JP2019071231A - 光照射装置 - Google Patents

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【課題】本願発明は、筐体から排出される排気風の排出方向を適切に制御可能な装置構成を提供することを目的とする。【解決手段】複数のLEDが配置された光源部と、当該光源部の裏面側に設けられたヒートシンクを備え、当該ヒートシンクに対向して冷却ファンが設けられた光照射装置において、前記ヒートシンクには冷却風の下流側に排出流路部が設けられている。また前記排出流路部は、前記ヒートシンクに隣接して開口する第一開口部と、前記筐体の外側に開口する第二開口部とを備え、前記第一開口部と第二開口部を連通する整流流路部を備えており、前記整流流路部は、その流路方向において、前記第一開口部の開口幅よりも長尺な流路長を備え、前記光源部から離間する方向に延設されており、前記第一開口部及び第二開口部は、整流流路部の流路方向に対して、その周方向にそれぞれ形成されている。【選択図】 図2

Description

本発明は、光照射装置に関する。
従来、紫外線によって対象物を硬化させる光硬化装置が存在する。例えば画像形成装置としては、光硬化対象物となるUVインクを吐出するインクヘッドと、紫外線を照射する光照射装置とを備えた装置が存在し、インクヘッドからUVインクをワーク(例えば、紙やフィルム等)に吐出し、続いて、吐出されたUVインクに紫外線を照射して硬化させることにより、所望の画像を形成(印刷)する。
従来、光硬化装置に用いられる光照射装置には、紫外線を放射する放電ランプが用いられていた。しかしながら、近年、消費エネルギーが低い、寿命が長い等の利点があることから、放電ランプの代わりにLED光源を用いる構成が採用されるようになってきた。このようなLED光源としては、複数のLEDチップがマトリックス状に配列されたものが採用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017−126534 特開2016−198892
特許文献1に記載の装置構成は、ヒートシンクに冷却風を流通させることで熱交換を行い、ヒートシンクによって温められた風(排気風)が装置筐体の外に排出される。しかし排気開口部が光硬化面の近傍に配置されていると、排気風の多くがワークに流れ、ワーク面上の光硬化対象物を温めてしまう、という問題がある。これにより例えば、光硬化対象物の光硬化プロセスに影響を及ぼす可能性や、ワークを変形させる可能性が考えらえる。またワークに排気風が流れることで、ワークがバタついて硬化ムラが発生することも懸念される。
一方で特許文献2に記載の装置構成は、排気風がワークから離間した方向へ排出されるため、排気風がワークに流れにくくなる。しかしながら排気風が吸気開口部の近傍に流れてしまい、温められた気体が吸気されることで装置の冷却効率を悪化させてしまう。
以上に鑑みて、本願発明は、筐体から排出される排気風の排出方向を適切に制御可能な装置構成を提供することを目的とする。
本発明に係る光照射装置は、筐体内部に、複数のLEDが配置された光源部と、当該光源部の裏面側に設けられたヒートシンクを備え、当該ヒートシンクに対向して冷却ファンが設けられた光照射装置において、前記ヒートシンクは一方向に並設された複数の放熱フィンが隙間を空けて設けられ、前記冷却ファンからの冷却風が前記放熱フィンの隙間を介して流通される構成を備え、前記ヒートシンクには冷却風の下流側に排出流路部が設けられている。また前記排出流路部は、前記ヒートシンクに隣接して開口する第一開口部と、前記筐体の外側に開口する第二開口部とを備え、前記第一開口部と第二開口部を連通する整流流路部を備えており、前記整流流路部は、その流路方向において、前記第一開口部の開口幅よりも長尺な流路長を備え、前記光源部から離間する方向に延設されており、前記第一開口部及び第二開口部は、整流流路部の流路方向に対して、その周方向にそれぞれ形成されていることを特徴としている。
上記構成により、ヒートシンクで熱交換が行われた排気風は、排気流路部によって整流され、所望の方向へ排出されることとなり、排気風によってワークが悪影響を受けることを防ぎ、また排気風が再び吸気開口部から取り込まれることを防ぐことができる。
また更に、前記第二開口部は、前記第一開口部よりも開口面積を狭くする構成を備えていてもよい。これにより、排出される排気風の流速を高くすることができ、排気風の排出方向を制御することができる。
また更に、排気流路部の内部には、第二開口部の近傍から流路を狭める方向に突出する導風部を設けてもよい。これにより、排気風の流速を高くすることに加え、排気風の流れをより制御しやすくする。
また更に、整流流路部は、排気風の流路方向に対して交差する方向に長尺な流路断面を有しており、前記整流流路部の内部には仕切部が設けられ、当該仕切部によって前記流路断面が複数領域に区分けされた構成を備えていてもよい。これにより、流路断面が長尺な場合において、排気風を整流する効果が損なわれることを防ぎ、適切な排気を行うことができる。
また更に、前記筐体の内部には、光源部及び冷却ファンが一対となる単位ユニットを複数備えており、前記各単位ユニットは、それぞれが連通しないよう区画壁で区分けされた構成であっても構わない。これにより、単位ユニット毎で冷却機構を組み付けることができ、冷却効率のバラツキを抑えることができる。
また筐体の吸気開口部には、前記吸気開口部を覆いつつ、前記吸気開口部から離間するよう筐体外側に突出するフィルタが設けられていてもよい。また更に、前記フィルタは、その内側に当接する第一保持部と、その外側に当接する第二保持部とにより挟持されて設置されていてもよい。これにより、フィルタを設けることによる吸気開口部からの冷却風の取込み量の低減を抑えることができる。
本発明によれば、排出流路部によって排気風の流れが整流され、所望の方向に排気風を排出することが可能となる。これにより排気風の流れを制御して、排気風による周辺部の弊害を防ぐことができる。
本発明に係る光照射装置の外観図。 本発明に係る光照射装置の断面概要図。 排気風の流れについて説明する概要図。 インクミストの遮蔽効果について説明する概要図。 本発明に係る光照射装置の他の実施形態を示す概要図。 本発明に係る光照射装置の内部構造について説明する断面概要図。 本発明に係る光照射装置の外観図。 本発明に係る光照射装置の断面概要図。 フィルタ設置ユニットの機能について説明する概要図。 フィルタ設置ユニットの構造について説明する概要図。
図1は、本発明に係る光照射装置の外観図を示したものである。装置筐体は、その一端部側12に光出射部11が取り付けられており、他端部側13には吸気開口部30が設けられている。また図中では、光出射部11からZ軸方向に向けて光照射が行われる。また当該装置筐体において、一端部12と他端部13は長手方向(Y方向)に長尺な平面を有しており、装置筐体の短手方向において一端部12と他端部13を繋ぐ側壁端部15と、長手方向において一端部12と他端部13を繋ぐ側壁部14とを備えている。また吸気開口部30には、外界の粉塵やインクミストを除去するためのフィルタ53が設けられており、装置筐体の内部に粉塵やインクミストを取り込まない構成とすることが望ましい。
図2は、本発明に係る光照射装置の断面概要図を示す。装置筐体の内部には、当該筐体の一端部側12に光源部20が設けられている。光源部20は基板上に複数のLEDが配置されており、図のXY平面上に複数並設されている。本実施形態では光源部20はY方向(図2の紙面奥行き方向)に長尺な発光面を形成する。また各LEDの光軸(光射出方向)はZ方向に向けられており、光出射部11から装置筐体の外方に光照射が行われる。
光源部20の裏面側にはヒートシンク21が取り付けられている。ヒートシンク21は、平板形状の放熱フィン22が複数設けられており、各放熱フィン22は筐体の長手方向(Y方向)に間隔を空けて並設されている。そして各放熱フィン22の間に冷却風が流通することにより、ヒートシンク21から熱交換が行われ冷却が促進させる。また装置筐体の内部には、前記光源部20の制御系や電源系等の電装部24が設置され、冷却風の流路経路内に設けられている。これにより電装部24の冷却もあわせて行うことが出来る。
前記筐体の他端部側13には吸気開口部30が設けられている。装置筐体内に設けられた冷却ファン23によって、外界の大気は吸気開口部30を介して当該装置筐体内に取り込まれ、電装部24やヒートシンク21の冷却が促進される。尚、図2に記載の実施形態では冷却ファン23が吸気開口部30の近傍に設置されているが、冷却ファン23の設置箇所はこれに限定されるものではない。またヒートシンク21で熱交換が行われて温められた風(排気風)は、排気流路部40を介して、装置筐体の外方へ排出される構成となる。
次に排気流路部40について説明する。排気流路部40は、ヒートシンク21に隣接する第一開口部41と、前記筐体の外側に開口する第二開口部42を備えており、また第一開口部41と第二開口部42を連通する整流流路部43を備えている。整流流路部43は、排気風の流通方向における前記第一開口部41の開口幅41Dよりも長尺な流路長43Dを有しており、筒状の流路が形成されている。本実施形態では、整流流路部43はZ方向に長尺な流路長43Dを備えており、排気風がZ方向に流通する構成となる。そして排気風は、整流流路部43を介して第二開口部42から筐体外へ排出されることとなる。
以上の構成により、第一開口部41から取り込まれた排気風は、整流流路部43によって風の流れが整流され、第二開口部42から排出されることとなる。これによって排気風の排出方向が一方向に揃いやすくなり、排出方向が制御しやすくなる。
本発明に係る整流効果について図3で説明する。一般的に冷却ファン96を用いた空冷方式の光照射装置90は、冷却ファン96がヒートシンク97に対向するよう配置され、冷却ファン96からの冷却風をヒートシンク97に衝突させ、当該ヒートシンク97の各放熱フィンに風を流通させることで冷却を促進させる。前記放熱フィンが並設される方向(図3のY方向)では、放熱フィンによってある程度の整流作用は見込めるが、放熱フィンを流通する距離が短いため十分な整流作用が得られない。また放熱フィンの上下方向(図3(a)のZ方向)では風の流れが制御されておらず、ヒートシンク97からの排気風は、その風向角94αが広角に広がりやすい。
一方で図3(b)に示すように、本発明に係る光照射装置10は、ヒートシンク21からの排気風が排気流路部40に流通され、整流流路部43によって風の整流作用が高められる。これにより、筐体外へ排出される排気風は、その風向角42αが狭められることとなり、排気方向を制御することができる。
図4では、本発明に係る実施形態によるインクミスト遮蔽効果について説明する。
図4は、本発明に係る光照射装置10を搭載した画像形成装置の概要図を示す。光照射装置10はインクヘッド60の近傍に設置され、紙やフィルム等のワークW(記録媒体)が一方向に相対的に走査されている。インクヘッド60にはインク吐出部61が設けられており、走査方向SDの上流側ではインク吐出部61からワークWへインクが吐出され、下流側で光照射が行われることで、ワークWに塗布されたインクが硬化される。
インク吐出時には、吐出部61近傍にインクミストPが発生することが知られている。これは粒径が0.1μm〜10μmのガス状の微小粒子であり、大気の流れに乗って周囲に拡散する。特に、ワークWが相対的に一方向に走査されることで、走査方向SDにインクミストPが流通しやすいと考えられる。このインクミストPは、光照射装置10の吸気開口部30から筐体内部に侵入すると筐体内部の電装部24に付着して点灯不良等の不具合を引き起こす可能性があり、問題となる。
本発明に係る光照射装置は、整流された排気風を所望の排出方向へ調節することが可能である。図4に示すとおり、排気流路部40の第二開口部42はワークW(記録媒体)の走査方向SDに直交する方向(Y方向)に延設されているため、第二開口部42の延設方向において、ワークWから浮上するインクミストPに対して風の障壁を形成する。これによりワークWから吸気開口部30までのインクミストPの移動経路を排気風で遮蔽することが可能となり、吸気開口部30へのインクミストPの侵入を抑制することができる。
このように、ワークWの走査方向SDに対して、交差する方向に長尺な第二開口部42を配置させることにより、浮上するインクミストPの移動経路を排気風で遮蔽し、インク吐出部61から発生するインクミストPの侵入を抑制することが可能となる。この遮蔽効果は、排気風の整流効果を高めることで顕著となる。
図5は、本発明に係る光照射装置の他の実施形態を示す。この実施形態は排気流路部40の内部に導風部44を設けたものであり、具体的には、第二開口部42に隣接する位置から、排気流路を狭める方向に突出するよう導風部44が取り付けられている。
これにより第二開口部42に向かう気流が、導風部44の周囲を迂回して、第二開口部42から排出されることとなり、排気風の風向角42αをより狭める効果が得られる。これにより、排気風の排出方向をより精度よく調節することが可能となる。
この導風部44の形状は、第二開口部42に向かう気流を迂回させる形状であれば、どのようなものでも構わない。例えば、板形状や湾曲形状であってもよく、断面形状が三角形状の部品を用いてもよい。また導風部44の設置角度(第二開口部42の開口面に対する傾斜角度)を調節することも可能である。この導風部44が第二開口部42の長尺方向(Y方向)に延設されることで、高い精度で排気風の気流の流れを制御することが可能となる。尚、図5に示すとおり、本装置の吸気開口部30は複数の小さい開口が密集した多孔状の開口部であっても構わない。その他、吸気機能を有するものであれば、様々な吸気形状が採択できる。
本発明に係る排気流路部40は、ヒートシンク21に隣接して開口する第一開口部41と、前記筐体の外側に開口する第二開口部42を備え、第二開口部42は前記第一開口部41よりも光源部20から離間する方向に配置されている。また前記第一開口部41と第二開口部42を連通する整流流路部43を備えている。整流流路部43は、その流路方向(Z方向)において、第一開口部の開口幅41Dよりも長尺な流路長43Dを有している。この排気流通路40を通ることで、ヒートシンク21からの排気風が整流される。また第一開口部41及び第二開口部42は、前記整流流路部43の流路方向(Z方向)に対して流路の進行方向軸の周方向においてそれぞれ離間するよう配置されている。これにより、ヒートシンクから排出された排気風を、ワークWや吸気開口部30の近傍に流れないよう排気風を制御することができる。ここで流路の進行方向軸とは、整流流路部43を流れる流路方向を指すものであり、整流流路部43の長尺方向としてとらえて構わない。
また排気流路部40は、気流の整流効果を高めるため、流路方向の向きが変わる角部47に丸みを持たせることが好ましい。気流の向きが変わる部位では渦流が発生しやすいが、角部47に丸みを持たせることで、渦流の発生を低減させることができる。
本発明に係る光照射装置10は、排気流路部40により排気風の整流効果を高め、排気風の排出方向を制御することができる。そのため、筐体外側に風の流れを制御する部品を取り付けなくても構わない。これにより装置筐体の側壁部14に別途部品を取り付ける等の煩雑な仕様を避けることもでき、また突起物がなく筐体の側壁部14は平坦となるため、筐体の外郭形状がシンプルになり、様々な場所(例えば、狭小な設置領域)で当該光照射装置10を設置することが容易になる。
図6は、図1に示す光照射装置10の断面概要図(ZY断面図)を示す。図6(a)に示すとおり、長尺な光源幅を形成する場合は、複数の光源部20、ヒートシンク21、冷却ファン23を一方向に並設させた構成が好ましい。また図6(a)に示す実施形態では、前記筐体の内部に区画壁25が設けられ、筐体内部の空間が区分けされている。詳述すると、区分けされた空間内において、所定数量分の光源部20、ヒートシンク21、冷却ファン23、吸気開口部30がユニット化されており、単位ユニット毎に冷却経路が独立して設けられている。そのため、単位ユニット間で冷却風が干渉することが無い。このように区画壁25によって冷却流路を独立することで、単位ユニット毎に冷却効率を整えることができ、光源幅方向(Y方向)における各光源部20の温度ムラを抑えることができる。また単位ユニット毎に冷却機構を設けることで、ワークサイズに応じて、単位ユニットの設置個数を可変させて光源幅を調節することが容易になる。
また図6(b)は、整流流路部43の流路断面43S(流路方向Zに直交する流路断面)の構造を示しており、整流流路部内に仕切部45を設けた実施形態が記載されている。尚、図中では整流流路部43の周面46に不図示の第一開口部が形成され、放熱フィン22を通過した排気風が整流流路部43の内部に流れ込む構成となる。長尺な光源幅を形成する場合、整流流路部43の流路断面43Sも光源幅方向(Y方向)に長尺にしなければならない。一方、流路断面43SがY方向に長尺になるにつれて整流効果が低減されてしまう。特に、流路断面43Sの端部領域と中央領域とで気流の違いが大きくなり、排気風の流れが場所によって異なってしまう。これに対し、流路断面43Sを光源幅方向(Y方向)で区分けする仕切部45を設けることで、整流効果を悪化させることなく光源部20を適切に冷却することができる。
次に、吸気開口部について詳細な検討を行う。図7及び図8には、光照射装置10の吸気開口部30にフィルタ設置ユニット50を設けた構成が開示されている。フィルタ設置ユニット50は、前記吸気開口部30を覆うように設置され、吸気開口部30に対して筐体外方に突出する形状(Z方向に突出する形状)を有している。また当該フィルタ設置ユニット50は、フィルタ53Bの内側を保持する第一保持部51と、フィルタ53Bの外側を保持する第二保持部52とにより挟持され、フィルタ53Bの吸気面が配置される。これにより、フィルタ53Bは、吸気開口部30の全域を覆うよう、当該吸気開口部30に離間して配置されることとなる。
図9は、上記記載のフィルタ設置ユニットによる作用効果を示す。フィルタ53は、捕捉対象となる微粒子の大きさによって様々な種類がある。捕捉対象となる微粒子の大きさが小さくなるほど、フィルタ53の網目を小さくし、フィルタ53の厚みを大きくする必要がある。例えば、画像形成装置向けの光照射装置においては、インクヘッド60の吐出部61からインクミストPが発生し、光照射装置10の装置筐体内に侵入することが問題視されている。
インクミストの粒径は0.1μm〜10μmと非常に微小であり、これらを捕捉するフィルタは、網目が小さく、フィルタの厚みが大きいものを使用しなければならない。またインクミストは付着して堆積されやすい。一方で、フィルタの厚みが大きいものを使用することで、装置筐体内に冷却風を取り込み難くなるという問題もある。これはフィルタによって空気抵抗が大きくなり、冷却風の流通が阻害されるためである。またインクミストの堆積によっても冷却風の流通が阻害されるため、所望の冷却効率を維持しようとすると、フィルタの交換頻度を上げなければならないという問題もある。
しかしながら、本文献に記載のフィルタ設置ユニット50を用いることで、上記課題を解決することが出来る。図9(a)に示すように、通常の装置構成であれば、フィルタ53Aによって吸気開口部30からの冷却風の流通は阻害されてしまう。ここでは説明のため、フィルタ53による空気抵抗の影響を受ける前の風を実線で描き、フィルタ53による空気抵抗の影響を受けた後の風を破線で示す。図に示すとおり、吸気開口部30からの風の取込みがフィルタ53で阻害されるため、冷却効率が悪くなる。
一方、本文献に記載のフィルタ設置ユニット50は、その配置面が吸気開口部30の開口面から離間しており、当該吸気開口部30の全域が覆われるようフィルタ53Bが配置され、保持されている。これにより、吸気開口部30の面積に対して、フィルタ53Bの吸気面積を大きく確保することができ、冷却効率の低下を抑えることが出来る。
図9(b)にその概念図を示す。フィルタ53Bを通過した風は、フィルタ53Bによる空気抵抗の影響で単位時間当たりの冷却風の流量が低減される。しかしながら図9(b)に記載の実施形態では、フィルタ53Bの吸気面積が広げられることで冷却風の流入経路が増大される。つまり、フィルタ53Bを通過する風の流量を増やすことができ、吸気開口部30を流通する冷却風の単位時間当たりの流量低下を抑えることができる。
本発明に係るフィルタ設置ユニット50の実施形態を図10に示す。第一保持部51は、フィルタ内面532に対して部分的に当接する第一支持部511と、前記第一支持部511を保持する保持端部514とで構成されている。
図10に示す第一支持部511は鞍形状の外観であり、骨組みされた格子状のフレームで構成されている。このフレームで囲われた空間(隙間)に風が流通するため、フィルタ53Bを保持しつつ冷却風の流通が可能となる。フィルタ53Bと第一支持部511は、当該第一支持部511のフレームの間隙がフィルタ53Bで全て覆われるよう、各々の形状や大きさが定められる。また第一支持部511には、フィルタ53Bと当接する部位に突起部513を形成していてもよい。これによりフィルタ53Bの位置ズレをより防止することができる。特に、フィルタ53Bの外縁に沿うよう突起部513が形成されることで、フィルタ53Bの位置ズレを効果的に防止できる。尚、第一支持部511のフレームは格子状に限定されない。フレームの間隙が大きく確保され、冷却風が流通可能な形態であれば、他の形状も採用しても構わない。
フィルタ53Bは第一支持部511を覆うよう設けられている。これにより吸気開口部30に対して、フィルタ53Bのフィルタ外面531(フィルタ吸気面)の面積を大きく確保することが可能となる。
またフィルタ外面531には第二保持部52が当接される。図10に示すとおり、第二保持部52は一端52aと他端52bが折り返されるようフレームが曲げられた形状を有し、コの字状やU字状の外観形状となる。詳述すると、フィルタ外面531に沿うよう曲げられた第二支持部521と、前記第二支持部521の両端部(52a、52b)に形成された係合突起部522とを備えている。第二支持部521は骨組みされた格子状のフレームで構成され、このフレームで囲われた空間(間隙)から冷却風を流通させることができる。尚、第二支持部521のフレーム形状は格子状に限定されない。フレームの間隙が大きく確保され、冷却風が流通される形態であれば、他の形状も採用することができる。
第二保持部52の両端部(52a、52b)には係合突起部522が設けられており、第一保持部51の係合受け部512と係合されるよう構成される。この係合突起部522は外側(フィルタ外面531と当接されない面)に突出されており、これにより第一保持部51との係合を強固にすることができる。詳述すると、第一保持部51と第二保持部52の間にフィルタ53Bが挟持されるため、フィルタ53Bの弾性力によって、第二保持部52の内側(フィルタ外面531と当接する側)から外側(フィルタ外面531と当接しない側)に向けて力が働く。この際、第二保持部52の係合突起部522は外側に突出しており、第一保持部51の内方と第二保持部52の外方とで係合関係が成立する。
そのため、フィルタの弾性力によって内方から外方に働く力(付勢力)が、第一保持部と第二保持部の係合を強める方向に働き、フィルタ53bの保持をより強固にすることができる。
また第二保持部52は、一端52aと他端52bが折り返されるよう曲げられた形状であり、一端52aと他端52bが向かい合う方向(X方向)に撓ませることが容易となる。そのため、第二保持部52の両端部(52a、52b)を掴むことで、外方から内方にフレームを撓ませ、第一保持部51と第二保持部52の係合関係を解除できる。このように、簡易的にフィルタ53Bの着脱作業が行える。
以上の構成により、フィルタ53Bは第一保持部51と第二保持部52の間に挟持されており、第二保持部52の係合突起部522と第一保持部51の係合受け部512とが係合することで、フィルタ53Bの保持が行える。
本文献に記載のフィルタ設置ユニット50は、光照射装置10に複数取り付けられていてもよい。特に、フィルタ設置ユニット50を複数並設する場合には、各フィルタ設置ユニット50のフィルタ外面531(フィルタ吸気面)が向かいあわないよう設置することが好ましい。これは、フィルタ53Bの吸気面が向かいあう配置関係だと吸気方向が2方向に分岐され、各フィルタ53Bの冷却風の取込み効率が悪化するためである。そのため、フィルタ設置ユニット50は、フィルタ外面531(フィルタ吸気面)が同方向に揃うよう並設させることが望ましい。
例えば図7に示すように、フィルタ設置ユニット50の並設方向(Y方向)に対して、並設方向軸に対して周方向(Y方向に直交する方向)にフィルタ外面531(フィルタ吸気面)が配置されることが望ましい。
またフィルタ設置ユニット50は、光照射装置10の第二開口部42に沿う方向に、複数並設させることが好ましい。これにより、インクミストPの侵入をより好適に抑えることができる。詳述すると、第二開口部42からは整流された排気風が排出されており、ワークW(記録媒体)から浮上するインクミストPに対して風の障壁を形成する。そのため第二開口部42に沿う方向にフィルタ設置ユニット50が並設されることで、フィルタ外面531(フィルタ吸気面)に達するインクミストPの量を減らすことができ、フィルタ53Bの寿命をより高めることができる。
以上の構成により、本発明に係る光照射装置は、排出流路部を設けることでヒートシンクからの排気風を整流させてから筐体外へ排出される。これにより所望の方向に排気風を排出させることができ、排出方向を調節することが可能となる。
また本発明に係る光照射装置は、吸気開口部に対してフィルタ設置ユニットが設けられており、フィルタが吸気開口部を覆うように当該吸気加工部に離間して配置されることで、フィルタ外面(フィルタ吸気面)を広く確保することができる。これにより厚み大きなフィルタを取り付けた場合であっても、単位時間当たりの冷却風の流量低下を抑えることができる。
10 光照射装置
11 光出射部
12 装置筐体の一端部
13 装置筐体の他端部
14 装置筐体の側壁部
15 装置筐体の側壁端部
20 光源部
21 ヒートシンク
22 放熱フィン
23 冷却ファン
24 電装部
25 区画壁
30 吸気開口部
40 排気流路部
41 第一開口部
41D 第一開口部の開口幅
42 第二開口部
42D 第二開口部の開口幅
42α 風向角
43 整流流路部
43D 整流流路部の流路長
43S 流路断面
44 導風部
45 仕切部
46 周面
47 角部
50 フィルタ設置ユニット
51 第一保持部
511 第一支持部
512 係合受け部
513 突起部
514 保持端部
52 第二保持部
52a 一端
52b 他端
521 第二支持部
522 係合突起部
53 フィルタ
53A フィルタ
53B フィルタ
531 フィルタ外面(フィルタ吸気面)
532 フィルタ内面
60 インクヘッド
61 インク吐出部
P インクミスト
W ワーク
SD 走査方向
90 光照射装置
91 光源部
92 光出射部
93 吸気開口部
94 排気開口部
94α 風向角
95 フィルタ
96 冷却ファン
97 ヒートシンク

Claims (7)

  1. 筐体内部に、複数のLEDが配置された光源部と、光源部の裏面側に設けられたヒートシンクを備え、当該ヒートシンクに対向して冷却ファンが設けられた光照射装置において、
    前記ヒートシンクは一方向に並設された複数のフィンが隙間を空けて設けられ、前記冷却ファンからの冷却風が前記フィンの隙間を介して流通される構成を備え、
    前記ヒートシンクには、冷却風の下流側に排出流路部が設けられており、
    前記排出流路部は、前記ヒートシンクに隣接して開口する第一開口部と、前記筐体の外側に開口する第二開口部とを備え、前記第一開口部と第二開口部を連通する整流流路部を備えており、
    前記整流流路部は、その流路方向において、前記第一開口部の開口幅よりも長尺な流路長を備え、前記光源部から離間する方向に延設されており、
    前記第一開口部及び第二開口部は、整流流路部の流路方向に対して、その周方向にそれぞれ形成されていることを特徴とする光照射装置。
  2. 前記第二開口部は、前記第一開口部よりも開口面積が狭いことを特徴とする請求項1に記載の光照射装置。
  3. 前記第二開口部の近傍には、当該第二開口部から流路を狭める方向に延びる導風部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光照射装置。
  4. 前記整流流路部は、流路方向に交差する方向に長尺な流路断面を有しており、
    前記整流流路部には、その流路断面を長尺方向で区分けする仕切部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光照射装置。
  5. 前記筐体の内部には、光源部及び冷却ファンが一対となる単位ユニットを複数備えており、前記各単位ユニットは、それぞれが連通しないよう区画壁で区分けされていることを特徴とする請求項1に記載の光照射装置。
  6. 前記筐体の吸気開口部には、前記吸気開口部を覆いつつ、前記吸気開口部から離間するよう筐体外側に突出するフィルタが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光照射装置。
  7. 前記フィルタは、その内側に当接する第一保持部と、その外側に当接する第二保持部とにより挟持されて設置されていることを特徴とする請求項6に記載の光照射装置。
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