JP2019067295A - 車両制御装置、車両制御方法、およびプログラム - Google Patents

車両制御装置、車両制御方法、およびプログラム Download PDF

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克明 佐々木
Katsuaki Sasaki
克明 佐々木
雄悟 上田
Yugo Ueda
雄悟 上田
明祐 戸田
Akihiro Toda
明祐 戸田
敦 荒井
Atsushi Arai
敦 荒井
優輝 茂木
Yuki Mogi
優輝 茂木
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Abstract

【課題】見通しの悪い交差点で、より適切な運転制御を実行することができる車両制御装置、車両制御方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。【解決手段】実施形態の車両制御装置は、車両の周辺状況を認識する認識部と、前記認識部による認識結果に基づいて、前記車両の進行方向に見通しの悪い交差点が存在するか否かを判定する特定交差点判定部と、前記車両の操舵または加減速のうち一方または双方を制御して前記車両を走行させる運転制御部であって、前記特定交差点判定部により前記車両の進行方向に見通しの悪い交差点が存在すると判定された場合に、停止および発進を繰り返して前記車両に前記交差点を通過させる運転制御部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、車両制御装置、車両制御方法、およびプログラムに関する。
近年、車両を自動的に制御することについて研究が進められている。これに関連して、所定の画角で自車両の進行方向の画像情報を検出し、自車両の進行方向の走行路において死角地点が存在すると判断された場合に、画角の死角が最小となる地点に自車両の目標位置および目標姿勢を設定する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2013−186722号公報
しかしながら、従来の技術では、見通しの悪い交差点等の場合には、死角がない目標位置および目標姿勢を実現できない場合があった。また、それらが実現できたとしても、自動走行が継続できるだけの認識範囲が確保できない場合があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、見通しの悪い交差点で、より適切な運転制御を実行することができる車両制御装置、車両制御方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
(1):車両(自車両M)の周辺状況を認識する認識部(130)と、前記認識部による認識結果に基づいて、前記車両の進行方向に見通しの悪い交差点が存在するか否かを判定する特定交差点判定部(132)と、前記車両の操舵または加減速のうち一方または双方を制御して前記車両を走行させる運転制御部(142、160)であって、前記特定交差点判定部により前記車両の進行方向に見通しの悪い交差点が存在すると判定された場合に、停止および発進を繰り返して前記車両に前記交差点を通過させる運転制御部と、を備える車両制御装置(100)である。
(2):(1)において、前記運転制御部は、前記見通しの悪い交差点における前記認識部により前記車両の進行方向が認識できなくなる位置の手前で前記車両を停止させ、前記停止した状態で認識可能な範囲内で前進して停止させることを繰り返すものである。
(3):(1)または(2)において、前記運転制御部は、前記見通しの悪い交差点における前記認識部により前記車両の進行方向が認識できなくなる位置の手前で前記車両を停止させ、前記停止した位置から所定距離まで前進して停止させることを繰り返すものである。
(4):(1)〜(3)のうち何れか一つにおいて、前記運転制御部は、前記見通しの悪い交差点における前記認識部により前記車両の進行方向が認識できなくなる位置の手前で前記車両を停止させる場合に、前記車両の向きを進行予定先の道路側に向けるものである。
(5):(1)〜(4)のうち何れか一つにおいて、前記運転制御部は、前記見通しの悪い交差点における前記認識部により前記車両の進行方向が認識できなくなる位置の手前で前記車両を停止させ、前記停止した状態から前記車両を前進させ、前記認識部により物体が認識される空間の範囲が拡大したタイミングで前記車両を停止させるものである。
(6):(1)〜(5)のうち何れか一つにおいて、前記運転制御部は、前記認識部により認識される道路の範囲が拡大されると予測される前記交差点の角部分を推定し、推定された角部分を越えた場合に前記車両を停止させるものである。
(7):(1)〜(6)のうち何れか一つにおいて、前記見通しの悪い交差点付近の構造物により反射された死角の風景に基づいて、前記死角の道路形態を認識する死角道路形態認識部を更に備え、前記運転制御部は、前記死角道路形態認識部により認識された前記死角の道路形態に基づいて、前記車両に前記交差点を通過させるものである。
(8):(1)〜(7)のうち何れか一つにおいて、前記認識部は、前記見通しの悪い交差点に存在する死角を形成する構造物を認識し、前記運転制御部は、前記認識部により認識された死角を形成する構造物から離れた位置を走行させるものである。
(9):(1)〜(8)のうち何れか一つにおいて、前記運転制御部は、前記見通しの悪い交差点における前記認識部により前記車両の進行方向が認識できなくなる位置で停止する場合に、前記車両が走行する道路に描画された停止線を所定距離だけ越えた位置で前記車両を停車させるものである。
(10):認識部が、車両の周辺状況を認識し、特定交差点判定部が、前記認識部による認識結果に基づいて、前記車両の進行方向に見通しの悪い交差点が存在するか否かを判定し、運転制御部が、前記車両の操舵または加減速のうち一方または双方を制御して前記車両を走行させ、前記特定交差点判定部により前記車両の進行方向に見通しの悪い交差点が存在すると判定された場合に、停止および発進を繰り返して前記車両に前記交差点を通過させる、車両制御方法である。
(11):車両の周辺状況を認識する認識部を備える前記車両に搭載されるコンピュータに、前記認識部による認識結果に基づいて、前記車両の進行方向に見通しの悪い交差点が存在するか否かを判定する処理と、前記車両の操舵または加減速のうち一方または双方を制御して前記車両を走行させる処理と、前記車両の進行方向に見通しの悪い交差点が存在すると判定された場合に、停止および発進を繰り返して前記車両に前記交差点を通過させる処理と、を実行させるプログラムである。
(1)〜(11)によれば、見通しの悪い交差点でより適切な運転制御を実行することができる。
実施形態に係る車両制御装置を利用した車両システム1の構成図である。 第1制御部120および第2制御部160の機能構成図である。 第1の手法における、特定交差点運転制御部142の処理の一例を説明するための図である。 自車両Mが交差点CR1を左折する場合の特定交差点運転制御部142の処理の一例を説明するための図である。 第3の手法における、特定交差点運転制御部142の処理の一例を説明するための図である。 第4の手法における、特定交差点運転制御部142の処理の一例を説明するための図である。 第5の手法における、特定交差点運転制御部142の処理の一例を説明するための図である。 第6の手法における、特定交差点運転制御部142の処理の一例を説明するための図である。 実施形態の自動運転制御装置100により実行される処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態の自動運転制御装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の車両制御装置、車両制御方法、およびプログラムの実施形態について説明する。なお、以下の説明では、自動運転車両を用いて説明する。自動運転とは、乗員の操作に依らずに、車両の操舵または加減速のうち一方または双方を制御して車両を走行させることである。また、自動運転車両は、乗員による手動運転が行われてもよい。手動運転とは、後述する運転操作子の操作量に応じて、後述する車両の走行駆動力出力装置、ブレーキ装置、およびステアリング装置が制御される。
[全体構成]
図1は、実施形態に係る車両制御装置を利用した車両システム1の構成図である。車両システム1が搭載される車両は、例えば、二輪や三輪、四輪等の車両であり、その駆動源は、ディーゼルエンジンやガソリンエンジン等の内燃機関、電動機、或いはこれらの組み合わせである。電動機を備える場合、電動機は、内燃機関に連結された発電機による発電電力、或いは二次電池や燃料電池の放電電力を使用して動作する。
車両システム1は、例えば、カメラ10と、レーダ装置12と、ファインダ14と、物体認識装置16と、通信装置20と、HMI(Human Machine Interface)30と、車両センサ40と、ナビゲーション装置50と、MPU(Map Positioning Unit)60と、運転操作子80と、自動運転制御装置(車両制御装置の一例)100と、走行駆動力出力装置200と、ブレーキ装置210と、ステアリング装置220とを備える。これらの装置や機器は、CAN(Controller Area Network)通信線等の多重通信線やシリアル通信線、無線通信網等によって互いに接続される。なお、図1に示す構成はあくまで一例であり、構成の一部が省略されてもよいし、更に別の構成が追加されてもよい。
カメラ10は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。カメラ10は、車両システム1が搭載される車両(以下、自車両Mと称する)の任意の箇所に一つまたは複数が取り付けられる。前方を撮像する場合、カメラ10は、自車両Mの車体の前端部やフロントウインドシールド上部、ルームミラー裏面等に取り付けられる。カメラ10は、例えば、周期的に繰り返し自車両Mの周辺を撮像する。カメラ10は、ステレオカメラであってもよい。
レーダ装置12は、自車両Mの周辺にミリ波等の電波を放射すると共に、物体によって反射された電波(反射波)を検出して少なくとも物体の位置(距離および方位)を検出する。レーダ装置12は、自車両Mの任意の箇所に一つまたは複数が取り付けられる。レーダ装置12は、FM−CW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式によって物体の位置および速度を検出してもよい。
ファインダ14は、LIDAR(Light Detection and Ranging)である。ファインダ14は、自車両Mの周辺に光を照射し、散乱光を測定する。ファインダ14は、発光から受光までの時間に基づいて、対象までの距離を検出する。照射される光は、例えば、パルス状のレーザー光である。ファインダ14は、自車両Mの任意の箇所に一つまたは複数が取り付けられる。
物体認識装置16は、カメラ10、レーダ装置12、およびファインダ14のうち一部または全部による検出結果に対してセンサフュージョン処理を行って、物体の位置、種類、速度等を認識する。物体認識装置16は、認識結果を自動運転制御装置100に出力する。また、物体認識装置16は、必要に応じて、カメラ10、レーダ装置12、およびファインダ14の検出結果をそのまま自動運転制御装置100に出力してよい。
通信装置20は、例えば、セルラー網やWi−Fi網、Bluetooth(登録商標)、DSRC(Dedicated Short Range Communication)等を利用して、自車両Mの周辺に存在する他車両と通信し、或いは無線基地局を介して各種サーバ装置と通信する。
HMI30は、自車両Mの乗員に対して各種情報を提示すると共に、乗員による入力操作を受け付ける。HMI30は、各種表示装置、スピーカ、ブザー、タッチパネル、スイッチ(例えば、ハザードスイッチ)、キー等を含む。
車両センサ40は、自車両Mの速度を検出する車速センサ、加速度を検出する加速度センサ、鉛直軸回りの角速度を検出するヨーレートセンサ、自車両Mの向きを検出する方位センサ等を含む。
ナビゲーション装置50は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機51と、ナビHMI52と、経路決定部53とを備え、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶装置に第1地図情報54を保持している。GNSS受信機51は、GNSS衛星から受信した信号に基づいて、自車両Mの位置を特定する。自車両Mの位置は、車両センサ40の出力を利用したINS(Inertial Navigation System)によって特定または補完されてもよい。ナビHMI52は、表示装置、スピーカ、タッチパネル、キー等を含む。ナビHMI52は、前述したHMI30と一部または全部が共通化されてもよい。経路決定部53は、例えば、GNSS受信機51により特定された自車両Mの位置(或いは入力された任意の位置)から、ナビHMI52を用いて乗員により入力された目的地までの経路(以下、地図上経路)を、第1地図情報54を参照して決定する。第1地図情報54は、例えば、道路を示すリンクと、リンクによって接続されたノードとによって道路形状が表現された情報である。第1地図情報54は、道路の曲率やPOI(Point Of Interest)情報等を含んでもよい。経路決定部53により決定された地図上経路は、MPU60に出力される。また、ナビゲーション装置50は、経路決定部53により決定された地図上経路に基づいて、ナビHMI52を用いた経路案内を行ってもよい。なお、ナビゲーション装置50は、例えば、乗員の保有するスマートフォンやタブレット端末等の端末装置の機能によって実現されてもよい。また、ナビゲーション装置50は、通信装置20を介してナビゲーションサーバに現在位置と目的地を送信し、ナビゲーションサーバから返信された地図上経路を取得してもよい。
MPU60は、例えば、推奨車線決定部61として機能し、HDDやフラッシュメモリ等の記憶装置に第2地図情報62を保持している。推奨車線決定部61は、ナビゲーション装置50から提供された経路を複数のブロックに分割し(例えば、車両進行方向に関して100[m]毎に分割し)、第2地図情報62を参照してブロックごとに推奨車線を決定する。推奨車線決定部61は、左から何番目の車線を走行するといった決定を行う。推奨車線決定部61は、経路において分岐箇所や合流箇所等が存在する場合、自車両Mが、分岐先に進行するための合理的な経路を走行できるように、推奨車線を決定する。
第2地図情報62は、第1地図情報54よりも高精度な地図情報である。第2地図情報62は、例えば、車線の中央の情報あるいは車線の境界の情報等を含んでいる。また、第2地図情報62には、道路情報、交通規制情報、住所情報(住所・郵便番号)、施設情報、電話番号情報等が含まれてよい。第2地図情報62は、通信装置20を用いて他装置にアクセスすることにより、随時、アップデートされてよい。
運転操作子80は、例えば、アクセルペダル、ブレーキペダル、シフトレバー、ステアリングホイール、異形ステア、ジョイスティックその他の操作子を含む。運転操作子80には、操作量あるいは操作の有無を検出するセンサが取り付けられており、その検出結果は、自動運転制御装置100、もしくは、走行駆動力出力装置200、ブレーキ装置210、およびステアリング装置220のうち一方または双方に出力される。
自動運転制御装置100は、例えば、第1制御部120と、第2制御部160とを備える。第1制御部120と第2制御部160とは、それぞれ、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)等のハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
図2は、第1制御部120および第2制御部160の機能構成図である。第1制御部120は、例えば、認識部130と、行動計画生成部140とを備える。認識部130は、例えば、特定交差点判定部132と、死角道路形態認識部134とを備える。行動計画生成部140は、例えば、特定交差点運転制御部142を備える。また、特定交差点運転制御部142と、第2制御部160とを合わせたものが、「運転制御部」の一例である。
第1制御部120は、例えば、AI(Artificial Intelligence;人工知能)による機能と、予め与えられたモデルによる機能とを並行して実現する。例えば、「交差点を認識する」機能は、ディープラーニング等を利用した画像認識手法による交差点の認識と、予め与えられた条件(パターンマッチング可能な信号、道路標示等がある)に基づく認識とが並行して実行され、双方に対してスコア付けして総合的に評価することで実現される。これによって、自動運転の信頼性が担保される。
認識部130は、カメラ10、レーダ装置12、およびファインダ14による物体認識が可能な認識可能範囲において、自車両Mの周辺状況を認識する。認識可能範囲とは、例えば、平面でなく、物体が認識される高さを持った空間であってよい。例えば、認識部130は、自車両Mの周辺にある物体の位置、および速度、加速度等の状態を認識する。物体には、例えば、他車両や歩行者等の移動体、道路上の静止した障害物、道路上および道路周辺の構造物が含まれる。物体の位置は、例えば、自車両Mの代表点(重心や駆動軸中心等)を原点とした絶対座標上の位置として認識され、制御に使用される。物体の位置は、その物体の重心やコーナー等の代表点で表されてもよいし、表現された領域で表されてもよい。例えば、物体が他車両である場合、物体の「状態」とは、物体の加速度やジャーク、あるいは「行動状態」(例えば車線変更をしている、またはしようとしているか否か)を含んでもよい。また、認識部130は、カメラ10の撮像画像に基づいて、自車両Mがこれから通過するカーブの形状を認識する。認識部130は、カーブの形状をカメラ10の撮像画像から実平面に変換し、例えば、二次元の点列情報、或いはこれと同等なモデルを用いて表現した情報を、カーブの形状を示す情報として行動計画生成部140に出力する。
また、認識部130は、自車両Mが走行している車線(走行車線)を認識する。例えば、認識部130は、第2地図情報62から得られる道路区画線のパターン(例えば実線と破線の配列)と、カメラ10によって撮像された画像から認識される自車両Mの周辺の道路区画線のパターンとを比較することで、走行車線を認識する。なお、認識部130は、道路区画線に限らず、道路区画線や路肩、縁石、中央分離帯、ガードレール等を含む走路境界(道路境界)を認識することで、走行車線を認識してもよい。この認識において、ナビゲーション装置50から取得される自車両Mの位置やINSによる処理結果が加味されてもよい。また、認識部130は、一時停止線、道路標識、信号、料金所、その他の道路事象を認識する。
認識部130は、走行車線を認識する際に、走行車線に対する自車両Mの位置や姿勢を認識する。認識部130は、例えば、自車両Mの基準点の車線中央からの乖離、および自車両Mの進行方向の車線中央を連ねた線に対してなす角度を、走行車線に対する自車両Mの相対位置および姿勢として認識してもよい。また、これに代えて、認識部130は、走行車線のいずれかの側端部(道路区画線または道路境界)に対する自車両Mの基準点の位置等を、走行車線に対する自車両Mの相対位置として認識してもよい。
また、認識部130は、上記の認識処理において、認識精度を導出し、認識精度情報として行動計画生成部140に出力してもよい。例えば、認識部130は、一定期間において、道路区画線を認識できた頻度に基づいて、認識精度情報を生成する。認識部130の特定交差点判定部132および死角道路形態認識部134の機能については、後述する。
行動計画生成部140は、原則的には推奨車線決定部61により決定された推奨車線を走行し、更に、自車両Mの周辺状況に対応した自動運転が実行されるように、自車両Mが将来走行する目標軌道を生成する。目標軌道は、例えば、速度要素を含んでいる。例えば、目標軌道は、自車両Mの到達すべき地点(軌道点)を順に並べたものとして表現される。行動計画生成部140の特定交差点運転制御部142については、後述する。
第2制御部160は、例えば、取得部162と、速度制御部164と、操舵制御部166とを備える。取得部162は、行動計画生成部140または特定交差点運転制御部142により生成された目標軌道(軌道点)の情報を取得し、メモリ(不図示)に記憶させる。速度制御部164は、メモリに記憶された目標軌道に付随する速度要素に基づいて、走行駆動力出力装置200またはブレーキ装置210を制御する。操舵制御部166は、メモリに記憶された目標軌道の曲がり具合に応じて、ステアリング装置220を制御する。速度制御部164および操舵制御部166の処理は、例えば、フィードフォワード制御とフィードバック制御との組み合わせにより実現される。一例として、操舵制御部166は、自車両Mの前方の道路の曲率に応じたフィードフォワード制御と、目標軌道からの乖離に基づくフィードバック制御とを組み合わせて実行する。
走行駆動力出力装置200は、車両が走行するための走行駆動力(トルク)を駆動輪に出力する。走行駆動力出力装置200は、例えば、内燃機関、電動機、および変速機等の組み合わせと、これらを制御するECUとを備える。ECUは、第2制御部160から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って、上記の構成を制御する。
ブレーキ装置210は、例えば、ブレーキキャリパーと、ブレーキキャリパーに油圧を伝達するシリンダと、シリンダに油圧を発生させる電動モータと、ブレーキECUとを備える。ブレーキECUは、第2制御部160から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って電動モータを制御し、制動操作に応じたブレーキトルクが各車輪に出力されるようにする。ブレーキ装置210は、運転操作子80に含まれるブレーキペダルの操作によって発生させた油圧を、マスターシリンダを介してシリンダに伝達する機構をバックアップとして備えてよい。なお、ブレーキ装置210は、上記説明した構成に限らず、第2制御部160から入力される情報に従ってアクチュエータを制御して、マスターシリンダの油圧をシリンダに伝達する電子制御式油圧ブレーキ装置であってもよい。
ステアリング装置220は、例えば、ステアリングECUと、電動モータとを備える。電動モータは、例えば、ラックアンドピニオン機構に力を作用させて転舵輪の向きを変更する。ステアリングECUは、第2制御部160から入力される情報、或いは運転操作子80から入力される情報に従って、電動モータを駆動し、転舵輪の向きを変更させる。
[特定交差点運転制御部142の機能]
次に、特定交差点運転制御部142における自車両Mの運転制御の手法について説明する。以下では、認識可能範囲はカメラ10の認識可能範囲であるものとする。
<第1の手法>
第1の手法は、特定交差点判定部132により自車両Mの進行方向に見通しの悪い交差点が存在すると判定された場合に、特定交差点運転制御部142による運転制御を実行するものである。図3は、第1の手法における、特定交差点運転制御部142の処理の一例を説明するための図である。図3の例では、道路リンクRL1〜RL4と、道路リンクRL1〜RL4のそれぞれと接続される交差点CR1と、交差点CR1の周辺の構造物の一例である建物OB1〜OB3とを示している。道路リンクとは、道路を地図情報におけるノードとノードとの間で切り出したものであり、典型的には1ブロック分の道路である。図3の例において、自車両Mは、目的地までの経路に基づいて、行動計画生成部140により生成された目標軌道Kに沿って自動運転が実行されているものとする。
特定交差点判定部132は、カメラ10の撮像画像から自車両Mの進行方向に見通しの悪い交差点が存在するか否かを判定する。見通しの悪い交差点とは、例えば、交差点に進入する前の道路に描画された停止線に自車両Mを停止させた状態から、進行方向に存在する交差点を認識しようとした場合に、構造物等の障害物の影響で交差点の一部または全部の領域が死角になり、自車両Mの進行方向が認識できなくなる交差点である。交差点には、例えば、変則十字路が含まれる。変則十字路とは、例えば、道路の右折または左折が所定距離以内で連続する十字路である。また、交差点には、丁字路が含まれてもよい。
また、特定交差点判定部132は、自車両Mの位置と、第1地図情報54または第2地図情報62とを照合して、自車両Mの進行方向に見通しの悪い交差点が存在するか否かを判定してもよい。また、特定交差点判定部132は、地図情報等に、予め見通しの悪い交差点がマーキングされている場合には、そのマーキングの有無により見通しの悪い交差点が存在するか否かを判定してもよい。また、特定交差点判定部132は、交差点に対する道路リンクの接続数や接続方向に基づいて、その交差点が見通しの悪い交差点か否かを判定してもよい。
図3の例では、道路ブロックRL1を走行する自車両Mが交差点CR1に進入する場合に、カメラ10の撮像画像から認識される認識可能範囲RRが構造物OB1およびOB2により遮蔽され、構造物OB1およびOB2がない場合の認識可能範囲に比して閾値以上に狭くなっている。このような場合、特定交差点判定部132は、交差点CR1を見通しの悪い交差点であると判定する。また、特定交差点判定部132は、閾値以上に狭くなっていない場合には、交差点CR1を見通しの悪い交差点であると判定しない。
特定交差点運転制御部142は、特定交差点判定部132により、交差点CR1が見通しの悪い交差点だと判定された場合、停止および発進を繰り返して、自車両Mに交差点CR1を通過させる目標軌道を生成する。具体的には、まず、特定交差点運転制御部142は、自車両Mの進行方向が認識できなくなる位置の手前で自車両Mを停止させる。例えば、図3の上図に示すように、自車両Mが走行している道路リンクRL1に停止線SL1が描画されている場合、特定交差点運転制御部142は、停止線SL1の位置で自車両Mを停止させる。
次に、特定交差点運転制御部142は、停止した位置から認識可能な範囲内で、自車両Mを前進して停止させることを繰り返す。具体的には、特定交差点運転制御部142は、カメラ10の認識可能範囲RR内で、停止した位置から所定距離(例えば、2[m]程度)だけ前進した位置を、次に停止する位置P1と設定し、設定した位置P1まで自車両Mを所定速度(例えば、5[km/h]程度)以下で前進して停止させる。なお、位置P1は、停止した位置を基準とするのに代えて、停止線SL1の位置を基準に所定距離だけ前進した位置にしてもよい。これにより、図3の中図に示すように、構造物OB1およびOB2による認識可能範囲RRの遮蔽が小さくなるため、結果的に、交差点CR1および道路リンクRL2の認識可能範囲RRが大きくなる。
次に、特定交差点運転制御部142は、停止した位置P1から所定距離(例えば、2[m]程度)だけ前進した位置を、次に停止する位置P2と設定し、設定した位置P2まで自車両Mを所定速度で前進して停止させる。これにより、図3の下図に示すように、構造物OB1およびOB2による認識可能範囲の遮蔽がなくなり、交差点CR1および道路リンクRL2、RL4等の広範囲を認識することができる。これにより、特定交差点運転制御部142は、道路や交差点を走行する物体を認識することができ、物体と接触しないように自車両Mを走行させることができる。
図4は、自車両Mが交差点CR1を左折する場合の特定交差点運転制御部142の処理の一例を説明するための図である。第2制御部160は、自車両Mが交差点CR1に進入した後、行動計画生成部140により生成された目標軌道K1に沿って自車両Mを走行させる。また、自車両Mが交差点CR1を左折して道路リンクRL3に移動する場合に、構造物OB3により自車両Mの道路リンクRL3の認識可能範囲RRが狭くなるため、自車両Mの進行方向が認識できなくなる。したがって、特定交差点運転制御部142は、自車両Mの進行方向である道路リンクRL3に左折する手前の所定位置P3で自車両Mを停止させ、停止した位置から、上述したように、前進して停止させることを繰り返して自車両Mを走行させる目標軌道を生成する。なお、所定位置P3は、交差点CR1と道路リンクRL3との連結部の角C1を基準として所定距離(例えば、5[m]程度)だけ手前の位置である。
また、特定交差点運転制御部142は、交差点CR1を通過した後は、自車両Mを前進して停車させる運転制御を終了し、行動計画生成部140により生成された目標軌道K1に沿って、自車両Mを走行させる。
<第2の手法>
第2の手法では、特定交差点運転制御部142は、見通しの悪い交差点CR1を通過する場合に、特定交差点判定部132により自車両Mの進行方向が認識できなくなると判定される位置の手前で自車両Mを停止させ、停止した状態から自車両Mを前進させ、認識部130により認識可能範囲が停止した位置よりも拡大したタイミングで自車両Mを停止させる。
例えば、特定交差点運転制御部142は、認識可能範囲RRが狭くなった時点で自車両Mを停車させ、その後、所定速度(例えば、5[km/h]程度)以下で前進させる。そして、特定交差点運転制御部142は、認識可能範囲RRが所定範囲(例えば、前回停止したときの認識可能範囲の1.2[倍]程度)まで拡大したタイミングで自車両Mを停車させる。また、特定交差点運転制御部142は、停車した位置から更に自車両Mを前進させ、認識可能範囲RRが所定範囲まで拡大したタイミングで停車させる。このように、認識可能範囲が拡大することをトリガーとして自車両Mの発進と停止を繰り返すことで、所定距離だけ前進させても認識可能範囲が変わらないような道路を走行中に、無駄な発進、停止制御を抑制することができる。
<第3の手法>
第3の手法では、特定交差点運転制御部142は、見通しの悪い交差点CR1を通過する場合において、特定交差点判定部132により自車両Mの進行方向が認識できなくなると判定される位置の手前で自車両Mを停止させる場合に、自車両Mの向きを進行予定先の道路側に向ける。図5は、第3の手法における、特定交差点運転制御部142の処理の一例を説明するための図である。図5の例では、上述した図3および図4と同様に、目標軌道K1に沿って自車両Mに交差点CR1を通過させる場合を示している。
特定交差点運転制御部142は、例えば、停止線SL1で自車両Mを停止させる場合に、道路リンクRL1の進行方向に対して、自車両Mの向きを、進行予定先の交差点CR1を右折する方向に角度θ1だけ自車両Mを傾けて停止する。また、特定交差点運転制御部142は、例えば、位置P3で自車両Mを停止させる場合に、道路リンクRL2およびRL4の進行方向に対して、自車両Mの向きを進行予定先の道路リンクRL3に左折する方向に角度θ2だけ自車両Mを傾けて停止する。角度θ1およびθ2は、例えば、15[度]程度である。また、角度θ1およびθ2は、同一角度でもよく、異なる角度でもよい。このように、自車両Mを停止させる場合に、自車両Mを進行予定先の方向に傾けることで、進行方向に対する自車両Mの認識可能範囲を広くすることができる。また、自車両Mの周辺に存在する歩行者や他車両に対して自車両Mの進行方向を認識し易くすることができる。
<第4の手法>
第4の手法では、特定交差点運転制御部142は、特定交差点判定部132により認識される道路の範囲が拡大されると予測される交差点CR1の角部分を推定し、推定された角部分を越えた場合に自車両Mを停止させる。図6は、第4の手法における、特定交差点運転制御部142の処理の一例を説明するための図である。例えば、特定交差点運転制御部142は、カメラ10の撮像画像により、交差点CR1に連結する道路リンクRL1とRL2とが交わる部分を角部分として認識する。
また、特定交差点運転制御部142は、図6に示すように、道路リンクRL1とRL2とが交わる部分が湾曲している場合に、道路リンクRL1の左側の道路区画線RSL1と、道路リンクRL2の右側の道路区画線RSL2とを交差点CR1側に延伸させたときに交差する点C2を角部分とする。また、特定交差点運転制御部142は、道路リンクRL1とRL2とが交わる部分が湾曲している場合に、道路区画線RSL1において湾曲が開始される点C3を角部分としてもよく、道路区画線RSL2において湾曲が開始される点C4を角部分としてもよい。
図6の例では、特定交差点運転制御部142は、停止線SL1の位置で自車両Mを停止させた後、自車両Mの進行方向に対して、角部分C2を所定距離(例えば、0.3[m]程度)だけ越えた位置P4まで自車両Mを前進して停止させる。このように、角部分を越えた位置まで自車両Mを前進させることで、認識可能範囲RRを拡大することができ、拡大した認識可能範囲により物体を認識して交差点CR1を通過することができる。また、位置P4で自車両Mを停止させることで、道路リンクRL2、RL4および交差点CR1を走行する他車両または歩行者等に、自車両Mの存在を認識させることができる。
<第5の手法>
第5の手法では、死角道路形態認識部134が見通しの悪い交差点付近の構造物により反射された死角の風景に基づいて、死角の道路形態を認識し、特定交差点運転制御部142は、認識された死角の道路形態に基づいて、自車両Mに交差点CR1を走行させる。構造物により反射するとは、例えば、構造物の側面に設けられたショーウィンドウやエントランスホールのガラスまたは鏡等の反射体により反射することである。道路形態は、例えば、道路の形状、傾斜、凹凸、道路幅等である。
図7は、第5の手法における、特定交差点運転制御部142の処理の一例について説明するための図である。図7の例では、停止線SL1の位置で停止した自車両Mの位置からカメラ10からの認識可能範囲RRと、死角道路形態認識部134により認識される認識可能範囲RR2およびRR3とを示している。
死角道路形態認識部134は、カメラ10の撮像画像により構造物OB3の反射体RE1により反射された死角の風景から死角範囲の認識可能範囲RR2およびRR3の道路形態を認識する。また、死角道路形態認識部134は、反射体RE1により反射された死角の風景から交差点CR上および道路リンクRL2上に存在する物体を認識してもよい。
特定交差点運転制御部142は、カメラ10の撮像画像により直接認識される認識可能範囲RRと、死角道路形態認識部134により反射体RE1から認識される認識可能範囲RR2およびRR3とに基づいて、自車両Mが物体と衝突しないように走行させ、交差点CR1を通過させる。このように、特定交差点運転制御部142は、反射体RE1による反射像から認識される死角領域の道路形態や物体の存在の有無に基づいて、自車両Mを走行させ、見通しの悪い交差点CR1を通過させることができる。
<第6の手法>
第6の手法では、認識部130は、見通しの悪い交差点CR1上に存在する死角を形成する構造物を認識し、特定交差点運転制御部142は、認識部130により認識された死角を形成する構造物から離れた位置で自車両Mを走行させる。見通しの悪い交差点CR1上に存在する死角を形成する構造物とは、例えば、電柱や自動販売機、路上駐車車両である。
図8は、第6の手法における、特定交差点運転制御部142の処理の一例を説明するための図である。認識部130は、交差点CR1に存在する自車両Mの進行方向の死角を形成する構造物OB4を認識する。特定交差点運転制御部142は、認識部130により構造物OB4が認識された場合に、構造物OB4から離れた位置を走行するように、構造物OB4が存在しない場合の走行位置に比して、交差点CR1の中央側に所定距離D1だけオフセットした位置を走行する目標軌道K1’を生成する。所定距離D1は、例えば、0.5[m]等である。これにより、特定交差点運転制御部142は、構造物OB4による進行方向の死角を小さくして自車両Mに交差点CR1を通過させることができる。
また、特定交差点運転制御部142は、上述した第1〜第6の手法のうちの複数を組み合わせた運転制御を行ってもよい。
[処理フロー]
図9は、実施形態の自動運転制御装置100により実行される処理の一例を示すフローチャートである。なお、図9に示すフローチャートは、例えば、行動計画生成部140により生成された目標軌道に沿って自車両Mを目的地まで走行させる処理において、繰り返し実行される処理である。まず、認識部130は、自車両Mの周辺状況を認識する(ステップS100)。次に、認識部130は、自車両Mが交差点に到着したか否かを判定する(ステップS102)。交差点に到着したとは、例えば、カメラ10の撮像画像により交差点が認識できた状態、または交差点から所定距離だけ手前の位置を走行している状態である。交差点に到着した場合、特定交差点判定部132は、到着した交差点が見通しの悪い交差点か否かを判定する(ステップS104)。
見通しの悪い交差点である場合、特定交差点運転制御部142は、自車両Mの進行方向が認識できなくなる位置の手前で停止し(ステップS106)、停止した位置から自車両Mを所定距離だけ前進して停止させる(ステップS108)。次に、特定交差点運転制御部142は、進行方向の認識可能範囲が前回停止した位置よりも所定範囲以上拡大されたか否かを判定する(ステップS110)。認識可能範囲が前回停止した位置よりも所定範囲以上拡大されていない場合、特定交差点運転制御部142は、ステップS108の処理に戻る。また、認識可能範囲が前回停止した位置よりも拡大された場合、特定交差点運転制御部142は、目標軌道に沿って自車両Mを走行させる(ステップS112)。
次に、特定交差点運転制御部142は、見通しの悪い交差点を通過したか否かを判定する(ステップS114)。見通しの悪い交差点を通過していない場合、特定交差点運転制御部142は、ステップS106の処理に戻る。また、見通しの悪い交差点を通過した場合、本フローチャートの処理は、終了する。また、ステップS102において、交差点に到着していない場合、または、ステップS104の処理において、到着した交差点が見通しの悪い交差点でない場合、本フローチャートの処理を終了する。
上述した実施形態によれば、自車両Mの周辺状況を認識する認識部130と、認識部130による認識結果に基づいて、自車両Mの進行方向に見通しの悪い交差点が存在するか否かを判定する特定交差点判定部132と、自車両Mの操舵または加減速のうち一方または双方を制御して自車両Mを走行させる特定交差点運転制御部142であって、特定交差点判定部132により自車両Mの進行方向に見通しの悪い交差点が存在すると判定された場合に、停止および発進を繰り返して自車両Mに交差点を通過させる特定交差点運転制御部142と、備えることにより、見通しの悪い交差点で、より適切な運転制御を実行することができる。
[ハードウェア構成]
上述した実施形態の自動運転制御装置100は、例えば、図10に示すようなハードウェアの構成により実現される。図10は、実施形態の自動運転制御装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
自動運転制御装置100は、通信コントローラ100−1、CPU100−2、RAM100−3、ROM100−4、フラッシュメモリやHDD等の二次記憶装置100−5、およびドライブ装置100−6が、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。ドライブ装置100−6には、光ディスク等の可搬型記憶媒体が装着される。二次記憶装置100−5に格納されたプログラム100−5aがDMAコントローラ(不図示)等によってRAM100−3に展開され、CPU100−2によって実行されることで、第1制御部120、および第2制御部160が実現される。また、CPU100−2が参照するプログラムは、ドライブ装置100−6に装着された可搬型記憶媒体に格納されていてもよいし、ネットワークNWを介して他の装置からダウンロードされてもよい。
上記実施形態は、以下のように表現することができる。
情報を記憶する記憶装置と、
前記記憶装置に格納されたプログラムを実行するハードウェアプロセッサと、を備え、
前記ハードウェアプロセッサは、前記プログラムを実行することにより、
車両の周辺状況を認識し、
前記認識の結果に基づいて、前記車両の進行方向に見通しの悪い交差点が存在するか否かを判定し、
前記車両の操舵または加減速のうち一方または双方を制御して前記車両を走行させる運転制御処理であって、前記車両の進行方向に見通しの悪い交差点が存在すると判定された場合に、停止および発進を繰り返して前記車両に前記交差点を通過させる、
ように構成されている、
車両制御装置。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
1…車両システム、10…カメラ、12…レーダ装置、14…ファインダ、16…物体認識装置、20…通信装置、30…HMI、40…車両センサ、50…ナビゲーション装置、60…MPU、80…運転操作子、100…自動運転制御装置、120…第1制御部、130…認識部、132…特定交差点判定部、134…死角道路形態認識部、140…行動計画生成部、142…特定交差点運転制御部、160…第2制御部、200…走行駆動力出力装置、210…ブレーキ装置、220…ステアリング装置、M…自車両

Claims (11)

  1. 車両の周辺状況を認識する認識部と、
    前記認識部による認識結果に基づいて、前記車両の進行方向に見通しの悪い交差点が存在するか否かを判定する特定交差点判定部と、
    前記車両の操舵または加減速のうち一方または双方を制御して前記車両を走行させる運転制御部であって、前記特定交差点判定部により前記車両の進行方向に見通しの悪い交差点が存在すると判定された場合に、停止および発進を繰り返して前記車両に前記交差点を通過させる運転制御部と、
    を備える車両制御装置。
  2. 前記運転制御部は、前記見通しの悪い交差点における前記認識部により前記車両の進行方向が認識できなくなる位置の手前で前記車両を停止させ、前記停止した状態で認識可能な範囲内で前進して停止させることを繰り返す、
    請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記運転制御部は、前記見通しの悪い交差点における前記認識部により前記車両の進行方向が認識できなくなる位置の手前で前記車両を停止させ、前記停止した位置から所定距離まで前進して停止させることを繰り返す、
    請求項1または2に記載の車両制御装置。
  4. 前記運転制御部は、前記見通しの悪い交差点における前記認識部により前記車両の進行方向が認識できなくなる位置の手前で前記車両を停止させる場合に、前記車両の向きを進行予定先の道路側に向ける、
    請求項1から3のうち何れか1項に記載の車両制御装置。
  5. 前記運転制御部は、前記見通しの悪い交差点における前記認識部により前記車両の進行方向が認識できなくなる位置の手前で前記車両を停止させ、前記停止した状態から前記車両を前進させ、前記認識部により物体が認識される空間の範囲が拡大したタイミングで前記車両を停止させる、
    請求項1から4のうち何れか1項に記載の車両制御装置。
  6. 前記運転制御部は、前記認識部により認識される道路の範囲が拡大されると予測される前記交差点の角部分を推定し、推定された角部分を越えた場合に前記車両を停止させる、
    請求項1から5のうち何れか1項に記載の車両制御装置。
  7. 前記見通しの悪い交差点付近の構造物により反射された死角の風景に基づいて、前記死角の道路形態を認識する死角道路形態認識部を更に備え、
    前記運転制御部は、前記死角道路形態認識部により認識された前記死角の道路形態に基づいて、前記車両に前記交差点を通過させる、
    請求項1から6のうち何れか1項に記載の車両制御装置。
  8. 前記認識部は、前記見通しの悪い交差点に存在する死角を形成する構造物を認識し、
    前記運転制御部は、前記認識部により認識された死角を形成する構造物から離れた位置を走行させる、
    請求項1から7のうち何れか1項に記載の車両制御装置。
  9. 前記運転制御部は、前記見通しの悪い交差点における前記認識部により前記車両の進行方向が認識できなくなる位置で停止する場合に、前記車両が走行する道路に描画された停止線を所定距離だけ越えた位置で前記車両を停車させる、
    請求項1から8のうち何れか1項に記載の車両制御装置。
  10. 認識部が、車両の周辺状況を認識し、
    特定交差点判定部が、前記認識部による認識結果に基づいて、前記車両の進行方向に見通しの悪い交差点が存在するか否かを判定し、
    運転制御部が、前記車両の操舵または加減速のうち一方または双方を制御して前記車両を走行させ、前記特定交差点判定部により前記車両の進行方向に見通しの悪い交差点が存在すると判定された場合に、停止および発進を繰り返して前記車両に前記交差点を通過させる、
    車両制御方法。
  11. 車両の周辺状況を認識する認識部を備える前記車両に搭載されるコンピュータに、
    前記認識部による認識結果に基づいて、前記車両の進行方向に見通しの悪い交差点が存在するか否かを判定する処理と、
    前記車両の操舵または加減速のうち一方または双方を制御して前記車両を走行させる処理と、
    前記車両の進行方向に見通しの悪い交差点が存在すると判定された場合に、停止および発進を繰り返して前記車両に前記交差点を通過させる処理と、
    を実行させるプログラム。
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