JP2019062484A - 受電装置および制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】冗長化されたPoE給電を利用した回線において、簡易な構成で電源障害発生を通知し、かつ、受電側に電源障害(特に受電)が発生した場合でも給電瞬断を回避する【解決手段】電力供給および通信信号の双方を導く複数の経路と接続され、少なくとも一つの経路から現実に電力供給を受けるとともに通信信号を受送信する受電装置であって、経路からの電力供給における供給電圧を監視する電源監視部と、供給電圧が所定の閾値を下回るか否か、に応じて経路からの電力供給の受電停止を判断する判断部と、判断部が経路からの電力供給の受電停止を判断した場合、経路を経由した通信信号の応答処理を停止させる遮断部とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、PoE(Power Over Ethernet(登録商標))における給電の冗長化に関する。
最近、オフィスなどで、PoE(Power over Ethernet(登録商標))給電を利用したLAN環境が急増している。PoE(登録商標)は、イーサネット(登録商標)においてLANケーブルを介して、データ通信だけでなく電力をも供給する技術であり、主に電源を確保しにくい場所に設置された装置(例えば、Webカメラ、スイッチングハブ、無線LANアクセスポイントなど)への給電に利用されている。これら装置は、電源供給が必須であるため、電源障害時の対応は重要である。そこで、電源障害が発生しても、電源供給を絶やすことのないように複数の経路から電源を確保する冗長化(二重化)を図り、通常使用の経路における障害発生による不測の事態に対応することが行われている(特許文献1参照)。
特開2009−253307号公報
上記特許文献1に開示の技術では、2つのイーサネット(登録商標)回線を用いて、PoE(登録商標)給電側装置から受電側装置に給電を行い、1つの回線に電源障害(電力の授受ができない障害)が発生すると、他方の回線に切り替えることで給電瞬断を回避することが記載されている。
しかしながら、特許文献1に開示の技術には、電源障害が発生した場合、自動的に回線を切替えることから、利用者は電源障害がいつ発生したかを知ることができない。このため、例えば、ネットワークシステムの管理者が電源障害のある回線を修理する前に、もう一方の回線で電源障害が発生した場合にはシステム全体に影響を及ぼすことが考えられる。具体的には、通信中のデータが失われる、受電側装置に接続している装置が停止するなどが考えられる。
また、特許文献1に開示の技術は、給電側で電源障害が発生した場合には対応が可能であるが、受電側に電源障害(特に受電)が発生した場合の対応には言及していない。
本発明は、上記問題を一部解決するためになされたものであり、冗長化されたPoE(登録商標)給電を利用した回線において、簡易な構成で電源障害発生を通知し、かつ、受電側に電源障害(特に受電)が発生した場合でも給電瞬断を回避することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る受電装置は、電力供給およびデータ通信の双方を導く複数の経路と接続され、少なくとも一つの経路から現実に電力供給を受けるとともにデータ通信を行う受電装置であって、受電中の経路からの電力供給における供給電圧を監視する電源監視部と供給電圧が所定の閾値を下回るか否か、に応じてその経路からの電力供給の受電停止を判断する判断部と、判断部が経路からの電力供給の受電停止を判断した場合、その経路を経由したデータ通信における応答処理を停止させる遮断部とを備える。
これによれば、受電装置は、冗長化されたPoE給電を利用した回線において、簡易な構成で電源障害発生を通知することができる。なお、データ通信には、ヘッダー、制御コマンドなどの情報を用いる通信も含まれることとする。
また、判断部は、経路からの電力供給の受電停止を判断した際、他の経路のうち電力供給における供給電圧が前記所定の閾値より大である経路に切り替えを行う。
これによれば、受電装置は、さらに受電側の通常使用する経路に電源障害(特に受電)が発生した場合でも給電瞬断を回避できる。
また、本発明の一態様に係る制御方法は、電力供給およびデータ通信の双方を導く複数の経路と接続され、少なくとも一つの経路から現実に電力供給を受けるとともにデータ通信を行う制御方法であって、受電中の経路からの電力供給における供給電圧を監視する電源監視ステップと、供給電圧が所定の閾値を下回るか否か、に応じてその経路からの電力供給の受電停止を判断する判断ステップと、判断部が経路からの電力供給の受電停止を判断した場合、その経路を経由したデータ通信における応答処理を停止させる遮断ステップとを含む。
これによれば、上記制御方法は上記受電装置と同様の効果を奏する。
本発明に係る受電装置は、PoE電源経路の二重化システムにおいて、容易な仕組みで障害が発生した経路を特定し、システム管理者に通知することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る受電装置を含む通信システムの構成図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る受電装置のPoE規格に対応する受電回路部分の主なハードウェア構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る受電装置の機能構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る受電装置の動作を示すフロー図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る受電装置を含む通信システムの別の構成図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。なお、同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る受電装置1を含む通信システム100の構成図である。
図1に示されるように、通信システム100は、受電装置1と、給電装置2および3と、サーバPC(Personal Computer)4と、通信端末10と、周辺機器11とを備える。
通信システム100においては、サーバPC4と給電装置2および給電装置3とがLAN(Local Area Network)15を介して接続され、さらに給電装置2および給電装置3がそれぞれLAN16およびLAN17により受電装置1と接続されている。ここで、LAN16およびLAN17は、PoE給電経路である。すわなち、本発明の実施の形態に係る通信システム100は、2つのPoE給電経路(電力およびデータ通信の双方を導く経路)を備える。1つは、給電装置2と受電装置1とを接続するPoE給電経路(LAN16)であり(以後、主経路と呼ぶ)、もう1つは、給電装置3と受電装置1とを接続するPoE給電経路(LAN17)である(以後、副経路と呼ぶ)。この構成により、受電装置1は、電力を受けると共にデータ通信を行うための2つの経路を持つこととなる。さらに、通信システム100において、受電装置1は、通信端末10および周辺機器11と、それぞれ無線通信リンク19および有線ケーブル18を介して接続されている。
上記のとおり、通信システム100は、給電装置と受電装置との間を異なる2つのPoE給電経路を用いて接続することで、片方の経路にて障害が発生することによりPoE規格に準拠した電源供給およびデータ通信ができなくなった場合でも、他方の経路からのPoE規格に準拠した電源供給およびデータ通信が行えるように二重化が図られた通信システムである。
なお、通信システム100は、通常、現実には主経路にてPoE規格に準拠した電源供給およびデータ通信が行われており、この主経路が使用できない場合に副経路に切り替わり、継続してPoE規格に準拠した電源供給およびデータ通信が行われる。ただし、実施の形態に係る通信システム100は、主経路および副経路が常に同じPoE規格に準拠した電源供給およびデータ通信を行うことにしてもよく、このような通信システムでは、主経路が正常に使用できている間、受電装置1が副経路のPoE規格に準拠した電源供給およびデータ通信を破棄するようにしてもよい。
受電装置1は、有線インタフェースおよび無線インタフェースを備えたPoE規格に対応する無線通信装置である。例えば、受電装置1は、PoE規格に対応した少なくとも2つのLANポートを備える無線アクセスポイントであり、さらに通信端末10と無線インタフェースを介して無線通信リンク19により無線通信を行い、有線インタフェースを介して有線ケーブル18により周辺機器11と通信が行える。また、受電装置1は、有線インタフェースおよび無線インタフェースのどちらか一種類のインタフェースのみを備えていてもよい。ここで、有線インタフェースは、具体的にはUSB規格、HDMI(登録商標)規格、IEEE802.3規格に準拠したインタフェースなどである。また、無線インタフェースは、具体的にはIEEE802.11規格に準拠したインタフェースなどである。
給電装置2は、PoE規格に対応した少なくとも1つのLANポートを備える。給電装置2は、受電装置1とLAN16で接続され、またLAN15を介してサーバPC4とも接続され、サーバPC4と受電装置1とが相互にデータ通信を行う際の中継装置としても振る舞う。また、給電装置2は、PoE規格に対応したLANポートを備え、LAN16を通じて受電装置1が駆動できるだけの電力供給を行える。給電装置2は、PoE規格に対応した少なくとも1つのLANポートを備えるハブ装置である。
給電装置3は、PoE規格に対応した少なくとも1つのLANポートを備える。給電装置3は、受電装置1とLAN17で接続され、またLAN15を介してサーバPC4とも接続され、サーバPC4と受電装置1とが相互にデータ通信を行う際の中継装置としても振る舞う。また、給電装置3は、PoE規格に対応したLANポートを備え、LAN17を通じて受電装置1が駆動できるだけの電力供給を行える。給電装置3は、PoE規格に対応した少なくとも1つのLANポートを備えるハブ装置である。
サーバPC4は、LAN15を介して給電装置2および3と接続され、さらに、LAN16および17を介して受電装置1と接続されている。このようにして、サーバPC4は、受電装置1、およびさらにその下流の通信端末10または周辺機器11との間でデータ通信を行う場合、LAN15とLAN16を介してデータ通信を行う経路と、LAN15とLAN17を介してデータ通信を行う経路の2経路を利用できる。サーバPC4は、具体的には、少なくとも1つの有線LANインタフェース(例えば、IEEE802.3規格準拠など)を備える。
通信端末10は、受電装置1と無線通信リンク19により無線通信を行う。通信端末10は、具体的には、スマートフォン、タブレットPCなど無線インタフェースを備える装置である。
周辺機器11は、受電装置1と有線ケーブル18により有線通信を行う。周辺機器11は、具体的には、マウス、キーボード、モニタなどである。
LAN15は、IEEE802.11規格に準拠した通信ネットワーク(ローカルエリアネットワーク)である。
LAN16およびLAN17は、PoE規格に対応した通信ネットワーク(例えば、IEEE802.3af規格などに準拠)である。
図2は、本発明の実施の形態に係る受電装置1のPoE規格に準拠した受電回路部分の主なハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示されるように、受電装置1は、第1IF回路20、第1PoE_PD回路21、第1電源監視用回路22、および第1PHY回路23、ならびに第2IF回路30、第2PoE_PD回路31、第2電源監視用回路32、および第2PHY回路33を備え、さらに制御回路26を備えている。
また、受電装置1は、図示しないがCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、記憶装置、WNIC(Wireless Network Interface Card)、NIC(Network Interface Card)および各構成部品間を接続している内部バスなども備えている。
受電装置1は、PoE規格に準拠して供給される電力を二つの経路(主経路、副経路)から受電できる。ここで、主経路からの受電回路は、第1IF回路20、第1PoE_PD回路21、第1電源監視用回路22で構成される。また、副経路からの受電回路は、第2IF回路30、第2PoE_PD回路31、第2電源監視用回路32、および第2PHY回路33で構成される。
第1IF回路20は、主経路におけるIEEE802.af規格に準拠したRJ45モジュールコネクタを備え、給電装置2と第1PHY回路23との間でIEEE802.3規格に準拠した通信を可能にする回路である。また、第1IF回路20は、給電装置2からLAN16を経由して、受電装置1が駆動できるだけの電力を受電するLANポートを備える。
第1PoE_PD回路21は、主経路における給電装置2からLAN16を経由して、受電装置1が駆動できるだけの電力を受電する回路である。具体的には、第1PoE_PD回路21は、DC/DCコンバータを内蔵したICチップを中心に、電流制御等を行うための受動回路で構成される。
第1電源監視用回路22は、第1PoE_PD回路21が出力するときの出力電圧を監視している。第1電源監視用回路22は、第1PoE_PD回路21から出力された電圧が所定の閾値以下であれば、主経路から副経路に接続を切り替えるよう判断し、その旨の信号を制御回路26に送信する。なお、この判断は、第一電源監視用回路22のハードウェアで行うほか、受電装置が備えるCPUによりソフトウェアで行うこともできる。
第1PHY回路23は、IEEE802.3規格に準拠した通信規格(例えば、1000BASE−Tなど)に適したLANコントローラを含む回路で構成される。第1PHY回路23は、給電装置2からLAN16を介して送受信するデータ(例えば、ヘッダー、制御コマンドなども含む)について、制御回路26との間で通信処理を行う。また、第1PHY回路23は、制御回路26からの通知をもとにデータ通信を一時停止させる。
制御回路26は、第1電源監視用回路22および第2電源監視用回路32からの信号にもとづいて、主経路と副経路を制御する。具体的には、第1電源監視用回路22および第2電源監視用回路32からの信号にもとづいて、主経路と副経路とのあいだで接続を切り替える。また、制御回路26は、第1電源監視用回路22および第2電源監視用回路32からの信号にもとづいて、第1PHY回路23および第2PHY回路33にデータ通信を一時停止させる旨の信号を送信する。
第2IF回路30は、副経路におけるIEEE802.af規格に準拠したRJ45モジュールコネクタを備え、給電装置3と第2PHY回路33との間でIEEE802.3規格に準拠した通信を行う回路である。また、第2IF回路30は、給電装置3からLAN17を経由して、受電装置1が駆動できるだけの電力を受電するLANポートを備える。
第2PoE_PD回路31は、副経路における給電装置3からLAN17を経由して、受電装置1が駆動できるだけの電力を受電する回路である。具体的には、第2PoE_PD回路31は、DC/DCコンバータを内蔵したICチップを中心に、電流制御等を行うための受動回路で構成される。
第2電源監視用回路32は、第2PoE_PD回路31が出力するときの出力電圧を監視している。第2電源監視用回路32は、第2PoE_PD回路31から出力された電圧が所定の閾値以下であれば、副経路から主経路に接続を切り替えるよう判断し、その旨の信号を制御回路26に送信する。なお、この判断は、第一電源監視用回路32のハードウェアで行うほか、受電装置が備えるCPUによりソフトウェアで行うこともできる。
第2PHY回路33は、IEEE802.3規格に準拠した通信規格(例えば、1000BASE−Tなど)に適したLANコントローラを含む回路で構成される。第2PHY回路33は、給電装置3からLAN17を介して送受信するデータ(例えば、ヘッダー、制御コマンドなども含む)について、制御回路26との間で通信処理を行う。また、第2PHY回路33は、制御回路26からの通知をもとにデータ通信を一時停止させる。
図3は、本発明の実施の形態に係る受電装置の機能構成を示すブロック図である。
図3に示されるように、受電装置1は、第1電源監視部301と、第2電源監視部302と、判断部303と、制御部304と、遮断部305とを備える。
第1電源監視部301は、給電装置2から受電した電力をもとに第1PoE_PD回路21が出力する電圧を取得する。第1電源監視部301は、第1PoE_PD回路21、第1電源監視用回路22により実現される。
第2電源監視部302は、給電装置2から受電した電力をもとに第1PoE_PD回路21が出力する電圧を取得する。第2電源監視部302は、第2PoE_PD回路31、第2電源監視用回路32により実現される。
判断部303は、主経路経由で受電を行っている場合、第1電源監視部301から通知を受けた給電装置2の電圧値(主経路から出力される電圧値)をもとに、それが所定の閾値以下であるか否かを判断する。また、判断部303は、副経路経由で受電を行っている場合、第2電源監視部302から通知を受けた給電装置3の電圧値(副経路から出力される電圧値)をもとに、それが所定の閾値以上であるか否かを判断する。判断部303は、受電を行っている経路に対応する受電電圧が所定の閾値以下になった場合には、受電経路の切り替えをすべきか否か判断し、制御部304にその旨を通知する。前述のとおり、判断部303は、ハードウェアまたはソフトウェアいずれで実現してもよい。所定の閾値とは、受電装置に給電されるべき最小限の電圧である。具体的には、所定の閾値は受電装置内で各回路部を駆動できるだけの電圧である。例えば、受電装置内の各回路部が5V駆動で構成されている場合、許容できる変動値を加味した値(5.5V〜4.5Vなど)で設定され、この場合、閾値は4.5Vである。判断部303は、CPU、ROM、RAM、記憶装置、制御回路26などで構成される。
制御部304は、給電装置2と通信端末10および周辺機器11とのあいだのデータ通信を制御する。また、制御部304は、判断部303の通知をもとに、第1PHY回路23に主経路から副経路によりに生成された電圧に切り替わった旨を遮断部305に通知する。制御部304は、CPU、ROM、RAM、記憶装置、制御回路26などで構成される。
遮断部305は、制御部304からの通知をもとに、第1PHY回路23にデータ通信(応答)を一定時間、停止するように通知する。遮断部305は、CPU、ROM、RAM、記憶装置などで構成される。
図4は、実施の形態に係る受電装置の動作を示すフロー図である。図4では、受電装置が主経路を経由して受電を行っている場合に障害が発生し、経路を副経路に切り替える動作を示している。
ステップS41にて、判断部303は、第1電源監視部301より給電装置2から受電した電圧値(主経路から出力される電圧値)の通知をもとに、電圧が所定の閾値以下であるか否かを判断する。判断部303は、電圧が所定の閾値以下である場合にはステップS42に遷移する(ステップS41のYes)。一方、電圧が所定の閾値以下でない場合にはステップS41を繰り返す(ステップS41のNo)。
ステップS42にて、判断部303は、第2電源監視部302より給電装置3から受電した電圧値(副経路から出力される電圧値)の通知をもとに、電圧が所定の閾値より大であるか否かを判断する。判断部303は、電圧が所定の閾値より大である場合には、主経路からの受電を停止し、受電経路を主経路から副経路に切換えると判断し、制御部304にその旨を通知しステップS43に遷移する(ステップS42のYes)。一方、電圧が所定の閾値以上でない場合には処理を終了する(ステップS42のNo)。
ステップS43にて、制御部304は、判断部303からの受電経路切り替えの通知を受け、第1電源監視部301に主経路で受電することを停止する旨の通知を行い、第2電源監視部302に副経路で受電する旨の通知を行う。この通知に従って制御回路26は、受電装置の各回路が駆動するために必要な電圧を、主経路により生成された電圧から副経路によりに生成された電圧を用いるように経路を切り替える。また、制御部304は、遮断部305に対して、主経路から副経路により生成された電圧を用いるように切り替わった旨の通知を行う。
ステップS44にて、遮断部305は、ステップS44の通知をもとに、第1PHY回路23にデータ通信を一定時間、停止するように通知する。第1PHY回路23は、当該通知をもとに、データ通信を一定時間、停止する。以下に示すように、このデータ通信の停止は、上流の給電装置およびサーバPCに対し、応答を返さないことにより主経路の切り替えを知らしめるためである。
上記ステップS44により、受電装置1からの応答がなくなることから、給電装置2は受電装置1との間の主経路を介したデータ通信が遮断されたと判断する。この状況はLAN15を介してサーバPC4が知るところとなる。そして、サーバPC4は、受電装置1の主経路から受電する回路を構成する第1IF回路20、第1PoE_PD回路21、第1電源監視用回路22、および第1PHY回路23のいずれかに障害が発生していることをシステム管理者またはユーザー(システム管理者等)に認知させることができる。
その後、判断部304によって、主経路の代わりに副経路による受電が開始されると、データ通信についても、第1PHY回路23に代わって第2PHY回路33が動作を開始するため、以降副経路を介してデータ通信が可能となる(ステップS46)。
(本発明の実施の形態の変形例)
上記本発明の実施の形態に係る受電装置1を含む通信システム100は、1つのサーバPCを備える例で説明したが、本発明は、2以上のサーバPCを備え、同一データの通信を行うことで、2以上のそれぞれのサーバPCに同じデータが記録されている状態にし、不測の事態に備えるバックアップ機能を有する通信システム101(図5参照)においても適用できる。なお、本発明の実施の形態で説明した同一の構成要素、同一の符号を付したものについては、説明を省略する場合がある。
図5に示すとおり、通信システム101は、受電装置1と、給電装置2および3と、サーバPC4および5と、通信端末10と、周辺機器11とを備える。
通信システム101においては、LAN15を介して、サーバPC4は給電装置2と通信し、サーバPC5は給電装置3と通信するよう経路設定される。また、図1の通信システム100と同じく、給電装置2と受電装置1とはPoE給電経路LAN16で接続され、給電装置3と受電装置1はPoE給電経路LAN17で接続されている。さらに受電装置1は、通信端末10および周辺機器11と、それぞれ有線ケーブル18および無線通信リンク19を介して接続されている。
ここで、本発明を通信システム101に適用すれば、サーバPC4から受電装置1までの経路を主経路とし、サーバPC5から受電装置1までの経路を副経路として、考えることができる。この場合、データ信号は主経路および副経路の双方を流れる。サーバPC4および5に独立してデータ処理を行わせるためである。一方、供給電力は主経路のみで足りる。
このようにすれば、通信システム101の場合でも、通常は、主経路にてPoE規格に準拠した電源供給およびデータ通信が行われているが、この主経路が使用できない場合には、副経路に切り替わり、継続してPoE規格に準拠した電源供給およびデータ通信が行われる。また、主経路から副経路への切り替えと共に、主経路を通じた通信応答が停止され、システム管理者等は、主経路の障害を認識することが可能となる。
さらに、通信システム101は、2つのサーバPCがそれぞれ同一のデータを異なる経路(主経路および副経路)を用いて通信を行うため、サーバPCのいずれか1つに障害が発生しても、バックアップ用として動作していた他のサーバPCが稼働していることで、通信システム101は継続して、稼働できる効果もある。
(まとめ)
従来のPoE受電による電源およびデータ通信の二重化システムにおいては、給電装置から受電装置にPoEによる給電を行っているときに1つの回線に電源障害(電力の授受ができない障害)が発生しても、当該システムが自動的(自律的に)に他方の経路に適切に切り替えることで給電経路を確保することが行われていた。しかし、当該システムでは、電源障害が発生した場合、自動的に回線を切替えることから、等は電源障害がいつ発生したかを知ることができず、システム管理者等が障害に気付かずにシステムを継続して使用した結果、もう一方の経路で新たな電源障害が発生した場合にはシステム全体に影響を及ぼしてしまう。また、従来システムにおいては、システム管理者等はサーバPCを介して障害通知を確認できるが、接続している給電装置までの間に障害が生じた場合、容易に障害を確認できるものの、給電装置に接続した受電装置で障害が発生した場合は、受電装置から障害が発生している旨の通知を受けない限りは障害を知り得ない。
このような問題に対し、上述で説明した本発明は、特に、受電装置内の通常使用されるPoE受電回路部分に障害が発生した場合に、応答を停止させるという簡易な方法で電源障害発生を給電装置に認識させ、この通知をもとに給電装置あるいはその上流に位置するサーバPCは、受電装置の通常使用している経路に何らかの障害が発生したことを検知でき、その旨を接続しているシステム管理者等が使用する端末に通知できる。このようにして、システム管理者等は、早期にPoE受電による電源およびデータ通信の二重化システムの受電装置内の障害を認知でき、メンテナンスを行うことができるので、システムの信頼性向上に寄与する。
PoE受電による電源およびデータ通信の二重化システムにおいて、主経路上のPoE回路部分の障害をシステム管理者等に早期に知らせる場合に有用である。
1 受電装置
2、3 給電装置
4、5 サーバPC
10 通信端末
11 周辺機器
15、16、17 LAN
18 有線ケーブル
19 無線通信リンク
100、101 通信システム
20 第1IF回路
21 第1PoE_PD回路
22 第1電源監視用回路
23 第1PHY回路
26 制御回路
30 第2IF回路
31 第2PoE_PD回路
32 第2電源監視用回路
33 第2PHY回路
301 第1電源監視部
302 第2電源監視部
303 判断部
304 制御部
305 遮断部

Claims (3)

  1. 電力供給およびデータ通信の双方を導く複数の経路と接続され、少なくとも一つの経路から現実に電力供給を受けるとともにデータ通信を行う受電装置であって、
    前記経路からの電力供給における供給電圧を監視する電源監視部と
    前記供給電圧が所定の閾値を下回るか否か、に応じて前記経路からの電力供給の受電停止を判断する判断部と、
    前記判断部が前記経路からの電力供給の受電停止を判断した場合、前記経路を経由したデータ通信における応答処理を停止させる遮断部
    とを備える受電装置。
  2. 前記判断部は、前記経路からの電力供給の受電停止を判断した際、他の経路のうち電力供給における供給電圧が前記所定の閾値より大である経路に切り替えを行う、請求項1記載の受電装置。
  3. 電力供給およびデータ通信の双方を導く複数の経路と接続され、少なくとも一つの経路から現実に電力供給を受けるとともにデータ通信を行う制御方法であって、
    前記経路からの電力供給における供給電圧を監視する電源監視ステップと
    前記供給電圧が所定の閾値を下回るか否か、に応じて前記経路からの電力供給の受電停止を判断する判断ステップと、
    前記判断部が前記経路からの電力供給の受電停止を判断した場合、前記経路を経由したデータ通信における応答処理を停止させる遮断ステップ
    とを含む制御方法。
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