JP2019065949A - 継手、配管構造、及び、継手の製造方法 - Google Patents

継手、配管構造、及び、継手の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インサート成形によって簡易に製造可能な継手を提供する。【解決手段】本発明に係る継手1は、複数の開口部5を有する本体2と、複数の開口部に設けられた受口3と、を備え、本体が二層構造、受口が単層構造で構成されている。本体の内層は、第1樹脂で形成された管状の第1部材12を有し、本体の外層、及び受口は、第1樹脂とは異なる第2樹脂で形成された第2部材を有し、第1部材と第2部材とは一体に形成されている。第1部材には、軸方向に沿う切断部51が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、耐火性に優れた継手、該継手を備えた配管構造、及び前記継手の製造方法に関する。
建築物等の排水システム(配管構造)には、複数の樹脂管と、樹脂管同士を接続するための樹脂製の継手(以下、単に「継手」ともいう)とで構成されたものが知られている。このような継手は、本体と、樹脂管を内嵌可能に形成された受口と、を備えている。
継手の材料は、継手に付与する機能に合わせて適宜選択される。また、継手の製造方法として、金型に樹脂材料を注入して樹脂を成形する射出成形が多く用いられる。ところが、例えば、受口への樹脂管の挿入具合を確認可能とするために受口のみの透明化を図る場合、継手の材料として透明樹脂を選択し、1軸式の射出成形機を用いて単一の透明樹脂で継手を射出成形すると、受口だけではなく本体も透明になってしまう。すなわち、単一の材料で継手を射出成形すると、継手の機能が単一の材料の特性によって決まってしまう。
しかしながら、本体と受口を同一の共通材料で形成し、本体と受口の何れかに共通材料とは異なる材料を重ねたい場合がある。例えば、特許文献1には、受口の外層と本体が樹脂管の熱伸縮応力を吸収可能な樹脂材料で構成され、受口の内層が樹脂管と接着接合可能な樹脂材料で構成された継手が開示されている。
特開2011−002012号公報
特許文献1に記載されている継手は、インサート成形によって製造することができる。インサート成形では、受口又は本体(第1部材)を予め成形し、成形した第1部材を金型のコアに嵌め、続いて第1部材の周囲に該第1部材とは異なる樹脂材料(第2樹脂)を注入して第1部材と第2部材とを一体化する。しかしながら、インサート成形に従来の1軸式の射出成形機を適用すると、先ず金型のキャビティ(すなわち、第2部材の樹脂材料の流路等)に合わせて第1部材を変形させるのが難しく、第1部材を金型に装着できない、又は第1部材の破損を招く問題があった。一方、継手に対して個別に金型の形状を変更する、或いは2軸式の射出成形機を用意すると、製造コストが高くなる懸念があった。
本発明は、上述の事情を鑑みてなされたものであり、従来の1軸式の射出成形機を用いたインサート成形によって容易に製造可能な継手、該継手を備えた配管構造、及び前記継手の製造方法を提供する。
本発明に係る継手は、管状に形成され、複数の開口部を有する本体と、前記複数の開口部に設けられた受口と、を備え、前記本体及び前記受口の何れか一方が二層構造、他方が単層構造で構成され、前記本体及び前記受口の何れか一方の内層は、第1樹脂で形成された管状の第1部材を有し、前記本体及び前記受口の何れか一方の外層、及び他方は、前記第1樹脂とは異なる第2樹脂で形成された第2部材を有し、前記第1部材と前記第2部材とは一体に形成され、前記第1部材には、軸方向に沿う切断部が形成されていることを特徴とする。
上述の継手では、従来の1軸式の射出成形機を用いたインサート成形による製造時に、切断部の両側端を離間させ、第1部材を金型のコアに嵌めることで、簡単に第1部材を金型に装着することができる。続いて、従来法と同様に、第1部材の周囲(すなわち、金型と第1部材との隙間)に第2樹脂を注入すれば、第1部材と一体に第2部材を成形し、異なる樹脂材料が部分的に積層された継手を容易に製造することができる。また、従来の1軸式の射出成形機を用いて製造可能であり、継手に対して個別にコアやキャビティ(金型)の形状を変更する、或いは2軸式の射出成形機を用意する必要がないので、継手の製造コストの上昇を抑制することができる。
また、本発明に係る継手では、前記切断部は、前記第1部材の周方向において所定の幅を有し、前記切断部に前記第2樹脂が介在してもよい。
上述の継手では、切断部に第2樹脂が介在するので第1部材と第2部材との接合強度を高くすることができる。
本発明に係る継手では、前記第1部材には、周方向において前記切断部と異なる位置にスリットが形成され、前記スリットは、前記第1部材の軸方向に沿って形成されていてもよい。
上述の継手では、切断部の両側端を第1部材の周方向に沿って離間させることに加え、スリットの両側端を第1部材の径方向に沿って離間させることによって、第1部材の変形自由度を拡げることができる。変形自由度が拡がることによって、金型の形状に依らず、第1部材の金型への装着が簡単になる。また、スリットが第1部材の周方向において所定の幅を有し、スリットに第2樹脂が介在すれば、第1部材と第2部材との接合度をさらに高くすることができる。
本発明に係る配管構造は、上述の継手と、前記継手の受口に嵌められた樹脂管と、を備えることを特徴とする。
上述の配管構造では、上述の継手を、従来法と同様に1軸式の射出成形機を用いたインサート成形によって製造することができる。また、上述の配管構造では、継手に対して個別にコアやキャビティの形状を変更する、或いは2軸式の射出成形機を用意する必要がないので、配管構造の製造コストの上昇を抑制することができる。
本発明に係る継手の製造方法は、上述の継手の製造方法であって、前記第1部材を成形し、前記第1部材の軸方向に沿って前記切断部を形成する第1部材形成工程と、前記第1部材を金型に装着する第1部材装着工程と、前記第1部材の周囲に前記第2樹脂を注入し、前記第1部材と一体に前記第2部材を成形する第2部材成形工程と、を備えることを特徴とする。
上述の継手の製造方法では、第1部材装着工程において、第1部材の切断部の両側端を拡開させ、第1部材を金型に嵌めることで、簡単に第1部材を金型に装着することができる。続いて、第2部材成形工程において、第1部材と一体に第2部材を成形し、異なる樹脂材料が部分的に積層された継手を容易に製造することができる。また、従来の1軸式の射出成形機を用いて製造可能であり、継手に対して個別に金型の形状を変更する必要がないので、継手の製造コストの上昇を抑制することができる。
本発明に係る継手、配管構造、及び継手の製造方法によれば、従来の1軸式の射出成形機を用いて異なる樹脂材料が部分的に積層された継手を容易に製造することができる。
本発明を適用した第1実施形態の継手を備えた配管構造の斜視図である。 図1に示す配管構造の部分的な断面図であって、図1に示すE−E線で矢視した断面図である。 図1に示す継手の第1部材の斜視図である。 図1に示す継手の製造方法を説明するための斜視図である。 本発明を適用した第2実施形態の継手の第1部材の斜視図である。 本発明を適用した第3実施形態の継手の第1部材の斜視図である。 本発明を適用した第3実施形態の継手の製造方法を説明するための斜視図である。 本発明を適用した第4実施形態の継手の第1部材の斜視図である。 本発明を適用した第5実施形態の継手の第1部材の斜視図である。 本発明を適用した第1実施形態の継手を備えた配管構造の斜視図である。 図10に示す配管構造の部分的な断面図であって、図10に示すF−F線で矢視した断面図である。
以下、本発明に係る継手、配管構造、及び継手の製造方法の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いる図面は模式的なものであり、長さ、幅、及び厚みの比率等は実際のものと同一とは限らず、適宜変更することができる。
(第1実施形態)
[継手及び配管構造]
図1に示すように、本発明を適用した第1実施形態の配管構造70は、樹脂製の継手1と、継手1の受口3に接続された樹脂管4と、を備える。配管構造70は、例えば建築物の排水システムを構成する。
継手1は、管状に形成された本体2と、本体2の複数の開口部5の各々に設けられた受口3と、を備える。本実施形態の継手1は、所謂チーズ継手である。本体2は、直管部41と、直管部41の軸方向の途中から該軸方向に対して直交する方向に沿って分岐する分岐部42と、を備える。受口3は、直管部41の軸方向の両端と、分岐部42の先端の計3箇所の開口部5に設けられている。すなわち、継手1は、3つの受口3A,3B,3Cを備える。以下、受口3A,3B,3Cに共通する構成等の説明時には、これらの受口3A,3B,3Cをまとめて受口3と記載する。受口3には、接着剤8を介して樹脂管4の端部が内嵌されている。
継手1において、本体2は二層構造で構成され、受口3は単層構造で構成されている。図2に示すように、本体2の内層は、第1樹脂で形成された管状の第1部材12を有する。本体2の外層、及び受口3は、第1樹脂とは異なる第2樹脂で形成された第2部材13を有する。第1部材12と前記第2部材13とは、インサート成形等によって一体に形成される。
第1樹脂及び第2樹脂は、継手1に付与する機能に合わせて適宜選択される。本実施形態では、受口3の透明性を高め、且つ継手1に耐火性を付与する目的で、第1樹脂として、例えば、耐火性に優れたポリ塩化ビニル樹脂(PVC)や塩素化ポリ塩化ビニル樹脂(CPVC)等の樹脂に、熱膨張性黒鉛、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の耐火剤や、難燃剤を配合した混合樹脂を用いることが好ましい。CPVCは、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)の塩素化物である。また、第2樹脂として、例えば、透明であって、成形し易いPVCやABS樹脂、MBS樹脂を用いることが好ましい。
図2及び図3に示すように、第1部材12は、1軸式の射出成形機を用いた射出成形等によって筒状に成形されている。第1部材12の外周面12aには、軸方向に沿って複数の凸部33が所定の間隔G33をあけて設けられている。図3に示すように、凸部33は、第1部材12の周方向の全体に亘って形成されている。なお、凸部33は、周方向において断続的に設けられていてもよい。また、第1部材12の外周面12aには、第1部材12の中空部と分岐部42(図1参照)の中空部とを連通する開口44が形成されている。
第1部材12の外周面12aには、軸方向に沿う切断部51が形成されている。図3及び図4に示すように、切断部51は、自然状態(すなわち、外力等によって変形していない状態)において周方向の側端51p,51qが接するように形成され、幅を有していない。
図1に示すように、継手1の外層は全て、第2部材13で構成されている。図2に示すように、第2部材13は、第1部材12に接する積層部21と、継手1の単層構造をなす単層部22と、を有する。当接部21の内周面21bには、第1部材12の凸部33に嵌合する凹部34が形成されている。凸部33と凹部34が嵌合することによって、第1部材12と第2部材13との接合強度が高まる。凹部34は、第2部材13の周方向の全体に亘っているが、凸部33が第1部材12の周方向において断続的に設けられる場合は、凹部34は、第2部材13の周方向において断続的に設けられてもよい。
[継手の製造方法]
次いで、本実施形態に係る継手の製造方法を説明する。本実施形態の継手の製造方法は、継手1を製造する方法であって、少なくとも、第1部材12を成形し、第1部材12の軸方向に沿って切断部51を形成する第1部材形成工程と、第1部材12を金型に装着する第1部材装着工程と、第1部材12の周囲に第2樹脂M13を注入し、第1部材12と一体に第2部材13を成形する第2部材成形工程と、を備える。
第1部材形成工程では、図1から図3に例示した第1部材12の元になる筒体(図示略)を、従来法と同様に1軸式の射出成形機を用いた射出成形等によって成形する。第1部材12は、第1樹脂としてCPVCを用いて形成する。その後、筒体に、開口44、切断部51、及びスリット52A,52Bを形成する。開口44は、射出成型時に形成してもよい。
次に、図4に示すように、第1部材装着工程では、切断部51が拡開するように側端51p,51qを離間させ、第1部材12を金型の径方向外側からコア100に嵌める。このように第1部材12がねじられ、第1部材12が大きく変形するので、第1部材12をコア100に嵌め易くなる。前述のように第1部材12を、コア100の径方向外側から径方向に沿ってコア100に嵌めることで、簡単に第1部材12が金型に装着される。
次に、第2部材成形工程では、第1部材12の周囲、すなわち不図示のキャビティ(流路)に第2樹脂M13を注入する。第2部材13は、第2樹脂として透明なPVCを用いて形成する。続いて、第2樹脂M13に合う条件(成形温度、成形時間等)で従来法の射出成形と同様にして第2樹脂M13を硬化させ、第1部材12と一体に第2部材13を成形する。
上述の各工程を経て、継手1が完成する。
以上説明した第1実施形態の継手1は第1部材12及び第2部材13を備え、第1部材12に切断部51が形成されている。継手1の構成によれば、従来の1軸式の射出成形機を用いたインサート成形による製造時に、切断部51の側端51p,51qを離間させ、第1部材12を金型の径方向に沿ってコア100に嵌めることで、簡単に第1部材12を金型に装着することができる。続いて、従来法と同様に、第1部材12の周囲(すなわち、金型の流路)に第2樹脂M13を注入すれば、第1部材12と一体に第2部材13を成形し、継手1を容易に製造することができる。継手1は従来の1軸式の射出成形機を用いて製造可能であり、形状の異なる継手1に対して個別に金型を用意する、或いは高価な2軸式の射出成形機を用意する必要がない。そのため、異なる樹脂材料が部分的に積層された継手1を高額な費用をかけることなく、容易に製造することができる。
第1実施形態の配管構造70は、継手1を備えるので、上述した継手1と同様の作用効果を奏する。
第1実施形態の継手の製造方法では、少なくとも第1部材形成工程において、第1部材12に切断部51を形成する。続いて、第1部材装着工程において、切断部51の側端51p,51qを周方向において離間させることによって、第1部材12を適度に変形させ、金型のコア100の径方向外側から第1部材12をコア100に簡単に嵌めることができる。したがって、本実施形態の継手の製造方法では、異なる樹脂材料が部分的に積層された継手1を従来の1軸式の射出成形機を用いて容易に製造することができる。
(第2実施形態)
次いで、本発明を適用した第2実施形態の継手、配管構造、継手の製造方法について説明する。以下の各実施形態では、上述した第1実施形態と共通する内容については説明を省略し、第1実施形態と異なる内容について説明する。
第2実施形態の継手は、図1及び図2に示す第1実施形態の継手1の第1部材12Aを図5に示す第1部材12Bに替えたものである。図5に示すように、第1部材12の切断部51は、自然状態において側端51p,51q同士が互いに離間するように形成され、幅W51を有してもよい。図示していないが、切断部51には第2部材13の第2樹脂が介在している。
第2実施形態の配管構造は、第1部材12Aに替えて第1部材12Bを備えた継手と、該継手の各々の受口に配管構造70と同様の樹脂管4が嵌入されたものである。
第2実施形態の継手の製造方法は、第1実施形態の継手の製造方法と同様の各工程を備える。
以上説明した第2実施形態の継手では、切断部51が幅W51を有し、切断部51に第2部材13の第2樹脂が介在している。切断部51に第2樹脂が介在することで、切断部51で第1部材12と第2部材13が係合し、第1部材12と第2部材13との接合強度が高まる。
第2実施形態の配管構造及び継手の製造方法によれば、第1実施形態の配管構造及び継手の製造方法と同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
次いで、本発明を適用した第3実施形態の継手、配管構造、継手の製造方法について説明する。
第3実施形態の継手は、図1及び図2に示す第1実施形態の継手1の第1部材12Aを図6に示す第1部材12Cに替えたものである。図6に示すように、第1部材12の外周面12aには、周方向において切断部51と異なる位置にスリット52A,52Bが形成されている。スリット52A,52Bは、軸方向(第1部材の軸方向)に沿って形成されている。スリット52Aは、第1部材12の軸方向の端12cから中央に向けて形成され、所定の長さを有する。スリット52Bは、第1部材12の軸方向の端12dから中央に向けて形成され、スリット52Aと略同一の長さを有する。第1部材12の軸方向において、スリット52A,52B同士は連結部54を挟んで互いに離間している。スリット52A,52Bは、自然状態において周方向の側端52p,52qが接するように形成され、幅を有していない。
第3実施形態の配管構造は、第1部材12Aに替えて第1部材12Cを備えた継手と、該継手の各々の受口に配管構造70と同様の樹脂管4が嵌入されたものである。
第3実施形態の継手の製造方法は、第1実施形態の継手の製造方法と同様の各工程を備える。
本実施形態の第1部材装着工程では、コア100の形状等に合わせて、切断部51の側端51p,51qを離間させると共に、図7に示すように、スリット52A,52Bの各側端52p,52qをねじるように離間させてもよい。具体的には、スリット52A,52Bの間の連結部54を支点として、スリット52Aの側端52pを第1部材12の径方向の内側にずらすと共に、スリット52Aの側端52qを径方向の外側にずらしてもよい。そうすると、スリット52Bの側端52pが径方向の上側にずれ、スリット52Bの側端52qが径方向の内側にずれる。このようにして、第1部材12をより変形させ、金型のコア100に嵌めることができる。
以上説明した第3実施形態の継手では、第1部材12にスリット52A,52Bが形成されているので、スリット52A,52Bが形成されていない場合に比べて、第1部材12の変形量を大きくすることができる。
第3実施形態の配管構造によれば、第1実施形態の配管構造と同様の効果が得られる。
第3実施形態の継手の製造方法では、第1部材装着工程において、切断部51の側端51p,51qを離間させて第1部材12を拡開することに加え、スリット52A/52Bの側端52p,52qを離間させることによって、第1部材12をねじり、第1部材12の変形量を大きくすることができる。第1部材12を金型のコア100に嵌める際には、切断部51を拡開させる必要があるが、スリット52A,52Bが形成されることで、コア100の形状等に依らず、第1部材12を金型のコア100に簡単に装着することができる。
(第4実施形態)
次いで、本発明を適用した第4実施形態の継手、配管構造、継手の製造方法について説明する。
第4実施形態の継手は、図1及び図2に示す第1実施形態の継手1の第1部材12Aを図8に示す第1部材12Dに替えたものである。図8に示すように、第1部材12の切断部51は、自然状態において側端51p,51q同士が互いに離間するように形成され、幅W51を有する。図示していないが、切断部51には第2部材13の第2樹脂が介在している。
また、第3実施形態と同様に形成されたスリット52A,52Bは、自然状態において側端52p,52q同士が互いに離間するように形成され、幅W52を有する。スリット52A,52Bには、第2部材13の第2樹脂が介在する。スリット52A,52Bに第2樹脂が介在することで、切断部51に加えてスリット52A,52Bにおいても第1部材12と第2部材13が係合するので、第1部材12と第2部材13との接合強度が高まる。
第4実施形態の配管構造は、第1部材12Aに替えて第1部材12Dを備えた継手と、該継手の各々の受口に配管構造70と同様の樹脂管4が嵌入されたものである。
第4実施形態の継手の製造方法は、第3実施形態の継手の製造方法と同様の各工程を備える。
以上説明した第4実施形態の継手では、スリット52A,52Bが幅W52を有し、スリット52A,52Bに第2部材13の第2樹脂が介在している。スリット52A,52Bに第2樹脂が介在することで、スリット52A,52Bで第1部材12と第2部材13が係合し、第1部材12と第2部材13との接合強度が高まる。
第4実施形態の配管構造及び継手の製造方法によれば、第3実施形態の配管構造及び継手の製造方法と同様の効果が得られる。
(第5実施形態)
次いで、本発明を適用した第5実施形態の継手、配管構造、継手の製造方法について説明する。
第5実施形態の継手は、図1及び図2に示す第1実施形態の継手1の第1部材12Aを図9に示す第1部材12Eに替えたものである。図9に示すように、第1部材12の外周面12aには、周方向において切断部51と異なる位置にスリット52Eが形成されている。スリット52Eは、軸方向(第1部材の軸方向)に沿って第1部材12の端12cから端12dにわたって形成されている。スリット52Eは、第1部材12の外周面12aから径方向の内側に凹む溝で構成されている。軸方向に沿う方向から見た断面視において、溝の形状は図9に示すようにV字状であってもよく、例えばU字状であってもよい。なお、スリット52Eは、径方向において第1部材12の内周面12bには達していない。スリット52Eには、第2部材13の第2樹脂が介在する。スリット52Eに第2樹脂が介在することで、スリット52Eにおいて第1部材12と第2部材13が係合するので、第1部材12と第2部材13との接合強度が高まる。
第5実施形態の配管構造は、第1部材12Aに替えて第1部材12Eを備えた継手と、該継手の各々の受口に配管構造70と同様の樹脂管4が嵌入されたものである。
第5実施形態の継手の製造方法は、第1実施形態の継手の製造方法と同様の各工程を備える。本実施形態では、第1部材装着工程において、スリット52Eの径方向外側の側端52x,52yを近接させつつ、第1部材12の切断部51の側端51p,51qを離間させることで、第1部材12を大きく開き、金型のコア100(図4参照)に嵌める。
以上説明した第5実施形態の継手では、第1部材12にスリット52Eが形成され、スリット52Eに第2部材13の第2樹脂が介在している。スリット52Eに第2樹脂が介在することで、スリット52Eで第1部材12と第2部材13が係合し、第1部材12と第2部材13との接合強度が高まる。
第5実施形態の配管構造によれば、第1実施形態の配管構造と同様の効果が得られる。
第5実施形態の継手の製造方法によれば、第1実施形態の継手の製造方法と同様の効果が得られる。また、第1部材装着工程では、第1部材12を金型のコア100に嵌めるために切断部51を拡開させる必要があるが、スリット52Eが形成されることで切断部51を円滑に、より大きく拡開させることができ、第1部材12を金型のコア100に簡単に装着することができる。
(第6実施形態)
次いで、本発明を適用した第5実施形態の継手、配管構造、継手の製造方法について説明する。
第6実施形態の継手1Fでは、図10及び図11に示すように、継手10の受口3が二層構造、本体2が単層構造で構成されている。本実施形態では、受口3の透明性を高め、且つ継手1に耐火性を付与する目的で、第1樹脂として、例えば、透明性に優れ、且つ成形し易いPVC、MABS樹脂、MBS樹脂、アクリル樹脂やPMMA樹脂を用いることが好ましい。また、第2樹脂として、例えば、耐火性に優れたポリ塩化ビニル樹脂(PVC)や塩素化ポリ塩化ビニル樹脂(CPVC)等の樹脂に、熱膨張性黒鉛、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の耐火剤や、難燃剤を配合した混合樹脂を用いることが好ましい。
第1部材12Fの外周面12aには、外周面12aから径方向外側に突出し、第2部材13の外表面に露出する凸部35が複数形成されている。凸部35は透明なPVC(すなわち、第1樹脂)で構成されているので、受口3の内部を視認可能とする窓部として機能する。また、本実施形態の受口3の第1部材12Fには、第4実施形態と同様に幅W51,W52を有する切断部51及びスリット52A,52Bが形成されている。
第5実施形態の配管構造は、上述の継手1Fと、該継手の各々の受口に配管構造70と同様の樹脂管4が嵌入されたものである。
以上説明した第6実施形態の継手では、スリット52A,52Bが幅W52を有し、スリット52A,52Bに第2部材13の第2樹脂が介在している。スリット52A,52Bに第2樹脂が介在することで、スリット52A,52Bで第1部材12Fと第2部材13が係合し、第1部材12Fと第2部材13との接合強度が高まる。第6実施形態の継手では、第1部材12Fに凸部35が形成されているので、凸部35と第2部材13が係合し、第1部材12Fと第2部材13との接合強度がさらに高まる。
第6実施形態の配管構造及び継手の製造方法によれば、第3実施形態の配管構造及び継手の製造方法と同様の効果が得られる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、上述の実施形態では、耐火性を有し、且つ受口が透明な継手1(すなわち、耐火継手)を想定し、第1樹脂としてCPVCを挙げ、第2樹脂として透明PVCを挙げた。しかしながら、第1樹脂及び第2樹脂は前述の樹脂に限定されない。上述のように、第1樹脂及び第2樹脂は、継手1に付与する機能に合わせて適宜選択される。例えば、本体の内層をなす第1樹脂として無機材又は金属粉末等を添加した樹脂を用い、本体の外層及び受口全体をなす第2樹脂として前述の透明PVCを用いると、遮音性に優れ、且つ受口が透明な継手(すなわち、遮音継手)を実現することができる。また、受口の内層をなす第1樹脂としてCPVC等の耐熱樹脂を用い、受口の外層及び本体をなす第2樹脂としてポリプロピレン(PP)樹脂を用いると、透明性に優れ、且つ受口に耐薬品性が付与された継手(すなわち、高温排水用の継手)を実現することができる。
また、上述の第1部材12の変形自由度を高める目的で、スリット52A,52Bは第1部材12の周方向において切断部51とは異なる位置、且つ互いに異なる位置に複数形成されていてもよい。なお、第1部材12の変形自由度が確保できれば、スリット52A,52Bのうち一方のみが形成されてもよい。さらに、切断部51の側端51p,51q同士の離間によって第1部材12の変形自由度が確保できれば、スリット52A,52Bを形成しなくてもよい。
また、第6実施形態のように受口3が二層構造である場合、受口3を透明にする以外の任意の機能を受口3に付与したい際には、凸部35は省略してもよい。
さらに、上述の実施形態では、3つの開口部5を有する継手1として、所謂チーズ継手を例示して説明したが、本発明に係る継手はチーズ継手に限定されず、直管からなる本体と該本体の両端に開口部を有する継手や、所謂エルボ継手、LT型の継手(特許文献1等を参照)、YT型の継手等であってもよく、複数の開口部を有する継手を全て含む。
1…継手
2…本体
3…受口
4…樹脂管
5…開口部
12…第1部材
13…第2部材
51…切断部
52A,52B…スリット
M13…第2樹脂
W51…幅

Claims (5)

  1. 管状に形成され、複数の開口部を有する本体と、
    前記複数の開口部に設けられた受口と、を備え、
    前記本体及び前記受口の何れか一方が二層構造、他方が単層構造で構成され、
    前記本体及び前記受口の何れか一方の内層は、第1樹脂で形成された管状の第1部材を有し、
    前記本体及び前記受口の何れか一方の外層、及び他方は、前記第1樹脂とは異なる第2樹脂で形成された第2部材を有し、
    前記第1部材と前記第2部材とは一体に形成され、
    前記第1部材には、軸方向に沿う切断部が形成されていることを特徴とする継手。
  2. 前記切断部は、前記第1部材の周方向において所定の幅を有し、
    前記切断部に前記第2樹脂が介在する請求項1に記載の継手。
  3. 前記第1部材には、周方向において前記切断部と異なる位置にスリットが形成され、
    前記スリットは、前記第1部材の軸方向に沿って形成されている請求項1または2に記載の継手。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の継手と、
    前記継手の受口に嵌められた樹脂管と、を備えることを特徴とする配管構造。
  5. 請求項1から3の何れか一項に記載の継手の製造方法であって、
    前記第1部材を成形し、前記第1部材の軸方向に沿って前記切断部を形成する第1部材形成工程と、
    前記第1部材を金型に装着する第1部材装着工程と、
    前記第1部材の周囲に前記第2樹脂を注入し、前記第1部材と一体に前記第2部材を成形する第2部材成形工程と、
    を備えることを特徴とする継手の製造方法。
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