JP2019058282A - 治療方法 - Google Patents

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有真 河本
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Abstract

【課題】カテーテルが通過できないCTOに対しても低侵襲で治療することのできる治療方法を提供する。【解決手段】治療方法は、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20を挿入する挿入ステップS11と、第1穿刺部材および第2穿刺部材を、生体管腔の壁部Bに穿刺して生体管腔外の偽腔に到達させる穿刺ステップS14と、偽腔において第1穿刺部材および第2穿刺部材の先端同士を連結する連結ステップS15と、連通部材44を配置する配置ステップS17と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、治療方法に関し、特にCTOに対する治療方法に関する。
CTO(慢性完全閉塞病変)に対する治療法として、例えば、PCI(Percutaneous Coronary Intervention:経皮的冠状動脈インターベンション)と称される、閉塞した病変部をバルーンカテーテルで拡張し、ステントを留置して、血管を再建する方法がある。この治療方法は、患者に対する侵襲性が低く合併症のリスクが低い反面、カテーテルを通過させることのできない重症部位に対しては適用することができない。
一方、カテーテルを通過させることのできない重症部位に対して、冠状動脈バイパス術(CABG)と称される手技が実施される(特許文献1)。この方法は、心臓を露出させ、病変部が形成されている冠状動脈に、他の血管から血液を送るためのバイパス用血管を吻合するものである。
特開2000−5185号公報
冠状動脈バイパス術は、心臓を露出させるため侵襲性が高く、合併症のリスクが高い。したがって、カテーテルを通過させることのできない重症部位に対して、低侵襲に治療することのできる治療方法が求められている。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、カテーテルが通過できないCTOに対して、低侵襲に治療することのできる治療方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る治療方法は、生体管腔に形成された病変部を挟むようにして、前記生体管腔の一方の側から第1穿刺部材を挿入するとともに、前記生体管腔の他方の側から第2穿刺部材を挿入する挿入ステップと、前記第1穿刺部材および前記第2穿刺部材を、前記生体管腔の壁部に穿刺して前記生体管腔外の偽腔に到達させる穿刺ステップと、前記偽腔において、前記第1穿刺部材および前記第2穿刺部材の先端同士を連結する連結ステップと、先端同士が連結された前記第1穿刺部材および前記第2穿刺部材に沿って、前記偽腔において前記生体管腔の一方の側および他方の側を連通する連通部材を導入して配置する配置ステップと、を有する。
また、上記目的を達成する本発明に係る治療方法は、生体管腔に形成された病変部を挟むようにして、前記生体管腔の一方の側から第1穿刺部材を挿入するとともに、前記生体管腔の他方の側から第2穿刺部材を挿入する第1挿入ステップと、前記第1穿刺部材および前記第2穿刺部材を、前記生体管腔の壁部に穿刺して前記生体管腔外の偽腔に到達させる穿刺ステップと、前記第1穿刺部材および前記第2穿刺部材を前記壁部に穿刺することによって形成した孔部に、当該孔部の形状を維持する管状部材を留置する留置ステップと、前記生体管腔の一方の側から第1連結部材を挿入するとともに、前記生体管腔の他方の側から第2連結部材を挿入する第2挿入ステップと、前記第1連結部材および前記第2連結部材を、前記孔部を介して、前記偽腔に到達させ、前記偽腔において、前記第1連結部材および前記第2連結部材の先端同士を連結する連結ステップと、先端同士が連結された前記第1連結部材および前記第2連結部材に沿って、前記偽腔において前記生体管腔の一方の側および他方の側を連通する連通部材を導入して配置する配置ステップと、を有する。
上記の治療方法によれば、生体管腔に形成された病変部を迂回するように、生体管腔の一方の側および他方の側を連通する連通部材が配置される。また、上記の治療方法はPCIによって実施されるため、低侵襲である。したがって、カテーテルが通過できないCTOに対して、低侵襲に治療することのできる治療方法を提供することができる。
第1穿刺部材、第2穿刺部材、および第1バルーンカテーテルを示す正面図である。 第2バルーンカテーテルを示す正面図である。 第3バルーンカテーテルを示す正面図である。 第1実施形態に係る治療方法の各手順を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る治療方法の挿入ステップを示す概略断面図である。 第1実施形態に係る治療方法の導入ステップを示す概略断面図である。 第1実施形態に係る治療方法の調整ステップを示す概略断面図である。 第1実施形態に係る治療方法の穿刺ステップを示す概略断面図である。 第1実施形態に係る治療方法の連結ステップを示す概略断面図である。 第1実施形態に係る治療方法の移動ステップを示す概略断面図である。 第1実施形態に係る治療方法の配置ステップを示す概略断面図であって、第2バルーンを拡張する前の様子を示す図である。 第1実施形態に係る治療方法の配置ステップを示す概略断面図であって、第2バルーンを拡張した後の様子を示す図である。 第1実施形態に係る治療方法の圧着ステップを示す概略断面図である。 第1実施形態に係る治療方法の圧着ステップを示す概略断面図である。 第1実施形態に係る治療方法の確認ステップを示す概略断面図である。 第2実施形態に係る治療方法の穿刺ステップを示す概略断面図である。 図16のA部を示す拡大図である。 第2実施形態に係る治療方法の留置ステップにおける図17に対応する図である。 第1穿刺部材および第2穿刺部材の先端の形状の変形例を示す図である。
<第1実施形態>
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の第1実施形態を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1〜図3は、第1実施形態に係るCTOに対する治療装置1(以下、単に「治療装置1」と称する)の各部の構成を示す図であり、図4は、第1実施形態に係るCTOに対する治療方法の各手順を示すフローチャートであり、図5〜図15は、第1実施形態に係るCTOに対する治療方法の各工程を模式的に示す図である。
なお、本明細書の説明では、生体内(血管内)に挿入される側を「先端側」と定義し、先端側と反対側に位置する術者によって手元での操作がなされる側を「基端側」と定義する。また、治療装置1を構成する各部材の中心軸が延在する方向を「軸方向」と定義し、軸方向周りの方向を「周方向」と定義する。
まず、第1実施形態に係るCTOに対する治療方法に好適に使用される治療装置1の構成について説明する。
治療装置1は、図1〜図3に示すように、血管(生体管腔)の上流側(一方の側)から挿入される第1穿刺部材10と、血管の下流側(他方の側)から挿入される第2穿刺部材20と、周方向における第1穿刺部材10および第2穿刺部材20の血管壁B(壁部)に対する穿刺方向を調整するための第1バルーンカテーテル30(第1調整デバイス、第2調整デバイス)と、人工血管44(連通部材)を血管内に導入するための第2バルーンカテーテル40(バルーンカテーテル)と、人工血管44の両端に設けられたストッパー部442、443を血管壁Bに圧着するための第3バルーンカテーテル50と、を有する。
第1穿刺部材10および第2穿刺部材20は、軸方向に延在するように構成されている。第1穿刺部材10および第2穿刺部材20は、第1バルーンカテーテル30、第2バルーンカテーテル40、および第3バルーンカテーテル50の挿通用ルーメンを挿通可能に構成されている。第1穿刺部材10および第2穿刺部材20は、血管壁Bに穿刺可能な程度に剛性を備える。
第1穿刺部材10の先端には、図1に示すように、凹部11が形成されている。また、第2穿刺部材20の先端には、図1に示すように、凹部11に挿入可能な凸部21が形成されている。なお、第1穿刺部材の先端に凸部が設けられ、第2穿刺部材の先端に凹部が設けられる構成であってもよい。
第1穿刺部材10および第2穿刺部材20の先端は、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20が連結した状態を好適に維持できるように、互いに異なる磁性を備えている。なお、生体内に留置されている他の部品(ボルト、ステント、ペースメーカー等)との影響の観点から、電気を流したときに磁力が発生する電磁石(不図示)によって、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20を連結することが好ましい。電磁石が配置される箇所は、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20が近接した際に好適に磁力が発生する限りにおいて、限定されない。なお、常に磁力が発生する磁石によって、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20を連結してもよい。
第1穿刺部材10および第2穿刺部材20を構成する材料は、特に限定されないが、例えば、ステンレス鋼、バネ鋼、チタン、タングステン、タンタルを用いることが可能である。
第1穿刺部材10および第2穿刺部材20の先端は、X線造影下で視認性を備えさせるために、X線造影性を備える材料によって形成されていることが好ましい。なお、このような材料としては、例えば、白金、金、銀、イリジウム、チタン、タングステン等の金属、またはこれらの合金等を好適に使用できる。
第1バルーンカテーテル30は、図1に示すように、長尺状の第1シャフト31と、第1シャフト31の先端側に設けられた拡張および収縮可能な第1バルーン32と、第1シャフト31の基端に固定された第1ハブ33と、を有する。
本実施形態において、第1バルーンカテーテル30は、第1穿刺部材10または第2穿刺部材20が第1バルーンカテーテル30の基端側から先端側まで挿通されるオーバーザワイヤ型である。なお、第1バルーンカテーテル30は、第1穿刺部材10または第2穿刺部材20が第1バルーンカテーテルの途中から先端側においてのみ挿通されるラピッドエクスチェンジ型であってもよい。なお、後述する第2バルーンカテーテル40および第3バルーンカテーテル50も同様である。
第1バルーンカテーテル30の内部には、第1バルーン32を拡張するための加圧媒体が流通する拡張用ルーメン、および第1穿刺部材10または第2穿刺部材20が挿通される挿通用ルーメンが形成されている。
第1バルーンカテーテル30の挿通用ルーメンは、図1に示すように、先端側において、径方向外方に向けて湾曲するように構成されている。すなわち、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20は、図1に示すように、先端側において、第1バルーン32の側面から突出可能に構成されている。
第1シャフト31を構成する材料としては、ある程度の可撓性を有する材料によって形成されていることが好ましい。このような材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上の混合物等のポリオレフィンや、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が挙げられる。
第1バルーン32は、加圧媒体が充填されることによって拡張可能に構成されている。
第1バルーン32を構成する材料としては、ある程度の柔軟性と血液を送血できる程度の硬度を有するものが好ましく、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が挙げられる。また、第1バルーン32は、これらの材料を使用した単層構造に形成することができるし、二層以上のラミネート構造に形成することもできる。
第1バルーン32の拡張に用いられる加圧媒体としては、気体でも液体でもよく、例えば、ヘリウムガス、COガス、Oガス等の気体や、生理食塩水、造影剤等の液体が挙げられる。
第1ハブ33は、加圧媒体を流出入させる加圧用ポート331と、第1穿刺部材10または第2穿刺部材20を挿通させる挿通用ポート332と、を有する。
第1ハブ33を構成する材料としては、例えば、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリサルホン、ポリアリレート、メタクリレート−ブチレン−スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
第2バルーンカテーテル40は、図2に示すように、収縮した状態の第2バルーン42に人工血管44が装着されたバルーンカテーテルとして構成されている。
第2バルーンカテーテル40は、図2に示すように、長尺状の第2シャフト41と、第2シャフト41の先端側に設けられた拡張および収縮可能な第2バルーン42と、第2シャフト41の基端に固定された第2ハブ43と、第2バルーン42の外周に装着された人工血管44と、を有する。
第2バルーンカテーテル40の内部には、第2バルーン42を拡張するための加圧媒体が流通する拡張用ルーメン、および第1穿刺部材10または第2穿刺部材20が挿通される挿通用ルーメンが形成されている。
第2バルーンカテーテル40の挿通用ルーメンは、図2に示すように、第2バルーンカテーテル40の基端から先端にかけて、軸方向に延在するように略直線状に構成されている。
第2シャフト41を構成する材料としては、第1シャフト31を構成する材料と同様のものを用いることができる。
第2バルーン42は、加圧媒体が充填されることによって拡張可能に構成されている。第2バルーン42が拡張することによって、第2バルーン42の外周に装着されている人工血管44も拡張する。
第2バルーン42を構成する材料としては、第1バルーン32を構成する材料と同様のものを用いることができる。
第2ハブ43は、加圧媒体を流出入させる加圧用ポート431と、第1穿刺部材10または第2穿刺部材20を挿通させる挿通用ポート432と、を有する。
第2ハブ43を構成する材料としては、第1ハブ33の構成材料と同様のものを用いることができる。
人工血管44は、第2バルーン42の外周にかしめられることによって装着されている。人工血管44は、第2バルーン42の拡張に伴って拡張する。人工血管44は、図15に示すように、血管に形成された病変部Nを迂回するように配置され、人工的な血管としての役割を果たす。人工血管44は、図2に示すように、軸方向の中央に設けられる本体部441と、本体部441の両端に設けられ本体部441よりも外径が大きいストッパー部442、443と、を有する。ストッパー部442、443は、後述するように、血管壁Bに対して圧着されるように構成されている。
人工血管44を構成する材料としては、特に限定されないが、第1シャフト31を構成する材料と同様のものを用いることができる。
第3バルーンカテーテル50は、図3に示すように、長尺状の第3シャフト51と、第3シャフト51の先端側に設けられた拡張および収縮可能な第3バルーン52と、第3シャフト51の基端に固定された第3ハブ53と、を有する。
第3バルーンカテーテル50の内部には、第3バルーン52を拡張するための加圧媒体が流通する拡張用ルーメン、および第1穿刺部材10または第2穿刺部材20が挿通される挿通用ルーメンが形成されている。
第3バルーンカテーテル50の挿通用ルーメンは、図3に示すように、第3バルーンカテーテル50の基端から先端にかけて、軸方向に延在するように略直線状に構成されている。
第3シャフト51を構成する材料としては、第1シャフト31を構成する材料と同様のものを用いることができる。
第3バルーン52は、加圧媒体が充填されることによって拡張可能に構成されている。第3バルーン52の拡張時における外径は、人工血管44の拡張時における内径よりも大きくなるように構成されている。
第3バルーン52を構成する材料としては、第1バルーン32を構成する材料と同様のものを用いることができる。
第3ハブ53は、加圧媒体を流出入させる加圧用ポート531と、第1穿刺部材10または第2穿刺部材20を挿通させる挿通用ポート532と、を有する。
第3ハブ53を構成する材料としては、第1ハブ33の構成材料と同様のものを用いることができる。
次に、図4〜図15を参照して、第1実施形態に係るCTOに対する治療方法を説明する。ここでは、下肢の血管にCTOが形成した場合を例に挙げて説明する。
第1実施形態に係るCTOに対する治療方法は、概説すると、図4に示すように、挿入ステップS11と、導入ステップS12と、調整ステップS13と、穿刺ステップS14と、連結ステップS15と、移動ステップS16と、配置ステップS17と、圧着ステップS18と、抜去ステップS19と、確認ステップS20と、を有する。以下、各ステップを順に説明する。
まず術者は、図5に示すように、血管に形成された病変部N(CTO)を挟むようにして、上流側(図5の左側)から第1穿刺部材10を挿入するとともに、下流側(図5の右側)から第2穿刺部材20を挿入する(挿入ステップS11)。
次に術者は、図6に示すように、上流側から第1穿刺部材10に沿って、第1バルーンカテーテル30(第1調整デバイス)を血管内に導入するとともに、下流側から第2穿刺部材20に沿って、第1バルーンカテーテル30(第2調整デバイス)を血管内に導入する(導入ステップS12)。
次に術者は、図7に示すように、一対の第1バルーンカテーテル30によって、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20の周方向における穿刺方向が互いに一致するように調整する(調整ステップS13)。具体的には術者は、X線造影下で、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20の先端の向きを確認しながら、第1バルーン32の拡張収縮を繰り返して、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20の周方向における穿刺方向を一致させる。図7では、一例として、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20の穿刺方向が上向きに一致したときの様子を示す。
次に術者は、図8に示すように、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20を、それぞれ血管壁Bに穿刺して、血管外の偽腔に到達させる(穿刺ステップS14)。なお、図8では理解の容易のため、第1バルーンカテーテル30は省略する。具体的には術者は、上流側に位置する第1穿刺部材10を下流側に移動させることによって、第1穿刺部材10を血管壁Bに穿刺し、下流側に位置する第2穿刺部材20を上流側に移動させることによって、第2穿刺部材20を血管壁Bに穿刺する。
次に術者は、図9に示すように、偽腔において、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20の先端同士を連結する(連結ステップS15)。なお、図9では理解の容易のため、第1バルーンカテーテル30は省略する。具体的には、第1穿刺部材10の先端に設けられた凹部11に対して第2穿刺部材20の先端に設けられた凸部21を挿入する。このとき、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20の先端同士は、磁力によって連結される。なお、図8に示すように、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20の先端同士の位置が上下方向で異なっている場合は、一度、第1穿刺部材10または第2穿刺部材20を血管内から抜去して上下方向が一致するように形状付けをした後、再度血管内に挿入する。この工程によって、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20の先端同士を好適に連結することができる。
次に術者は、図10に示すように、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20の先端同士が連結された連結部Cを、血管の下流側に移動させる(移動ステップS16)。なお、図10では理解の容易のため、第1バルーンカテーテル30は省略する。具体的には術者は、連結された第1穿刺部材10および第2穿刺部材20を下流側から引く、または連結された第1穿刺部材10および第2穿刺部材20を上流側から押すことによって、連結部Cを、血管の下流側に移動させる。このように、連結部Cを下流側に移動させることによって、連結部Cを偽腔から血管内に移動させることができるため、配置ステップS17において人工血管44を好適に配置することができる。
ここで例えば、連結部Cを上流側に移動させて血管内に配置した場合、連結部Cによって血流が乱れ、以降の手技に不都合が生じる恐れがある。これに対して、本実施形態に係る治療方法によれば、連結部Cを血流が阻害されている下流側に移動させるため、血流の乱れを抑制することができる。なお、連結部Cを上流側に移動させる工程も、本発明に含まれるものとする。
術者は、連結部Cを血管内の下流側に移動させた後、一対の第1バルーンカテーテル30を血管内から抜去する。
次に術者は、図11、図12に示すように、先端同士が連結された第1穿刺部材10および第2穿刺部材20に沿って、偽腔において血管の上流側および下流側を連結する人工血管44を導入して配置する(配置ステップS17)。具体的には術者は、上流側から、第1穿刺部材10に沿って、第2バルーン42が収縮した状態の第2バルーンカテーテル40を血管内に挿入する。そして術者は、図11に示すように、人工血管44のストッパー部443が偽腔を超えて血管内の下流側に到達するまで、第2バルーンカテーテル40を進めていく。このとき、人工血管44のストッパー部442は、血管内の上流側に位置する。そして術者は、図12に示すように、第2バルーン42に拡張媒体を供給して、第2バルーン42を拡張させることによって、人工血管44を拡張し、人工血管44内に流路を確保する。
人工血管44を配置した後、術者は、第2バルーンカテーテル40を血管内から抜去する。
次に術者は、図13、図14に示すように、人工血管44の両端に設けられたストッパー部442、443を血管壁Bに圧着させる(圧着ステップS18)。具体的には術者は、第3バルーン52が収縮した状態の第3バルーンカテーテル50を下流側から導入して、人工血管44を介して第3バルーン52を病変部Nの上流側に到達させる。そして術者は、図13に示すように、第3バルーン52に拡張媒体を注入して第3バルーン52を拡張させ、第3バルーンカテーテル50を下流側に引く。ここで拡張時における第3バルーン52の外径は、人工血管44の内径よりも大きく構成されているため、第3バルーン52は、ストッパー部442を血管壁Bに圧着させる。
ストッパー部442を血管壁Bに圧着させた後、術者は第3バルーン52を収縮させ、第3バルーンカテーテル50を血管内から抜去する。そして術者は、第3バルーン52が収縮した状態の第3バルーンカテーテル50を上流側から導入して、人工血管44を介して第3バルーン52を病変部Nの下流側に到達させる。そして術者は、図14に示すように、第3バルーン52に拡張媒体を注入して第3バルーン52を拡張させ、第3バルーンカテーテル50を上流側に向けて引く。この結果、第3バルーン52は、ストッパー部443を血管壁Bに圧着させる。
次に術者は、第3バルーン52を収縮させた後、第3バルーンカテーテル50、第1穿刺部材10、および第2穿刺部材20を血管内から抜去する。
次に術者は、図15に示すように、血管内に造影剤を流し、人工血管44において血液が正常に流れているかを確認する(確認ステップS20)。以上の手順によって、血管内に形成された病変部Nを迂回するように、血管の上流側および下流側を連通することができる。
以上のように、本実施形態に係る治療方法は、血管に形成された病変部Nを挟むようにして、血管の上流側から第1穿刺部材10を挿入するとともに、血管の下流側から第2穿刺部材20を挿入する挿入ステップS11と、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20を、血管壁Bに穿刺して血管外の偽腔に到達させる穿刺ステップS14と、偽腔において、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20の先端同士を連結する連結ステップS15と、先端同士が連結された第1穿刺部材10および第2穿刺部材20に沿って、偽腔において血管の上流側および下流側を連通する人工血管44を導入して配置する配置ステップS17と、を有する。この治療方法によれば、血管に形成された病変部Nを迂回するように、血管の上流側および下流側を連通する人工血管44が配置される。また、上記の治療方法はPCIによって実施されるため、低侵襲である。したがって、カテーテルが通過できないCTOに対して、低侵襲に治療することができる。
また、治療方法は、挿入ステップS11および穿刺ステップS14の間に、第1穿刺部材10に沿って、第1穿刺部材10の周方向における穿刺方向を調整する第1バルーンカテーテル30を血管内に導入するとともに、第2穿刺部材20に沿って、第2穿刺部材20の周方向における穿刺方向を調整する第1バルーンカテーテル30を血管内に導入する導入ステップS12と、一対の第1バルーンカテーテル30によって、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20の周方向における穿刺方向が互いに一致するように調整する調整ステップS13と、をさらに有する。この治療方法によれば、穿刺ステップS14において第1穿刺部材10および第2穿刺部材20の周方向における穿刺方向が互いに一致した状態で第1穿刺部材10および第2穿刺部材20を血管壁Bに穿刺できるため、偽腔においてより好適に第1穿刺部材10および第2穿刺部材20を連結させることができる。
また、連結ステップS15において、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20の先端同士を磁力によって連結する。この治療方法によれば、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20の先端同士における連結状態を好適に維持することができる。したがって、連結ステップS15以降の手技をより安全に行うことができる。
また、治療方法は、連結ステップS15および配置ステップS17の間に、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20の先端同士が連結された連結部Cを、血管内の下流側に移動させる移動ステップS16をさらに有する。この治療方法によれば、連結部Cを血管内に配置することができるため、連結部Cにおける連結状態を好適に維持でき、安全に手技を行うことができる。
また、治療方法は、配置ステップS17の後に、人工血管44の内径よりも径の大きい第3バルーン52を血管内で上流側または下流側に移動させることによって、人工血管44の両端に設けられたストッパー部442、443を血管壁Bに圧着させる圧着ステップS18をさらに有する。この治療方法によれば、人工血管44のストッパー部442、443が好適に血管壁Bに圧着されるため、血液がより確実に人工血管44内を流れる。
また、配置ステップS17の際に、人工血管44を第2バルーンカテーテル40の外周に装着した状態で、人工血管44を血管内に導入する。この治療方法によれば、好適に人工血管44を血管内に導入することができる。
<第2実施形態>
次に、図16〜図18を参照して、第2実施形態に係る治療方法について説明する。図16は、第2実施形態に係る治療方法の穿刺ステップを示す概略断面図であって、図17は、図16のA部を示す拡大図であって、図18は、第2実施形態に係る治療方法の留置ステップにおける図17に対応する図である。第1実施形態と共通する部分は説明を省略し、第2実施形態のみに特徴のある箇所について説明する。なお、上述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付して説明し、重複した説明は省略する。第2実施形態は、第1実施形態と比較して、第1連結部材および第2連結部材を連結する前までの工程が異なる。
まず、第2実施形態に係るCTOに対する治療方法に好適に使用される治療装置の構成について説明する。
治療装置は、第1バルーンカテーテル30と、管状部材62を孔部Hに留置するための一対の留置デバイス60(第1留置デバイス60A、第2留置デバイス60B)と、第1連結部材と、第2連結部材と、第2バルーンカテーテル40と、第3バルーンカテーテル50と、を有する。第1バルーンカテーテル30、第2バルーンカテーテル40、および第3バルーンカテーテル50は、第1実施形態に係る構成と同様であるため、説明は省略する。
第1留置デバイス60Aは、図16、図17に示すように、第1穿刺部材61と、第1穿刺部材61の外周に設けられる管状部材62と、を有する。管状部材62は、第1穿刺部材61に対して着脱自在に配置されている。第2留置デバイス60Bは、図16に示すように、第2穿刺部材63と、第2穿刺部材63の外周に設けられる管状部材62と、を有する。第1穿刺部材61および第2穿刺部材63は、血管壁Bに好適に穿刺できるように、先端が鋭利に構成されている。
管状部材62は、生分解性材料からなることが好ましい。このような材料としては、例えばPDLGA(Poly(DL−lactide−co−glycolide))等の生分解性を有する樹脂、または、例えばマグネシウム等の生分解性を有する金属を挙げることができる。このように管状部材62として生分解性材料を用いることによって、所定時間経過した後に血管内において分解されるため、管状部材62を生体内から取り出す作業が不要となり、手技が容易となる。
第1連結部材は、第1実施形態に係る第1穿刺部材10と同様の構成を備える。また、第2連結部材は、第1実施形態に係る第2穿刺部材20と同様の構成を備える。
次に、図16〜図18を参照して、第2実施形態に係るCTOに対する治療方法を説明する。
第2実施形態に係るCTOに対する治療方法は、第1実施形態に係るCTOに対する治療方法と比較して、第1連結部材および第2連結部材を連結する前までの工程が異なる。よって、ここでは、第1連結部材および第2連結部材を連結する前までの工程について説明する。
まず術者は、血管に形成された病変部Nを挟むようにして、上流側から第1留置デバイス60Aを挿入するとともに、下流側から第2留置デバイス60Bを挿入する。
次に術者は、上流側から第1留置デバイス60Aの第1穿刺部材61に沿わせて、第1バルーンカテーテル30を血管内に導入するとともに、下流側から第2留置デバイス60Bの第2穿刺部材63に沿わせて、第1バルーンカテーテル30を血管内に導入する。
次に術者は、図16に示すように、第1バルーンカテーテル30によって、第1穿刺部材61および第2穿刺部材63の周方向における穿刺方向が互いに一致するように調整する。
次に術者は、図16に示すように、第1穿刺部材61および第2穿刺部材63を、それぞれ血管壁Bに穿刺して、血管外の偽腔に到達させる。このとき、血管壁Bには孔部Hが形成され、第1留置デバイス60Aおよび第2留置デバイス60Bの管状部材62は、図17に示すように、血管壁Bの孔部Hに位置する。ここで、第1穿刺部材61および第2穿刺部材63は先端が鋭利に構成されているため、第1実施形態に係る治療方法と比較して、より確実に血管壁Bに対して穿刺することができる。
次に術者は、管状部材62を孔部Hに留置した状態で、一対の留置デバイス60を抜去する。なお、上流側では血流が病変部Nによって停滞しているため、孔部Hを介して偽腔への出血が懸念されるが、拡張状態の第1バルーン32によって当該出血を防止することができる。
次に術者は、第1バルーンカテーテル30を介して、第1連結部材および第2連結部材を血管内に導入する。そして術者は、第1連結部材および第2連結部材を、管状部材62が配置された孔部Hを介して偽腔に到達させて、偽腔において、第1連結部材および第2連結部材を連結する。以降の工程において、第1連結部材が第1実施形態に係る第1穿刺部材10の機能を果たし、第2連結部材が第1実施形態に係る第2穿刺部材20の機能を果たす。
以上のように、第2実施形態に係るCTOに対する治療方法は、血管に形成された病変部Nを挟むようにして、血管の上流側から第1穿刺部材61を挿入するとともに、血管の下流側から第2穿刺部材63を挿入する第1挿入ステップと、第1穿刺部材61および第2穿刺部材63を、血管壁Bに穿刺して血管外の偽腔に到達させる穿刺ステップと、第1穿刺部材61および第2穿刺部材63を血管壁Bに穿刺することによって形成した孔部Hに、孔部Hの形状を維持する管状部材62を留置する留置ステップと、血管の上流側から第1連結部材を挿入するとともに、血管の下流側から第2連結部材を挿入する第2挿入ステップと、第1連結部材および第2連結部材を、孔部Hを介して、偽腔に到達させ、偽腔において、第1連結部材および第2連結部材の先端同士を連結する連結ステップと、先端同士が連結された第1連結部材および第2連結部材に沿って、偽腔において血管の上流側および下流側を連通する人工血管44を導入して配置する配置ステップと、を有する。この治療方法によれば、血管に形成された病変部Nを迂回するように、血管の上流側および下流側を連通する人工血管44が配置される。また、上記の治療方法はPCIによって実施されるため、低侵襲である。したがって、カテーテルが通過できないCTOに対して、低侵襲で治療することができる。さらに、先端同士を連結するための第1連結部材、第2連結部材とは別に、穿刺専用の第1穿刺部材61、第2穿刺部材63を用いて血管壁Bに対して穿刺するため、血管壁Bに対してより確実に孔部Hを形成することができる。
以上、実施形態を通じて本発明に係る医療用デバイスを説明したが、本発明は実施形態において説明した構成に限定されることはなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
例えば上述した第1実施形態では、第1穿刺部材10の先端には凹部11が形成され、第2穿刺部材20の先端には凸部21が形成された。しかしながら、穿刺部材の先端は、凹部および凸部が形成されない平坦な面であってもよい。また、第1穿刺部材110および第2穿刺部材120の先端部111、121は、図19に示すように、半割形状であってもよい。さらに第1穿刺部材および第2穿刺部材の先端は、血管壁Bに対して穿刺できる限りにおいて、形状は限定されない。
また、第1穿刺部材および第2穿刺部材の内部に先端が鋭利な針が挿通可能なルーメンが設けられて、針が穿刺部材の先端から突出した突出状態および内部に収納された収納状態を切り替え可能に構成されていてもよい。この構成によれば、第2実施形態に係る処置方法と同様に、穿刺専用の針を突出させて血管壁Bに対して穿刺するため、血管壁Bに対してより確実に孔部Hを形成することができる。
また、上述した第1実施形態では、挿入ステップS11および穿刺ステップS14の間に、導入ステップS12および調整ステップS13を有した。しかしながら、偽腔において第1穿刺部材10および第2穿刺部材20を連結する限りにおいて、導入ステップS12および調整ステップS13はなくてもよい。
また、上述した第1実施形態では、連結ステップS15において、第1穿刺部材10および第2穿刺部材20の先端同士を磁力によって連結した。しかしながら、第1穿刺部材および第2穿刺部材の先端同士は機械的な係合等によって連結してもよい。
また、上述した第1実施形態では、連結ステップS15および配置ステップS17の間に、移動ステップS16を有した。しかしながら移動ステップS16はなくてもよい。
また、上述した第1実施形態では、配置ステップS17の後に、圧着ステップS18を有した。しかしながら、圧着ステップS18はなくてもよい。
また、本発明に係る治療方法を適用することのできる治療部位は、下肢に限定されず、例えば、胸や心臓などの生体管腔内の他の部位にも適用することができる。
1 治療装置、
10、110 第1穿刺部材、
20、120 第2穿刺部材、
30 第1バルーンカテーテル(調整デバイス)、
31 第1シャフト、
32 第1バルーン、
40 第2バルーンカテーテル(バルーンカテーテル)、
41 第2シャフト、
42 第2バルーン、
44 人工血管(連通部材)、
442、443 ストッパー部、
50 第3バルーンカテーテル、
51 第3シャフト、
52 第3バルーン(バルーン)、
60 留置デバイス、
61 第1穿刺部材、
62 管状部材、
63 第2穿刺部材、
B 血管壁、
C 第1穿刺部材および第2穿刺部材の連結部、
H 孔部、
N 病変部、
S11 挿入ステップ、
S12 導入ステップ、
S13 調整ステップ、
S14 穿刺ステップ、
S15 連結ステップ、
S16 移動ステップ、
S17 配置ステップ、
S18 圧着ステップ、
S19 抜去ステップ、
S20 確認ステップ。

Claims (8)

  1. 生体管腔に形成された病変部を挟むようにして、前記生体管腔の一方の側から第1穿刺部材を挿入するとともに、前記生体管腔の他方の側から第2穿刺部材を挿入する挿入ステップと、
    前記第1穿刺部材および前記第2穿刺部材を、前記生体管腔の壁部に穿刺して前記生体管腔外の偽腔に到達させる穿刺ステップと、
    前記偽腔において、前記第1穿刺部材および前記第2穿刺部材の先端同士を連結する連結ステップと、
    先端同士が連結された前記第1穿刺部材および前記第2穿刺部材に沿って、前記偽腔において前記生体管腔の一方の側および他方の側を連通する連通部材を導入して配置する配置ステップと、を有する治療方法。
  2. 前記挿入ステップおよび前記穿刺ステップの間に、
    前記第1穿刺部材に沿って、前記第1穿刺部材の周方向における穿刺方向を調整する第1調整デバイスを前記生体管腔内に導入するとともに、前記第2穿刺部材に沿って、前記第2穿刺部材の前記周方向における穿刺方向を調整する第2調整デバイスを前記生体管腔内に導入する導入ステップと、
    前記第1調整デバイスおよび前記第2調整デバイスによって、前記第1穿刺部材および前記第2穿刺部材の前記周方向における穿刺方向が互いに一致するように調整する調整ステップと、をさらに有する請求項1に記載の治療方法。
  3. 前記連結ステップにおいて、前記第1穿刺部材および前記第2穿刺部材の先端同士を磁力によって連結する請求項1または請求項2に記載の治療方法。
  4. 前記連結ステップおよび前記配置ステップの間に、前記第1穿刺部材および前記第2穿刺部材の先端同士が連結された連結部を、前記生体管腔内の一方の側または他方の側に移動させる移動ステップをさらに有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の治療方法。
  5. 前記配置ステップの後に、前記連通部材の内径よりも径の大きいバルーンを前記生体管腔内で一方の側または他方の側に移動させることによって、前記連通部材の両端に設けられたストッパー部を前記壁部に圧着させる圧着ステップをさらに有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の治療方法。
  6. 前記配置ステップの際に、前記連通部材をバルーンカテーテルの外周に装着した状態で、前記連通部材を前記生体管腔に導入する請求項1〜5のいずれか1項に記載の治療方法。
  7. 下肢の血管に形成された病変部に対して処置を行う請求項1〜6のいずれか1項に記載の治療方法。
  8. 生体管腔に形成された病変部を挟むようにして、前記生体管腔の一方の側から第1穿刺部材を挿入するとともに、前記生体管腔の他方の側から第2穿刺部材を挿入する第1挿入ステップと、
    前記第1穿刺部材および前記第2穿刺部材を、前記生体管腔の壁部に穿刺して前記生体管腔外の偽腔に到達させる穿刺ステップと、
    前記第1穿刺部材および前記第2穿刺部材を前記壁部に穿刺することによって形成した孔部に、当該孔部の形状を維持する管状部材を留置する留置ステップと、
    前記生体管腔の一方の側から第1連結部材を挿入するとともに、前記生体管腔の他方の側から第2連結部材を挿入する第2挿入ステップと、
    前記第1連結部材および前記第2連結部材を、前記孔部を介して、前記偽腔に到達させ、前記偽腔において、前記第1連結部材および前記第2連結部材の先端同士を連結する連結ステップと、
    先端同士が連結された前記第1連結部材および前記第2連結部材に沿って、前記偽腔において前記生体管腔の一方の側および他方の側を連通する連通部材を導入して配置する配置ステップと、を有する治療方法。
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