JP2023094679A - 送風装置 - Google Patents

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翔太 吉川
Shota Yoshikawa
和晃 山森
Kazuaki YAMAMORI
均 河合
Hitoshi Kawai
季己 村上
Toshiki Murakami
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Abstract

Figure 2023094679000001
【課題】天井面側から床面側へ向けて吹き出す気流の乱れを抑制し安定した気流とすることで、天井面側から床面側へ向けて吹き出す空気の風速が不均一になることを抑制する送風装置を提供する。
【解決手段】送風装置は、一面に送風開口を有するチャンバと、送風開口と連通する中空空間を有し一面から立設すると共に一面に隣接する側面に吹出開口を有するルーバと、中空空間を上方ルーバ空間と下方ルーバ空間とに分割し上方ルーバ空間と吹出開口とを連通する気流誘導部と、を備える。気流誘導部は、気流誘導部をルーバに固定するための隔壁クリップと、隔壁クリップを貫通させて気流誘導部をルーバに固定するためのスリットを備える。チャンバは、下方ルーバ空間に連通する加圧孔を備える。
【選択図】図5

Description

本開示は、天井面側から床面側へ向けて空気を吹き出す送風装置に関する。
特許文献1は、間仕切りのない形で省エネ的に有効な空調空間を確保でき、レイアウト変更等による移転、移設が容易な空調装置を開示する。この空調装置は、開放空間内の局所に空調された空気を給気して空調する。この空調装置は、局所の上方に配置され、局所に向けて下降する空調された空気の平行気流を供給する天井吹出し面と、局所の下部において側方に配置された吸気口と、吸気口に向けて、局所の床面上に沿ったスリット状の空調された空気の気流を吹出す吹出し口と、吸気口と天井吹出し面を連通させる流路を備える。流路には、吸気口から流路内に吸い込んだ空気を天井吹出し面に向けて送風させるファンと、吸気口から流路内に吸い込んだ空気を空調する空調機が設けられている。
特開2013-44445号公報
本開示は、上記従来の課題を解決するものであり、天井面側から床面側へ向けて吹き出す気流の乱れを抑制し安定した気流とすることで、天井面側から床面側へ向けて吹き出す空気の風速が不均一になることを抑制する送風装置を提供する。
本開示における送風装置は、一面に送風開口を有するチャンバと、送風開口と連通する中空空間を有し一面から立設すると共に一面に隣接する側面に吹出開口を有するルーバと、中空空間を上方ルーバ空間と下方ルーバ空間とに分割し上方ルーバ空間と吹出開口とを連通する気流誘導部と、を備える。気流誘導部は、気流誘導部をルーバに固定するための隔壁クリップと、隔壁クリップを貫通させて気流誘導部をルーバに固定するためのスリットを備える。チャンバは、下方ルーバ空間に連通する加圧孔を備える。
本開示における送風装置は、加圧孔を介して流入する気流により、上方ルーバ空間と下方ルーバ空間との圧力差を小さくする。そのため、気流が下方ルーバ空間133bへ流入することで発生する気流の乱れが小さくなるので安定した気流となり、天井面側から床面側へ向けて吹き出す空気の風速が不均一になることを抑制することができる。
図1は、実施の形態1における送風装置の構成を示す斜視図である。 図2は、実施の形態1における送風装置の構成と送風装置により生成される気流を示す側面図である。 図3は、実施の形態1における送風装置の構成と送風装置により生成される気流を示す正面図である。 図4は、実施の形態1におけるチャンバの構成を示す部分断面斜視図である。 図5は、実施の形態1におけるチャンバとルーバの構成と送風装置により生成される気流を示す側面図である。 図6は、実施の形態1におけるチャンバとルーバの構成を示す部分断面斜視図である。 図7は、実施の形態1におけるチャンバと、ルーバと、隔壁クリップを除く気流誘導部の構成を示す正面図である。 図8は、実施の形態1におけるチャンバ、ルーバおよび隔壁クリップを除く気流誘導部の構成と、送風装置により生成される気流を示す拡大正面図である。 図9は、実施の形態1におけるルーバと気流誘導部の構成を示す部分断面斜視図である。 図10(a)は、気流誘導部の構成を示す部分拡大斜視図である。図10(b)は、隔壁クリップを除く気流誘導部の構成を示す部分拡大斜視図である。
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
以下、図1~図5を用いて、実施の形態1を説明する。
[1-1.構成]
送風装置100は、オフィスなどの屋内空間に配置され、天井面側から床面側へ向けて吹き出す気流を生成する。図1~図3において、送風装置100は、サイドパネル110と、チャンバ120と、複数のルーバ130と、気流誘導部140と、ダクト150と、送風機160と、支持枠170と、を備える。
[1-1-1.サイドパネル]
図1~図3を参照してサイドパネル110を説明する。サイドパネル110は、木材など複数の板材を組み立てて形成される筐体であり、上方に向けて立設される。『上方に向けて立設される』とは、屋内空間において床面から天井面に向けてサイドパネル110が起立していることを指し示す。サイドパネル110は、サイドパネル110は、吸込空間111と、吸込口112と、を有する。
吸込空間111は、ダクト150と、送風機160と、をサイドパネル110の内部に配置するための空間である。吸込空間111は、サイドパネル110を組み立てることで形成される。
吸込口112は、サイドパネル110の下方に設けられ、送風機160に空気を吸込むための開口である。『サイドパネル110の前面』とは、サイドパネル110を構成する板材のうち、前面パネル110aを指し示す。すなわち、吸込口112は、前面パネル110aに設けられる。『下方』とは、屋内空間において着座した人体の頭部よりも床面側であって、具体的には床面から130cmの高さの位置以下を指し示す。吸込口112は、矩形であり、上端部112aと、下端部112bと、一側端部112cと、他側端部112dと、を有する。
上端部112aは、水平に設けられる一辺である。
下端部112bは、上端部112aの下方に設けられる一辺である。
一側端部112cは、上端部112aおよび下端部112bの一側端側に設けられる一辺である。別の言い方では、一側端部112cは、長方形状の開口においてサイドパネル110の一側端側に設けられる一辺である。
他側端部112dは、上端部112aおよび下端部112bの他側端側に配置される一辺である。別の言い方では、他側端部112dは、長方形状の開口においてサイドパネル110の他側端側に設けられる一辺である。
吸込口112は、上端部112aおよび下端部112bを長辺、一側端部112cおよび他側端部112dを短辺とした長方形である。
吸込口112におけるサイドパネル110の一側端側の端部に設けられる一側端部112cは、サイドパネル110の一側端に配置されたルーバ130よりもサイドパネル110の他側端側に設けられる。
吸込口112におけるサイドパネル110の他側端側の端部に設けられる他側端部112dは、サイドパネル110の他側端に配置されたルーバ130よりもサイドパネル110の一側端側に設けられる。
[1-1-2.チャンバ]
図2と、図4~図7とを参照してチャンバ120を説明する。チャンバ120は、ルーバ130と、ダクト150とに接続する筐体である。チャンバ120は、1本のルーバ130に対してひとつが接続する。チャンバ120は、サイドパネル110において上方に配置される。チャンバ120は、ダクト150からルーバ130へ向かう空気の流れ(気流の向き)を制御する。チャンバ120は、板金に対して打ち抜き加工、曲げ加工、溶接加工など金属加工技術を用いて形成され、直方体(直六面体)に形成される。チャンバ120は、上面121と、下面122と、側面123と、第一中空空間124と、整流板125と、ダクト接続部126と、を有する。
上面121は、第一中空空間124を間に挟んで下面122の上方に配置される平板である。
下面122は、第一中空空間124を間に挟んで上面121の下方に配置される平板である。下面122は、給気開口122aを有する。
給気開口122aは、ダクト150とチャンバ120とを連通する孔である。給気開口122aは、整流板125を下面122へ水平に投影した形状と相似形であり、矩形に形成される。
側面123は、下面122の周端から起立した平板である。側面123は、4枚(4面)が配置されるが、図4においては2枚(2面)を図示している。4枚(4面)の側面123のうちのひとつである側面123aは、ルーバ130と接続する。側面123aは、送風開口123bと、加圧孔123cと、を有する。
送風開口123bは、後述するルーバ130が有する上方ルーバ空間と第一中空空間124とを連通する孔である。送風開口123bは、金属加工技術を用いて整流板125を側面123から切り起こして形成される。
加圧孔123cは、後述するルーバ130が有する下方ルーバ空間と第一中空空間124とを連通する孔である。加圧孔123cは、金属の打ち抜き加工などにより形成される。
第一中空空間124は、上面121と、下面122と、側面123と、により形成される通風路である。
整流板125は、側面123aを起点として第一中空空間124へ向けて起立した矩形の平板である。整流板125の起立方向は、下面122と平行であることが好ましい。整流板125は、金属加工技術を用いて側面123aから切り起こして形成される。整流板125を下面122へ水平に投影した形状は、給気開口122aと相似形である。整流板125の起立した先端は、側面123aと側面123aに対向する側面123との間に所定の間隔(例えば10cm)を設けて配置される。
ダクト接続部126は、下面122を起点に下方(床面側)へ起立した円管である。ダクト接続部126をダクト150へ挿入することで、ダクト150とチャンバ120は接続する。
[1-1-3.ルーバ]
図1~図2と、図4~図8とを参照してルーバ130を説明する。ルーバ130は、サイドパネル110における上方を起点として、チャンバ120の側面123aから水平に立設され、チャンバ120から搬送された空気が流入する方形状の通風管の一種である。『サイドパネル110の上方』とは、起立した人体の頭部よりも高い位置であって、具体的には屋内空間において床面から200cmの高さの位置以上を指し示す。『水平に立設される』とは、屋内空間において床面および天井面に対して略平行となる向きに起立することを指し示す。ルーバ130は、サイドパネル110の一側端から他側端に向けて並列に8本が配置される。ルーバ130は、等間隔に配置されることが好ましい。ルーバ130は、第一アウタールーバ131と、第二アウタールーバ132と、第二中空空間133と、吹出開口134と、を有する。
第一アウタールーバ131は、短手方向の断面視にして略C字形状を有するとともに、略C字形状を長手方向に延在して形成される部品である。第一アウタールーバ131は、その開口端部を第二アウタールーバ132の開口端部と当接する。
第二アウタールーバ132は、短手方向の断面視にして略逆C字形状を有するとともに、略逆C字形状を長手方向に延在して形成される部品である。第二アウタールーバ132は、その開口端部を第一アウタールーバ131の開口端部と当接する。
第二中空空間133は、チャンバ120が有する送風開口123bおよび加圧孔123cを介して第一中空空間124と連通する。第二中空空間133は、第一アウタールーバ131の開口端部と第二アウタールーバ132の開口端部とを当接した状態において、第一アウタールーバ131の略C字形状の内周壁と第二アウタールーバ132の略逆C字形状の内周壁とで形成される。第二中空空間133は、上方ルーバ空間133aと、下方ルーバ空間133bと、を有する。
上方ルーバ空間133aは、気流誘導部140により第二中空空間133を分割することで形成される空間のひとつであり、気流誘導部140に対して上方に配置される。上方ルーバ空間133aは、送風開口123bを介してチャンバ120の第一中空空間124と連通する。
下方ルーバ空間133bは、気流誘導部140により第二中空空間133を分割することで形成される空間のひとつであり、気流誘導部140に対して下方に配置される。下方ルーバ空間133bは、加圧孔123cを介してチャンバ120の第一中空空間124と連通する。
吹出開口134は、上方ルーバ空間133aに流入した空気を吹き出すための開口である。つまり、チャンバ120から吹出開口134へ至る送風路は、送風開口123bと上方ルーバ空間133aとで形成される。言い換えると、下方ルーバ空間133bは、チャンバ120から吹出開口134へ至る送風路に属さない。吹出開口134は、チャンバ120の側面123aに隣接するルーバ130の側面のうち、下方を向いた側面に設けられる。『下方を向いた』とは、屋内空間においては床面と正対することを指し示す。すなわち、吹出開口134は、方形状のルーバ130を形成する面のうち、床面と正対する面に設けられる。吹出開口134は、方形状の開口であり、立設する方向が長辺、サイドパネル110と平行な方向が短辺となるように形成される。吹出開口134は、一本のルーバ130に対して、ひとつ設けられる。それぞれのルーバ130に属する吹出開口134は、ある水平面を仮想したとき、同一平面上に配置されることが好ましい。つまり、屋内空間においては、それぞれのルーバ130に属する吹出開口134は、床面から同じ高さに配置されることが好ましい。吹出開口134は、第一アウタールーバ131の開口端部と第二アウタールーバ132の開口端部とを当接して形成される。
[1-1-4.気流誘導部]
図6と、図9~図10を参照して気流誘導部140を説明する。気流誘導部140は、第二中空空間133を上方ルーバ空間133aと下方ルーバ空間133bとに分割し、上方ルーバ空間133aと吹出開口134とを連通する部品である。気流誘導部140は、短手方向断面視にして略V字形状を有するとともに、略V字形状を長手方向に延在して形成される。気流誘導部140は、誘導開口141と、隔壁クリップ142と、スリット143と、を有する。
誘導開口141は、気流誘導部140の略V字形状の先端部に設けられる矩形の開口であり、気流誘導部140の長手方向に延在して形成される。誘導開口141は、上方ルーバ空間133aと吹出開口134とを連通する。
隔壁クリップ142は、その一部分をスリット143を介して気流誘導部140に貫通させ、気流誘導部140をルーバ130に固定するための平板状の部品である。隔壁クリップ142は、気流誘導部140の長手方向に等間隔で複数が配置される。
スリット143は、隔壁クリップ142を気流誘導部140に貫通させるための孔であり、矩形に形成される。スリット143は、気流誘導部140の長手方向に等間隔で複数が設けられる。
[1-1-5.ダクト]
図2および図5を参照してダクト150を説明する。ダクト150は、吸込口112から送風機160へ吸い込まれた空気をチャンバ120へ搬送するための通風管である。ダクト150は、一端がチャンバ120に接続し、他端が送風機160に接続する。ダクト150は、ひとつのチャンバ120に対して1本が配置される。すなわち、ダクト150は、8本が配置される。ダクト150は、例えば公知のフレキシブルダクトを採用する。
[1-1-6.送風機]
図2を参照して送風機160を説明する。送風機160は、吸込口112からダクト150とチャンバ120を介してルーバ130の吹出開口134へ向かう気流を生成する。送風機160は、遠心送風機など公知のターボ機械を採用する。送風機160は、4基が配置され、1基の送風機160で生成される気流が2本のルーバ130に搬送される。
[1-1-7.支持枠]
図1~図3を参照して支持枠170を説明する。支持枠170は、ルーバ130を支持するための部材である。支持枠170は、2本の支柱170aと、1本の支持棒170bと、から形成される。支柱170aは、屋内空間において床面から上方に向けて立設する角材である。支持棒170bは、支柱170aの立設した先端側に配置される角材である。支持棒170bは、8本のルーバ130の立設した先端側と接続する。
[1-2.動作]
図2、図3および図5を参照して送風装置100の動作の一例を説明する。送風機160の運転が開始されると、送風装置100が設置される屋内空間の空気は、気流AF1となって吸込口112から吸い込まれる。吸込口112から吸い込まれた空気(気流AF1)は、ダクト150を通過して、チャンバ120へ搬送される。チャンバ120へ搬送された空気(気流AF1)は、その気流の方向がチャンバ120により制御される。すなわち、チャンバ120は、気流AF1の進行方向を垂直(床面側から天井側へ向かう)方向から水平方向へ切り換える。それと同時に、整流板125は、気流AF1の一部または全部を、整流板125に対して上方から上方ルーバ空間133aへ流入する上方気流AF1aと、整流板125に対して下方から上方ルーバ空間133aへ流入する下方気流AF1bと、に分割する。上方ルーバ空間133aへ流入した上方気流AF1aおよび下方気流AF1bは、隣り合う隔壁クリップ142の間を通過し、誘導開口141を介して吹出開口134ら下方、即ち床面に向けて吹き出す。このとき、下方気流AF1bの大部分は、上方気流AF1aに対してルーバ130の起点となる側(チャンバ120における側面123aの側)の吹出開口134から吹き出す。言い換えると、上方気流AF1aは、下方気流AF1bに対してルーバ130の起立した先端側の吹出開口134から吹き出す。
上方気流AF1aおよび下方気流AF1bを含む気流AF1が吹出開口134から吹き出すと、気流AF1の周囲の空間の空気が気流AF1に引き寄せられ、隣り合うルーバ130の間の空間に負圧領域S1が生成される。負圧(陰圧とも呼ぶ)とは、周囲に比べて気圧が低い状態のことを指す。つまり、負圧領域S1は、周囲に比べて気圧の低い領域のことである。負圧領域S1が生成されると、負圧を解消しようとする力が働き、ルーバ130の周囲の空間から負圧領域S1を解消するための気流AF2が生成される。気流AF2は、誘引気流とも呼ばれる。気流AF2は、隣り合う気流AF1が負圧領域S1に引き寄せられて合流する力を抑制する。そのため、送風装置100は、隣り合う気流AF1の合流が抑制された気流、即ち気流全体として吹出方向に直線的な気流AF3(本願では、この気流を「面の気流」または「面気流」と呼ぶ場合がある)を生成する。吹出開口134から下方へ吹出した空気(気流AF1)は、吸込口112へ吸い込まれる。
隔壁クリップ142とスリット143との間には寸法公差による隙間が形成されるため、上方ルーバ空間133aと下方ルーバ空間133bとは、隙間を介して連通する。そのため、気流AF1は、下方ルーバ空間133bに対しても流入しようとする。下方ルーバ空間133bは、加圧孔123cを介して第一中空空間124と連通するため、気流AF1cが流入する。気流AF1cは、気流AF1の一部である。気流AF1cが下方ルーバ空間133bに流入することにより、下方ルーバ空間133bの圧力は、上方ルーバ空間133aの圧力に近づく。言い換えると、上方ルーバ空間133aと下方ルーバ空間133bとの圧力差が小さくなる。気流は、圧力の高いところから低いところへ流れる性質があるので、気流AF1cが下方ルーバ空間133bへ流入しない場合と比べて、送風開口123bから吹出開口134へ至る風路を通過する気流AF1のうち、下方ルーバ空間133bへ流入する流量は小さくなる。そのため、気流AF1が下方ルーバ空間133bへ流入することで発生する気流の乱れが小さくなるので、安定した気流AF1が吹出開口134から吹き出す。
[1-3.効果等]
送風装置100は、一面(側面123a)に送風開口123bを有するチャンバ120と、送風開口123bと連通する中空空間(第二中空空間133)を有し一面(側面123a)から立設すると共に一面(側面123a)に隣接する側面に吹出開口134を有するルーバ130と、中空空間(第二中空空間133)を上方ルーバ空間133aと下方ルーバ空間133bとに分割し上方ルーバ空間133aと吹出開口134とを連通する気流誘導部140と、を備える。気流誘導部140は、気流誘導部140をルーバ130に固定するための隔壁クリップ142と、隔壁クリップ142を貫通させて気流誘導部140をルーバ130に固定するためのスリット143と、を備える。チャンバ120は、下方ルーバ空間133bに連通する加圧孔123cを備える。
これにより、気流AF1がチャンバ120から吹出開口134へ至る際に、気流AF1の一部である気流AF1cが加圧孔123cから下方ルーバ空間133bへ入るので、上方ルーバ空間133aと下方ルーバ空間133bとの間の圧力差が小さくなる。そのため、気流AF1が下方ルーバ空間133bへ流入することで発生する気流の乱れが小さくなるので、気流の乱れの少ない気流AF1を吹出開口134から吹き出すことができる。
チャンバ120から吹出開口134へ至る送風路は、送風開口123bと上方ルーバ空間133aとで形成される。また、下方ルーバ空間133bは、送風路に属さない。
これにより、気流AF1がチャンバ120から吹出開口134へ至る際に、気流AF1の一部である気流AF1cが加圧孔123cから下方ルーバ空間133bへ入るので、上方ルーバ空間133aと下方ルーバ空間133bとの間の圧力差が小さくなる。そのため、気流AF1が下方ルーバ空間133bへ流入することで発生する気流の乱れが小さくなるので、気流の乱れの少ない気流AF1を吹出開口134から吹き出すことができる。
ルーバ130は、短手方向の断面視にして略C字形状を有するとともに、略C字形状を長手方向に延在して形成される第一アウタールーバ131と、短手方向の断面視にして略逆C字形状を有するとともに、略逆C字形状を長手方向に延在して形成される第二アウタールーバ132と、を有する。吹出開口134は、第一アウタールーバ131の開口端部と第二アウタールーバ132の開口端部とを当接して形成される。ルーバ130の中空空間(第二中空空間133)は、当接した状態における第一アウタールーバ131の略C字形状における内周壁と、第二アウタールーバ132の略逆C字形状における内周壁とで形成される。
これにより、第一アウタールーバ131と第二アウタールーバ132とに分割しないでルーバ130を製造する場合と比べて、第二中空空間133と吹出開口134を容易に成形することができる。そのため、ルーバ130に対する製造コストを抑える効果が期待できる。
気流誘導部140は、短手方向の断面視にして略V字形状を有するとともに略V字形状を長手方向に延在して形成され、略V字形状の先端部に上方ルーバ空間133aと吹出開口134を連通する誘導開口141を備える。誘導開口141は、吹出開口134に当接する。
これにより、誘導開口141へ向けて(下流に向かって)風路が徐々に狭くなるので、気流AF1は、下流に進むにつれて細くなる流れ(せばまり流れ)となる。せばまり流れでは、下流に進むにつれて流路の面積が小さくなるので、次第に増速していく。流体には増速するとその運動のエネルギーが増えるため圧力が小さくなる性質があるので、下流ほど圧力が小さくなる。つまり、気流AF1は、圧力の大きな上流から圧力の小さな下流に進むことになるので自然な流れとなり、安定した気流となる。そして、誘導開口141を吹出開口134へ当接することで、流れが安定した気流AF1を直ちに吹出開口134から吹き出すことができる。
(変形例)
以下、変形例を例示する。
[2-1.構成]
実施の形態1と同様の構成は、その詳細な説明を省略し、実施の形態1と異なる構成について説明する。
送風装置100は、吸込口112に吸い込まれる空気に含まれる塵埃を捕集するためのフィルタを、吸込口112または吸込口112に対して下流側に配置してもよい。
実施の形態1では、4基の送風機160を配置したが、これに限定されない。2基の送風機160を配置して、1基の送風機160で生成される気流が4本のルーバ130に搬送される構成としてもよい。
実施の形態1では、8本のルーバ130を配置したが、これに限定されない。ルーバ130は、2本以上の複数が配置されればよい。
実施の形態1では、支持枠170を構成する支柱170aと支持棒170bは角材としたが、これに限定されない。支柱170aと支持棒170bは、丸棒材であってもよい。
実施の形態1では、整流板125は側面123aから切り起こして形成したが、これに限定されない。整流板125を側面123aとは独立して形成し、側面123aに接続してもよい。
[2-2.動作]
送風機160の運転が開始されることで生成される気流AF1、気流AF2、気流AF3、負圧領域S1は、実施の形態1と同様であることから、その詳細な説明は省略する。
[2-3.効果等]
変形例のように、送風装置100は、吸込口112に吸い込まれる空気に含まれる塵埃を捕集するためのフィルタを備えてもよい。
これにより、フィルタを通る前に比べて塵埃の少ない浄化された空気(気流AF1)を吹出開口134から吹き出すことができる。そのため、送風装置100を利用するユーザーに対して快適な空気環境を提供することができる。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1および変形例を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1および変形例で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
なお、上述の実施の形態および変形例は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、天井面側から床面側へ向けて吹き出す空気の風速が不均一になり得る送風装置に適用可能である。
100 送風装置
110 サイドパネル
111 吸込空間
112 吸込口
112a 上端部
112b 下端部
112c 一側端部
112d 他側端部
120 チャンバ
121 上面
122 下面
122a 給気開口
123 側面
123a 側面
123b 送風開口
123c 加圧孔
124 第一中空空間
125 整流板
126 ダクト接続部
130 ルーバ
131 第一アウタールーバ
132 第二アウタールーバ
133 第二中空空間
133a 上方ルーバ空間
133b 下方ルーバ空間
134 吹出開口
140 気流誘導部
141 誘導開口
142 隔壁クリップ
143 スリット
150 ダクト
160 送風機
170 支持枠
170a 支柱
170b 支持棒

Claims (5)

  1. 一面に送風開口を有するチャンバと、
    前記送風開口と連通する中空空間を有し前記一面から立設すると共に前記一面に隣接する側面に吹出開口を有するルーバと、
    前記中空空間を上方ルーバ空間と下方ルーバ空間とに分割し前記上方ルーバ空間と前記吹出開口とを連通する気流誘導部と、を備え、
    前記気流誘導部は、
    前記気流誘導部を前記ルーバに固定するための隔壁クリップと、
    前記隔壁クリップを貫通させて前記気流誘導部を前記ルーバに固定するためのスリットを備え、
    前記チャンバは、
    前記下方ルーバ空間に連通する加圧孔を備えた送風装置。
  2. 前記チャンバから前記吹出開口へ至る送風路は、
    前記送風開口と前記上方ルーバ空間とで形成される、請求項1記載の送風装置。
  3. 前記下方ルーバ空間は、
    前記送風路に属さない、請求項2記載の送風装置。
  4. 前記ルーバは、
    短手方向の断面視にして略C字形状を有するとともに、前記略C字形状を長手方向に延在して形成される第一アウタールーバと、
    短手方向の断面視にして略逆C字形状を有するとともに、前記略逆C字形状を長手方向に延在して形成される第二アウタールーバと、を備え、
    前記吹出開口は、
    前記第一アウタールーバの開口端部と前記第二アウタールーバの開口端部とを当接して形成され、
    前記ルーバの前記中空空間は、
    前記当接した状態における前記第一アウタールーバの前記略C字形状における内周壁と、前記第二アウタールーバの前記略逆C字形状における内周壁とで形成される、請求項1記載の送風装置。
  5. 前記気流誘導部は、
    短手方向の断面視にして略V字形状を有するとともに前記略V字形状を長手方向に延在して形成され、
    前記略V字形状の先端部に前記上方ルーバ空間と前記吹出開口を連通する誘導開口を備え、
    前記誘導開口は、
    前記吹出開口に当接する、請求項1記載の送風装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024111304A1 (ja) * 2022-11-21 2024-05-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 ルーバーおよびルーバーを用いた送風装置

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