JP2019071200A - Fpcコネクタおよび同fpcコネクタを備えたシステム - Google Patents

Fpcコネクタおよび同fpcコネクタを備えたシステム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のFPCへの取付け作業が簡単で、安定した接続が可能なFPCコネクタを提供する。【解決手段】2枚のFPC60,70のグランド層62,72を対向した状態で、2枚のFPC60,70の先端部分を、固定スリーブ20の挿通部24に配置させつつ、2枚のFPC60,70の先端を、支持部材10の一対のFPC装着面14に配置させる。そして、支持部材10へ固定スリーブ20を移動させ、互いに係合させる。その際、2枚のFPC60,70の両面は、支持部材10の一対のFPC装着面14と、固定スリーブ20の一対の第1延在部23A及び第2延在部23Bの内側対向面との間に同時に狭持される。【選択図】図6

Description

本発明は、複数のFPC(Flexible Printed Circuits)を接続するFPCコネクタに関し、特に、高速伝送に対応したFPCコネクタおよび同FPCコネクタを備えたシステムに関する。
データ通信の高速伝送化に伴い、システムやネットワーク機器内で使用される回路基板、素子、コネクタといった電子部品にも高速化が求められている。その中でも回路基板では多層化等が行われ、より複雑なパターン配線の設計が行われている。加えて、高速伝送の信号経路にパターン配線を用いる場合には、パターン配線の周辺に実装される素子等に対するノイズ対策のために、パターン配線の取り回しを工夫する必要があった。
特開平8−171965号公報
このようなパターン配線の簡略化やノイズ対策の1つの方法としては、一部のパターン配線のバイパスユニットとして、複数のFPCを重ね合わせて接続するFPCコネクタを用いることが考えられる。例えば、特許文献1(図1乃至図3参照)には、複数のFPCを重ね合わせて接続するFPCコネクタとして、内部インシュレータ及び外部インシュレータを備えるものが記載されている。しかしながら、このコネクタに複数のFPCを接続するには、内部インシュレータに設けられた極小穴に複数のFPCを屈曲させずに挿入及び保持させる必要があったため、複数のFPCをFPCコネクタに取付ける作業は困難であった。
そこで、本発明の目的は、コネクタに対して複数のFPCの取付作業が簡単で、かつ、安定した伝送特性が得られるFPCコネクタおよび同FPCコネクタを備えたシステムを提供することである。
上記課題を解決するために、FPCコネクタであって、FPCの一端に装着されるプラグと、前記プラグに電気的に接続されるソケットとを有するFPCコネクタにおいて、前記プラグは、2枚のFPCの端部に設けられたコンタクトパッドがそれぞれ装着される一対の装着面を有する支持部材と、前記支持部材が挿入される固定スリーブとを有し、前記各FPCのグランド層同士が互いに向き合った状態で、前記2枚のFPCは、前記支持部材と前記固定スリーブとの間に保持されるものである。
また、上記FPCコネクタは、前記固定スリーブは、一対の側部と、前記一対の側部間に架け渡される一対の延在部とを備え、中央に前記支持部材が挿通される挿通部が形成されており、前記2枚のFPCが、前記支持部材の装着面と前記挿通部の周縁との間で保持されることを特徴とするものとしてもよい。
また、上記FPCコネクタは、前記挿通部は、一方の開口部から他方の開口部に向かって同一軸線で延在していることを特徴とするものとしてもよい。
また、上記FPCコネクタは、前記挿通部は、一方の開口部が第1の直線に沿って開口し、他方の開口部が、前記第1の直線及び前記第1の直線と直交する第2の直線とに挟まれる領域に開口しており、前記FPCの一端が前記一方の開口部から前記第1の直線上に引き出され、前記FPCの他端が、前記他方の開口部から前記第2の直線上に引き出されることを特徴とするものとしてもよい。
また、上記FPCコネクタは、前記固定スリーブには、前記他方の開口部のうち、前記第1の直線方向の開口を閉塞するカバー部材を備えることを特徴とするものとしてもよい。
また、上記FPCコネクタは、前記2枚のFPCの間には、前記2枚のFPCを前記第1の直線と前記第2の直線とに沿って折り曲げるためのスペーサが設けられていることを特徴とするものとしてもよい。
また、上記FPCコネクタは、前記固定スリーブの前記FPCに対向する内壁面には、凸部が前記FPCのグランド線に対向する位置に複数備えられており、前記凸部の間に形成された空気層に前記FPCの信号線が配置されることを特徴とするものとしてもよい。
また、上記FPCコネクタは、前記カバー部材には、凸部が前記FPCのグランド線に対向する位置に複数備えられており、前記凸部の間に形成された空気層に前記FPCの信号線が配置されることを特徴とするものとしてもよい。
また、上記FPCコネクタを備えたシステムは、FPCコネクタと、2枚の前記FPCとを備えるバイパスユニットと、前記バイパスユニットが実装される基板と、を備え、前記バイパスユニットは、異なる基板間、及び/又は、同一基板内に設けられていることを特徴とするものとしてもよい。
本発明によれば、2枚のFPCの接地面同士を互いに向き合わせた状態で重ね合わせて、それらを1つのコネクタに取り付けることにより、複数のFPCの取付作業が簡単で、かつ、安定した伝送特性が得られるFPCコネクタを提供することができる。
本発明に係るFPCコネクタの第1実施形態及び第2実施形態を示す斜視図である。 第1実施形態であるストレートタイプのFPCコネクタのプラグとソケットを分離した状態(非接続状態)を示す斜視図である。 第1実施形態のFPCコネクタにおけるプラグを示す斜視図である。 第1実施形態のFPCコネクタにおけるプラグの支持部材を示す斜視図である。 第1実施形態のFPCコネクタにおけるプラグの固定スリーブを示す斜視図である。 第1実施形態のFPCコネクタにおけるプラグの組み付けの説明に供される斜視図である。 図6におけるVII−VII線部分断面図である。 図3におけるVIII−VIII線部分断面図である。 第2実施形態であるライトアングルタイプのFPCコネクタのプラグとソケットを分離した状態(非接続状態)を示す斜視図である。 第2実施形態のFPCコネクタにおけるプラグの固定スリーブを示す正面から見た斜視図である。 第2実施形態のFPCコネクタにおけるプラグの固定スリーブを示す背面から見た斜視図である。 第2実施形態のFPCコネクタにおけるプラグの角度固定部材を示す斜視図である。 図12に示される角度固定部材の下面図である。 (a),(b)は、第2実施形態のプラグの組み付けの説明に供される斜視図である。 第2実施形態の変形例の一部を構成するライトアングルタイプのプラグの断面図である。 図15に示される例に用いられるプラグのスペーサを拡大して示す斜視図である。 本発明に係るFPCコネクタを備えたシステムの一例において、複数の配線基板とともにネットワーク通信装置を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るFPCコネクタのストレートタイプのFPCコネクタ100(第1実施形態)及びライトアングルタイプのFPCコネクタ200(第2実施形態)を複数の基板とともに示す斜視図である。
データ通信の高速伝送が行われるネットワーク通信装置1は、サブ基板2と、メイン基板3と、サブ基板2とメイン基板3とを相互に接続し、データ通信の高速伝送路の一部を構成するとしてのバイパスユニット5を備えている。以下、それらの概要を順に説明する。
サブ基板2は、外部の光ケーブル(不図示)と接続されている光トランシーバ4(図17参照)を実装し、高速伝送路となるパターン配線が設けられている。
メイン基板3は、サブ基板2とバイパスユニット5を介して電気的に接続され、高速伝送路となるパターン配線が設けられている。
バイパスユニット5は、2枚のFPC60,70と、後述するサブ基板2の実装面に固定されるストレートタイプのFPCコネクタ100と、メイン基板3の実装面に固定されるライトアングルタイプのFPCコネクタ200とを備えている。
図2は、ストレートタイプのFPCコネクタ100(図1参照)を示す斜視図である。図2において、X軸方向は、2枚のFPC60,70の長手方向(即ち、FPCの延在する方向であり、後述するプラグ110の挿抜方向)を示すものであり、Y軸方向は、X軸方向と直交し、支持部材10及び固定スリーブ20が延在する方向を示すものであり、Z軸方向は、X軸方向及びY軸方向と直交する方向を示すものである。
FPCコネクタ100は、プラグ110と、ソケット120とを備える。ソケット120は、プラグ110の挿抜方向がサブ基板2の実装面と互いに平行となるようにサブ基板2の実装面に実装されている。
まず、ソケット120について説明する。ソケット120は、インシュレータ140と、複数のコンタクト端子160と、固定金具180とを備えている。
インシュレータ140は、絶縁性を有する合成樹脂の成形品からなり、Y軸方向に沿って延在する直方体形状に形成されている。インシュレータ140のプラグ110の挿入面(X軸方向のマイナス側の面)には、スロット142がY軸方向に沿って長方形状に形成されている。スロット142は、インシュレータ140のX軸方向のプラス側に向けて解放された貫通孔(不図示)と連通している。
このスロット142には、複数のコンタクト端子160が収納されている。詳しくは、スロット142の周縁に互いに対向する長辺(図2ではZ軸方向に直交する方向の辺)には、端子溝144が、隔壁145を挟んで等間隔で設けられている。この端子溝144にコンタクト端子160の接触部162及び可動部(不図示)が収納されている。また、コンタクト端子160の固定端子部(不図示)は、スロット142に設けられる貫通孔(不図示)を介して、インシュレータ140から外方に引き出され、サブ基板2と電気的に接続されている。
門形形状の固定金具180は、インシュレータ140の天面を覆う係合壁部184と、係合壁部184の長手方向(図2ではY軸方向)両端からインシュレータ140の長手方向両端面に沿って折り曲げられた一対の側壁部182,182とを有している。各側壁部182の下端(Z軸方向のマイナス側)には脚部182Aが設けられている。
図2に示すように、固定金具180の係合壁部184の一部には、Z軸方向のプラス側に切り起こした一対の突出部184A,184Aが形成されている。この突出部184Aは、固定スリーブ20のソケット係合部21に設けられた係合穴21Aの周縁に係合されることにより、プラグ110のソケット120からの抜け落ちが防止される。また、上述の係合状態において、ソケット係合部21に設けられた押圧部21Cを押圧することにより、プラグ110とソケット120とを分離可能としている。
次に、図3を参照して、プラグ110の構成について説明する。プラグ110は、支持部材10と、支持部材10と協働して2枚のFPC60,70を狭持する固定スリーブ20とを備えている。
図4を参照して、支持部材10は、絶縁性を有する合成樹脂の成形品からなり、FPC60,70が取り付けられる装着部11と、ソケット120のスロット142の周縁(不図示)に係合される一対の係合片12,12とを備えている。
装着部11は、X軸方向のプラス側に設けられる前縁面13と、Z軸方向の両端部に設けられ、前縁面13側より段差部STを介して一段凹んだ一対のFPC装着面14と、X軸方向のマイナス側に前縁面13に向き合って設けられる後縁面15とを備える略直方体状に形成されている。
一対の係合片12,12は、装着部11の両側部にそれぞれ一体的に形成され、一端が装着部11の後縁面15から離間する方向(図4ではX軸方向のマイナス方向)に向かって延在している。他端は、係合片12,12のX軸方向の中間部には、プラグ110のソケット120のスロット142に対する挿入代を決める規制部16が設けられており、係合片12,12の一端には、後述する固定スリーブ20の取付孔28の周縁に係合される係合部17が設けられている。
図5を参照して、固定スリーブ20は、Y軸方向に離間して設けられる一対の側部22,22と、一対の側部22,22のZ軸方向のプラス側に連結され、Y軸方向に延在する第1延在部23Aと、一対の側部22,22のZ軸方向のマイナス側に連結され、Y軸方向に延在する第2延在部23Bと、第1延在部23A及び第2延在部23Bとによって囲まれ、X軸方向(第1の直線方向)の両端に向けて開口する挿通部24とを備えている。
一対の側部22,22には、挿通部24と連通する一対の取付孔28,28が設けられている。取付孔28の係合縁部28Aには、一対の係合片12,12の係合部17が係合される。また、一対の側部22,22の内面には、当接部29が設けられている。
第1延在部23Aの外面には、一対のガイド部25B,25Bが所定間隔をもって離間して形成されている。一対のガイド部25B,25Bはソケット係合部21が挿入される固定溝25Aを有している。一対のガイド部25B,25Bの下方(Z軸方向のマイナス側)及び一対のガイド部25B,25Bの相互間の下方には、窪み部25Cが形成されている。この一対の固定溝25A,25Aには、ソケット係合部21(図2参照)がX軸方向から挿入されている。また、第1延在部23Aおよび第2延在部23Bの各内面には、凹部26A及び凸部26Bが交互に設けられている。
図5に示されるストレートタイプのFCPコネクタ100において、固定スリーブ20は、一体構造でもよいし、分割構造でもよい。また、固定スリーブ20は、ソケット係合部21を別体で備えているが、ソケット係合部21と一体でもよい。
FPC60及びFPC70は、高速伝送を可能とする差動方式のマイクロストリップライン構造を採用している(図7参照)。FPC60は、Z軸方向に順に、グランド層62と、絶縁層64と、導体層65とが積層されている。導体層65には、グランド線G、信号線S、信号線S、グランド線Gという配列を1単位として、同配列が複数単位でY軸方向に沿って繰り返し配置されている。同様に、FPC70は、Z軸方向に順に、グランド層72と、絶縁層74と、導体層75とが設けられている。導体層75には、グランド線G、信号線S、信号線S、グランド線Gという配列を1単位として、同配列が複数単位で繰り返しY軸方向に沿って配置されている。また、FPC60の端部の導体層65側表面には、電極群(図示省略)が形成されている。この電極群を構成する各電極(以下、「コンタクトパッド」という)(図示省略)は、導電層65に電気的に接続されている。同様に、FPC70の端部の導体層75側表面には、電極群(図示省略)が形成されている。この電極群を構成するコンタクトパッド(図示省略)は、導電層75に電気的に接続されている。
次に、図6を参照して、プラグ110に2枚のFPC60,70を組み付ける手順の一例について説明する。
まず、支持部材10の一方のFPC装着面14(図4参照)にFPC60のグランド層62側を向き合わせ、FPC装着面14上の前縁面13側に設けられた段差部ST(図4参照)にFPC60の被装着面を位置合わせして貼り付ける。同様に、支持部材10の他方のFPC装着面14にFPC70のグランド層72側を向き合わせて、FPC装着面14上の前縁面13側に設けられた段差部ST(図4参照)にFPC70の被装着面を位置合わせして貼り付ける。
なお、2枚のFPC60,70はFPC装着面14に接着してもよいし、詳細は後述するが、接着せず固定スリーブ20の複数の凸部26BとFPC装着面14によって固定してもよい。
固定スリーブ20を支持部材10に固定するため、FPC60,70の各後端部分(反支持部材10側)を、固定スリーブ20の挿通部24に差し込み、X軸方向のマイナス側の挿通部24に引き出す。
次に、図6において、固定スリーブ20を矢印A方向へと移動させると、固定スリーブ20の挿通部24に支持部材10の係合片12が挿入される。
その際、図8に示すように、FPC60のグランド線Gが、固定スリーブ20の凸部26Bに当接し、FPC60のグランド層62が、支持部材10のFPC装着面14に当接することにより、固定スリーブ20と支持部材10との間にFPC60が狭持される。また、固定スリーブ20の凹部26Aの空気層内に2つの信号線Sが配置される。
同様に、FPC70のグランド線Gが、固定スリーブ20の凸部26Bに当接し、FPC70のグランド層72が、支持部材10のFPC装着面14に当接することにより、固定スリーブ20と支持部材10との間にFPC70が狭持される。その際に、固定スリーブ20の凹部26Aの空気層に2つの信号線Sが配置される。
その後、図6に示すように、固定スリーブ20の当接部29(図5参照)を支持部材10の規制部16に当接させ、さらに固定スリーブ20を押し込むことにより、支持部材10の係合部17が、内側に弾性変形し固定スリーブ20の取付孔28から外方へと突出して、係合縁部28Aと係合する。
ここで、FPC60、支持部材10の装着部11及びFPC70を合わせたZ軸方向の厚みは、固定スリーブ20の挿通部24のZ軸方向の高さよりも若干大きく形成されていることが好ましい。これにより、FPC60,70を、支持部材10と固定スリーブ20との間に狭持することができる。
支持部材10と2枚のFPC60,70の組み付けを行った後に、固定スリーブ20と2枚のFPC60,70の組み付けを行っているが、固定スリーブ20と2枚のFPC60,70の組み付けを行った後に、支持部材10と2枚のFPC60,70の組み付けを行ってもよい。また、固定スリーブ20をX軸方向に沿った矢印Aの示す方向へと移動させたが、支持部材10と固定スリーブ20との係合手段に従って、固定スリーブ20を任意の方向、例えば、矢印Aの示す方向とは逆方向に移動させてもよい。
以上のように、ストレートタイプのFPCコネクタ100によれば、支持部材10と固定スリーブ20との簡単な相対的なスライド動作のみで2枚のFPC60,70の両面を同時にかつ確実に狭持することができる。また、差動方式のマイクロストリップライン構造である2枚のFPC60,70のグランド層62,72を互いに対向配置させることにより、信号線Sからの新たなノイズの発生を抑制しつつ、高速伝送を行うことができる。さらに、2枚のFPC60,70の信号線Sを、固定スリーブ20の凹部26A内に、空気層を介在させて配置させることにより、クロストークの影響を抑制させることができる。
図9は、第2実施形態であるライトアングルタイプのFPCコネクタ200(図1参照)を示す斜視図である。図9において、X軸方向は、2枚のFPC60,70の長手方向(即ち、FPCの延在する方向であり、後述するプラグ210の挿抜方向)を示すものであり、Y軸方向は、X軸方向と直交し、支持部材10及び固定スリーブ30が延在する方向を示すものであり、Z軸方向は、X軸方向及びY軸方向と直交する方向を示すものである。
ライトアングルタイプのFPCコネクタ200は、プラグ210と、ソケット220とを備える。ソケット220は、プラグ210の挿抜方向がメイン基板3の実装面と垂直になるように、メイン基板3の実装面に実装されている。
まず、ソケット220の構成を先に説明する。ソケット220は、インシュレータ240と、複数のコンタクト端子260と、固定金具280とを備えている。
インシュレータ240は、絶縁性を有する合成樹脂の成形品からなり、左右方向(図9ではY軸方向)に沿って延在する直方体状に形成されている。インシュレータ240の上面(図9ではX軸方向のマイナス側の面)には、プラグ210が挿抜されるスロット242の開口部が長方形状に形成されている。このスロット242は、インシュレータ240の底面に向けて解放された貫通孔(不図示)と連通している。
スロット242の周縁に互いに対向する長辺(図9ではZ軸方向に直交する方向の辺)には、端子溝244が隔壁245を挟んで等間隔で設けられており、この端子溝244に複数のコンタクト端子260が収納されている。
コンタクト端子260は、接触部262と、可動部(不図示)と、固定端子部266とを備えている。固定端子部266は、スロット242に設けられる貫通孔(不図示)を介して、インシュレータ240から外方に引き出され、メイン基板3と電気的に接続されている。
門形形状の固定金具280は、インシュレータ240の正面(この実施形態ではZ軸方向のプラス側の面)沿って配置される係合壁部284と、係合壁部284の長手方向(図9ではY軸方向)両端をほぼ90°折り曲げて形成される一対の側壁部282,282とを有し、一対の側壁部282,282下部(X軸方向のプラス側)には一対の脚部282A,282Aが設けられている。
固定金具280は、インシュレータ240の左右(図9ではY軸方向)両面及び正面には、固定金具280の一対の側壁部282,282及び係合壁部284が対向し一体的に係合されている。これにより、インシュレータ240は、固定金具280の一対の脚部282A,282Aを介して、メイン基板3に実装されている。
また、係合壁部284にはZ軸方向のプラス側に、その一部を切り起こした一対の突出部284A,284Aが形成されている。この突出部284Aは、固定スリーブ30のソケット係合部31に設けられた係合穴31Aの周縁に係合されることにより、プラグ210のソケット220からの抜け落ちが防止される。また、上述の係合状態において、ソケット係合部31に設けられた押圧部31Cを押圧することにより、プラグ210とソケット220を分離可能としている。
図9に示すように、プラグ210は、支持部材10と、支持部材10と協働して2枚のFPC60,70を狭持する固定スリーブ30と、固定スリーブ30に対する2枚のFPC60,70の角度を固定する角度固定部材40とを備えている。なお、支持部材10とFPC60,70は、第1実施形態と同一の構成であるから、説明は省略する。
図10乃至図13は、プラグ210の固定スリーブ30及び角度固定部材40の斜視図を示している。なお、図10において、ソケット係合部31(図9参照)の図示を省略している。
固定スリーブ30は、左右一対の側部32,32と、一対の側部32,32の一端側(図10ではZ軸方向のプラス側)に架け渡される平面部33Aと、一対の側部32,32の他端側(図10ではZ軸方向のマイナス側)に架け渡される曲面部33Bとを有し、一対の側部32,32、平面部33A及び曲面部33Bによって囲まれる固定スリーブ30の内部には、挿通部34(図11参照)が設けられている。
この第2実施形態において、一対の側部32,32には、挿通部34に連通する一対の取付孔38,38が設けられている。一対の取付孔38,38の係合縁部38Aには、一対の係合片12,12の係合部17が係合される。また、一対の側部32,32の内面には、後述する角度固定部材40を案内するガイド溝37Aが設けられている。ガイド溝37Aは、側部32の開放端(Z軸方向のマイナス側の端面)から平面部33Aに向かって水平に形成されている。
平面部33Aには、一対の挿入孔37B,37Bと、切欠き37Cとが設けられている。また、平面部33Aの外面には、一対のガイド部35B,35Bが所定間隔をもって離間して形成されている。一対のガイド部35B,35Bはソケット係合部31が挿入される固定溝35Aを有している。一対のガイド部35B,35Bの下方(Z軸方向のマイナス側)及び一対のガイド部35B,35Bの相互間の下方には、窪み部35Cが形成されている。この一対の固定溝35A,35Aには、ソケット係合部31(図9参照)がX軸方向から挿入されている。さらに、平面部33Aの内面には、X軸方向に延在しY軸方向に交互に設けられる凹部36A及び凸部36Bが設けられている。
曲面部33Bは、X軸方向とZ軸方向に平行なXZ平面上の断面において、略1/4円弧形状を有し、円弧形状の各端部の接線方向が、それぞれX軸方向及びZ軸方向を向いている(図15参照)。また、曲面部33Bは、XZ平面上の断面において、X軸方向のプラス側の位置が平面部33Aと一致しており、X軸方向の長さが平面部33Aの略1/2となる形状を有している。さらに、曲面部33Bは、さらに、曲面部33Bの内面には、曲面形状に沿って延在し、Y軸方向に交互に設けられる凹部36A及び凸部36Bが設けられている。
図15を参照して、挿通部34は、一方の開口部34aが固定スリーブ30の下方(図15ではX軸方向のプラス側)に向かって開口され、他方の開口部34bが固定スリーブ30の上方から右側方(図15ではX軸方向のマイナス側からZ軸方向のマイナス側)に向けてL字状に解放された連通孔である。
図10乃至図11に示されるライトアングルタイプのFPCコネクタ200において、固定スリーブ30は、一体構造でもよいし、分割構造でもよい。また、固定スリーブ30は、ソケット係合部31を別体で備えているが、ソケット係合部31と一体でもよい。
図12乃至図13を参照して、角度固定部材(カバー部材)40は、左右方向(Y軸方向)に延在する矩形板状に形成されている。この角度固定部材40の左右両端には、上述した固定スリーブ30のガイド溝37Aに沿って案内されるガイド部48Aが設けられている。
角度固定部材40の下面(図12ではX軸方向のプラス側)には、FPC60に対向する接触面44が備えられている。接触面44は、凹部46A及び凸部46Bが交互に形成されたラックの歯車形状に形成されている。角度固定部材40の前端面(図12ではZ軸のプラス側)は、平面部33Aの内面に沿って当接する平坦面であり、その表面には挿入孔37Bおよび切欠き37Cに挿入される挿入部48B及び突部48Cが設けられている。
次に、プラグ210と2枚のFPC60,70の組み付け方法の一例について説明するが、支持部材10とFPC60,70の組み付けの説明については、ストレートタイプのプラグ110と同様であるから省略する。
あらかじめ支持部材10にFPC60,70を取り付けた状態で、FPC60,70の各後端部分(反支持部材10側)を固定スリーブ30の挿通部34の開口部34a側から差し込み、開口部34b側に引き出す。なお、FPC60,70の他端側に別のプラグが取り付けられている場合には、支持部材10を取り付ける前に固定スリーブ30をFPC60,70に挿通しておく必要がある。
図14(a)において、固定スリーブ30を矢印B方向へと移動させると、固定スリーブ30の挿通部34に支持部材10の一対の係合片12,12が挿入される。
その際、図8(図9のVIII−VIII断面に一部対応)及び図15に示すように、FPC60のグランド線Gが、固定スリーブ30の平面部33Aの内側対向面における凸部36Bに接触する。また、FPC60のグランド層62が、支持部材10のFPC装着面14に接触する。これによれば、固定スリーブ30と支持部材10との間に、FPC60が狭持されている。このとき、固定スリーブ30の平面部33Aの凹部36A内には、空気層が設けられ、空気層内にFPC60の2つの信号線Sが配置されている。
同様に、FPC70のグランド線Gが、固定スリーブ30の曲面部33Bの凸部36Bに接触する。また、FPC70のグランド層72が、支持部材10のFPC装着面14に接触することにより、固定スリーブ30と支持部材10との間にFPC70が狭持される。その際、固定スリーブ30の曲面部33Bの凹部36A内には、空気層が形成され、空気層にFPC70の2つの信号線Sが配置される。
その後、図14(a)に示すように、固定スリーブ30の当接部39(図11参照)を、支持部材10の規制部16に当接させた状態からさらに固定スリーブ30を押し込むことにより、支持部材10の係合部17が内側に弾性変形し、固定スリーブ30の取付孔38から外方へと突出することで、係合縁部38Aと係合する。
ここで、FPC60、支持部材10の装着部11及びFPC70を合わせたZ軸方向の厚みは、固定スリーブ30の挿入部34の開口部34aのZ軸方向の高さよりも若干大きく形成されていることが好ましい。これにより、FPC60,70を支持部材10と固定スリーブ30との間に狭持することができる。
支持部材10と2枚のFPC60,70の組み付けを行った後に、固定スリーブ30と2枚のFPC60,70の組み付けを行っているが、固定スリーブ30と2枚のFPC60,70の組み付けを行った後に、支持部材10と2枚のFPC60,70の組み付けを行ってもよい。また、固定スリーブ30をX軸方向に沿った矢印Bの示す方向へと移動させたが、支持部材10と固定スリーブ30との係合手段に従って、固定スリーブ30を任意の方向、例えば、矢印Bの示す方向とは逆方向に移動させてもよい。
次に、角度固定部材40を取り付ける。図14(b)を参照して、まず、2枚のFPC60,70を矢印C方向へと90°折り曲げ、曲面部33Bの凸部36BにFPC70のグランド線Gを接触させる。さらに、角度固定部材40のガイド部48Aを固定スリーブ30のガイド溝37Aに沿って差し込み、矢印D方向へと移動させる。その後、固定スリーブ30の挿入孔37B及び切欠き37Cに、角度固定部材40の挿入部48B及び突部48Cを係合させる。これにより、角度固定部材40の凸部46Bが、FPC60のグランド線Gと接触するとともに、挿通部34のX軸方向(第1の直線)の開口部34bは閉じられ、Z軸方向(第2の直線方向)のマイナス側の開口部34bのみ開口する。
以上のように、ライトアングルタイプのFPCコネクタ200によれば、支持部材10と固定スリーブ30との簡単なスライド動作のみで2枚のFPC60,70の両面を同時にかつ確実に狭持することができる。また、角度固定部材40の凸部46BがFPC60のグランド線Gに接触することにより、FPC60の過度な回動を規制することができる。また、FPC70のグランド線Gを、固定スリーブ30の曲面部33Bの凸部36Bに接触させることにより、曲面形状に曲げることができる。これにより、FPC70が屈曲し破損することを防止できる。さらに、差動方式のマイクロストリップライン構造の2枚のFPC60,70のグランド層62,72を互いに対向配置させることにより、信号線Sからの新たなノイズの発生を抑制しつつ、高速伝送を行うことができる。さらに、2枚のFPC60,70の信号線Sを、固定スリーブ30の凹部36A内に、空気層を介在させて配置させることにより、クロストークの影響を抑制させることができる。
図15は、第2実施形態の変形例に係るライトアングルタイプのプラグ210を示す断面図と、図16は、図15に示されるプラグ210のスペーサ50を示す斜視図である。
図16において、スペーサ50は、外面52と、内面54とを備える断面L字状に形成され左右方向(図16ではY軸方向)に延在している。詳しくは、スペーサ50の外面52は、X軸方向とY軸方向に平行な面(以下、「XY平面」という)と平行な第1の平面部52Aと、Y軸方向とZ軸方向に平行な面(以下「YZ平面」という)と平行な第2の平面部52Bと、第1の平面部52A及び第2の平面部52Bとの間に所定曲率半径で形成される外曲面部52Cとを備えている。また、スペーサ50の内面54は、XY平面と平行な第3の平面部54Aと、YZ平面と平行な第4の平面部54Bと、第3の平面部54A及び第4の平面部54Bとの間に所定曲率半径で形成される内曲面部54Cとを備えている。また、第2の平面部52B及び第4の平面部54BのZ軸方向のマイナス側には、FPC70が屈曲し、破損することを防止するために、Y軸方向の両端部に面取り部56を備えている。
プラグ210へのスペーサ50の組み付けについて、図14(a)及び図15を参照して、詳細を説明する。ここで、図15中の矢印aと矢印bに挟まれたFPC60、スペーサ50及びFPC70の厚みは、開口部34aの高さよりも若干大きく形成されていることが好ましい。また、図15中の矢印cと矢印dに挟まれたFPC60、スペーサ50及びFPC70の厚みは、Z軸方向のマイナス側に開口する開口部34bの高さよりも若干大きく形成されていることが好ましい。
支持部材10と2枚のFPC60,70の組み付け、及び、固定スリーブ30と2枚のFPC60,70の組み付けについては、第2実施形態と同様であるから、ここでの説明は省略している。
先ず、スペーサ50の内曲面部54Cを、固定スリーブ30の曲面部33Bに対向させつつ、スペーサ50の下端(X軸方向のプラス側)を、支持部材10の後縁面15に近接させる。これにより、開口部34a側のFPC60は、固定スリーブ30とスペーサ50との間に狭持される。また、開口部34a側のFPC70は、固定スリーブ30とスペーサ50との間に狭持される。
続いて、2枚のFPC60,70を矢印C方向へと90°折り曲げる。その後、角度固定部材40を矢印Dの示す方向へと移動させ、角度固定部材40を、平面部33Aに係合させる。これにより、Z軸方向のマイナス側に開口する開口部34b側のFPC60は、角度固定部材40と、スペーサ50との間に狭持される。また、Z軸方向のマイナス側に開口する開口部34b側のFPC70は、固定スリーブ30とスペーサ50との間に狭持される。
図15に示される第2実施形態の変形例の一例において、スペーサ50の内面54と、固定スリーブ30の曲面部33Bの形状は、異なる曲率半径を有しているが、同一の曲率半径を有してもよい。
以上のように、第2実施形態の変形例のライトアングルタイプのFPCコネクタによれば、支持部材10、固定スリーブ30及び角度固定部材40からなるプラグ210に、スペーサ50を追加することにより、2枚のFPC60,70の両面を狭持する領域を増加させ、より確実に保持することができる。また、FPC60のグランド層62を、スペーサ50の外曲面部52Cに接触させ、曲面形状に曲げることができ、FPC60が屈曲し破損することを防止できる。同様に、FPC70の導体層75を曲面部33Bに沿って曲面形状に曲げることができ、FPC70が屈曲し破損することを防止できる。
図17は、本発明に係るFPCコネクタを備えたシステムの一例において、複数の配線基板とともにネットワーク通信装置を示す斜視図である。
ネットワーク通信装置1は、サブ基板2と、メイン基板3と、外部の光ケーブル(不図示)と接続されている光トランシーバ4と、同一基板間(メイン基板3間)及び異なる基板間(サブ基板2とメイン基板3との間)で接続され、高速伝送路となるバイパスユニット5とを備えている。ここで、ネットワーク通信装置1の各構成部材は、図1と同様であるから、説明は省略している。
まず、バイパスユニット5を用いた同一基板間(メイン基板3間)のバイパスについて説明する。メイン基板3には、パターン配線が高密度に配置されている領域(図17の破線領域E)が設けられている。この領域に新たなパターン配線を追加することは、より複雑なパターン配線の設計を行う必要がある。よって、パターン配線の簡略化として、破線領域Eを通過させる必要があるパターン配線の代替として、バイパスユニット5を採用するものである。
次に、バイパスユニット5を用いた異なる基板間(サブ基板2とメイン基板3との間)のバイパスについて説明する。メイン基板3には、ノイズ対策を必要する素子が配置されている領域(図17の破線領域F)が設けられている。この領域の近くに、高速伝送の信号経路となっているパターン配線が配置されていると、この領域に配置されている素子が、高周波数帯域を有する信号と干渉し、ノイズの影響を受けやすくなる。よって、ノイズ対策として、一部のパターン配線の代替として、バイパスユニット5を採用し、破線領域Fとノイズの原因となる高速伝送の信号経路とを空間的に離間させるものである。
図17に示される一例において、FPCコネクタ100,200間に懸架されるFPC70の導体層75とメイン基板3に実装されている素子やパターン配線との間には、何も設けられていないが、FPC70の導体層75とメイン基板3に実装される素子等との接触防止のために、非導電性材料を介在させる構造体を採用することができる。ここで、非導電性材料を介在させる構造体としては、例えば、FPCを覆うカバー部材(メッシュチューブ等)や、スペーサ部材(ブリッジ形状やモールド等)を設けてもよい。
以上のように、本発明によれば、パターン配線の簡略化やパターン配線に実装される素子へのノイズ対策に応じて、同一基板間や異なる基板間にバイパスユニット5を設けることができる。また、ストレートタイプのプラグ110とライトアングルタイプのプラグ210は、支持部材10が共通しており、固定スリーブ20と、固定スリーブ30及び角度固定部材40との組み替えが可能である。よって、用途に応じて、バイパスユニット5を、ストレート−ストレートタイプ、ストレート−ライトアングルタイプ、ライトアングル−ライトアングルタイプとの組み合わせから選択することができる。
1 ネットワーク通信装置
2 サブ基板
3 メイン基板
5 バイパスユニット
10 支持部材
20 ストレートタイプの固定スリーブ
30 ライトアングルタイプの固定スリーブ
40 角度固定部材
50 スペーサ
60,70 FPC
62,72 グランド層
64,74 絶縁層
65,75 導体層
100 ストレートタイプのFPCコネクタ
200 ライトアングルタイプのFPCコネクタ
110,210 プラグ
120,220 ソケット
140,240 インシュレータ
160,260 コンタクト端子
180,280 固定金具
G グランド線
S 信号線

Claims (9)

  1. FPCの一端に装着されるプラグと、前記プラグに電気的に接続されるソケットとを有するFPCコネクタにおいて、
    前記プラグは、2枚のFPCの端部に設けられたコンタクトパッドがそれぞれ装着される一対の装着面を有する支持部材と、前記支持部材が挿入される固定スリーブとを有し、
    前記各FPCのグランド層同士が互いに向き合った状態で、前記2枚のFPCは、前記支持部材と前記固定スリーブとの間に保持されることを特徴とするFPCコネクタ。
  2. 前記固定スリーブは、一対の側部と、前記一対の側部間に架け渡される一対の延在部とを備え、中央に前記支持部材が挿通される挿通部が形成されており、
    前記2枚のFPCは、前記支持部材の装着面と前記挿通部の周縁との間に保持されることを特徴とする請求項1に記載のFPCコネクタ。
  3. 前記挿通部は、一方の開口部から他方の開口部に向かって同一軸線で延在していることを特徴とする請求項2に記載のFPCコネクタ。
  4. 前記挿通部は、一方の開口部が第1の直線に沿って開口し、他方の開口部が、前記第1の直線及び前記第1の直線と直交する第2の直線とに挟まれる領域に開口しており、
    前記FPCの一端が前記一方の開口部から前記第1の直線上に引き出され、前記FPCの他端が、前記他方の開口部から前記第2の直線上に引き出されることを特徴とする請求項2に記載のFPCコネクタ。
  5. 前記固定スリーブには、前記他方の開口部のうち、前記第1の直線方向の開口を閉塞するカバー部材を備えることを特徴とする請求項4に記載のFPCコネクタ。
  6. 前記2枚のFPCの間には、前記2枚のFPCを前記第1の直線と前記第2の直線とに沿って折り曲げるためのスペーサが設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載のFPCコネクタ。
  7. 前記固定スリーブの前記FPCに対向する内壁面には、凸部が前記FPCのグランド線に対向する位置に複数備えられており、前記凸部の間に形成された空気層に前記FPCの信号線が配置されることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載のFPCコネクタ。
  8. 前記カバー部材には、凸部が前記FPCのグランド線に対向する位置に複数備えられており、前記凸部の間に形成された空気層に前記FPCの信号線が配置されることを特徴とする請求項5に記載のFPCコネクタ。
  9. 請求項1乃至8のうちいずれかに記載のFPCコネクタと、2枚の前記FPCとを備えるバイパスユニットと、
    前記バイパスユニットが実装される基板と、
    を備え、
    前記バイパスユニットは、異なる基板間、及び/又は、同一基板内に設けられていることを特徴とするFPCコネクタを備えたシステム。
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