JP2019067631A - 配線ダクト、プラグ装置及び配電システム - Google Patents

配線ダクト、プラグ装置及び配電システム Download PDF

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Abstract

【課題】配線ダクトとプラグ装置とを接続するに当たり、給電用の配線が電気的に接続される前にアース用の配線が電気的に接続されることが容易である配線ダクト、プラグ装置及び配電システムを提供する。【解決手段】配線ダクト100は、導電性を有する中空のフレーム10と、フレーム10の内部空間14においてフレーム10に保持されているハウジング20と、内部空間14においてハウジング20に保持されている給電用導体30とを備える。フレーム10は、フレーム10の外面の一部にアース端子11を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、一般に配線ダクト、プラグ装置及び配電システムに関し、詳細には電力の供給経路を構成する配線ダクト、配線ダクトに接続されるプラグ装置、並びに配線ダクト及びプラグ装置を備える配電システムに関する。
従来、電力の供給経路を構成する配線ダクトにおける任意の位置にプラグ装置を取り付け、配線ダクト及びプラグ装置を介して電気機器に電力を供給する配電システムがある(例えば特許文献1参照)。配電システムは、例えば工場、データセンタといった多数の電気機器が使用される施設に設置される。
一般に、配線ダクトとプラグ装置とを接続する場合、それによって給電用の配線を電気的に接続するだけでなく、アース用の配線も電気的に接続することが要求される。
特開2014−225353号公報
配線ダクトにプラグ装置を接続するに当たって、給電用の配線が電気的に接続された後にアース用の配線が電気的に接続されると、短時間ではあるが、アース用の配線が電気的に接続されていないにもかかわらず給電用の配線が電気的に接続されている状態が生じる。近年の安全基準の厳格化を鑑みると、たとえ短時間であってもアース用の配線が電気的に接続されていない状態が生じないことが望ましい。
本発明は、配線ダクトとプラグ装置とを接続するに当たり、給電用の配線が電気的に接続される前にアース用の配線が電気的に接続されることが容易である配線ダクト、プラグ装置及び配電システムを提供することを課題とする。
本発明の一態様に係る配線ダクトは導電性を有する中空のフレームと、前記フレームの内部空間において前記フレームに保持されているハウジングと、前記内部空間において前記ハウジングに保持されている給電用導体とを備える。前記フレームは、前記フレームの外面の一部にアース端子を有する。
本発明の一態様に係るプラグ装置は、配線ダクトに接続されるプラグ装置であり、前記配線ダクトに接続される状態で前記配線ダクトの外面の一部に対向する面と、前記面から突出するアース接続端子とを備える。
本発明の一態様に係る配電システムは、上記の配線ダクトと、上記のプラグ装置とを備える。
本発明の一態様には、配線ダクトとプラグ装置とを接続するに当たり、給電用の配線が電気的に接続される前にアース用の配線が電気的に接続されることが容易であるという利点がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る配線ダクト及びプラグ装置を備える配電システムの斜視図である。 図2は、同上の配電システムにおける配線ダクトにプラグ装置を接続する工程を示す断面図である。 図3は、同上の配電システムにおける配線ダクトにプラグ装置を接続する工程を示す断面図である。 図4は、同上の配電システムにおけるプラグ装置の斜視図である。 図5は、同上のプラグ装置における天板、アース板及びアース接続端子を示す斜視図である。 図6は、同上のプラグ装置におけるアース接続端子を示す斜視図である。 図7A及び図7Bは、同上のプラグ装置の一部の斜視図である。
本実施形態に係る配線ダクト100、プラグ装置200及び配電システム300について図1〜図7Bを参照して説明する。
配線ダクト100及びプラグ装置200を備える配電システム300は、例えば施設における電気機器等に電力を供給するために用いられる。配線ダクト100は例えば施設内に設置され、電力の供給経路を構成する。配線ダクト100における適宜の位置に、電気機器等に繋がれたプラグ装置200を接続することで、配線ダクト100及びプラグ装置200を介して電気機器等に電力を供給することができる。配電システム300は、例えば工場、データセンタといった多数の電気機器が使用される施設に設置される。
図1に示す配電システム300では、配線ダクト100は、その長手方向が水平な一方向に沿うように設置され、配線ダクト100の下方を向く面にプラグ装置200が接続されている。なお、プラグ装置200は、配線ダクトの上方を向く面等に接続されてもよい。また、配線ダクト100は、その長手方向が鉛直方向に沿うなどの種々の姿勢で設置されてもよい。
以下の説明では、配電システム300が図1に示されるとおり設置された状態での、水平面に対して垂直な(直交する)方向を「上下方向」とし、上下方向における下方(鉛直)を「下方」として説明する。また、配線ダクト100の長手方向を「左右方向」とし、「上下方向」及び「左右方向」の両方と直交する方向を「前後方向」として説明する。また、後述する接続部82に対してアース接続端子50がある側を「後方」、「後方」とは反対側を「前方」として説明する。さらに、配電システム300を正面から見て左方を「左方」、右方を「右方」として説明する。図面中の「上下方向」、「前後方向」、及び「左右方向」を示す矢印は説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。これらの方向は配電システム300の設置状態を限定する趣旨ではない。
また、以下の説明では、直交する方向とは、厳密な90°方向のみを意味するのではなく、技術常識に照らし、本実施形態が所期の作用を奏する限り、90°方向と同視しうる方向も含む。
以下、配線ダクト100におけるアース用の導体とプラグ装置200におけるアース用の導体とを電気的に接続することを、アース接続ということがある。また、以下、配線ダクト100における給電用の導体とプラグ装置200における給電用の導体とを電気的に接続することを、給電接続ということがある。
図1〜3に示すように、配線ダクト100は、導電性を有する中空のフレーム10と、
このフレーム10の内部空間14においてフレーム10に保持されているハウジング20と、内部空間14においてハウジング20に保持されている給電用導体30とを備える。フレーム10は、フレーム10の外面の一部にアース端子11を有する。
本実施形態に係る配線ダクト100には、プラグ装置と接続される場合、フレーム10の外面においてアース端子11とプラグ装置におけるアース用の導体との間でアース接続が可能となる。そのため、配線ダクト100とプラグ装置の間の給電接続の前に両者間のアース接続をすることが容易である。なお、配線ダクト100に接続されるプラグ装置は、本実施形態に係るプラグ装置200でもよく、それ以外のプラグ装置でもよい。
本実施形態に係るプラグ装置200は、配線ダクトに接続される。図2〜4に示すように、プラグ装置200は、配線ダクトに接続される状態で配線ダクトの外面の一部に対向する面52と、この面52から突出するアース接続端子50とを備える。アース接続端子50は、プラグ装置200におけるアース用の導体である。
本実施形態に係るプラグ装置200には、配線ダクトと接続される場合、配線ダクトの外面においてアース接続端子50と配線ダクトにおけるアース用の導体との間のアース接続が可能となる。そのため、配線ダクトとプラグ装置200の間の給電接続の前に両者間のアース接続をすることが容易である。なお、プラグ装置200に接続される配線ダクトは、本実施形態に係る配線ダクト100でもよく、それ以外の配線ダクトでもよい。
本実施形態に係る配電システム300は、図1〜3に示すように、上記の本実施形態に係る配線ダクト100と、上記の本実施形態に係るプラグ装置200とを備える。
本実施形態に係る配電システム300には、配線ダクト100とプラグ装置200とが接続される場合、プラグ装置200のアース接続端子50とフレーム10の外面におけるアース端子11とを接触させてアース接続を行うことができるという利点がある。そのため、配線ダクト100とプラグ装置200との間の給電接続の前に両者間のアース接続をすることが容易である。
本実施形態に係る配線ダクト100、プラグ装置200及び配電システム300の構成について更に詳しく説明する。なお、以下に説明する配線ダクト100、プラグ装置200及び配電システム300における配電方式は単相3線式配電方式であるが、例えば三相3線式配電方式であってもよく、三相4線式配電方式であってもよい。配線ダクト100、プラグ装置200及び配電システム300には、配電方式に応じた適宜の設計変更が可能である。
まず、本実施形態に係る配線ダクト100について説明する。図1〜3に示すように、配線ダクト100は、上記のとおり、フレーム10、フレーム10に保持されているハウジング20、及びハウジング20に保持されている給電用導体30を備える。本実施形態では、配線ダクト100は、更に被覆部40も備える。
フレーム10は、導電性を有し、例えば金属製である。フレーム10は長さを有する。すなわち、フレーム10は長尺である。フレーム10の長手方向は左右方向に一致する。また、フレーム10は、筒状であり、筒の軸は左右方向に沿っている。フレーム10は、フレーム10の内部空間14とフレーム10の外部空間とをつなぐ接続口12を更に有する。接続口12は、フレーム10の外面における下方を向く面にあり、接続口12の開口する方向は下方である。接続口12は、左右方向に沿ったスリット状である。なお、接続口12の開口する方向とは、接続口12がフレーム10の外部空間に向く方向である。
ハウジング20は、電気絶縁性を有し、例えば合成樹脂製である。ハウジング20は、フレーム10の内面を覆っている。ハウジング20は、第一保持部21、第二保持部22及び第三保持部23を有する。第一保持部21は接続口12の上方の、接続口12と対向する位置にある。第二保持部22及び第三保持部23は、接続口12と第一保持部21との間において、前後方向に並んで位置している。
第一保持部21、第二保持部22及び第三保持部23の各々は、給電用導体30を保持している。以下、第一保持部21が保持する給電用導体30、第二保持部22が保持する給電用導体30、及び第三保持部23が保持する給電用導体30を、それぞれ第一の給電用導体31、第二の給電用導体32及び第三の給電用導体33という。給電用導体30は、導電性を有し、例えば金属製である。給電用導体30は、左右方向に沿った長さを有する棒状である。第一の給電用導体31、第二の給電用導体32及び第三の給電用導体33は、それぞれ第一保持部21、第二保持部22及び第三保持部23に埋め込まれることで、保持されている。第一の給電用導体31は例えば単相3線配線のS極であり、第二の給電用導体32及び第三の給電用導体33はそれぞれ例えば単相3線配線におけるR極及びT極である。
第一保持部21は、第一の給電用導体31を露出させる第一の通孔24を有する。第一の通孔24は、フレーム10の内部空間14に向けて下方に開口しており、接続口12と対向している。第二保持部22は第二の給電用導体32に通じる第二の通孔25を有し、第三保持部23は第三の給電用導体33に通じる第三の通孔26を有する。第二の通孔25及び第三の通孔26はフレーム10の内部空間14に向けてそれぞれ前方及び後方に開口しており、互いに対向している。
被覆部40は、フレーム10の外面を覆っている。被覆部40は、電気絶縁性を有し、例えば合成樹脂製である。本実施形態では、被覆部40とハウジング20とは連続して一つの部材を構成している。被覆部40とハウジング20とで構成されている部材にフレーム10が埋め込まれているともいえるし、フレーム10が被覆部40とハウジング20とで構成されている部材で覆われているともいえる。
フレーム10は、その外面の一部にアース端子11を有する。アース端子11は、フレーム10の長手方向に沿った(すなわち、左右方向に沿った)帯状である。ハウジング20は、このアース端子11を露出させる露出口41を有する。露出口41は、アース端子11と同様に、フレーム10の長手方向に沿った帯状である。フレーム10の外面における、露出口41で露出する部分が、アース端子11であるともいえる。
フレーム10は、その内面の一部に第二のアース端子13を有する。本実施形態では、フレーム10は内部空間15に向けて突出する突出部を有し、この突出部における内部空間14に露出する面が第二のアース端子13である。このため、第二のアース端子13はフレーム10の内部空間14に向けて突出している。なお、突出部は、フレーム10の一部が屈曲されることで形成されうるが、それ以外の構成であっても、第二のアース端子13が内部空間14に突出するような形状であればよい。第二のアース端子13は、第二のアース端子13の突出する方向とは反対方向から見ると、フレーム10の長手方向に沿った帯状である。ハウジング20は、第二のアース端子13を露出させる第二の露出口27を有する。第二の露出口27は、第二のアース端子13と同様に、フレーム10の長手方向に沿った(すなわち、左右方向に沿った)帯状である。第二のアース端子13は、第二の露出口27を通じて、ハウジング20の内面よりもフレーム10の内部空間14へ突出している。フレーム10の内面における、第二の露出口27で露出する部分が、第二のアース端子13であるともいえる。
アース端子11は下方に向いており、すなわち接続口12の開口する方向と同じ方向に向いている。また、第二のアース端子13は上方に向いて(すなわち上方に突出して)おり、すなわち接続口12の開口する方向とは反対方に向いている。アース端子11と接続口12とは、後方から前方に、すなわちフレーム10の長手方向及び接続口12の開口する方向の両方と直交する方向に沿って、並んでいる。このため、配線ダクト100にプラグ装置を接続する際に、接続口12を通じて給電接続を生じさせ、かつアース端子11を利用してアース接続を生じさせることが、容易である。さらに、アース端子11は接続口12に対してフレーム10の長手方向及び接続口12の開口する方向の両方と直交する一方向側の位置にあり、第二のアース端子13は接続口12に対してアース端子11とは反対側の位置にある。すなわち、アース端子11、接続口12及び第二のアース端子13は、この順に、後方から前方に並んでいる。
なお、本実施形態におけるフレーム10は上記のとおり第二のアース端子13を有するが、フレーム10は第二のアース端子13を有さなくてもよい。また、本実施形態におけるフレーム10は上記のとおりアース端子11を接続口12に対して後方側の位置にのみ有する。しかし、フレーム10は、接続口12に対してフレーム10の後方側の位置と前方側の位置との各々に、アース端子11を有してもよい。
次に、本実施形態に係るプラグ装置200について説明する。
図2〜4に示すように、プラグ装置200は、配線ダクトに接続される状態で配線ダクトの外面の一部に対向する面52(以下、対向面52という)と、この対向面52から突出するアース接続端子50とを備える。プラグ装置200は、給電端子70を更に備える。アース接続端子50は、プラグ装置200が配線ダクトに接続されると、配線ダクトにおけるアース用の導体と電気的に接続されることで、アース接続を生じさせる。給電端子70は、プラグ装置200が配線ダクトに接続されると、配線ダクトにおける給電用の導体と電気的に接続されることで、給電接続を生じさせる。プラグ装置200には、ケーブル400が接続されている。ケーブル400は、アース接続端子50に電気的に接続されているアース線、及び給電端子70に電気的に接続されている電線を、有している。本実施形態ではプラグ装置200は回路遮断機を更に備えている。回路遮断機は、給電端子70と電線との間に電気的に接続されている。
プラグ装置200は、本体部81と、本体部81から上方に突出する接続部82とを備える。対向面52は、プラグ装置200の上方の端部にあり、上方を向いている。接続部82は本体部81の対向面52から上方に突出する。ケーブル400は本体部81の、下方の端部に接続されている。アース接続端子50は本体部81の、上方の端部に設けられ、給電端子70は接続部82に設けられ、遮断器は本体部81に収納されている。
プラグ装置200の細部を更に説明する。
図2〜4に示すように、接続部82は、本体部81の対向面52から突出している。接続部82は、後方を向く第一側面83と前方を向く第二側面84を有する。第一側面83と第二側面84の間の寸法は接続口12の幅寸法よりも小さい。接続部82は、接続部82の上方の端部における、第一側面83側の縁部と第二側面84側の縁部の各々に、上方へ突出するリブ85を有する。
図2〜4に示すように、アース接続端子50は、本体部81の対向面52から上方に突出する。本体部81の対向面52は、孔811を有し、この孔811からアース接続端子50が突出している。
アース接続端子50の構成について、詳しく説明する。本体部81は、対向面52を構成する天板812と、本体部81の内部に収納されている金属製のアース板813とを備える(特に図2、3及び5参照)。アース板813は、アース線が接続される端子814を有する。アース板813は、天板812の下面に重なる接続板815を有し、接続板815は天板812にリベット816で固定されている。孔811は、天板812とアース板813とを貫通する。
本実施形態では、図6に示すように、プラグ装置200はバネ構造60を備える。アース接続端子50はバネ構造60に電気的に接続されている。バネ構造60は、アース接続端子50がその突出する方向と反対方向に押されるとアース接続端子50にその突出する方向に弾性力をかける。具体的には、プラグ装置200はアース部材53を備える。アース部材53がアース接続端子50とバネ構造60とを備える。アース部材53は、屈曲した帯状の金属板から形成される。アース接続端子50は、屈曲していることで山形の形状を有し、アース接続端子50の頂部がアース接続端子50の突出する方向に向いている。バネ構造60は、アース接続端子50における突出方向とは反対側の端部につながる二つの板バネ61を備える。このため、アース接続端子50と板バネ61とは電気的に接続されている。
板バネ61は、プラグ装置200に対して固定されている固定部64と、アース接続端子につながっている部分である結合部65とを、有する。板バネ61は、固定部64と結合部65との間に、固定部64と結合部65とを結ぶ線分とは交差する方向に延びる部分を、更に有している。図6に示される板バネ61は、長さ及び厚みを有し、長さに沿った方向及び厚みに沿った方向の両方に対して直交する方向と交互に湾曲する形状を有する。すなわち、板バネ61は、蛇行する形状を有する。このように板バネ61は、湾曲する部分を有することで、固定部64との結合部65とを結ぶ線分とは交差する方向に延びる部分を有することができる。これにより、板バネ61は、固定部64から結合部65までの間の実効的な寸法を、固定部64と結合部65とを結ぶ線分の寸法よりも長くできる。
各板バネ61の固定部64には、リベット孔62が形成されている。図5に示すように、板バネ61は接続板815に接するように重ねられ、アース接続端子50が孔811に通されて対向面52の向く方向、すなわち上方へ突出している。板バネ61はリベット孔62に通されたリベット63で天板812及び接続板815に固定されている。これにより、アース接続端子50は、バネ構造60を介してアース板813に電気的に接続された状態で、本体部81の対向面52から突出している。
アース接続端子50が上記構成を備えるため、アース接続端子50が下方へ押されると、バネ構造60が弾性変形することで、アース接続端子50は下方へ移動する。このときアース接続端子50には、バネ構造60によって、上方へ向かう弾性力がかけられ、アース接続端子50は元の位置に戻ろうとする。上記のように板バネ61の固定部64から結合部65までの間の実効的な寸法は、固定部64と結合部65とを結ぶ線分の寸法より長いため、板バネ61に、その見かけ上の寸法に比して小さい弾性力を生じさせることができる。そのため、アース接続端子50が押された場合、アース接続端子50を容易に移動させ、かつアース接続端子50に適度に小さい弾性力をかけることができる。
本実施形態では、プラグ装置200は、アース接続端子50のその突出する方向とは反対方向への移動を規制するストッパ51を備える(図2、3及び5参照)。ストッパ51は、アース板813の一部である。ストッパ51は、アース接続端子50の下方にあり、アース接続端子50と間隔をあけて対向している。このため、アース接続端子50が押されて移動しても、アース接続端子50がストッパ51に接触すると、アース接続端子50はそれ以上移動できなくなる。このため、アース接続端子50の、その突出する方向とは反対方向側への移動量は、アース接続端子50が押されていない状態におけるアース接続端子50とストッパ51との間隔の寸法以下に制限される。プラグ装置200がこのようなストッパ51を備えると、アース接続端子50が意図せず押されても、ストッパ51は、アース接続端子50の移動を規制できる。そのため、バネ構造60が過度に変形されることで破損することを抑制できる。ストッパ51によって制限される移動量は、バネ構造60が過度の変形によって破損しないように適宜設定される。
図2〜4、図7A及び図7Bに示すように、接続部82は、三つの給電端子70(第一の給電端子71、第二の給電端子72及び第三の給電端子73)を備える。第一の給電端子71は、接続部82の上方を向く面における二つのリブ85の間の位置から上方へ突出する(特に図2〜4参照)。第二の給電端子72は、接続部82内に収まっている位置と、接続部82の第一側面83から後方へ突出する位置との間で、移動可能である(特に図7A参照)。第一側面83は、孔86を有し、第二の給電端子72が第一側面83から突出する状態ではこの孔86から第二の給電端子72が突出する。第三の給電端子73は、接続部82内に収まっている状態と、接続部82の第二側面84から前方へ突出する状態との間で、移動可能である(特に図7B参照)。この第二側面84も、孔87を有し、第三の給電端子73が第二側面84から突出する状態ではこの孔87から第三の給電端子73が突出する。
本体部81は、上方の端部に、第一操作部88と第二操作部89を有する(特に図7A及び図7B参照)。第一操作部88は第二の給電端子72を移動させるレバー881を有する。レバー881はスライド移動可能であり、レバー881の移動と連動して第二の給電端子72が移動する。第二操作部89は、第三の給電端子73を移動させるレバー891を有する。レバー891はスライド移動可能であり、レバー891の移動と連動して第三の給電端子73が移動する。
第一操作部88の上部に第一固定具91が設けられ、第二操作部89の上部に第二固定具92が設けられている(特に図7A及び図7B参照)。第一固定具91、接続部82、及び第二固定具92は、この順に、左方から右方へ並んでいる。各固定具91、92は放下方向に沿った回転軸を中心に回転可能である。第一固定具91は、回転することで、接続部82の第一側面83及び第二側面84よりも突出しない状態と、第一固定具91の両端がそれぞれ第一側面83より後方及び第二側面84より前方に突出する状態との間で、切替え可能である。第二固定具92も、回転することで、接続部82の第一側面83及び第二側面84よりも突出しない状態と、両端がそれぞれ第一側面83より後方及び第二側面84より前方へ突出する状態との間で、切替え可能である。第一固定具91及び第二固定具92は導電性を有し、アース線に電気的に接続されている。
第一固定具91は、第一操作部88のレバー881の移動と連動して回転する。すなわち、第二の給電端子72と第一固定具91とはレバー881が移動することで連動して移動する。第二の給電端子72が接続部82内にあるときは、第一固定具91は第一側面83及び第二側面84よりも突出しない状態にある。第二の給電端子72が第一側面83から突出する位置にあるときは、第一固定具91は両端がそれぞれ第一側面83より後方及び第二側面84より前方に突出する状態にある。第二固定具92は、第三の給電端子73と同様、第二操作部89のレバー891の移動と連動して回転する。すなわち、第三の給電端子73と第二固定具92とはレバー891が移動することで連動して移動する。第三の給電端子73が接続部82内にあるときは、第二固定具92は第一側面83及び第二側面84よりも突出しない状態にある。第三の給電端子73が第二側面84から突出する位置にあるときは、第二固定具92は両端がそれぞれ第一側面83より後方及び第二側面84より前方に突出する状態にある。
本実施形態では、上記のようにプラグ装置200は給電端子70と電線との間に回路遮断機を備えているが、回路遮断機を備えていなくてもよい。また、プラグ装置200は、例えば漏電遮断機、端子台、変流器(CT)といった装置を備えていてもよい。
本実施形態に係る配電システム300について説明する。図1〜3に示すように、配電システム300は、上記の本実施形態に係る配線ダクト100及び本実施形態に係るプラグ装置200を備える。
配線ダクト100にプラグ装置200を接続する場合、プラグ装置200において、第二の給電端子72と第三の給電端子73とを接続部82内に収まる位置に配置する。さらに、第一固定具91と第二固定具92とを接続部82の第一側面83及び第二側面84よりも突出しない状態にしておく。この状態で、配線ダクト100に対してプラグ装置200を、対向面52が配線ダクト100の外面のうち接続口12がある部分と対向し、接続部82が接続口12と対向し、かつアース接続端子50がアース端子11と対向するように位置合わせして配置する。なお、本実施形態では、プラグ装置200は、対向面52から突出する凸部54を有し、配線ダクト100はプラグ装置200が位置合わせされてた状態で凸部54が嵌まりうる凹部55を有する。正しく位置合わせされた状態で配線ダクト100にプラグ装置200が接続されると、凸部54が凹部55に嵌まる。プラグ装置200が前後逆に配置されるなどして正しく位置合わせされていないと、凸部54が配線ダクト100の外面に嵌まらず、配線ダクト100にプラグ装置200を接続できない。このため、プラグ装置200の位置合わせが容易である。
この状態で、接続部82を接続口12から配線ダクト100の内部空間14に入れる。接続部82は、内部空間14において、第二保持部22と第三保持部23との間に入り、第一保持部21に向けて上方に移動する。そうすると、まず、図2に示すように、アース接続端子50がアース端子11と接触してアース端子11に電気的に接続され、更にアース接続端子50がアース端子11に押されることで下方へ移動する。続いて、図3に示すように、第一の給電端子71が第一の通孔24を通って第一の給電用導体31に接触して第一の給電用導体31に電気的に接続される。接続部82は、第二保持部22と第三保持部23と間に配置される。このとき第一側面83が第二保持部22に対向し、第一側面83の孔86が第二保持部22の第二の通孔25と対向する。また、第二側面84が第三保持部23に対向し、第二側面84の孔87が第三保持部23の第三の通孔26と対向する。この状態で各レバー881、891が操作されてスライドすると、第二の給電端子72が孔86を通って第一側面83から突出し、かつ第三の給電端子73が孔87を通って第二側面84から突出する。また、第一固定具91の両端がそれぞれ第一側面83より後方及び第二側面84より前方に突出し、かつ第二固定具92の両端もそれぞれ第一側面83より後方及び第二側面84より前方に突出する。このため、第二の給電端子72は第二の通孔25を通って第二の給電用導体32と接触して第二の給電用導体32に電気的に接続され、第三の給電端子73は第三の通孔26を通って第三の給電用導体33と接触して第三の給電用導体33に電気的に接続される。また、第一固定具91の両端及び第二固定具92の両端は、配線ダクト100の内面に引っかかり、これにより、配線ダクト100からのプラグ装置200の抜け止めがされる。さらに、第一固定具91及び第二固定具92は、第二のアース端子13と重なって接触して電気的に接続される。これにより、配線ダクト100にプラグ装置200が接続される。
本実施形態に係る配電システム300では、第一の給電端子71、第二の給電端子72及び第三の給電端子73がそれぞれ第一の給電用導体31、第二の給電用導体32及び第三の給電用導体33と電気的に接続されることで、給電接続が生じる。本実施形態では、この給電接続が生じる前に、アース端子11がアース接続端子50と接触することでアース接続が生じる。
配線ダクト100にプラグ装置200を接続するに当たって、給電接続が生じる前にアース接続が生じるために、本実施形態では、上記のとおり、アース端子11とアース接続端子50とが接触してから、第一の給電用導体31と第一の給電端子71とが接触する。そのため、本実施形態では、配線ダクト100におけるアース端子11と第一の給電用導体31との位置関係と、プラグ装置200におけるアース接続端子50と第一の給電端子71との位置関係が適切に設定される。さらに、本実施形態では、第二の給電端子72と第三の給電端子73が接続部82内に収まっている状態と接続部82から突出する状態との間で移動可能である。そのため、アース接続が生じた後に、第二の給電端子72と第三の給電端子73を接続部82内から移動させて接続部82から突出させて、第二の給電用導体32及び第三の給電用導体33とそれぞれ電気的に接続させることができる。
本実施形態では、上記の構成によって給電接続が生じる前にアース接続を生じさせる。本実施形態では給電用導体30に給電端子70が突き当たって接触することで給電接続が生じる。そのため、本実施形態では、配線ダクト100にプラグ装置200を接続するに当たって、配線ダクト100にプラグ装置200を両者の接続が達成される位置まで押し込むことで給電接続を生じさせ、それより前には給電接続が生じないようにできる。そのため、給電接続が生じる前にアース端子11にアース接続端子50を接触させてアース接続を生じさせることが容易である。また、アース接続端子50の移動量が小さくても、給電接続が生じる前にアース接続を生じさせることが容易であり、そのため、プラグ装置200のコンパクト化が可能である。ただし、給電用導体30と給電端子70との電気的接続がされる前にアース端子11とアース接続端子50との間のアース接続が達成できるのであれば、給電用導体30及び給電端子70の構造及び両者の接続の方式は、いかなる構造及び方式でもよい。
また、本実施形態では、アース端子11とアース接続端子50との間だけでなく、第一固定具91及び第二固定具92と第二のアース端子13との間でもアース接続ができるので、アース接続をより確実に達成できる。なお、本実施形態ではプラグ装置200は固定具として第一固定具91及び第二固定具92を備えるが、プラグ装置200は少なくとも一つの固定具を備えるならば、その個数は幾つでもよい。プラグ装置200が複数の固定具を備える場合、少なくとも一つの固定具が第二のアース端子13との間でアース接続できればよい。固定具がアース接続の機能を有さず、アース端子11とアース接続端子50との間のみでアース接続がされてもよい。
本実施形態では、上記のようにプラグ装置200がバネ構造60を備える。そのため、アース接続端子50が押されることで移動すると、バネ構造60がアース接続端子50に弾性力をかけることができる。このため、プラグ装置200が配線ダクト100に接続された状態において、第一の給電端子71と配線ダクト100との間に生じる接触圧を、アース接続端子50と配線ダクト100との間に生じる接触圧よりも高くできる。これにより、アース接続端子50の破損が抑制される。
なお、本実施形態ではバネ構造60によって接触圧が制御されているが、他の適宜の手段で接触圧が制御されてもよい。
また、本実施形態では、板バネ61は、上記のように蛇行する形状を有することで固定部64との結合部65とを結ぶ線分とは交差する方向に延びる部分を含む。しかし、板バネ61がこれ以外の形容を有することで、固定部64との結合部65とを結ぶ線分とは交差する方向に延びる部分を含んでもよい。例えば板バネ61が全体として弧を描くような形状を有してもよい。板バネ61が、固定部64との結合部65とを結ぶ線分とは交差する方向に延びる部分を含まなくてもよい。
また、本実施形態ではバネ構造60は板バネ61であるが、アース接続端子50がその突出する方向と反対方向に押されるとアース接続端子50にその突出する方向に弾性力をかけることができるのであれば、板バネ61以外の適宜の構造を有することができる。また、本実施形態ではプラグ装置200はアース接続端子50とバネ構造60とを有するアース部材53を備えるが、アース接続端子50が弾性変形可能であることによってアース接続端子50がバネ構造60を有していてもよい。
本実施形態では、ストッパ51はアース板813の一部であって、アース接続端子50に対してアース接続端子50の突出する方向とは反対側の位置にあることでアース接続端子50の移動を規制するが、ストッパ51はこれ以外の適宜の構成を有してもよい。すなわち、ストッパ51は、アース接続端子50及びバネ構造60の構成に応じた適宜の構成を有すればよい。また、プラグ装置200はストッパ51を備えなくてもよい。
本実施形態では、上記のようにアース端子11はフレーム10の長手方向に沿った帯状である。そのため、配線ダクト100におけるプラグ装置200の接続位置を配線ダクト100の長手方向に沿って変更しても、アース端子11とアース接続端子50との間のアース接続を行うことができる。配線ダクト100にプラグ装置200を接続する場合、プラグ装置200の接続位置を除き、接続口12をカバーで塞いでもよい。
本実施形態に係る配線ダクト100、プラグ装置200及び配電システム300は、上記の説明のみに制限されず、必要に応じて種々の構成の追加、削除、又は置換といった設計変更が可能である。
例えば、接続口12の形状は上記の説明に限られない。接続口12はフレーム10の内部空間14と外部空間とをつなげるならば、フレーム10における種々の位置に設けられることができ、種々の形状を有することができる。例えば接続口12は、フレーム10の長手方向の特定の位置に設けられた、矩形状等の適宜の形状を有する孔であってもよい。フレームが複数の接続口12を有し、これらの接続口12がフレーム10の長手方向に並んでいてもよい。その場合、プラグ装置200の接続の作業をする者は、いずれかの接続口12を選択してプラグ装置200を接続することができる。
また、アース端子11の位置及び形状も上記説明に限られない。フレーム10の外面の一部にアース端子11があれば、給電接続の前にアース接続を行うことが容易である。例えばアース端子11が帯状ではなく、フレーム10の長手方向の特定の位置のみに設けられていてもよい。また、例えばフレーム10が複数の接続口12を有する場合、接続口12ごとにアース端子11が設けられていてもよい。ただし、上記説明のように、接続口12とアース端子11とが並んで配置されており、又は更に接続口12の開口する方向とアース端子11の向く方向とが同じであれば、特に好ましい。この場合、プラグ装置を接続口12に接続する場合に、プラグ装置におけるアース用の導体をアース端子11に特に容易に接触させることができる。
またアース接続端子50の位置、個数、及び構造等も上記説明に限られない。アース接続端子50がプラグ装置200の対向面52から突出するのであれば、給電接続の前にアース接続を行うことが容易である。例えば、プラグ装置200が二つのアース接続端子50を有し、接続部82が二つのアース接続端子50の間の位置に配置されていてもよい。この場合、本実施形態に係る配線ダクト100のフレーム10は、二つのアース接続端子50の各々に対応するアース端子11を有していてもよい。アース接続端子50の個数が三以上であってもよい。
(まとめ)
第一の態様に係る配線ダクト(100)は、導電性を有する中空のフレーム(10)と、フレーム(10)の内部空間(14)においてフレーム(10)に保持されているハウジング(20)と、内部空間(14)においてハウジング(20)に保持されている給電用導体(30)とを備える。フレーム(10)は、フレーム(10)の外面の一部にアース端子(11)を有する。
この構成によれば、配線ダクト(100)がプラグ装置と接続される場合、フレーム(10)の外面においてアース端子(11)とプラグ装置におけるアース用の導体との間でアース接続が可能となる。そのため、配線ダクト(100)とプラグ装置の間の給電接続の前に両者間のアース接続をすることが容易である。
第二の態様に係る配線ダクト(100)では、第一の態様において、フレーム(10)は長さを有し、フレーム(10)は、内部空間(14)とフレーム(10)の外部空間とをつなぐ接続口(12)を更に有し、アース端子(11)と接続口(12)とは、フレーム(10)の長手方向及び接続口(12)の開口する方向の両方と直交する方向に沿って並んでいる。
この構成によれば、アース端子(11)がフレーム(10)の外面で接続口(12)と並んでいるため、プラグ装置を接続口(12)に取り付ける際にアース接続をすることが容易になる。
第三の態様に係る配線ダクト(100)では、第二の態様において、アース端子(11)は、フレーム(10)の長手方向に沿った帯状の形成されている。
この構成によれば、配線ダクト(100)におけるプラグ装置の接続位置を配線ダクト(100)の長手方向に沿って移動しても、アース接続を行うことができる。
第四の態様に係る配線ダクト(100)では、第二又は第三の態様において、フレーム(10)は、アース端子(11)である第一のアース端子(11)とは別に、フレーム(10)の内面の一部に内部空間(14)に向けて突出する第二のアース端子(13)を更に有する。第一のアース端子(11)は接続口(12)に対してフレーム(10)の長手方向及び接続口(12)の開口する方向の両方と直交する一方向側の位置にある。第二のアース端子(13)は接続口(12)に対して第一のアース端子(11)とは反対側の位置にある。
この構成によれば、第一のアース端子(11)だけでなく第二のアース端子(13)も利用してアース接続を行うことができる。
第五の態様に係る配線ダクト(100)は、第一から第四のいずれか一の態様において、フレーム(10)の外面を覆う、電気絶縁性を有する被覆部(40)を更に備える。被覆部(40)は、アース端子(11)を露出させる露出口(41)を有する。
この構成によれば、露出口(41)によってアース端子(11)を露出させることで、アース接続が容易になるという利点がある。
第六の態様に係るプラグ装置(200)は、配線ダクトに接続される。プラグ装置(200)は、配線ダクトに接続される状態で配線ダクトの外面の一部に対向する面(52)と、この面(52)から突出するアース接続端子(50)とを備える。
この構成によれば、配線ダクトがプラグ装置(200)と接続される場合、配線ダクトの外面においてアース接続端子(50)を利用してアース接続が可能となるという利点がある。そのため、配線ダクトとプラグ装置(200)の間の給電接続の前に両者間のアース接続をすることが容易である。
第七の態様に係るプラグ装置(200)は、第六の態様において、給電端子(70)を更に備える。プラグ装置(200)が配線ダクトに接続された状態において、給電端子(70)と配線ダクトとの間に生じる接触圧は、アース接続端子(50)と配線ダクトとの間に生じる接触圧よりも高い。
この構成によれば、給電端子(70)が押される前にアース接続端子(50)が押されても、アース接続端子(50)の破損が抑制される。
第八の態様に係るプラグ装置(200)では、第六又は第七の態様において、アース接続端子(50)がアース接続端子(50)の突出する方向と反対方向に押されるとアース接続端子(50)にアース接続端子(50)の突出する方向に弾性力をかけるバネ構造(60)を更に備える。
この構成によれば、アース接続端子(50)が押された場合にアース接続端子(50)に適度な弾性力をかけることができる。このためアース接続端子(50)は、配線ダクトにおけるアース用の導体に適度な接触圧で接して安定した電気的接続を生じさせることができ、かつアース接続端子(50)の破損が抑制される。
第九の態様に係るプラグ装置(200)では、第八の態様において、バネ構造は、プラグ装置(200)に固定される固定部(64)とアース接続端子(50)につながる部分である結合部(65)とを有する板バネ(61)を備える。板バネ(61)は、固定部(64)と結合部(65)とを結ぶ線分と交差する方向に延びる部分を更に有する。
この構成によれば、板バネ(61)の固定部(64)と結合部(65)との間の見かけ上の寸法に対する実効的な寸法を大きくでき、これにより、板バネ(61)に、その見かけ上の寸法に比して小さい弾性力を生じさせることができる。このため、アース接続端子(50)と配線ダクトとの間に生じる接触圧を低減できる。
第十の態様に係るプラグ装置(200)は、第八又は第九の態様において、アース接続端子(50)の突出する方向と反対方向へのアース接続端子(50)の移動を規制するストッパ(51)を更に備える。
この構成によれば、アース接続端子(50)の移動を規制することに伴って、バネ構造(60)が過度に変形することを抑制でき、これによりバネ構造(60)の破損を抑制できる。
第十一の態様に係る配電システム(300)は、第一から第五のいずれか一の態様に係る配線ダクト(100)と、第六から第十のいずれか一の態様に係るプラグ装置(200)とを備える。
この構成によれば、配線ダクト(100)とプラグ装置(200)とを接続するに当たり、給電用導体(30)と給電端子(70)とが電気的に接続される前にアース端子(11)とアース接続端子(50)とが電気的に接続されることが容易である。
100 配線ダクト
200 プラグ装置
300 配電システム
10 フレーム
11 アース端子
12 接続口
13 第二のアース端子
14 内部空間
20 ハウジング
30 給電用導体
40 被覆部
41 露出口
50 アース接続端子
51 ストッパ
52 面(対向面)
60 バネ構造
61 板バネ
64 固定部
65 接続部
70 給電端子

Claims (11)

  1. 導電性を有する中空のフレームと、
    前記フレームの内部空間において前記フレームに保持されているハウジングと、
    前記内部空間において前記ハウジングに保持されている給電用導体とを備え、
    前記フレームは、前記フレームの外面の一部にアース端子を有する、
    配線ダクト。
  2. 前記フレームは長さを有し、
    前記フレームは、前記内部空間と前記フレームの外部空間とをつなぐ接続口を更に有し、
    前記アース端子と前記接続口とは、前記フレームの長手方向及び前記接続口の開口する方向の両方と直交する一方向に沿って並んでいる、
    請求項1に記載の配線ダクト。
  3. 前記アース端子は、前記フレームの長手方向に沿った帯状に形成されている、
    請求項2に記載の配線ダクト。
  4. 前記フレームは、前記アース端子である第一のアース端子とは別に、前記フレームの内面の一部に前記内部空間に向けて突出する第二のアース端子を更に有し、
    前記第一のアース端子は前記接続口に対して前記フレームの長手方向及び前記接続口の開口する方向の両方と直交する一方向側の位置にあり、前記第二のアース端子は前記接続口に対して前記第一のアース端子とは反対側の位置にある、
    請求項2又は3に記載の配線ダクト。
  5. 前記フレームの外面を覆う、電気絶縁性を有する被覆部を更に備え、
    前記被覆部は、前記アース端子を露出させる露出口を有する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の配線ダクト。
  6. 配線ダクトに接続されるプラグ装置であり、
    前記配線ダクトに接続される状態で前記配線ダクトの外面の一部に対向する面と、前記面から突出するアース接続端子とを備える、
    プラグ装置。
  7. 給電端子を更に備え、
    前記配線ダクトに接続された状態において、前記給電端子と前記配線ダクトとの間に生じる接触圧は、前記アース接続端子と前記配線ダクトとの間に生じる接触圧よりも高い、
    請求項6に記載のプラグ装置。
  8. 前記アース接続端子が前記アース接続端子の突出する方向と反対方向に押されると前記アース接続端子に前記アース接続端子の突出する方向に弾性力をかけるバネ構造を更に備える、
    請求項6又は7に記載のプラグ装置。
  9. 前記バネ構造は、前記プラグ装置に固定される固定部と前記アース接続端子につながる部分である結合部とを有する板バネを備え、前記板バネは、前記固定部と前記結合部とを結ぶ線分と交差する方向に延びる部分を更に有する、
    請求項8に記載のプラグ装置。
  10. 前記アース接続端子の突出する方向と反対方向への前記アース接続端子の移動を規制するストッパを更に備える、
    請求項8又は9に記載のプラグ装置。
  11. 請求項1から5のいずれか一項に記載の配線ダクトと、
    請求項6から10のいずれか一項に記載のプラグ装置とを備える、
    配電システム。
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