JP2019072803A - ベルト式研削工具のための集塵器、及び集塵器を備えたベルト式研削工具 - Google Patents

ベルト式研削工具のための集塵器、及び集塵器を備えたベルト式研削工具 Download PDF

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【課題】無端研削ベルトに付着した粉塵を大気中に拡散する前に効率よく集めることができるようにする。【解決手段】当該ベルト式研削工具100は集塵器140を備える。集塵器140は、工具本体部110に取り付けられた第1カバー部材142と第2カバー部材144とからなる集塵カバー部146と、集塵カバー部146により無端研削ベルト122の外周面122cに沿って画定される空気通路152にそれぞれ開口する吸引開口部154及び吐出開口部166を備える。集塵器140の外側の研削位置で飛散した粉塵は、吸引開口部154が空気通路152内の空気を吸引することにより、ベルト入口開口148から集塵器140内に吸引される。吐出開口部166から空気通路152内に吐出された空気は吸引開口部154から吸引され、空気通路152内で無端研削ベルト122から飛散した粉塵は吸引開口部154に吸引される。【選択図】図4

Description

本発明は、ベルト式研削工具により研削作業を行なったときに生じる粉塵を集めて粉塵が周囲に飛散するのを抑制するための集塵器、及びそのような集塵器を備えたベルト式研削工具に関する。
ベルト式研削工具において、研削作業により発生した粉塵が周囲に拡散しないようにするための集塵器を備えたものがある。例えば特許文献1に示すベルト式研削工具においては、ドライブプーリの後方に吸引口を設け、この吸引口から空気を吸引することにより、無端研削ベルトによる研削により生じた粉塵を吸引して集めるようになっている。また、このベルト式研削工具においては、アイドルプーリの前方にまで延ばしたチューブから無端研削ベルトに沿って吸引口の方向に空気を吐出し、この空気の流れにより粉塵が吸引口に導かれてより多くの粉塵を吸引できるようにしている。
特開2005−153115号公報
研削により生じた粉塵の多くはその場で空中に飛散して吸引口から吸引されることになるが、粉塵の一部は無端研削ベルトに付着した状態で運ばれる。無端研削ベルトに付着した粉塵は、ドライブプーリ及びアイドルプーリ上を通過する際に遠心力を受けて、その一部は無端研削ベルトから飛ばされて空中に飛散することになる。上述の従来のベルト式研削工具においては、ドライブプーリの周囲で飛散した粉塵の多くは、吸引口からは吸引されず、ドライブプーリを覆うカバーの前端から外部に放出されて大気中に拡散していた。また、ドライブプーリの周囲で飛散しなかった粉塵の一部は、直径がより小さいアイドルプーリ上を通過するときにより大きな遠心力を受けて、集塵器の外にあるアイドルプーリの周囲で大気中に拡散する。このようにして一旦大気中に拡散した粉塵は、集塵器で集めることは困難であるため、作業環境を悪化させる要因となっていた。
そこで本発明は、無端研削ベルトに付着した粉塵を大気中に拡散する前に効率よく集めることができるようにした集塵器、及びそのような集塵器を備えたベルト式研削工具を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、
工具本体部と、該工具本体部に保持されたモータにより回転駆動されるドライブプーリと、該ドライブプーリから前方に離された位置に配置されて無端研削ベルトを該ドライブプーリとの間に張設するアイドルプーリと、を備えるベルト式研削工具のための集塵器であって、
ベルト式研削工具のドライブプーリを覆うように該ベルト式研削工具に設けられる集塵カバー部であって、無端研削ベルトのアイドルプーリから該ドライブプーリに向かって走行する第1走行部分が通るベルト入口開口、該無端研削ベルトの該ドライブプーリから該アイドルプーリに向かって走行する第2走行部分が通るベルト出口開口、及び該無端研削ベルトの外周面に沿って該ベルト入口開口から該ベルト出口開口にまで延在する空気通路、を画定する集塵カバー部と、
該空気通路に開口し、該空気通路内の空気を吸引するようにされた吸引開口部と、
該空気通路に開口し、該空気通路内に空気を吐出するようにされた吐出開口部と、
を備え、
該吐出開口部から吐出された空気が該空気通路を通って該吸引開口部から吸引されるようにされた集塵器を提供する。
当該集塵器においては、ベルト式研削工具のドライブプーリを覆うように設けられた集塵カバー部によりドライブプーリの周囲に空気通路が画定され、その空気通路に連通して該空気通路内に空気を吐出するようにされた吐出開口部を備えている。吐出開口部から空気通路内に吐出された空気は吸引開口部から吸引されるため、少なくとも吐出開口部と吸引開口部との間で無端研削ベルトから飛散した粉塵を効率よく吸引開口部にまで導いて吸引するようにすることが可能となる。また、吐出開口部から吐出された空気により無端研削ベルトに付着した粉塵を空気通路内で吹き飛ばすようにすることもでき、無端研削ベルトに付着したまま集塵カバー部の外に出て集塵カバー部の外で飛散して大気中に拡散してしまう粉塵の量を低減することも可能となる。したがって当該集塵器においては、無端研削ベルトに付着した粉塵を大気中に拡散する前に効率よく集めることが可能となる。
好ましくは、該吐出開口部が、該吸引開口部と該ベルト出口開口との間で該空気通路に開口し、該吸引開口部に向かって該空気通路内に空気を吐出するようにすることができる。
ベルト出口開口の側から吸引開口部に向かって空気を吐出することにより、空気通路内で飛散する粉塵がベルト出口開口から外部に放出されるのを防止して粉塵をより効率よく集めることが可能となる。また、吐出開口部から吐出される空気は、無端研削ベルトに対してその走行方向とは逆向きに流れるため、回転している無端研削ベルトに対する相対的速度が大きくなり、無端研削ベルトに付着した粉塵を空気通路内でより多く飛散させて集めることも可能となる。
また、該吸引開口部が、該ベルト出口開口までの距離よりも該ベルト入口開口までの距離の方が近い位置において該空気通路に開口し、該吐出開口部が、該ベルト入口開口までの距離よりも該ベルト出口開口までの距離の方が近い位置において該空気通路に開口しているようにすることができる。
好ましくは、該ベルト入口開口と該吸引開口部との間に配置され該集塵カバー部の内周面から該無端研削ベルトに向かって突出して該空気通路を部分的に狭めるようにされた通路制限部を有するようにすることができる。
通路制限部により空気通路を狭めることにより、その部分での流速を速くすることができ、それによって粉塵に対する吸引力を大きくすることが可能となる。
また、該ベルト式研削工具の該モータがエアモータであり、該工具本体部が、該エアモータに供給された圧縮空気を該エアモータから排気するための排気路を有しており、
該吐出開口部と該排気路とを連通する吐出空気連通管を更に備え、該エアモータから排気された圧縮空気が該吐出空気連通管を通って該吐出開口部から該空気通路内に吐出されるようにすることができる。
この場合にはさらに、該吐出開口部が、該集塵カバー部に固定されて該空気通路内に延在するノズルであるようにすることができる。
また、該ベルト式研削工具が、該工具本体部の該排気路に取り付けられたエゼクタを備えており、
該吸引開口部と該エゼクタとを連通する吸引空気連通管を更に備え、該エゼクタによって発生する吸引力により該吸引開口部から該空気通路内の空気が吸引されるようにすることができる。
このような構成とすることにより、空気通路内への空気の吐出及び空気通路からの空気の吸引のために、他の装置を準備する必要がなくなる。
好ましくは、該集塵カバー部が、該無端研削ベルトの該第2走行部分の外周面及び内周面にそれぞれ近接して配置される出口外側閉塞部及び出口内側閉塞部を有し、該出口外側閉塞部と該出口内側閉塞部との間の隙間により該ベルト出口開口が構成されるようにすることができる。
このような構成によりベルト出口開口の開口面積を小さくすることができ、それによって、粉塵を伴った空気がベルト出口開口から集塵カバー部の外に出にくくなる。また、ベルト出口開口における流体抵抗が大きくなることによってベルト出口開口から空気通路内に吸引される空気の量が制限され、ベルト入口開口からより多くの空気を吸引することができるようになる。これにより、集塵カバー部の外の研削位置で飛散した粉塵を効率よく集塵カバー部内に吸引することが可能となる。
さらには、該集塵カバー部が、該ドライブプーリの側面に向かって開口する側面開口を有しており、
該集塵カバー部の外側に設けられ、前方に向かって開口する補助前端開口、及び該補助前端開口から該側面開口にまで延びる補助空気通路を画定する補助集塵カバー部と、
該ドライブプーリに取り付けられるファンであって、該ドライブプーリとともに回転して、該補助空気通路内の空気を該側面開口から該集塵カバー部内に吸引し該空気通路に排出するようにされたファンと、
を更に備えるようにすることもできる。
このような構成により、集塵カバー部により画定されるベルト入口開口だけではなく、補助集塵カバー部により画定される補助前端開口からも粉塵を伴った空気を集塵器内に吸引できるようになるため、集塵カバー部の外で飛散した粉塵をより効率よく吸引することが可能となる。
また本発明は、
工具本体部と、
該工具本体部に保持されたモータにより回転駆動されるドライブプーリと、
該ドライブプーリから前方に離された位置に配置されて、無端研削ベルトを該ドライブプーリとの間に張設するアイドルプーリと、
上述のいずれかの集塵器と、
を備えたベルト式研削工具を提供する。
以下、本発明に係る集塵器及びベルト式研削工具の実施形態を添付図面に基づき説明する。
本発明の第1の実施形態に係るベルト式研削工具の左側面図である。 図1のベルト式研削工具の上面図である。 図1のベルト式研削工具の前面図である。 図3のIV−IV線における断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るベルト式研削工具の左側面図である。 図5のベルト式研削工具の前面図である。 図5のベルト式研削工具に取り付けられた集塵器の一部の部品分解図である。 図5のベルト式研削工具に取り付けられた集塵器の一部の別の角度から見た部品分解図である。
本発明の第1の実施形態に係るベルト式研削工具100は、図1乃至図4に示すように、工具本体部110と、工具本体部110に保持されているエアモータ112(図2)の駆動軸114に固定され、エアモータ112によって回転駆動されるドライブプーリ116(図4)と、工具本体部110から前方(図1で見て左方)に延びるプーリ支持バー118の先端において回転自在に配置されたアイドルプーリ120とを備える。ドライブプーリ116とアイドルプーリ120との間には無端研削ベルト122が張設されている。工具本体部110の内部には、空気供給口124からエアモータ112にまで延びて空気供給口124から供給される圧縮空気をエアモータ112に供給するための給気路(図示しない)と、エアモータ112から空気排気口126にまで延びてエアモータ112から圧縮空気を排気するための排気路128(図2)とが設けられている。工具本体部110にはさらに操作レバー130が枢動可能に取り付けられており、この操作レバー130を工具本体部110の側に枢動操作することにより給気路が開放されて圧縮空気がエアモータ112に供給され、エアモータ112が図1で見て反時計回りに駆動され、これに伴いドライブプーリ116及び無端研削ベルト122も同方向に回転される。工具本体部110には無端研削ベルト122を内側から支持するシュー132が設けられており、回転している無端研削ベルト122をシュー132により内側から支持されている位置で被削材に押し当てることにより研削作業を行なうようになっている。なお、当該ベルト式研削工具100においてはエアモータ112及び無端研削ベルト122の回転方向は固定されているが、回転方向を切り替えられるようになっていても良い。
工具本体部110は、ドライブプーリ116の右側(図2で見て上側)の側面及び上方から後方までを覆う本体カバー部134を有する。当該ベルト式研削工具100は、この本体カバー部134とともにドライブプーリ116の周囲を覆うように工具本体部110に取り付けられた集塵器140をさらに備える。集塵器140は、本体カバー部134の右側から取り付けられて本体カバー部134に連続してドライブプーリ116の後方から下方を覆う第1カバー部材142と、本体カバー部134及び第1カバー部材142に左側(図2で見て下側)から取り付けられてドライブプーリ116の左側の側面を覆う第2カバー部材144とからなる集塵カバー部146を有する。集塵カバー部146により、無端研削ベルト122のアイドルプーリ120からドライブプーリ116に向かって走行する下部走行部分(第1走行部分)122bが通るベルト入口開口148、同じくドライブプーリ116からアイドルプーリ120に向かって走行する上部走行部分(第2走行部分)122aが通るベルト出口開口150、及び無端研削ベルト122の外周面122cに沿ってベルト入口開口148からベルト出口開口150にまで延在する空気通路152が画定される。
集塵器140の第1カバー部材142は、図4に示すように、空気通路152に連通した吸引開口部154を有する。吸引開口部154は、ベルト出口開口150までの距離よりもベルト入口開口148までの距離の方が近い位置において空気通路152に開口している。当該ベルト式研削工具100は工具本体部110の空気排気口126に取り付けられたエゼクタ156を備えており、集塵器140は吸引開口部154をエゼクタ156に連通する吸引空気連通管158を備える。エゼクタ156は、空気排気口126から排気される圧縮空気がその中を通過する際に、吸引空気連通管158に対する吸引力を発生させる。従って、エアモータ112が駆動されて圧縮空気が空気排気口126からエゼクタ156内を通過すると、空気通路152内の空気が吸引開口部154から吸引空気連通管158を通してエゼクタ156内に吸引されることになる。第1カバー部材142はさらに、ベルト入口開口148から後方に向かって上方に傾斜した通路制限部160を有する。ベルト入口開口148と吸引開口部154との間に配置された通路制限部160は、第1カバー部材142の内周面142aから無端研削ベルト122に向かって上方に突出して空気通路152を部分的に狭くしている。
集塵器140の第2カバー部材144は、無端研削ベルト122の上部走行部分122aの外周面122c及び内周面122dにそれぞれ近接する出口外側閉塞部162及び出口内側閉塞部164を有する。ベルト出口開口150は、これら出口外側閉塞部162と出口内側閉塞部164との間の隙間により構成されている。出口外側閉塞部162にはノズル(吐出開口部)166が固定されており、このノズル166は吐出空気連通管168により工具本体部110の排気路128に連通されている。ノズル166は、吸引開口部154とベルト出口開口150との間でベルト入口開口148までの距離よりもベルト出口開口150までの距離の方が近い位置において空気通路152の中に延在して開口している。エアモータ112が駆動されると、排気路128を通過する圧縮空気の一部が吐出空気連通管168を通ってノズル166の先端開口166aから吸引開口部154に向かって空気通路152内に吐出される。第2カバー部材144はさらに、無端研削ベルト122の下部走行部分122bの内周面122dに近接する入口内側閉塞部169を有する。ベルト入口開口148は、この入口内側閉塞部169と第1カバー部材142の内周面142aとの間に形成されている。また、図2及び図3に示すように、第1カバー部材142の前端部142bと第2カバー部材144の前端部144bはそれぞれ前方に向かって外側に開いていて、ベルト入口開口148が左右方向で大きく開口するようにしている。
上述のように、エアモータ112を駆動すると、集塵器140の吸引開口部154から空気通路152内の空気が吸引されるとともにノズル166からは後方に向かって空気通路152内に空気が吐出される。これにより、外部の空気がベルト入口開口148から空気通路152内に吸引されて空気通路152内でベルト入口開口148から吸引開口部154に向かう空気の流れが形成されるとともに、ノズル166から吸引開口部154に向かう空気の流れも形成される。また、ベルト入口開口148から吸引開口部154に向かう空気の流れは、通路制限部160によって狭められた部分において一時的に流速が速くなる。
当該ベルト式研削工具100においては、無端研削ベルト122のシュー132により支持される部分、すなわち集塵器140のベルト入口開口148の前方に位置する部分を被削材に押し当てて研削作業を行なうようになっている。研削作業を行なうと、研削により生じた被削材の粉塵が無端研削ベルト122の走行方向、すなわちその後方のベルト入口開口148に向かって飛散する。このときエゼクタ156の吸引力により集塵器140のベルト入口開口148から集塵器140内に空気が吸引されているため、飛散した粉塵の大部分はベルト入口開口148から集塵器140内に吸引される。また粉塵の一部は大気中に飛散せずに無端研削ベルト122に付着してベルト入口開口148から無端研削ベルト122とともに集塵器140内に入る。無端研削ベルト122はドライブプーリ116に沿ってその走行方向が大きく変更されるため無端研削ベルト122に付着している粉塵にはドライブプーリ116上を通過する際に遠心力が作用し、その一部がドライブプーリ116の後方位置で無端研削ベルト122から空気通路152内に飛散することになる。この位置で飛散した粉塵はノズル166から吐出される空気により吸引開口部154に向かって押し戻される。このようにしてベルト入口開口148から集塵器140内に吸引した粉塵と、集塵器140の空気通路152内で無端研削ベルト122から飛散した粉塵は、いずれも吸引開口部154に導かれて該吸引開口部154から吸引されてエゼクタ156内に排出される。なお、エゼクタ156には、集塵容器に繋がる排気管(図示しない)が接続されており、集塵器140からエゼクタ156内に排出された集塵は集塵容器内に溜められる。
ノズル166は図4に示すように無端研削ベルト122の上部走行部分122aに略平行に配置されている。このノズル166から吐出された空気は、工具本体部110の本体カバー部134の内周面134aに吹き付けられ、該内周面134aに沿って吸引開口部154にまで流れる。そのため、本体カバー部134の内周面134aに付着した粉塵はこの空気の流れによって飛ばされる。また、ノズル166の先端開口166aから吐出された空気は先端開口166aから広がるため、吐出される空気の一部は無端研削ベルト122の外周面122cに吹き付けられる。無端研削ベルト122に付着した粉塵の一部は吹き付けられた空気により飛ばされる。ドライブプーリ116上で受ける遠心力だけでは飛散しない粉塵も吹き付けられた空気の力により、ここで飛散するようになる。特に当該ベルト式研削工具100においては、ノズル166がベルト出口開口150の付近に設けられていて、該ノズル166から吐出される空気は無端研削ベルト122の走行方向に対して逆向きとなっているため、回転している無端研削ベルト122に対する吐出空気の相対速度は大きくなる。そのため、より多くの粉塵が無端研削ベルト122から飛散して無端研削ベルト122から取り除かれるようになり、無端研削ベルト122に付着したままベルト出口開口150から集塵器140の外に運ばれる粉塵の量をより少なくすることができる。アイドルプーリ120はドライブプーリ116よりも小径であるため、無端研削ベルト122に付着した粉塵はアイドルプーリ120上を通過する際にドライブプーリ116上で受けた遠心力よりも大きな遠心力を受ける。したがって、ドライブプーリ116上での遠心力では飛散しなかった粉塵もアイドルプーリ120上でのより大きな遠心力では飛散する可能性がある。外部に露出したアイドルプーリ120上で飛散した粉塵は大気中に拡散してしまうが、当該ベルト式研削工具100のように無端研削ベルト122に付着した粉塵を無端研削ベルト122に吹き付けられる吐出空気により集塵器140内でより多く取り除いておくことにより、集塵器140の外で大気中に拡散される粉塵の量を低減することが可能となる。
集塵器140のベルト出口開口150は、上述のように第2カバー部材144の出口外側閉塞部162と出口内側閉塞部164との間の隙間により構成されており、図3及び図4から分かるように、非常に狭くなっている。ベルト出口開口150を狭くすることにより、そこを通過するときの空気の流体抵抗が大きくなり、ベルト出口開口150を通って集塵器140の空気通路152に対して出入りする空気の量が少なくなる。これにより、空気通路152内に飛散した粉塵がベルト出口開口150から集塵器140の外に出ることが抑止され、またベルト出口開口150から空気通路152内に大量に空気が吸引されてベルト入口開口148から吸引される空気の量が大きく低減してしまうことを防止することができる。
当該ベルト式研削工具100の集塵器140は、工具本体部110から取外し可能なように構成されている。したがって、当該集塵器140は、集塵機能を有していなかったベルト式研削工具に対して後付けして該ベルト式研削工具に集塵機能を後から持たせるようにすることができる。また、集塵機能が必要なくなったときには、集塵器140を取り外すことも可能である。
図5乃至図8に示す本発明の第2の実施形態に係るベルト式研削工具200の集塵器240は、特に図7及び図8に示すように、第1カバー部材242と、第2カバー部材244と、第3カバー部材270とを有し、これら第1乃至第3カバー部材242、244、270によって、空気通路252を画定する集塵カバー部246と、集塵カバー部246の側方での外側位置において開口する第1の補助空気通路272及び第2の補助空気通路274を画定する補助集塵カバー部276とを構成している。第2カバー部材244にはドライブプーリ216の側面に向かって開口する側面開口278が設けられている。第1の補助空気通路272及び第2の補助空気通路274は、前方に向かって開口する第1の補助前端開口280及び第2の補助前端開口282(図6)からそれぞれ側面開口278にまで延びている。より具体的には、第1の補助空気通路272は、図7に示すように、第1カバー部材242がベルト式研削工具200の工具本体部210に取り付けられたときに集塵カバー部246と該工具本体部210との間に画定される第1通路部分272aと、第1カバー部材242の傾斜した通路制限部260に左右方向に貫通して形成された第2通路部分272bと、第2カバー部材244と第3カバー部材270との間に画定される第3通路部分272cとからなる。また第2の補助空気通路274は、第2カバー部材244と第3カバー部材270との間において第1の補助空気通路272の第3通路部分272cに隣接して形成されている。
ドライブプーリ216には、図7に示すようにファン284が取り付けられている。このファン284はドライブプーリ216とともに回転し、第1の補助空気通路272及び第2の補助空気通路274内の空気を側面開口278から吸引する。吸引された空気は、ファン284から径方向外側に向かって流れ、第2カバー部材244の内側に形成された連結流路286(図8)を介して空気通路252に排出される。すなわち、当該集塵器240においては、ベルト入口開口248の右側及び左側に位置する第1の補助前端開口280及び第2の補助前端開口282からも外部の空気が吸引されるようになっている。これにより、より広い位置で粉塵を吸引することができるようになるため、研削位置において飛散した粉塵をより多く集塵器240内に吸引することが可能となる。
上記実施形態の説明における上下、左右、前後などの方向は、当該ベルト式研削工具100、200を図1又は図5に示す向きで作業者が把持したときの作業者から見た方向を示すものであり、重力方向を基準とした絶対的方向を意味するものではない。使用方法によっては、例えば当該ベルト式研削工具100、200の上部が重力方向での下方に位置し、下部が上方に位置するようになることもある。
以上に本発明の実施形態について説明をしたが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態における集塵器は、ベルト式研削工具の工具本体部とは別部材とされ、工具本体部に対して取り外し可能な構成となっているが、第1及び第2カバー部材(及び第3カバー部材)からなる集塵カバー部(及び補助集塵カバー部)を工具本体部と一体に形成するようにしてもよい。また、空気通路からの空気の吸引と空気通路への空気の吐出を、エアモータを駆動するための圧縮空気を利用して行なうようにしているが、ポンプなどの外部装置を別途利用して該空気の吸引及び吐出を行なうようにしてもよい。この場合には、エアモータに代えて電磁モータを使用してドライブプーリを駆動するようにした電動式のベルト式研削工具としてもよい。さらには、空気通路内に空気を吐出するための吐出開口部は、集塵カバー部に直接形成されていてもよいし、またその開口の形状は無端研削ベルトに沿って左右に延びるスロット状の形状などの他の形状としてもよい。また、吐出開口部の向きを吐出される空気がより多く無端研削ベルトに吹き付けられるように無端研削ベルトに向かって斜め又は垂直な向きとしてもよいし、吐出開口部をベルト入口開口と吸引開口部との間に配置して吸引開口部の手前で無端研削ベルトに付着した粉塵を吹き飛ばすようにしてもよい。さらには吐出開口部は多数設けてもよい。
100 ベルト式研削工具 110 工具本体部
112 エアモータ 114 駆動軸
116 ドライブプーリ 118 プーリ支持バー
120 アイドルプーリ 122 無端研削ベルト
122a 上部走行部分 122b 下部走行部分
122c 外周面 122d 内周面
124 空気供給口 126 空気排気口
128 排気路 130 操作レバー
132 シュー 134 本体カバー部
134a 内周面 140 集塵器
142 第1カバー部材 142a 内周面
142b 前端部 144 第2カバー部材
144b 前端部 146 集塵カバー部
148 ベルト入口開口 150 ベルト出口開口
152 空気通路 154 吸引開口部
156 エゼクタ 158 吸引空気連通管
160 通路制限部 162 出口外側閉塞部
164 出口内側閉塞部 166 ノズル(吐出開口部)
166a 先端開口 168 吐出空気連通管
169 入口内側閉塞部
200 ベルト式研削工具 210 工具本体部
216 ドライブプーリ 240 集塵器
242 第1カバー部材 244 第2カバー部材
246 集塵カバー部 248 ベルト入口開口
252 空気通路 260 通路制限部
270 第3カバー部材 272 第1の補助空気通路
272a 第1通路部分 272b 第2通路部分
272c 第3通路部分 274 第2の補助空気通路
276 補助集塵カバー部 278 側面開口
280 第1の補助前端開口 282 第2の補助前端開口
284 ファン 286 連結流路

Claims (10)

  1. 工具本体部と、該工具本体部に保持されたモータにより回転駆動されるドライブプーリと、該ドライブプーリから前方に離された位置に配置されて無端研削ベルトを該ドライブプーリとの間に張設するアイドルプーリと、を備えるベルト式研削工具のための集塵器であって、
    ベルト式研削工具のドライブプーリを覆うように該ベルト式研削工具に設けられる集塵カバー部であって、無端研削ベルトのアイドルプーリから該ドライブプーリに向かって走行する第1走行部分が通るベルト入口開口、該無端研削ベルトの該ドライブプーリから該アイドルプーリに向かって走行する第2走行部分が通るベルト出口開口、及び該無端研削ベルトの外周面に沿って該ベルト入口開口から該ベルト出口開口にまで延在する空気通路、を画定する集塵カバー部と、
    該空気通路に開口し、該空気通路内の空気を吸引するようにされた吸引開口部と、
    該空気通路に開口し、該空気通路内に空気を吐出するようにされた吐出開口部と、
    を備え、
    該吐出開口部から吐出された空気が該空気通路を通って該吸引開口部から吸引されるようにされた集塵器。
  2. 該吐出開口部が、該吸引開口部と該ベルト出口開口との間で該空気通路に開口し、該吸引開口部に向かって該空気通路内に空気を吐出するようにされた、請求項1に記載の集塵器。
  3. 該吸引開口部が、該ベルト出口開口までの距離よりも該ベルト入口開口までの距離の方が近い位置において該空気通路に開口し、
    該吐出開口部が、該ベルト入口開口までの距離よりも該ベルト出口開口までの距離の方が近い位置において該空気通路に開口している、請求項2に記載の集塵器。
  4. 該ベルト入口開口と該吸引開口部との間に配置され該集塵カバー部の内周面から該無端研削ベルトに向かって突出して該空気通路を部分的に狭めるようにされた通路制限部を有する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の集塵器。
  5. 該ベルト式研削工具の該モータがエアモータであり、該工具本体部が、該エアモータに供給された圧縮空気を該エアモータから排気するための排気路を有しており、
    該吐出開口部と該排気路とを連通する吐出空気連通管を更に備え、該エアモータから排気された圧縮空気が該吐出空気連通管を通って該吐出開口部から該空気通路内に吐出されるようにされた、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の集塵器。
  6. 該吐出開口部が、該集塵カバー部に固定されて該空気通路内に延在するノズルである、請求項5に記載の集塵器。
  7. 該ベルト式研削工具が、該工具本体部の該排気路に取り付けられたエゼクタを備えており、
    該吸引開口部と該エゼクタとを連通する吸引空気連通管を更に備え、該エゼクタによって発生する吸引力により該吸引開口部から該空気通路内の空気が吸引されるようにされた、請求項5又は6に記載の集塵器。
  8. 該集塵カバー部が、該無端研削ベルトの該第2走行部分の外周面及び内周面にそれぞれ近接して配置される出口外側閉塞部及び出口内側閉塞部を有し、該出口外側閉塞部と該出口内側閉塞部との間の隙間により該ベルト出口開口が構成される、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の集塵器。
  9. 該集塵カバー部が、該ドライブプーリの側面に向かって開口する側面開口を有しており、
    該集塵カバー部の外側に設けられ、前方に向かって開口する補助前端開口、及び該補助前端開口から該側面開口にまで延びる補助空気通路を画定する補助集塵カバー部と、
    該ドライブプーリに取り付けられるファンであって、該ドライブプーリとともに回転して、該補助空気通路内の空気を該側面開口から該集塵カバー部内に吸引し該空気通路に排出するようにされたファンと、
    を更に備える、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の集塵器。
  10. 工具本体部と、
    該工具本体部に保持されたモータにより回転駆動されるドライブプーリと、
    該ドライブプーリから前方に離された位置に配置されて、無端研削ベルトを該ドライブプーリとの間に張設するアイドルプーリと、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の集塵器と、
    を備えた、ベルト式研削工具。
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