JP2018174088A - 電線接続構造、及び配電盤 - Google Patents

電線接続構造、及び配電盤 Download PDF

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Abstract

【課題】電線を帯状導体に接続する工事における電線の接続作業の効率を向上可能な電線接続構造を提供する。【解決手段】電線接続構造は、互いに並行に配置される複数の帯状導体5と、速結端子ユニット6と、を有する。速結端子ユニット6は、筐体60と、帯状導体5に接続される複数の接続用端子61と、筐体60に形成された電線挿通孔63に挿入された電線と電気的に接続され、挿入された電線の挿抜が自在である複数の速結端子部62と、を有する。各々の接続用端子61及び速結端子部62は、複数の帯状導体5にそれぞれ対応して電気的に接続されており、他の接続用端子61及び他の速結端子部62とは絶縁されている。【選択図】図4

Description

本開示は、配電盤に配置される帯状導体(例えば銅帯)に対して電線を接続する際に用いる電線接続構造、及び配電盤に関する。
配電盤は、特許文献1に例示するように、複数の配線用遮断器と、配電盤の回路部の一部を構成する銅帯等の帯状導体とを有する。帯状導体はアースとして利用されており、電線が帯状導体に接続される。帯状導体及び電線は、帯状導体と座金とで電線を挟む状態でボルトを締め付けて固定される。
特開2016−1984号公報
図6(a)及び図6(b)に示すように帯状導体(銅帯)に接続する電線Sには、単線や撚り線が利用され、圧着端子S1が設けられる場合がある。帯状導体5と座金100との間に電線Sを挟み、スプリングワッシャ4を介して頭付ボルトvで締め付けられて固定される。従来の帯状導体への電線Sの接続には、同図に示すように、帯状導体5と座金100(特許文献1に記載の座金100’)との間で電線Sを挟み、頭付ボルトvでネジ締めを行う。
しかし、配電盤には、帯状導体5(銅帯)に対して多数の電線Sの取り付けが必要となり、作業の効率化が求められる。
本開示は、このような課題に着目してなされたものであって、その目的は、電線を帯状導体に接続する工事における電線の接続作業の効率を向上可能な電線接続構造、及び配電盤を提供することである。
本開示は、上記目的を達成するために、次のような手段を講じている。
すなわち、本開示の電線接続構造は、互いに並行に配置される複数の帯状導体と、速結端子ユニットと、を備え、前記速結端子ユニットは、筐体と、前記帯状導体に接続される複数の接続用端子と、前記筐体に形成された電線挿通孔に挿入された電線と電気的に接続され、挿入された電線の挿抜が自在である複数の速結端子部と、を有し、各々の接続用端子及び速結端子部は、前記複数の帯状導体にそれぞれ対応して電気的に接続されており、他の接続用端子及び他の速結端子部とは絶縁されている。
このような構造によれば、一つの速結端子ユニットで、複数種類の異なった種別の帯状導体5に接続を選択できる。しかも、速結端子であるので、電線の接続が容易となる。
本開示の配電盤を示す斜視図。 本開示の配電盤を構成する帯状導体、遮断器及び速結端子ユニットを示す斜視図。 帯状導体、遮断器及び速結端子ユニットを示す横断面図。 電線接続構造を構成する帯状導体及び速結端子ユニットを示す平面図、正面図、側面図。 変形例の電線接続構造を構成する帯状導体及び速結端子ユニットを示す平面図、正面図、側面図。 従来の座金を用いた電線接続に関する説明図。(a)平面図。(b)側面図。
本開示の一実施形態について図面を用いて説明する。
図2及び図3に示すように、配電盤は、複数の遮断器1と、配電盤の回路部の一部を構成する銅帯等の帯状導体5と、を有する。配電盤の外部から引き込まれた電線Sは、遮断器1又は帯状導体5と電気的に接続される。電線Sを遮断器1に接続する作業を容易に行えるようにするために、遮断器1には速結端子部が設けられている。また、帯状導体5と電線Sとを電気的に接続する作業を容易に行えるようにするために、速結端子ユニット6を設けている。
なお、電線の配線は仕様に応じて適宜変わるので、配電盤の出荷時には電線が配線されていない場合があり、図2は、配線の様子を示す参考図である。
帯状導体5は、アースとして設けられ、互いに並行に複数配置される。本実施形態では、2本配置され、1つがED(D種接地用)用、もう一つがELCB(Earth Leakage Circuit Breaker;漏電ブレーカ用)用として設けられているが、これに限定されない。帯状導体5の長手方向は、筐体2に対して上下方向(Y1,Y2)に沿って配置される。図2では上下方向、図3及び図4では紙面に対して垂直方法である。
速結端子ユニット6は、図3及び図4に示すように、筐体60と、帯状導体5に接続される複数の接続用端子61と、複数の速結端子部62と、を有する。速結端子部62は、筐体60に形成された電線挿通孔63に挿入された電線と電気的に接続され、挿入された電線の挿抜が自在となるように構成されている。速結端子部62は、電線挿通孔63と、筐体60内部に設けられた電線を挟む挟持構造(非図示)と、挟持構造から電線を離すための解除操作を入力するための解除孔64と、を有する。解除孔64は、接続がなされたことを示す表示部としても機能する。
各々の接続用端子61及び速結端子部62は、複数の帯状導体5にそれぞれ対応して電気的に接続されており、他の接続用端子61及び他の速結端子部62とは絶縁されている。本実施形態では、図4に示すように、正面視にて右側にある電線挿通孔63に挿入された電線Sは、速結端子部62を介し、側面図において上側にある接続用端子61及び帯状導体5に電気的に接続され、他の接続用端子61及び速結端子部62とは絶縁されている。正面視にて左側にある電線挿通孔63に挿入された電線Sは、速結端子部62を介し、側面図において下側にある接続用端子61及び帯状導体5に電気的に接続され、他の接続用端子61及び速結端子部62とは絶縁されている。複数の電線挿通孔63の間には、電線Sの被覆を剥ぐ寸法を示すストリップゲージ65が設けられている。
このような構造によれば、一つの速結端子ユニット6で、複数種類(本実施形態では2種類)の異なった種別の帯状導体5(アース)に接続を選択できる。しかも、速結端子であるので、接続が容易となる。
また、図4に示すように、接続用端子61は、平面視において、筐体60のうち帯状導体5の長手方向LDに直交する方向における一方側SD1に設けられている。電線挿通孔63は、平面視において、筐体60のうち帯状導体5の長手方向LDに直交する方向における他方側SD2に設けられている。接続用端子61及び電線挿通孔63は、平面視において、筐体60のうち帯状導体5の長手方向LDにける両端60a、60bよりも内側に配置されている。
この構成によれば、帯状導体5を筐体60の一方側SD1に集め、電線挿通孔63を筐体60の他方側SD2に集めることができる。接続用端子61及び電線挿通孔63が筐体60の両端60a、60bよりも内側に配置されているので、接続用端子61及び電線挿通孔63が他の速結端子ユニット6に干渉することを避けることができる。したがって、帯状導体5の長手方向LDに沿って速結端子ユニット6を連続して配置することができ、配電盤に配置した場合に、配電盤の筐体2の正面側X1からアクセスしやすくなり、作業しやすい。
同図に示すように、筐体60のうち帯状導体5の長手方向LDの両端60a、60bには、隣接する筐体60と係わり合うための突起66a及び凹部66bが形成されている。この構成によれば、速結端子ユニット6を隣接して配置したときに、突起66a及び凹部66bが係わり合うことで、速結端子ユニット6の配列が案内され、速結端子ユニット6を並べやすくなる。
図4に示す電線接続構造は、複数の帯状導体5は、上下に間隔をあけて配置され、平面視において少なくとも一部が重なる位置に配置されている。速結端子ユニット6の筐体60には、帯状導体5が差し込まれるスリット67が形成されており、スリット67内に接続用端子61が配置されている。帯状導体5がスリット67に差し込まれることで、帯状導体5と接続用端子61とが接触するように構成されている。そのために、接続用端子61は弾性変形又は位置が変位するように構成されることが好ましい。帯状導体5は、筐体60に形成されたボルト孔60hを介してボルトvで締結される。
どの遮断器1に対応するアース線としての電線が帯状導体5のどの箇所に取り付けられているかの判別し易さが求められる場合がある。その場合には、図2及び図4に示すように、平面視において遮断器1と速結端子ユニット6は対応する寸法で形成され且つ隣接配置されていることが好ましい。遮断器1の平面視では幅W1と、速結端子ユニット6の平面視での幅W2とが同一寸法に設定されている。本実施形態では、W1=W2=25mmである。このように同一寸法を採用することにより、遮断器1に対応する速結端子ユニット6が一目で明確になる。勿論、遮断器1及び速結端子ユニット6が同一寸法であることが配置作業の容易性及び視認性の観点から好ましいが、対応するように隣接配置されていれば、必ずしも同一寸法でなくてもよい。
また、遮断器1と速結端子ユニット6とが対応する寸法で形成され、隣接配置されていれば、ブレーカとしての遮断器1を漏電ブレーカとしての遮断器1に変更する際に、アースユニットとしての速結端子ユニット6の電線Sを差し替えるだけで、対応関係が明確なまま、配線を完了することができる。
電線接続構造は、図4に限定されない。例えば、図5に示すようにしてもよい。図5に示す電線接続構造は、図5に示すように、複数の帯状導体5は、上下に間隔をあけて配置され、平面視においてオフセットしている。オフセットは、平面視において帯状導体5同士が完全に重なっていなければ、全く重ならなくてもよく、一部重なっていてもよい。帯状導体5は、接続用端子61に形成されたボルト孔61hを通るボルトvで締結されている。ボルト孔61hと帯状導体5が重ならない位置関係に配置されている。この構成によれば、ボルトvを締結する工具が帯状導体5に干渉しないので、作業性が向上する。図5の例においても遮断器1と速結端子ユニット6の寸法及び配置関係は図4の例と同じである。
配電盤は、図1に示すように、操作スイッチ10を有する複数の遮断器1と、複数の遮断器1を収納すると共に正面側X1を向く開口20を有する筐体2と、筐体2の開口20を閉塞可能な扉3と、を有する。図1及び図3に示すように、遮断器1の操作スイッチ10は、接点を開閉するために入状態及び切状態のいずれかに切換可能であり、筐体2側に取り付けられた状態で正面側X1に向かって突出している。筐体2は、図1及び図3に示すように、開口20を有する箱形をなし、天板部21、背板部22、側板部23及び底板部24で、遮断器1を含む電気機器を収納する空間を形成している。図3に示すように、配電盤を構成する各電気機器(遮断器1を含む)は中板(非図示)に取り付けられ、中板が筐体2の背板部(非図示)に取り付けられる。図1及び図3に示すように、遮断器1を含む電気機器の正面側X1には、扉3が側板部23に開閉可能に取り付けられている。扉3には、遮断器1に対応する覗き窓30が形成されており、遮断器1の操作スイッチ10が覗き窓30から正面側X1に開放(露出)している。扉3は、内部の電気機器の導電部を遮蔽して安全性を確保すると共に、見栄えを向上させるために設けられる。本実施形態では、扉3は、観音開きの扉であるが、これに限定されない。例えば片開きの扉であってもよい。
以上のように、本実施形態の電線接続構造は、互いに並行に配置される複数の帯状導体5と、速結端子ユニット6と、を備える。速結端子ユニット6は、筐体60と、帯状導体5に接続される複数の接続用端子61と、筐体60に形成された電線挿通孔63に挿入された電線と電気的に接続され、挿入された電線の挿抜が自在である複数の速結端子部62と、を有する。各々の接続用端子61及び速結端子部62は、複数の帯状導体5にそれぞれ対応して電気的に接続されており、他の接続用端子61及び他の速結端子部62とは絶縁されている。
このような構造によれば、一つの速結端子ユニット6で、複数種類(本実施形態では2種類)の異なった種別の帯状導体5(アース)に接続を選択できる。しかも、速結端子であるので、電線の接続が容易となる。
本実施形態では、接続用端子61は、平面視において、筐体60のうち帯状導体5の長手方向LDに直交する方向における一方側SD1に設けられ、電線挿通孔63は、平面視において、筐体60のうち帯状導体5の長手方向LDに直交する方向における他方側SD2に設けられ、接続用端子61及び電線挿通孔63は、平面視において、筐体60のうち帯状導体5の長手方向LDにおける両端60a、60bよりも内側に配置されている。
この構成によれば、帯状導体5を筐体60の一方側SD1に集め、電線挿通孔63を筐体60の他方側SD2に集めることができる。接続用端子61及び電線挿通孔63が筐体60の両端60a、60bよりも内側に配置されているので、接続用端子61及び電線挿通孔63が他の速結端子ユニット6に干渉することを避けることができる。したがって、帯状導体5の長手方向LDに沿って速結端子ユニット6を連続して配置することができ、配電盤に配置した場合に、配電盤の筐体2の正面側X1からアクセスしやすくなり、作業しやすい。
本実施形態では、筐体60のうち帯状導体5の長手方向LDの両端60a、60bには、隣接する筐体60と係わり合うための突起66a及び凹部66bが形成されている。
この構成によれば、速結端子ユニット6を隣接して配置したときに、突起66a及び凹部66bが係わり合うことで、速結端子ユニット6の配列が案内され、速結端子ユニット6を並べやすくなる。
本実施形態では、複数の帯状導体5は、平面視において重なる位置に配置されており、速結端子ユニット6の筐体60には、帯状導体5が差し込まれるスリット67が形成され、スリット67内に接続用端子61が配置されており、帯状導体5がスリット67に差し込まれることで、帯状導体5と接続用端子61とが接触している。
この構成によれば、複数の帯状導体5を対応するスリット67にそれぞれ一括で差し込むだけで、接続できるので、作業効率を向上させることが可能となる。
本実施形態では、帯状導体5は、接続用端子61に形成されたボルト孔61hを通るボルトvで締結され、複数の帯状導体5は平面視においてオフセットしており、ボルト孔61hと帯状導体5が重ならない位置関係に配置されている。
この構成によれば、ボルトvを締結する工具が帯状導体5に干渉しないので、作業性が向上する。
本実施形態の配電盤は、複数の遮断器1と、上記電線接続構造と、を有する。このように構成すれば、電線の接続作業の効率を向上可能な配電盤を提供することができる。
本開示は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
5…帯状導体
6…速結端子ユニット
60…筐体
61…接続用端子
61h…ボルト孔
62…速結端子部
63…電線挿通孔
67…スリット
LD…長手方向

Claims (6)

  1. 互いに並行に配置される複数の帯状導体と、速結端子ユニットと、を備え、
    前記速結端子ユニットは、筐体と、前記帯状導体に接続される複数の接続用端子と、前記筐体に形成された電線挿通孔に挿入された電線と電気的に接続され、挿入された電線の挿抜が自在である複数の速結端子部と、を有し、
    各々の接続用端子及び速結端子部は、前記複数の帯状導体にそれぞれ対応して電気的に接続されており、他の接続用端子及び他の速結端子部とは絶縁されている、電線接続構造。
  2. 前記接続用端子は、平面視において、前記筐体のうち前記帯状導体の長手方向に直交する方向における一方側に設けられ、
    前記電線挿通孔は、平面視において、前記筐体のうち前記帯状導体の長手方向に直交する方向における他方側に設けられ、
    前記接続用端子及び前記電線挿通孔は、平面視において、前記筐体のうち前記帯状導体の長手方向における両端よりも内側に配置されている、請求項1に記載の電線接続構造。
  3. 前記筐体のうち前記帯状導体の長手方向の両端には、隣接する筐体と係わり合うための突起及び凹部が形成されている、請求項1又は2に記載の電線接続構造。
  4. 前記複数の帯状導体は、平面視において重なる位置に配置されており、
    前記速結端子ユニットの前記筐体には、前記帯状導体が差し込まれるスリットが形成され、当該スリット内に前記接続用端子が配置されており、
    前記帯状導体が前記スリットに差し込まれることで、前記帯状導体と前記接続用端子とが接触している、請求項1〜3のいずれかに記載の電線接続構造。
  5. 前記帯状導体は、前記接続用端子に形成されたボルト孔を通るボルトで締結され、
    前記複数の帯状導体は平面視においてオフセットしており、前記ボルト孔と前記帯状導体が重ならない位置関係に配置されている、請求項1〜3のいずれかに記載の電線接続構造。
  6. 複数の遮断器と、請求項1〜5のいずれかに記載の電線接続構造と、を有する、配電盤。
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