JP2019063779A - 被膜形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】彩り豊かな美観性を呈する被膜を効率的に形成できる方法を提供する。【解決手段】本発明では、壁面に対し、下塗材及び上塗材を順に塗付する。下塗材としては、アクリル樹脂エマルションの固形分100重量部に対し、着色顔料を3〜300重量部、粒径45μm以上の粉粒体を10〜500重量部含み、上記アクリル樹脂エマルションは、アルキル部分に炭素数3以上のアルキル主鎖を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルを、樹脂構成成分中に20重量%以上含むものを使用する。上塗材としては、液状またはゲル状の色粒が水性媒体に分散してなるものを使用する。【選択図】なし

Description

本発明は、新規な被膜形成方法に関するものである。
従来、建築物や土木構造物等の壁面においては、その表面保護、美観性向上等の目的で種々の上塗材によってコーティングが行われている。この中でも、液状またはゲル状の色粒が水性媒体に分散してなる上塗材は、彩り豊かな被膜が形成できることから、高い美観性が求められる用途等で用いられている。
このような被膜を形成する方法として、例えば特許文献1(特開2004−277653号公報)には、エナメル塗料からなる下地層上に、着色粒子を1〜60重量%含む上塗材で被膜を形成する方法が記載されている。
特開2004−277653号公報
しかしながら、上述のような方法では、その形成被膜において着色粒子(色粒)がまばらな状態となりやすく、美観性が不十分となるおそれがある。これに対し、着色粒子間の隙間を少なくするには、上塗材の塗付け量を多くする手段が考えられ、具体的には、1回当たりの塗付け量を多くする手段、あるいは、塗付け回数を多くする手段等が挙げられる。ところが、前者では、壁面に被着した上塗材が、塗付け時ないし乾燥時において自重を支えきれず、着色粒子が下方にずれて偏り等を生じ、美観性が損われるおそれがある。また、後者では、塗付けと乾燥を多数回繰り返すため、工期が煩雑化・長期化することとなる。
本発明は、このような点に鑑みなされたものであり、彩り豊かな美観性を呈する被膜を効率的に形成できる方法を提供することを目的とするものである。
このような課題を解決するために本発明者は、鋭意検討の結果、特定の下塗材を採用した被膜形成方法に想到し、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明は以下の特徴を有するものである。
1.壁面に対し、下塗材及び上塗材を順に塗付する被膜形成方法であって、
上記下塗材は、アクリル樹脂エマルションの固形分100重量部に対し、着色顔料を3〜300重量部、粒径45μm以上の粉粒体を10〜500重量部含み、
上記アクリル樹脂エマルションは、炭素数3以上のアルキル主鎖を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルを、樹脂構成成分中に20重量%以上含むものであり、
上記上塗材は、液状またはゲル状の色粒が水性媒体に分散してなるものである
ことを特徴とする被膜形成方法。
2.上記アクリル樹脂エマルションは、シリコーン樹脂を含むものであることを特徴とする1.記載の被膜形成方法。
3.上記粒径45μm以上の粉粒体は、その総量中に、粒径106〜300μmの粉粒体を50重量%以上含むものであることを特徴とする1.または2.に記載の被膜形成方法。
本発明によれば、彩り豊かな美観性を呈する被膜を効率的に形成することができる。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
本発明は、壁面に対し、それぞれ特定の下塗材及び上塗材を順に塗付する被膜形成方法である。
[壁面]
本発明で塗装対象となる被塗面は、建築物、土木構造物等の壁面であり、壁面を構成する基材としては、例えば、コンクリート、モルタル、あるいは、セメントボード、押出成形板、スレート板、PC板、ALC板、繊維強化セメント板、金属系サイディングボード、窯業系サイディングボード、セラミック板、珪酸カルシウム板、石膏ボード、プラスチックボード、硬質木片セメント板、塩ビ押出サイディングボード、合板等の各種板状基材等が挙げられる。これらは、何らかの表面処理(フィラー処理、パテ処理、サーフェーサー処理、シーラー処理等)が施されたもの、あるいは既に塗膜が形成されたものや、壁紙が貼り付けられたもの等であってもよい。また、壁面が複数の板状基材で構成される場合は、板状基材どうしの継ぎ目には、好ましくはシーリング材等が充填される。
[下塗材]
本発明における下塗材は、特定のアクリル樹脂エマルション、着色顔料、及び特定の粉粒体を必須成分として含むものである。本発明では、このような下塗材を用いることにより、次工程の上塗材を安定的かつ十分に被着させ、優れた美観性の被膜を効率的に得ることが可能となる。具体的には、上塗材の塗装において、1回当たりの塗付け量を十分に確保することができ、上塗材の塗付時ないし乾燥時における色粒の下方への偏り等も十分に抑制することができる。これにより、上塗材の塗付け回数を少なくしても(好ましくは1〜2回)、彩り豊かな美観性を呈する被膜を得ることができる。このような効果には、下塗材における特定アクリル樹脂エマルション、特定粉粒体等が大きく寄与しているものと考えられる。
下塗材におけるアクリル樹脂エマルション(以下「(A)成分」ともいう)は、樹脂構成成分として、炭素数3以上のアルキル主鎖を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(p)(以下「(p)成分」ともいう)を含むものである。なお、本発明では、アクリル酸アルキルエステルとメタクリル酸アルキルエステルとを併せて(メタ)アクリル酸アルキルエステルと表記している。
(p)成分は、アルキル部分に炭素数3以上のアルキル主鎖を有する。このアルキル主鎖は直鎖状であり、環状を除く。(p)成分のアルキル部分は、このようなアルキル主鎖を有する限り、種々の側鎖(例えば、アルキル主鎖よりも少ない炭素数のアルキル基等)を有するものであってもよい。(p)成分としては、例えば、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸1−エチルプロピル、(メタ)アクリル酸t−ペンチル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸2−メチルブチル、(メタ)アクリル酸イソペンチル、(メタ)アクリル酸3−メチルブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルブチル、(メタ)アクリル酸n−ペンチル、(メタ)アクリル酸2−メチルペンチル、(メタ)アクリル酸4−メチルペンチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−ヘプチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸n−ノニル、(メタ)アクリル酸n−デシル、(メタ)アクリル酸n−ウンデシル、(メタ)アクリル酸n−ラウリル等が挙げられる。これらは、1種または2種以上で使用できる。これらの中でも、(p)成分としては、アルキル部分に炭素数4以上(より好ましくは4以上8以下)のアルキル主鎖を有するものが好適である。
(p)成分は、(A)成分の樹脂構成成分中に20重量%以上(好ましくは25〜70重量%、より好ましくは30〜60重量%)含まれる。(p)成分がこのような比率で含まれることにより、次工程の上塗材を安定的かつ十分に被着させ、美観性を高めることが可能となる。(p)成分の比率が上記値に満たない場合は、このような効果が得られ難くなる。なお、本発明において、「α〜β」は「α以上β以下」と同義である。
(A)成分は、樹脂構成成分として、(p)成分以外のモノマー(以下「(q)成分」ともいう)を含むことができる。(q)成分としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、あるいは、カルボキシル基含有モノマー、アミノ基含有モノマー、ピリジン系モノマー、水酸基含有モノマー、ニトリル基含有モノマー、アミド基含有モノマー、エポキシ基含有モノマー、カルボニル基含有モノマー、アルコキシシリル基含有モノマー、芳香族モノマー等が挙げられる。これらは、1種または2種以上で使用できる。これら(q)の構成比率は、(A)成分の樹脂構成成分中に、好ましくは80重量%以下(より好ましくは10〜75重量%、より好ましくは15〜70重量%)である。
(A)成分としては、シリコーン樹脂を含むものが使用できる。このような(A)成分としては、(A)成分のエマルション粒子中にシリコーン樹脂を含む形態のものが使用できる。シリコーン樹脂は、エマルション粒子内において、アクリル樹脂と混在する状態であってもよいし、アクリル樹脂と化学的に結合した状態であってもよい。このようなシリコーン樹脂を含む(A)成分の使用は、本発明の効果向上の点で好適であり、上塗材塗付時(特にローラー塗り時等)の作業性向上、仕上り性向上等にも寄与する。
シリコーン樹脂(以下「(s)成分」ともいう)は、例えば、シロキサン化合物、アルコキシシラン化合物等のシリコーン成分を重合して得ることができる。シロキサン化合物としては、例えば、環状シロキサン化合物、直鎖状シロキサン化合物、分岐状シロキサン化合物等が挙げられる。このうち、環状シロキサン化合物としては、例えば、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。アルコキシシラン化合物としては、分子中に1個以上のアルコキシル基を有するシラン化合物が使用でき、例えばテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン等の他、ビニルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤等が挙げられる。これらは、1種または2種以上で使用できる。(s)成分は、(A)成分の樹脂構成成分中に、好ましくは0.5〜30重量%(より好ましくは1〜25重量%)含まれる。
(A)成分は、例えば、(p)成分及び必要に応じ(q)成分を含むモノマー群を乳化重合すること等によって製造できる。(s)成分を含む(A)成分は、例えば、(s)成分の存在下、(p)成分及び必要に応じ(q)成分を含むモノマー群を乳化重合すること等によって製造できる。乳化重合においては、公知の方法を採用することができる。
着色顔料(以下「(B)成分」ともいう)は、下塗材に色彩、隠ぺい性等を付与する成分である。(B)成分としては、例えば、酸化第二鉄(弁柄)、黄色酸化鉄、群青、コバルトグリーン等の無機有彩色顔料;アゾ系、ナフトール系、ピラゾロン系、アントラキノン系、ペリレン系、キナクリドン系、ジスアゾ系、イソインドリノン系、ベンゾイミダゾール系、フタロシアニン系、キノフタロン系等の有機有彩色顔料;カーボンブラック、鉄‐マンガン複合酸化物、鉄‐銅‐マンガン複合酸化物、鉄‐クロム‐コバルト複合酸化物、銅‐クロム複合酸化物、銅‐マンガン‐クロム複合酸化物、黒色酸化鉄等の黒色顔料;酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナ等の白色顔料;その他パール顔料、アルミニウム顔料、光輝性顔料、蓄光顔料、蛍光顔料等が挙げられる。これらは1種または2種以上で使用できる。(B)成分の平均粒子径は、好ましくは1μm以下、より好ましくは0.01〜0.9μmである。
(B)成分は、(A)成分の固形分100重量部に対し3〜300重量部(好ましくは5〜250重量部)含まれる。(B)成分がこのような比率であれば、下塗材を所望の色彩に着色することができ、美観性等を高めることができる。(B)成分の比率が上記値に満たない場合は、このような効果が得られ難くなる。(B)成分の比率が上記値を超える場合は、上塗材塗付時(特にローラー塗り時等)の作業性に支障をきたすおそれがあり、下塗材被膜に割れ等が生じるおそれもある。
本発明における下塗材は、粒径45μm以上の粉粒体(以下「(C)成分」ともいう)を含む。(C)成分としては、例えば、寒水石、珪藻土、珪砂、砂利、ガラスビーズ、樹脂ビーズ、金属粒、または岩石、ガラス、陶磁器、貝殻、焼結体、コンクリート、モルタル、プラスチック、ゴム等の破砕品等が挙げられる。これらは着色が施されたものであってもよい。これらは1種または2種以上で使用できる。(C)成分の粒径の上限は、好ましくは1000μm(より好ましくは850μm、さらに好ましくは600μm)である。(C)成分の粒径が上記値に満たない場合は、上塗材を安定的かつ十分に被着させることが困難となる。
(C)成分としては、粒径106〜300μmの粉粒体を、(C)成分総量中に50重量%以上(より好ましくは60重量%以上、さらに好ましくは70重量%以上)含む態様が好適である。このような態様は、本発明の効果向上の点でいっそう好ましいものである。なお、(C)成分の粒径は、JIS Z8801−1:2000に規定される金属製網ふるいを用いてふるい分けを行うことにより測定できる。
(C)成分は、(A)成分の固形分100重量部に対し10〜500重量部(好ましくは30〜300重量部、より好ましくは50〜200重量部)含まれる。(C)成分がこのような比率であれば、次工程の上塗材を安定的かつ十分に被着させ、優れた美観性の被膜を効率的に得ることが可能となる。(C)成分の比率が上記値に満たない場合は、このような効果が得られ難くなる。(C)成分の比率が上記値を超える場合は、上塗材の仕上り性に支障をきたすおそれがあり、下塗材被膜に割れ等が生じるおそれもある。
下塗材は、上述の成分の他に、各種添加剤等を含むことができる。このような添加剤としては、例えば、顔料分散剤、乳化剤、増粘剤、造膜助剤、レベリング剤、カップリング剤、湿潤剤、可塑剤、凍結防止剤、pH調整剤、乾燥調整剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、抗菌剤、消泡剤、吸着剤、脱臭剤、繊維類、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、触媒、架橋剤等が挙げられる。また、本発明の効果を著しく阻害しない限り、上記(A)成分以外の樹脂エマルションや、上記(C)成分以外の粉粒体(例えば粒径45μm未満の粉粒体、体質顔料等)を含むものであってもよい。
下塗材は、(A)成分を含むため、媒体として水を含む。すなわち、下塗材は水性の材料である。媒体には、水の他に、必要に応じ水溶性溶剤が含まれていてもよい。水溶性溶剤としては、例えば、アルコール類、グリコール類、グリコールエーテル類等が挙げられる。
[上塗材]
本発明における上塗材は、液状またはゲル状の色粒が水性媒体に分散してなるものである。このような上塗材としては、例えばJIS K5667:2003に規定される材料等が使用でき、上塗材を構成する色粒と水性媒体との組み合わせ(色粒/水性媒体)によって、水中油型(O/W型)、または水中水型(W/W型)に分類される。本発明では、水中水型(W/W型)の上塗材が好適である。色粒と水性媒体との重量比率(色粒:水性媒体)は、好ましくは1:99〜80:20(より好ましくは10:90〜75:25、さらに好ましくは30:70〜70:30)である。
上塗材における色粒は、樹脂と着色顔料、及び必要に応じ各種添加剤等を含む着色材が、水性媒体中に、液状またはゲル状の状態にて粒状に分散されたものである。着色材中の樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル酢酸ビニル樹脂、アクリルウレタン樹脂、アクリルシリコン樹脂、フッ素樹脂、ポリビニルアルコール、バイオガム、ガラクトマンナン誘導体、アルギン酸誘導体、セルロース誘導体等が挙げられる。このような樹脂が、水溶性樹脂及び/または水分散性樹脂(樹脂エマルション)の形態であることにより、着色材を水性媒体に分散させると水中水型(W/W型)の上塗材となる。
着色材における着色顔料としては、例えば、上記下塗材における(B)成分と同様のものが挙げられ、これらの1種または2種以上が使用できる。
着色材を水性媒体中に粒状に分散させる方法は特に限定されず、公知の方法を採用することができる。具体的には、分散安定剤等を含む水性媒体に、着色材を分散させる方法等を採用することができる。分散安定剤は、着色材を粒状に安定化させる成分であり、樹脂や着色材の種類等に応じて選定することができる。分散安定剤の具体例としては、例えば、マグネシウム塩類、カルシウム塩類、バリウム塩類、アルミニウム塩類、ナトリウム塩類、カリウム塩類、ホウ酸塩類、リン酸塩類等が挙げられる。この他、分散安定剤として、例えば、水溶性高分子類、粘土類等を使用することもできる。水性媒体は、上述と同様の樹脂(水溶性樹脂、樹脂エマルション等)を含むこともできる。
着色材、水性媒体においては、公知の添加剤を適宜使用することができる。このような添加剤としては、例えば、体質顔料、骨材、充填剤、艶消し剤、繊維類、ゲル形成剤、顔料分散剤、乳化剤、増粘剤、造膜助剤、レベリング剤、カップリング剤、湿潤剤、可塑剤、凍結防止剤、pH調整剤、乾燥調整剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、抗菌剤、消泡剤、吸着剤、脱臭剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、触媒、架橋剤等が挙げられる。
色粒の粒径や形状は、適宜設定することができる。具体的には、製造時における攪拌羽根の形状、攪拌槽に対する攪拌羽根の大きさや位置、攪拌羽根の回転速度、着色材の粘性、分散安定剤の添加方法や濃度、水性媒体の粘性等を適宜選択・調整すればよい。色粒の粒径は、好ましくは0.01〜10mm(より好ましくは0.1〜8mm)である。
[被膜形成方法]
本発明では、壁面に対し、下塗材及び上塗材を順に塗付する。
下塗材の塗装前には、必要に応じ、壁面(基材、シーリング材等)の表面処理を行うことができる。表面処理としては、例えば、フィラー処理、パテ処理、サーフェーサー処理、シーラー処理等が挙げられる。
下塗材の塗付方法としては、例えば、スプレー塗り、ローラー塗り、こて塗り、刷毛塗り等を採用することができる。
下塗材は、1回ないし複数回塗付することができる。下塗材の塗り回数は、好ましくは1回または2回である。下塗材の塗付け量は、1回当たり好ましくは0.05〜1kg/m、より好ましくは0.1〜0.8kg/mである。下塗材をこのような条件で塗付することにより、上塗材の塗付に適した下塗材被膜が形成でき、本発明の効果が得られやすくなる。
下塗材の塗付時には水等の希釈剤を混合して粘性を適宜調製することもできる。希釈割合は、好ましくは0〜20重量%である。塗装に供する下塗材の粘度は、好ましくは3〜30Pa・s(より好ましくは4〜20Pa・s)であり、チクソトロピーインデックスは、好ましくは2〜9(さらに好ましくは3〜8)である。なお、ここで言う粘度、チクソトロピーインデックスは、測定機器としてBH型粘度計を使用して得られる値(測定温度23℃)である。粘度は、回転数を20rpmとした場合の測定値である。チクソトロピーインデックスは、回転数2rpmにおける測定値を、回転数20rpmにおける測定値で除した値である。
下塗材の乾燥は、好ましくは常温(0〜40℃)で行えばよい。下塗材を複数回塗付する場合は、先の下塗材の被膜が乾燥した後、後の下塗材を塗付することが望ましい。
本発明では、上記下塗材の被膜の表面に、上塗材を塗付する。上塗材は、下塗材の被膜が乾燥した後に塗付することが望ましい。
上塗材の塗付方法としては、例えば、スプレー塗り、ローラー塗り、刷毛塗り等を採用することができる。本発明では、ローラー塗りを採用した場合、ローラーの滑り(ローラーが回転しにくくなり、被塗面でローラーが滑る状態)等が抑制され、上塗材を満遍なく塗付することができ、色粒の偏り、ムラ等が抑えられ、効率的である。ローラーとしては、例えば、多孔質ローラー、スポンジ質ローラー等が使用できる。
上塗材は、1回ないし複数回塗付することができる。本発明では、特定下塗材を用いることから、比較的少ない塗り回数(1回または2回)で美観性に優れた仕上りを得ることができ、効率的である。
上塗材の塗付け量は、1回当たり好ましくは0.2kg/m以上、より好ましくは0.3kg/m以上、さらに好ましくは0.4kg/m以上である。上塗材の塗付け量の下限が上記値であることにより、比較的少ない塗り回数で、彩り豊かな美観性を呈する被膜が形成できる。上塗材の塗付け量の上限は、1回当たり好ましくは1.5kg/m以下、より好ましくは1.2kg/m以下である。上塗材の塗付け量の上限が上記値であることにより、上塗材の塗付時ないし乾燥時における色粒の下方への偏り等を十分に抑制することができる。
上塗材の塗付時には水等の希釈剤を混合して粘性を適宜調製することもできる。希釈割合は、好ましくは0〜10重量%である。塗装に供する上塗材の粘度は、好ましくは3〜30Pa・s(より好ましくは4〜20Pa・s)であり、チクソトロピーインデックスは、好ましくは2〜9(さらに好ましくは3〜8)である。
上塗材の乾燥は、好ましくは常温(0〜40℃)で行えばよい。上塗材を複数回塗付する場合は、先の上塗材の被膜が乾燥した後、後の上塗材を塗付することが望ましい。
本発明では、上記上塗材の被膜の表面に、クリアコート材を塗付することができる。クリアコート材は、上塗材の被膜が乾燥した後に塗付することが望ましい。
クリアコート材としては、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、アクリルシリコン樹脂、フッ素樹脂等、またはこれらの複合樹脂、あるいはコロイダルシリカ等を含むものが使用できる。これらは架橋反応性を有するものであってもよいし、目的に応じ、例えば、親水化剤、撥水剤等を含むものであってもよい。クリアコート材としては、水性の材料が好適である。クリアコート材は、上塗材被膜が視認できる限り、着色されたものも使用でき、また光輝性顔料等を含むものも使用できる。
クリアコート材の塗付方法としては、例えば、スプレー塗り、ローラー塗り、刷毛塗り等を採用することができる。クリアコート材の塗付け量は、好ましくは0.03〜0.5kg/m、より好ましくは0.05〜0.4kg/mである。クリアコート材は、1回で塗付してもよいし、複数回に分けて塗付することもできる。クリアコート材の乾燥は、好ましくは常温(0〜40℃)で行えばよい。
以下に実施例及び比較例を示して、本発明の特徴をより明確にする。
(下塗材の製造)
表1に示す重量部にて、各原料を常法により混合・攪拌することによって、各下塗材を製造した。原料としては下記のものを使用した。なお、アクリル樹脂エマルションに関し、樹脂構成成分中の(p)成分、(q)成分、(s)成分の重量比率は、それぞれ「p比率」、「q比率」、「s比率」と表記している。
・樹脂1:アクリル樹脂エマルション(メタクリル酸メチル・メタクリル酸t−ブチル・アクリル酸n−ブチル・アクリル酸2−エチルヘキシル・メタクリル酸の乳化重合体、p比率:42重量%、q比率:58重量%、平均粒子径:140nm、固形分:50重量%、媒体:水)
・樹脂2:アクリル樹脂エマルション(メタクリル酸メチル・メタクリル酸t−ブチル・アクリル酸n−ブチル・アクリル酸2−エチルヘキシル・メタクリル酸の乳化重合体、p比率:34重量%、q比率:66重量%、平均粒子径:140nm、固形分:50重量%、媒体:水)
・樹脂3:アクリル樹脂エマルション(メタクリル酸メチル・メタクリル酸t−ブチル・アクリル酸n−ブチル・アクリル酸2−エチルヘキシル・メタクリル酸の乳化重合体、p比率:56重量%、q比率:44重量%、平均粒子径:140nm、固形分:50重量%、媒体:水)
・樹脂4:アクリル樹脂エマルション(メタクリル酸メチル・メタクリル酸t−ブチル・アクリル酸n−ブチル・アクリル酸2−エチルヘキシル・メタクリル酸・シリコーン樹脂の乳化重合体、p比率:42重量%、q比率:50重量%、s比率8重量%、平均粒子径:145nm、固形分:50重量%、媒体:水)
・樹脂5:アクリル樹脂エマルション(メタクリル酸メチル・メタクリル酸t−ブチル・アクリル酸n−ブチル・アクリル酸2−エチルヘキシル・メタクリル酸・シリコーン樹脂の乳化重合体、p比率:42重量%、q比率:38重量%、s比率20重量%、平均粒子径:145nm、固形分:50重量%、媒体:水)
・樹脂6:アクリル樹脂エマルション(メタクリル酸メチル・メタクリル酸t−ブチル・アクリル酸n−ブチル・アクリル酸2−エチルヘキシル・メタクリル酸の乳化重合体、p比率:14重量%、q比率:86重量%、平均粒子径:140nm、固形分:50重量%、媒体:水)
・着色顔料1:淡黄色系着色顔料混合物(酸化チタン・弁柄・黄色酸化鉄の混合分散液、固形分:60重量%)
・着色顔料2:褐色系着色顔料混合物(酸化チタン・弁柄・黄色酸化鉄・鉄‐クロム‐コバルト複合酸化物の混合分散液、固形分:47重量%)
・粉粒体1:珪砂(粒径:106〜600μm、粉粒体総量中における粒径106〜300μmの粉粒体比率:56重量%)
・粉粒体2:珪砂(粒径:53〜300μm、粉粒体総量中における粒径106〜300μmの粉粒体比率:91重量%)
・粉粒体3:珪砂(粒径:45〜212μm、粉粒体総量中における粒径106〜300μmの粉粒体比率:43重量%)
・粉粒体4:炭酸カルシウム(粒径:20〜38μm、粉粒体総量中における粒径106〜300μmの粉粒体比率:0重量%)
・添加剤1:エステル系造膜助剤、エーテル系凍結防止剤
・添加剤2:アニオン系分散剤、セルロース系増粘剤、ウレタン系増粘剤、消泡剤
・添加剤3:防腐剤、防黴剤、防藻剤
(上塗材1の製造)
ゲル状色粒1(淡黄色ゲル状粒子;アクリルシリコン樹脂エマルション、酸化チタン、黄色酸化鉄、弁柄、水を主成分とする着色材の粒状化物、粒子径1〜3mm)25重量部、ゲル状色粒2(灰色ゲル状粒子;アクリルシリコン樹脂エマルション、黒色酸化鉄、酸化チタン、水を主成分とする着色材の粒状化物、粒子径0.5〜2mm)10重量部、
ゲル状色粒3(茶色ゲル状粒子;アクリルシリコン樹脂エマルション、弁柄、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、酸化チタン、水を主成分とする着色材の粒状化物、粒子径1〜3mm)15重量部、水性媒体(アクリルシリコン樹脂エマルション、水を主成分とする水性媒体)50重量部を含む上塗材1を製造した。
(上塗材2の製造)
ゲル状色粒4(褐色ゲル状粒子;アクリルシリコン樹脂エマルション、弁柄、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、酸化チタン、水を主成分とする着色材の粒状化物、粒子径1〜3mm)28重量部、ゲル状色粒5(淡褐色ゲル状粒子;アクリルシリコン樹脂エマルション、酸化チタン、弁柄、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、水を主成分とする着色材の粒状化物、粒子径0.5〜2.5mm)10重量部、ゲル状色粒6(濃灰色ゲル状粒子;アクリルシリコン樹脂エマルション、黒色酸化鉄、酸化チタン、水を主成分とする着色材の粒状化物、粒子径0.5〜1.5mm)12重量部、水性媒体(アクリルシリコン樹脂エマルション、水を主成分とする水性媒体)50重量部を含む上塗材2を製造した。
(試験方法)
以下の方法で試験を実施し、評価を行った。なお、塗装及び乾燥は全て標準状態下(気温23℃、相対湿度50%)で行った。
(1)評価1
予めシーラー処理を施したスレート板(垂直に設置)に対し、下塗材を塗付け量0.3kg/mでローラー塗りし(スポンジ質ローラーを使用)、24時間乾燥させた。次に、上塗材を塗付け量0.4kg/mでローラー塗り(多孔質ローラーを使用)した。ここで、上塗材塗付時の作業性を評価した。評価は、ローラーの滑りがなく作業性に優れていたものを「AA」、ローラーの滑りが生じ作業性に劣っていたものを「D」とする5段階(優:AA>A>B>C>D:劣)で行った。
(2)評価2
予めシーラー処理を施したスレート板(垂直に設置)に対し、下塗材を塗付け量0.3kg/mでスプレー塗装し、24時間乾燥させた。次に、上塗材を塗付け量1.0kg/mでスプレー塗装した。ここで、色粒の下方への偏り状態を評価した。評価は、色粒の下方への偏りが生じなかったものを「A」、色粒の下方への偏りが著しく生じたものを「D」とする4段階(優:A>B>C>D:劣)で行った。
(3)評価3
予めシーラー処理を施したスレート板(垂直に設置)に対し、下塗材を塗付け量0.3kg/mでローラー塗りし(スポンジ質ローラーを使用)、24時間乾燥させた。次に、上塗材を塗付け量0.4kg/mでローラー塗り(多孔質ローラーを使用)し、4時間乾燥後、再度上塗材を塗付け量0.4kg/mでローラー塗り(多孔質ローラーを使用)した。以上の方法で得られた試験体の外観を評価した。評価は、彩り豊かな美観性を呈したものを「A」、色粒の偏り、ムラ、凹凸等が生じ、美観性が不十分であったものを「D」とする4段階(優:A>B>C>D:劣)で行った。
(試験結果)
使用した下塗材と上塗材の組み合わせ、及びその試験結果を表2に示す。実施例では、各試験において良好な結果が得られた。
Figure 2019063779
Figure 2019063779

Claims (3)

  1. 壁面に対し、下塗材及び上塗材を順に塗付する被膜形成方法であって、
    上記下塗材は、アクリル樹脂エマルションの固形分100重量部に対し、着色顔料を3〜300重量部、粒径45μm以上の粉粒体を10〜500重量部含み、
    上記アクリル樹脂エマルションは、炭素数3以上のアルキル主鎖を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルを、樹脂構成成分中に20重量%以上含むものであり、
    上記上塗材は、液状またはゲル状の色粒が水性媒体に分散してなるものである
    ことを特徴とする被膜形成方法。
  2. 上記アクリル樹脂エマルションは、シリコーン樹脂を含むものであることを特徴とする請求項1記載の被膜形成方法。
  3. 上記粒径45μm以上の粉粒体は、その総量中に、粒径106〜300μmの粉粒体を50重量%以上含むものであることを特徴とする請求項1または2に記載の被膜形成方法。
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