以下、検査支援装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、医療機関端末から、患者情報と検査を特定する情報とを有する検査依頼を受信し、患者が検査キットを使用した検査を行うことの支援を行う検査支援装置を具備する検査支援システムについて説明する。なお、支援とは、例えば、後述する郵送支援、通知処理、対応処理等である。
また、本実施の形態において、医療機関端末からの検査依頼の受信に応じて、患者識別子と検査キット識別子とを対応づけた情報を蓄積し、管理できる。
また、本実施の形態において、遠隔医療における診断のアーカイブまたはアーカイブへのリンク情報を受信し、当該情報を検査キットに対応付けて蓄積する検査支援装置を具備する検査支援システムについて説明する。
なお、本実施の形態において、情報Aが情報Bに対応付いていることは、情報Aから情報Bを取得できること、または情報Bから情報Aを取得できることであり、その対応付けの方法は問わない。情報Aと情報Bとがリンク付いていても良いし、同じバッファに存在していても良いし、情報Aが情報Bに含まれていても良いし、情報Bが情報Aに含まれている等でも良い。
図1は、本実施の形態における検査支援システムAの概念図である。検査支援システムAは、検査支援装置1、1または2以上の医療機関端末2、1または2以上のユーザ端末3を備える。
検査支援装置1は、医療機関端末からの検査依頼を受信し、患者が検査キットを使用した検査を行うことの支援を行うサーバである。検査支援装置1は、例えば、ASPのサーバ、クラウドサーバ等である。但し、検査支援装置1の種類は問わない。
医療機関端末2は、医療機関が使用する端末である。医療機関端末2は、検査依頼等を送信する端末である。医療機関端末2は、通常、医師が使用するが、看護師等が操作しても良く、その使用者は問わない。なお、医療機関は、勤め先の会社、ケアマネジャー、保険会社、雇用主等も含め、広く解することは好適である。つまり、医療機関端末2は、病院の端末、医師の端末だけではなく、勤め先の会社の端末、ケアマネジャーの端末、保険会社の端末、雇用主の端末等を含んでも良い。医療機関端末2は、患者以外の第三者の端末であると、広く解しても良い。
ユーザ端末3は、ユーザが使用する端末である。ユーザ端末3は、例えば、検査支援装置1からの通知を受信し、出力する。ユーザは、通常、患者であるが、患者になる前の者等でも良い。ユーザは、例えば、患者に関係のある人でも良い。患者に関係のある人は、例えば、患者の親族、患者の世話を行う者(例えば、介護士、保育士)等である。
医療機関端末2、ユーザ端末3は、例えば、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等であり、その種類は問わない。
検査支援装置1と1以上の各医療機関端末2、および検査支援装置1と1以上の各ユーザ端末3は、インターネット等の通信網により、通信可能である。
図2は、本実施の形態における検査支援システムAのブロック図である。図3は、検査支援装置1のブロック図である。
検査支援装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、および送信部14を備える。格納部11は、検査情報格納部111、付加情報格納部112、購入情報格納部113、および結果情報格納部114を備える。付加情報格納部112は、商品情報格納部1121、および健康情報格納部1122を備える。受信部12は、検査依頼受信部121、共有依頼受信部122、および同意情報受信部123を備える。処理部13は、遠隔医療結果蓄積部131、検査キット決定部132、判断部133、検査情報取得部134、通知先取得部135、タイアップ先取得部136、付加情報取得部137、支援処理部138、および検査結果取得部139を備える。送信部14は、同意依頼送信部141、および検査結果送信部142を備える。
医療機関端末2は、医療端末格納部21、医療端末受付部22、医療端末処理部23、医療端末送信部24、医療端末受信部25、および医療端末出力部26を備える。
ユーザ端末3は、ユーザ端末格納部31、ユーザ端末受付部32、ユーザ端末処理部33、ユーザ端末送信部34、ユーザ端末受信部35、およびユーザ端末出力部36を備える。
検査支援装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、1または2以上のユーザ情報、後述する検査情報、後述する付加情報、後述する購入情報、後述する結果情報、後述する商品情報、後述する健康情報、後述する第一条件、後述する第二条件、後述する第三条件、後述する遠隔医療結果、対応表である。
ユーザ情報は、ユーザに関する情報である。ユーザ情報は、通常、ユーザを識別するユーザ識別子を有する。ユーザ識別子は、患者を識別する患者識別子であることは好適である。ユーザ識別子と患者識別子とが異なる情報である場合、ユーザ識別子は、患者識別子に対応付く情報である。ユーザ識別子は、例えば、ID、氏名、メールアドレス、電話番号である。ユーザ情報は、例えば、1以上のユーザ属性値を有する。ユーザ属性値は、ユーザの特性に関する情報であり、広く解する。1以上のユーザ属性値は、例えば、通知先識別子、性別、年齢、年齢層、身長、体重、BMI、住まい情報、家族情報、健康情報、職業情報、回答情報、医療機関のカルテNo、診察券No、既往症、服薬内容、診疾病名、家族情報、オンライン診療のアカウント情報である。通知先識別子は、ユーザに検査情報等の情報を通知するために使用する通知先の情報である。通知先識別子は、例えば、メールアドレス、電話番号、住所、ユーザIDである。
住まい情報は、ユーザの住まいに関する情報である。住まい情報は、例えば、ユーザの住所、居住形態、居住年数、間取り、築年数である。
家族情報は、ユーザの家族に関する情報である。家族情報は、例えば、同居者に関する情報、非同居者の家族に関する情報である。同居者に関する情報は、例えば、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、性別、続柄を含む。同居者に関する情報は、例えば、配偶者に関する情報、同居の親に関する情報、同居の子に関する情報である。配偶者に関する情報は、例えば、配偶者の有無、配偶者の年齢の情報である。同居の親に関する情報は、例えば、同居の親の有無、同居の親の性別、年齢、続柄の情報である。同居の子に関する情報は、例えば、同居の子の有無、同居の子の性別、年齢、続柄の情報である。
健康情報は、ユーザの健康に関する情報である。健康情報は、例えば、過去の検査の結果を特定する結果情報、ユーザの既往歴情報、ユーザの家族の既往歴情報、ユーザの治療中の疾病の情報、ユーザの家族の治療中の疾病の情報、服薬歴情報である。既往歴情報は、過去の病気の履歴に関する情報である。既往歴情報は、例えば、過去にかかった病気を特定する情報、病気にかかった時期または年齢を特定する情報を含む。服薬歴情報は、ユーザの服薬の履歴に関する情報である。服薬歴情報は、例えば、服薬の薬を特定する情報、服薬の開始時期を特定する情報、服薬の終了時期を特定する情報、副作用の情報、服薬量、医薬品アレルギーの情報である。なお、結果情報は、郵送検査の結果の情報、健康診断等の検査の結果の情報等であり、検査の種類は問わない。
職業情報は、ユーザの職業に関する情報である。職業情報は、例えば、業種、職種、雇用形態、年収、勤務形態(例えば、「日勤」「夜勤」等)、勤務時の体勢を特定する情報(例えば、「立ち仕事」「座り仕事」等)である。
対応表は、2以上の対応情報を有する表である。対応情報は、検査識別子と検査キットとの対応を示す情報である。
検査情報格納部111には、1または2以上の検査情報が格納される。検査情報は、検査に関する情報である。検査情報は、通常、検査の内容を特定する情報を含む。検査情報は、検査キット識別子に対応付いている。検査キット識別子は、検査キットを識別する情報であり、例えば、ID、検査名である。検査キット識別子は、通常、検査の対象を特定する情報である。検査キット識別子は、検査の種類を特定する情報である、と考えても良い。検査名は、例えば、「インドキシル硫酸測定値の検査」「腸内フローラ検査」「大豆イソフラボンからエクオールがつくれているか測る尿検査」「腸内環境検査」「酸化ストレス検査」「ヘリコバクター・ピロリ菌の抗体の有無」等である。検査情報は、例えば、1以上のキット属性値を有する。キット属性値は、検査キットの属性値である。キット属性値は、例えば、タイアップ先情報、販売場所情報、検査識別子、検体情報である。
なお、検査識別子と検査キット識別子とは1対1対応でも、n対1対応(nは2以上の自然数)でも良い。
タイアップ先情報は、タイアップ先に関する情報である。タイアップ先とは、例えば、検査キットに関わる企業や個人、自治体、健診機関、医療機関、健康保険組合、教育機関、組合である。タイアップ先は、例えば、検査の開発元、OEM提供先、検査キットの販売先、ユーザの検査キット入手先、検査に対応する商品またはサービスの提供元である。なお、単に「商品」と言う場合に、サービスを含んでも良い。タイアップ先情報は、タイアップ先を識別するタイアップ先識別子を有する。タイアップ先識別子は、例えば、ID、タイアップ先の名称である。タイアップ先情報は、検査開発元情報、OEM提供先情報、検査キットの販売先情報を有する。なお、ユーザの検査キット入手先は、例えば、企業が検査キットを購入し、福利厚生で社員に無償提供した場合の企業、自治体が検査キットを購入し、健診の結果が悪かった人への指導の一部として、対象者に無償提供した場合の自治体、企業が検査キットを購入し、自社のキャンペーンの販促品として無償提供した場合の企業である。
検査開発元情報は、検査の開発元に関する情報である。検査開発元情報は、例えば、開発元を識別する開発元識別子、開発元名、開発元の種類を特定する開発元種類識別子を有する。
OEM提供先情報は、OEMでの提供先に関する情報である。OEM提供先情報は、例えば、OEM提供先を識別するOEM提供先識別子、OEM提供先名、OEM提供先の種類を特定するOEM提供先種類識別子を有する。
検査キットの販売先情報は、検査キットの販売先に関する情報である。検査キットの販売先情報は、例えば、販売先を識別する販売先識別子、販売先名、販売先の種類を特定する販売先種類識別子を有する。
販売場所情報は、検査キットの販売場所に関する情報である。販売場所情報は、例えば、販売場所識別子、場所種類識別子を有する。販売場所識別子は、販売場所を識別する情報であり、例えば、ID、販売場所名である。場所種類識別子は、販売場所の種類を特定する情報である。場所種類情報は、例えば、「薬局」「クリニック」「ドラッグストア」「スーパー」「ECサイト」等の値を採り得る。
検査識別子とは、検査を特定する情報である。検査識別子は、検査項目を特定する情報である。検査識別子は、例えば、検査名であるが、検査項目を識別するID等でも良い。検査識別子は、例えば、「インドキシル硫酸測定値」、「腸内環境」、「酸化ストレス」「ヘリコバクター・ピロリ菌の抗体」である。
検体情報は、検査のために用いる検体に関する情報である。検体情報は、例えば、検体種類識別子、検体量情報を有する。検体種類識別子は、例えば、生体試料を特定する情報、生体外試料を特定する情報である。生体試料を特定する情報は、例えば、「尿」「便」「血液」「口腔内細胞」「唾液」「毛髪」「体毛」「皮脂」「爪」「皮膚片」「精液」「涙液」「汗」「母乳」「鼻水」「痰」「歯石」「舌苔」である。生体外試料情報は、例えば、「写真データ」「音声データ」「ハウスダスト」である。検体量情報は、検査に必要な検体量を特定する情報であり、例えば、10ml以上、20グラム以上である。
付加情報格納部112には、1または2以上の付加情報が格納される。付加情報は、検査情報や結果情報以外の情報である。付加情報は、患者に提供する付加的な情報である。付加情報は、例えば、後述する商品情報、後述する健康情報、家族レコメンド情報である。付加情報は、例えば、第一条件、第二条件、または第三条件に対応付いている。なお、家族レコメンド情報は、家族に対するレコメンドの情報である。レコメンドは、健康に関するレコメンドである。
第一条件は、タイアップ先に関する条件である。第一条件は、タイアップ先以外の条件を含んでも良い。第一条件は、タイアップ先と検査識別子とに関する条件でも良い。第一条件は、タイアップ先と1以上のユーザ属性値とに関する条件でも良い。第一条件は、タイアップ先と1以上のキット属性値に関する条件でも良い。第一条件は、検査識別子と1以上のユーザ属性値と1以上のタイアップ先識別子とに関する条件でも良い。
第二条件は、検査識別子に関する条件である。第二条件は、検査識別子以外の条件を含んでも良い。第二条件は、検査識別子と1以上のユーザ属性値とに関する条件でも良い。第二条件は、検査識別子と1以上のタイアップ先識別子とに関する条件でも良い。第二条件は、検査識別子と1以上のキット属性値に関する条件でも良い。第二条件は、検査識別子と1以上のユーザ属性値と1以上のタイアップ先識別子とに関する条件でも良い。
第三条件は、カルテ情報に関する条件である。第三条件は、カルテ情報以外の条件を含んでも良い。第三条件は、カルテ情報と1以上のユーザ属性値とに関する条件でも良い。第三条件は、カルテ情報と1以上のタイアップ先識別子とに関する条件でも良い。第三条件は、カルテ情報と1以上のキット属性値に関する条件でも良い。第三条件は、カルテ情報と1以上のユーザ属性値と1以上のタイアップ先識別子とに関する条件でも良い。
商品情報格納部1121には、1または2以上の商品情報が格納される。1以上の各商品情報には、第一条件が対応付いている。
商品情報は、商品に関する情報である。なお、商品には、サービスも含まれると考えても良い。商品情報は、通常、ユーザに提示する候補の商品の情報である。商品情報は、通常、商品識別子を有する。商品識別子は、商品を識別する情報であり、例えば、ID、商品名である。商品情報は、例えば、商品販売元情報、商品画像、商品種類識別子を有する。商品販売元情報は、商品を販売する企業に関する情報である。商品販売元情報は、例えば、企業識別子、業種を有する。企業識別子は、企業を識別する情報であり、例えば、ID、会社名である。
なお、第一条件により、例えば、患者が行うべき検査の識別子と、ユーザ属性値または/およびキット属性値とに応じた商品情報を患者に提示できる。
健康情報格納部1122には、1または2以上の健康情報が格納される。1以上の各健康情報には、第二条件が対応付いている。
健康情報は、健康に関する情報である。健康情報は、例えば、ユーザがより健康になるための対応策の情報である。健康情報は、例えば、運動に関する情報、更年期に関する情報、美容に関する情報である。
なお、第二条件により、例えば、患者が行うべき検査の識別子と、ユーザ属性値または/およびキット属性値とに応じた健康情報をユーザに提示できる。
購入情報格納部113には、1または2以上の購入情報が格納される。購入情報は、ユーザまたは医療機関等が購入した検査キットに関する情報である。購入情報は、例えば、ユーザを識別するユーザ識別子に対応付けられている。購入情報は、例えば、医療機関を識別する医療機識別子に対応付けられている。購入情報は、購入された検査キットを識別する検査キット識別子を含む。購入情報は、例えば、購入日、使用済みフラグを含む。使用済みフラグは、購入した検査キットを用いた検査が行われたか否かを示す情報である。なお、医療機関等とは、医療機関のみならず検査機関や企業等の他の組織でも良い。
結果情報格納部114には、1以上の結果情報が格納される。結果情報は、ユーザの検査結果に関する情報である。1以上の各結果情報には、ユーザ識別子が対応付いている。また、1以上の各結果情報には、通常、固有値が対応付いている。結果情報には、検査キット識別子が対応付いていても良い。
固有値は、一の検査キットに固有の情報である。固有値は、ユーザに渡された検査キットに対応する固有の情報である。固有値は、検査キット識別子を含んでも良い。つまり、固有値により、ユーザが行った検査が分かり、かつ一のユーザの検査結果を特定できても良い。固有値は、検査キット識別子とユーザ識別子とを有しても良い。
結果情報とは、健康に関する検査キットを用いた検査の結果に関する情報である。結果情報は、例えば、検査の結果の数値、正常であるか否かを示す情報、正常の度合を示す情報である。結果情報は、例えば、インドキシル硫酸測定値、腸内環境の健康度、1日あたりの食塩摂取量、ヘリコバクター・ピロリ菌の抗体の有無である。
結果情報は、生体外試料に対する検査の結果に関する情報でも良い。結果情報は、例えば、被験者の写真データを分析した結果の情報、被験者の映像データを分析した結果の情報、被験者の音声データを分析した結果の情報、被験者の住居のハウスダストを分析した結果の情報である。結果情報を取得する方法は問わない。
結果情報格納部114の1以上の結果情報は、例えば、医療機関端末2やユーザ端末3から送信された情報でも良いし、図示しない外部の装置(例えば、検査センターのサーバ等)から送信された情報等でも良い。結果情報格納部114に結果情報が格納されるまでの経路は問わない。
受信部12は、各種の情報を受信する。各種の情報は、例えば、購入情報、後述する検査依頼、後述する共有依頼、後述する同意情報である。
受信部12は、例えば、購入情報または購入情報の元になる情報である元情報を受信する。元情報は、検査キットを購入したユーザのユーザ識別子と購入した検査キットの検査キット識別子とを含む。
検査依頼受信部121は、1または2以上の各医療機関端末2から、検査依頼を受信する。検査依頼は、検査キットを用いた検査の依頼である。検査依頼は、既に配布(例えば、購入)されている検査キットを使用することを知らせる情報でも良い。検査依頼は、例えば、検査キットの患者への販売の依頼(発注)である。検査依頼は、通常、患者情報と検査識別子とを有する。ここで、患者情報は、患者情報のうちの一部でも良い。ここでの検査識別子は、検査を特定する情報であれば良い。
検査依頼受信部121は、医療機関端末2とユーザ端末3とが遠隔診療のためのウェブ会議を行っている間に、医療機関端末2から、検査依頼を受信することは好適である。ただし、検査依頼受信部121は、医療機関端末2とユーザ端末3とが遠隔診療のためのウェブ会議が終了した後に、医療機関端末2またはユーザ端末3から、検査依頼を受信しても良い。また、検査依頼受信部121は、1日の診療業務が終了した後、医療機関端末2から1または2以上の検査依頼を受信しても良い。つまり、検査依頼受信部121が検査依頼を受信するタイミングや量は問わない。
患者情報は、患者に関する情報である。患者情報は、患者識別子を有する。患者識別子は、患者を識別する情報である。患者は、通常、患者自身であるが、患者に関係のある者でも良い。患者に関係のある者は、例えば、患者の親族、患者の世話を行う者(例えば、介護士、保育士)等である。また、ここでの患者は、検査を依頼する者である、と考えても良い。患者識別子は、例えば、ID、氏名、電話番号、メールアドレス等である。患者識別子は、ユーザ識別子と同じでも良い。患者情報は、例えば、患者の属性値である1以上の患者属性値を有する。1以上の患者属性値は、例えば、氏名、住所、電話番号、メールアドレスである。1以上の患者属性値は、カルテ情報でも良い。カルテ情報は、カルテに記載される情報である。カルテ情報は、例えば、病名、症状、診察を受けた日、診察した医師の氏名を含む。
検査依頼受信部121は、遠隔医療結果を検査依頼に対応付けて受信しても良い。遠隔医療結果は、患者に対する遠隔医療の結果に関する情報である。検査依頼受信部121が遠隔医療結果を受信する元の装置は問わない。検査依頼受信部121は、例えば、医療機関端末2、ユーザ端末3、または遠隔医療のサービスを提供する図示しないサーバから遠隔医療結果を受信する。
遠隔医療結果は、例えば、遠隔医療診察の時のアーカイブ、または当該アーカイブへのリンク情報を含む。アーカイブは、例えば、医師の患者に対する遠隔診断をウェブ会議で行った場合の動画と音声である。
共有依頼受信部122は、医療機関端末2から共有依頼を受信する。共有依頼は、患者の検査結果を特定する結果情報の共有の依頼である。共有依頼は、通常、患者識別子を有する。共有依頼は、例えば、検査識別子または検査キット識別子を有する。
同意情報受信部123は、ユーザ端末3から同意情報を受信する。同意情報は、共有依頼が有する患者識別子で識別される患者からの情報であり、検査結果を医療機関と共有することの同意を示す情報である。同意情報は、通常、共有依頼を特定する情報を有する。同意情報は、例えば、患者識別子を有する。同意情報は、例えば、検査識別子または検査キット識別子を有する。
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、遠隔医療結果蓄積部131、検査キット決定部132、判断部133、検査情報取得部134、通知先取得部135、タイアップ先取得部136、付加情報取得部137、支援処理部138、検査結果取得部139が行う処理である。
処理部13は、例えば、遠隔医療のためのウェブ会議のサービスを提供する処理を行う。かかるサービスを提供する処理は公知技術であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
遠隔医療結果蓄積部131は、検査依頼受信部121が受信した遠隔医療結果を、検査依頼に対応する検査キットに対応付けて蓄積する。遠隔医療結果蓄積部131は、患者識別子と医療機関識別子とに対応付けて、遠隔医療結果を蓄積することは好適である。
検査キット決定部132は、検査識別子と検査キット識別子との対応を示す対応情報を用いて、検査識別子に対応する検査キットを識別する検査キット識別子を取得する。なお、2以上の対応情報を有する対応表は、格納部11に格納されていても良いし、外部の装置に格納されていても良い。
判断部133は、検査依頼受信部121が受信した検査依頼が有する患者識別子と検査識別子とに対応する購入情報が、購入情報格納部113に存在するか否かを判断する。
判断部133は、検査依頼受信部121が受信した検査依頼が有する医療機関識別子と検査識別子とに対応する購入情報が、購入情報格納部113に存在するか否かを判断しても良い。なお、医療機関識別子は、医療機関を識別する情報である。医療機関識別子は、医師を識別する情報でも良い。医療機関識別子は、例えば、ID、医療機関名、医師名、医療機関の住所、診療科、医師の免許登録番号である。
検査情報取得部134は、検査情報格納部111から、受信された検査依頼が有する検査キット識別子に対応する検査情報を取得する。
通知先取得部135は、受信された検査依頼が有する患者識別子に対応する通知先識別子を取得する。通知先取得部135は、例えば、受信された検査依頼が有する患者識別子に対応する対応するユーザ識別子と対になる通知先識別子を、格納部11のユーザ情報から取得する。
タイアップ先取得部136は、検査情報格納部111を参照し、検査依頼受信部121が受信した検査依頼が有する検査識別子に対応するタイアップ先識別子を取得する。検査識別子に対応するタイアップ先識別子は、例えば、検査依頼が有する検査識別子と対になる検査キット識別子と対になるタイアップ先識別子である。
付加情報取得部137は、付加情報格納部112を参照し、タイアップ先取得部136が取得したタイアップ先識別子で識別されるタイアップ先が合致する第一条件に対応する付加情報を取得する。なお、付加情報は、例えば、商品情報、健康情報である。
付加情報取得部137は、付加情報格納部112を参照し、検査依頼が有する検査識別子が合致する第二条件に対応する付加情報を取得する。
付加情報取得部137は、カルテ情報に関する1以上の各第三条件に対応付けて、付加情報が格納される付加情報格納部112を参照し、検査依頼が有するカルテ情報が合致する第三条件に対応する付加情報を取得する。
支援処理部138は、患者情報と検査キット識別子とを用いて、検査キットを用いた検査を患者が実施するための支援処理を行う。なお、支援処理は、例えば、後述する対応蓄積処理、後述する郵送支援処理、後述する通知処理、後述する対応処理である。
支援処理部138は、例えば、検査依頼受信部121が受信した患者識別子と検査依頼受信部121が受信した検査キット識別子とを対応づけて、購入情報格納部113に蓄積する対応蓄積処理を行う。なお、患者識別子と検査キット識別子との紐付け方は問わず、直接的な紐付けでも良いし、他の情報を介した間接的な紐付けでも良い。なお、情報Aと情報Bとが紐付いていることは、上記の情報と同様、直接的な紐付けでも良いし、他の情報を介した間接的な紐付けでも良い。
支援処理部138は、例えば、検査依頼受信部121が受信した患者情報と検査依頼受信部121が受信した検査キット識別子とを用いて、検査キットを患者に郵送するための支援の処理である郵送支援処理を行う。郵送支援処理は、例えば、検査キット識別子と患者を特定する情報とを出力する処理である。ここで、出力とは、例えば、印刷、表示、送信である。また、郵送支援処理は、例えば、患者の氏名、住所等のタグを印刷する処理である。
支援処理部138は、例えば、通知先取得部135が取得した通知先識別子が識別する通知先に、検査情報取得部134が取得した検査情報を通知する通知処理を行う。通知処理における通知の手段は問わない。通知手段は、例えば、メールによる通信、通信アプリ(例えば、LINE(登録商標))を用いた通知、通知される患者がアクセスできる記録領域への検査情報の書き込みである。
支援処理部138は、検査情報に加えて、付加情報取得部137が取得した付加情報をも通知する通知処理を行うことは好適である。
支援処理部138は、例えば、検査依頼受信部121が受信した検査依頼が有する患者識別子と検査識別子とに対応する購入情報が存在すると判断部133が判断した場合、当該検査依頼と当該購入情報とを対応付ける処理である対応処理を行う。なお、対応処理は、購入情報に対応する検査キットが使用されるフラグの付加でも良い。
支援処理部138は、例えば、検査依頼受信部121が受信した検査依頼が有する医療機関識別子と検査識別子とに対応する購入情報が存在すると判断部133が判断した場合、当該検査依頼と当該購入情報とを対応付ける処理である対応処理を行うことは好適である。かかることにより、医療機関等が購入した検査キットが使用されることを管理できる。
検査結果取得部139は、1または2以上の結果情報を結果情報格納部114から取得する。検査結果取得部139は、通常、共有依頼受信部122が受信した共有依頼に対応する1以上の結果情報を結果情報格納部114から取得する。検査結果取得部139は、同意情報受信部123が同意情報を受信した場合に、当該同意情報に対応する結果情報を結果情報格納部114から取得することは好適である。検査結果取得部139は、例えば、共有依頼に含まれる患者識別子に対応する1以上の結果情報を結果情報格納部114から取得する。検査結果取得部139は、例えば、共有依頼に含まれる患者識別子、および共有依頼に含まれる検査識別子または検査キット識別子に対応する1以上の結果情報を結果情報格納部114から取得する。検査結果取得部139は、例えば、共有依頼に含まれる患者識別子に対応する結果情報のうちの一部または全部の結果情報であり、同意情報受信部123が受信した同意情報に対応する1以上の結果情報を取得する。つまり、ユーザは、結果情報格納部114に格納されている2以上の結果情報の中から一部の結果情報のみを医療機関と共有する意思表示をしても良い。
送信部14は、各種の情報を送信する。各種の情報は、例えば、同意依頼、結果情報である。送信部14は、医療機関端末2またはユーザ端末3に情報を送信する。
同意依頼送信部141は、患者に対して、依頼情報を送信する。同意依頼送信部141は、通常、医療機関端末2からの共有依頼を共有依頼受信部122が受信したことに応じて、ユーザ端末3に依頼情報を送信する。依頼情報とは、患者の検査結果の共有依頼に対して、同意を求めるための依頼に関する情報である。依頼情報は、例えば、医療機関識別子、結果情報を特定する情報を有する。依頼情報は、例えば、検査キットに関する情報を有する。
検査結果送信部142は、同意情報受信部123が同意情報を受信したことに応じて、検査結果取得部139が取得した結果情報を、共有依頼を送信した医療機関端末2に送信する。なお、かかる送信の手段は問わない。かかる送信の手段は、例えば、メールによる通信、通信アプリ(例えば、LINE(登録商標))を用いた通知、通知される医療機関がアクセスできる記録領域への検査情報の書き込みである。つまり、医療機関端末2に送信する処理は、検査の結果情報が医療機関に伝わるための処理である。
医療機関端末2を構成する医療端末格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、医師識別子、医療機関識別子、患者情報、遠隔医療結果である。医師識別子は、医師を識別する情報であり、例えば、IDである。医師識別子は、電話番号、メールアドレス等でも良い。医療機関識別子は、医療機関を識別する情報であり、例えば、ID、病院名、医療端末識別子である。医療端末識別子は、医療機関端末2のCookie ID、セッション識別子、IPアドレス、MACアドレス等である。医療端末識別子は、医療機関識別子である、と考えても良い。
医療端末受付部22は、医療機関端末2のユーザから指示や情報等の入力を受け付ける。指示や情報等とは、例えば、検査依頼、検査識別子、共有依頼である。
指示や情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
医療端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、医療端末受付部22が受け付けた指示や情報等を、送信する構造の指示や情報等に変更する処理、医療端末受信部25が受信した情報を出力する構造に変更する処理等である。
医療端末送信部24は、各種の情報や指示等を送信する。各種の情報や指示等とは、例えば、検査依頼、遠隔医療結果である。医療端末送信部24は、通常、検査支援装置1に情報や指示等を送信する。
医療端末受信部25は、各種の情報を受信する。医療端末受信部25は、例えば、検査支援装置1から各種の情報を受信する。各種の情報は、例えば、結果情報、遠隔医療結果である。
医療端末出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、結果情報、遠隔医療結果、患者情報である。
ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影であるが、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であっても良い。
ユーザ端末3を構成するユーザ端末格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、ユーザ識別子、ユーザ端末識別子である。ユーザ識別子は、ユーザを識別する情報であり、例えば、IDである。ユーザ識別子は、電話番号、クレジットカード番号、メールアドレス等でも良い。ユーザ端末識別子は、端末装置2を識別する情報であり、例えば、Cookie ID、セッション識別子、IPアドレス、MACアドレス等である。ユーザ端末識別子は、ユーザ識別子である、と考えても良い。
ユーザ端末受付部32は、ユーザから指示や情報等の入力を受け付ける。指示や情報等とは、例えば、結果出力指示、回答情報、同意情報等である。
ユーザ端末処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、ユーザ端末受付部32が受け付けた指示や情報等を、送信する構造の指示や情報等に変更する処理、ユーザ端末受信部35が受信した情報を出力する構造に変更する処理等である。
ユーザ端末送信部34は、各種の情報や指示等を送信する。各種の情報や指示等とは、例えば、出力指示である。出力指示は、検査情報の出力の指示である。ユーザ端末送信部34は、通常、検査支援装置1に情報や指示等を送信する。
ユーザ端末受信部35は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、検査情報、依頼情報である。
ユーザ端末出力部36は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、ユーザ端末受信部35が受信し、ユーザ端末処理部33が出力される構造に変更した情報であり、例えば、通知情報、依頼情報である。
格納部11、検査情報格納部111、付加情報格納部112、購入情報格納部113を備える。付加情報格納部112は、商品情報格納部1121、健康情報格納部1122、医療端末格納部21、およびユーザ端末格納部31は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
受信部12、検査依頼受信部121、医療端末受信部25、およびユーザ端末受信部35は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
処理部13、遠隔医療結果蓄積部131、検査キット決定部132、判断部133、検査情報取得部134、通知先取得部135、タイアップ先取得部136、付加情報取得部137、支援処理部138、医療端末処理部23、およびユーザ端末処理部33は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等であり、その種類は問わない。
支援処理部138、送信部14、医療端末送信部24、およびユーザ端末送信部34は、通常、無線または有線の通信手段で実現され得るが、放送手段で実現されても良い。
医療端末受付部22、およびユーザ端末受付部32は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
医療端末出力部26、およびユーザ端末出力部36は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。医療端末出力部26等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、検査支援システムAの動作例について説明する。まず、検査支援装置1の動作例について、図4、図5、および図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)検査依頼受信部121は、検査依頼を受信したか否かを判断する。検査依頼を受信した場合はステップS402に行き、検査依頼を受信しなかった場合はステップS413に行く。なお、検査依頼受信部121は、通常、医療機関端末2から検査依頼を受信するが、ユーザ端末3等の他の装置から検査依頼を受信しても良い。
(ステップS402)検査キット決定部132は、ステップS401で受信された検査依頼に含まれる検査識別子を取得する。
(ステップS403)検査キット決定部132は、ステップS402で取得した検査識別子に対応する検査キット識別子を、格納部11の対応表から取得する。
(ステップS404)判断部133は、ステップS401で受信された検査依頼に含まれる患者識別子を取得する。または、判断部133は、ステップS401で受信された検査依頼に含まれる医療機関識別子を取得する。
(ステップS405)判断部133は、ステップS404で取得した患者識別子、およびステップS403で取得された検査キット識別子に対応する購入情報が、購入情報格納部113に存在するか否かを判断する。または、判断部133は、ステップS404で取得した医療機関識別子、およびステップS403で取得された検査キット識別子に対応する購入情報が、購入情報格納部113に存在するか否かを判断する。そして、購入情報が存在する場合はステップS406に行き、存在しない場合はステップS407に行く。なお、ここで、購入情報が存在するか否かの判断は、使用されていない検査キットの購入情報が存在するか否かの判断である。
(ステップS406)支援処理部138は、対応処理を行う。ステップS408に行く。対応処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS407)支援処理部138は、郵送支援処理を行う。ステップS406に行く。郵送支援処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS408)支援処理部138は、通知処理を行うか否かを判断する。通知処理を行う場合はステップS409に行き、通知処理を行わない場合はステップS401に戻る。
なお、支援処理部138は、格納部11の通知条件に合致する場合に、通知処理を行う、と判断する。通知条件は、例えば、ステップS405において購入情報が存在すると判断されたこと、ステップS405において購入情報が存在しないと判断されたことである。なお、支援処理部138は、常に、通知処理を行っても良い。
(ステップS409)支援処理部138は、通知処理を行う。通知処理の例について、図9のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS410)遠隔医療結果蓄積部131は、ステップS401において、検査依頼に対応付いた遠隔医療結果を受信していたか否かを判断する。遠隔医療結果を受信していた場合はステップS411に行き、遠隔医療結果を受信していない場合はステップS412に行く。
(ステップS411)遠隔医療結果蓄積部131は、ステップS401において受信されていた遠隔医療結果を、当該検査依頼に対応付けて蓄積する。ステップS401に戻る。
(ステップS412)処理部13は、検査支援装置1においてサービス中のウェブ会議(遠隔医療のための会議)を終了するか否かを判断する。ウェブ会議を終了する場合はステップS420に行き、終了しない場合はステップS401に戻る。なお、検査支援装置1が遠隔医療のためのウェブ会議のサービスを提供しない場合、本ステップにおける処理は不要である。
(ステップS413)受信部12は、遠隔医療指示を受信したか否かを判断する。遠隔医療指示を受信した場合はステップS414に行き、遠隔医療指示を受信しなかった場合はステップS422に行く。なお、ここでの遠隔医療指示の受信は、医療機関端末2およびユーザ端末3からの受信である、とする。
(ステップS414)処理部13は、ステップS413で受信された遠隔医療指示に対応する医師識別子を取得する。なお、この医師識別子は、遠隔医療の診察を行うためのウェブ会議に参加する医師(診察する医師)の識別子である。
(ステップS415)処理部13は、ステップS413で受信された遠隔医療指示に対応する患者識別子を取得する。この患者識別子は、遠隔医療の診察を受けるためのウェブ会議に参加する患者(診察される患者)の識別子である。
(ステップS416)処理部13は、医師と患者とのウェブ会議(遠隔における診察)を開始するための処理を行う。
(ステップS417)処理部13は、医師と患者とのウェブ会議の中継処理を行う。中継処理は、例えば、医療機関端末2から送信された音声と映像とをユーザ端末3に送信する処理、ユーザ端末3から送信された音声と映像とを医療機関端末2に送信する処理、医療機関端末2とユーザ端末3とから送信された映像を合成し、医療機関端末2とユーザ端末3に送信する処理、医療機関端末2とユーザ端末3とから送信された音声を、他の端末に送信する処理である。中継処理は、例えば、医療機関端末2とユーザ端末3とから送信された映像を合成し、かつ音声も映像に対応付けて付加し、図示しないバッファに蓄積する処理を含むことは好適である。
(ステップS418)受信部12は、終了指示を受信したか否かを判断する。終了指示を受信した場合はステップS420に行き、終了指示を受信しなかった場合はステップS419に行く。
(ステップS419)受信部12は、医師と患者とのウェブ会議中に、検査依頼を受信したか否かを判断する。検査依頼を受信した場合はステップS420に行き、検査依頼を受信しなかった場合はステップS402に戻る。
(ステップS420)遠隔医療結果蓄積部131は、図示しないバッファに格納されている遠隔医療結果(ウェブ会議による遠隔診療の映像と音声)を、医師識別子と患者識別子とに対応付けて蓄積する。なお、かかる遠隔医療結果の蓄積先は、格納部11でも良いし、図示しない外部の装置でも良い。
(ステップS421)処理部13は、医師と患者とのウェブ会議の終了処理を行う。ステップS401に戻る。なお、ウェブ会議の終了処理は公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
(ステップS422)受信部12は、ユーザ端末3または医療機関端末2から購入指示を受信したか否かを判断する。購入指示を受信した場合はステップS423に行き、購入指示を受信しなかった場合はステップS425に行く。
(ステップS423)処理部13は、受信された購入指示を用いて、蓄積する購入情報を構成する。なお、購入情報は、例えば、患者識別子または医療機関識別子を有する。
(ステップS424)処理部13は、ステップS423で構成された購入情報を購入情報格納部113に蓄積する。ステップS401に戻る。
(ステップS425)受信部12は、図示しない装置またはユーザ端末3から検査結果を受信したか否かを判断する。検査結果を受信した場合はステップS426に行き、検査結果を受信しなかった場合はステップS431に行く。なお、図示しない装置は、例えば、検査機関の装置である。
(ステップS426)処理部13は、ステップS425で受信された検査結果を格納部11に蓄積する。なお、検査結果は、後述する結果情報でも良い。
(ステップS427)処理部13は、ステップS426で蓄積された検査結果を用いて、送信する結果情報を構成する。
(ステップS428)処理部13は、ステップS425で受信された検査結果に対応する医師識別子を取得する。なお、医師識別子は、医療機関識別子でも良い。
(ステップS429)処理部13は、ステップS425で受信された検査結果に対応する患者識別子を取得する。
(ステップS430)送信部14は、ステップS427で構成された結果情報を、ステップS428で取得された医師識別子に対応する通知先情報を用いて、医師識別子で識別される医師に通知する。送信部14は、ステップS427で構成された結果情報を、ステップS429で取得された患者識別子に対応する通知先情報を用いて、患者識別子で識別される患者に通知する。ステップS401に戻る。
(ステップS431)受信部12は、医療機関端末2またはユーザ端末3から、閲覧指示を受信したか否かを判断する。閲覧指示を受信した場合はステップS432に行き、閲覧指示を受信しなかった場合はステップS401に戻る。
(ステップS432)処理部13は、ステップS431で受信された閲覧指示に対応する情報を取得する。なお、閲覧指示に対応する情報は、例えば、遠隔医療結果
(ステップS433)送信部14は、ステップS432で取得された情報を、閲覧指示を送信してきた端末に送信する。ステップS401に戻る。
(ステップS434)共有依頼受信部122は、共有依頼を受信したか否かを判断する。共有依頼を受信した場合はステップS435に行き、共有依頼を受信しなかった場合はステップS438に行く。
(ステップS435)処理部13は、共有依頼が有する患者識別子を取得する。
(ステップS436)処理部13は、共有依頼が有する検査識別子または検査キット識別子を取得する。処理部13は、かかる検査識別子または検査キット識別子に対応する結果情報または検査情報を取得する。次に、処理部13は、かかる結果情報または検査情報を用いて、依頼情報を構成する。
(ステップS437)同意依頼送信部141は、ステップS436で構成された依頼情報を、患者識別子に対応するユーザ端末3に送信する。ステップS401に戻る。なお、かかる依頼情報の送信は、例えば、メール等の通信手段による送信であるが、当該ユーザ端末3がアクセスできる記録領域への書き込みでも良い。
(ステップS438)同意情報受信部123は、同意情報を受信したか否かを判断する。同意情報を受信した場合はステップS439に行き、同意情報を受信しなかった場合はステップS401に戻る。
(ステップS439)検査結果取得部139は、受信された同意情報に対応する医療端末識別子を取得する。なお、受信された同意情報には、共有依頼を送信した医療機関端末2を識別する医療端末識別子が対応付く。
(ステップS440)検査結果取得部139は、受信された同意情報に対応する結果情報を結果情報格納部114から取得する。
(ステップS441)検査結果送信部142は、ステップS439で取得した医療端末識別子で識別される医療機関端末2に、ステップS440で取得されたる結果情報を送信する。ステップS401に戻る。なお、かかる結果情報の送信は、例えば、メール等の通信手段による送信であるが、当該医療機関端末2がアクセスできる記録領域への書き込みでも良い。
なお、図4、図5、および図6のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、ステップS406の対応処理の例について、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS701)支援処理部138は、ステップS402で取得された検査識別子を取得する。
(ステップS702)支援処理部138は、ステップS405で存在すると判断された購入情報を識別する購入情報識別子を取得する。
(ステップS703)支援処理部138は、ステップS701で取得した検査識別子とステップS702で取得した購入情報識別子との対応付けを行う。なお、対応付けを行うことは、例えば、検査識別子と購入情報識別子とをリンク付けること、検査識別子と購入情報識別子とを有するレコードを蓄積すること等である。
(ステップS704)支援処理部138は、ステップS405で存在すると判断された購入情報の使用済みフラグをON(使用したこと)にする。上位処理にリターンする。
次に、ステップS407の郵送支援処理の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS801)支援処理部138は、ステップS404で取得された患者識別子に対応するユーザ識別子を取得する。なお、患者識別子とユーザ識別子とは同じでも良い。患者識別子とユーザ識別子とが異なる場合、支援処理部138は、ステップS804で取得された患者識別子と対になるユーザ識別子を、格納部11の患者識別子とユーザ識別子との対応を管理するユーザ患者管理表から取得する。
(ステップS802)支援処理部138は、患者の氏名、住所等を取得する。支援処理部138は、例えば、格納部11のユーザ情報管理表から、ユーザ識別子と対になる氏名、住所等を取得する。支援処理部138は、例えば、ステップS401で受信された検査依頼が有する患者情報に含まれる氏名、住所等を取得しても良い。
(ステップS803)支援処理部138は、ステップS403で取得された検査キット識別子を取得する。
(ステップS804)支援処理部138は、ステップS802で取得した氏名、住所等を用いて、検査キットを患者に郵送するためのタグを構成する。なお、タグは、郵便物に貼り付けるタグであり、住所、氏名等が印刷されている。また、タグに、検査キット識別子や、検査キット識別子と対になる検査情報等が印刷されていても良い。
(ステップS805)支援処理部138は、ステップS804で構成したタグを印刷するための処理を行う。かかる処理は、印刷でも良いし、郵送作業者への送信でも良い。
(ステップS806)支援処理部138は、郵送指示情報を構成する。なお、郵送指示情報は、例えば、患者の氏名、住所等、検査キット識別子、検査情報の一部または全部を有する。
(ステップS807)支援処理部138は、ステップS806で構成した送指示情報を、郵送作業者に送信する。上位処理にリターンする。なお、郵送作業者に送信するための通知先情報は、例えば、格納部11に格納されている。
次に、ステップS409の通知処理の例について、図9のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS901)支援処理部138は、ステップS404で取得された患者識別子に対応する通知先識別子を格納部11から取得する。
(ステップS902)支援処理部138は、ステップS402で取得された検査識別子に対応する検査情報を検査情報格納部111から取得する。
(ステップS903)タイアップ先取得部136は、ステップS902で取得された検査情報が有する1以上のタイアップ先識別子を取得する。
(ステップS904)付加情報取得部137は、ステップS903で取得された1以上の各タイアップ先識別子が合致する1以上の第一条件が存在するか否かを判断する。第一条件が存在する場合はステップS905に行き、存在しない場合はステップS906に行く。
(ステップS905)付加情報取得部137は、ステップS904で合致すると判断した1以上の各第一条件に対応する付加情報を、付加情報格納部112から取得する。
(ステップS906)付加情報取得部137は、ステップS402で取得された検査識別子を取得する。
(ステップS907)付加情報取得部137は、ステップS906で取得した検査識別子が合致する1以上の第二条件が存在するか否かを判断する。第二条件が存在する場合はステップS908に行き、存在しない場合はステップS909に行く。
(ステップS908)付加情報取得部137は、ステップS907で合致すると判断した1以上の各第二条件に対応する付加情報を、付加情報格納部112から取得する。
(ステップS909)付加情報取得部137は、ステップS401で受信された検査依頼に含まれるカルテ情報を取得する。
(ステップS910)付加情報取得部137は、ステップS909で取得したカルテ情報が合致する1以上の第三条件が存在するか否かを判断する。第三条件が存在する場合はステップS911に行き、存在しない場合はステップS912に行く。
(ステップS911)付加情報取得部137は、ステップS910で合致すると判断した1以上の各第三条件に対応する付加情報を、付加情報格納部112から取得する。
(ステップS912)支援処理部138は、取得した検査情報を用いて、通知情報を構成する。また、1以上の付加情報が取得されている場合、支援処理部138は、当該1以上の付加情報を有する通知情報を構成する。
(ステップS913)支援処理部138は、ステップS912で構成した通知情報を、ステップS901で取得した通知先識別子で識別される通知先に送信する。上位処理にリターンする。
次に、医療機関端末2の動作例について、図10のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1001)医療端末受付部22は、遠隔医療指示を受け付けたか否かを判断する。遠隔医療指示を受け付けた場合はステップS1002に行き、受け付けなかった場合はステップS1010に行く。
(ステップS1002)医療端末処理部23は、送信する遠隔医療指示を構成する。医療端末送信部24は、当該遠隔医療指示を送信する。なお、遠隔医療指示の送信先は、検査支援装置1または図示しないウェブ会議を支援する装置である。
(ステップS1003)医療端末処理部23は、ウェブ会議のための処理を行う。なお、ウェブ会議は公知技術である。
(ステップS1004)医療端末受付部22は、検査依頼を受け付けたか否かを判断する。検査依頼を受け付けた場合はステップS1005に行き、受け付けなかった場合はステップS1007に行く。
(ステップS1005)医療端末処理部23は、送信する検査依頼を構成する。
(ステップS1006)医療端末送信部24は、ステップS1005で構成された検査依頼を検査支援装置1に送信する。ステップS1001に戻る。
(ステップS1007)医療端末受付部22は、終了指示を受け付けたか否かを判断する。終了指示を受け付けた場合はステップS1008に行き、受け付けなかった場合はステップS1016に行く。
(ステップS1008)医療端末処理部23は、送信する終了指示を構成する。医療端末送信部24は、当該終了指示を送信する。なお、終了指示の送信先は、ウェブ会議を支援している装置あり、例えば、検査支援装置1または図示しない外部の装置である。
(ステップS1009)医療端末処理部23は、ウェブ会議の終了のための処理を行う。ステップS1001に戻る。なお、かかる処理は公知技術である。
(ステップS1010)医療端末受信部25は、検査支援装置1から結果情報を受信したか否かを判断する。結果情報を受信した場合はステップS1011に行き、受信しなかった場合はステップS1012に行く。
(ステップS1011)医療端末処理部23は、受信された結果情報を出力する構造にする。医療端末出力部26は、当該結果情報を出力する。ステップS1001に戻る。
(ステップS1012)医療端末受付部22は、閲覧指示を受け付けたか否かを判断する。閲覧指示を受け付けた場合はステップS1013に行き、受け付けなかった場合はステップS1001に戻る。
(ステップS1013)医療端末処理部23は、送信する閲覧指示を構成する。医療端末送信部24は、当該閲覧指示を検査支援装置1に送信する。
(ステップS1014)医療端末受信部25は、閲覧指示の送信に応じて、情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS1015に行き、受信しなかった場合はステップS1014に戻る。
(ステップS1015)医療端末処理部23は、受信された情報を出力する構造にする。医療端末出力部26は、当該情報を出力する。ステップS1001に戻る。
(ステップS1016)医療端末受付部22は、共有依頼を受け付けたか否かを判断する。共有依頼を受け付けた場合はステップS1016に行き、受け付けなかった場合はステップS1003に行く。
(ステップS1017)医療端末処理部23は、ステップS1016で受け付けられた共有依頼を送信する構造にする。医療端末送信部24は、当該共有依頼を検査支援装置1に送信する。
(ステップS1018)医療端末受信部25は、共有依頼に対応する結果情報を受信したか否かを判断する。結果情報を受信した場合はステップS1019に行き、受信しなかった場合はステップS1018に戻る。
(ステップS1019)医療端末処理部23は、受信された結果情報を出力する構造にする。医療端末出力部26は、当該結果情報を出力する。ステップS1003に戻る。
なお、図10のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次にユーザ端末3動作例について、図11のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1101)ユーザ端末受付部32は、遠隔医療指示を受け付けたか否かを判断する。遠隔医療指示を受け付けた場合はステップS1102に行き、受け付けなかった場合はステップS1105に行く。
(ステップS1102)ユーザ端末処理部33は、送信する遠隔医療指示を構成する。ユーザ端末送信部34は、当該遠隔医療指示を送信する。なお、遠隔医療指示の送信先は、検査支援装置1または図示しないウェブ会議を支援する装置である。
(ステップS1103)ユーザ端末処理部33は、ウェブ会議のための処理を行う。なお、ウェブ会議のための処理は公知技術である。
(ステップS1104)ユーザ端末処理部33は、ウェブ会議を終了するか否かを判断する。終了する場合はステップS1101に戻り、終了しない場合はステップS1103に戻る。なお、終了する場合は、ユーザ端末処理部33は、公知のウェブ会議の終了処理を行う。
(ステップS1105)ユーザ端末受付部32は、購入指示を受け付けたか否かを判断する。購入指示を受け付けた場合はステップS1106に行き、受け付けなかった場合はステップS1108に行く。
(ステップS1106)ユーザ端末処理部33は、送信する購入指示を構成する。なお、購入指示は、例えば、ユーザ識別子を有する。
(ステップS1107)ユーザ端末送信部34は、ステップS1106で構成された購入指示を検査支援装置1に送信する。
(ステップS1108)ユーザ端末受信部35は、結果情報を受信したか否かを判断する。結果情報を受信した場合はステップS1109に行き、受信しなかった場合はステップS1110に行く。なお、結果情報を受信するトリガーは問わない。例えば、ユーザ端末3からの結果情報の送信に応じて、結果情報を受信する。
(ステップS1109)ユーザ端末処理部33は、受信された結果情報を出力する構造にする。ユーザ端末出力部36は、当該結果情報を出力する。ステップS1101に戻る。
(ステップS1110)ユーザ端末受付部32は、閲覧指示を受け付けたか否かを判断する。閲覧指示を受け付けた場合はステップS1111に行き、受け付けなかった場合はステップS1114に行く。なお、閲覧指示は、検査支援装置1に格納されている情報を閲覧する指示である。閲覧指示は、例えば、ユーザ識別子を有する。検査支援装置1に格納されている情報は、例えば、結果情報、遠隔医療結果、購入情報である。
(ステップS1111)ユーザ端末処理部33は、送信する閲覧指示を構成する。ユーザ端末送信部34は、構成された閲覧指示を検査支援装置1に送信する。
(ステップS1112)ユーザ端末受信部35は、情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップS1113に行き、受信しなかった場合はステップS1112に戻る。
(ステップS1113)ユーザ端末処理部33は、受信された情報を出力する構造にする。ユーザ端末出力部36は、当該情報を出力する。ステップS1101に戻る。
(ステップS1114)ユーザ端末受信部35は、通知情報を受信したか否かを判断する。通知情報を受信した場合はステップS1109に行き、受信しなかった場合はステップS1116に行く。
(ステップS1115)ユーザ端末処理部33は、受信された通知情報を出力する構造にする。ユーザ端末出力部36は、当該通知情報を出力する。ステップS1101に戻る。
(ステップS1116)ユーザ端末受信部35は、依頼情報を受信したか否かを判断する。依頼情報を受信した場合はステップS1117に行き、受信しなかった場合はステップS1101に戻る。
(ステップS1117)ユーザ端末処理部33は、受信された依頼情報を出力する構造にする。ユーザ端末出力部36は、当該依頼情報を出力する。
(ステップS1118)ユーザ端末受付部32は、出力された依頼情報を見たユーザが入力した同意情報を受け付けたか否かを判断する。同意情報を受け付けた場合はステップS1119に行き、受け付けなかった場合はステップS1118に戻る。
(ステップS1119)ユーザ端末処理部33は、送信する同意情報を構成する。ユーザ端末送信部34は、当該同意情報を検査支援装置1に送信する。なお、同意情報は、例えば、依頼情報を特定する情報、ユーザ識別子等を有する。
なお、図11のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における検査支援システムAの具体的な動作例について説明する。
今、検査支援装置1の検査情報格納部111には、図12に示す検査情報管理表が格納されている。検査情報管理表は、「ID」「検査キット識別子」「検査名」「キット属性値」を有する1以上のレコードを管理する。「キット属性値」は、「検査内容」「タイアップ先情報」「販売場所情報」「検査項目情報」「検体情報」を有する。「タイアップ先情報」は、「検査開発元」「OEM提供先」「販売先」を有する。「検体情報」は、「検体種類識別子」「検体量情報」を有する。「ID」は、レコードを識別する情報である。「販売先」は、検査キットの販売先を特定する情報である。なお、「タイアップ先情報」は、上述した通り、「ユーザの検査キットの入手先」「検査に対応する商品またはサービスの提供元」を有しても良い。
付加情報格納部112には、図13に示す構造を有する商品情報管理表が格納されている。商品情報管理表は、「ID」「商品情報」「条件」を有する1以上のレコードを管理する。「商品情報」は「商品識別子」「商品詳細」を有する。「商品識別子」は、ここでは商品名である。「商品詳細」は、商品の詳細な情報が記載されたファイルの名称である。なお、かかるファイルも、商品情報格納部1121に格納されている、とする。ここでの「条件」は、タイアップ先に関する条件を含む第一条件、または検査識別子に関する条件を含む第二条件、またはカルテ情報に関する条件を含む第三条件である。
また、付加情報格納部112には、図14に示す構造を有する健康情報管理表が格納されている。健康情報管理表は、「ID」「健康情報」「条件」を有する1以上のレコードを管理する。ここでの「条件」は、第一条件または第二条件または第三条件である。
また、付加情報格納部112には、図15に構造を有する家族レコメンド情報管理表が格納されている。家族レコメンド情報管理表は、「ID」「家族レコメンド情報」「条件」を有する1以上のレコードを管理する。ここでの「条件」は、第一条件または第二条件または第三条件である。
購入情報格納部113には、図16に示す構造を有する購入情報管理表が格納されている。購入情報管理表は、「ID」「識別子」「検査キット識別子」「固有値」「使用済みフラグ」「日付」を有する1以上のレコードを管理する。「ID」は、購入情報を識別する情報である。「識別子」は、検査キットの購入者のIDであり、例えば、ユーザ識別子(例えば、「U01」「U02」「U03」)、または医療機関識別子(例えば、「H01」「H02」)、または検査機関識別子(例えば、「I01」「I02」)である。「検査キット識別子」は、検査キットの種類を識別する情報である。「固有値」は、その検査キットの固有のIDである。「使用済みフラグ」は、検査キットを既に使用している「1」または使用していない「0」を示す情報である。「日付」は、ここでは、検査キットが購入された日である。
結果情報格納部114には、図17に示す構造を有する結果情報管理表が格納されている。結果情報管理表は、「購入情報ID」「識別子」「検査依頼ID」「検査キット識別子」「医療機関識別子」「固有値」「日付」を有する1以上のレコードを管理する。「購入情報ID」は、購入情報管理表(図16)の「ID」であり、購入情報と検査依頼とを対応付けるための情報である。「識別子」は、検査キットの購入者のIDである。「検査依頼ID」は、検査依頼を識別する情報である。「医療機関識別子」は、検査を依頼した医療機関のIDである。「日付」は、ここでは、結果情報が蓄積された日であるが、検査キットを検査機関に出した日等でも良い。なお、結果情報管理表において、購入情報管理表から「購入情報ID」を用いて取得できる情報である「識別子」「検査キット識別子」「固有値」は無くても良い。
格納部11には、図18に示す構造を有するユーザ情報管理表が格納されている。ユーザ情報管理表は、「ID」「ユーザ識別子」「性別」「年齢」「身長」「体重」「BMI」「住まい情報」「家族情報」「健康情報」「職業情報」「健康悩み」「メールアドレス」を有する1以上のレコードを管理する。「住まい情報」は「居住年数」を有する。「家族情報」は「同居者情報」を有する。「健康情報」は「既往歴」を有する。「職業情報」は「勤務形態」を有する。「ID」は、レコードを識別する情報である。「ユーザ識別子」は、ここでは患者識別子と考えても良い。「同居者情報」は、同居の家族を特定する情報である。「メールアドレス」は、ユーザのメールアドレスである。なお、メールアドレスは、結果情報が受信された場合に、当該結果情報、または当該結果情報を含む通知情報、または結果情報が届いた旨の情報を、ユーザに送信するために使用される。
格納部11には、図19に示す構造を有する医療機関情報管理表が格納されている。医療機関情報管理表は、1以上の医療機関情報が管理される。医療機関情報管理表は、「ID」「医療機関識別子」「病院名」「医師名」「通知先情報」を有する1以上のレコードを管理する。「ID」は、レコードを識別する情報である。
かかる状況において、以下の4つの具体例について説明する。具体例1は、遠隔診断を行っている間に、医療機関端末2からの検査依頼であり、検査キットの発注を含む検査依頼を検査支援装置1が受信し、当該検査支援装置1が対応蓄積処理と郵送支援処理とを行う場合である。具体例2は、遠隔診断を行った後に、医療機関が保有している検査キットを用いた検査依頼を医療機関端末2から検査支援装置1が受信し、当該検査支援装置1が対応蓄積処理を行う場合である。具体例3は、遠隔診断を行った後に、ユーザが保有している検査キットを用いた検査依頼を検査支援装置1がユーザ端末3から受信し、当該検査支援装置1が対応蓄積処理を行う場合である。具体例4は、遠隔診断を行っている間に、遠隔診断中の医師の医療機関端末2からの共有依頼を検査支援装置1が受信し、当該検査支援装置1が検査結果を特定する結果情報を医療機関端末2に送信する場合である。
(具体例1)
医師「田中A夫」が患者P1(患者識別子=U01)に対して、ウェブ会議システムを用いた遠隔診断を行っている、とする(図20参照)。なお、図20は、田中A夫の医療機関端末2の画面例である。なお、遠隔診断は、遠隔診察と言っても良い。
そして、遠隔診断を行っている間に、田中A夫は、患者P1には、腸内フローラ検査が必要である、と考え、図20の画面のフィールド2001に検査名「腸内フローラ検査」を入力し、「送信」ボタン2002を指示した、とする。
すると、医療機関端末2の医療端末受付部22は、検査名「腸内フローラ検査」を含む検査依頼を受け付ける。なお、検査依頼は、例えば、先に医師「田中A夫」が、医療機関端末2に入力していたカルテ情報(例えば、病名「XXX」)を含む、とする。
次に、医療端末処理部23は、医療機関端末2の医療端末格納部21から医療機関識別子「H01」と患者識別子「U01」を読み出し、検査名「腸内フローラ検査」と医療機関識別子「H01」と患者識別子「U01」とを含む検査依頼を構成する。次に、医療端末送信部24は、当該検査依頼を検査支援装置1に送信する。なお、医療機関識別子「H01」と患者識別子「U01」とは、例えば、遠隔医療の開始時に、医療端末格納部21に蓄積されたものとする。
次に、検査支援装置1の検査依頼受信部121は、医療機関端末2から検査依頼「<検査名>腸内フローラ検査 <医療機関識別子>H01 <患者識別子>U01 <病名>XXX」を受信する。
次に、検査キット決定部132は、受信された検査依頼に含まれる検査名「腸内フローラ検査」を取得する。そして、検査キット決定部132は、検査名「腸内フローラ検査」と対になる検査キット識別子「K02」を、図12の検査情報管理表から取得する。
次に、判断部133は、受信された検査依頼に含まれる患者識別子「U01」と医療機関識別子「H01」とを取得する。
次に、判断部133は、購入情報管理表(図16)を参照し、患者識別子「U01」または医療機関識別子「H01」を含む購入情報であり、使用されていない(「使用フラグ=0」の)購入情報が存在しない、と判断する。
次に、支援処理部138は、郵送支援処理を行う。つまり、支援処理部138は、図7のフローチャートを用いて説明した処理により、患者P1に、検査キット識別子「K02」で識別される検査キットを郵送するための支援処理を行う。そして、郵送の担当者が、検査キットを患者P1に郵送する。
次に、支援処理部138は、対応処理を行う。つまり、支援処理部138は、受信された検査依頼に対応するユニークな検査依頼ID「R128」を取得する。なお、ユニークな検査依頼IDの取得方法は問わない。また、支援処理部138は、取得された患者識別子「U01」を取得する。なお、ここでは、患者識別子とユーザ識別子とは同じである、とする。また、支援処理部138は、検査キット識別子「K02」を取得する。次に、支援処理部138は、当該検査キットの固有値(例えば、「K02_0128」)を取得する。なお、固有値は、ユニークな情報であり、例えば、支援処理部138は、最新の固有値(例えば、「K02_0127」)の後半部の数値に「1」インクリメントすることにより生成する。なお、ユニークな固有値を取得する方法は問わない。次に、支援処理部138は、使用済みフラグ「0」を取得する。また、支援処理部138は、図示しない時計から本日の日付「2021/10/31」を取得する。次に、支援処理部138は、取得した情報を用いて、蓄積する購入情報を構成し、図16の購入情報管理表に蓄積する。かかる蓄積したレコードは、購入情報管理表の「ID=181」のレコードである。なお、図示しないが、「ID=181」のレコーは、検査依頼ID「R128」を含むとする。
次に、支援処理部138等は、以下の通知処理を行う。つまり、支援処理部138は、患者識別子P1(ユーザ識別子「U01」)に対応する通知先識別子(アドレスA)をユーザ管理表(図18)から取得する。また、支援処理部138は、取得された検査名「腸内フローラ検査」に対応する検査情報を、図12の検査情報管理表から取得する。なお、ここで取得する検査情報は、例えば、検査名「腸内フローラ検査」、検査内容、検体情報「便」等であり、図12の検査情報の一部であるが、全部でも良い。
次に、タイアップ先取得部136は、検査キット識別子「K02」と対になるタイアップ先識別子(検査開発元「DB社」、OEM提供先「OB社」「OC社」)を取得する。また、付加情報取得部137は、検査識別子「腸内フローラ検査」を取得する。なお、ここでは、検査名が検査識別子である。また、付加情報取得部137は、受信されたカルテ情報「病名=XXX」を取得した、とする。
次に、付加情報取得部137は、「病名=XXX」と対になる商品情報(商品識別子「商品B」およびfileB)を、図13の商品情報管理表から取得する。また、付加情報取得部137は、OEM提供先「OC社」と対になる商品情報(商品識別子「サービスA
2週間運動チャレンジ」およびfileC)を、図13の商品情報管理表から取得する。また、付加情報取得部137は、検査開発元「DB社」と対になる健康情報「腸内環境と運動に関する情報の提供・・・」を、図14の健康情報管理表から取得する。
次に、支援処理部138は、取得した情報を用いて、通知情報を構成する。なお、取得した情報は、検査情報、商品情報(商品識別子「商品B」およびfileB)、商品情報(商品識別子「サービスA 2週間運動チャレンジ」およびfileC)、健康情報「腸内環境と運動に関する情報の提供・・・」を含む。
次に、支援処理部138は、構成した通知情報を、患者P1の通知先識別子(アドレスA)で識別される通知先に送信する。
次に、患者P1のユーザ端末3は、上記の情報を受信し、出力する。なお、ユーザ端末3に出力される情報は、検査情報、商品情報(商品識別子「商品B」およびfileB)、商品情報(商品識別子「サービスA 2週間運動チャレンジ」およびfileC)、健康情報「腸内環境と運動に関する情報の提供・・・」を含む。ただし、情報の出力態様は問わない。
以上の処理により、患者P1に検査キットが郵送された。また、患者P1が検査キット「K02」を購入したことを管理できた。さらに、患者P1には、検査に関する情報や付加情報が送信された。
(具体例2)
今、医師「田中A夫」が患者P1(患者識別子=U01)に対して、ウェブ会議システムを用いた遠隔診断を行っている、とする(図20参照)。また、現在、図16の購入情報管理表の状態である、とする。
そして、遠隔診断を行っている間に、田中A夫は、患者P1には、腸内フローラ検査が必要である、と考え、図20の画面のフィールド2001に検査名「腸内フローラ検査」を入力し、「送信」ボタン2002を指示した、とする。
すると、具体例1と同様、医療機関端末2は、検査名「腸内フローラ検査」を含む検査依頼を受け付ける。そして、医療機関端末2は、検査名「腸内フローラ検査」と医療機関識別子「H01」と患者識別子「U01」とを含む検査依頼を検査支援装置1に送信する。
次に、検査支援装置1の検査依頼受信部121は、当該検査依頼を受信する。そして、処理部13は、かかる検査依頼を識別する検査依頼識別子「R99」を生成する。
次に、検査キット決定部132は、受信された検査依頼に含まれる検査名「腸内フローラ検査」を取得する。そして、検査キット決定部132は、検査名「腸内フローラ検査」と対になる検査キット識別子「K02」を、図12の検査情報管理表から取得する。
次に、判断部133は、受信された検査依頼に含まれる患者識別子「U01」と医療機関識別子「H01」とを取得する。
次に、判断部133は、購入情報管理表(図16)を参照し、検査キット識別子「K02」と患者識別子「U01」とを含む購入情報であり、使用されていない(「使用フラグ=0」の)購入情報(ID=181)が存在する、と判断する。
次に、支援処理部138は、検査名「腸内フローラ検査」を取得する。支援処理部138は、存在すると判断された購入情報を識別する購入情報識別子「ID=181」を取得する。
次に、支援処理部138は、対応処理を行う。つまり、支援処理部138は、受信された検査依頼に対応するユニークな検査依頼ID「R99」を取得した、とする。また、支援処理部138は、患者P1の患者識別子「U01」を取得する。また、支援処理部138は、検査キット識別子「K02」を取得する。次に、支援処理部138は、当該検査キットの固有値「K02_0128」を、図16の販売管理表から取得する。また、支援処理部138は、図示しない時計から本日の日付「2021/10/31」を取得する。次に、支援処理部138は、取得した情報を用いて、蓄積する情報を構成する。蓄積する情報は、「<販売情報ID>181 <識別子>U01 <検査依頼ID>R99 <検査キット識別子>K02 <医療機関識別子>H01 <固有値>K02_0128 <日付>2021/10/31」である。次に、支援処理部138は、当該情報を、図17の結果情報管理表に追記する。なお、追記された情報は、「<販売情報ID>181 <識別子>U01 <検査依頼ID>R99 <検査キット識別子>K02 <医療機関識別子>H01 <固有値>K02_0128 <日付>2021/10/31」であり、結果情報を有さない情報である。
また、支援処理部138は、図16の販売管理表の「ID=181」の使用済みフラグを「1」に更新する。
以上の処理により、患者が購入していた検査キットの購入情報と検査依頼とが対応付けられた。
なお、本具体例において、支援処理部138は、患者P1(通常、ユーザ端末3)に対して、既に購入している検査キットを用いた検査を行うべきことを通知することは好適である。
(具体例3)
今、医師「田中A夫」が患者P1(患者識別子=U01)に対して、ウェブ会議システムを用いた遠隔診断を行っている、とする(図20参照)。 また、現在、図16の購入情報管理表の状態である、とする。
そして、遠隔診断を行っている間に、田中A夫は、患者P1には、インドキシル硫酸測定値検査が必要である、と考え、図20と同じ画面のフィールド2001に検査名「インドキシル硫酸測定値検査」を入力し、「送信」ボタン2002を指示した、とする。
すると、具体例1と同様、医療機関端末2は、検査名「インドキシル硫酸測定値検査」を含む検査依頼を受け付ける。そして、医療機関端末2は、検査名「インドキシル硫酸測定値検査」と医療機関識別子「H01」と患者識別子「U01」とを含む検査依頼を検査支援装置1に送信する。
次に、検査支援装置1の検査依頼受信部121は、当該検査依頼を受信する。そして、処理部13は、かかる検査依頼を識別する検査依頼識別子「R123」を生成する。
次に、検査キット決定部132は、受信された検査依頼に含まれる検査名「インドキシル硫酸測定値検査」を取得する。そして、検査キット決定部132は、検査名「インドキシル硫酸測定値検査」と対になる検査キット識別子「K01」を、図12の検査情報管理表から取得する。
次に、判断部133は、受信された検査依頼に含まれる患者識別子「U01」と医療機関識別子「H01」とを取得する。
次に、判断部133は、購入情報管理表(図16)を参照し、検査キット識別子「K01」と医療機関識別子「H01」とを含む購入情報であり、使用されていない(「使用フラグ=0」の)購入情報(ID=182)が存在する、と判断する。
次に、支援処理部138は、検査名「インドキシル硫酸測定値検査」を取得する。支援処理部138は、存在すると判断された購入情報を識別する購入情報識別子「ID=182」を取得する。
次に、支援処理部138は、対応処理を行う。つまり、支援処理部138は、受信された検査依頼に対応するユニークな検査依頼ID「R128」を取得した、とする。また、支援処理部138は、患者P1の患者識別子「U01」を取得する。また、支援処理部138は、検査キット識別子「K01」を取得する。次に、支援処理部138は、当該検査キットの固有値「K01_13001」を、図16の販売管理表から取得する。また、支援処理部138は、図示しない時計から本日の日付「2021/10/31」を取得する。次に、支援処理部138は、取得した情報を用いて、蓄積する情報を構成する。蓄積する情報は、「<販売情報ID>182 <識別子>H01 <検査依頼ID>R128 <検査キット識別子>K01 <医療機関識別子>H01 <固有値>K01_13001 <日付>2021/10/31」である。次に、支援処理部138は、当該情報を、図17の結果情報管理表に追記する。なお、追記された情報は、「<販売情報ID>182 <識別子>H01 <検査依頼ID>R128 <検査キット識別子>K01 <医療機関識別子>H01 <固有値>K01_13001 <日付>2021/10/31」であり、結果情報を有さない情報である。
また、支援処理部138は、図16の販売管理表の「ID=182」の使用済みフラグを「1」に更新する。
以上の処理により、医療機関が購入していた検査キットの購入情報と検査依頼とが対応付けられた。
なお、本具体例において、支援処理部138は、医療機関(通常、医療機関端末2)に対して、既に購入している検査キットを用いた検査を行うべきことを通知することは好適である。
(具体例4)
医師「田中A夫」が患者P1(患者識別子=U01)に対して、ウェブ会議システムを用いた遠隔診断を行っている、とする(図20参照)。なお、図20は、田中A夫の医療機関端末2の画面例である。
そして、遠隔診断を行っている間に、田中A夫は、患者P1には、インドキシル硫酸測定値検査が必要である、と考え、図21の画面のフィールド2001に検査名「インドキシル硫酸測定値検査」を入力し、「送信」ボタン2002を指示した、とする。
すると、医療機関端末2の医療端末受付部22は、検査名「インドキシル硫酸測定値検査」を含む共有依頼を受け付ける。次に、医療端末処理部23は、医療機関端末2の医療端末格納部21から医療機関識別子「H01」と患者識別子「U01」を読み出し、検査名「インドキシル硫酸測定値検査」と医療機関識別子「H01」と患者識別子「U01」とを含む共有依頼を構成する。次に、医療端末送信部24は、当該検査依頼を検査支援装置1に送信する。なお、医療機関識別子「H01」と患者識別子「U01」とは、例えば、遠隔医療の開始時に、医療端末格納部21に蓄積されたものとする。
次に、検査支援装置1の共有依頼受信部122は、医療機関端末2から共有依頼「<検査名>インドキシル硫酸測定値検査 <医療機関識別子>H01 <患者識別子>U01」を受信する。
次に、処理部13は、共有依頼が有する患者識別子「U01」を取得する。次に、処理部13は、共有依頼が有する検査識別子「インドキシル硫酸測定値検査」を取得する。次に、処理部13は、検査名「インドキシル硫酸測定値検査」と対になる検査キット識別子「K01」を、図12の検査情報管理表から取得する。
次に、処理部13は、患者識別子「U01」と検査キット識別子「K01」と対になる結果情報が、図17の結果情報管理表に存在する、と判断する。そして、処理部13は、患者識別子「U01」と検査キット識別子「K01」と対になる結果情報「インドキシル硫酸測定値検査=19.8」および日付「2020/10/21」を取得する。
次に、処理部13は、結果情報「インドキシル硫酸測定値検査=19.8」および日付「2020/10/21」を有する依頼情報を構成する。なお、依頼情報は、例えば、「あなたの2020/10/21におけるインドキシル硫酸測定値検査の検査結果「インドキシル硫酸測定値検査=19.8」を、医療機関識別子「H01」の医療機関にお知らせしても宜しいでしょうか?」である。
次に、同意依頼送信部141は、当該依頼情報を、患者識別子P01に対応するユーザ端末3に送信する。
次に、ユーザ端末3は、かかる依頼情報を受信し、出力する。かかる出力例は、図22である。図22は、患者識別子P01に対応するユーザ端末3の画面例である。
次に、患者P1は、「同意する」ボタン2201を指示した、とする。すると、ユーザ端末3は、同意情報を受け付け、同意情報を検査支援装置1に送信する。なお、同意情報は、例えば、同意することを示すフラグだけでも良いし、検査結果を特定する情報(例えば、図17の「ID=1」)等でも良い。
次に、検査支援装置1の同意情報受信部123は、同意情報を受信する。そして、検査結果取得部139は、受信された同意情報に対応する医療端末識別子「H01」を取得する。次に、検査結果取得部139は、受信された同意情報に対応する「ID=1」の結果情報「インドキシル硫酸測定値検査=19.8」および日付「2020/10/21」を結果情報管理表(図17)から取得する。そして、検査結果送信部142は、医療端末識別子「H01」で識別される医療機関端末2に、結果情報「インドキシル硫酸測定値検査=19.8」および日付「2020/10/21」を送信する。
次に、医療端末識別子「H01」で識別される医療機関端末2は、結果情報「インドキシル硫酸測定値検査=19.8」および日付「2020/10/21」を受信し、出力する。かかる出力例は、図23である。
以上、本具体例において、遠隔診断を行っている間に、遠隔診断中の医師の医療機関端末2からの共有依頼を受信したことに応じて、患者からの同意があったことを前提として、結果情報を医療機関端末2に送信できた。かかることにより、遠隔診断の効率を高めることができる。なお、本具体例において、患者の同意を得ること無く、遠隔診断中の医師の医療機関端末2からの共有依頼を受信したことに応じて、結果情報を医療機関端末2に送信しても良い。
以上、本実施の形態によれば、医療機関と連携した検査キットの提供を、患者に対して行う仕組みを提供できる。
また、本実施の形態によれば、医療機関からの検査依頼の受信に応じて、患者識別子と検査キット識別子とを対応づける情報を蓄積し、管理できる。
また、本実施の形態によれば、医療機関からの検査依頼の受信に応じて、患者に検査キットを郵送することを支援できる。
また、本実施の形態によれば、医療機関からの検査依頼の受信に応じて、患者に検査キットに関する情報を提供できる。
また、本実施の形態によれば、医療機関からの検査依頼の受信に応じて、検査に対応するタイアップ先に応じた適切な情報を患者に提供できる。
また、本実施の形態によれば、医療機関からの検査依頼の受信に応じて、検査項目に応じた適切な情報を患者に提供できる。
また、本実施の形態によれば、医療機関からの検査依頼の受信に応じて、患者のカルテ情報に応じた適切な情報を患者に提供できる。
また、本実施の形態によれば、医療機関からの検査依頼の受信に応じて、患者が購入済みの検査キットと検査依頼とを対応付けることができる。
また、本実施の形態によれば、医療機関からの検査依頼の受信に応じて、医療機関が購入済みの検査キットと検査依頼とを対応付けることができる。
また、本実施の形態によれば、遠隔医療における診断の結果を検査依頼に対応付けて管理できる。
さらに、本実施の形態によれば、例えば、患者の同意を得て、医療機関からの依頼に応じた患者の検査結果を提供できる。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における検査支援装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、
1または2以上の各医療機関端末から、患者を識別する患者識別子を有する患者情報と検査を特定する検査識別子とを有する検査依頼を受信する検査依頼受信部と、
検査識別子と検査キットを識別する検査キット識別子との対応を示す対応情報を用いて、前記検査識別子に対応する検査キットを識別する検査キット識別子を取得する検査キット決定部と、
前記患者情報と前記検査キット識別子とを用いて、前記検査キットを用いた検査に関するサービスを前記患者に対して実施するための支援処理を行う支援処理部として機能させるためのプログラムである。
また、図24は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の検査支援装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図24は、このコンピュータシステム300の概観図であり、図25は、システム300のブロック図である。
図24において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
図25において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の検査支援装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の検査支援装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。