JP2019074183A - 締結構造、ヘッド及びシャンク - Google Patents

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Abstract

【課題】適用範囲が広く、設計の自由度が高い締結構造を提供すること。【解決手段】第1の端面とこの第1の端面に形成される第1のねじ部とを備えるヘッドと、第2の端面とこの第2の端面に形成され第1のねじ部と螺合する第2のねじ部とを備えるシャンクを備え、第1の端面は第1のねじ部の軸方向を向いた第1主面と第1のねじ部の回転方向を向いた第1段差面とを備え、第2の端面は第2のねじ部の軸方向を向いた第2主面と第2のねじ部の回転方向を向いた第2段差面とを備え、第1のねじ部と第2のねじ部とが螺合したときに、第1主面と第2主面とが対向し第1段差面と前記第2段差面とが対向する。【選択図】図1

Description

本発明は、締結構造、ヘッド及びシャンクに関する。
特許文献1には、雄の部材(22)と、雌の部材(24)からなる工具(20)が開示されている。雄の部材(22)はボディ部分(26)から後方に突き出している連結部分(28)を有し、その連結部分(28)が切頭円錐形の前方部分(40)とねじ付きの後方部分(38)を有している。雌の部材(24)は前面(60)から後方に伸びている穴(64)を有している。穴(62)は切頭円錐形の前方部分(70)とねじ付きの後方部分(72)を有している。連結を行うために、雄の部材(22)と雌の部材(24)をねじ込み連結をする際、雄の部材(22)のねじ部分(38)が雌の部材(24)のねじ部分(72)に係合する。
特許文献2には、雄の部材1と、雌の部材2を締結するアセンブリが開示されている。このアセンブリは、雌の部材2の外径側に環状手段3が形成されている。そして雄の部材1と、雌の部材2を締結するために、雄の部材1の外径側に形成された周縁部4と環状手段3が螺合する。
特表2003−532844号公報 米国特許出願公開第2015/0290718号明細書
しかしながら、特許文献1の締結構造の場合、締結したときの、雌の部材(24)に対する雄の部材(22)の相対的な回転角度を調整することができないので、正確な位置決めができない。
また、特許文献2の締結構造の場合、雄の部材1と雌の部材2の外径側にそれぞれ周縁部4と、これに螺合する環状手段3を形成しなければならないので、口径が所定以上(たとえば34mm以上)のヘッド及びシャンクにしか、適用することができなかった。
そこで本発明は、適用範囲が広く、設計の自由度が高い締結構造、ヘッド及びシャンクを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る締結構造は、第1の端面と、この第1の端面に形成される第1のねじ部と、を備えるヘッドと、第2の端面と、この第2の端面に形成され、前記第1のねじ部と螺合する第2のねじ部と、を備えるシャンクとを備える。そして、第1の端面は、第1のねじ部の軸方向を向いた第1主面と、第1のねじ部の回転方向を向いた第1段差面とを備え、第2の端面は、第2のねじ部の軸方向を向いた第2主面と、第2のねじ部の回転方向を向いた第2段差面とを備える。そして、記第1のねじ部と第2のねじ部とが螺合したときに、第1主面と第2主面とが対向し、第1段差面と第2段差面とが対向するように構成されている。
この態様によれば、ヘッドの端面に形成された第1端面及び第1段差面と、シャンクの端面に形成された第2端面及び第2段差面を利用して位置決めすることが可能になるので、適用範囲が広く、設計の自由度が高い締結構造を提供することができる。
本発明の他の態様に係るヘッドは、第2の端面と、この第2の端面に形成される第2のねじ部とを備え、第2の端面は、第2のねじ部の軸方向を向いた第2主面と、第2のねじ部の回転方向を向いた第2段差面と、を備えるシャンクと締結することができる。そして、第1の端面と、この第1の端面に形成され、第2のねじ部と螺合する第1のねじ部と、を備え、第1の端面は、第1のねじ部の軸方向を向いた第1主面と、第1のねじ部の回転方向を向いた第1段差面とを備える。そして、第1のねじ部と第2のねじ部とが螺合したときに、第1主面と第2主面とが対向し、第1段差面と第2段差面とが対向するようにシャンクと締結することができる。
この態様によれば、第2主面及び第2段差面を備えるシャンクと、第1主面及び第1段差面を利用して位置決めすることが可能になるので、適用範囲が広く、設計の自由度が高いヘッドを提供することができる。
本発明の他の態様に係るシャンクは、第1の端面と、この第1の端面に形成される第1のねじ部とを備え、第1の端面は、第1のねじ部の軸方向を向いた第1主面と、第1のねじ部の回転方向を向いた第1段差面と、を備えるヘッドと締結することができる。そして、第2の端面と、この第2の端面に形成され、第1のねじ部と螺合する第2のねじ部と、を備え、第2の端面は、第2のねじ部の軸方向を向いた第2主面と、第2のねじ部の回転方向を向いた第2段差面とを備える。そして、第1のねじ部と第2のねじ部とが螺合したときに、第1主面と第2主面とが対向し、第1段差面と第2段差面とが対向するようにヘッドと締結することができる。
この態様によれば、第1主面及び第1段差面を備えるヘッドと、第2主面及び第2段差面を利用して位置決めすることが可能になるので、適用範囲が広く、設計の自由度が高いシャンクを提供することができる。
本発明によれば、適用範囲が広く、設計の自由度が高い締結構造、ヘッド及びシャンクを提供することができる。
本実施形態に係るヘッド12及びシャンク14からなる締結構造10 ヘッド12とシャンク14が締結されたときの断面図 締結構造10を、インサート16を保持するヘッド12に適用した図 回転角を横軸とし、発生する応力を縦軸とするグラフ 締結構造10の効果の説明図 主面12b’及び主面14b’の加工の様子を示す図 締結構造10をヘッド12’及びヘッド12’’に適用した図
[第1実施形態]
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。さらに、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。
図1は、本実施形態に係るヘッド12及びシャンク14からなる締結構造10を示している。図2は、ヘッド12とシャンク14が締結されたときの回転軸12j及び回転軸14jを通る断面図である。
ヘッド12は、端面12a(第1の端面)と、側面12fを備えている。端面12aとは他端側には、切削工具を保持するためのホルダ12h(不図示)が設けられており、切削工具を着脱自在に、又は、ろう付け等による固着により保持することができる。なお、ヘッド12は切削インサートでもよい。
ヘッド12には、軸12j(軸12j又は回転軸12jと呼ぶ)を回転軸とするおねじが形成されたねじ部12t(第1のねじ部)が、端面12aの中央部から回転軸12j方向に突出するように形成されている。端面12aは、回転軸12j方向を向いた主面12b(第1主面)と、この主面12bに連接し、ねじ部12tの回転方向を向いた段差面12c(第1段差面)を備えている。
ねじ部12tに形成されるおねじのピッチは、Ptである。また、このおねじの端部に開口し、回転軸12j方向にヘッド12の他の端面(不図示)まで開口する貫通孔12gが形成されている。
主面12bは、回転軸12j方向からみたときに、全周の半分以上(たとえば、320度以上)の領域に形成されている。また、主面12bは、回転軸12jに垂直な平面から傾いた斜面で構成されており、回転軸12jから一定距離の位置において、軸12jを中心として360度回転させた際に回転軸12j方向にピッチPc(第1のピッチ)だけ進行する螺旋面上に含まれる。ピッチPcは、ねじ部12tのピッチPtより小さい。
段差面12cは、主面12bとほぼ垂直に、回転軸12jとほぼ平行に形成されている。段差面12cと、この段差面12cと連接し、回転軸12jと垂直な平面部12iと、この平面部12iから略垂直に立ち上がり主面12bの他端に連接する段差面12eを設けることにより、段差面12cの回転軸12j方向の長さをピッチPcより大きくすることが可能になる。また、段差面12cと平面部12iの間には、段差面12cが当接したときの応力集中を緩和するための丸み(フィレット)が設けられている。本実施形態では、段差面12cの回転軸12j方向の長さは、ピッチPtと同一またはやや大きく形成されている。
段差面12cと、平面部12iと、段差面12eとから構成される部分を第1キー部12kと呼ぶ。後に詳述するが、この第1キー部12kを形成することにより、位置決めヘッド12のシャンク14に対する回転方向の位置決めを実現することが可能になる。
図1に示されるように、端面12aはさらに、回転軸12jを中心とする環状に形成される主面12bの内径方向に、凹部12dを備えている。この凹部12dとねじ部12tが連接している。
シャンク14は、端面14a(第2の端面)と、側面14fを備える略円柱の形状を含んでいる。
シャンク14には、軸14j(軸14j又は回転軸14jと呼ぶ)を回転軸とするめねじが形成されたねじ部14t(第2のねじ部)が、端面14aの中央部から回転軸14j方向に形成されている。端面14aは、回転軸14j方向を向いた主面14b(第2主面)と、この主面14bに連接し、ねじ部14tの回転方向を向いた段差面14c(第2段差面)を備えている。
ねじ部14tに形成されるめねじのピッチは、Ptであるため、ねじ部12tのおねじと螺合する。また、このめねじの底面に開口し、回転軸14j方向に延びる貫通孔14g(第2の貫通孔)が形成される。図2に示されるように、貫通孔12g及び14gを介して、クーラント(切削用の水溶性油)を供給することができる。
主面14bは、回転軸14j方向からみたときに、全周の半分以上(たとえば、320度以上)の領域に形成されている。また、主面14bは、回転軸14jに垂直な平面から傾いた斜面で構成されており、回転軸14jから一定距離の位置において、回転軸14jを中心として360度回転させた際に、回転軸14j方向にピッチPc’(第2のピッチ)だけ進行する螺旋面上に含まれる。本実施形態では、ピッチPcとPc’は同じ値を有し、共に、ねじ部14tのピッチPtより小さい。
段差面14cは、主面14bとほぼ垂直に、回転軸14jとほぼ平行に形成されている。段差面14cと、この段差面14cと連接し、回転軸14jと垂直な平面部14iと、この平面部14iから略垂直に立ち上がり主面14bの他端に連接する段差面14eを設けることにより、段差面14cの回転軸14j方向の長さをピッチPc’より大きくすることが可能になる。また、段差面14cと平面部14iの間には、段差面14cが当接したときの応力集中を緩和するための丸み(フィレット)が設けられている。本実施形態では、段差面14cの回転軸14j方向の長さは、ピッチPtと同一またはやや大きく形成されている。
段差面14cと、平面部14iと、段差面14eとから構成される部分を第2キー部14kと呼ぶ。
図2に示されるように、端面14aはさらに、回転軸14jを中心とする環状に形成される主面14bの内径方向に、凸部14dを備えている。この凸部14dの内壁を逃がしとし、この逃がしに接続するようにねじ部14tが設けられている。
図2(a)は、ヘッド12とシャンク14が締結されたときの回転軸12j及び回転軸14jを通る断面図である。この図に示されるように、締結時において、主面12bと主面14bは密着する。また、その境界線は、回転軸12j(及び回転軸14j)に垂直な直線より斜めに傾いている。このとき、貫通孔12gと貫通孔14gは連通するため、これら貫通孔12g及び14gを介して、ホルダ12h側にクーラントを供給することができる。
図2(b)は、図2(a)に示されるヘッド12側のねじ部12tと、シャンク14側のねじ部14tを含む領域Aの拡大図である。
この図に示されるように、ねじ部14tのめねじのねじ山と、ねじ部12tのおねじのねじ山の間隙には、おねじを滑らかに回転させるための隙間Gがある。また、ねじ部12tのおねじを構成するねじ山の二つの斜面は、一方の面(紙面左方向を向いた面)がねじ部14tのめねじのねじ山と接触するが、他方の面(紙面右方向を向いた面)はねじ部14tのめねじのねじ山と接触していない。これは、ねじ部12tのおねじがわずかながら弾性変形して伸長し、紙面右方向に向かう応力が発生していることを示している。
すなわち、ヘッド12のねじ部12tのおねじと、シャンク14のねじ部14tのめねじとを螺合させ、ヘッド12がシャンク14方向に進行すると、主面12bと主面14bが接触する。主面14bの位置はほぼ変わらないので、それ以上、ねじ部12tを回転させると、ねじ部12tのおねじが、ねじ部14tのめねじから、進行方向に向かう応力を受けて、わずかながら弾性変形して伸長する。
図3(a)は、図1に示される締結構造10を、インサート16を保持するヘッド12に適用した締結構造10’を示している。図1の締結構造10と比較して、締結構造10’は、主面12b’及び主面14b’が、軸14j及び軸12jに対してそれぞれ大きく傾斜している点が異なる。その他の要素は、図1に示される締結構造10と同様なので、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
ヘッド12の、シャンク14側を向いた端面12aとは反対側の曲面12jは、図に示されるように滑らかな曲面であり、貫通孔12gの一端が開口しているので、この貫通孔12gからインサート16方向にクーラントを供給することができる。また、この曲面12jに連なるヘッド12の先端部にはチップ座を備える切削部12hが設けられており、クランプねじを用いてインサート16を着脱自在に保持することができる。
図3(b)は、図3(a)に示されるヘッド12のねじ部12tのおねじと、シャンク14のねじ部14tのめねじとを螺合させ、両者を締結した様子を示している。
この図に示されるように、主面12bと主面14bは、ピッチPcを同じくする螺旋面の一部を含んでいるため、締結時において主面12bと主面14bは、回転軸12j(及び回転軸14j)方向を向いて対向し、かつ、多くの領域が密着する。また、第1段差面12cと、第2段差面14cが回転軸12j(及び回転軸14j)の周方向(及びねじの回転方向)を向いて対向するので、これら段差面12c及び段差面14cがストッパーとなって、ねじの回転を妨げることができる。したがって、段差面12c及び段差面14cを基準として正確な位置決めが可能になる。
また、シャンク14側から供給されたクーラントを貫通孔12gから直接的にインサート16に噴射することができるので、効果的に冷却することができる。
なお、シャンク14内には、防振用のダンパー(不図示)が設けられていてもよい。 図4は、主面12b(または主面12b’)と主面14b(または主面14b’)が接触後の回転角θを横軸とし、それによりねじ部12tに作用する応力σを縦軸とするグラフである。ここで、Δθは、第1段差面12cと第2段差面12cが対向して接触(または十分に近接)するまでの回転角を示している。また、σ1は、ねじ部12tが降伏する降伏応力を示している。
このグラフにおいて、直線S1は、0<Pc<Ptの関係を有する場合の回転角と応力の関係を示している。また、直線S2は、Pc=0の場合の回転角と応力の関係を示している。
まず、直線S2の場合は、Pc=0であるから、主面12bは、回転軸12jと垂直な平面(または、360度回転させた際に回転軸12j方向に進行しない曲面)となる。この場合は、主面14bと主面12bとが接触した後は、ねじ部12tを回転させても、主面12bは回転軸12j方向にほとんど動くことができない。このため、僅かに回転するだけで、応力は急増する。従って、Δθ回転する前に、ねじ部12tは降伏点を迎え塑性変形してしまう。
一方で、直線S1の場合は、0<Pcであるため、ねじ部12tを回転させると、主面12bは回転軸12j方向にピッチPcで進行する。また、Pc<Ptであるから、ねじ部12tの方が、大きいピッチPtで進行する。すなわち、ねじ部12tの主面12bに対する延びは、(Pt−Pc)×(回転角θ/360°)である。従って、Δθ回転した時点での応力σ2は、σ2<σ1であり、塑性変形を回避することができる。
Δθは、主面12bと主面14bが接触してから、第1段差面12cと第2段差面12cが対向して接触(または十分に近接)するまでの回転角であるから、シャンク14とヘッド12の製造誤差や締結時の環境等に起因して変動する値である。しかしながら、多くともΔθがθ1以下(たとえば、180度以下)に収まるようにしておき、θ1回転したときに発生する応力が降伏応力未満となるように、Pcを設定することにより、塑性変形を回避し、弾性変形の範囲内でシャンク14とヘッド12を締結固定することが可能になる。たとえば、規格でM8ねじに規定されているPt=1.25mmのピッチのねじ部12t及び14tに対して、Pc=1.15mmのピッチ(すなわち、ねじのピッチの約90%)とすることができる。
さらに、Pc以外に円筒部を含むねじ部12tの長さを変更することによっても、降伏応力に至るまでの角度を調整することも可能である。たとえば、降伏応力を1200MPaとして、ねじ部12t以外が剛体であると仮定すると、ねじ部12tの長さを6.5mmとしたときは、133度(第1段差面12cと第2段差面12cが対向したときのねじ部12t先端の位置から、0.037mmねじ部12t先端が回転軸12j方向に進行した位置)の際に降伏応力に至る。一方でねじ部12tの長さを10mmとしたときは、205度(同0.057mm)の際に降伏応力に至る。ただしねじ部12tの長さを大きくすると、回転軸12jに垂直な力に対して作用するモーメントが大きくなるというデメリットもある。このため、ねじ部12tの長さは、用途に応じて適宜選択されるべきである。
図5は、実施形態に係る締結構造10と、比較例の効果を説明するための図面である。図5(a)は、実施形態に係る締結構造10を用いてシャンク14及びその基準面に対して、切削部12hが保持する切削工具16の刃先が位置決めされている様子を示している。すなわち、第1段差面12cと第2段差面12cが対向して接触(または十分に近接)したときに、切削工具16が正しく位置決めされるように切削部12hを設計することにより、正確な位置決めが可能となる。
図5(b)及び(c)は、基準面からずれてヘッドHならびにヘッドHに保持されたインサート16がシャンクSに締結された比較例の場合を示している。
図6は、図3に示されるヘッド12及びシャンク14を製造するための加工の様子を示している。図に示されるように、ヘッド12の主面12b’及びこれに接触するシャンク14の主面14b’を、それぞれエンドミルEを用いてマシニングセンタで切削加工することができる。上述したように0<Pc<Ptとなるように螺旋面またはその他の一又は複数の斜面から構成することにより、弾性変形の範囲内で締結構造をすることが可能になる。ここで、主面12b’及び主面14b’の回転軸12j及び14jに対するテーパー角度は適宜設定可能である。テーパーを設けることにより、回転軸12j及び14jに垂直な方向の応力に対する強度を持つことができる。ただし、主面12b’及び主面14b’を、回転軸12j及び14jにほぼ垂直な平面で構成してもよい。たとえば、Δθが極めて小さくできるような場合である。また、主面12b’のピッチと、主面14b’のピッチを必ずしも完全に一致させなくてもよい。
図7は、実施形態に係る締結構造10の適用例を示す図である。この図に示されるように同じシャンク14に対して、異なるヘッド12’及びヘッド12’’を交換できる旋削工具に対し本実施形態に係る締結構造10を広く適用してもよいし、同じヘッドを新しいものに交換して用いてもよい。たとえば、内径溝入れ加工用のバイトなど壊れやすい工具に対しても、その他の回転工具に対しても、好適に適用することができる。シャンク14は、超硬シャンクのボーリングバーでもよい。また、シャンク14と防振機構(ダンパ)を一体的に設けてもよいが、これに限られるものでもなく防振機構を備えないシャンクであってもよい。
以上のとおり、本実施形態に係る締結構造10、シャンク14及びヘッド12によれば、キー部12k及びキー部14kを用いて回転方向の位置決めをすることができるから、様々な種類や大きさ(たとえば16mm以下の外径の切削工具を含む)の切削工具に適用可能な自由度の高い締結構造、及びこれらに用いることができるヘッド及びシャンクを提供することができる。また、内部を通過するクーラント用流路を形成することができるから、切削インサートによって加工される箇所に近接してクーラントを導入することができる。
10…締結構造、12…ヘッド、12a…端面、12b…主面、12c…段差面、12d…凹部、12e…段差面、12f…側面、12g…貫通孔、12h…切削部、12j…回転軸、12k…キー部、12t…ねじ部、14…シャンク、14a…端面、14b…主面、14c…段差部、14d…凸部、14e…段差面、14f…側面、14g…貫通孔、14j…回転軸、14k…キー部、14t…ねじ部、16…インサート

Claims (16)

  1. 第1の端面と、この第1の端面に形成される第1のねじ部と、を備えるヘッドと、
    第2の端面と、この第2の端面に形成され、前記第1のねじ部と螺合する第2のねじ部と、を備えるシャンクとを備え、
    前記第1の端面は、前記第1のねじ部の軸方向を向いた第1主面と、前記第1のねじ部の回転方向を向いた第1段差面とを備え、
    前記第2の端面は、前記第2のねじ部の軸方向を向いた第2主面と、前記第2のねじ部の回転方向を向いた第2段差面とを備え、
    前記第1のねじ部と前記第2のねじ部とが螺合したときに、前記第1主面と前記第2主面とが対向し、前記第1段差面と前記第2段差面とが対向する締結構造。
  2. 前記第1のねじ部と前記第2のねじ部とが螺合したときに、前記第1主面と前記第2主面は接触する請求項1記載の締結構造。
  3. 前記第1主面は、前記第1のねじ部の軸方向に第1のピッチで進行する斜面を含んでおり、
    前記第1のピッチは、前記第1のねじ部のピッチより小さい請求項1又は2に記載の締結構造。
  4. 前記第2主面は、前記第2のねじ部の軸方向に第2のピッチで進行する斜面を含んでおり、
    前記第2のピッチは、前記第2のねじ部のピッチより小さい請求項1から3のいずれか一項に記載の締結構造。
  5. 前記第1のねじ部は、おねじを備え、
    前記第2のねじ部は、めねじを備える請求項1から4のいずれか一項に記載の締結構造。
  6. 前記ヘッドには、前記第1のねじ部の軸方向に延びる第1の貫通孔が形成されており、
    前記シャンクには、前記第1の貫通孔に連通する第2の貫通孔が形成されている請求項1から5のいずれか一項に記載の締結構造。
  7. 第2の端面と、この第2の端面に形成される第2のねじ部とを備え、前記第2の端面は、前記第2のねじ部の軸方向を向いた第2主面と、前記第2のねじ部の回転方向を向いた第2段差面と、を備えるシャンクと締結可能なヘッドであって、
    第1の端面と、この第1の端面に形成され、前記第2のねじ部と螺合する第1のねじ部と、を備え、
    前記第1の端面は、前記第1のねじ部の軸方向を向いた第1主面と、前記第1のねじ部の回転方向を向いた第1段差面とを備え、
    前記第1のねじ部と前記第2のねじ部とが螺合したときに、前記第1主面と前記第2主面とが対向し、前記第1段差面と前記第2段差面とが対向するように前記シャンクと締結可能なヘッド。
  8. 前記第1のねじ部と前記第2のねじ部とが螺合したときに、前記第1主面と前記第2主面は接触する請求項7記載のヘッド。
  9. 前記第1主面は、前記第1のねじ部の軸方向に第1のピッチで進行する斜面を含んでおり、
    前記第1のピッチは、前記第1のねじ部のピッチより小さい請求項7又は8に記載のヘッド。
  10. 前記第1のねじ部は、おねじであり、
    前記第2のねじ部は、めねじである請求項7から9のいずれか一項に記載のヘッド。
  11. 第2の貫通孔が形成される前記シャンクと締結可能なヘッドであって、
    前記第1のねじ部と前記第2のねじ部とが螺合したときに、前記第2の貫通孔に連通する第1の貫通孔が形成されている請求項7から10のいずれか一項に記載のヘッド。
  12. 第1の端面と、この第1の端面に形成される第1のねじ部とを備え、前記第1の端面は、前記第1のねじ部の軸方向を向いた第1主面と、前記第1のねじ部の回転方向を向いた第1段差面と、を備えるヘッドと締結可能なシャンクであって、
    第2の端面と、この第2の端面に形成され、前記第1のねじ部と螺合する第2のねじ部と、を備え、
    前記第2の端面は、前記第2のねじ部の軸方向を向いた第2主面と、前記第2のねじ部の回転方向を向いた第2段差面とを備え、
    前記第1のねじ部と前記第2のねじ部とが螺合したときに、前記第1主面と前記第2主面とが対向し、前記第1段差面と前記第2段差面とが対向するように前記ヘッドと締結可能なシャンク。
  13. 前記第1のねじ部と前記第2のねじ部とが螺合したときに、前記第1主面と前記第2主面は接触する請求項12記載のシャンク。
  14. 前記第2主面は、前記第2のねじ部の軸方向に第2のピッチで進行する斜面を含んでおり、
    前記第2のピッチは、前記第2のねじ部のピッチより小さい請求項12又は13に記載のシャンク。
  15. 前記第1のねじ部は、おねじであり、
    前記第2のねじ部は、めねじである請求項12から14のいずれか一項に記載のシャンク。
  16. 前記第1のねじ部の軸方向に延びる第1の貫通孔が形成される前記ヘッドと締結可能であって、
    前記第1のねじ部と前記第2のねじ部とが螺合したときに、前記第1の貫通孔に連通する第2の貫通孔が形成されている請求項12から15のいずれか一項に記載のシャンク。
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