JP2019058916A - ホットプレス製品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホットプレス製品の品質を向上させるのに有利となるホットプレス製品の製造方法を提供する。【解決手段】ホットプレス製品の製造方法は、板材を加熱して、成形しながら焼き入れを行うものであって、板材に下孔12を形成する孔形成工程と、孔形成工程で下孔12が形成された板材を加熱する加熱工程と、加熱工程で加熱された板材を金型で成形しながら、金型に配設されているバーリングパンチ50を用いて下孔12にバーリング部14を形成する成形工程とを含む。下孔12は、複数の凸部20a〜20cと複数の凹部22a〜22cとが1つずつ交互に連続する開口形状を有する。複数の凸部20a〜20cに接する外接円CCの直径は、バーリングパンチ50のパンチ径よりも大きい。また、複数の凹部22a〜22cに接する内接円CIの直径は、バーリングパンチ50のパンチ径よりも小さい。【選択図】図1

Description

本発明は、ホットプレス製品の製造方法に関する。
従来、鋼板等の板材を加熱し、加熱された板材を、金型を用いてプレス成形しながら冷却して焼き入れ処理を施す、ホットプレス(熱間プレス)と呼ばれる加工方法がある。ホットプレスでは、例えば、後工程における位置基準や、最終的に形成されたホットプレス製品を車体部品として組み付ける際の組み付け基準として利用される位置決め孔が板材に形成される場合がある。ここで、ホットプレスの後工程としては、例えば、ホットプレス成形品から不要な部分を切除する工程などが想定される。この切除工程では、遅れ破壊等の発生を抑えるなどの理由から、レーザー加工が採用される場合が多い。
しかし、ホットプレスでは、加熱による板材の熱膨張と、プレス成形による板材の熱収縮とが起こるため、位置決め孔の位置精度を確保することが難しい。この位置精度が確保されていないと、位置決め孔をレーザー加工の位置決め基準に用いる場合には、レーザー加工の精度に影響するので、結果として、最終形態であるホットプレス製品の品質を低下させるおそれがある。
そこで、ホットプレス前に位置決め孔とは別の孔を母材に形成しておき、ホットプレスにより母材をプレス成形した後、母材上の孔に位置決め孔が合うように、位置決め孔を有するプレートを母材に溶接して製造される成形品が存在する(特許文献1参照)。
一方、位置精度を向上させるために、予め存在する孔にバーリング加工を施し、形成されたバーリング部を位置決め孔等として用いることもあり得る(特許文献2参照)。特許文献2には、このようなバーリング加工が、ホットプレスによる成形工程でも採用され得ることが記載されている。
特開2010−179347号公報 米国特許第6293134号公報
しかし、特許文献1に開示されている技術では、母材とは別に、位置決め孔を有するプレートを予め準備しなければならない。また、プレス成形後に、位置決め治具を基準としてプレートを母材に溶接することは、生産効率の点でも望ましくない。
一方、ホットプレスでは、バーリング部が形成される下孔と、バーリング部を形成する工具であるバーリングパンチとの位置決めについて考えると、板材に生じる熱膨張又は熱収縮に起因し、冷間加工の場合に比べて精度を維持することが難しい。したがって、特許文献2に開示されている技術をホットプレスに適用した場合には、下孔とバーリングパンチとに芯ズレが生じやすくなるので、結果として、バーリング部を構成するフランジ部に割れが生じるおそれがある。
そこで、本発明は、ホットプレス製品の品質を向上させるのに有利となるホットプレス製品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の態様は、板材を加熱して、成形しながら焼き入れを行うホットプレス製品の製造方法であって、板材に下孔を形成する孔形成工程と、孔形成工程で下孔が形成された板材を加熱する加熱工程と、加熱工程で加熱された板材を金型で成形しながら、金型に配設されているバーリングパンチを用いて下孔にバーリング部を形成する成形工程と、を含み、下孔は、複数の凸部と複数の凹部とが1つずつ交互に連続する開口形状を有し、複数の凸部に接する外接円の直径は、バーリングパンチのパンチ径よりも大きく、複数の凹部に接する内接円の直径は、バーリングパンチのパンチ径よりも小さい。
本発明によれば、ホットプレス製品の品質を向上させるのに有利となるホットプレス製品の製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る製造工程に含まれる各工程を説明する図である。 孔形成工程で形成される下孔の開口形状の第1例を示す図である。 孔形成工程で形成される下孔の開口形状の第2例を示す図である。 孔形成工程で形成される下孔の開口形状の第3例を示す図である。 成形工程で用いられる金型の構成を示す図である。 成形工程で形成されたバーリング部を裏面側から見た図である。 本発明を用いて製造されるホットプレス製品の他の例を示す図である。 湾曲している天板部にバーリング部が形成されている状態を示す図である。 従来のバーリング部に生じ得る割れを説明する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。ここで、以下に示す寸法、材料、その他、具体的な数値等は、例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。また、実質的に同一の機能及び構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、本発明に直接関係のない要素については図示を省略する。さらに、以下の各図では、金型によるプレス方向として鉛直方向をZ方向と規定し、Z軸に垂直な平面内に、X軸と、X軸に垂直なY軸とを取る。
ホットプレスとは、板材を加熱し、加熱された板材を、金型を用いてプレス成形しながら冷却して焼き入れ処理を施す加工方法をいう。また、本実施形態に係る製造方法が製造対象とするホットプレス製品とは、製造工程中にホットプレスによる加工工程が含まれる物品をいう。ホットプレス製品は、例えば、車両の各種構造体に採用され得る。
図1は、本実施形態に係るホットプレス製品100の製造工程に含まれる各工程における製造状態を時系列で示す斜視図である。ホットプレス製品100の製造工程は、孔形成工程と、加熱工程と、成形工程と、レーザー加工工程とを含む。
(孔形成工程)
まず、第1工程としての孔形成工程について説明する。図1(a)は、孔形成工程により、下孔12が形成された板材10を示す斜視図である。板材10は、ホットプレス製品100の素材板である。素材板としては、ホットプレス用の板状鋼材を用い得る。板材10の板厚tは、例えば、1.0〜2.0(mm)である。
孔形成工程では、板材10に、貫通孔である下孔12が形成される。下孔12は、例えばレーザー加工工程において用いられる位置決め孔となる部位である。下孔12が形成される位置は、ホットプレス製品100の形状に依存するが、例えば、図1に示すように、複数の下孔12が一定の間隔で一直線上に並ぶように設定される。なお、孔形成工程で用いられる加工装置の種類等は、特に限定するものではない。
図2は、下孔12の開口形状の第1例を示す図である。下孔12は、XY平面に相当する板材10の主平面に対して垂直に貫通する。以下、下孔12の開口形状とは、開口の平面形状をいう。また、開口平面とは、板材10の主平面に対して平行となる開口上の平面をいう。
下孔12は、それぞれ複数、好適には3つ以上の凸部20と凹部22とが、直線部24を介して1つずつ交互に連続する開口形状を有する。ここで、下孔12の開口平面の重心位置を開口中心Pと規定すると、凸部20及び凹部22は、それぞれ、開口平面上で、開口中心Pから放射状に外側に向かう方向を基準として規定される。具体的には、凸部20は、開口中心Pから外側に向かって突出する方向を凸として規定される。一方、凹部22は、外側から開口中心Pに向かって凹む方向を凹として規定される。すなわち、凸部20は、開口中心Pに対して凹部22よりも遠い位置にある。以下、図2に示すように、凸部20及び凹部22がそれぞれ3つ存在する場合を例示する。
3つの凸部20a〜20cは、開口中心Pを基準として、互いに等間隔すなわち120(°)間隔で配設される。凸部20の形状は、円弧であり、例えば半円である。以下、凸部20が半円であり、この場合の凸部20の半径をRCVと表記する。また、3つの凸部20a〜20cは、それぞれ、開口中心Pを中心とした外接円Cに接する。
3つの凹部22a〜22cは、開口中心Pを基準として、互いに、等間隔すなわち120(°)間隔で、かつ、それぞれ隣り合う凸部20と60(°)ずれて配設される。凹部22の形状は、円弧である。以下、凹部22の半径をRCCと表記する。また、3つの凹部22a〜22cは、それぞれ、開口中心Pを中心とした内接円Cに接する。
凸部20と凹部22とは、直線部24を介して接続される。一例として、第1凸部20aに関して、第1凸部20aの一端は、第1直線部24aの一端と接続する。そして、第1直線部24aの他端は、第3凹部22cの一端と接続する。一方、第1凸部20aの他端は、第2直線部24bの一端と接続する。そして、第2直線部24bの他端は、第1凹部22aの一端と接続する。なお、その他の第2凸部20b及び第3凸部20cに関しても同様である。以下、凸部20と直線部24とが接する点を第1接点Pと表記する。また、凹部22と直線部24とが接する点を第2接点Pと表記する。
第1接点Pでは、凸部20と直線部24とが接線で結ばれる。したがって、第1接点Pにおける開口部分は、段差が抑えられた滑らかな形状となる。同様に、第2接点Pでは、凹部22と直線部24とが接線で結ばれる。したがって、第2接点Pにおける開口部分も、段差が抑えられた滑らかな形状となる。
また、1つの凸部20の両端部に位置する各第1接点Pに個々に接し、互いに向かい合う2つの直線部24は、概ね平行である。以下、このように互いに向かい合う2つの直線部24の間隔をWと表記する。なお、図2に示す例では、互いに向かい合う2つの直線部24は、平行である。
これらの点を考慮すると、下孔12の開口形状は、外接円Cと内接円Cとに交互に接する波状の閉曲線であると言える。加えて、本実施形態では、下孔12の開口形状は、以下の条件を満たす。
第1に、凸部20の半径RCVと、凹部22の半径RCCとの間には、式(1)に示す関係が成り立つ。
CV<RCC (1)
式(1)の関係を満たす場合、互いに向かい合う2つの直線部24の間隔Wが狭くなるので、結果として、その後の成形工程において実施されるバーリング加工により形成されるフランジ部52の面積を十分に大きくすることができる。なお、バーリング加工については、以下の成形工程に関する説明と併せて詳説する。
第2に、外接円Cの直径をDとし、内接円Cの直径をDとし、バーリング加工において用いられるバーリングパンチ50のパンチ径をDとすると、これらの間には、式(2)に示す関係が成り立つ。
<D<D (2)
式(2)の関係を満たす場合、成形工程においてバーリング加工が実施されたときに、凹部22を含む板材10の一部が必ず折れ曲がる。
第3に、パンチ径Dは、直線部24と交差する。すなわち、バーリング加工時のバーリングパンチ50の外周は、1つの直線部24に係る第1接点Pと第2接点Pとの間にあることになる。この条件を満たす場合、バーリング加工時には、いずれの凸部20a〜20cにも、フランジ部52の曲げ部が位置することはない。
上記の各種寸法の一例としては、以下の通りである。ここで、前提条件として、板材10としては、板厚tが1.4(mm)のホットプレス用板状鋼材を用いるものとする。また、バーリング加工において用いられるバーリングパンチ50のパンチ径Dは、16(mm)であるものとする。この場合、外接円Cの直径Dは、24.7(mm)とし得る。内接円Cの直径Dは、6.6(mm)とし得る。凸部20の半径RCVは、1.5(mm)とし得る。凹部22の半径RCCは、10(mm)とし得る。また、互いに向かい合う2つの直線部24の間隔Wは、3.0(mm)とし得る。
なお、下孔12の開口形状は、図2に示す形状に限定されない。上述した各種の条件を満たすのであれば、下孔12の開口形状を以下のような形状とすることもあり得る。
まず、図2に示す例では、下孔12の開口形状は、それぞれ3つの凸部20及び凹部22で構成される外形を有するものとした。しかし、本発明では、凸部20及び凹部22がそれぞれ複数、好適には3つ以上存在すれば、下孔12の開口形状として成立する。
図3は、下孔12の開口形状の第2例を示す図である。なお、図3において、図2に示す下孔12の各部分に対応する部分には、それぞれ同一の符号を付す。
図3(a)は、それぞれ4つの凸部20及び凹部22で構成される外形を有する下孔12の開口形状を示している。この場合、4つの凸部20a〜20dは、開口中心Pを基準として、互いに90(°)間隔で配設される。一方、4つの凹部22a〜22dは、開口中心Pを基準として、互いに90(°)間隔で、かつ、それぞれ隣り合う凸部20と45(°)ずれて配設される。
図3(b)は、それぞれ5つの凸部20及び凹部22で構成される外形を有する下孔12の開口形状を示している。この場合、5つの凸部20a〜20eは、開口中心Pを基準として、互いに72(°)間隔で配設される。一方、5つの凹部22a〜22eは、開口中心Pを基準として、互いに72(°)間隔で、かつ、それぞれ隣り合う凸部20と36(°)ずれて配設される。
また、図2に示す例では、下孔12の開口形状は、特に以下の点を前提として規定されていた。第1の前提として、外接円C、内接円C及びバーリングパンチ50のそれぞれの中心は、開口中心Pで一致するものとした。また、第2の前提として、凸部20及び凹部22のそれぞれは、開口中心Pを基準として、互いに等間隔で配設されるものとした。しかし、本発明では、これらの前提を必ずしも必要としない。
図4は、下孔12の開口形状の第3例を示す図である。なお、図4において、図2に示す下孔12の各部分に対応する部分には、それぞれ同一の符号を付す。
図4(a)は、第1の前提に関連し、内接円Cの中心とバーリングパンチ50の中心とが、開口中心Pで一致するものの、外接円Cの中心Pが、開口中心Pからずれている場合を示している。この場合、開口中心Pからの距離が、凸部20b又は凸部20cのいずれかまでよりも、凸部20aまでの方が長くなる。
図4(b)は、第1の前提に関連し、外接円Cの中心P、内接円Cの中心P、及び、バーリングパンチ50の中心Pのそれぞれが、開口中心Pとは不一致である場合を示している。この場合、開口中心Pから凸部20a〜20cまでの距離が、それぞれ異なる。
図4(c)は、第2の前提に関連し、開口中心Pを基準として、凸部20aと凸部20b、及び、凸部20aと凸部20cは、互いに135(°)間隔であるが、凸部20bと凸部20cとは90(°)間隔で配設される場合を示している。
図4の各図に示すような形状とすることには、以下のような利点がある。例えば、金型40を用いて以下の成形工程を行うと、板材10や成形品30の形状、下孔12の位置、又は、金型40の構成などに起因して、板材10がいずれかの方向にずれやすいことが予め把握される場合がある。その場合には、成形工程にて形成されたバーリング部14の形状が所望の形状となるように、板材10がずれやすい方向に合わせて、図4の各図に示すように予め異形状に下孔12を設定してもよい。
さらに、孔形成工程は、次の加熱工程の前に独立して実施されてもよいし、又は、シート状又はロール状の材料を切断して板材10に成形する工程と同時に実施されてもよい。
(加熱工程)
次に、第2工程としての加熱工程では、孔形成工程において下孔12が形成された板材10が加熱される。加熱温度は、例えば、700〜950(°C)である。なお、加熱工程で用いられる加熱装置の種類等は、特に限定するものではない。
(成形工程)
次に、第3工程としての成形工程について説明する。図1(b)は、成形工程により成形された後の成形品30の外観を示す斜視図である。成形工程では、加熱工程により加熱された板材10は、以下で説明する金型40を用いて、成形品30となるように成形される。
成形品30は、全体形状としては、天板部31と、第1側板部32と、第2側板部33と、第1フランジ部34と、第2フランジ部35とを含む。以下、成形品30を側面から見たときに、天板部31の上面(図1(b)において表示されている面)がある側を表面側と表現し、天板部31の下面(図1(b)において表示されていない面)がある側を裏面側と表現する。
天板部31は、ホットプレス成形後も、成形前の板材10の主平面と平行である平板部である。天板部31の平面形状は、例えばX方向を長手方向とする矩形である。
第1側板部32は、長手方向に沿って延びる第1端部36で天板部31に連接し、第1端部36を曲げ部としてZ方向に向けて曲げられた平板部である。ただし、第1側板部32は、天板部31の平面方向に対して垂直ではなく、第1端部36を基準とした天板部31と第1側板部32との交差角度は、鈍角である。
第2側板部33は、長手方向に沿って延びる第2端部37で天板部31に連接し、第2端部37を曲げ部としてZ方向に向けて曲げられた平板部である。ただし、第2側板部33は、天板部31の平面方向に対して垂直ではなく、第2端部37を基準とした天板部31と第2側板部33との交差角度は、鈍角である。図1(b)に示す例では、第1端部36と第2端部37とは、平行である。
第1フランジ部34は、長手方向に沿って延びる第3端部38で第1側板部32に連接し、第3端部38を曲げ部として、天板部31の平面に対して平行となるように曲げられた平板部である。図1(b)に示す例では、第1端部36と第3端部38とは、平行である。
第2フランジ部35は、長手方向に沿って延びる第4端部39で第2側板部33に連接し、第4端部39を曲げ部として、天板部31の平面に対して平行となるように曲げられた平板部である。図1(b)に示す例では、第2端部37と第4端部39とは、平行である。
ここで、天板部31の幅寸法に相当する第1端部36と第2端部37との間の長さは、第3端部38と第4端部39との間の長さよりも短い。したがって、成形品30を長手方向に沿って見たときの側面形状は、いわゆるハット(hat)状となる。
また、成形品30は、孔形成工程において形成されている下孔12を、成形工程においてさらに変形させることで形成されたバーリング部14を有する。
図5は、成形工程で用いられる金型の構成及び状態を示す断面図である。このうち、図5(a)は、加熱工程で加熱された板材10から成形品30の形状に成形する金型40の構成であって、その成形途中の状態(中間成形品41)を示す図である。図5(b)は、板材10が成形品30に成形された状態を示す図である。すなわち、図5(b)は、図示しないプレス機械の動作が下死点で保持された状態を示したものである。
金型40は、互いに板材10を挟み込んで押圧するダイ42とパンチ44とを含む。ダイ42は、板材10の裏面に接し、成形品30の裏面側の形状に合う形状を有する下型である。また、ダイ42は、パンチ44が重ね合わされたときに、パンチ44に固定されているバーリングパンチ50が収容される収容空間42aを有する。パンチ44は、板材10の表面に接し、成形品30の表面側の形状に合う形状を有する上型である。
また、金型40は、パンチ44にスプリング46を介して支持される押さえパッド48と、バーリングパンチ50とを有する。押さえパッド48は、ダイ42上に載置されている板材10を表面側から押さえ付けて、板材10の位置を安定化させる。押さえパッド48は、スプリング46を介して支持されているので、パンチ44がダイ42に向かって接近している間も板材10を押さえ続け、板材10のズレを抑止する。
図5(a)に示す金型40では、バーリングパンチ50は、ダイ42とパンチ44とによる板材10の挟み込み動作に合わせて、下孔12にバーリング加工を施し、バーリング部14を形成する。バーリングパンチ50は、断面形状が円の棒体であり、一端がパンチ44に固定され、他端が下孔12に接触する。バーリングパンチ50は、バーリング加工時、Z方向と平行な移動軸Aに沿って移動する。なお、バーリングパンチ50のパンチ径Dに関する寸法条件は、上記のとおりである。さらに、ダイ42とパンチ44により板材10には曲げ加工も行われ、図5(a)に示すような中間成形品41の形になる。
図5(b)に示す金型40では、パンチ44、バーリングパンチ50、押さえパッド48及びスプリング46を含む上型がプレス機械の下死点の位置にある。したがって、パンチ44とダイ42との形状により、板材10は、中間成形品41を経て、成型品30の形状に成形される。すなわち、図5(a)に示す中間成形品41では成形が未完であった第1側板部32、第2側板部33、第1フランジ部34及び第2フランジ部35の成形が、図5(b)に示す段階で完了する。
このとき、バーリングパンチ50が収容空間42a内に深く挿入された状態で、バーリング部14の成形は完了する。押さえパッド48は、スプリング46による継続した圧縮作用により、天板部31の押圧状態が維持される。この状態で数秒間保持されると、板材10は、加熱工程で加熱された温度から急冷され、焼き入れ処理された成型品30が完成する。
図6は、バーリング部14を裏面側から見た斜視図である。
図6(a)は、下孔12に対してバーリングパンチ50がほぼずれなくバーリング加工されたバーリング部14を示す図である。パンチ径Dは、内接円Cの直径Dよりも大きく、外接円Cの直径Dよりも小さく、また、それぞれの直線部24a〜24fと交差する。したがって、バーリングパンチ50が下孔12を貫通すると、パンチ径Dに合う端部16を曲げ部として、下孔12の凹部22がそれぞれ含まれる3つの凸形のフランジ部52a〜52cが、バーリングパンチ50の外周面に沿って折れ曲がる。このようにして成形されたバーリング部14の形状をみると、バーリング加工により変形したのは、3つのフランジ部52a〜52cだけである。換言すれば、下孔12の3つの凸部20a〜20cは、変形されずにそのままの形で残存する。また、3つのフランジ部52a〜52cには、割れが生じていない。
図6(b)は、下孔12に対してバーリングパンチ50がずれてバーリング加工されたバーリング部14を示す図である。すなわち、例えば、バーリングパンチ50を下孔12の開口中心Pから凹部22cの方向にずれた状態でバーリング加工を施すと、3つのフランジ部52a〜52cのうちフランジ部52cが他のフランジ部52a,52bよりも高く成形される。一方、凸部20a〜20cは、変形されずにそのままの形で残存する。この場合も、フランジ部52a〜52cのいずれにも、割れが生じていない。
(レーザー加工工程)
最後に、第4工程としてのレーザー加工工程について説明する。図1(c)は、レーザー加工工程を経て最終成形されたホットプレス製品100の外観を示す斜視図である。レーザー加工工程では、成形工程で成形されたバーリング部14を位置決め基準としてレーザー加工を行い、成形品30から不要部を切除して、ホットプレス製品100の形状に仕上げる。図1(c)に示す例では、開口形状が円である2つの孔60を不要部と想定している。なお、レーザー加工工程で用いられるレーザー加工装置の種類等は、特に限定されるものではない。
レーザー加工装置は、不図示であるが、成形工程でのバーリング加工で用いられたバーリングパンチ50のパンチ径Dと略同径のロケートピンを有する。レーザー加工装置は、まず、成形品30を加工時の所定の位置に搭載した後、バーリング部14にロケートピンを挿入する。ロケートピンとバーリングパンチ50は略同径であるから、ロケートピンは、バーリングパンチ50で成形されたバーリング部14に、ガタなく挿入される。そして、レーザー加工装置は、ロケートピンの位置を基準として、成形品30上の不要部の位置を特定し、切除する。すなわち、バーリング部14は、レーザー加工装置によって位置決め基準として用いられる位置決め孔である。
なお、本レーザー加工工程では、図7に示すホットプレス製品101に示すように、天板部31のバーリング部14をレーザー加工にて切断し、孔61を形成してもよい。
次に、本実施形態による効果について説明する。
本実施形態に係るホットプレス製品100の製造方法は、板材10を加熱して、成形しながら焼き入れを行う。この製造方法は、板材10に下孔12を形成する孔形成工程と、孔形成工程で下孔12が形成された板材10を加熱する加熱工程とを含む。また、この製造方法は、加熱工程で加熱された板材10を金型40で成形しながら、金型40に配設されているバーリングパンチ50を用いて下孔12にバーリング部14を形成する成形工程を含む。ここで、下孔12は、複数の凸部20a〜20cと複数の凹部22a〜22cとが1つずつ交互に連続する開口形状を有する。複数の凸部20a〜20cに接する外接円Cの直径Dは、バーリングパンチ50の直径Dよりも大きい。複数の凹部22a〜22cに接する内接円Cの直径Dは、バーリングパンチ50の直径Dよりも小さい。
本実施形態に係る製造方法によれば、まず、下孔12の開口形状が上記のように規定され、その上で、内接円Cの直径Dがパンチ径Dよりも小さい。その結果、成形工程におけるバーリング加工で形成されるフランジ部は、全体が円筒形ではなく、図6に示すような、下孔12の凹部22がそれぞれ含まれる3つの凸形のフランジ部52a〜52cとなる。そのため、成形工程において、下孔12に対するバーリングパンチ50のプレス位置が設定位置からずれる、いわゆる芯ズレが生じても、すべてのフランジ部52a〜52cが無理なく折れ曲がる。したがって、形成されたバーリング部14は、例えば、最終的に形成されたホットプレス製品100を車体部品として組み付ける際の組み付け基準としての位置決め孔として用いることができる。すなわち、ホットプレス製品100は、このような組み付けに際して位置精度等に影響を与えない、品質の高いものとなる。
一方、外接円Cの直径Dがパンチ径Dよりも大きいので、成形工程においてバーリング部14が形成された後も、下孔12のうち、3つの凸部20a〜20c、及び、それぞれの凸部20に連接する直線部24の一部は、板材10の天板部31にそのまま残る。そのため、成形工程において、下孔12に対するバーリングパンチ50のプレス位置が設定位置からずれて、フランジ部52のいずれかが、より大きな力を受けたとしても、その力の一部を凸部20側に分散させることができる。したがって、フランジ部52は、局所的に想定以上の大きな力を受けにくい形状であるため、フランジ部52の割れの発生を抑止することができる。すなわち、ホットプレス製品100は、バーリング部14のフランジ部52に割れが発生していない、品質の高いものとなる。
ここで、比較例として、従来のホットプレス製品の製造方法により形成されたバーリング部80について説明する。図9は、バーリング部80を裏面側から見た斜視図である。ここでは、本実施形態における天板部31に、本実施形態における下孔12に代えて、従来の下孔が形成されていたと想定する。ただし、従来の下孔の開口形状は、円である。また、バーリング部80は、円形の下孔に対して、下孔の直径よりも大きなパンチ径のバーリングパンチを用いて形成されたものとする。
図9(a)は、正常なバーリング部80の形状を示す図である。バーリング部80は、最終的に、円筒形のフランジ部82を有する形状となる。例えば、下孔に対するバーリングパンチのプレス位置が設定位置から大きくずれていなければ、下孔の外周領域にはバーリングパンチからの力が均等にかかるので、フランジ部82に割れが生じづらい。
図9(b)は、フランジ部82に割れ84が生じているバーリング部80の形状を示す図である。図9(a)の場合に対して、下孔に対するバーリングパンチのプレス位置が設定位置から大きくずれていると、下孔の外周領域の一部に、バーリングパンチからの力が局所的に大きくかかる部分が生じる。特に、下孔の開口形状が単なる円である場合には、下孔の外周領域全体が折れ曲がる領域となるため、局所的に大きな力がかかると、その力の逃げ場が失われ、結果として、割れ84の発生という形で力が発散される。このような割れ84がホットプレス製品に残存していると、例えば、ホットプレス製品が車両の構造体に設置された場合、なんらかの衝撃を受けたときに、割れ84の部分から破壊が生じるおそれがあり、望ましくない。
また、本実施形態に係る製造方法は、成形工程で形成されたバーリング部14を基準として、成形品30にレーザー加工を行うレーザー加工工程を含む。
本実施形態に係る製造方法によれば、形成されたバーリング部14は、後工程として、成形品30にレーザー加工を行う必要がある場合に、レーザー加工装置によって位置決め基準として用いられる位置決め孔として用いることができる。したがって、ホットプレス製品100は、位置精度が維持されたレーザー加工装置によりレーザー加工が行われるので、品質の高いものとなる。
また、本実施形態に係る製造方法では、凹部22の形状は、円弧であり、凹部22は、円弧の接線となる直線部24を介して凸部20に連接される。
本実施形態に係る製造方法によれば、下孔12の凹部22の形状が円弧であり、直線部24は、凹部22に対して接線として連接されるので、その接点である第2接点Pの部分は、段差や角のない滑らかな形状となる。したがって、成形工程におけるバーリング加工時には、材料が伸びやすく、凹部22を含むフランジ部52に、より割れが発生しづらくなる。
また、本実施形態に係る製造方法では、バーリングパンチ50の外周は、直線部24と交差する。
本実施形態に係る製造方法によれば、結果として、バーリング部14におけるフランジ部52の曲げ部に相当する端部16が直線部24と交差することになる。したがって、下孔12に対するバーリングパンチ50のプレス位置が設定位置からずれたとしても、下孔12の凸部20に端部16が位置することがないので、フランジ部52に、より割れが発生しづらくなる。
また、本実施形態に係る製造方法では、バーリングパンチ50の外周は、直線部24の外端よりも内側で、下孔12と対向する。
上記の効果に関してさらに詳述すると、仮にバーリングパンチ50のプレス位置が設定位置からずれて、端部16が凸部20と交差した位置でバーリング加工を施されると、凸部20がフランジ部52の曲げ部になり、この部分より割れが発生するおそれがある。したがって、端部16が凸部20以外の部分、すなわち直線部24の外端(第1接点P)よりも内側で、下孔12と対向すれば、割れの発生を抑止できる。
また、本実施形態に係る製造方法では、凸部20の形状は、円弧であり、凸部20の円弧の半径RCVは、凹部22の円弧の半径RCCよりも小さい。
又は、本実施形態に係る製造方法では、例えば、凸部20の一方の端部に連接された直線部24aと、他方の端部に連接された直線部24bとは、互いに平行である。
本実施形態に係る製造方法によれば、凸部20が半円の円弧で、直径が凹部22よりも小さく、又は、互いに向かい合う直線部24は平行であるので、このような条件下では、互いに向かい合う直線部24間の間隔Wが狭くなる。したがって、バーリング部14におけるフランジ部52の面積を十分に大きく取ることができるので、バーリング部14を用いた位置決め精度の維持に、より有利となる。
また、本実施形態に係る製造方法では、成形工程において、板材10の下孔12が形成されている面は、バーリングパンチ50の移動軸Aに対して傾斜して加工することも可能である。
上記の説明では、成形品30の天板部31が水平となるように金型40内に設置され、一方、バーリングパンチ50の移動軸Aは、下孔12に対して垂直となっていた(図5参照)。また、例えば、垂直でない面にバーリング加工を施す場合は、加工部分だけが垂直な面を有する座面を予め成形し、この座面に対して加工を行っていた。これに対して、本実施形態に係る製造方法によれば、金型40のプレス方向と一致するバーリングパンチ50の移動方向が、成形品30のバーリング形成面に対して垂直となっていなくても、バーリング部14を形成することができる。
図8は、一例として、断面が湾曲している天板部72を有する成形品70を想定し、天板部72にバーリング部74を形成した状態を示す断面図である。ただし、成形前の板材に形成されている下孔の形状は、上記説明のとおりである。
例えば、天板部72における、鉛直軸に対して75(°)傾斜している面上に、下孔の位置が形成されていたと仮定する。この場合、バーリングパンチ50は、バーリング部形成面に対して傾斜した角度(移動軸A上)で、3つの凹部22を個別に曲げ、フランジ部74aを含む3つのフランジ部を形成する。このとき、曲げのタイミングは同時ではなく、それぞれが少しずつずれる。
これに対して、図9(a)に例示するような従来の円筒形のフランジ部82を想定した場合、傾斜した角度でバーリングパンチ50が下孔に当接するので、バーリングパンチ50の先端において、部分的にタイミングのズレが生じる。すると、先に当接した部分より材料の破断が生じて、バーリング部80が成形できないことも考えられる。しかし、本実施形態における下孔12には、バーリング部74を成形することができる。
したがって、本実施形態によれば、バーリングパンチ50の移動方向がバーリング部形成面に対して垂直でなくても、垂直な面を有する座面等を成形品に予め設定しなくてもよいので、設計の自由度が向上する。
なお、上記説明では、バーリング部14においてフランジ部52が鉛直方向下方に向かうように形成されるものとしたが、鉛直方向上方に向かうように形成されていてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
10 板材
12 下孔
14 バーリング部
20 凸部
22 凹部
24 直線部
30 成形品
40 金型
50 バーリングパンチ
100 ホットプレス製品
バーリングパンチの移動軸
外接円
内接円
バーリングパンチのパンチ径
外接円の直径
内接円の直径

Claims (8)

  1. 板材を加熱して、成形しながら焼き入れを行うホットプレス製品の製造方法であって、
    前記板材に下孔を形成する孔形成工程と、
    前記孔形成工程で前記下孔が形成された前記板材を加熱する加熱工程と、
    前記加熱工程で加熱された前記板材を金型で成形しながら、前記金型に配設されているバーリングパンチを用いて前記下孔にバーリング部を形成する成形工程と、
    を含み、
    前記下孔は、複数の凸部と複数の凹部とが1つずつ交互に連続する開口形状を有し、
    前記複数の凸部に接する外接円の直径は、前記バーリングパンチのパンチ径よりも大きく、
    前記複数の凹部に接する内接円の直径は、前記バーリングパンチのパンチ径よりも小さい、
    ホットプレス製品の製造方法。
  2. 前記成形工程で形成された前記バーリング部を基準として、成形品にレーザー加工を行うレーザー加工工程を含む請求項1に記載のホットプレス製品の製造方法。
  3. 前記凹部の形状は、円弧であり、
    前記凹部は、円弧の接線となる直線部を介して前記凸部に連接される、
    請求項1又は2に記載のホットプレス製品の製造方法。
  4. 前記バーリングパンチの外周は、前記直線部と交差する請求項3に記載のホットプレス製品の製造方法。
  5. 前記バーリングパンチの外周は、前記直線部の外端よりも内側で、前記下孔と対向する請求項3に記載のホットプレス製品の製造方法。
  6. 前記凸部の形状は、円弧であり、
    前記凸部の円弧の半径は、前記凹部の円弧の半径よりも小さい請求項3乃至5のいずれか1項に記載のホットプレス製品の製造方法。
  7. 前記凸部の一方の端部に連接された前記直線部と、他方の端部に連接された前記直線部とは、互いに平行である請求項3乃至6のいずれか1項に記載のホットプレス製品の製造方法。
  8. 前記成形工程において、前記板材の前記下孔が形成されている面は、前記バーリングパンチの移動軸に対して傾斜している請求項1乃至7のいずれか1項に記載のホットプレス製品の製造方法。
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