以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態の遠隔診療支援サービスの事業モデルの概要の一例を示す模式図である。遠隔診療支援サービスに関わる主体は、例えば、企業(例えば、健康保険組合)、遠隔診療対象者としての対象患者(例えば、組合員患者)、遠隔診療支援サービスを提供する遠隔診療支援事業者、遠隔診療を行う医師等が所属する提携クリニック、生活改善を指導する指導者としての改善指導スタッフとすることができる。なお、対象患者が属する組織として、企業の他に、公務員(例えば、共済組合)、自営業者(国民健康保険)などを含めることもできる。
遠隔診療支援事業者は、企業及び提携クリニックとの間で遠隔診療サービスを提携する。提携クリニックには、企業と契約した産業医及び産業医以外の医師が含まれる。企業は、例えば、産業医面談を行って産業医と業務契約を行うことができる。産業医は、例えば、事業場において労働者の健康管理等について、専門的な立場から指導・助言を行う医師である。産業医以外の医師は、例えば、都市部の事業場の近隣に存在する社内診療所の医師、大学病院の医師(勤務医)又は近隣のクリニックの医師(開業医)などを含む。なお、産業医以外の医師は、遠隔診療を行う医師でもよい。また、企業は、所属する対象患者に対して遠隔診療サービスの利用を推奨することができる。
改善指導スタッフは、例えば、保健師、看護師、薬剤師、管理栄養士、心理相談員、運動指導士などであり、一人に限定されず、複数人による健康指導チームであってもよい。改善指導スタッフと提携クリニックの医師とは医療チームとして連携することができる。
遠隔診療支援事業者は、対象患者に対して遠隔診療を受ける際に使用する遠隔診療用アプリケーションを、対象患者の端末装置へ提供(ダウンロード)する。
対象患者は、遠隔診療用アプリケーションを用いて、提携クリニックの医師による遠隔診療を受けることができる。遠隔診療を行った医師は、遠隔診療支援事業者を介して医師所見を改善指導スタッフに伝えることができる。改善指導スタッフは、医師所見に基づいて対象患者に対して遠隔改善指導を行う。改善指導スタッフは、遠隔診療支援事業者を介して改善指導報告を医師に伝えることができる。医師は、改善指導報告を参考にして次回の遠隔診療を行うことができる。
医師と対象患者との間の遠隔診療は、遠隔診療用アプリケーションを用いたTV電話により行うことができる。また、改善指導スタッフと対象患者との間の遠隔改善指導は、遠隔診療用アプリケーションを用いたチャットメッセージ交換により行うことができる。
図2は本実施の形態の遠隔診療支援サービスの診療の流れを示す説明図である。遠隔診療の適法性という観点から、遠隔診療は、医師と対象患者とが直接対面して行われる対面診療と適切に組み合わせた上で、医療の質に十分配慮する必要がある。対面診療としては、図2に示すように、初診通院(社内診療所以外の病院や診療所への通院)による対面診療、産業医による対面面談、及び社内診療所の医師による対面診療の3通りのパターンがある。対面診療では、対象患者が遠隔診療に向くかどうかの判断が行われる。
初診通院による対面診療では、例えば、対象患者がクリニックの問診票に記入し、既存通院時の情報を(例えば、診療明細、調剤明細、検査結果など)持参することができる。
産業医による対面面談では、例えば、産業医が社内健康診断結果を参照し、対象患者が既存通院時の情報を(例えば、診療明細、調剤明細、検査結果など)持参することができる。産業医は、対面面談を行って面接指導結果報告書を作成する。面接指導結果報告書は、例えば、現代医学から見て疾病に対して一応の診断を下し得る程度の情報であり、対象患者の同意により産業医から遠隔診療を行う医師に提供することができる。
社内診療所の医師による対面診療では、例えば、診療情報(カルテ)に基づいて患者診療情報(紹介状)が作成される。患者診療情報は、例えば、すでに疾病に対して診断が下っており、遠隔診療においても十分な診療が行える程度の情報である。
初回診療としての対面診療の後は、医師による遠隔診療が行われる。遠隔診療に先立って、遠隔診療の予約が行われる。遠隔診療の予約の段階では、例えば、遠隔診療用アプリケーションを用いて、対象患者の診察券番号、保険証番号、予約日時などの入力が行われ、初回時には、医療費の決済のため対象患者のクレジットカードの登録を行うことができる。また、健診結果などの近々の血液検査結果があれば、血液検査結果の画像を登録することができる。また、遠隔診療の段階で医師から血液検査の指示が出て、自己採血検査を行った場合にも、血液検査結果の画像を登録することができる。
遠隔診療は、遠隔診療用アプリケーションを用いて、対象患者と医師との間でビデオチャット(TV電話)により行うことができる。遠隔診療では、ビデオチャット問診、医師からの処方説明、服薬指導、生活習慣改善の勧めなどが行われる。
遠隔改善指導は、遠隔診療用アプリケーションを用いて、対象患者と改善指導スタッフとの間で行うことができ、チャットメッセージでの改善指導、対象患者からの日々活動のアップ、医師への改善指導報告などが行われる。
図3は本実施の形態の遠隔診療支援サービスでの対面診療の診療モデルの一例を示す模式図である。図3に示すように、対象患者には、都市部の事業所で勤務する者、地方の事業所で勤務する者が含まれる。都市部の対象患者は、社内診療所としての提携クリニックに行って受診することにより、対面診療を行う。都市部の対象患者については、診療情報(カルテ)が記録される。対面診療を初回診療として、その後の再診に係る遠隔診療は提携クリニックの医師により行われる。地方の対象患者は、産業医が地方事業所に出向いて対面面談を行う。地方の対象患者については、面接指導結果報告書が記録される。対面面談を初回診療として、その後の再診に係る遠隔診療は提携クリニックの医師により行われる。図3に示すような診療モデルにより、都市部の対象患者と地方の対象患者とで、均質で公平な遠隔診療支援サービスを提供することができる。
次に、本実施の形態の遠隔診療支援サービスにおけるプロセスの流れについて説明する。以下では、4通りのプロセスの流れについて第1実施例から第4実施例として説明するが、まず第1実施例について説明する。
図4は本実施の形態の遠隔診療支援サービスの第1実施例のプロセスを示す説明図である。以下、プロセスP1からP11について説明する。
プロセスP1では、企業職員(例えば、企業健保の組合員など)の中から所定の条件で対象患者を抽出する。所定の条件は、例えば、遠隔診療に適した軽度な生活習慣病患者(例えば、高血圧、糖尿病、脂質異常、高尿酸などの患者)を抽出することができる条件とすることができ、別言すれば、癌などの医師の指導が必要なもの、重症な疾患、感染症又は精神疾患などの遠隔診療に適さないものを除外するための条件とすることができる。対象患者の抽出は、企業職員の健診結果を用いてもよく、あるいは企業職員のレセプトを分析して抽出してもよい。これにより、企業職員の中から遠隔診療の対象となる患者を絞り込むことができる。
プロセスP2では、健診、レセプト分析等によって抽出された対象患者の対象者端末装置に遠隔診療用アプリケーションを提供する。遠隔診療用アプリケーションは、対象者端末装置にダウンロードされ、インストールされる。遠隔診療用アプリケーションの提供は、遠隔診療支援事業者の支援装置(サーバ)から行うことができる。
プロセスP3では、対象患者は、遠隔診療用アプリケーションを用いて、産業医、診療所医(社内診療所の医師)、遠隔診療を行う医師のいずれによる初診(対面診療)を予約する。
プロセスP4では、産業医による対面面談、あるいは、診療所医又は遠隔診療を行う医師による対面診療が行われる。対面診療により、対象患者が遠隔診療に適した患者であるか否かが判断される。
プロセスP5では、対象患者は、遠隔診療用アプリケーションを用いて、遠隔診療の予約を行う。
プロセスP6では、遠隔診療用アプリケーションを用いて、医師による遠隔診療が行われる。なお、遠隔診療は、TV電話を用いることができる。
プロセスP7では、医師は、遠隔診療の結果を医師所見として、例えば、医師端末装置から入力する。医師によって入力された医師所見は、支援装置を経由して遠隔改善指導を行う改善指導スタッフの指導者端末装置に出力される。
プロセスP8、P9では、医師所見に基づいて改善指導スタッフによる遠隔改善指導が行われる。遠隔改善指導は、遠隔診療用アプリケーションを用いて、チャットメッセージの交換により行うことができる。医師により遠隔診療が1か月に1回の頻度で行われる場合、その1か月の間に、遠隔改善指導は、対象患者の病状等に応じて、1又は複数回行うことができる。
プロセスP10では、改善指導スタッフは、遠隔改善指導の結果を改善指導報告として、例えば、指導者端末装置から入力する。改善指導スタッフによって入力された改善指導報告は、支援装置を経由して医師端末装置に出力される。
プロセスP11では、対象患者は、遠隔診療用アプリケーションを用いて、次回の遠隔診療の予約を行う。以降、プロセスP6〜P10と同様のプロセスが繰り返される。
図5は本実施の形態の遠隔診療支援システムの構成の一例を示す模式図である。遠隔診療支援システムは、遠隔診療を行う医師が使用する医師端末装置10、遠隔改善指導を行う改善指導スタッフが使用する指導者端末装置20、対象患者が使用する対象者端末装置30、支援装置としてのサーバ50、レセプト分析サーバ70などを備える。医師端末装置10、指導者端末装置20、対象者端末装置30、サーバ50及びレセプト分析サーバ70は、通信ネットワーク1を介してお互いに接続されている。サーバ50は、医師端末装置10、指導者端末装置20及び対象者端末装置30の間の情報の授受を制御、管理する機能を有する。なお、図1では便宜上、対象者端末装置30を一つだけ図示しているが、対象者端末装置30は、対象患者の数に相当する数だけ存在する。また、医師端末装置10及び指導者端末装置20も複数存在してもよい。
医師端末装置10は、表示画面11を備え、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレットなどの情報処理装置で構成される。指導者端末装置20は、表示画面21を備え、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレットなどの情報処理装置で構成される。対象者端末装置30は、表示画面31を備え、例えば、スマートフォン、タブレット、ノート型パーソナルコンピュータ等で構成される。対象者端末装置30は、生体センサ又は計測器(例えば、血圧計、歩数計等)などの機器(不図示)と近距離通信によって接続することができる。機器は、後述のバイタルデータを検出して対象者端末装置30へ出力することができる。
医師端末装置10と対象者端末装置30との間では、TV電話を行うことができる。これにより、患者は、医師による遠隔診療を受けることができる。
指導者端末装置20と対象者端末装置30との間では、チャットメッセージの交換を行うことができる。これにより、対象患者は、改善指導スタッフによる遠隔改善指導を受けることができる。なお、改善指導スタッフは、一人に限定されず、例えば、保健師、看護師、薬剤師、管理栄養士、心理相談員、運動指導士などの複数人による健康指導チームであってもよい。
レセプト分析サーバ70は、例えば、生活習慣病にかかっている患者を当該患者のレセプトを分析することにより、遠隔診療に向く候補患者を抽出する機能を提供する。
より具体的には、レセプト分析サーバ70は、企業職員(例えば、企業健保の組合員など)の中から所定の条件で対象患者を抽出し、抽出した対象患者に係る情報をサーバ50に出力する。レセプト分析サーバ70は、図4で説明したプロセスP1の処理を行うことができる。
図6は本実施の形態のサーバ50の構成の一例を示すブロック図である。支援装置としてのサーバ50は、サーバ50全体を制御する制御部51、第1通信部52、第2通信部53、第3通信部54、チャット機能提供部55、対象患者情報取得部56、遠隔診療無効部57、患者DB58、遠隔診療予約情報DB59、通知用情報DB60、出力部61、決定部62などを備える。
第1通信部52は、通信ネットワーク1を介して医師端末装置10との間の通信機能を提供する。
第2通信部53は、通信ネットワーク1を介して指導者端末装置20との間の通信機能を提供する。
第3通信部54は、通信ネットワーク1を介して対象者端末装置30との間の通信機能を提供する。
チャット機能提供部55は、表示制御部としての機能を有し、指導者端末装置20と対象者端末装置30との間において、チャットメッセージの交換(送受信)機能を提供する。チャットメッセージは、例えば、表示画面上に表示される文字列、絵文字、アイコンなどを含む。
対象患者情報取得部56は、企業職員(例えば、企業健保の組合員など)の中から所定の条件で抽出された遠隔診療対象者に係る情報をレセプト分析サーバ70から取得する。
第1通信部52は、取得部としての機能を有し、対象患者に対する遠隔診療の可否情報を取得する。可否情報は、対象患者が遠隔診療に適しているか否かを示す情報である。可否情報は、例えば、医師端末装置10から取得することができるが、医師端末装置10に限定されない。なお、対象患者が遠隔診療に適しているか否かは、図4のプロセスP4で判断される。
遠隔診療無効部57は、第1通信部52で遠隔診療の否情報を取得した場合、遠隔診療用アプリケーションによる処理を無効にする。否情報は、対象患者が遠隔診療に適していないことを示す情報である。遠隔診療用アプリケーションによる処理は、遠隔診療用アプリケーションを用いて行う処理であり、例えば、医師との遠隔診療、改善指導スタッフとの遠隔改善指導などが含まれる。
これにより、対象患者が遠隔診療に適しているか否かに関わらず、対象患者の対象者端末装置30へ予め遠隔診療用アプリケーションを送信した場合でも、遠隔診療に適さない者は遠隔診療用アプリケーションを用いることができないので、遠隔診療に誤って参加することを防止することができる。
患者DB58は、患者に関する情報を患者毎に区分して記録するデータベースである。
図7は本実施の形態の患者DB58に記録される情報の一例を示す説明図である。患者DB58は、例えば、患者名、対象患者のバイタルデータ、対象患者に対して行った遠隔診療に基づく医師所見(治療方針)、対象患者と改善指導スタッフとの間で行われたチャットメッセージの履歴を示すチャットログ、改善指導スタッフによって医師に報告された改善指導報告などの情報を記録する。なお、図示していないが、対象患者の情報として、例えば、性別、年齢、身長、体重などのヘルスデータ、血液検査などの検査データを含めることができる。
バイタルデータは、生体に関するデータであり、例えば、血圧、心拍、体重、歩数、睡眠時間、食事摂取量などを含む。バイタルデータは、例えば、機器(不図示)によって検出して対象者端末装置30に出力してもよく、あるいは対象者端末装置30内のアプリケーションによって直接検出してもよい。
遠隔診療予約情報DB59は、遠隔診療を予約した対象患者に関する情報を記録する。
図8は本実施の形態の遠隔診療予約情報DB59に記録される情報の一例を示す説明図である。遠隔診療予約情報DB59は、予約時間枠、患者リスト、チェックインの有無などの情報を記録する。
第3通信部54は、予約日時取得部としての機能を有し、遠隔診療用アプリケーションを用いて入力された遠隔診療の予約日時を対象者端末装置30から取得する。これにより、対象患者は、病院又は診療所などに実際に行って診療の予約をする必要がなく、都合のよい時に簡単に遠隔診療の予約を行うことができる。
予約時間枠は、例えば、複数の予約を一つの纏まりとして管理するための時間枠であり、例えば、30分とすることができる。例えば、第3通信部54で取得した予約日時を、任意の日の午前10時とすると、予約日時に対応する予約時間枠は、午前10時から10時30分までとすることができる。
チェックインの有無は、対象患者が受診待ち状態であるか否かを示す情報である。受診待ち状態(チェックイン有り)は、例えば、対象患者が医師による遠隔診療を待っている状態であり、通院の場合に患者が待合室で受診待ちを行っている状態と同様な状態を表すものである。対象患者が対象者端末装置30から遠隔診療用アプリケーションを用いてチェックインを行うことにより、予約通りに予約時間枠内で対象患者が受診待ちをしているのか否かを把握することができる。
患者リストは、受診待ちしている対象患者の一覧である。
通知用情報DB60は、対象患者に対して遠隔診療サービスの案内を郵送又は送信する際に必要となる対象患者に関する情報を記録する。なお、通知用情報の詳細は後述する。
出力部61は、遠隔診療サービスの案内を作成するための案内データを出力する。
第1通信部52又は第3通信部54は、選択情報取得部としての機能を有し、院内処方を選択する選択情報を医師端末装置10又は対象者端末装置30から取得する。患者の希望により薬局で薬を受け取る代わりに院内処方とすることができる。遠隔診療を受ける際に、医師が対象患者から院内処方を選択したいという希望を聞き取った場合、医師は、院内処方を選択する選択情報を医師端末装置10から入力することができる。また、対象患者が自ら選択情報を対象者端末装置30から入力することができる。
出力部61は、第1通信部52又は第3通信部54で選択情報を取得した場合、対象患者に処方薬を配送するための配送情報を出力する。これにより、処方薬が対象患者の自宅等に配送されるので、対象患者は、薬を受け取るために薬局に行く必要がなく、薬局に行くための移動時間、調剤待ちなどが不要となり、手間を省くことができる。
決定部62は、第1決定部及び第2決定部としての機能を有する。決定部62の詳細は後述する。
図9は本実施の形態の医師端末装置10の構成の一例を示すブロック図である。医師端末装置10は、表示画面11に加えて、装置全体を制御する制御部12、通信部13、入力部14、記憶部15、表示制御部16、TV電話処理部17などを備える。
通信部13は、通信ネットワーク1を介してサーバ50との間の通信機能を提供する。
入力部14は、例えば、キーボード、マウス、タッチパッド、タッチパネル等で構成され、文字の入力、表示画面11上のアイコン、ボタン、メニュバー、ウィンドウ、カーソル等に対する操作を行うことができる。入力部14は、音声入力機能を備えることにより、医師の音声を受け付けるようにしてもよい。
記憶部15は、サーバ50から取得した情報、入力部14から入力した情報などを記憶することができる。
表示制御部16は、表示画面11上に所定の情報を表示するための処理を行う。
TV電話処理部17は、カメラ、マイク、スピーカ等を備え、対象者端末装置30との間でTV電話を行うための処理を実行する。
なお、表示制御部16及びTV電話処理部17が行う処理は、アプリケーションプログラム(コンピュータプログラム)で実現することができる。すなわち、医師端末装置10が具備するRAM(不図示)にコンピュータプログラムをロードし、ロードしたコンピュータプログラムの各処理をCPUで実行させることにより、表示制御部16及びTV電話処理部17の処理を実現することができる。
図10は本実施の形態の指導者端末装置20の構成の一例を示すブロック図である。指導者端末装置20は、表示画面21に加えて、装置全体を制御する制御部22、通信部23、入力部24、記憶部25、表示制御部26、チャットメッセージ処理部27などを備える。
通信部23は、通信ネットワーク1を介してサーバ50との間の通信機能を提供する。
入力部24は、例えば、キーボード、マウス、タッチパッド、タッチパネル等で構成される。入力部24は、文字の入力、表示画面11上のアイコン、ボタン、メニュバー、ウィンドウ、カーソル等に対する操作を行うことができる。なお、入力部24は、音声入力機能を備えることにより、改善指導スタッフの音声を受け付けるようにしてもよい。
記憶部25は、サーバ50から取得した情報、入力部24から入力した情報などを記憶することができる。
表示制御部26は、表示画面21上に所定の情報を表示するための処理を行う。
チャットメッセージ処理部27は、対象者端末装置30との間でチャットメッセージの送受信を行うための処理を実行する。
なお、表示制御部26及びチャットメッセージ処理部27が行う処理は、アプリケーションプログラム(コンピュータプログラム)で実現することができる。すなわち、指導者端末装置20が具備するRAM(不図示)にコンピュータプログラムをロードし、ロードしたコンピュータプログラムの各処理をCPUで実行させることにより、表示制御部26及びチャットメッセージ処理部27の処理を実現することができる。
図11は本実施の形態の対象者端末装置30の構成の一例を示すブロック図である。対象者端末装置30は、表示画面31に加えて、装置全体を制御する制御部32、通信部33、入力部34、記憶部35、インタフェース部36、表示制御部37、チャットメッセージ処理部38、TV電話処理部39などを備える。
通信部33は、通信ネットワーク1を介してサーバ50との間の通信機能を提供する。
入力部34は、タッチパネル等で構成され、文字の入力、表示画面11上のアイコン、ボタン、メニュバー、ウィンドウ、カーソル等に対する操作を行うことができる。なお、入力部34は、音声入力機能を備えることにより、患者の音声を受け付けるようにしてもよい。
記憶部35は、サーバ50から取得した情報、入力部34から入力した情報などを記憶することができる。
インタフェース部36は、不図示の機器との間のインタフェース機能を提供する。
表示制御部37は、表示画面31上に所定の情報を表示するための処理を行う。
チャットメッセージ処理部38は、指導者端末装置20との間でチャットメッセージの送受信を行うための処理を実行する。
TV電話処理部39は、カメラ、マイク、スピーカ等を備え、医師端末装置10との間でTV電話を行うための処理を実行する。
なお、表示制御部37、チャットメッセージ処理部38及びTV電話処理部39が行う処理は、アプリケーションプログラム(コンピュータプログラム)で実現することができる。すなわち、対象者端末装置30が具備するRAM(不図示)にコンピュータプログラムをロードし、ロードしたコンピュータプログラムの各処理をCPUで実行させることにより、表示制御部37、チャットメッセージ処理部38及びTV電話処理部39の処理を実現することができる。
次に、遠隔診療に適した対象患者の抽出(特定)方法について説明する。
図12は遠隔診療に向く疾病と遠隔診療に向かない疾病の一例を示す説明図である。遠隔診療に向く対象患者は、例えば、すでに診断が確定されており、病状が安定していて問診と服薬のみの慢性疾患の患者であり、精密な検査や医師の触診・処置など治療に特別な設備や行為が不要な患者とすることができる。例えば、図12に示すように、一般内科では、高血圧、糖尿病、脂質異常、高尿酸などの患者が遠隔診療に適している。一方、外科・手術を伴う疾病、急性期疾患などの患者は遠隔診療に適さない。遠隔診療に適した対象患者の抽出は、例えば、健康診断の結果によって行うことができる。
また、遠隔診療に適した対象患者の抽出にレセプトデータを用いることもできる。レセプトデータは、電子レセプト(診療報酬明細)に記載されたデータである。電子レセプトは、CSV形式のテキストで電子的に記録されたレセプトであり、例えば、医科レセプト、調剤レセプト、歯科レセプト、入院レセプトなどの種類がある。
図13は医科レセプトの主なレコード構成の一例を示す説明図である。図13に示すように、レコード構成は、レセプト種別、主なレコード内容などの欄で構成される。レコード種別としては、例えば、レセプト管理、医療機関情報、レセプト共通、保険者、傷病名、診療行為、医薬品などがある。傷病名については、傷病名毎に傷病名コードが定義され、診療行為についても診療行為毎に診療行為コードが定義されている。
レセプトデータに含まれる任意の患者に係る傷病名又は診療行為に基づいて、所定疾患の患者を抽出する。具体的には、レセプトデータから患者の氏名、保険者番号、傷病名(傷病名コード)、診療行為(診療行為コード)、診療費、調剤費などを読み込み、医科レセプトと調剤レセプトとを名寄せする。そして、対象患者を抽出するための各レコード条件を設定し、対象患者を絞り込む。所定疾患の患者は、例えば、生活習慣病の患者とすることができる。
図14は本実施の形態の患者選別用情報の一例を示す説明図である。患者選別用情報は、患者を対象患者とするか対象外患者とするか選別するための基準となる情報を含む。図14に示すように、患者選別用情報は、項目名、コード、判定、名称の各欄で構成されている。判定の欄で「該当」とあるのは、患者を対象患者とするという意味であり、「除外」とあるのでは、患者を対象外患者(遠隔診療に適さない患者)とするという意味である。
図14に示すように、2型糖尿病、高血圧症は、比較的軽度の疾患であるため、判定は「該当」となっており、遠隔診療に適した傷病名である。一方、傷病名が胃癌、甲状腺癌などは重篤な疾患であり、判定は「除外」となっている。また診療行為が生活習慣病管理料は、既に生活習慣病の指導を受けているので、判定は「除外」となっている。なお、コード、判定、名称の各欄の内容は図14の例に限定されるものではなく、実際には、コード、判定、名称等はさらに多くの内容を含めることができる。
これにより、遠隔診療が可能な患者を適切に抽出することができる。
図15は本実施の形態の遠隔診療の対象患者の一覧の一例を示す説明図である。図15に示すように、レセプト分析に基づく遠隔診療対象患者リストには、例えば、被保険者証記号、非保険者証番号、氏名、生年月日、性別、傷病名、診療報酬費、調剤費などの情報を含めることができる。サーバ50は、遠隔診療対象患者リストを、例えば、レセプト分析サーバ70から取得することができる。
通知用情報DB60には、通知用データが記録される。図15に示すように、遠隔診療対象患者リストと、住所又はメールアドレスなどの連絡先が記載された社員名簿とで名寄せを行うことによって、サーバ50は、遠隔診療の対象患者への通知用データを生成することができる。通知用データには、例えば、被保険者証記号、非保険者証番号、氏名、メールアドレス、住所、性別、傷病名、診療報酬費、調剤費などの情報を含めることができる。これにより、遠隔診療に向く患者の人数を把握することができる。また、遠隔診療に向く患者に対して遠隔診療サービスの案内を通知することができる。
図16は本実施の形態の遠隔診療サービスの案内文書の一例を示す模式図である。案内文書は、上段の欄、中段の欄、下段の欄に分けて記載箇所が配置されている。
上段の欄には、遠隔診療の対象患者に対する共通の案内文が記載されている。例えば、「<遠隔診療のご案内>」、「ビデオ通話で医師の診察が受けられます」、「あらかじめ予約できるので便利です」などの文言が記載されている。
中段の欄には、遠隔診療の対象患者それぞれの個別の案内文が記載されている。例えば、「あなたの傷病名は脂質異常症です」、「遠隔診療に参加できる可能性があります(最終的に医師の対面判断が必要です)」などの文言が記載されている。
下段の欄には、個別のメニューが記載されている。例えば、「あなたにお勧めの生活改善メニューです」、「医師・保健師がサポートします」、「食事改善プログラム−ヘルシーメニュー」、「運動プログラム−ウォーキングコース」、「運動プログラム−エクササイズコース」、などの文言が記載され、二重丸は必須メニューであり、丸は推奨メニューであることが示されている。また、ホームページにアクセスするためのQRコード(登録商標)が記載されている。
これにより、遠隔診療の対象患者に対して遠隔診療サービスへの参加を促すことができる。
次に、本実施の形態の遠隔診療支援システムの動作について説明する。
図17は本実施の形態の医師端末装置10の表示画面11に表示される遠隔診療の許可・不許可を受け付ける受付画面の一例を示す模式図である。
表示制御部16は、表示画面11に遠隔診療の許可・不許可を受け付ける受付画面を表示する、受付画面は、患者情報領域101、初回診療結果領域102、遠隔診療許可・不許可受付領域103などを有する。患者情報領域101には、例えば、患者名が表示される。初回診療結果領域102は、診療情報(カルテ)又は面接指導結果報告のいずれか一方が表示される。遠隔診療を行う医師は、初回診療の結果に基づいて、当該対象患者に対して遠隔診療を許可するか、不許可にするかを選択することができる。これにより、遠隔診療に適している対象患者を特定し、遠隔診療に適さない者が誤って遠隔診療に参加することを防止することができる。なお、初回に対面診療を行う医師、あるいは対面面談を行う産業医が、当該対象患者に対して遠隔診療を許可するか、不許可にするかを選択し、遠隔診療を行う医師が、確認後に決定してもよい。また、受付画面は、図17の例に限定されない。
通信部13は、遠隔診療の可否情報をサーバ50へ送信する。可否情報は、対象患者が遠隔診療に適しているか否かを示す情報である。
第3通信部54は、遠隔診療の可否情報を受信するとともに、受信した可否情報を対象者端末装置30へ送信する。
通信部33は、サーバ50から送信された遠隔診療の可否情報を受信する。
第3通信部54は、アプリケーション送信部としての機能を有し、対象者端末装置30へ遠隔診療用アプリケーションを送信する。なお、対象患者が遠隔診療に適しているか否かに関わらず、対象者端末装置30へ予め遠隔診療用アプリケーションを送信することができる。
図18は本実施の形態の対象者端末装置30の表示画面31に表示される遠隔診療の予約画面301の一例を示す模式図である。表示制御部37は、遠隔診療の予約を受け付ける予約画面301を表示する。図18に示すように、予約画面301には、予約可能な日時を検索するために、年月日の検索範囲及び時間帯の検索範囲を設定する領域、検索ボタン301a、予約可能な日時を表示する領域301b、選択ボタン301cなどが表示される。
入力部34は、第1受付部としての機能を有し、予約画面301で選択又は入力された遠隔診療の予約日時を受け付ける。
通信部33は、受け付けた予約日時をサーバ50へ送信する。
第3通信部54は、予約日時取得部としての機能を有し、遠隔診療の予約日時を対象者端末装置30から取得する。取得した予約日時は、遠隔診療予約情報DB59に記録される。
また、通信部33で遠隔診療の可情報を受信した場合、表示制御部37が予約画面301を表示するようにしてもよい。可情報は、対象患者が遠隔診療に適していることを示す情報である。これにより、遠隔診療に適している対象患者だけが遠隔診療の予約を行うことができる。
図19は本実施の形態の対象者端末装置30の表示画面31に表示される遠隔診療通知画面302の一例を示す模式図である。第3通信部54は、通知情報送信部としての機能を有し、取得した予約日時よりも所定時間前の時点で遠隔診療の予約ありを通知する通知情報を対象者端末装置30に送信する。所定時間は、例えば、6時間、12時間、1日など適宜の時間とすることができる。所定時間は、対象患者が対象者端末装置30から入力して設定してもよく、対象患者が設定していない場合には、サーバ50で予め定めた時間を用いてもよい。
表示制御部37は、予約日時よりも所定時間前の時点で遠隔診療の予約ありの通知を表示する。これにより、対象患者は、遠隔診療の予約があることを前もって通知されるので、予約日時に遠隔診療を忘れずに受けることができる。
図20は本実施の形態の対象者端末装置30の表示画面31に表示されるチェックイン画面303の一例を示す模式図である。表示制御部37は、チェックイン画面303を表示する。チェックイン画面303は、遠隔診療の予約日時に対応する予約時間枠内で受診待ち状態であることを示す受診待ち情報の入力又は選択を受け付ける画面である。
図20の例では、遠隔診療予約日時が、予約時間枠(例えば、4月27日13:00〜13:30の如く)として表示され、チェックインボタン303aを操作することにより、当該予約時間枠で受診待ち状態であることを示す受診待ち情報の入力又は選択が行われる。入力部34は、第2受付部としての機能を有し、受診待ち情報の入力又は選択を受け付ける。
通信部33は、受診待ち情報をサーバ50へ送信する。
第3通信部54は、受診待ち情報取得部としての機能を有し、受診待ち情報を対象者端末装置30から取得する。取得した受診待ち情報は、遠隔診療予約情報DB59に記録される。
図21は本実施の形態の対象者端末装置30の表示画面31に表示される遠隔診療受診待ち状況画面304の一例を示す模式図である。第3通信部54は、一覧情報送信部としての機能を有し、予約時間枠内で受診待ち状態である対象患者の一覧情報を対象者端末装置30及び医師端末装置10へ送信する。
通信部33は、対象患者の一覧情報を受信する。表示制御部37は、予約時間枠内で受診待ち状態である対象患者の一覧情報を表示する。図21の例では、2017年4月27日13:00〜13:30の予約時間枠内で、自身を含めて4人の患者が受診待ちであることが分かる。また、最初の患者(患者1)は、受診中であり、患者2、自身、患者4が、この順序で受診待ちであることが分かる。
これにより、対象患者は、予約時間枠内で受診を待っている他の対象患者を把握することができ、例えば、医師からのTV電話を待っている場合に、予約時間枠内での遠隔診療の進捗状況を把握することができ、対象患者に安心感を与えることができる。
図22は本実施の形態の医師端末装置10の表示画面11に表示される遠隔診療受診待ち状況画面104の一例を示す模式図である。表示制御部16は、遠隔診療の予約日時に対応する予約時間枠内で受診待ち状態である対象患者の一覧情報を表示する。
図22の例では、遠隔診療受診待ち状況画面104には、2017年4月27日13:00〜13:30の予約時間枠内で3人の対象患者が受診待ちであることが分かる。また、2017年4月27日13:30〜14:00の予約時間枠内で受診待ち状況も画面をスクロールすることにより確認することができる。
受診待ちの各対象患者に対応させて当該対象患者の診療情報を表示させるための表示ボタン105が表示されている。医師が表示ボタン105を操作することにより、当該対象患者の診療情報を表示領域106に表示することができる。これにより、医師は、遠隔診療を行う前に対象患者の診療情報を確認することができる。
また、受診待ちの各対象患者に対応させてTV電話を開始するための発信ボタン107が表示されている。医師が発信ボタン107を操作することにより、当該対象患者の対象者端末装置30との間でTV電話を行うことができる。
上述の構成により、医師は、予約時間枠内で受診を待っている対象患者を把握することができ、例えば、TV電話の発信を行った場合に、相手がTV電話に出ないという事態を防止することができ、多忙な医師が時間を無駄にすることを防止することができる。
また、第3通信部54は、要求情報送信部としての機能を有し、遠隔診療の予約時間枠内で対象患者が受診待ち状態でない場合、当該対象患者の対象者端末装置30に受診待ち情報の入力を促す要求情報を送信することができる。
要求情報を送信する時点は、予約時刻よりも前でもよく、予約時間枠内の時刻でもよい。例えば、予約時間枠が午前10時から10時30分(予約時刻が午前10時)である場合、午前10時の1時間前、あるいは30前でもよく、午前10時から10時30分までの任意の時刻でもよい。
また、表示制御部37は、入力部34で受診待ち情報の入力又は選択を受け付けていない場合、すなわち、サーバ50から要求情報を取得した場合、予約時間枠の直前又は当該予約時間枠内の所要の時点で受診待ち情報の入力又は選択を促す促進情報を表示することができる。促進情報としては、例えば、図20に示すチェックイン画面303を用いることができる。これにより、予約時間枠内で遠隔診療を行う対象患者の人数が当初の予約時の人数よりも減少することを抑制し、多忙な医師が時間を無駄にすることを防止することができる。
図23は本実施の形態の対象者端末装置30の表示画面31に表示されるTV電話画面305の一例を示す模式図である。遠隔診療用アプリケーションは、遠隔診療に使用する動画再生機能を含み、図23に示すようなTV電話画面305を表示することができる。同様のTV電話画面は、医師端末装置10の表示画面11でも表示することができる。
表示制御部37は、TV電話処理部39とともに遠隔診療を行う医師の医師端末装置10との間で行われる遠隔診療に関する動画を表示する。また、表示制御部16は、TV電話処理部17とともに遠隔診療の対象患者の対象者端末装置30との間で行われる遠隔診療に関する動画を表示する。これにより、通院の場合と同等の医師の診療を受けることができる。
図24は本実施の形態の医師端末装置10の表示画面11に表示される所見入力画面の一例を示す模式図である。表示制御部16は、所見入力画面を表示する。図24に示すように、所見入力画面には、患者情報領域110、データ領域111、所見入力領域112、処方選択領域113などが表示される。
患者情報領域110には、患者名、診療日などが表示される。データ領域111には、ヘルスデータ、検査データなどが表示される。ヘルスデータは、当該患者の性別、年齢、身長、体重、歩数データなどの情報を含めることができる。また、検査データには、血液検査の結果などを含めることができる。なお、患者情報領域110、データ領域111に表示される情報は、遠隔診療を行う前にサーバ50から取得することができる。
所見入力領域112には、対象患者に対する遠隔診療(例えば、TV電話、あるいは一般的な通話による診療、問診でもよい)を行った結果、当該対象患者に対する治療方針を医師所見として入力することができる。図24の例では、医師所見として「高血圧対策をお願いします」と入力されている。医師所見は、遠隔診療に続く、改善指導スタッフによる遠隔改善指導の指針となる情報である。なお、図24の例では、医師所見として「高血圧対策をお願いします」との文言を図示しているが、医師所見は図24の例に限定されるものではない。例えば、食事に関する対策、運動に関する対策、喫煙又は飲酒に関する対策などであってもよい。
医師は、遠隔診療が可能と判断された対象患者に関する情報(例えば、身長、体重、歩数などのヘルスデータ、血液検査などの検査データ等)に基づき遠隔診療を行い、遠隔診療の結果に基づく治療方針を示す医師所見を医師端末装置10から入力することができる。通信部13は、当該医師所見をサーバ50に出力することができる。
処方選択領域113には、院内処方を選択するか、薬局処方を選択するか受け付ける受付画面が表示される。これにより、遠隔診療を受ける際に、医師が対象患者から院内処方を選択したいという希望を聞き取った場合、医師は、院内処方を選択する選択情報を医師端末装置10から入力することができる。院内処方が選択されると、処方薬を対象患者の自宅等に配送する処理を行うことができる。
通信部13は、入力部14を介して医師所見が入力されると、入力された医師所見をサーバ50に出力する。
第1通信部52は、受信部としての機能を有し、初回診療により遠隔診療が可能と判断された場合、対象患者と医師との間で行われる遠隔診療に基づく医師所見を医師端末装置10から受信する。初回診療は、対象患者との間で対面によって行われ、初回診療は、遠隔診療を行う医師でもよく、遠隔診療を行わない医師でもよく、あるいは産業医でもよい。これにより、遠隔診療に適する患者を抽出することができ、遠隔診療に向かない患者を除外することが可能となる。
より具体的には、第1通信部52は、産業医又は産業医以外の医師による初回診療の後に、対象患者と医師との間で行われる再診に係る遠隔診療に基づく医師所見を医師端末装置10から受信する。
第2通信部53は、第1通信部52で取得した医師所見を、指導者端末装置20に出力する。なお、医師所見の出力は、指導者端末装置20からの要求(アクセスなど)に応じて行うことができる。
図25は本実施の形態の指導者端末装置20の表示画面21に表示されるチャットメッセージ画面の一例を示す模式図である。図25に示すように、患者一覧領域201には、対象患者が他の患者と区別可能な態様で表示される。図25の例では、対象患者の氏名が太字、かつ枠で囲まれて表示されている。また、医師所見領域202には、患者情報として、医師からの指示(P):「高血圧対策をお願いします。」(医師所見)の他に、前回診療日、次回診療日(図25の例では、未予約)などが表示される。また、医師所見領域202には、ヘルスデータ、血液検査などの検査データを表示することができる。
チャット領域203には、改善指導スタッフ(図25の例では、管理栄養士)と対象患者(図25の例では、大日本太郎)との間で送受信されたチャットメッセージが表示される。また、チャット領域203には、対象患者が自ら取得したバイタルデータ(図25の例では、対象者端末装置30が具備するカメラで撮影した歩数計及び血圧計の表示値)を表示することができる。なお、改善指導スタッフは栄養管理士に限定されない。
図25の例では、5月2日の10:00から5月2日の18:30までの間に送受信された指導内容に関するメッセージ及び改善活動に関するメッセージが表示されている。
図26は本実施の形態の対象者端末装置30の表示画面31に表示される改善支援メッセージ画面306の一例を示す模式図である。改善支援メッセージ画面306に表示されているメッセージは、チャット領域203に表示されているメッセージと同じものである。
図27は本実施の形態の医師端末装置10の表示画面11に表示される改善指導報告画面の一例を示す模式図である。患者一覧領域121は、患者一覧領域201と同様であり、医師所見領域122は、医師所見領域202と同様である。また、チャット領域123には、5月14日の10:00から5月28日の10:00までのメッセージが表示されているが、画面をスクロールすることにより、チャット領域123に表示されていないメッセージを表示することができる。
図27に示すように、指導報告領域124には、栄養管理士又は改善指導スタッフが作成する改善指導報告が表示される。改善指導報告は、遠隔改善指導に応じて対象患者が実際に行った改善活動の結果に基づく改善指導結果を医師に報告するものである。図27の例では、「今月は運動指導による改善に取り組みました。意欲も高く、血圧値を見ながら継続して支援していきます。」の如く改善指導報告が表示されている。
表示制御部26は、対象者端末装置30との間で行われる、医師所見に基づく遠隔改善指導に関するメッセージを表示し、遠隔改善指導に係る改善指導報告を受け付ける受付画面を表示する。受付画面は、図27に示す指導報告領域124と同様なものとすることができる。すなわち、改善指導スタッフは、指導内容に応じて対象患者が実際に行った改善活動の結果に基づいて改善指導結果を示す改善指導報告を指導者端末装置20から入力することができる。
上述の構成により、改善指導スタッフによる改善指導、対象患者が行った改善活動などを文字等のメッセージで交換することができ、場所や時間に制限されることなく改善指導スタッフと対象患者との間のコミュニケーションを図ることができる。また、医師所見に基づいて対象患者に対して行われた改善指導の結果を改善指導報告という形式で纏めて医師に提供することができるので、対象患者に関する種々のデータを閲覧する医師の手間が省け、医師の負担を軽減することができる。
なお、図27において、チャット領域123の表示は必須ではない。医師は、指導報告領域124の改善指導報告を見れば十分である。医師が遠隔改善指導の具体的な内容を確認した場合にだけチャット領域123を表示するようにすればよい。
第2通信部53は、指導者端末装置20から改善指導報告を取得する。
第1通信部52は、提供部としての機能を有し、取得した改善指導報告を医師端末装置10へ提供する。
上述の構成により、遠隔診療に適した対象患者に対して医師による遠隔診療を行うことができる。また、医師所見に基づく改善指導を遠隔で行うので、遠隔改善指導を適宜行うことが容易になり、対象患者の症状又は改善活動実績に応じて遠隔改善指導の頻度を多くすることもでき、対象患者の症状を改善することができる。また、医師所見に基づいて行われた改善指導の結果を改善指導報告という形式で纏めて医師に提供することができるので、対象患者に関する種々のデータを閲覧する医師の手間が省け、医師の負担を軽減することができる。
また、第1通信部52は、産業医が行う対象患者に対する対面面談に基づく初回診療により遠隔診療が可能と判断された場合、医師所見を受信してもよい。産業医は、例えば、事業場において労働者の健康管理等について、専門的な立場から指導・助言を行う医師である。地方に存在する事業場の場合、近隣に遠隔診療を行うクリニックを用意することが実質的に困難である。そこで、地方の事業場において、労働者の健康管理等を行う産業医による対象患者との対面面談を遠隔診療のための対面で行われる診療(初回診療)として利用することにより、地方の事業場で働く対象患者でも遠隔診療を受けることが可能となる。
また、第1通信部52は、産業医以外の医師が行う対象患者に対する対面診療に基づく初回診療により遠隔診療が可能と判断された場合、医師所見を受信してもよい。産業医以外の医師は、例えば、都市部の事業場の近隣に存在する社内診療所の医師、大学病院の医師(勤務医)又は近隣のクリニックの医師(開業医)などを含む。産業医以外の医師による対象患者との対面診療を遠隔診療のための対面診療(初回診療)として利用することにより、都市部の事業場において、遠隔診療に参加しにくい対象患者でも遠隔診療を受けることが可能となる。なお、産業医以外の医師は、遠隔診療を行う医師でもよい。
上述の構成により、対象患者が都市部で働く者であるか地方で働く者であるかに関わらず、公平で均質な遠隔診療及び遠隔改善指導を受けることが可能となる。
また、第1通信部52は、対象患者と医師との間で行われた遠隔診療から、次に実施される遠隔診療までの間に、遠隔改善指導に係る改善指導報告を医師端末装置10に提供することができる。例えば、医師による遠隔診療が1か月に1回の頻度で行われる場合、今回の遠隔診療と次回の遠隔診療との間の1か月間に改善指導スタッフによる遠隔改善指導が行われ、次回の遠隔診療までの改善指導の改善指導報告を医師に提供することができる。なお、当該1か月間の遠隔改善指導は、対象患者の症状又は改善状況などに応じて複数回でもよく、症状等が良好になるに応じて頻度を少なくしてもよい。
遠隔診療の中で医師から血液検査の指示が出る場合がある。そのような場合、病院や診療所に行って血液検査をしてもらう代わりに、血液検査キットを自宅に郵送してもらい、対象患者が自ら自己採血方式の血液検査を行うことができる。本実施の形態の遠隔診療用アプリケーションは、対象患者が行う自己採血方式の血液検査方法を提供する機能を含む。
図28は本実施の形態の対象者端末装置30の表示画面31に表示される血液検査キット取扱説明画面310の一例を示す模式図である。血液検査キット取扱説明画面310には、例えば、血液検査キット取扱説明動画を表示する領域311、血液検査キットの取り扱い方法を文章や図表等で表示する領域312などを含めることができる。領域312には、例えば、血液検査方法の手順を順番に説明した文書等が表示される。これにより、対象患者は、遠隔診療に採血が必要な場合でも、自ら採血を行うことができ、病院又は診療所などに通院する必要がない。
図29は本実施の形態の対象者端末装置30の表示画面31に表示される処方選択画面313の一例を示す模式図である。図29に示すように、対象患者は、薬局処方か院内処方かのいずれかを選択することができる。
表示制御部37は、院内処方を選択するか否かを受け付ける処方選択画面313(受付画面)を表示する。通信部33は、院内処方が選択された場合、選択情報をサーバ50に出力する。遠隔診療を受ける際に、対象患者が自ら院内処方を選択することができる。院内処方が選択されると、処方薬を対象患者の自宅等に配送する処理を行うことができる。
次に、遠隔診療支援サービスにより対象患者等の医療費を低減することができる点について説明する。
図30は本実施の形態の遠隔診療支援システムにより削減可能な医療費項目の一例を示す説明図である。通院及び薬局処方を遠隔診療及び院内処方に切り替えることにより、診療明細及び薬局明細の各項目のうち、対象患者に該当する項目に対する医療費を削減することが可能となる。診療明細には、例えば、外来管理加算、外来診療費など図に示す項目がある。また、薬局明細には、例えば、調剤基本料、夜間・休日等加算など図に示す項目がある。
図31は本実施の形態の遠隔診療支援システムにより医療費の削減額の一例を示す説明図である。なお、図31の例は、糖尿病患者の一例であり、対象患者の疾患等に応じて削減額は異なる。通院及び薬局処方の場合、通院者の医療費は、14、840円である。仮に遠隔診療及び院内処方に切り替えると、医療費は6、430円となり、8、410円だけ医療費を削減することができる。この場合、対象患者は、医療費の30%が自己負担となるので、対象患者にとっては約2、520円の医療費の削減効果があり、企業(健保)にとっては、約5、890円の医療費の削減効果がある。
図32は本実施の形態の遠隔診療支援サービスでのお金の流れの一例を示す模式図である。決定部62は、所定の口座からの引き落し額、及び所定の口座への入金額を決定する。例えば、遠隔診療支援事業者(決定部62)は、企業(健保)の口座から産業医又は診療所医の契約料を引き落とし、紹介料を差し引いた残りの金額を契約給与として産業医又は診療所医の口座に入金する際の当該契約料、紹介料、契約給与などを決定することができる。
遠隔診療支援事業者(決定部62)は、対象患者の口座から医療費を引き落し、決済代行手数料(所定額)を差し引いた残額を医療費(患者分)として医師の口座へ入金する際の当該決済代行手数料(所定額)を決定することができる。なお、対象患者は、遠隔診療を受ける際、予め医療費の引落口座を決定しておく(例えば、クレジットカードの登録によって口座を決定しておくことができる)。遠隔診療に係る医療費を対象患者の口座から引き落して医師の口座に入金処理する際に所定額を決済代行手数料として差し引くことができる。これにより、対象患者は医療費の支払いの手間を省くことができる。また、遠隔診療を受けることにより、通院固有の診療明細に係る自己負担が不要となる可能性があり、対象患者にとっては自己負担額を軽減することができる。
企業は医師に対して支払基金(月)を医療費(健保分)として支払う。
遠隔診療支援事業者(決定部62)は、対象患者の口座から遠隔診療用アプリケーションに係るアプリ利用料(月)を引き落す際の当該アプリ利用料を決定することができる。また、対象患者が、血液検査キットを購入した場合、遠隔診療支援事業者(決定部62)は、対象患者の口座から検査キット料金を引き落す際の当該検査キット料金を決定することができる。
遠隔診療支援事業者(決定部62)は、企業の口座から、遠隔診療支援サービスのサービス利用料(月)を引き落す際の当該サービス利用料を決定することができる。また、遠隔診療支援事業者(決定部62)は、サーバ50へのアクセスに基づくシステム利用料(基本料金)及び遠隔診療の回数に応じたデータベース利用料(遠隔診療料金)を医師の口座から引き落す際の当該システム利用料及びデータベース利用料を決定することができる。システム利用料は、遠隔診療に係るシステムの使用料であり、月額いくらとすることができる。データベース利用料は、遠隔診療支援システムのデータベース使用料であり、遠隔診療の回数に応じた従量性とすることができる。上述の構成により、システム利用料及びデータベース利用料を医師の口座から引き落すようにすることで、医師は遠隔診療支援システムを利用することができる。なお、所定の口座からの引き落し処理、及び所定の口座への入金処理は、サーバ50とは別の決済サーバ(不図示)を用いて行うことができるが、サーバ50に決済処理機能を含めることもできる。
次に、本実施の形態のサーバ50、対象者端末装置30、医師端末装置10及び指導者端末装置20の処理について説明する。
図33及び図34は本実施の形態のサーバ50の処理手順の一例を示すフローチャートである。サーバ50は、対象患者情報を取得する(S511)。対象患者情報は、レセプト分析サーバ70から取得してもよく、あるいは他のサーバ(不図示)等から取得してもよい。サーバ50は、遠隔診療案内データを出力する(S512)。出力された対象患者情報に基づいて、図16に例示したような案内文書を作成することができる。
サーバ50は、遠隔診療用アプリケーションを対象患者の対象者端末装置30に配信する(S513)。サーバ50は、初回診療に係る情報を取得し(S514)、遠隔診療の可情報(遠隔診療を許可する旨の情報)を取得したか否かを判定する(S515)。なお、遠隔診療の可情報は、初回診療に係る情報に含めることができる。
遠隔診療の可情報を取得した場合(S515でYES)、対象患者は、遠隔診療に適しているので、遠隔診療用アプリケーションを使用して遠隔診療を予約することができる。サーバ50は、遠隔診療の予約日時を対象者端末装置30から取得し(S516)、予約日時よりも所定時間前の時点で予約ありの通知情報を対象者端末装置30に送信する(S517)。
サーバ50は、受診待ち情報(チェックイン)を取得したか否かを判定し(S518)、受診待ち情報を取得していない場合(S518でNO)、受診待ち情報の入力を要求する要求情報を対象者端末装置30に送信する(S519)。サーバ50は、予約時間枠を経過したか否かを判定し(S520)、予約時間枠を経過していない場合(S520でNO)、ステップS518以降の処理を行う。
遠隔診療の可情報を取得していない場合(S515でNO)、あるいは予約時間枠を経過した場合(S520でYES)、サーバ50は、後述のステップS526の処理を行う。受診待ち情報を取得した場合(S518でYES)、サーバ50は、医師端末装置10から医師所見を取得し(S521)、取得した医師所見を指導者端末装置20に出力する(S522)。なお、医師所見を指導者端末装置20に出力するタイミングは、指導者端末装置20からアクセス(要求)があったときでよい。
サーバ50は、対象患者(対象者端末装置30)と改善指導スタッフ(指導者端末装置20)との間のメッセージ交換処理を実行する(S523)。サーバ50は、指導者端末装置20から改善指導報告を取得し(S524)、取得した改善指導報告を医師端末装置10に出力する(S525)。なお、改善指導報告を医師端末装置10に出力するタイミングは、医師端末装置10からアクセス(要求)があったときでよい。
サーバ50は、他の対象患者の有無を判定し(S526)、他の対象患者がある場合(S526でYES)、ステップS514以降の処理を続ける。他の対象患者がない場合(S526でNO)、サーバ50は、対象患者の口座から引き落す遠隔診療に係る医療費を決定し(S527)、医療費から控除する所定額(決済代行手数料)を決定する(S528)。サーバ50は、医師の口座から引き落すシステム利用料、データベース利用料を決定し(S529)、処理を終了する。
サーバ50の決定部62が決定した料金等は、不図示の決済サーバに出力され、当該決済サーバが実際の引き落し処理、入金処理を所定の決済日に行うことができる。
図35及び図36は本実施の形態の対象者端末装置30の処理手順の一例を示すフローチャートである。対象者端末装置30には、遠隔診療用アプリケーションがインストールされている。対象者端末装置30は、遠隔診療支援サービスのログインを受け付ける(S311)。対象者端末装置30は、保険証登録を受け付け(S312)、クレジットカードの登録を受け付ける(S313)。
対象者端末装置30は、遠隔診療の予約を受け付け(S314)、血液検査結果の登録を受け付ける(S315)。血液検査結果の登録は、血液検査結果の内容を、例えば、対象者端末装置30が具備するカメラで撮影して得られた画像を登録すればよい。また、ステップS315の処理は、対象患者が血液検査を行っていない場合には不要である。
対象者端末装置30は、サーバ50から送信された、予約ありの通知情報を表示し(S316)、対象患者が受診待ち情報の入力を済ましていない場合、受診待ち情報の入力を促す促進情報(例えば、チェックイン画面303)を表示する(S317)。対象者端末装置30は、受診待ち情報(チェックイン)を受け付け(S318)、遠隔診療が開始されたか否かを判定する(S319)。遠隔診療が開始されていない場合(S319でNO)、対象者端末装置30は、ステップS319の処理を続ける。
遠隔診療が開始された場合(S319でYES)、対象者端末装置30は、医師(医師端末装置10)とのTV電話処理を実行する(S320)。対象者端末装置30は、遠隔診療が終了したか否かを判定し(S321)、遠隔診療が終了していない場合(S321でNO)、ステップS320の処理を続ける。
遠隔診療が終了した場合(S321でYES)、対象者端末装置30は、遠隔改善指導が開始されたか否かを判定する(S322)。遠隔改善指導が開始されていない場合(S322でNO)、対象者端末装置30は、ステップS322の処理を続ける。遠隔改善指導が開始された場合(S322でYES)、対象者端末装置30は、改善指導スタッフ(指導者端末装置20)とのメッセージ交換処理を実行する(S323)。
対象者端末装置30は、改善指導が終了したか否かを判定し(S324)、改善指導が終了していない場合(S324でNO)、ステップS323の処理を行う。改善指導が終了した場合(S324でYES)、対象者端末装置30は、処理を終了する。
図37は本実施の形態の医師端末装置10の処理手順の一例を示すフローチャートである。医師端末装置10は、医師の操作により、予約時間枠の対象患者リストを表示し(S111)、医師の操作により、対象患者の診療情報、改善指導報告を表示する(S112)。医師端末装置10は、遠隔診療が開始されたか否かを判定し(S113)、遠隔診療が開始されていない場合(S113でNO)、ステップS113の処理を続ける。
遠隔診療が開始された場合(S113でYES)、医師端末装置10は、対象患者(対象者端末装置30)とのTV電話処理を実行する(S114)。医師端末装置10は、遠隔診療が終了したか否かを判定し(S115)、遠隔診療が終了していない場合(S115でNO)、ステップS114の処理を続ける。
遠隔診療が終了した場合(S115でYES)、医師端末装置10は、医師所見を受け付け(S116)、受け付けた医師所見をサーバ50に出力する(S117)。医師端末装置10は、指導者端末装置20から改善指導報告を取得し(S118)、処理を終了する。なお、取得した改善指導報告は、次の遠隔診療の際に参考にされる。
図38は本実施の形態の指導者端末装置20の処理手順の一例を示すフローチャートである。指導者端末装置20は、改善指導スタッフの操作により、対象患者に関する情報、医師所見を表示する(S211)。指導者端末装置20は、遠隔改善指導が開始されたか否かを判定し(S212)、遠隔改善指導が開始されていない場合(S212でNO)、ステップS212の処理を続ける。
遠隔改善指導が開始された場合(S212でYES)、指導者端末装置20は、対象患者(対象者端末装置30)とのメッセージ交換処理を実行する(S213)。指導者端末装置20は、遠隔改善指導が終了したか否かを判定し(S214)、遠隔改善指導が終了していない場合(S214でNO)、ステップS214の処理を続ける。
遠隔改善指導が終了した場合(S214でYES)、指導者端末装置20は、改善指導報告を受け付け(S215)、受け付けた改善指導報告をサーバ50に出力し(S216)、処理を終了する。
上述の実施の形態の第1実施例では、図4に例示したように、対面面談又は対面診療(プロセスP4)を行う前に遠隔診療用アプリケーションを対象患者の対象者端末装置30に提供(配信)する構成であったが、これに限定されない。
図39は本実施の形態の遠隔診療支援サービスの第2実施例のプロセスを示す説明図である。第2実施例では、プロセスP21において、健診、レセプト分析により対象患者を抽出した後、プロセスP22で初診予約を行い、プロセスP23で対面面談又は対面診療を行って、対象患者が遠隔診療に適しているか否かを判断する。そして、その後に、プロセスP24において、遠隔診療用アプリケーションが提供される。
これにより、遠隔診療用アプリケーションを提供する前に、遠隔診療に適している対象患者を特定することができるので、遠隔診療に適している対象患者だけに遠隔診療用アプリケーションを送信することができる。
なお、図39におけるプロセスP25からP31は、図4におけるプロセスP5からP11と同様であるので説明は省略する。
図40は本実施の形態の遠隔診療支援サービスの第3実施例のプロセスを示す説明図である。図4に例示した第1実施例との違いは、第3実施例では、健診、レセプト分析により対象患者を抽出するプロセスがない。なお、図40におけるプロセスP41からP50は、図4におけるプロセスP2からP11と同様であるので説明は省略する。
図41は本実施の形態の遠隔診療支援サービスの第4実施例のプロセスを示す説明図である。図39に例示した第2実施例との違いは、第4実施例では、健診、レセプト分析により対象患者を抽出するプロセスがない。なお、図41におけるプロセスP71からP80は、図39におけるプロセスP22からP31と同様であるので説明は省略する。
第3実施例及び第4実施例では、健診、レセプト分析を用いて、企業職員の中から対象患者を抽出する処理を行わない。すなわち、企業職員の中から対象患者を抽出する処理を実施しなくても、本実施の形態の遠隔診療支援サービスを実施することができる。
上述のように、本実施の形態によれば、都市部の企業で働く従業員が、参加しやすく継続しやすい利便性の高い遠隔診療を提供することができる。また、本来治療が必要とされる未通院者のうち、産業医や診療所医の目で判断して遠隔診療に適した患者だけを遠隔診療に参加するように促すことができる。また、遠隔診療に向く症状かどうかを正しく事前に適性判断することができる。また、地方にある事業所でも、近隣に遠隔診療クリニックを用意することなく遠隔診療を提供することができる。
本実施の形態に係る支援装置は、遠隔診療を支援する支援装置であって、初回診療により遠隔診療が可能と判断された場合、遠隔診療対象者と医師との間で行われる遠隔診療に基づく医師所見を医師の医師端末装置から受信する受信部と、該受信部で受信した医師所見に基づいて前記遠隔診療対象者と改善指導を行う指導者との間で行われる遠隔改善指導に係る改善指導報告を前記医師端末装置へ提供する提供部とを備える。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、遠隔診療の支援を実行させるためコンピュータプログラムであって、コンピュータに、初回診療により遠隔診療が可能と判断された場合、遠隔診療対象者と医師との間で行われる遠隔診療に基づく医師所見を医師の医師端末装置から受信する処理と、受信した医師所見に基づいて前記遠隔診療対象者と改善指導を行う指導者との間で行われる遠隔改善指導に係る改善指導報告を前記医師端末装置へ提供する処理とを実行させる。
本実施の形態に係る支援方法は、遠隔診療を支援する支援方法であって、初回診療により遠隔診療が可能と判断された場合、遠隔診療対象者と医師との間で行われる遠隔診療に基づく医師所見を医師の医師端末装置から受信し、受信された医師所見に基づいて前記遠隔診療対象者と改善指導を行う指導者との間で行われる遠隔改善指導に係る改善指導報告を前記医師端末装置へ提供する。
支援装置の受信部は、初回診療により遠隔診療が可能と判断された場合、遠隔診療対象者(対象患者)と医師との間で行われる遠隔診療に基づく医師所見を医師の医師端末装置から受信する。初回診療は、遠隔診療対象者との間で対面によって行われ、初回診療は、遠隔診療を行う医師でもよく、遠隔診療を行わない医師でもよく、あるいは産業医でもよい。これにより、遠隔診療に適する患者を抽出することができ、遠隔診療に向かない患者を除外することが可能となる。
医師は、遠隔診療が可能と判断された遠隔診療対象者に関する情報(例えば、身長、体重、歩数などのヘルスデータ、血液検査などの検査データ等)に基づき遠隔診療対象者の遠隔診療を行い、遠隔診療の結果に基づく治療方針を示す医師所見を医師端末装置から入力することができる。医師端末装置は、当該医師所見を支援装置に出力することができる。
支援装置の提供部は、受信部で受信した医師所見に基づいて遠隔診療対象者と改善指導を行う指導者との間で行われる遠隔改善指導に係る改善指導報告を医師端末装置へ提供する。改善指導は、遠隔診療対象者の生活習慣を改善するための具体的な行動指針、アドバイスなどを含む。指導者は、指導内容に応じて遠隔診療対象者が実際に行った改善活動の結果に基づいて指導結果を示す改善指導報告を指導者端末装置から入力することができる。指導者端末装置は、当該改善指導報告を支援装置に出力することができる。支援装置は、指導者端末装置から取得した改善指導報告を医師端末装置へ提供する。
上述の構成により、遠隔診療に適した遠隔診療対象者に対して医師による遠隔診療を行うことができる。また、医師所見に基づく改善指導を遠隔で行うので、遠隔改善指導を適宜行うことが容易になり、遠隔診療対象者の症状又は改善活動実績に応じて遠隔改善指導の頻度を多くすることもでき、遠隔診療対象者の症状を改善することができる。また、医師所見に基づいて遠隔診療対象者に対して行われた改善指導の結果を改善指導報告という形式で纏めて医師に提供することができるので、遠隔診療対象者に関する種々のデータを閲覧する医師の手間が省け、医師の負担を軽減することができる。
本実施の形態に係る支援装置において、前記受信部は、産業医が行う前記遠隔診療対象者に対する対面面談に基づく初回診療により遠隔診療が可能と判断された場合、前記医師所見を受信する。
本実施の形態に係る支援方法は、産業医が行う前記遠隔診療対象者に対する対面面談に基づく初回診療により遠隔診療が可能と判断された場合、前記医師所見を受信する。
受信部は、産業医が行う遠隔診療対象者に対する対面面談に基づく初回診療により遠隔診療が可能と判断された場合、医師所見を受信する。産業医は、例えば、事業場において労働者の健康管理等について、専門的な立場から指導・助言を行う医師である。地方に存在する事業場の場合、近隣に遠隔診療を行うクリニックを用意することが実質的に困難である。そこで、地方の事業場において、労働者の健康管理等を行う産業医による遠隔診療対象者との対面面談を遠隔診療のための対面で行われる診療(初回診療)として利用することにより、地方の事業場で働く遠隔診療対象者でも遠隔診療を受けることが可能となる。
本実施の形態に係る支援装置において、前記受信部は、産業医以外の医師が行う前記遠隔診療対象者に対する対面診療に基づく初回診療により遠隔診療が可能と判断された場合、前記医師所見を受信する。
本実施の形態に係る支援方法は、産業医以外の医師が行う前記遠隔診療対象者に対する対面診療に基づく初回診療により遠隔診療が可能と判断された場合、前記医師所見を受信する。
受信部は、産業医以外の医師が行う遠隔診療対象者に対する対面診療に基づく初回診療により遠隔診療が可能と判断された場合、医師所見を受信する。産業医以外の医師は、例えば、都市部の事業場の近隣に存在する社内診療所の医師、大学病院の医師(勤務医)又は近隣のクリニックの医師(開業医)などを含む。産業医以外の医師による遠隔診療対象者との対面診療を遠隔診療のための対面で行われる診療(初回診療)として利用することにより、都市部の事業場において、遠隔診療に参加しにくい遠隔診療対象者でも遠隔診療を受けることが可能となる。なお、産業医以外の医師は、遠隔診療を行う医師でもよい。
本実施の形態に係る支援装置において、前記受信部は、前記初回診療後に、前記遠隔診療対象者と前記医師との間で行われる再診に係る遠隔診療に基づく医師所見を受信し、前記提供部は、該受信部で受信した医師所見に基づいて前記遠隔診療対象者と前記指導者との間で行われる遠隔改善指導に係る改善指導報告を前記医師端末装置へ提供する。
本実施の形態に係る支援方法は、前記遠隔診療対象者と前記医師との間で行われる、前記初回診療後の再診に係る遠隔診療に基づく医師所見を受信し、受信された医師所見に基づいて前記遠隔診療対象者と前記指導者との間で行われる遠隔改善指導に係る改善指導報告を前記医師端末装置へ提供する。
受信部は、産業医又は産業医以外の医師による初回診療の後に、遠隔診療対象者と医師との間で行われる再診に係る遠隔診療に基づく医師所見を受信する。
提供部は、受信部で受信した医師所見に基づいて遠隔診療対象者と指導者との間で行われる遠隔改善指導に係る改善指導報告を医師端末装置へ提供する。上述の構成により、遠隔診療対象者が都市部で働く者であるか地方で働く者であるかに関わらず、公平で均質な遠隔診療及び遠隔改善指導を受けることが可能となる。
本実施の形態に係る支援装置は、前記遠隔診療対象者に対する遠隔診療の可否情報を取得する取得部と、該取得部で遠隔診療の可情報を取得した場合、可情報に係る遠隔診療対象者の対象者端末装置へ遠隔診療用アプリケーションを送信するアプリケーション送信部とを備え、前記受信部は、前記遠隔診療用アプリケーションを用いて前記遠隔診療対象者と前記医師との間で行われる遠隔診療に基づく医師所見を受信し、前記提供部は、前記遠隔診療用アプリケーションを用いて前記遠隔診療対象者と前記指導者との間で行われる遠隔改善指導に係る改善指導報告を前記医師端末装置へ提供する。
本実施の形態に係る支援方法は、前記遠隔診療対象者に対する遠隔診療の可否情報を取得し、前記遠隔診療の可情報が取得された場合、可情報に係る遠隔診療対象者の対象者端末装置へ遠隔診療用アプリケーションを送信し、前記遠隔診療用アプリケーションを用いて前記遠隔診療対象者と前記医師との間で行われる遠隔診療に基づく医師所見を受信し、前記遠隔診療用アプリケーションを用いて前記遠隔診療対象者と前記指導者との間で行われる遠隔改善指導に係る改善指導報告を前記医師端末装置へ提供する。
支援装置の取得部は、遠隔診療対象者に対する遠隔診療の可否情報を取得する。可否情報は、遠隔診療対象者が遠隔診療に適しているか否かを示す情報である。可否情報は、例えば、医師端末装置から取得することができるが、医師端末装置に限定されない。
支援装置のアプリケーション送信部は、遠隔診療の可情報を取得した場合、可情報に係る遠隔診療対象者の対象者端末装置へ遠隔診療用アプリケーションを送信する。可情報は、遠隔診療対象者が遠隔診療に適していることを示す情報である。これにより、遠隔診療用アプリケーションを送信する前に、遠隔診療に適している遠隔診療対象者を特定することができるので、遠隔診療に適している遠隔診療対象者だけに遠隔診療用アプリケーションを送信することができる。
受信部は、遠隔診療用アプリケーションを用いて遠隔診療対象者と医師との間で行われる遠隔診療に基づく医師所見を受信する。遠隔診療用アプリケーションを用いた遠隔診療は、例えば、TV電話とすることができる。
提供部は、遠隔診療用アプリケーションを用いて遠隔診療対象者と指導者との間で行われる遠隔改善指導に係る改善指導報告を医師端末装置へ提供する。遠隔診療用アプリケーションを用いた遠隔改善指導は、例えば、チャットメッセージを交換することができる。
上述の構成により、遠隔であっても、通院の場合と同等の診療サービス及び改善指導サービスを受けることができる。また、時間や場所を選ばずに診療サービス及び改善指導サービスを受けることができる。
本実施の形態に係る支援装置は、前記遠隔診療対象者の対象者端末装置へ遠隔診療用アプリケーションを送信するアプリケーション送信部を備え、前記受信部は、前記遠隔診療用アプリケーションを用いて前記遠隔診療対象者と前記医師との間で行われる遠隔診療に基づく医師所見を受信し、前記提供部は、前記遠隔診療用アプリケーションを用いて前記遠隔診療対象者と前記指導者との間で行われる遠隔改善指導に係る改善指導報告を前記医師端末装置へ提供する。
本実施の形態に係る支援方法は、前記遠隔診療対象者の対象者端末装置へ遠隔診療用アプリケーションを送信し、前記遠隔診療用アプリケーションを用いて前記遠隔診療対象者と前記医師との間で行われる遠隔診療に基づく医師所見を受信し、前記遠隔診療用アプリケーションを用いて前記遠隔診療対象者と前記指導者との間で行われる遠隔改善指導に係る改善指導報告を前記医師端末装置へ提供する。
支援装置のアプリケーション送信部は、遠隔診療対象者の対象者端末装置へ遠隔診療用アプリケーションを送信する。遠隔診療対象者が遠隔診療に適しているか否かに関わらず、遠隔診療対象者の対象者端末装置へ予め遠隔診療用アプリケーションを送信することができる。
受信部は、遠隔診療用アプリケーションを用いて遠隔診療対象者と医師との間で行われる遠隔診療に基づく医師所見を受信する。遠隔診療用アプリケーションを用いた遠隔診療は、例えば、TV電話とすることができる。
提供部は、遠隔診療用アプリケーションを用いて遠隔診療対象者と指導者との間で行われる遠隔改善指導に係る改善指導報告を医師端末装置へ提供する。遠隔診療用アプリケーションを用いた遠隔改善指導は、例えば、チャットメッセージを交換することができる。
上述の構成により、遠隔であっても、通院の場合と同等の診療サービス及び改善指導サービスを受けることができる。また、時間や場所を選ばずに診療サービス及び改善指導サービスを受けることができる。
本実施の形態に係る支援装置は、前記遠隔診療対象者に対する遠隔診療の可否情報を取得する取得部と、該取得部で遠隔診療の否情報を取得した場合、前記遠隔診療用アプリケーションによる処理を無効にする無効部とを備える。
支援装置の取得部は、遠隔診療対象者に対する遠隔診療の可否情報を取得する。可否情報は、遠隔診療対象者が遠隔診療に適しているか否かを示す情報である。可否情報は、例えば、医師端末装置から取得することができるが、医師端末装置に限定されない。
支援装置の無効部は、取得部で遠隔診療の否情報を取得した場合、遠隔診療用アプリケーションによる処理を無効にする。否情報は、遠隔診療対象者が遠隔診療に適していないことを示す情報である。遠隔診療用アプリケーションによる処理は、遠隔診療用アプリケーションを用いて行う処理であり、例えば、医師との遠隔診療、改善指導者との遠隔改善指導などが含まれる。これにより、遠隔診療対象者が遠隔診療に適しているか否かに関わらず、遠隔診療対象者の対象者端末装置へ予め遠隔診療用アプリケーションを送信した場合でも、遠隔診療に適さない者は遠隔診療用アプリケーションを用いることができないので、遠隔診療に誤って参加することを防止することができる。
本実施の形態に係る支援装置は、前記遠隔診療用アプリケーションを用いて入力された遠隔診療の予約日時を前記対象者端末装置から取得する予約日時取得部と、該予約日時取得部で取得した予約日時よりも所定時間前の時点で遠隔診療の予約ありを通知する通知情報を前記対象者端末装置に送信する通知情報送信部とを備える。
支援装置の予約日時取得部は、遠隔診療用アプリケーションを用いて入力された遠隔診療の予約日時を対象者端末装置から取得する。これにより、遠隔診療対象者は、病院又は診療所などに実際に行って診療の予約をする必要がなく、都合のよい時に簡単に遠隔診療の予約を行うことができる。
支援装置の通知情報送信部は、予約日時取得部で取得した予約日時よりも所定時間前の時点で遠隔診療の予約ありを通知する通知情報を対象者端末装置に送信する。所定時間は、例えば、6時間、12時間、1日など適宜の時間とすることができる。所定時間は、対象者端末装置から入力して遠隔診療対象者が設定してもよく、遠隔診療対象者が設定していない場合には、支援装置で予め定めた時間を用いてもよい。
上述の構成により、遠隔診療対象者は、遠隔診療の予約があることを前もって通知されるので、予約日時に遠隔診療を忘れずに受けることができる。
本実施の形態に係る支援装置は、前記遠隔診療用アプリケーションを用いて入力された遠隔診療の予約日時に対応する予約時間枠内で受診待ち状態であることを通知する受診待ち情報を前記対象者端末装置から取得する受診待ち情報取得部と、前記予約時間枠内で受診待ち状態である遠隔診療対象者の一覧情報を前記医師端末装置へ送信する一覧情報送信部とを備える。
支援装置の受診待ち情報取得部は、遠隔診療用アプリケーションを用いて入力された遠隔診療の予約日時に対応する予約時間枠内で受診待ち状態であることを通知する受診待ち情報を対象者端末装置から取得する。予約時間枠は、例えば、複数の予約を一つの纏まりとして管理するための時間枠であり、例えば、30分とすることができる。例えば、予約日時を、任意の日の午前10時とすると、予約日時に対応する予約時間枠は、午前10時から10時30分までとすることができる。受診待ち状態は、例えば、遠隔診療対象者が医師による遠隔診療を待っている状態であり、通院の場合に患者が待合室で受診待ちを行っている状態と同様な状態を表すものである。遠隔診療対象者が対象者端末装置から遠隔診療用アプリケーションを用いて受診待ち情報を入力することにより、予約時間枠内で予約通りに遠隔診療対象者が受診待ちをしているのか否かを把握することができる。
支援装置の一覧情報送信部は、予約時間枠内で受診待ち状態である遠隔診療対象者の一覧情報を医師端末装置へ送信する。これにより、遠隔診療対象者から遠く離れた遠隔にいる医師は、予約時間枠内で受診を待っている遠隔診療対象者を把握することができ、例えば、TV電話の発信を行った場合に、相手がTV電話に出ないという事態を防止することができ、多忙な医師が時間を無駄にすることを防止することができる。
本実施の形態に係る支援装置において、前記一覧情報送信部は、前記予約時間枠内で受診待ち状態である遠隔診療対象者の一覧情報を前記遠隔診療対象者の対象者端末装置へ送信する。
一覧情報送信部は、予約時間枠内で受診待ち状態である遠隔診療対象者の一覧情報を遠隔診療対象者の対象者端末装置へ送信する。これにより、遠隔診療対象者は、予約時間枠内で受診を待っている他の遠隔診療対象者を把握することができ、例えば、医師からのTV電話を待っている場合に、予約時間枠内での遠隔診療の進捗状況を把握することができ、遠隔診療対象者に安心感を与えることができる。
本実施の形態に係る支援装置は、前記遠隔診療対象者の遠隔診療の予約時間枠内で前記遠隔診療対象者が受診待ち状態でない場合、該遠隔診療対象者の対象者端末装置に受診待ち情報の入力を要求する要求情報を送信する要求情報送信部を備える。
支援装置の要求情報送信部は、遠隔診療対象者の遠隔診療の予約時間枠内で遠隔診療対象者が受診待ち状態でない場合、当該遠隔診療対象者の対象者端末装置に受診待ち情報の入力を要求する要求情報を送信する。要求情報を送信する時点は、予約時刻よりも前でもよく、予約時間枠内の時刻でもよい。例えば、予約時間枠が午前10時から10時30分(予約時刻が午前10時)である場合、午前10時の1時間前、あるいは30前でもよく、午前10時から10時30分までの任意の時刻でもよい。これにより、予約時間枠内で遠隔診療を行う遠隔診療対象者の人数が当初の予約時の人数よりも減少することを抑制し、多忙な医師が時間を無駄にすることを防止することができる。
本実施の形態に係る支援装置において、前記遠隔診療用アプリケーションは、前記遠隔診療に使用する動画再生機能を含む。
遠隔診療用アプリケーションは、遠隔診療に使用する動画再生機能を含む。これにより、通院の場合と同等の医師の診療を受けることができる。
本実施の形態に係る支援装置において、前記遠隔診療用アプリケーションは、前記遠隔診療対象者が行う自己採血方式の血液検査方法を提供する機能を含む。
遠隔診療用アプリケーションは、遠隔診療対象者が行う自己採血方式の血液検査方法を提供する機能を含む。遠隔診療対象者には、予め血液検査キットが郵送される。血液検査方法の提供は、血液検査キットの取り扱い方法を、文章、図表、動画などで提供することができる。これにより、遠隔診療対象者は、遠隔診療に採血が必要な場合でも、自ら採血を行うことができ、病院又は診療所などに通院する必要がない。
本実施の形態に係る支援装置において、前記遠隔診療用アプリケーションは、前記遠隔改善指導に使用するメッセージ交換機能を含む。
遠隔診療用アプリケーションは、遠隔改善指導に使用するメッセージ交換機能を含む。これにより、指導者による改善指導、遠隔診療対象者が行った改善活動などを文字等のメッセージで交換することができ、場所や時間に制限されることなく指導者と遠隔診療対象者との間のコミュニケーションを図ることができる。
本実施の形態に係る支援装置において、前記提供部は、前記遠隔診療対象者と前記医師との間で行われた遠隔診療から、次に実施される遠隔診療までの間に、前記遠隔改善指導に係る改善指導報告を提供する。
提供部は、遠隔診療対象者と医師との間で行われた遠隔診療から、次に実施される遠隔診療までの間に、遠隔改善指導に係る改善指導報告を提供する。例えば、医師による遠隔診療が1か月に1回の頻度で行われる場合、今回の遠隔診療と次回の遠隔診療との間の1か月間に遠隔改善指導を行って、次回の遠隔診療までの改善指導の改善指導報告を医師に提供することができる。なお、当該1か月間の遠隔改善指導は、遠隔診療対象者の症状に応じて複数回でもよく、症状が良好になるに応じて頻度を少なくしてもよい。
本実施の形態に係る支援装置は、院内処方を選択する選択情報を前記医師端末装置又は前記遠隔診療対象者の対象者端末装置から取得する選択情報取得部と、該選択情報取得部で選択情報を取得した場合、前記遠隔診療対象者に処方薬を配送するための配送情報を出力する出力部とを備える。
支援装置の選択情報取得部は、院内処方を選択する選択情報を医師端末装置又は遠隔診療対象者の対象者端末装置から取得する。患者の希望により薬局で薬を受け取る代わりに院内処方とすることができる。遠隔診療を受ける際に、医師が遠隔診療対象者から院内処方を選択したいという希望を聞き取った場合、医師は、院内処方を選択する選択情報を医師端末装置から入力することができる。また、遠隔診療対象者が自ら選択情報を対象者端末装置から入力することができる。
支援装置の出力部は、選択情報取得部で選択情報を取得した場合、遠隔診療対象者に処方薬を配送するための配送情報を出力する。これにより、処方薬が遠隔診療対象者の自宅等に配送されるので、遠隔診療対象者は、薬を受け取るために薬局に行く必要がなく、薬局に行くための移動時間、調剤待ちなどが不要となり、手間を省くことができる。
本実施の形態に係る支援装置は、企業職員の中から所定の条件で抽出された前記遠隔診療対象者に係る情報を取得する対象者情報取得部を備える。
支援装置の対象者情報取得部は、企業職員(例えば、企業健保の組合員など)の中から所定の条件で抽出された遠隔診療対象者に係る情報を取得する。所定の条件は、例えば、遠隔診療に適した軽度な生活習慣病患者(例えば、高血圧、糖尿病、脂質異常、高尿酸などの患者)を抽出することができる条件とすることができ、別言すれば、癌などの医師の指導が必要なもの、重症な疾患、感染症又は精神疾患などの遠隔診療に適さないものを除外するための条件とすることができる。遠隔診療対象者の抽出は、企業職員の健診結果を用いてもよく、あるいは企業職員のレセプトを分析して抽出してもよい。これにより、企業職員の中から遠隔診療の対象となる患者を絞り込むことができる。
本実施の形態に係る支援装置は、前記遠隔診療対象者の口座から引き落された遠隔診療に係る医療費から所定額を控除した残額を前記医師の口座へ入金する場合の前記所定額を決定する第1決定部を備える。
支援装置の第1決定部は、遠隔診療対象者の口座から引き落された遠隔診療に係る医療費から所定額を控除した残額を医師の口座へ入金する場合の当該所定額を決定する。遠隔診療対象者は、遠隔診療を受ける際、予め医療費の引落口座を決定しておく(例えば、クレジットカードの登録によって口座を決定しておくことができる)。遠隔診療に係る医療費を遠隔診療対象者の口座から引き落して医師の口座に入金処理する際に所定額を決定して決済代行手数料として差し引くことができる。これにより、遠隔診療対象者は医療費の支払いの手間を省くことができる。また、遠隔診療を受けることにより、通院固有の診療明細に係る自己負担が不要となる可能性があり、遠隔診療対象者にとっては自己負担を軽減することができる。
本実施の形態に係る支援装置は、前記医師端末装置からのログイン及び遠隔診療に係る情報へのアクセスを受け付ける受付部と、該受付部で受け付けたアクセスに基づいて求められた遠隔診療の回数に応じた遠隔診療料金を前記医師の口座から引き落す場合の前記遠隔診療料金を決定する第2決定部を備える。
支援装置の受付部は、医師端末装置からのログイン及び遠隔診療に係る情報へのアクセスを受け付ける。
支援装置の第2決定部は、受付部で受け付けたアクセスに基づいて求められた遠隔診療の回数に応じた遠隔診療料金を医師の口座から引き落す場合の当該遠隔診療料金を決定する。遠隔診療料金は、例えば、遠隔診療に係るシステムのデータベース使用料であり、遠隔診療の回数に応じた従量性とすることができる。
上述の構成により、遠隔診療料金を医師の口座から引き落とすようにすることで、医師は遠隔診療を行うための支援システムを利用することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、遠隔診療の支援を実行させるため遠隔診療対象者の対象者端末装置で動作するコンピュータプログラムであって、コンピュータに、遠隔診療の予約を受け付ける処理と、遠隔診療を行う医師の医師端末装置との間で動画を用いた遠隔診療に関する情報を送受信する処理と、前記医師の医師所見に基づいて遠隔改善指導を行う指導者の指導者端末装置との間で行われる遠隔改善指導に関する情報を送受信する処理とを実行させる。
対象者端末装置で動作するコンピュータプログラムは、遠隔診療の予約を受け付け、遠隔診療を行う医師の医師端末装置との間で動画を用いた遠隔診療に関する情報を送受信し、医師の医師所見に基づいて遠隔改善指導を行う指導者の指導者端末装置との間で行われる遠隔改善指導に関する情報を送受信する。
上述の構成により、遠隔診療対象者は、病院又は診療所などに実際に行って診療の予約をする必要がなく、都合のよい時に簡単に遠隔診療の予約を行うことができる。また、通院の場合と同等の医師の診療を受けることができる。また、指導者による改善指導、遠隔診療対象者が行った改善活動などを文字等のメッセージで交換することができ、場所や時間に制限されることなく指導者と遠隔診療対象者との間のコミュニケーションを図ることができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、遠隔診療の支援を実行させるため医師の医師端末装置で動作するコンピュータプログラムであって、コンピュータに、遠隔診療対象者の対象者端末装置との間で、動画を用いた遠隔診療に関する情報を送受信する処理と、前記遠隔診療に基づく医師所見を受け付ける処理と、遠隔改善指導を行う指導者の指導者端末装置から前記医師所見に基づく遠隔改善指導に係る改善指導報告を受信する処理とを実行させる。
医師端末装置で動作するコンピュータプログラムは、遠隔診療対象者の対象者端末装置との間で、動画を用いた遠隔診療に関する情報を送受信し、遠隔診療に基づく医師所見を受け付け、遠隔改善指導を行う指導者の指導者端末装置から医師所見に基づく遠隔改善指導に係る改善指導報告を受信する。
上述の構成により、通院の場合と同等の診療を行うことができる。また、遠隔診療対象者に関する種々のデータを閲覧する医師の手間が省け、医師の負担を軽減することができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、遠隔診療の支援を実行させるため遠隔改善指導を行う指導者の指導者端末装置で動作するコンピュータプログラムであって、コンピュータに、遠隔診療対象者の対象者端末装置との間で、遠隔改善指導を行う指導者によって行われた、医師所見に基づく遠隔改善指導に関する情報を送受信する処理と、前記遠隔改善指導に係る改善指導報告を受け付ける処理とを実行させる。
指導者端末装置で動作するコンピュータプログラムは、遠隔診療対象者の対象者端末装置との間で、遠隔改善指導を行う指導者によって行われた遠隔改善指導に関する情報を送受信し、遠隔改善指導に係る改善指導報告を受け付ける。
上述の構成により、指導者による改善指導、遠隔診療対象者が行った改善活動などを文字等のメッセージで交換することができ、場所や時間に制限されることなく指導者と遠隔診療対象者との間のコミュニケーションを図ることができる。また、また、医師所見に基づいて遠隔診療対象者に対して行われた改善指導の結果を改善指導報告という形式で纏めて医師に提供することができるので、遠隔診療対象者に関する種々のデータを閲覧する医師の手間が省け、医師の負担を軽減することができる。
本実施の形態に係る対象者端末装置は、所定の情報を表示画面に表示する表示制御部を備える遠隔診療対象者の対象者端末装置であって、前記表示制御部は、遠隔診療の予約を受け付ける予約画面を表示し、遠隔診療を行う医師の医師端末装置との間で行われる遠隔診療に関する動画を表示し、前記医師の医師所見に基づいて遠隔改善指導を行う指導者の指導者端末装置との間で行われる遠隔改善指導に関するメッセージを表示する。
対象者端末装置の表示制御部は、遠隔診療の予約を受け付ける予約画面を表示し、遠隔診療を行う医師の医師端末装置との間で行われる遠隔診療に関する動画を表示し、医師の医師所見に基づいて遠隔改善指導を行う指導者の指導者端末装置との間で行われる遠隔改善指導に関するメッセージを表示する。
上述の構成により、遠隔診療対象者は、病院又は診療所などに実際に行って診療の予約をする必要がなく、都合のよい時に簡単に遠隔診療の予約を行うことができる。また、通院の場合と同等の医師の診療を受けることができる。また、指導者による改善指導、遠隔診療対象者が行った改善活動などを文字等のメッセージで交換することができ、場所や時間に制限されることなく指導者と遠隔診療対象者との間のコミュニケーションを図ることができる。
本実施の形態に係る対象者端末装置は、前記遠隔診療対象者に対する遠隔診療の可否情報を受信する受信部を備え、前記表示制御部は、前記受信部で遠隔診療の可情報を受信した場合、前記予約画面を表示する。
対象者端末装置の受信部は、遠隔診療対象者に対する遠隔診療の可否情報を受信する。可否情報は、遠隔診療対象者が遠隔診療に適しているか否かを示す情報である。可否情報は、例えば、医師端末装置から取得することができるが、医師端末装置に限定されない。
表示制御部は、受信部で遠隔診療の可情報を受信した場合、予約画面を表示する。可情報は、遠隔診療対象者が遠隔診療に適していることを示す情報である。これにより、遠隔診療に適している遠隔診療対象者だけが遠隔診療の予約を行うことができる。
本実施の形態に係る対象者端末装置は、前記予約画面上で遠隔診療の予約日時の入力又は選択を受け付ける第1受付部を備え、前記表示制御部は、前記予約日時よりも所定時間前の時点で遠隔診療の予約ありの通知を表示する。
第1受付部は、予約画面上で遠隔診療の予約日時の入力又は選択を受け付ける。
表示制御部は、予約日時よりも所定時間前の時点で遠隔診療の予約ありの通知を表示する。これにより、遠隔診療対象者は、遠隔診療の予約があることを前もって通知されるので、予約日時に遠隔診療を忘れずに受けることができる。
本実施の形態に係る対象者端末装置は、遠隔診療の予約日時に対応する予約時間枠内で受診待ち状態であることを示す受診待ち情報の入力又は選択を受け付ける第2受付部を備え、前記表示制御部は、前記予約時間枠内で受診待ち状態である遠隔診療対象者の一覧情報を表示する。
第2受付部は、遠隔診療の予約日時に対応する予約時間枠内で受診待ち状態であることを示す受診待ち情報の入力又は選択を受け付ける。
表示制御部は、予約時間枠内で受診待ち状態である遠隔診療対象者の一覧情報を表示する。これにより、遠隔診療対象者は、予約時間枠内で受診を待っている他の遠隔診療対象者を把握することができ、例えば、医師からのTV電話を待っている場合に、予約時間枠内での遠隔診療の進捗状況を把握することができ、遠隔診療対象者に安心感を与えることができる。
本実施の形態に係る対象者端末装置において、前記表示制御部は、前記第2受付部で受診待ち情報の入力又は選択を受け付けていない場合、前記予約時間枠の直前又は該予約時間枠内の所要の時点で受診待ち情報の入力又は選択を促す促進情報を表示する。
表示制御部は、第2受付部で受診待ち情報の入力又は選択を受け付けていない場合、予約時間枠の直前又は当該予約時間枠内の所要の時点で受診待ち情報の入力又は選択を促す促進情報を表示する。これにより、予約時間枠内で遠隔診療を行う遠隔診療対象者の人数が当初の予約時の人数よりも減少することを抑制し、多忙な医師が時間を無駄にすることを防止することができる。
本実施の形態に係る対象者端末装置において、前記表示制御部は、院内処方を選択するか否かを受け付ける受付画面を表示し、院内処方が選択された場合、選択情報を出力する出力部を備える。
表示制御部は、院内処方を選択するか否かを受け付ける受付画面を表示し、出力部は、院内処方が選択された場合、選択情報を出力する。遠隔診療を受ける際に、遠隔診療対象者が自ら院内処方を選択することができる。院内処方を選択する選択情報が出力されると、処方薬を遠隔診療対象者の自宅等に配送する処理を行うことができる。
本実施の形態に係る医師端末装置は、所定の情報を表示画面に表示する表示制御部を備える医師の医師端末装置であって、前記表示制御部は、遠隔診療対象者の対象者端末装置との間で行われる前記医師による遠隔診療に関する動画を表示し、前記遠隔診療に基づく医師所見を受け付ける受付画面を表示し、前記医師所見に基づく遠隔改善指導に係る改善指導報告を表示する。
医師端末装置の表示制御部は、遠隔診療対象者の対象者端末装置との間で行われる医師による遠隔診療に関する動画を表示し、遠隔診療に基づく医師所見を受け付ける受付画面を表示し、医師所見に基づく遠隔改善指導に係る改善指導報告を表示する。
上述の構成により、通院の場合と同等の診療を行うことができる。また、遠隔診療対象者に関する種々のデータを閲覧する医師の手間が省け、医師の負担を軽減することができる。
本実施の形態に係る医師端末装置において、前記表示制御部は、初回診療後に、前記遠隔診療対象者に対して行われる再診に係る遠隔診療を許可するか否かの入力又は選択を受け付ける受付画面を表示する。
表示制御部は、初回診療後に、遠隔診療対象者に対して行われる再診に係る遠隔診療を許可するか否かの入力又は選択を受け付ける受付画面を表示する。これにより、遠隔診療に適している遠隔診療対象者を特定し、遠隔診療に適さない者が誤って遠隔診療に参加することを防止することができる。
本実施の形態に係る医師端末装置において、前記表示制御部は、遠隔診療の予約日時に対応する予約時間枠内で受診待ち状態である遠隔診療対象者の一覧情報を表示する。
表示制御部は、遠隔診療の予約日時に対応する予約時間枠内で受診待ち状態である遠隔診療対象者の一覧情報を表示する。これにより、遠隔診療対象者から遠く離れた遠隔にいる医師は、予約時間枠内で受診を待っている遠隔診療対象者を把握することができ、例えば、TV電話の発信を行った場合に、相手がTV電話に出ないという事態を防止することができ、多忙な医師が時間を無駄にすることを防止することができる。
本実施の形態に係る医師端末装置において、前記表示制御部は、院内処方を選択するか否かを受け付ける受付画面を表示し、院内処方が選択された場合、選択情報を出力する出力部を備える。
表示制御部は、院内処方を選択するか否かを受け付ける受付画面を表示する。出力部は、院内処方が選択された場合、選択情報を出力する。これにより、遠隔診療を受ける際に、医師が遠隔診療対象者から院内処方を選択したいという希望を聞き取った場合、医師は、院内処方を選択する選択情報を医師端末装置から入力することができる。院内処方を選択する選択情報が出力されると、処方薬を遠隔診療対象者の自宅等に配送する処理を行うことができる。
本実施の形態に係る指導者端末装置は、所定の情報を表示画面に表示する表示制御部を備える遠隔改善指導を行う指導者の指導者端末装置であって、前記表示制御部は、遠隔診療対象者の対象者端末装置との間で行われる、医師所見に基づく遠隔改善指導に関するメッセージを表示し、前記遠隔改善指導に係る改善指導報告を受け付ける受付画面を表示する。
指導者端末装置の表示制御部は、遠隔診療対象者の対象者端末装置との間で行われる、医師所見に基づく遠隔改善指導に関するメッセージを表示し、遠隔改善指導に係る改善指導報告を受け付ける受付画面を表示する。
上述の構成により、指導者による改善指導、遠隔診療対象者が行った改善活動などを文字等のメッセージで交換することができ、場所や時間に制限されることなく指導者と遠隔診療対象者との間のコミュニケーションを図ることができる。また、医師所見に基づいて遠隔診療対象者に対して行われた改善指導の結果を改善指導報告という形式で纏めて医師に提供することができるので、遠隔診療対象者に関する種々のデータを閲覧する医師の手間が省け、医師の負担を軽減することができる。