JP2019067694A - 燃料電池用ガス流路形成板および燃料電池スタック - Google Patents

燃料電池用ガス流路形成板および燃料電池スタック Download PDF

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Abstract

【課題】ガス流路部内においてガスを適正に拡散させることのできる燃料電池用ガス流路形成板および燃料電池スタックを提供する。【解決手段】ガス流路形成板22は、膜電極接合体13側に突出する形状で第1方向Lと同第1方向Lに交差する第2方向とにおいてそれぞれ並ぶように配置された複数の凸部26を有する。ガス流路形成板22は、複数の凸部26のうちの隣り合う二つの凸部26に挟まれた部分を含むガス流路形成板22における膜電極接合体13側の部分からなるガス流路部27と、凸部26の内部を含むガス流路形成板22におけるフラットセパレータ21側の部分からなる水流路部28と、を有する。ガス流路形成板22は凸部26の側壁に形成されて同凸部26の内外を連通する開口部29を有し、開口部29は一つの凸部26に対して一箇所のみ設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、膜電極接合体と仕切板との間に介設されて燃料電池の単セルのセパレータを構成する燃料電池用ガス流路形成板、および同単セルが複数積層して形成された燃料電池スタックに関する。
例えば固体高分子型燃料電池は、一対のセパレータによって膜電極接合体が挟まれた構造の単セルを複数積層することによって形成された燃料電池スタックを備えている。上記セパレータとしては、平板状の仕切板と、同仕切板および上記膜電極接合体の間に介設されたガス流路形成板とを備えたものがある(例えば特許文献1参照)。
特許文献1では、ガス流路形成板は、膜電極接合体側に突出して規則的に並ぶ複数の凸部を有している。このガス流路形成板における膜電極接合体側の部分(隣り合う凸部に挟まれた部分を含む)は、単セルの内部に供給されるガス(燃料ガスや酸化剤ガス)を流通させるためのガス流路として機能する。また、ガス流路形成板における仕切板側の部分(上記凸部の内部を含む)は、発電に際して単セルの内部で発生する水を単セルの外部に排出するための水流路として機能する。上記ガス流路形成板の凸部には、その内部(水流路)と外部(ガス流路)とを連通する貫通孔が、凸部の突端を間に挟む位置にそれぞれ形成されている。
こうした燃料電池スタックでは、膜電極接合体での発電に際して発生した水が、ガス流路形成板の貫通孔を介して水流路に流入する。そして、水流路内に流入した水は、同水流路の内部を流れるガスの流動圧力によって押し流されて水流路の外部に排出される。
特開2011−48980号公報
上記燃料電池スタックでは、ガス流路における上記凸部の両側に圧力差を生じさせることにより、ガス流路内のガスの一部が、凸部の突端に向かうように、同凸部の一方の側方部分から他方の側方部分に流れるようになる。これにより、ガス流路内のガスを膜電極接合体に向けて拡散させることが可能になる。
ただし、上記ガス流路拡散板では、凸部の突端を間に挟む位置に貫通孔が形成されている。そのため、凸部の両側に圧力差が生じさせたとしても、上記ガスが、凸部の突端に向かうことなく、各貫通孔を介して凸部の内部を通過するように流れてしまうおそれがある。この場合には、膜電極接合体に向けてガスを適正に拡散させることができなくなるため、燃料電池スタックの発電効率の向上を見込めなくなってしまう。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガス流路部内においてガスを適正に拡散させることのできる燃料電池用ガス流路形成板および燃料電池スタックを提供することにある。
上記課題を解決するための燃料電池用ガス流路形成板は、膜電極接合体と仕切板との間に介設されて燃料電池の単セルのセパレータを構成するガス流路形成板であって、前記膜電極接合体側に突出する形状で第1方向と同第1方向に交差する第2方向とにおいてそれぞれ並ぶように配置された複数の凸部と、前記複数の凸部のうちの隣り合う前記凸部に挟まれた部分を含む前記ガス流路形成板における前記膜電極接合体側の部分からなるガス流路部と、前記凸部の内部を含む前記ガス流路形成板における前記仕切板側の部分からなる水流路部と、前記凸部の側壁に形成されて同凸部の内外を連通する開口部と、を有し、前記開口部は、一つの前記凸部に対して一箇所のみ設けられている。
上記構成によれば、凸部の一箇所のみに開口部が設けられているため、凸部の内部および開口部が同凸部の両側を連通する通路にはならない。そのため、ガス流路における凸部の両側に圧力差が生じた場合には、ガス流路部内のガスの一部を、凸部の突端に向かうように、同凸部の一方の側方部分から他方の側方部分に流すことができるようになる。したがって、ガス流路部内においてガスを適正に拡散させることができる。
上記燃料電池用ガス流路形成板において、前記開口部は、前記複数の凸部の全てに設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、ガス流路形成板の仕切板側の部分(水流路部)を広い範囲に渡って実際に水が流通する流路として機能させることができるため、同ガス流路形成板が設けられた単セルの排水性能を高くすることができる。
上記燃料電池用ガス流路形成板において、前記開口部を、一つの貫通孔によって構成することができる。
上記燃料電池用ガス流路形成板において、前記凸部は等間隔で規則的に並んでおり、前記開口部は、その全てが同一方向に向けて開口していることが好ましい。
上記構成によれば、ガス流路形成板の各部においてガスの拡散と水の排出とをバランス良く行うことができる。
上記課題を解決するための燃料電池用ガス流路形成板は、膜電極接合体と仕切板との間に介設されて燃料電池の単セルのセパレータを構成するガス流路形成板であって、前記膜電極接合体側に突出する形状で間隔を置いて並ぶ複数の突条と、前記複数の突条のうちの隣り合う前記突条に挟まれた部分を含む前記ガス流路形成板における前記膜電極接合体側の部分からなるガス流路部と、前記突条の内部を含む前記ガス流路形成板における前記仕切板側の部分からなる水流路部と、前記突条の側壁に形成されて同突条の内外を連通する複数の開口部と、を有し、前記複数の開口部は、前記突条の延設方向において互いに間隔を置いた位置に形成されている。
上記構成によれば、突条の両側壁に開口部が形成される場合であっても、一方の側壁に形成される開口部と他方の側壁に形成される開口部とが突条の延設方向と直交する方向(直交方向)において重なる位置にはならない。そのため、突条の両側壁に形成された開口部が上記直交方向において重なる位置になるものと比較して、突条の両側に圧力差が生じた場合に同突条の内部をガスが通過し難い構造にすることができる。したがって、ガス流路部における突条の両側に圧力差が生じた場合には、ガス流路部内のガスの一部を、突条の突端に向かうように、同突条の一方の側方部分から他方の側方部分に流すことができるようになる。したがって、ガス流路部内においてガスを適正に拡散させることができる。
上記燃料電池用ガス流路形成板において、前記複数の開口部は、前記突条の両側壁のうちの一方のみに形成されることが好ましい。
上記構成によれば、ガス流路における突条の両側に圧力差が生じた場合に、その圧力差によって突条の内部をガスが通過することのない構造にすることができる。したがって、ガス流路内においてガスを適正に拡散させることができる。
上記課題を解決するための燃料電池スタックは、複数の単セルが積層されてなる燃料電池スタックであって、前記単セルは、膜電極接合体と同膜電極接合体を挟む一対のセパレータとを備え、前記一対のセパレータの少なくとも一方は、仕切板と、同仕切板および前記膜電極接合体の間に介設された上記燃料電池用ガス流路形成板と、を備える。
本発明の燃料電池用ガス流路形成板および燃料電池スタックによれば、ガス流路部内においてガスを適正に拡散させることができる。
ガス流路形成板および燃料電池スタックの一実施形態を示す断面図。 ガス流路形成板の(a)は平面図、(b)は(a)のB矢視図、(c)は(a)のC矢視図、(d)は(a)のD矢視図。 ガス流路形成板の(a)は斜め上方から見た斜視図、(b)は斜め下方から見た斜視図。 ガス流路形成板の(a)は斜め上方から見た斜視図、(b)は斜め下方から見た斜視図。 (a)は実施形態の単セルの断面構造を概略的に示す断面図、(b)は比較例の単セルの断面構造を概略的に示す断面図。 変形例のガス流路形成板を概略的に示す平面図。 変形例のガス流路形成板を概略的に示す平面図。 変形例のガス流路形成板を概略的に示す平面図。 変形例のガス流路形成板を概略的に示す平面図。 変形例のガス流路形成板を概略的に示す平面図。 変形例のガス流路形成板を概略的に示す平面図。 変形例のガス流路形成板を概略的に示す平面図。
以下、ガス流路形成板および燃料電池スタックの一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態の燃料電池スタックは、複数の単セル10が積層された構造をなしており、固体高分子型燃料電池に内蔵されている。複数の単セル10は、いずれも四角枠状をなす第1フレーム11および第2フレーム12を備えており、これらフレーム11,12によって四角シート状をなす周知の膜電極接合体13の外縁部分が挟持されている。膜電極接合体13は、固体高分子電解質膜14と、この固体高分子電解質膜14を間に挟む形状の一対の電極触媒層15,16と、それら電極触媒層15,16の外面を覆う形状の一対のガス拡散層17,18とを有する多層構造をなしている。
膜電極接合体13は、第1セパレータ20と第2セパレータ30との間に挟まれている。第1セパレータ20は、膜電極接合体13のカソード側(図1の下側)のガス拡散層17に当接しており、平板状のフラットセパレータ21と、同フラットセパレータ21および膜電極接合体13の間に介設されたガス流路形成板22とを備えている。第2セパレータ30は、膜電極接合体13のアノード側(図1の上側)のガス拡散層18に当接しており、平板状のフラットセパレータ31と、同フラットセパレータ31および膜電極接合体13の間に介設されたガス流路形成板32とを備えている。フラットセパレータ21,31およびガス流路形成板22,32はそれぞれ金属板材によって形成されている。本実施形態では、フラットセパレータ21,31が仕切板に相当する。
単セル10の内部には、図示しない酸化剤ガス供給源から後述するガス流路部27に対して酸化剤ガスを供給するための供給通路41と、発電に供されなかった酸化剤ガスをガス流路部27の外部へ排出するための排出通路42とが、第1フレーム11およびフラットセパレータ21によって区画形成されている。
また、単セル10の内部には、図示しない燃料ガス供給源から後述するガス流路部37に対して燃料ガスを供給するための供給通路51と、発電に供されなかった燃料ガスをガス流路部37の外部へ排出するための排出通路52とが、第2フレーム12およびフラットセパレータ31によって区画形成されている。
なお図1に示す部分では、第2セパレータ30のガス流路形成板32は、第1セパレータ20のガス流路形成板22に対して上下反転するとともに左右反転した形状である。そのため以下では、第1セパレータ20のガス流路形成板22については詳細に説明する一方、第2セパレータ30のガス流路形成板32については第1セパレータ20のガス流路形成板22の各部の符号「2*」にそれぞれ「10」を加算した符号「3*」を付すとともに各符号「2**」にそれぞれ「100」を加算した符号「3**」を付すことによって重複する説明を省略する。
以下、ガス流路形成板22の構造について説明する。
図2(a)、図2(b)、図2(c)および図2(d)に示すように、ガス流路形成板22は、ステンレス鋼板などの一枚の金属板材をロール成形することによって形成されている。
ガス流路形成板22は、形状の異なる三種類の略波板形状の部分(小振部23、大振部24、中振部25)が周期的に並んだ構造になっている。このガス流路形成板22では、小振部23、大振部24、中振部25といった順に三つの部分が並んだ構成を単位構成UNとして、同単位構成UNが多数並ぶように配置されている。三種類の略波板形状の部分のうち、小振部23は波形状における振幅が最も小さい形状であり、大振部24は同振幅が最も大きい形状であり、中振部25は同振幅が中程度の形状である。
小振部23は、上記波形状における上記膜電極接合体13側に突出した部分(凸部分231)がフラットセパレータ21から若干離間した位置で延びるとともに、同波形状における上記膜電極接合体13に対して凹んだ部分(凹部分232)のフラットセパレータ21側の端面が同フラットセパレータ21に接している。
大振部24は、その波形状における上記膜電極接合体13側に突出した部分(凸部分241)の突端面が同膜電極接合体13に接するとともに、同波形状における上記膜電極接合体13に対して凹んだ部分(凹部分242)のフラットセパレータ21側の端面が同フラットセパレータ21に接している。
中振部25は、その全体が上記大振部24から離れるほど上記膜電極接合体13から離間するように傾斜している。
中振部25は、その波形状の延伸方向Lにおいて、傾斜の度合いの小さい緩傾斜部251と傾斜の度合いの大きい急傾斜部252とが交互に並んだ構造になっている。中振部25の急傾斜部252の上記延伸方向Lにおける位置は大振部24の凸部分241と同一の位置になっており、中振部25の緩傾斜部251の上記延伸方向Lにおける位置は大振部24の凹部分242と同一の位置になっている。
中振部25の大振部24側の端部では、急傾斜部252が波形状における上記膜電極接合体13側に突出した部分(凸部分)になっており、緩傾斜部251が同波形状における上記膜電極接合体13に対して凹んだ部分(凹部分)になっている。そして、こうした中振部25の大振部24側の端部では、凸部分の上記膜電極接合体13側の端部が同膜電極接合体13に接するとともに、凹部分の上記フラットセパレータ21側の端部が同フラットセパレータ21と膜電極接合体13との間で延びている。
一方、中振部25の上記大振部24から離間する側の端部では、急傾斜部252が波形状における上記膜電極接合体13に対して凹んだ部分(凹部分)になっており、緩傾斜部251が同波形状における上記膜電極接合体13側に突出した部分(凸部分)になっている。そして、中振部25の上記大振部24から離間する側の端部では、凸部分(緩傾斜部251)および凹部分(急傾斜部252)が共にフラットセパレータ21と膜電極接合体13との間(詳しくは、フラットセパレータ21から若干離間した位置)で延びている。
なお、中振部25の上記大振部24から離間する側の端部の隣には小振部23が配置されている。そして、中振部25の上記大振部24から離間する側(すなわち小振部23側)の端部は、小振部23よりも膜電極接合体13側で延びている。また、中振部25の上記大振部24から離間する側の端部では、上記延伸方向Lにおける中振部25の凸部分の位置と小振部23の凸部分231の位置とが同一になっており、同延伸方向Lにおける中振部25の凹部分と小振部23の凹部分232とが同一になっている。
図3(a)、図3(b)、図4(a)および図4(b)に示すように、ガス流路形成板22では、大振部24の凸部分241と中振部25の急傾斜部252とによって、膜電極接合体13側に突出するドーム形状の凸部26が構成されている。
ガス流路形成板22では、凸部26の配設位置が上記延伸方向Lにおいて互い違いの位置になるように、隣り合う二つの単位構成UN(図2参照)が配置されている。すなわち、隣り合う二つの単位構成UNは、上記延伸方向Lと直交する直交方向において、一方の単位構成UNの凸部26と他方の単位構成UNにおける二つの凸部26に挟まれた部分とが並ぶように配置されている。これにより、凸部26は、第1方向である上記延伸方向Lと、第1方向に交差する第2方向(図3中および図4中に矢印CRで示す方向)とにおいて、それぞれ等間隔で並ぶように規則的に配置されている。
ガス流路形成板22の膜電極接合体13側の部分には、隣り合う凸部26によって挟まれた部分に、凹溝状のガス流路部27が形成される。詳しくは、ガス流路部27は、隣り合う凸部26(大振部24の凸部分241および中振部25の急傾斜部252)の各側壁と、隣り合う凸部26を繋ぐ部分(大振部24の凹部分242、中振部25の緩傾斜部251、小振部23)とによって仕切られた部分である。このガス流路部27は、ガス流路形成板22の膜電極接合体13側において略格子状に延びており、主に酸化剤ガスを流通させるための通路として機能する。
図4(a)に示すように、ガス流路部27における小振部23の凸部分231や中振部25の急傾斜部252が配置された部分では、ガス流路部27の内壁面の一部が、小振部23の凹部分232から離れるに連れて膜電極接合体13側に近づくように傾斜した形状になっている。そのため、ガス流路部27内を流れる酸化剤ガスの一部は、そうしたガス流路部27の内壁面の傾斜した部分に沿って流れることによって膜電極接合体13に向かい、ガス拡散層17(図1参照)の内部に流入するようになる。
また、ガス流路部27における小振部23の凸部分231や中振部25の緩傾斜部251が配置された部分は、ガス流路部27における上記小振部23の凹部分232が配置された部分よりも、膜電極接合体13側に突出した形状になっている。そのため、ガス流路部27における小振部23の凸部分231や中振部25の緩傾斜部251が配置された部分では、流路断面積が部分的に狭くなっており、他の部分(詳しくは、小振部23の凹部分232が配置された部分)と比較して内部圧力が高くなる。
これにより、ガス流路部27の内部では、凸部26を間に挟む位置において、すなわち小振部23の凸部分231が配置される凸部26の大振部24側の位置と小振部23の凹部分232が配置される凸部26の急傾斜部252側の位置との間において圧力差が生じるようになる。そして、この圧力差によって、ガス流路部27内を流れる酸化剤ガスの一部が、凸部26の大振部24側から急傾斜部252側に向けて同凸部26を乗り越えるように流れて、上記延伸方向Lと交差する方向にも流れるようになる。また、ガス流路部27の内部では、延伸方向Lにおいて隣り合う凸部26に挟まれた部分を間に挟む位置において、すなわち小振部23の凸部分231が配置される一方側の位置と小振部23の凹部分232が配置される他方側の位置との間において圧力差が生じるようになる。そして、この圧力差によって、ガス流路部27内を流れる酸化剤ガスの一部が、上記延伸方向Lにおいて隣り合う凸部26によって挟まれた部分を通過するように流れて、同延伸方向Lと交差する方向に流れるようになる。
本実施形態では、このようにして酸化剤ガスがガス流路部27の内部に拡散されるようになっている。そして、ガス流路部27の内部において上記延伸方向Lと交差する方向に流れる酸化剤ガスの一部は、凸部26の側壁に沿って流れるなどして膜電極接合体13に向かい、ガス拡散層17の内部に流入するようになる。
このように、ガス流路形成板22を採用することによって膜電極接合体13に酸化剤ガスが供給され易くなるため、燃料電池セルの発電効率の向上を図ることができる。
図2(b)、図2(c)、図3(b)および図4(b)に示すように、ガス流路形成板22のフラットセパレータ21側の部分には、隣り合う二つの小振部23によって挟まれた部分に、凹溝状の水流路部28が形成される。詳しくは、水流路部28は、隣り合う小振部23の各側壁とそれら小振部23を繋ぐ部分(大振部24および中振部25)とによって仕切られた部分(凸部26の内部を含む)であり、主に、膜電極接合体13での発電に伴って生成された水を排出するための通路として機能する。
図3(a)および図3(b)に示すように、ガス流路形成板22の小振部23と大振部24との境界部分には、凸部26の内部(水流路部28)と外部(ガス流路部27)とを連通する貫通孔(開口部29)として、小振部23の凸部分231と大振部24の凸部分241との間隙が配置されている。この開口部29は、一つの貫通孔からなるとともに、各凸部26の側壁に設けられている。開口部29は、全ての凸部26に一つずつ設けられており、全てが同一方向(図3(a)における左斜め下方向)に向けて開口している。
また、ガス流路形成板22の大振部24と中振部25との境界部分には、同ガス流路形成板22の上記フラットセパレータ21側の部分(水流路部28)と上記膜電極接合体13側の部分(ガス流路部27)とを連通する貫通孔(開口部221)として、大振部24の凹部分242と中振部25の緩傾斜部251との間隙が配置されている。
これら開口部29,221は、単セル10の内部で発生する水を水流路部28に排出する通路として機能する。
図1の下側の単セル10に示すように、燃料ガスが供給通路51を通じてガス流路部37内に供給されると、同燃料ガスはガス流路部37を通じてガス拡散層18に流入する。そして、燃料ガスはガス拡散層18を通過するとともに拡散されて電極触媒層16に供給される。一方、酸化剤ガスが供給通路41を通じてガス流路部27内に供給されると、同酸化剤ガスはガス流路部27を通じてガス拡散層17に流入する。そして、酸化剤ガスはガス拡散層17を通過するとともに拡散されて電極触媒層15に供給される。このようにして膜電極接合体13に対して燃料ガスおよび酸化剤ガスが供給されると、膜電極接合体13での電気化学反応によって発電が行なわれる。こうした膜電極接合体13での発電に際して、カソード側のガス拡散層17の内部(詳しくは、電極触媒層15との界面およびその近傍)では水が生成される。
そして、図2(c)、図3(a)および図3(b)に示すように、この水は、ガス流路形成板22のガス流路部27に流入するとともに、毛管作用によって開口部29,221に引き込まれて水流路部28に導入されるようになる。なお、水流路部28内に導入された水が水滴となって開口部29,221の近傍に滞留しているときには、この滞留している水が呼び水となり、開口部29,221内に侵入した水が毛管作用によって水流路部28内に導かれるようになる。
そうして水流路部28内に導入された水は、水流路部28内を流れる酸化剤ガスの流動圧力によって下流側(図1の左側)に押し流されて、排出通路42(図1参照)を介して単セル10の外部に排出されるようになる。
以下、単セル10にガス流路形成板22を設けることによる作用について説明する。
図5(a)に示すように、本実施形態の単セルでは、ガス流路部27における凸部26の両側に圧力差(P1>P2)を生じさせることにより、ガス流路部27内の酸化剤ガスの一部が、凸部26の突端に向かうように、同凸部26の一方の側方部分(図5(a)の左側部分)から他方の側方部分(図5(a)の右側部分)に流れるようになる。これにより、ガス流路部27内の酸化剤ガスが膜電極接合体13に向けて拡散するようになっている。
図5(b)は、比較例の単セルの断面構造を概略的に示している。図5(b)に示すように、比較例の単セルでは、ガス流路拡散板152における凸部156の突端を間に挟む位置にそれぞれ貫通孔159が形成されている。そのため、凸部156の両側に圧力差(P1>P2)を生じさせたとしても、図5(b)中に黒塗りの矢印で示すように、ガス流路部157内の酸化剤ガスは、凸部156の突端に向かうことなく、各貫通孔159を介して凸部156の内部を通過するように流れてしまう。なお、比較例の単セルでは、図5(b)中に二点鎖線で示すように凸部156の内部に水Wが水滴となって滞留している場合であっても、上記圧力差によって、同水Wを押し退けるようにして凸部156の内部を酸化剤ガスが吹き抜けてしまう。そして、こうした場合には膜電極接合体13に向けて酸化剤ガスを適正に拡散させることができなくなるため、燃料電池スタックの発電効率の向上を見込めなくなってしまう。
この点、本実施形態では、開口部29が一つの凸部26に一つのみ設けられている。そのため、図5(a)に示すように、凸部26の内部および開口部29が同凸部26の両側を連通する通路にはならない。そのため、ガス流路部27における凸部26の両側に圧力差(P1>P2)が生じた場合には、図5(a)中に黒塗りの矢印で示すように、ガス流路部27内の酸化剤ガスの一部が、凸部26の突端に向かうように、同凸部26の一方の側方部分から他方の側方部分に流れるようになる。このように本実施形態によれば、ガス流路部27内において酸化剤ガスを適正に拡散させることができる。
また本実施形態では、図3(a)および図3(b)に示すように、開口部29が複数の凸部26の全てに設けられている。そのため、ガス流路部27から水流路部28に水を排出するための通路として機能する開口部29を、ガス流路形成板22の全体に満遍なく配置することができる。これにより、ガス流路形成板22の上記フラットセパレータ21側の部分(水流路部28)を広い範囲に渡って実際に水が流通する流路として機能させることができるため、同ガス流路形成板22が設けられた単セル10の排水性能を高くすることができる。
さらに本実施形態では、ガス流路形成板22において凸部26が等間隔で規則的に並んでおり、全ての開口部29が同一方向に向けて開口している。そのため、ガス流路形成板22の各部に開口部29を有する凸部26を同一の態様で配置することができる。したがって、ガス流路形成板22の各部においてガス流路部27内における酸化剤ガスの拡散と水流路部28への水の排出とをバランス良く行うことができる。
なお、本実施形態では、アノード側のガス流路形成板32として、カソード側のガス流路形成板22と同一の構造のものが採用されている。そのため、アノード側のガス流路形成板32の凸部36および開口部39においても、上述したカソード側のガス流路形成板22の凸部26および開口部29と同様の作用が奏される。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(1)開口部29,39を一つの凸部26,36に一つのみ設けるようにした。そのため、ガス流路部27,37内においてガス(燃料ガスまたは酸化剤ガス)を適正に拡散させることができる。
(2)開口部29,39を複数の凸部26,36の全てに設けるようにした。そのため、ガス流路形成板22,32が設けられた単セル10の排水性能を高くすることができる。
(3)全ての開口部29,39を同一方向に向けて開口する態様で設けるようにした。そのため、ガス流路形成板22,32の各部においてガス流路部27,37内におけるガスの拡散と水流路部28,38への水の排出とをバランス良く行うことができる。
<変形例>
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・ガス流路形成板22における凸部26の配置態様やガス流路形成板32における凸部36の配置態様は任意に変更することができる。
・開口部29,39が開口する方向は任意に変更可能である。以下、開口部の開口方向を変更したガス流路形成板の具体例について説明する。
図6に示すガス流路形成板62では、前記波形状の延伸方向Lにおいては、一方(図6の左側)の側壁に開口部69が設けられた凸部661と他方(図6の左側)の側壁に開口部69が設けられた凸部662とが交互に並ぶように配置されている。また、このガス流路形成板62では、上記延伸方向Lと直交する方向(直交方向)においては、同一方向の側壁に開口部69が設けられた凸部661(または凸部662)が並んでいる。
図7に示すガス流路形成板72では、上記延伸方向Lにおいては、同一方向の側壁に開口部79が設けられた凸部761(または凸部762)が並んでいる。また、このガス流路形成板72では、上記直交方向においては、一方(図7の右側)の側壁に開口部79が設けられた凸部761と他方(図7の左側)の側壁に開口部79が設けられた凸部762とが交互に並ぶように配置されている。
図8に示すガス流路形成板82では、上記直交方向における最も左側の列には上記延伸方向Lにおいて一方(図8の右側)の側壁に開口部89が設けられた凸部861が並んでおり、上記直交方向における左側から二番目の列には開口部89が設けられない凸部862が並んでおり、上記直交方向における左側から三番目の列には他方(図8の左側)の側壁に開口部89が設けられた凸部863が並んでいる。なお図8に一例を示すように、一部の凸部には開口部を設けないようにしてもよい。
図9に示すガス流路形成板92では、全ての凸部96に対して、上記延伸方向Lにおける一方側(図9の上側)の壁部に開口部99が設けられている。
図10に示すガス流路形成板102では、上記延伸方向Lにおいては、同延伸方向Lにおける一方(図10の下側)の壁部に開口部109が設けられた凸部1061と他方(図10の上側)の壁部に開口部109が設けられた凸部1062とが交互に並ぶように配置されている。また、このガス流路形成板102では、上記直交方向においては、同一方向の壁部に開口部109が設けられた凸部1061(または凸部1062)が並んでいる。
・図11および図12にガス流路形成板の一例を概念的に示すように、膜電極接合体13側(図11、図12の紙面における手前側)に突出する形状で間隔を置いて並ぶ複数の突条116を有するガス流路形成板を、膜電極接合体13(図1参照)とフラットセパレータ21,31との間に介設されるガス流路形成板の一実施形態にしてもよい。このガス流路形成板では、複数の突条116のうちの隣り合う二つの突条116に挟まれた部分を含むガス流路形成板における膜電極接合体13側の部分がガス流路部117になっており、各突条116の内部を含むガス流路形成板におけるフラットセパレータ側(図11の紙面における奥側)の部分が水流路部118になっている。詳しくは、ガス流路部117は、隣り合う二つの突条116の間に形成される凹溝状の部分を含んでおり、主にガス(燃料ガスまたは酸化剤ガス)を流通させるための通路として機能する。また、水流路部118は、突条116の内部に形成される凹溝状の部分を含んでおり、主に、膜電極接合体13での発電に伴って生成された水を排出するための通路として機能する。ガス流路形成板は、突条116が延びる方向、すなわちガス流路部117が延びる方向(延設方向M)と直交する方向(直交方向)において湾曲する波形の板材である。このガス流路形成板には、突条116の側壁に同突条116の内部(水流路部118)と外部(ガス流路部117)とを連通する複数の開口部119が形成されている。そして、複数の開口部119は、突条116の延設方向Mにおいて互いに間隔を置いた位置に形成されている。
図11に示すガス流路形成板122では、全ての突条116に対して、上記延設方向Mにおける両側壁のうちの一方(図11の右側の側壁)のみに開口部119が設けられている。
図12に示すガス流路形成板132では、上記延設方向Mにおける両側壁のうちの一方(図12の右側の側壁)のみに開口部119が設けられた突条116と両側壁のうちの他方(図12の右側の側壁)のみに開口部119が設けられた突条116とが交互に並ぶように配置されている。
こうしたガス流路形成板によれば、上記直交方向において突条116の突端を間に挟むように同突条116の両側壁に開口部119が形成されることがない。そのため、突条116の両側に圧力差が生じた場合に、その圧力差によって突条116の内部をガスが通過することのない構造にすることができる。したがって、ガス流路部117における突条116の両側に圧力差が生じた場合には、ガス流路部117内のガスの一部を、突条116の突端(膜電極接合体13側)に向かうように、同突条116の一方の側方部分から他方の側方部分に流すことができるようになる。したがって、ガス流路部117内においてガス(酸化剤ガスまたは燃料ガス)を適正に拡散させることができる。
なお、突条116の両側壁にそれぞれ開口部119を設けるようにしてもよい。この場合には、一本の突条116に形成される複数の開口部119を上記延設方向Mにおいて互いに間隔を置いて配置すればよい。
こうしたガス流路形成板によれば、突条116の両側壁に開口部119が形成されるとはいえ、一方の側壁に形成される開口部119と他方の側壁に形成される開口部119とが上記直交方向において重なる位置にはならない。そのため、突条116の両側壁に形成された開口部119が上記直交方向において重なる位置になるものと比較して、突条116の両側に圧力差が生じた場合に同突条116の内部をガスが通過し難い構造にすることができる。これにより、ガス流路部117における突条116の両側に圧力差が生じた場合には、ガス流路部117内のガスの一部を、突条116の突端(膜電極接合体13側)に向かうように、同突条116の一方の側方部分から他方の側方部分に流すことができるようになる。
また、全ての突条116に開口部119を設けることに限らず、一部の突条116には開口部119を設けないようにしてもよい。
・ガス流路形成板の凸部(あるいは突条)に設ける開口部を、一つの貫通孔によって構成することに限らず、複数の孔によって構成するようにしてもよい。具体的には、開口部の開口部分を、メッシュ状の構造にしたり、パンチングメタル状の構造にしたり、壁状(または柱状)の部材によって複数の開口に仕切られた構造にしたりすることができる。
・上記実施形態のガス流路形成板の構造は、ガス流路形成板の全体に適用することに限らず、ガス流路形成板の一部のみに適用するようにしてもよい。単セルの内部においてガスの拡散性が低くなり易い部分に上記実施形態のガス流路形成板の構造を適用することにより、ガス流路部内においてガスを適正に拡散させることができるようになる。
・平板状のフラットセパレータ21,31に代えて、凹凸(ディンプルや突起)が形成された仕切板や波板状の仕切板を採用したりするなど、任意の形状の仕切板を採用することができる。
10…単セル、11…第1フレーム、12…第2フレーム、13…膜電極接合体、14…固体高分子電解質膜、15…電極触媒層、16…電極触媒層、17…ガス拡散層、18…ガス拡散層、20…第1セパレータ、21,31…フラットセパレータ、22,32,62,72,82,92,102,122,132…ガス流路形成板、221…開口部、23…小振部、231,241…凸部分、232,242…凹部分、24…大振部、25…中振部、251…緩傾斜部、252…急傾斜部、26,36,661,662,761,762,861,862,863,96,1061,1062…凸部、27,37…ガス流路部、28,38…水流路部、29,39,69,79,89,99,109…開口部、30…第2セパレータ、31…フラットセパレータ、32…ガス流路形成板、41,51…供給通路、42,52…排出通路、116…突条、117…ガス流路部、118…水流路部、119…開口部、152…ガス流路形成板、156…凸部、157…ガス流路部、159…貫通孔。
・開口部29,39が開口する方向は任意に変更可能である。以下、開口部の開口方向を変更したガス流路形成板の具体例について説明する。
図6に示すガス流路形成板62では、前記波形状の延伸方向Lにおいては、一方(図6の左側)の側壁に開口部69が設けられた凸部661と他方(図6の側)の側壁に開口部69が設けられた凸部662とが交互に並ぶように配置されている。また、このガス流路形成板62では、上記延伸方向Lと直交する方向(直交方向)においては、同一方向の側壁に開口部69が設けられた凸部661(または凸部662)が並んでいる。
図12に示すガス流路形成板132では、上記延設方向Mにおける両側壁のうちの一方(図12の右側の側壁)のみに開口部119が設けられた突条116と両側壁のうちの他方(図12の側の側壁)のみに開口部119が設けられた突条116とが交互に並ぶように配置されている。

Claims (7)

  1. 膜電極接合体と仕切板との間に介設されて燃料電池の単セルのセパレータを構成するガス流路形成板であって、
    前記膜電極接合体側に突出する形状で第1方向と同第1方向に交差する第2方向とにおいてそれぞれ並ぶように配置された複数の凸部と、
    前記複数の凸部のうちの隣り合う前記凸部に挟まれた部分を含む前記ガス流路形成板における前記膜電極接合体側の部分からなるガス流路部と、
    前記凸部の内部を含む前記ガス流路形成板における前記仕切板側の部分からなる水流路部と、
    前記凸部の側壁に形成されて同凸部の内外を連通する開口部と、を有し、
    前記開口部は、一つの前記凸部に対して一箇所のみ設けられている
    燃料電池用ガス流路形成板。
  2. 前記開口部は、前記複数の凸部の全てに設けられている
    請求項1に記載の燃料電池用ガス流路形成板。
  3. 前記開口部は、一つの貫通孔からなる
    請求項1または2に記載の燃料電池用ガス流路形成板。
  4. 前記凸部は等間隔で規則的に並んでおり、
    前記開口部は、その全てが同一方向に向けて開口している
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料電池用ガス流路形成板。
  5. 膜電極接合体と仕切板との間に介設されて燃料電池の単セルのセパレータを構成するガス流路形成板であって、
    前記膜電極接合体側に突出する形状で間隔を置いて並ぶ複数の突条と、
    前記複数の突条のうちの隣り合う前記突条に挟まれた部分を含む前記ガス流路形成板における前記膜電極接合体側の部分からなるガス流路部と、
    前記突条の内部を含む前記ガス流路形成板における前記仕切板側の部分からなる水流路部と、
    前記突条の側壁に形成されて同突条の内外を連通する複数の開口部と、を有し、
    前記複数の開口部は、前記突条の延設方向において互いに間隔を置いた位置に形成されている
    燃料電池用ガス流路形成板。
  6. 前記複数の開口部は、前記突条の両側壁のうちの一方のみに形成される
    請求項5に記載の燃料電池用ガス流路形成板。
  7. 複数の単セルが積層されてなる燃料電池スタックであって、
    前記単セルは、膜電極接合体と同膜電極接合体を挟む一対のセパレータとを備え、
    前記一対のセパレータの少なくとも一方は、仕切板と、同仕切板および前記膜電極接合体の間に介設された請求項1〜6のいずれか一項に記載の燃料電池用ガス流路形成板と、を備える燃料電池スタック。
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