の起動処理中に、表示装置において電源瞬断等の障害が発生した場合でも、表示装置を正常に復旧させることが可能な電子装置を提供することができる。
請求項2に係る本発明によれば、初期起動時または節電状態からの復帰時等の起動処理中に、表示装置において電源瞬断等の障害が発生した場合でも、表示装置を正常に復旧させることが可能な電子装置を提供することができる。
請求項3に係る本発明によれば、オフ状態であった表示装置に表示させるための表示内容に関するデータを表示装置に対して順次送信する起動処理中に、表示装置において電源瞬断等の障害が発生した場合でも、表示装置を正常に復旧させることが可能な電子装置を提供することができる。
請求項4に係る本発明によれば、表示装置に障害が発生した場合に、表示装置に対する起動処理を実行することが可能な電子装置を提供することができる。
請求項5に係る本発明によれば、制御部では、格納手段に格納された対応表を参照することにより、表示装置からの通知内容と送信手段における送信処理内容とが対応しているか否かを判定することが可能な電子装置を提供することができる。
請求項6に係る本発明によれば、制御部では、格納手段に格納された対応表を参照することにより、表示装置からの通知内容と送信手段における送信処理内容とが対応しているか否かを判定することが可能な電子装置を提供することができる。
請求項7に係る本発明によれば、表示操作部の操作中に何等かの障害が発生して初期化処理が行われた場合でも、節電状態への移行が行われるようにすることが可能な電子装置を提供することができる。
請求項8に係る本発明によれば、初期起動時または節電状態からの復帰時等の起動処理中に、表示装置において電源瞬断等の障害が発生した場合でも、表示装置を正常に復旧させることが可能なプログラムを提供することができる。
請求項9に係る本発明によれば、表示操作部の操作中に何等かの障害が発生して初期化処理が行われた場合でも、節電状態への移行が行われるようにすることが可能なプログラムを提供することができる。
本発明の一実施形態の画像形成システムの構成を示す図である。 本発明の一実施形態における画像形成装置10の操作パネル41周辺の拡大図である。 操作パネル41と、この操作パネル41の表示内容を制御するコントロール基板42との関係を示す図である。 本発明の一実施形態の画像形成装置10における操作パネル41とコントロール基板42のハードウェア構成を示す図である。 操作パネル41およびコントロール基板42の機能構成を示すブロック図である。 データ格納部53に格納されている対応表の一例を示す図である。 操作パネル41に対する起動処理の動作を説明するためのシーケンスチャートである。 図7に示した起動処理が行われる際のコントロール基板42の内部状態等を説明するための図である。 図7に示した起動処理が行われる際のコントロール基板42の内部状態等を説明するための図である。 図7に示した起動処理が行われる際のコントロール基板42の内部状態等を説明するための図である。 図7に示した起動処理が行われる際のコントロール基板42の内部状態等を説明するための図である。 通知内容とデータ転送ステータスとの一致を確認せずに操作パネル41からの通知を受信しただけで、次の送信処理を順次行った場合の起動処理の動作を説明するためのシーケンスチャートである。 図12に示した起動処理が行われる際のコントロール基板42の内部状態等を説明するための図である。 図13に示したシーケンスチャートと同じタイミングで瞬断が発生した場合の、本実施形態における起動処理を説明するためのシーケンスチャートである。 図14に示した起動処理が行われる際のコントロール基板42の内部状態等を説明するための図である。 図14に示した起動処理が行われる際のコントロール基板42の内部状態等を説明するための図である。 節電状態の遷移の様子を説明するための図である。 節電制御部54において節電移行中/節電中/節電復帰中をそれぞれ分けて管理した場合の、パネル管理部52の動作を説明するための図である。 節電制御部54において節電移行中/節電中/節電復帰中を全て「節電中」として管理した場合の、パネル管理部52の動作を説明するための図である。 動作状態として「節電中」、「通常動作」のみを管理した場合に、節電状態からの復帰処理中に瞬断等が発生した場合の動作を説明するためのシーケンスチャートである。 動作状態として「節電移行中」、「節電中」、「節電復帰中」、「通常動作」を管理した場合に、節電状態からの復帰処理中に瞬断等が発生した場合の動作を説明するためのシーケンスチャートである。 カウント値を1減算する処理を行わない場合の節電制御部54の動作を説明するためのシーケンスチャートである。 カウント値を1減算する処理を行う場合の節電制御部54の動作を説明するためのシーケンスチャートである。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態の画像形成システムの構成を示す図である。
本発明の一実施形態の画像形成システムは、図1に示されるように、ネットワーク30により相互に接続された画像形成装置10、および端末装置20により構成される。端末装置20は、印刷データを生成して、ネットワーク30経由にて生成した印刷データを画像形成装置10に対して送信する。画像形成装置10は、端末装置20から送信された印刷データを受け付けて、印刷データに応じた画像を用紙上に出力する。なお、画像形成装置10は、印刷(プリント)機能、スキャン機能、複写(コピー)機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を有するいわゆる複合機と呼ばれる装置である。
次に、この画像形成装置10における操作パネル41周辺の拡大図を図2に示す。図2に示されるように、画像形成装置10には、各種処理の実行指示を入力するための、いわゆるタッチパネルにより構成される操作パネル41が設けられている。
そして、図3に示されるように、この操作パネル41は、画像形成装置10の本体部に設けられているコントローラ基板(制御部)42からの処理に基づいて表示内容が制御されている。操作パネル41は、ユーザに対する表示処理およびユーザからの操作入力を行う表示操作装置である。なお、操作パネル41が表示処理のみを行う場合には、操作パネル41は、ユーザに対する表示処理を行う表示装置である。そして、コントロール基板42は、操作パネル41において表示される表示内容を制御するとともに、操作パネル41からの操作入力を受け付ける制御を行う。
次に、本実施形態の画像形成装置10における操作パネル41とコントロール基板42のハードウェア構成を図4に示す。
操作パネル41は、図4に示されるように、CPU11、メモリ12、記憶装置13、タッチパネル等のユーザインタフェース(UI)装置14、コントロール基板42との間でデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IF)15を有する。これらの構成要素は、制御バス16を介して互いに接続されている。
CPU11は、メモリ12または記憶装置13に格納された制御プログラムに基づいて所定の処理を実行して、操作パネル41の動作を制御する。なお、CPU11は、メモリ12または記憶装置13内に格納された制御プログラムを読み出して実行するものとして説明したが、当該プログラムをUSBメモリ等の記憶媒体に格納してCPU11に提供することも可能である。
また、コントロール基板42は、図4に示されるように、CPU21、メモリ22、記憶装置23、操作パネル41との間でデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IF)25を有する。これらの構成要素は、制御バス26を介して互いに接続されている。
CPU21は、メモリ22または記憶装置23に格納された制御プログラムに基づいて所定の処理を実行して、コントロール基板42の動作を制御する。なお、CPU21は、メモリ22または記憶装置23内に格納された制御プログラムを読み出して実行するものとして説明したが、当該プログラムをUSBメモリ等の記憶媒体に格納してCPU21に提供することも可能である。
図5は、上記の制御プログラムが実行されることにより実現される操作パネル41およびコントロール基板42の機能構成を示すブロック図である。
本実施形態の画像形成装置10における操作パネル41は、図5に示されるように、表示部31と、操作受付部32と、パネル制御部33と、通信部34とを備えている。
また、本実施形態の画像形成装置10におけるコントロール基板42は、図5に示されるように、通信部51と、パネル管理部52と、データ格納部53と、節電制御部54と、カウント値格納部55とを備えている。
先ず、操作パネル41を構成する各機能ブロックについて説明する。
表示部31は、パネル制御部33による制御に基づいてユーザに対して表示する処理を行っている。操作受付部32は、ユーザからの操作内容を受け付ける処理を行っている。この表示部31および操作受付部32により、いわゆるタッチパネルが構成されている。
パネル制御部33は、コントロール基板42から送信されてきたデータに基づいて、表示部31に対する表示内容を制御するとともに、操作受付部32により受付けられたユーザの操作内容をコントロール基板42に送信する。
そして、パネル制御部33は、コントロール基板42から送信されたデータを、通信部34を介して受信した場合、そのデータを受信した旨の通知情報を、受信したデータの種類に関する情報を示す通知内容を含めてコントロール基板42に返信する。
通信部34は、パネル制御部33からコントロール基板42に送信されるデータや、コントロール基板42からパネル制御部33に対して送信されてきたデータの送受信を行っている。
次に、コントロール基板42を構成する各機能ブロックについて説明する。
通信部51は、パネル管理部52から操作パネル41に送信されるデータや、操作パネル41からパネル管理部52に対して送信されてきたデータの送受信を行っている。
データ格納部53は、通信部51を介してパネル管理部52が操作パネル41から受信した通知情報を格納する。また、データ格納部53は、操作パネル41からの通知内容と、パネル管理部52における送信処理内容との対応関係を表した対応表を格納する。
このデータ格納部53に格納されている対応表の一例を図6に示す。図6に示された対応表では、操作パネル41からの通知内容が「処理の受け入れ待ち」であり、コントロール基板42のデータ転送ステータスが「初期化待ち」である場合、操作パネル41からの通知内容と、操作パネル41に対して行った送信処理内容とが対応(または一致)しているものとなっている。
同様に、操作パネル41からの通知内容が「データ転送開始要求」、「データ転送要求」、「データ転送完了要求」であり、コントロール基板42のデータ転送ステータスが「転送開始待ち」、「転送中」、「転送完了待ち」である場合、操作パネル41からの通知内容と、操作パネル41に対して行った送信処理内容とはそれぞれ対応(または一致)しているものとなっている。
パネル管理部52は、操作パネル41における表示内容や操作パネル41において受付けされた操作内容の管理を行っている。
カウント値格納部55は、節電状態への移行を制限するためのカウント値を格納する。
節電制御部54は、例えば、ユーザによる操作や印刷ジョブ等による処理指示が予め設定された時間無いというような予め設定された条件が満たされ、カウント値格納部55に格納されているカウント値が0となっている場合に節電状態への移行処理を行う。
そして、節電制御部54は、ユーザが操作パネル41を操作中であることが検出された場合に、カウント値格納部55のカウント値を予め設定された値、例えば1だけ加算し、ユーザが操作パネル41の操作を終了したことが検出された場合、カウント値を1だけ減算するカント値管理を行う。
つまり、このカウント値は、節電状態への移行を制限するために用いられており、ユーザによる操作や印刷指示等が行われると、それぞれのモジュールからの指示により節電制御部54がカウント値を1ずつ加算する。そして、ユーザによる操作や印刷指示等が完了すると、それぞれのモジュールからの指示に基づいて節電制御部54は、カウント値を1ずつ減算する。つまり、カウント値が0となっている場合には、画像形成装置10において、ユーザによる操作や各種の処理指示のいずれも行われていない状態であることを意味する。
また、節電制御部54は、操作パネル41が操作中であるか否かの操作状態に関する情報を格納する。そして、節電制御部54は、操作パネル41が障害から復帰した場合であって、格納している操作状態に関する情報が操作中である旨の情報である場合、カウント値を1減算する。
コントロール基板42は、節電状態からの復帰処理の際、電源遮断状態からの復帰処理の際または操作パネル41において発生した障害からの復帰処理の際に、オフ状態であった操作パネル41に表示させるための表示内容に関するデータを操作パネル41に対して順次送信することにより起動処理を行う。
また、コントロール基板42は、操作パネル41に対してパネル管理部52から定期的に接続確認処理を行い(ポーリング処理)、操作パネル41からの正常な応答が途絶えた場合、操作パネル41に障害が発生したと判定して、操作パネル41に対する起動処理を行う。
パネル管理部52は、操作パネル41から新たな通知情報を受信した場合、データ格納部53に格納されている対応表における対応関係を参照して、データ格納部53に格納されている通知情報の通知内容と操作パネル41に対して行った送信処理内容とが対応するか否かを判定する。
そして、パネル管理部52は、オフ状態であった操作パネル41に表示させるための表示内容に関するデータを操作パネル41に対して順次送信することにより起動処理を行う際に、操作パネル41への送信処理を行った後に、データ格納部53に格納されている通知情報の通知内容と操作パネル41に対して行った送信処理内容とが対応する場合に、操作パネル41への次の送信処理を行う。
なお、パネル管理部52は、データ格納部53に格納されている通知情報の通知内容と、操作パネル41に対して行った送信処理内容とが対応しない場合、データ格納部53に格納されている通知情報を削除して、操作パネル41への次の送信処理を行わない。
次に、本実施形態の画像形成装置10において、コントロール基板42により行われる操作パネル41の起動処理の際の動作について図面を参照し詳細に説明する。
図7は、操作パネル41に対する起動処理の動作を説明するためのシーケンスチャートである。
この起動処理は、画像形成装置10の電源が投入された初期起動時、節電状態からの復帰時、または操作パネル41において電源瞬断等の障害が発生した後の復帰処理時等において実行される。なお、節電状態の復帰処理は、画像形成装置10が節電状態にある場合に、節電復帰ボタンが操作されたり、印刷ジョブ等の各種ジョブが画像形成装置10に送信されたような場合に実行される。
また、この起動処理が行われる際のコントロール基板42の内部状態および操作パネル41とコントロール基板42間の送受信内容を図8〜図11に示す。
先ず、コントロール基板42が節電状態からの復帰指示を受けて節電状態であった操作パネル41の起動処理を開始する場合、コントロール基板42は操作パネル41に対して初期化開始処理を行う(ステップS101)。この初期化開始処理とは、コントロール基板42から操作パネル41に対して、これから送信するデータの内容に関する情報を送信するための処理である。そして、コントロール基板42では、操作パネル41に対して初期化処理を行ったことにより、データ転送ステータスは「初期化待ち」状態となる。
次に、操作パネル41では、パネル制御部33が、このコントロール基板42からの初期化開始処理を受けて、初期化処理を受け入れ待ち状態である旨の通知(処理の受け入れ待ち)を返信する(ステップS102)。
このステップS101、S102における処理が行われる際の操作パネル41、コントロール基板42の様子を図8(A)に示す。この図8(A)の状態では、データ格納部53には操作パネル41からの通知情報はまだ格納されていない。
そして、図8(B)に示されるように、コントロール基板42では、操作パネル41からの処理の受け入れ待ち通知を受信したことにより、この通知はデータ格納部53に格納されることになる。
すると、コントロール基板42のパネル管理部52では、現在のデータ転送ステータスと、データ格納部53に格納されている通知内容とを比較する。図8(B)では、現在のデータ転送ステータス(初期化待ち)と、データ格納部53に格納されている通知内容(処理の受け入れ待ち)とが一致しているため、コントロール基板42から操作パネル41に対して、次の送信処理であるデータ転送初期化処理が行われる(ステップS103)。このデータ転送初期化処理とは、コントロール基板42から操作パネル41に対して、これからデータ転送を開始する旨を連絡するための処理である。そして、コントロール基板42では、操作パネル41に対してデータ転送初期化処理を行ったことにより、図8(C)に示すように、データ転送ステータスは「転送開始待ち」状態となる。
次に、操作パネル41では、パネル制御部33が、このコントロール基板42からのデータ転送初期化処理を受けて、図9(A)に示すように、データ転送の開始を要求する旨の通知(データ転送開始要求)を返信する(ステップS104)。
そして、図9(B)に示されるように、コントロール基板42では、操作パネル41からのデータ転送開始要求通知を受信したことにより、この通知はデータ格納部53に格納されることになる。
すると、コントロール基板42のパネル管理部52では、現在のデータ転送ステータスと、データ格納部53に格納されている通知内容とを比較する。図9(B)では、現在のデータ転送ステータス(転送開始待ち)と、データ格納部53に格納されている通知内容(データ転送開始要求)とが一致しているため、コントロール基板42から操作パネル41に対して、次の送信処理であるデータ転送開始処理が行われる(ステップS105)。このデータ転送開始処理とは、コントロール基板42から操作パネル41に対して、実際に操作パネル41上において表示するための描画データ等の転送を開始する処理である。そして、コントロール基板42では、操作パネル41に対してデータ転送開始処理を行ったことにより、図9(C)に示すように、データ転送ステータスは「転送中」状態となる。
次に、操作パネル41では、パネル制御部33が、このコントロール基板42からのデータ転送開始処理を受けて、図10(A)に示すように、データ転送を要求する旨の通知(データ転送要求)を返信する(ステップS106)。
そして、図10(B)に示されるように、コントロール基板42では、操作パネル41からのデータ転送要求通知を受信したことにより、この通知はデータ格納部53に格納されることになる。
すると、コントロール基板42のパネル管理部52では、現在のデータ転送ステータスと、データ格納部53に格納されている通知内容とを比較する。図10(B)では、現在のデータ転送ステータス(転送中)と、データ格納部53に格納されている通知内容(データ転送要求)とが一致しているため、コントロール基板42から操作パネル41に対して、次の送信処理であるデータ転送処理が行われる(ステップS107)。このデータ転送処理とは、コントロール基板42から操作パネル41に対して、実際に操作パネル41上において表示するための描画データ等を転送する処理である。そして、コントロール基板42では、操作パネル41に対して全てのデータ転送処理が完了すると、図10(C)に示すように、データ転送ステータスは「転送完了待ち」状態となる。
なお、ここでは説明を簡単にするために1回のデータ転送処理で操作パネル41において表示するために必要な全てのデータ転送が完了するものとして説明するが、実際には複数回のデータ転送処理が行われる場合もある。その際には、データ転送が完了するまでのコントロール基板42におけるデータ転送ステータスは、「転送中」状態のままとなる。
次に、操作パネル41では、パネル制御部33が、このコントロール基板42からのデータ転送処理を受けて、図11(A)に示すように、データ転送の完了を要求する旨の通知(データ転送完了要求)を返信する(ステップS108)。
そして、図11(B)に示されるように、コントロール基板42では、操作パネル41からのデータ転送完了要求通知を受信したことにより、この通知はデータ格納部53に格納されることになる。
すると、コントロール基板42のパネル管理部52では、現在のデータ転送ステータスと、データ格納部53に格納されている通知内容とを比較する。図11(B)では、現在のデータ転送ステータス(転送完了待ち)と、データ格納部53に格納されている通知内容(データ転送完了要求)とが一致しているため、コントロール基板42から操作パネル41に対して、次の送信処理であるデータ転送完了処理が行われる(ステップS109)。このデータ転送完了処理とは、コントロール基板42から操作パネル41に対して、データ転送の完了を要求する処理である。そして、コントロール基板42では、操作パネル41に対してデータ転送完了処理を行ったことにより、図11(C)に示すように、データ転送ステータスは「通常」状態となる。
上記で説明したような起動処理が行われることにより、節電状態であった操作パネル41では、初期画面が表示されることになる。
なお、上記で説明したようにパネル管理部52は、操作パネル41に対して表示を行うためのデータを順次送信することにより起動処理を行う際に、操作パネル41への送信処理を行った後に、データ格納部53に格納されている通知情報の通知内容と、データ転送ステータス(操作パネル41に対して行った送信処理内容)とが一致(対応)する場合にのみ操作パネル41への次の送信処理を行っている。
このような通知内容とデータ転送ステータスとの一致を確認せずに操作パネル41からの通知を受信しただけで、次の送信処理を順次行った場合の問題点を図12、図13を参照して説明する。
図12、図13では、コントロール基板42に対して節電復帰指示があり、操作パネル41の起動処理途中で、静電気ノイズ等により操作パネル41への電源の供給が一瞬途切れるような瞬断が発生した場合の動作について説明が行われている。
具体的には、図7に示したシーケンスチャートにおいて、操作パネル41からコントロール基板42へのデータ転送要求通知が返信された直後(ステップS106の直後)にこのような瞬断が発生した場合を用いて説明する。
図12に示されるように、このような瞬断が発生して操作パネル41への電源供給が回復した後、コントロール基板42は、操作パネル41からの応答があるまで待機する(ステップS201、S202)。
なお、瞬断が発生した直後の操作パネル41では、図13(A)に示されるように、パネル制御部33がリセットされて初期化処理等が行われている間は、コントロール基板42への応答をすることができない。ここで、瞬断が発生する前に、コントロール基板42は操作パネル41からデータ転送要求通知を受信しているため、データ格納部53には、データ転送要求通知が格納されている。
そして、操作パネル41のパネル制御部33が正常に動作を開始して、コントロール基板42がそのことを検知すると、図13(B)に示すように、コントロール基板42から操作パネル41に対して初期化処理が行われる(ステップS203)。
ここで、データ格納部53には瞬断が発生する前に受信したデータ転送要求通知が格納されている。そのため、パネル管理部52において、データ転送ステータスとデータ格納部53内の通知情報の通知内容との一致を確認せずに、次の送信処理を実行した場合、図13(C)に示されるように、初期化開始処理の直後にデータ転送初期化処理が実行されてしまうことになる(ステップS204)
しかし、操作パネル41では、初期化開始処理後に通知(処理の受け入れ待ち)を返信することなくデータ転送初期化処理が行われることにより、操作パネル41では、次のデータを受信する準備ができておらず、データ転送が異常となりエラーが発生してしまう。その結果、操作パネル41からコントロール42に対してエラー通知が返信され、操作パネル41の起動処理が正常に行われないことになってしまう(ステップS205)。
このような瞬断が発生した場合でも、本実施形態のコントロール基板42におけるパネル管理部52において、データ転送ステータスと、データ格納部53に格納されている通知情報の通知内容との一致を確認して次の送信処理を行うことにより、上記のようなエラーの発生を防ぐことができる理由を図14〜図16を参照して説明する。
図14は、図13に示したシーケンスチャートと同じタイミングで瞬断が発生した場合の、本実施形態におけるコントロール基板42と操作パネル41の動作を説明するためのシーケンスチャートである。また、図15、図16は、このような場合のコントロール基板42と操作パネル41の状態を説明するための図である。
なお、瞬断が発生した直後の操作パネル41では、図15(A)に示されるように、パネル制御部33がリセットされて初期化処理等が行われている間は、コントロール基板42への応答をすることができない。ここで、瞬断が発生する前に、コントロール基板42は操作パネル41からデータ転送要求通知を受信しているため、データ格納部53には、データ転送要求通知が格納されている。
そして、操作パネル41のパネル制御部33が正常に動作を開始して、コントロール基板42がそのことを検知すると、図15(B)に示すように、コントロール基板42から操作パネル41に対して初期化処理が行われる(ステップS203)。そして、コントロール基板42では、操作パネル41に対して初期化処理を行ったことにより、データ転送ステータスは「初期化待ち」状態となる。
ここで、データ格納部53には瞬断が発生する前に受信したデータ転送要求通知が格納されている。そのため、パネル管理部52において、データ転送ステータスとデータ格納部53内の通知情報の通知内容とが一致するか否かを確認した場合、データ転送ステータス(初期化待ち)と、通知情報の通知内容(データ転送要求)とは一致しない。そのため、パネル管理部52は、図15(C)に示すように、データ格納部53内に格納されている通知情報(データ転送要求通知)を削除して、次の送信処理を実行しない(ステップS301)。
次に、操作パネル41では、図16(A)に示すように、パネル制御部33が、このコントロール基板42からの初期化開始処理を受けて、初期化処理を受け入れ待ち状態である旨の通知(処理の受け入れ待ち)を返信する(ステップS302)。
そして、図16(B)に示されるように、コントロール基板42では、操作パネル41からの処理の受け入れ待ち通知を受信したことにより、この通知はデータ格納部53に格納されることになる。
すると、コントロール基板42のパネル管理部52では、現在のデータ転送ステータスと、データ格納部53に格納されている通知内容とを比較する。図16(B)では、現在のデータ転送ステータス(初期化待ち)と、データ格納部53に格納されている通知内容(処理の受け入れ待ち)とが一致しているため、コントロール基板42から操作パネル41に対して、次の送信処理であるデータ転送初期化処理が行われる(ステップS303)。そして、コントロール基板42では、操作パネル41に対してデータ転送初期化処理を行ったことにより、図16(C)に示すように、データ転送ステータスは「転送開始待ち」状態となる。
以降は、図7に示したシーケンスチャートと同様の処理が順次行われることにより、操作パネル41に対する起動処理は正常に実行されることになる。
このように、本実施形態の画像形成装置10では、コントロール基板42のパネル管理部52において、データ転送ステータスと操作パネル41からの通知内容との一致を確認してから次の送信処理が行われることにより、操作パネル41の起動処理途中で電源の瞬断等が発生した場合でも、操作パネル41の起動処理が正常に実行されることになる。
次に、コントロール基板42における節電制御部54の動作について図面を参照して詳細に説明する。
節電制御部54は、画像形成装置10における通常動作状態から節電状態の移行処理および、節電状態から通常動作状態への復旧処理を管理している。
先ず、このような節電状態の遷移の様子について図17を参照して説明する。図17に示されるように、通常動作状態において、一定時間操作が行われず、いずれのジョブも受信されない等の節電条件が成立した場合、メモリ内容の退避等の節電移行処理が開示され動作状態は節電移行状態となる。
そして、このような節電移行処理が完了すると、動作状態は節電中となる。このような節電中の動作状態において、節電解除ボタンが操作される等の何等かの節電解除条件が成立すると、退避したメモリ内容の復旧、上述したような操作パネル41の起動処理等の各種節電復帰処理が開始され、動作状態は節電復帰中となる。そして、このような節電復帰処理が完了すると、動作状態は通常動作状態となる。
本実施形態における節電制御部54では、現在の動作状態が「節電復帰中」、「節電中」、「節電移行中」、「通常動作」のうちのいずれであるかを管理しており、パネル管理部52からの問い合わせに応じて、現在の動作状態を通知するようになっている。そして、パネル管理部52では、図18に示すように、操作パネル41において電源瞬断等が発生して応答を確認することができなくなった場合、節電制御部54に現在の動作状態を問い合わせて、動作状態が「通常動作」、または「節電復帰中」である場合には、操作パネル41の復帰処理を実行し、動作状態が「節電中」、または「節電移行中」である場合には、操作パネル41の復帰処理を実行しない。
ここで、操作パネル41に何等かの異常が発生した際の動作状態が「節電復帰中」、「節電中」、「節電移行中」であるかにより、その後に操作パネル41の復旧処理を行うか否かを切替えるようにしている理由を以下に説明する。
もしも、図17に示した、「節電移行中」、「節電中」、「節電復帰中」を全て「節電中」として管理した場合の動作について説明する。
この場合、節電制御部34では、動作状態を「節電中」または「通常動作」としてしか管理していないため、図19に示すように、パネル管理部52は、動作状態が「節電中」の場合には操作パネル41の復帰処理を実行せず、動作状態が「通常動作」の場合には操作パネル41の復帰処理を実行することになる。
このように動作状態として「節電中」、「通常動作」のみを管理した場合に、節電状態からの復帰処理中に、上記で説明したような操作パネル41において電源の瞬断等が発生した場合の動作を図20のシーケンスチャートを参照して説明する。
このような場合、画像形成装置10が節電状態となっている際に、何等かの節電復帰条件が成立すると、節電制御部54はパネル管理部52に節電復帰指示を行う(ステップS401)。すると、パネル管理部52では、節電復帰処理が開始される(ステップS402)。その後操作パネル41において電源の瞬断等が発生して、パネル管理部52が操作パネル41からの応答を確認できない状態を経て操作パネル41の動作を確認した場合、パネル管理部52は節電制御部54に対して動作状態の確認を行う(ステップS403)。
すると、節電制御部54では、瞬断発生前において復帰処理が行われていたとしても、動作状態として「通常動作」または「節電中」のいずれかしか管理していないため、「節電中」である旨をパネル管理部52に返信する(ステップS404)。
そのため、パネル管理部52では、操作パネル41の復帰処理を実行せず、操作パネル41の起動処理は中止されることになる(ステップS405)。
つまり、瞬断発生前に節電復帰条件が成立して復帰処理が開始されていたにもかかわらず、瞬断が発生したことにより開始されていた復帰処理が中止されてしまい、節電状態のままとなってしまうことになる。
これに対して、本実施形態の節電制御部54では、動作状態として「節電移行中」、「節電中」、「節電復帰中」、「通常動作」という4つの状態を管理しているため、節電状態からの復帰処理中に瞬断が発生した場合でも図21に示すような動作が行われる。
図21は、動作状態として「節電移行中」、「節電中」、「節電復帰中」、「通常動作」を管理した場合に、節電状態からの復帰処理中に、上記で説明したような操作パネル41において電源の瞬断等が発生した場合の動作を説明するためのシーケンスチャートである。
画像形成装置10が節電状態となっている際に、何等かの節電復帰条件が成立すると、節電制御部54はパネル管理部52に節電復帰指示を行う(ステップS401)。すると、パネル管理部52では、節電復帰処理が開始される(ステップS402)。ここで、節電制御部54では、動作状態を「節電中」から「節電復帰中」に更新する。
その後操作パネル41において電源の瞬断等が発生して、パネル管理部52が操作パネル41からの応答を確認できない状態を経て操作パネル41の動作を確認した場合、パネル管理部52は節電制御部54に対して動作状態の確認を行う(ステップS403)。
すると、節電制御部54では、動作状態として「節電復帰中」である旨をパネル管理部52に返信する(ステップS501)。
そのため、パネル管理部52では、上記で説明したような操作パネル41の起動処理を開始して、操作パネル41の復帰処理を実行する(ステップS502)。
その結果、瞬断発生前に節電復帰条件が成立して復帰処理が開始されていたことにより、瞬断が発生した場合でも復帰処理が継続されて、通常動作に復帰することになる。
次に、操作パネル41上のキー押下により節電状態への移行制限を行う際の動作を図22、図23を参照して説明する。
上述したように、本実施形態の画像形成装置10のコントロール基板42では、ユーザによる操作が一定期間以上行われない等の節電条件が成立すると、操作パネル41等をオフ状態として節電状態に移行する制御が行われる。
ここで、ユーザが操作パネル41を操作中に節電状態に移行したのでは、ユーザにとっては処理が中断されることになる。そのため、ユーザが操作パネル41を操作している最中等には節電状態への移行制限を行う必要がある。
このような節電状態への移行制限を行うために、本実施形態の節電制御部54では、節電状態への移行制限を行うためのカウント値を用いている。このカウント値は、操作パネル41等の各種モジュールが処理実行中等で節電状態に移行すべきでない状態の場合に、それぞれのモジュール毎に1インクリメント(加算)されるようになっている。そして、各種モジュールにおける処理が完了して節電状態に移行しても良い状態となった場合には、このカウント値は1ディクリメント(減算)されるようになっている。
そのため、節電制御部54は、このカウント値が0の場合には、全てのモジュールが節電状態に移行しても良い状態となっていると判定して、節電状態に移行する制御を行う。
このような制御を行うため、節電制御部54は、ユーザが操作パネル41を操作中であることが検出された場合に、カウント値格納部55のカウント値を予め設定された値、例えば1だけ加算し、ユーザが操作パネル41の操作を終了したことが検出された場合、カウント値を1だけ減算するカント値管理を行う。
そして、節電制御部54は、操作パネル41が操作中であるか否かの操作状態に関する情報を格納する。そして、節電制御部54は、操作パネル41が障害から復帰した場合であって、格納している操作状態に関する情報が操作中である旨の情報である場合、カウント値を1減算する。
このように節電制御部54が、操作パネル41が操作中であるか否かの操作状態に関する情報を格納しておき、操作パネル41が障害から復帰した場合に、格納している操作状態に関する情報が操作中である旨の情報である場合にカウント値を1減算する理由について以下において説明する。
先ず、節電制御部54がこのようなカウント値を1減算する処理を行わない場合の動作を図22のシーケンスチャートを参照して説明する。
ユーザが操作パネル41のキーを押下した場合、操作パネル41からコントロール基板42に対して、このキー押下が通知される(ステップS601)。
すると、コントロール基板42では、カウント値が1加算される(ステップS602)。なお、ここでは説明を簡単にするためにカウント値は0の状態であったものとして、また途中で他のモジュールの動作によるインクリメント処理も発生しないものとして説明する。
そして、ユーザが操作パネル41のキー押下をやめると(キーリリース)、操作パネル41からコントロール基板42に対して、このキーリリースが通知される(ステップS603)。すると、コントロール基板42では、カウント値が1減算(ディクリメント)されて0となる(ステップS604)。
同様に、ユーザが操作パネル41のキーを再度押下した場合、操作パネル41からコントロール基板42に対して、このキー押下が通知され(ステップS605)、カウント値は1加算されて1となる(ステップS606)。
このような状態で静電気パルス等の発生により操作パネル41に供給されている電源に瞬断が発生した場合(ステップS607)、コントロール基板42では、操作パネル41からの応答を受信できない期間の経過後に操作パネル41からの応答を確認すると、操作パネル41の起動処理を実行する(ステップS608)。
そして、操作パネル41の起動処理が正常に行われ、通常動作状態に復帰した場合でも、カウント値格納部55に格納されているカウント値は1のままとなっている。そのため、節電制御部54は、例え節電条件が成立したとしても節電状態への移行処理を実行ないことになる(ステップS609)。
このような問題の発生を防止するために、本実施形態の節電制御部54では、操作パネル41が障害から復帰した場合であって、格納している操作状態に関する情報が操作中である旨の情報である場合に、カウント値を1減算する処理を行っている。この操作状態に関する情報は、操作パネル41からのキー押下通知により操作中であることを示す情報となり、操作パネル41からのキーリリース通知により操作中ではないことを示す情報に切り替わるようになっている。
このように節電制御部54が、操作パネル41の起動後にカウント値を1減算する処理を行う場合の動作を図23のシーケンスチャートを参照して説明する。
図23において、操作パネル41において瞬断が発生して操作パネル41の起動処理を行うステップS608までの処理については、図22と同様であるため説明を省略する。
節電制御部54では、操作パネル41の起動処理後において、操作パネル41の操作状態に関する情報を確認する。すると、ここで瞬断発生前において操作パネル41が操作中であったため、節電制御部54は、カウント値を1減算する。すると、カウント値格納55に格納されているカウント値は0となる(ステップS701)。
そのため、節電制御部54は、節電条件が成立した場合、節電状態に移行することになる(ステップS702)。
[変形例]
上記実施形態では、操作パネル41を備えた画像形成装置10に対して本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、表示装置または表示操作装置と、この表示装置または表示操作装置を制御するための制御部を備えた各種電子装置であれば本発明を同様に適用することができるものである。
10 画像形成装置
11 CPU
12 メモリ
13 記憶装置
14 ユーザインタフェース(UI)装置
15 通信インタフェース(IF)
16 制御バス
20 端末装置
21 CPU
22 メモリ
23 記憶装置
24 通信インタフェース(IF)
25 制御バス
30 ネットワーク
31 表示部
32 操作受付部
33 パネル制御部
34 通信部
41 操作パネル
42 コントロール基板
51 通信部
52 パネル管理部
53 データ格納部
54 節電制御部
55 カウント値格納部

Claims (9)

  1. ユーザに対する表示処理を行う表示装置と、
    前記表示装置において表示される表示内容を制御する制御部とを備え
    前記表示装置は、前記制御部から送信されたデータを受信した場合、当該データを受信した旨の通知情報を、受信したデータの種類に関する情報を示す通知内容を含めて返信する返信手段を有し
    前記制御部は、
    前記表示装置から受信した通知情報を格納する格納手段と、
    オフ状態であった前記表示装置に表示させるための表示内容に関するデータを前記表示装置に対して順次送信することにより起動処理を行う際に、前記表示装置への送信処理を行った後に、前記格納手段に格納されている通知情報の通知内容と前記表示装置に対して行った送信処理内容とが対応する場合に、前記表示装置への次の送信処理を行う送信手段と、を有する、
    電子装置。
  2. 前記格納手段に格納されている通知情報の通知内容と、前記送信手段から前記表示装置に対して行った送信処理内容とが対応しない場合、前記格納手段に格納されている通知情報を削除する削除手段をさらに備えた請求項1記載の電子装置。
  3. 前記制御部は、節電状態からの復帰処理の際、電源遮断状態からの復帰処理の際または前記表示装置において発生した障害からの復帰処理の際に、オフ状態であった前記表示装置に表示させるための表示内容に関するデータを前記表示装置に対して順次送信することにより起動処理を行う請求項1または2記載の電子装置。
  4. 前記制御部は、前記表示装置に対して前記送信手段から定期的に接続確認処理を行い、前記表示装置からの正常な応答が途絶えた場合、前記表示装置に障害が発生したと判定して、前記表示装置に対する起動処理を行う請求項3記載の電子装置。
  5. 前記格納手段は、前記表示装置からの通知内容と、前記送信手段における送信処理内容との対応関係を表した対応表を格納する請求項1から4のいずれか記載の電子装置。
  6. 前記送信手段は、前記表示装置から新たな通知情報を受信した場合、前記対応表における対応関係を参照して、前記格納手段に格納されている通知情報の通知内容と前記表示装置に対して行った送信処理内容とが対応するか否かを判定する請求項5記載の電子装置。
  7. ユーザに対する表示処理およびユーザからの操作入力を行う表示操作装置と、
    前記表示操作装置において表示される表示内容の制御および前記表示操作装置からの操作入力を受け付ける制御を行う制御部とを備え
    前記制御部は、節電状態への移行を制限するためのカウント値を格納する第1の格納手段と、
    ユーザが前記表示操作装置を操作中であることが検出された場合に、前記カウント値を予め設定された値だけ加算し、ユーザが前記表示操作装置の操作を終了したことが検出された場合、前記カウント値を予め設定された値だけ減算するカウント値管理手段と、
    予め設定された条件が満たされ、前記カウント値が0となっている場合に節電状態への移行処理を行う節電管理手段と、
    前記表示操作部が操作中であるか否かの操作状態に関する情報を格納する第2の格納手段と、
    前記表示操作装置が障害から復帰した場合であって、前記第2の格納手段に格納されている操作状態に関する情報が操作中である旨の情報である場合、前記カウント値を、予め設定された値だけ減算する減算手段と、を有する、
    電子装置。
  8. ユーザに対する表示処理を行う表示装置に対して、前記表示装置の表示内容を制御する制御部から表示内容に関するデータを送信する送信ステップと、
    前記表示装置が前記制御部から送信されたデータを受信した場合、当該データを受信した旨の通知情報を、受信したデータの種類に関する情報を示す通知内容を含めて返信する返信ステップと、
    前記制御部において、前記表示装置から受信した通知情報を格納する格納ステップと、
    前記制御部において、オフ状態であった前記表示装置に表示させるための表示内容に関するデータを前記表示装置に対して順次送信することにより起動処理を行う際に、前記表示装置への送信処理を行った後に、前記格納ステップにおいて格納された通知情報の通知内容と前記表示装置に対して行った送信処理内容とが対応する場合に、前記表示装置への次の送信処理を行う送信ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  9. ユーザに対する表示処理およびユーザからの操作入力を行う表示操作装置において表示される表示内容の制御および前記表示操作装置からの操作入力を受け付ける制御を行う制御部において、節電状態への移行を制限するためのカウント値を格納する第1の格納ステップと、
    ユーザが前記表示操作装置を操作中であることが検出された場合に、前記カウント値を予め設定された値だけ加算し、ユーザが前記表示操作装置の操作を終了したことが検出された場合、前記カウント値を予め設定された値だけ減算するカウント値管理ステップと、
    予め設定された条件が満たされ、前記カウント値が0となっている場合に節電状態への移行処理を行う節電管理ステップと、
    前記表示操作部が操作中であるか否かの操作状態に関する情報を格納する第2の格納ステップと、
    前記表示操作装置が障害から復帰した場合であって、前記第2の格納手段に格納されている操作状態に関する情報が操作中である旨の情報である場合、前記カウント値を、予め設定された値だけ減算する減算ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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