JP2019066075A - 空気搬送装置および空気搬送方法 - Google Patents

空気搬送装置および空気搬送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】装置の大型化の抑制を図ることが可能な空気搬送装置を提供する。【解決手段】この空気搬送装置100は、壁面1aと、壁面1aの一方端側から壁面1aに交差する方向に延びるように設けられる天井面2aと、壁面1aの他方端側から壁面1aに交差する方向に延びるとともに天井面2aと対向するように設けられる天井面1bとにより囲まれるとともに、壁面1aと対向する側が開放されている半閉鎖空間3において、天井面2aの表面上に設けられ、空気の排出方向に沿って配列される複数の空気吹出口2bを備える。そして、空気搬送装置100は、複数の空気吹出口2bの各々が、上記排出方向に沿う方向であるとともに、壁面1aに向かって傾斜する方向で、かつ、天井面1bに向かって傾斜する方向に空気を吹き出すように構成されている。【選択図】図1

Description

この発明は、空気搬送装置および空気搬送方法に関し、特に、複数の空気吹出口から吹き出される空気を搬送する空気搬送装置および空気搬送方法に関する。
従来、複数の空気吹出口から吹き出される空気を搬送する空気搬送装置および空気搬送方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、エアー吹出口が設けられた4本のエアー吹出パイプを備える人工竜巻式局所排気装置が開示されている。4本のエアー吹出パイプは、互いに間隔を隔てて配置されている。また、4本のエアー吹出パイプの各々は、4本のエアー吹出パイプの各々から吹き出される空気が同一方向に回転するように、床面に対して垂直に配置されている。また、上記人工竜巻式局所排気装置は、4本のエアー吹出パイプの長手方向の上端に設けられる遮蔽板と、遮蔽板の略中心軸線上に設けられる吸引孔とを備える。4本のエアー吹出パイプのエアー吹出口から吹き出された空気により旋回気流が形成され、旋回気流が吸引孔により吸引されることにより人工竜巻が発生する。この人工竜巻に汚染物が巻き込まれることにより、吸引孔から汚染物が排出される。
特開平4−309734号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の人工竜巻式局所排気装置では、4本のエアー吹出パイプのエアー吹出口から吹き出された空気により旋回気流を形成するために、4本のエアー吹出パイプを互いに間隔を隔てて配置する必要があるため、装置が大型化するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、装置の大型化の抑制を図ることが可能な空気搬送装置および空気搬送方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による空気搬送装置は、第1面と、第1面の一方端側から第1面に交差する方向に延びるように設けられる第2面と、第1面の他方端側から第1面に交差する方向に延びるとともに第2面と対向するように設けられる第3面とにより囲まれるとともに、第1面と対向する側が開放されている半閉鎖空間において、第2面の表面上に設けられ、空気の排出方向に沿って配列される複数の空気吹出口を備え、複数の空気吹出口の各々は、排出方向に沿う方向であるとともに、第1面に向かって傾斜する方向で、かつ、第2面または第3面に向かって傾斜する方向に空気を吹き出すように構成されている。
ここで、空気吹出口から吹き出された空気の一部は、各面および隣接する空気吹出口から吹き出された空気と衝突して、第2面または第3面に沿って半閉鎖空間の開放されている側に移動する。そこで、この発明の第1の局面による空気搬送装置では、上記のように、複数の空気吹出口の各々が、排出方向に沿う方向であるとともに、第1面に向かって傾斜する方向で、かつ、第2面または第3面に向かって傾斜する方向に空気を吹き出すことにより、排出方向に隣接する空気吹出口から空気が吹き出されることによって形成される負圧域により、半閉鎖空間の開放されている側に移動した空気を半閉鎖空間内に誘引することができるとともに、排出方向に向かう竜巻流を形成することができる。すなわち、半閉鎖空間を利用することにより、複数の空気吹出口の列を複数設けるとともに上記複数の列を互いに間隔を隔てて設けなくても、第2面の表面上に複数の空気吹出口により構成された1つの列を設けるだけで、排出方向に向う竜巻流を容易に形成することができる。これにより、竜巻流を形成して空気を排出する装置の大型化の抑制を図ることができる。
また、負圧域によって、半閉鎖空間の開放されている側に移動した空気が半閉鎖空間内に誘引されることによって、空気が半閉鎖空間外に漏れるのを抑制することができる。これにより、排熱または汚染空気が半閉鎖空間外に漏れて室内に拡散されるのを容易に抑制することができる。
上記第1の局面による空気搬送装置において、好ましくは、空気吹出口から吹き出され、第1面により反射されて第2面または第3面に沿って半閉鎖空間の開放されている側に移動した空気は、空気吹出口から吹き出される空気によって形成される負圧域によって半閉鎖空間内に誘引されるとともに、排出方向に向かう竜巻流を形成するように構成されている。このように構成すれば、半閉鎖空間に形成された負圧域を利用することにより、排出方向に向う竜巻流を容易に形成することができる。
上記第1の局面による空気搬送装置において、好ましくは、複数の空気吹出口の各々は、第2面の表面上において、第1面側の端部と半閉鎖空間の開放されている側の端部との間の中央に対して、半閉鎖空間の開放されている側に配置されている。ここで、負圧域は、周囲の風速との風速差が大きい位置に形成される。すなわち、負圧域は、風速が最も大きい空気吹出口の近傍に形成される。したがって、複数の空気吹出口の各々を、第2面の表面上において、第1面側の端部と半閉鎖空間の開放されている側の端部との間の中央に対して、半閉鎖空間の開放されている側に配置することによって、負圧域を、半閉鎖空間の開放されている側に近い位置に形成することができる。これにより、空気が半閉鎖空間外に漏れるのを効果的に抑制することができる。
上記第1の局面による空気搬送装置において、好ましくは、第2面に対して垂直な方向から見て、一の空気吹出口からの空気の吹き出し方向の延長線上に、一の空気吹出口に対して排出方向に隣接する他の空気吹出口が位置しないように、一の空気吹出口からの空気の吹き出し角度が調整されている。このように構成すれば、一の空気吹出口から吹き出された空気と、他の空気吹出口から吹き出された空気との衝突を抑制することができるので、衝突により空気が半閉鎖空間外にはじき出されるのを抑制することができる。その結果、空気が半閉鎖空間外に漏れるのをさらに抑制することができる。
上記第1の局面による空気搬送装置において、好ましくは、複数の空気吹出口の各々は、空気の吹き出し角度が可変に構成されるとともに、複数の板状のルーバを含む。このように構成すれば、吹き出される空気の量または速度が変化した場合であっても、その変化量に対応してルーバの角度を調整することによって、空気の搬送に最適な吹き出し角度に変更することができる。
上記複数の空気吹出口の各々が複数の板状のルーバを含む空気搬送装置において、好ましくは、複数のルーバは、空気の吹き出し方向の上流側に設けられ、第1面と、第2面または第3面とのうちのいずれか一方に対する空気の吹き出し方向の傾斜角度を制御する第1ルーバと、空気の吹き出し方向の下流側において第1ルーバに積層するように設けられ、第1面と、第2面または第3面とのうちの他方に対する空気の吹き出し方向の傾斜角度を制御する第2ルーバとを有する。このように構成すれば、第1ルーバおよび第2ルーバの各々の角度を調整することによって、第1面と、第2面または第3面とに対して、容易に(広範囲に)空気の吹き出し角度を調整することができる。
上記複数の空気吹出口の各々が複数の板状のルーバを含む空気搬送装置において、好ましくは、複数のルーバを固定する枠状のルーバ固定部と、ルーバ固定部の空気の吹き出し方向とは反対側に配置され、ルーバ固定部に固定されたルーバの吹き出し角度を調整するためのスペーサとをさらに備える。このように構成すれば、スペーサを配置するだけで空気の吹き出し角度を調整することができるので、空気の吹き出し角度を調整するためにルーバに複雑な機構を持たせる必要がない。その結果、ルーバ(空気吹出口)の構成を簡略化することができる。
上記第1の局面による空気搬送装置において、好ましくは、複数のショーケースが壁面に沿って設けられている店舗内において、壁面である第1面と、複数のショーケースの天井面である第2面と、店舗の天井面である第3面とにより囲まれるとともに、第1面と対向する側が開放されている半閉鎖空間において、ショーケースに内蔵されている冷凍機の排熱吹出口である空気吹出口は、複数のショーケースの各々の天井面の表面上に設けられている。このように構成すれば、半閉鎖空間を利用することにより、ショーケースの天井面にのみ複数の空気吹出口を配列することによって、排出方向に向う竜巻流を容易に形成することができる。その結果、竜巻流を形成して空気を排出する装置の大型化の抑制を図ることができる。
また、負圧域によって、半閉鎖空間の開放されている側に移動した空気が半閉鎖空間内に誘引されることによって、空気が半閉鎖空間外に漏れるのを抑制することができる。これにより、冷凍機の排熱吹出口から吹き出される排熱が半閉鎖空間外に漏れて店舗内に拡散されるのを容易に抑制することができる。
この発明の第2の局面による空気搬送方法は、第1面と、第1面の一方端側から第1面に交差する方向に延びるように設けられる第2面と、第1面の他方端側から第1面に交差する方向に延びるとともに第2面と対向するように設けられる第3面とにより囲まれるとともに、第1面と対向する側が開放されている半閉鎖空間において、第2面の表面上に空気の排出方向に沿って配列される複数の空気吹出口の各々から、排出方向に沿う方向であるとともに、第1面に向かって傾斜する方向で、かつ、第2面または第3面に向かって傾斜する方向に空気を吹き出すことによって、空気吹出口から吹き出された後、第1面により反射されて半閉鎖空間の開放されている側に移動した空気を、空気吹出口から吹き出される空気によって形成される負圧域によって、半閉鎖空間内に誘引するとともに排出方向に向かう竜巻流を形成して空気を搬送する。
この発明の第2の局面による空気搬送方法では、上記のように、複数の空気吹出口の各々から、排出方向に沿う方向であるとともに、第1面に向かって傾斜する方向で、かつ、第2面または第3面に向かって傾斜する方向に空気を吹き出すことによって、空気吹出口から吹き出された後、第1面により反射されて半閉鎖空間の開放されている側に移動した空気を、空気吹出口から吹き出される空気によって形成される負圧域によって、半閉鎖空間内に誘引するとともに排出方向に向かう竜巻流を形成して空気を搬送する。これにより、半閉鎖空間を利用することにより、複数の空気吹出口の列を複数設けるとともに上記複数の列を互いに間隔を隔てて設けなくても、第2面の表面上に複数の空気吹出口により構成された1つの列を設けるだけで、排出方向に向う竜巻流を容易に形成することができる。その結果、竜巻流を形成して空気を排出する装置の大型化の抑制を図ることができる。
本発明によれば、上記のように、装置の大型化の抑制を図ることができる。
一実施形態による空気搬送装置の構成を示す側面図である。 一実施形態による空気搬送装置の構成を示す平面図である。 図2の拡大図である。 一実施形態による空気搬送装置の空気吹出口の斜視図である。 一実施形態による空気搬送装置の複数の空気吹出口の各々の空気の吹き出し角度を説明するための図である。 一実施形態による空気搬送装置の空気吹出口からの空気により形成される竜巻流を説明するための図である。 一実施形態による空気搬送装置の空気吹出口の構成を示す図である。 一実施形態による排熱(空気)の半閉鎖空間からの流出割合を示すシミュレーション結果を説明するためのグラフである。 一実施形態の第1変形例による空気吹出口の構成を示す図である。 一実施形態の第2変形例による空気吹出口の構成を示す図である。(図10(a)は、スペーサの構成を示す図である。図10(b)および図10(c)は、スペーサを配置した空気吹出口の構成を示す図である。) 一実施形態の第3変形例による空気吹出口の構成を示す図である。 一実施形態の第4変形例による空気吹出口の構成を示す図である。 一実施形態の第5変形例による空気吹出口の構成を示す図である。 一実施形態の第6変形例による空気吹出口の構成を示す図である。 一実施形態の第7変形例による空気搬送装置の構成を示す図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[実施形態]
図1〜図8を参照して、本実施形態による空気搬送装置100の構成について説明する。
(空気搬送装置の構成)
まず、図1を参照して、空気搬送装置100の概略の構成について説明する。図1に示すように、空気搬送装置100は、コンビニエンスストア等の店舗1内に配置されている。店舗1内には、複数(第1実施形態では8つ(図2参照))のオープンショーケース2が設置されている。各オープンショーケース2は、店舗1の壁面1aに沿って設けられている。なお、オープンショーケース2および壁面1aは、特許請求の範囲の「ショーケース」および「第1面」の一例である。
また、複数のオープンショーケース2の天井面2aは、壁面1aの一方端側(Z2方向側)から壁面1aに交差する方向(X1方向側)に延びるように設けられている。また、店舗1の天井面1bは、壁面1aの他方端側(Z1方向側)から壁面1aに交差する方向(X1方向側)に延びるように設けられている。なお、天井面2aおよび天井面1bは、それぞれ、特許請求の範囲の「第2面」および「第3面」の一例である。
複数のオープンショーケース2の各々の天井面2aと店舗1の天井面1bとは、対向するように設けられているとともに互いに離間している。すなわち、オープンショーケース2の上方には、壁面1aと、オープンショーケース2の天井面2aと、店舗1の天井面1bとにより囲まれるとともに、壁面1aと対向している側が開放されている半閉鎖空間3が形成されている。
また、複数のオープンショーケース2の天井面2aの各々の表面上には、空気吹出口2bが設けられている。空気吹出口2bは、天井面2aから凸形状に(Z1方向側に)突出している。なお、空気吹出口2bは、オープンショーケース2に内蔵されている冷凍機2cの排熱吹出口である。なお、冷凍機2cは、オープンショーケース2内の上部側(Z1方向側)に配置されている。
図2に示すように、複数の空気吹出口2b(オープンショーケース2)は、空気の排出方向(Y1方向)に沿って配列されている。また、オープンショーケース2に対してY1方向側において、店舗1の壁面1cに換気扇1dが設けられている。複数の空気吹出口2bから吹き出された空気は、空気の排出方向であるY1方向側に搬送され、換気扇1dから店舗1の外部に排出される。
ここで、本実施形態では、図3に示すように、複数の空気吹出口2bの各々は、天井面2aの表面上において、壁面1aの端部80と半閉鎖空間3の開放されている側の端部90との間の中央に対して、半閉鎖空間3の開放されている側に配置されている。すなわち、複数の空気吹出口2bの各々は、天井面2aに対して垂直な方向から見て(Z1方向側から見て)、オープンショーケース2の中心Oを通りY方向に延びる直線αに対して、X1方向側に配置されている。
また、本実施形態では、天井面2aに対して垂直な方向から見て、一の空気吹出口2bからの空気の吹き出し方向の延長線上に、一の空気吹出口2bに対して排出方向(Y1方向側)に隣接する他の空気吹出口2bが位置しないように、一の空気吹出口2bからの空気の吹き出し角度が調整されている。具体的には、空気吹出口2bから空気の吹き出し方向に延びる線分により囲まれる領域(たとえばハッチングされている領域)と、Y1方向側に隣接する空気吹出口2bとがオーバーラップしないように、空気の吹き出し角度が調整されている。すなわち、空気吹出口2bから吹き出された空気は、Y1方向側に隣接する空気吹出口2bと干渉しないように構成されている。
また、本実施形態では、複数の空気吹出口2bの各々は、排出方向(Y1方向)に沿う方向であるとともに、壁面1aに向かって傾斜する方向で、かつ、天井面1b(図1参照)に向かって傾斜する方向に空気を吹き出すように構成されている。
具体的には、空気吹出口2bからの空気は、壁面1aに対して角度θ1だけ傾斜する方向に吹き出される。なお、8つの空気吹出口2bの各々における角度θ1は、互いに等しい角度である。なお、角度θ1は、45度よりも小さい角度である。これにより、空気が排出方向側(Y1方向側)に輸送される効率を向上させることが可能である。
また、図4に示すように、天井面1b(図1参照)に向かって空気吹出口2bから吹き出された空気は、天井面2aに対して角度θ2だけ傾斜している。また、8つの空気吹出口2bの各々における角度θ2は、互いに等しい角度ではなく、所定のばらつきを有している。具体的には、Y方向において中央近傍のオープンショーケース2の空気吹出口2bにおける角度θ2は、Y方向における端部近傍のオープンショーケース2の空気吹出口2bにおける角度θ2よりも大きくなるように設定されている。
詳細には、図5に示すように、Y2方向側から1番目のオープンショーケース2(SC1(図2参照))、および、Y2方向側から8番目のオープンショーケース2(SC8(図2参照))から吹き出される空気の角度θ2(図4参照)は等しい。また、Y2方向側から2番目のオープンショーケース2(SC2(図2参照))、および、Y2方向側から7番目のオープンショーケース2(SC7(図2参照))から吹き出される空気の角度θ2は等しく、SC1およびSC8から吹き出される空気の角度θ2よりも大きい。また、Y2方向側から6番目のオープンショーケース2(SC6(図2参照))から吹き出される空気の角度θ2は、SC2およびSC7から吹き出される空気の角度θ2よりも大きい。
また、Y2方向側から5番目のオープンショーケース2(SC5(図2参照))から吹き出される空気の角度θ2は、SC6から吹き出される空気の角度θ2よりも大きい。また、Y2方向側から4番目のオープンショーケース2(SC4(図2参照))から吹き出される空気の角度θ2は、SC5から吹き出される空気の角度θ2よりも大きい。また、Y2方向側から3番目のオープンショーケース2(SC3(図2参照))から吹き出される空気の角度θ2は、SC4から吹き出される空気の角度θ2よりも大きい。なお、図5の空気の吹き出し角度(方向)は、概略的に図示したものである。
上記のように、少なくとも隣接するオープンショーケース2同士の空気の吹き出し角度を異ならせることによって、複数のオープンショーケース2から吹き出される空気同士が干渉するのを抑制することが可能である。その結果、半閉鎖空間3から空気が漏れるのを抑制することが可能である。
また、本実施形態では、図6に示すように、空気吹出口2bから吹き出され、壁面1aにより反射された空気(図6のA)は、天井面1b(図1参照)に沿って半閉鎖空間3の開放されている側(X1方向側)に移動する。そして、半閉鎖空間3の開放されている側に移動した空気Aは、空気吹出口2bから吹き出される空気によって形成される負圧域4(図1参照)によって半閉鎖空間3内に誘引されるとともに、排出方向に向かう竜巻流(図6のB)を形成する。なお、図6では、簡略化のため、天井面1bの図示を省略している。
具体的には、空気吹出口2bから吹き出され、壁面1aに衝突した空気の一部の空気(図6のC)は壁面1aに沿って排出方向側(Y1方向側)に流れるが、残りの一部の空気Aは、半閉鎖空間3の開放されている側に移動する。半閉鎖空間3の開放されている側に移動した空気Aは、Y1方向側に隣接する空気吹出口2bによって形成された負圧域4によって、半閉鎖空間3内(半閉鎖空間3の上部空間)に誘引される。これにより、竜巻流Bが形成される。そして、負圧域4によって半閉鎖空間3内に誘引された空気が(壁面1aおよび天井面1bなどと衝突することにより)再び半閉鎖空間3の開放されている側に移動した場合は、Y1方向側に配置されている空気吹出口2bによって形成された負圧域4によって、再び半閉鎖空間3内に誘引される。この現象が繰り返されることにより、竜巻流Bが排出方向側(Y1方向側)に向かう。
また、本実施形態では、図7に示すように、複数の空気吹出口2bの各々は、複数の板状のルーバ5を含む。具体的には、複数のルーバ5の各々は、鋼板(たとえば、ステンレスまたは炭素鋼板)製である。鋼板は、樹脂等に比べて機械的強度が比較的高いので、空気の圧力がかかるルーバ5の厚みを容易に小さくすることが可能である。その結果、ルーバ5間の風路断面積を大きくすることが可能であるとともに、ルーバ5による空気の圧力損失を小さくすることが可能である。なお、図7では、説明に不要な部材は、簡略化のため、図示を省略している。また、図7は、概略図である。
また、本実施形態では、複数のルーバ5は、空気の吹き出し方向の上流側(Z2方向側)に設けられ、天井面1b(図1参照)に対する空気の吹き出し方向の傾斜角度を制御する第1ルーバ5aを含む。具体的には、第1ルーバ5aの複数のルーバ5は、Y方向に沿って配列されており、互いに平行になるように配置されている。
また、複数のルーバ5は、空気の吹き出し方向の下流側(Z1方向側)において第1ルーバ5aに積層するように設けられ、壁面1aに対する空気の吹き出し方向の傾斜角度を制御する第2ルーバ5bを有する。具体的には、第2ルーバ5bの複数のルーバ5は、X方向に沿って配列されており、互いに平行になるように配置されている。
また、複数のルーバ5は、複数の空気吹出口2bの各々の側面に設けられる補助ルーバ5cを含む。具体的には、補助ルーバ5cは、空気吹出口2bのY1方向側およびX2方向側の各々の側面に設けられている。これにより、空気の吹き出し角度(具体的には角度θ2)が小さすぎるため、空気が第1ルーバ5aのみを通り第2ルーバ5bを通らなかった場合でも、この空気に対して補助ルーバ5cにより角度を調整することが可能である。
また、空気搬送装置100(図1参照)は、枠状のルーバ固定部5dを備えている。枠状のルーバ固定部5dは、第1ルーバ5aおよび第2ルーバ5bの各々を固定している。ルーバ固定部5dは、金属(たとえば、ステンレスまたは炭素鋼板)製である。
また、本実施形態では、複数の空気吹出口2bの各々は、空気の吹き出し角度が可変に構成されている。具体的には、第1ルーバ5a、第2ルーバ5b、および、補助ルーバ5cの各々は、板状のルーバ5を回動可能にするリンク機構(図示せず)に接続されている。リンク機構を調整することにより、ルーバ5の角度を任意に調整することが可能である。
(シミュレーション結果)
図8にシミュレーション結果1およびシミュレーション結果2を示す。シミュレーション結果1は、SC1(図2参照)およびSC8(図2参照)の角度θ2が2.5度、SC2(図2参照)およびSC7(図2参照)の角度θ2が4.9度、SC3(図2参照)の角度θ2が14.4度、SC4(図2参照)の角度θ2が12.1度、SC5(図2参照)の角度θ2が9.7度、SC6(図2参照)の角度θ2が7.3度の場合において、半閉鎖空間3(図1参照)から流出する排熱(空気)の割合を示したものである。また、シミュレーション結果2は、SC1〜SC8の角度θ2が互いに等しい場合において、角度θ2を変化させた場合(シミュレーションでは4点のデータを取得)の半閉鎖空間3から流出する排熱(空気)の割合を示したものである。なお、いずれの場合も、SC1〜SC8の角度θ1(図3参照)は22.0度である。
シミュレーション結果1に示すように、この場合の排熱の流出割合は15%というシミュレーション結果が得られた。また、シミュレーション結果2では、角度θ2を大きくするほど、排熱(空気)の流出割合が大きくなるというシミュレーション結果が得られた。なお、シミュレーション結果2の4点のデータから得られた近似線から、角度θ2が7.8度以下の場合に、排熱(空気)の流出割合が20%以下になるというシミュレーション結果が得られた。
これらのシミュレーションから、少なくとも隣接するオープンショーケース2同士の空気の吹き出し角度を異ならせることによって、排熱(空気)の流出を効果的に抑制することが可能であるという結果が得られた。すなわち、少なくとも隣接するオープンショーケース2同士の空気の吹き出し角度を異ならせることによって、竜巻流B(図6参照)を効果的に形成することが可能であるとともに、排熱(空気)を効果的に排出方向側(Y1方向側)(図6参照)に搬送することが可能であるという結果が得られた。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、空気搬送装置100は、半閉鎖空間3において、天井面2aの表面上に設けられ、空気の排出方向に沿って配列される複数の空気吹出口2bを備える。そして、複数の空気吹出口2bの各々が、排出方向に沿う方向であるとともに、壁面1aに向かって傾斜する方向で、かつ、天井面2aに向かって傾斜する方向に空気を吹き出すように、空気搬送装置100を構成する。ここで、空気吹出口2bから吹き出された空気の一部(空気A)は、各面および隣接する空気吹出口2bから吹き出された空気と衝突して、天井面1bに沿って半閉鎖空間3の開放されている側に移動する。そして、排出方向に隣接する空気吹出口2bから空気が吹き出されることによって形成される負圧域4によって、半閉鎖空間3の開放されている側に移動した空気Aを半閉鎖空間3内に誘引することができるとともに、排出方向に向かう竜巻流Bを形成することができる。すなわち、半閉鎖空間3を利用することにより、複数の空気吹出口2bの列を複数設けるとともに上記複数の列を互いに間隔を隔てて設けなくても、天井面2aの表面上に複数の空気吹出口2bにより構成された1つの列を設けるだけで、排出方向に向う竜巻流Bを容易に形成することができる。これにより、竜巻流Bを形成して空気を排出する装置の大型化の抑制を図ることができる。
また、負圧域4によって、半閉鎖空間3の開放されている側に移動した空気Aが半閉鎖空間3内に誘引されることによって、空気Aが半閉鎖空間3外に漏れるのを抑制することができる。これにより、排熱または汚染空気が半閉鎖空間3外に漏れて室内に拡散されるのを容易に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、空気吹出口2bから吹き出され、壁面1aにより反射されて天井面1bに沿って半閉鎖空間3の開放されている側に移動した空気Aが、空気吹出口2bから吹き出される空気によって形成される負圧域4によって半閉鎖空間3内に誘引されるとともに、排出方向に向かう竜巻流Bを形成するように、空気搬送装置100を構成する。これにより、半閉鎖空間3に形成された負圧域4を利用することにより、排出方向に向う竜巻流Bを容易に形成することができる。
また、本実施形態では、上記のように、複数の空気吹出口2bの各々が、天井面2aの表面上において、壁面1aの端部80と半閉鎖空間3の開放されている側の端部90との間の中央に対して、半閉鎖空間3の開放されている側に配置されるように、空気搬送装置100を構成する。ここで、負圧域4は、周囲の風速との風速差が大きい位置に形成される。すなわち、負圧域4は、風速が最も大きい空気吹出口2bの近傍に形成される。したがって、負圧域4を、半閉鎖空間3の開放されている側に近い位置に形成することができる。これにより、空気が半閉鎖空間3外に漏れるのを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、天井面2aに対して垂直な方向から見て、一の空気吹出口2bからの空気の吹き出し方向の延長線上に、一の空気吹出口2bに対して排出方向に隣接する他の空気吹出口2bが位置しないように、一の空気吹出口2bからの空気の吹き出し角度が調整されるように、空気搬送装置100を構成する。これにより、一の空気吹出口2bから吹き出された空気と、他の空気吹出口2bから吹き出された空気との衝突を抑制することができるので、衝突により空気が半閉鎖空間3外にはじき出されるのを抑制することができる。その結果、空気が半閉鎖空間3外に漏れるのをさらに抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、複数の空気吹出口2bの各々が、空気の吹き出し角度が可変に構成されるとともに、複数の板状のルーバ5を含むように、空気搬送装置100を構成する。これにより、吹き出される空気の量または速度が変化した場合であっても、その変化量に対応してルーバ5の角度を調整することによって、空気の搬送に最適な吹き出し角度に変更することができる。
また、本実施形態では、上記のように、複数のルーバ5が、空気の吹き出し方向の上流側に設けられ、天井面1bに対する空気の吹き出し方向の傾斜角度を制御する第1ルーバ5aと、空気の吹き出し方向の下流側において第1ルーバ5aに積層するように設けられ、壁面1aに対する空気の吹き出し方向の傾斜角度を制御する第2ルーバ5bとを有するように、空気搬送装置100を構成する。これにより、第1ルーバ5aおよび第2ルーバ5bの各々の角度を調整することによって、壁面1aと天井面1bとに対して、容易に(広範囲に)空気の吹き出し角度を調整することができる。
また、本実施形態では、上記のように、複数のオープンショーケース2が壁面1aに沿って設けられている店舗1内の半閉鎖空間3において、オープンショーケース2に内蔵されている冷凍機2cの排熱吹出口である空気吹出口2bが、複数のオープンショーケース2の各々の天井面2aの表面上に設けられるように、空気搬送装置100を構成する。これにより、半閉鎖空間3を利用することにより、オープンショーケース2の天井面2aにのみ複数の空気吹出口2bを配列することによって、排出方向に向う竜巻流Bを容易に形成することができる。その結果、竜巻流Bを形成して空気を排出する装置の大型化の抑制を図ることができる。
また、負圧域4によって、半閉鎖空間3の開放されている側に移動した空気Aが半閉鎖空間3内に誘引されることによって、空気Aが半閉鎖空間3外に漏れるのを抑制することができる。これにより、冷凍機2cの排熱吹出口から吹き出される排熱が半閉鎖空間3外に漏れて店舗1内に拡散されるのを容易に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、上記空気搬送方法では、半閉鎖空間3において、天井面2aの表面上に空気の排出方向に沿って配列される複数の空気吹出口2bの各々から、排出方向に沿う方向であるとともに、壁面1aに向かって傾斜する方向で、かつ、天井面1bに向かって傾斜する方向に空気が吹き出される。そして、空気吹出口2bから吹き出された後、壁面1aにより反射されて半閉鎖空間3の開放されている側に移動した空気Aを、空気吹出口2bから吹き出される空気によって形成される負圧域4によって、半閉鎖空間3内に誘引するとともに排出方向に向かう竜巻流Bを形成して空気を搬送するように、空気搬送方法を構成する。これにより、半閉鎖空間3を利用することによって、複数の空気吹出口2bの列を複数設けるとともに上記複数の列を互いに間隔を隔てて設けなくても、天井面2aの表面上に複数の空気吹出口2bにより構成された1つの列を設けるだけで、排出方向に向う竜巻流Bを容易に形成することができる。その結果、竜巻流Bを形成して空気を排出する装置の大型化の抑制を図ることができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、第1ルーバと第2ルーバとが積層されている構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図9に示すように、空気吹出口12bには、第1ルーバ5aのみが設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、ルーバの角度をリンク機構により調整して、空気の吹き出し角度を調整する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、空気搬送装置は、ルーバ固定部に固定されたルーバの吹き出し角度を調整するためのスペーサを備えてもよい。
具体的には、図10(a)に示すように、空気搬送装置200は、板金が折り曲げられるように成形されたスペーサ6を備えている。スペーサ6は、互いに対向して設けられる一対の面6aを含む。一対の面6aの各々は、三角形形状を有する。また、スペーサ6は、一対の面6aの間に設けられるとともに、一対の面6aの各々に接続されている面6bを含む。面6bは矩形形状を有している。
図10(b)および図10(c)に示すように、スペーサ6は、ルーバ固定部5dの空気の吹き出し方向とは反対側(Z2方向側)に配置されている。スペーサ6をルーバ固定部5dのZ2方向側に配置することにより、空気吹出口12bの一方端がスペーサ6により持ち上げられる。その結果、ルーバ5の吹き出し角度が変わり、空気吹出口12bから吹き出される空気の角度が変わる。
詳細には、図10(b)に示すように、三角形形状の面6aの先細っている頂点部分がY2方向側に設けられるようにスペーサ6を配置することにより、スペーサ6が設けられていない場合に比べて、空気の吹き出し角度(角度θ2(図4参照))は大きくなる。また、図10(c)に示すように、三角形形状の面6aの先細っている頂点部分がY1方向側に設けられるようにスペーサ6を配置することにより、スペーサ6が設けられていない場合に比べて、空気の吹き出し角度(角度θ2)は小さくなる。なお、図10は概略図であるとともに、簡略化のために、説明に不要な部材は図示を省略している。また、図10(b)および図10(c)では、第1ルーバ5aのみが設けられている空気吹出口12b(図9参照)を例に図示しているが、第1ルーバ5aと第2ルーバ5bとが積層されている空気吹出口2b(図7参照)に対してスペーサ6を配置してもよい。
これにより、スペーサ6を配置するだけで空気の吹き出し角度(角度θ2)を調整することができるので、空気の吹き出し角度(角度θ2)を容易に調整することができるとともに、ルーバ5(空気吹出口12b)の構成を簡略化することができる。なお、互いに傾斜角度の異なるスペーサ6を複数種類設けることによって、複数の空気吹出口12bの各々の角度を容易に異ならせることが可能である。たとえば、互いに傾斜角度の異なる3種類のスペーサ6を用いることによって、調整可能な空気の吹き出し角度を6つにすることが可能である。
また、上記実施形態では、空気吹出口に補助ルーバ(5c)が設けられている構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、空気吹出口に補助ルーバ(5c)が設けられていなくてもよい。具体的には、図11に示すように、空気吹出口22bには、補助ルーバが設けられていない。すなわち、空気吹出口22bは、第1ルーバ5aおよび第2ルーバ5bのみを用いて空気の角度を調整している。
また、上記実施形態では、ルーバにより空気吹出口からの空気の角度を調整する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図12に示すように、フレキシブルダクト320を含む空気吹出口32bにより空気の角度を調整してもよい。
また、図13に示すように、蛇腹構造の低頭ダクト420を含む空気吹出口42bにより空気の角度を調整してもよい。低頭ダクト420は、天井面2aに設けられている開口部421から突出するように構成されている。また、開口部421のうち、低頭ダクト420が設けられていない部分から空気が吹き出されている。低頭ダクト420は、D方向に回転可能に構成されており、低頭ダクト420が回転することにより、空気の吹き出し角度を調整することが可能である。また、低頭ダクト420は、蛇腹構造により、E方向に伸縮可能に構成されており、低頭ダクト420が伸縮することにより、空気の吹き出し角度および風量等を調整することが可能である。
また、図14に示すように、ルーバ5(第1ルーバ5a)が設けられた空気吹出口52bが、D方向に回転可能に構成されていてもよい。この場合、ルーバ5(第1ルーバ5a)がリンク機構により角度を調整可能に構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、1つのショーケース(オープンショーケース2)に1つの空気吹出口が設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、1つのショーケース(オープンショーケース2)に複数の空気吹出口が設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、空気吹出口からの空気が第3面(天井面1b)に向って傾斜している例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、空気吹出口からの空気が第2面(天井面2a)に向って傾斜していてもよい。具体的には、図15に示すように、空気搬送装置300はオープンショーケース2の天井面2aに向って空気を吹き出し可能な空気吹出口62bを備えている。複数の空気吹出口62bの各々は、排出方向(Y1方向)に沿う方向であるとともに、壁面1aに向かって傾斜する方向で、かつ、天井面2aに向かって傾斜する方向に空気を吹き出すように構成されている。
また、上記実施形態では、空気吹出口がショーケース(オープンショーケース2)の天井面から突出している例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ショーケース(オープンショーケース2)の内部に吹出構造が内蔵され、ショーケース(オープンショーケース2)の天井面および空気吹出口の各々の天井面が同一の高さ位置に配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、冷凍機がショーケース(オープンショーケース2)内の上部側(Z1方向側)に配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、空気吹出口がショーケース(オープンショーケース2)の天井面の表面上に設けられていれば、冷凍機がショーケース(オープンショーケース2)内の下部側(Z2方向側)に配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、半閉鎖空間が店舗の天井面に沿って延びている構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、半閉鎖空間が店舗の天井面に対して略垂直に延びていてもよい。
また、上記実施形態では、ショーケース(オープンショーケース2)が8つ設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ショーケース(オープンショーケース2)の個数は8つ以外でもよい。なお、空気吹出口が複数設けられていれば、ショーケース(オープンショーケース2)は1つであってもよい。
また、上記実施形態では、冷凍機の排熱を空気搬送装置により搬送する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、汚染された空気を空気搬送装置により搬送してもよい。
また、上記実施形態では、ショーケースがオープンショーケースである例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ショーケースがクローズショーケースであってもよい。
また、上記実施形態では、第1ルーバの複数のルーバはY方向に沿って配列されており、第2ルーバの複数のルーバはX方向に沿って配列されている構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、第1ルーバの複数のルーバがX方向に沿って配列されており、第2ルーバの複数のルーバはY方向に沿って配列されていてもよい。また、第1ルーバの複数のルーバ、および、第2ルーバの複数のルーバの各々が、XY平面内において斜め方向に沿って配列されていてもよい。
また、上記実施形態では、ルーバは鋼板製である例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ルーバは樹脂製であってもよい。
また、上記実施形態では、店舗内における半閉鎖空間を用いて空気を搬送する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、店舗以外における半閉鎖空間により空気を搬送してもよい。
上記実施形態では、ルーバ固定部が金属製である例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ルーバ固定部は、樹脂製であってもよい。
1 店舗
1a 壁面(第1面)
1b 天井面(第3面)
2 オープンショーケース(ショーケース)
2a 天井面(第2面)
2b、12b、22b、32b、42b、52b、62b 空気吹出口
2c 冷凍機
3 半閉鎖空間
4 負圧域
5 ルーバ
5a 第1ルーバ
5b 第2ルーバ
5d ルーバ固定部
6 スペーサ
80 端部(第1面側の端部)
90 端部(半閉鎖空間の開放されている側の端部)
100、200、300 空気搬送装置
A 空気(半閉鎖空間の開放されている側に移動した空気)
B 竜巻流

Claims (9)

  1. 第1面と、前記第1面の一方端側から前記第1面に交差する方向に延びるように設けられる第2面と、前記第1面の他方端側から前記第1面に交差する方向に延びるとともに前記第2面と対向するように設けられる第3面とにより囲まれるとともに、前記第1面と対向する側が開放されている半閉鎖空間において、前記第2面の表面上に設けられ、空気の排出方向に沿って配列される複数の空気吹出口を備え、
    前記複数の空気吹出口の各々は、前記排出方向に沿う方向であるとともに、前記第1面に向かって傾斜する方向で、かつ、前記第2面または前記第3面に向かって傾斜する方向に空気を吹き出すように構成されている、空気搬送装置。
  2. 前記空気吹出口から吹き出され、前記第1面により反射されて前記第2面または前記第3面に沿って前記半閉鎖空間の開放されている側に移動した空気は、前記空気吹出口から吹き出される空気によって形成される負圧域によって前記半閉鎖空間内に誘引されるとともに、前記排出方向に向かう竜巻流を形成するように構成されている、請求項1に記載の空気搬送装置。
  3. 前記複数の空気吹出口の各々は、前記第2面の前記表面上において、前記第1面側の端部と前記半閉鎖空間の開放されている側の端部との間の中央に対して、前記半閉鎖空間の開放されている側に配置されている、請求項1または2に記載の空気搬送装置。
  4. 前記第2面に対して垂直な方向から見て、一の前記空気吹出口からの空気の吹き出し方向の延長線上に、前記一の空気吹出口に対して前記排出方向に隣接する他の前記空気吹出口が位置しないように、前記一の空気吹出口からの空気の吹き出し角度が調整されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気搬送装置。
  5. 前記複数の空気吹出口の各々は、空気の吹き出し角度が可変に構成されるとともに、複数の板状のルーバを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気搬送装置。
  6. 前記複数のルーバは、空気の吹き出し方向の上流側に設けられ、前記第1面と、前記第2面または前記第3面とのうちのいずれか一方に対する空気の吹き出し方向の傾斜角度を制御する第1ルーバと、空気の吹き出し方向の下流側において前記第1ルーバに積層するように設けられ、前記第1面と、前記第2面または前記第3面とのうちの他方に対する空気の吹き出し方向の傾斜角度を制御する第2ルーバとを有する、請求項5に記載の空気搬送装置。
  7. 前記複数のルーバを固定する枠状のルーバ固定部と、
    前記ルーバ固定部の空気の吹き出し方向とは反対側に配置され、前記ルーバ固定部に固定された前記ルーバの吹き出し角度を調整するためのスペーサとをさらに備える、請求項5または6に記載の空気搬送装置。
  8. 複数のショーケースが壁面に沿って設けられている店舗内において、前記壁面である前記第1面と、前記複数のショーケースの天井面である前記第2面と、前記店舗の天井面である前記第3面とにより囲まれるとともに、前記第1面と対向する側が開放されている前記半閉鎖空間において、前記ショーケースに内蔵されている冷凍機の排熱吹出口である前記空気吹出口は、前記複数のショーケースの各々の天井面の表面上に設けられている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の空気搬送装置。
  9. 第1面と、前記第1面の一方端側から前記第1面に交差する方向に延びるように設けられる第2面と、前記第1面の他方端側から前記第1面に交差する方向に延びるとともに前記第2面と対向するように設けられる第3面とにより囲まれるとともに、前記第1面と対向する側が開放されている半閉鎖空間において、
    前記第2面の表面上に空気の排出方向に沿って配列される複数の空気吹出口の各々から、前記排出方向に沿う方向であるとともに、前記第1面に向かって傾斜する方向で、かつ、前記第2面または前記第3面に向かって傾斜する方向に空気を吹き出すことによって、前記空気吹出口から吹き出された後、前記第1面により反射されて前記半閉鎖空間の開放されている側に移動した空気を、前記空気吹出口から吹き出される空気によって形成される負圧域によって、前記半閉鎖空間内に誘引するとともに前記排出方向に向かう竜巻流を形成して空気を搬送する、空気搬送方法。
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