JP2019068399A - 情報読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 通信範囲をアンテナの近傍に限定することができる情報読取装置を提供する。【解決手段】 アンテナ12は上面28Uに開口28が設けられた筐体20に収容され、開口28内に金属板30が開口28から離間して配置されている。筐体20の側面、底面26ではアンテナからの電波が大幅に減衰するため、通信範囲外とすることができる。開口28と金属板30の間の隙間32を電波を通過することになるので、必要量電波を減衰させることで、通信範囲を上面28Uの開口28近傍に限定させることが可能となる。【選択図】 図1

Description

本発明は、無線通信媒体に記録される情報を無線通信により読み取る情報読取装置に関するものである。
従来、RFIDタグ等の無線通信媒体に記録される情報を無線通信により読み取る情報読取装置では、出力電波の周波数帯や送受信電力の変更だけでなくアンテナの形状や構成等によってその読み取り距離を変更することができる。しかしながら、情報読取装置の近傍にあるRFIDタグのみと通信を行わせることは難しい。
この問題を解決するための技術として、下記特許文献1に開示される情報読取装置が知られている。特許文献1では、アンテナ基板をケースに収容し、アンテナ基板の背面に対向する底板を反射器として用いるとともに、アンテナ基板の側面に対向する側板を反射器として用いることで、アンテナ基板の上側の読み取り方向に指向性を持たせている。
特開2015−121911号公報
ところで、上述のような構成では、上側に指向性を持たせることができるが、上側の通信距離をアンテナ近傍に限定させることは難しいと考えられる。電波を弱めることで、アンテナ上側の一部のみの近傍に指向性を持たせることは可能であるが、指向性は変わらないため、上側一部のみとなってしまい、アンテナ近傍全体に限定することは難しい。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、通信範囲をアンテナの近傍に限定することができる情報読取装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、導電性の筐体(20)と無線通信媒体に記憶される情報を電波を介し無線通信により読み取る情報読取装置本体(40)とからなる情報読取装置(10)であって、前記情報読取装置本体のアンテナ(12)は、前記筐体に収容され、前記筐体は、前記アンテナから所定距離離間し、前記筐体は、所定の面に開口(28)が設けられ、前記開口内に、前記開口よりも外寸の小さな導電板(30)が前記開口から離間して配置されている。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、アンテナは金属等の導電性の筐体に収容され、筐体はアンテナから所定距離離間する。筐体には、所定の面に開口が設けられ、開口内に導電板が開口から離間して配置されている。筐体の側面、開口の対向面側、即ち、側面、底面の導電面ではアンテナからの電波が大幅に減衰するため、筐体の側面側及び底面側を通信範囲外とすることができる。開口側にはアンテナからの直接波、反射波が向かうが、開口と導電板の間の隙間を電波を通過することになるので、隙間の幅を調整することで必要量電波を減衰させることができる。即ち、筐体の開口側のみに指向性を持たせることで、通信範囲を開口側のみに限定させると共に、筐体及び導電板で電波を適切に減衰させ、通信範囲を開口近傍に限定させることが可能となる。
請求項2の発明では、情報読取装置本体はアンテナ一体型であるため、情報読取装置本体を筐体内に収容させることのみで、情報読取装置の通信範囲を筐体の開口側のみに限定させると共に、通信範囲を開口近傍に限定させることが可能となる。
請求項3の発明では、筐体は直方体であって、上面に開口が設けられている。このため、直方体の上面の近傍に通信範囲を限定できるので、作業者が筐体上面にかざした荷札(無線通信媒体)のみと通信を行うことが可能となる。
請求項4の発明では、アンテナは、指向性が開口側に向くように配置されているので、情報読取装置の通信範囲を筐体の開口側のみに限定させ易い。
請求項5の発明では、アンテナは電波の波長の1/2から1/10の距離分、開口から離間している。このため、筐体の開口側のみに指向性を持たせ、通信範囲を開口側のみに限定させると共に、筐体及び導電板で電波を適切に減衰させ、通信範囲を開口近傍に限定させることが可能となる。
請求項6の発明では、電波の波長の1/2から1/10の距離分、開口に対する筐体の対向面からアンテナが離間している。このため、筐体の開口側のみに指向性を持たせ、通信範囲を開口側のみに限定させると共に、筐体及び導電板で電波を適切に減衰させ、通信範囲を開口近傍に限定させることが可能となる。
請求項7の発明では、対向面上に設けられた電波の波長の1/2から1/10の厚みの発泡性樹脂上にアンテナが配置される。発泡性樹脂上にアンテナを載置するのみで、電波の波長の1/2から1/10の距離分、開口に対する筐体の対向面からアンテナを離間させ、所望の特性を得ることができる。
請求項8の発明では、導電板は、表面側が露出される非透明の樹脂板の裏面側に設けられる。開口が樹脂板で覆われ、樹脂板の裏面の導電板を隠すことができる。
請求項9の発明では、筐体の底面を構成する直方形の各辺が電波の波長の1/2以上に形成される。このため、筐体の開口側のみに指向性を持たせ、通信範囲を開口側のみに限定させると共に、筐体及び導電板で電波を適切に減衰させ、通信範囲を開口近傍に限定させることが可能となる。
請求項10の発明では、導電板を構成する該直方形の各辺が電波の波長の1/2以上に形成される。このため、筐体の開口側のみに指向性を持たせ、通信範囲を開口側のみに限定させると共に、筐体及び導電板で電波を適切に減衰させ、通信範囲を開口近傍に限定させることが可能となる。
請求項11の発明では、筐体と導電板との間隔は、電波の波長の1/4から1/8に形成されている。このため、筐体の開口側のみに指向性を持たせ、通信範囲を開口側のみに限定させると共に、筐体及び導電板で電波を適切に減衰させ、通信範囲を開口近傍に限定させる。作業者が筐体上面にかざした荷札(無線通信媒体)のみと通信を行うことが可能となり、意図しない荷札(無線通信媒体)との通信を行うことが無い。
図1(A)は第1実施形態に係る情報読取装置の筐体の斜視図であり、図1(B)は情報読取装置の概略構成を示す説明図である。 第1実施形態の情報読取装置の応用例の説明図である。 図3(A)は第1実施形態の第1改変例に係る情報読取装置の説明図であり、図3(B)は第1実施形態の第2改変例に係る情報読取装置の説明図である。 図4(A)は第2実施形態の情報読取装置の応用例の説明図であり、図4(B)は第2実施形態の情報読取装置の概略構成を示す説明図である。 筐体に収容されたアンテナによる放射パターンを示す図である。 アンテナのみでの放射パターンを示す図である。 筐体に収容されたアンテナによる放射パターンを筐体と導電板との間隔を調整しシミュレーションした結果を示す図である。 筐体に収容されたアンテナによる放射パターンを筐体と導電板との間隔を調整しシミュレーションした結果を示す図である。 筐体に収容されたアンテナによる放射パターンを筐体と導電板との間隔を調整しシミュレーションした結果を示す図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の情報読取装置を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。図1(A)は第1実施形態に係る情報読取装置の筐体の斜視図であり、図1(B)は情報読取装置の概略構成を示す説明図である。
図1(B)に示されるように、情報読取装置のアンテナ12は、図1(A)に示される箱形状の導電性を備えるステンレス等の金属製の筐体20に収容される。筐体20は、第1側面22a、第2側面22b、第3側面22c、第4側面22d、底面26、上面28Uを備える。上面28Uに開口28が形成される。開口28は、第1側面22a、第2側面22b、第3側面22c、第4側面22dの上端の内側に形成される。筐体20の底面26は直方形、特に、正方形であることが、電波の特性に対称性を持たせるために望ましい。即ち、第1側面22a、第2側面22b、第3側面22c、第4側面22dの幅w1は均等であることが望ましい。情報読取装置の使用電波の周波数が818MHz〜920MHzで、その電波の波長λの1/2が160mm程度になるが、w1は、λ/2:160mm以上であることが望ましい。第1実施形態の情報読取装置では、w1は600mmに設定される。筐体20の側面、底面の厚みには特に制約は無く、例えば、樹脂製の筐体の外面にアルミニューム膜を蒸着することによっても構成することができる。更に、アンテナ12は、第1側面22a、第2側面22b、第3側面22c、第4側面22dからλ/4:80mm以上離れていることが望ましい。
開口28の内側には導電性を備えるステンレス等の金属板30が設けられる。
金属板30は、筐体20の第1側面22aと対向する第1側端部30aと、第2側面22bと対向する第2側端部30bと、第3側面22cと対向する第3側端部30cと、第4側面22dと対向する第4側端部30dとを備える。金属板30は、直方形、特に、正方形であることが、電波の特性に対称性を持たせるために望ましい。即ち、第1側端部30aと第2側端部30bと第3側端部30cと第4側端部30dの幅w2は均等であることが望ましい。w2は、λ/2:160mm以上であることが望ましい。第1実施形態では、w2は440mmに設定される。第1側面22aと第1側端部30aとの間の隙間32の距離da、第2側面22bと第2側端部30bとの間の距離db、第3側面22cと第3側端部30cとの間の距離dc、第4側面22dと第4側端部30dとの間の距離ddは、均一であることが電波の特性に対称性を持たせるために望ましい。距離da、db、dc、ddは、λ/4:80mm以下であることが望ましく、λ/8:40mm以上であることが望ましい。第1実施形態では、距離da、db、dc、ddは80mm以下、40mm以上に設定される。金属板30の厚みには特に制約は無く、例えば、樹脂製の板材の外面にアルミニューム膜を蒸着することによって金属板を構成することができる。
アンテナ12は、上面側(金属板側)に指向性を有するパッチアンテナから成る。アンテナ12は、筐体20の中央部に置かれ、情報読取装置本体40からケーブル18を介して給電される。第1実施形態では、情報読取装置本体40が筐体20内に収容されているが、情報読取装置本体は筐体の外側に配置することも可能である。アンテナ12と金属板30との距離dUは、λ/2:160mm以下でλ/10:160mm以上であることが望ましく、λ/4:80mmであることが最適である。また、アンテナ12と筐体20の底面26との距離dLは、λ/2:160mm以下でλ/10:160mmであることが望ましく、λ/4:80mmであることが最適である。この例ではパッチアンテナが用いられるが、アンテナとしては逆Lアンテナ、逆Fアンテナ等の種々のタイプを用い得る。アンテナは指向性を有するものが好適である。
情報読取装置本体40は、制御部44を備えている。制御部44は、公知の電波方式で伝送を行う回路として構成されており、発振器、変調器、増幅器、復調器、無線通信媒体(RFIDタグ)と無線通信するためのアンテナ基板などを備えており、ケーブル18を介してアンテナ12に接続されている。この制御部44は、例えば発振器で生成された発振信号を変調器によって変調し、その変調波をアンテナ12を介して送信電波として出力し、無線通信媒体からの電波をアンテナ12を介して受信すると復調器にて復調等することで無線通信媒体の取り付けられた部品または商品の情報等を取得するように構成されている。更に、制御部44は、後述するタブレット端末とのBluetooth(登録商標)通信を行うための通信制御器を備える。
図5は、第1実施形態の情報読取装置の電磁界シミュレーション結果を示す図表であり、図6は、情報読取装置本体のアンテナ12単体の電磁界シミュレーション結果を示す図表である。図5中の第1実施形態の情報読取装置の電磁界シミュレーションでは、上面を0に取り、周波数920MHz、メインローブの大きさは−1.28db、メインローブの方向は25.0deg、半値角(3db)は88.2degであった。図6中のアンテナ単体の電磁界シミュレーションでは、上面を0に取り、周波数920MHz、メインローブの大きさは3.8db、メインローブの方向は359.0deg、半値角(3db)は120.0degであった。
図6中のアンテナ単体の電磁界シミュレーション結果から分かるように、アンテナ単体で指向性を上方に向けた場合、上方に向かって所定範囲が通信可能になってしまい、上方の近傍に通信範囲を限定することはできない。また、アンテナの側方、及び、下方までも通信可能な範囲に入ることになる。
図5中の第1実施形態の情報読取装置の電磁界シミュレーション結果から分かるように、上方のゲインが図6と比較して広範囲になっている。また、側面、及び、下面のゲインが低いため、筐体の上面近傍のみで読み取り可能であることが分かる。更に、筐体の上面が読み取り範囲であるが、筐体の上面の外側は読み取り範囲外になる。
図2は、第1実施形態の情報読取装置の応用例の説明図である。
第1実施形態の情報読取装置10は、部品倉庫内で必要部品を集めるためのピッキングカート50に搭載されている。ピッキングカート50には部品収容のためのブラコン54が設けられている。また、情報読取装置10には、該情報読取装置内に収容された情報読取装置本体40とBluetooth通信を行うタブレット端末52が取り付けられている。
情報読取装置本体のアンテナ単体での上面側の読み取り範囲は2.5mになるが、アンテナの直上を離れると筐体20の上面28Uの近傍であっても読み取り範囲から外れる。これに対して、第1実施形態の情報読取装置10では、筐体20の上面28Uの上であればいずれの場所でも読み取り可能である。そして、筐体の上面近傍(h=約0.3m)の範囲のみを読み取り可能にする。更に、筐体の上側であっても、上面28Uの外側は読み取り範囲外である。このため、第1実施形態の情報読取装置10では、筐体20の上面28Uにかざされた無線通信媒体(RFIDタグ)のみと無線通信を行い、他の無線通信媒体(RFIDタグ)の情報を読み取ることが無い。
図2に示される第1実施形態の情報読取装置の応用例では、タブレット端末52により取り出し対象の部品の倉庫内の位置が作業者に示され、作業者は部品の置かれている場所までピッキングカート50を移動させる。そして、タブレット端末52によって指示された取り出し対象の部品が作業者によって取られ、筐体20の上面28Uにかざされる。部品に取り付けられたRFIDタグの情報が情報読取装置10によって読み取られ、タブレット端末52へ送られる。タブレット端末52は指示した部品であるかを確認し、指示した部品である場合、ブラコン54に入れるように作業者に指示する。他方、指示した部品では無い場合、作業者に指示した部品と代えるように訂正指示を出す。
第1実施形態の情報読取装置10では、アンテナ12は金属等の導電性の筐体20に収容され、筐体はアンテナから所定距離dL分離間する。筐体20には、上面28Uに開口28が設けられ、開口28内に導電性の金属板30が開口28から距離da、db、dc、dd離間して配置されている。筐体20の側面、開口の対向面側、即ち、側面22a、22b、22c、22d、底面26の導電面でアンテナ12からの電波が大幅に減衰するため、筐体20の側面22a、22b、22c、22d側及び底面26側を通信範囲外とすることができる。開口側にはアンテナ12からの直接波、反射波が向かうが、開口28と金属板30の間の隙間32を電波が通過することになるので、隙間32の距離da、db、dc、ddを調整することで必要量電波を減衰させることができる。即ち、筐体20の上面28Uの開口28側のみに指向性を持たせることで、通信範囲を上面28U側のみに限定させると共に、筐体20及び金属板30で電波を適切に減衰させ、通信範囲を上面28U近傍に限定させることが可能となる。
第1実施形態の情報読取装置10では、筐体20は直方体であって、上面28Uに開口28が設けられている。このため、直方体の上面28Uの近傍に通信範囲を限定できるので、作業者が筐体20の上面28Uにかざした荷札(無線通信媒体)のみと通信を行うことが可能となる。
第1実施形態の情報読取装置10では、アンテナ12は、指向性が開口28側に向くように配置されているので、情報読取装置の通信範囲を筐体20の開口28側のみに限定させ易い。
第1実施形態の情報読取装置10では、アンテナ12は距離dU(電波の波長の1/2から1/10)分、開口28から離間している。このため、筐体20の開口28側のみに指向性を持たせ、通信範囲を開口側のみに限定させると共に、筐体20及び金属板30で電波を適切に減衰させ、通信範囲を開口28近傍に限定させることが可能となる。
第1実施形態の情報読取装置10では、開口28に対する筐体の対向面(底面26)からアンテナ12が距離dL(電波の波長の1/2から1/10)分、離間している。このため、筐体20の開口28側のみに指向性を持たせ、通信範囲を開口側のみに限定させると共に、筐体20及び金属板30で電波を適切に減衰させ、通信範囲を開口28近傍に限定させることが可能となる。
第1実施形態の情報読取装置10では、筐体20の底面26を構成する直方形の各辺が幅w1(電波の波長の1/2以上)に形成される。このため、筐体20の開口28側のみに指向性を持たせ、通信範囲を開口側のみに限定させると共に、筐体20及び金属板30で電波を適切に減衰させ、通信範囲を開口28近傍に限定させることが可能となる。
第1実施形態の情報読取装置10では、金属板30を構成する該直方形の各辺が幅w2(電波の波長の1/2以上)に形成される。このため、筐体20の開口28側のみに指向性を持たせ、通信範囲を開口側のみに限定させると共に、筐体20及び金属板30で電波を適切に減衰させ、通信範囲を開口28近傍に限定させることが可能となる。
[第1実施形態の第1改変例]
図3(A)は第1実施形態の第1改変例に係る情報読取装置の筐体20を示す。
第1実施形態の第1改変例では、筐体20内の底面26側に厚みdL(λ/2:160mm以下でλ/10:160mm以上)の下側発泡性樹脂64が置かれ、下側発泡性樹脂64上にアンテナ12が配置される。アンテナ12上に厚みdU((λ/2:160mm以下でλ/10:160mm以上)の上側発泡性樹脂66が置かれる。そして、上側発泡性樹脂66上に金属板30が配置される。
第1実施形態の第1改変例の情報読取装置では、底面26上に設けられた電波の波長の1/2から1/10の厚みdLの下側発泡性樹脂64上にアンテナ12が配置される。下側発泡性樹脂64上にアンテナを載置するのみで、電波の波長の1/2から1/10の距離分、底面26からアンテナ12を離間させ、所望の特性を得ることができる。更に、アンテナ12上に設けられた電波の波長の1/2から1/10の厚みdUの上側発泡性樹脂66上に金属板30が配置される。上側発泡性樹脂66上に金属板30を載置するのみで、電波の波長の1/2から1/10の距離分、アンテナ12から金属板30を離間させ、所望の特性を得ることができる。なお、第1実施形態の第1改変例では、発泡性樹脂を用いたが、発泡性樹脂の代わりに段ボール箱を用いることもできる。
[第1実施形態の第2改変例]
図3(B)は第1実施形態の第2改変例に係る情報読取装置の筐体20を示す。
第1実施形態の第1改変例では、筐体20内の底面26側に厚みdLa(λ/2:160mm以下でλ/10:160mm以上)の下側発泡性樹脂64が置かれ、下側発泡性樹脂64上にアンテナ12を内蔵するアンテナ一体型の情報読取装置本体40が配置される。そして、上面28U上に非透明の樹脂板48が設けられる。樹脂板48の裏側に金属板30が取り付けられている。
第1実施形態の第2改変例の情報読取装置では、情報読取装置本体40はアンテナ一体型であるため、情報読取装置本体40を筐体20内に収容させることのみで、情報読取装置の通信範囲を筐体20の開口28側のみに限定させると共に、通信範囲を開口近傍に限定させることが可能となる。更に、金属板30は、表面側が露出される非透明の樹脂板48の裏面側に設けられる。開口28が樹脂板で覆われ、樹脂板の裏面の金属板30を隠すことができる。
[第2実施形態]
図4(B)は、第2実施形態の係る情報読取装置の筐体20を示す。
第2実施形態では、筐体20は第1側面22a、第2側面22b、第3側面22c、第4側面22d(図中、第2側面22b、第4側面22dのみ示す)上に平板状の上面24を備える。上面24の中央側に開口28が形成され、開口28内に金属板30が設けられる。
図4(B)に示す筐体20は、図4(A)に示すように、商品を販売するPOSレジシタの近傍に配置されて、テーブル62に設けられた開口68に固定されている。商品に付されたRFIDタグなどの無線通信媒体がの筐体20の上面24にかざされるときに、この無線通信媒体に記録される商品情報等(販売額や商品名等)を無線通信により読み取ってPOSレジシタ等に出力する読取装置として構成されている。
上述したように図1中に示される筐体20第1側面22aと第1側端部30aとの間の隙間32の距離da、第2側面22bと第2側端部30bとの間の距離db、第3側面22cと第3側端部30cとの間の距離dc、第4側面22dと第4側端部30dとの間の距離(間隔)ddは、λ/4以下であることが望ましく、λ/8以上であることが望ましい。このシミュレーションの結果を図7〜図9を参照して説明する。図7〜図9は、筐体に収容されたアンテナによる放射パターンを筐体と導電板との間隔を調整しシミュレーションした結果を示す図である。この電磁界シミュレーションでは、上面を0に取り、周波数は920MHzとした。そして、図1中に示される筐体20の第1側面22a、第2側面22b、第3側面22c、第4側面22dの幅w1は均等で、w1は600mm(>λ/2)に設定される。アンテナ12と金属板30との距離dUはλ/4で、アンテナ12と筐体20の底面26との距離dLはλ/4である。
図7(A)は、導電板を設けなかった場合の放射パターンの電磁界シミュレーション結果を示す。導電板を設けないと、電波が全方向に飛びすぎて、読み取り範囲を所望の範囲に限定させることができない。
図7(B)は、導電板の四辺をλ/10の大きさにし、筐体と導電板との間隔を283.72mm(0.87λ)にした場合の放射パターンの電磁界シミュレーション結果を示す。筐体と導電板との間隔がλ/4(0.25λ)超であると、電波が上方及び側方に飛びすぎて、読み取り範囲を所望の範囲に限定させることができない。
図7(C)は、導電板の四辺をλ/8の大きさにし、筐体と導電板との間隔を279.65mm(0.85λ)にした場合の放射パターンの電磁界シミュレーション結果を示す。筐体と導電板との間隔がλ/4(0.25λ)超であると、電波が上方及び側方に飛びすぎて、読み取り範囲を所望の範囲に限定させることができない。
図7(D)は、導電板の四辺をλ/4の大きさにし、筐体と導電板との間隔を259.23mm(0.79λ)にした場合の放射パターンの電磁界シミュレーション結果を示す。筐体と導電板との間隔がλ/4(0.25λ)超であると、電波が上方及び側方に飛びすぎて、読み取り範囲を所望の範囲に限定させることができない。
図8(A)は、導電板の四辺をλ/2の大きさにし、筐体と導電板との間隔を218.57mm(0.67λ)にした場合の放射パターンの電磁界シミュレーション結果を示す。筐体と導電板との間隔がλ/4(0.25λ)超であると、電波が上方及び側方に飛びすぎて、読み取り範囲を所望の範囲に限定させることができない。
図8(B)は、導電板の四辺を274.28mmの大きさにし、筐体と導電板との間隔をλ/2(0.5λ)にした場合の放射パターンの電磁界シミュレーション結果を示す。筐体と導電板との間隔がλ/4(0.25λ)超であると、電波が上方及び側方に飛びすぎて、読み取り範囲を所望の範囲に限定させることができない。
図8(C)は、導電板をλの大きさにし、筐体と導電板との間隔を137.14mm(0.42λ)にした場合の放射パターンの電磁界シミュレーション結果を示す。筐体と導電板との間隔がλ/4(0.25λ)超であると、電波が上方及び側方に飛びすぎて、読み取り範囲を所望の範囲に限定させることができない。
図8(D)は、導電板を437.14mmの大きさにし、筐体と導電板との間隔をλ/4にした場合の放射パターンの電磁界シミュレーション結果を示す。筐体と導電板との間隔がλ/4(0.25λ)であると、電波が上方及び側方に適切に飛び、上方及び側方への特性がフラットになり、読み取り範囲を所望の範囲に限定させることができる。
図9(A)は、導電板を500mm(>λ/2)の大きさにし、筐体と導電板との間隔を50mm(0.15λ)にした場合の放射パターンの電磁界シミュレーション結果を示す。筐体と導電板との間隔がλ/4(0.25λ)〜λ/8(0.125λ)であると、電波が上方及び側方に適切に飛び、上方及び側方への特性がフラットになり、読み取り範囲を所望の範囲に限定させることができる。
図9(B)は、導電板を518.58mm(>λ/2)の大きさにし、筐体と導電板との間隔をλ/8にした場合の放射パターンの電磁界シミュレーション結果を示す。筐体と導電板との間隔がλ/8であると、電波が上方及び側方に適切に飛び、上方及び側方への特性がフラットになり、読み取り範囲を所望の範囲に限定させることができる。
図9(C)は、導電板を534.86mm(>λ/2)の大きさにし、筐体と導電板との間隔をλ/10にした場合の放射パターンの電磁界シミュレーション結果を示す。筐体と導電板との間隔がλ/8未満であると、電波が上方及び側方に飛ばず、特性がいびつになり、読み取り範囲を所望の範囲に設定させることができない。
図9(D)は、導電板で筐体の開口を覆った場合の放射パターンの電磁界シミュレーション結果を示す。電波がいずれの方向にも飛ばず、読み取り範囲を設定させることができない。
以上の電磁界シミュレーション結果から、筐体と導電板との間隔はλ/4以下、λ/8以上であることで、読み取り範囲を所望の範囲に設定させるための臨界的効果を発揮する。この結果は、周波数は820〜950MHzの範囲で適用可能である。
上述した実施形態では、筐体の開口を上側に向けた例が挙げられたが、筐体の開口を側面に設け、筐体の側方の無線通信媒体との無線通信を行うことも可能である。
10…情報読取装置
12…アンテナ
20…筐体
28…開口
28U…上面
30…金属板
40…情報読取装置本体
48…樹脂板

Claims (11)

  1. 導電性の筐体と無線通信媒体に記憶される情報を電波を介し無線通信により読み取る情報読取装置本体とからなる情報読取装置であって、
    前記情報読取装置本体のアンテナは、前記筐体に収容され、
    前記筐体は、前記アンテナから所定距離離間し、
    前記筐体は、所定の面に開口が設けられ、
    前記開口内に、前記開口よりも外寸の小さな導電板が前記開口から離間して配置されていることを特徴とする情報読取装置。
  2. 請求項1の情報読取装置であって、
    前記情報読取装置本体はアンテナ一体型であり、
    前記情報読取装置本体は、前記アンテナと共に前記筐体内に収容されていることを特徴とする情報読取装置。
  3. 請求項1又は請求項2の情報読取装置であって、
    前記筐体は直方体であって、
    前記筐体の上面に前記開口が設けられていることを特徴とする情報読取装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1の情報読取装置であって、
    前記アンテナは、指向性が前記開口側に向くように配置されていることを特徴とする情報読取装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1の情報読取装置であって、
    前記アンテナは、前記電波の波長の1/2から1/10の距離分、前記開口から離間していることを特徴とする情報読取装置。
  6. 請求項5の情報読取装置であって、
    前記アンテナは、前記電波の波長の1/2から1/10の距離分、前記開口に対する前記筐体の対向面から離間していることを特徴とする情報読取装置。
  7. 請求項6の情報読取装置であって、
    前記アンテナは、前記対向面上に設けられた前記電波の波長の1/2から1/10の厚みの発泡性樹脂上に配置されることを特徴とする情報読取装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1の情報読取装置であって、
    前記導電板は、表面側が露出される非透明の樹脂板の裏面側に設けられ、前記開口内に配置されることを特徴とする情報読取装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1の情報読取装置であって、
    前記筐体の底面は直方形であり、該直方形の各辺は前記電波の波長の1/2以上に形成されていることを特徴とする情報読取装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか情報読取装置であって、
    前記導電板は直方形であり、該直方形の各辺は前記電波の波長の1/2以上に形成されていることを特徴とする情報読取装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか情報読取装置であって、
    前記筐体と前記導電板との間隔は、前記電波の波長の1/4から1/8に形成されていることを特徴とする情報読取装置。
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