JP2019069530A - 情報用紙、これを備える疑似圧着紙、及び疑似圧着紙の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図1の情報用紙10は、基材シート11と、塗工層12とを備える。情報用紙10は、インクジェット印刷疑似圧着紙に用いられる。当該情報用紙10は、疑似圧着紙に用いられるインクジェット印刷用紙又はインクジェット記録用紙である。このように、情報用紙10は、インクジェット印刷用紙、インクジェット記録紙等と称されてもよい。
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、広葉樹未晒クラフトパルプ(LUKP)等の広葉樹クラフトパルプ(LKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、針葉樹未晒クラフトパルプ(NUKP)等の針葉樹クラフトパルプ(NKP)等の化学パルプ;
ストーングランドパルプ(SGP)、加圧ストーングランドパルプ(PGW)、リファイナーグランドパルプ(RGP)、ケミグランドパルプ(CGP)、サーモグランドパルプ(TGP)、グランドパルプ(GP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)、晒サーモメカニカルパルプ(BTMP)等の機械パルプ;
茶古紙、クラフト封筒古紙、雑誌古紙、新聞古紙、チラシ古紙、オフィス古紙、段ボール古紙、上白古紙、ケント古紙、模造古紙、地券古紙、更紙古紙等から製造される古紙パルプ;
古紙パルプを脱墨処理した脱墨パルプ(DIP)などが挙げられる。これらは、本発明の効果を損なわない限り、単独で用いてもよく、複数種を組み合わせて用いてもよい。
図2の疑似圧着紙20は、情報用紙10’と紫外線硬化型ワニス層14とを備え、紫外線硬化型ワニス層同士が疑似圧着されている。なお、疑似圧着紙は、再剥離性圧着紙等と称されてもよい。
本発明の一実施形態に係る疑似圧着紙の製造方法は、
図1の情報用紙10における塗工層12上に、100m/分以上の印刷速度でインクジェット印刷を行う工程(1)、
上記インクジェット印刷がなされた塗工層12上に、紫外線硬化型ワニス層14を積層する工程(2)、及び
折り畳み又は重ね合わせにより、上記紫外線硬化型ワニス層14同士を疑似圧着する工程(3)
を備える。
本発明の情報用紙、疑似圧着紙、及び疑似圧着紙の製造方法は上記実施の形態に限定されるものではなく、上記態様の他、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。例えば、上記実施の形態の情報用紙においては、図1に示したように、基材シート11の片面上のみに塗工層12を設けたが、塗工層12は、基材シート11の両面に設けられていてもよい。
JIS P8124(2011)に準拠して坪量を測定した。
JIS P8140(1998)に準拠したコッブ法による接触時間10秒のときの水の吸水度を測定した。
CNFの水分散液に対して、粒度分布測定装置(堀場製作所の粒度分布測定装置「LA−960S」)を用いたレーザー回折法により体積基準粒度分布曲線を得て、この疑似粒度分布曲線に基づいて、ピーク数及び最頻径を求めた。
エプソン社製のインクジェットプリンタ(品番:PX−045A)を使用し、情報用紙にモノクロラダーパターンを印刷した。その後、直ちにティシューペーパーで擦って発生した汚れの程度、及びラダーパターンの判別を以下の評価基準で官能評価した。下記評価基準においては、6が最も印刷性に優れ、数字が下がるほど印刷性が低下していることを示す。なお、本評価においては、印刷後直ちにティッシュペーパーで印刷面を擦って評価しており、この評価に優れるものは、高速での高精細なインクジェット印刷に対する印刷性に優れると判断できる。具体的には、以下の評価基準で2以上の場合、高速での高精細なインクジェット印刷が可能であり、4以上の場合、特に高精細なインクジェット印刷が可能であることを確認している。
(評価基準)
6:こすれ汚れが発生しない。ラダーパターンの判別に問題は無い。
5:注視するとわずかな汚れが確認できるが、ラダーパターンの判別に問題はない。
4:わずかな汚れが確認できるが、ラダーパターンの判別に問題は無い。
3:汚れが散見するが、ラダーパターンの判別に問題が生じるほどではない。
2:汚れが部分的に発生し、ラダーパターンに部分的に判別不納箇所が生じる。
1:汚れが全体的に発生し、ラダーパターンの判別に問題が有る。
得られた圧着前の疑似圧着紙について、紫外線硬化型ワニス塗布面を内側に折り込み、ロール加圧により圧着し、その圧着力を測定した。ロール加圧には大日本印刷製のシーラーMS9000を使用した。ロール加圧は、巾50mmの試料をロールシーラーのクリアランス70μmの条件で行った。その後、JIS P8111(1998)に準拠し、23℃、50%RHの環境下で、JIS K6854−3(1999)に準拠し、エー・アンド・ディ社製TENSILON RTG−1210を用いて、500mm/分の剥離速度で剥離強度を測定した。測定された剥離強度が、10g/50mm以上35g/50mm以下であれば、疑似圧着性が良好であると判断できる。
(CNFの製造)
原料パルプ(NBKP:針葉樹晒クラフトパルプ)に対し、予備叩解としてリファイナー処理し、次いで対向衝突型高圧ホモジナイザーで解繊(微細化)処理し、微細セルロース繊維(CNF)の分散液(濃度2.0質量%)を得た。なお、リファイナー処理及び高圧ホモジナイザー処理は、いずれも複数回の循環処理を行った。得られたCNF分散液に含まれるCNFは、粒度分布測定の疑似粒度分布において1つのピークを有しており、最頻径(ピークとなる粒径)は30μmであった。また、得られたCNFの平均繊維径は、30nmであった。
フリーネス380ccのLBKPと重質炭酸カルシウム230kg/tとを原料とし、表1に記載の坪量及びコッブ吸水度を有する基紙を得た。
上記基紙(基材シート)の片面に、CNFの単位面積あたりの含有量が2g/m2となるように、上記CNF分散液(塗工液)を塗工し、乾燥させることにより塗工層を形成し、実施例1の情報用紙を得た。
エプソン社製のインクジェットプリンタ(品番:PX−045A)を使用し、純正インクをセットし、情報用紙の塗工層上に印刷方向に平行なモノクロラダーパターンを印刷した。上記インクジェット印刷を行った情報用紙に対して、ハンディタイプロールコーター(松尾産業製イージープルーフ)に100線/inchのアニロックスロールをセットして、情報用紙の印刷面上に、紫外線硬化型ワニスであるプラスサイズOP5221(互応化学(株)製)を2g/m2塗工した。その後、塗工面にオゾンレスタイプのメラルハライドランプ(出力80W/cm、ランプと用紙の距離80mm、通過速度8m/min)を用いて紫外線を照射して、紫外線硬化型ワニス層を形成し、実施例1の疑似圧着紙を得た。なお、この段階の疑似圧着紙は、圧着する前の状態である。
基材シート(基紙)の坪量及びコッブ吸水度、CNFの含有量(塗工量)、擬似粒度分布曲線におけるピーク数及び最頻径を表1に記載の通りとしたこと以外は実施例1と同様にして、実施例2〜11及び比較例1の情報用紙及び疑似圧着紙を作製した。なお、実施例9〜11の吸水度は、内添サイズ剤AKDにより調整した。
得られた各情報用紙及び疑似圧着紙について、上記方法にて、印刷性を評価し、T型剥離強度を測定した。結果を表1に示す。
11:基材シート
12:塗工層
13:インク層
14:紫外線硬化型ワニス層
Claims (7)
- インクジェット印刷疑似圧着紙に用いられる情報用紙であって、
基材シートと、
上記基材シートの少なくとも一方の面上に形成され、セルロースナノファイバーを含む塗工層と
を備えることを特徴とする情報用紙。 - 上記塗工層におけるセルロースナノファイバーの単位面積あたりの含有量が、3.0g/m2以上である請求項1に記載の情報用紙。
- 上記基材シートの坪量が66g/m2以上200g/m2以下、JIS P8140に規定されたコッブ法による接触時間10秒のときの水の吸水度が100g/m2以上である請求項1又は請求項2に記載の情報用紙。
- 上記セルロースナノファイバーが、水分散状態でのレーザー回折法により測定される擬似粒度分布曲線において1つのピークを有し、上記擬似粒度分布曲線におけるピークとなる粒径が5μm以上60μm以下である請求項1、請求項2又は請求項3に記載の情報用紙。
- 上記塗工層上にインクジェット印刷がなされた請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の情報用紙と、
上記塗工層における基材シートとは反対の面側に積層される紫外線硬化型ワニス層と
を備え、
上記紫外線硬化型ワニス層同士が疑似圧着されている疑似圧着紙。 - 疑似圧着された部分におけるT型剥離強度が、50mm幅で10g以上35g以下である請求項5の疑似圧着紙。
- 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の情報用紙における上記塗工層上に、100m/分以上の印刷速度でインクジェット印刷を行う工程、
上記インクジェット印刷がなされた塗工層上に、紫外線硬化型ワニス層を積層する工程、及び
折り畳み又は重ね合わせにより、上記紫外線硬化型ワニス層同士を疑似圧着する工程
を備える疑似圧着紙の製造方法。
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