JP2018039057A - モジュラー型工具ホルダ - Google Patents

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弘英 釘宮
Hirohide Kugimiya
弘英 釘宮
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Abstract

【課題】従来よりも連結剛性が大きなモジュラー型工具ホルダを提供する。【解決手段】モジュラー型工具ホルダ(10)は、メス部(14)と、オス部(24)と、テーパ状端部(32)を有する複数のセットねじ(31)とを備え、メス部は筒状であって、メス部の外側面から内側面まで貫通して延びる複数の雌ねじ孔(16)と、メス部の先端に形成される平坦な環状先端面(17)とを含み、オス部は平坦な環状後端面(27)と、環状後端面から後方へ突出する軸部(25)と、軸部の側面に形成される複数のテーパ穴(28)とを含み、各セットねじは各雌ねじ孔にそれぞれ螺合し、各セットねじのテーパ状端部は各テーパ穴に受け入れられてこれらのテーパ表面同士がテーパの軸線(O)方向後端側の片当たり箇所(U)で片当たりする。【選択図】図11

Description

本発明は、複数の工具ホルダ要素を着脱可能に連結するモジュラー型工具ホルダに関し、特に連結箇所の構造に関する。
工作機械の主軸にチャックされる工具ホルダとして、例えば特許第3639939号公報(特許文献1)の図 8に記載のモジュラー型工具ホルダが知られる。特許文献1記載のモジュラー型工具ホルダでは、2個の工具ホルダ要素である工具本体およびヘッド本体を、軸線方向に連結する。工具本体の先端部には、半径方向かつ軸線直角方向に延びる雌ねじ孔が形成され、クランプねじが雌ねじ孔にねじ込まれる。ねじ込まれるクランプねじは工具本体の先端部を内径方向かつ軸線直角方向に前進して、クランプねじの先端部がヘッド本体の後端部に当接する。これによりヘッド本体は、クランプねじによって工具本体に固定される。クランプねじを緩めるとクランプねじは後退し、クランプねじの先端部がヘッド本体の後端部から離れ、ヘッド本体は工具本体から分離される。
クランプねじの先端は先細のテーパに形成されている。またヘッド本体の後端部には外径方向に指向するテーパ穴が形成されている。特許文献1の図 8(B)および段落0040に示すように、ヘッド本体(182)のクランプ用テーパ穴(32a)の軸線から接合端面(182a)までの間隔(d1)は、アーバ(工具本体)181のねじ孔(33)の軸線から工具本体(181)の接合端面(181a)までの間隔(d2)より僅かに小さく設定されている。そして特許文献1の図 8(A)および段落0041,0042に示すように、ヘッド本体(182)の結合軸部(32)をアーバ(工具本体)(181)の結合穴(31)に嵌合した後、各ねじ孔(33)にクランプねじ(34)を螺合して結合軸部(32)を締め付ける。この時、クランプ用テーパ穴(32a)の軸線から接合端面(182a)までの間隔(d1)はねじ孔(33)の軸線から接合端面(181a)までの間隔(d2)より小さく設定されているから、クランプねじ(34)の螺入により、そのテーパ部(34a)が結合軸部(32)のクランプ用テーパ穴(32a)に押し込まれると、両テーパの作用によって結合軸部(32)が結合穴(31)の奥部方向に引き込まれ、アーバ(181)の接合端面(181a)とヘッド本体(182)の接合端面(182a)とを互いに密着した状態に結合する。その結果、アーバ(181)の接合端面(181a)とヘッド本体(182)の接合端面(182a)とを互いに密着でき、アーバ(181)とヘッド本体(182)との結合を確実に、かつ強固にできるというものである。
特許第3639939号公報
しかし、上記従来のような連結構造にあっては、さらに改善すべき点があることを本発明者は見いだした。この点につき図12に示す対比例を参照して詳細に説明する。図12中、モジュラー型工具ホルダ100は、軸線Oに沿って延び、後端要素101、先端ヘッド111、およびクランプねじ121を備える。後端要素101は、先端部に凹形状、具体的には先端開口の円筒形、のメス型102を有する。メス型102の側部には、軸線Oに対して直角方向に延びる雌ねじ孔103が設けられる。先端ヘッド111の先端には1個の刃装着部112が、後端には凸形状のオス型113が、それぞれ設けられる。刃装着部112にはインサートチップ200が取り付けられる。
先端ヘッド111のオス型113を後端要素101のメス型102に差し込み、メス型102の先端面104を先端ヘッド111の後端面114に接触させ、軸線直角方向に延びる雌ねじ孔103にクランプねじ121を締め付け回転させることによって、クランプねじ121の先端部がメス型102内を内径方向に前進してオス型113側部に形成される穴に受け入れられ、穴の孔側面に当接する。そしてクランプねじ121の先端部は両テーパの片当たり箇所Eでオス型113を押圧し、先端ヘッド111は後端要素101に固定される。
ワークの切削加工中に刃装着部112に反力Fが作用する。反力Fは、支点となる後端面114の外縁Pから距離R離れる場合、メス型102とオス型113の連結箇所には、軸線Oに直角な反力Fに距離Rを乗算した曲げモーメントが作用する。かかる曲げモーメントに基づき、クランプねじ121には、モジュラー型工具ホルダ100の軸線Oに平行な横力Gが作用する。横力Gは、雌ねじ孔103の中心軸線と直角方向であり、反力Fの大きさや、距離Rの大きさに比例して横力Gは大きくなる。
図13Aは、図12中、メス型102およびクランプねじ121の螺合部分を拡大して示す模式的な断面図である。クランプねじ121が一般的なメートル並目ねじである場合、かかる螺合部分において、ジグザグに繰り返し連続するねじ山の一方斜面と他方斜面がなす角度は60°である。そしてクランプねじ121のねじ山の斜面と、雌ねじ孔103のねじ溝の斜面との接触箇所において、横力Gとこれら斜面がなす角度Aは30°である。図13Bに示すようにねじ山同士が接触する斜面に作用する力は横力Gの2倍の力となり、メス型102とオス型113の連結箇所における剛性が低下して、先端ヘッド111が不安定になり、切削能力が低下する。
そして本発明者は、上述した軸線Oに直角なクランプねじに対し、後述する解決手段を見出した。
また本発明者は、従来のクランプねじの先端部に形成されるテーパ(円錐面)にあっては、さらに改善すべき点があることを見いだした。この点につき以下に説明する。
図14Aは、クランプねじ121の先端部を拡大して示す模式図である。片当たり箇所E(図12)を十分確保して両テーパの作用を高めるため、クランプねじ121の先端部は、おおむね10°〜30°の範囲に含まれる角度Bのテーパに形成される。このように先端の角度Bが小さいと、クランプねじ121の先端部には、片当たり箇所Eで、テーパ表面に直角な方向をなす大きな反力G´が作用する。つまり先端テーパの角度Bが小さい程、反力G´が大きくなってしまい、クランプねじ121は片当たり箇所Eで受ける横力G´に対して不安定になる。図14Bに示すようにしたがってクランプねじ121は、横力G´によって変位し易くなり、上述した切削能力の低下という問題が益々懸念される。
本発明者は、上述の実情に鑑み、参考例のクランプねじ121が軸線O方向に直角であるために潜在する改善すべき点を見出し、連結箇所の剛性を向上させることができる本発明のモジュラー型工具ホルダを発明するに至った。
この目的のため本発明によるモジュラー型工具ホルダは、軸線方向先端にメス部を有する後端側工具ホルダ要素と、軸線方向後端にオス部を有する先端側工具ホルダ要素と、刃装着部と、テーパ状端部を有する複数のセットねじとを備え、後端側工具ホルダ要素のメス部は筒状であって、メス部の外側面から内側面まで貫通して延びる複数の雌ねじ孔と、メス部の先端に形成される平坦面であって軸線に直角な環状先端面とを含み、先端側工具ホルダ要素のオス部は、先端側工具ホルダ要素の後端の外縁部に形成される平坦面であって軸線に直角な環状後端面と、先端側工具ホルダ要素の後端の中心部に立設されて環状後端面から後方へ突出する軸部と、軸部の側面に形成される複数のテーパ穴とを含み、メス部の外側面と接続する雌ねじ孔の外側開口が、メス部の内側面と接続する雌ねじ孔の内側開口よりも軸線方向先端側に位置するよう雌ねじ孔は傾斜して延び、テーパ穴の開口がテーパ穴の孔底よりも軸線方向先端側に位置するよう、テーパ穴は傾斜して延び、メス部の中心穴にオス部の軸部が差し込まれ、メス部の環状先端面およびオス部の環状後端面が互いに接触し、メス部の各雌ねじ孔とオス部の各テーパ穴がそれぞれ連通し、複数のセットねじは複数の雌ねじ孔にそれぞれ螺合し、各セットねじのテーパ状端部は各テーパ穴に受け入れられてこれらのテーパ表面同士が軸線方向後端側で片当たりする。
かかる本発明によれば図15Aに示すように、雌ねじ孔の中心軸線が、モジュラー型工具ホルダの外径側で軸線O方向先端側となり、モジュラー型工具ホルダの内径側で軸線方向後端側となるよう、モジュラー型工具ホルダの軸線に対して傾斜して延びる。セットねじ31のねじ山の斜面と、横力Gがなす角度Cは60°となる。図15Bに示すように、ねじ山同士が接触する斜面に作用する力は、横力Gの2/√3倍の力となり、図13Aに示す対比例よりも弱くなる。したがって本発明によれば、従来の技術と比較して、先端側工具ホルダ要素を後端側工具ホルダ要素に押しつけてメス部とオス部の連結箇所における剛性を大きくすることができ、先端側工具ホルダ要素を後端側工具ホルダ要素に強固に固定して、切削能力が向上する。
また本発明によればメス部の雌ねじ孔およびオス部のテーパ穴は連通するものの両者の中心軸線が不一致であることから、ねじ込まれるセットねじのテーパ状端部がテーパ穴に受け入れられるものの両者は片当たりする。ここで雌ねじ孔の中心軸線が相対的に軸線方向後端側に位置し、テーパ穴の中心軸線が相対的に軸線方向先端側に位置することから、テーパ表面同士の片当たり箇所がこれらの中心軸線からみて軸線方向後端側になる。したがって片当たり箇所におけるテーパ表面同士のテーパ作用によって、オス部の軸部が軸線方向後端側、つまりメス部側に強力に押し込まれる。これにより先端側工具ホルダ要素がテーパの作用によって軸線方向後端側に強力に押し込まれ、オス部の環状後端面がメス部の環状先端面に密着する。
かくして先端側工具ホルダ要素は、後端側工具ホルダ要素に強固に連結固定される。したがってワークを切削加工する際にワークからモジュラー型工具ホルダの刃に反力が付与され、オス部およびメス部の連結箇所から反力までの距離に比例する曲げモーメントが当該連結箇所に作用しても、当該連結箇所の連結剛性は低下せず、刃装着部が不安定にならない。
軸線回りに関し、テーパ穴の周方向位置は特に限定されないが、本発明の一実施形態として、軸線を中心とする周方向位置に関し、刃装着部の周方向位置とテーパ穴の周方向位置は、90°を超えて離れるよう異なる位相にされる。好ましくは軸線を中心とする周方向位置に関し、テーパ穴は、刃装着部の周方向位置から正方向に90°を超え180°未満の周方向領域と、逆方向に90°を超え180°未満の周方向領域とに設けられる。かかる実施形態によれば、ワーク切削中にワークから刃装着部22に付与される反力を、テーパ穴28およびセットねじの係合で好適に受け止めることができる。好ましい実施形態として、複数のテーパ穴および刃装着部が、軸線回りに関し、周方向等間隔に設けられる。なお90°以下の周方向領域にテーパ穴を設ける場合、軸線回りに関し、刃装着部を含む半円領域にテーパ穴が集中し、刃装着部を含まない半円領域にテーパ穴が無く、オス部とメス部の連結剛性が低下する。
雌ねじ孔およびテーパ穴の傾斜角度は特に限定されないが、本発明の好ましい実施形態として、軸線と雌ねじ孔の中心軸線との角度が、45°以上75°以下の範囲に含まれる。かかる実施形態によれば、セットねじが横力によって変位することを防止しつつ、テーパ穴が形成される軸部をある程度の大きな力で軸線方向後方へ押し込むことができる。なお45°未満だと、軸部を軸線方向後方へ押し込む力の不足が懸念される。あるいは75°を超えるだと、横力によるセットねじの変位が懸念される。
セットねじのテーパ状端部におけるテーパ角度は特に限定されないが、本発明の好ましい実施形態として、セットねじのテーパ状端部におけるテーパ角度が、60°以上120°以下の範囲に含まれる。かかる実施形態によれば、セットねじのテーパ状端部が、片当たりの相手になるテーパ穴から受ける反力を従来よりも少なくしつつ、テーパ穴が形成される軸部をある程度の大きな力で軸線方向後方へ押し込むことができる。なお60°未満だと、テーパ穴から受ける反力が大きくなり過ぎて好ましくない。あるいは120°を超えると、片当たり箇所におけるテーパ作用が少なくなり過ぎて好ましくない。
本発明の一実施形態として、先端側工具ホルダ要素は軸部から先端側へ延びる先端側切削液通路をさらに有し、後端側工具ホルダ要素はメス部の中心穴から後端側へ延びる後端側切削液通路をさらに有し、メス部の中心穴にオス部の軸部が差し込まれ、先端側切削液通路の後端と後端側切削液通路の先端が接続し、互いに面接触する環状先端面および環状後端面は、先端側切削液通路と後端側切削液通路の接続箇所を包囲する。かかる実施形態によれば、メス部の中心穴にオス部の軸部が差し込まれ、先端側切削液通路の後端と後端側切削液通路の先端が接続し、互いに面接触する環状先端面および環状後端面は、先端側切削液通路と後端側切削液通路の接続箇所を包囲する。これにより接続箇所は、環状先端面および環状後端面の密着によって封止され、切削液は接続箇所から漏れることなく後端側切削液通路から先端側切削液通路へ流れる。なお他の実施形態として、互いに突き合わされるメス部の中心穴の底面と、オス部の軸部の後端面との間に、環状のシール材を介在させてもよい。またモジュラー型工具ホルダ10を、例えばボーリング工具として、旋盤とともに用いることができる。
本発明の一実施形態として、刃装着部は先端側工具ホルダ要素の軸線方向先端側に設けられ、後端側工具ホルダ要素の軸線方向後端には、工作機械の主軸にチャッキングされるシャンク部が形成される。かかる実施形態によれば、先端側工具ホルダ要素を先端ホルダとし、後端側工具ホルダ要素を後端本体とすることができる。
このように本発明のモジュラー型工具ホルダによれば、オス部とメス部の連結箇所における連結剛性が向上し、刃装着部を安定させることができる。このため刃を軸線から偏心して配置し、切削加工の自由度が向上する。あるいは旋盤加工において、刃がワークからモジュラー型工具ホルダの軸線に対し直角方向に反力を受けても、刃装着部が不安定になることを防止できる。したがって切削能力が向上する。
本発明の一実施形態になるモジュラー型工具ホルダを示す左側面図である。 同実施形態を示す底面図であり、刃装着部を図1とは90°異なる側方からみた状態を表す。 同実施形態を示す分解図である。 後端側工具ホルダ要素を示す正面図である。 後端側工具ホルダ要素のメス部を示す縦断面図である。 先端側工具ホルダ要素を示す背面図である。 先端側工具ホルダ要素のオス部を示す縦断面図である。 先端側工具ホルダ要素を示す正面図である。 図8の模式図である。 メス部にオス部を差し込んだ状態を示す縦断面図である。 セットねじでオス部をメス部に固定した状態を示す縦断面図である。 対比例のモジュラー型工具ホルダを示す縦断面図である。 対比例のクランプねじおよび雌ねじ孔の螺合箇所を拡大して示す模式図である。 図13A中の横力Gを分解して示す模式図である。 対比例のクランプねじ先端部を拡大して示す模式図である。 図14A中の横力Gを分解して示す模式図である。 本発明のクランプねじおよび雌ねじ孔の螺合箇所を拡大して示す模式図である。 図15A中の横力Gを分解して示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態になるモジュラー型工具ホルダを示す全体図であり、刃装着部を側方からみた状態を表す。図2は、同実施形態を示す全体図であり、刃装着部を図1とは90°異なる側方からみた状態を表す。図3は、同実施形態を示す分解図である。なお本発明の理解を容易にするため、図1〜図3中において各雌ねじ孔および各テーパ穴を立体的でなく模式的に表す。
モジュラー型工具ホルダ10は、後端側工具ホルダ要素11と、先端側工具ホルダ要素21と、セットねじ31と、位置合わせのためのピン41とを備える。後端側工具ホルダ要素11と、先端側工具ホルダ要素21は、モジュラー型工具ホルダ10の軸線Oに沿って延び、軸線O方向に連結される。セットねじ31およびピン41は、詳しくは後述するが、後端側工具ホルダ要素11と先端側工具ホルダ要素21の連結箇所に附設される。
軸線O方向後端側に配置される後端側工具ホルダ要素11は、軸線O方向後端にシャンク部12を、軸線O方向中央部に中央部13を有する。シャンク部12の外周面は後端に向かう程細くなるテーパに形成される。シャンク部12は図示しない工作機械の主軸にチャッキングされ、主軸の軸線と後端側工具ホルダ要素11の軸線Oが一致する。また後端側工具ホルダ要素11は、軸線O方向先端にメス部14を有する。
軸線O方向先端側に配置される先端側工具ホルダ要素21は、軸線O方向先端に刃装着部22を、軸線O方向中央部に本体23を有する。本体23の軸線O方向先端側には刃装着基部26が立設される。図1に示すように刃装着基部26は、軸線Oから外径方向に偏って配置される。刃装着基部26の先端には切欠き形状の刃装着部22が形成される。刃装着部22は菱形の凹部であり、軸線Oから偏心して配置される。刃装着部22には菱形のインサートチップ80が取り付けられる。本実施形態のインサートチップ80は軸線Oと重なるが、図示しない変形例として、刃装着基部26および刃装着部22が軸線Oから離れて配設されてもよいし、インサートチップ80が軸線Oから離れて配置されてもよい。
先端側工具ホルダ要素21の本体23は軸線Oを中心として軸線O方向に延びる。つまり軸線Oを中心とする対称形状である。しかし刃装着基部26および刃装着部22は軸線Oからみて軸線直角方向に離れている。このため軸線Oに関し刃装着部22の反対側には凹部空間Sが形成される。また先端側工具ホルダ要素21は、軸線O方向後端にオス部24を有する。
後端側工具ホルダ要素11のメス部14は、中心穴を有する筒状であり、軸線Oを中心として軸線O方向に延びる。先端側工具ホルダ要素21のオス部24は軸部25を含む。軸部25は軸線Oを中心として軸線O方向に延びる。軸部25がメス部14の中心孔15に軸線O方向に差し込まれることによって、先端側工具ホルダ要素21は後端側工具ホルダ要素11に連結される。さらにメス部14は、図3に示すように筒状部分の外側面14jから筒状部分の内側面14kまで貫通して延びる雌ねじ孔16を含む。雌ねじ孔16にセットねじ31をねじ込み締め付け回転させると、セットねじ31は筒状部分を半径方向に貫通し、セットねじ31の先端が軸部25の側部に当接する。これによりオス部24はメス部14から抜け出さないよう、固定される。この点については、後で詳細に説明する。
後端側工具ホルダ要素11のメス部14は、その外周面(外側面14j)が先端に向かう程先細になるテーパ状であるが、図示しない変形例としてメス部14は、軸線O方向において外径一定の円筒であってもよい。メス部14の先端は、軸線Oに直角な環状先端面17を構成する。環状先端面17は研摩加工により平滑な平坦面にされる。
先端側工具ホルダ要素21のオス部24は、本体23の後端の外縁部に形成される軸線Oに直角な環状後端面27と、本体23の後端の中心部に立設されて環状後端面27から後方へ突出する軸部25と、軸部25の側面に形成されるテーパ穴28とを含む。環状後端面27は研摩加工により平滑な平坦面にされる。
図4は、後端側工具ホルダ要素11を軸線O方向先端側からみた状態を示す正面図である。図5は、軸線Oを含む平面でメス部14を切断した縦断面図である。筒状のメス部14において、雌ねじ孔16は、メス部14の外側面から内側面まで貫通して延び、外側開口16mおよび内側開口16nを有する。筒状のメス部14の外側面と接続する外側開口16mと、筒状のメス部14の内側面と接続する内側開口16nを比較すると、外側開口16mは外径側に位置し、内側開口16nは内径側に位置する。ただし雌ねじ孔16は軸線Oに対し90°で延びるものではなく、図5に示すように外側開口16mは軸線O方向先端側に位置し、内側開口16nは軸線O方向後端側に位置する。つまり雌ねじ孔16は、軸線Oに対し傾斜して延びる。雌ねじ孔16の中心軸線Tが後端側工具ホルダ要素11の軸線Oに対し所定角度αをなす。αは90°よりも小さい。好ましくは、所定角度αは45°以上75°以下の範囲に含まれる。より好ましくは、所定角度αは60°である。
図4を参照して雌ねじ孔16は、軸線Oを中心として周方向に間隔を空けて複数設けられ、放射状に延びる。本実施形態では、2個の雌ねじ孔16と、1個のピン受け入れ穴19が、周方向120°の間隔を空けて配置される。ピン受け入れ穴19は、環状先端面17に形成されて、軸線O方向後端側に延びる有底穴である。
図6は、先端側工具ホルダ要素21を軸線O方向後端側からみた状態を示す背面図である。図7は、軸線Oを含む平面でメス部14を切断した縦断面図である。図8は、先端側工具ホルダ要素21を軸線O方向先端側からみた状態を示す正面図である。図9は、先端側工具ホルダ要素21に設けられる刃装着部と、テーパ穴との周方向位置関係を示す模式図であり、図8に対応する。円柱状の軸部25を含むオス部24において、軸部25の側面には円錐状のテーパ穴28が形成される。テーパ穴28の開口28pは軸部25の側面と接続する。テーパ穴28は有底穴であり円錐形状に窪んだ穴底部28qを有する。なおテーパ穴28は開口28p側の一部の孔壁面28rにおいて丸孔であってもよい。
テーパ穴28の開口28pと、テーパ穴28の穴底部28qを比較すると、開口28pは外径側に位置し、穴底部28qは内径側に位置する。ただし、雌ねじ孔16は軸線Oに対し90°で延びるものではなく、図7に示すように開口28pは軸線O方向先端側に位置し、円錐形状に窪んだ穴底部28qは軸線O方向後端側に位置する。つまりテーパ穴28は、軸線Oに対し傾斜して延びる。テーパ穴28の中心軸線T2が先端側工具ホルダ要素21の軸線Oに対し所定角度α2をなす。αは90°よりも小さい。好ましくは、所定角度α2は45°以上75°以下の範囲に含まれる。より好ましくは、所定角度α2は60°である。また好ましくは、雌ねじ孔16の中心軸線T1の所定角度α1と、テーパ穴28の中心軸線T2の所定角度α2が等しい。
図6を参照してテーパ穴28は、軸線Oを中心として周方向に間隔を空けて複数設けられ、放射状に延びる。本実施形態では、2個のテーパ穴28と、1個のピン受け入れ穴29が、周方向120°の間隔を空けて配置される。つまり各テーパ穴28の位相は各雌ねじ孔16の位相が一致し、ピン受け入れ穴19の位相はピン受け入れ穴29の位相と一致する。ピン受け入れ穴29は、環状後端面27に形成されて、軸線O方向先端側に延びる有底穴である。ピン受け入れ穴29の内径寸法は、ピン受け入れ穴29の内径寸法と等しい。後端側工具ホルダ要素11と先端側工具ホルダ要素21が分離された状態で、ピン受け入れ穴29にはピン41を差し込んでおくとよい。
図8を参照してテーパ穴28および刃装着部22の位置関係につき説明する。刃装着基部26は、図8紙面の下半分を占める半円領域に形成され、刃装着基部26の周方向中心は、ピン受け入れ穴29の周方向位置と一致する。そして刃装着部22の位相とピン受け入れ穴29の位相が一致する。つまり本実施形態では、2個のテーパ穴28と、1個の刃装着部22が、周方向120°の間隔を空けて配置される。
後端側工具ホルダ要素11と先端側工具ホルダ要素21の連結固定につき説明する。
図10に示すようにメス部14の内側面14kによって区画される中心孔に、オス部24の軸部25を差し込み、環状先端面17から突出するピン41が環状後端面27に形成されるピン受け入れ穴29に差し込まれるようにして、メス部14の環状先端面17と環状後端面27を互いに接触させる。ピン41およびピン受け入れ穴19,29によって、雌ねじ孔16とテーパ穴28はモジュラー型工具ホルダ10の周方向において位置合わせされ、雌ねじ孔16とテーパ穴28は連通する。
ただし雌ねじ孔16とテーパ穴28は完全一致するものではなく、このとき雌ねじ孔16の中心軸線T1とテーパ穴28の中心軸線T2は不一致である。不一致の目安として図10に示すように、テーパ穴28の中心軸線T2は雌ねじ孔16内を通り、雌ねじ孔16の中心軸線T1がテーパ穴28内を通る。雌ねじ孔16内側開口16nは、テーパ穴28の開口28pよりも軸線O方向後端側に位置する。
中心軸線T2は、中心軸線T1よりも軸線O方向先端側にあって、中心軸線T1と平行に延びる。互いに面接触する17,27の外縁から軸線Oに平行な直線Mを延ばし、直線Mと中心軸線T1の交差点から環状先端面17までの距離をD1とし、直線Mと中心軸線T2の交差点から環状後端面27までの距離をD2とする。一例として雌ねじ孔16の内径が10mm(φ=10の並目ねじ規格)であって、セットねじ31がM10のメートル並目ねじの場合、D1=7.3mm、D2=7.0mmである。いずれにせよD1>D2とされ、中心軸線T1は相対的に軸線O方向後端側に、中心軸線T2は軸線O方向先端側に位置する。
セットねじ31は雄ねじであって、図10に示すように先細のテーパ(円錐面)に形成されたテーパ状端部32と、セットねじ31の中心軸線(T1と共通)に対して直角な平坦端面33を有する。テーパ状端部32のテーパ角度γは60°以上120°以下の範囲に含まれる。本実施形態では、γ=90°である。セットねじ31のうちテーパ状端部32と反対側の端部にはレンチ穴34が形成される。レンチ穴34は多角形レンチなどのねじ回し(図示せず)と係合する凹形状である。なおテーパ穴28のテーパ角度は、テーパ状端部32のテーパ角度γと等しくされる。
図11に示すように筒状のメス部14の中心穴(内側面14k)にオス部24の軸部25が差し込まれ、メス部14の環状先端面17およびオス部24の環状後端面27が互いに接触し、メス部14の雌ねじ孔16とオス部24のテーパ穴28がそれぞれ連通し、セットねじ31は雌ねじ孔16に螺合し、セットねじ31のテーパ状端部32はテーパ穴28に受け入れられてテーパ状端部32とテーパ穴28が片当たりする。かかる片当たり箇所Uは中心軸線T1からみて軸線O方向後端側である。反対に中心軸線T1からみて軸線O方向先端側においてテーパ状端部32とテーパ穴28は当接せず、隙間Vが生じる。
セットねじ31に大きなトルクを与えて締め付け回転させる程、片当たり箇所Uにおいて、オス部24は軸線O方向後方に向かって押し込まれる。これにより先端側工具ホルダ要素21は、軸線O方向後方に向かって強力に押し込まれ、メス部14の環状先端面17およびオス部24の環状後端面27が全周に亘って密着する。
本実施形態によれば、雌ねじ孔16の中心軸線T1およびテーパ穴28の中心軸線T2が、モジュラー型工具ホルダ10の外径側で軸線O方向先端側となり、モジュラー型工具ホルダ10の内径側で軸線O方向後端側となるよう、軸線Oに対して傾斜して延びることから、締め付け回転によりねじ込まれるセットねじ31は、先端側工具ホルダ要素21の軸部25に当接するまで前進する。
またメス部14の雌ねじ孔16および軸部25のテーパ穴28は連通するものの両者の中心軸線T1,T2が不一致であることから、雌ねじ孔16にねじ込まれるセットねじ31のテーパ状端部32がテーパ穴28に受け入れられるものの両者は片当たりする。ここで雌ねじ孔16の中心軸線T1が相対的に軸線O方向後端側に位置し、テーパ穴28の中心軸線T2が相対的に軸線O方向先端側に位置することから、片当たり箇所Uが中心軸線T1,T2からみて軸線O方向後端側になる。したがって片当たり箇所Uで軸部25が軸線O方向後端側に強力に押し込まれる。
特に片当たり箇所Uは、テーパ表面同士の当接であるため、軸部25をメス部14の中心孔に強力に押し込むことができる。かくしてオス部24の環状後端面27がメス部14の環状先端面17に密着し、先端側工具ホルダ要素21は、後端側工具ホルダ要素11に強固に連結固定される。
さらに本実施形態によれば、セットねじ31が軸線Oに対して傾斜して延びることから、図15Aに示すように、セットねじ31のねじ山の斜面と、雌ねじ孔16のねじ溝の斜面との接触箇所において、メス部14の雌ねじ孔にねじ込まれるセットねじ31に対し、工具ホルダの軸線に平行な横力Gが作用する場合であっても、そして横力Gが大きな場合であっても、セットねじ31のねじ山の斜面と、横力Gがなす角度Cは90°に近くなる。つまり横力Gはねじ山の斜面に抵抗する方向に作用する。このため、本発明のセットねじ31は横力Gによって変位しない。そして先端側工具ホルダ要素を後端側工具ホルダ要素に押しつけてメス部とオス部の連結箇所における剛性を大きくすることができ、先端側工具ホルダ要素を後端側工具ホルダ要素に強固に固定して、切削能力が向上する。
これにより図1に示すモジュラー型工具ホルダ10でワーク(図示せず)を切削する旋盤加工の際、太矢印で示す軸線Oに直角方向の反力Frが刃装着部22に付与されても、連結箇所の剛性が低下せず、先端側工具ホルダ要素21が不安定になることはない。
先端側工具ホルダ要素21を後端側工具ホルダ要素11から分離する手順としては、上述した説明と逆の手順を実行する。すなわち2本のセットねじ31を緩め回転させ、各テーパ状端部32を各テーパ穴28から退出させるとよい。
また本実施形態によれば、図9に示すように軸線Oを中心とする周方向位置に関し、刃装着部22の周方向位置22pからテーパ穴28の周方向位置までの角度δが90°を超えるようにされる。これにより、ワーク切削中にワークから刃装着部22に付与される反力を、テーパ穴28で好適に受け止めることができる。
また本実施形態によれば、図9に示すように軸線Oを中心とする周方向位置に関し、一方のテーパ穴28は、刃装着部22の周方向位置22pから正方向に90°を超え180°未満の周方向領域に設けられ、他方のテーパ穴28は、逆方向に90°を超え180°未満の周方向領域に設けられる。これにより、ワーク切削中にワークから刃装着部22に付与される反力を、テーパ穴28およびセットねじの係合で好適に受け止めることができる。
また本実施形態によれば、図5に示す軸線Oと雌ねじ孔16の中心軸線T1との角度α1が60°であり、45°以上75°未満の範囲に含まれる。これにより図15Aに示す横力Gに対するセットねじ31の抵抗力を確保しつつ、図11に示すテーパ状端部32が、片当たり箇所Uで、軸部25を軸線O方向後端側へ確りと押しつけることができる。
また本実施形態によれば、図10に示すようにセットねじ31のテーパ状端部32におけるテーパ角度γが90°であり、60°以上120°以下の範囲に含まれる。これにより従来よりもテーパ角度を小さくなり、図14Aに示す不良な横力G´を小さくして、セットねじ31に作用する横力G(図15A)を抑制することができる。この結果、先端側工具ホルダ要素21を後端側工具ホルダ要素11に押しつけた状態を維持してメス部14とオス部24の連結箇所における剛性を大きくすることができ、先端側工具ホルダ要素21を後端側工具ホルダ要素11に強固に固定して、切削能力が向上する。
また本実施形態によれば、刃装着部22は先端側工具ホルダ要素21の軸線O方向先端側に設けられ、後端側工具ホルダ要素11の軸線O方向後端には、工作機械の主軸にチャッキングされるシャンク部12が形成される。これにより先端側工具ホルダ要素21を先端ホルダとし、後端側工具ホルダ要素11を後端本体とすることができる。またモジュラー型工具ホルダ10を、例えばボーリング工具として、旋盤とともに用いることができる。本実施形態では、後端側工具ホルダ要素11が工作機械の主軸に近い位置にされ、先端側工具ホルダ要素21が工作機械の主軸から遠い位置にされ、セットねじ31によって先端側工具ホルダ要素21が後端側工具ホルダ要素11に押し込まれる。この他、図示しない逆順の変形例として、後端側工具ホルダ要素11が工作機械の主軸から遠い位置にされ、先端側工具ホルダ要素21が工作機械の主軸に近い位置にされる。
次に、モジュラー型工具ホルダ10に設けられる切削液通路につき説明する。
先端側工具ホルダ要素21は、先端側切削液通路44、半径方向通路45、および出口通路46を有する。図1に示すように先端側切削液通路44は軸部25の後端から軸線Oに沿って先端側へ延びる。先端側切削液通路44は先端側工具ホルダ要素21中央部まで延び、半径方向に延びる半径方向通路45と接続する。半径方向通路45は軸線Oから外径方向に延び、刃装着部22へ指向する出口通路46と接続する。
後端側工具ホルダ要素11は、筒状に形成されたメス部14の中心部から軸線Oに沿って後端側へ延びる後端側切削液通路43を有する。後端側切削液通路43はシャンク部12まで延びる。シャンク部12が工作機械の主軸(図示せず)にチャッキングされると、主軸から後端側切削液通路43へ切削液が供給される。切削液は、後端側切削液通路43と、先端側切削液通路44と、半径方向通路45とを順次流れ、出口通路46からインサートチップ80に向かって噴出する。これによりワーク切削中に、切削箇所が冷却される。
本実施形態によれば、メス部14の中心穴にオス部24の軸部25が差し込まれ、先端側切削液通路44の後端と後端側切削液通路43の先端が接続し、互いに面接触する環状先端面17および環状後端面27は、先端側切削液通路44と後端側切削液通路43の接続箇所を包囲する。これにより接続箇所は、環状先端面17および環状後端面27の密着によって封止され、切削液は接続箇所から漏れることなく後端側切削液通路43から先端側切削液通路44へ流れる。なお図示しない変形例として、互いに突き合わされるメス部14の中心穴の底面と、オス部24の軸部の後端面との間に、環状のシール材を介在させてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明になるモジュラー型工具ホルダは、工作機械において有利に利用される。
10 モジュラー型工具ホルダ、 11 後端側工具ホルダ要素、
12 シャンク部、 13 中央部、 14 筒状のメス部、
14j 筒状部分の外側面、 14k 筒状部分の内側面、
15 中心孔、 16, 雌ねじ孔、
16m 雌ねじ孔の外側開口、 16n 雌ねじ孔の内側開口、
17 環状先端面、 19 ピン受け入れ穴、
21 先端側工具ホルダ要素、 22 刃装着部、 23 本体、
24 オス部、 25 軸部、 26 刃装着基部、
27 環状後端面、 28 テーパ穴、 28p 開口、
28q 穴底部、 28r 孔壁面、 29 ピン受け入れ穴、
31 セットねじ、 32 テーパ状端部、 33 平坦端面、
34 レンチ穴、 41 位置合わせのためのピン、
43 後端側切削液通路、 44 先端側切削液通路、
45 半径方向通路、 46 出口通路、
80 インサートチップ(刃)、 Fr 反力、
M 直線、 O 軸線、 S 凹部空間、
T1,T2 中心軸線、 U 片当たり箇所、 V 隙間。

Claims (7)

  1. 軸線方向先端にメス部を有する後端側工具ホルダ要素と、
    軸線方向後端にオス部を有する先端側工具ホルダ要素と、
    刃装着部と、
    テーパ状端部を有する複数のセットねじとを備え、
    前記後端側工具ホルダ要素の前記メス部は筒状であって、前記メス部の外側面から内側面まで貫通して延びる複数の雌ねじ孔と、前記メス部の先端に形成される平坦面であって軸線に直角な環状先端面とを含み、
    前記先端側工具ホルダ要素の前記オス部は、前記先端側工具ホルダ要素の後端の外縁部に形成される平坦面であって前記軸線に直角な環状後端面と、前記先端側工具ホルダ要素の後端の中心部に立設されて前記環状後端面から後方へ突出する軸部と、前記軸部の側面に形成される複数のテーパ穴とを含み、
    前記メス部の前記外側面と接続する前記雌ねじ孔の外側開口が、前記メス部の前記内側面と接続する前記雌ねじ孔の内側開口よりも軸線方向先端側に位置するよう前記雌ねじ孔は傾斜して延び、
    前記テーパ穴の開口が前記テーパ穴の孔底よりも軸線方向先端側に位置するよう、前記テーパ穴は傾斜して延び、
    前記メス部の中心穴に前記オス部の前記軸部が差し込まれ、前記メス部の前記環状先端面および前記オス部の前記環状後端面が互いに接触し、前記メス部の各雌ねじ孔と前記オス部の各テーパ穴がそれぞれ連通し、複数の前記セットねじは複数の前記雌ねじ孔にそれぞれ螺合し、各セットねじの前記テーパ状端部は各テーパ穴に受け入れられてこれらのテーパ表面同士が軸線方向後端側で片当たりする、モジュラー型工具ホルダ。
  2. 前記軸線を中心とする周方向位置に関し、前記刃装着部の周方向位置と前記テーパ穴の周方向位置は、90°を超えて離れるよう異なる位相にされる、請求項1に記載のモジュラー型工具ホルダ。
  3. 前記軸線を中心とする周方向位置に関し、前記テーパ穴は、前記刃装着部の周方向位置から正方向に90°を超え180°未満の周方向領域と、逆方向に90°を超え180°未満の周方向領域とに設けられる、請求項2に記載のモジュラー型工具ホルダ。
  4. 前記軸線と前記雌ねじ孔の中心軸線との角度が、45°以上75°以下の範囲に含まれる、請求項1〜3のいずれかに記載のモジュラー型工具ホルダ。
  5. 前記セットねじの前記テーパ状端部におけるテーパ角度が、60°以上120°以下の範囲に含まれる、請求項1〜4のいずれかに記載のモジュラー型工具ホルダ。
  6. 前記先端側工具ホルダ要素は前記軸部から先端側へ延びる先端側切削液通路をさらに有し、
    前記後端側工具ホルダ要素は前記メス部の中心穴から後端側へ延びる後端側切削液通路をさらに有し、
    前記メス部の中心穴に前記オス部の前記軸部が差し込まれ、前記先端側切削液通路の後端と前記後端側切削液通路の先端が接続し、
    互いに面接触する前記環状先端面および前記環状後端面は、前記先端側切削液通路と前記後端側切削液通路の前記接続箇所を包囲する、請求項1〜5のいずれかに記載のモジュラー型工具ホルダ。
  7. 前記刃装着部は前記先端側工具ホルダ要素の軸線方向先端側に設けられ、
    前記後端側工具ホルダ要素の軸線方向後端には、工作機械の主軸にチャッキングされるシャンク部が形成される、請求項1〜6のいずれかに記載のモジュラー型工具ホルダ。
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