JP2019059350A - 運客仕切開戸ユニット構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送や取り付け作業が容易な運客仕切開戸ユニット構造を提供。【解決手段】車両構体100に取り付ける運客仕切開戸ユニット構造において、車両構体100の運客仕切り110の開口部に嵌め込まれるコの字状に配置された骨組み部材125と、骨組み部材125の開口側を繋ぐ接続治具128と、骨組み部材125に取り付けられる開戸に相当する運客仕切扉120と、を備えるので、搬送や取り付け作業が容易な運客仕切開戸ユニット構造を提供できる。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道車両の運転室と客室との仕切りに設けられる扉の取り付け方法であって、ユニット化することにより取り付け作業を簡略化する事ができる技術に関する。
従来、鉄道車両の運転室と客室とを分ける機能を持つ運客仕切開戸は、車両構体に設けられた運客仕切りに開戸を直接取り付け、調整する手法で設けられてきた。具体的には、先頭車両の構体に運転室と客室とを分ける運客仕切りの骨組みを溶接接合し、その後、床敷物を設ける。そして、骨組みにハードボードと呼ばれる木製の板を貼り、このハードボードの面を床面との垂直度を調整した上で、仕切り面化粧板を取り付け、運客仕切開戸を取り付けるという手順で行われる。ハードボードの面出しは、表面を削る事で行われており、これらの作業にはそれなりの時間を要する。
また、運客仕切開戸を取り付けるにあたって、運客仕切開戸と床面との隙間の調整や、取り付け角度などを細かく調整する必要がある。このため、蝶番を取り付けた運客仕切開戸を何度も取り付け、取り外しを行うこともある。これは、骨組みを溶接接合した際に、溶接歪みなどが骨組みに発生し、この結果、床面との垂直度や取り付け面の平滑性などに問題が生じることがあり、それらが原因になると考えられる。しかし、この様な運客仕切開戸の調整作業を車両構体内にて行う場合、運客仕切り周辺の作業スペースを占有してしまうので、他の現車作業にも支障を来すことが問題となる。
特許文献1には、鉄道車両の構造についての技術が開示されている。鉄道車両の構造は、ゲート用開口を形成するドア枠及びドア枠にヒンジを介して取り付けられたドアを含むドアユニットと、ドアユニットがはめ込まれるはめ込み用開口を有するパネル体とを備えている。この様にドアをユニット化することで車体への取り付けを短時間で実現できる。ドア枠にドアを取り付けて調整し、調整済みのユニットを車体に取り付けるという手順での扉の取り付け作業であることで、ユニット組立を現車と別の場所で行うことが可能となる。その結果、作業性を向上させ、工期の短縮が期待できる。
特開2014−156206号公報
しかしながら、特許文献1の技術を用いて運客仕切開戸をユニット化するには幾つか問題がある。1つは、引用文献1のドアユニットは、四角い開口部を持つドア枠を用いているため、そのドア枠の剛性が確保されていれば取り付け時にも作業性は改善するが、運客仕切開戸の場合は、現車の床に面する部分の枠を設けることが困難である。これは、例えば非常時に乗客が運客仕切開戸を通り先頭の非常貫通扉から脱出する。その時に段差があるとつまずきの原因になる為である。しかし、これに対応するように、大型化してユニットの剛性を高めると、搬送や取り付け作業が困難になるという問題が考えられる。また、ユニット化された運客仕切開戸は、車両構体の開口部から搬入する必要がある為大きさが制限されるし、人手による搬送・取り付けが求められるため、ユニットが大型化し、重くなると作業性の悪化を招く懸念がある。
そこで、本発明はこの様な課題を解決する為に、搬送や取り付け作業が容易な運客仕切開戸ユニット構造を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の一態様による運客仕切開戸ユニット構造は、以下のような特徴を有する。
(1)車両構体に取り付ける運客仕切開戸ユニット構造において、前記車両構体の運客仕切りの開口部に嵌め込まれるコの字状に配置された骨組み部材と、前記骨組み部材の開口側を繋ぐ接続治具と、前記骨組み部材に取り付けられる開戸と、を備えること、を特徴とする。
上記(1)に記載の態様によって、運客仕切開戸ユニットの剛性を接続治具によって保ちつつ、運客仕切りの開口部に取り付けるにあたって邪魔にならない部分に接続治具を配置できるので、開戸のユニット化が可能となる。これによって、運客仕切開戸ユニットを車外で組み付け調整し、現車での調整を最小限に抑えることができるため、作業効率の向上が見込める。また、骨組み部材が接続治具に支えられる構造の運客仕切開戸ユニットは、その質量を軽量化することができるため、運搬や取り付け作業などの簡素化が図られる。このことも、作業効率の向上に寄与する。
(2)(1)に記載の運客仕切開戸ユニット構造において、前記骨組み部材と前記開口部との取り付けが、ボルトを用いた結合であり、前記骨組み部材側に、前記ボルトを締結する為のボルト孔と、前記骨組み部材の柱部分の一方に、リブが設けられ、該リブに前記ボルトを挿通する為の貫通孔が設けられていること、が好ましい。
上記(2)に記載の態様によって、運客仕切開戸ユニットの開口部への取り付けと調整が簡素化できるため、現車での作業時間を短縮できる。この結果、作業効率の向上に寄与することが可能となる。運客仕切りに設けられる開口部は、車両構体を組み立てるにあたって用いる溶接などの影響で歪みなどの影響が見られることが多い。この開口部にユニット化した運客仕切開戸ユニットを取り付けるにあたり、ボルトで固定する構造としている為に、そうした歪みの影響を極力受けずに取り付けが可能となる。また、リブが設けられていることで、リブの幅分の調整代が生まれるため、取り付け時の調整が容易になる。
(3)(1)または(2)に記載の運客仕切開戸ユニット構造において、前記開口部に設けられ、前記骨組み部材を取り付けるボルト固定用の仕切出入口柱を左右に有すること、が好ましい。この態様によって、運客仕切開戸ユニットの取り付けが容易になり、作業時間の短縮が期待できる。
本実施形態の、運客仕切開戸ユニット構造を模式的に表した斜視図である。 本実施形態の、運客仕切りを運転室側から示した斜視図である。 本実施形態の、運客仕切扉の正面図である。 本実施形態の、骨組み部材の正面図である。 本実施形態の、骨組み部材のAA断面図である。 本実施形態の、骨組み部材のC部拡大図である。 本実施形態の、骨組み部材のD部拡大図である。 本実施形態の、骨組み部材のBB断面拡大図である。 本実施形態の、説明用フレームの斜視図である。 本実施形態の、説明用フレームの正面図である。 本実施形態の、L型柱部材の斜視図である。 本実施形態の、運客仕切開戸ユニットを取り付けた説明用フレームの断面図である。 本実施形態の、組み付け手順を示すフロー図である。 本実施形態の、仕切出口柱とL型柱部材の合わせ部分の拡大図である。 本実施形態の、運客仕切開戸ユニットと運客仕切りのズレに関する模式図である。 本実施形態の、運客仕切開戸ユニットの正面の傾きに関する模式図である。
まず、本発明の実施形態について、図面を用いて説明を行う。図1に、本実施形態の、運客仕切開戸ユニット構造を模式的に表した斜視図を示す。図2に、運客仕切り110を運転室101側から表したものを斜視図に示す。先頭車両の車両構体100には、運転室101と客室102とを仕切るための運客仕切り110が設けられている。運客仕切り110の中央には運転室101と客室102とを行き来する為に運客仕切扉120が備えられる。運客仕切扉120には、開戸の構造が採用されている。車両構体100の運転室101には側開戸103が設けられ、客室102には側引戸104が複数設けられている。
図3に、運客仕切扉120の正面図を示す。図4に、骨組み部材125の正面図を示す。図5に、骨組み部材125の断面図を示す。図5は図4のAA断面に相当する。図6に、骨組み部材125の断面拡大図を示す。図6は図5のC部分の拡大図に相当する。図7に、骨組み部材125の断面拡大図を示す。図7は図5のD部分の拡大図に相当する。図8に、骨組み部材125の断面拡大図を示す。図8は図4のBB断面に相当する。なお、図2の運客仕切扉120には窓が描かれているが、発明の説明には特に必要がないので本実施形態では図3以降、省略している。また、図3の運客仕切扉120は骨組み部材125の背面側から見た絵となっている。
運客仕切扉120の周囲に配置されるフレームの一辺には蝶番121が取り付けられている。運客仕切扉120と骨組み部材125は蝶番121によってボルトなどを用いて締結される。骨組み部材125は、図4に示される様に、第1仕切出口柱125aと第2仕切出口柱125bと上梁部材125cが3辺を成すコの字状の部材である。骨組み部材125の開口側には、接続治具128がボルトで締結される。接続治具128を用いる事で、骨組み部材125の剛性を向上させることができる。
第1仕切出口柱125aは、図4乃至図6に示される様に、ロの字断面を有する中空の角材部125a1に、リブ部材125a2が延設された形状をしている。なお、図面では溶接構造を採用しているが、例えば押出材のような構造材を採用することを妨げない。リブ部材125a2には複数の貫通孔125a3が設けられている。図7及び図8に示すように、第2仕切出口柱125bや上梁部材125cは同様に中空断面を有している。このような骨組み部材125に接続治具128で繋ぎ、運客仕切扉120を取り付けた状態のものを運客仕切開戸ユニット130とする。
図9に、説明用フレーム200の斜視図を示す。図10に、説明用フレーム200の正面図を示す。図11に、L型柱部材の斜視図を示す。図12に、運客仕切開戸ユニット130を取り付けた説明用フレーム200の断面図を示す。説明用フレーム200は、図9に示される様にベース201に門型部材202が取り付けられたもので、門型部材202の内側には第1L型柱部材151と第2L型柱部材152とが組み付けられている。
なお、実際には車両構体100の運客仕切り110に組み付けられるのだが、本実施形態の説明を明確にする為、車両構体100の運客仕切り110の一部を抜き出して形成した説明用フレーム200に取り付けるものとして説明を行う。この第1L型柱部材151と第2L型柱部材152に、骨組み部材125に運客仕切扉120が取り付けられユニット化された運客仕切開戸ユニット130が組み付けられる。また、図11の第1L型柱部材151及び第2L型柱部材152の先端には、ライナー150dが設けられており、これは取り外し可能である。そして、必要に応じて厚みが選択されることが好ましい。ライナー150dの厚みにより、第1L型柱部材151及び第2L型柱部材152の床面105に対する垂直度が調整される。
次に、運客仕切開戸ユニット130の組み付け及び調整の手順について説明する。図13に、組み付け手順を示すフロー図を示す。S10では、骨組み部材125を水平に設置する。このステップでは、骨組み部材125の型ゴム127を取り付ける面を水平にする作業が行われる。骨組み部材125は前述したように第1仕切出口柱125aと第2仕切出口柱125bと上梁部材125cの3つの部材よりなり、その接続面などの関係で水平になっていないケースがあるので、ここで調整される。骨組み部材125が水平に設置された上で、図5乃至図8に示される型ゴム取付面125dが水平になる様に、ライナーなどを用いて調整される。この際に、接続治具128を組み付けて骨組み部材125の変形を抑える。
S11では、骨組み部材125に型ゴム127を貼り付ける。型ゴム127は、図12に示される様に凸部が運客仕切扉120の当接面に面するように配置され、型ゴム取付面125dの上に接着剤などを用いて貼り付けられる。
S12では、運客仕切扉120が骨組み部材125に取り付けられる。骨組み部材125と運客仕切扉120は蝶番121を介して取り付けられる。なお、蝶番121は正面取付タイプのものを用いているが、異なるタイプの蝶番を用いる事を妨げない。取り付けや調整にかかる時間を短縮することが可能となるためである。このステップでは、運客仕切扉120と骨組み部材125との隙間が均等になる様に調整する。さらに運客仕切扉120の水平に付ける必要がある。これは斜めに取り付けられてしまうと、組み付けられた後に運客仕切扉120を開くと床面105にあたる可能性がある為である。また、型ゴム127と運客仕切扉120も等しく当たるように調整する。こうして運客仕切開戸ユニット130が形成される。
S13では、説明用フレーム200に第1L型柱部材151と第2L型柱部材152を取り付ける。なお、実際の作業では現車となる車両構体100の運客仕切り110を構成するフレームに取り付けられるのだが、ここでは明確に説明するために説明用フレーム200に取り付けるものとして説明する。運客仕切開戸ユニット130は第1L型柱部材151と第2L型柱部材152が支持する構造となるため、この第1L型柱部材151と第2L型柱部材152は図9に示すベース201の床面105に柱部150aが垂直に立つように調整される必要がある。このため梁部150bと説明用フレーム200の位置調整は慎重に行われる。
S14では、説明用フレーム200に、運客仕切開戸ユニット130が取り付けられる。説明用フレーム200に取り付けられた第1L型柱部材151と第2L型柱部材152にはタップ穴加工が施される。この際、タップ加工で生じる切り粉は第1L型柱部材151や第2L型柱部材152の内部に落ちる事になる。そして、第1L型柱部材151及び第2L型柱部材152に図12に示すように運客仕切開戸ユニット130がボルトを用いて取り付けられる。次に、現車では客室102側に備えられた化粧板にあたる受板部150cに設けられたボルト孔に対応する様に第1仕切出口柱125a及び第2仕切出口柱125bにタップ加工がなされて、受板部150cが取り付けられる。この後、押さえ面160が取り付けられる。
S15では、接続治具128の取り外しが行われる。S14までに、運客仕切開戸ユニット130が説明用フレーム200に取り付けられた後、位置調整を行った上で、接続治具128を取り外す。こうして、説明用フレーム200へ運客仕切扉120の取り付けが完了する。
本実施形態の運客仕切開戸ユニット構造は、上述したような構成であるので、以下に示すような作用及び効果を奏する。
まず、搬送が容易な運客仕切開戸ユニット構造の提供が可能になる点が効果として挙げられる。これは、本実施形態の運客仕切開戸ユニット構造が、車両構体100に取り付ける運客仕切開戸ユニット構造において、車両構体100の運客仕切り110の開口部に嵌め込まれるコの字状に配置された骨組み部材125と、骨組み部材125の開口側を繋ぐ接続治具128と、骨組み部材125に取り付けられる開戸に相当する運客仕切扉120と、を備える為である。
骨組み部材125は図5等に示すように中空の第1仕切出口柱125aと第2仕切出口柱125bと上梁部材125cの3辺よりなる構造であり、これに運客仕切扉120と接続治具128を加えた最小限のパーツで構成されるため、コンパクトで車両の中に運ぶ開口部を選ばない運客仕切開戸ユニット130となる。これだけの要素であれば、作業者一人で搬送できる程度の質量とすることができる。
また、運客仕切開戸ユニット130は、図1に示される車両構体100の側引戸104だけでなく側開戸103からの搬入も可能である。このため、例えば客室102内で別の作業を行っている場合にも、運客仕切開戸ユニット130の搬入ができる。なお、床面105や柱、壁などに接触する可能性や、作業の安全性を考慮して2人の作業者で搬送することが好ましい。また、運客仕切開戸ユニット130の質量が軽減されることで、作業性が向上し、作業時間の短縮を図ることが可能となる。
また、骨組み部材125と運客仕切扉120との位置調整は、図13のS11に示した通り平面で行われるため、調整が容易であり、取り付け精度の向上にも寄与する。また、運客仕切開戸ユニット130の組み付け、調整作業は作業スペースの確保が可能な車両構体100の外で作業が望ましく、この結果、車両構体100内での他の作業を邪魔することも無くなる。運客仕切扉120の開閉は、骨組み部材125との隙間や蝶番121の取り付けに左右されるため、何度も調整が必要であり、時間がかかる。しかし作業性の良い場所で作業できる上に、水平面での作業が可能となることも、作業効率の向上に寄与する。また、車両構体100の内部で行う他の作業を邪魔する時間が短くなる分、他の作業の効率も上げられ、車両構体100の製作全体の作業期間の短縮を図ることが出来る。
また、骨組み部材125の剛性は取り付けられる運客仕切扉120と、接続治具128によって担保されるため、運客仕切開戸ユニット130の運搬中に運客仕切開戸ユニット130が歪んだりすることも防ぐことができる。また、運客仕切開戸ユニット130の搬送時には運客仕切開戸ユニット130自体の剛性が高い方が作業性は良いため、接続治具128の取り付けは理に叶っている。また、接続治具128は運客仕切り110に運客仕切開戸ユニット130が取り付けられた後(本実施形態では、説明用フレーム200への取り付けを説明している)に取り外しを行う。この後、図12に示す押さえ面160を取り付けるため、ボルト孔なども目立たなくなる。よって、外観上の問題も無い。
また、骨組み部材125は中空部材を用いた第1仕切出口柱125aと第2仕切出口柱125bと上梁部材125cを用いていることで、運客仕切開戸ユニット130自身の重量軽減に寄与するとともに、骨組み部材125側にタップを立てる作業手順を採用することで、タップの切り粉が骨組み部材125の中空部内に落ちる事になる。切り粉の清掃は車両構体100の内部での作業時間を延ばす結果に繋がり、また、清掃しても細かい切り粉の除去が難しいので、切り粉による別のトラブルに繋がるおそれがある。しかし、骨組み部材125内部に切り粉が落ちる構造であるため、清掃の手間が軽減し不要なトラブルを防ぐ事にも繋がる。
図14に、図12のE部分拡大図を示す。第2仕切出口柱125bと第2L型柱部材152の合わせ部分の拡大図を示す。図15に、運客仕切開戸ユニットと運客仕切りのズレに関する模式図を示す。なお、図15は分かり易いように傾きを大きくして示している。ここで、骨組み部材125と運客仕切開戸ユニット130との取り付けに、ボルトを用いた結合方法が用いられている。また、骨組み部材125側に、ボルトを締結する為のボルト孔と、骨組み部材125の柱部分の一方に、リブに相当するリブ部材125a2が設けられ、リブ部材125a2にボルトを挿通する為の貫通孔が設けられる構造となっている。
更に、図14に示すように第2L型柱部材152は角部がR処理された部材が用いられている。このため、例えば図15に示すような運客仕切開戸ユニット130の傾きSなどのズレを、目立たないようにすることができる。これは、第2仕切出口柱125bがピン角に処理されているのに対して、合わせられる第2L型柱部材152の角部がR処理されていることで、傾きSが生じても角同士が合わず、段差H分だけの差を設けてある事で、段差H分の傾きSが許容できる構造となるためである。
図16に、運客仕切開戸ユニット130の正面の傾きに関する模式図を示す。図12に示す、第1L型柱部材151と第2L型柱部材152の間の寸法Fは、運客仕切り110の製作精度によって増減する。この増減を吸収するのが、第1仕切出口柱125aに設けられたリブ部材125a2であり、幅G分だけの誤差を吸収できる。この際に、図16に示すような傾きRが発生する可能性があるが、こちらは運客仕切開戸ユニット130の下部に設けられた隙間Iによって吸収する。運客仕切開戸ユニット130の取り付け手順として、第2仕切出口柱125b側にボルトで仮止めされた後、第1仕切出口柱125a側のリブ部材125a2をボルトにより固定した後、第2仕切出口柱125b側のボルトを位置調整しながら締めるような形になる。こうして図16の隙間Iが調整される。この様な工夫によって、運客仕切開戸ユニット130の取り付け時の調整が容易になる。その結果、作業時間の短縮に貢献することができる。
また、第1L型柱部材151、第2L型柱部材152は、ボルトで固定する構造を採用し、溶接する構造を少なくしている。このため、溶接による歪みなどの影響を抑える事ができる。一般論として、部品を軽くするために肉薄な鋼材を用いると、溶接作業が困難になる上、歪みが問題となる。とくに現車、つまり車両構体100内での作業を考えると、溶接作業が入ることは好ましくない。この点、ボルトで固定する構造を採用したことで歪みの発生を抑制できるので、結果的に運客仕切開戸ユニット130の製作精度を向上することが可能となる。
以上、本発明に係る運客仕切開戸ユニット構造を説明したが、本発明はこれに限定されるわけではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、本実施形態で説明した説明用フレーム200を用いて、事前に車両構体100の外で運客仕切開戸ユニット130と第1L型柱部材151と第2L型柱部材152を組み付けてユニット化した上で、車両構体100内部に運び込んで運客仕切り110に取り付ける事を妨げない。第1L型柱部材151と第2L型柱部材152の分だけ質量が重くなるというデメリットがあるが、第1L型柱部材151と第2L型柱部材152に運客仕切開戸ユニット130が、車両構体100の外で取り付けられていることで、更に取り付け作業性の向上を図ることが可能である。この場合は、主に運客仕切り110に対する運客仕切開戸ユニット130の倒れを調整すれば良い事になるので、車両構体100内での作業時間を更に短縮することが可能である。
100 車両構体
101 運転室
102 客室
110 運客仕切り
120 運客仕切扉
125 骨組み部材
128 接続治具
130 運客仕切開戸ユニット

Claims (3)

  1. 車両構体に取り付ける運客仕切開戸ユニット構造において、
    前記車両構体の運客仕切りの開口部に嵌め込まれるコの字状に配置された骨組み部材と、
    前記骨組み部材の開口側を繋ぐ接続治具と、
    前記骨組み部材に取り付けられる開戸と、を備えること、
    を特徴とする運客仕切開戸ユニット構造。
  2. 請求項1に記載の運客仕切開戸ユニット構造において、
    前記骨組み部材と前記開口部との取り付けが、ボルトを用いた結合であり、
    前記骨組み部材側に、前記ボルトを締結する為のボルト孔と、
    前記骨組み部材の柱部分の一方に、リブが設けられ、該リブに前記ボルトを挿通する為の貫通孔が設けられていること、
    を特徴とする運客仕切開戸ユニット構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の運客仕切開戸ユニット構造において、
    前記開口部に設けられ、前記骨組み部材を取り付けるボルト固定用の仕切出入口柱を左右に有すること、
    を特徴とする運客仕切開戸ユニット構造。
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