JP2019065641A - 落石防護柵 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業に携わる人材の確保が難しかったり、工費を削減するためであったり、大雨や台風の影響で、落石等の危険性が懸念される箇所に早急に応急措置として設置したいなどの要望に応えるべく、完成させるまでの工期を短縮することができる落石防護柵を提供する。【解決手段】長手方向の両端側面1aにおいて、内側に窪んだ溝部11、前記溝部11の一部を覆って突設された突設部12及び突設部12を収容可能な大きさで内側に穿設された穴部13を有する基部1と、前記溝部11と前記突設部12の間に挿通され、前記基部1の底面1bから上面1cに至る高さよりも長い棒状の支柱と、少なくとも一端が前記支柱に固定され前記基部1の長手方向に沿って渡された防護部を備える落石防護柵により解決することができた。【選択図】図1

Description

本発明は、山からの落石などから、道路、家屋、建物などを保護するために設置される落石防護柵に関する。
従来、山の地盤が緩み含まれていた岩石が転がり落ちることにより、道路、家屋、建物などに被害を及ぼさないために、それら岩石を堰き止める落石防護柵は、種々知られている。
例えば、特許文献1には、一方向に長い擁壁の上面に、一定の間隔で複数の支柱を一部埋設させて立設させる落石防護柵が開示されている。
特開2015−140575号公報
しかしながら、特許文献1に記載の落石防護柵では、そもそも落石防護柵の土台となる擁壁をあらかじめ設置場所で構築する必要があり、一般的に、擁壁はコンクリートで製造されるために、擁壁を構築するだけでも型枠の形成、生コンクリートの注入及び固化させるための養生と数日から十数日の日にちが掛かり、それから、擁壁の上面に支柱を立設するなどの工程を経ることから、落石防護柵全体を作製するまでかなりの日数を要していた。このような落石防護柵はあらかじめ計画に則って作製されるのであればおおよそ問題は生じないが、例えば、作業に携わる人材の確保が難しいために又は工費を削減するためにより少ない工期で落石防護柵を作製したいという要望には応えることができず、大雨や台風の影響で、落石等の危険性が懸念される箇所に早急に応急措置として落石防護柵を設置することができないという課題があった。
そこで、本発明は、作業に携わる人材の確保が難しかったり、工費を削減するためであったり、大雨や台風の影響で、落石等の危険性が懸念される箇所に早急に応急措置として設置したいなどの要望に応えるべく、完成させるまでの工期を短縮することができる落石防護柵を提供することを目的とする。
〔1〕すなわち、本発明は、長手方向の両端側面において、内側に窪んだ溝部、前記溝部の一部を覆って突設された突設部及び前記突設部を収容可能な大きさで内側に穿設された穴部を有する基部と、前記溝部と前記突設部の間に挿通され、前記基部の底面から上面に至る高さよりも長い棒状の支柱と、少なくとも一端が前記支柱に固定され前記基部の長手方向に沿って渡された防護部を備えることを特徴とする落石防護柵である。
〔2〕そして、前記基部の底面側において短手方向に穿設された貫通孔を有することを特徴とする前記〔1〕に記載の落石防護柵である。
〔3〕そして、前記基部の長手方向に、前記基部が複数設置され、一の前記基部における前記突設部が、連続して設置された他の前記基部における前記穴部に収納され、複数の前記支柱が、一の前記基部における前記突設部及び他の前記基部における前記突設部に挿通され、前記防護部が、複数の前記支柱の間に架設されていることを特徴とする前記〔1〕又は前記〔2〕に記載の落石防護柵である。
〔4〕そして、連設された前記基部の前記溝部の間に、それぞれの前記基部を固定する固設剤が注入されていることを特徴とする前記〔3〕に記載の落石防護柵である。
〔5〕そして、前記基部の前記溝部が、前記上面から前記底面側の途中まで設けられていることを特徴とする前記〔1〕から前記〔3〕のいずれかに記載の落石防護柵である。
〔6〕そして、前記基部の前記溝部が、前記上面から前記底面に至るまで設けられていることを特徴とする前記〔1〕から前記〔3〕のいずれかに記載の落石防護柵である。
本発明の落石防護柵によれば、作業に携わる人材の確保が難しかったり、工費を削減するためであったり、大雨や台風の影響で、落石等の危険性が懸念される箇所に早急に応急措置として設置したいなどの要望に応えるべく、完成させるまでの工期を短縮することができる。
本発明の第一実施形態を示す落石防護柵における基部の斜視図である。 本発明の第一実施形態を示す落石防護柵における基部の側面図である。 本発明の第一実施形態を示す落石防護柵における基部の正面図である。 本発明の第一実施形態を示す落石防護柵の長手方向を左右にした側面図である。 本発明の第二実施形態を示す落石防護柵の長手方向を左右にした側面図である。 本発明の第二実施形態を示す落石防護柵の図5におけるα部分拡大図である。 本発明の第三実施形態を示す落石防護柵の一部の平面図である。
以下、本発明に係る落石防護柵に関する実施形態について詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するに好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に発明を限定する旨が明記されていない限り、この形態に限定されるものではない。また、説明中の上下方向とは、図2及び図3における上下方向である。なお、数値範囲を示す表現は、上限と下限を含むものである。
〔第一実施形態〕
図1に示すように、落石防護柵は、地面等に設置する基部1と、基部1に挿通する支柱2と、支柱2に渡される防護部3などから構成され、基部1を設置した後に支柱2を基部1に挿通し、そして、その支柱2に防護部3を渡すという順に組み立てられる。
基部1は、長手方向の両端側面1aにおいて、内側に窪んだ溝部11、溝部11の一部を覆って突設された突設部12、及び溝部11より深く内側に穿設された穴部13を有する部材である。また、基部1は、地面等に載置する側である底面1b側から上面1c側に至るまで、側面1a側から視たときに段階的に及び連続して横幅が狭くなり、等脚台形を3個組み合わせたような形状を有し、両端の側面1aの間が長手方向となるように形成されている。基部1により、落石防護柵を作製するときに、地面等に設定したときに、錘として支柱2を挿通するときの土台となり、落石防護柵が完成したときに、山や崖から生じた落石等を食い止める堤防としても機能する。本実施形態では、基部1は側面1a視で複数の等脚台形を組み合わせたような形状を有しているが、他の実施形態において、基部1の重心ができるだけ底面1b側に位置し短手方向から衝撃が加わっても転倒しないような形状であれば、種々の形状とすることができる。
そして、基部1の両端の側面1aには、溝部11が、その側面1aの中央近傍を窪ませて設けられている。溝部11により、支柱2を溝部11に沿わせて突設部12に挿通させ組み立てやすくするとともに、組み立て時に基部1の短手方向に衝撃が加わったときの支柱2を支える支持面となる。とりわけ、複数の基部1を側面1a同士が対向するように連設したときに、支柱2を両側から支えるためにより強固に支柱2を支えることができる。本実施形態において、溝部11は、基部1を柔らかい地面に設置したときにでも支柱2の頂がおおよそ揃えて防護部3を設置しやすくするために、上面1cから底面1b側の途中まで窪んで設けられているが、他の実施形態において、上面1cから底面1bに至るまで窪んで設けることもできる。基部1を設置する地面等が比較的硬ければ、溝部11を上面1cから底面1bに至るまで窪んだ形状にしても、挿通される支柱2は、おおよそ頂が揃い防護部3を調整することなく設置することができるし、さらに、その硬い地面等に支柱2を打ち込み基部1が転倒しないようにすることもできる。また、本実施形態において、溝部11は湾曲した略半円柱状の形状を有しているが、他の実施形態において、支柱1の外形に合わせて支柱を支持しやすいようにする限りにおいて、角柱形状などの形状とすることができる。
そして、基部1の両端の側面1aには、溝部11の一部を覆って突設された突設部12が設けられている。突設部12により、溝部11と突設部12の間に挿通された支柱2を支えることができる。突設部12は、U字状の部材であり、湾曲した部分のみが突設され、他の部分は基部1の内部に埋設されている。また、溝部11の一部と突設部12とで形成される支柱2の挿通箇所は、支柱2の外形よりも一回り又は二回りほど大きく、支柱2を挿通したときに遊びができるようにすることができ、そのとき、とりわけ、複数の基部1を側面1a同士が対向するように連設したときに、一の基部1と他の基部1との間隔を調整することができる。本実施形態においては、円環を半分にしたような形状で突設されているが、他の実施形態において、支柱1の外形に合わせて支柱を支持しやすいようにする限りにおいて、角環を半分にした形状などの形状として突設することができる。また、本実施形態においては、突設部12は、両端の側面1aに上下に二つずつ設けられているが、他の実施形態において、一つ又は上下に三つ以上の複数個を設けることができる
そして、基部1の両端の側面1aには、突設部12を収容可能な大きさで内側に穿設された穴部13が設けられている。穴部13により、とりわけ、複数の基部1を側面1a同士が対向するように連設したときに、一の基部11の側面1aに穿設された穴部13に、他の基部1の側面1aに突設された突設部12を、収納することによって、一の基部1の側面1a側と他の基部1の対向する側面1a側とで支柱2をより緊密に支持することができるため、基部1の短手方向に衝撃が加わったときに支柱2をより安定して支えることができる。本実施形態において、穴部13は、溝部11より深く内側に穿設された形状であるが、他の実施形態において、溝部11よりも相対的に浅く穿つようにして設けることもできる。
そして、貫通孔14が、基部1の底面1b側において短手方向に貫通して穿設されている。貫通孔14により、現場に設置したときに山や崖から流れてくる水などの液体を低地に流すことができ、基部1に加わる負荷を低減することができるとともに、基部1の底面1b側の地面が削られて基部1が転倒することを防止することができる。貫通孔14は、砂や小石などが詰まってしまわない程度の開口を有していることが好ましい。本実施形態において、貫通孔14は、基部1の底面1b側に二つ設けられているが、他の実施形態において、一本又は三つ以上の複数本を設けることができる
さらに、基部1の上面1cには、少なくとも一つの嵌入穴15が穿設されている。嵌入穴15により、とりわけ、複数の基部1を側面1a同士が対向するように連設したときに、防護部3が弛まないように支柱2などに張られた斜設ロープR1を基部1側で固定するための固定具を嵌入することができる。本実施形態において、嵌入穴15は、基部1の上面1c側に二つ設けられているが、他の実施形態において、一個又は三つ以上の複数個を設けることができる。
また、基部1は、上面1c側から視たときに、両端側面1a側の角が湾曲し、又は面取りされ傾斜した形状とすることができる。このような形状とすることにより、異なる基部1の側面1aが互いに対向するときに、短手方向に遊びができるために直線だけでなく折り曲げて複数の基部1を連設することができる。具体的には、図7に示す第三実施形態において、上面1cが、角で面取りされた略矩形状であるので、基部1を複数連設するときには設置する現場の形状に合わせて、長手方向に直線状となるように連設するだけでなく、折れ曲がった複雑な形状となるように設置することができる。
基部1の寸法としては、設置したときの強度と運搬の容易さとの兼ね合いから、両端側面1aの間の長さである長手方向が2000〜3000mm、底面1bの短手方向が450〜650mm、上面1cの短手方向が100〜200mm、底面1bから上面1cに至る高さが700〜1000mmであることが好ましい。
また、基部1は、砂、砂利、セメント、水などが混練され成型されたコンクリート、砂、セメント、水などが混練され成型されたモルタル、鉄など比重が1より重い材料からなっていることが好ましく、運搬の利便性や風雨に晒されても劣化しにくいという長期安定性からコンクリート又はモルタルであることがより好ましい。
支柱2は、溝部11と突設部12の間に挿通され、基部1の底面1bから上面1cに至る高さよりも長い棒状の部材である。支柱2により、基部1の上方に設置する防護部3を固定することができる。支柱2は、溝部11と突設部12の間に挿通されたとき、基部1の上面1cより1〜2mほど上方に突出する高さを有していることが好ましい。本実施形態において、支柱2は円筒状の部材であるが、他の実施形態において、H鋼、鉄筋のような形状の部材とすることができる。
防護部3は、少なくとも一端が支柱2に固定され基部1の長手方向に沿って渡された部材である。防護部3により、基部1だけでは堰き止められない小石や大きな石を堰き止めることができる。図4に示すように、防護部3は、一般的に支柱2間を基部1の長手方向に沿って渡されて、その防護部3の左右両端が支柱2に固定されるが、基部1に1本だけ支柱2を挿通し、他の柱部材との間で防護部3を渡されるときには、防護部3の一端は支柱2に固定されることとなる。また、防護部3は、格子状の網であるが、その目開きは、小石や大きな石などを堰き止められる限りにおいて種々の大きさのものを使用することができる。本実施形態において、防護部3は、複数の線材が格子状に組み合わされた網目形状であるが、他の実施形態において、支柱2間に所定の上下間隔で複数横架された線材や、鉄など高硬度の部材からなる板状部材などとすることができる。
横架部5は、図4に示すように、基部1の両端側面1a側に挿通された2本の支柱2の頂の間をジョイントを介して横架された部材であり、本実施形態では、支柱2と同様に円筒状の棒部材である。横架部5により、基部1及び支柱2とで外枠を形成し、落石の衝撃からも容易に崩壊しない強固な防護柵とすることができる。
そして、図4に示すように、横架部5の下方には、横架部5と平行に2本の支柱2の間に設置された横架ロープR2がジョイントを介して複数横架されている。横架部5により、防護部3を支持し、落石からの衝撃で防護部3が破損することを防止することができる。
また、図4に示すように、基部1、支柱2、横架部5で囲まれ、横架ロープR2で支持される防護部3は、支柱2、横架部5、横架ロープR2と複数のコイルCによって固定される。
次に、本実施形態の落石防護柵の取り付け手順について説明する。まず、山際などの所定の現場に、山際などの縁に沿って予め用意された基部1を設置する。そして、溝部11と突設部12の間に支柱2を挿通する。さらに、支柱2に各ジョイントを取り付けた後に、支柱2の間を横架部5及び横架ロープR2で架ける。そして、防護部3を支柱2、横架部5、横架ロープR2と複数のコイルCによって固定する。このように、基部1を予め準備しておくことによって、作業現場で枠を形成してその中に生コンクリートを流し込んで基礎を形成する方法に比べ、迅速に作業を進めることができ工期を大幅に短縮することができるので、作業に携わる人材の確保が難しかったり、工費を削減するためであったり、大雨や台風の影響で、落石等の危険性が懸念される箇所に早急に応急措置として設置したいなどの要望に応えることできる。
〔第二実施形態〕
落石防護柵の第二実施形態は、多くの部分を第一実施形態と共通する。具体的には、落石防護柵を構成する基部1、支柱2、防護部3、横架部5及び横架ロープR2はそのまま用いられる。図5に示すように、第二実施形態において、一の基部1と他の基部1の側面1a同士が対向するように、それらの長手方向に延ばすように連設して、落石防護柵が形成されている。
このとき、一の基部1における突設部12が、連続して設置された他の基部1における穴部13に収納され、複数の支柱2が、一の基部1における突設部12及び他の基部1における突設部12に共通して挿通されている。これにより、一の基部1と他の基部1との間の空隙を少なくして、支柱2を一の基部1と他の基部1とで支えるようにし、そして、支柱2を一の基部1と他の基部1との連結部材としている。
そして、防護部3が、複数の支柱2の間で第一実施形態と同様に架設されている。図5に示すように、複数の防護部3が面となり落石を堰き止めることができる。
また、図5に示すように、設置した複数の支柱2のうち両側の支柱2には、それぞれの頂にジョイントを介して、斜設ロープR1の一端が固定され、その他端が基部1の嵌入穴15に固設されたアンカーAに固定されている。斜設ロープR1により、支柱2を支えて防護部3が弛まないようにすることができる。本実施形態において、斜設ロープR1は、支柱2と基部1の上面1cに一本ずつ張られているが、他の実施形態において、二本以上の複数本を設けることができる。
さらに、図6に示すように、一の基部1と他の基部1との間の空隙を、石、砂利、セメント、水などが混練された固設剤4が注入され、一の基部1、他の基部1、その間に挿通された支柱2を強固に固定することができる。このように補強することにより、複数の基部1を一の部材とすることができ、落石による衝撃でより崩壊しにくいようにすることができる。本実施形態において、固設剤4は、石、砂利、セメント、水などが混練され時間の経過とともに硬くなる部材であるが、他の実施形態において、弾性ゴムのような基部1に加わった衝撃を吸収するような弾性部材とすることもできる。
なお、本実施形態において、基部1が4つからなる落石防護柵であるが、他の実施形態において、他の複数の基部1を用いて落石防護柵を作製することができる。
次に、本実施形態の落石防護柵の取り付け手順について説明する。まず、山際などの所定の現場に、山際などの縁に沿って予め用意された複数の基部1を側面1a同士が対向するように設置する。そのとき、一の基部1の突設部12が対向する他の基部1の穴部13に収容され、さらに、溝部11と突設部12で形成される支柱2を挿通するそれぞれの部分が上下方向に直線状となるように設置する。そして、それぞれの溝部11と突設部12の間に複数の支柱2をそれぞれ挿通する。さらに、支柱2に各ジョイントを取り付けた後に、支柱2の間を横架部5及び横架ロープR2で架ける。そして、斜設ロープR1の一端を、設置した複数の支柱2のうち長手方向の両側の支柱2のそれぞれの頂に、それぞれの頂きに設けたジョイントを介して固定し、その他端を、基部1の嵌入穴15に固設されたアンカーAに固定する。その後、防護部3を支柱2、横架部5、横架ロープR2と複数のコイルCによって固定する。さらにその後、一の基部1と他の基部1との間の空隙を、砂、セメント、水などが混練されたモルタルである固設剤4で注入し、その空隙に挿通されている支柱2を確実に固定し、さらに、複数の基部1を一の土台となるようにする。このように、実施例1と同様に、基部1を予め準備しておくことによって、作業現場で枠を形成してその中に生コンクリートを流し込んで基礎を形成する方法に比べ、迅速に作業を進めることができ工期を大幅に短縮することができるので、作業に携わる人材の確保が難しかったり、工費を削減するためであったり、大雨や台風の影響で、落石等の危険性が懸念される箇所に早急に応急措置として設置したいなどの要望に応えることできる。
〔第三実施形態〕
落石防護柵の第三実施形態は、第二実施形態の変形例である。具体的には、図7に示すように、第二実施形態と同様に、溝部11の一部と突設部12とで形成される支柱2の挿通箇所は、支柱2の外形よりも一回り又は二回りほど大きく、支柱2を挿通したときに遊びができるようにしている。このため、図7(a)(b)に示すように、複数の基部1を側面1a同士が対向するように連設したときに一の基部1と他の基部1との間隔を調整することができる。そして、第二実施形態とは異なり、図7(c)に示すように、それぞれの基部1を上面1c側から視たときに、両端側面1a側の角が面取りされ傾斜した形状となっており、一の基部1と他の基部1を0〜15°の角度を設けて連設することができる。こうして、基部1を複数連設するときには設置する現場の形状に合わせて、長手方向に直線状となるように連設するだけでなく、折れ曲がった複雑な形状となるように設置することができる。本実施形態の落石防護柵の取り付け手順は、第二実施形態の取付け手順と同様である。
1・・・基部
11・・・溝部
12・・・突設部
13・・・穴部
14・・・貫通孔
15・・・嵌入穴
1a・・・側面
1b・・・底面
1c・・・上面
2・・・支柱
3・・・防護部
4・・・固設剤
5・・・横架部
R1・・・斜設ロープ
R2・・・横架ロープ
C・・・コイル
A・・・アンカー

Claims (6)

  1. 長手方向の両端側面において、内側に窪んだ溝部、前記溝部の一部を覆って突設された突設部及び前記突設部を収容可能な大きさで内側に穿設された穴部を有する基部と、
    前記溝部と前記突設部の間に挿通され、前記基部の底面から上面に至る高さよりも長い棒状の支柱と、
    少なくとも一端が前記支柱に固定され前記基部の長手方向に沿って渡された防護部を備えることを特徴とする落石防護柵。
  2. 前記基部の底面側において短手方向に穿設された貫通孔を有することを特徴とする請求項1に記載の落石防護柵。
  3. 前記基部の長手方向に、前記基部が複数設置され、
    一の前記基部における前記突設部が、連続して設置された他の前記基部における前記穴部に収納され、
    複数の前記支柱が、一の前記基部における前記突設部及び他の前記基部における前記突設部に挿通され、
    前記防護部が、複数の前記支柱の間に架設されていること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の落石防護柵。
  4. 連設された前記基部の前記溝部の間に、それぞれの前記基部を固定する固設剤が注入されていることを特徴とする請求項3に記載の落石防護柵。
  5. 前記基部の前記溝部が、前記上面から前記底面側の途中まで設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の落石防護柵。
  6. 前記基部の前記溝部が、前記上面から前記底面に至るまで設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の落石防護柵。
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