JP2019069728A - 車両用ホイール、および、車両用ホイールの製造方法 - Google Patents

車両用ホイール、および、車両用ホイールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ホイールディスクの風孔部内に取付孔が位置することによる車両用ホイールの意匠性の低下を抑制する。【解決手段】車両用ホイール100は、一対のフランジ部110とウェル部120とを含むホイールリム10と、ハブ取付部220と複数のスポーク部210とを含むホイールディスク20と、を備える。ホイールリム10には、ウェル部120に対して軸方向の一方側であるホイール表面側に位置し、ウェル部120の内周部分に対してホイールリム10の径方向外側に凹んでいる凹所160が形成されており、ホイールリム10とスポーク部210との少なくとも一方には、ホイール表面側から凹所160まで貫通し、加飾部材の取付部分が挿入される取付孔162であって、ホイールリム10の軸方向視で、少なくとも一部分がウェル部120の内周部分122より径方向外側に位置している取付孔162と、が形成されている。【選択図】図2

Description

本明細書に開示される技術は、車両用ホイールに関する。
車両用ホイールは、略円筒状のホイールリムと、該ホイールリムの内周側に配置されたホイールディスクと、を備える。ホイールリムは、タイヤを保持する一対のフランジ部と、該ホイールリムの軸方向においてフランジ部同士の間に配置され、該ホイールリムの径方向においてフランジ部より内側に位置するウェル部と、を含む。ホイールディスクは、車両本体のハブに連結されるハブ取付部と、該ハブ取付部とホイールリムとの間に放射状に配置された複数のスポーク部と、を含む。
このような車両用ホイールの中には、例えば互いに隣り合うスポーク同士の間の開口部を覆うように加飾部材(「ホイールキャップ」とも呼ばれる)が取り付けられるものがある。加飾部材は、車両の走行中に車両用ホイールから外れることがないように車両用ホイールに高い強度で取り付けられることが必要である。そこで、このような加飾部材が取り付けられる従来の車両用ホイールでは、ホイールリムから開口部内に突出した座面部が設けられており、この座面部に、加飾部材を取り付けるための取付孔が形成されている。また、その取付孔は、ホイールリムの軸方向視で、ウェル部の内周面より径方向内側に位置している(例えば特許文献1参照)。これにより、加飾部材は、座面部に形成された取付孔を介して高い強度で取り付けられている。
特開2015−98207号公報
車両用ホイールは、加飾部材が取り付けられていない状態で取引されることがある。上述の従来の車両用ホイールでは、取付孔がホイールリムからスポーク同士の間の開口部内に突出した座面部に形成され、かつ、その取付孔がウェル部の内周面より径方向内側に位置している。このため、加飾部材が取り付けられていない状態の車両用ホイールの意匠性が低下する。すなわち、上述の従来の車両用ホイールでは、加飾部材の取付強度を確保しつつ、意匠性を向上させることが難しいなどの問題が生じるおそれがあり、改良の余地があった。
本明細書では、上述した課題の少なくとも一部を解決することが可能な技術を開示する。
本明細書に開示される技術は、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本明細書に開示される車両用ホイールは、略円筒状のホイールリムであって、タイヤを保持する一対のフランジ部と、前記ホイールリムの軸方向において前記フランジ部同士の間に配置され、前記ホイールリムの径方向において前記フランジ部より内側に位置するウェル部と、を含む前記ホイールリムと、車両本体のハブに連結されるハブ取付部と、前記ハブ取付部と前記ホイールリムとの間に放射状に配置された複数のスポーク部と、を含むホイールディスクと、を備える車両用ホイールであって、前記ホイールリムには、前記ウェル部に対して前記軸方向の一方側であるホイール表面側に位置し、前記ウェル部の内周部分に対して前記ホイールリムの径方向外側に凹んでいる凹所が形成されており、前記ホイールリムと前記スポーク部との少なくとも一方には、前記ホイール表面側から前記凹所まで貫通し、加飾部材の取付部分が挿入される取付孔であって、前記ホイールリムの軸方向視で、少なくとも一部分が前記ウェル部の内周部分より前記径方向外側に位置している前記取付孔と、が形成されている。本車両用ホイールによれば、取付孔は、ホイールリムにおけるホイール表面側に形成されており、該取付孔の少なくとも一部分が、ホイールリムの軸方向視で、ウェル部の内周部分より径方向外側に位置している。これにより、本車両用ホイールでは、取付孔がホイールリムから径方向内側に突出した座面部に形成され、かつ、該取付孔全体がウェル部の内周部分より径方向内側に位置している構成に比べて、取付孔が径方向外側に配置されるため、ホイールディスクの風孔部内に取付孔が位置することによる車両用ホイールの意匠性の低下を抑制することができる。また、取付孔は、ウェル部に対してホイール表面側に形成された凹所まで貫通しているため、例えば、取付孔に挿入された加飾部材の取付部分の取り外しを、該凹所を介して、行うことができる。
(2)本明細書に開示される車両用ホイールの製造方法は、車両用ホイールの製造方法であって、ホイールリム部分を含んでおり、前記ホイールリム部分の軸方向の一方側から他方側に凹んだ第1の凹所が形成されたホイール中間体を準備する準備工程と、前記ホイール中間体の前記ホイールリム部分の内周部分にアンダーカット処理を施して前記第1の凹所に連通する第2の凹所を形成することによって、前記ホイールリム部分における前記軸方向の前記一方側から前記第2の凹所まで貫通し、加飾部材の取付部分が挿入される取付孔を形成する形成工程と、を含む。本車両用ホイールの製造方法によれば、取付孔がホイールリム部分に形成され、かつ、取付孔に挿入された加飾部材の取付部分の取り外し等を行うための凹所(第2の凹所)が形成された車両用ホイールを製造することができる。
(3)上記車両用ホイールの製造方法において、前記ホイール中間体における前記第1の凹所は、前記軸方向に沿って延びており、前記準備工程では、溶湯を鋳型に注入することによって、前記ホイール中間体を成形する構成としてもよい。本車両用ホイールの製造方法によれば、第1の凹所が形成されたホイール中間体が鋳造によって一括で成形されるため、第1の凹所を形成するための独立の工程を要することなく、車両用ホイールを製造することができる。
なお、本明細書に開示される技術は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、車両用ホイール、その製造方法等の形態で実現することが可能である。
本実施形態における車両用ホイール100の外観構成を概略的に示すXZ平面図である。 本実施形態における車両用ホイール100のYZ断面構成を概略的に示す説明図である。 図2におけるウェル部120とアウター連結部132とアウターフランジ112とのYZ断面構成を拡大して示す説明図である。 車両用ホイール100の製造工程の一部を示す説明図である。
A.実施形態:
A−1.車両用ホイール100の構成:
図1は、本実施形態における車両用ホイール100の外観構成を概略的に示すXZ平面図であり、図2は、本実施形態における車両用ホイール100のYZ断面構成を概略的に示す説明図である。図2には、図1のII−IIの位置におけるYZ断面構成が示されている。各図には、方向を特定するための互いに直交するXYZ軸が示されている。本明細書では、便宜的に、Y軸方向は、車両用ホイール100の回転軸に平行な方向であるとし、以下、「ホイール軸方向」というものとするが、車両用ホイール100は実際にはそのような向きとは異なる向きで配置されてもよい。図3以降についても同様である。以下、車両用ホイール100の径方向を「ホイール径方向」といい、車両用ホイール100の回転軸周りの周方向を「ホイール周方向」という。
車両用ホイール100は、例えばアルミニウム合金やマグネシウム合金などの軽合金により形成されている。車両用ホイール100は、略円筒状のホイールリム10と、該ホイールリム10の内周側に配置されたホイールディスク20と、を備える。本実施形態の車両用ホイール100は、ホイールリム10とホイールディスク20とが一体成形された、いわゆる1ピースタイプのホイールである。以下、車両用ホイール100に対してホイール軸方向の一方側(Y軸正方向側)を「アウター側」といい、ホイール軸方向の他方側(Y軸負方向側)を「インナー側」という。車両用ホイール100が車両本体(図示せず)に装着された場合、車両用ホイール100のアウター側は、車両本体とは反対側に向けられ、車両用ホイール100のインナー側は、車両本体側に向けられる。車両用ホイール100のアウター側の面が意匠面とされる。なお、アウター側は、特許請求の範囲におけるホイール表面側に相当する。
(ホイールリム10)
図2に示すように、ホイールリム10は、一対のフランジ部110と、ウェル部120と、一対の連結部130とを含む。一対のフランジ部110は、ホイール軸方向(Y軸方向)視で略円環状であり、ホイールリム10におけるホイール軸方向の両端にそれぞれ位置する。一対のフランジ部110によって、車両用ホイール100に装着されたタイヤ(図示せず)がホイール軸方向に位置ずれしないように保持される。以下、車両用ホイール100のアウター側に位置するフランジ部110を「アウターフランジ112」といい、車両用ホイール100のインナー側に位置するフランジ部110を「インナーフランジ114」という。
ウェル部120は、略円筒状であり、ホイール軸方向(Y軸方向)において一対のフランジ部110の間に位置する。ウェル部120は、ホイール軸方向視で、全周にわたって、一対のフランジ部110よりホイール径方向内側に位置している。ウェル部120は、ホイール周方向視で、ホイール径方向内側に凹んだ形状になっており、これにより、ウェル部120の外周側に溝(ドロップウェル)が形成されている。この溝がホイールリム10に形成されていることによって車両用ホイール100からタイヤを容易に脱着できる。
一対の連結部130は、ホイール軸方向(Y軸方向)視で略円環状であり、ウェル部120と一対のフランジ部110のそれぞれとの間に介在している。具体的には、ウェル部120とアウターフランジ112とは、車両用ホイール100のアウター側に位置する連結部130(以下、「アウター連結部132」という。)を介して連結されている。ウェル部120とインナーフランジ114とは、車両用ホイール100のインナー側に位置する連結部130(以下、「インナー連結部134」という。)を介して連結されている。ホイール軸方向視で、各連結部130の最外周面は、全周にわたって、フランジ部110の外周面より内側に位置しており、かつ、連結部130の最内周面は、全周にわたって、ウェル部120の内周面122と略同じ位置、または、該内周面122より外側に位置している。ウェル部120の内周面122は、特許請求の範囲におけるウェル部の内周部分に相当する。
各連結部130は、ビードシート部136と、ハンプ部138とを含む。ビードシート部136は、ホイール軸方向(Y軸方向)に略平行な外周面を有し、この外周面にタイヤのビート部が接触することによってタイヤが支持される。ハンプ部138は、ホイール軸方向において、ビードシート部136とウェル部120との間に位置している。ハンプ部138は、ビードシート部136よりホイール径方向外側に突出した突起を有しており、ホイールリム10の全周にわたって形成されている。ビードシート部136によってタイヤのビート部がウェル部120の溝内に脱落することが抑制される。
(ホイールディスク20)
ホイールディスク20は、ホイールリム10におけるアウター側に位置しており、ハブ取付部220と、複数(本実施形態では10本)のスポーク部210とを含む。ハブ取付部220は、略円盤状であり、ホイール軸方向(Y軸方向)視でホイールディスク20の略中央に位置している。ハブ取付部220の略中心には、車両本体のハブ(図示せず)が連結されるハブ孔222が形成されている。また、ハブ孔222の周囲には、車両用ホイール100を車両本体のハブに固定するための複数のボルト孔224が形成されている。
複数のスポーク部210は、ホイールリム10とハブ取付部220との間に放射状に配置されている。複数のスポーク部210は、ホイール径方向に略平行に延びている第1のスポーク部212と、ホイール径方向に対してやや傾斜した方向に延びている第2のスポーク部214とを含む。第1のスポーク部212と第2のスポーク部214とは、ホイール周方向に交互に並ぶように配置されている。互いに隣り合うスポーク部210同士の間には、開口部(風孔部)12が形成されている。開口部12は、略三角形状の第1の開口部14と、略矩形状の第2の開口部16とを含む。第1の開口部14と第2の開口部16とは、ホイール周方向に交互に並んでいる。また、各スポーク部210は、ホイール径方向において、ホイールリム10のウェル部120の内周面122より外側まで延びている。具体的には、各スポーク部210は、ホイールリム10のアウターフランジ112まで延びている。
A−2.加飾部材を取り付けるための構成:
ホイールリム10は、リム露出部分150を有する。リム露出部分150は、ウェル部120に対してアウター側(ホイール軸方向(Y軸方向)の一方側)に位置しており、かつ、該アウター側に露出する露出面156を有する。露出面156は、ホイール径方向に略平行な面である。また、ホイール軸方向視で、リム露出部分150の内周面158は、ウェル部120の内周面122と略同じ位置、または、該内周面122より外側に位置している。本実施形態では、上述したように、各スポーク部210は、ホイールリム10のアウターフランジ112まで延びている。このため、互いに隣り合うスポーク部210同士の間に、リム露出部分150の露出面156が露出している。
本実施形態では、このリム露出部分150に、加飾部材を取り付けるためのキャップ取付孔162が形成されている。以下、第1の開口部14に面するリム露出部分150を「第1の露出部分152」といい、第2の開口部16に面するリム露出部分150を「第2の露出部分154」という。なお、第1の露出部分152の内周面158と第2の露出部分154の内周面159とは、ホイール軸方向視で、略同一円上に位置している。
図3は、図2におけるウェル部120とアウター連結部132とアウターフランジ112とのYZ断面構成を拡大して示す説明図である。図3に示すように、ホイール軸方向(Y軸方向)において、第1の露出部分152とウェル部120との間には、アンダーカット溝160が形成されている。アンダーカット溝160は、第1の露出部分152の内周面158とウェル部120の内周面122および外周面124との両方に対してホイール径方向外側に凹んでいる。また、アンダーカット溝160は、開口側が径大になっている。また、アンダーカット溝160は、ホイール周方向に沿って延びており、本実施形態では、ホイールリム10の全周にわたって延びている。すなわち、第2の露出部分154とウェル部120との間、各スポーク部210とウェル部120との間にも、それぞれ、アンダーカット溝160が形成されている。また、アンダーカット溝160が形成されていることによって、ホイールリム10のうち、リム露出部分150の露出面156とは反対側の面166と、スポーク部210の背後に位置する非露出部分のインナー側の面(スポーク部210の裏面)とは、ホイール軸方向に略直交する仮想平面上に位置している。アンダーカット溝160は、特許請求の範囲における凹所に相当する。
各第1の露出部分152の露出面156には、キャップ取付孔162が形成されており、このキャップ取付孔162は、該第1の露出部分152を貫通し、アンダーカット溝160内に開口している。本実施形態では、キャップ取付孔162の全体が、ウェル部120の内周面122より径方向外側に位置している。また、キャップ取付孔162は、ホイールリム10のフランジ部110(さらにはビードシート部136)より径方向内側に位置している。例えば、図3に点線で示すように、このキャップ取付孔162内に、加飾部材の一対の係止爪300が挿入されることによって固定され、加飾部材が車両用ホイール100に対して取り付けられる。なお、係止爪300は、例えば樹脂により形成されている。キャップ取付孔162は、特許請求の範囲における取付孔に相当し、係止爪300は、特許請求の範囲における加飾部材の取付部分に相当する。
なお、複数(本実施形態では5つ)の第2の露出部分154のうちの1つには、バルブ取付孔164が形成されている(図1参照)。バルブ取付孔164は、タイヤに圧縮空気を供給する供給口となるエアバルブ(図示せず)を取り付けるための孔である。キャップ取付孔162とバルブ取付孔164とは、ホイール軸方向視で、略同一円上に位置している。
A−3.車両用ホイール100の製造方法:
図4は、車両用ホイール100の製造工程の一部を示す説明図である。まずは、ホイール中間体100Aを準備する。ホイール中間体100Aを、例えば、低圧鋳造法により作製する。図4には、低圧鋳造機に備えられた金型5の一部分が示されている。金型5は、下金型6と横金型7と上金型8とを含む。図4の左側の図に示すように、下金型6と横金型7と上金型8とによって、ホイール中間体100Aに対応した形状のキャビティ9が形成される。キャビティ9に連通する保持炉(図示せず)に低圧のエアが供給されることによって、保持炉内の溶湯がキャビティ9内に充填される。
その後、図4の中央の図に示すように、金型5を型抜きすることによって、ホイール中間体100Aが作製される。このホイール中間体100Aは、アンダーカット溝160が形成されていない点と、第1の露出部分152の最終的にキャップ取付孔162となる第1の凹所162Aが露出面156に形成されている点とで、上述の車両用ホイール100とは異なる。
次に、図4の右側の図に示すように、ホイール中間体100Aの内周面122Aにアンダーカット処理を施す。具体的には、内周面122Aのうち、露出面156とウェル部120との間の部分に、第1の凹所162Aに連通する第2の凹所160Aを形成する。これにより、第1の露出部分152にキャップ取付孔162が形成される。
A−4.本実施形態の効果:
以上説明したように、本実施形態のホイールリム10では、キャップ取付孔162は、ホイールリム10のリム露出部分150の露出面156に形成されており、該キャップ取付孔162の少なくとも一部分が、ホイール軸方向(Y軸方向)視で、ウェル部120の内周面122よりホイール径方向外側に位置している。これにより、本実施形態のホイールリム10によれば、取付孔がホイールリムからホイール径方向内側に突出した座面部に形成され、かつ、該取付孔全体がウェル部の内周面より径方向内側に位置している構成に比べて、キャップ取付孔162が径方向外側に配置されるため、ホイールディスクの開口部内に取付孔が位置することによる車両用ホイールの意匠性の低下を抑制することができる。従来の構成のような座面部を設ける必要がないため、車両用ホイール100の軽量化を向上させることができる。
また、キャップ取付孔162は、アンダーカット溝160まで貫通しているため、例えば、キャップ取付孔162に挿入された加飾部材の係止爪300の取り外しを、該アンダーカット溝160を介して、行うことができる。また、本実施形態のホイールリム10では、キャップ取付孔162を、フランジ部110の近傍に配置することができるため、加飾部材の外側周縁部分の取付強度を向上させることができる。
また、本実施形態の製造方法によれば、第1の凹所162Aが形成されたホイール中間体100Aが鋳造によって一括で成形されるため、第1の凹所162Aを形成するための独立の工程を要することなく、車両用ホイール100を製造することができる。
B.変形例:
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態では、車両用ホイール100は、1ピースタイプのホイールであるとしたが、これに限らず、ホイールリム10とホイールディスク20とが別体である、いわゆる2ピースタイプのホイールであるとしてもよい。
また、上記実施形態において、露出面156は、ホイール径方向に傾斜した面であるとしてもよい。また、リム露出部分150の内周面158は、ウェル部120の内周面122よりやや内側に位置しているとしてもよい。
また、上記実施形態では、アンダーカット溝160は、ホイールリム10の全周にわたって延びているとしたが、これに限らず、第1の露出部分152とウェル部120との間だけに形成されているとしてもよい。但し、上記実施形態の構成であれば、車両用ホイール100の軽量化を図ることができる。
また、上記実施形態において、第1の露出部分152の内周面158は、ウェル部120の内周面122に対して若干ホイール径方向内側に位置しているとしてもよい。
また、上記実施形態では、ホイール軸方向(Y軸方向)視で、キャップ取付孔162の全体が、ウェル部120の内周面122より径方向外側に位置しているとしたが、これに限らず、キャップ取付孔162の一部が、ウェル部120の内周面122より径方向外側に位置しているとしてもよい。また、キャップ取付孔162は、1つのリム露出部分150に複数形成されているとしてもよい。
また、上記実施形態では、キャップ取付孔162が形成された第1の露出部分152は、ホイール周方向の両側においてスポーク部210に連結されているとしたが、これに限らず、第1の露出部分152のホイール周方向の少なくとも一方側は、スポーク部210から離間しているとしてもよい。ただし、上記実施形態の構成であれば、スポーク部210によって第1の露出部分152の剛性を補強することができる。また、上記実施形態では、キャップ取付孔162がホイールリム10(第1の露出部分152)に形成されているとしたが、ホイールディスク20のスポーク部210に形成されているとしてもよい。
また、上記各実施形態における車両用ホイール100の製造方法はあくまで一例であり、種々変形可能である。例えば、第1の凹所162Aが形成される前のホイール中間体を鋳造によって成形し、その後に、第1の凹所162Aを形成してもよい。また、第1の凹所162Aが形成される前のホイール中間体に対して、先に、第2の凹所160Aを形成し、その後に、キャップ取付孔162を孔開け工具によって形成してもよい。また、ホイール中間体を鋳造以外の方法(例えば切削等)によって成形してもよい。また、上記実施形態の製造方法では、ホイール中間体100Aは、予め車両用ホイール100の露出面156が形成された形状であったが、これに限らず、例えば、リム露出部分150に比べてアウター側に肉厚である肉厚部分を有する形状であるとしてもよい。このように、ホイール中間体100Aは、車両用ホイール100に対して、最終的に除去される肉部分がついているものであってもよい。この場合、ホイール中間体100Aの鋳造後、アンダーカット処理と同じ工程または異なる工程において、旋盤による切削等により肉部分を除去して露出面156等を形成する。
5:金型 6:下金型 7:横金型 8:上金型 9:キャビティ 10:ホイールリム 12:開口部 14:第1の開口部 16:第2の開口部 20:ホイールディスク 100:車両用ホイール 100A:ホイール中間体 110:フランジ部 112:アウターフランジ 114:インナーフランジ 120:ウェル部 122:内周面 122A:内周面 124:外周面 130:連結部 132:アウター連結部 134:インナー連結部 136:ビードシート部 138:ハンプ部 150:リム露出部分 152:第1の露出部分 154:第2の露出部分 156:露出面 158:内周面 159:内周面 160:アンダーカット溝 160A:第2の凹所 162:キャップ取付孔 162A:第1の凹所 164:バルブ取付孔 166:露出面156とは反対側の面 210:スポーク部 212:第1のスポーク部 214:第2のスポーク部 220:ハブ取付部 222:ハブ孔 224:ボルト孔 300:係止爪

Claims (3)

  1. 略円筒状のホイールリムであって、タイヤを保持する一対のフランジ部と、前記ホイールリムの軸方向において前記フランジ部同士の間に配置され、前記ホイールリムの径方向において前記フランジ部より内側に位置するウェル部と、を含む前記ホイールリムと、
    車両本体のハブに連結されるハブ取付部と、前記ハブ取付部と前記ホイールリムとの間に放射状に配置された複数のスポーク部と、を含むホイールディスクと、を備える車両用ホイールであって、
    前記ホイールリムには、
    前記ウェル部に対して前記軸方向の一方側であるホイール表面側に位置し、前記ウェル部の内周部分に対して前記ホイールリムの径方向外側に凹んでいる凹所が形成されており、
    前記ホイールリムと前記スポーク部との少なくとも一方には、前記ホイール表面側から前記凹所まで貫通し、加飾部材の取付部分が挿入される取付孔であって、前記軸方向視で、少なくとも一部分が前記ウェル部の内周部分より前記径方向外側に位置している前記取付孔と、
    が形成されている、車両用ホイール。
  2. 車両用ホイールの製造方法であって、
    ホイールリム部分を含んでおり、前記ホイールリム部分の軸方向の一方側から他方側に凹んだ第1の凹所が形成されたホイール中間体を準備する準備工程と、
    前記ホイール中間体の前記ホイールリム部分の内周部分にアンダーカット処理を施して前記第1の凹所に連通する第2の凹所を形成することによって、前記ホイールリム部分における前記軸方向の前記一方側から前記第2の凹所まで貫通し、加飾部材の取付部分が挿入される取付孔を形成する形成工程と、を含む、車両用ホイールの製造方法。
  3. 請求項2に記載の車両用ホイールの製造方法であって、
    前記ホイール中間体における前記第1の凹所は、前記軸方向に沿って延びており、
    前記準備工程では、溶湯を鋳型に注入することによって、前記ホイール中間体を成形する、車両用ホイールの製造方法。
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JPS6110204U (ja) * 1984-06-25 1986-01-21 株式会社 東京ア−ルアンドデ− 自動車のホイ−ルカバ−取付構造
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