JP2019070682A - 駆動装置、光学装置、システム、撮像装置、およびレンズ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 モータを反転させても制御の安定性の点で有利な駆動装置を提供すること。【解決手段】 対象物の駆動を行う駆動装置(100)は、駆動のためのモータ(110)と、対象物の位置を検出する検出部(112)と、対象物の目標速度に基づいてオープン制御のための第1信号を生成し、検出部により検出された位置と対象物の目標位置とに基づいてクローズ制御のための第2信号を生成し、第1信号および第2信号のうち少なくとも一方に基づいてモータに対する駆動信号を生成する制御部(117)と、を有する。制御部は、モータの動作方向の反転に基づいて第1信号および前記第2信号に重み付けをして駆動信号を生成する。【選択図】 図6
Description
本発明は、駆動装置、光学装置、システム、撮像装置、およびレンズ装置に関する。
フォーカシングのためのレンズユニット(合焦レンズユニット)がズーミングのためのレンズユニット(変倍レンズユニット)より後側(撮像素子側)にあるリアフォーカス方式のズームレンズ装置は、小型・軽量の点で有利である。リアフォーカス方式のズームレンズ装置は、結像位置(合焦状態)を維持するために、変倍レンズユニットの位置に応じて合焦レンズユニット(例えばフランジバックを調整するためのレンズユニット)の位置を制御する。当該制御のため、例えば、物体距離ごとに、変倍レンズユニットの位置に対する合焦レンズユニットの位置をテーブルデータとして記憶部(ROM)に予め記憶させている。
対象物を移動するのにモータおよびギアを使用する場合、ギアにはバックラッシュが存在するため、モータの反転駆動を行うと、バックラッシュにより対象物のフィードバック制御が不安定となりうる。それゆえ、例えば、変倍中に合焦レンズユニットを制御する場合、モータの反転駆動によって合焦状態の維持が困難となりうる。特許文献1の光学機器は、合焦レンズユニットの移動方向が反転する場合、事前に取得したバックラッシュ量に基づく制御を行うことによって、合焦状態を維持するようにしている。
特許文献1の光学機器は、移動方向の反転後の合焦に有利ではあるものの、当該反転にともなってフィードバック制御が不安定になるという点では不利でありうる。例えば、当該反転にともなって、合焦レンズユニットの不要な加減速によって振動や騒音が発生したり、合焦レンズユニットの位置が急激に変化したりしうる。
本発明は、モータを反転させても制御の安定性の点で有利な駆動装置を提供することを例示的目的とする。
本発明の一つの側面は、対象物の駆動を行う駆動装置であって、
前記駆動のためのモータと、
前記対象物の位置を検出する検出部と、
前記対象物の目標速度に基づいてオープン制御のための第1信号を生成し、前記検出部により検出された前記位置と前記対象物の目標位置とに基づいてクローズ制御のための第2信号を生成し、記第1信号および前記第2信号のうち少なくとも一方に基づいて前記モータに対する駆動信号を生成する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記モータの動作方向の反転に基づいて前記第1信号および前記第2信号に重み付けをして前記駆動信号を生成することを特徴とする駆動装置である。
前記駆動のためのモータと、
前記対象物の位置を検出する検出部と、
前記対象物の目標速度に基づいてオープン制御のための第1信号を生成し、前記検出部により検出された前記位置と前記対象物の目標位置とに基づいてクローズ制御のための第2信号を生成し、記第1信号および前記第2信号のうち少なくとも一方に基づいて前記モータに対する駆動信号を生成する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記モータの動作方向の反転に基づいて前記第1信号および前記第2信号に重み付けをして前記駆動信号を生成することを特徴とする駆動装置である。
本発明によれば、例えば、モータを反転させても制御の安定性の点で有利な駆動装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、実施形態を説明するための全図を通して、原則として(断りのない限り)、同一の部材等には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1の駆動装置の構成例を示す図である。本実施形態に係る駆動装置は、レンズ装置100として構成されている。なお、レンズ装置100は、カメラ装置(後述)と接続して撮像装置(後述)を構成しうる。レンズ装置100は、物体距離変更レンズユニット101と、変倍レンズユニット105と、合焦レンズユニット109とを含む光学系を有する。物体距離変更レンズユニット101は、光軸方向に可動であり、レンズ装置100の物体距離を変更することができる。物体距離変更レンズユニット101は、物体距離変更駆動回路103によって駆動される物体距離変更モータ102によって光軸方向に移動される。物体距離変更レンズユニット101の位置は、物体距離変更位置検出部104によって検出される。
図1は、実施形態1の駆動装置の構成例を示す図である。本実施形態に係る駆動装置は、レンズ装置100として構成されている。なお、レンズ装置100は、カメラ装置(後述)と接続して撮像装置(後述)を構成しうる。レンズ装置100は、物体距離変更レンズユニット101と、変倍レンズユニット105と、合焦レンズユニット109とを含む光学系を有する。物体距離変更レンズユニット101は、光軸方向に可動であり、レンズ装置100の物体距離を変更することができる。物体距離変更レンズユニット101は、物体距離変更駆動回路103によって駆動される物体距離変更モータ102によって光軸方向に移動される。物体距離変更レンズユニット101の位置は、物体距離変更位置検出部104によって検出される。
変倍レンズユニット105は、光軸方向に可動であり、レンズ装置100の焦点距離を変更することができる。変倍レンズユニット105は、変倍駆動回路107によって駆動される変倍モータ106によって光軸方向に移動される。変倍レンズユニット105の位置は、変倍位置検出部108によって検出される。
合焦レンズユニット109は、光軸方向に可動であり、レンズ装置100のフランジバック(長)を変更(調整)し、変倍レンズユニット105を光軸方向に移動させた場合の結像位置(合焦状態)の変化を補正(補償)することができる。すなわち、合焦レンズユニット109は、レンズ装置100のフランジバック(長)を調整するためのレンズユニットを含みうる。合焦レンズユニット109は、変倍レンズユニット105より後側(不図示の撮像装置側)に配置されている。合焦レンズユニット109は、合焦駆動回路111によって駆動される合焦モータ110(単にモータともいう)によって光軸方向に移動される。合焦レンズユニット109の位置は、合焦位置検出部112(単に検出部ともいう)によって検出される。
制御部113は、例えばマイクロプロセッサ等のプロセッサ(処理部)で構成され、物体距離変更レンズユニット101、変倍レンズユニット105、合焦レンズユニット109の駆動を制御する。合焦位置記憶部114は、合焦レンズユニットの位置と変倍レンズユニットの位置(変倍状態または焦点距離)との対応関係を物体距離変更レンズユニット101の位置に対応する物体距離ごとに示す情報を記憶している。当該情報は、フランジバックカーブまたは特性曲線の情報ともいう。当該情報は、レンズ装置100を製造する過程で予め取得しうるものである。目標値生成部115は、物体距離変更レンズユニット101の位置(物体距離)と変倍レンズユニット105の位置(変倍状態または焦点距離)と当該対応関係の情報とから合焦レンズユニット109の目標位置および目標速度を生成する。状態範囲判定部116は、変倍レンズユニット105の速さ(単位時間当たりの(変倍)状態の変化の大きさ又は(変倍)状態の時間的変化率)と当該対応関係を表す曲線(特性曲線)の傾きとに基づいて、後述する第1状態範囲(内)に変倍状態があるかを判定する。合焦制御部117(制御部113を構成)は、状態範囲判定部116の判定結果に基づいて合焦レンズユニット109を制御するための駆動信号を生成し、当該駆動信号を合焦駆動回路111に出力する。
以下、図2ないし図6を参照して、対象物(合焦レンズユニット)の駆動の制御を詳細に説明する。図2は、駆動の制御の流れを例示する図である。当該制御は、制御部113により、例えばプログラムを実行することにより、なされうる。まず、ステップS201では、変倍位置検出部108から今回の変倍レンズユニットの位置(zt)を取得し、前回の変倍レンズユニットの位置(zt−1)と比較して位置(変倍状態)が変化したかを判定する。位置(変倍状態)が変化しなければ、ステップS201に処理が戻され、位置が変化すれば、ステップS202に処理が進められる。ステップS202では、物体距離変更位置検出部104から現在の物体距離変更レンズユニットの位置(物体距離)を取得する。ステップS203では、合焦位置記憶部114から、ステップS203で取得した位置(物体距離)に対応する特性曲線の情報を取得する。図3は、ある物体距離での合焦レンズユニットの位置に関する特性曲線を例示する図である。当該特性曲線において、変倍レンズユニット105の位置(横軸)のaおよびbは、合焦レンズユニットの位置(縦軸)を表す曲線の傾きが0となる(そこで当該傾きの符号が反転する)点(反転点ともいう)である。当該反転点の前後では、合焦モータ110の動作方向(回転方向)の反転が起こる。当該反転においては、例えば、ギアのバックラッシュ等、駆動系に含まれる遊び等のため、合焦位置検出部112により検出された位置と対象物の目標位置とに基づく合焦レンズユニット109のクローズ制御(フィードバック制御)は、不安定になりうる。そこで、本実施形態では、図4のように、当該反転の起こるべき状態(変倍状態)を含む予め定められた第1状態範囲と、その外側にある第2状態範囲とを識別する。そして、第1状態範囲ではオープン制御を、第2状態範囲ではクローズ制御を行う。第1状態範囲の幅は、クローズ制御による位置決め精度の利点と、オープン制御による制御の安定性の利点とを活かせるように決めればよい。また、当該幅は、変倍の速さ(変倍状態の変化の大きさ)と、特性曲線(上述の対応関係を表す曲線)の傾きとに基づいて決定するのが好ましい。
ステップS204では、目標値生成部115は、合焦レンズユニット109の目標位置xfbcおよび目標速度vfbcをそれぞれ式(1)および式(2)に基づいて得る。
ここで、FB(z)は、特定の物体距離での変倍レンズユニットの位置zt+1に対する合焦レンズユニット109の位置xfbcを返す、上述の特性曲線を表す関数である。なお、変倍レンズユニットの次回の位置zt+1は、変倍レンズユニットの速度を(zt−zt−1)と仮定して、zt+1=zt+(zt−zt−1)により推定することができる。ステップS205では、状態範囲判定部116は、以下のようにして第1状態範囲の幅を得る。まず、変倍の速さvzおよび上記特性曲線の傾きsfbは、それぞれ式(3)および式(4)に基づいて得る。
そして、第1状態範囲の幅wは、vzおよびsfbが小さい場合にバックラッシュ(遊びまたは空走)に対応する期間が長くなりうることから、そのような場合に第1状態範囲の幅が長くなるように、例えば、式(5)により得ることができる。
ここで、α(α>0)は、wの最大値を決める係数であり、β(0<β≦1)は、wの変化率を決める係数である。ここで、図5は、第1状態範囲の幅wを例示する図である。幅wは、図5のように、αおよびβの設定値によって、vzとsfbとの積に対する変化の仕方を変更することができる。αの値は、前述したように、オープン制御の利点とクローズ制御の利点とを活かせるように事前に調整して決めればよい。また、αは、定数に限られない。例えば、合焦レンズユニット109の位置に要求される精度は、変倍状態により異なるため、変倍状態に基づいてαの値を変化させてもよい。βの値は、vzとsfbとの積の増加によるwの減少の仕方を変えるのに、事前に調整して決めればよい。ステップS206では、状態範囲判定部116は、ステップS201で取得した位置ztと、ステップS203で取得した特性曲線と、ステップS205で取得した第1状態範囲の幅wとから、フラグ(信号)flagを生成する。flagは、変倍レンズユニット105による変倍状態が第1状態範囲(内)にあるかを示し、式(6)に基づいて生成される。
ここで、z*はztに最も近い反転点であり、flagの値は、変倍レンズユニット105による変倍状態が第1状態範囲にあれば1、そうでなければ0となる。よって、ステップS206では、flagの値が1であれば、ステップS207に処理が進められ、そうでなければ、ステップS208に処理が進められる。
図6は、合焦制御部の構成例を示す図である。制御部113に含まれる合焦制御部117は、オープン制御とクローズ制御との間で制御の切り替えを行う。合焦制御部117は、対象物の目標速度に基づいてオープン制御のための第1信号を生成し、検出部により検出された対象物の位置と対象物の目標位置とに基づいてクローズ制御のための第2信号を生成する。そして、合焦制御部117は、第1信号および第2信号のうち少なくとも一方に基づいてモータに対する駆動信号を生成する。ここで、合焦制御部117は、モータの動作方向の反転に基づいて第1信号および第2信号に重み付けをして駆動信号を生成する。なお、当該重み付けは、第1信号および第2信号のうち一方の重みが1で他方の重みが0である場合を含むものである。すなわち、第1信号および第2信号のうち選択されたいずれかを駆動信号とする(オープン制御とクローズ制御との間で制御の切り替えを行う)場合も含むようなものである。本実施形態は、そのような制御の切り替えを行う場合を例示する。クローズ制御は、検出部により検出された対象物の位置と対象物の目標位置とに基づいて駆動信号(第2信号)を生成するため、対象物の位置決め精度の点で有利である。しかし、上述したように、モータの動作方向(回転方向)の反転により制御状態が不安定に陥りうる。他方、オープン制御は、対象物の目標速度に基づいて駆動信号(第1信号)を生成するため、対象物の位置決め精度の点ではクローズ制御に比べて不利ではある。しかし、バックラッシュ(遊びまたは空走)の影響を受けるクローズ制御とは異なり、制御状態の安定性の点では有利である。合焦制御部117には、目標位置xfbcおよび目標速度vfbcと、フラグflagと、合焦位置検出部112からの合焦レンズユニット109の現在位置xfbfとが入力される。合焦制御部117は、flagが1であるならば、vfbcに比例ゲインKpoを掛けて得られるオープン制御のための第1信号をセレクタで選択し、駆動信号として第1信号を合焦駆動回路111へ出力する(ステップS207)。合焦制御部117は、flagが0であるならば、xfbc−xfbfに比例ゲインKpcを掛けて得られるクローズ制御のための第2信号をセレクタで選択し、駆動信号として第2信号を合焦駆動回路111へ出力する(ステップS208)。なお、クローズ制御は、P(比例)制御には限られず、PID(比例・積分・微分)制御等、その他の公知の制御方法を採用しうる。ステップS207およびS208では、合焦制御部117は、合焦駆動回路111に、駆動信号に基づき合焦モータ110を駆動させ、合焦レンズユニット109を移動させる。ステップS207またはS208の後では、ステップS201に処理が戻され、終了条件が満たされるまで処理が繰り返される。
以上説明したように、本実施形態によれば、例えば、モータを反転させても制御の安定性の点で有利な駆動装置(レンズ装置)を提供することができる。
〔実施形態2〕
実施形態1では、オープン制御とクローズ制御との間で切り替えを行ってモータの制御を行った。しかし、そのように2種の制御を突然切り替えると、合焦状態の変化が映像に現れる可能性がある。そこで、本実施形態では、2種の制御の変更を滑らかに行って当該可能性を低減させ、モータを反転させても制御の安定性の点で有利な駆動装置を提供する。
実施形態1では、オープン制御とクローズ制御との間で切り替えを行ってモータの制御を行った。しかし、そのように2種の制御を突然切り替えると、合焦状態の変化が映像に現れる可能性がある。そこで、本実施形態では、2種の制御の変更を滑らかに行って当該可能性を低減させ、モータを反転させても制御の安定性の点で有利な駆動装置を提供する。
図7は、実施形態2の駆動装置の構成例を示す図である。図7において、制御比率生成部701は、現在の物体距離変更レンズユニット101の位置(物体距離)に対応した特性曲線と、現在の変倍レンズユニット105の位置(変倍状態または焦点距離)とに基づいて、制御比率を生成する。そして、制御比率生成部701は、生成した制御比率を合焦制御部117に出力する。
ここで、図8は、駆動の制御の流れを例示する図である。図9は、変倍レンズユニットの位置に対するオープン制御とクローズ制御との比率を例示する図である。図10は、合焦制御部の構成例を示す図である。以下、図8ないし図10を参照して、本実施形態を詳細に説明する。
図8において、まず、ステップS801では、制御比率生成部701は、ステップS201で取得した位置ztと、ステップS203で取得した特性曲線とから、式(7)に基づいて制御比率(信号)r(0≦r≦1)を生成する。
ここで、z*はztに最も近い反転点である。また、γ(0<γ)は、クローズ制御に対する重みを調整するための係数であり、定数としてもよいし、変倍状態の変化の大きさと特性曲線の傾きの大きさとによって変化させてもよい。γは、zの関数として、変倍レンズユニット105の位置に基づいて変化させてもよい。なお、式(7)は、zの一次関数としたが、反転点からの距離に基づく式であれば、二次関数等としてもよい。制御比率rは、その値が小さいほどオープン制御の重みが大きくなり、その値が大きいほどクローズ制御の重みが大きくなる。つまり、制御比率rは、図9のように、変倍状態が反転点に近いほどオープン制御の重み(比率)を大きくし、反転点から遠いほどクローズ制御の重み(比率)を大きくするように作用する。
ステップS802では、合焦制御部117には、図10のように、入力が行われる。すなわち、合焦制御部117には、目標値生成部115からの目標位置xfbcおよび目標速度vfbcと、制御比率生成部701からの制御比率rと、合焦位置検出部112からの合焦レンズユニット109の現在位置xfbfとが入力される。実施形態1との相違は、合焦制御部117に、フラグflagでなく、制御比率rが入力されることと、セレクタが演算処理部に変更されていることとである。演算処理部は、式(8)に基づいて合焦レンズユニット109に対する駆動信号yを生成し、駆動信号yを合焦駆動回路111へ出力する。
ここで、yoはオープン制御のための第1信号、ycはクローズ制御のための第2信号である。式(7)(8)によれば、反転点(反転の起こるべき状態)からの変倍状態の隔たりが閾値以上の場合には、第1信号に対する重み(第1重み)を0とし且つ第2信号に対する重み(第2重み)を1とすることになる。
以上のように、本実施形態によれば、合焦制御部は、反転の起こるべき状態からの状態の隔たりに基づく第1重みで第1信号を重み付けて得られた信号と、当該隔たりに基づく第2重みで第2信号を重み付けて得られた信号との和により、駆動信号を生成する。これにより、オープン制御とクローズ制御との間で制御を滑らかに遷移させることができ、もって、例えば、モータを反転させても制御の安定性の点で有利な駆動装置を提供することができる。なお、本実施形態では、オープン制御とクローズ制御との比率を変更するようにした。しかし、それには限定されず、反転点からの変倍状態の隔たりに基づいてクローズ制御における合焦制御部の伝達関数(例えばPID制御における各種ゲイン等)を変更することによって、同様または類似の効果を得るようにしてもよい。
〔撮像装置に係る実施形態〕
図11は、撮像装置の構成例を示す図である。当該撮像装置は、以上に例示したレンズ装置(駆動装置または光学装置)100と、当該レンズ装置からの光(光像)を受ける撮像素子300aを有するカメラ装置(撮像部)200とを含んで構成されている。なお、レンズ装置100は、以上に例示した駆動装置における制御部113を含むユニット100aがレンズ装置100のサブユニットとしてレンズ装置100から分離可能に構成されていてもよい。また、レンズ装置100は、当該駆動装置における合焦モータ110、合焦位置検出部112、合焦駆動回路111、および制御部113を含むユニット100aをレンズ装置100のサブユニット(ドライブユニット)として含みうる。そして、当該サブユニット(ドライブユニット)は、レンズ装置100から分離可能に構成されていてもよい。その場合、駆動装置と、当該駆動装置により駆動を行われる可動の光学部材を含むレンズ装置とを含むシステムが構成されることになる。本実施形態によれば、例えば、モータを反転させても対象物の駆動の制御の安定性の点で有利な撮像装置を提供することができる。
図11は、撮像装置の構成例を示す図である。当該撮像装置は、以上に例示したレンズ装置(駆動装置または光学装置)100と、当該レンズ装置からの光(光像)を受ける撮像素子300aを有するカメラ装置(撮像部)200とを含んで構成されている。なお、レンズ装置100は、以上に例示した駆動装置における制御部113を含むユニット100aがレンズ装置100のサブユニットとしてレンズ装置100から分離可能に構成されていてもよい。また、レンズ装置100は、当該駆動装置における合焦モータ110、合焦位置検出部112、合焦駆動回路111、および制御部113を含むユニット100aをレンズ装置100のサブユニット(ドライブユニット)として含みうる。そして、当該サブユニット(ドライブユニット)は、レンズ装置100から分離可能に構成されていてもよい。その場合、駆動装置と、当該駆動装置により駆動を行われる可動の光学部材を含むレンズ装置とを含むシステムが構成されることになる。本実施形態によれば、例えば、モータを反転させても対象物の駆動の制御の安定性の点で有利な撮像装置を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、以上では、光学装置の光学特性を変更するために可動の光学部材(光学素子)として、光学装置の合焦状態の変更のために可動の合焦レンズユニットを例示した。しかしながら、当該光学部材は、それには限定されず、例えば、光学装置の焦点距離の変更(変倍)のために可動の変倍レンズユニットとしうる。また、当該光学部材は、光学装置の物体距離の変更のために可動の物体距離変更レンズユニットとしうる。また、当該光学部材は、光学装置のF値(Fナンバー)または有効口径の変更のために絞り羽根が可動の絞り部材(絞りユニット)としうる。
100 駆動装置(レンズ装置)
110 モータ(合焦モータ)
112 検出部(合焦位置検出部)
117 合焦制御部(制御部113を構成)
110 モータ(合焦モータ)
112 検出部(合焦位置検出部)
117 合焦制御部(制御部113を構成)
Claims (16)
- 対象物の駆動を行う駆動装置であって、
前記駆動のためのモータと、
前記対象物の位置を検出する検出部と、
前記対象物の目標速度に基づいてオープン制御のための第1信号を生成し、前記検出部により検出された前記位置と前記対象物の目標位置とに基づいてクローズ制御のための第2信号を生成し、前記第1信号および前記第2信号のうち少なくとも一方に基づいて前記モータに対する駆動信号を生成する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記モータの動作方向の反転に基づいて前記第1信号および前記第2信号に重み付けをして前記駆動信号を生成することを特徴とする駆動装置。 - 前記制御部は、前記反転の起こるべき状態を含む予め定められた第1状態範囲では前記第1信号を選択して前記駆動信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
- 前記制御部は、前記第1状態範囲の外側の第2状態範囲では前記第2信号を選択して前記駆動信号を生成することを特徴とする請求項2に記載の駆動装置。
- 前記制御部は、前記反転の起こるべき状態からの状態の隔たりに基づく第1重みで前記第1信号を重み付けて得られた信号と、前記隔たりに基づく第2重みで前記第2信号を重み付けて得られた信号との和により、前記駆動信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
- 前記隔たりが閾値以上の場合には、前記第1重みを0とし且つ前記第2重みを1とすることを特徴とする請求項4に記載の駆動装置。
- 対象物の駆動を行う駆動装置であって、
前記駆動のためのモータと、
前記対象物の位置を検出する検出部と、
前記検出部により検出された前記位置と前記対象物の目標位置とに基づいてクローズ制御のための前記モータに対する駆動信号を生成する制御部と、を有し、
前記制御部は、その伝達関数を、前記モータの動作方向の反転に基づいて変更することを特徴とする駆動装置。 - 請求項1ないし請求項6のうちいずれか1項に記載の駆動装置と、
前記駆動装置により駆動を行われる可動の光学部材と、
を含むことを特徴とする光学装置。 - 請求項1ないし請求項6のうちいずれか1項に記載の駆動装置と、
前記駆動装置により駆動を行われる可動の光学部材を含むレンズ装置と、
を含むことを特徴とするシステム。 - 請求項1ないし請求項6のうちいずれか1項に記載の駆動装置と、
前記駆動装置により駆動を行われる可動の光学部材と、
前記光学部材からの光を受ける撮像素子と
を含むことを特徴とする撮像装置。 - 請求項1ないし請求項6のうちいずれか1項に記載の駆動装置と、
前記駆動装置により駆動を行われる可動の光学部材と、
を含むことを特徴とするレンズ装置。 - 変倍レンズユニットを有し、
前記光学部材は、前記変倍レンズユニットによる変倍状態に基づいて駆動を行われる合焦レンズユニットである、
ことを特徴とする請求項10に記載のレンズ装置。 - 前記合焦レンズユニットの位置と前記変倍状態との対応関係を物体距離ごとに示す情報を記憶する記憶部を有し、
前記合焦レンズユニットは、前記変倍状態と前記物体距離と前記情報とに基づいて駆動を行われる、
ことを特徴とする請求項11に記載のレンズ装置。 - 特定の物体距離での前記変倍状態のうち前記モータの動作方向の反転が起こるべき状態を含む予め定められた第1状態範囲では前記第1信号を選択して前記駆動信号を生成することを特徴とする請求項12に記載のレンズ装置。
- 前記特定の物体距離での前記変倍状態の変化の大きさと、前記対応関係を表す曲線の傾きとに基づいて、前記第1状態範囲を決定することを特徴とする請求項13に記載のレンズ装置。
- 特定の物体距離での前記変倍状態のうち前記モータの動作方向の反転が起こるべき状態からの状態の隔たりに基づく第1重みで前記第1信号を重み付けて得られた信号と、前記隔たりに基づく第2重みで前記第2信号を重み付けて得られた信号との和により、前記駆動信号を生成することを特徴とする請求項12に記載のレンズ装置。
- 前記合焦レンズユニットは、前記レンズ装置のフランジバックを調整するためのレンズユニットを含むことを特徴とする請求項11ないし請求項15のうちいずれか1項に記載のレンズ装置。
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ID=66441834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017195484A Pending JP2019070682A (ja) | 2017-10-05 | 2017-10-05 | 駆動装置、光学装置、システム、撮像装置、およびレンズ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019070682A (ja) |
-
2017
- 2017-10-05 JP JP2017195484A patent/JP2019070682A/ja active Pending
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