JP2019064616A - 積層剥離容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】外層体と内層体との間に向けた気道を確保しつつネックリングの強度の確保が可能な積層剥離容器を提供する。【解決手段】円筒状の口部11と可撓性を有する胴部13とを備えた外層体10と、外層体10の内側に剥離可能に積層されて内容物の収容空間20aを形成する減容変形自在の内層体20とを有し、口部11に打栓により吐出キャップを装着して使用される積層剥離容器1であって、口部11に、外層体10と内層体20との間に外気を導入するための外気導入孔11eと、吐出キャップを打栓する際に支持具に支持されるネックリング11cと、が設けられており、外層体10が低密度ポリエチレンを主材とした材料で形成されており、口部11の重量をw(g)、口部11の表面積をS(cm2)とし、w/S=A(g/cm2)としたとき、0.085<A<0.115を満たしていることを特徴とする積層剥離容器1。【選択図】図1

Description

本発明は、外層体の内側に内層体が剥離可能に積層されてなる二重構造の積層剥離容器に関する。
従来、化粧水等の化粧料、シャンプー、リンス、液体石鹸等のトイレタリー、水、酒、醤油等の食品、あるいは薬品などを内容物として収容する容器として、外層体の内側に内層体が剥離可能に積層されてなる二重構造の積層剥離容器が知られている。
例えば特許文献1には、外層体を形成する合成樹脂材料の層の内側に内層体を形成する合成樹脂材料の層が積層された積層パリソンを、金型を用いてブロー成形する押出しブロー成形により、円筒状の口部と可撓性を有する胴部とを備えた外層体と、外層体の内側に剥離可能に積層されて内容物の収容空間を形成する減容変形自在の内層体とを有するとともに外層体と内層体との間に外気を導入するための外気導入孔を口部に備えた構成に形成され、逆止弁を備えた吐出キャップを口部に装着して使用される積層剥離容器が記載されている。
このような構成の積層剥離容器では、胴部をスクイズ(押圧)して内容物を吐出キャップを通して外部に吐出させた後、胴部のスクイズを解除すると、吐出キャップの逆止弁により吐出口から内層体の内部への外気の流入が阻止されるとともに外気導入孔を通して外層体と内層体の間の空間に外気が導入されるので、内層体を減容変形させたまま外層体のみを元の形状に復元させることができる。したがって、内層体の内部の内容物を外気と置換させることなく吐出させることで内層体の内部に残った内容物を空気と接触し難くして、その劣化や変質を抑制することができる。
特開2012−76758号公報
上記従来の積層剥離容器においては、吐出キャップが不正に開封されることを防止するために、吐出キャップを打栓により口部に装着するようにしている。そのため、口部には、吐出キャップを打栓する際に支持具によって支持される支持面を下面に備えたネックリングが設けられている。
一方、積層剥離容器としては、内容物を吐出する際の胴部のスクイズ性を高めるために、比較的柔らかい低密度ポリエチレンを主材とした材料で外層体を形成したものがある。この場合、吐出キャップを打栓する際にネックリングが変形等して支持具から脱落してしまうことを防止するために、ネックリングの強度を所定以上の強度に確保する必要がある。
しかし、押出しブロー成形により形成される積層剥離容器では、ネックリングの強度を高めるために当該ネックリングの厚みを厚く形成しようとすると、口部の全体の重量も大きくなるので、ネックリングの強度を確保するために口部の重量を大きくすると、口部の肉厚が厚くなり過ぎ、ピンを用いたパンチ加工によって口部に外気導入孔を形成する際に、ピンによって外層体を貫いて内層体を十分に突くことができなくなって、外層体と内層体との間に向けた気道を確保することが困難になってしまう虞がある。また、口部の重量を大きくし過ぎると、口部の成形時に肉下がりが生じて、口部にパンチ加工を行うことができなくなってしまう虞もある。そのため、外層体と内層体との間に向けた気道を確保しつつネックリングの強度を十分に確保することが困難であるという問題点があった。
本発明は、このような点を解決することを課題とするものであり、その目的は、外層体と内層体との間に向けた気道を確保しつつネックリングの強度の確保が可能な積層剥離容器を提供することにある。
本発明の積層剥離容器は、円筒状の口部と可撓性を有する胴部とを備えた外層体と、該外層体の内側に剥離可能に積層されて内容物の収容空間を形成する減容変形自在の内層体とを有し、前記口部に打栓により吐出キャップを装着して使用される積層剥離容器であって、前記口部に、前記外層体と前記内層体との間に外気を導入するための外気導入孔と、前記吐出キャップを打栓する際に支持具に支持されるネックリングと、が設けられており、前記外層体が低密度ポリエチレンを主材とした材料で形成されており、前記口部の重量をw(g)、前記口部の表面積をS(cm)とし、w/S=A(g/cm)としたとき、0.085<A<0.115を満たしていることを特徴とする。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記口部に、前記吐出キャップにアンダーカット係合して該吐出キャップを抜け止め保持する保持突起が設けられているのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記口部の表面積が27cm〜42cmの範囲内であるのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、前記口部の内径が17mm〜24mmの範囲内であるのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、内容量が200ml〜600mlの範囲内であるのが好ましい。
本発明の積層剥離容器は、上記構成において、押出しブロー成形により形成されているのが好ましい。
本発明によれば、外層体と内層体との間に向けた気道を確保しつつネックリングの強度の確保が可能な積層剥離容器を提供することができる。
本発明の一実施の形態で積層剥離容器の正面図である。 (a)〜(c)は、それぞれ発明の効果を確認するための試験に用いた積層剥離容器の口部の形状を示す正面図である。 口部の単位表面積当たりの重量とネックリングの強度との関係を示す散布図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示す本発明の一実施の形態である積層剥離容器1は、例えば化粧水等の化粧料、シャンプー、リンス、液体石鹸等のトイレタリー、水、酒、醤油等の食品、あるいは薬品などを内容物として収容する用途に用いることができるものである。
積層剥離容器1は、外層体10と、外層体10の内側に剥離可能に積層された内層体20とを有している。すなわち、積層剥離容器1は外層体10と内層体20とを有する二重構造となっている。
積層剥離容器1は、外層体10を形成する合成樹脂材料の層の内側に内層体20を形成する合成樹脂材料の層が積層された積層パリソンを共押出しにより形成し、当該積層パリソンを、金型を用いてブロー成形する押出しブロー成形により形成されている。
外層体10は積層剥離容器1の外殻を構成する部分であり、低密度ポリエチレン(LDPE)を主材とした材料で形成されている。外層体10は、低密度ポリエチレンのみを材料として形成されていてもよく、主材である低密度ポリエチレンに他の材料ないし添加剤等を混合した材料で形成されていてもよい。
外層体10は、口部11と、口部11に肩部12を介して連なる胴部13と、胴部13の下端に連なる底部14とを有するボトル形状となっている。
口部11は円筒状となっており、その図1中において上側から下側に向けて順に連ねて、先端部11A、パンチ部11B及びネックリング部11Cを有している。
先端部11Aは、上端側に向けて段差状に縮径する形状を有し、その上端に口部11の開口を有している。
パンチ部11Bは先端部11Aよりも僅かに大径に形成されており、その外周面には一対の保持突起11aが一体に設けられている。一対の保持突起11aは、それぞれ口部11の周方向に沿って延びる円弧状の凸リブとなっており、口部11の軸心を挟んで互いに対称に配置されている。
ネックリング部11Cは保持突起11aと同程度の外径を有する環状の台座11bを有しており、台座11bの下端側には台座11bよりもさらに大径のネックリング11cが一体に設けられている。ネックリング11cは、口部11の全周に亘って断続的に延びる環状突起として構成されており、その胴部13の側を向く下面は口部11の軸方向に垂直な支持面11dとなっている。
積層剥離容器1は、口部11に吐出キャップ(不図示)を打栓により装着して使用される。吐出キャップの口部11への打栓は、ネックリング11cの支持面11dを、例えばフォーク状とされる支持具(不図示)で支持した状態で、口部11に吐出キャップを押し込み、吐出キャップの内周面に設けられた突起部分を口部11の保持突起11aにアンダーカット係合させることで行われる。打栓後の吐出キャップは、突起部分が保持突起11aにアンダーカット係合することにより、口部11に対して抜け止め保持されて口部11に固定された状態とされる。吐出キャップとしては、例えば有頂筒状の形状を有し、頂壁に内容物の吐出口を備えるとともに吐出口に吐出用逆止弁を備えた構成のものを用いることができる。
なお、吐出キャップが口部11に装着されると、吐出キャップの周壁の下端側における内周面が台座11bの外周面に全周に亘って弾性的に当接して、吐出キャップの下端が気密に密封される。
口部11のパンチ部11Bには、外層体10と内層体20との間に外気を導入するための外気導入孔11eが設けられている。本実施の形態では、一対の保持突起11aの周方向両端部の間に、それぞれ1つ合計2つの外気導入孔11eが設けられている。図1においては、一方の外気導入孔11eのみを示すが、図示される外気導入孔11eに対して口部11の軸心を挟んだ反対側にもう1つの外気導入孔11eが設けられている。それぞれの外気導入孔11eは、口部11を径方向に貫通し、外層体10と内層体20との間を積層剥離容器1の外部に連通させている。外気導入孔11eは、ピンにより口部11を径方向に打ち抜くパンチ加工によって形成されている。
本実施の形態では、口部11に2つの外気導入孔11eを設けるようにしているが、これに限らず、例えば口部11に1つの外気導入孔11eのみを設けた構成とするなど、外気導入孔11eの数は種々変更可能である。
吐出キャップとしては、外気導入孔11eを外部に連通するための開孔を備えるとともに当該開孔を開閉する外気用逆止弁を備えたものを用いることができる。
胴部13は円筒状となっており、その下端は底部14によって閉塞されている。胴部13は可撓性を有しており、使用者に手でスクイズ(押圧)されることにより内容積を減少させるように凹んだ形状に変形することができる。また、胴部13は、スクイズが解除されると元の形状に復元するようになっている。
外気導入孔11eの下方側には、外気導入孔11eと胴部13との間に気道を確保し易くするために、肩部12から胴部13にかけて上下方向に延びる4本の凹リブ15が設けられている。図1には一方の外気導入孔11eに対応した4本の凹リブ15のみを示すが、これらの凹リブ15の口部11の軸心を挟んだ反対側には他方の外気導入孔11eに対応した4本の凹リブが設けられている。なお、凹リブ15を設けない構成とすることもできる。
底部14は上記の通り胴部13の下端に連なって当該胴部13の下端を閉塞している。底部14は、押出しブロー成形の際に金型により食い切られて形成されるピンチオフ部14aを有し、当該ピンチオフ部14aにおいて外層体10及び内層体20の下端は通気性を有さないように密封されている。
内層体20は、例えばナイロン樹脂やEVOH樹脂(エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂)などの合成樹脂材料により薄い袋状に形成されており、その内側は内容物の収容空間20aとなっている。内層体20は、その開口端を口部11の開口端に一致させ、外層体10の内面全面に当該内面に対して剥離可能に積層されている。内層体20は、薄い袋状に形成されているので、減容変形自在すなわちその内容積を減少させるように変形自在である。
このような構成の積層剥離容器1は、内層体20の内部に内容物を収容し、口部11に吐出キャップを打栓により装着した状態で、胴部13をスクイズして凹んだ形状に変形させることにより、内層体20の内部に収容されている内容物を口部11から押し出して吐出キャップから外部に吐出させることができる。このように、積層剥離容器1は、胴部13をスクイズすることにより内容物を吐出させるスクイズタイプのものとなっている。
一方、胴部13のスクイズを解除すると、吐出キャップの吐出用逆止弁により吐出口から内層体20の内部への外気の流入が阻止されるとともに外気導入孔11eを通して外層体10と内層体20の間に外気が導入され、内層体20が減容変形したまま外層体10のみが元の形状に復元する。したがって、内層体20の内部の内容物を外気と置換させることなく吐出させて、内層体20の内部に残った内容物の劣化や変質を抑制することができる。
詳細は図示しないが、外層体10と内層体20の間に、押出しブロー成形により生じるパーティングラインに沿って、口部11から底部14にまで延びる2本の帯状の接着層を設けて、軸心を挟んだ両側において外層体10と内層体20とを互いに接着した構成とすることもできる。接着層を設けることで、内層体20の潰れ変形を好適に制御して、内容物の残量を低減することができる。この場合、一対の接着層により外層体10と内層体20との間の空間が2つに分割されるので、これら2つの空間に対応した一対の外気導入孔11eが口部11に設けられることになる。なお、接着帯は、例えばパーティングラインを挟むように、両側に2本ずつ設けてもよい。
本実施の形態の積層剥離容器1では、口部11は、口部11の重量をw(g)、口部11の表面積をS(cm)とし、w/S=A(g/cm)としたとき、0.085<A<0.115を満たす構成とされている。すなわち、口部11は、当該口部11の単位表面積当たりの重量であるAが、0.085<A<0.115を満たす構成とされている。
ここで、口部11の重量wとは、口部11の図1におけるネックリング11cの下端から上端までの部分の重量、すなわち先端部11A、パンチ部11B及びネックリング部11Cの合計の重量である。また、口部11の表面積とは、口部11の図1におけるネックリング11cの下端から上端までの部分すなわち先端部11A、パンチ部11B及びネックリング部11Cにおける、径方向外側を向く外表面、径方向内側を向く内表面、上端面等を含んだ全表面の面積である。
外層体10が低密度ポリエチレンを主材とした材料で形成された積層剥離容器1において、外層体10の口部11を、上記数値範囲を満たす構成とすることにより、口部11に設けられるネックリング11cを、吐出キャップを打栓する際に支持具から脱落しない程度の強度を有するものとしつつ、外気導入孔11eを外層体10と内層体20との間に向けた気道を確実に確保可能なものとすることができる。
すなわち、外層体10が低密度ポリエチレンを主材とした材料で形成された積層剥離容器1において、外層体10の口部11を、上記数値範囲を満たす構成とすることにより、当該積層剥離容器1を押出しブロー成形によって形成する際に、口部11の肉厚をネックリング11cが所望の強度を有することとなる厚みとしつつ、口部11のパンチ部11Bの肉厚が厚くなり過ぎることを防止して、口部11のパンチ部11Bに外気導入孔11eを形成するためのパンチ加工を行う際に、ピンによりパンチ部11Bにおける外層体10を確実に貫くことができるようにすることができる。これにより、ネックリング11cの強度を所望の強度に確保しつつ、パンチ加工により口部11のパンチ部11Bに容易かつ確実に外気導入孔11eを形成することができる。また、口部11の重量を過度に大きくすることなくネックリング11cの強度を確保することができるので、積層剥離容器1を押出しブロー成形する際に、口部11に肉下がりが生じることを防止して、外気導入孔11eを形成するためのパンチ加工を容易かつ確実に行うことができる。
本実施の形態の積層剥離容器1では、口部11を、その表面積が27cm〜42cmの範囲内となる構成とするのが好ましい。このような構成とすることで、上記した効果をさらに確実に発揮することができる。
また、本実施の形態の積層剥離容器1では、口部11を、その内径が17mm〜24mmの範囲内となる構成とするのが好ましい。このような構成とすることで、上記した効果をさらに確実に発揮することができる。
さらに、本実施の形態では、積層剥離容器1の内容量を200ml〜600mlの範囲内とするのが好ましい。このような構成とすることで、上記した効果をさらに確実に発揮することができる。
また、本実施の形態の積層剥離容器1では、パンチ部11Bとネックリング部11Cとを合わせた重量を2.6g〜3.4gとするのが好ましい。このような構成とすることで、上記した効果をさらに確実に発揮することができる。
本発明の効果を確認するために、それぞれ図2(a)に示す形状の口部を有するとともに当該口部の重量が相違する複数の積層剥離容器と、それぞれ図2(b)に示す形状の口部を有するとともに当該口部の重量が相違する複数の積層剥離容器と、それぞれ図2(c)に示す形状の口部を有するとともに当該口部の重量が相違する複数の積層剥離容器とを用意した。
図2(a)に示す積層剥離容器は、内容量が200ml、口部の内径D1が17.2mm、口部のアンダーカット径D2が24.7mm、口部の台座径D3が25.2mm、口部のネックリング径D4が28.2mm、口部のネックリング部の高さh1が6.0mm、口部のパンチ部の高さh2が8.0mm、口部の先端部の高さh3が7.0mm、口部の全体の高さHが21.0mm、表面積が27.14cmのものである。
図2(b)に示す積層剥離容器は、内容量が450ml、口部の内径D1が24.0mm、口部のアンダーカット径D2が31.5mm、口部の台座径D3が32.0mm、口部のネックリング径D4が35.0mm、口部のネックリング部の高さh1が6.0mm、口部のパンチ部の高さh2が8.0mm、口部の先端部の高さh3が7.0mm、口部の全体の高さHが21.0mm、表面積が37.94cmのものである。
図2(c)に示す積層剥離容器は、内容量が450mlまたは600ml、口部の内径D1が24.0mm、口部のアンダーカット径D2が31.7mm、口部の台座径D3が32.2mm、口部のネックリング径D4が35.3mm、口部のネックリング部の高さh1が5.7mm、口部のパンチ部の高さh2が10.8mm、口部の先端部の高さh3が7.0mm、口部の全体の高さHが23.5mm、表面積が41.11cmのものである。
これらの積層剥離容器について、ネックリングの強度を測定する試験と、外気導入孔を形成するためのパンチ加工の加工性の良否を確認する試験を行い、これらの試験結果から、上記した口部の単位表面積当たりの重量A(g/cm)とネックリングの強度(N)との関係、及び、上記した口部の単位表面積当たりの重量A(g/cm)とパンチ加工性との関係を確認した。図2(a)、図2(b)及び図2(c)に示す積層剥離容器についての口部の単位表面積当たりの重量Aとネックリングの強度との関係を示す散布図を図3に示す。また、図2(a)に示す積層剥離容器についての評価結果を表1に示し、図2(b)及び図2(c)に示す積層剥離容器についての評価結果を表2に示す。
なお、表1において、図3に示す試験結果に基づき、ネックリングの強度が500N以下の場合にはネックリングの強度が口部に吐出キャップを打栓するのに適した強度に達していないと判断して口部の打栓適正を×の評価とし、ネックリングの強度が500Nより大きい場合にはネックリングの強度が口部に吐出キャップを打栓するのに適した強度に達していると判断して口部の打栓適正を○の評価とした。このとき、ネックリングの強度は、打栓強度に対して2倍以上の安全率を確保して評価を行った。また、パンチ加工性は、パンチ部に気道を確実に確保することが可能な外気導入孔を形成することができた場合にはパンチ加工性を○の評価とし、できなかった場合にはパンチ加工性を×の評価とした。
Figure 2019064616
Figure 2019064616
表1から、図2(a)に示す形状の口部を有する積層剥離容器では、口部の単位表面積当たりの重量Aが0.115未満の場合にパンチ加工性が確保され、口部の単位表面積当たりの重量Aが0.085より大きい場合に打栓適正が確保されることが解る。また、表2から、図2(b)及び図2(c)に示す形状の口部を有する積層剥離容器では、口部の単位表面積当たりの重量Aが0.117未満の場合にパンチ加工性が確保され、口部の単位表面積当たりの重量Aが0.083より大きい場合に打栓適正が確保されることが解る。以上の結果から、外層体が低密度ポリエチレンを主材とした材料で形成された積層剥離容器において、口部を、その口部の単位表面積当たりの重量Aが0.085<A<0.115を満たす構成とすることにより、当該積層剥離容器を、外層体と内層体との間に向けた気道を確保しつつネックリングの強度の確保が可能な構成とすることができることが確認できた。すなわち、口部の重量及び表面積をどの程度とすれば、当該口部を、外層体と内層体との間に向けた気道を確保しつつネックリングの強度を確保することができる構成とすることができるかが明らかになった。
なお、口部の重量が軽すぎると、パンチ加工の際にピンが内層体を突き破る虞があり、パンチ加工性が低下することになるが、上記した0.085<A<0.115の範囲内では、このような問題も生じない。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、積層剥離容器1は、肩部12がなだらかに傾斜するボトル形状に形成されているが、当該形状は種々変更可能である。
また、口部の形状ないし大きさは、吐出キャップを打栓により装着することができるものであれば、種々変更可能である。
1 積層剥離容器
10 外層体
11 口部
11A 先端部
11B パンチ部
11C ネックリング部
11a 保持突起
11b 台座
11c ネックリング
11d 支持面
11e 外気導入孔
12 肩部
13 胴部
14 底部
14a ピンチオフ部
15 凹リブ
20 内層体
20a 収容空間

Claims (6)

  1. 円筒状の口部と可撓性を有する胴部とを備えた外層体と、該外層体の内側に剥離可能に積層されて内容物の収容空間を形成する減容変形自在の内層体とを有し、前記口部に打栓により吐出キャップを装着して使用される積層剥離容器であって、
    前記口部に、
    前記外層体と前記内層体との間に外気を導入するための外気導入孔と、
    前記吐出キャップを打栓する際に支持具に支持されるネックリングと、が設けられており、
    前記外層体が低密度ポリエチレンを主材とした材料で形成されており、
    前記口部の重量をw(g)、前記口部の表面積をS(cm)とし、w/S=A(g/cm)としたとき、0.085<A<0.115を満たしていることを特徴とする積層剥離容器。
  2. 前記口部に、前記吐出キャップにアンダーカット係合して該吐出キャップを抜け止め保持する保持突起が設けられている、請求項1に記載の積層剥離容器。
  3. 前記口部の表面積が27cm〜42cmの範囲内である、請求項1または2に記載の積層剥離容器。
  4. 前記口部の内径が17mm〜24mmの範囲内である、請求項1〜3の何れか1項に記載の積層剥離容器。
  5. 内容量が200ml〜600mlの範囲内である、請求項1〜4の何れか1項に記載の積層剥離容器。
  6. 押出しブロー成形により形成されている、請求項1〜5の何れか1項に記載の積層剥離容器。
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WO2021210381A1 (ja) * 2020-04-13 2021-10-21 エスコ株式会社 積層剥離容器入り化粧料

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