JP2019068624A - 電源制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】始動機を駆動させる場合において、電気負荷に適切な電圧印加を可能とする電源制御装置を提供すること。【解決手段】車載電源システム100に適用されるBCM20は、鉛蓄電池11の電圧を取得する電圧取得部21と、取得電圧に応じて昇圧量を決定し、昇圧回路30に入力された電圧を昇圧量に基づき昇圧させる昇圧制御部22と、エンジン200の再始動が行われることを判定する再始動判定部23と、を備える。BCM20は、エンジン200の再始動が行われると判定された場合に、取得電圧に応じて決定される昇圧量を変更し、変更後の昇圧量に基づき昇圧させる。【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の蓄電池を有する車載電源システムに適用される電源制御装置に関するものである。
従来、例えば車両に搭載される車載電源システムとして、始動機(例えば、スタータやISGなど)に対して鉛蓄電池とリチウムイオン蓄電池とが並列接続されているとともに、電気負荷に対して当該鉛蓄電池と当該リチウムイオン蓄電池とが並列接続されている2電源システムがある(例えば、特許文献1)。この車載電源システムでは、スイッチ制御によって、2つの蓄電池を使い分けながら各種電気負荷対して電力を供給している。
ところで、電気負荷としては、蓄電池の電圧を昇圧回路にて昇圧してから一定電圧を印加させる必要がある電気負荷が存在する。このような電気負荷としては、例えば、印加電圧に応じて回転数が変化することに起因して、送風の風量が変化するブロワモータがある。このような電気負荷が存在する場合、例えば、特許文献2に記載されている発明のように、蓄電池の電圧を取得(検出)し、取得電圧に基づき、昇圧回路によって昇圧させるフィードバック制御を行っている。これにより、蓄電池の充放電に伴い、蓄電池の電圧がどのように変化しても、一定の電圧にて電力を供給することが可能となっている。
特許第5578014号公報 特許第4978734号公報
しかしながら、取得電圧に基づいて電圧を昇圧させる方式を、上述した2電源システムに採用すると、適切に電圧を昇圧させることができない虞がある。
例えば、スイッチにより、電圧が取得される鉛蓄電池と昇圧回路との間で通電が遮断された場合において、昇圧回路へリチウムイオン蓄電池から電圧が印加されると、適切に電圧を昇圧させることができない虞がある。特に、始動機の駆動に基づき、鉛蓄電池とリチウムイオン蓄電池との間で電圧差が大きくなる場合、適切に電圧を昇圧させることができなくなる可能性が高い。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、始動機を駆動させる場合において、電気負荷に適切な電圧印加を可能とする電源制御装置を提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決するため、電気負荷に接続された昇圧回路に対して第1蓄電池と第2蓄電池とが並列接続されているとともに、アイドリングストップ状態にある内燃機関を再始動させる際に前記第1蓄電池又は前記第2蓄電池により始動機が駆動されるようになっており、前記第1蓄電池と前記第2蓄電池とを接続する電気経路において前記昇圧回路との接続点よりも前記第1蓄電池側に設けられるスイッチを備えた車載電源システムに適用される電源制御装置において、前記第1蓄電池の電圧を取得する電圧取得部と、前記電圧取得部により取得された取得電圧に応じて前記昇圧回路における印加電圧に対する昇圧量を決定し、その昇圧量により前記昇圧回路の昇圧制御を実施する昇圧制御部と、前記始動機を利用して前記内燃機関の再始動が行われることを判定する再始動判定部と、を備え、前記スイッチは、少なくとも前記再始動中、通電遮断の状態となるように切り替えられ、前記昇圧制御部は、前記再始動判定部により前記内燃機関の再始動が行われると判定された場合に、前記取得電圧に応じて決定される昇圧量を変更し、変更後の昇圧量に基づき前記昇圧制御を実施することとした。
始動機が駆動する際、始動機に電力を供給する蓄電池の電圧が降下するため、第1蓄電池と第2蓄電池のいずれの電力に基づき始動機が駆動される場合であっても、スイッチにより、第1蓄電池と第2蓄電池との間で通電が遮断される。その際、上記構成では、昇圧回路と、第1蓄電池との間の通電も遮断され、昇圧回路へ第2蓄電池の電圧が入力される。このとき、第1蓄電池の電圧に応じて昇圧量を決定すると、第1蓄電池と第2蓄電池との間の電圧差が大きいため、適切に電圧を昇圧させることができない。
そこで、昇圧制御部は、再始動判定部により内燃機関の再始動が行われると判定された場合に、取得電圧に応じて決定される昇圧量を変更し、変更後の昇圧量に基づき昇圧させることとした。これにより、始動機の駆動に基づき、第1蓄電池と第2蓄電池との間の電圧差が大きくなった場合であっても、適切な電圧に昇圧して、電気負荷に印加させることができる。
車載電源システムを示す電気回路図。 昇圧量と取得電圧の関係を示す図。 取得電圧の電圧降下を示す図。 (a)及び(b)は、エンジンの回転速度と、スタータの駆動開始タイミングとの関係を示す図。 (a)と(b)は、分極の収束を示す図。 昇圧量変更処理を示すフローチャート。 第2実施形態における判定タイミングを示す図。 第3実施形態における車載電源システムを示す電気回路図。 第3実施形態における電圧降下を示す図。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、エンジン(内燃機関に相当)を駆動源として走行する車両において、当該車両の各種機器に電力を供給する車載電源システムを具体化するものとしている。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付している。
(第1実施形態)
図1に示すように、車載電源システム100は、第1蓄電池としての鉛蓄電池11と、第2蓄電池としてのリチウムイオン蓄電池12と、を有する2電源システムであり、各蓄電池11,12からは始動機としてのスタータ13や、電気負荷としてのブロワモータ14への給電が可能となっている。また、この車載電源システム100は、エンジン200を制御するエンジンECU201と通信可能に接続されている。
鉛蓄電池11は周知の汎用蓄電池である。これに対し、リチウムイオン蓄電池12は、鉛蓄電池11に比べて、充放電における電力損失が少なく、出力密度、及びエネルギ密度の高い高密度蓄電池である。リチウムイオン蓄電池12は、鉛蓄電池11に比べて充放電時のエネルギ効率が高い蓄電池であるとよい。また、鉛蓄電池11は、リチウムイオン蓄電池12よりも蓄電容量が大きい蓄電池である。また、リチウムイオン蓄電池12は、それぞれ複数の単電池を有してなる組電池として構成されている。これら各蓄電池11,12の定格電圧はいずれも同じであり、例えば12Vである。
図示による具体的な説明は割愛するが、リチウムイオン蓄電池12は、収容ケースに収容されて基板一体の電池ユニットUとして構成されている。図1では、電池ユニットUを破線で囲んで示す。電池ユニットUは、外部端子P1,P2を有しており、このうち外部端子P1に鉛蓄電池11とスタータ13とBCM20とが接続され、外部端子P2にブロワモータ14や、電気負荷15が接続されている。なお、ブロワモータ14は、後述する昇圧回路30を介して、外部端子P1に接続されている。
スタータ13は、エンジン200を始動させる際に用いられる。スタータ13は、例えば、モータによるピニオンギアの回転駆動と、ピニオンギアの押出しとを独立して制御可能なタンデム式のものである。
電気負荷15には、供給電力の電圧が一定、又は所定範囲内で変動することが要求される定電圧負荷が含まれる。電気負荷15は被保護負荷ともいえる。定電圧要求負荷である電気負荷15の具体例としては、ナビゲーション装置やオーディオ装置、メータ装置、エンジンECU等の各種ECUが挙げられる。この場合、供給電力の電圧変動が抑えられることで、上記各装置において不要なリセット等が生じることが抑制され、安定動作が実現可能となっている。電気負荷15として、電動ステアリング装置やブレーキ装置等の走行系アクチュエータが含まれていてもよい。
ブロワモータ14は、送風のために用いられるモータである。ブロワモータ14は、図示しないブロワファンに連結されており、鉛蓄電池11又はリチウムイオン蓄電池12から供給された電力に基づき駆動する。ブロワモータ14の回転数は、ブロワモータ14に印加される電圧に依存し、印加電圧が高い場合には低い場合よりも回転数が大きくなる。そして、ブロワモータ14の回転数が大きくなると、それに伴い風量も大きくなる。
また、ブロワモータ14の要求電圧は、鉛蓄電池11又はリチウムイオン蓄電池12の定格電圧(12V)よりも高く、14Vとなっている。このため、昇圧回路30を介して接続されている。
昇圧回路30は、昇圧回路30に印加された電圧を昇圧して、ブロワモータ14に印加する回路である。昇圧回路30は、例えば、チョッパ方式のDC−DCコンバータである。昇圧回路30による昇圧動作時には、昇圧回路30内のスイッチング素子に対してオン/オフ制御が行われる。その際、デューティ比を制御することにより、昇圧回路30によって印加電圧が昇圧される。すなわち、昇圧回路30による昇圧動作時には、昇圧制御としてのPWM制御が行われることにより、昇圧回路30への印加電圧が昇圧されて、出力電圧として出力される。
BCM(Body Contorol Module)20は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等を含むマイコンにより構成されている。BCM20は、電源制御装置に相当する。BCM20は、各種機能を備える。例えば、BCM20は、鉛蓄電池11の電圧を取得する電圧取得部21と、昇圧制御部22としての機能を備えている。
電圧取得部21としてのBCM20は、鉛蓄電池11の電圧を検出する電圧検出回路21aから検出された鉛蓄電池11の電圧を取得する。そして、昇圧制御部22としてのBCM20は、電圧取得部21により取得された取得電圧に応じて昇圧量を決定し、昇圧回路30に入力(印加)された電圧を昇圧量に基づき昇圧させる昇圧制御を行う。
より詳しく説明すると、昇圧量は、昇圧回路30に印加された印加電圧に対してどれだけ電圧を昇圧させるかを定めるものである。昇圧量は、図2に示すように取得電圧に応じて定められている。具体的には、取得電圧に昇圧量が加算されることにより、所定の電圧(ブロワモータ14の要求電圧、すなわち、14V)となるように、昇圧量が定められている。昇圧量は、BCM20の記憶部に記憶されている。
BCM20は、取得電圧に応じて昇圧量を決定すると、昇圧量に基づき、デューティ比を決定し、昇圧回路30に対してPWM制御を行う。これにより、昇圧回路30は、印加電圧に昇圧量だけ電圧を昇圧したものを出力電圧としてブロワモータ14に出力することとなる。
電圧検出回路21aは、本実施形態では、BCM20の内部に設けられているが、外部に設けられていてもよい。また、BCM20は、鉛蓄電池11からの電力供給により動作する。なお、BCM20の各種機能は、ハードウェアである電子回路によって実現されてもよく、あるいは、少なくとも一部をソフトウェア、すなわちコンピュータ上で実行される処理によって実現されてもよい。
次に、電池ユニットUについて説明する。電池ユニットUには、ユニット内電気経路として、各外部端子P1,P2を繋ぐ電気経路L1と、電気経路L1上の接続点N1とリチウムイオン蓄電池12とを繋ぐ電気経路L2とが設けられている。このうち電気経路L1に第1スイッチとしてのスイッチSW1が設けられ、電気経路L2に第2スイッチとしてのスイッチSW2が設けられている。ブロワモータ14への電力は、電気経路L1,L2を介して鉛蓄電池11又はリチウムイオン蓄電池12から供給される。
なお、鉛蓄電池11からリチウムイオン蓄電池12までの電気経路で言えば、接続点N1よりも鉛蓄電池11の側(外部端子P1の側)にスイッチSW1が設けられ、接続点N1よりもリチウムイオン蓄電池12の側にスイッチSW2が設けられている。
電池ユニットUは、各スイッチSW1〜SW2を制御するスイッチ制御部51を備えている。スイッチ制御部51は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等を含むマイコンにより構成されている。
スイッチ制御部51は、各蓄電池11,12の蓄電状態等に基づいて、各スイッチSW1〜SW2等を制御する。また、例えば、スイッチ制御部51は、アイドリングストップ状態中、エンジン200が始動される場合、スイッチSW1を開放(オフ)させ、スイッチSW2を閉鎖(オン)させる。これにより、鉛蓄電池11と、ブロワモータ14や電気負荷15との間で通電が遮断され、リチウムイオン蓄電池12からブロワモータ14や電気負荷15に電力が供給されることとなる。このため、スタータ13の駆動に基づき大電力が消費され、鉛蓄電池11の電圧降下が生じても、ブロワモータ14や電気負荷15への電力供給に影響を与えることを防止できる。
次に、エンジンECU201について説明する。エンジンECU201は、エンジン200のアイドリングストップ制御を行う。アイドリングストップ制御は、概略として、所定の自動停止条件が成立するとエンジン200の燃焼が停止されるとともに、その後、所定の再始動条件が成立するとエンジン200が再始動される。この場合、自動停止条件には、例えば、自車両の車速がエンジン自動停止速度域(例えば、車速≦10km/h)にあり、かつアクセル操作が解除されたこと又はブレーキ操作が行われたことが含まれる。また、再始動条件としては、例えば、アクセル操作が開始されたことや、ブレーキ操作が解除されたことが含まれる。また、エンジンECU201は、エンジン200の再始動後、完爆したこと(すなわち、再始動が完了したこと)を判定する機能も備えている。なお、エンジン制御機能とアイドリングストップ機能とを別々のECUにて実施する構成にすることも可能である。
このエンジンECU201は、BCM20に接続されており、再始動条件が成立したとき、その旨(すなわち、スタータ13を利用してエンジン200の再始動が行われること)を示す信号をBCM20に出力するように構成されている。また、エンジンECU201は、再始動の完了が判定された場合、その旨を示す信号をBCM20に出力するように構成されている。
以上のように、本実施形態のBCM20は、鉛蓄電池11の電圧を取得して、取得電圧に応じた昇圧量を決定し、昇圧回路30に入力(印加)された電圧を昇圧量だけ昇圧させている。このため、スイッチSW1が閉鎖され、昇圧回路30と鉛蓄電池11との間が通電している場合、BCM20は、適切な出力電圧(すなわち、ブロワモータ14が要求する電圧)となるように、昇圧回路30に印加電圧を昇圧させることができる。
ところで、取得電圧に応じた昇圧量だけ昇圧させることによって、適切な出力電圧とすることができるのは、昇圧回路30に印加される電圧と、鉛蓄電池11の電圧との間に電圧差がない場合に限られる。すなわち、スイッチSW1が開放されて、鉛蓄電池11と昇圧回路30との間における通電が遮断される場合がある。この場合、リチウムイオン蓄電池12から昇圧回路30に電圧が印加されるため、昇圧回路30に印加される電圧と、鉛蓄電池11の電圧との間に電圧差が生じる可能性がある。特に、スタータ13を利用してエンジン200を再始動させる場合、鉛蓄電池11の電圧降下の影響を防止するため、スイッチSW1は開放されるが、この場合、図3に示すように、電圧差が大きくなる。
昇圧回路30に印加される電圧(すなわち、リチウムイオン蓄電池12の電圧)と、鉛蓄電池11の電圧との間における電圧差が大きくなると、鉛蓄電池11の電圧を基準として、昇圧量を決定しても適切な出力電圧となるように昇圧させることができない。例えば、BCM20が、電圧が低下した取得電圧に応じて昇圧量を決定する場合、低下した分、昇圧量を大きくすることとなる。しかしながら、昇圧回路30へ実際に印加される電圧は、リチウムイオン蓄電池12の電圧であるため、取得電圧(鉛蓄電池11の電圧)と同様に低下していない。このため、図3において破線で示すように、昇圧量を大きくした分だけ、ブロワモータ14の要求電圧よりも昇圧回路30からの出力電圧が大きくなるという事態が生じる。ブロワモータ14の要求電圧よりも高い電圧が印加されると、ブロワモータ14の回転数等が大きくなる。その結果、風量が大きくなり、ユーザに不快感を与える可能性がある。
そこで、本実施形態では、スタータ13を利用してエンジン200の再始動が行われる場合、昇圧量を変更して、適切な電圧に昇圧させるようにした。以下、詳しく説明する。
BCM20は、スタータ13を利用してエンジン200の再始動が行われるか否かを判定する再始動判定部23としての機能を備える。そして、昇圧制御部22としてのBCM20は、再始動判定部23によりエンジン200の再始動が行われると判定されたことを条件に、取得電圧に応じて決定される昇圧量を変更し、変更後の昇圧量に基づき昇圧させることとしている。
より詳しくは、BCM20は、取得電圧に応じて決定される昇圧量によって昇圧制御された場合における昇圧回路30の出力電圧よりも、昇圧回路30の出力電圧が低くなるように昇圧量を変更する。すなわち、BCM20は、取得電圧に応じた昇圧量を小さくする側に変更する。
具体的には、BCM20は、取得電圧に応じた昇圧量から、スタータ13の駆動に基づき取得電圧が低下するという予測のもと、スタータ13の駆動に基づく取得電圧の電圧降下に相当する値(絶対値)を減算して、変更後の昇圧量を決定している。スタータ13の駆動に基づく電圧降下の態様は毎回ほぼ同じとなっているため、予め実験などで測定しておき、BCM20の記憶部に記憶されている。BCM20は、これを読み出し、取得電圧に応じた昇圧量から、スタータ13の駆動に基づく取得電圧の電圧降下に相当する値を減算する。
なお、スタータ13の駆動に基づく取得電圧(鉛蓄電池11)の電圧降下は、図3に示すように、スタータ13の駆動開始からの時間に応じて変化する。このため、取得電圧に応じた昇圧量から、減算される電圧降下に相当する値もスタータ13の駆動開始からの時間に応じて変化させることが望ましい。これにより、図3の実線で示すように、適切な電圧に昇圧して、ブロワモータ14に印加させることができる。
また、エンジン200の出力軸の回転が停止する前におけるスタータ13の駆動開始時は、再始動が判定された時におけるエンジン200の回転速度(回転数(rpm))に応じてエンジンECU201により設定されるものである。なお、エンジン200が停止している場合(エンジン200の出力軸が回転していない場合)、再始動が判定された時にスタータ13の駆動が開始される。
より詳しくは、図4(a)に示すように、再始動条件の成立時におけるエンジン200の回転速度が正回転高速領域であると判定される場合、騒音を防止するため、エンジンECU201は、回転速度が低速領域(例えば、300rpm以下の領域であり、本実施形態では、0又は0近傍)となるまで待ってから、スタータ13の駆動を開始させる。
また、図4(b)に示すように、再始動条件の成立時におけるエンジン200の回転速度が逆回転領域である場合(0以下である場合)、スタータ13を保護するため、回転速度が0又は0近傍となるまで待ってから、スタータ13の駆動を開始させる。
このように、再始動条件の成立時からスタータ13が駆動開始するまでの間には、時間差があるため、BCM20が、再始動条件の成立時に昇圧量を変更すると、適切な電圧に昇圧できない可能性がある。
そこで、BCM20は、再始動が行われると判定された場合、スタータ13の駆動開始時を推定する推定部24としての機能を備えた。そして、BCM20は、推定部24により推定されたスタータ13の駆動開始時に基づき、昇圧量の変更を開始することとした。
推定部24としてのBCM20について図4に基づき詳しく説明する。BCM20は、再始動が行われると判定された時(再始動条件成立時)におけるエンジン200の回転速度に応じて駆動開始時を推定する。なお、図3及び図4において、再始動条件成立時は、時点T11であり、駆動開始時は、時点T12であり、エンジン完爆を示すタイミングは、時点T13である。また、図3及び図4において、エンジン200が自立復帰できないタイミングは、時点T10である。また、エンジン200の状態(回転速度等)は、エンジンECU201等から取得すればよい。そして、BCM20は、推定された駆動開始時において、昇圧量の変更を開始する。
また、BCM20は、エンジン200の再始動が完了したことを判定する完了判定部25としての機能を備える。しかしながら、エンジン200が完爆して再始動が完了し、それに伴いスタータ13の駆動が終了した場合であっても、電力消費に基づき鉛蓄電池11に分極が生じているため、図3及び図5に示すように、鉛蓄電池11の電圧が定格電圧に戻るまで、時間差がある。
この場合、取得電圧と、昇圧回路30への印加電圧との間に差が生じているため、前述と同様に、BCM20は、適切に電圧を昇圧できなくなる。具体的には、取得電圧に応じた昇圧量を決定すると、昇圧回路30の出力電圧が高くなってしまう。なお、分極が解消し、鉛蓄電池11の電圧が定格電圧に戻るまでの時間は、鉛蓄電池11の状態(分極状態)に応じて定められる。鉛蓄電池11の分極状態は、充放電の履歴から特定することができ、放電の回数が多いほど、また、放電が深く長時間であるほど、分極が大きくなり、定格電圧に戻るまでの時間が長くなることがわかっている。
そこで、昇圧制御部22としてのBCM20は、エンジン200の再始動が完了したと判定された場合、完了と判定された時(時点T13)から、鉛蓄電池11の状態に応じた待機時間が経過した時(時点T14,T14a,T14b)に昇圧量の変更を終了することとした。つまり、BCM20は、再始動が完了したと判定された時から、鉛蓄電池11の状態に応じた待機時間が経過した後、取得電圧に応じた昇圧量を決定し、当該昇圧量に基づき、昇圧回路30に印加された電圧を昇圧することとしている。
なお、分極が収束するまでの間、BCM20は、取得電圧に応じて決定される昇圧量によって昇圧制御された場合における昇圧回路30の出力電圧よりも、昇圧回路30の出力電圧が低くなるように昇圧量を変更する。つまり、BCM20は、取得電圧に応じて決定される昇圧量を小さくする側に変更する。
具体的には、BCM20は、取得電圧に応じた昇圧量から、分極により取得電圧が低下するという予測のもと、分極に基づく電圧降下に相当する値(絶対値)を減算して、変更後の昇圧量を決定している。鉛蓄電池11の分極に基づく電圧降下の態様は毎回ほぼ同じとなっているため、予め実験などで測定しておき、BCM20の記憶部に記憶されている。BCM20は、これを読み出し、取得電圧に応じた昇圧量から、分極に基づく取得電圧の電圧降下に相当する値を減算する。
なお、分極に基づく鉛蓄電池11の電圧降下は、図5に示すように、鉛蓄電池11の分極状態(充放電の履歴)に応じて異なる。なお、図5(a)は、放電分極の小さい鉛蓄電池11の分極の収束を示し、図5(b)は、放電分極の大きい鉛蓄電池11の分極の収束を示している。図5に示すように、放電分極の小さい鉛蓄電池11における分極の収束期間(時点T13〜T14a)の方が、放電分極の大きい鉛蓄電池11における分極の収束期間(時点T13〜T14b)よりも短くなっている。また、分極に基づく鉛蓄電池11の電圧降下は、再始動が完了したと判定された時からの経過時間によって収束していく(小さくなる)。このため、昇圧量から減算する電圧降下の値も、鉛蓄電池11の分極状態及び再始動完了時からの経過時間に基づき、変化させることが望ましい。これにより、適切な電圧に昇圧して、ブロワモータ14に印加させることができる。
次に、昇圧量を変更する昇圧量変更処理について図6に基づき説明する。昇圧量変更処理は、BCM20により、所定周期ごとに実行される。なお、昇圧回路30に昇圧動作させるためのBCM20によるPWM制御は、ブロワモータ14の稼働中、昇圧量変更処理に関わらず実行されている。
BCM20は、アイドリングストップ状態中であるか否かを判定する(ステップS101)。この判定結果が否定の場合(ステップS101:NO)には、スタータ13が駆動して、昇圧量が変更されることはないため、昇圧量変更処理を終了する。
ステップS101の判定結果が肯定の場合(ステップS101:YES)、BCM20は、スタータ13を利用してエンジン200の再始動が行われるか否かを判定する(ステップS102)。具体的には、BCM20は、再始動条件が成立した旨の信号をエンジンECU201から入力したか否かを判定する。この判定結果が否定の場合(ステップS102:NO)には、昇圧量変更処理を終了する。
ステップS102の判定結果が肯定の場合(ステップS102:YES)、BCM20は、スタータ13の駆動が実施されるか否かを判定する(ステップS103)。例えば、BCM20は、エンジン200の回転速度から、自立復帰可能であると判定した場合、スタータ13の駆動が実施されないと判定し、自立復帰が不能であると判定した場合、スタータ13の駆動が実施されると判定する。この判定結果が否定の場合(ステップS103:NO)には、スタータ13が駆動して、昇圧量が変更されることはないため、昇圧量変更処理を終了する。
ステップS103の判定結果が肯定の場合(ステップS103:YES)、BCM20は、スタータ13の駆動開始時を推定する(ステップS104)。具体的には、再始動条件成立時におけるエンジン200の回転速度に応じて、再始動条件の成立時からスタータ13の駆動開始時までの時間を推定する。
その後、BCM20は、スタータ13の駆動開始時となったか否かを判定する(ステップS105)。具体的には、再始動条件の成立時からスタータ13の駆動開始時までの時間が経過したか否かを判定する。ステップS105の判定結果が否定の場合(ステップS105:NO)には、所定時間待機して、再びステップS105を実行する。
ステップS105の判定結果が肯定の場合(ステップS105:YES)、BCM20は、昇圧量の変更を開始する(ステップS106)。ステップS106以降、BCM20は、取得電圧に応じた昇圧量からスタータ13の駆動に基づく電圧降下に相当する値を減算して、変更後の昇圧量を決定する。そして、BCM20は、変更後の昇圧量に基づき、デューティ比を決定し、昇圧回路30に対してPWM制御を実行する。
その後、BCM20は、再始動が完了したか否かを判定する(ステップS107)。ステップS107において、エンジン200が完爆し、エンジンECU201から再始動が完了した旨の信号を入力したか否かを判定する。この判定結果が否定の場合(ステップS107:NO)、所定時間待機して、再びステップS107を実行する。
ステップS107の判定結果が肯定の場合(ステップS107:YES)、BCM20は、再始動が完了した時から分極に基づく電圧低下が終了(分極が収束)するまでの時間を推定する(ステップS108)。ステップS108において、BCM20は、鉛蓄電池11の分極状態に基づき、再始動が完了した時から分極に基づく電圧低下が終了するまでの時間を推定する。なお、ステップS108以降、BCM20は、取得電圧に応じた昇圧量から分極に基づく電圧降下に相当する値を減算して、変更後の昇圧量を決定することとなる。
そして、BCM20は、鉛蓄電池11の分極が終了(収束)したか否かを判定する(ステップS109)。具体的には、再始動完了時から分極に基づく電圧低下が終了(分極が収束)するまでの時間が経過したか否かを判定する。ステップS109の判定結果が否定の場合(ステップS109:NO)、所定時間待機して、再びステップS109を実行する。
ステップS109の判定結果が肯定の場合(ステップS109:YES)、BCM20は、昇圧量の変更を終了する(ステップS110)。ステップS110以降、BCM20は、取得電圧に応じた昇圧量を決定し、この昇圧量に基づき、昇圧回路30に対してPWM制御を実行する。そして、BCM20は、昇圧量変更処理を終了する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
スタータ13が駆動する際、スタータ13に電力を供給する鉛蓄電池11の電圧が降下するため、スイッチSW1により、鉛蓄電池11とリチウムイオン蓄電池12との間で通電が遮断される。その際、上記実施形態の構成では、昇圧回路30と、鉛蓄電池11との間の通電も遮断され、昇圧回路30へリチウムイオン蓄電池12の電圧が入力される。このとき、鉛蓄電池11の電圧に応じて昇圧量を決定すると、鉛蓄電池11とリチウムイオン蓄電池12との間の電圧差が大きいため、適切に電圧を昇圧させることができない。
そこで、BCM20は、エンジン200の再始動が行われると判定されたことを条件に、取得電圧に応じて決定される昇圧量を変更し、変更後の昇圧量に基づき昇圧させることとした。これにより、スタータ13の駆動に基づき、鉛蓄電池11とリチウムイオン蓄電池12との間の電圧差が大きくなった場合であっても、適切な電圧に昇圧して、ブロワモータ14に印加させることができる。
再始動が行われると判定された場合であっても、スタータ13が駆動開始するまでタイムラグがある。そこで、BCM20は、推定部24により推定されたスタータ13の駆動開始時に基づき、昇圧量の変更を開始することとした。このため、スタータ13の駆動に基づく鉛蓄電池11の電圧降下のタイミングに応じた適切なタイミングで、昇圧量を変更することができる。これにより、適切な電圧に昇圧して、ブロワモータ14に印加させることができる。
エンジン200の出力軸の回転が停止する前、再始動条件成立時におけるエンジン200の回転速度(回転数)に応じて駆動開始時が設定されるスタータ13が採用されている場合において、BCM20は、エンジン200の回転速度に応じて駆動開始時を推定している。このため、スタータ13の駆動に基づく鉛蓄電池11の電圧降下のタイミングに応じた適切なタイミングで、昇圧量を変更することができる。
スタータ13は鉛蓄電池11から電力が供給されるため、スタータ13の駆動に基づき、取得電圧(鉛蓄電池11の電圧)が低下する一方、昇圧回路30に電圧を入力(印加)するリチウムイオン蓄電池12の電圧は低下しないこととなる。このとき、取得電圧に応じて決定される昇圧量により印加電圧(リチウムイオン蓄電池12の電圧)を昇圧させると、リチウムイオン蓄電池12の電圧は低下していないので、昇圧回路30から出力される電圧が大きくなってしまう。そこで、BCM20は、取得電圧に応じて決定される昇圧量を小さくする側に変更することした。具体的には、BCM20は、取得電圧に応じた昇圧量から、スタータ13の駆動に基づき取得電圧が低下するという予測のもと、スタータ13の駆動に基づく取得電圧の電圧降下に相当する値を減算して、変更後の昇圧量を決定した。これにより、適切な電圧に昇圧して、ブロワモータ14に印加させることができる。
エンジン200の再始動完了に伴い、スタータ13の駆動が終了しても、分極の影響により、電圧降下した鉛蓄電池11の電圧が元に戻るまで多少の時間を要する。この時間は、鉛蓄電池11の分極状態によって異なることがわかっている。そこで、BCM20は、エンジン200の再始動が完了したと判定された場合、完了と判定された時から、鉛蓄電池11の分極状態に応じた待機時間が経過した時に昇圧量の変更を終了することとした。これにより、鉛蓄電池11とリチウムイオン蓄電池12との間における電圧差が小さい状況となった適切なタイミングで、昇圧量の変更を終了することができる。
スイッチSW1は、少なくとも再始動中、通電遮断の状態となるように切り替えられる。これにより、スタータ13の駆動に基づいて鉛蓄電池11及びリチウムイオン蓄電池12が共に電圧降下することを防止でき、その影響を最小限とすることができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、再始動条件成立時におけるエンジン200の回転速度に基づき、スタータ13の駆動開始時を推定していたが、第2実施形態では、鉛蓄電池11の電圧に基づきスタータ13が駆動したことを判定している。以下、詳しく説明する。
第2実施形態において、図7に示すように、BCM20は、取得電圧が所定の閾値以下となった場合(時点T40)、エンジン200の再始動に基づき、スタータ13の駆動が開始されたことを判定する(駆動判定を肯定する)。前記閾値は、スタータ13の駆動に基づき、鉛蓄電池11の電圧降下が生じたことを示す値となっている。
そして、この場合、BCM20は、取得電圧に応じて決定される昇圧量を変更し、変更後の昇圧量に基づき昇圧させる。
また、BCM20は、取得電圧が完了判定値よりも大きくなった場合(時点T41)、エンジン200の再始動が完了し、スタータ13の駆動が終了したことを判定する。なお、完了判定値は、前記閾値以上の値であることが望ましい。そして、この場合、BCM20は、昇圧量の変更を終了し、取得電圧に応じた昇圧量に基づき昇圧させる。
以上詳述した第2実施形態によれば、鉛蓄電池11の電圧によって、スタータ13の駆動開始及び終了を判定するため、構成や制御を簡素化することができる。例えば、エンジンECU201から、エンジン200の回転速度(回転数)を入力する必要がなくなり、スタータ13の駆動期間や分極終了時を判定する必要がなくなる。
なお、鉛蓄電池11の電圧に基づきスタータ13が駆動したことを判定したが、同様にして、再始動の開始や、完了を判定してもよい。これにより、再始動条件が成立したか否かを判定する必要がなくなる。
(第3実施形態)
上記第1実施形態では、鉛蓄電池11の電力によりスタータ13を駆動させたが、回路構成を変更し、リチウムイオン蓄電池12の電力によりスタータ13を駆動させてもよい。以下、詳しく説明する。
図8に示すように、第3実施形態の電池ユニットUの外部端子P1には、鉛蓄電池11と電気負荷15とBCM20とが接続され、外部端子P2には、スタータ13とブロワモータ14が接続されている。
第3実施形態では、スタータ13は駆動する際、リチウムイオン蓄電池12から電力が供給され、リチウムイオン蓄電池12の電圧が降下する。このため、スタータ13を利用してエンジン200を再始動させる場合、リチウムイオン蓄電池12の電圧降下の影響を防止するため、スイッチSW1は開放される。
この場合、図9に示すように、昇圧回路30に印加される電圧(すなわち、リチウムイオン蓄電池12の電圧)と、鉛蓄電池11の電圧との間における電圧差が大きくなり、鉛蓄電池11の電圧を基準として、昇圧量を決定しても適切な出力電圧となるように昇圧させることができない。
例えば、BCM20が、取得電圧に応じて昇圧量を決定しても、昇圧回路30に印加される電圧は降下しているため、図9の破線で示すように、昇圧回路30の出力電圧がその分、低下することとなる。
そこで、昇圧制御部22としてのBCM20は、再始動判定部23によりエンジン200の再始動が行われると判定された場合(時点T50)、取得電圧に応じて決定される昇圧量を変更し、変更後の昇圧量に基づき昇圧制御を実施することとしている。なお、第1実施形態と同様に、BCM20は、駆動開始時(時点T51)に、昇圧量の変更を開始する。
より詳しくは、BCM20は、取得電圧に応じて決定される昇圧量によって昇圧制御された場合における昇圧回路30の出力電圧よりも、昇圧回路30の出力電圧が高くなるように昇圧量を変更する。つまり、BCM20は、取得電圧に応じて決定される昇圧量を大きくする側に変更する。
具体的には、BCM20は、取得電圧に応じた昇圧量に、スタータ13の駆動に基づきリチウムイオン蓄電池12が低下するという予測のもと、スタータ13の駆動に基づくリチウムイオン蓄電池12の電圧降下に相当する値(絶対値)を加算して、変更後の昇圧量を決定している。スタータ13の駆動に基づくリチウムイオン蓄電池12の電圧降下の態様は、予め実験などで測定しておき、BCM20の記憶部に記憶されている。BCM20は、これを読み出し、取得電圧に応じた昇圧量から、スタータ13の駆動に基づく取得電圧の電圧降下に相当する値を加算する。
なお、スタータ13の駆動に基づくリチウムイオン蓄電池12の電圧降下は、鉛蓄電池11と同様に、スタータ13の駆動開始からの時間に応じて変化する。このため、取得電圧に応じた昇圧量から、加算される電圧降下に相当する値もスタータ13の駆動開始からの時間に応じて変化させることが望ましい。これにより、図9の実線で示すように、適切な電圧に昇圧して、ブロワモータ14に印加させることができる。
また、第1実施形態の鉛蓄電池11と同様に、スタータ13の駆動後、電力消費に基づきリチウムイオン蓄電池12に分極が生じる(時点T52〜T53)。そこで、BCM20は、エンジン200の再始動が完了したと判定された場合、完了と判定された時(時点T52)から、リチウムイオン蓄電池12の分極状態に応じた待機時間が経過した時(時点T53)に昇圧量の変更を終了することとしている。
なお、分極が収束するまでの間、BCM20は、取得電圧に応じて決定される昇圧量によって昇圧制御された場合における昇圧回路30の出力電圧よりも、昇圧回路30の出力電圧が高くなるように昇圧量を変更する。つまり、BCM20は、取得電圧に応じて決定される昇圧量を大きくする側に変更する。
具体的には、BCM20は、取得電圧に応じた昇圧量から、分極によりリチウムイオン蓄電池12の電圧が低下するという予測のもと、分極に基づく電圧降下に相当する値を加算して、変更後の昇圧量を決定している。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
スタータ13はリチウムイオン蓄電池12から電力が供給されて駆動するため、スタータ13の駆動に基づき、昇圧回路30に電圧を印加するリチウムイオン蓄電池12の電圧が低下することとなる。その一方、スタータ13の駆動時、スイッチSW1は開放されるため、取得電圧(鉛蓄電池11の電圧)は低下しないこととなる。このとき、取得電圧に応じて決定される昇圧量により印加電圧(リチウムイオン蓄電池12の電圧)を昇圧させると、リチウムイオン蓄電池12の電圧は低下しているため、昇圧回路30から出力される電圧が要求電圧よりも小さくなってしまう。
そこで、BCM20は、取得電圧に応じて決定される昇圧量を大きくする側に変更することとした。具体的には、BCM20は、取得電圧に応じて決定される昇圧量にリチウムイオン蓄電池12の電圧降下に相当する値を加算する。これにより、適切な電圧に昇圧して、ブロワモータ14に印加させることができる。
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されず、例えば以下のように実施してもよい。なお、以下では、各実施形態で互いに同一又は均等である部分には同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
上記実施形態において電気負荷15を、定電圧要求負荷以外の一般的な電気負荷としてもよい。一般的な電気負荷の具体例としては、シートヒータやリヤウインドウのデフロスタ用ヒータ、ヘッドライト、フロントウインドウのワイパ、空調装置の送風ファン等が挙げられる。また、これらの電気負荷を、電気負荷15とは別に外部端子P1,P2に接続してもよい。
上記実施形態において、ブロワモータ14の要求電圧は、可変であってもよい。この場合、BCM20は、ブロワモータ14から要求電圧を示す信号を入力し、それに応じて昇圧量を変更することとなる。
上記実施形態において、スタータ13の駆動開始時を推定したが、推定しなくてもよい。再始動条件の成立時に昇圧量の変更を開始してもよい。また、再始動完了時に、昇圧量の変更を終了してもよい。
上記実施形態において、スタータ13の代わりに、発電機能及び力行機能を有するISG(Integrated Starter Generator)を始動機として採用してもよい。
上記実施形態において、昇圧回路からの出力電圧が供給される電気負荷としてブロワモータ14を採用したが、ブロワモータ14以外の電気負荷を採用してもよい。例えば、イグニッションコイルを採用してもよい。
上記実施形態において、BCM20が備える各種機能(電圧検出回路21a、電圧取得部21、昇圧制御部22、再始動判定部23、推定部24、及び完了判定部25)のうち、一部又は全部の機能を他の制御装置、例えば、エンジンECU、アイドリングストップECU等に備えてもよい。
11…鉛蓄電池、12…リチウムイオン蓄電池、13…スタータ、14…ブロワモータ、20…BCM、21…電圧取得部、22…昇圧制御部、23…再始動判定部、30…昇圧回路、100…車載電源システム。

Claims (7)

  1. 電気負荷(14)に接続された昇圧回路(30)に対して第1蓄電池(11)と第2蓄電池(12)とが並列接続されているとともに、アイドリングストップ状態にある内燃機関(200)を再始動させる際に前記第1蓄電池又は前記第2蓄電池により始動機(13)が駆動されるようになっており、前記第1蓄電池と前記第2蓄電池とを接続する電気経路において前記昇圧回路との接続点(N1)よりも前記第1蓄電池側に設けられるスイッチ(SW1)を備えた車載電源システム(100)に適用される電源制御装置(20)において、
    前記第1蓄電池の電圧を取得する電圧取得部(21)と、
    前記電圧取得部により取得された取得電圧に応じて前記昇圧回路における印加電圧に対する昇圧量を決定し、その昇圧量により前記昇圧回路の昇圧制御を実施する昇圧制御部(22)と、
    前記始動機を利用して前記内燃機関の再始動が行われることを判定する再始動判定部(23)と、を備え、
    前記スイッチは、少なくとも前記再始動中、通電遮断の状態となるように切り替えられ、
    前記昇圧制御部は、前記再始動判定部により前記内燃機関の再始動が行われると判定された場合に、前記取得電圧に応じて決定される昇圧量を変更し、変更後の昇圧量に基づき前記昇圧制御を実施する電源制御装置。
  2. 前記再始動判定部は、アイドリングストップ状態において再始動条件の成立に伴い、再始動が行われる旨を判定し、
    前記再始動判定部により前記再始動が行われると判定された場合、前記始動機の駆動開始時を推定する推定部(24)を備え、
    前記昇圧制御部は、前記推定部により推定された前記始動機の駆動開始時に基づき、前記昇圧量の変更を開始する請求項1に記載の電源制御装置。
  3. 前記内燃機関の出力軸の回転が停止する前における前記始動機の駆動開始時は、前記再始動が判定された時における前記内燃機関の回転速度に応じて設定されるものであり、
    前記推定部は、前記再始動判定部により前記再始動が行われると判定された時における前記内燃機関の回転速度に応じて駆動開始時を推定する請求項2に記載の電源制御装置。
  4. 前記始動機は、前記第1蓄電池により駆動されるようになっており、
    前記昇圧制御部は、前記第1蓄電池について、前記始動機の駆動に伴う電圧降下が生じたことに基づいて、前記昇圧量の変更を開始する請求項1に記載の電源制御装置。
  5. 前記始動機は、前記第1蓄電池により駆動されるようになっており、
    前記昇圧制御部は、前記取得電圧に応じて決定される前記昇圧量を小さくする側に変更する請求項1〜請求項4のうちいずれか1項に記載の電源制御装置。
  6. 前記始動機は、前記第2蓄電池により駆動されるようになっており、
    前記昇圧制御部は、前記取得電圧に応じて決定される前記昇圧量を大きくする側に変更する請求項1〜請求項3のうちいずれか1項に記載の電源制御装置。
  7. 前記内燃機関の再始動が完了したか否かを判定する完了判定部(25)を備え、
    前記昇圧制御部は、前記内燃機関の再始動が完了したと判定された場合、完了と判定された時から、前記第1蓄電池又は前記第2蓄電池の状態に応じた待機時間が経過した時に昇圧量の変更を終了する請求項1〜請求項6のうちいずれか1項に記載の電源制御装置。
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