JP2019076950A - 接合方法 - Google Patents

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    • B23K20/00Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating
    • B23K20/12Non-electric welding by applying impact or other pressure, with or without the application of heat, e.g. cladding or plating the heat being generated by friction; Friction welding

Abstract

【課題】金属部材に作用する負荷を低減しつつ、凹溝が形成されるのを防止できる接合方法を提供する。【解決手段】攪拌ピンF2を備えた回転ツールFを用いて第一金属部材1と第二金属部材2とを接合する接合方法であって、準備工程と重ね突合せ工程と摩擦攪拌工程と、を含み、第一金属部材1の第一段差側面15bを含む壁端部の表面には凸部17が形成されており、摩擦攪拌工程では、第一金属部材1が回転ツールFの進行方向左側に配置される場合、回転ツールFを左回転させている。【選択図】図4

Description

本発明は、接合方法に関する。
金属部材同士を接合する方法として摩擦攪拌接合が知られている。摩擦攪拌接合で用いる回転ツールは、円柱状のショルダ部と、ショルダ部の下端面から突出した攪拌ピンとで構成されているものが多い。摩擦攪拌接合を行うに際しては、ショルダ部の下端面を接合する金属部材同士の突合部に数ミリ程度押し込みつつ、回転させた回転ツールを突合部に沿って移動させる。
しかし、前記摩擦攪拌接合方法では、ショルダ部によって金属部材に作用する荷重が大きくなるため、塑性流動化した金属材料が金属部材の裏面側に流出してしまう虞がある。また、ショルダ部を金属部材の表面に押し込むため、回転ツールの押圧荷重に耐えられるように金属部材の板厚を大きくする必要がある。このような問題を解決するために、近年では、たとえば特許文献1に示すように、回転ツールの攪拌ピンのみを金属部材の表面に押し込んで摩擦攪拌接合を行うことが行われている。
特開2015−131322号公報
しかし、攪拌ピンのみを金属部材に押し込んだ場合、回転ツールの外周における接線速度の大きさから送り速度の大きさが減算される側であるフロー側に凹溝が形成される傾向があるといった問題があった。
このような観点から本発明は、金属部材に作用する負荷を低減しつつ、凹溝が形成されるのを防止できる接合方法を提供することを課題とする。
このような課題を解決するための第一の本発明は、攪拌ピンを備えた回転ツールを用いて第一金属部材と第二金属部材とを接合する接合方法であって、前記第一金属部材の端部の表面に第一段差底面及び第一段差側面を形成するとともに、前記第二金属部材の端部の裏面に第二段差底面及び第二段差側面を形成する準備工程と、前記第一段差底面と前記第二段差底面とを重ね合わせて重合部を形成するとともに、前記第一段差側面と前記第二金属部材の端面とを突き合わせて表側突合せ部を形成し、さらに、前記第二段差側面と前記第一金属部材の端面とを突き合わせて裏側突合せ部を形成する重ね突合せ工程と、回転する前記攪拌ピンを前記表側突合せ部から挿入し、前記攪拌ピンのみを前記第一金属部材及び前記第二金属部材に接触させた状態で前記表側突合せ部に沿って前記回転ツールを相対移動させて前記表側突合せ部及び前記重合部を接合する摩擦攪拌工程と、を含み、前記第一金属部材の前記第一段差側面の上面には凸部が形成されており、前記摩擦攪拌工程では、前記第一金属部材が前記回転ツールの進行方向左側に配置される場合、前記回転ツールを左回転させ、前記第一金属部材が前記回転ツールの進行方向右側に配置される場合、前記回転ツールを右回転させることを特徴とする。
かかる接合方法によれば、攪拌ピンのみを接触させた状態で摩擦攪拌を行うため、第一金属部材及び第二金属部材に作用する負荷が小さくなり、塑性流動材が突合せ部から流出するのを防ぐことができる。また、第一金属部材及び第二金属部材に作用する負荷が小さくなるため、第一金属部材及び第二金属部材の薄肉化、軽量化を図ることができる。また、凸部が形成された側がフロー側となるように、回転ツールの移動方向と回転方向を設定しているので、フロー側の金属不足を解消できる。したがって、凹溝が形成されるのを防止することができる。
また、前記接合方法において、前記摩擦攪拌工程では、前記第一金属部材が前記回転ツールの進行方向左側に配置される場合、前記回転ツールの回転中心軸を前記回転ツールの進行方向に向かって右側に傾斜させ、前記第一金属部材が前記回転ツールの進行方向右側に配置される場合、前記回転ツールの回転中心軸を前記回転ツールの進行方向に向かって左側に傾斜させることが好ましい。
かかる接合方法によれば、凸部によって形成された段差部分に傾斜した攪拌ピンを押し込むことができるので、第一金属部材及び第二金属部材に作用する負荷が分散され、バランスよく攪拌することができる。
また、前記課題を解決するための第二の本発明は、攪拌ピンを備えた回転ツールを用いて第一金属部材と第二金属部材とを接合する接合方法であって、前記第一金属部材の端部の表面に第一段差底面及び第一段差側面を形成するとともに、前記第二金属部材の端部の裏面に第二段差底面及び第二段差側面を形成する準備工程と、前記第一段差底面と前記第二段差底面とを重ね合わせて重合部を形成するとともに、前記第一段差側面と前記第二金属部材の端面とを突き合わせて表側突合せ部を形成し、さらに、前記第二段差側面と前記第一金属部材の端面とを突き合わせて裏側突合せ部を形成する重ね突合せ工程と、回転する前記攪拌ピンを前記表側突合せ部から挿入し、前記攪拌ピンのみを前記第一金属部材及び前記第二金属部材に接触させた状態で前記表側突合せ部に沿って前記回転ツールを相対移動させて前記表側突合せ部及び前記重合部を接合する摩擦攪拌工程と、を含み、前記第二金属部材の端部の上面には凸部が形成されており、前記摩擦攪拌工程では、前記第一金属部材が前記回転ツールの進行方向左側に配置される場合、前記回転ツールを右回転させ、前記第一金属部材が前記回転ツールの進行方向右側に配置される場合、前記回転ツールを左回転させることを特徴とする。
かかる接合方法によれば、第一の本発明と同様に、攪拌ピンのみを接触させた状態で摩擦攪拌を行うため、第一金属部材及び第二金属部材に作用する負荷が小さくなり、塑性流動材が突合せ部から流出するのを防ぐことができる。また、第一金属部材及び第二金属部材に作用する負荷が小さくなるため、第一金属部材及び第二金属部材の薄肉化、軽量化を図ることができる。また、凸部が形成された側がフロー側となるように、回転ツールの移動方向と回転方向を設定しているので、フロー側の金属不足を解消できる。したがって、凹溝が形成されるのを防止することができる。
さらに、前記接合方法において、前記摩擦攪拌工程では、前記第一金属部材が前記回転ツールの進行方向左側に配置される場合、前記回転ツールの回転中心軸を前記回転ツールの進行方向に向かって左側に傾斜させ、前記第一金属部材が前記回転ツールの進行方向右側に配置される場合、前記回転ツールの回転中心軸を前記回転ツールの進行方向に向かって右側に傾斜させることが好ましい。
かかる接合方法によれば、凸部によって形成された段差部分に傾斜した攪拌ピンを押し込むことができるので、第一金属部材及び第二金属部材に作用する負荷が分散され、バランスよく攪拌することができる。
また、前記接合方法において、前記摩擦攪拌工程では、攪拌ピンの先端に形成された平坦面が前記重合部の位置よりも深くなるように前記攪拌ピンを挿入することが好ましい。
かかる接合方法によれば、重合部の周囲を確実に接合することができる。
また、前記接合方法において、前記準備工程では、前記第一金属部材および前記第二金属部材を、アルミニウム合金製の押出形材にて形成することが好ましい。
かかる接合方法によれば、第一金属部材および前記第二金属部材の軽量化を図れるとともに、成形精度を高めることができる。さらに、優れた美観も得られる。
本発明に係る接合方法によれば、金属部材に作用する負荷を低減しつつ、凹溝が形成されるのを防止することができる。
本発明の第一実施形態に係る接合方法の準備工程を示す断面図である。 第一実施形態に係る接合方法の重ね突合せ工程を示す断面図である。 回転ツールを示す側面図である。 第一実施形態に係る接合方法の上部表側摩擦攪拌工程を示す断面図である。 第一実施形態に係る接合方法の上部表側摩擦攪拌工程の変形例を示す断面図である。 第一実施形態に係る接合方法の上部裏側摩擦攪拌工程を示す断面図である。 第一実施形態に係る接合方法の下部表側摩擦攪拌工程を示す断面図である。 第二実施形態に係る接合方法の重ね突合せ工程を示す断面図である。 第二実施形態に係る接合方法の上部表側摩擦攪拌工程を示す断面図である。 第二実施形態に係る接合方法の下部表側摩擦攪拌工程を示す断面図である。
[第一実施形態]
本発明の実施形態に係る接合方法について、図面を用いて詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態に係る接合方法では、ダブルスキンパネルである第一金属部材1と、ダブルスキンパネルである第二金属部材2とを摩擦攪拌によって接合する。以下の説明における「表面」とは「裏面」の反対側の面という意味である。
第一金属部材1及び第二金属部材2はいずれも摩擦攪拌可能な金属で形成されている。本実施形態では、第一金属部材1及び第二金属部材2は、アルミニウム合金製の押出形材にて構成されている。本実施形態に係る接合方法では、準備工程と、重ね突合せ工程と、摩擦攪拌工程とを行う。
準備工程は、第一金属部材1及び第二金属部材2を用意する工程である。第一金属部材1は、上基板11と、下基板12と、支持板13とで主に構成されている。上基板11の端部の表面11bには、第一上部段差部15が形成されている。第一上部段差部15は、第一上部段差底面(第一段差底面)15aと、第一上部段差側面(第一段差側面)15bとで構成されている。第一上部段差底面15aと、第一上部段差側面15bとは垂直になっている。第一上部段差側面15bを含む壁端部の表面(上面)には、上方に突出する凸部17が形成されている。凸部17は断面台形形状を呈しており、第一金属部材1の長手方向に延設されている。凸部17の第二金属部材2側の側端面17bは、凸部17の上面に対して垂直に形成されており、第一上部段差側面15bと面一である。凸部17の大きさおよび形状は、摩擦攪拌接合を行った後に、凹溝が形成されず且つ塑性化領域W1の表面の凸が極力小さくなるか或いは平坦になる程度に設定されるのが好ましい。
下基板12の端部の表面12bには、第一下部段差部16が形成されている。第一下部段差部16は、第一下部段差底面(第一段差底面)16aと、第一下部段差側面(第一段差側面)16bとで構成されている。第一下部段差底面16aと、第一下部段差側面16bとは垂直になっている。第一下部段差側面16bを含む壁端部の表面(下面)には、下方に突出する凸部18が形成されている。凸部18は断面台形形状を呈しており、第一金属部材1の長手方向に延設されている。凸部18の第二金属部材2側の側端面18bは、凸部18の下面に対して垂直に形成されており、第一下部段差側面16bと面一である。凸部18の大きさおよび形状は、凸部18と同様に、摩擦攪拌接合を行った後に、凹溝が形成されず且つ塑性化領域W1の表面の凸が極力小さくなるか或いは平坦になる程度に設定されるのが好ましい。
支持板13は、上基板11の裏面11cと、下基板12の裏面12cとをそれぞれ垂直に連結する板状部材である。上基板11と支持板13との角部は円弧状になっている。また、下基板12と支持板13との角部も円弧状になっている。上基板11、下基板12および支持板13で区画された空間が中空部14となる。
第二金属部材2は、上基板21と、下基板22と、支持板23とで主に構成されている。第二金属部材2は、例えば、押出し形材である。上基板21の端部の裏面21cには、第二上部段差部25が形成されている。第二上部段差部25は、第二上部段差底面(第二段差底面)25aと、第二上部段差側面(第二段差側面)25bとで構成されている。第二上部段差底面25aと、第二上部段差側面25bとは垂直になっている。
下基板22の端部の裏面22cには、第二下部段差部26が形成されている。第二下部段差部26は、第二下部段差底面(第二段差底面)26aと、第二下部段差側面(第二段差側面)26bとで構成されている。第二下部段差底面26aと、第二下部段差側面26bとは垂直になっている。支持板23は、上基板21の裏面21cと、下基板22の裏面22cとをそれぞれ垂直に連結する板状部材である。上基板21と支持板23との角部は円弧状になっている。また、下基板22と支持板23との角部も円弧状になっている。上基板21、下基板22および支持板23で区画された空間が中空部24となる。
重ね突合せ工程は、図2に示すように、第一金属部材1の端部と第二金属部材2の端部とを突き合せて突合せ部J1,J2を形成する工程である。突合せ部J1は、上部重合部(重合部)J1aと、上部表側突合せ部J1bと、上部裏側突合せ部J1cとで構成されている。上部重合部J1aは、第一上部段差底面15aと、第二上部段差底面25aとが重ね合わされて形成されている。
上部表側突合せ部J1bは、第一上部段差側面15bと、上基板21の端面21aとが突き合わされて形成されている。上部表側突合せ部J1bの第一金属部材1側には、凸部17が配置されている。上部裏側突合せ部J1cは、上基板11の端面11aと第二上部段差側面25bとが突き合わされて形成されている。
突合せ部J2は、下部重合部(重合部)J2aと、下部表側突合せ部J2bと、下部裏側突合せ部J2cとで構成されている。下部重合部J2aは、第一下部段差底面16aと、第二下部段差底面26aとが重ね合わされて形成されている。下部表側突合せ部J2bは、第一下部段差側面16bと、下基板22の端面22aとが突き合わされて形成されている。下部表側突合せ部J2bの第一金属部材1側には、凸部18が配置されている。下部裏側突合せ部J2cは、下基板12の端面12aと、第二下部段差側面26bとが突き合わされて形成されている。このように、突合せ部J1,J2が断面視クランク形状となるように第一金属部材1と第二金属部材2とを突き合わせることにより、摩擦攪拌工程の際の位置ずれを防ぐことができる。
摩擦攪拌工程は、図3及び図4に示すように、突合せ部J1,J2に対して回転ツールFを用いて摩擦攪拌接合を行う工程である。図3に示すように、回転ツールFは、連結部F1と、攪拌ピンF2とで構成されている。回転ツールFは、例えば工具鋼で形成されている。連結部F1は、摩擦攪拌装置(図示省略)の回転軸に連結される部位である。連結部F1は円柱状を呈し、ボルトが締結されるネジ孔(図示省略)が形成されている。
攪拌ピンF2は、連結部F1から垂下しており、連結部F1と同軸になっている。攪拌ピンF2は連結部F1から離間するにつれて先細りになっている。攪拌ピンF2の先端には、回転中心軸Cに対して垂直であり、かつ、平坦な平坦面F3が形成されている。
攪拌ピンF2の外周面には螺旋溝が刻設されている。本実施形態では、回転ツールFを左回転させるため、螺旋溝は、基端から先端に向かうにつれて右回りに形成されている。言い換えると、螺旋溝は、螺旋溝を基端から先端に向けてなぞると上から見て右回りに形成されている。
なお、回転ツールFを右回転させる場合は、螺旋溝を基端から先端に向かうにつれて左回りに形成することが好ましい。言い換えると、この場合の螺旋溝は、螺旋溝を基端から先端に向けてなぞると上から見て左回りに形成されている。螺旋溝をこのように設定することで、摩擦攪拌の際に塑性流動化した金属が螺旋溝によって攪拌ピンF2の先端側に導かれる。これにより、被接合金属部材(第一金属部材1及び第二金属部材2)の外部に溢れ出る金属の量を少なくすることができる。回転ツールFは、先端にスピンドルユニット等の回転駆動手段を備えたアームロボットに取り付けてもよい。このようにすると、回転軸の角度を容易に変更できるとともに、中空部Z内のような狭隘な部分でも容易に作業を行うことができる。
本実施形態の摩擦攪拌工程では、上部表側摩擦攪拌工程と、上部裏側摩擦攪拌工程と、下部表側摩擦攪拌工程と、下部裏側摩擦攪拌工程とを行う。
上部表側摩擦攪拌工程は、図4に示すように、回転させた回転ツールFを上部表側突合せ部J1bに挿入し、上部表側突合せ部J1bに沿って回転ツールFを相対移動させる。図4において、回転ツールFは手前側から奥側へ移動させている。上部表側摩擦攪拌工程では、凸部17が形成された第一金属部材1が回転ツールFの進行方向左側に配置されているので、回転ツールFを左回転させている。さらに、回転ツールFの回転中心軸Cを、回転ツールFの進行方向に向かって右側(第二金属部材2側)に傾斜させている。回転ツールFの挿入深さは適宜設定すればよい。本実施形態では、攪拌ピンF2の先端面(平坦面F3)が上部重合部J1aに近接するように設定する。回転ツールFの移動軌跡には、塑性化領域W1が形成される。
回転ツールFの回転速度が速い場合では、シアー側(advancing side:回転ツールの外周における接線速度に回転ツールの移動速度が加算される側)に比べてフロー側(retreating side:回転ツールの外周における接線速度から回転ツールの移動速度が減算される側)に凹溝が発生する傾向にある。そのため、本発明においては、凸部17が形成された第一金属部材1側が、フロー側となるように回転ツールFの回転速度、進行方向および回転方向等の接合条件を設定している。
つまり、上部表側摩擦攪拌工程では、回転ツールFの回転速度を速く設定するとともに、回転ツールFを、左回転させつつ、図4において紙面方向裏側に進行させる。これによって、凸部17側がフロー側となり、フロー側の金属不足を解消することができる。また、回転ツールFの回転速度を速く設定することにより、回転ツールFの移動速度(送り速度)を高めることができる。これにより、接合サイクルを短くすることができる。
回転ツールFの挿入深さは、図4に示した深さに限定されるものではない。図5に示すように、攪拌ピンF2の先端に形成された平坦面F3が上部重合部J1aの位置よりも深くなるように、設定してもよい。また、攪拌ピンF2が上部重合部J1aに接触するように、回転ツールFの挿入深さおよび傾斜角度を設定してもよい。
上部裏側摩擦攪拌工程は、図6に示すように、右回転させた回転ツールFを上部裏側突合せ部J1cに挿入し、上部裏側突合せ部J1cに沿って回転ツールFを相対移動させる。図5において、回転ツールFは手前側から奥側へ移動させている。回転ツールFの挿入深さは適宜設定すればよいが、本実施形態では平坦面F3を第一金属部材1及び第二金属部材2の両方に接触させつつ、攪拌ピンF2の先端面(平坦面F3)が上部重合部J1aに近接するように設定する。回転ツールFの移動軌跡には、塑性化領域W2が形成される。塑性化領域W2の先端部は、上部重合部J1aを超えた部分に位置している。
下部表側摩擦攪拌工程は、図7に示すように、回転させた回転ツールFを上部表側突合せ部J2bに挿入し、上部表側突合せ部J2bに沿って回転ツールFを相対移動させる。図8において、回転ツールFは手前側から奥側へ移動させている。下部表側摩擦攪拌工程では、凸部18が形成された第一金属部材1が回転ツールFの進行方向右側に配置されているので、回転ツールFを右回転させている。さらに、回転ツールFの回転中心軸Cを、回転ツールFの進行方向に向かって左側(第二金属部材2側)に傾斜させている。回転ツールFの挿入深さは適宜設定すればよい。回転ツールFの移動軌跡には、塑性化領域W1が形成される。
下部裏側摩擦攪拌工程は、上部裏側摩擦攪拌工程と同じ要領で行うため、図示および詳細な説明は省略する。以上の工程によって第一金属部材1と第二金属部材2とが接合される。また、摩擦攪拌工程によって発生するバリを除去するバリ除去工程を行ってもよい。
以上説明した本実施形態に係る接合方法によれば、攪拌ピンF2のみを第一金属部材1及び第二金属部材2に接触させた状態で摩擦攪拌を行うため、第一金属部材1及び第二金属部材2に作用する負荷が小さくなり、塑性流動材が突合せ部J1,J2から流出するのを防ぐことができる。具体的には、上部表側摩擦攪拌工程を行う際に、塑性流動材が上部裏側突合せ部J1cから流出するのを防ぐことができる。
また、摩擦攪拌工程を行う際に、第一金属部材1及び第二金属部材2に作用する負荷が小さくなるため、第一金属部材1及び第二金属部材2の薄肉化、軽量化を図ることができる。つまり、上基板11,21、下基板12,22及び支持板13,23の板厚を薄くすることができる。また、塑性化領域W1,W2の幅を小さくすることができるため、上部重合部J1a及び下部重合部J2aの幅を小さくすることができる。
さらに、摩擦攪拌工程を行う際に、凸部17,18が形成された側(本実施形態では第一金属部材1側)がフロー側となるように、回転ツールの移動方向と回転方向を設定しているので、フロー側の金属不足を解消できる。したがって、塑性化領域W1の表面に凹溝が形成されるのを防止することができる。
また、摩擦攪拌工程において、図5に示すように、攪拌ピンF2の先端面(平坦面F3)を上部重合部J1a及び下部重合部J2aよりも深く挿入するようにすれば、上部重合部J1a及び下部重合部J2aの周囲も確実に接合することができる。例えば、上部表側摩擦攪拌工程においては、上部重合部J1a及び上部表側突合せ部J1bの両方を摩擦攪拌接合できるため、接合強度を高めることができる。
さらに、本実施形態では、第一金属部材1および第二金属部材2を、アルミニウム合金製の押出形材にて形成しているので、第一金属部材1および第二金属部材2の軽量化を図れるとともに、成形精度を高めることができる。さらに、優れた美観を得ることもできる。また、第一金属部材1および第二金属部材2を、アルミニウム合金製の押出形材にて形成することで、凸部17,18を一体的に形成できる。したがって、凸部を別部材で形成した場合と比較して、成形工程と固定工程が不要になるので、製造手間を削減できる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係る接合方法について、図面を用いて詳細に説明する。図8に示すように、本実施形態に係る接合方法では、第一実施形態では、第一金属部材1に形成されていた凸部17,18が第二金属部材2に形成されている。なお、凸部17,18を除いた第一金属部材1および第二金属部材2の構成は、第一実施形態と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
準備工程で形成する第二金属部材2の上基板21の端部の表面(上面)21bには、上方に突出する凸部17が形成されている。凸部17は断面台形形状を呈している。凸部17の第一金属部材1側の側端面17bは、凸部17の上面に対して垂直に形成されており、上基板21の端面21aと面一である。
下基板22の端部の表面(下面)22bには、下方に突出する凸部18が形成されている。凸部18は断面台形形状を呈している。凸部18の第一金属部材1側の側端面18bは、凸部18の下面に対して垂直に形成されており、下基板22の端面22aと面一である。
なお、第一金属部材1の上基板11の第一上部段差側面15bを含む壁端部の表面は、上基板11の他の部分の表面11bと面一になっている。つまり、第一金属部材1の上基板11の表面11bは平坦になっている。また、第一金属部材1の下基板12の第一下部段差側面16bを含む壁端部の表面は、下基板12の他の部分の表面12bと面一になっている。つまり、第一金属部材1の下基板12の表面12bは平坦になっている。
前記構成の第一金属部材1と第二金属部材2における重ね突合せ工程は、第一実施形態と同様である。なお、本実施形態では、凸部17,18の配置位置が第二金属部材側となっている。
次に、上部表側摩擦攪拌工程では、図9に示すように、回転させた回転ツールFを上部表側突合せ部J1bに挿入し、上部表側突合せ部J1bに沿って回転ツールFを相対移動させる。回転ツールFは、図9中、手前側から奥側へ移動させている。上部表側摩擦攪拌工程では、第一金属部材1が左側に配置されることで、凸部17が形成された第二金属部材2が回転ツールFの進行方向右側に配置されているので、回転ツールFを右回転させている。さらに、回転ツールFの回転中心軸Cを、回転ツールFの進行方向に向かって左側(第一金属部材1側)に傾斜させている。回転ツールFの挿入深さは適宜設定すればよい。本実施形態では、第一実施形態と同様に、攪拌ピンF2の先端面(平坦面F3)が上部重合部J1aに近接するように設定する。回転ツールFの移動軌跡には、塑性化領域W1が形成される。
下部表側摩擦攪拌工程では、図10に示すように、回転させた回転ツールFを上部表側突合せ部J2bに挿入し、上部表側突合せ部J2bに沿って回転ツールFを相対移動させる。回転ツールFは、図10中、手前側から奥側へ移動させている。下部表側摩擦攪拌工程では、第一金属部材1が右側に配置されることで、凸部18が形成された第二金属部材2が回転ツールFの進行方向左側に配置されているので、回転ツールFを左回転させている。さらに、回転ツールFの回転中心軸Cを、回転ツールFの進行方向に向かって右側(第一金属部材1側)に傾斜させている。回転ツールFの挿入深さは適宜設定すればよい。回転ツールFの移動軌跡には、塑性化領域W1が形成される。
なお、上部裏側摩擦攪拌工程および下部裏側摩擦攪拌工程は、第一実施形態と同じ要領で行うため、図示および詳細な説明は省略する。以上の工程によって第一金属部材1と第二金属部材2とが接合される。また、摩擦攪拌工程によって発生するバリを除去するバリ除去工程を行ってもよい。
以上説明した第二実施形態によれば、第一実施形態と同様に、塑性流動材が突合せ部J1,J2から流出するのを防ぐことができる。また、第一金属部材1及び第二金属部材2に作用する負荷が小さくなるため、第一金属部材1及び第二金属部材2の薄肉化、軽量化を図ることができる。さらに、凹溝が形成されやすいフロー側の金属不足を解消できる。したがって、欠陥である凹溝が形成されるのを防止することができる。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨に反しない範囲において適宜設計変更が可能である。例えば、前記実施形態では、第一金属部材1及び第二金属部材2は、アルミニウム合金製の押出形材にて構成されているがこれに限定されるものではない。第一金属部材1及び第二金属部材2は、例えば、アルミニウム合金の他に、銅、銅合金、チタン、チタン合金、 マグネシウム、マグネシウム合金等の摩擦攪拌可能な金属から適宜形成してもよい。
1 第一金属部材
2 第二金属部材
17 凸部
18 凸部
C 回転中心軸
F 回転ツール
F1 連結部
F2 攪拌ピン
F3 平坦面(先端面)
J1 突合せ部
J1a 上部重合部
J1b 上部表側突合せ部
J1c 上部裏側突合せ部
J2 突合せ部
J2a 下部重合部
J2b 下部表側突合せ部
J2c 下部裏側突合せ部
W1 塑性化領域

Claims (6)

  1. 攪拌ピンを備えた回転ツールを用いて第一金属部材と第二金属部材とを接合する接合方法であって、
    前記第一金属部材の端部の表面に第一段差底面及び第一段差側面を形成するとともに、前記第二金属部材の端部の裏面に第二段差底面及び第二段差側面を形成する準備工程と、
    前記第一段差底面と前記第二段差底面とを重ね合わせて重合部を形成するとともに、前記第一段差側面と前記第二金属部材の端面とを突き合わせて表側突合せ部を形成し、さらに、前記第二段差側面と前記第一金属部材の端面とを突き合わせて裏側突合せ部を形成する重ね突合せ工程と、
    回転する前記攪拌ピンを前記表側突合せ部から挿入し、前記攪拌ピンのみを前記第一金属部材及び前記第二金属部材に接触させた状態で前記表側突合せ部に沿って前記回転ツールを相対移動させて前記表側突合せ部及び前記重合部を接合する摩擦攪拌工程と、を含み、
    前記第一金属部材の前記第一段差側面を含む壁端部の表面には凸部が形成されており、
    前記摩擦攪拌工程では、前記第一金属部材が前記回転ツールの進行方向左側に配置される場合、前記回転ツールを左回転させ、
    前記第一金属部材が前記回転ツールの進行方向右側に配置される場合、前記回転ツールを右回転させる
    ことを特徴とする接合方法。
  2. 前記摩擦攪拌工程では、前記第一金属部材が前記回転ツールの進行方向左側に配置される場合、前記回転ツールの回転中心軸を前記回転ツールの進行方向に向かって右側に傾斜させ、
    前記第一金属部材が前記回転ツールの進行方向右側に配置される場合、前記回転ツールの回転中心軸を前記回転ツールの進行方向に向かって左側に傾斜させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の接合方法。
  3. 攪拌ピンを備えた回転ツールを用いて第一金属部材と第二金属部材とを接合する接合方法であって、
    前記第一金属部材の端部の表面に第一段差底面及び第一段差側面を形成するとともに、前記第二金属部材の端部の裏面に第二段差底面及び第二段差側面を形成する準備工程と、
    前記第一段差底面と前記第二段差底面とを重ね合わせて重合部を形成するとともに、前記第一段差側面と前記第二金属部材の端面とを突き合わせて表側突合せ部を形成し、さらに、前記第二段差側面と前記第一金属部材の端面とを突き合わせて裏側突合せ部を形成する重ね突合せ工程と、
    回転する前記攪拌ピンを前記表側突合せ部から挿入し、前記攪拌ピンのみを前記第一金属部材及び前記第二金属部材に接触させた状態で前記表側突合せ部に沿って前記回転ツールを相対移動させて前記表側突合せ部及び前記重合部を接合する摩擦攪拌工程と、を含み、
    前記第二金属部材の端部の表面には凸部が形成されており、
    前記摩擦攪拌工程では、前記第一金属部材が前記回転ツールの進行方向左側に配置される場合、前記回転ツールを右回転させ、
    前記第一金属部材が前記回転ツールの進行方向右側に配置される場合、前記回転ツールを左回転させる
    ことを特徴とする接合方法。
  4. 前記摩擦攪拌工程では、前記第一金属部材が前記回転ツールの進行方向左側に配置される場合、前記回転ツールの回転中心軸を前記回転ツールの進行方向に向かって左側に傾斜させ、
    前記第一金属部材が前記回転ツールの進行方向右側に配置される場合、前記回転ツールの回転中心軸を前記回転ツールの進行方向に向かって右側に傾斜させる
    ことを特徴とする請求項3に記載の接合方法。
  5. 前記摩擦攪拌工程では、攪拌ピンの先端に形成された平坦面が前記重合部の位置よりも深くなるように前記攪拌ピンを挿入する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の接合方法。
  6. 前記準備工程では、前記第一金属部材および前記第二金属部材を、アルミニウム合金製の押出形材にて形成する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の接合方法。
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