JP2019065537A - 小便器 - Google Patents
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Abstract
Description
このように構成された本発明においては、制御部が、上記検知センサが検知状態となっている間のうち検知状態が終了するまでの所定期間において上記吐水部から吐水を行う第1吐水モードを実行させ、さらに、上記検知センサが使用者の使用を検知しなくなった後に、上記吐水部から吐水を行う第2吐水モードと、を実行させる。このような場合において、制御部は上記第1吐水モードで吐水された水量と上記第2吐水モードで吐水された水量との合計水量が所定水量に到達したときに上記第2吐水モードの実行を終了させる第1制御モードを実行する。よって、本発明によれば、検知状態が終了するまでの時間が長くなり、第1吐水モードにおける吐水水量が多くなる場合においても、第2吐水モードで吐水される水量を抑制することができ、第1吐水モード及び第2吐水モードにおいて吐水される洗浄水量の合計の増加を抑制し、節水化を達成することができる。
このように構成された本発明においては、上記制御部は、上記検知センサが検知状態となってから所定使用時間が経過する前に、検知状態の終了により上記第1吐水モードが終了する場合、上記第2吐水モードにおいて、上記排水トラップ内の尿を吐水された洗浄水によって置換できる第1水量を吐水させる。よって、第1吐水モードが早期に終了する場合であっても、排水トラップ内の尿を吐水された洗浄水によって確実に置換することができる。
このように構成された本発明においては、制御部は、検知センサの検知状態が終了しないことにより第1吐水モードが継続して実行されている状態で、上記検知センサが検知状態となってからの異常判定時間が経過した場合に、上記第1吐水モードの実行を強制終了させる。これにより、検知センサの異常及び使用者の標準的な使用時間を超えるような異常に長い使用態様において、第1吐水モードの実行時間の上限を設定することができ、洗浄水の無駄使いを抑制し、節水化を達成することができる。
このように構成された本発明においては、制御部は、第1吐水モードの実行が強制終了され、検知状態が終了された後、第2吐水モードにおいて、排水トラップ内の尿を吐水された洗浄水によって置換できる第1水量を吐水させる。よって、例えば使用者が検知されてから排尿開始までに比較的長い時間を要し、異常判定時間近くまで排尿していたような場合であっても、排水トラップ内の尿を吐水された洗浄水によって確実に置換することができる。
このように構成された本発明においては、制御部は、第1吐水モードの実行が強制終了され、検知状態が終了された後、第2吐水モードにおいて、排水トラップ内の尿を吐水された洗浄水によって置換できる第1水量よりも少ない吐水量を吐水させる。よって、第1吐水モードが異常判定時間が経過するまで実行され、第1吐水モードの実行時間が長くなる場合においても、第2吐水モードで吐水される水量を抑制することができ、第1吐水モード及び第2吐水モードにおいて吐水される洗浄水量の合計の増加を抑制し、節水化を達成することができる。
このように構成された本発明においては、制御部は、第1吐水モードの実行が強制終了され、検知状態が終了された後、第2吐水モードの実行をキャンセルさせる。よって、第1吐水モードにおいて吐水された水量が、第2水量まで到達し、排水トラップ内の尿を確実に置換することができる。さらに、第1吐水モードが異常判定時間が経過するまで実行され、第1吐水モードの実行時間が長くなる場合においても、第2吐水モードで吐水される水量をなくすことができ、第1吐水モード及び第2吐水モードにおいて吐水される洗浄水量の合計の増加を抑制し、節水化を達成することができる。
このように構成された本発明においては、検知センサは、小便器本体への排尿も検知するドップラー式の検知センサであるため、検知センサは、使用者の有無のみならず尿流を検知することができる。従って、使用者が排尿を行うタイミングをより正確に測定することができ、使用者の排尿開始に合わせて吐水を開始させ、より効率的に節水化を達成することができる。
有機物汚れVは、一般細菌等の細菌Xが増殖する過程で放出するEPS(細胞外多糖類:Extracellular Poly Succharide)を中心としたバイオフィルム、尿中に含まれるタンパク質などが複合して形成される。このような有機物汚れVは配管内のぬめりとして知られ、非常に粘性の高い粘液を形成する。このような有機物汚れVのバイオフィルムは、排水トラップ管路14及び横引配管3等に付着した細菌Xが細胞外に多糖類のポリマーを生成し、これに包まれることで細胞の脱離が抑えられるようになり、発達すると考えられている。
図3に示すように、使用者の排尿時に、比較的高い尿濃度の洗浄水が、排水トラップ管路14内に流入することが、小便器の使用の度に繰り返されることにより、このように発生した尿石Uが排水トラップ管路14上に多く蓄積し、有機物汚れVの厚みを比較的大きくさせる。
図3に示すように、使用者の排尿時に、比較的低い尿濃度の洗浄水が、排水トラップ管路14内に流入することが、小便器の使用の度に繰り返される場合には、比較的少ない尿石Uが排水トラップ管路14上に蓄積するので、有機物汚れVの厚みを抑制できる。毎回の使用者の排尿時における排水トラップ管路14内の洗浄水の尿濃度の差が、使用回数が多くなるごとに、より大きな有機物汚れVの厚みの差となる知見も見出された。
図5〜図8に示すように、小便器1は、吐水された洗浄水によりボウル面を洗浄する小便器である。小便器1は、陶器製の小便器本体である便器本体2と、この便器本体2を洗浄するための洗浄水を自動的に便器本体2に吐水する吐水装置である自動洗浄ユニット4を備えている。
なお、本実施形態の小便器1については、便器本体2の最下部が床面Kから所定距離上方に位置し且つ便器本体2の背面がその背後の壁面Cに沿って取付けられる壁掛け式の小便器について説明するが、便器本体2が床面K上に直接配置される床置き式の小便器であってもよい。
以下、本発明の実施形態において、床面K側を下側とし、小便器1を挟んで床面Kと逆側と上側とし、壁面Cの表側と小便器1を挟んで向かい合う側を前側とし、小便器1の壁面C側を奥側とし、手前側から見て、左側を左側、右側を右側とする。
また、管継手24によって主給水管16から分岐された一方の第1の給水管20には、その内部の給水路(第1の給水路20a)内を通過する洗浄水の流量(瞬間流量)について第1の所定の流量Q1[リットル/分]に調整する第1の流量弁26が設けられている。第1の流量弁26は、第1の給水路20a内を通過する洗浄水の流量を変更できるように形成されていてもよい。
コントローラ46は、さらに、検知センサ44が検知状態となってから所定使用時間Tが経過する前に、検知状態の終了により尿希釈吐水モードが終了する場合、本洗浄吐水モードにおいて、排水トラップ管路14内の尿を吐水された洗浄水によって置換できる第1水量Wを吐水させる第2制御モードを実行させる制御プログラムを備えている。
コントローラ46は、さらに、検知センサ44の検知状態が終了しないことにより尿希釈吐水モードが継続して実行されている状態で、検知センサ44が検知状態となってからの異常判定時間が経過した場合に、尿希釈吐水モードの実行を強制終了させる制御プログラムを備えている。
コントローラ46は、さらに、検知状態が終了した後に行われる本洗浄吐水モードにおいて、排水トラップ管路14内の尿を吐水された洗浄水によって置換できる第1水量よりも少ない吐水量を吐水させる第3制御モードを実行させる制御プログラムを備えている。
ボウル部6の表面には排尿を受けるボウル面48が形成され、ボウル面48は、側面視で概ねJ字形の形状を形成している。ボウル面48は、便器本体2の収納室8の前面7まで延びるように形成されている。
ボウル面48は、その上部から下部まで、前面が使用者に対向するように開いた円弧形状の正面部48aを有している。ボウル面48は、スプレッダ30が設けられている上方領域において、従来のようなボウル面から前方に壁状に突出する側面部が設けられておらず、正面部48aのみから形成されている。このような正面部48aは自身の曲面の接線の垂線が便器本体2の前方に立つ使用者の立ち位置に向かうような前向きの曲面を形成している。即ち、水平断面において、正面部48aはその全ての位置にて水平方向に延びる接線に対する水平方向に延びる垂線が、ボウル面48の左側端部48bと右側端部48cとを結び水平方向に延びる線分と交差する。
ボウル面48は、ボウル面48の左右両側から前方側まで下降しながら延びる棚42を備えている。
まず、図6に示すように、スプレッダ30は、ボウル面48の上方領域における左右方向の中央部に設けられており、スプレッダ30及び検知センサ44の前方側には外装カバー50が取り付けられている。なお、図11に示すスプレッダ30においては、外装カバー50を取り外した状態を示すと共に、スプレッダ30に設けられている検知センサ44等の関連部品については省略して示している。
第1の通水路56の前方側の下流側端部には、第1の吐水部32の一部である第1の吐水口60が形成されている。スプレッダ本体部52の第1の通水路56は、前後方向に延びるように形成されている上流側通水路56aと、この上流側通水路56aの下流側の前端部から下方に向かって流路が拡大するように、正面視で概ね扇形形状に形成されている下流側通水路56bを備えている。これらにより、第1の給水路20aから上流側通水路56a内に供給された洗浄水は、下流側通水路56bを通過し、第1の吐水口60からボウル面48上で左右方向に広がるように第1の所定の流量Q1[リットル/分]の洗浄水B1として吐水されるようになっている。
先ず、図12及び図13を参照して、後述する所定使用時間Tが経過した時刻thで検知センサ44が非検知となる標準的なパターンの小便器の動作(作用)について説明する。
図12は、本発明の一実施形態による小便器において、使用者がこの小便器を使用する使用回毎のコントローラの制御動作を示すフローチャートであり、図13は、本発明の一実施形態における小便器における、所定使用時間Tが経過した時刻thで検知センサ44が非検知となる標準的なパターンにおいて、検知センサの使用者の検知状態、標準的な排尿タイミングモデル、尿希釈吐水モードにおける吐水状態及び本洗浄吐水モードにおける吐水状態の時間変化を示す図である。図12において、Sは各ステップを示している。
なお、S3において、コントローラ46は、時刻t0から所定使用時間Tを経過した場合(時刻thとなった場合)には、想定終了時間R経過後(時刻t2以後)における吐水が想定よりも増大され且つ後述する合計吐水量を抑制する必要があると判断して、S5に進む。
図9及び図11に示すように、コントローラ46は、本洗浄吐水モードの実行により、まず、第1の開閉弁28に制御信号を送信し、第1の開閉弁28を開弁させる。主給水管16の主給水路16aの洗浄水は、管継手24を経て第1の給水路20aのみに流れる。第1の給水路20aに流れた洗浄水B1は、第1の流量弁26を通過し、比較的高い第1の所定の流量Q1[リットル/分]で第1の吐水口60から吐水される(図6参照)。
図14は、本発明の一実施形態における小便器における、所定使用時間Tが経過した時刻thよりも後の時点で検知センサ44が非検知となる検知時間の長いパターンにおいて、検知センサの使用者の検知状態、標準的な排尿タイミングモデル、尿希釈吐水モードにおける吐水状態及び本洗浄吐水モードにおける吐水状態の時間変化を示す図である。
ここで、時刻t2から時刻t3までに、尿希釈吐水モードにおいて吐水された水量[リットル]が、当初予定した水量A2[リットル]よりも多い水量A2’[リットル]まで増加している。尿希釈吐水モードにおいて吐水された水量も、A1+A2’まで増加している。この増加した水量Wk[リットル]は、Wk=Q2×(t3−th)によりもとめられる。Q2は、尿希釈吐水モードにおける吐水流量Q2[リットル/分]である。増加した水量Wkは、Wk=A2’−A2となっている。
コントローラ46は、尿希釈吐水モードにおいて吐水された水量に応じて、本洗浄吐水モードで吐水される水量Wを変更するように第1の開閉弁28を制御する第1制御モードを実行している。この場合には、コントローラ46は、第1制御モードにより、尿希釈吐水モードにおいて吐水された水量A1+A2’と、本洗浄吐水モードで吐水された水量との合計水量が所定水量(例えば1.15リットル)に到達するまで、第1の開閉弁28を一定時間開弁させる。本洗浄吐水モードで吐水される水量が水量W1となると、尿希釈吐水モードの吐水水量(A1+A2)と水量W1との合計水量が所定水量となり本洗浄吐水モードの実行が終了される。水量W1は、W1=W−Wkによってももとめられる。本洗浄吐水モードで吐水される水量W1[リットル]は、当初予定した第1水量Wよりも減少されている。よって、尿希釈吐水モードにおける吐水水量と本洗浄吐水モードにおける吐水水量との合計水量の増大は抑制される。
図15は、本発明の一実施形態における小便器における、所定使用時間Tが経過した時刻thよりも前の時点で検知センサ44が非検知となる検知時間の短いパターンにおいて、検知センサの使用者の検知状態、標準的な排尿タイミングモデル、尿希釈吐水モードにおける吐水状態及び本洗浄吐水モードにおける吐水状態の時間変化を示す図である。
ここで、時刻t2から時刻t3までに、尿希釈吐水モードにおいて吐水された水量[リットル]が、当初予定した水量A2[リットル]よりも少ないA2’’[リットル]まで減少している。
コントローラ46は、尿希釈吐水モードにおいて吐水された水量に応じて、本洗浄吐水モードで吐水される水量を変更させ第1水量Wを吐水するように第1の開閉弁28を制御する。この場合には、コントローラ46は、第2制御モードにより、尿希釈吐水モードにおいて吐水された水量A1+A2’’に応じて、本洗浄吐水モードで吐水される水量を第1水量Wとするように第1の開閉弁28を一定時間開弁させる。本洗浄吐水モードで吐水される第1水量W[リットル]は、例えば0.5リットルであり、当初予定した標準の洗浄水量となっている。このように、コントローラ46は、検知センサ44が検知状態となってから所定使用時間Tが経過する前に、検知状態の終了により尿希釈吐水モードが終了する場合、本洗浄吐水モードにおいて、排水トラップ管路14内の尿を吐水された洗浄水によって置換できると想定される第1水量Wを吐水させる。尿希釈吐水モードが早期に終了する場合に、尿希釈吐水モードによる吐水を節約することができ、さらに、本洗浄吐水モードにおいて、第1水量Wを吐水させることにより、排水トラップ管路14内の尿を吐水された洗浄水によってより確実に置換することができる。また、水量A2’’と第1水量Wとの合計水量を第3水量Pよりも低減させることにより、洗浄水量の合計の増加を抑制し、節水化を達成することができる。
図16は、本発明の一実施形態における小便器における、検知センサの検知状態が終了しないまま異常判定時間が経過するような検知時間の異常に長いパターンにおいて、検知センサの使用者の検知状態、標準的な排尿タイミングモデル、尿希釈吐水モードにおける吐水状態及び本洗浄吐水モードにおける吐水状態の時間変化を示す図である。
コントローラ46は、異常判定時間Sを経過する場合には、検知センサ44の異常及び使用者の標準的な使用時間を超えるような異常に長い使用態様となっていると判断して、尿希釈吐水モードによる吐水を節水化するため、S11に進む。
コントローラ46は、異常判定時間Sを経過していない場合には、検知センサ44は正常に機能しており、使用者が標準的な使用時間を超えるような長い使用態様で便器本体2を使用していると判断して、尿希釈吐水モードによる吐水を継続させるため、S3に戻る。
ここで、時刻t2から時刻t3までに、尿希釈吐水モードにおいて吐水された水量[リットル]が、当初予定した水量A2[リットル]よりも多い水量A2’’’[リットル]まで増加している。尿希釈吐水モードにおいて吐水された水量も、A1+A2’’’まで増加している。この増加した水量Wk’’[リットル]は、Wk’’=Q2×(t3−th)によりもとめられる。Q2は、尿希釈吐水モードにおける吐水流量Q2[リットル/分]である。増加した水量Wk’’は、Wk’’=A2’’’−A2となっている。
コントローラ46は、尿希釈吐水モードにおいて吐水された水量に応じて、本洗浄吐水モードで吐水される水量を変更するように第1の開閉弁28を制御する。この場合には、コントローラ46は、第3制御モードにより、尿希釈吐水モードにおいて吐水された水量A1+A2’’’と、本洗浄吐水モードで吐水された水量との合計水量が所定水量(例えば1.15リットル)に到達するまで、第1の開閉弁28を一定時間開弁させる。本洗浄吐水モードで吐水される水量が水量W2となると、尿希釈吐水モードの吐水水量(A1+A2’’’)と水量W2との合計水量が所定水量となり本洗浄吐水モードの実行が終了される。水量W2は、W2=W−Wk’’によってももとめられる。本洗浄吐水モードで吐水される水量W2[リットル]は、当初予定した第1水量Wよりも減少されている。なお、水量W2は、W−Wk’’の値が所定の最小値を下回る場合には、所定の最小値を水量W2の値としてもよい。
このように、コントローラ46は、検知状態が終了した後に行われる第2吐水モードにおいて、排水トラップ管路14内の尿を吐水された洗浄水によって置換できる第1水量Wよりも少ない吐水量を吐水させる。よって、尿希釈吐水モードが異常判定時間Sが経過する時刻teまで実行され、その実行時間が長くなる場合においても、本洗浄吐水モードで吐水される水量を抑制することができ、尿希釈吐水モード及び本洗浄吐水モードにおいて吐水される洗浄水量の合計の増加を抑制し、節水化を達成することができる。
また、尿希釈吐水モードで想定終了時間Rが経過した後に吐水された水量A2’’’と本洗浄吐水モードで吐水された水量W2との合計水量が第3水量P以上となるため、排水トラップ管路14内の尿を吐水された洗浄水によって確実に置換することができる。
図17は、本発明の一実施形態の第1変形例における小便器における、検知センサの検知状態が終了しないまま異常判定時間が経過するような検知時間の異常に長いパターンにおいて、検知センサの使用者の検知状態、標準的な排尿タイミングモデル、尿希釈吐水モードにおける吐水状態及び本洗浄吐水モードにおける吐水状態の時間変化を示す図である。
この小便器の第1変形例においては、異常判定時間が経過した場合に、コントローラ46が、本洗浄吐水モードで吐水される水量を水量W2とするように第1の開閉弁28を一定時間開弁させていた制御に代えて、異常判定時間が経過した場合に、コントローラ46が、本洗浄吐水モードで吐水される水量を第1水量Wとするように第1の開閉弁28を一定時間開弁させる点のみが異なる。
このような動作を実現するため、第1変形例におけるコントローラ46は、本洗浄吐水モードにおいて第1水量よりも少ない吐水量を吐水させる制御プログラムに代わり、本洗浄吐水モードにおいて、第1水量を吐水させる第4制御モードを実行させる制御プログラムを備えている。
コントローラ46は、尿希釈吐水モードにおいて吐水された水量に応じて、本洗浄吐水モードで吐水される水量を変更するように第1の開閉弁28を制御する。この場合には、コントローラ46は、第4制御モードにより、尿希釈吐水モードにおいて吐水された水量A1+A2’’’に応じて、本洗浄吐水モードで吐水される水量を第1水量Wとするように第1の開閉弁28を一定時間開弁させる。第1水量Wは、排水トラップ管路14内の尿を吐水された洗浄水によって置換できる水量である。このように、コントローラ46は、本洗浄吐水モードで吐水される水量を第1水量Wとすることにより、例えば使用者が検知されてから排尿開始までに比較的長い時間を要し、異常判定時間近くまで排尿していたような場合であっても、排水トラップ管路14内の尿を吐水された洗浄水によってより確実に置換することができる。排水トラップ管路14内の尿濃度を確実に低減することができる。
図18は、本発明の一実施形態の第2変形例における小便器における、検知センサの検知状態が終了しないまま異常判定時間が経過するような検知時間の異常に長いパターンにおいて、検知センサの使用者の検知状態、標準的な排尿タイミングモデル、尿希釈吐水モードにおける吐水状態及び本洗浄吐水モードにおける吐水状態の時間変化を示す図である。
この小便器の第2変形例においては、異常判定時間が経過した場合に、コントローラ46が、本洗浄吐水モードで吐水される水量を水量W2とするように第1の開閉弁28を一定時間開弁させていた制御に代えて、異常判定時間が経過した場合に、コントローラ46が、本洗浄吐水モードの実行をキャンセルさせるように第1の開閉弁28を閉弁させたままとする点のみが異なる。
このような動作を実現するため、第2変形例におけるコントローラ46は、本洗浄吐水モードにおいて第1水量よりも少ない吐水量を吐水させる制御プログラムに代わり、コントローラ46は、本洗浄吐水モードの実行をキャンセルさせる第5制御モードを実行させる制御プログラムを備え、コントローラ46は、異常判定時間を、尿希釈吐水モードにおいて吐水された水量が第2水量まで到達する時間として設定している。
コントローラ46は、尿希釈吐水モードにおいて吐水された水量A1+A2’’’に応じて、本洗浄吐水モードで吐水される水量を0リットルに変更するように第1の開閉弁28を制御する。この場合には、コントローラ46は、第5制御モードにより、尿希釈吐水モードにおいて吐水された水量A1+A2’’’に応じて、本洗浄吐水モードでの吐水をキャンセルするように第1の開閉弁28を閉弁させたままとする。
2 便器本体
3 横引配管
4 自動洗浄ユニット
6 ボウル部
7 前面
8 収納室
10 排水口
12 目皿
14 排水トラップ管路
14a 下降管路
14b 管路
14c 上昇管路
14d 共通壁
14e 前後方向の幅
14f 前後方向の幅
14g 上端部の幅
15 排水ソケット
16 主給水管
16a 主給水路
18 止水栓
20 第1の給水管
20a 第1の給水路
22 第2の給水管
22a 第2の給水路
24 管継手
26 第1の流量弁
28 第1の開閉弁
30 スプレッダ
32 第1の吐水部
34 第2の流量弁
36 第2の開閉弁
38 第2の吐水部
40 逆止弁
42 棚
43 電解除菌水ユニット
44 検知センサ
46 コントローラ
48 ボウル面
48a 正面部
48b 左側端部
48c 右側端部
48d 上端
50 外装カバー
52 スプレッダ本体部
52a 取付穴
54 ノズル部材
56 第1の通水路
56a 上流側通水路
56b 下流側通水路
58 第2の通水路
60 第1の吐水口
62 取付部
64 ノズル部
68 通水路
72 通水路
76 第2の吐水口
A1 水量
A2 水量
B1 洗浄水
B2 洗浄水
C 壁面
D 左右方向中心線
K 床面
P 第3水量
Q1 流量
Q2 流量
R 想定終了時間
S 異常判定時間
T 所定使用時間
t0 時刻
t1 時刻
t2 時刻
t3 時刻
t4 時刻
te 時刻
th 時刻
U 尿石
W 第1水量
W1 水量
W2 水量
Wk 水量
X 細菌
Y 環境領域
Z ウレアーゼ酵素
Claims (7)
- 吐水された洗浄水によりボウル面を洗浄する小便器であって、
排尿を受ける上記ボウル面を形成し、その底部に排水口を形成するボウル部と、
上記ボウル部の上記排水口と連通する排水トラップと、を備えた小便器本体と、
上記ボウル面に洗浄水を吐水する吐水部と、
上記小便器本体を使用する使用者の有無を検知する検知センサと、
上記吐水部への給水路を開閉する弁装置と、
上記吐水部による洗浄水の吐水を制御する制御部と、を備え、
上記制御部は、
上記検知センサが検知状態となっている間のうち検知状態が終了するまでの所定期間において上記吐水部から吐水を行う第1吐水モードと、
上記検知センサの検知状態が終了した後に、上記吐水部から吐水を行う第2吐水モードと、を実行し、
上記制御部は、上記第1吐水モードで吐水された水量と上記第2吐水モードで吐水された水量との合計水量が所定水量に到達したときに上記第2吐水モードの実行を終了させる第1制御モードを実行することを特徴とする小便器。 - 上記制御部は、上記検知センサが検知状態となってから所定使用時間が経過する前に、検知状態の終了により上記第1吐水モードが終了する場合、上記第2吐水モードにおいて、上記排水トラップ内の尿を吐水された洗浄水によって置換できる第1水量を吐水させる、請求項1に記載の小便器。
- 上記制御部は、上記検知センサの検知状態が終了しないことにより上記第1吐水モードが継続して実行されている状態で、上記検知センサが検知状態となってからの異常判定時間が経過した場合に、上記第1吐水モードの実行を強制終了させる、請求項1又は2に記載の小便器。
- 上記制御部は、検知状態が終了した後に行われる上記第2吐水モードにおいて、上記排水トラップ内の尿を吐水された洗浄水によって置換できる第1水量を吐水させる、請求項3に記載の小便器。
- 上記制御部は、検知状態が終了した後に行われる上記第2吐水モードにおいて、上記排水トラップ内の尿を吐水された洗浄水によって置換できる第1水量よりも少ない吐水量を吐水させる、請求項3に記載の小便器。
- 上記異常判定時間は、上記第1吐水モードにおいて吐水された水量が第2水量まで到達する時間として設定され、
上記制御部は、検知状態が終了した後に行われる上記第2吐水モードの実行をキャンセルさせる、請求項3に記載の小便器。 - 上記検知センサは、上記小便器本体への排尿も検知するドップラー式の検知センサである、請求項1乃至6の何れか1項に記載の小便器。
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- 2017-09-29 JP JP2017191068A patent/JP7011217B2/ja active Active
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JP7306126B2 (ja) | 2019-07-18 | 2023-07-11 | Toto株式会社 | 小便器および小便器システム |
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