JP2019076007A - ペット用サプリメント、ペット用飲料水、ペットフード、ペット用食品添加物、ペット用血中尿素窒素上昇抑制剤およびペット用医薬組成物、ならびにペットの血中尿素窒素上昇を抑制する方法 - Google Patents
ペット用サプリメント、ペット用飲料水、ペットフード、ペット用食品添加物、ペット用血中尿素窒素上昇抑制剤およびペット用医薬組成物、ならびにペットの血中尿素窒素上昇を抑制する方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】犬・猫等のペットに継続して使用することができ、かつ犬・猫等のペットの血中尿素窒素の上昇を抑制することができるペット用サプリメント、ペット用飲料水、ペットフード、ペット用食品添加物、ペット用血中尿素窒素上昇抑制剤およびペット用医薬組成物、ならびにペットの血中尿素窒素上昇を抑制する方法を提供する。【解決手段】水溶性シルクフィブロインを含有するペット用サプリメント、ペット用飲料水およびペットフード、水溶性シルクフィブロインを含有する血中尿素窒素の上昇抑制作用を食品に付与するためのペット用食品添加物、水溶性シルクフィブロインを有効成分として含有するペット用血中尿素窒素上昇抑制剤、水溶性シルクフィブロインを含有する慢性腎臓病の症状改善のためのペット用医薬組成物、水溶性シルクフィブロインを含有する血中尿素窒素上昇を抑制するための医薬組成物、ならびに水溶性シルクフィブロインの有効量をペットに経口投与することまたは摂取させることを含む前記ペットの血中尿素窒素上昇を抑制する方法。【選択図】なし
Description
本発明は、ペット用サプリメント(栄養補助食品、健康補助食品)、ペット用飲料水、ペットフード、ペット用食品添加物、ペット用血中尿素窒素上昇抑制剤およびペット用医薬組成物、ならびにペットの血中尿素窒素上昇を抑制する方法に関する。
近年、人間のパートナーの位置づけを確立した犬や猫は、伴侶動物(ペット)ともいわれ、我々にとって最も親しい身近な存在になっている。これらペットは、効果的なワクチン、寄生虫駆除薬や抗生物質の開発、診断治療の改善、そして飼い主の知識レベルの向上などの要因によって健康と寿命が改善されてきている。
しかしながら、犬や猫の長寿命化により、慢性腎臓病を発症する犬や猫が増加してきた。特に、高齢の猫では慢性腎臓病の発症率が高い。慢性腎臓病は、加齢、糖尿病、高血圧またはその他の原因で腎機能が徐々に低下してゆく病気であり、適切な治療を施すことにより進行を遅らせることはできるが、完治することはない。加齢または糖尿病を原因とする慢性腎臓病は高齢の犬や猫に多く見られるが、特に猫は血液中のタンパク質AIM(アポトーシス抑制因子)が機能しないため腎臓の機能が回復せず慢性腎臓病を発症しやすい。また、一部の純血種の犬や猫、その血統をひく雑種の犬や猫で遺伝的または家族性の慢性腎臓病が認められることがある。
犬・猫用の慢性腎臓病の治療薬としては、例えば、フォルテコール(ノバルティスアニマルヘルス社製)およびコバルジン(クレハ社製)等が販売されている。
フォルテコールの有効成分であるベナゼプリル塩酸塩はアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬であり、肝臓でベナゼプリルが代謝されて生成するベナゼプリラートがACEを阻害してアンジオテンシンIIの生成を抑制し、血圧を低下させる。血圧が低下することにより腎臓の負担が軽減され、慢性腎臓病の進行を遅延させることができる。しかし、ベナゼプリル塩酸塩は、それに過敏症、アレルギーのある動物には使用注意が必要であることに加え、他の薬剤と相互作用を及ぼすこともある。特に、フロセミド(ループ利尿薬)、スピロノラクトン(カリウム保持性利尿薬)、血管拡張薬または抗炎症薬との併用は注意が必要である。また、経口投与後に吐き出してしまい、投薬の効果がみられないこともある。
コバルジンの有効成分である球形吸着炭は、多孔性球状の活性炭からなる吸着炭である。腎臓の機能が低下したために体外に排出できない尿毒症毒素などの老廃物を腸管において吸着し、そのまま吸収されずに便とともに体外に排出される。尿毒症毒素が体外に排出されることにより、尿毒症症状の発現が抑制される。しかし、球状吸着炭は、大量に服用しなければならず、服用コンプライアンスが悪くなりやすい傾向がある。そのため、ペットに長期間の服用をさせることが難しい場合がある。
また、慢性腎臓病の犬・猫用のペットフードとして、通常のペットフードに比べてタンパク質、リンおよびナトリウムの量を制限した腎臓病用ペットフードも市販されている。例えば、プリスクプション・ダイエットk/d(ヒルズ社製;犬用、猫用)、腎臓サポート(ロイヤルカナン社製;犬用、猫用)、キドニーケア(ドクターズケア社製;犬用、猫用)などがある。しかし、腎臓病用ペットフードは、通常のペットフードに比べて、犬・猫の嗜好に合わないことがあり、犬・猫が摂食しないことがある。
このような嗜好性の問題に対して、17:1より小さい比でタンパク質およびリンを含むペットフードのための嗜好性を増強する組成物(嗜好性エンハンサー)が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1は、嗜好性エンハンサーによるペットの血中尿素窒素の上昇の抑制について記載していない。
そこで、本発明は、犬・猫等のペットに継続して使用することができ、かつ犬・猫等のペットの血中尿素窒素の上昇を抑制することができるペット用サプリメント、ペット用飲料水、ペットフード、ペット用食品添加物、ペット用血中尿素窒素上昇抑制剤およびペット用医薬組成物、ならびにペットの血中尿素窒素上昇を抑制する方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、水溶性フィブロインは犬・猫等のペットに継続して使用することができ、かつ犬・猫等のペットの血中尿素窒素の上昇を抑制することができることを知得し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下に記載するものである。
すなわち、本発明は以下に記載するものである。
[1] 水溶性シルクフィブロインを含有するペット用サプリメント。
[2] 水溶性シルクフィブロインを含有するペット用飲料水。
[3] 水溶性シルクフィブロインを含有するペットフード。
[4] 水溶性シルクフィブロインを含有する血中尿素窒素の上昇抑制作用を食品に付与するためのペット用食品添加物。
[5] 水溶性シルクフィブロインを有効成分として含有するペット用血中尿素窒素上昇抑制剤。
[6] 水溶性シルクフィブロインを含有する慢性腎臓病の症状改善のためのペット用医薬組成物。
[7] 水溶性シルクフィブロインを含有する血中尿素窒素上昇を抑制するための医薬組成物。
[8] 水溶性シルクフィブロインの有効量をペットに経口投与することまたは摂取させることを含む前記ペットの血中尿素窒素上昇を抑制する方法。
[2] 水溶性シルクフィブロインを含有するペット用飲料水。
[3] 水溶性シルクフィブロインを含有するペットフード。
[4] 水溶性シルクフィブロインを含有する血中尿素窒素の上昇抑制作用を食品に付与するためのペット用食品添加物。
[5] 水溶性シルクフィブロインを有効成分として含有するペット用血中尿素窒素上昇抑制剤。
[6] 水溶性シルクフィブロインを含有する慢性腎臓病の症状改善のためのペット用医薬組成物。
[7] 水溶性シルクフィブロインを含有する血中尿素窒素上昇を抑制するための医薬組成物。
[8] 水溶性シルクフィブロインの有効量をペットに経口投与することまたは摂取させることを含む前記ペットの血中尿素窒素上昇を抑制する方法。
本発明によれば、犬・猫等のペットに継続して使用することができ、かつ犬・猫等のペットの血中尿素窒素の上昇を抑制することができるペット用サプリメント、ペット用飲料水、ペットフード、ペット用食品添加物、ペット用血中尿素窒素上昇抑制剤およびペット用医薬組成物、ならびにペットの血中尿素窒素上昇を抑制する方法を提供することができる。
本発明において「〜」を用いて範囲を表現した場合、その範囲には「〜」の両端を含むものとする。例えば、「A〜B」という範囲には、その両端である「A」および「B」を含む。
[ペット]
本発明において、ペットは特に限定されないが、好ましくはヒトを除く哺乳動物であり、例えば、カモノハシ、ハリモグラ、オポッサム、フクロネコ、カンガルー、ツチブタ、イワダヌキ、ゾウ、アルマジロ、ナマケモノ、アリクイ、ツパイ、ヒヨケザル、チンパンジー、ウサギ、ネズミ、ハリネズミ、ラクダ、イノシシ、キリン、シカ、ウシ、ヤギ、カバ、クジラ、イルカ、ウマ、サイ、バク、コウモリ、トラ、オオカミ、イタチ、クマ、アザラシ、犬および猫が挙げられ、より好ましくは犬または猫であり、さらに好ましくは猫である。
本発明において、ペットは特に限定されないが、好ましくはヒトを除く哺乳動物であり、例えば、カモノハシ、ハリモグラ、オポッサム、フクロネコ、カンガルー、ツチブタ、イワダヌキ、ゾウ、アルマジロ、ナマケモノ、アリクイ、ツパイ、ヒヨケザル、チンパンジー、ウサギ、ネズミ、ハリネズミ、ラクダ、イノシシ、キリン、シカ、ウシ、ヤギ、カバ、クジラ、イルカ、ウマ、サイ、バク、コウモリ、トラ、オオカミ、イタチ、クマ、アザラシ、犬および猫が挙げられ、より好ましくは犬または猫であり、さらに好ましくは猫である。
水溶性シルクフィブロインは、ペットの腸内においてアンモニア等の有害物質を吸着し、便とともに体外に排出されることにより、血中尿素窒素(BUN)値の上昇抑制効果をもたらすと考えられることから、後述する実施例において有効性が示された犬および猫以外のペットにおいても同様に有効であると考えられる。
犬の種類(品種)、性別(オス、メス)および体重は特に限定されない。
犬の年齢は特に限定されないが、好ましくは5歳以上であり、より好ましくは7歳以上であり、さらに好ましくは10歳以上であり、いっそう好ましくは13歳以上である。
犬の健康状態は特に限定されず、慢性腎臓病を発症していてもよく、腎不全であってもよい。
犬の年齢は特に限定されないが、好ましくは5歳以上であり、より好ましくは7歳以上であり、さらに好ましくは10歳以上であり、いっそう好ましくは13歳以上である。
犬の健康状態は特に限定されず、慢性腎臓病を発症していてもよく、腎不全であってもよい。
猫の種類(品種)、性別(オス、メス)および体重は特に限定されない。
猫の年齢は特に限定されないが、好ましくは5歳以上であり、より好ましくは7歳以上であり、さらに好ましくは10歳以上であり、いっそう好ましくは12歳以上である。
猫の健康状態は特に限定されず、慢性腎臓病を発症していてもよく、腎不全であってもよい。
猫の年齢は特に限定されないが、好ましくは5歳以上であり、より好ましくは7歳以上であり、さらに好ましくは10歳以上であり、いっそう好ましくは12歳以上である。
猫の健康状態は特に限定されず、慢性腎臓病を発症していてもよく、腎不全であってもよい。
[水溶性シルクフィブロイン]
水溶性シルクフィブロインは、特許第6019506号公報に記載の高分子量シルクフィブロイン水溶液の製造方法または高分子量シルクフィブロイン粉末の製造方法によって製造したものを使用することができるほか、市販品(商品名:ナノフィブロイン,松田養蚕場社製)を購入して使用してもよい。
水溶性シルクフィブロインは、特許第6019506号公報に記載の高分子量シルクフィブロイン水溶液の製造方法または高分子量シルクフィブロイン粉末の製造方法によって製造したものを使用することができるほか、市販品(商品名:ナノフィブロイン,松田養蚕場社製)を購入して使用してもよい。
上記水溶性シルクフィブロインは、ゲルろ過クロマトグラフィー(GFC)法により測定された重量平均分子量が10000〜50000の範囲内、好ましくは20000〜30000の範囲内のタンパク質であり、走査型電子顕微鏡写真で確認すると、細孔サイズが1μm未満のサブミクロンオーダーの微細構造を有している。
本発明において用いる水溶性シルクフィブロインは、無味無臭であり、嗜好性が高いペットにも容易に経口投与または摂食をさせることができる。
また、本発明において用いる水溶性シルクフィブロインは、生体親和性が高く、アレルギーの発現率は著しく低い。
さらに、本発明において用いる水溶性シルクフィブロインは、他の薬剤との相互作用の心配もないので、従来使用していた治療薬と併用することができる。
また、本発明において用いる水溶性シルクフィブロインは、生体親和性が高く、アレルギーの発現率は著しく低い。
さらに、本発明において用いる水溶性シルクフィブロインは、他の薬剤との相互作用の心配もないので、従来使用していた治療薬と併用することができる。
[血中尿素窒素(BUN)]
血中尿素窒素(BUN:Blood Urea Nitrogen)は腎機能の指標として広く利用され、腎不全、火傷、消化管出血や高蛋白食摂取で上昇する。
BUNは、血液中に含まれる尿素量を表し、血清の除蛋白成分の中の尿素成分の総称である非蛋白窒素(NPN)の約50%を占める。タンパク分解産物であるアンモニアが、そのままでは神経毒性を有するため、肝臓で尿素サイクルの代謝を受けて尿素が産生される。尿素のほとんどは腎臓より糸球体で濾過されて尿中に排泄されるが、その一部は再吸収され血中に戻される。通常糸球体濾過値が1/4以下に低下するとBUNはクレアチニン(CRE)とともに上昇する。
一般にBUN/CRE比はおよそ10:1であるが、BUN上昇時でこの比が10以上の場合は腎外性因子を、10以下の場合は腎性因子を考慮する。
腎機能障害以外のBUN高値の原因としては、高蛋白食の摂取で高値をみることがあるが、食事による生理的な変動は0〜3mg/dLの範囲内とされる。また、筋肉100gが壊れれば約4gのBUNが生じるため火傷や悪性腫瘍などの組織が異化するような病態では高値になることがある。消化管出血では、消化管内で血液から生じたアンモニアが血中に入り込み上述の尿素サイクルにより尿素となるためBUNは上昇する。また、下痢や嘔吐などの急激な体液の喪失でも上昇をみる。
BUNの参考値は、犬で6〜31mg/dL、猫で16〜36mg/dLである。
BUNの測定方法としては、ウレアーゼ法およびジアセルモノオキシム法があるが、自動分析装置を使用して測定することが一般的である。
BUNを測定することができる自動分析装置としては、例えば、富士ドライケムNX500(富士フイルムメディカル株式会社製)がある。
また、CREの測定方法としては、酵素法とヤッフェ法があるが、自動分析装置を使用して測定することが一般的である。
CREを測定することができる自動分析装置としては、例えば、富士ドライケムNX500(富士フイルムメディカル株式会社製)がある。
また、上記以外のBUNおよびCREを測定できる自動分析装置としては、例えば、カタリストOne血液化学検査器およびカタリストDxTM血液化学検査器(いずれもアイデックス ラボラトリーズ株式会社製)が挙げられる。
血中尿素窒素(BUN:Blood Urea Nitrogen)は腎機能の指標として広く利用され、腎不全、火傷、消化管出血や高蛋白食摂取で上昇する。
BUNは、血液中に含まれる尿素量を表し、血清の除蛋白成分の中の尿素成分の総称である非蛋白窒素(NPN)の約50%を占める。タンパク分解産物であるアンモニアが、そのままでは神経毒性を有するため、肝臓で尿素サイクルの代謝を受けて尿素が産生される。尿素のほとんどは腎臓より糸球体で濾過されて尿中に排泄されるが、その一部は再吸収され血中に戻される。通常糸球体濾過値が1/4以下に低下するとBUNはクレアチニン(CRE)とともに上昇する。
一般にBUN/CRE比はおよそ10:1であるが、BUN上昇時でこの比が10以上の場合は腎外性因子を、10以下の場合は腎性因子を考慮する。
腎機能障害以外のBUN高値の原因としては、高蛋白食の摂取で高値をみることがあるが、食事による生理的な変動は0〜3mg/dLの範囲内とされる。また、筋肉100gが壊れれば約4gのBUNが生じるため火傷や悪性腫瘍などの組織が異化するような病態では高値になることがある。消化管出血では、消化管内で血液から生じたアンモニアが血中に入り込み上述の尿素サイクルにより尿素となるためBUNは上昇する。また、下痢や嘔吐などの急激な体液の喪失でも上昇をみる。
BUNの参考値は、犬で6〜31mg/dL、猫で16〜36mg/dLである。
BUNの測定方法としては、ウレアーゼ法およびジアセルモノオキシム法があるが、自動分析装置を使用して測定することが一般的である。
BUNを測定することができる自動分析装置としては、例えば、富士ドライケムNX500(富士フイルムメディカル株式会社製)がある。
また、CREの測定方法としては、酵素法とヤッフェ法があるが、自動分析装置を使用して測定することが一般的である。
CREを測定することができる自動分析装置としては、例えば、富士ドライケムNX500(富士フイルムメディカル株式会社製)がある。
また、上記以外のBUNおよびCREを測定できる自動分析装置としては、例えば、カタリストOne血液化学検査器およびカタリストDxTM血液化学検査器(いずれもアイデックス ラボラトリーズ株式会社製)が挙げられる。
[ペット用サプリメント]
本発明のペット用サプリメントは、水溶性シルクフィブロインを含有するペット用サプリメントである。
本発明のペット用サプリメントは、食事ごとに与えてもよいし、随時与えてもよい。本発明のペット用サプリメントを与える方法は、ペットに経口投与または摂食をさせることができればよく、それ単独で、または食事もしくは飲料水に混合して与えることが好ましい。
本発明のペット用サプリメントを単独で食事ごとに与える場合、食前に与えてもよいし、食後に与えてもよい。
本発明のペット用サプリメントは、水溶性シルクフィブロインを含有するペット用サプリメントである。
本発明のペット用サプリメントは、食事ごとに与えてもよいし、随時与えてもよい。本発明のペット用サプリメントを与える方法は、ペットに経口投与または摂食をさせることができればよく、それ単独で、または食事もしくは飲料水に混合して与えることが好ましい。
本発明のペット用サプリメントを単独で食事ごとに与える場合、食前に与えてもよいし、食後に与えてもよい。
本発明のペット用サプリメントを食事とともに与える場合において、水溶性シルクフィブロインの投与量は、適宜設定することができるが、1日あたり体重1kgあたりで、好ましくは1〜120mg/day/kg体重であり、より好ましくは3〜90mg/day/kg体重であり、さらに好ましくは5〜60mg/day/kg体重である。
また、本発明のペット用サプリメントをペットに随時与える場合において、水溶性シルクフィブロインの投与量は、適宜設定することができるが、1日あたり体重1kgあたりで、好ましくは1〜120mg/day/kg体重であり、より好ましくは3〜90mg/day/kg体重であり、さらに好ましくは5〜60mg/day/kg体重である。
[ペット用飲料水]
本発明のペット用飲料水は、水溶性シルクフィブロインを含有するペット用飲料水である。
本発明のペット用飲料水は、随時与えてもよく、好ましくはペットが自由に飲めるようにする。
本発明のペット用飲料水は、水溶性シルクフィブロインを含有するペット用飲料水である。
本発明のペット用飲料水は、随時与えてもよく、好ましくはペットが自由に飲めるようにする。
本発明のペット用飲料水をペットに与える場合において、水溶性シルクフィブロインの投与量は、適宜設定することができるが、1日あたり体重1kgあたりで、好ましくは1〜120mg/day/kg体重であり、より好ましくは3〜90mg/day/kg体重であり、さらに好ましくは5〜60mg/day/kg体重である。
本発明のペット用飲料水は、上記した水溶性シルクフィブロインの水溶液または粉末を飲料水と混合して製造することができる。
本発明のペット用飲料水中の水溶性シルクフィブロインの濃度は、特に限定されず適宜設定することができるが、水溶性シルクフィブロインの水溶液100mLあたりの水溶性シルクフィブロインの含有量として、好ましくは6.0g/100mL以下である。水溶性シルクフィブロインの投与量は、1日あたり体重1kgあたりで、好ましくは1〜120mg/day/kg体重であり、より好ましくは3〜90mg/day/kg体重であり、さらに好ましくは5〜60mg/day/kg体重であることから、この投与量に基いて、水溶性シルクフィブロインの濃度を適宜設定することが望ましい。水溶性シルクフィブロインは無味無臭であるため、比較的多量の混合であってもペットは気付くことがない。
本発明のペット用飲料水中の水溶性シルクフィブロインの濃度は、特に限定されず適宜設定することができるが、水溶性シルクフィブロインの水溶液100mLあたりの水溶性シルクフィブロインの含有量として、好ましくは6.0g/100mL以下である。水溶性シルクフィブロインの投与量は、1日あたり体重1kgあたりで、好ましくは1〜120mg/day/kg体重であり、より好ましくは3〜90mg/day/kg体重であり、さらに好ましくは5〜60mg/day/kg体重であることから、この投与量に基いて、水溶性シルクフィブロインの濃度を適宜設定することが望ましい。水溶性シルクフィブロインは無味無臭であるため、比較的多量の混合であってもペットは気付くことがない。
[ペットフード]
本発明のペットフードは、水溶性シルクフィブロインを含有するペットフードである。
本発明のペットフードは、主食として1日に数回に分けて与えてもよいし、おやつとして随時与えてもよい。
本発明のペットフードは、水溶性シルクフィブロインを含有するペットフードである。
本発明のペットフードは、主食として1日に数回に分けて与えてもよいし、おやつとして随時与えてもよい。
本発明のペットフードは、タンパク質(水溶性シルクフィブロインを除く)、脂肪、粗繊維および灰分などの従来のペットフードの配合に、さらに水溶性シルクフィブロインを混合して製造することができる。ここで、従来のペットフードの配合としては、健康なペット用のペットフード、高齢のペット用のペットフード、腎臓病のペット用のペットフードなどが挙げられる。
本発明のペットフードにおける水溶性シルクフィブロインの添加量は、特に限定されず適宜設定することができるが、ペットフード100gあたりの水溶性シルクフィブロインの含有量として、好ましくは6.0g/100mL以下である。水溶性シルクフィブロインの投与量は、1日あたり体重1kgあたりで、好ましくは1〜120mg/day/kg体重であり、より好ましくは3〜90mg/day/kg体重であり、さらに好ましくは5〜60mg/day/kg体重であることから、この投与量に基いて、水溶性シルクフィブロインの添加量を適宜設定することが望ましい。
[ペット用食品添加物]
本発明のペット用食品添加物は、水溶性シルクフィブロインを含有する血中尿素窒素の上昇抑制作用を食品に付与するためのペット用食品添加物である。
本発明の水溶性シルクフィブロインを含有する食品添加物は、水溶性シルクフィブロイン水溶液または水溶性シルクフィブロイン粉末の形態で提供することができ、食品加工における食品添加物、特に血中尿素窒素の上昇抑制作用を食品に付与するための食品添加物として使用することができる。水溶性シルクフィブロインは無味無臭であるため、比較的多量の添加であってもペットは気付くことがない。
本発明のペット用食品添加物は、水溶性シルクフィブロインを含有する血中尿素窒素の上昇抑制作用を食品に付与するためのペット用食品添加物である。
本発明の水溶性シルクフィブロインを含有する食品添加物は、水溶性シルクフィブロイン水溶液または水溶性シルクフィブロイン粉末の形態で提供することができ、食品加工における食品添加物、特に血中尿素窒素の上昇抑制作用を食品に付与するための食品添加物として使用することができる。水溶性シルクフィブロインは無味無臭であるため、比較的多量の添加であってもペットは気付くことがない。
[ペット用血中尿素窒素上昇抑制剤/ペット用医薬組成物]
本発明のペット用血中尿素窒素上昇抑制剤は、水溶性シルクフィブロインを有効成分として含有する。
また、本発明のペット用医薬組成物は、水溶性シルクフィブロインを含有する慢性腎臓病の症状改善のためのペット用医薬組成物、ならびに水溶性シルクフィブロインを含有する血中尿素窒素上昇を抑制するためのペット用医薬組成物である。
本発明のペット用血中尿素窒素上昇抑制剤は、水溶性シルクフィブロインを有効成分として含有する。
また、本発明のペット用医薬組成物は、水溶性シルクフィブロインを含有する慢性腎臓病の症状改善のためのペット用医薬組成物、ならびに水溶性シルクフィブロインを含有する血中尿素窒素上昇を抑制するためのペット用医薬組成物である。
本発明のペット用血中尿素窒素上昇抑制剤およびペット用医薬組成物は、水溶性シルクフィブロインに、賦形剤、結合剤、希釈剤、添加剤、香料、緩衝剤、増粘剤、着色剤、安定剤、乳化剤、分散剤、懸濁化剤および防腐剤等の薬理学的に許容される補助剤からなる群から選択される補助剤を配合し、製剤技術分野で一般的な方法により製剤化することができる。
固形の経口製剤は、例えば、錠剤、散剤、顆粒剤、細粒剤、丸剤、フィルム剤、トローチ剤、カプセル剤、チュアブル剤、糖衣錠等であり、有効成分としての水溶性シルクフィブロインに、剤形に応じて、賦形剤(例えば乳糖、デキストロース、ショ糖、セルロース、コーンスターチ、デンプン類、部分アルファー化デンプン、結晶セルロース、D−マンニトール、ブドウ糖、炭酸カルシウムおよびリン酸カルシウム等)、滑沢剤(例えばシリカ、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ポリエチレングリコール、ショ糖脂肪酸エステル、含水二酸化ケイ素等)、結合剤(例えばデンプン類、アラビアゴム、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン等)、崩壊剤(例えばデンプン類、アルギン酸、アルギン酸塩、クロスカルメロースナトリウム、炭酸カルシウム、カルボキシメチルセルロース等)、飽和剤、着色料、矯味剤、湿潤剤(例えばレシチン、ポリソルベート、硫酸ラウリル塩等)等を配合して製造することができる。散剤、顆粒剤及び細粒剤は、水、湯等に溶解して服用される製剤であってもよい。
液状の経口製剤は、例えば溶液、乳濁液及び懸濁液の形態とすることができる。懸濁液及び乳濁液は、担体として、例えば天然ゴム、寒天、アルギン酸ナトリウム、ペクチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール等を使用して製造することができる。
本発明のペット用血中尿素窒素上昇抑制剤およびペット用医薬組成物の投与量は、患者であるペットの種類、年齢、体重および症状によって適宜設定することができるが、水溶性シルクフィブロインの投与量は、1日あたり体重1kgあたりで、好ましくは1〜120mg/day/kg体重であり、より好ましくは3〜90mg/day/kg体重であり、さらに好ましくは5〜60mg/day/kg体重であることから、この投与量に基いて、本発明のペット用血中尿素窒素上昇抑制剤およびペット用医薬組成物の投与量を適宜設定することが望ましい。
本発明のペット用血中尿素窒素上昇抑制剤およびペット用医薬組成物は、その作用機序からいって、食事の前または後に投与されることが好ましく、食事に混ぜて与えてもよい。1日あたりの投与回数は、特に限定されず、食事の回数に合わせることが好ましいが、犬または猫の場合は、朝晩の2回とすることが好ましい。
本発明のペット用血中尿素窒素上昇抑制剤およびペット用医薬組成物は、その作用機序からいって、食事の前または後に投与されることが好ましく、食事に混ぜて与えてもよい。1日あたりの投与回数は、特に限定されず、食事の回数に合わせることが好ましいが、犬または猫の場合は、朝晩の2回とすることが好ましい。
[ペットの血中尿素窒素上昇を抑制する方法]
本発明のペットの血中尿素窒素上昇を抑制する方法は、水溶性シルクフィブロインの有効量をペットに経口投与することまたは摂取させることを含む。
本発明による水溶性シルクフィブロインの有効量を経口投与することまたは摂取させることを含むペットの血中尿素窒素上昇を抑制する方法において、水溶性シルクフィブロインの投与量は、患者であるペットの種類、年齢、体重および症状によるが、例えば、犬または猫に経口投与する場合の投与量は、1日あたり体重1kgあたりで、好ましくは1〜120mg/day/kg体重であり、より好ましくは3〜90mg/day/kg体重であり、さらに好ましくは5〜60mg/day/kg体重となる量である。水溶性シルクフィブロインは無味無臭であるため、それ自体を比較的多量の投与量としてもペットは嫌がることはない。
本発明のペット用血中尿素窒素上昇抑制剤およびペット用医薬組成物は、その作用機序からいって、食事の前または後に投与されることが好ましく、食事に混ぜて与えてもよい。1日あたりの投与回数は、特に限定されず、食事の回数に合わせることが好ましいが、犬または猫の場合は、朝晩の2回とすることが好ましい。
本発明のペットの血中尿素窒素上昇を抑制する方法は、水溶性シルクフィブロインの有効量をペットに経口投与することまたは摂取させることを含む。
本発明による水溶性シルクフィブロインの有効量を経口投与することまたは摂取させることを含むペットの血中尿素窒素上昇を抑制する方法において、水溶性シルクフィブロインの投与量は、患者であるペットの種類、年齢、体重および症状によるが、例えば、犬または猫に経口投与する場合の投与量は、1日あたり体重1kgあたりで、好ましくは1〜120mg/day/kg体重であり、より好ましくは3〜90mg/day/kg体重であり、さらに好ましくは5〜60mg/day/kg体重となる量である。水溶性シルクフィブロインは無味無臭であるため、それ自体を比較的多量の投与量としてもペットは嫌がることはない。
本発明のペット用血中尿素窒素上昇抑制剤およびペット用医薬組成物は、その作用機序からいって、食事の前または後に投与されることが好ましく、食事に混ぜて与えてもよい。1日あたりの投与回数は、特に限定されず、食事の回数に合わせることが好ましいが、犬または猫の場合は、朝晩の2回とすることが好ましい。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
〈被検体〉
アルマ動物病院(東京都世田谷区)において慢性腎臓病と診断され、処方薬が投与されていたものの、血中尿素窒素(BUN)値の改善が認められなかった犬11頭および猫4頭を被検体として選定した。
表1の「被検体」の欄の「犬/猫」に犬または猫の種別を、「品種」に犬または猫の品種を、「年齢」に被検体の年齢を、「性別」に被検体の性別(♂、♀)を、「体重」に投与開始直前の被検体の体重を、それぞれ示す。
アルマ動物病院(東京都世田谷区)において慢性腎臓病と診断され、処方薬が投与されていたものの、血中尿素窒素(BUN)値の改善が認められなかった犬11頭および猫4頭を被検体として選定した。
表1の「被検体」の欄の「犬/猫」に犬または猫の種別を、「品種」に犬または猫の品種を、「年齢」に被検体の年齢を、「性別」に被検体の性別(♂、♀)を、「体重」に投与開始直前の被検体の体重を、それぞれ示す。
〈方法〉
被検体に対し、水溶性シルクフィブロイン(ナノフィブロイン,株式会社松田養蚕場製)の6質量%水溶液を獣医師が処方し、被検体の飼い主が飲み水と混合して、自宅にて経口投与した。なお、倫理上の問題から、以前より投与されていた処方薬は、そのまま与え続けた。
表1の「投与量・投与期間」の欄の「1日あたり投与量」に1日あたりの投与量を、「1日当たり体重1kgあたり投与量」に1日当たり体重1kgあたりの投与量を、「投与期間」の欄に水溶性シルクフィブロインを投与した期間を、それぞれ示す。
すべての被検体について、水溶性フィブロインの投与を開始する前と投与を終了した後の2回にわたり採血し、乾式臨床化学分析装置(富士ドライケムNX500,富士フイルムメディカル株式会社製)を用いて、血中尿素窒素(BUN)値を測定した。
また、ID11〜ID15の被検体については、血中尿素窒素(BUN)値の測定と同時に、血清クレアチニン(CRE)値の測定も行った。
表1の「結果」の欄の「血中尿素窒素(BUN)」の「投与前」の項目に水溶性シルクフィブロインを投与する前のBUN測定値を、「投与後」の項目に水溶性シルクフィブロインを投与した後のBUN測定値を、「減少」の項目に水溶性シルクフィブロインの投与前後のBUN測定値の差(投与前BUN測定値−投与後BUN測定値)を、それぞれ示す。また、表1の「結果」の欄の「血清クレアチニン(CRE)」の「投与前」の項目に水溶性シルクフィブロインを投与する前のCRE測定値を、「投与後」の項目に水溶性シルクフィブロインを投与した後のCRE測定値を、「減少」の項目に水溶性シルクフィブロインの投与前後のCRE測定値の差(投与前CRE測定値−投与後CRE測定値)を、それぞれ示す。
得られたデータは、投与前群と投与後群の2群について、まずF検定を行って2群の等分散性を確認し、次いでt検定を行って2群の平均値に有意差があるか否かを評価した。ここで、有意水準は5%とした。
被検体に対し、水溶性シルクフィブロイン(ナノフィブロイン,株式会社松田養蚕場製)の6質量%水溶液を獣医師が処方し、被検体の飼い主が飲み水と混合して、自宅にて経口投与した。なお、倫理上の問題から、以前より投与されていた処方薬は、そのまま与え続けた。
表1の「投与量・投与期間」の欄の「1日あたり投与量」に1日あたりの投与量を、「1日当たり体重1kgあたり投与量」に1日当たり体重1kgあたりの投与量を、「投与期間」の欄に水溶性シルクフィブロインを投与した期間を、それぞれ示す。
すべての被検体について、水溶性フィブロインの投与を開始する前と投与を終了した後の2回にわたり採血し、乾式臨床化学分析装置(富士ドライケムNX500,富士フイルムメディカル株式会社製)を用いて、血中尿素窒素(BUN)値を測定した。
また、ID11〜ID15の被検体については、血中尿素窒素(BUN)値の測定と同時に、血清クレアチニン(CRE)値の測定も行った。
表1の「結果」の欄の「血中尿素窒素(BUN)」の「投与前」の項目に水溶性シルクフィブロインを投与する前のBUN測定値を、「投与後」の項目に水溶性シルクフィブロインを投与した後のBUN測定値を、「減少」の項目に水溶性シルクフィブロインの投与前後のBUN測定値の差(投与前BUN測定値−投与後BUN測定値)を、それぞれ示す。また、表1の「結果」の欄の「血清クレアチニン(CRE)」の「投与前」の項目に水溶性シルクフィブロインを投与する前のCRE測定値を、「投与後」の項目に水溶性シルクフィブロインを投与した後のCRE測定値を、「減少」の項目に水溶性シルクフィブロインの投与前後のCRE測定値の差(投与前CRE測定値−投与後CRE測定値)を、それぞれ示す。
得られたデータは、投与前群と投与後群の2群について、まずF検定を行って2群の等分散性を確認し、次いでt検定を行って2群の平均値に有意差があるか否かを評価した。ここで、有意水準は5%とした。
〈結果〉
すべての検体についての、水溶性シルクフィブロインの投与前後の血中尿素窒素(BUN)値および投与前後の血中尿素窒素(BUN)値の差(改善値)は、表1に示すとおりである。
t検定の結果、投与前群と投与後群の2群間で平均値に差が無いという帰無仮説は、その帰無仮説が成功する確率P<5%であったことから棄却された。すなわち、投与前群と投与後群の2群間で平均値に有意差があった。
したがって、水溶性シルクフィブロインは、慢性腎臓病の被検体において血中尿素窒素(BUN)値を改善する効果があることが示された。
また、血清クレアチニンも低下傾向が認められた。
すべての検体についての、水溶性シルクフィブロインの投与前後の血中尿素窒素(BUN)値および投与前後の血中尿素窒素(BUN)値の差(改善値)は、表1に示すとおりである。
t検定の結果、投与前群と投与後群の2群間で平均値に差が無いという帰無仮説は、その帰無仮説が成功する確率P<5%であったことから棄却された。すなわち、投与前群と投与後群の2群間で平均値に有意差があった。
したがって、水溶性シルクフィブロインは、慢性腎臓病の被検体において血中尿素窒素(BUN)値を改善する効果があることが示された。
また、血清クレアチニンも低下傾向が認められた。
〈考察〉
水溶性シルクフィブロインは、ナノレベルの多孔性の基本構造が特徴であり、難消化性で複雑な多孔が吸着を示す。腸管内で水溶性シルクフィブロインに尿毒症毒素などの老廃物が吸着され、便とともに体外に排出されたことにより、血中尿素窒素(BUN)の上昇が抑制されたと考えられる。
水溶性シルクフィブロインは、ナノレベルの多孔性の基本構造が特徴であり、難消化性で複雑な多孔が吸着を示す。腸管内で水溶性シルクフィブロインに尿毒症毒素などの老廃物が吸着され、便とともに体外に排出されたことにより、血中尿素窒素(BUN)の上昇が抑制されたと考えられる。
Claims (8)
- 水溶性シルクフィブロインを含有するペット用サプリメント。
- 水溶性シルクフィブロインを含有するペット用飲料水。
- 水溶性シルクフィブロインを含有するペットフード。
- 水溶性シルクフィブロインを含有する血中尿素窒素の上昇抑制作用を食品に付与するためのペット用食品添加物。
- 水溶性シルクフィブロインを有効成分として含有するペット用血中尿素窒素上昇抑制剤。
- 水溶性シルクフィブロインを含有する慢性腎臓病の症状改善のためのペット用医薬組成物。
- 水溶性シルクフィブロインを含有する血中尿素窒素上昇を抑制するためのペット用医薬組成物。
- 水溶性シルクフィブロインの有効量をペットに経口投与することまたは摂取させることを含む前記ペットの血中尿素窒素上昇を抑制する方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017204538A JP2019076007A (ja) | 2017-10-23 | 2017-10-23 | ペット用サプリメント、ペット用飲料水、ペットフード、ペット用食品添加物、ペット用血中尿素窒素上昇抑制剤およびペット用医薬組成物、ならびにペットの血中尿素窒素上昇を抑制する方法 |
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Family
ID=66626055
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JP2017204538A Pending JP2019076007A (ja) | 2017-10-23 | 2017-10-23 | ペット用サプリメント、ペット用飲料水、ペットフード、ペット用食品添加物、ペット用血中尿素窒素上昇抑制剤およびペット用医薬組成物、ならびにペットの血中尿素窒素上昇を抑制する方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110710600A (zh) * | 2019-12-04 | 2020-01-21 | 江苏农牧科技职业学院 | 一种肾衰宠物犬用的营养膏及其制备方法 |
KR20210030629A (ko) * | 2019-09-10 | 2021-03-18 | 강릉원주대학교산학협력단 | 천연 포졸란을 포함하는 사료 첨가제 조성물 |
JP2022131738A (ja) * | 2021-02-26 | 2022-09-07 | ヤフー株式会社 | 提供装置、提供方法及び提供プログラム |
-
2017
- 2017-10-23 JP JP2017204538A patent/JP2019076007A/ja active Pending
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