JP2019069822A - 中栓付き容器 - Google Patents
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Abstract
Description
ΔP≦P1/(m・n)−2W/m
で与えられる。
なお、以上のように、第1螺合部を構成する一対のねじの山がかえり形状であることに加え、これらのねじ山のリードが異なるため、ねじ山を乗り越える際に一度にすべての山を乗り越えるのではなく、徐々に山を乗り越えることになり、支持部に分離部分を係合させる際の負荷が少ない。
なお、図示の例では、ノッチ16を連結部15の下面に形成しているが、ノッチ16を連結部15の上面又は上下両面に形成することもできる。
上蓋20において、最外周の周壁部20aの下端内周面には、雌ねじ21が形成されている。この雌ねじ21は、容器1の口部1aの外周面に形成された雄ねじ2と螺合する。また、支持部28又は第1筒部20bの外周面には、雄ねじ22が形成されている。この雄ねじ22は、中栓10の分離部分12に形成された雌ねじ17と螺合する。
上記第1螺合部Aと上記第2螺合部Bとを組み合わせたものは、蓋組立体3が未開封状態にあるとき、上蓋20を容器1に対して緩める方向に回転させることによって分離部分12を本体部分11から離反させて開栓する開栓機構部分として機能する。
具体的には、図4に示すように、第1螺合部Aにおいて雄ねじ22及び雌ねじ17の変形を容易にして連結筒部12bに対して支持部28の嵌め込みを容易にするために、それらのねじ山の基部17b,22bの幅W1をねじ山の頂部17a,22aの幅W2よりも広くするとともに、隣接するねじ山の基部17b,22b間の幅W3をねじ山の頂部の幅W2よりも十分に広くしている。さらに、雄ねじ22及び雌ねじ17のねじ山をかえり形状としている。具体的には、第1螺合部Aを構成する雌ねじ17において、分離部分12を上方に変位させる際の雄ねじ22との螺進側の側面S1が、頂部17a又は中栓10の半径方向内方に向けて下方へ傾斜させて形成され、雌ねじ17の基部17bを基準とする側面S1の傾斜量αは、頂部17aを挟んだ反対側の側面S2の傾斜量βに比較して大きくなっている。言い換えれば、分離部分12の雌ねじ17は、ねじ山の基部17bを基準として中栓10の軸心AXに沿った反螺進方向又は下方向に向けて全体として傾いたような状態となっている。同様に、支持部28の雄ねじ22は、ねじ山の基部22bを基準として軸心AXに沿った反螺進方向又は上方向に向けて全体として傾いたような状態となっている。これにより、組み立て時に第2螺合部Bを機能させて上蓋20を中栓10と接続する際に、逆の螺進関係にある第1螺合部Aのかえり形状が、分離部分12及び支持部28のいずれか一方を他方に押し込むことを許容し、支持部28と分離部分12との強制的な螺合によって支持部28に分離部分12を係合させ固定することができる。また、開栓に際しては、上蓋20をねじ戻すように回転させて第2螺合部Bを緩めることになるが、第1螺合部Aについては、かえり形状が食い込む方向に作用して噛み合うように第1螺合部Aの締め付けが行われるので、分離部分12が支持部28に確実に保持され、分離部分12を中栓10の本体部分11から分離することが簡易かつ迅速になる。
図示のように、本実施形態において、第1螺合部Aは、360度以上(具体的には720度程度)の範囲に亘って形成されている。この第1螺合部Aでは、中栓10又は分離部分12に設けた雌ねじ17のリードP1が、上蓋20又は支持部28に設けた雄ねじ22のリードP2よりも大きくなるように形成されている。ただし、これらのリードP1,P2の関係は、周回のどの位置でも上蓋20側の雄ねじ22のねじ山22iが、中栓10側の雌ねじ17の隣接する上下のねじ山17j,17k間、つまり雌ねじ17の谷又は溝に収まるように設定される(図6(a)及び6(c)等参照)。結果的に、雌ねじ17のねじ山17jは、上蓋20側の雄ねじ22の隣接する上下のねじ山22h,22i間に収まることとなる(図6(b)等参照)。
具体的に説明すると、雌ねじ17及び雄ねじ22を構成する一対のねじ山が1条ネジ(n=1)であり、ねじの巻き数がmであり、大きい方のリードをP1(mm)、小さい方のリードをP2(mm)とし、ねじ山幅をW(mm)とする。具体的には、雌ねじ17のリードがP1であり、雄ねじ22のリードがP2である。また、ねじ山幅Wは、平均的な値を示しており、ねじ山が直線的な斜面を有する場合、ねじ山の半分の高さにおける山幅を意味する。また、雌ねじ17及び雄ねじ22のねじ山形状が同じ場合、W=SW1=SW2となるが、これらのねじ山形状又はねじ山幅が異なる場合、これらのうちリードの大きな方の第1ねじ山幅をSW1(mm)とし、リードの小さな方の第2ねじ山幅をSW2(mm)としたとき、平均値すなわちW=(SW1+SW2)/2となる。雌ねじ17及び雄ねじ22間のねじの切り始めからねじの切り終わりまでの進み量に関する最大差PMは、リード差ΔP=P1−P2(mm)からPM=m×ΔPで与えられ、ねじ溝幅からねじ山幅を引いた値が上限なので、
PM=m×ΔP≦P1/n−2W
となり、結果的に、リード差ΔPは、
ΔP≦P1/(n・m)−2W/m
で与えられる。なお、雌ねじ17及び雄ねじ22のねじ山形状又はねじ山幅が異なる場合、リード差ΔPは、より詳細には、
ΔP≦P1/(n・m)−(SW1+SW2)/m
で与えられる。
このように、中栓10の分離部分12に設けた雌ねじ17のリードP1に対して、上蓋20の支持部28に設けた雄ねじ22のリードP2が小さくなるように形成することで、中栓10の開栓に際して、第1螺合部Aの係合状態に偏りが生じて分離部分12の周方向における一部が優先的に持ち上げられ、分離部分12を強制的に若干傾けた状態とできる。これにより、分離部分12の周囲のスコアー(ノッチ)16のうち優先的に持ち上げられた部分に剪断応力が集中することになり、この部分から剪断が開始しやすく分離部分12の分離も容易になる。つまり、開栓に際して、比較的小さな力で分離部分12を本体部分11から分離することができる。
以上のリード差ΔPをある程度以上大きく確保することにより、分離部分12を周囲の一箇所で確実に持ち上げることができ、剪断の開始を容易にできる。
上記と並行して、第1螺合部Aにおいて雄ねじ22が雌ねじ17を乗り越えたタイミングで、上蓋20における小径筒部20eの下端の先端部23が、中栓10の連結筒部12bと連結部15によって画成される凹部18に挿嵌される。上蓋20における小径筒部20eの先端部23が中栓10の凹部18に挿嵌されると、先端部23の先端内周面23pが連結筒部12bの基部外周面12pに当接される。
この点についてより詳細に説明すると、第1螺合部Aにおいて、雄ねじ22のリードP2と雌ねじ17のリードP1とが異なるために、分離部分12と支持部28が嵌合した後も、分離部分12が支持部28の中で傾きやすく、ガタツキやすく、緩みやすいという傾向が生じる。そこで、図7に示すように、分離部分12の基部外周面12pと基部内周面12qとを、支持部28の先端外周面28q及び小径筒部20e側の先端内周面23pとで挟み込む構造とすることにより、分離部分12を支持部28と小径筒部20eとの間にがっちりと固定することができる。
例えば雌ねじ17及び雄ねじ22を3条以上のねじ山とした場合、雌ねじ17及び雄ねじ22の一方のリードを他方のリードと異なるものとする。この際、例えば雌ねじ17のリードを単に相対的に大きくするのではなく、雌ねじ17を構成する3条以上のねじ山の各下端位置を調整することで、分離部分12の周囲の一箇所で雌ねじ17と雄ねじ22とが片当たりするように調整する。
Claims (9)
- 分離して開口を形成する分離部分を有する中栓と、当該中栓を覆うように容器に装着される上蓋とを備え、
前記上蓋は、開栓に際して前記分離部分を捕捉して当該分離部分を前記中栓から分離する支持部を有し、
前記分離部分と前記支持部との間に設けられた第1螺合部によって前記分離部分と前記支持部とが連結され、
前記第1螺合部のうち支持部側に設けられたねじ山のリードと、前記第1螺合部のうち前記分離部分側に設けられたねじ山のリードとが異なることを特徴とする中栓付き容器。 - 前記第1螺合部を構成する一対のねじ山は、1条ネジであることを特徴とする請求項1に記載の中栓付き容器。
- 前記1条ネジは、360度以上の範囲に亘って形成されていることを特徴とする請求項2に記載の中栓付き容器。
- 前記第1螺合部を構成する一対のねじ山が巻き数mのn条ネジであり、大きい方のリードをP1、小さい方のリードをP2とし、ねじ山幅をWとした場合に、リード差ΔP=P1−P2は、
ΔP≦P1/(m・n)−2W/m
で与えられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の中栓付き容器。 - 前記上蓋と容器又は前記中栓との間に設けられた第2螺合部によって、前記上蓋の着脱を可能にし、
第2螺合部は、前記第1螺合部に対して逆のねじ螺合関係にあることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の中栓付き容器。 - 前記第1螺合部を構成する一対のねじの山は、前記分離部分を前記支持部から引き抜くよりも前記分離部分を前記支持部に押し込むことを容易にするかえり形状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の中栓付き容器。
- 前記分離部分と前記支持部とが、第1螺合部以外の箇所で弾性的に嵌合することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の中栓付き容器。
- 前記支持部は、前記上蓋の天井壁の下面から下方に延びる第1筒部を有し、
前記分離部分は、前記中栓の本体部分に連結された封止体から上方に延び前記第1筒部を周囲から囲む第2筒部を有し、
前記第2筒部と前記第1筒部とが前記第1螺合部以外の部分で当接することによって、前記分離部分と前記支持部とが嵌合することを特徴とする請求項7に記載の中栓付き容器。 - 前記上蓋は、前記第2筒部の外側に、前記上蓋を前記容器に装着させた状態で前記第2筒部を周囲から囲む第3筒部を有し、
前記第3筒部の先端は、前記上蓋を前記容器に装着させた状態で、前記中栓の筒状の本体部分と前記分離部分との連結部の少なくとも一部に当接することを特徴とする請求項8に記載の中栓付き容器。
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JP2015147251A Division JP6532784B2 (ja) | 2015-07-24 | 2015-07-24 | 中栓付き容器 |
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JP2019015247A Pending JP2019069822A (ja) | 2019-01-31 | 2019-01-31 | 中栓付き容器 |
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Citations (3)
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JPS50140854U (ja) * | 1974-05-02 | 1975-11-20 | ||
WO2007126062A1 (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-08 | Tokan Kogyo Co., Ltd. | キャップ及び蓋付容器 |
WO2015083724A1 (ja) * | 2013-12-06 | 2015-06-11 | 東罐興業株式会社 | 容器の封止装置 |
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