JP2019059498A - 包装用フィルム及び包装品 - Google Patents
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Abstract
Description
1.常温収縮フィルムと、常温収縮性を有しない接合用フィルムとが端部において接合されている包装用フィルムであって、
前記常温収縮フィルムは、下記式(1)及び(2)を満たす、包装用フィルム。
L1≧0.5×L0×(x+1) (1)
L1−L2≧0.1×L0×(x−1) (2)
但し、式(1)及び(2)において、x、L0、L1及びL2は、以下の値を示す。
0℃〜40℃の範囲のいずれかの温度において、初期長さL0の前記常温収縮フィルムに張力をかけてx倍の長さに延伸し、該張力を解放して1秒後の長さをL1とし、10秒後の長さをL2とする。
2.前記包装用フィルムの面積中の前記常温収縮フィルムの面積の比率は10〜95%である、項1に記載の包装用フィルム。
3.前記式(1)及び(2)は、下記式である、項1又は2に記載の包装用フィルム。
L1≧0.54×L0×(x+1) (1)
L1−L2≧0.2×L0×(x−1) (2)
4.前記張力は、2〜60MPaである、項1〜3のいずれかに記載の包装用フィルム。
5.前記接合用フィルムは、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、及びポリオレフィン系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種の樹脂を含有する、項1〜4のいずれかに記載の包装用フィルム。
6.項1〜5のいずれかに記載の包装用フィルムで被包装物が被覆されている包装品。
本発明の包装用フィルムは、常温収縮フィルムと、常温収縮性を有しない接合用フィルムとが端部において接合されている包装用フィルムであって、常温収縮フィルムは、下記式(1)及び(2)を満たす。
L1≧0.5×L0×(x+1) (1)
L1−L2≧0.1×L0×(x−1) (2)
但し、式(1)及び(2)において、x、L0、L1及びL2は、以下の値を示す。
0℃〜40℃の範囲のいずれかの温度において、初期長さL0の前記常温収縮フィルムに張力をかけてx倍の長さに延伸し、該張力を解放して1秒後の長さをL1とし、10秒後の長さをL2とする。
上記本発明の包装用フィルムは、常温収縮フィルムが0℃〜40℃のいずれかの温度において上記式(1)及び(2)を満たすので、張力をかけた後に該張力を解放することにより収縮する。このため、収縮のために高温にすることを必要とせず、冷凍食品等の高温にすることができない被包装物を包装することができる。また、本発明の包装用フィルムを形成する常温収縮フィルムは、張力を解放後ゆっくりと収縮する、いわゆる遅延回復性を示すので、張力を解放した状態で包装用フィルムの端部を接合することができる。このため、高速包装を行っても、接合部に応力がかかることによるシール破れの発生が抑制され、また、接合部を十分に接合することができるので、高速包装が可能となる。更に、本発明の包装用フィルムは、上述の常温収縮フィルムと、常温収縮性を有しない接合用フィルムとが端部において接合されているので、常温収縮フィルムと、常温収縮性を有しない接合用フィルムとの面積比を適宜変更することにより、包装用フィルムの結束力を容易に調整することができる。
本発明の包装用フィルムを形成する常温収縮フィルムは、常温により収縮するフィルムである。本明細書において、常温とは、工場内等の作業場で被包装物を包装する際に、本発明の包装用フィルムを収縮させる環境(場所)の温度である。上記常温は、常温収縮フィルムの0℃〜40℃の範囲のいずれかの温度におけるx、L0、L1、L2が、式(1)及び(2)を満たしていれば、特に限定されない。本明細書において、常温、すなわち本発明の包装用フィルムを収縮させる環境の温度は、140℃未満が好ましく、100℃以下がより好ましく、70℃以下が更に好ましく、50℃以下が特に好ましく、40℃以下が最も好ましい。また、上記常温は、−30℃以上が好ましく、−10℃以上がより好ましく、0℃以上が更に好ましい。上記常温は、23℃±5℃であってもよく、23℃がより好ましい。
L1≧0.5×L0×(x+1) (1)
L1−L2≧0.1×L0×(x−1) (2)
上記式(1)及び(2)において、x、L0、L1及びL2は、以下の値を示す。すなわち、0℃〜40℃の範囲のいずれかの温度において、初期長さL0の常温収縮フィルムに張力をかけてx倍の長さに延伸し、該張力を解放して1秒後の長さをL1とし、10秒後の長さをL2とする。
L1≧0.5×L0×(x+1) (1)
L1が上記式(1)を満たさないと、遅延回復性に劣り、張力を解放後直ぐに収縮するので、高速包装を行った場合に包装用フィルムの接合部に応力がかかることによりシール破れが発生し、また、接合部を十分に接合することができない。上記式(1)は、以下の式であることが好ましい。
L1≧0.54×L0×(x+1) (1)
L1−L2≧0.1×L0×(x−1) (2)
L1−L2が上記式(2)を満たさないと、常温収縮フィルムの収縮が不十分となり、本発明の包装用フィルムにより被包装物を包装できない。上記式(2)は、以下の式であることが好ましい。
L1−L2≧0.2×L0×(x−1) (2)
本発明の包装用フィルムを形成する、常温収縮性を有しない接合用フィルム(以下、単に「接合用フィルム」とも示す。)は、上記常温収縮フィルムと端部において接合される。
L1−L2<0.1×L0×(x−1) (3)
上記式(3)において、x、L0、L1及びL2は、上記式(1)及び(2)と同一である。接合用フィルムが上記式(3)を満たすことにより、接合用フィルムがより一層常温で収縮し難くなり、本発明の包装用フィルムの結束力をより一層容易に調整することができる。
本発明の包装品は、上記包装用フィルムで被包装物が被覆されている包装品である。被包装物としては特に限定されず、冷凍食品、チョコレート、生鮮食品、菓子箱、飲料等が挙げられる。本発明の包装用フィルムは、収縮させるために高温にすることを要しないので、包装の際に加熱すると品質が劣化する冷凍食品、チョコレート、生鮮食品等の被包装物を包装する際に、特に好適に用いることができる。
エチレンメタクリル酸共重合体(酸含有率15%)を用いて押出成形を行い、厚みが30μmの常温収縮フィルムを製造した。また、常温収縮性を有しない接合用フィルムとして低密度ポリエチレン(LD)樹脂を含有するフィルム(積水フィルム株式会社製 ポリシュリンク 厚み25μm)を用意した。常温収縮フィルム及び接合用フィルムの幅は、それぞれ50mmであった。
常温収縮フィルムを、長さ125mm、幅20mmの大きさで切断して、試験片を調製した。この試験片の長さ方向と平行な方向に標線間距離50mm(L0)の標線を書いた。この標線上で、テンシロン引張試験機(株式会社エー・アンド・デイ 商品名「テンシロン万能試験機 RTG−1210」)のチャックを上下方向に固定した。
次いで、標線間距離が表1〜3に示す倍率であるx倍になるまで、速度500mm/minの条件で上下方向に延伸した。延伸した状態で60秒間保持した後、下側のチャックを開放し、1秒後の標線間距離(L1)と10秒後の標線間距離(L2)を測定した。
L1≧0.5×L0×(x+1) (1)
L1−L2≧0.1×L0×(x−1) (2)
図7に示すように、筒状に形成された包装用フィルム10の内部に、台ばかり31を入れ、テンシロン引張試験機(株式会社エー・アンド・デイ 商品名「テンシロン万能試験機 RTG−1210」)に取り付けた。なお、ヒートシールにより形成した接合部には、補強のため1cmのテープを貼付した。この際、図7において、台ばかり31の底面と、テンシロン引張試験機のチャックに取り付けた金具32の上面との距離D1は195mmであった。次いで、図8のように、チャックに取り付けた金具32と、台ばかり31の底面との距離D2が295mmとなるまで500mm/minの速度で金具32を上昇させて、包装用フィルムを延伸した。台ばかり31に上皿33を取り付け、60秒間保持した後、図9のようにテンシロン引張試験機のチャックに取り付けた金具32を除去し、更に10分後に台ばかり31のメモリを読むことにより、結束力を測定した。測定された結束力に基づいて、下記の評価基準により評価した。
◎:結束力が80〜300gである(理想的な結束力である)
○*1:結束力が20g以上80g未満である(通常の使用には問題ないが、包装物が重量物である場合、結束力が不足する可能性がある)
○*2:結束力が300gを超え、450g以下である(通常の使用には問題ないが、包装物が非常に柔らかい場合、包装物をつぶしてしまう可能性がある)
×*1:結束力が20g未満である(被包装物を結束できない)
×*2:結束力が450gを超える(結束力が強すぎるため、包装物をつぶしてしまう危険性がある)
2…樹脂層
3、4…樹脂層(外層)
10…包装用フィルム
11…常温収縮フィルム
12…接合用フィルム
13…接合部
21…被包装物
31…台ばかり
32…テンシロン引張試験機のチャックに取り付けた金具
D1…包装用フィルムを延伸前の、台ばかりの底面と、テンシロン引張試験機のチャックに取り付けた金具との距離
D2…包装用フィルムを延伸後の、台ばかりの底面と、テンシロン引張試験機のチャックに取り付けた金具との距離
Claims (6)
- 常温収縮フィルムと、常温収縮性を有しない接合用フィルムとが端部において接合されている包装用フィルムであって、
前記常温収縮フィルムは、下記式(1)及び(2)を満たす、包装用フィルム。
L1≧0.5×L0×(x+1) (1)
L1−L2≧0.1×L0×(x−1) (2)
但し、式(1)及び(2)において、x、L0、L1及びL2は、以下の値を示す。
0℃〜40℃の範囲のいずれかの温度において、初期長さL0の前記常温収縮フィルムに張力をかけてx倍の長さに延伸し、該張力を解放して1秒後の長さをL1とし、10秒後の長さをL2とする。 - 前記包装用フィルムの面積中の前記常温収縮フィルムの面積の比率は10〜95%である、請求項1に記載の包装用フィルム。
- 前記式(1)及び(2)は、下記式である、請求項1又は2に記載の包装用フィルム。
L1≧0.54×L0×(x+1) (1)
L1−L2≧0.2×L0×(x−1) (2) - 前記張力は、2〜60MPaである、請求項1〜3のいずれかに記載の包装用フィルム。
- 前記接合用フィルムは、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、及びポリオレフィン系樹脂からなる群より選択される少なくとも1種の樹脂を含有する、請求項1〜4のいずれかに記載の包装用フィルム。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の包装用フィルムで被包装物が被覆されている包装品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017184599A JP2019059498A (ja) | 2017-09-26 | 2017-09-26 | 包装用フィルム及び包装品 |
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JP2017184599A JP2019059498A (ja) | 2017-09-26 | 2017-09-26 | 包装用フィルム及び包装品 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017184599A Pending JP2019059498A (ja) | 2017-09-26 | 2017-09-26 | 包装用フィルム及び包装品 |
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JP (1) | JP2019059498A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06322192A (ja) * | 1993-05-11 | 1994-11-22 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | ストレッチ包装用フィルム |
JP2001114335A (ja) * | 1999-10-15 | 2001-04-24 | Yamato:Kk | 包装装置 |
JP2016088565A (ja) * | 2014-11-04 | 2016-05-23 | 東洋紡株式会社 | 包装体及び包装体の製造方法 |
-
2017
- 2017-09-26 JP JP2017184599A patent/JP2019059498A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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JPH06322192A (ja) * | 1993-05-11 | 1994-11-22 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | ストレッチ包装用フィルム |
JP2001114335A (ja) * | 1999-10-15 | 2001-04-24 | Yamato:Kk | 包装装置 |
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