JP2019071170A - 燃料電池制御システム、燃料電池制御方法及び燃料電池システム - Google Patents

燃料電池制御システム、燃料電池制御方法及び燃料電池システム Download PDF

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潤 岩見
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哲朗 大西
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Toshiya Mido
俊哉 御堂
壮哉 白木
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壮哉 白木
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Abstract

【課題】本発明は、ユーザの燃料電池システムが備えられている建物への到着状況に応じて、燃料電池システムを制御する技術を提供することを目的とする。【解決手段】燃料電池及び運転制御部33を有する燃料電池システム30と、管理装置20と、がネットワーク40を介して接続された燃料電池制御システム100において、管理装置20又は運転制御部33は、燃料電池システム30と関連づけられているユーザについて、現在時刻とユーザの現在位置とを含むユーザ位置情報を取得し、管理装置20又は運転制御部33は、ユーザの現在位置に基づいて、燃料電池システム30が備えられた建物に到着する到着予定時刻を算出し、管理装置20又は運転制御部33は、到着予定時刻までに、貯湯タンクの湯水を増加させるか、又は、燃料電池による発電電力を最大発電電力に近づくように燃料電池システム30を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池制御システム、燃料電池制御方法及び燃料電池システムに関する。
特許文献1には、ユーザが消費する光熱費が最も安くなるように燃料電池システムの最適運転パターンを予測する管理システムが開示されている。特許文献1の管理システムは、ユーザの家族構成、家族のスケジュール、電化製品の電力容量及び貯湯槽の容量などを保存するユーザ情報データベースと、電気料金及びガス料金の単価及びその変動を保存する光熱費データベースと、気象情報を蓄積する気象情報データベースとを備えている。管理システムは、ユーザ情報データベース、光熱費データベース及び気象情報データベースに蓄積されている情報を用いて、消費される光熱費が最も安くなる最適運転パターンを予測する。
これにより、光熱費の効果的削減、CO排出量の効果的低減が可能である。
特開2005−160238号公報
しかし、特許文献1では、ユーザ情報データベース、光熱費データベース及び気象情報データベースに蓄積されている各種情報に基づいて、消費される光熱費が最も安くなる燃料電池システムの最適運転パターンを予測するに過ぎない。よって、特許文献1では、ユーザの燃料電池システムが備えられている建物への到着状況に応じて、燃料電池システムを制御する技術は開示されていない。
そこで、本発明は、ユーザの燃料電池システムが備えられている建物への到着状況に応じて、燃料電池システムを制御する技術を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池制御システムの特徴構成は、
少なくとも一つの燃料電池システムと、管理装置と、がネットワークを介して通信可能に接続された燃料電池制御システムにおいて、
前記燃料電池システムは、燃料の供給を受けて電力を発電する燃料電池と、運転制御部とを有し、
前記管理装置又は前記運転制御部は、前記燃料電池システムと関連づけられている少なくとも一人のユーザについて、現在時刻と、前記現在時刻における前記ユーザの現在位置とを含むユーザ位置情報を、前記ネットワークを介して取得し、
前記管理装置又は前記運転制御部は、前記現在時刻における前記ユーザの現在位置に基づいて、前記燃料電池システムが備えられた建物に到着する到着予定時刻を算出し、
前記管理装置又は前記運転制御部は、
前記到着予定時刻までに、前記燃料電池システムから生成される熱を湯水として貯める貯湯タンクの貯める湯水を増加するように前記燃料電池システムを制御し、
又は、
前記到着予定時刻までに、前記燃料電池による発電電力を最大発電電力に、あるいは前記最大発電電力に近づくように前記燃料電池システムを制御する点にある。
上記特徴構成によれば、管理装置と燃料電池システムとは、ネットワークを介して接続されており、管理装置又は運転制御部は、燃料電池システムと関連づけられている少なくとも一人のユーザについて、現在時刻と、現在時刻におけるユーザの現在位置とを含むユーザ位置情報を、ネットワークを介して取得する。よって、燃料電池システム外部から取得したユーザ位置情報を利用して燃料電池システムを制御できる。
そして、管理装置又は運転制御部は、ユーザ位置情報に基づいて算出した建物への到着予定時刻までに、貯湯タンクに湯水を確保するように燃料電池システムを制御するか、あるいは、到着予定時刻までに最大発電電力に近づけるように燃料電池システムを制御する。
貯湯タンクに湯水を確保するために、例えば、到着予定時刻と、貯湯タンクに湯水を貯めるのに要する貯湯時間の長さとを考慮して、燃料電池システムを制御する。これにより、貯湯タンクを満水にするのに要する貯湯時間の長さが長くても、到着予定時刻までに貯湯タンクに湯水が確保されるため、ユーザは、建物に到着して即座に湯水を利用することができる。
到着予定時刻までに発電電力が最大に近づくようにするために、例えば、到着予定時刻と、発電電力を最大に近づけるのに要する時間の長さとを考慮して、燃料電池システムを制御する。これにより、発電電力の上昇速度が遅くても、到着予定時刻までに燃料電池システムの発電電力を最大に近づけることができるため、ユーザは、建物に到着して即座に、最大に近づいた発電電力を利用して機器を動作させることができる。
本発明に係る燃料電池制御方法の特徴構成は、
少なくとも一つの燃料電池システムと、管理装置と、がネットワークを介して通信可能に接続された燃料電池制御システムにおける燃料電池制御方法において、
前記燃料電池システムは、燃料の供給を受けて電力を発電する燃料電池と、運転制御部とを有し、
前記管理装置又は前記運転制御部は、前記燃料電池システムと関連づけられている少なくとも一人のユーザについて、現在時刻と、前記現在時刻における前記ユーザの現在位置とを含むユーザ位置情報を、前記ネットワークを介して取得し、
前記管理装置又は前記運転制御部は、前記現在時刻における前記ユーザの現在位置に基づいて、前記燃料電池システムが備えられた建物に到着する到着予定時刻を算出し、
前記管理装置又は前記運転制御部は、
前記到着予定時刻までに、前記燃料電池システムから生成される熱を湯水として貯める貯湯タンクの湯水を増加するように前記燃料電池システムを制御し、
又は、
前記到着予定時刻までに、前記燃料電池による発電電力を最大発電電力に、あるいは前記最大発電電力に近づくように前記燃料電池システムを制御する点にある。
上記特徴構成によれば、上述の通り、燃料電池システム外部から取得したユーザ位置情報を利用して燃料電池システムを制御できる。また、ユーザは、建物に到着して即座に湯水を利用することができ、又は、建物に到着して即座に、最大に近づいた発電電力を利用して機器を動作させることができる。
本発明に係る燃料電池システムの特徴構成は、
燃料の供給を受けて電力を発電する燃料電池と、運転制御部とを有する燃料電池システムであって、
前記燃料電池システムは、前記燃料電池システムと関連づけられている少なくとも一人のユーザについて、現在時刻と、前記現在時刻における前記ユーザの現在位置とを含むユーザ位置情報を保持する情報収集装置とネットワークを介して通信可能に接続されており、
前記運転制御部は、
前記ユーザ位置情報を前記ネットワークを介して前記情報収集装置から取得し、
前記現在時刻における前記ユーザの現在位置に基づいて、前記燃料電池システムが備えられた建物に到着する到着予定時刻を算出し、
前記到着予定時刻までに、前記燃料電池システムから生成される熱を湯水として溜める貯湯タンクの湯水を増加するように制御し、
又は、
前記到着予定時刻までに、前記燃料電池による発電電力を最大発電電力に、あるいは前記最大発電電力に近づくように制御する点にある。
上記特徴構成によれば、上述の通り、燃料電池システム外部から取得したユーザ位置情報を利用して燃料電池システムを制御できる。また、ユーザは、建物に到着して即座に湯水を利用することができ、又は、建物に到着して即座に、最大に近づいた発電電力を利用して機器を動作させることができる。
燃料電池制御システムの構成図である。 ユーザ位置情報の一例である。 分散電源として燃料電池システムを各家庭に配置した場合の構成図である。 燃料電池システムの構成図である。 家と、配備されている燃料電池システムとの対応関係を示す対応図である。 各ユーザにおける、ユーザ位置情報、到着予定時刻及び到着時間長さの対応関係を示す対応図である。 ユーザ位置情報に基づいた準備制御の流れの一例を示すフローチャートである。
〔実施形態〕
本発明に係る燃料電池制御システムの実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、燃料電池制御システムの構成図である。
(1)燃料電池システムの全体構成
燃料電池制御システム100は、情報収集サイト10と、管理装置20と、複数の燃料電池システム30(30a、30b、30c・・・)とが、ネットワーク40を介して接続されて構成されている。ネットワーク40は、装置間でデータの通信が可能な通信網であり、例えばWAN(Wide Area Network)などが挙げられるが、その形態は無線及び有線を問わない。
本発明に係る燃料電池制御システム100では、管理装置20が、燃料電池システム30と関連づけられている少なくとも一人のユーザについて、現在時刻と、現在時刻におけるユーザの現在位置とを含むユーザ位置情報を、ネットワーク40を介して情報収集サイト10から取得する。このユーザ位置情報に基づいて燃料電池システム30が制御される。これにより、燃料電池システム30外部から取得したユーザ位置情報を利用して、燃料電池システム30を制御できる。以下に各部について説明する。
(2)各部の構成
(2−1)情報収集サイト
情報収集サイト10は、情報収集部11と、記憶部13とを備えている。
情報収集部11は、例えば、ユーザの現在位置を取得可能なサービス業者等から、ユーザ位置情報を収集する。
例えば、サービス業者等は、次のようにユーザ位置情報を取得しており、情報収集部11はサービス業者等が取得したユーザ位置情報を収集する。例えば、電話会社等のサービス業者は、ユーザが移動ともに携帯する可能性の高い携帯電話及びノートパソコン等の携帯端末が発信する電波を受信し、GPS(Global Positioning System)等を利用して、各ユーザのユーザ位置情報を取得する。その他、サービス業者等は、ユーザが携帯する腕時計及びユーザが運転する車両等から発信される電波を受信し、GPS等により各ユーザのユーザ位置情報を取得することもできる。ただし、ユーザ位置情報を取得できるものであればこれらの装置及び方法に限られない。
例えば、ユーザが電車及びバス等に乗るためにユーザ固有のカードを用いた場合に、また、ユーザが会社への出退勤の際に出退勤カードを用いた場合等に、カードが利用された装置は各ユーザのユーザ位置情報を取得する。また、ユーザが所有する機器が、学校への登下校を管理する装置を通過した場合等に、その装置は各ユーザのユーザ位置情報を取得する。
このように収集されたユーザ位置情報には、前述の通り、例えば、燃料電池システム30と関連づけられている少なくとも一人のユーザについての、現在時刻と、現在時刻におけるユーザの現在位置とが含まれる。
そして、情報収集部11は、このように取得したユーザ位置情報を記憶部13に出力しており、記憶部13は、ユーザ位置情報を記憶している。なお、このユーザ位置情報は、例えば数分起き毎に随時更新されており、情報収集部11は記憶部13のユーザ位置情報を随時更新している。
記憶部13に記憶されている情報の一例について次に説明する。図2は、ユーザ位置情報の一例である。
図2のユーザ位置情報によると、例えば、現在時刻が2017.4.1の15時において、ユーザA1が位置A1aに位置しており、ユーザA2が位置A2aに位置している。また、現在時刻が2017.4.1の16時のユーザ位置情報によると、ユーザA1が位置A1bに位置しており、ユーザA2が位置A2bに位置している。2017.4.1の16時のユーザ位置情報は、2017.4.1の15時の位置情報に代えて、あるいは追加的に、記憶部13に記憶されている。
(2−2)燃料電池システム
以下に、燃料電池システム30について説明するが、まずは、分散電源として燃料電池システム30が各家庭に配置されている構成について説明する。図3は、分散電源として燃料電池システムを各家庭に配置した場合の構成図である。
(a)燃料電池システムを備える家庭の構成
図3に示すように、各家庭45には、後述の電力を発電する燃料電池50を含む電力発電部300aと貯湯タンク300bとを備える燃料電池システム30が設置されている。また、各家庭45内で使用される設備としては、図3に示すように、例えば、給湯器45a及びお風呂45bなどの給湯設備と、エアコン45c、照明45d、テレビ45e及び冷蔵庫45fなどの家電機器とが挙げられる。給湯器45a及びお風呂45bなどの給湯設備は、燃料電池システム30の貯湯タンク300bに接続されて、貯湯タンク300bから湯水の供給を受ける。
また、各家庭45は、燃料電池システム30が発電する発電電力の供給を受けるだけでなく、商用電力系統35に接続されており商用電力の供給を受ける。よって、各家庭45のエアコン45c、照明45d、テレビ45e及び冷蔵庫45fなどの家電機器は、燃料電池システム30の電力発電部300aからの発電電力と、商用電力系統35からの商用電力との少なくともいずれかから電力の供給を受けて駆動される。
(b)燃料電池システム
以下に、各家庭に備えられている燃料電池システム30(30a、30b、30c・・・)について説明する。図4は、燃料電池システムの構成図である。
燃料電池システム30は、前述の通り電力発電部300aと貯湯タンク300bとを備えている。電力発電部300aは、基本的に、燃料ガス及び酸素ガスを反応させて発電する燃料電池50と、燃料電池50から排出される燃焼排ガスの熱を回収する熱交換器60と、熱交換器60による熱回収後の燃焼排ガスからの凝縮水を回収して精製する水精製器70と、水精製器70により精製された凝縮水を回収する改質水タンク80と、凝縮水とは独立に、改質水タンク80へ水を供給可能な水供給部90とを備えている。
また、各燃料電池システム30(30a、30b、30c・・・)は、図1に示すように、それぞれの運転制御部33(33a、33b、33c・・・)により制御されて運転される。本実施形態では、運転制御部33は、管理装置20の管理制御部21からユーザ位置情報に関連する情報を受信する。そして、運転制御部33は、このユーザ位置情報に関連する情報の受信を、管理装置20から運転制御部33への指令として、この指令に基づいた準備制御を、自身の記憶部から抽出して燃料電池システム30を制御する。
以下、燃料電池システム30の各部の構成について説明する。
燃料電池50は、原燃料流路51を介して供給される原燃料(例えば、都市ガス13A)を水蒸気改質して燃料ガスを生成する改質器52と、燃料ガス流路53を介して改質器52で生成された燃料ガスが供給されるアノード55と、空気流路54を介して空気(酸素ガスの一例)が供給されるカソード56と、アノード55とカソード56との間に介在させる電解質57と、を有しており、供給された燃料ガス及び空気を反応させて発電するようになっている。これらアノード55、カソード56及び電解質57により燃料電池セルが構成されており、複数の燃料電池セルによりセルスタックが構成されている。
そして、燃料電池50は、アノード55とカソード56とから発電反応に用いられた後にそれぞれ排出される燃料ガス及び空気が供給される燃焼部58を備え、この燃焼部58により燃料ガス中に残存する燃料成分が燃焼されて燃焼排ガスが生じるようになっている。なお、後述するように、改質器52には水供給路82を介して改質水タンク80から水が供給されるようになっており、改質器52は、改質水タンク80からの水を用いて原燃料の水蒸気改質を行うようになっている。
熱交換器60には、燃料電池50から排出される燃焼排ガスが排ガス供給路61を介して供給され、熱回収後の燃焼排ガスが排ガス排出路62を介して排気されるようになっている。そして、熱交換器60には、湯水を貯える貯湯タンク300bと熱交換器60との間で湯水を循環させる循環路63を介して貯湯タンク300bからの湯水が供給されるようになっており、熱交換器60は、燃料電池50から排出される燃焼排ガスと湯水とを熱交換させるようになっている。なお、循環路63には、循環ポンプ64、放熱ファン65aを備えるラジエータ65、及び、図示しない温度センサ等が設けられている。また、貯湯タンク300bには、貯湯タンク300b中の湯水を出湯するための出湯路31、及び、湯水の出湯に応じて貯湯タンク300bに給水するための給水路32が設けられている。
改質水タンク80は、燃料電池50から排出された燃焼排ガスから生じる凝縮水を回収するためのものであり、本実施形態では、熱交換器60による熱回収後の燃焼排ガスから凝縮水を回収するようになっている。また、本実施形態では、改質水タンク80に供給される凝縮水を水精製器70により精製するようになっており、具体的には、排ガス排出路62を流れる燃焼排ガスから凝縮水回収路71を介して凝縮水を水精製器70に回収して、水精製器70により精製された凝縮水が凝縮水回収路81を介して改質水タンク80に回収されるようになっている。また、改質水タンク80に貯留された凝縮水(及び水供給部90から供給される水)は、ポンプ83の運転により、水供給路82を介して改質器52に供給可能になっている。また、改質水タンク80には水位検出器84が設けられており、改質水タンク80における水位を検出可能になっている。
また、改質水タンク80には、凝縮水とは独立に、水供給部90から水を供給可能になっている。具体的には、水供給部90は水道水を供給するようになっており、注水運転として、注水指令に応じて運転制御部が弁92を開動作させることで水供給部90から補給水供給路91を介して水が供給されるようになっている。そして、流量計93により注水運転開始からの注水量を計測して、この注水量が予め定めた目標注水量に達するまで注水が行われるようになっている。また、水道水は凝縮水に比べ不純物が多い可能性が高いため、水供給部90は、注水運転において、水精製器70を経由して改質水タンク80へ水を供給可能にして、不純物が取り除かれた後の水が改質水タンク80に供給されるようになっている。
燃料電池システム30は、このような電力発電部300a及び貯湯タンク300b以外に、図示しない電力変換装置をさらに備えている。電力変換装置は、燃料電池システム30と商用電力系統35との間で連系運転可能なように、燃料電池システム30で発電された直流電力の直流電圧を、商用電力系統35の商用電力の交流電圧(系統電源)に変換する。
(2−3)管理装置
次に、管理装置20について説明する。管理装置20は、管理制御部21と、記憶部23とを備えている。
図5は、家と、配備されている燃料電池システムとの対応関係を示す対応図である。記憶部23は、図5に示すように、家ごとに、家の所在を示すアドレスと、配備されている燃料電池システムと、燃料電池システムに関連づけられているユーザとを対応づけて記憶している。例えば、アドレスAで特定される家Aには、燃料電池システムAが備えられており、燃料電池システムAに関連づけられた利用者としてユーザA1、A2、A3が対応づけられている。
家のアドレスと、配備されている燃料電池システム30との関連づけは、例えば、燃料電池システム30が家に配備される際に、設置者が、家のアドレスと、配備した燃料電池システム30を識別する識別子とを対応づけ、この対応づけを記憶部23に出力することで行われる。ただし、この関連付けはこれに限定されない。
また、燃料電池システム30と、当該燃料電池システム30を利用するユーザとの関連づけは、例えば、当該燃料電池システム30の通信部と、ユーザが所有する携帯電話等とが互いに通信することで行われる。例えば、燃料電池システム30の通信部が、携帯電話等から所有者であるユーザの情報を受信して登録することで、当該燃料電池システム30と、当該燃料電池システム30を利用するユーザとが関連づけられる。そして、燃料電池システム30は、この関連づけを記憶部23に出力する。ただし、この関連付けはこれに限定されない。
これらの関連づけにより、各家ごとに、アドレス、配備されている燃料電池システムと、ユーザとが対応づけられる。
管理制御部21は、図5において燃料電池システム30が備えられている家の各ユーザについて、情報収集サイト10の記憶部13から、現在時刻と、現在時刻における各ユーザの現在位置とを含むユーザ位置情報を取得する。管理制御部21は、取得した各ユーザのユーザ位置情報を記憶部23に記憶させる。さらに、管理制御部21は、記憶部23から、各ユーザが利用する家のアドレスを取得し、取得した各ユーザの家のアドレスと現在時刻における各ユーザの現在位置との間の距離から、各ユーザが各家に到着するまでの到着予定時刻を算出する。
この到着予定時刻の算出方法としては、例えば、まず、管理制御部21は、ユーザA1について、図2に示すように2017.4.1の15時での位置A1aを取得し、さらに、2017.4.1の16時での位置A1bを取得する。そして、管理制御部21は、2017.4.1の15時〜16時の時間差と、移動距離A1a〜A1bとに基づいて、ユーザA1の移動速度を算出する。そして、管理制御部21は、算出した移動速度と、ユーザA1の家AのアドレスAからユーザの現在位置までの距離と、に基づいて、家Aへの到着予定時刻を算出する。ただし、到着予定時刻が算出できればよく、到着予定時刻の算出方法は前述の方法に限定されない。例えば、ユーザの移動速度を予め固定に設定しておき、固定の移動速度と家までの距離とに基づいて到着予定時刻を算出してもよい。この場合、ユーザの現在位置から即座に到着予定時刻を算出することができる。
さらに、管理制御部21は、現在時刻から到着予定時刻までの到着時間長さを算出する。例えば、ユーザA1が家Aに到着する到着予定時刻が2017.4.1の20時であり、現在時刻が2017.4.1の15時である場合、管理制御部21は、到着時間長さを5時間として算出する。管理制御部21は、現在時刻及びその時刻でのユーザの現在位置を含むユーザ位置情報と、到着予定時刻と、到着時間長さとを記憶部23に記憶させる。
図6は、各ユーザにおける、ユーザ位置情報、到着予定時刻及び到着時間長さの対応関係を示す対応図である。例えば、記憶部23は、図6に示すように、現在時刻が2017.4.1の15時において、ユーザA1が位置A1aに位置しており、家Aへの到着予定時刻が2017.4.1の20時であり、到着時間長さが5時間と記憶している。これらのユーザ位置情報、到着予定時刻及び到着時間長さの対応関係は、時刻の経過とともに変化する。例えば、図6に示すように、記憶部23は、現在時刻が2017.4.1の16時になると、ユーザA1が位置A1bに位置しており、家Aへの到着予定時刻が2017.4.1の20時であり、到着時間長さが4時間と記憶している。この場合、現在時刻が2017.4.1の15時から16時に時間が進むことで、到着時間長さが5時間から4時間に変化している。
なお、ユーザの移動速度が変わることで、到着予定時刻が変化する場合もある。例えば、図6に示すように、現在時刻が2017.4.1の15時において、ユーザA2が位置A2aに位置しており、家Aへの到着予定時刻が2017.4.1の19時であり、到着時間長さが4時間である。そして、現在時刻が2017.4.1の16時になると、ユーザA2が位置A2bに位置しており、家Aへの到着予定時刻が2017.4.1の18時となり、到着時間長さが2時間となっている。よって、2017.4.1の15時点では到着予定時刻が2017.4.1の19時であるが、2017.4.1の16時点では到着予定時刻が2017.4.1の18時に変化している。
管理制御部21は、各ユーザの各到着時間長さに基づいて、各ユーザが利用するそれぞれの燃料電池システム30を準備制御するように運転制御部33に指令する。準備制御は、少なくともユーザが家に到着する到着予定時刻から、ユーザが貯湯タンク300bの湯水を即座に利用可能であり、また、ユーザが発電電力を利用して機器を即座に動作可能とするための制御である。運転制御部33は、指令に基づいて、燃料電池システム30を準備制御するための処理を自身の記憶部から抽出し、抽出した処理を行う。このように燃料電池システム30を準備制御することにより、燃料電池システム30外部から取得したユーザ位置情報を利用して、到着予定時刻までにユーザが貯湯タンク300bの湯水を即座に利用可能なように、またユーザが発電電力を利用して機器を即座に動作可能なように燃料電池システム30を制御できる。
(3)ユーザ位置情報に基づいた準備制御
次に、燃料電池システム30のユーザ位置情報に基づいた準備制御について説明する。図7は、ユーザ位置情報に基づいた準備制御の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS1:管理制御部21は、現在時刻と、現在時刻におけるあるユーザの現在位置とを含むユーザ位置情報を取得する(図2)。管理制御部21は、記憶部23から、当該ユーザが利用する家のアドレスを取得し、取得した当該ユーザの家のアドレスと現在時刻における当該ユーザの現在位置との間の距離から、当該ユーザが各家に到着するまでの到着予定時刻を算出する。さらに、管理制御部21は、当該ユーザについて、現在時刻から到着予定時刻までの到着時間長さを算出する(図5)。
管理制御部21は、当該ユーザに関連づけられた、つまり当該ユーザの家に備え付けらえた燃料電池システム30の運転制御部33に、到着時間長さを出力する。この到着時間長さは、運転制御部33に準備制御の実行を命令する指令にも相当する。
なお、管理制御部21は、その他の各ユーザについても上記と同様の処理を順次または並列的に行う。
運転制御部33は、管理制御部21から到着時間長さを指令として受信し、指令に基づいて次のステップS2〜S7の処理を自身の記憶部から抽出し、準備制御を行う。
ステップS2:運転制御部33は、現在時刻において、到着時間長さがX時間以内であるか否かを判定する。
X時間は、貯湯タンク300bに温度の高い湯水を確保するのに要する時間であり、例えば、貯湯タンク300bを温度の高い湯水で満水にするのに要する時間である。X時間は、例えば貯湯タンク300bを温度の高い湯水で満水にするのに要する平均時間で定義され、例えば4時間と定義されている。
その他、運転制御部33は、現在時刻において、貯湯タンク300bの温度の高い湯水の量を検出し、貯湯タンク300bが温度の高い湯水で満水になるのに要する時間を算出し、この算出した時間をX時間と定義してもよい。この場合、例えば、貯湯タンク300bの複数個所に温度センサが設けられており、運転制御部33は、温度センサの位置と検出された温度とに基づいて、貯湯タンク300bに貯えられている温度の高い湯水の量を測定できる。そして、運転制御部33は、貯湯タンク300bの容量に対する温度の高い湯水の量と、貯湯タンク300bに温度の高い湯水が貯まる速度とに基づいて、貯湯タンク300bを温度の高い湯水で満水するのに要する時間を算出する。なお、湯水の貯まる速度としては、例えば、貯湯タンク300bに温度の高い湯水が貯まる平均速度が挙げられる。
現在時刻において到着時間長さがX時間以内である場合(ステップS2においてYes)は、運転制御部33は、ステップS3に処理を進める。一方、そうでない場合(ステップS2においてNo)は、運転制御部33はステップS2の処理を継続する。
例えば、ユーザA2の到着時間長さが5時間であり、X時間が4時間であるとする。この場合、運転制御部33は、到着時間長さ(5時間)が、X時間(4時間)を超えていると判定する。この場合、運転制御部33はステップS2の処理を繰り返す。
また、例えば、図6に示すように、現在時刻が2017.4.1の15時であり、ユーザA2の到着時間長さが4時間であり、X時間が4時間であるとする。この場合、運転制御部33は、到着時間長さ(4時間)が、X時間(4時間)以内であると判定する。この場合、運転制御部33がステップS3、S4の処理を行うことで、現在時刻から4時間をかけて湯水が貯められていき、現在時刻から4時間(=X時間)が経過してユーザA2が家Aに到着する到着予定時刻に、貯湯タンク300bは湯水で満水となる。
また、例えば、ユーザA2の到着時間長さが2時間であり、X時間が4時間であるとする。この場合、運転制御部33は、到着時間長さ(2時間)が、X時間(4時間)を以内であると判定する。この場合、運転制御部33がS3、S4の処理を行うことで、現在時刻から2時間をかけて貯湯タンク300bに湯水が貯められていく。現在時刻から2時間(<X時間)が経過してユーザA2が家Aに到着する到着予定時刻では、貯湯タンク300bは満水にはなっていないものの、2時間分の湯水が貯湯タンク300bに貯められている。その後、ユーザA2の到着予定時刻の経過後も湯水を貯める処理が継続されてもよい。
ステップS3:運転制御部33は、到着時間長さがX時間以内である場合には、貯湯タンク300b内の温度の高い湯水が貯湯閾値以上であるか否かを判定する。貯湯閾値としては、ユーザが貯湯タンク300bから温度の高い湯水を十分に利用できる量が設定されている。例えば、貯湯閾値としては、貯湯タンク300bの容量に対して、温度の高い湯水の容量を80%程度に設定でき、また100%に設定することもできる。なお、温度の高い湯水の量の測定方法は、例えば上述した通りである。
貯湯タンク300b内の温度の高い湯水の量が貯湯閾値以上である場合(ステップS3においてYes)は、運転制御部33は、ステップS5に処理を進める。一方、そうでない場合(ステップS3においてNo)は、ステップS4に処理を進める。
ステップS4:運転制御部33は、貯湯タンク300bの湯水が貯湯閾値以上となるように燃料電池システム30を準備制御する。例えば、運転制御部33は、燃料電池50の発電出力を上げて熱交換器60に送る燃焼排ガスの温度を上げる。これにより、熱交換器60において貯湯タンク300bからの水と燃焼排ガスとの間で熱交換が行われ、貯湯タンク300bに温度の高い湯水を貯めることができる。
上記ステップS2〜S4の処理に示すように、到着時間長さと、貯湯タンク300bを満水にするのに要する貯湯時間(X時間)とを考慮して、燃料電池システム30を制御する。これにより、貯湯タンク300bを満水又は満水近くにするのに要する貯湯時間の長さが長くても、到着予定時刻までに貯湯タンク300bに湯水が確保される。そのため、ユーザは、建物に到着して即座に湯水を利用することができる。
なお、貯湯タンク300bに湯水を貯めるにはある程度の時間を要するため、貯湯タンク300bに湯水を貯める処理(ステップS2〜S4)は、後述の発電出力を上げる処理(ステップS5〜S7)よりも前に行われているのが好ましい。
なお、上記ステップS2では、ユーザの到着時間長さが、X時間(貯湯タンク300bに温度の高い湯水を確保するのに要する時間)以内であるか否かを判定している。しかし、ステップS2において、ユーザの到着時間長さがX+α時間前であるかを判定し、ステップS3、S4の処理を行ってもよい。α時間は、例えばX時間よりも短い時間であり、10分等の時間である。このようにユーザの到着時間長さがX+α時間以内か否かを判定することで、ユーザの到着時間長さがX+α時間となった時点で、ステップS3、S4の処理が行われる。これにより、ユーザの家Aに到着する到着予定時刻よりもα時間前に、貯湯タンク300bを湯水で満水にできる。
ステップS5:次に、運転制御部33は、現在時刻において、到着時間長さがY時間以内であるか否かを判定する。
Y時間は、燃料電池50の発電出力を出力閾値以上とするのに要する時間である。出力閾値は、例えば、燃料電池システム30の発電電力を用いてユーザが即座に所望の機器を利用可能である程度の電力値である。例えば、出力閾値は定格出力(最大発電電力)であり、Y時間は30分である。
なお、ステップS4において貯湯タンク300bに湯水を貯める時間よりも、燃料電池50の発電出力を上げるのに要する時間の方が一般的に早いため、ここでは、一例としてY時間はX時間よりも短く定義されている。
現在時刻において到着時間長さがY時間以内である場合(ステップS5においてYes)は、運転制御部33は、ステップS6に処理を進める。一方、そうでない場合(ステップS5においてNo)は、運転制御部33はステップS5の処理を継続する。
例えば、ユーザA1の到着時間長さが2時間であり、Y時間が30分であるとする。この場合、運転制御部33は、到着時間長さ(2時間)が、Y時間(30分)を超えていると判定する。この場合、運転制御部33はステップS5の処理を繰り返す。
また、例えば、ユーザA1の到着時間長さが30分であり、Y時間が30分であるとする。この場合、運転制御部33は、到着時間長さ(30分)が、Y時間(30分)以内であると判定する。この場合、運転制御部33がステップS6、S7の処理を行うことで、現在時刻から30分をかけて発電出力を定格出力(最大発電電力)にするように制御される。よって、現在時刻から30分(=Y時間)が経過してユーザA1が家Aに到着する到着予定時刻に、発電出力は定格出力(最大発電電力)となる。
また、例えば、ユーザA1の到着時間長さが15分であり、Y時間が30分であるとする。この場合、運転制御部33は、到着時間長さ(15分)が、Y時間(30分)以内であると判定する。この場合、運転制御部33がS6、S7の処理を行うことで、現在時刻から15分をかけて発電出力を上昇させるように制御される。現在時刻から15分(<Y時間)が経過してユーザA1が家Aに到着する到着予定時刻では、発電出力は定格出力(最大発電電力)にはなっていないものの、15分かけて上昇された発電出力となっている。その後、ユーザA1の到着予定時刻の経過後も発電出力を上昇させる処理が継続されてもよい。
ステップS6:運転制御部33は、到着時間長さがY時間以内である場合には、燃料電池50の発電出力が出力閾値以上であるか否かを判定する。燃料電池50の発電出力が出力閾値以上である場合(ステップS6においてYes)は、処理を終了する。燃料電池50の発電出力が出力閾値未満である場合(ステップS6においてNo)は、運転制御部33は、ステップS7に処理を進める。
ステップS7:運転制御部33は、燃料電池の発電出力が出力閾値以上となるように準備制御する。例えば、運転制御部33は、原燃料流路51を介して燃料電池50に供給される原燃料の量の制御、空気流路54を介して燃料電池50に供給される空気の量の制御等により、準備抑制を行う。
上記ステップS5〜S7の処理に示すように、ユーザの到着予定時刻までに発電電力が最大に近づくようにするために、例えば、到着時間長さと、発電電力を最大に近づけるのに要する時間の長さ(Y時間)とを考慮して、燃料電池システム30を制御する。これにより、発電電力の上昇速度が遅くても、ユーザの到着予定時刻までに燃料電池システム30の発電電力を最大に近づけることができる。そのため、ユーザは、建物に到着して即座に、最大に近づいた発電電力を利用して機器を動作させることができる。
なお、上記ステップS5では、ユーザの到着時間長さが、Y時間(例えば、発電出力を定格出力にするのに要する時間)以内であるか否かを判定している。しかし、ステップS5において、ユーザの到着時間長さがY+β時間前であるかを判定し、ステップS6、S7の処理を行ってもよい。β時間は、例えばY時間よりも短い時間であり、10分等の時間である。このようにユーザの到着時間長さがY+β時間以内か否かを判定することで、ユーザの到着時間長さがY+β時間となった時点で、ステップS6、S7の処理が行われる。これにより、ユーザが家に到着する到着予定時刻よりもβ時間前に、発電出力を定格出力(最大発電電力)にできる。
[別実施形態]
(1)上記実施形態では、管理制御部21は、各ユーザのユーザ位置情報に基づいて到着時間長さを算出している。そして、管理制御部21は、各ユーザに対応する燃料電池システム30の運転制御部33に、到着時間長さに基づいて準備制御するように指令している、ここで、各家に備えられた燃料電池システム30を利用するユーザが複数人いる場合がある。この場合、この複数人のユーザのうち、最も早く家に到着する人に応じて、燃料電池システム30を準備制御するようにするのが好ましい。
例えば、図2に示すように、家Aには燃料電池システムAが備え付けられており、ユーザA1、A2、A3が燃料電池システムAを利用している。ここで、管理制御部21は、図2に示すユーザA1、A2、A3のユーザ位置情報に基づいて、図6に示すように各ユーザA1、A2、A3について到着時間長さを算出している。図6では、現在時刻が2017.4.1の15時のとき、ユーザA1、A2、A3それぞれの到着時間長さは、5時間、4時間及び7時間である。管理制御部21は、各ユーザA1、A2、A3の到着時間長さを比較し、最も到着時間長さが短いユーザA2の4時間に基づいて燃料電池システムAの運転制御部33に準備制御するように指令する。
なお、到着時間長さは、現在時刻が推移するにつれて変化する場合もある。よって、現在時刻の推移ごとに到着時間長さの変化を把握し、複数のユーザの中で最も短い到着時間長さに応じて運転制御部33に準備制御するように指令するのが好ましい。
(2)上記実施形態では、燃料電池システム30が生成する湯水及び発電電力を、ユーザの到着予定時刻にユーザが即座に利用可能とするための準備制御において、貯湯タンク300bを貯湯閾値以上にし(図7のステップS2〜S4)、その後、燃料電池50の発電出力を出力閾値以上にする(図7のステップS5〜S7)。しかし、準備制御において、貯湯タンク300bを貯湯閾値以上にする制御(図7のステップS2〜S4)及び燃料電池50の発電出力を出力閾値以上にする制御(図7のステップS5〜S7)の少なくともいずれかの制御が行われてもよい。
また、処理の順序は上記順序に限定されず、燃料電池50の発電出力を出力閾値以上にし(図7のステップS5〜S7)、その後、貯湯タンク300bを貯湯閾値以上にしてもよい(図7のステップS2〜S4)。
(3)上記実施形態では、管理制御部21が、運転制御部33に、燃料電池システム30を準備制御するように指令を行う。つまり、運転制御部33は、管理制御部21から到着時間長さを取得し、この到着時間長さを指令として燃料電池システム30を準備制御するための処理を自身の記憶部から抽出し、抽出した処理を行う。しかし、管理制御部21が、具体的な準備制御を含む指令を運転制御部33に行ってもよい。
例えば、管理制御部21が、図7に示すステップS2〜S4の貯湯タンク300bの湯水を貯湯閾値以上にする処理を、運転制御部33に具体的に指令する。運転制御部33は、この指令に基づいてステップS2〜S4の処理を行う。
同様に、管理制御部21が、図7に示すステップS5〜S7の燃料電池50の発電出力を出力閾値以上にする処理を、運転制御部33に具体的に指令する。運転制御部33は、この指令に基づいてステップS5〜S7の処理を行う。
(4)上記実施形態では、管理制御部21が到着予定時刻及び到着時間長さを算出し、到着時間長さに基づいて運転制御部33に準備制御の指令を出す。
しかし、管理制御部21が到着予定時刻を算出し、到着予定時刻に基づいて運転制御部33に準備制御の指令を出してもよい。この場合、運転制御部33は、管理制御部21から受信した到着予定時刻と現在時刻とから到着時間長さを算出し、到着時間長さに基づいて燃料電池システム30を準備制御する。具体的な準備制御は上記実施形態と同様であるので省略する。
また、運転制御部33が、到着予定時刻及び到着時間長さの両方を算出し、到着時間長さに基づいて準備制御を行ってもよい。例えば、運転制御部33は、各ユーザについて、所定時刻のユーザ位置情報と、所定時刻から時間が経過したある時刻のユーザ位置情報とを情報収集サイト10の記憶部13から取得する。これにより、運転制御部33は、所定時刻と時間が経過したある時刻との時間間隔と、その間のユーザの移動距離とから、ユーザの移動速度を算出する。また、運転制御部33は、各ユーザが利用する燃料電池システム30が備えられている家の位置情報を管理装置20の記憶部23から取得する。そして、運転制御部33は、現在時刻のユーザ位置情報と、ユーザの家の位置情報と、ユーザの移動速度とに基づいて、ユーザの家までの到着予定時刻を算出する。また、運転制御部33は、現在時刻から到着予定時刻までの到着時間長さを算出する。そして、運転制御部33は、算出した到着時間長さに基づいて燃料電池システム30を準備制御する。
(5)上記実施形態では、情報収集サイト10が、各ユーザの携帯電話等から、所定時刻のユーザ位置情報と、所定時刻から時間が経過したある時刻のユーザ位置情報とを取得している。そして、管理装置20が情報収集サイト10からこれらのユーザ位置情報を取得している。しかし、管理装置20が、情報収集サイト10を介さずに、各ユーザの携帯電話等から直接にこれらのユーザ位置情報を取得してもよい。
同様に、燃料電池システム30の運転制御部33が、各ユーザの携帯電話等からユーザ位置情報を取得してもよい。この場合、運転制御部33が、到着予定時刻及び到着時間長さの両方を算出してもよい。
(6)上記実施形態では、管理装置20は、燃料電池システム30が備えられている家の各ユーザについて、情報収集サイト10の記憶部13から、現在時刻と、現在時刻における各ユーザの現在位置とを含むユーザ位置情報を取得する。この場合、管理装置20は、燃料電池システム30にユーザが接近しているか否かに関わらずユーザ位置情報を取得している。
しかし、燃料電池システム30に、当該燃料電池システム30が備えられている家の各ユーザが接近した場合に、当該接近しているユーザのユーザ位置情報を取得するようにしてもよい。例えば、燃料電池システム30は、当該燃料電池システム30が備えられている家のユーザが所有する携帯電話等から、電波を受信する。電波は、携帯電話等と、当該燃料電池システム30との距離が所定距離に接近した場合に受信可能になるものとする。
燃料電池システム30は、当該ユーザからの電波を例えば数回受信した場合には、当該ユーザが燃料電池システム30に接近したと判断する。そして、燃料電池システム30は、管理装置20に、当該ユーザについてユーザ位置情報を取得するように通知する。管理装置20は、情報収集サイト10から当該ユーザのユーザ位置情報を取得する。これにより、管理装置20は、当該燃料電池システム30に関係づけられているユーザのうち、当該燃料電池システム30に接近しているユーザについてのみユーザ位置情報を取得できる。つまり、当該燃料電池システム30を利用する可能性の高いユーザについてのみユーザ位置情報を取得すればいいため、処理すべき情報量を削減できる。
なお、管理装置20が燃料電池システム30に接近しているユーザのユーザ位置情報を取得するのではなく、当該燃料電池システム30そのものが、当該ユーザについて、携帯電話等又は情報収集サイト10からユーザ位置情報を取得してもよい。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
10 :情報収集サイト
11 :情報収集部
13 :記憶部
20 :管理装置
21 :管理制御部
23 :記憶部
30 :燃料電池システム
33 :運転制御部
35 :商用電力系統
40 :ネットワーク
50 :燃料電池
100 :燃料電池制御システム

Claims (3)

  1. 少なくとも一つの燃料電池システムと、管理装置と、がネットワークを介して通信可能に接続された燃料電池制御システムにおいて、
    前記燃料電池システムは、燃料の供給を受けて電力を発電する燃料電池と、運転制御部とを有し、
    前記管理装置又は前記運転制御部は、前記燃料電池システムと関連づけられている少なくとも一人のユーザについて、現在時刻と、前記現在時刻における前記ユーザの現在位置とを含むユーザ位置情報を、前記ネットワークを介して取得し、
    前記管理装置又は前記運転制御部は、前記現在時刻における前記ユーザの現在位置に基づいて、前記燃料電池システムが備えられた建物に到着する到着予定時刻を算出し、
    前記管理装置又は前記運転制御部は、
    前記到着予定時刻までに、前記燃料電池システムから生成される熱を湯水として貯める貯湯タンクの湯水を増加するように前記燃料電池システムを制御し、
    又は、
    前記到着予定時刻までに、前記燃料電池による発電電力を最大発電電力に、あるいは前記最大発電電力に近づくように前記燃料電池システムを制御する、燃料電池制御システム。
  2. 少なくとも一つの燃料電池システムと、管理装置と、がネットワークを介して通信可能に接続された燃料電池制御システムにおける燃料電池制御方法において、
    前記燃料電池システムは、燃料の供給を受けて電力を発電する燃料電池と、運転制御部とを有し、
    前記管理装置又は前記運転制御部は、前記燃料電池システムと関連づけられている少なくとも一人のユーザについて、現在時刻と、前記現在時刻における前記ユーザの現在位置とを含むユーザ位置情報を、前記ネットワークを介して取得し、
    前記管理装置又は前記運転制御部は、前記現在時刻における前記ユーザの現在位置に基づいて、前記燃料電池システムが備えられた建物に到着する到着予定時刻を算出し、
    前記管理装置又は前記運転制御部は、
    前記到着予定時刻までに、前記燃料電池システムから生成される熱を湯水として貯める貯湯タンクの湯水を増加するように前記燃料電池システムを制御し、
    又は、
    前記到着予定時刻までに、前記燃料電池による発電電力を最大発電電力に、あるいは前記最大発電電力に近づくように前記燃料電池システムを制御する、燃料電池制御方法。
  3. 燃料の供給を受けて電力を発電する燃料電池と、運転制御部とを有する燃料電池システムであって、
    前記燃料電池システムは、前記燃料電池システムと関連づけられている少なくとも一人のユーザについて、現在時刻と、前記現在時刻における前記ユーザの現在位置とを含むユーザ位置情報を保持する情報収集装置とネットワークを介して通信可能に接続されており、
    前記運転制御部は、
    前記ユーザ位置情報を前記ネットワークを介して前記情報収集装置から取得し、
    前記現在時刻における前記ユーザの現在位置に基づいて、前記燃料電池システムが備えられた建物に到着する到着予定時刻を算出し、
    前記到着予定時刻までに、前記燃料電池システムから生成される熱を湯水として溜める貯湯タンクの湯水を増加するように制御し、
    又は、
    前記到着予定時刻までに、前記燃料電池による発電電力を最大発電電力に、あるいは前記最大発電電力に近づくように制御する、燃料電池システム。
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