JP6841070B2 - 燃料電池用ガス流路形成板および燃料電池スタック - Google Patents

燃料電池用ガス流路形成板および燃料電池スタック Download PDF

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Description

本発明は、膜電極接合体と板状のセパレータとの間に介設される燃料電池用ガス流路形成板、および同単セルが複数積層して形成された燃料電池スタックに関する。
例えば固体高分子型燃料電池は、一対のセパレータによって膜電極接合体が挟まれた構造の単セルを複数積層することによって形成された燃料電池スタックを備えている。
こうしたセパレータとしては、平板状のフラットセパレータと、同フラットセパレータおよび上記膜電極接合体の間に介設されたガス流路形成板と、を備えたものがある(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載のガス流路形成板には、上記膜電極接合体に対向する面に、複数の凹溝が間隔を置いて並ぶように配置されている。この凹溝は、単セルの内部(詳しくは膜電極接合体に)に供給されるガス(燃料ガスや酸化剤ガス)を流通させるためのガス流路として機能する。また、ガス流路形成板における隣り合う2つのガス流路の間にはそれぞれ突条が形成されており、それら突条の裏面は凹溝になっている。そして、この凹溝は、発電に際して単セルの内部で発生する水を単セルの外部に排出するための水流路として機能する。また、上記突条には、ガス流路と水流路とを連通する貫通孔(連通路)が形成されている。
こうした燃料電池スタックでは、膜電極接合体での発電に際して発生した水が、ガス流路形成板の連通路を介して水流路に流入する。そして、水流路内に流入した水は、同水流路の内部を流れるガスの流動圧力によって押し流されて水流路の外部へ排出される。
特開2014−167860号公報
上述したガス流路形成板は、連通路が形成された部分においてのみ水流路への排水が可能な構造である。そのため、連通路の近傍において発生した水は水流路に速やかに排出することができるものの、連通路から離れた部分で発生した水は水流路への排出に時間がかかってしまう。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、連通路を通じた水流路への排水を効率よく行うことのできる燃料電池用ガス流路形成板および燃料電池スタックを提供することにある。
上記課題を解決するための燃料電池用ガス流路形成板は、膜電極接合体と板状のセパレータとの間に介設される燃料電池の単セルのガス流路形成板であって、前記膜電極接合体に対向する面に間隔を置いて並ぶように配置された凹溝状の複数のガス流路と、隣り合う前記ガス流路の間に位置する突条の裏面に形成された凹溝状の水流路と、前記突条における同突条が延びる方向において間隔を置いて並ぶ位置にそれぞれ形成されて、前記ガス流路および前記水流路を連通する複数の連通路と、前記ガス流路の通路断面積が部分的に狭くなる態様で前記ガス流路の内壁面が同ガス流路の内方に向けて突出する形状であり、且つ、前記複数の連通路における前記ガス流路を流れるガスの流れ方向上流側の端部が、前記ガスの速度ベクトルにおける前記膜電極接合体側から前記セパレータ側に向かう方向成分が正の値になる範囲内に配置される形状である案内部と、を備える。
上記構成では、案内部の配設部分におけるガス流路(詳しくは、ガス流路形成板と膜電極接合体とによって挟まれた部分)の断面積が部分的に狭くなる。そのため、ガス流路における案内部の配設部分を通過する際に、ガスの流れがガス流路の底側(セパレータ側)から膜電極接合体側に向かう方向成分を含むようになるとともに、ガスの流速が高められるようになる。したがって、そうしたガスの流れによって、案内部周辺の水を押し流して、突条に形成された連通路の周辺に集めることができる。
しかも上記構成では、案内部におけるガスの流れ方向下流側(以下、単に「下流側」)の端部においてガス流路の通路断面積が急拡大するため、案内部の配設部分を通過した後のガスがガス流路内において拡散して、同ガスの流れがガス流路の膜電極接合体側からセパレータ側に向かう方向成分を含むようになる。そして上記構成では、複数の連通路の少なくとも一部が、ガス流れが膜電極接合体側からセパレータ側に向かう方向成分を含む部分、すなわち突条に形成された連通路の開口に向かう方向成分を含む部分に配置される。そのため、そうしたガスの流れを利用して、連通路の周辺に集められた水を同連通路の内部に導入して水流路に流出させることができるようになる。
このように上記構成によれば、連通路を通じた水流路への排水を効率よく行うことができる。
上記燃料電池用ガス流路形成板において、前記案内部の前記流れ方向下流側の端部と前記複数の連通路の前記流れ方向上流側の端部とは、前記流れ方向における位置が同一であることが好ましい。
上記構成によれば、案内部の配設部分を通過した後にセパレータ側に向かうガスの流れが複数の連通路に流入しやすくなるため、それら連通路の開口全体を有効に利用して同連通路にその周辺の水を導入することができる。
上記燃料電池用ガス流路形成板において、前記案内部は、前記流れ方向下流側ほど前記内壁面の突出量が大きくなる形状で傾斜した傾斜面を有することが好ましい。
上記構成によれば、傾斜面に沿ってガスが円滑に流れるようになるため、案内部を設けることに伴う圧力損失の増大を抑えることができる。
上記燃料電池用ガス流路形成板において、前記ガス流路形成板は、前記ガス流路が延びる方向と直交する方向における断面が凹凸形状の板材であることが好ましい。
上記構成によれば、断面凹凸形状の板材の一方の面における各凹溝をガス流路にするとともに他方の面における各凹溝を水流路にするといったように、断面凹凸形状の板材を、ガス流路および水流路を有するガス流路形成板にすることができる。
上記燃料電池用ガス流路形成板において、前記複数の連通路と1つの前記案内部とが独立して機能する1つの機能部を構成し、同機能部が間隔を置いて複数設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、機能部による水流路への効率の良い排水を、単セル内部の広い範囲にわたって行うことができる。
上記課題を解決するための燃料電池スタックは、複数の単セルが積層されてなる燃料電池スタックであって、前記単セルは、膜電極接合体と、板状のセパレータと、前記膜電極接合体および前記セパレータの間に介設された上記燃料電池用ガス流路形成板と、を備える。
本発明によれば、連通路を通じた水流路への排水を効率よく行うことができる。
ガス流路形成板および燃料電池スタックの一実施形態を示す断面図。 同実施形態の第1セパレータの斜視図。 図2の部分拡大図。 第1セパレータの断面図であり、(a)は図5における4A−4A線に沿った断面図であり、(b)は、図5における4B−4B線に沿った断面図。 ガス流路における案内部の配設部分およびその周辺を示す断面図。 (a)〜(d)は連通路を中心とした断面図であって、実施形態の作用を説明する説明図。 他の実施形態のガス流路における案内部の配設部分およびその周辺を示す断面図。 他の実施形態のガス流路における案内部の配設部分およびその周辺を示す断面図。 他の実施形態のセパレータの平面構造を示す模式図。 他の実施形態のセパレータの平面構造を示す模式図。
以下、燃料電池用ガス流路形成板および燃料電池スタックの一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態の燃料電池スタックは、複数の単セル10が積層された構造をなしており、固体高分子型燃料電池に内蔵されている。なお、図1において、上側の単セル10は後述する水流路26,36が配設された位置で切断した断面形状を示しており、下側の単セル10は後述するガス流路25,35が配置された位置で切断した断面形状を示している。
複数の単セル10は、いずれも四角枠状をなす第1フレーム11および第2フレーム12を備えており、これらフレーム11,12によって四角シート状をなす周知の膜電極接合体13の外縁部分が挟持されている。膜電極接合体13は、固体高分子電解質膜14と、この固体高分子電解質膜14を間に挟む形状の一対の電極触媒層15,16と、それら電極触媒層15,16の外面を覆う形状の一対のガス拡散層17,18とを有する多層構造をなしている。
膜電極接合体13は、第1セパレータ20と第2セパレータ30との間に挟まれている。第1セパレータ20は、膜電極接合体13のカソード側(図1の下側)のガス拡散層17に当接しており、平板状のフラットセパレータ21と、同フラットセパレータ21および膜電極接合体13の間に介設されたガス流路形成板22とを備えている。第2セパレータ30は、膜電極接合体13のアノード側(図1の上側)のガス拡散層18に当接しており、平板状のフラットセパレータ31と、同フラットセパレータ31および膜電極接合体13の間に介設されたガス流路形成板32とを備えている。フラットセパレータ21,31およびガス流路形成板22,32はそれぞれ金属板材によって形成されている。
単セル10の内部には、図示しない酸化剤ガス供給源から後述するガス流路25に対して酸化剤ガスを供給するための供給通路41と、発電に供されなかった酸化剤ガスをガス流路25の外部へ排出するための排出通路42とが、第1フレーム11およびフラットセパレータ21によって区画形成されている。
また、単セル10の内部には、図示しない燃料ガス供給源から後述するガス流路35に対して燃料ガスを供給するための供給通路51と、発電に供されなかった燃料ガスをガス流路35の外部へ排出するための排出通路52とが、第2フレーム12およびフラットセパレータ31によって区画形成されている。
なお図1に示す部分では、第2セパレータ30のガス流路形成板32は、第1セパレータ20のガス流路形成板22に対して上下反転するとともに左右反転した形状である。そのため以下では、第1セパレータ20のガス流路形成板22については詳細に説明する一方、第2セパレータ30のガス流路形成板32については第1セパレータ20のガス流路形成板22の各部の符号「2*」にそれぞれ「10」を加算した符号「3*」を付すことによって重複する説明を省略する。また、符号「25*」,「27*」,「28*」にはそれぞれ「100」を加算した符号「35*」,「37*」,「38*」を付すことによって重複する説明を省略する。
以下、ガス流路形成板22の構造について説明する。
図2に示すように、ガス流路形成板22は断面略波形状をなしており、ステンレス鋼板などの一枚の金属板材をロール成形することによって形成されている。
ガス流路形成板22の上記膜電極接合体13(図1参照)に対向する面(図2における上面)には互いに平行に延びる複数の内側突条23が形成されており、それら内側突条23の頂面は膜電極接合体13に当接している。また、互いに隣り合う2つの内側突条23の間には、それぞれ凹溝状のガス流路25が形成されている。このガス流路25は、主に酸化剤ガスを流通させるための通路として機能する。
一方、ガス流路形成板22の上記フラットセパレータ21に対向する面(図2における下面)には互いに平行に延びる複数の外側突条24が形成されており、それら外側突条24の頂面はフラットセパレータ21に当接している。また、互いに隣り合う2つの外側突条24の間、すなわち各内側突条23の裏面には、それぞれ凹溝状をなす水流路26が形成されている。各水流路26は、主に、膜電極接合体13での発電に伴って生成された水を排出するための通路として機能する。
ガス流路形成板22は、内側突条23および外側突条24が延びる方向、すなわちガス流路25が延びる方向(以下、延設方向L)と直交する方向(以下、幅方向W)において湾曲する波形の板材である。
図2および図3に示すように、ガス流路形成板22の内側突条23には、幅方向Wにおいて延びる形状の複数のリブ271が形成されている。詳しくは、ガス流路形成板22には、延設方向Lにおいて互いに近接した位置に配置された一対のリブ271からなる組が複数設けられている。こうした一対のリブ271からなる組は、延設方向Lにおいて等間隔で配置されている。なお、各リブ271は、幅方向Wに沿って金属板材をロール成形してガス流路形成板22を形成する際に、各内側突条23の頂面側の部分を部分的に剪断するとともに、その剪断した部分を頂面から離間する方向に曲げることによって形成される。
図4(a)にリブ271が形成されない部分におけるガス流路形成板22の断面形状を示し、図4(b)にリブ271が形成された部分におけるガス流路形成板22の断面形状を示す。
図4(a)および図4(b)に示すように、リブ271は水流路26の内部に突出している。そのため、このリブ271によって水流路26の内部が遮られており、その分だけ水流路26における酸化剤ガスの圧力損失が大きくなっている。また図2〜図4に示すように、ガス流路形成板22の内側突条23には、上記複数のリブ271を形成することにより、ガス流路25と水流路26とを連通する複数の連通路27が形成されている。これら連通路27の形状は、同連通路27における酸化剤ガスの圧力損失がガス流路25における酸化剤ガスの圧力損失よりも大きくなるように定められている。これらのことから、ガス流路形成板22が配設された部分においては、酸化剤ガスは主に、圧力損失の小さいガス流路25を流れるようになる。
図1〜図5に示すように、ガス流路25には、その内壁面が同ガス流路25の内方に向けて突出する形状の複数の案内部28が一体形成されている。これら案内部28は、ガス流路25の底面から内側突条23の頂面側(図5の上方)に向かって突出する形状に形成されている。図2に示すように、各案内部28は、同一の形状に形成されて、内側突条23の一対のリブ271(連通路27)と幅方向Wにおいて隣接する位置にそれぞれ設けられている。したがって、各案内部28についても、一対の連通路27と同様に、延設方向Lにおいて等間隔で設けられている。
図5に示すように、案内部28の突端面は、その殆どの部分が、ガス流路25を流れる酸化剤ガスの流れ方向下流側(以下、単に「下流側」)の部分ほど上記底面からの突出量が大きくなる形状で傾斜した傾斜面281によって構成されている。そして、案内部28の突端面における下流側の端部282近傍の部分のみが上記底面からの突出量が等しい平坦面283によって構成されている。このように各案内部28は上記底面からの突出量が下流側ほど大きくなっている。また、案内部28の下流側の端部282とガス流路25の底面との間には、ガス流路25と水流路26とを連通する連通孔29が形成されている。
本実施形態では、案内部28の下流側の端部282と一対の連通路27のうちの酸化剤ガスの流れ方向上流側(以下、単に「上流側」)のもの(図5の左側の連通路27)の上流側の端部273とが酸化剤ガスの流れ方向(延設方向L)において同一の位置になるように、各案内部28が配置されている。各案内部28は、幅方向Wに沿って金属板材をロール成形してガス流路形成板22を形成する際に、各外側突条24の頂面側の部分(ガス流路25の底面側の部分)を部分的に剪断するとともに、その剪断した部分を頂面から離間する方向に曲げることによって形成される。本実施形態では、一対の連通路27とそれら連通路27に隣接する1つの案内部28とが独立して機能する1つの機能部を構成しており、この機能部がガス流路形成板22に間隔を置いて複数設けられている。
以下、そうした機能部をガス流路形成板22に設けることによる作用について説明する。
図1の下側の単セル10に示すように、燃料ガスが供給通路51を通じてガス流路35内に供給されると、同燃料ガスはガス流路35を通じてガス拡散層18に流入する。そして、燃料ガスはガス拡散層18を通過するとともに拡散されて電極触媒層16に供給される。一方、酸化剤ガスが供給通路41を通じてガス流路25内に供給されると、同酸化剤ガスはガス流路25を通じてガス拡散層17に流入する。そして、酸化剤ガスはガス拡散層17を通過するとともに拡散されて電極触媒層15に供給される。このようにして膜電極接合体13に対して燃料ガスおよび酸化剤ガスが供給されると、膜電極接合体13での電気化学反応によって発電が行なわれる。
こうした膜電極接合体13での発電に際して、カソード側のガス拡散層17の内部(詳しくは、電極触媒層15との界面およびその近傍)では水が生成される。ガス拡散層17の内部で生成される水は、単セル10の発電効率を向上させる上では、水流路26に速やかに排出されることが望ましい。
本実施形態では、図5に示すように、単セル10の内部における案内部28の配設部分において、ガス流路25(詳しくは、ガス流路形成板22とガス拡散層17とによって挟まれた部分)の通路断面積が下流側(図5の左側)に向かうほど狭くなっている。そのため、酸化剤ガスがガス流路25における案内部28の配設部分を通過する際に、酸化剤ガスの流れがガス流路25の底側(フラットセパレータ21側)から膜電極接合体13側に向かう方向成分(図5における上方向成分)を含むようになるとともに、同酸化剤ガスの流速が高められる。そして、そうした酸化剤ガスの流れの一部(図5中に矢印F1で示す流れ)は、ガス拡散層17の内部に流入する。
このようにして流入する酸化剤ガスの流動圧力によってガス拡散層17内部の水WTが押し流されて、ガス拡散層17内部の水WTが案内部28の下流側の端部282、すなわち連通路27の配設部分周辺に集められる。こうして集められた水WTは、ガス拡散層17に当接している内側突条23の頂面において開口している連通路27の内部に、毛管作用によって引き込まれて導入されるようになる。
また本実施形態では、ガス流路25における案内部28の下流側の端部282と隣接する位置において内側突条23の連通路27が開口しているため、同案内部28の下流側の端部282において、酸化剤ガスが通過する通路部分(詳しくは、ガス流路25および連通路27からなる部分)の断面積が急拡大する構造になっている。そのため、案内部28の配設部分を通過した後の酸化剤ガスはガス流路25内において拡散して、同酸化剤ガスの流れがガス流路25の膜電極接合体13側からフラットセパレータ21側に向かう方向成分(図5における下方向成分)を含むようになる。
このように本実施形態では、ガス流路25を流れる酸化剤ガスの速度ベクトルにおける膜電極接合体13側からフラットセパレータ21側に向かう方向成分が正の値になる範囲内に一対の連通路27の上流側の端部273が配置されるように、それら連通路27および案内部28の形状が定められている。これにより、一対の連通路27の少なくとも一部が、酸化剤ガスの流れが膜電極接合体13側からフラットセパレータ21側に向かう方向成分を含む部分、すなわち内側突条23に形成された連通路27の開口に向かう方向成分を含む部分に配置されている。そのため、案内部28の配設部分を通過した後の酸化剤ガスの流れの一部が連通路27の内部に向かうようになる。そうした連通路27の内部に向かうガスの流れ(図5中に矢印F2で示す流れ)を利用して、ガス拡散層17における連通路27の周辺に集められた水WTを同連通路27の内部に導入することができる。
そして、図6(a)に示すように、連通路27内に導入された水は一対の連通路27それぞれの内部において水滴S1,S2を形成する。その後、連通路27の内部に更に水が導入されて水滴S1,S2が成長すると、図6(b)に示すように、両水滴S1,S2が結合して1つの水滴S3となる。このようにして水滴が結合したり、結合した水滴S3が更に成長したりすることにより、水滴S3がリブ271に触れるようになる。そして、図6(c)に示すように、水滴S3が一対のリブ271の間の隙間に至ると、図6(d)に示すように、水滴S3が毛管作用により同隙間に引き込まれて水流路26内に導入されるようになる。なお、水流路26内に導入された水が水滴となってリブ271に係留しているときには、この水が呼び水となって、連通路27内の水が毛管作用によって水流路26内に導かれるようになる。
このように本実施形態によれば、ガス流路形成板22に案内部28を設けることにより、ガス流路25内を流れるガスの流れを利用して、連通路27を通じた水流路26への排水を効率よく行うことができる。
こうして水流路26内に導入された水は、水流路26内を流れる酸化剤ガスの流動圧力によって下流側に押し流されて、排出通路42を介して単セル10の外部に排出されるようになる。
なお図5に示すように、ガス流路形成板22に案内部28を設けると、ガス流路25における案内部28の下流側の端部282に隣接する位置に、同ガス流路25の底面側(図5の下側)に窪む凹形状の隅部251が形成されてしまう。この隅部251は酸化剤ガスが流れにくいために、膜電極接合体13での発電に伴って生成した水WTがガス流路25に流入した場合には、その水が上記隅部251に滞留しやすい。本実施形態では、隅部251にガス流路25と水流路26とを連通する連通孔29が形成されている。そのため、ガス流路25に流入して隅部251に到達した水は、連通孔29の内部に毛管作用によって引き込まれて水流路26に導入されるようになる。
また、膜電極接合体13での発電に際しては、単セル10内部におけるアノード側の部分(例えばガス拡散層18の内部)において水が発生する。本実施形態では、アノード側のガス流路形成板32として、カソード側のガス流路形成板22と同一の構造のものが採用されている。そのため、アノード側のガス流路35および水流路36においても、上述したカソード側のガス流路25および水流路26と同様の作用が奏される。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する作用効果が得られる。
(1)ガス流路形成板22,32に案内部28,38を設けることにより、連通路27,37を通じた水流路26,36への排水を効率よく行うことができる。
(2)案内部28,38の下流側の端部282,382と、一対の連通路27,37のうちの上流側の連通路27,37の上流側の端部273,373とを、延設方向Lにおける位置が同一になるように配置した。これにより、単セル10の内部構造が、延設方向Lにおける案内部28,38の下流側の端部282,382と連通路27,37の開口部分との間にスペースが形成されない構造であって、案内部28,38と連通路27,37の開口部分とが延設方向Lにおいてオーバーラップしない構造になる。そのため、案内部28、38の配設部分を通過した後に偏向して連通路27,37の内部に向かう酸化剤ガス流れ(図5の矢印F2参照)の多くが上流側の連通路27,37の開口に向かうようになり、その流れが連通路27,37に流入しやすくなる。したがって、連通路27,37の開口全体を有効に利用して、同連通路27,37にその周辺の水を導入することができるようになる。
(3)案内部28,38の突端面を下流側ほど突出量が大きくなる形状の傾斜面281,381と平坦面283,383とにより構成した。そのため、傾斜面281,381および平坦面283,383に沿ってガス(酸化剤ガスまたは燃料ガス)がそれぞれ円滑に流れるようになる。このため、ガス流路25,35に案内部28,38を追加することに伴うガスの圧力損失の増大を抑えることができる。
(4)波状の板材の一方の面における各凹溝をガス流路25,35にするとともに、他方の面における各凹溝を水流路26,36にするといったように、波状の板材を、ガス流路25,35および水流路26,36を有するガス流路形成板22,32にすることができる。
(5)一対の連通路27,37と1つの案内部28,38とからなる機能部を、ガス流路形成板22,32に、間隔を置いて複数設けるようにした。そのため、機能部による水流路26,36への効率の良い排水を、単セル10内部の広い範囲にわたって行うことができる。
(6)ガス流路25,35における案内部28,38の下流側の端部282,382に隣接する位置に形成される隅部251,351に、連通孔29,39をそれぞれ形成した。これにより、ガス流路25,35に流入して隅部251,351に到達した水を連通孔29,39を介して水流路26,36に移動させることができる。そのため、ガス流路25,35に案内部28,38を設けることによって隅部251,351が形成されるとはいえ、同隅部251,351に水が滞留することを抑制することができる。
(7)ガス流路25,35の延設方向Lに対して直交する幅方向Wに沿ってそれぞれ金属板材をロール成形することによりガス流路形成板22,32を形成した。また、案内部28,38を、内側突条23,33の一対の連通路27,37と幅方向Wにおいて隣接する位置にそれぞれ形成した。ロール成形に用いられる装置は、複数の切刃をそれぞれ軸線方向に積層した一対のロールを備えている(図示略)。本実施形態によれば、各ロールを構成する複数の切刃のうちの連通路27,37を形成する切刃に案内部28,38に対応した形状を付加するだけで、連通路27,37を有するガス流路形成板22,32を形成することができるようになる。したがって、既存のロールを構成する複数の切刃のうちの一部の形状を変更するだけでガス流路形成板22,32を製造することができる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・ガス流路形成板22,32をチタン板などのステンレス鋼板以外の金属板材によって形成してもよい。
・案内部28,38の突端面を、平坦面283,383を省略して、傾斜面281,381のみによって構成してもよい。
・図7に示すように、案内部28,38を、下流側ほど突出量が大きくなる階段状に形成することができる。こうした構成によっても、ガス流路25,35における案内部28,38の配設部分を通過するガスの流れがガス流路25のフラットセパレータ21側から膜電極接合体13側に向かう方向成分を含むようになるとともに、同ガスの流速が高められるようになる。
・案内部28,38の配設部分と一対の連通路27,37のうちの上流側の連通路27,37が開口する範囲とを部分的にオーバーラップさせるなど、一対の連通路27,37の上流側の端部273,373が案内部28,38の下流側の端部282,382よりも上流側になるように、案内部28,38および連通路27,37を配置してもよい。
また図8に示すように、一対の連通路27,37の上流側の端部273,373が案内部28,38の下流側の端部282,382よりも下流側になるように、案内部28,38および連通路27,37を配置することができる。なお図8に示す例では、一対の連通路27,37の上流側の端部273,373が、案内部28,38の下流側の端部282,382よりも、一対の連通路27,37のうちの上流側の連通路27,37の延設方向Lにおける開口幅の分だけ下流側の位置になっている。また図8に示す例では、ガス流路25を流れる酸化剤ガスの速度ベクトルにおける膜電極接合体13側からフラットセパレータ21側に向かう方向成分が、同図中に「S」で示す範囲においては正の値になる一方、範囲S以外の部分においては負の値になる。
要は、ガス流路25を流れる酸化剤ガスの速度ベクトルにおける膜電極接合体13側からフラットセパレータ21側に向かう方向成分が正の値になる範囲内に一対の連通路27,37の上流側の端部273,373が配置されるように、それら連通路27,37および案内部28,38の形状を定めればよい。こうした構成によっても、案内部28,38の配設部分を通過した後の酸化剤ガスの流れの一部が連通路27,37の内部に向かうようになるため、そうした連通路27の内部に向かうガスの流れ(図5中に矢印F2で示す流れ)を利用して、ガス拡散層17における連通路27の周辺に集められた水WTを同連通路27の内部に導入することができる。
・案内部28,38を、ガス流路25,35の底壁が同ガス流路25,35の内方に向けて突出する形状に形成することに代えて、ガス流路25,35の側壁が同ガス流路25,35の内方に向けて突出する形状に形成してもよい。こうした構成によっても、単セル10の内部における案内部28,38の配設部分において、ガス流路25の断面積が下流側に向かうほど狭くなるため、酸化剤ガスの流れがガス流路25の底側(フラットセパレータ21側)から開口側(膜電極接合体13側)に向かう方向成分を含むようにするとともに、同酸化剤ガスの流速を高めることができる。
・案内部28,38を、幅方向Wにおいて断面矩形状で延びる形状に形成したり、幅方向Wにおいて断面弓形で延びる形状に形成したりすることが可能である。要は、ガス流路25,35の通路断面積が部分的に狭くなる態様でガス流路25,35の内壁面が同ガス流路25,35の内方に向けて突出する形状であれば、案内部28,38を任意の形状に形成することができる。
・一対の連通路27,37と1つの案内部28,38とからなる機能部を、ガス流路形成板22,32に等間隔で配置することに限らず、水が発生し易い部分ほど多数配置するようにしてもよい。
・各ガス流路形成板22,32において、隣り合うガス流路25,35に設けられた案内部28同士が延設方向Lにおいてずれた位置になるように、各案内部28を配置するようにしてもよい。具体的には、以下の[具体例1]や[具体例2]等のように各案内部28を配置することができる。
図9に示すように、[具体例1]のガス流路形成板62では、一対の連通路27とそれら連通路27に隣接する1つの案内部28とからなる機能部が、各ガス流路25,35に対して、延設方向Lにおいて等間隔で並ぶように設けられている。また、それら機能部は、隣接するガス流路25,35のうちの一方に設けられる機能部と他方に設けられる機能部とが延設方向Lにおいて互い違いになるように配置されている。
図10に示すように、[具体例2]のガス流路形成板72では、「一対の連通路27」が、各ガス流路25,35に対して、延設方向Lにおいて等間隔で並ぶとともに幅方向Wに延びる直線上において並ぶように設けられている。またガス流路形成板72では、案内部28が、全ての「一対の連通路27」に隣接する位置に設けられるのではなく、延設方向Lおよび幅方向Wにおいて1つ置きの「一対の連通路27」に隣接する位置に設けられている。
以下、このように案内部28を配置することによる作用効果について説明する。
前述した実施形態の燃料電池は、内側突条23,33の突端がガス拡散層17,18(図5参照)に当接する構造であるため、ガス拡散層17,18の内側突条23,33側の面の一部が同内側突条23,33の突端によって塞がれてガス拡散層17,18の内部にガス(燃料ガスあるいは酸化剤ガス)が侵入し難い構造になっている。こうした構造は、燃料電池の発電効率の向上を妨げる一因になるおそれがある。
ガス流路形成板22,32(図2参照)の内側突条23,33の幅方向Wの長さを短くすることにより、ガス拡散層17,18の表面における同内側突条23,33の突端によって塞がれる部分を狭くすることは可能になる。ただし上記燃料電池は、内側突条23,33の突端とガス拡散層17,18との当接部分においてガス流路形成板22,32を支持する構造であるため、その支持強度を確保するべく内側突条23,33の幅方向Wの長さを短くするのには限界がある。
ここで、図9および図10に一例を示すガス流路形成板を採用した変形例の燃料電池では、案内部28がガス流路25,35の通路断面積を部分的に小さくする部分(いわゆる、絞り)として機能するため、ガス流路25,35における案内部28の配設部分およびその上流側の部分では、他の部分と比較して、内部圧力が高くなる。そして、この変形例の燃料電池では、1本の内側突条23,33を挟む2本のガス流路25,35それぞれに設けられる案内部28が、延設方向Lにおいてずれた位置に配置されている。
これにより、隣り合うガス流路25,35における内側突条23,33を間に挟む各部分のうちの一方(図9中および図10中にAで示す部分)には案内部28を配置して内部圧力を高くすることができるとともに、他方(同Bで示す部分)には案内部28を配置せずに内部圧力を比較的低くすることができる。このようにして上記変形例の燃料電池では、一本の内側突条23,33を間に挟む2本のガス流路25,35間に圧力差を生じさせることができる。
そのため、図9中および図10中に矢印で示すように、上記圧力差を利用して、ガス拡散層17,18における内側突条23,33の突端が当接している部分を介して、隣り合うガス流路25,35の一方から他方にガスを流すことができる。これにより、膜電極接合体13における内側突条23,33が当接している部分に多くの発電用ガスを供給することができるようになるため、燃料電池の発電効率の向上を図ることができる。
なお、前述した実施形態のように、隣り合うガス流路25,35に設けられた案内部28同士が延設方向Lにおいて同一の位置になるように各案内部28を配置すると、隣り合うガス流路25,35における内側突条23,33を間に挟む各部分の双方に案内部28が配置されて内部圧力が高くなるため、上記圧力差を発生させることができない。しかも、そうしたガス流路25,35における案内部28の配設部分は他の部分と比較して内部圧力が高くなるため、それら配設部分に挟まれた部分(詳しくは、ガス拡散層17,18における内側突条23,33の突端が当接している部分)にはガスや水が滞留し易くなってしまう。
この点、上記変形例の燃料電池では、上記圧力差を生じさせることによって、ガス拡散層17,18における内側突条23,33の突端が当接している部分にもガスをスムーズに流すことができるようになる。これにより、ガスや水の滞留を抑えることができるために、発電効率の向上を図ることができる。
また、各セパレータにおける水が発生し難い上流側の部分を[具体例1](図9参照)の構造にするとともに水が発生し易い下流側の部分を[具体例2](図10参照)の構造にするといったように、[具体例1]の構造と[具体例2]の構造とを組み合わせた構造のセパレータを採用することもできる。
なお隣接するガス流路25,35のうちの一方に設けられる機能部と他方に設けられる機能部とが延設方向Lにおいて互い違いになるように各機能部をガス流路形成板62(図9参照)に配置することに限らず、各機能部を斜めに並ぶように配置したり、ジグザクに並ぶように配置したりしてもよい。その他、機能部の一部または全てを不規則に配置することなども可能である。
また、ガス流路形成板72(図10参照)における一つ置きの「一対の連通路27」に隣接する位置に案内部28を設けることに限らず、案内部28を二つ置きの「一対の連通路27」に隣接する位置に設けるようにしたり、三つ置きの「一対の連通路27」に隣接する位置に設けるようにしたりしてもよい。また、案内部28の一部または全てを不規則に配置することも可能である。
・機能部を、延設方向Lにおいて互いに近接した位置に配置される3つ以上の連通路と1つの案内部28,38とによって構成してもよい。
・ガス流路形成板22,32としては、波板形状のものを採用することに限らず、断面矩形波形状の板状や断面鋸歯形状の板材など、幅方向Wにおける断面が凹形状の部分と凸形状の部分とが交互に並ぶ凹凸形状のものであれば、任意の形状のものを採用することができる。また、ガス流路形成板22,32としては、各ガス流路25,35になる凹溝が捻れの位置になるように配置されたものや、各ガス流路25,35になる凹溝が蛇行して延びるもの、各水流路26,36になる凹溝が捻れの位置になるように配置されたもの、各水流路26,36になる凹溝が蛇行して延びるもの等を採用することもできる。
・内側突条23,33の全体を延設方向Lに直線で延びる形状に形成することに限らず、内側突条23,33を、その一箇所あるいは複数箇所において上流側の部分と下流側の部分とが幅方向Wにおいてずれた状態で延びる形状に形成してもよい。この場合には、「一対の連通路27」を、内側突条23,33が延びる方向において並ぶように、内側突条23,33における幅方向Wにおいてずれた部分に形成することができる。
・各案内部28,38を同一の形状に形成したが、それら案内部28,38の形状をガス流路形成板22,32における配設位置に応じて異なる形状に形成することができる。
・膜電極接合体13のカソード側に案内部28を有するガス流路形成板22を設けるとともに、膜電極接合体13のアノード側に案内部38を有していないガス流路形成板を設けるようにしてもよい。この場合には、アノード側のガス流路形成板として連通路37を有していないものを採用したり、膜電極接合体13のアノード側にガス流路が形成される構造にした上でアノード側のガス流路形成板を省略したりすることができる。また、膜電極接合体13のカソード側に案内部28を有していないガス流路形成板を設けるとともに、膜電極接合体13のアノード側に案内部38を有するガス流路形成板32を設けるようにしてもよい。
・平板状のフラットセパレータ21,31に代えて、凹凸(ディンプルや突起)が形成されたセパレータや波板状のセパレータを採用したりするなど、任意の形状のセパレータを採用することができる。
10…単セル、11…第1フレーム、12…第2フレーム、13…膜電極接合体、14…固体高分子電解質膜、15,16…電極触媒層、17,18…ガス拡散層、20…第1セパレータ、30…第2セパレータ、21,31…フラットセパレータ、22,32,62,72…ガス流路形成板、23,33…内側突条、24,34…外側突条、25,35…ガス流路、251,351…隅部、26,36…水流路、27,37…連通路、271,371…リブ、273,373…端部、28,38…案内部、281,381…傾斜面、282,382…端部、283,383…平坦面、29,39…連通孔、41…供給通路、42…排出通路、51…供給通路、52…排出通路。

Claims (5)

  1. 膜電極接合体と板状のセパレータとの間に介設される燃料電池の単セルのガス流路形成板であって、
    前記膜電極接合体に対向する面に間隔を置いて並ぶように配置された凹溝状の複数のガス流路と、
    隣り合う前記ガス流路の間に位置する突条の裏面にそれぞれ形成された凹溝状の複数の水流路と、
    前記突条における同突条が延びる方向において間隔を置いて並ぶ位置にそれぞれ形成されて、前記ガス流路および前記水流路を連通する一対のリブからなる複数の連通路と、
    前記ガス流路を流れるガスの流れ方向において隣り合う前記連通路の間に延びるようにそれぞれ形成されて、前記ガス流路の通路断面積が部分的に狭くなる態様で前記ガス流路の内壁面が同ガス流路の内方に向けて突出する形状であり、且つ、前記複数の連通路における前記ガス流路を流れるガスの流れ方向上流側の端部が、前記ガスの速度ベクトルにおける前記膜電極接合体側から前記セパレータ側に向かう方向成分が正の値になる範囲内に配置される形状である複数の案内部と、を備え
    前記案内部は、前記流れ方向下流側ほど前記内壁面の突出量が大きくなる形状で傾斜した傾斜面を有し、
    前記案内部の前記流れ方向下流側の端部と前記複数の連通路の前記流れ方向上流側の端部とは、前記流れ方向における位置が同一であり、前記案内部の下流側端部において前記ガス流路および前記連通路からなる部分の断面積が急拡大することを特徴とする燃料電池用ガス流路形成板。
  2. 膜電極接合体と板状のセパレータとの間に介設される燃料電池の単セルのガス流路形成板であって、
    前記膜電極接合体に対向する面に間隔を置いて並ぶように配置された凹溝状の複数のガス流路と、
    隣り合う前記ガス流路の間に位置する突条の裏面にそれぞれ形成された凹溝状の複数の水流路と、
    前記突条における同突条が延びる方向において間隔を置いて並ぶ位置にそれぞれ形成されて、前記ガス流路および前記水流路を連通する一対のリブからなる複数の連通路と、
    前記ガス流路を流れるガスの流れ方向において隣り合う前記連通路の間に延びるようにそれぞれ形成されて、前記ガス流路の通路断面積が部分的に狭くなる態様で前記ガス流路の内壁面が同ガス流路の内方に向けて突出する形状であり、且つ、前記複数の連通路における前記ガス流路を流れるガスの流れ方向上流側の端部が、前記ガスの速度ベクトルにおける前記膜電極接合体側から前記セパレータ側に向かう方向成分が正の値になる範囲内に配置される形状である複数の案内部と、を備え、
    前記案内部は、前記流れ方向下流側ほど前記内壁面の突出量が大きくなる階段状に形成されており、
    前記案内部の前記流れ方向下流側の端部と前記複数の連通路の前記流れ方向上流側の端部とは、前記流れ方向における位置が同一であり、前記案内部の下流側端部において前記ガス流路および前記連通路からなる部分の断面積が急拡大することを特徴とする燃料電池用ガス流路形成板。
  3. 請求項1または2に記載の燃料電池用ガス流路形成板において、
    前記ガス流路形成板は、前記ガス流路が延びる方向と直交する方向における断面が凹凸形状の板材であることを特徴とする燃料電池用ガス流路形成板。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の燃料電池用ガス流路形成板において、
    前記複数の連通路と1つの前記案内部とが独立して機能する1つの機能部を構成し、同機能部が間隔を置いて複数設けられていることを特徴とする燃料電池用ガス流路形成板。
  5. 複数の単セルが積層されてなる燃料電池スタックであって、
    前記単セルは、膜電極接合体と、板状のセパレータと、前記膜電極接合体および前記セパレータの間に介設された請求項1〜のいずれか1項に記載の燃料電池用ガス流路形成板と、を備える燃料電池スタック。
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