JP2019064385A - アンダランプロテクタ用ステー部材 - Google Patents

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センティビナーヤガム チャンドラセカラン
Senthivinayagam Chandrasekaran
センティビナーヤガム チャンドラセカラン
ナビーン チンチャリ
Navin Chinchari
ナビーン チンチャリ
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【課題】簡単な構造で、アンダランプロテクタの耐ローリング性の向上が図れるアンダランプロテクタ用ステー部材を提供する。【解決手段】アンダランプロテクタ5の内面に締結される締結プレート15と、締結プレートをアンダランプロテクタに固定する固定部25,29と、一端部がサイドフレームに接続され、他端部が締結プレートと直交するよう接続され、サイドフレーム3と締結プレートを連結する連結プレート11と、連結プレートと締結プレートの固定部よりも車高方向上方の領域との間に有し、締結プレートと対向する第1補強プレート34aと、第1補強プレートと締結プレート間の車高方向と直交する方向に延在する第2および第3補強プレート34b,34cとを含み、連結プレートを底面、締結プレート、第1、第2および第3補強プレートを内側面とする箱型形状の補強部33とを含む。【選択図】図3

Description

本発明は、アンダランプロテクタをサイドフレームに固定するアンダランプロテクタ用ステー部材に関する。
大型バスやトラック車両といった車高の高い車両には、シャーシフレームと路面との間へ乗用車等の潜り込みを防止するため、サイドフレームの前後端部にアンダランプロテクタが装着される。
こうしたアンダランプロテクタは、特許文献1にも開示されているように専用のステー部材を用いて、車両のサイドフレームの端部に固定される。
特開2010−132059号公報
こうしたアンダランプロテクタを取り付けるステー部材では、ステー部材の軽量化やアンダランプロテクタ据付形態のバリエーションを増やすため、アンダランプロテクタの耐ローリング性(アンダランプロテクタの車体内側への変位を抑える)が求められている。
そこで、本発明の目的は、簡単な構造で、アンダランプロテクタの耐ローリング性の向上が図れるアンダランプロテクタ用ステー部材を提供することにある。
本発明は、以下の適用例として実現することができる。本適用例に係るアンダランプロテクタ用ステー部材は、車両用のアンダランプロテクタをサイドフレームに固定するステー部材であって、アンダランプロテクタの車両の中心側に面する内面に締結される締結プレートと、締結プレートに配置され、締結プレートをアンダランプロテクタに固定する固定部と、一方の端部がサイドフレームのウェブ面に接続され、他方の端部が締結プレートと直交するように締結プレートと接続されることにより、サイドフレームと締結プレートとを連結する連結プレートと、連結プレートと、締結プレートの固定部よりも車高方向上方の領域との間に設けられる補強部であって、締結プレートと対向する位置に設けられる第1補強プレートと、第1補強プレートと締結プレートとの間に設けられ、車高方向と直交する方向に延在する第2および第3補強プレートと、を含み、連結プレートを底面とし、前記締結プレート、前記第1、第2および第3補強プレートを内側面とする箱型形状を有する補強部と、を含むものとした。
すなわち、アンダランプロテクタは、サイドフレームに固定される連結プレート、同連結プレートに組み付く締結プレート、アンダランプロテクタが固定される締結プレート上方と連結プレートとの間に組み付く箱型形状の補強部を組み合わせた軽量なプレート構造のステー部材によって、車体のサイドフレームに固定される。
ステー部材においては、サイドフレームと路面との間で乗用車等の潜り込みが生じた場合、アンダランププロテクタに加わる衝撃荷重は、締結プレート、連結プレートで受け止められ、乗用車等の潜り込みが抑えられる。
このときステー部材は、衝撃荷重により、車体側へ曲がる。すなわちアンダランププロテクタは車体側へローリングするが、曲がりが生じやすい連結プレートの部分、すなわちアンダランプロテクタとサイドフレームとの間の部分は、高い剛性強度をもたらす箱型形状の補強部で補強されているから、連結プレートに生ずる曲げモーメントは抑えられ、ステー部材の曲がりは抑えられる。
したがって、ステー部材の曲がりが生じやすい連結プレートの上部に箱型形状の補強部を設けるという構造だけで、アンダランプロテクタの耐ローリング性の向上を図ることができる。しかも、箱型形状の補強部は、プレート部材を組み合わせた構造なので、簡単である。
そのうえ、箱型形状の補強部により、ステー部材の、水平方向周り(ねじり方向)に対する剛性強度(ねじり強度)も高められる。これにより、アンダランプロテクタから水平方向の応力が入力した場合におけるアンダランプロテクタの変形量の抑制が図れる。このため、アンダランプロテクタの耐ローリング性の向上と併せて、アンダランプロテクタの車両に対する据付位置のバリエーション、例えばアンダランプロテクタの車両前後方向位置(水平方向)の変更の自由度が増す。つまり、バリエーションの向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る態様となる、ステー部材にてアンダランプロテクタが組み付けられた車両の前端部を示す側面図。 同じく斜視図。 図2中の矢視Aから見たステー部材の斜視図。 図2中の矢視Bから見たステー部材の斜視図。 図2中の矢視Cから見たときのアンダランプロテクタおよびステー部材の裏面図。
以下、本発明を図1〜図5に示す一実施形態にもとづいて説明する。
図1および図2は、例えばトラック等の商用車(車両)の前部の下部構造をそれぞれ示している。ちなみに、図2中のX方向は車両前後方向を示し、Y方向は車両幅方向を示している。
車両の下部構造は、下部構造のフレームをなすシャーシフレーム1を備えている。同シャーシフレーム1は、車両前後方向に延びる一対のサイドフレーム3を有して構成される。ちなみにサイドフレーム3は、上下方向に延びるウェブ3aと同ウェブ3aの端部に形成された一対のフランジ3bとを有した略断面C形の部材から構成される。このシャーシフレーム1の車両前部にキャビン4(図1に一部だけ図示)やパワーユニット(図示しない)が搭載され、車両後部に荷箱(図示しない)が搭載され、車両前後部に車輪2が設けられる。
サイドフレーム3の車両方向の前端部や後端部には、シャーシフレーム1と路面γとの間へ乗用車等の潜り込みを防止するアンダランプロテクタ5が設けられる(車両前部しか図示せず)。
さらに述べるとアンダランプロテクタ5は、例えば、車両の車幅方向に沿って延びる筒形部品から構成され、このようなアンダランプロテクタ5の車幅方向両側の、車両側(車両中心側)に面する面が、それぞれ一対のステー部材7a,7bを介して、サイドフレーム3の端部に固定される。
車両前部のアンダランプロテクタ5を固定する専用(アンダランプロテクタ用)のステー部材7a,7bには、アンダランプロテクタ5の耐ローリング性能を高める構造が採用されている。ちなみにアンダランプロテクタ5の両側を固定する一対のステー部材7a,7bの構造は、いずれも同じなので、ここでは片側、例えばステー部材7aの構造についてだけ説明する。
図3は、このステー部材7aを図2中の矢視Aから見た図を示し、図4は、ステー部材7aを矢視Bから見た図を示し、図5は、ステー部材7aを矢視Cから見た図を示している。
すなわち、図3および図4に示されるようにステー部材7aは、サイドフレーム3の前端部のウェブ面3cに組み付く連結プレート11を有している。連結プレート11は、上端部(一端部)にサイドフレーム3のウェブ面3cと重なり合ってサイドフレーム3の下方(車高方向)へ延びる主壁部11aと、主壁部11aの車両前後方向から車幅方向へ延びる副壁部11bとを有した板金部品で構成される。
この板金部品のうち、サイドフレーム3のウェブ面3cと重なり合う主壁部分は、サイドフレーム取付用の取付座13となる。この取付座13が、ボルト部材14にて、サイドフレーム3のウェブ面3cに接続される。板金部品の下端側は、サイドフレーム3下からアンダランプロテクタ5の取付高さまで延びていて、取付高さに配置される下端部分を、後述する締結プレート15が組み付く組付部17としている。ちなみに、サイドフレーム3下から組付部17までの中間部分は、アンダランプロテクタ5の取付高さ位置まで導くガイド部をなす。
締結プレート15は、例えば車幅方向に延びるプレート部材から構成される。この締結プレート15の車幅方向中間の板面が、連結プレート11の組付部17に接続(例えば溶接)され、締結プレート15を連結プレート11と直交する方向(車幅方向)に組み付けている。つまり、連結プレート11にて、サイドフレーム3と締結プレート15とを連結している。この締結プレート15にてアンダランプロテクタ5が組み付く固定座23を形成している。
固定座23の板面には、連結プレート11を挟んで車幅方向両側に、それぞれ上下一対のボルト孔25(4個)が形成される。このボルト孔25に挿通されるボルト部材29にて、固定座23の前面、すなわち車両前部側に臨む面に、アンダランプロテクタ5が組み付けられる。
すなわち、アンダランプロテクタ5の車幅方向両側の前面部分には、例えばアンダランプロテクタ5の高さ方向のセンター(中心)を挟んだ上下両側に、それぞれ通孔27(ナット部材付)が形成される(図5中に破線で図示)。通孔27は、いずれも固定座23(締結プレート15)のボルト孔25と対応して配置される。
これにより、アンダランプロテクタ5は、ボルト孔25を通じてボルト部材29を、ナット部材が付いた通孔27へねじ込むことによって、固定座23(締結プレート15)に締結(固定)される。つまり、ボルト孔25、ボルト部材29は、本願の固定部をなす。
また締結プレート15の裏面側(車体内方)には、図3および図4に示されるようにステー部材7aを補強するための各種補強構造が設けられている。
例えば締結プレート15の裏面側のうち、締結プレート15から車幅方向外側へ張り出る固定座部分23aの裏面の上段と下段には、連結プレート11との間に跨るよう上下一対のプレート31が設けられる。
また締結プレート15から車幅方向内側へ張り出る固定座部分23bの上側には、箱型構造の補強部33が設けられている。補強部33は、連結プレート11と、固定座部分23bと、その固定座部分23b上方の領域となるサイドフレーム3のフランジ3bで囲まれる領域(本願の連結プレートと固定部より車高方向上方と間の領域に相当)を埋めるよう設けられる。
この補強部33は、締結プレート15の上部側を上方に延長させたプレート部分15a(締結プレートの一部)、同プレート部分15aと対向する位置に設けた第1補強プレート34aと、第1補強プレート34aとプレート部分15a(締結プレート15)間の車高方向と直交する方向に平行に延在する第2および第3補強プレート34b、34cとを含む。これらプレート相互は連結される。プレート部分15a、各プレート34a〜34cは、連結プレート11の主壁部11aに固定される。すなわち補強部33は、連結プレート11と締結プレート15との間に、車幅方向内側に面する一面が開口した箱型形状の構造物を構成してなる。
つまり、箱型形状の補強部33は、連結プレート11を底面とし、締結プレート15、第1、第2および第3補強プレート34a〜34cを内側面とした構造物から構成される。ちなみに本実施形態には、略直方体状の構造物が用いられている。
箱型形状の補強部33は、製造しやすいよう、締結プレート15の上部から延長したパネルを利用したり曲成したりして、内側面をなすプレート部分15a、第1補強プレート34a、第2補強プレート34bまでを一体にし、残る第3補強プレート34cには別体のパネル部材とした構成が用いられている。もちろん、他の構造でも構わない。
特に補強部33の上部側に位置する第2補強プレート34bは、サイドフレーム3のフランジ3bと重なり合うように配置され、補強部33全体をサイドフレーム3の直下に配置させている。この箱型形状の補強部33によって、変形が生じやすいサイドフレーム3直下付近のステー部材7a部分(ガイド部)が効果的に補強される。
ちなみに、図3に示されるように固定座23裏面の中段(通孔25の上下間)のコーナー部には、補強リブ35が設けてある。
つぎに、ステー部材7a,7bの作用について説明する。
シャーシフレーム1の前端部と路面γとの間へ乗用車等の潜り込みが生じるとする。すると、シャーシフレーム1から下方へ突き出ているアンダランプロテクタ5に衝撃荷重が加わる。
衝撃荷重は、図2中の「P1」に示されるようにステー部材7a,7bの車幅方向外側から入力されたり、同じく「P2」に示されるようにステー部材7a,7bの付近から入力されたり、同じく「P3」に示されるようにステー部材7a,7bの間から入力される。
すると、ステー部材7a,7bの固定座23(締結プレート15)は、加わる衝撃荷重P1〜P3を受け止める。これにより、ステー部材7a,7bは、加わる衝撃荷重P1〜P3により、図1中の二点鎖線に示されるように車体側へ曲がる。すなわちアンダランプロテクタ5は、車体側へローリングするが、同アンダランプロテクタ5のローリングは、ステー部材7a,7bの各部がもたらす剛性強度によって抑えられる。これにより、乗用車等の潜り込みは抑えられる。このステー部材7a,7bの曲がりに抗する特性を耐ローリング性という。
このとき衝撃荷重P1〜P3により、車体側へ曲がるステー部材7a,7bは、曲がりが生じやすい連結プレート11の上部分、すなわちアンダランプロテクタ5とサイドレール3との間の部分が、高い剛性強度をもたらす箱型形状の補強部33で補強されているから、連結プレート11に生ずる曲げモーメントは抑えられ、ステー部材7a,7bの曲がりは抑えられる。
したがって、ステー部材7a、7bにおいて曲がりが生じやすい連結プレート11の上部に箱型形状の補強部33を設けるという簡単な構造だけで、アンダランプロテクタ5の耐ローリング性の向上を図ることができる。しかも、箱型形状の補強部33は、プレート部分15a,各補強プレート34a〜34cを組み合わせた構造なので、簡単かつ軽量である。
そのうえ、ステー部材7a,7bは、箱型形状の補強部33により、ねじれ剛性、すなわち図2に示されるようなステー部材7a,7bの中央を通る鉛直方向の中心線ηを中心とした矢印fで示される水平方向周り(ねじり方向)に対する剛性強度も高めることができる。
これにより、アンダランプロテクタ5から水平方向の応力が入力した場合におけるアンダランプロテクタ5の変形量の抑制が図れるので、アンダランプロテクタ5の耐ローリング性の向上と併せて、一層、アンダランプロテクタ5の車両に対する据付位置のバリエーションを増すことができる。例えばバリエーションには、アンダランプロテクタ5を車両前後方向位置(水平方向)へずらす自由度を増やせることが挙げられる。
すなわち、アンダランプロテクタ5の前後方向位置は、図1のようにアンダランプロテクタ5の曲げを含んだ所定の法規値L内で定められるので、アンダランプロテクタ5のローリング量が減少する分、自由度が増し、その分、アンダランプロテクタ5の据付形態を増加させることができる。
なお、本発明は、上述した一実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々可変して実施しても構わない。
3 サイドフレーム
5 アンダランプロテクタ
7a,7b ステー部材
11 連結プレート
15 締結プレート
25,29 通孔、ボルト部材(固定部)
33 補強部
34a 第1補強プレート
34b 第2補強プレート
34c 第3補強プレート

Claims (1)

  1. 車両用のアンダランプロテクタをサイドフレームに固定するステー部材であって、
    前記アンダランプロテクタの車両の中心側に面する内面に締結される締結プレートと、
    前記締結プレートに配置され、前記締結プレートを前記アンダランプロテクタに固定する固定部と、
    一方の端部が前記サイドフレームのウェブ面に接続され、他方の端部が前記締結プレートと直交するように前記締結プレートと接続されることにより、前記サイドフレームと前記締結プレートとを連結する連結プレートと、
    前記連結プレートと、前記締結プレートの前記固定部よりも車高方向上方の領域との間に設けられる補強部であって、前記締結プレートと対向する位置に設けられる第1補強プレートと、前記第1補強プレートと前記締結プレートとの間に設けられ、車高方向と直交する方向に延在する第2および第3補強プレートと、を含み、前記連結プレートを底面とし、前記締結プレート、前記第1、第2および第3補強プレートを内側面とする箱型形状を有する補強部と、
    を含むことを特徴とするアンダランプロテクタ用ステー部材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021133746A (ja) * 2020-02-25 2021-09-13 いすゞ自動車株式会社 アンダランプロテクタブラケット及びアンダランプロテクタ取付構造

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