JP2019066976A - 自動取引装置及び自動取引装置におけるジャム回避方法 - Google Patents

自動取引装置及び自動取引装置におけるジャム回避方法 Download PDF

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Abstract

【課題】紙幣に付着した油による紙幣ジャムを回避することができる自動取引装置を提供する。【解決手段】紙幣投入口13から投入された紙幣35を1枚ずつ送り込む紙幣入出金部20を備える自動取引装置1であって、紙幣入出金部は、投入された紙幣を1枚ずつ送り込む際に紙幣に付着した油分を検出する紙幣油検出部38を備え、紙幣油検出部によって検出された油分の量が所定量以上の場合、紙幣の送り込みを停止し、油分が付着した紙幣を紙幣投入口へ搬送する。【選択図】図3C

Description

本発明は、入金取引を受け付ける自動取引装置に関する。
現在、自動取引装置(ATM:Automated Teller Machine)は金融機関の窓口だけでなく、コンビニエンスストアなどの店舗にも設置されており(下記の特許文献1を参照)、利用者は金融機関の窓口に出向くことなく入金や出金などの取引を行うことができる。コンビニエンスストアに設置されたATMは、コンビニエンスストアの利用客の出金に利用されるだけでなく、コンビニエンスストアの売り上げの入金のためコンビニエンスストアの店員にも利用されている。
特開2010−86016号公報
コンビニエンスストアの店員は接客の他、揚げ物商品を油で揚げることも行うため手に油が付着することがある。そのためATMに売り上げを入金するときに油が付着した手で紙幣を掴み、油が付着した紙幣が入金されることがあり、ATM内の搬送路部において油が原因で紙幣がスリップするなどの紙幣ジャムが発生することがある。特に入金取引の頻度が高い店舗では紙幣ジャムによる紙幣鑑別処理エラーが多く発生している。エラーを解消するためには保守員が出動するが、エラーが解消されるまでATMが停止されるため、利用者はその間、ATMを利用することができず、利用者の利便性を阻害することになっていた。
本発明は、上記課題に鑑み、紙幣に付着した油による紙幣ジャムを回避することができる自動取引装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、紙幣投入口から投入された紙幣を1枚ずつ送り込む紙幣入出金部を備える自動取引装置であって、前記紙幣入出金部は、投入された紙幣を1枚ずつ送り込む際に前記紙幣に付着した油分を検出する紙幣油検出部を備え、前記紙幣油検出部によって検出された油分の量が所定量以上の場合、前記紙幣の送り込みを停止し、油分が付着した前記紙幣を前記紙幣投入口へ搬送することを特徴とする。
また、本発明の自動取引装置において、前記紙幣油検出部が、前記紙幣に対してレーザ光を照射し、照射された前記レーザ光による蛍光で油分を検出するとともに、前記蛍光の強さで油分の量を検出することは好ましい態様である。
また、本発明の自動取引装置において、前記紙幣投入口から紙幣を投入する利用者の手に付着した油分を検出する手油検出部を備え、前記紙幣入出金部が、前記手油検出部によって検出された油分の量に応じて前記紙幣投入口の開閉を行うことは、好ましい態様である。
また、本発明の自動取引装置において、前記手油検出部が、前記利用者のキャッシュカードが手油検出の対象のカード番号を有している場合、又は前記キャッシュカードが特定のカードである場合に前記利用者の手に付着した油分を検出することは、好ましい態様である。
また、本発明の自動取引装置において、前記紙幣油検出部によって検出された油分の量が前記所定量以上の場合、前記紙幣に付着した油分を除去して投入するべき旨を報知する報知部を有することは、好ましい態様である。
また、本発明は、紙幣投入口から投入された紙幣を1枚ずつ送り込む紙幣入出金部を備える自動取引装置におけるジャム回避方法であって、投入された紙幣を1枚ずつ送り込む際に前記紙幣に付着した油分を検出するステップと、検出された前記油分の量が所定量以上の場合、紙幣の送り込みを停止し、油分が付着した前記紙幣を前記紙幣投入口へ搬送するステップとを、有することを特徴とする。
本発明によれば、紙幣に付着した油による紙幣ジャムを回避することができる。
第1の実施形態における自動取引装置の外観図を示す図である。 第1、2の実施形態における自動取引装置を構成する紙幣リサイクルユニットの断面図を示す図である。 第1の実施形態におけるシャッタが開放された状態を示す図である。 第1の実施形態における投入された紙幣を取り込む直前の状態を示す図である。 第1の実施形態における紙幣油検出センサによって紙幣の油分を検出している状態を示す図である。 第1の実施形態における取引メニューの画面例を示す図である。 第1の実施形態における油分が付着した紙幣の検出処理のフローの一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態における自動取引装置の外観図を示す図である。 第2の実施形態における自動取引装置の手油検出処理のフローの一例を示すフローチャートである。
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態について図面を参照して説明する。図1は第1の実施形態における自動取引装置1を正面(利用者側)から見た外観図の一例を示す図である。自動取引装置(以下、ATMとも言う)1は金融機関の窓口やコンビニエンスストアなどの店舗に設置されるものであるが、以下で説明するATMは油分が付着した紙幣が投入される可能性が特に高いATM、すなわちコンビニエンスストアのATMを例にして説明する。
ATM1は、タッチパネルを備えた顧客操作部11、カード出入口12、紙幣投入口13、テンキー入力部14、返却口15、認証センサ16が設けられている。ATM1の構成はこれに限定されるものではなく、他の構成を含むものであってもよい。
顧客操作部11のタッチパネルには、顧客に情報を提示するための各種画面、顧客に指示又はデータ入力を行わせるための各種画面などが状況に応じて表示される。また、顧客操作部11のタッチパネルは、各種指示又は各種データの入力に用いることができる。テンキー入力部14も各種指示又は各種データの入力に用いることができる。
カード出入口12は、キャッシュカード、クレジットカード、後述する店舗専用カードなどの各種カードを挿入するためのものである。カード出入口12は、挿入されたカード及び取引内容が印字されたレシートの排出にも用いられる。
紙幣投入口13は、入金対象とする紙幣の投入(以下、入金とも言う)及び出金対象とする紙幣の排出に用いられる。紙幣投入口13にはシャッタ13aが設置されており(図2を参照)、シャッタ13aは入金時及び出金時に開放される(開かれる)。
紙幣投入口13に投入される対象は紙幣のみである。紙幣投入口13に誤って投入された硬貨などは返却口15から返却される。
テンキー入力部14は、各種指示又は各種データの入力に用いるものであり、例えば認証センサ16による顧客認証ではなく、暗証番号とあらかじめ登録された番号とを照合することによって行われる顧客認証において暗証番号の入力の際に用いられる。
認証センサ16は、例えば顧客の手のひら静脈を検出するものである。検出された静脈情報は顧客を認証する際に用いられる。ATM1内の不図示の処理部又はATM1に接続された不図示のホストコンピュータは、検出された静脈情報が当該顧客の情報としてあらかじめ登録された静脈情報と一致するか否かを判定し、一致する場合には認証が成功したとしてATM1は顧客からの各種取引の受け付けを行うことができる。
図2は第1の実施形態における自動取引装置1を構成する紙幣リサイクルユニット(BRU:Bill Recycle Unit)2の断面図である。なお、後述する第2の実施形態におけるATM6でも同様の構成である。
BRU2には、紙幣入出金部20、カセット21(21−1〜21−3)、鑑別部22、一時保留部23、返却保留部24、取り忘れ回収部25、リジェクトボックス26、27、及びテスト券セット部28が設けられている。また、紙幣の搬送用に搬送路31〜33が設けられている。
紙幣入出金部20は、紙幣投入口13に投入された紙幣を繰入繰出機構(送り込みローラ)20aにより1枚ずつ鑑別部22側へ送り込む(繰り出す)。送り込まれた紙幣は搬送路31に沿って搬送され、鑑別部22による鑑別が行われる。紙幣入出金部20の詳細な構成については後述する。
カセット21は、入出金用の紙幣を収納し、BRU2に着脱可能に構成されている。
鑑別部22は、紙幣の状態の確認、及びその紙幣が正常券か否かの確認などを行う鑑別のための装置である。
一時保留部23は、紙幣の一時的な収納に用いられる収納部である。
返却保留部24は、紙幣投入口13から返却すべき紙幣の収納に用いられる収納部である。
取り忘れ回収部25は、紙幣入出金部20内に取り残された紙幣の収納に用いられるボックスである。
2つのリジェクトボックス26、27は、鑑別部22による鑑別により、正常券と確認できなかった紙幣、すなわち2枚以上が重なって搬送されている紙幣、破損している紙幣、異常券などの収納に用いられるボックスである。
テスト券セット部28は、ATM1の動作確認用のテスト券の収納に用いられる。
各カセット21及び一時保留部23には、紙幣を1枚ずつ繰り出すことが可能であり、かつ紙幣の収納に用いることが可能な繰入繰出機構21a及び23aが設けられている。
搬送路31は、鑑別部22を通り、紙幣入出金部20から一時保留部23までの紙幣の搬送を可能にする。搬送路32は、搬送路31を搬送している紙幣を各カセット21に収納可能にし、かつ各カセット21から繰り出された紙幣を搬送路31まで搬送可能にする。搬送路33は、搬送路32を搬送されている紙幣を取り忘れ回収部25、及び2つのリジェクトボックス26、27のうちの何れかに収納可能にする。
ここで、上述した紙幣入出金部20の構成について図3Aから図3Cを用いて説明する。図3Aから図3Cのそれぞれは紙幣入出金部20の断面図である。図3Aは紙幣35を紙幣投入口13から投入するときの状態、すなわちシャッタ13aが開放された(開いた)状態を示している。図3Bは紙幣35が投入され、紙幣35をATM1内に送り込む直前の状態を示している。図3Cは1枚ずつ紙幣35を送り込む際に紙幣油検出センサ(紙幣油検出部に相当)38によって紙幣の油分を検出している状態を示している。
紙幣を入金する場合の動作について説明する。
まず、ATM1に紙幣35が入金される場合、ATM1は顧客操作部11に設けられたタッチパネルに表示された取引メニューの中から入金ボタンの押下を受け付ける。このときの顧客操作部11のタッチパネル上の画面に表示される取引メニュー40の一例を図4に示す。
ATM1が取引を実行していない顧客待ち状態においてタッチパネル上に表示する不図示の待ち受け画面がタッチされることによって、ATM1はタッチパネル上の画面に取引メニュー40を表示する。取引メニュー40には、入金するための入金(預け入れ)ボタン41、出金するための出金(引き出し)ボタン42、口座の残高を確認するための残高照会ボタン43、振込みを行うための振込ボタン44、通帳に記帳するための通帳記帳ボタン45、取引を終了するための終了ボタン46が表示される。なお、取引メニュー40に表示されるボタンは上記に限定されるものではなく、金融機関側からの各種サービスの提供(例えば、定期預金の案内など)を受けるためのボタンなどがあってもよい。
入金ボタン41が押下されると、ATM1はキャッシュカードをカード出入口12に挿入することを促す案内画面をタッチパネル上に表示する。ATM1は、キャッシュカードの挿入を受け付けると、紙幣入出金部20の紙幣投入口13に設けられたシャッタ13aを開放する。
シャッタ13aが開放されると、図3Aに示すように紙幣投入口13から紙幣35が投入される。紙幣35の投入が完了すると、ATM1はシャッタ13aを閉じ、投入された紙幣35は紙幣を挟み込んで保持する紙幣押え部36(36a、36b)によって保持される。図3Aに示す例では紙幣押え部36aが紙幣押え部36b方向にレール37上を移動することで紙幣35を保持する。
紙幣押え部36は、紙幣35をATM1内(鑑別部22側)へ送り込むために紙幣35を保持した状態で図3Bに示すように送り込みローラ20a側へレール37上を移動する。
紙幣35を送り込む所定の位置まで紙幣押え部36がレール37上を移動すると、図3Cに示すように、紙幣の取り込みを補助するための送り込み補助ローラ39と送り込みローラ20aは回転し、紙幣35を1枚ずつATM1内に送り込む。送り込み補助ローラ39は、例えば紙幣押え部36内に格納されており、紙幣押え部36が紙幣を送り込む所定の位置に到達したときに紙幣押え部36内から紙幣35に接する位置まで送り出される。
紙幣を1枚ずつ送り込む際、紙幣油検出センサ38は、紙幣35に対してレーザ光を照射し、照射されたレーザ光による蛍光で油分を検出するとともに、蛍光の強さで油分の量を検出する。すなわち、紙幣油検出センサ38は、投入された紙幣を1枚ずつ送り込む際に紙幣に付着した油分を検出する。紙幣油検出センサ38は蛍光発光型のセンサに限定されるものではなく、紙幣の油分を検出することができるセンサであればよい。
図3Cに示す例では、紙幣油検出センサ38は紙幣押え部36bに2つ設置されているが、個数及び設置場所はこれに限定されるものではなく、紙幣35を1枚ずつ送り込む際にそれぞれの紙幣35の油分が検出できる個数及び設置場所であればよい。
紙幣油検出センサ38によって検出された紙幣35の油分の量が所定量以上の場合、ATM1(紙幣入出金部20)は、紙幣35の送り込みを停止、すなわち紙幣油検出センサ38によって検出された油分の量が所定量以上の場合、送り込みローラ20aと送り込み補助ローラ39の回転を停止する。
紙幣は多くの人が触れて流通するため少量の油分は紙幣に付着する。紙幣の油分が少量であれば紙幣ジャムが起こる可能性は低いが、油分が多くなると紙幣ジャムが起こる可能性は高くなる。そのため、ATM1では、紙幣の油分の量が所定量以上の場合に紙幣ジャムを回避するため送り込みを停止している。所定量以上の油分を有する紙幣を瑕疵紙幣とも言う。
送り込みが停止されると、油分が検出された紙幣を紙幣投入口13から排出するため、紙幣35を保持した状態で紙幣押え部36はレール37上を紙幣投入口13側へ移動(搬送)する。紙幣押え部36が紙幣35の排出位置まで移動すると、ATM1はシャッタ13aを開放し、油分が検出された紙幣、この場合は最も紙幣押え部36b側に位置する紙幣を利用者によって紙幣投入口13から取り出させる。このとき、油分が検出された紙幣を取り出しやすくするため、ATM1(紙幣入出金部20)は油分が検出された紙幣のみを紙幣投入口13へリフトアップするようにしてもよい。
なお、ATM1は、瑕疵紙幣が紙幣投入口13から取り出された後、瑕疵紙幣以外の紙幣については入金処理を継続してもよい。また、ATM1は、瑕疵紙幣のみではなく瑕疵紙幣を含めた全ての紙幣を紙幣投入口13から取り出させ、あらためて入金処理を行わせるようにしてもよい。瑕疵紙幣を含めた全ての紙幣を取り出させる場合、瑕疵紙幣と他の紙幣を分けて返却するようにしてもよい。
また、ATM1は、油分が検出された紙幣を排出する際、紙幣に付着した油分を除去して投入するべき旨、例えば「油が付着している可能性がある紙幣です。油を取り除いてから再度紙幣を投入してください」などを音声やタッチパネルの画面への表示などによって報知してもよい。このように、注意喚起の音声を流すなどすることによって利用者における紙幣の取り扱い方を向上させ、紙幣汚れを抑止することが可能となる。
上記紙幣入出金部20の一連の動作は、例えばATM1の動作を制御する不図示の制御部によって制御される。
次にATM1における油分が付着した紙幣の検出処理フローの一例について図5を用いて説明する。
ATM1は、タッチパネル上に表示した顧客待ちの待ち受け画面の押下をATM1の利用者(例えば、コンビニエンスストアの店員)から受け付ける(ステップS501)。待ち受け画面の押下に基づいて、ATM1は利用者に取引を行わせるための取引メニュー40の画面をタッチパネル上に表示する(ステップS502)。
ATM1は、取引メニュー40の画面に表示された取引ボタンの中から入金取引のための入金ボタン41の押下を受け付ける(ステップS503)と、キャッシュカードをカード出入口12に挿入することを促す案内画面をタッチパネル上に表示する(ステップS504)。
ATM1は、キャッシュカードの挿入を受け付ける(ステップS505)と、紙幣投入口13に設けられたシャッタ13aを開放する(ステップS506)。なお、入金取引を実行する際、ATM1に接続した不図示のホストコンピュータによって利用者の認証が行われ、認証が成功した場合に入金取引が実行されるようにしてもよい。ホストコンピュータによる認証のタイミングは様々であるが、例えばキャッシュカードを受け付けた後に暗証番号などによる認証が行われ、認証が成功した場合にシャッタ13aが開放されるようにしてもよい。
シャッタ13aが開放されると、利用者によって紙幣投入口13から紙幣35が投入される。
ATM1は、紙幣の投入が完了するとシャッタ13aを閉じ(ステップS507)、投入された紙幣35を紙幣押え部36(36a、36b)によって保持する(ステップS508)。
ATM1は、紙幣35を鑑別部22側へ送り込むために、紙幣35を保持した状態の紙幣押え部36を送り込みローラ20a側へレール37上に沿って移動させる(ステップS509)。
ATM1は、紙幣35を送り込む位置まで紙幣押え部36をレール37上に沿って移動させると、紙幣の送り込みを補助するための送り込み補助ローラ39と送り込みローラ20aを回転させ、ATM1への紙幣35の送り込みを開始する(ステップS510)。
ATM1は、紙幣35を送り込む際、送り込まれる1枚ずつの紙幣35に対して紙幣油検出センサ38によってレーザ光を照射させ、照射されたレーザ光による蛍光で油分を検出するとともに、蛍光の強さで油分の量を検出する(ステップS511)。
ATM1は、紙幣35の油分の量が所定量以上検出されたか否かを紙幣油検出センサ38に判断させる(ステップS512)。所定量以上検出された場合(ステップS512でYes)、ATM1は紙幣35の送り込みを停止、すなわち送り込みローラ20aと送り込み補助ローラ39の回転を停止させる(ステップS513)。所定量以上の油分が検出されない場合(ステップS512でNo)、紙幣35を1枚ずつATM内へ送り込み(ステップS517)、ステップS518へ進む。
ATM1は、送り込みローラ20aと送り込み補助ローラ39の回転停止後、油分が検出された紙幣を紙幣投入口13から排出するため、紙幣35を保持した状態で紙幣押え部36をレール37上に沿って紙幣投入口13側へ移動(搬送)させる(ステップS514)。紙幣押え部36が紙幣35の排出位置まで移動すると、ATM1はシャッタ13aを開放する(ステップS515)。これにより、油分が検出された紙幣が紙幣投入口13から取り出される。なお、油分が検出された紙幣を取り出しやすくするため、油分が検出された紙幣のみを紙幣投入口13へリフトアップするようにしてもよい。
ATM1は、油分が検出された紙幣を排出する際、紙幣に付着した油分を除去して投入するべき旨を音声や画面への表示などによって報知する(ステップS516)。すなわち、ATM1は、紙幣油検出センサ38によって検出された油分の量が所定量以上の場合、紙幣35に付着した油分を除去して投入するべき旨を報知する。
ATM1は、他に送り込む紙幣があるか否かを判断し(ステップS518)、送り込む紙幣がある場合(ステップS518でYes)、ステップS511へ戻り、送り込む紙幣がない場合(ステップS518でNo)には終了する。
なお、上述した処理では、ATM1は油分が検出された紙幣(瑕疵紙幣)のみを返却し、他の紙幣については送り込み処理を継続しているが、瑕疵紙幣を含めた全ての紙幣を返却し、入金処理を始めからやり直させるようにしてもよい。全ての紙幣を返却する場合、ATM1は瑕疵紙幣とその他の紙幣を分けて返却するようにしてもよい。
<第2の実施形態>
上述した第1の実施形態のATM1では紙幣が投入された後に紙幣に油分が付着しているか検出する。第2の実施形態のATMは、第1の実施形態のATM1の機能を有するとともに、紙幣が入金される前に入金する者(利用者)の手に油分が付着しているか判断し、付着している場合には紙幣に油分が付着しているとしてシャッタ13aを開放せず、入金ができない構成とした。
具体的には、第2の実施形態のATMは、コンビニエンスストアなどの売り上げをATMに入金させる前に、入金する店員の手に油分が付着しているか否かを検出する手油検出センサ(手油検出部に相当)を備えている。
ここでは、入金する者がコンビニエンスストアなどの売り上げをATMに入金する特定人(店長や店員)の場合にのみ手に油分が付着しているか否かを検出する。すなわち、手油検出の対象はコンビニエンスストアの店長や店員である。手油検出の対象を特定人のみとしているのは、特定人は手に油分が付着している可能性が高いためであり、また一般客に手油検出を強いることによる顧客サービスの低下を防ぐためである。
手油検出センサ61を備えたATM6の一例を図6に示す。手油検出センサ61以外の構成については第1の実施形態のATM1の構成と同様であるためここでの説明は省略する。
手油検出センサ61は、例えば利用者の手のひらに油が付着しているかを検出する非接触型のセンサであって、紙幣油検出センサ38と同様、手のひらにレーザ光を照射して油分を検出し、蛍光の強さで油分の量を検出する。すなわち、手油検出センサ61は、紙幣投入口13から紙幣を投入する利用者の手に付着した油分を検出する。
手油検出センサ61は、例えば認証センサ16に隣接する位置に設置されるが、設置場所はこれに限定されるものではなく、手のひらの油が検出可能な場所であればよい。また、手油検出センサ61の個数は1個に限定されるものではなく、左右の手のひらの油を一度に検出できるように2個設置されるようにしてもよい。
また、手油検出センサ61は、手のひらの油を検出するだけでなく、指先の油も検出できるようにしてもよく、また指先の油の検出のみができるようにしてもよい。
また、認証センサ16と手油検出センサ61を別個に設けずに1つとし、認証センサ16が手油検出センサ61の機能も有するようにしてもよい。
次に第2の実施形態におけるATM6の手油検出処理のフローの一例について図7を用いて説明する。
ATM6は、タッチパネル上に表示した顧客待ちの待ち受け画面の押下をATM6の利用者から受け付ける(ステップS701)。ATM6は利用者に取引を行わせるための取引メニュー40の画面をタッチパネル上に表示する(ステップS702)。
ATM6は、取引メニュー40の画面に表示された取引ボタンの中から入金取引のための入金ボタン41の押下を受け付ける(ステップS703)と、キャッシュカードをカード出入口12に挿入することを促す案内画面をタッチパネル上に表示する(ステップS704)。
ATM6は、キャッシュカードの挿入を受け付ける(ステップS705)と、キャッシュカードに割り振られたカード番号が、あらかじめATM6に登録された手油検出の対象のカード番号であるか否かを判断する(ステップS706)。ATM6は、手油検出の対象者のキャッシュカードのカード番号をあらかじめ登録している。また、後述する変形例の場合には、ATM6は店舗専用カードを特定するためのカード情報をあらかじめ登録している。
受け付けたキャッシュカードのカード番号が手油検出の対象のカード番号である場合(ステップS706でYes)、手のひらに油が付着しているか確認するため、手のひらを手油検出センサ61にかざすことを促す手油検出の案内画面をタッチパネル上に表示する(ステップS707)。一方、受け付けたキャッシュカードのカード番号が手油検出の対象のカード番号でない場合(ステップS706でNo)、ATM6は手油検出処理を行うことなく入金取引を受け付け、ATM6は図5に示すステップS506以降の処理を行う。
なお、変形例として、ATM6は受け付けたキャッシュカードが店舗の売り上げを入金するための店舗専用カード(特定のカード)であるか否かを判断し、店舗専用カードである場合に手油検出を行うようにしてもよい。
ATM6は、手油検出センサ61に手のひらがかざされると、手油検出センサ61に手のひらの油を検出させる(ステップS708)。ATM6は、手油検出センサ61によって手のひらの油が所定量以上検出されたか否かを判断させる(ステップS709)。ATM6は、所定量以上検出された場合(ステップS709でYes)、紙幣投入口13のシャッタ13aを開放せずに、手のひらに付着した油を除去することを促す案内画面をタッチパネル上に表示する(ステップS710)。すなわち、ATM6は、手油検出センサ61によって検出された油分の量に応じて紙幣投入口13のシャッタ13aの開閉を行う。
一方、所定量以上検出されない場合(ステップS709でNo)、入金させるため、ATM6は図5に示すステップS506以降の処理を行う。ステップS506以降の処理については上述しているため、ここでは説明を省略する。
上述した各実施形態のATMによれば、紙幣に付着した油による紙幣ジャムを回避することができる。また、ATM内の瑕疵紙幣による搬送路部(センサ、搬送ローラなど)の汚れを事前に防止できる。また、貨幣関連の入出金処理エラー、紙幣鑑別処理エラーなどの休止障害を大幅に減少させることができる。また、保守員や警備員による出動回数を大幅に減らすことができる。また、ATMの停止回数が減少するため、ATM利用者の利便性が向上する。
また、上述した各実施形態は、上述したものに限定されるものではなく、実施の形態の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
1、6 自動取引装置(ATM)
11 顧客操作部
12 カード出入口
13 紙幣投入口
13a シャッタ
14 テンキー入力部14
15 返却口
16 認証センサ
2 紙幣リサイクルユニット(BRU)
20 紙幣入出金部
20a 繰入繰出機構(送り込みローラ)
21 カセット21(21−1〜21−3)
22 鑑別部
23 一時保留部
24 返却保留部
25 取り忘れ回収部
26、27 リジェクトボックス
28 テスト券セット部
31、32、33 搬送路
35 紙幣
36(36a、36b) 紙幣押え部
37 レール
38 紙幣油検出センサ(紙幣油検出部)
39 送り込み補助ローラ
40 取引メニュー
41 入金(預け入れ)ボタン
42 出金(引き出し)ボタン
43 残高照会ボタン
44 振込ボタン
45 通帳記帳ボタン
46 終了ボタン
61 手油検出センサ

Claims (6)

  1. 紙幣投入口から投入された紙幣を1枚ずつ送り込む紙幣入出金部を備える自動取引装置であって、
    前記紙幣入出金部は、
    投入された紙幣を1枚ずつ送り込む際に前記紙幣に付着した油分を検出する紙幣油検出部を備え、
    前記紙幣油検出部によって検出された油分の量が所定量以上の場合、前記紙幣の送り込みを停止し、油分が付着した前記紙幣を前記紙幣投入口へ搬送することを特徴とする自動取引装置。
  2. 前記紙幣油検出部は、前記紙幣に対してレーザ光を照射し、照射された前記レーザ光による蛍光で油分を検出するとともに、前記蛍光の強さで油分の量を検出することを特徴とする請求項1に記載の自動取引装置。
  3. 前記紙幣投入口から紙幣を投入する利用者の手に付着した油分を検出する手油検出部を備え、
    前記紙幣入出金部は、前記手油検出部によって検出された油分の量に応じて前記紙幣投入口の開閉を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動取引装置。
  4. 前記手油検出部は、前記利用者のキャッシュカードが手油検出の対象のカード番号を有している場合又は前記キャッシュカードが特定のカードである場合に、前記利用者の手に付着した油分を検出することを特徴とする請求項3に記載の自動取引装置。
  5. 前記紙幣油検出部によって検出された油分の量が前記所定量以上の場合、前記紙幣に付着した油分を除去して投入するべき旨を報知する報知部を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の自動取引装置。
  6. 紙幣投入口から投入された紙幣を1枚ずつ送り込む紙幣入出金部を備える自動取引装置におけるジャム回避方法であって、
    投入された紙幣を1枚ずつ送り込む際に前記紙幣に付着した油分を検出するステップと、
    検出された前記油分の量が所定量以上の場合、紙幣の送り込みを停止し、油分が付着した前記紙幣を前記紙幣投入口へ搬送するステップとを、
    有することを特徴とするジャム回避方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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