JP2019065732A - 内燃機関 - Google Patents
内燃機関 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019065732A JP2019065732A JP2017189740A JP2017189740A JP2019065732A JP 2019065732 A JP2019065732 A JP 2019065732A JP 2017189740 A JP2017189740 A JP 2017189740A JP 2017189740 A JP2017189740 A JP 2017189740A JP 2019065732 A JP2019065732 A JP 2019065732A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- internal combustion
- combustion engine
- crankshaft
- crankcase
- driven gear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
【課題】クランクシャフトの摩擦抵抗を低減して動力伝達効率を高めることができる内燃機関を提供する。【解決手段】内燃機関23は、クランクシャフト37と、回転自在にクランクシャフト37を支持するクランクケース24と、クランクケース24に取り付けられて、電力の供給に応じて動力を生成するスターターモーター76と、スターターモーター76の動力を受けるドライブギア78に噛み合うスタータードリブンギア66とを備えた内燃機関において、クランクシャフト37に同軸に配設され、スタータードリブンギア66を回転自在に支持する支持部材68を設け、支持部材68はクランクシャフト37とは非接触である。【選択図】図3
Description
本発明は、内燃機関に関し、特に、回転自在にクランクシャフトを支持するクランクケースと、クランクケースに取り付けられて、電力の供給に応じて動力を生成するスターターモーターと、スターターモーターの動力を受けるドライブギアに噛み合うスタータードリブンギアとを備える内燃機関に関する。
特許文献1は内燃機関を開示する。内燃機関では、スターターモーターの動力はドライブギアからスタータードリブンギアに伝達される。このとき、スタータードリブンギアはクランクシャフトに結合される。クランクシャフトは回転する。
スタータードリブンギアはクランクシャフト上に転がり軸受を介して相対回転自在に支持される。燃焼に応じてクランクシャフトが回転すると、転がり軸受の摩擦抵抗に応じてクランクシャフトの回転に対してエネルギーロスが生じてしまう。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、クランクシャフトの摩擦抵抗を低減して動力伝達効率を高めることができる内燃機関を提供することを目的とする。
本発明の第1側面によれば、クランクシャフトと、回転自在に前記クランクシャフトを支持するクランクケースと、前記クランクケースに取り付けられて、電力の供給に応じて動力を生成するスターターモーターと、前記スターターモーターの動力を受けるドライブギアに噛み合うスタータードリブンギアとを備えた内燃機関において、前記クランクシャフトに同軸に配設され、スタータードリブンギアを回転自在に支持する支持部材を設け、前記支持部材は前記クランクシャフトとは非接触である内燃機関が提供される。
第2側面によれば、第1側面の構成に加えて、内燃機関は、前記クランクシャフトに支持されて、カムチェーンに噛み合うスプロケットを備え、前記支持部材は、前記スプロケットの径方向外側に配置されて、スプロケットに噛み合うカムチェーンに向き合うチェーンガイド部を有する。
第3側面によれば、第1または第2側面の構成に加えて、前記クランクケースは分割式のクランクケースであって、前記支持部材はクランクケースの一部材と他部材とで共通の締結具で締結される。
第1側面によれば、スタータードリブンギアはクランクシャフトに非接触に支持されることから、クランクシャフトに対してスタータードリブンギアの摩擦抵抗は生じない。内燃機関の駆動時に、スタータードリブンギアからの摩擦抵抗なしにクランクシャフトは回転することができる。動力伝達効率は高められることができる。
第2側面によれば、支持部材は、スプロケットに噛み合うカムチェーンに向き合ってチェーンガイドとして機能するので、カムチェーンの歯飛びは防止されるとともに、部品点数の増加は回避されることができる。
第3側面によれば、支持部材の固定にあたって既存の締結具が流用されることができ、部品点数の増加は回避されることができる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。ここで、車体の上下前後左右は自動二輪車に乗車した乗員の目線に基づき規定されるものとする。
図1は本発明の一実施形態に係る自動二輪車の全体構成を概略的に示す。自動二輪車11は車体フレーム12を備える。車体フレーム12の前端でヘッドパイプ13にはフロントフォーク14が操向可能に支持される。フロントフォーク14には車軸15回りで回転自在に前輪WFが支持される。フロントフォーク14にはヘッドパイプ13の上側でハンドルバー16が結合される。車体フレーム12の後側でピボットフレーム17にはスイングアーム18が車幅方向に水平に延びる支軸19回りで揺動自在に支持される。スイングアーム18の後端には車軸21回りで回転自在に後輪WRが支持される。
前輪WFおよび後輪WRの間で車体フレーム12には内燃機関23が搭載される。内燃機関23は、クランクケース24と、クランクケース24に結合されて、クランクケース24から上方に延びて、前傾するシリンダー軸線を有するシリンダーブロック25と、シリンダーブロック25に結合されるシリンダーヘッド26と、シリンダーヘッド26に結合されるヘッドカバー27とを備える。クランクケース24には、後輪WRの車軸21に平行に延びる回転軸線28回りで回転する(後述される)クランクシャフトが収容される。クランクシャフトの回転運動は伝動装置(図示されず)を経て後輪WRに伝達される。クランクケース24には、前方に2つ、後方に2つのエンジンハンガー29が形成される。クランクケース24はエンジンハンガー29で車体フレーム12に連結され固定される。
内燃機関23の上方で車体フレーム12には燃料タンク31が搭載される。燃料タンク31の後方で車体フレーム12には乗員シート32が搭載される。燃料タンク31から内燃機関23の燃料噴射装置に燃料は供給される。自動二輪車11の運転にあたって乗員は乗員シート32を跨ぐ。
図2に示されるように、内燃機関23は、シリンダーブロック25に組み込まれるピストン33を備える。ピストン33は、シリンダーブロック25内に区画されるシリンダー34に収容される。ここでは、シリンダーブロック25には単一のピストン33を受け入れる単一のシリンダー34が形成される。ピストン33とシリンダーヘッド26との間に燃焼室35が区画される。シリンダーヘッド26には燃焼室35に臨む点火プラグ36が取り付けられる。
内燃機関23は、ジャーナル37a、37bの軸心回りで回転自在にクランクケース24に支持されるクランクシャフト37を備える。ジャーナル37a、37bの軸心は回転軸線28に一致する。クランクシャフト37はジャーナル37a、37bで軸受38、39に連結される。軸受38、39は玉軸受に構成される。軸受38、39の外輪はクランクケース24に嵌め込まれる。軸受38、39の内輪にジャーナル37a、37bはそれぞれ嵌め込まれる。
クランクケース24は第1ケース半体24aおよび第2ケース半体24bに分割される。第1ケース半体24aおよび第2ケース半体24bは協働でクランク室41を区画する。クランクシャフト37のクランク42は2つのジャーナル37a、37bの間でクランク室41に収容される。クランク室41内でクランクシャフト37のクランク42にはコンロッド43が連結される。コンロッド43はピストン33の軸線方向運動をクランクシャフト37の回転運動に変換する。
クランクケース24から外側に一方向に突出するクランクシャフト37の一端にはACG(交流発電機)44が接続される。ACG44はローター45およびステーター46を備える。ローター45は、クランクケース24から突き出るクランクシャフト37の一端に相対回転不能に結合される。ローター45は周方向に配列される複数の磁石47を有する。ローター45はステーター46の外周を囲む。ステーター46には周方向に配列される複数のコイル48が巻き付けられる。コイル48はローター45の回転時に磁石47の軌道に向き合う軌道を辿る。
内燃機関23は動弁機構49を備える。動弁機構49は、クランクシャフト37に固定される第1カムスプロケット51と、クランクシャフト37の回転軸線28に平行な軸線回りに回転自在にシリンダーヘッド26に支持されるカムシャフト52と、カムシャフト52に固定される第2カムスプロケット53と、第1カムスプロケット51および第2カムスプロケット53に巻き掛けられるカムチェーン54とを備える。カムチェーン54はクランクシャフト37の回転動力をカムシャフト52に伝達する。カムシャフト52には吸気弁または排気弁のロッカーアームに接触するカム55が形成される。カムシャフト52の回転に応じて吸気弁および排気弁の開閉は引き起こされる。
内燃機関23にはドグクラッチ式の多段変速機56が組み込まれる。多段変速機56はクランクケース24内に収容される。多段変速機56はクランクシャフト37の軸心に平行な軸心を有するメイン軸57およびカウンター軸58を備える。メイン軸57およびカウンター軸58は軸受で回転自在にクランクケース24に支持される。メイン軸57は一次減速機構59を通じてクランクシャフト37に接続される。一次減速機構59は、動力伝達ギア61と、カウンター軸58上に相対回転自在に支持される被動ギア62とを備える。動力伝達ギア61は、クランクケース24から外側に突出するクランクシャフト37の他端に固定される。被動ギア62は動力伝達ギア61に噛み合う。
カウンター軸58には伝動装置の駆動スプロケット63が結合される。駆動スプロケット63には駆動チェーン64が巻き掛けられる。駆動チェーン64は駆動スプロケット63の回転動力を後輪WRに伝達する。
内燃機関23には摩擦クラッチ65が組み込まれる。摩擦クラッチ65はクラッチアウター65aおよびクラッチハブ65bを備える。クラッチアウター65aに一次減速機構59の被動ギア62は連結される。クラッチレバーの操作に応じて摩擦クラッチ65ではクラッチアウター65aおよびクラッチハブ65bの間で連結および切断が切り替えられる。
内燃機関23は、ACG44のローター45に連結されるスタータードリブンギア66を備える。スタータードリブンギア66はローター45および第1カムスプロケット51の間でクランクシャフト37に同軸に配置される。ローター45とスタータードリブンギア66とはワンウエイクラッチ67で結合される。スタータードリブンギア66からローター45に回転は伝達される一方で、クランクシャフト37に相対回転不能に連結されるローター45からスタータードリブンギア66に回転の伝達は阻止される。
内燃機関23は、クランクケース24に固定されて、クランクシャフト37に非接触に回転自在にスタータードリブンギア66を支持する支持部材68を備える。支持部材68は、第1ケース半体24aの外面に重ねられる取り付け片71と、クランクシャフト37の非接触の貫通を許容する中空空間を有して回転自在にスタータードリブンギア66の軸孔に挿入される円筒体72と、カムチェーン54に噛み合う第1カムスプロケット51の径方向外側に配置されて、第1カムスプロケット51に噛み合うカムチェーン54に向き合うチェーンガイド部73とを有する。図3に示されるように、取り付け片71は、2つのボルト74、75でクランクケース24に締結される。一方のボルト74は、図2に示されるように、第1ケース半体24aのみにねじ込まれる。他方のボルト75は、図4に示されるように、第1ケース半体24aおよび第2ケース半体24bの締結に用いられる。すなわち、ボルト75は取り付け片71および第1ケース半体24aを貫通して第2ケース半体24bにねじ込まれる。
図3に示されるように、内燃機関23は、クランクケース24に取り付けられて、電力の供給に応じて動力を生成するスターターモーター76を備える。スターターモーター76の駆動軸にはドライブギア77が接続される。ドライブギア77はスターターモーター76から動力を受ける。ドライブギア77は中間ギア78の大ギア78aに噛み合う。スタータードリブンギア66は中間ギア78の小ギア78bに噛み合う。スターターモーター76の動力はスタータードリブンギア66の回転を引き起こす。
支持部材68のチェーンガイド部73は、クランクシャフト37に同軸の円筒面でカムチェーン54に向き合わせられる。図5に示されるように、チェーンガイド部73は取り付け片71から垂直方向に立ち上がる。円筒体72の軸心は取り付け片71の表面を含む仮想平面に直交する。円筒体72の外周にはスタータードリブンギア66が回転自在に装着される。円筒体72の中空空間にはクランクシャフト37が貫通する。取り付け片71には2つのボルト74、75の貫通孔79、81を有する。支持部材68は例えば鍛造で一体に成形されればよい。
次に本実施形態の作用を説明する。本実施形態では、クランクケース24に支持部材68は固定される。円筒体72の外周には、クランクシャフト37に同軸に回転自在にスタータードリブンギア66が支持される。クランクシャフト37は円筒体72に非接触に円筒体72の中空空間を貫通する。こうしてスタータードリブンギア66はクランクシャフト37に非接触に支持されることから、クランクシャフト37に対してスタータードリブンギア66の摩擦抵抗は生じない。内燃機関23の駆動時に、スタータードリブンギア66からの摩擦抵抗なしにクランクシャフト37は回転することができる。動力伝達効率は高められることができる。
支持部材68は、第1カムスプロケット51の径方向外側に配置されて、第1カムスプロケット51に噛み合うカムチェーン54に向き合うチェーンガイド部73を有する。こうして支持部材68はチェーンガイドとして機能するので、カムチェーン54の歯飛びは防止されるとともに、部品点数の増加は回避されることができる。
支持部材68の固定にあたってボルト75は取り付け片71および第1ケース半体24aを貫通して第2ケース半体24bにねじ込まれる。支持部材68はクランクケース24の第1ケース半体24aとともに共通の締結具で第2ケース半体24bに締結される。支持部材68の固定にあたって既存の締結具(ボルト)が流用されることができ、部品点数の増加は回避されることができる。
23…内燃機関、24…クランクケース、24a…クランクケースの一部材(第1ケース半体)、24b…クランクケースの他部材(第2ケース半体)、37…クランクシャフト、51…スプロケット(第1カムスプロケット)、54…カムチェーン、66…スタータードリブンギア、66…スタータードリブンギア、73…チェーンガイド部、75…締結具(ボルト)、76…スターターモーター、78…ドライブギアとしての中間ギア。
Claims (3)
- クランクシャフト(37)と、
回転自在に前記クランクシャフト(37)を支持するクランクケース(24)と、
前記クランクケース(24)に取り付けられて、電力の供給に応じて動力を生成するスターターモーター(76)と、
前記スターターモーター(76)の動力を受けるドライブギア(78)に噛み合うスタータードリブンギア(66)と
を備えた内燃機関において、
前記クランクシャフト(37)と同軸に配設され、スタータードリブンギア(66)を回転自在に支持する支持部材(68)を設け、
前記支持部材(68)は前記クランクシャフト(37)とは非接触であることを特徴とする内燃機関。 - 請求項1に記載の内燃機関において、前記クランクシャフト(37)に支持されて、カムチェーン(54)に噛み合うスプロケット(51)を備え、前記支持部材(68)は、前記スプロケット(51)の径方向外側に配置されて、スプロケット(51)に噛み合うカムチェーン(54)に向き合うチェーンガイド部(73)を有することを特徴とする内燃機関。
- 請求項1または2に記載の内燃機関において、前記クランクケースは分割式のクランクケースであって、前記支持部材(68)はクランクケース(24)の一部材(24a)と他部材(24b)とで共通の締結具(75)で締結されることを特徴とする内燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017189740A JP2019065732A (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017189740A JP2019065732A (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 内燃機関 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019065732A true JP2019065732A (ja) | 2019-04-25 |
Family
ID=66337736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017189740A Pending JP2019065732A (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 内燃機関 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019065732A (ja) |
-
2017
- 2017-09-29 JP JP2017189740A patent/JP2019065732A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2853701A1 (en) | Variable valve gear of internal combustion engine | |
EP3382166B1 (en) | Internal combustion engine | |
JP2019065732A (ja) | 内燃機関 | |
JP6856425B2 (ja) | 内燃機関 | |
US20200011269A1 (en) | Engine | |
JP6787830B2 (ja) | 内燃機関 | |
US10975787B2 (en) | Internal combustion engine | |
JP6898377B2 (ja) | 内燃機関の動弁構造 | |
JP6756782B2 (ja) | 内燃機関 | |
JP5614265B2 (ja) | 自動二輪車のクラッチケーブルの配策構造 | |
JP4781335B2 (ja) | 車両搭載パワーユニット | |
JP2020034110A (ja) | 内燃機関 | |
JP5694879B2 (ja) | 変速機の軸受支持構造 | |
JP4444676B2 (ja) | 軸受けの配置構造 | |
JP6831418B2 (ja) | パワーユニット | |
JP6920367B2 (ja) | 内燃機関 | |
JP6900418B2 (ja) | 内燃機関 | |
CN113661318B (zh) | 内燃机 | |
JP4675408B2 (ja) | 内燃機関のオイルポンプ構造 | |
WO2020066878A1 (ja) | 鞍乗り型車両のパワーユニット | |
JP2020007965A (ja) | 内燃機関 | |
JP6400836B2 (ja) | 内燃機関のデコンプ機構 | |
JP4733669B2 (ja) | 内燃機関におけるピストン冷却構造 | |
JP2020159322A (ja) | 内燃機関 | |
JP2005090490A (ja) | エンジン用発電機および自動二輪車 |