JP2019065953A - 継手、配管構造、及び、継手の製造方法 - Google Patents

継手、配管構造、及び、継手の製造方法 Download PDF

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武司 徳丸
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Abstract

【課題】内層及び外層を構成する部材同士の接合強度が高く、受口への樹脂管の接着状態を確認可能であって、耐火性に優れた継手を提供する。【解決手段】本発明に係る継手1は、複数の開口部5を有する本体2と、複数の開口部に設けられた受口3と、を備え、受口が二層構造、本体が単層構造で構成されている。受口の内層は、透明な第1樹脂で形成された管状の第1部材12を有し、受口の外層、及び本体は、耐火性を有する第2樹脂で形成された第2部材13を有し、第1部材と第2部材とは一体に形成されている。第1部材の外周面には、該外周面から第1部材の径方向外側に突出する凸部35が周方向に沿って間隔をあけて複数形成され、凸部は受口の第2部材を貫通して外周面に露出している。【選択図】図1

Description

本発明は、耐火性に優れた継手、該継手を備えた配管構造、及び前記継手の製造方法に関する。
建築物等の排水システム(配管構造)には、複数の樹脂管と、樹脂管同士を接続するための樹脂製の継手(以下、単に「継手」ともいう)とで構成されたものが知られている。このような継手は、本体と、樹脂管を内嵌可能に形成された受口と、を備えている。
継手の材料は、継手に付与する機能に合わせて適宜選択される。また、継手の製造方法として、金型に樹脂材料を注入して樹脂を成形する射出成形が多く用いられる。ところが、1軸式の射出成形機を用いて単一の透明樹脂で継手を射出成形すると、受口だけではなく本体も透明になってしまう。すなわち、単一の材料で継手を射出成形すると、継手の機能が単一の材料の特性によって決まってしまうので、本体のみ、受口のみ、継手全体の各々に異なる機能や優位性を持たせるのは難しくなる。
しかしながら、本体のみ又は受口のみに何らかの機能を付与する目的で、本体と受口を同一の共通材料で形成し、本体と受口の何れかに共通材料とは異なる材料を重ねたい場合がある。例えば、特許文献1には、受口の外層と本体が樹脂管の熱伸縮応力を吸収可能な樹脂材料で構成され、受口の内層が樹脂管と接着接合可能な樹脂材料で構成された継手が開示されている。
特開2011−002012号公報
特許文献1に記載されている継手は、インサート成形によって製造することができる。インサート成形では、受口又は本体(第1部材)を予め成形し、成形した第1部材を金型のコアに嵌め、続いて第1部材の周囲に該第1部材とは異なる樹脂材料(第2樹脂)を注入して第1部材と第2部材とを一体化する。しかしながら、実際には第1部材と第2部材との接合強度を得にくいと考えられ、第1部材及び第2部材の接合強度が高い継手が求められていた。
また、配管構造では、樹脂管と継手が確実に接着されていて、将来的な漏水事故等が発生しないように配管施工されているかを確認できることが望まれていた。さらに、耐火性能が求められる配管構造の設置エリアにおいても樹脂管と継手との接着状態の確認ができることが望まれていた。
本発明は、上述の事情を鑑みてなされたものであり、継手の内層及び外層を構成する部材同士の接合強度が高く、受口への樹脂管の接着状態を確認可能であって、耐火性に優れた継手、該継手を備えた配管構造、及び前記継手の製造方法を提供する。
本発明に係る継手は、管状に形成され、複数の開口部を有する本体と、前記複数の開口部に設けられた受口と、を備え、前記受口が二層構造、前記本体が単層構造で構成され、前記受口の内層は、透明な第1樹脂で形成された管状の第1部材を有し、前記受口の外層、及び前記本体は、耐火性を有する第2樹脂で形成された第2部材を有し、前記第1部材と前記第2部材とは一体に形成され、前記第1部材の外周面には、該外周面から前記第1部材の径方向外側に突出する凸部が前記第1部材の周方向に沿って間隔をあけて複数形成され、前記凸部は前記受口の前記第2部材を貫通して外周面に露出していることを特徴とする。
上述の継手では、受口において、第1部材の周方向の複数の箇所で、第1部材の径方向に沿って凸部が第2部材を貫通するように配置されているので、アンカー効果が発揮され、第1部材と第2部材との接合強度が高くなる。また、第1部材は透明な第1樹脂で構成されるので、外周面に露出している第1部材が窓部として機能し、窓部を通して受口の径方向外側から受口の径方向内側を視認可能になる。さらに、受口の外層、及び本体が耐火性を有する第2樹脂によって構成されるので、継手の耐火性能が高くなる。したがって、上述の継手によれば、継手の内層及び外層を構成する第1部材及び第2部材同士の接合強度を高くし、受口への樹脂管の挿入具合を確認可能とし、且つ耐火性能を良好に発揮する。
また、本発明に係る継手では、前記凸部は、前記第1部材の径方向外側から見て円形であることが好ましい。なお、「円形」は、真円形のみならず、楕円も含む。
上述の継手では、第1樹脂と第2樹脂の熱収縮特性の違いや、受口に挿入される樹脂管の伸縮等の影響によって、周囲から凸部に負荷が加わった場合でも、凸部の外周が円弧状であるため、力が局所的に集中し難い。このため、凸部及び周囲の変形や破損を抑え、第1部材と第2部材との接合強度を良好に維持することができる。製造面でも、継手の射出成型時の第2部材成形工程において、第2樹脂が凸部の周囲に回り込み易くなるので、前述のアンカー効果が高まり、第1部材と第2部材との接合強度を良好に維持することができる。
本発明に係る継手では、前記第1樹脂は透明なポリ塩化ビニル樹脂(PVC)を含み、前記第2樹脂は、塩素化ポリ塩化ビニル樹脂(CPVC)熱膨張性黒鉛、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムを含む耐火剤、又は難燃剤を含むことが好ましい。なお、CPVCは、ポリ塩化ビニル系樹脂(PVC)の塩素化物である。
上述の継手では、第1樹脂が透明なPVCを含むので、第1部材を透明にすると共に、従来法と同様の射出成形によって第1部材を容易に成形することができる。また、第2樹脂がCPVCを含むので、PVCよりも塩素原子含有量が多く、塩素による難燃効果が高い。また、第2樹脂は上述の耐火剤、又は難燃剤を含むので、第2部材の耐火性能がさらに高まる。
本発明に係る配管構造は、上述の継手と、前記継手の受口に嵌められ且つ耐火性を有する樹脂管と、を備えることを特徴とする。
上述の配管構造は、上述の継手と、耐火性を有する樹脂管と、を備えるので、配管構造全体として耐火性を得られる。また、上述の配管構造が上述の継手を備えるので、樹脂管と継手との接着状態を視認することができる。
本発明に係る継手の製造方法は、上述の継手の製造方法であって、前記第1部材を金型に装着する第1部材装着工程と、前記第1部材の周囲に前記第2樹脂を注入し、前記凸部の先端面を露出させた状態で前記第1部材と一体に前記第2部材を成形する第2部材成形工程と、ことを特徴とする。
上述の継手の製造方法では、第2部材成形工程において、第1部材の周囲(径方向外側)に第2樹脂を注入し、凸部の先端面を露出させた状態で凸部の周りに第2樹脂を回り込ませ、第1部材と第2樹脂とを良好に接合しつつ、第2部材を成形することができる。このことによって、継手の第1部材及び第2部材同士の接合強度を高くすることができる。また、凸部を窓部とし、樹脂管と継手1の受口3との接着状態を確認することができる。さらに、耐火性を有する第2樹脂の成形によって、第2部材を第1部材と一体に形成し、窓部を除いて継手の外表面を第2部材で構成するので、継手全体として耐火性を得られる。
本発明によれば、継手の内層及び外層を構成する部材同士の接合強度が高く、樹脂管と継手との接着状態を確認可能であって、耐火性に優れた継手、配管構造、及び継手の製造方法が提供される。
本発明に係る継手を備えた配管構造の斜視図である。 図1に示す継手の断面図であって、図1に示すH−H線で矢視した断面図である。 図1に示す継手の第1部材の側面図である。 図3に示す第1部材を金型に装着する工程を説明するための側面図である。
以下、本発明に係る継手、配管構造、及び継手の製造方法の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いる図面は模式的なものであり、長さ、幅、及び厚みの比率等は実際のものと同一とは限らず、適宜変更することができる。
[継手及び配管構造]
図1に示すように、本発明を適用した一実施形態の配管構造80は、樹脂製の継手1と、継手1の受口3に接続された樹脂管6と、を備える。配管構造80は、例えば建築物の排水システムを構成する。
継手1は、管状に形成された本体2と、本体2の複数の開口部5の各々に設けられた受口3と、を備える。本実施形態の継手1は、所謂チーズ継手である。本体2は、直管部41と、直管部41の途中から軸方向に直交する方向に延びる分岐部42と、を備えている。受口3は、直管部41の軸方向の両端と、分岐部42の先端の計3箇所の開口部5に設けられている。すなわち、継手1は、3つの受口3A,3B,3Cを備える。以下、受口3A,3B,3Cに共通する構成等の説明時には、これらの受口3A,3B,3Cをまとめて受口3と記載する。
受口3には、接着剤等を介して樹脂管6の端部が内嵌されている。樹脂管6は、耐火性を有し、例えばCPVCによって構成されている。
継手1において、受口3は二層構造で構成され、本体2は単層構造で構成されている。図2に示すように、受口3の内層は、第1樹脂で形成された筒状(管状)の第1部材12を有する。受口3の外層、及び本体2は、第1樹脂とは異なる第2樹脂で形成された第2部材13を有する。第1部材12と前記第2部材13とは、インサート成形等によって一体に形成される。
第1樹脂及び第2樹脂は、継手1に付与する機能に合わせて適宜選択される。本実施形態では、受口3の透明性を高め、且つ継手1に耐火性を付与する目的で、第1樹脂として、例えば、透明性に優れ、且つ成形し易いMABS樹脂、MBS樹脂、アクリル樹脂、PMMA樹脂やポリ塩化ビニル樹脂(PVC)を用いることが好ましい。また、第2樹脂として、例えば、耐火性に優れた耐火性に優れたポリ塩化ビニル樹脂(PVC)や塩素化ポリ塩化ビニル樹脂(CPVC)等の樹脂に、熱膨張性黒鉛、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の耐火剤や、難燃剤を配合した混合樹脂を用いることが好ましい。CPVCは、ポリ塩化ビニル樹脂の塩素化物である。第2樹脂におけるCPVCの塩素含有率は、60質量%以上72質量%以下であり、62質量%以上70質量%以下が好ましく、64質量%以上68質量%以下がより好ましい。CPVCの塩素含有率が上記下限値以上であると、継手1の耐火性が向上しやすい。CPVCの塩素含有率が上記上限値以下であると、継手1の成形性が優れる。
また、第2樹脂は、樹脂組成物は、ポリ塩化ビニル系樹脂及び塩素化塩化ビニル系樹脂から選択される1種以上を含む樹脂を含有することが好ましい。ポリ塩化ビニル系樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル単独重合体;塩化ビニルモノマーと、該塩化ビニルモノマーと共重合可能な不飽和結合を有する他のモノマーとの共重合体;ポリ塩化ビニル系樹脂以外の重合体に塩化ビニルモノマーをグラフト共重合したグラフト共重合体等が挙げられる。ポリ塩化ビニル系樹脂は1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、第2樹脂は、上述のように非熱膨張性黒鉛を含有することが好ましい。第2樹脂が非熱膨張性黒鉛を含有すると、樹脂製透明継手1の耐火性をより向上しやすい。
さらに、第2樹脂は、無機難燃剤を含有していることが好ましい。水酸化マグネシウムは、脱水反応が300℃以上で生じる。第2樹脂が、吸熱剤として水酸化マグネシウムを含む場合には、継手1を製造する際に脱水反応が生じることを抑制することができる。
水酸化アルミニウムは、脱水反応が200℃程度で生じる。第2樹脂が、吸熱剤として水酸化アルミニウムを含む場合には、火災の際に継手1に伝わった熱を早めに吸熱することができる。このため、樹脂管6が熱膨張する前に継手1が変形して耐火性を損なうことを抑制することができる。
図2及び図3に示すように、第1部材12の外周面12aには、外周面12aから径方向外側に突出する凸部35が複数形成されている。複数の凸部35は、軸方向に沿って所定の間隔P35をあけて形成されている。また、複数の凸部35は、第1部材の周方向の全体に亘り、所定の間隔G35をあけて設けられている。凸部35は、第1部材12の径方向外側から見て円形である。凸部35は透明なPVC(すなわち、第1樹脂)で構成されているので、受口3の内部を視認可能とする窓部として機能する。第1部材12と第2部材13との接合強度を確保し、凸部35から受口3の内部を良好に視認可能とする観点から、凸部35の直径は5mm以上であることが好ましく、第1部材12の外径を考慮して適宜設定されている。第1部材12の周方向に沿って、複数の凸部35の中心を通って外周面12aを一周する仮想線L35(図3参照)を考え、仮想線L35の一周の長さを100%とすると、凸部35の直径の合計が仮想線L35の長さの80%以下であることが好ましい。
なお、凸部35を受口3の端部に設ける場合には、凸部35の直径の合計が仮想線L35の長さの80%以上100%以下であってもよい。
第1部材12の周方向に沿って、複数の凸部35の中心を通って外周面12aを一周する仮想線L35(図3参照)を考え、仮想線L35の一周の長さを100%とすると、仮想線L35上に占める複数の凸部35の合計面積は、5%以上80%以下が好ましい。前述のように凸部35が設けられていることで、凸部35から受口3の内部を良好に視認可能としつつ、第1部材12と第2部材13との接合強度が確保される。
図1に示すように、継手1の少なくとも外表面は、窓部を除いて、第2部材13で構成されている。図2に示すように、第2部材13は、第1部材12に接する積層部21と、継手1の単層構造(すなわち、本体2)をなす単層部22と、を有する。積層部21には、凸部35を径方向に貫通させ、凸部35の先端面35pを第2部材13の外周面13aに露出させる貫通孔36が形成されている。貫通孔36は、凸部35の形状及び形成位置に合わせて形成されている。貫通孔36は、後段で説明する継手1の製造方法の第2部材成形工程において、溶融状態の第2樹脂が凸部35の周囲に回り込むことで形成される孔である。
[継手の製造方法]
次いで、本発明に係る継手の製造方法を説明する。本実施形態の継手の製造方法は、継手1を製造する方法であって、少なくとも、第1部材12を金型150に装着する第1部材装着工程と、第1部材12の周囲に第2樹脂M13を注入し、第2樹脂M13から凸部35の先端面35pを露出させた状態で、第1部材12と一体に第2部材13を成形する第2部材成形工程と、を備える。本実施形態は、第1部材装着工程前に第1部材形成工程をさらに備える。
第1部材形成工程では、図1から図3に例示した第1部材12を、従来法と同様に1軸式の射出成形機を用いた射出成形等によって成形する。第1部材12は、第1樹脂として、透明なPVCを用いて形成する。
続いて、図4に示すように、第1部材装着工程では、第1部材12を金型のコア100に嵌める。
次に、第2部材成形工程では、第1部材12の周囲、すなわちキャビティ(金型150と第1部材12との隙間、又は流路)110に第2樹脂M13を注入する。第2部材13は、第2樹脂M13として、CPVCを用いて形成する。金型150においては、凸部35の先端面35pがキャビティ110を塞ぐように金型の内側の面に当接している(図4参照)。そのため、凸部35の先端面35pが第2樹脂M13に埋設せず、第2樹脂M13から凸部35の先端面35pが露出した状態になる。続いて、第2樹脂に合う条件(成形温度、成形時間等)で従来法の射出成形と同様にして第2樹脂を硬化させ、第1部材12と一体に第2部材13を成形する。
上述の各工程を経て、継手1が完成する。
以上説明した本実施形態の継手1は第1部材12及び第2部材13を備え、受口3において凸部35が第2部材13の外周面13aに露出している。凸部35は第2部材13を径方向に貫通しているので、アンカー効果が発揮され、第1部材12と第2部材13との接合強度を高くすることができる。また、第1部材12は透明な第1樹脂で構成されるので、第2部材13の耐火性能を高める目的で第2部材13が熱膨張性黒鉛等の耐火剤を含んで不透明であっても、第2部材13の外周面13aに露出している凸部35を窓部として機能させ、窓部を通して受口3の径方向外側から内側を視認し、受口3への樹脂管6の接着状態を確認することができる。さらに、受口3の外層、及び本体2(すなわち、継手1の外表面)が耐火性を有する第2樹脂によって構成されるので、継手1の耐火性能を高くすることができる。したがって、上述の継手によれば、継手1の内層及び外層を構成する第1部材12及び第2部材13同士の接合強度を高くし、受口3への樹脂管6の挿入具合を確認可能とし、且つ耐火性能を良好に発揮させることができる。
また、本実施形態の継手1によれば、凸部35は、第1部材12の径方向外側から見て円形である。このことによって、径方向外側から凸部35に応力や負荷が加わった場合でも、凸部35に対して均等に負荷がかかり、力が局所的に集中し難い。このため、凸部35及び周囲の変形や破損を抑え、第1部材12と第2部材13との接合強度を良好に維持することができる。製造面でも、継手1の射出成型時の第2部材成形工程において、第2樹脂を凸部35の周囲に回り込み易くすると共に、凸部35及びその周囲の第2樹脂とを良好に接合し、アンカー効果を高め、第1部材12と第2部材13との接合強度を良好に維持することができる。
また、本実施形態の継手1では、第1樹脂が透明なPVCを含むので、第1部材12を透明にすると共に、第1部材12を成形し易くすることができる。第2樹脂はCPVCを含むので、分子中の塩素原子の分布を均一にし、継手1全体で耐火性能を得ることができる。
本実施形態の配管構造80は、継手1を備えるので、上述した継手1と同様の作用効果を奏する。また、継手1の受口3に耐火性を有する樹脂管6が嵌入されているので、配管構造80全体で耐火性能を得ることができる。
本実施形態の継手の製造方法では、少なくとも第2部材成形工程において、第1部材の周囲(外側)に第2樹脂M13を注入する。この際、凸部35の先端面35pを露出させた状態で凸部35に第2樹脂M13を回り込ませ、第1部材12と第2樹脂M13とを良好に接合しつつ、第2部材13を成形することができる。このことによって、互いに異なる樹脂材料で構成される第1部材12及び第2部材13同士の接合強度を高くすることができる。また、凸部35を窓部とし、受口3への樹脂管6の接着状態を確認することができる。さらに、耐火性を有する第2樹脂の成形によって、耐火性能を良好に発揮する第2部材13を第1部材12と一体に形成し、第2部材13で受口3の外側を覆うと共に本体2を形成し、継手1全体で耐火性能を得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、上述の実施形態では、耐火性を有し、且つ受口が透明な継手1(すなわち、耐火継手)を想定し、第1部材12の第1樹脂としてCPVCを挙げ、第2部材13の第2樹脂として透明なPVCを挙げた。しかしながら、第1樹脂及び第2樹脂は前述の樹脂に限定されない。第1樹脂は射出成形可能な任意の透明樹脂であればよく、第2樹脂は射出成形可能であって任意の難燃材を有する樹脂材料や、耐火性樹脂であればよい。
また、径方向外側から見た凸部35の好適な形状としては、円弧を含むものが好ましく、真円形の他に、楕円形、角部が丸い角丸形等が挙げられる。凸部35が円弧を有する形状であれば、第1樹脂と第2樹脂の特性の違い等によって凸部35に負荷が加わっても、その負荷が局所的に高くなり難く、第2樹脂の流動が阻害されにくい。なお、凸部35にかかる負荷が小さいと見込まれる場合や、第1樹脂と第2樹脂との特性差が小さい場合は、径方向外側から見た凸部35の好適な形状は特に限定されず、三角形、正角形、長方形、星形等の任意の形状であってもよい。
また、複数の凸部35は互いに大きさが異なっていてもよく、形状が異なっていてもよい。
また、凸部35の配置は、図1の様に互いに等距離でなくてもよく、互いの距離が受口3の端部に近くなるにつれて不均一であってもよい。
また、凸部35の配置は図1の様に平行に配列していなくても良く、千鳥配置になっていてもよい。
また、上述の実施形態では、3つの開口部5を有する継手1として、所謂チーズ継手を例示して説明したが、本発明に係る継手はチーズ継手に限定されない。本発明に係る継手は、直管からなる本体と該本体の両端に開口部を有する継手や、所謂エルボ継手、LT型の継手(特許文献1等を参照)、YT型の継手等であってもよく、複数の開口部を有する継手を全て含む。
1…継手
2…本体
3…受口
4…樹脂管
5…開口部
12…第1部材
12a…外周面
13…第2部材
35…凸部
35p…先端面
M13…第2樹脂

Claims (5)

  1. 管状に形成され、複数の開口部を有する本体と、
    前記複数の開口部に設けられた受口と、を備え、
    前記受口が二層構造、前記本体が単層構造で構成され、
    前記受口の内層は、透明な第1樹脂で形成された管状の第1部材を有し、
    前記受口の外層、及び前記本体は、耐火性を有する第2樹脂で形成された第2部材を有し、
    前記第1部材と前記第2部材とは一体に形成され、
    前記第1部材の外周面には、該外周面から前記第1部材の径方向外側に突出する凸部が前記第1部材の周方向に沿って間隔をあけて複数形成され、
    前記凸部は前記受口の前記第2部材を貫通して外周面に露出していることを特徴とする継手。
  2. 前記凸部は、前記第1部材の径方向外側から見て円形である請求項1に記載の継手。
  3. 前記第1樹脂は透明なポリ塩化ビニル樹脂を含み、
    前記第2樹脂は塩素化ポリ塩化ビニル樹脂、熱膨張性黒鉛、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムを含む耐火剤、及び難燃剤を含む請求項1または2に記載の継手。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の継手と、
    前記継手の受口に嵌められ且つ耐火性を有する樹脂管と、を備えることを特徴とする配管構造。
  5. 請求項1から3の何れか一項に記載の継手の製造方法であって、
    前記第1部材を金型に装着する第1部材装着工程と、
    前記第1部材の周囲に前記第2樹脂を注入し、前記凸部の先端面を露出させた状態で前記第1部材と一体に前記第2部材を成形する第2部材成形工程と、
    を備えることを特徴とする継手の製造方法。
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